JP2004119148A - メモリカード用コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック時以外はロック体とロック用凹部との係止状態を確実に解除し、カード挿抜時の事故を防止したメモリカード用コネクタ装置を提供する。
【解決手段】コネクタ本体3には、メモリカードMCの挿抜操作に伴ってメモリカードMCと共に前後方向に移動するスライダー5が納装され、スライダー5は前方に常時付勢されている。スライダー5の脚片5cにはハートカム溝部15が形成され、ハートカム溝部15には一方の軸部16aがコネクタ本体3に保持されたカムピン16の他方の軸部16bが係入される。カードロック時は軸部16bがハートカム15aの凹部15dに嵌り込み、軸部16bによって凹部15d内に突出するロック体50の突出片50bが後方へ押圧されるので、この押圧力によってロック体50のレバー片50aが弾性変形して、レバー片50aの先端に設けた係止片50dがメモリカードMCのロック用凹部103に係入する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SDメモリカードやマルチメディアカード(MMC)のようなメモリカードを挿抜自在に接続するためのメモリカード用コネクタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、前部にメモリカード挿入口を有する箱状であって、メモリカード挿入口からメモリカードがスライドして挿抜されるコネクタ本体と、コネクタ本体の内部に配設されメモリカードの複数のI/O接触面にそれぞれ接触する複数のコンタクトと、コネクタ本体の内部に前後方向に移動自在に配置され、メモリカード挿入口からのメモリカードの挿抜操作に伴ってメモリカードとともに前後方向に移動するスライダーと、このスライダーを前方方向へ常時付勢するコイルばねと、一端がスライダーに保持されるとともに他端がコネクタ本体に設けたハートカム溝部に係入されるカムピンと、一端がスライダーに固定されるとともに他端がメモリカードの装着時にメモリカードの側面に設けたロック用凹部に係入するロック体とを備えたメモリカード用コネクタ装置が提供されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このコネクタ装置では、ロック体の他端をガイドするテーパ状のガイド面をコネクタ本体に形成してあり、メモリカードの挿入に伴ってスライダーがコイルばねの弾発力に抗して後方へ移動すると、スライダーの移動に伴ってカムピンの他端がハートカム溝部の溝に沿って移動する。そして、メモリカードをロック位置まで挿入すると、ハートカム溝部に設けた前側に開放された凹部にカムピンの他端が嵌り込むことで、スライダーの前方方向への移動が規制されて、スライダーがロック位置で保持される。また、メモリカードの挿入に伴ってスライダーが後方へ移動すると、ロック体の他端が、コネクタ本体に設けたガイド面に沿って、ロック用凹部を設けたメモリカードの側面に徐々に近付いてゆき、メモリカードがロック位置付近まで挿入されるとロック体の他端がロック用凹部に係入して、メモリカードの脱落が防止されるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−357931号公報(第4頁−第5頁、及び、図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のメモリカード用コネクタ装置では、コネクタ本体に設けたテーパ面でロック体の他端をガイドしているので、スライダーがロック位置に移動する手前、或いは、スライダーがロック位置から前方に移動した後もロック体の他端がロック用凹部に係入している位置が存在し、その位置でメモリカードを無理に引き抜くと、比較的小さな力でもメモリカードのロック用凹部が変形したり、ロック体が変形してしまうという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、ロック時以外はロック体とロック用凹部との係止状態を確実に解除し、カード挿抜時の事故を防止したメモリカード用コネクタ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、前部にメモリカード挿入口を有する箱状であって、メモリカード挿入口からメモリカードがスライドして挿抜されるコネクタ本体と、コネクタ本体の内部に配設されメモリカードの複数のI/O接触面にそれぞれ接触する複数のコンタクトと、コネクタ本体の内部に前後方向に移動自在に配置され、メモリカード挿入口からのメモリカードの挿抜操作に伴ってメモリカードとともに前後方向に移動するスライダーと、スライダーを前方方向へ常時付勢する付勢ばねと、スライダーの最後部位置への移動後のメモリカードの押し込み力の解除時にスライダーを所定位置でロックし、該ロック後にメモリカードへの押し込み力が加わってスライダーが後方移動するときにロックを解除するスライダーロック手段と、スライダーが上記所定位置でロックされるとメモリカードのロック用凹部に係入してメモリカードをロックするカードロック手段とを備え、上記スライダーロック手段を、スライダーの表面に形成されたハートカム溝部と、一端がコネクタ本体に保持されるとともに他端がハートカム溝部内に係入され、スライダーが上記所定位置に移動するとハートカム溝部に設けた前側に開口する凹部に他端が嵌り込んでスライダーの前方方向への移動を規制するカムピンとで構成するとともに、上記カードロック手段を、一端側がスライダーに保持されるとともに他端側にメモリカードのロック用凹部に係入する係止部が設けられた弾性を有するロック体で構成して成り、該ロック体と一体にハートカム溝部の上記凹部内に少なくとも一部を突出させる突出部を設け、上記凹部内に移動したカムピンの他端で突出部が後方に押圧されるとロック体が弾性変形して係止部をロック用凹部内に進入させるとともに、カムピンの他端が上記凹部から移動して突出部を後方に押圧する力が無くなるとロック体の弾性復帰力で係止部をロック用凹部から退避させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態により詳細に説明する。
【0009】
(実施形態1)
図15及び図16はSDメモリカードのようなメモリカードMCに対応した本実施形態の全体の分解斜視図及び全体斜視図を示しており、本実施形態のコネクタ装置は、図示するように厚さが極薄いステンレス金属板を打ち抜き且つ曲げ加工することにより形成されたベースシェル1と、このベースシェル1と同様に厚さが極薄いステンレス金属板を打ち抜き且つ曲げ加工することにより形成され、ベースシェル1上に被着することで前部にメモリカード挿入口42が開口する扁平な箱状のコネクタ本体3をベースシェル1とで構成するカバーシェル2と、コネクタ本体3の後部内に装着されるコンタクトブロック4と、コンタクトブロック4の前方側のコネクタ本体3内に前後方向に移動自在に配置されるコ字型の樹脂成形品からなるスライダー5とを主要な構成要素としたものである。
【0010】
ベースシェル1は図17に示すように両側に上面(コネクタ本体3の内側に対応)側方向に折り曲げて形成した側片6a、6bを設けたもので、前後端が開放されている。そして後端にはコンタクトブロック4の樹脂製の基体7に上下方向に貫通させた圧入孔8(図18参照)に下方から圧入してコンタクトブロック4を後部上面に固定するための突出片9を所定間隔で両側方向に4つ折り曲げ形成している。
【0011】
また後端よりやや前方位置にはコンタクトブロック4に固持される後述の各コンタクト10…及びスイッチ片30a、30b、31a、31bを逃がすための孔11…を形成してある。
【0012】
また各側片6a、6bの後端には各側片6a、6bの内側面に並行するように設けられるばね座用突片12、12の後端が一体連設されている。これらのばね座用突片12はスライダー5の付勢用コイルばね13(付勢ばね)の座屈を防止するために、付勢用コイルばね13の一端部内に挿入される。
【0013】
ところで側片6aの上記ばね座用突片12の先端位置よりやや前方位置には内側方向に、上記スライダー5の前後方向の移動を規制するカムピン16の一端を支持するL字状片14を切り起こしにより形成してある。詳しくは、このL字状片14はその立片14aに軸孔14bを形成してあり、軸孔14bにはカムピン16の一端の軸部16aが挿入され、軸部16aを回動自在に軸支している。カムピン16は立片14aに並行するスライダ−5の脚片5cの側面に形成した凹み部内に配置され、脚片5cの前側の外側面に形成したハートカム溝部15に他端の軸部16bを移動自在に係入させている。
【0014】
更にベースシェル1の側片6aの前部には上記カムピン16の側面を側片6aに並行するスライダー5の上記脚片5c側に押圧する押圧ばね片17を切り起こし形成してある。
【0015】
またベースシェル1の前端(メモリカード挿入口42側)には両側縁が前方に広がるように拡開形成した凹欠を形成し、この凹欠の傾斜辺となる両側縁に沿って上方に向けて逆入れ防止用の突片18を切り起こしにより形成している。
【0016】
この突片18、18間がメモリカードMCのメモリカード挿入口42に対応し、各突片18の上部内側縁部には段部18aを形成し、この両側の突片18、18の段部18a、18aより上側の内側縁間の寸法をメモリカードMCの両側の最大幅の寸法よりやや大きく設定し、またベースシェル1の上面と段部18aの上向き面との間の寸法を、ベースシェル1の上面に裏面側を乗せた状態のメモリカードMCの裏面両側縁に前後方向の全長に亘って形成している下向き段部101の下向き面の高さ寸法よりやや小さい寸法に設定し、且つこの上向き段部18aより下側の内側縁間の寸法をメモリカードMCの下向き段部101より下方の両側幅の寸法よりやや大きく設定してある。
【0017】
これによりメモリカードMCの裏面側をベースシェル1の上面側に載せる状態ではメモリカードMCの下向き段部101が突片18の段部18a上を通過することができて上記メモリカード挿入口42からのメモリカードMCの挿入を可能とし、逆にメモリカードMCの表面をベースシェル1の上面側に向けた場合にはメモリカードMCのベースシェル1側となった両側部が両側の突片18、18の内側縁間を通過できず、メモリカードMCの表裏方向の間違いによる誤挿入を防止するようなっている。
【0018】
また、コンタクトブロック4の右端のコンタクト10に対応する右端の孔11の前側(メモリカード挿入口42側)の内側縁には切り起こしによってストッパ片26を形成している。つまりメモリカードMCの前後方向が正規の方向でメモリカード挿入口42に挿入される場合には、メモリカードMCの裏面に設けたI/O接触面(図示せず)へ誘い込む溝(図示せず)の開口を介してコンタクト10…は接触位置へ移動することができるが、前後方向を逆にした非正規の方向でメモリカードMCが挿入されようとした場合には挿入方向の前面部にストッパ片26が衝合してそれ以上の移動を規制し、コンタクトブロック4のコンタクト10…の先部がメモリカードMCの挿入側の前面に当たって破損されるのを防ぐようになっている。
【0019】
一方、カバーシェル2は図19に示すように両側に折り曲げによって下向きの側片20、20を一体に設け、また後端には所定間隔で3つの下向きの突出片21を折り曲げ形成している。これらの突出片21はベースシェル1上にカバーシェル2を被着する際に、ベースシェル1の上面後端部に配置するコンタクトブロック4の基体7上面に開口するように貫通させている圧入孔22に圧入してコンタクトブロック4を固定するためのものである。
【0020】
またこのカバーシェル2の前部側にはコネクタ本体3内に挿入されるメモリカードMCの表面に印した[SD]マークが視認できる窓孔23を打ち抜き形成するとともに、この窓孔23の両側には並行するようにスリット24を打ち抜き形成し、このスリット24と窓孔23の間の片25の中央部をカバーシェル2の下面よりも下方へ突出させてその突出先端で上記コネクタ本体3内に挿入されるメモリカードMCの表面に弾性接触させてメモリカードMCを押さえる部位としている。
【0021】
コンタクトブロック4は、図18に示すようにメモリカードMCの後部裏面に複数(SDメモリでは9つ)並行形成しているI/O接触面に夫々対応接触するコンタクト10…と、メモリカードMCの位置検出用の一対のスイッチ片30a、30bと、メモリカードMCのライトプロテクトスイッチSWの位置検出用の一対のスイッチ片31a、31bとを樹脂製の基体7にインサート成形によって一体保持させており、基体7の前面(メモリカード挿入口42)側にはコンタクト10…及びスイッチ片30a、30b、31a、31bの接触側を突出させ、後面側には回路基板等に夫々を半田付けするための半田付け端子部32…を突出させている。そして基体7は前側上部に段部を設け、この段部に一端が開口するように上記圧入孔8…を上下方向に貫通させ、また基体7の後側上面に一端が開口するように圧入孔22…を基体7の後部に上下方向に貫通させている。また基体7の両側面にはベースシェル1の後部両側に設けたばね座用突片12、12を挿入する付勢用コイルばね13、13の一端側部を嵌めてガイドする凹欠47を設けてある。ここで一側面側の凹欠47を基体7の下部側に、他側面側の凹欠47は基体の上部側に夫々設けている。
【0022】
スライダー5は、図15に示すように合成樹脂成形品によりコ字型に形成されたものであって、中央片5aの両端前部より前方へ脚片5b、5cを一体突出されてコ字型に形成されものであり、中央片5aの下面側には、スライダー5の後方移動時にスイッチ片30a、30b、31a、31bやコンタクト10…の先部を前方へ突出させるための凹溝33…を対応形成してある。
【0023】
両側脚片5b、5cはメモリカードMCの左右側部のガイドとして機能するもので、夫々の前端内側面を脚片5b、5cの内側面間の距離が外向けに拡開するように傾斜面34としてある。
【0024】
また一方の脚片5bには上部後端から中央方向に外側部と上部と後端部とが開口した断面略U型の細溝35を形成してあり、この細溝35には上述した付勢用コイルばね13の他端部が収納されて、細溝35の前端内面が付勢用コイルばね13の弾発力を受ける面となっている。同様に他方の脚片5cにも別の付勢用コイルばね13の他端部を収納する細溝(図示せず)が形成されており、細溝の前端内面で付勢用コイルばね13の弾発力を受けるようになっている。ここで、両脚片5b、5cが均等に付勢用コイルばね13、13の弾発力を前方方向に受けることで、スライダー5はコネクタ本体3内をスムーズに前後方向に摺動できることになる。
【0025】
また両脚片5b、5aの内側面の下部には前端から後方に向けてメモリカードMCの両側の下向き段部101を載置摺動するための受けガイド19a、19bを一体に形成してある。
【0026】
更に一方の脚片5cの前部側の外側面にはハートカム溝部15を形成してある。このハートカム溝部15は図10(a)(b)に示すようにハートカム15aとガイド溝15bとから構成され、カムピン16の軸部16bをガイド溝15bに係入し、スライダー5の前後移動に伴い、ガイド溝15bとガイド溝15bの底面に形成した凹凸面15cとでカムピン16の軸部16bのガイド溝15b内の相対的な移動をガイドするようなっている。
【0027】
また中央片5aと脚片5cとで囲まれた入り隅にはメモリカードMCの挿入側の前部の一角に形成した傾斜カット部102が衝合する傾斜面5dを前面に形成した張出部5eを設けている。
【0028】
ハートカム15aの前部には前側に開放された凹部15dが形成されており、スライダー5の最後部位置への移動後のメモリカードMCの押し込み力の解除時にカムピン16の軸部16bが凹部15dに嵌り込むことで、スライダー5の前方方向への移動を規制し、スライダー5を所定位置に保持している。そして、脚片5cには、スライダー5が所定位置に保持された状態でカムピン16の軸部16bが係入する凹部15dに一端が開口する保持孔36が左右方向に沿って貫設されており、この保持孔36には後述するロック体50の突出片50b及び弾接片50cが圧入保持されている。
【0029】
ロック体50は、例えばステンレス鋼のような弾性を有する金属材料の薄板に打ち抜き加工且つ曲げ加工を施すことによって形成され、図11(a)〜(c)に示すように、細長い帯板状であって脚片5cの内側面と略並行に配設されるレバー片50aと、レバー片50aの前端部の下側縁からレバー片50aと略直交する方向に突出する突出片50bと、突出片50bの基部後縁から連続一体に延設され中間部が後方に突出するように湾曲した弾接片50cと、レバー片50aの後端縁から側片5cと反対側に突出するく字状の係止片50dとで構成される。
【0030】
そしてロック体50は、前端側に設けた突出片50b及び弾接片50cを脚片5cの保持孔36内に圧入することで脚片5cに保持され、突出片50bの前端部が凹部15dに突出している。また、脚片5cには上面側及び内面側に開放された凹欠部39が形成されており、この凹欠部39の内部にロック体50のレバー片50aが配置される。
【0031】
保持孔36の内部は内面側(メモリカードMC側)の開口端に比べて前後方向の幅寸法が幅広に形成されているので、突出片50b及び弾接片50cを保持孔36内に挿入すると、弾接片50cが保持孔36の開口縁と係止することでロック体50が保持孔36から外れないようになっており、また突出片50b及び弾接片50cが保持孔36内で自由に移動できるようになっている。ここで、突出片50bの前端部は保持孔36から凹部15d内に突出しており、メモリカードMCのロック時にカムピン16の軸部16bが凹部15dに嵌り込むと、付勢用コイルばね13がスライダー5を前方方向に付勢する力で、軸部16bによって突出片50bの前端部が後方に押圧される。この押圧力によってレバー片50aの後端部がメモリカードMCに近付く向きに撓むように弾性変形し、係止片50dが凹欠部39を出てメモリカードMCのロック用凹部103に係入するので、メモリカードMCの抜けが防止されるのである。一方、メモリカードMCのロック時以外ではカムピン16の軸部16bが凹部15dから外に出るため、ロック体50の突出片50bを後方に押す力が無くなり、レバー片50aの弾性復帰力で係止片50dがロック用凹部103から凹欠部39内に退避し、係止片50dとロック用凹部103との係止状態が解除される。
【0032】
次に、本実施形態のコネクタ装置の組立手順について簡単に説明する。コネクタ装置を組み立てるに当たっては、ベースシェル1の両側片6a、6bの後端より側片6a、6bに夫々内側で並行するように折り曲げ形成したばね座用突片12、12を付勢用コイルばね13、13の一端部内に挿入させることで、付勢用コイルばね13、13をベースシェル1の後部両側内に配する。
【0033】
次いでベースシェル1の上面後部にコンタクトブロック4を載置する。このときベースシェル1の後端に突出させている突出片9…をコンタクトブロック4の圧入孔8…に下方から圧入してコンタクトブロック4をベースシェル1上に固定する。またこの際基体7の両側面に形成した凹欠47、47内に付勢用コイルばね13、13の後端側部を夫々収納する。次にこのように配置されたコンタクトブロック4の前方側のベースシェル1上にスライダー5を載置する。この際付勢用コイルばね13、13の前部をスライダー5の両脚片5b、5cの後部側面に形成している細溝35に嵌める。そしてカムピン16の一端の軸部16aをベースシェル1の側片6aから切り起こしているL字状片14の立片14aの軸孔14bに挿入して軸支させるとともに、カムピン16をスライダー5の脚片5cと、ベースシェル1の側片6aの内側との間に配置し、更にカムピン16の他端の軸部16bを脚片5cの前部外側面に形成しているハートカム溝部15に係入する。カムピン16はこのときベースシェル1の側片6aに設けている押圧ばね片17により脚片5c方向に付勢される。
【0034】
ここでスライダー5は付勢用コイルばね13、13により付勢されて前方(メモリカード挿入口42側)へ押し動かされて両脚片5b、5cの前端部に形成した傾斜面34、34がベースシェル1の前端に設けた突片18、18の裏面の傾斜面部に衝合してスライダー5のそれ以上の前方への移動が規制される。この状態ではカムピン16の一端がガイド溝15bの後端の位置aへ移動している(図8及び図10参照)。尚、スライダー5には上述のようにしてロック体50を取り付けてある。
【0035】
このようにしてベースシェル1上にコンタクトブロック4、スライダー5を配置するとともに、付勢用コイルばね13、13、カムピン16、ロック体50を装着した後、カバーシェル2を上方からベースシェル1に被せる。この際カバーシェル2の後端に形成した突出片21…をコンタクトブロック4の基体7の圧入孔22に上方から圧入するとともに、両側片20、20をベースシェル1の両側片6a、6bの外側面に沿うように垂下させる。このときカバーシェル2の両側片20、20に切り起こしによって形成された弾性係止片40…の上向き先部が、ベースシェル1の両側片6a、6bに対応するように設けた係止孔41…に係止されることになる。これにより両シェル1、2が互いに結合されて扁平で前部にメモリカードMCの挿入口42を開口した箱状のコネクタ本体3が形成されるとともに同時にコネクタ装置が完成することになる。
【0036】
ここで本実施形態のコネクタ装置は、各コンタクト10…及びスイッチ片30a、30b、31a、31bの半田付け端子部32…の下面と、ベースシェル1の下面の4隅に突出させた載置用突部43…の下面と、脚片5bの前端と突片18との間の前縁及び脚片5cの前端と突片18との間の前縁より前方に突出させた半田付け片44、44の下面とを低くしたSMD型のコネクタ装置を構成している。また、金属製のコネクタ本体3をアースすることで静電気や外部ノイズに強いものとなる。
【0037】
図7〜図9はメモリカードMCを挿着していない状態のコネクタ装置を示しており、この状態では、付勢用コイルばね13、13の弾発力を受けてスライダー5が前方方向(メモリカード挿入口42側)に移動した状態にある。この状態では、カムピン16の軸部16bがガイド溝15bの後端部に位置し、ロック位置(凹部15d)から外れているので、ロック体50の突出片50bを後方へ押圧する力がなく、レバー片50aの弾性復帰力で係止片50dが凹欠部39内に退避し、脚片5cの内側面よりも内部へ突出しないようになっている。
【0038】
次にメモリカードMCを本実施形態のコネクタ装置へ挿着する場合の各部の動作について説明する。
【0039】
まずメモリカードMCを前後方向及び表裏方向を正規な方向に向けてコネクタ本体3のメモリカード挿入口42から挿入すると、メモリカードMCの下面両側部の下向き段部101、101がベースシェル1の前端に形成している突片18の段部18a上を通過してメモリカードMCの先部がコネクタ本体3内のスライダー5の両脚片5b、5c間に挿入され、受けガイド19a、19b上に下向き段部101、101が乗ることになる。更にメモリカードMCをコネクタ本体3内に挿入すると、やがてメモリカードMCの先部の片側に形成した傾斜カット部102がスライダー5の張出部5eの傾斜面5dに衝合してスライダー5を後方へ押すことになる。また更にスライダー5に加わる付勢用コイルばね13、13の弾発力に抗して更にメモリカードMCを押し入れると、メモリカードMCの移動に共動してスライダー5が後退することになる。このスライダー5の後退によりカムピン16の軸部16bはハートカム溝部15のガイド溝15bの底部の凹凸面15cによってガイドされながらハートカム15aの下側のガイド溝15bの位置bへ移動することになる(図10参照)。そしてメモリカードMCをスライダー5の中央片5aの後面がコンタクトブロック4の基体7の前面に当たる位置に近い位置まで押し込むと、カムピン16の軸部16bがガイド溝15bの前端部に当たる位置cに至ることになり(図10参照)、それ以上の押し込みができなくなる。この位置でメモリカードMCに加えていた押し込み力を解除すると、付勢用コイルばね13の弾発力によりスライダー5がメモリカードMCと共に前方へ戻りかけるが、カムピン16の軸部16bがガイド溝15bに案内されながらハートカム15aの凹部15dに嵌り込む位置dまで移動することになる。従ってカムピン16の軸部16bがハートカム15aの凹部15dに当接することで、これ以上のスライダー5の前方移動が規制され、メモリカードMCはその位置でコネクタ本体3内に留まることになる。
【0040】
さて上記メモリカードMCは押し込みによってその先部が所定位置へ移動すると、スライダー5の中央片5aの下面の凹溝33…より前方へ突出せる各コンタクト10…の先部がメモリカードMCの裏面に形成した対応するI/O接触面に順次接触することになる。またスライダー5の中央片5aの凹溝33を介して前方へ突出せるスイッチ片30aの先部がメモリカードMCの傾斜カット部102によって押されて他方のスイッチ片30bに接触するとスイッチオンとなる。このスイッチ信号を利用して外部の検出回路(図示せず)によりメモリカードMCが正規位置に挿着されたことを検出することができる。
【0041】
またスイッチ片31a、31b側に対応するメモリカードMCの一側面にはライトプロテクトのスイッチSWの摘み104が露出する凹部105を設けており、スイッチSWの摘み104の凹部105内の移動位置により、スイッチ片31bの先部が摘み104に乗り上げるか凹部105内に落ち込むことで下方に位置するスイッチ片31aの先部から離れるか接触することになり、このスイッチ信号でメモリカードMCがライトプロテクト状態にあるか否かを検出できるようになっている。
【0042】
メモリカードMCを装着した状態で、スライダー5の後方への移動はハートカム15aの凹部15dにカムピン16の軸部16bが嵌り込むことで規制されるが、メモリカードMCはそのままではコネクタ本体3内より脱落する恐れがある。そこで本実施形態では、スライダー5が所定位置へ移動して、カムピン16の軸部16bがハートカム15aのロック位置(凹部15d)に留まると、保持孔36から凹部15d内に突出するロック体50の突出片50bがカムピン16の軸部16bによって後方へ押圧され、この押圧力によってレバー片50aの後端部がメモリカードMCに近付く向きに撓むように弾性変形し、レバー片50aの後端部に設けた係止片50dが凹欠部39を出て、脚片5cの内側面よりも内側へ突出するようになっており、係止片50dがメモリカードMCのロック用凹部103に係入することで、メモリカードMCをロックするようになっている。この状態が図1〜図3に示す状態である。
【0043】
以上のように挿着されたメモリカードMCをコネクタ装置より取り出すときには、まずコネクタ本体3のメモリカード挿入口42より露出するメモリカードMCの後部を挿入方向に押してスライダー5とともにメモリカードMCを挿入方向へ移動させる。この移動によってカムピン16の軸部16bがハートカム15aの凹部15dから離脱するとともにガイド溝15bにガイドされて凹部15dより上側のガイド溝15b内の位置eへ移動する(図10参照)。この時、カムピン16の軸部16bが凹部15dから離脱することで、付勢用コイルばね13がスライダー5を前方に付勢する力によって、軸部16bがロック体50の突出片50bを後方へ押圧する力が無くなるから、突出片50bの前端部が保持孔36から凹部15d内に突出するとともに、レバー片50aの弾性復帰力によって係止片50dが凹欠部39内に退避して、係止片50dとメモリカードMCのロック用凹部103との係止状態が解除される(図4参照)。このようにロック体50の係止片50dは、カムピン16の軸部16bがロック位置(凹部15d)にある場合のみロック用凹部103に係入しており、軸部16bがロック位置から外れると、係止片50dとロック用凹部103との係止状態が確実に解除される。而して、メモリカードMCを引き抜く際にメモリカードMCに無理な力が加えられたとしても、係止片50dがロック用凹部103に係入されていないので、係止片50d(ロック体50)やロック用凹部103が変形するといった事故を確実に防止できる。
【0044】
その後、メモリカードMCの押し込み力を解除すると、スライダー5は付勢用コイルばね13、13の弾発力により前方へ移動することなる。スライダー5が前方へ移動すると、スライダー5の移動に伴ってカムピン16の軸部16bはガイド溝15bにガイドされながらハートカム15aの上側のガイド溝15b内の位置f(図5、図6及び図10参照)を介して移動する。スライダー5は、付勢用コイルばね13、13の弾発力によりメモリカード挿入口42側へ移動して図7〜図9に示す状態に復帰することになり、カムピン16の軸部16bはガイド溝15bの後端部の位置aに移動する。この時、メモリカードMCの後部はコネクタ本体3のメモリカード挿入口42から外部へ大きく露出し、メモリカードMCをコネクタ本体3から取り出すことができることになる。
【0045】
なお、本実施形態ではSMD構造のコネクタ装置を例に説明を行ったが、図17に示すようにベースシェル1に切り起こしによるDIPやスタンドオフ用脚片45…を下方向に突出させるとともに、半田付け片44…を断面L形に形成してDIP型に対応させたり、或いは先端の半田付け部位までの足片を長くしyrスタンドオフ型に対応させても良く、従ってこの半田付け片部位の打ち抜き、折り曲げの金型を変更するだけでSMD、DIP、スタンドオフの夫々に対応するベースシェル1が製作できる。
【0046】
ところでコネクタ装置を基板等に実装する場合に基板の回路パターンに対して絶縁を必要とする場合や、他の部品との絶縁を必要とする場合には、絶縁テープ46を必要とするコネクタ本体3の面に貼着すると良い(図15参照)。
【0047】
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図20〜図24を参照して説明する。尚、コネクタ装置の基本的な構造は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴である部分のみを説明する。
【0048】
実施形態1では、ロック体50の前端側に設けた突出片50b及び弾接片50cをスライダー5の脚片5cに貫設した保持孔36内に挿入し、弾接片50cを保持孔36の開口縁に係止させることで、ロック体50の抜けを防止して、ロック体50をスライダー5に保持させているが、本実施形態ではロック体50’の前端側をスライダー5の脚片5cに圧入固定している。
【0049】
ロック体50’は、例えばステンレス鋼のような弾性を有する金属材料の薄板に打ち抜き加工且つ曲げ加工を施すことによって形成され、図22(a)〜(c)に示すように、細長い帯板状であって脚片5cの内側面と略並行に配設されるレバー片50aと、レバー片50aの前端部の下側縁からレバー片50aと略直交する方向に突出する突出片50bと、レバー片50aの後端縁から側片5cと反対側に突出するく字状の係止片50dと、レバー片50aの前端縁から前方に突出するL字状の圧入片50eとで構成される。
【0050】
一方、スライダー5の脚片5cには、図20に示すように、メモリカードMCのロック状態でカムピン16の軸部16bが係入する凹部15dに一端が開口する保持孔36が左右方向に沿って貫設されており、また脚片5cの前端部の上面には上端側及び後端側が開口する圧入溝37が形成されている。
【0051】
而して、ロック体50’をスライダー5に取り付ける際には、レバー片50aの後端側を内側に撓ませた状態で圧入片50eを上側から圧入溝37内に圧入し、その後レバー片50aの後端側を脚片5cに近付く向きに戻して、レバー片50aの前端側に突設された突出片50bを脚片5cの保持孔36内に挿入することで、ロック体50’の取り付けが完了する。尚、ロック体50’の取り付けが容易に行えるよう、保持孔36の開口縁を広げたり、突出片50bの幅を狭くしても良い。
【0052】
ここで、ロック体50’をスライダー5に取り付けた状態では突出片50bの前端部が保持孔36からハートカム溝部15の凹部15d内に突出する。
【0053】
而して、実施形態1で説明したようにメモリカードMCを装着した状態では、スライダー5が所定位置へ移動して、カムピン16の軸部16bがハートカム15aのロック位置(凹部15d)に嵌り込むため、保持孔36から凹部15d内に突出するロック体50’の突出片50bがカムピン16の軸部16bによって後方へ押圧され、この押圧力によってレバー片50aが弾性変形し、レバー片50aが圧入片50eとの連結部位を支点としてメモリカードMC側に撓められるので、レバー片50aの後端部に設けた係止片50dが凹欠部39を出て、メモリカードMCのロック用凹部103に係入することで、メモリカードMCがロックされる。
【0054】
一方、メモリカードMCを引き抜く際に、コネクタ本体3のメモリカード挿入口42より露出するメモリカードMCの後部を挿入方向に押してスライダー5とともにメモリカードMCを挿入方向へ移動させると、この移動によってカムピン16の軸部16bがハートカム15aの凹部15dから離脱するとともにガイド溝15bにガイドされて凹部15dより上側のガイド溝15b内の位置eへ移動する。その後、メモリカードMCの押し込み力を解除すると、スライダー5は付勢用コイルばね13、13の弾発力により前方へ移動することなり、スライダー5の移動に伴ってカムピン16の軸部16bはガイド溝15bの後端部の位置aまで移動する。この時、メモリカードMCの後部はコネクタ本体3のメモリカード挿入口42から外部へ大きく露出し、メモリカードMCをコネクタ本体3から取り出すことができることになる。
【0055】
ここで、カムピン16の軸部16bが凹部15dから離脱すると、付勢用コイルばね13がスライダー5を前方に付勢する力によって、軸部16bがロック体50’の突出片50bを後方へ押圧する力が無くなり、突出片50bの前端部が保持孔36から凹部15d内に突出するとともに、レバー片50aの弾性復帰力によってレバー片50aの先端側がメモリカードMCから遠ざかる向きに移動する。この時、レバー片50aの先端に設けた係止片50dが凹欠部39内に退避して、係止片50dとメモリカードMCのロック用凹部103との係止状態が解除される。
【0056】
上述のようにロック体50’の係止片50dは、カムピン16の軸部16bがロック位置(凹部15d)にある場合のみロック用凹部103に係入しており、軸部16bがロック位置から外れると、係止片50dとロック用凹部103との係止状態が確実に解除される。したがって、メモリカードMCを引き抜く際にメモリカードMCに無理な力が加えられたとしても、係止片50dがロック用凹部103に係入されていないので、係止片50d(ロック体50)やロック用凹部103が変形するなどの不具合を防止できる。
【0057】
なお、上述の各実施形態はSDメモリのようなロック用凹部103を備えたメモリカードMC以外に、凹部103を備えていない他は外形状が同じマルチメモリカード(MMC)にも対応しており、このマルチメモリカードからなるメモリカードが挿着される場合には、ロック体50の係止片50dがメモリカードの側面で押されることでロック体50の先端側がメモリカードと反対側に撓められるようになっている。
【0058】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、前部にメモリカード挿入口を有する箱状であって、メモリカード挿入口からメモリカードがスライドして挿抜されるコネクタ本体と、コネクタ本体の内部に配設されメモリカードの複数のI/O接触面にそれぞれ接触する複数のコンタクトと、コネクタ本体の内部に前後方向に移動自在に配置され、メモリカード挿入口からのメモリカードの挿抜操作に伴ってメモリカードとともに前後方向に移動するスライダーと、スライダーを前方方向へ常時付勢する付勢ばねと、スライダーの最後部位置への移動後のメモリカードの押し込み力の解除時にスライダーを所定位置でロックし、該ロック後にメモリカードへの押し込み力が加わってスライダーが後方移動するときにロックを解除するスライダーロック手段と、スライダーが上記所定位置でロックされるとメモリカードのロック用凹部に係入してメモリカードをロックするカードロック手段とを備え、上記スライダーロック手段を、スライダーの表面に形成されたハートカム溝部と、一端がコネクタ本体に保持されるとともに他端がハートカム溝部内に係入され、スライダーが上記所定位置に移動するとハートカム溝部に設けた前側に開口する凹部に他端が嵌り込んでスライダーの前方方向への移動を規制するカムピンとで構成するとともに、上記カードロック手段を、一端側がスライダーに保持されるとともに他端側にメモリカードのロック用凹部に係入する係止部が設けられた弾性を有するロック体で構成して成り、該ロック体と一体にハートカム溝部の上記凹部内に少なくとも一部を突出させる突出部を設け、上記凹部内に移動したカムピンの他端で突出部が後方に押圧されるとロック体が弾性変形して係止部をロック用凹部内に進入させるとともに、カムピンの他端が上記凹部から移動して突出部を後方に押圧する力が無くなるとロック体の弾性復帰力で係止部をロック用凹部から退避させることを特徴とする。このような構成を採用したことにより、メモリカードのロック時にはスライダーが所定位置に移動し、スライダーの移動に伴ってカムピンの他端がハートカム溝部の凹部内に嵌り込むので、付勢ばねがスライダーを前方へ付勢する力によって、カムピンの他端が凹部内に突出するロック体の突出部を後方へ押圧することになり、この押圧力でロック体を弾性変形させて係止部をロック用凹部内に進入させることで、メモリカードをロックすることができ、一方メモリカードのロック時以外ではスライダーの移動に伴って、カムピンの他端が上記凹部から出てハートカム溝部内を移動するので、ロック体の突出部を後方へ押圧する力が無くなり、ロック体の弾性復帰力で係止部がロック用凹部から退避するから、係止部とロック用凹部との係止状態を確実に解除できる。したがって、メモリカードのロック時以外では係止部がロック用凹部に係入する位置が存在せず、メモリカードを引き抜く途中でメモリカードを無理に引っ張ったとしても、係止部がロック用凹部に係入していないので、係止部やロック用凹部が変形することはなく、メモリカードを引き抜く際の事故を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のコネクタ装置がメモリカードをロックしている状態を示し、(a)は要部の上面図、(b)は右側から見た要部の側面図、(c)は要部の正面図である。
【図2】同上がメモリカードをロックしている状態を示し、(a)はカバーシェルを外した状態の要部の上面図、(b)は右側から見た断面図である。
【図3】同上がメモリカードをロックしている状態の説明図である。
【図4】同上にメモリカードを最奥部まで挿入した状態を示し、(a)はカバーシェルを外した状態の要部の上面図、(b)は右側から見た断面図である。
【図5】同上からメモリカードが押し出される途中の状態を示し、(a)はカバーシェルを外した状態の要部の上面図、(b)は右側から見た断面図である。
【図6】同上からメモリカードが押し出される途中の状態の説明図である。
【図7】同上にメモリカードが挿入される前の状態を示し、(a)は要部の上面図、(b)は右側から見た要部の側面図である。
【図8】同上にメモリカードが挿入される前の状態を示し、(a)はカバーシェルを外した状態の要部の上面図、(b)は右側から見た断面図である。
【図9】同上にメモリカードが挿入される前の状態の説明図である。
【図10】同上のスライダーを示し、(a)は要部の上面図、(b)は要部の側面図である。
【図11】同上のスライダーを示し、(a)は図10(a)のX−X断面図、(b)は図10(a)のY−Y断面図である。
【図12】同上のロック体を示し、(a)は上面図、(b)は右側から見た側面図、(c)は正面図である。
【図13】同上のスライダーにロック体を組み込んだ状態を示し、(a)は要部の上面図、(b)は要部の側面図である。
【図14】同上のスライダーにロック体を組み込んだ状態を示し、図13(a)のY−Y断面図である。
【図15】同上の分解斜視図である。
【図16】同上の斜視図である。
【図17】同上のベースシェルを示し、(a)は背面図、(b)は上面図、(c)は正面図、(d)は右側から見た側面図である。
【図18】同上のコンタクトブロックを示し、(a)は背面図、(b)は上面図、(c)は正面図である。
【図19】同上のカバーシェルを示し、(a)は背面図、(b)は上面図、(c)は正面図、(d)は右側から見た側面図である。
【図20】実施形態2のコネクタ装置のスライダーを示し、(a)は要部の上面図、(b)は要部の側面図である。
【図21】同上のスライダーを示し、図20(a)のY−Y断面図である。
【図22】同上のロック体を示し、(a)は上面図、(b)は右側から見た側面図、(c)は正面図である。
【図23】同上のスライダーにロック体を組み込んだ状態を示し、(a)は要部の上面図、(b)は要部の側面図である。
【図24】同上のスライダーにロック体を組み込んだ状態を示し、図23(a)のY−Y断面図である。
【符号の説明】
3   コネクタ本体
5   スライダー
5c  脚片
15  ハートカム溝部
15a ハートカム
15d 凹部
16  カムピン
16a,16b 軸部
50  ロック体
50a レバー片
50b 突出片
50d 係止片
103 ロック用凹部
MC   メモリカード

Claims (1)

  1. 前部にメモリカード挿入口を有する箱状であって、メモリカード挿入口からメモリカードがスライドして挿抜されるコネクタ本体と、コネクタ本体の内部に配設されメモリカードの複数のI/O接触面にそれぞれ接触する複数のコンタクトと、コネクタ本体の内部に前後方向に移動自在に配置され、メモリカード挿入口からのメモリカードの挿抜操作に伴ってメモリカードとともに前後方向に移動するスライダーと、スライダーを前方方向へ常時付勢する付勢ばねと、スライダーの最後部位置への移動後のメモリカードの押し込み力の解除時にスライダーを所定位置でロックし、該ロック後にメモリカードへの押し込み力が加わってスライダーが後方移動するときにロックを解除するスライダーロック手段と、スライダーが上記所定位置でロックされるとメモリカードのロック用凹部に係入してメモリカードをロックするカードロック手段とを備え、
    上記スライダーロック手段を、スライダーの表面に形成されたハートカム溝部と、一端がコネクタ本体に保持されるとともに他端がハートカム溝部内に係入され、スライダーが上記所定位置に移動するとハートカム溝部に設けた前側に開口する凹部に他端が嵌り込んでスライダーの前方方向への移動を規制するカムピンとで構成するとともに、上記カードロック手段を、一端側がスライダーに保持されるとともに他端側にメモリカードのロック用凹部に係入する係止部が設けられた弾性を有するロック体で構成して成り、該ロック体と一体にハートカム溝部の上記凹部内に少なくとも一部を突出させる突出部を設け、上記凹部内に移動したカムピンの他端で突出部が後方に押圧されるとロック体が弾性変形して係止部をロック用凹部内に進入させるとともに、カムピンの他端が上記凹部から移動して突出部を後方に押圧する力が無くなるとロック体の弾性復帰力で係止部をロック用凹部から退避させることを特徴とするメモリカード用コネクタ装置。
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