JP2004118480A - 製造履歴管理装置及び管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴をを、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることのできる製造履歴管理装置を得る。
【解決手段】記憶手段12を備え、製品に組み込まれる認識票10と、その認識票10の記憶手段12に対し、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を書き込む共に、その書き込まれた不良発生の有無を読み出す認識票用読み書き装置20とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】記憶手段12を備え、製品に組み込まれる認識票10と、その認識票10の記憶手段12に対し、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を書き込む共に、その書き込まれた不良発生の有無を読み出す認識票用読み書き装置20とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は製造履歴管理装置及び管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、システム管理コンピュータが、製品及びセットについての情報の記録されたバーコードラベルと不良の内容を示す不良コードが記録された不良コードブックを発行し、組み立て工程及び検査工程における品質管理時にバーコードと不良コードとを読み取らせて、発生した不良の内容・発生数を認識し、不良の内容及び/又は発生数が予め定められた生産ライン停止条件を越えた場合に、生産ラインを停止させるようにしたセット履歴管理システムが記載されている。このセット履歴管理システムでは、セット履歴を貯蔵しており、不良が発覚したときに同一セット履歴を有する製品のセット履歴を出力することにより、出荷防止及び同一不良の再発を図るようにしている。
【0003】
特許文献2には、外部とおデータ通信を制御するための電子回路部と、この電子回路部が動作する上で必要な電力を無線により外部から得る一方で、電子回路に予め記録されたデータを無線により外部へ出力するための電磁誘導コイルとを備えると共に、この電磁コイルまたはその近傍に磁性部を設けるように構成した無線タグが記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−91236号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平10−162262号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることのできる製造履歴管理装置及び管理方法を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、記憶手段を備え、製品に組み込まれる認識票と、その認識票の記憶手段に対し、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を書き込む共に、その書き込まれた不良発生の有無を読み出す認識票用読み書き装置とを有する製造履歴管理装置である。
【0008】
第1の発明によれば、記憶手段を備え、製品に組み込まれる認識票のその記憶手段に対し、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を書き込む共に、認識票用読み書き装置によって、その書き込まれた不良発生の有無を読み出すようにする。
【0009】
第2の発明は、第1の発明の製造履歴管理装置において、製品の各製造工程毎の不良発生時には、記憶手段に対し、不良発生の事実及び不良の内容を書き込むようにした製造履歴管理装置である。
【0010】
第3の発明は、第2の発明の製造履歴管理装置において、製品の各製造工程毎の不良箇所の修理が完了したときは、記憶手段に対し、不良箇所の修理の完了の事実を書き込むようにした製造履歴管理装置である。
【0011】
第4の発明は、第1の発明の製造履歴管理装置において、認識票及び認識票用読み書き装置は、読み書き時に無線結合されるように構成されている製造履歴管理装置である。
【0012】
第5の発明は、製品の製造前にその製品に無線認識票を組み込む工程と、無線認識票が組み込まれた製品の各製造工程において、その各製造工程での不良発生の有無を検知する工程と、各製造工程において検知される不良発生の有無に基づいて不良発生の有無を含む製造履歴を無線認識票に無線通信によって書き込む工程とを含む製造履歴管理方法である。
【0013】
第6の発明は、第5の発明の製造履歴管理方法において、製品の完成後にその製品の無線認識票から製造履歴の全体を無線通信によって読み取る工程と、読み取った製造履歴の全体から当該製品の合否を判定する工程とを有する製造履歴管理方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、図1を参照して、本発明の実施の形態の製造履歴管理装置の一例を詳細に説明する。10は、無線認識票(Radio Frequency Identification Tag) を示し、製造される製品に組み込まれる。20は、無線認識票用読み書き装置を示す。その製品は、例えば、デジタルカメラのメイン基板である。
【0015】
無線認識票10は、組み込まれる製品の識別番号、製品の各製造工程毎の不良発生の有無、不良発生の事実及び不良の内容並びに不良箇所の修理の完了の事実の各データを記憶する記憶手段12を備える。この記憶手段12としては、EEPROM(Electrically−Eraserble and Programable Read−Only Memory)等の不揮発性メモリが可能である。
【0016】
この記憶手段12は、読み書き制御回路14によって、データの書き込み及び読み出しが制御される。記憶手段12は、読み書き制御回路14を介して、無線周波回路(送受信回路)16に接続される。この無線周波回路16の送受信も、読み書き制御回路14によって制御される。無線周波回路16には、送受信アンテナ(又は電磁コイル)18が接続されている。無線周波回路16は、読み書き制御回路14を通じて、記憶手段12から供給されたデータを変調し、又、アンテナ18からの被変調データを復調する。
【0017】
無線認識票用読み書き装置20は、無線認識票10の記憶手段12に対し、組み込まれる製品の識別番号、製品の各製造工程毎の不良発生の有無、不良発生の事実及び不良の内容並びに不良箇所の修理の完了の事実の各データの書き込み及びそれら各データを読み出す装置である。
【0018】
この無線認識票用読み書き装置20は、無線認識票10の記憶手段12に対し、組み込まれる製品の識別番号、製品の各製造工程毎の不良発生の有無、不良発生の事実及び不良の内容並びに不良箇所の修理の完了の事実の各データの書き込み及びそれらの各データの読み出しを行う読み書き回路26を備える。
【0019】
この読み書き回路26は、無線周波回路(送受信回路)24に接続されている。無線周波回路24には、送受信アンテナ(又は電磁コイル)22が接続されている。無線周波回路24は、読み書き回路26から供給される組み込まれる製品の識別番号、製品の各製造工程毎の不良発生の有無、不良発生の事実及び不良の内容並びに不良箇所の修理の完了の事実の各データを変調すると共に、又、アンテナ22からの被変調データを復調する。
【0020】
送受信アンテナ(又は電磁コイル)18、22間では、電波又は電磁波の送受信が行われる。送受信アンテナ(又は電磁コイル)18、22の代わりに、赤外線送受信器を設けても良い。
【0021】
次に、図2を参照して、図1における、無線認識票10及び無線認識票用読み書き装置20の動作を説明する。図2において、30は、無線認識票10が組み込まれる製品を示す。この製品30の製造工程を、例えば、A〜E及び最終工程、即ち、6個の工程Pa〜Pfにて示す。又、Ra〜Rfは、無線認識票10の記憶手段12に記憶された製品の識別番号、製品の各製造工程毎の不良発生の有無、不良発生の事実及び不良の内容並びに不良箇所の修理の完了の事実の各データの履歴を示す。ここで、製品の識別番号IDは、例えば、12345である。
【0022】
A工程Pa〜Pcにおける製造・加工・処理等A〜Cに不良は発生していないので、製造・加工・処理等A〜Cに対応する記憶手段12の記憶内容Raでは、A:OK、記憶内容Rbでは、A:OK、B:OK、記憶内容Rcでは、A:OK、B:OK、C:OKとなっている。
【0023】
D工程Pdにおける製造・加工・処理等Dで不良が発生したので、記憶手段12の記憶内容Rdでは、A:OK、B:OK、C:OK、D:NGとなっており、NGの後の括弧の中に、不良の内容が示されている。
【0024】
E工程Peにおける製造・加工・処理等Eに不良は発生していないので、製造・加工・処理等Eに対応する記憶手段12の記憶内容Reでは、A:OK、B:OK、C:OK、E:OKとなっており、又、製造・加工・処理等Dにおける不良は、修理が完了して不良は発生しなくなったので、D:修理完OKとなっている。
【0025】
最終工程Pf、例えば、製品30の完成品における総合判定は、不良が発生していないので、最終工程Pfにおける完成品に対応する記憶手段12の記憶内容Rfは、A:OK、B:OK、C:OK、D:修理完OK、E:OK、判定:OKとなっており、この場合の無線認識票10は、品質保証証となる。
【0026】
【発明の効果】
第1の発明によれば、記憶手段を備え、製品に組み込まれる認識票と、その認識票の記憶手段に対し、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を書き込む共に、その書き込まれた不良発生の有無を読み出す認識票用読み書き装置とを有するので、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることができ、不良再発を抑制することができ、製品の品質が向上し、製品の製造コストを削減することのできる製造履歴管理装置を得ることができる。
【0027】
第2の発明によれば、第1の発明の製造履歴管理装置において、製品の各製造工程毎の不良発生時には、記憶手段に対し、不良発生の事実及び不良の内容を書き込むようにしたので、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることができ、しかも、不良発生の事実及び不良の内容を知ることのできる製造履歴管理装置を得ることができる。
【0028】
第3の発明によれば、第2の発明の製造履歴管理装置において、製品の各製造工程毎の不良箇所の修理が完了したときは、記憶手段に対し、不良箇所の修理の完了の事実を書き込むようにしたので、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることができ、しかも、不良箇所の修理の完了の事実をも知ることができる製造履歴管理装置を得ることができる。
【0029】
第4の発明によれば、第1の発明の製造履歴管理装置において、認識票及び認識票用読み書き装置は、読み書き時に無線結合されるように構成されているので、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることができ、不良再発を抑制することができ、製品の品質が向上し、製品の製造コストを削減することができると共に、その書き込まれた不良発生の有無を読み出すのが、迅速、簡単になる製造履歴管理装置を得ることができる。
【0030】
第5の発明によれば、製品の製造前にその製品に無線認識票を組み込む工程と、無線認識票が組み込まれた製品の各製造工程において、その各製造工程での不良発生の有無を検知する工程と、各製造工程において検知される不良発生の有無に基づいて不良発生の有無を含む製造履歴を無線認識票に無線通信によって書き込む工程とを含むので、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることができ、不良再発を抑制することができ、製品の品質が向上し、製品の製造コストを削減することのできる製造履歴管理方法を得ることができる。
【0031】
第6の発明によれば、第5の発明の製造履歴管理方法において、製品の完成後にその製品の無線認識票から製造履歴の全体を無線通信によって読み取る工程と、読み取った製造履歴の全体から当該製品の合否を判定する工程とを有するので、第5の発明の効果に加えて、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、遠隔的に容易に取得して、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴から、当該製品の合否を容易に判定することのできる製造履歴管理方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の製造履歴管理装置の例を示すブロック図である。
【図2】図1の製造履歴管理装置の動作説明のための図である。
【符号の説明】
10…無線認識票、12…記憶手段、14…読み書き制御回路、16…無線周波回路、18…送受信アンテナ、20…無線認識票用読み書き装置、22…送受信アンテナ、24…無線周波回路、26…読み書き回路
【発明の属する技術分野】
本発明は製造履歴管理装置及び管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、システム管理コンピュータが、製品及びセットについての情報の記録されたバーコードラベルと不良の内容を示す不良コードが記録された不良コードブックを発行し、組み立て工程及び検査工程における品質管理時にバーコードと不良コードとを読み取らせて、発生した不良の内容・発生数を認識し、不良の内容及び/又は発生数が予め定められた生産ライン停止条件を越えた場合に、生産ラインを停止させるようにしたセット履歴管理システムが記載されている。このセット履歴管理システムでは、セット履歴を貯蔵しており、不良が発覚したときに同一セット履歴を有する製品のセット履歴を出力することにより、出荷防止及び同一不良の再発を図るようにしている。
【0003】
特許文献2には、外部とおデータ通信を制御するための電子回路部と、この電子回路部が動作する上で必要な電力を無線により外部から得る一方で、電子回路に予め記録されたデータを無線により外部へ出力するための電磁誘導コイルとを備えると共に、この電磁コイルまたはその近傍に磁性部を設けるように構成した無線タグが記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−91236号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平10−162262号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることのできる製造履歴管理装置及び管理方法を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、記憶手段を備え、製品に組み込まれる認識票と、その認識票の記憶手段に対し、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を書き込む共に、その書き込まれた不良発生の有無を読み出す認識票用読み書き装置とを有する製造履歴管理装置である。
【0008】
第1の発明によれば、記憶手段を備え、製品に組み込まれる認識票のその記憶手段に対し、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を書き込む共に、認識票用読み書き装置によって、その書き込まれた不良発生の有無を読み出すようにする。
【0009】
第2の発明は、第1の発明の製造履歴管理装置において、製品の各製造工程毎の不良発生時には、記憶手段に対し、不良発生の事実及び不良の内容を書き込むようにした製造履歴管理装置である。
【0010】
第3の発明は、第2の発明の製造履歴管理装置において、製品の各製造工程毎の不良箇所の修理が完了したときは、記憶手段に対し、不良箇所の修理の完了の事実を書き込むようにした製造履歴管理装置である。
【0011】
第4の発明は、第1の発明の製造履歴管理装置において、認識票及び認識票用読み書き装置は、読み書き時に無線結合されるように構成されている製造履歴管理装置である。
【0012】
第5の発明は、製品の製造前にその製品に無線認識票を組み込む工程と、無線認識票が組み込まれた製品の各製造工程において、その各製造工程での不良発生の有無を検知する工程と、各製造工程において検知される不良発生の有無に基づいて不良発生の有無を含む製造履歴を無線認識票に無線通信によって書き込む工程とを含む製造履歴管理方法である。
【0013】
第6の発明は、第5の発明の製造履歴管理方法において、製品の完成後にその製品の無線認識票から製造履歴の全体を無線通信によって読み取る工程と、読み取った製造履歴の全体から当該製品の合否を判定する工程とを有する製造履歴管理方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、図1を参照して、本発明の実施の形態の製造履歴管理装置の一例を詳細に説明する。10は、無線認識票(Radio Frequency Identification Tag) を示し、製造される製品に組み込まれる。20は、無線認識票用読み書き装置を示す。その製品は、例えば、デジタルカメラのメイン基板である。
【0015】
無線認識票10は、組み込まれる製品の識別番号、製品の各製造工程毎の不良発生の有無、不良発生の事実及び不良の内容並びに不良箇所の修理の完了の事実の各データを記憶する記憶手段12を備える。この記憶手段12としては、EEPROM(Electrically−Eraserble and Programable Read−Only Memory)等の不揮発性メモリが可能である。
【0016】
この記憶手段12は、読み書き制御回路14によって、データの書き込み及び読み出しが制御される。記憶手段12は、読み書き制御回路14を介して、無線周波回路(送受信回路)16に接続される。この無線周波回路16の送受信も、読み書き制御回路14によって制御される。無線周波回路16には、送受信アンテナ(又は電磁コイル)18が接続されている。無線周波回路16は、読み書き制御回路14を通じて、記憶手段12から供給されたデータを変調し、又、アンテナ18からの被変調データを復調する。
【0017】
無線認識票用読み書き装置20は、無線認識票10の記憶手段12に対し、組み込まれる製品の識別番号、製品の各製造工程毎の不良発生の有無、不良発生の事実及び不良の内容並びに不良箇所の修理の完了の事実の各データの書き込み及びそれら各データを読み出す装置である。
【0018】
この無線認識票用読み書き装置20は、無線認識票10の記憶手段12に対し、組み込まれる製品の識別番号、製品の各製造工程毎の不良発生の有無、不良発生の事実及び不良の内容並びに不良箇所の修理の完了の事実の各データの書き込み及びそれらの各データの読み出しを行う読み書き回路26を備える。
【0019】
この読み書き回路26は、無線周波回路(送受信回路)24に接続されている。無線周波回路24には、送受信アンテナ(又は電磁コイル)22が接続されている。無線周波回路24は、読み書き回路26から供給される組み込まれる製品の識別番号、製品の各製造工程毎の不良発生の有無、不良発生の事実及び不良の内容並びに不良箇所の修理の完了の事実の各データを変調すると共に、又、アンテナ22からの被変調データを復調する。
【0020】
送受信アンテナ(又は電磁コイル)18、22間では、電波又は電磁波の送受信が行われる。送受信アンテナ(又は電磁コイル)18、22の代わりに、赤外線送受信器を設けても良い。
【0021】
次に、図2を参照して、図1における、無線認識票10及び無線認識票用読み書き装置20の動作を説明する。図2において、30は、無線認識票10が組み込まれる製品を示す。この製品30の製造工程を、例えば、A〜E及び最終工程、即ち、6個の工程Pa〜Pfにて示す。又、Ra〜Rfは、無線認識票10の記憶手段12に記憶された製品の識別番号、製品の各製造工程毎の不良発生の有無、不良発生の事実及び不良の内容並びに不良箇所の修理の完了の事実の各データの履歴を示す。ここで、製品の識別番号IDは、例えば、12345である。
【0022】
A工程Pa〜Pcにおける製造・加工・処理等A〜Cに不良は発生していないので、製造・加工・処理等A〜Cに対応する記憶手段12の記憶内容Raでは、A:OK、記憶内容Rbでは、A:OK、B:OK、記憶内容Rcでは、A:OK、B:OK、C:OKとなっている。
【0023】
D工程Pdにおける製造・加工・処理等Dで不良が発生したので、記憶手段12の記憶内容Rdでは、A:OK、B:OK、C:OK、D:NGとなっており、NGの後の括弧の中に、不良の内容が示されている。
【0024】
E工程Peにおける製造・加工・処理等Eに不良は発生していないので、製造・加工・処理等Eに対応する記憶手段12の記憶内容Reでは、A:OK、B:OK、C:OK、E:OKとなっており、又、製造・加工・処理等Dにおける不良は、修理が完了して不良は発生しなくなったので、D:修理完OKとなっている。
【0025】
最終工程Pf、例えば、製品30の完成品における総合判定は、不良が発生していないので、最終工程Pfにおける完成品に対応する記憶手段12の記憶内容Rfは、A:OK、B:OK、C:OK、D:修理完OK、E:OK、判定:OKとなっており、この場合の無線認識票10は、品質保証証となる。
【0026】
【発明の効果】
第1の発明によれば、記憶手段を備え、製品に組み込まれる認識票と、その認識票の記憶手段に対し、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を書き込む共に、その書き込まれた不良発生の有無を読み出す認識票用読み書き装置とを有するので、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることができ、不良再発を抑制することができ、製品の品質が向上し、製品の製造コストを削減することのできる製造履歴管理装置を得ることができる。
【0027】
第2の発明によれば、第1の発明の製造履歴管理装置において、製品の各製造工程毎の不良発生時には、記憶手段に対し、不良発生の事実及び不良の内容を書き込むようにしたので、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることができ、しかも、不良発生の事実及び不良の内容を知ることのできる製造履歴管理装置を得ることができる。
【0028】
第3の発明によれば、第2の発明の製造履歴管理装置において、製品の各製造工程毎の不良箇所の修理が完了したときは、記憶手段に対し、不良箇所の修理の完了の事実を書き込むようにしたので、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることができ、しかも、不良箇所の修理の完了の事実をも知ることができる製造履歴管理装置を得ることができる。
【0029】
第4の発明によれば、第1の発明の製造履歴管理装置において、認識票及び認識票用読み書き装置は、読み書き時に無線結合されるように構成されているので、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることができ、不良再発を抑制することができ、製品の品質が向上し、製品の製造コストを削減することができると共に、その書き込まれた不良発生の有無を読み出すのが、迅速、簡単になる製造履歴管理装置を得ることができる。
【0030】
第5の発明によれば、製品の製造前にその製品に無線認識票を組み込む工程と、無線認識票が組み込まれた製品の各製造工程において、その各製造工程での不良発生の有無を検知する工程と、各製造工程において検知される不良発生の有無に基づいて不良発生の有無を含む製造履歴を無線認識票に無線通信によって書き込む工程とを含むので、製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、記憶手段に容易に書き込むことができると共に、その書き込まれた製品の各製造工程毎の不良発生の有無を、容易に読み出すことができ、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、製品の各製造工程毎及び製品の発送後も容易に知ることができ、不良再発を抑制することができ、製品の品質が向上し、製品の製造コストを削減することのできる製造履歴管理方法を得ることができる。
【0031】
第6の発明によれば、第5の発明の製造履歴管理方法において、製品の完成後にその製品の無線認識票から製造履歴の全体を無線通信によって読み取る工程と、読み取った製造履歴の全体から当該製品の合否を判定する工程とを有するので、第5の発明の効果に加えて、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴を、遠隔的に容易に取得して、製品の各製造工程毎の不良発生の有無の履歴から、当該製品の合否を容易に判定することのできる製造履歴管理方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の製造履歴管理装置の例を示すブロック図である。
【図2】図1の製造履歴管理装置の動作説明のための図である。
【符号の説明】
10…無線認識票、12…記憶手段、14…読み書き制御回路、16…無線周波回路、18…送受信アンテナ、20…無線認識票用読み書き装置、22…送受信アンテナ、24…無線周波回路、26…読み書き回路
Claims (6)
- 記憶手段を備え、製品に組み込まれる認識票と、
該認識票の前記記憶手段に対し、前記製品の各製造工程毎の不良発生の有無を書き込む共に、該書き込まれた不良発生の有無を読み出す認識票用読み書き装置とを有する
ことを特徴とする製造履歴管理装置。 - 請求項1に記載の製造履歴管理装置において、
前記製品の各製造工程毎の不良発生時には、前記記憶手段に対し、不良発生の事実及び不良の内容を書き込むようにしたこと
を特徴とする製造履歴管理装置。 - 請求項2に記載の製造履歴管理装置において、
前記製品の各製造工程毎の不良箇所の修理が完了したときは、前記記憶手段に対し、前記不良箇所の修理の完了の事実を書き込むようにした
ことを特徴とする製造履歴管理装置。 - 請求項1に記載の製造履歴管理装置において、
前記認識票及び前記認識票用読み書き装置は、前記読み書き時に無線結合されるように構成されている
ことを特徴とする製造履歴管理装置。 - 製品の製造前に該製品に無線認識票を組み込む工程と、
前記無線認識票が組み込まれた製品の各製造工程において、該各製造工程での不良発生の有無を検知する工程と、
前記各製造工程において検知される不良発生の有無に基づいて不良発生の有無を含む製造履歴を前記無線認識票に無線通信によって書き込む工程と
を含むことを特徴とする製造履歴管理方法。 - 請求項5に記載の製造履歴管理方法において、
前記製品の完成後に該製品の無線認識票から製造履歴の全体を無線通信によって読み取る工程と、
前記読み取った製造履歴の全体から当該製品の合否を判定する工程とを有することを特徴とする製造履歴管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002280273A JP2004118480A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 製造履歴管理装置及び管理方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002280273A JP2004118480A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 製造履歴管理装置及び管理方法 |
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ID=32275015
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004118480A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007094827A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 製造物管理製造システム、製造物管理製造方法、製造管理装置 |
KR101876927B1 (ko) * | 2017-11-13 | 2018-07-11 | (주)아르텍 | 제품의 식별 추적이 용이한 공장 자동화 시스템 |
-
2002
- 2002-09-26 JP JP2002280273A patent/JP2004118480A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101876927B1 (ko) * | 2017-11-13 | 2018-07-11 | (주)아르텍 | 제품의 식별 추적이 용이한 공장 자동화 시스템 |
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