JP2004120737A - 分周器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロッキングレンジが大きく、高速動作可能な分周器を提供する
【解決手段】高周波の入力信号Vinが入力される入力端子1と、高周波で発振し、第1及び第2の出力ノードn1、n2に第1及び第2の高周波信号fout+、fout−をそれぞれ発生させる発振回路15aと、第1及び第2の出力ノードn1、n2のそれぞれの電位を入力信号Vinに応じて一致させ、発振回路15aの発振周波数を入力信号Vinの周波数の半分の大きさに変調するスイッチ回路とを備える。
【選択図】  図1

Description

 本発明は、高速動作可能な分周器に関する。
 近年、無線通信の技術は急速に進歩しており、特にミリ波帯での無線通信が話題を集めている。これまで高周波(RF)フロントエンド部には、ガリウム砒素(GaAs)等の化合物半導体デバイスやバイポーラ素子が用いられる場合が多かった。ところが近年、RF部分の各ブロックをCMOSデバイスで構成し、更にはトランシーバ回路全体を1チップで実現する方法が盛んに提案されるようになっている。RFトランシーバ回路の中のRFトランスミッタ回路において、搬送波を発生させる役割を担うのが局部発信器である。局部発振器の出力は周波数が正確に決まっていて、位相ノイズが少ない高純度な正弦波であることが要求される。高純度な正弦波を出力させるものとして水晶発振器があるが、GHz帯等の高周波数用の水晶発振器は存在しない。そこで、水晶発振器からの低周波の入力を基に、高周波を合成し、局部発信器を構成するという手法が用いられる。高周波を合成する回路として、位相同期ループ(PLL)回路が一般的に用いられる。PLL回路の中で、最も高速に動作するのが電圧制御発振回路(VCO)及び周波数分周回路である。周波数分周回路は、入力信号の周波数をN又はN+1分周して出力する。
 周波数分周回路には、入力周波数を1/2にして出力する1/2分周器(以下、単に「分周器」という)が複数段用いられる。周波数分周回路に用いられる分周器は、VCOの発振周波数を分周する必要があるので、VCOの周波数の増加に比例させて高速動作しなければならない。よって、周波数分周回路を高速化するためには、分周器の最大動作周波数を向上させれば良い。尚、CMOSデバイスにより構成された場合、50[GHz]程度の動作周波数を有するVCOが実現されている。従来の分周器は、マスタ・スレーブ型のDフリップフロップを直列に接続することにより構成されていた(以下において「第1の従来技術」という)。また、図18に示すように、高位電源VDDと接地電位GNDとの間に発振回路101とスイッチ回路102を直列接続し、スイッチ回路102のオン・オフにより入力信号Vinの周波数を分周する方法も提案されている(以下において「第2の従来技術」という)。
 第1の従来技術においては最大分周周波数はあまり高くないという問題があった。第2の従来技術においては、発振回路101内の発振トランジスタとスイッチ回路102内のスイッチングトランジスタのそれぞれの動作範囲が制限されていた。また、出力に入力信号Vinの同相成分が発生していた。よって第2の従来技術においては、分周器のロッキングレンジが狭いという問題があった。ロッキングレンジが狭いとプロセスばらつきが生じた場合に正常に動作することが不可能となる。更に、第2の従来技術においては、供給電圧値の大きい電源が必要であった。供給電圧値の大きい電源を必要とすると、高位電源VDDの電圧1[V]程度での動作が要求される0.1μmCMOSテクノロジで用いることが出来ない。0.1μmCMOSテクノロジで用いることが出来なかったので、第2の従来技術においても分周器の最大分周周波数を高く出来なかった。
 上記問題点を鑑み、本発明は、ロッキングレンジが大きく、高速動作可能な分周器を提供することを目的とする。
 上記目的を達成する為に、本発明の特徴は、(イ)互いに相補の関係となる第1及び第2の高周波信号を第1及び第2の出力ノードにそれぞれ出力する発振回路;(ロ)第1及び第2の出力ノードのそれぞれの電位を入力信号に応じて特定の時刻において一致させ、発振回路の発振周波数を入力信号の半分の周波数に変調するスイッチ回路を備える分周器であることを要旨とする。ここで「発振回路」とは、例えば、LC発振回路、リングオシレータ等の高周波で発振する回路であることを意味する。また「スイッチ回路」とは、入力信号により発振回路中の2点間の接続を切り換え可能な回路であることを意味する。
 本発明の特徴に係る分周器によると、発振している第1及び第2の出力ノードの電位をスイッチ回路により一定周期で等しくすることにより、分周動作を実現している。即ち、スイッチ回路に入力信号を入力することにより、発振回路の発振が変調されて分周器として動作する。したがって本発明の特徴に係る分周器はロッキングレンジが非常に広い。
 本発明の特徴に係る分周器において、入力信号の周波数は発振回路の発振周波数のほぼ2倍にする必要がある。よって、入力信号の周波数を上げるためには、発振周波数が高い発振回路を用意すれば良い。したがって、最大分周周波数が高い分周器を提供することが出来る。
 本発明によれば、ロッキングレンジが大きく、高速動作可能な分周器を提供することが出来る。
 次に、図面を参照して、本発明の第1〜第5の実施の形態を説明する。この第1〜第5の実施の形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(第1の実施の形態)
 本発明の第1の実施の形態に係る分周器31は、図1(a)に示すように、互いに相補の関係となる第1及び第2の高周波信号fout+、fout−を第1及び第2の出力ノードn1、n2にそれぞれ出力する発振回路15a、第1及び第2の出力ノードn1、n2のそれぞれの電位を入力信号Vinに応じて特定の時刻において一致させ、発振回路15aの発振周波数を入力信号Vinの周波数の半分の大きさに変調するスイッチ回路16aを備える。更に分周器31は、高周波の入力信号Vinが入力される入力端子1、発振回路15aに電源電圧を供給する第1及び第2の基準電位端子41、42、第1及び第2の高周波信号fout+、fout−を出力する出力ポート20aを備える。出力ポート20aは、第1及び第2の出力ノードn1、n2にそれぞれ接続された第1及び第2の出力端子2、3を備える。
 図1(a)に示した発振回路15aは、詳細には図1(b)に示すように、第1の基準電位端子41に接続された定電流源4、定電流源4に一端を接続し、互いに並列に接続された第1及び第2のインダクタL1、L2、第1のインダクタL1にドレインを、第2のインダクタL2にゲートを、第2の基準電位端子42にソースをそれぞれ接続した第1の発振トランジスタTr1、第2のインダクタL2にドレインを、第1のインダクタL1にゲートを、第2の基準電位端子42にソースをそれぞれ接続した第2の発振トランジスタTr2を備える。第1のインダクタL1と第2の発振トランジスタTr2のゲートとの接続点は第1の出力ノードn1となる。第2のインダクタL2と第1の発振トランジスタTr1のゲートとの接続点は第2の出力ノードn2となる。
 図1(a)に示したスイッチ回路16aは、具体的には図1(b)に示すように、第1の出力ノードn1にソースを、入力端子1にゲートを、第2の出力ノードn2にドレインをそれぞれ接続したスイッチングトランジスタTr3を備える。また、第1の基準電位端子41には高位電源VDDが接続されている。第2の基準電位端子42には低位電源VSSが接続されている。尚、高位電源VDDの供給電圧は1[V]程度に設定されている。低位電源VSSは、基板電位よりも0.5[V]程度低い範囲までの電圧に設定されている。
 第1及び第2の発振トランジスタTr1、Tr2、スイッチングトランジスタTr3としては、nチャネルのMOSトランジスタ(nMOSトランジスタ)が使用出来る。図1(b)に示す定電流源4、第1及び第2のインダクタL1、L2、第1及び第2の発振トランジスタTr1、Tr2、スイッチングトランジスタTr3は、実際には、同一半導体基板(同一半導体チップ)上にモノリシックに集積化されている。第1及び第2のインダクタL1、L2を半導体集積回路で構成する場合、スパイラルインダクタが使用出来る。半導体基板としては、シリコン(Si)等の単元素半導体基板、或いはガリウム砒素(GaAs)等の化合物半導体基板を使用できる。
 発振回路15aは、主に、第1及び第2のインダクタL1、L2と第1及び第2の発振トランジスタTr1、Tr2のゲート・ソース間容量Cgsとにより構成されるLC共振により発振する。また容量Cとしては、配線層を用いて形成されるスパイラルインダクタと基板間に存在する寄生容量を利用しても良い。第1及び第2のインダクタL1、L2と第1及び第2の発振トランジスタTr1、Tr2を接続する配線と半導体基板間に存在する寄生容量を利用しても良い。スイッチ回路16aは、第1及び第2の高周波信号fout+、fout−が交差するタイミングを周期的に合せて、発振回路15aの発振周波数を変調する。
 次に、図1〜図3を用いて第1の実施の形態に係る分周器31の動作を説明する。
 (イ)図1(b)に示す発振回路15aは、第1及び第2のインダクタL1、L2のインダクタンスLと発振回路15a内の寄生容量成分CによるLC共振を利用して発振する。また、第1及び第2の発振トランジスタTr1、Tr2は負性抵抗として機能して発振を持続させる。
 (ロ)発振回路15aがLC共振により発振すると、第1及び第2の出力ノードn1、n2から、互いに相補の関係となる第1及び第2の高周波信号fout+、fout−を、第1及び第2の出力端子2、3にそれぞれ発生させる。第1及び第2の高周波信号fout+、fout−は、図2(b)に示すように、1周期においてハイレベルからローレベル及びローレベルからハイレベルの2回交差している。
 (ハ)入力端子1からは、図2(a)に示すような入力信号Vinが入力される。入力端子1に入力された入力信号Vinは、スイッチングトランジスタTr3のゲートに印加される。尚、入力信号Vinの周波数は、図3に示すように60[GHz]程度に設定されている。スイッチングトランジスタTr3は、入力信号Vinがハイレベル時にオンして導通する。スイッチングトランジスタTr3がオンして導通すると、第1及の出力ノードn1と第2の出力ノードn2が短絡される。
 (ニ)第1及び第2の出力ノードn1、n2が短絡されると、第1の出力ノードn1と第2の出力ノードn2の電位は等しくなる。よって、第1の高周波信号fout+と第2の高周波信号fout−は、図2(a)及び(b)に示すように、入力信号Vinがハイレベルのピーク時にそれぞれ交差するようになる。即ち、第1の高周波信号fout+と第2の高周波信号fout−は、入力信号Vinにより周期がロックされる。
 (ホ)入力信号Vinがハイレベルのピーク時に第1及び第2の高周波信号fout+、fout−がそれぞれ交差すると、入力信号Vinの2周期が第1及び第2の高周波信号fout+、fout−の1周期に対応するようになる。即ち、発振回路15aは入力信号Vinの2倍の周期(1/2の周波数)で発振することとなる。発振回路15aが入力信号Vinの2倍の周期(1/2の周波数)で発振すると、出力ポート20aからは、入力信号Vinの1/2の周波数の信号が出力される。よって、第1及び第2の高周波信号fout+、fout−の周波数は、図3に示すように30[GHz]程度となる。
 第1の実施の形態に係る分周器31は、表1に示すように、従来の分周器と比して飛躍的にロッキングレンジが大きい: 
Figure 2004120737
したがって、第1の実施の形態に係る分周器31を半導体集積回路で構成した場合、プロセスばらつきが生じても安定して分周動作を実行することが出来る。また、第1の実施の形態に係る分周器31は、高位電源VDDの電位が1[V]程度で動作可能である。第1の実施の形態に係る分周器31は0.1μmCMOSテクノロジで構成できる。これにより超高速動作可能な分周器を提供出来る。
(第1の実施の形態の第1の変形例)
 第1の実施の形態の第1の変形例に係る分周器310として、図4に示すように、スイッチ回路16bが、第1の出力ノードn1にソースが接続され、入力信号Vin+が入力される第1の入力端子1にゲートが接続され、第2の出力ノードn2にドレインが接続された第1のスイッチングトランジスタTr3、及び第1の出力ノードn1にソースが接続され、入力信号Vin+と逆相の逆相信号Vin−が供給される第2の入力端子10にゲートが接続され、第2の出力ノードn2にドレインが接続された第2のスイッチングトランジスタTr4を備える構成でも良い。
 ここで、第1のスイッチングトランジスタTr3の導電型と第2のスイッチングトランジスタTr4の導電型とは互いに反対導電型である。例えば第1のスイッチングトランジスタTr3がnMOSトランジスタであれば第2のスイッチングトランジスタTr4はpMOSトランジスタである。第1のスイッチングトランジスタTr3がpMOSトランジスタであれば第2のスイッチングトランジスタTr4はnMOSトランジスタである。また、第1のスイッチングトランジスタTr3及び第2のスイッチングトランジスタTr4のそれぞれの電気的特性は等しく設計される。即ち、第1のスイッチングトランジスタTr3及び第2のスイッチングトランジスタTr4としてMOSトランジスタを用いる場合、それぞれのゲート長及びゲート幅は等しく設計される。
 図1(b)に示す分周器31においては、スイッチ回路16aを単一のスイッチングトランジスタTr3により構成している。このため、スイッチングトランジスタTr3のゲート容量により、入力信号Vinが第1の出力端子2及び第2の出力端子3を介して外部にリークする。これに対して図4に示すように、入力信号Vin+及び逆相信号Vin−を差動信号とし、スイッチ回路16bを電気的特性の等しいスイッチングトランジスタを並列に接続した構成とすることにより、入力信号Vin+及び逆相信号Vin−の外部へのリークを防止できる。但し、第2のスイッチングトランジスタTr4は、リークを防止する為には、必ずしもオン・オフ動作する必要は無い。リークの防止に作用するのは第2のスイッチングトランジスタTr4のゲート容量であるため、第2のスイッチングトランジスタTr4は常にオフ状態であっても良い。
(第1の実施の形態の第2の変形例)
 第1の実施の形態の第2の変形例に係る分周器311aとして、図5に示すように、発振回路15bが、第1の出力ノードn1と第1の発振トランジスタTr1のドレインとの間に接続された第1の抵抗R1、及び第2の出力ノードn2と第2の発振トランジスタTr2のドレインとの間に接続された第2の抵抗R2を備える構成でも良い。
 図6に示すように、構成が等しい2つの分周器311a、311bを2段接続する場合、前段の分周器311aの第1の出力ノードn1と第2の出力ノードn2、及び後段の分周器の第1の出力ノードn3と第2の出力ノードn4は電位は等しくなる。よって、後段の分周器311bの第1のスイッチングトランジスタTr5及び第2のスイッチングトランジスタTr6のそれぞれのソース電位VS、ドレイン電位VD、及びゲート電位VGは互いに等しい。
 半導体集積回路において、例えばnMOSトランジスタは、閾値電圧Vthが正となるエンハンスメントモード型が一般的に用いられる。ソース電位VS、ドレイン電位VD、及びゲート電位VGが互いに等しい場合、第1のスイッチングトランジスタTr5及び第2のスイッチングトランジスタTr6をターン・オンさせるためには、第1のスイッチングトランジスタTr5及び第2のスイッチングトランジスタTr6のそれぞれのゲートに閾値電圧Vth以上の電圧を印加しなければならない。したがって、入力信号Vin+及び逆相信号Vin−のそれぞれの電圧値を増大させる必要がある。即ち、前段の分周器311aからの第1の高周波信号fout+及び第2の高周波信号fout−の電圧値を増大させる必要があり、分周器311a、311bのそれぞれの消費電力量が増加する。
 したがって、第1の抵抗R1及び第2の抵抗R2における電圧降下により、後段の分周器311bの第1のスイッチングトランジスタTr5及び第2のスイッチングトランジスタTr6のそれぞれのソース電位VS及びドレイン電位VDと比してゲート電位VGを大きくすることができる。
(第1の実施の形態の第3の変形例)
 第1の実施の形態の第3の変形例に係る分周器313として、図7に示すように、第1の発振トランジスタTr9及び第2の発振トランジスタTr10として、pMOSトランジスタを使用しても良い。具体的には、発振回路15dが、第1の基準電位端子に接続された定電流源4、第2の基準電位端子42に一端を接続し、互いに並列に接続された第1及び第2のインダクタL5、L6、第1のインダクタL5にドレインを、第2のインダクタL6にゲートを、定電流源4にソースをそれぞれ接続した第1の発振トランジスタTr9、及び第2のインダクタL6にドレインを、第1のインダクタL5にゲートを、定電流源4にソースをそれぞれ接続した第2の発振トランジスタTr10を備える構成でも良い。
 発振回路15dにおいて、第1のインダクタL5と第2の発振トランジスタTr10のゲートとの接続点は第1の出力ノードn1となる。第2のインダクタL6と第1の発振トランジスタTr9のゲートとの接続点は第2の出力ノードn2となる。尚、図4に示す分周器310と図7に示す分周器313とを交互に接続することにより、スイッチ回路16b内の第1のスイッチングトランジスタTr3及び第2のスイッチングトランジスタTr4のそれぞれのソース電位VS及びドレイン電位VDと比してゲート電位VGを大きくすることができる。
(第2の実施の形態)
 本発明の第2の実施の形態に係る分周器32は、図8(a)に示すように、発振回路15eとスイッチ回路16eとの接続方法が図1(a)に示す分周器31と異なる。具体的には、スイッチ回路16eが、図8(b)に示すように、第1の出力ノードn1にドレインを、入力端子1にゲートを、第2の基準電位端子42にソースをそれぞれ接続した第1のスイッチングトランジスタTr11、第2の出力ノードn2にドレインを、入力端子1にゲートを、第2の基準電位端子42にソースをそれぞれ接続した第2のスイッチングトランジスタTr12を備える点が図1(b)と異なる。第1のスイッチングトランジスタTr11及び第2のスイッチングトランジスタTr12としてはnMOSトランジスタを使用できる。その他の構造については、図1(b)に示す分周器31と同様である。図8(b)に示す定電流源4、第1及び第2のインダクタL1、L2、第1及び第2の発振トランジスタTr1、Tr2、第1及び第2のスイッチングトランジスタTr11、Tr12は、同一半導体チップ上にモノリシックに集積化される。
 次に、図2及び図8を用いて第2の実施の形態に係る分周器32の動作を説明する。但し、第1の実施の形態に係る分周器31と同一の動作については説明を一部省略する。
 (イ)図8(b)に示す発振回路15eは、高周波で発振し、互いに相補の関係となる第1及び第2の高周波信号fout+、fout−を第1及び第2の出力ノードn1、n2にそれぞれ発生させる。入力端子1から入力された入力信号Vinは、第1及び第2のスイッチングトランジスタTr11、Tr12のそれぞれのゲートに印加される。
 (ロ)入力信号Vinが第1及び第2のスイッチングトランジスタTr11、Tr12のそれぞれのゲートに印加されると、第1及び第2のスイッチングトランジスタTr11、Tr12は入力信号Vinの値に応じてオンとオフを繰り返す。第1及び第2のスイッチングトランジスタTr11、Tr12がそれぞれオンして導通すると、第1及び第2の出力ノードn1、n2が第2の基準電位端子42と短絡する。第1及び第2の出力ノードn1、n2が第2の基準電位端子42と短絡すると、第1及び第2の出力ノードn1、n2の電位は低位電源VSSと等しくなる。この結果、図2(a)及び(b)に示すように、第1及び第2の高周波信号fout+、fout−は入力信号Vinのハイレベルのピーク時に交差するように変調される。
 (ハ)第1及び第2の高周波信号fout+、fout−が入力信号Vinのハイレベルのピーク時に交差するように変調されると、発振回路15eは、入力信号Vinの2倍の周期(1/2の周波数)で発振することとなる。その結果、第1及び第2の高周波信号fout+、fout−は、入力信号Vinの1/2の周波数となる。
 このように第2の実施の形態によれば、ロッキングレンジが大きく、高速動作可能な分周器32を提供することが出来る。また、図1に示す分周器31と同様に非常に高速に動作する。
(第3の実施の形態)
 本発明の第3の実施の形態に係る分周器33aは、図9に示すように、第1の出力ノードn1及び第2の出力ノードn2のそれぞれの電位を第1の制御信号CS1及び第2の制御信号CS2に応じて制御する変調制御回路160を更に備える点が図1(b)に示す分周器31と異なる。変調制御回路160は、第1の制御トランジスタTr110及び第2の制御トランジスタTr120を備える。第1の制御トランジスタTr110は、第1の出力ノードn1にドレインが接続され、第1の制御信号CS1が供給される第1の制御信号端子100aにゲートが接続され、第1の発振トランジスタTr1のソースにソースが接続される。第2の制御トランジスタTr120は、第2の出力ノードn2にドレインが接続され、第2の制御信号CS2が供給される第2の制御信号端子100bにゲートが接続され、第2の発振トランジスタTr2のソースにソースが接続される。
 更に、発振回路15fは、第1のインダクタL1と第1の発振トランジスタTr1のドレインとの間に接続された第1の抵抗R1、及び第2のインダクタL2と第2の発振トランジスタTr2のドレインとの間に接続された第2の抵抗R2を更に備える。スイッチ回路16bは、第1のスイッチングトランジスタTr3及び第2のスイッチングトランジスタTr4を備える。その他の構成については図1(b)に示す分周器31と同様である。
 次に、図9を用いて第3の実施の形態に係る分周器33aの動作を説明する。但し、第1の実施の形態に係る分周器31と同様の動作については、重複する説明を省略する。
 (イ)図9に示す発振回路15fは、高周波で発振し、互いに相補の関係となる第1及び第2の高周波信号fout+、fout−を第1及び第2の出力ノードn1、n2にそれぞれ発生させる。入力端子1から入力された入力信号Vin+及び逆相信号Vin−は、第1のスイッチングトランジスタTr3及び第2のスイッチングトランジスタTr4のそれぞれのゲートに印加される。
 (ロ)入力信号Vin+及び逆相信号Vin−が第1及び第2のスイッチングトランジスタTr3、Tr4のそれぞれのゲートに印加されると、第1及び第2のスイッチングトランジスタTr3、Tr4は入力信号Vin+及び逆相信号Vin−の値に応じてオンとオフを繰り返す。第1及び第2のスイッチングトランジスタTr3、Tr4がそれぞれオンして導通すると、第1及び第2の出力ノードn1、n2が短絡する。第1及び第2の出力ノードn1、n2が短絡すると、第1及び第2の出力ノードn1、n2の電位は互いに等しくなる。
 (ハ)第1及び第2の高周波信号fout+、fout−が入力信号Vin+のハイレベルのピーク時に交差するように変調されると、発振回路15fは、入力信号Vin+の2倍の周期(1/2の周波数)で発振する。その結果、第1及び第2の高周波信号fout+、fout−は、入力信号Vin+及び逆相信号Vin−の1/2の周波数となる。
 (ニ)次に、第1の制御信号端子100aに第1の制御信号CS1が入力されると、第1の出力ノードn1は第2の基準電位端子42と短絡する。第1の出力ノードn1が第2の基準電位端子42と短絡すると、第1の高周波信号fout+はローレベルとなる。
 (ホ)第2の制御信号端子100bに第2の制御信号CS2が入力されると、第2の出力ノードn2は第2の基準電位端子42と短絡する。第2の出力ノードn2が第2の基準電位端子42と短絡すると、第2の高周波信号fout−はローレベルとなる。
 このように、第3の実施の形態に係る変調制御回路160によれば、第1の出力ノードn1及び第2の出力ノードn2のそれぞれの電位を個別に制御できる。よって、発振回路15fの発振周波数を任意に制御することが可能となる。更に、変調制御回路160は、第1の出力ノードn1及び第2の出力ノードn2のそれぞれの電位を特定のタイミングで一致させることも可能である。
(第3の実施の形態の変形例)
 第3の実施の形態の変形例に係るマスタ・スレーブ型分周器314は、図10に示すように、マスタ・スレーブ接続された分周器33a及び33bを備える。分周器33aはマスタ分周器として機能する。分周器33bはスレーブ分周器として機能する。分周器33aの第1の制御信号端子100aは、分周器33bの第1の出力ノードn3に接続される。分周器33aの第2の制御信号端子100bは、分周器33bの第2の出力ノードn4に接続される。これに対して分周器33bの第1の制御信号端子100cは、分周器33aの第2の出力ノードn2に接続される。分周器33bの第2の制御信号端子100dは、分周器33aの第1の出力ノードn1に接続される。
 分周器33a及び分周器33bのそれぞれの第1の入力端子1及び100には、図11(a)に示すような波形の入力信号Vin+が入力される。分周器33a及び分周器33bのそれぞれの第2の入力端子10及び101には、図11(b)に示すような波形の逆相信号Vin−が入力される。この結果、分周器33aからの第1の高周波信号fout1+及び第2の高周波信号fout1−は図11(c)に示すような波形となる。これに対して、分周器33bからの第1の高周波信号fout2+及び第2の高周波信号fout2−は図11(d)に示すような波形となる。図11(c)及び図11(d)に示すように、分周器33aからの第1の高周波信号fout1+の位相と分周器33bからの第1の高周波信号fout2+の位相とは互いに直交している。また、分周器33aからの第2の高周波信号fout1−の位相と分周器33bからの第2の高周波信号fout2−の位相とは互いに直交している。
 第3の実施の形態の変形例に係るマスタ・スレーブ型分周器314によれば、図9に示す分周器33aをマスタ・スレーブ型に接続することにより、出力信号を直交信号として得ることができる。
(第4の実施の形態)
 本発明の第4の実施の形態に係る分周器33は、図12に示すように、発振回路15hが、第1の基準電位端子41に接続された第1、第2及び第3の定電流源17a、17b、17c、第1の定電流源17aにドレインを、出力ポート20cにゲートを、第2の基準電位端子42にソースをそれぞれ接続した第1の発振トランジスタTr13、第2の定電流源17bにドレインを、第1の定電流源17aと第1の発振トランジスタTr13のドレインとの接続点にゲートを、第2の基準電位端子42にソースをそれぞれ接続した第2の発振トランジスタTr14、第3の定電流源17cにドレインを、第2の定電流源17bと第2の発振トランジスタTr14のドレインとの接続点にゲートを、第2の基準電位端子42にソースをそれぞれ接続した第3の発振トランジスタTr15を備える点が図1(b)と異なる。第2の定電流源17bと第2の発振トランジスタTr14のドレインとの接続点は第1の出力ノードn1となる。第3の定電流源17cと第3の発振トランジスタTr15のドレインとの接続点は第2の出力ノードn2となる。第1の定電流源17aと第1の発振トランジスタTr13のドレインとの接続点は第3の出力ノードn3となる。
 スイッチ回路16cは、第1の出力ノードn1にソースを、入力端子1にゲートを、第2の出力ノードn2にドレインをそれぞれ接続したスイッチングトランジスタTr16を備える。図5に示す第1〜第3の発振トランジスタTr13、Tr14、Tr15及びスイッチングトランジスタTr16は、nMOSトランジスタで構成されている。その他の構造については、図1(b)に示す分周器31と同様である。
 第1〜第3の定電流源17a、17b、17c、第1〜第3の発振トランジスタTr13、Tr14、Tr15、スイッチングトランジスタTr16は、同一半導体半導体チップ上にモノリシックに集積化されている。
 更に第1の定電流源17aは、第1の発振トランジスタTr13のドレインにドレインを、第1の定電位端子5aにゲートを、第1の基準電位端子41にソースをそれぞれ接続した第1の定電流トランジスタTr17を備える。また、第2の定電流源17bは、第2の発振トランジスタTr14のドレインにドレインを、第2の定電位端子5bにゲートを、第1の基準電位端子41にソースをそれぞれ接続した第2の定電流トランジスタTr18を備える。第3の定電流源17cは、第3の発振トランジスタTr15のドレインにドレインを、第3の定電位端子5cにゲートを、第1の基準電位端子41にソースをそれぞれ接続した第3の定電流トランジスタTr19を備える。第1〜第3の定電流トランジスタTr17、Tr18、Tr19としては、pチャネルのMOSトランジスタ(pMOS)が利用できる。第1〜第3の定電位端子5a、5b、5cは、第1〜第3の定電流トランジスタTr17、Tr18、Tr19のドレイン電流が一定となるような定電位に保たれている。第1〜第3の定電流トランジスタTr17、Tr18、Tr18のそれぞれのドレイン電流は、第1〜第3の定電流源17a、17b、17cの出力電流として用いられる。
 第1〜第3の定電位端子5a、5b、5cは、例えばカレントミラー回路を構成することにより定電圧に保たれる。即ち、第1〜第3の定電流トランジスタTr17、Tr18、Tr19と対称に、定電流源及び第4〜第6の定電流トランジスタTr170、Tr180、Tr190(図示せず)をそれぞれ接続すれば良い。この場合、第4〜第6の定電流トランジスタTr170、Tr180、Tr190は、第1〜第3の定電流トランジスタTr17、Tr18、Tr19と同一極性であることが必要である。
 次に、図12及び図13を用いて第4の実施の形態に係る分周器33の動作を説明する。但し、第1の実施の形態に係る分周器31と同一の動作については説明を一部省略する。
 (イ)第1〜第3の定電流源17a、17b、17cから定電流がそれぞれ出力される。第1〜第3の定電流源17a、17b、17cが出力する定電流は、第1〜第3の発振トランジスタTr13、Tr14、Tr15のドレインにそれぞれ入力される。ここで、第2の発振トランジスタTr14が最初にオンしたとする。第2の発振トランジスタTr14がオンすると、第1の出力ノードn1は第2の基準電位端子42と短絡する。よって第1の出力ノードn1の電位は、低位電源VSSの電位に落ち込みローレベルとなる。
 (ロ)第1の出力ノードn1の電位がローレベルとなると第3の発振トランジスタTr15のゲート電位もローレベルとなる。第3の発振トランジスタTr15のゲート電位がローレベルとなると、第3の発振トランジスタTr15はオフする。第3の発振トランジスタTr15がオフすると、第2の出力ノードn2の電位はハイレベルとなる。
 (ハ)第2の出力ノードn2の電位がハイレベルとなると、第1の発振トランジスタTr13のゲート電位はハイレベルとなる。第1の発振トランジスタTr13のゲート電位がハイレベルとなると、第1の発振トランジスタTr13はオンする。第1の発振トランジスタTr13がオンすると、第3の出力ノードn3の電位はローレベルとなる。第3の出力ノードn3の電位がローレベルとなると、第2の発振トランジスタTr14のゲート電位もローレベルとなる。第2の発振トランジスタTr14のゲート電位がローレベルとなると、第2の発振トランジスタTr14はオフする。このように、(イ)〜(ハ)のような動作を繰り返すことにより発振回路15cは高周波で発振する。よって、第1の出力ノードn1及び第2の出力ノードn2は、互いに相補の関係となる第1及び第2の高周波信号fout+、fout−を第1及び第2の出力端子2、3にそれぞれ発生させる。
 (ニ)入力端子1から入力された入力信号Vinは、スイッチングトランジスタTr16のゲートに印加される。スイッチングトランジスタTr16は、入力信号Vinの値に応じてオンとオフを繰り返す。尚、図13に示すように入力信号Vinの周波数は10[GHz]程度に設定されている。スイッチングトランジスタTr16がオンすると、第1及び第2の出力ノードn1、n2は短絡して電位が等しくなる。この結果図8に示すように、第1及び第2の高周波信号fout+、fout−は、入力信号Vinのハイレベルのピーク時に交差する。
 (ホ)第1及び第2の高周波信号fout+、fout−が、入力信号Vinのハイレベルのピーク時に交差する為、発振回路15cは、入力信号Vinの2倍の周期(1/2の周波数)で発振することとなる。よって、第1及び第2の高周波信号fout+、fout−は、入力信号Vinの1/2の周波数となる。したがって、図6に示すように第1及び第2の出力ノードn1、n2の出力信号が、入力信号Vinの周波数の半分の5[GHz]程度となり、分周動作を実現している。
 第4の実施の形態によれば、表2に示すように、従来のDフリップフロップによる分周器と比して低消費電力、且つ最大動作周波数及びロッキングレンジの大きい分周器33を提供出来る:
Figure 2004120737
第4の実施の形態に係る発振回路15hは単純な構造で構成され、第1の実施の形態に係る発振回路15aよりも高周波で発振する。よって、第4の実施の形態に係る分周器33は、第1の実施の形態に係る発振回路15aよりも高速動作が可能である。また、第4の実施の形態に係る分周器33を半導体集積回路で構成した場合に占有面積が小さい。第1及び第2の実施の形態に係る分周器31,310,311a,313,32,33aは、スパイラルインダクタの占有面積が大きい為である。
(第5の実施の形態)
 本発明の第5の実施の形態に係る分周器34は、図14に示すように、スイッチ回路16gの構成が図1(b)に示す分周器31と異なる。スイッチ回路16gは、第1の発振トランジスタTr1のドレインにソースが接続され、第1の入力信号Vin1が入力される第1の入力端子1aにゲートが接続された第1のスイッチングトランジスタTr20、及び第2の発振トランジスタTr2のドレインにドレインが接続され、第1の入力信号Vin1と周波数の異なる第2の入力信号Vin2が入力される第2の入力端子1bにゲートが接続され、第1のスイッチングトランジスタTr20のドレインにソースが接続された第2のスイッチングトランジスタTr21を備える。
 発振回路15bは、第1のインダクタL1と第1の発振トランジスタTr1のドレインとの間に接続された第1の抵抗R1、及び第2のインダクタL2と第2の発振トランジスタTr2のドレインとの間に接続された第2の抵抗R2を更に備える。その他の構成については図1(b)に示す分周器31と同様である。
 第1のスイッチングトランジスタTr20及び第2のスイッチングトランジスタTr21としてnMOSトランジスタを用いる場合、スイッチ回路16gは第1の入力信号Vin1及び第2の入力信号Vin2が共にハイレベル時に第1の出力ノードn1及び第2の出力ノードn2の電位を一致させる。この結果、発振回路15bは、第1の入力信号Vin1及び第2の入力信号Vin2の積の成分に応じて発振周波数を変更する。
 次に、図14を用いて第5の実施の形態に係る分周器34の動作を説明する。但し、第1の実施の形態に係る分周器31と同様の動作については重複する説明を省略する。
 (イ)図14に示す第1及び第2の出力ノードn1、n2において、互いに相補の関係となる第1及び第2の高周波信号fout+、fout−が生成される。第1の入力端子1a及び第2の入力端子1bには、周波数の異なる第1の入力信号Vin1及び第2の入力信号Vin2が入力される。
 (ロ)第1のスイッチングトランジスタTr20は、第1の入力信号Vin1がハイレベル時にオンする。第2のスイッチングトランジスタTr21は、第2の入力信号Vin2がハイレベル時にオンする。この結果、第1のスイッチングトランジスタTr20及び第2のスイッチングトランジスタTr21が共にハイレベル時にのみ第1の出力ノードn1と第2の出力ノードn2と間が短絡する。
 (ハ)第1及び第2の出力ノードn1、n2が短絡されると、第1の出力ノードn1と第2の出力ノードn2の電位は等しくなる。第1の出力ノードn1と第2の出力ノードn2の電位が等しくなると、発振回路15bの発振周波数が変調される。
 このように、第5の実施の形態に係る分周器34によれば、周波数が異なる第1の入力信号Vin1及び第2の入力信号Vin2をミキシングできる。即ち、分周器34にミキサとしての機能を追加できる。したがって、ミキサと分周器の機能を1つの回路で実現できるため、消費電力を削減できるだけでなく、ミキサに本来用いられるインダクタの数も削減できる。
(第5の実施の形態の変形例)
 第5の実施の形態の変形例に係る分周器340として、図15に示すように、スイッチ回路16hが、第1の発振トランジスタTr1のドレインにソース接続され、第1の入力信号Vin1+と位相が直交する第1の直交信号Vin3+が入力される第3の入力端子1cにゲートが接続された第3のスイッチングトランジスタTr22、第2の発振トランジスタTr2のドレインにドレインが接続され、第2の入力信号Vin2+と位相が直交する第2の直交信号Vin4+が入力される第4の入力端子1dにゲートが、第3のスイッチングトランジスタTr22のドレインにソースが接続された第4のスイッチングトランジスタTr23を更に備える構成でも良い。
 更に、スイッチ回路16hは、第1の発振トランジスタTr1のドレインにソースが接続され、第1の入力信号Vin1+と逆相の第1の逆相信号Vin1−が入力される第5の入力端子1eにゲートが接続された第5のスイッチングトランジスタTr24、第2の発振トランジスタTr2のドレインにドレインが接続され、第2の入力信号Vin2+と逆相の第2の逆相信号Vin2−が入力される第6の入力端子1fにゲートが接続され、第5のスイッチングトランジスタTr24のドレインにソースが接続された第6のスイッチングトランジスタTr25を備える。
 また、スイッチ回路16hは、第1の発振トランジスタTr1のドレインにソースが接続され、第1の直交信号Vin3+と逆相の第1の逆相直交信号Vin3−が入力される第7の入力端子1gにゲートが接続された第7のスイッチングトランジスタTr26、第2の発振トランジスタTr2のドレインにドレインが接続され、第2の直交信号Vin4+と逆相の第2の逆相直交信号Vin4−が入力される第8の入力端子1hにゲートが接続され、第7のスイッチングトランジスタTr26のドレインにソースが接続された第8のスイッチングトランジスタTr27を備える。
 スイッチ回路16hは、第1の入力信号Vin1+及び第2の入力信号Vin2+の積の成分、及び第1の直交信号Vin3+及び第2の直交信号Vin4+の積の成分に応じて第1の出力ノードn1と第2の出力ノードn2との間を短絡する。即ち:

   fout+={(Vin1+)(Vin2+)+(Vin3+)(Vin4+)}/2    ・・・・・(1)

が成り立つ。第1の入力信号Vin1+の位相と第1の直交信号Vin3+の位相は、互いに90°ずれている。同様に第2の入力信号Vin2+の位相と第2の直交信号Vin4+の位相は、互いに90°ずれている。したがって、第1の入力信号Vin1+をcosω1、第1の直交信号Vin3+をsinω1、第2の入力信号Vin2+をcosω2、及び第2の直交信号Vin4+をsinω2とおくと、式(1)より:

   fout+={cosω1cosω2+sinω1sinω2}/2
     ={cos(ω12)}/2              ・・・・・(2)

が成り立つ。第1の逆相信号Vin1−、第2の逆相信号Vin2−、第1の逆相直交信号Vin3−、及び第2の逆相直交信号Vin4−についても同様である。
 このように、第5の実施の形態の変形例に係る分周器340は、式(2)に示すように、2つの入力周波数の和又は差の半分の周波数を出力する。スイッチ回路16に入力される直交信号としては、例えば図10に示すマスタ・スレーブ型分周器314の出力を利用できる。
(その他の実施の形態)
 上記のように、本発明は第1〜第5の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
 上述した第1、第2、第3、及び第5の実施の形態においては、発振回路15a〜15hが定電流源4を備える一例を説明した。しかしながら、高位電源VDDの電圧値が常に一定であれば定電流源4を不要とすることが可能である。更に、定電流源4に代えて抵抗を接続しても良い。また、第1の基準電位端子41と第1及び第2のインダクタL1,L2との間に定電流源4を接続する構成を例に説明した。しかし、第2の基準電位端子42と第1及び第2の発振トランジスタTr1,Tr2との間に定電流源を接続しても良い。この場合においても、定電流源に代えて抵抗を使用しても良い。
 また、第4の実施の形態においては、スイッチ回路16fは、第1の実施の形態に係るスイッチ回路16aと同様の接続方法で、発振回路15hと接続されているとして説明した。しかし、第2の実施の形態に係るスイッチ回路16bと同様の接続方法で発振回路15hと接続されていても良い。即ち、第4の実施の形態に係るスイッチ回路16fは、第1の出力ノードn1にドレインを、入力端子1にゲートを、第2の基準電位端子42にソースをそれぞれ接続した第1のスイッチングトランジスタTr11と、第2の出力ノードn2にドレインを、入力端子1にゲートを、第2の基準電位端子42にソースをそれぞれ接続した第2のスイッチングトランジスタTr12とを備える構成でも良い。
 第1〜第5の実施の形態においては、電界効果トランジスタとしてMOSトランジスタを用いている。しかし、接合型電界効果トランジスタ(JFET)を始め、ショットキーバリア型電界効果トランジスタ(MESFET)、静電誘導トランジスタ(SIT)、高電子移動度トランジスタ(HEMT)等の様々なトランジスタが使用可能であることは勿論である。
 更に、第1〜第5の実施の形態の説明において使用したnMOSトランジスタの導電型を逆にしてpMOSトランジスタを利用しても良い。nMOSトランジスタを利用した場合、pMOSトランジスタを利用した場合よりも電子移動度に起因して動作速度は速い。一方、pMOSトランジスタを利用した場合、nMOSトランジスタを利用した場合よりもフリッカー雑音が小さいため出力信号の位相雑音が小さくなる。同様に、第1〜第5の実施の形態の説明において使用したpMOSトランジスタの導電型を逆にしてnMOSトランジスタを利用しても良い。第1〜第5の実施の形態の説明においては、第1の基準電位端子41に高位電源VDDを、第2の基準電位端子42に低位電源VSSをそれぞれ接続する一例を説明した。しかし、第2の基準電位端子42に高位電源VDDを、第1の基準電位端子41に低位電源VSSを接続しても良い。
 第1、第2、第3、及び第5の実施の形態に係る分周器31,310,311a,313,32,33a,34,及び340は、図16(a)に示すように、周波数分周回路の初段の分周器31aとして用いることが出来る。初段の分周器31aにより周波数が1/2に分周された信号は、2段目の分周器11により更に周波数が1/2に分周される。この結果、周波数入力端子51に入力される入力信号finは1/4に分周される。位相選択器12はout0°、out90°、out180°、out270°の4つの位相の1つを選択する。位相選択器12の出力はAND回路13にも入力され、制御信号(MODE)とのAND演算が施される。図16(a)に示す周波数分周回路は、入力周波数finの周波数を1/4または1/5分周して周波数出力端子52に出力する。このように、第1、第2、第3、及び第5の実施の形態に係る分周器31,310,311a,313,32,33a,34,及び340を、高速動作が要求される周波数分周回路の初段の分周器31aに用いることにより、周波数分周回路の高速化が実現できる。
 また、第4の実施の形態に係る分周器33は、図16(b)に示すように、周波数分周回路の周波数選択器12の出力側の分周器33a、33b、33cに用いることが出来る。周波数分周回路においては、周波数入力端子51から周波数出力端子52にかけて分周器の動作周波数は低下していく。第1、第2、第3、及び第5の実施の形態に係る分周器31,310,311a,313,32,33a,34,及び340は、動作周波数の低下に比例して第1及び第2のインダクタL1、L2のインダクタンスLの大きさが増大する。よって、周波数分周回路内の動作周波数の低い部分においては、LC共振を利用しない分周器を用いることが好ましい。したがって、周波数分周回路の動作周波数の低い部分に第4の実施の形態に係る分周器33を用いることにより、インダクタンスLの増加を防ぐことができる。また、高速動作が必要とされる1段目及び2段目の分周器31a、31bは第1、第2、第3、及び第5の実施の形態に係る分周器31,310,311a,313,32,33a,34,及び340が用いられている。尚、1段目及び2段目の分周器31a、31bに第4の実施の形態に係る分周器33を用いても良い。図16(b)に示す周波数分周回路は、入力信号finの周波数を1/64又は1/66分周して周波数出力端子52から出力する。
 図16(a)及び(b)に示す周波数分周回路は、図17に示すように、PLL回路のVCO113の出力信号が入力される周波数分周回路114として用いることが出来る。図17に示すPLL回路は、クロック信号を片方の入力とする位相比較器111と、位相比較器111の出力を直流電圧に変換するループフィルタ112と、ループフィルタ112の出力を受け取るVCO113と、VCO113の出力が入力に接続され出力が位相比較器111のもう片方の入力に接続された周波数分周回路114とを備える。尚、位相比較器111の出力とループフィルタ112の入力との間に位相比較器111の出力に応じたパルス幅の信号を出力するチャージポンプ回路が接続されていることが望ましい。また、周波数分周回路114の出力と位相比較器111の入力との間にカウンタが接続されていることが望ましい。このように第1〜第5の実施の形態に係る分周器31,310,311a,313,32,33,33a,34,及び340を内蔵した周波数分周回路をPLL回路に用いることにより、ミリ波帯等の高速動作が可能なPLL回路を提供出来る。
 このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
図1(a)は、第1の実施の形態に係る分周器の構成を示す模式図で、図1(b)は、第1の実施の形態に係る分周器の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態に係る分周器の動作を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態に係る分周器の動作を示すグラフである。 第1の実施の形態の第1の変形例に係る分周器の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態の第2の変形例に係る分周器の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態の第2の変形例に係る分周器を2段接続した構成を示す回路図である。 第1の実施の形態の第3の変形例に係る分周器の構成を示す回路図である。 図8(a)は、第2の実施の形態に係る分周器の構成を示すブロック図で、図8(b)は、第2の実施の形態に係る分周器の構成を示す回路図である。 第3の実施の形態に係る分周器の構成を示す回路図である。 第3の実施の形態の変形例に係るマスタ・スレーブ型分周器の構成を示す回路図である。 第3の実施の形態の変形例に係るマスタ・スレーブ型分周器の動作を示すタイムチャートである。 第4の実施の形態に係る分周器の構成を示す回路図である。 第4の実施の形態に係る分周器の動作を示すグラフである。 第5の実施の形態に係る分周器の構成を示す回路図である。 第5の実施の形態の変形例に係る分周器の構成を示す回路図である。 図16(a)及び(b)は、その他の実施の形態に係る周波数分周回路の構成を示すブロック図である。 その他の実施の形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。 従来の分周器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
 1…入力端子
 1a…第1の入力端子
 1b…第2の入力端子
 1c…第3の入力端子
 1d…第4の入力端子
 1e…第5の入力端子
 1f…第6の入力端子
 1g…第7の入力端子
 1h…第8の入力端子
 2、20…第1の出力端子
 3、30…第2の出力端子
 4…定電流源
 5a…第1の定電位端子
 5b…第2の定電位端子
 5c…第3の定電位端子
 11…2段目の分周器
 12…位相選択器
 15a〜15h、101…発振回路
 16a〜16h、102…スイッチ回路
 17a…第1の低電流源
 17b…第2の低電流源
 17c…第3の低電流源
 20a、20b、20c…出力ポート
 31,310,311a,313,32,33,33a,34,,340…分周器
 31a…初段の分周器
 33a、33b、33c…後段の分周器
 41…第1の基準電位端子
 42…第2の基準電位端子
 100a、100c…第1の制御信号端子
 100b、100d…第2の制御信号端子
 111…位相比較器
 112…ループフィルタ
 113…電圧制御発振器
 114…周波数分周回路
 160、161…変調制御回路

Claims (15)

  1.  互いに相補の関係となる第1及び第2の高周波信号を第1及び第2の出力ノードにそれぞれ出力する発振回路と、
     前記第1及び第2の出力ノードのそれぞれの電位を入力信号に応じて特定の時刻において一致させ、前記発振回路の発振周波数を前記入力信号の半分の周波数に変調するスイッチ回路
     とを備えることを特徴とする分周器。
  2.  前記発振回路は、
     第1の基準電位端子に接続された定電流源と、
     前記定電流源に一端を接続し、互いに並列に接続された第1及び第2のインダクタと、
     前記第1のインダクタにドレインを、前記第2のインダクタにゲートを、第2の基準電位端子にソースをそれぞれ接続した第1の発振トランジスタと、
     前記第2のインダクタにドレインを、前記第1のインダクタにゲートを、前記第2の基準電位端子にソースをそれぞれ接続した第2の発振トランジスタ
     とを備え、前記第1のインダクタと前記第2の発振トランジスタのゲートとの接続点を前記第1の出力ノードとし、前記第2のインダクタと前記第1の発振トランジスタのゲートとの接続点を前記第2の出力ノードとすることを特徴とする請求項1に記載の分周器。
  3.  前記発振回路は、
     第1の基準電位端子に接続された第1、第2及び第3の定電流源と、
     前記第1の定電流源にドレインを、出力ポートにゲートを、第2の基準電位端子にソースをそれぞれ接続した第1の発振トランジスタと、
     前記第2の定電流源にドレインを、前記第1の定電流源と前記第1の発振トランジスタのドレインとの接続点にゲートを、前記第2の基準電位端子にソースをそれぞれ接続した第2の発振トランジスタと、
     前記第3の定電流源にドレインを、前記第2の定電流源と前記第2の発振トランジスタのドレインとの接続点にゲートを、前記第2の基準電位端子にソースをそれぞれ接続した第3の発振トランジスタ
     とを備え、前記第2の定電流源と前記第2の発振トランジスタのドレインとの接続点を前記第1の出力ノードとし、前記第3の定電流源と前記第3の発振トランジスタのドレインとの接続点を前記第2の出力ノードとすることを特徴とする請求項1に記載の分周器。
  4.  前記発振回路は、
     第1の基準電位端子に接続された定電流源と、
     第2の基準電位端子に一端を接続し、互いに並列に接続された第1及び第2のインダクタと、
     前記第1のインダクタにドレインを、前記第2のインダクタにゲートを、前記定電流源にソースをそれぞれ接続した第1の発振トランジスタと、
     前記第2のインダクタにドレインを、前記第1のインダクタにゲートを、前記定電流源にソースをそれぞれ接続した第2の発振トランジスタ
     とを備え、前記第1のインダクタと前記第2の発振トランジスタのゲートとの接続点を前記第1の出力ノードとし、前記第2のインダクタと前記第1の発振トランジスタのゲートとの接続点を前記第2の出力ノードとすることを特徴とする請求項1に記載の分周器。
  5.  前記発振回路は、
     前記第1の出力ノードと前記第1の発振トランジスタのドレインとの間に接続された第1の抵抗と、
     前記第2の出力ノードと前記第2の発振トランジスタのドレインとの間に接続された第2の抵抗
     とを更に備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の分周器。
  6.  前記第1の定電流源は、前記第1の発振トランジスタのドレインにドレインを、第1の定電位端子にゲートを、前記第1の基準電位端子にソースをそれぞれ接続した第1の定電流トランジスタを備え、
     前記第2の定電流源は、前記第2の発振トランジスタのドレインにドレインを、第2の定電位端子にゲートを、前記第1の基準電位端子にソースをそれぞれ接続した第2の定電流トランジスタを備え、
     前記第3の定電流源は、前記第3の発振トランジスタのゲートにドレインを、第3の定電位端子にゲートを、前記第1の基準電位端子にソースをそれぞれ接続した第3の定電流トランジスタ
     を備えることを特徴とする請求項3に記載の分周器。
  7.  前記スイッチ回路は、前記第1の出力ノードにソースを、前記入力信号が入力される入力端子にゲートを、前記第2の出力ノードにドレインをそれぞれ接続したスイッチングトランジスタを備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の分周器。
  8.  前記スイッチ回路は、
     前記第1の出力ノードにドレインを、前記入力信号が入力される入力端子にゲートを、前記第2の基準電位端子にソースをそれぞれ接続した第1のスイッチングトランジスタと、
     前記第2の出力ノードにドレインを、前記入力端子にゲートを、前記第2の基準電位端子にソースをそれぞれ接続した第2のスイッチングトランジスタ
     とを備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の分周器。
  9.  前記スイッチ回路は、
     前記第1の出力ノードにソースが接続され、前記入力信号が入力される第1の入力端子にゲートが接続され、前記第2の出力ノードにドレインが接続された第1のスイッチングトランジスタと、
     前記第1の出力ノードにドレインが接続され、前記入力信号と逆相の逆相信号が入力される第2の入力端子にゲートが接続され、前記第2の出力ノードにソースが接続された第2のスイッチングトランジスタ
     とを備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の分周器。
  10.  前記スイッチ回路は、
     前記第1の発振トランジスタのドレインにソースが接続され、第1の入力信号が入力される第1の入力端子にゲートが接続された第1のスイッチングトランジスタと、
     前記第2の発振トランジスタのドレインにドレインが接続され、前記第1の入力信号と周波数の異なる第2の入力信号が入力される第2の入力端子にゲートが接続され、前記第1のスイッチングトランジスタのドレインにソースが接続された第2のスイッチングトランジスタ
     とを備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の分周器。
  11.  前記スイッチ回路は、
     前記第1の発振トランジスタのドレインにソース接続され、前記第1の入力信号と位相が直交する第1の直交信号が入力される第3の入力端子にゲートが接続された第3のスイッチングトランジスタと、
     前記第2の発振トランジスタのドレインにドレインが接続され、前記第2の入力信号と位相が直交する第2の直交信号が入力される第4の入力端子にゲートが接続され、前記第3のスイッチングトランジスタのドレインにソースが接続された第4のスイッチングトランジスタ
     とを更に備えることを特徴とする請求項10に記載の分周器。
  12.  前記スイッチ回路は、
     前記第1の発振トランジスタのドレインにソースが接続され、前記第1の入力信号と逆相の第1の逆相信号が入力される第5の入力端子にゲートが接続された第5のスイッチングトランジスタと、
     前記第2の発振トランジスタのドレインにドレインが接続され、前記第2の入力信号と逆相の第2の逆相信号が入力される第6の入力端子にゲートが接続され、前記第5のスイッチングトランジスタのドレインにソースが接続された第6のスイッチングトランジスタ
     とを更に備えることを特徴とする請求項11に記載の分周器。
  13.  前記スイッチ回路は、
     前記第1の発振トランジスタのドレインにソースが接続され、前記第1の直交信号と逆相の第1の逆相直交信号が入力される第7の入力端子にゲートが接続された第7のスイッチングトランジスタと、
     前記第2の発振トランジスタのドレインにドレインが接続され、前記第2の直交信号と逆相の第2の逆相直交信号が入力される第8の入力端子にゲートが接続され、前記第7のスイッチングトランジスタのドレインにソースが接続された第8のスイッチングトランジスタ
     とを更に備えることを特徴とする請求項12に記載の分周器。
  14.  前記第1及び第2の出力ノードのそれぞれの電位を第1及び第2の制御信号に応じて制御する変調制御回路を更に備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の分周器。
  15.  前記変調制御回路は、
     前記第1の出力ノードにドレインが接続され、前記第1の制御信号が供給される第1の制御信号端子にゲートが接続され、前記第1の発振トランジスタのソースにソースが接続された第1の制御トランジスタと、
     前記第2の出力ノードにドレインが接続され、前記第2の制御信号が供給される第2の制御信号端子にゲートが接続され、前記第2の発振トランジスタのソースにソースが接続された第2の制御トランジスタ
     とを備えることを特徴とする請求項14に記載の分周器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007208589A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Univ Of Tokyo 周波数分周器
JP2009267887A (ja) * 2008-04-26 2009-11-12 Kyocera Kinseki Corp 温度補償型水晶発振器
JP2021527988A (ja) * 2018-06-14 2021-10-14 オルタ ドグ テクニク ユニヴェルシテシ 電圧を4倍にし、低位相雑音を有する超低電圧用途向けの完全に集積された発振器

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