JP2004117240A - 流水検知装置 - Google Patents

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平井 四朗
Kenji Hori
堀 健志
Toshio Tanizawa
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Abstract

【課題】共同住宅の狭いパイプシャフト内にも容易に収納、設置できるように流水検知装置全体のコンパクト化、小型化を図る。
【解決手段】流水検知弁本体4の正面側に、タイマー部5と端子台部7を収納した収納ボックス13を、流水検知弁本体4の一側面側に弁キャップ9及び制御弁10のハンドル11を、流水検知弁本体4の他側面側に排水試験弁部12をそれぞれ配置する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、共同住宅用スプリンクラー消火設備に用いられる湿式の流水検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の流水検知装置には、検知の手段によりパドル型、流水作動弁型および自動警報弁型があるが、いずれも流水検知弁本体(流水検知装置本体)、制御弁、タイマー部(流水警報用遅延機構)、タイマー部や制御弁、点検用スイッチ等の端子が結線された端子台部、及び排水試験弁部を備えるという基本的構成が採用される(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
上記特許文献1には記載されていないが、上記流水検知装置において流水検知弁本体に、該本体内の弁部のゴミ詰まり等を点検するときに開けられる点検用の弁キャップを設けることは公知である。
また、この流水検知装置を共同住宅のパイプシャフト内に配管接続し設置するときには、設置後の流水検知弁本体内の点検のために弁キャップが正面に向くように、また設置後の住宅受信機や住宅情報盤への接続のために端子台部がこれ専用の収納箱に収納された状態で正面又は一側面に向くように設置されることも公知である。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−122266号公報(第3〜6頁、図2,図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、端子台部と弁キャップが流水検知弁本体の正面側に上下に並べて配置される流水検知装置では、縦方向に長いものとなり、また弁キャップと端子台部が流水検知弁本体の正面側に左右に並べて配置される流水検知装置では、横方向に広いものとなるため、いずれにおいても共同住宅の余り広大なスペースがないパイプシャフト内には設置し難くなる。況して、共同住宅のパイプシャフト内に、本装置以外の水道や電気、ガス等の配管やメーター等も設置される場合にあってはパイプシャフト内が混み合って設置し難くなるし、設置後の保守点検作業も困難になるのであった。
【0006】
本発明の目的は、このような問題を解決するためになされたもので、流水検知装置全体のコンパクト化、小型化を図り、もって余り広大なスペースがないパイプシャフト内にも容易に設置できる共同住宅用スプリンクラー消火設備の流水検知装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、流水検知弁本体、タイマー部、端子台部、流水検知弁本体内点検用の弁キャップ、制御弁及び排水試験弁部を備えた共同住宅用スプリンクラー消火設備の流水検知装置において、前記流水検知弁本体の正面側に、前記タイマー部と前記端子台部を収納した収納ボックスを、前記流水検知弁本体の一側面側に前記弁キャップ及び前記制御弁のハンドルを、前記流水検知弁本体の他側面側に前記排水試験弁部をそれぞれ配置してなることに特徴を有するものである。
【0008】
この場合において、前記流水検知弁本体の流路出口部の外周に、二次側給水配管と接続するためのフランジを一体に張出し形成することができる。
【0009】
【作用】
上記構成の流水検知装置は、流水検知弁本体の正面側に、タイマー部と端子台部を収納した収納ボックスを、一側面側に弁キャップ及び制御弁のハンドルを、他側面側に排水試験弁部をそれぞれ配置することにより、従来例の、端子台部と弁キャップが流水検知弁本体の正面側に上下に並べて配置される流水検知装置や、弁キャップと端子台部が流水検知弁本体の正面側に左右に並べて配置される流水検知装置に比べ、流水検知装置全体を縦方向及び横方向にコンパクト化できる。またタイマー部と端子台部はひとつの収納ボックスに収納したことにより、従来のようにタイマー部と端子台部とをそれぞれ専用の収納ボックスに収納していた場合に比べ、コンパクト化を図れる。
【0010】
流水検知弁本体の流路出口部の外周に、二次側給水配管と接続するためのフランジを一体に張出し形成することで、更に縦方向のコンパクト化を図れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施例を示す流水検知装置の正面図、図2は図1の流水検知装置の側面図、図3は図1の流水検知装置のタイマー部と端子台部の内部正面図、図4は図1の流水検知装置の流水検知弁本体の断面図である。
【0012】
図1、図2において、本発明の対象とする共同住宅用スプリンクラー消火設備の流水検知装置は、従来公知の流水検知装置と同様に、給水配管1の途中に接続され、図4に示すごとく弁体2及び弁座3を内蔵する流水検知弁本体(流水検知装置本体)4と、タイマー部(流水警報用遅延機構)5と、図3に示すごとくタイマー部5や後述の制御弁10、点検用スイッチ6等の端子が結線され、現地施工で住宅受信機や住宅情報盤等に接続される端子台部7と、図4に示すごとく流水検知弁本体4の一部に開口した点検口8にねじ込まれ、流水検知弁本体4内の弁部のゴミ詰まり等を点検するときに開けられる流水検知弁本体内点検用の弁キャップ9と、流水検知弁本体4の一次側に設置され、流水検知弁本体4内への流水を開閉することでスプリンクラーヘッド等からの放水、放水停止を行う制御弁10、制御弁10のハンドル11及び流水検知装置の試験を行う排水試験弁部12と、を備える。
【0013】
図3に例示する作動弁型の流水検知装置のタイマー部5は次のように作動する。
流水検知弁本体4内への流水により弁体2が全開すると、弁体2の弁軸15と一体に結合されているタイマーのレバー16も弁体2の回転と同時に矢印Aの方向に回転し、このレバー16に取り付けられたスプリング17が引き伸ばされて、その力によりギヤー18もロータリーダンパー19の抵抗によってゆっくりと矢印Bの方向へ回転を始める。流水後一定の遅延時間が経過すると、ギヤー18と一体成形の裏面のカム(図示せず)が2個の流水信号スイッチ(マイクロスイッチ)20をほぼ同時にオンする。流水が止まると、弁体2が自重によって閉止するのと一体になって、レバー16は破線の位置に戻る。この時ロータリーダンパー19は無負荷になっているためギヤー18に抵抗を与えず、レバー16は早急に破線の位置に戻る。
【0014】
自動警報弁型の流水検知装置のタイマー部5においては、流水検知弁本体4内の流水経路の弁開放により警報発信部(圧力スイッチ)(図示せず)へ圧力水が加わり、警報発信部を作動させ、一定の遅延時間の経過後に警報を発信させる。
【0015】
本発明は上記構成の流水検知装置において、タイマー部5と端子台部7はひとつの収納ボックス13に収納し、この収納ボックス13を流水検知弁本体4の正面側に配置する。また弁キャップ9と制御弁10のハンドル11は流水検知弁本体4の一側面側に上下にして配置する。さらに排水試験弁部12は流水検知弁本体4の他側面側に配置する。流水検知弁本体4の流路出口部の外周には二次側給水配管と接続するためのフランジ14を一体に張出し形成する。
【0016】
このようなタイマー部5、端子台部7、弁キャップ9、制御弁10のハンドル11および排水試験弁部12の流水検知弁本体4に対する配置構成を採ることにより、従来例の、端子台部と弁キャップが流水検知弁本体の正面側に上下に並べて配置される流水検知装置や、弁キャップと端子台部が流水検知弁本体の正面側に左右に並べて配置される流水検知装置に比べ、流水検知装置全体を縦方向及び横方向にコンパクト化できる。さらにタイマー部5と端子台部7をひとつの収納ボックス13に収納したことによってもコンパクト化に貢献できる。したがって、上記流水検知装置は共同住宅の狭いパイプシャフト内にも容易に収納、設置することができるに至った。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、流水検知装置全体のコンパクト化、小型化を図ることができるので、共同住宅の狭いパイプシャフト内にも容易に収納、設置することができ、パイプシャフト内を有効に活用できる。流水検知装置全体のコンパクト化による部材の減少、コストの低減を図れる。更に、タイマー部と端子部をひとつの収納ボックスに一緒に収納することで、配線の外部引き回しが不要となり、配線作業が容易に行え、また一つの収納ボックスを共用するためコストダウンも図れるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す流水検知装置の正面図である。
【図2】図1の流水検知装置の側面図である。
【図3】図1の流水検知装置のタイマー部と端子台部の内部正面図である。
【図4】図1の流水検知装置の流水検知弁本体の断面図である。
【符号の説明】
4 流水検知弁本体
5 タイマー部
7 端子台部
9 弁キャップ
10 制御弁
11 制御弁のハンドル
12 排水試験弁部
13 収納ボックス
14 フランジ

Claims (2)

  1. 流水検知弁本体、タイマー部、端子台部、流水検知弁本体内点検用の弁キャップ、制御弁及び排水試験弁部を備えた共同住宅用スプリンクラー消火設備の流水検知装置において、前記流水検知弁本体の正面側に、前記タイマー部と前記端子台部を収納した収納ボックスを、前記流水検知弁本体の一側面側に前記弁キャップ及び前記制御弁のハンドルを、前記流水検知弁本体の他側面側に前記排水試験弁部をそれぞれ配置してなることを特徴とする、流水検知装置。
  2. 前記流水検知弁本体の流路出口部の外周に、二次側給水配管と接続するためのフランジを一体に張出し形成している、請求項1記載の流水検知装置。
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