JP2004116556A - 弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】通水パイプ等に設けられる弁において、新しい弁への交換が容易に行え、且つその交換にあたって、通水パイプを切断する必要がないようにする。
【解決手段】弁本体2の左右両側における流体入口6および流体出口7の両側に継手3を合体させて弁を構成し、継手3の本体3aの端部に設けたフランジ14に互いに対向するボルト穴16aを形成し、これらボルト穴16aに長ボルト28およびナット29を取り付けて弁本体2両側に前記継手3を固定する。
【選択図】 図2
【解決手段】弁本体2の左右両側における流体入口6および流体出口7の両側に継手3を合体させて弁を構成し、継手3の本体3aの端部に設けたフランジ14に互いに対向するボルト穴16aを形成し、これらボルト穴16aに長ボルト28およびナット29を取り付けて弁本体2両側に前記継手3を固定する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば水道水や工業用水等の各種流体を制御する弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば水道水を供給するための塩化ビニル製パイプの途中に設けられる弁としては、下記のものが知られている。
【0003】
すなわち、図6に示すように、弁51はフランジ式管継手を有するものであって、弁51両側の流体入口52および流体出口53にフランジ54が一体に設けられていた。
【0004】
そして、弁51に通水パイプ55の端部を接続する場合、該通水パイプ55の端部を筒状継手56に挿入し、該筒状継手の弁51側端部に設けられたフランジ57と弁51のフランジ54とをガスケット等を介して当接させ、ボルトおよびナット(図示略)等で両フランジ54・57同士を連結していた。
【0005】
また近年、図7に示すように、弁本体62の左右両側に、継手63を一体に設けた弁61が知られている。
【0006】
そして、弁61の左右両側に通水パイプ64を接続する場合、弁61両側の継手63に通水パイプ64を直接挿入するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の弁のうち、前者では、弁51両側におけるフランジ54・57同士の連結を解除すれば、左右の通水パイプ55から弁51を取り外して、該弁51を新しい弁と交換することができるものの、この際、先ず弁51をその両側の通水パイプ55から取り外すために、両側のフランジ54・57同士を連結しているすべてのボルト・ナットを取り外さなければならず、また左右の通水パイプ55間に新しい弁を取り付ける場合には、前記フランジ54・57同士を再び連結するために、必要なすべてのボルト・ナットを再び両フランジ54・57に取り付けなければならないことから、弁51の交換作業に手間と時間がかかるという問題があった。
【0008】
一方、前述した後者の弁61の場合、該弁61の左右両側に一体に設けた継手63を介して通水パイプ64を弁61に容易に接続することができるものの、弁61を新しい弁と交換する場合には、図8に示すように、通水パイプ64の端部寄り部分を切断しなければならず、また端部が切断された通水パイプ64はその全長が所要の長さよりも短くなることから、新しい弁と接続するために、通水パイプ64も新しい所定長のものと交換することを余儀なくされるという不都合があった。
【0009】
本発明の目的は、新しい弁への交換が容易に行え、且つその交換にあたって、通水パイプを切断する必要もない弁を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の弁は、左右いずれか一側が流体入口となされ、他側が流体出口となされた弁本体と、弁本体の流体入口および流体出口に取り付けられる2つの継手とを有する弁であって、両継手の弁本体側端部にフランジがそれぞれ設けられ、両フランジの互いに対応する複数箇所にボルト穴がそれぞれ設けられ、両フランジの互いに対応するボルト穴に長ボルトが渡し通され、長ボルトの端部にナットが嵌められることにより、弁本体の左右両側に継手がそれぞれ着脱自在に合体されているものである。
【0011】
請求項2記載の弁は、前記請求項1記載の弁について、その弁本体の流体入口周縁および流体出口周縁にボス状部が設けられ、左右の継手の弁本体側端部における開口縁に前記ボス状部が嵌め入れられる段部が設けられ、該段部外側または前記ボス状部外側にはガスケット装着用溝が設けられていることを技術的特徴とするものである。
【0012】
前述した弁における両継手のフランジの形状としては、側面から見て、円形、三角形、四角形、五角形等、種々の形状が挙げられるが、例えばフランジを四角形として、その四隅にボルト穴を設け、該ボルト穴にボルト・ナットを取り付ければ、弁本体の両側に継手を簡単且つ安定的に合体させることができる。
【0013】
前記継手としては、ねじ込み式、溶接式、ろう接式、接着または融着式等、種々のもの(フランジ式を除く)が挙げられるが、パイプの取り付け作業の容易性並びに止水性および配管曲がり時の追従性等を考慮すれば、メカニカル式のものが好適である。
【0014】
なお、メカニカル式継手は、食い込み式とパッキン式のいずれであっても良い。
【0015】
本発明に係る弁は、その弁本体の左右に流体入口と流体出口を備え、左右のパイプが互いに直線的に接続されるものであるが、具体的には仕切弁の他、玉形弁、バタフライ弁、逆止め弁、ボール弁、調節弁、減圧弁、安全弁およびコック等が挙げられる。
【0016】
また、前記本発明に係る弁は、塩化ビニル製パイプ等の合成樹脂製パイプの他、鋳鉄製パイプや鋼管等、種々のパイプ類に取り付け得る。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を水道水の流れ制御を行う仕切弁に適用した場合の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の弁1は、左側下部が流体入口6となされ、右側下部が流体出口7となされた弁本体2と、一端が弁本体2の流体入口6または流体出口7と連通し、他端が塩化ビニル製パイプ12・13の端部に接続される2つのメカニカル式継手3とを有する両受け形の仕切弁である。
【0019】
具体的には、図2〜図5に示すように、弁本体2はその内部に弁棒4と該弁棒4の下部に昇降自在に取り付けられた弁体5を備えており、弁本体2の下部両側における流体入口6周縁および流体出口7周縁にボス状部8が設けられ、該ボス状部8の外側にはガスケット装着用凹溝11が形成されている。
【0020】
継手3は、継手本体3aと、押輪3bと、ガスケット3cとで構成されている。継手本体3aの両端には、側面からみて四角形のフランジ14・15が設けられ、それらの各四隅にボルト穴16a・16bが形成されている。フランジ14の幅はフランジ15よりも広くなされて、後述する弁本体2両側への継手本体3aの取り付けにあたり、フランジ15が邪魔にならないようになされている。
【0021】
そして、左右の継手本体3aにおける弁本体2側の両フランジ14の互いに対応する両ボルト穴16aには長ボルト28が渡し通され、これら各長ボルト28の軸先端にナット29が嵌められ、これら長ボルト28とナット29とによって、弁本体2の両側に継手本体3aが合体されている。
【0022】
継手本体3aの弁本体2側端部のフランジ14における開口縁には前記ボス状部8が嵌め入れられる段部9が設けられている。また、継手本体3aにおけるパイプ側フランジ15の内面にはガスケット収容部17が形成され、該収容部17内にガスケット3cが嵌め込まれている。
【0023】
ガスケット3cの外周は弁本体2側に向かって外径が徐々に小さくなる略テーパー状となされ、前記ガスケット収容部17もこれに対応する形状となされている。
【0024】
本実施形態では、前述した通り、ガスケット装着用凹溝11を弁本体2のボス部8外側に設けたが、継手本体3aの段部9外側に設けても良い。
【0025】
なお、図中10は、継手本体3a内周に形成されたパイプ止め部を示す。
【0026】
図4に示すように、押輪3bは中央にパイプ挿入部23を有し、パイプ挿入側端部にはフランジ18が形成されている。該フランジ18は上下縁および左右縁に凹弧部21を有する形状となされ、四隅には前記継手本体3aのフランジ15におけるボルト穴16bと対向するボルト穴22が形成されている。
【0027】
そして、継手本体3aのフランジ15のボルト穴16bと押輪3bのフランジ18におけるボルト穴22にT頭ボルト24を渡し通して該ボルト24の軸部にナット25を嵌めることにより、継手本体3aと押輪3bとが連結されると共に、これら継手本体3aと押輪3b間にガスケット3cが挟み止められるようになされている。
【0028】
この場合、押輪3bの弁本体2側端部がガスケット3cのパイプ挿入側端部を押圧すると共に前記ガスケット3cの内周面がパイプ12・13外周面に圧接する。
【0029】
次に、本実施形態の弁1をパイプ12・13間に取り付ける要領について説明すると、先ず左右の継手3内にパイプ12・13を挿入し、継手本体3aのフランジ15のボルト穴16bと押輪3bのボルト穴22におけるボルト穴22にT頭ボルト24を渡し通して該ボルト24の軸部にナット25を嵌めることにより、継手本体3aと押輪3bとを連結すると共に、これら継手本体3aと押輪3b間にガスケット3cを挟み止める。
【0030】
次に、弁本体2両側の流体入口6周縁および流体出口7周縁のボス状部8を継手本体3a内周の段部9に嵌め入れ、左右の継手本体3aにおける弁本体2側の両フランジ14の互いに対応する両ボルト穴16aに長ボルト28を渡し通した後、これら各長ボルト28の軸先端部にナット29を嵌めて、弁本体2の両側に継手本体3aを合体させることにより、最終的に弁1がパイプ12・13間に取り付けられる。
【0031】
一方、前記取り付けた弁1を交換する場合には、図2に示すように、弁本体2と継手本体3aとを合体させている合計4本の長ボルト28および合計4個のナット29のうち、上側2本の長ボルト28および2個のナット29だけを取り外すと共に、下側2本の長ボルト28に嵌められたナット29をゆるめて、両側の継手本体3aを互いに左右方向に離すだけで、これら継手3間から弁本体2を上方へ引き出すことができる。そして、次に新しい弁本体2を両側の継手本体3a間に嵌め入れ、前記と同様の要領で弁本体2と両継手3とを合体させることにより、弁本体2の交換を行う。
【0032】
従って、両側の継手3は、新しいものと交換する必要がなく、また該継手3とパイプ12・13との接続を解除した後、再びこれらを接続するといった作業は全く不要である。
【0033】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明は、左右いずれか一側が流体入口となされ、他側が流体出口となされた弁本体と、弁本体の流体入口および流体出口に取り付けられる2つの継手とを有する弁であって、両継手の弁本体側端部にフランジがそれぞれ設けられ、両フランジの互いに対応する複数箇所にボルト穴がそれぞれ設けられ、両フランジの互いに対応するボルト穴に長ボルトが通され、長ボルトの端部にナットが嵌められることにより、弁本体の左右両側に継手がそれぞれ着脱自在に取り付けられている構造であるため、当該弁を配管の所定箇所に設けるにあたって、弁の一部を構成する継手にパイプ端部を直接挿入してパイプを取り付けることができるため、配管への弁の取り付け作業が簡単に行え、また弁を交換する場合も、従来のフランジ式管継手のように、左右のフランジ同士を連結するボルト・ナットをすべて取り外した後、これらを再び取り付けるといった面倒な作業は不要であって、弁とその両側の継手とを合体している長ボルトおよびナットの取り外しと取り付けだけを行えば済むため、弁の交換作業時間が大幅に短縮され得る。
【0034】
また更に、前記本発明の弁によれば、弁本体とその両側の継手とを分離して弁本体だけを交換し、両継手はそのまま使用することができ、しかも両継手に接続されたパイプも切断する必要がないため、従来に比べて弁交換に要する時間およびコストを大幅に削減することが可能となる。
【0035】
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載の弁について、その弁本体の流体入口周縁および流体出口周縁にボス状部が設けられ、左右の継手の弁本体側端部における開口縁に前記ボス状部が嵌め入れられる段部が設けられ、該段部外側または前記ボス状部外側にはガスケット装着用溝が設けられているため、弁本体両側への継手の合体がより簡単に行え、また水密性も十分に確保され得る。
【0036】
請求項3記載の本発明は、両継手のフランジが側面から見て四角形となされ、ボルト穴がフランジの四隅に設けられた構造であるため、前記弁本体の交換にあたって、上側2本の長ボルトだけを取り外し、下側2本の長ボルトに嵌められたナットを緩めるだけで済むという利点がある。
【0037】
この他、継手としてメカニカル式継手を用いた本発明の弁によれば、弁両側へのパイプの取り付けが簡単且つ強固に行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における弁の概略を示す正面図
【図2】実施形態に係る弁の分離状態を示す正面図
【図3】実施形態に係る弁の合体状態を示す正面図
【図4】同じく弁の合体状態における側面図
【図5】同じく弁の合体状態における平面図
【図6】従来例に係る弁の概略を示す正面図
【図7】他の従来例に係る弁の概略を示す正面図
【図8】同従来例の弁に接続されたパイプの切断状態を示す正面図
【符号の説明】
1: 弁
2: 弁本体
3: メカニカル式継手
6: 流体入口
7: 流体出口
8: ボス状部
9: 段部
11: ガスケット装着用凹溝
12・13: パイプ
14・15: フランジ
16a・16b: ボルト穴
28: 長ボルト
29: ナット
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば水道水や工業用水等の各種流体を制御する弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば水道水を供給するための塩化ビニル製パイプの途中に設けられる弁としては、下記のものが知られている。
【0003】
すなわち、図6に示すように、弁51はフランジ式管継手を有するものであって、弁51両側の流体入口52および流体出口53にフランジ54が一体に設けられていた。
【0004】
そして、弁51に通水パイプ55の端部を接続する場合、該通水パイプ55の端部を筒状継手56に挿入し、該筒状継手の弁51側端部に設けられたフランジ57と弁51のフランジ54とをガスケット等を介して当接させ、ボルトおよびナット(図示略)等で両フランジ54・57同士を連結していた。
【0005】
また近年、図7に示すように、弁本体62の左右両側に、継手63を一体に設けた弁61が知られている。
【0006】
そして、弁61の左右両側に通水パイプ64を接続する場合、弁61両側の継手63に通水パイプ64を直接挿入するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の弁のうち、前者では、弁51両側におけるフランジ54・57同士の連結を解除すれば、左右の通水パイプ55から弁51を取り外して、該弁51を新しい弁と交換することができるものの、この際、先ず弁51をその両側の通水パイプ55から取り外すために、両側のフランジ54・57同士を連結しているすべてのボルト・ナットを取り外さなければならず、また左右の通水パイプ55間に新しい弁を取り付ける場合には、前記フランジ54・57同士を再び連結するために、必要なすべてのボルト・ナットを再び両フランジ54・57に取り付けなければならないことから、弁51の交換作業に手間と時間がかかるという問題があった。
【0008】
一方、前述した後者の弁61の場合、該弁61の左右両側に一体に設けた継手63を介して通水パイプ64を弁61に容易に接続することができるものの、弁61を新しい弁と交換する場合には、図8に示すように、通水パイプ64の端部寄り部分を切断しなければならず、また端部が切断された通水パイプ64はその全長が所要の長さよりも短くなることから、新しい弁と接続するために、通水パイプ64も新しい所定長のものと交換することを余儀なくされるという不都合があった。
【0009】
本発明の目的は、新しい弁への交換が容易に行え、且つその交換にあたって、通水パイプを切断する必要もない弁を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の弁は、左右いずれか一側が流体入口となされ、他側が流体出口となされた弁本体と、弁本体の流体入口および流体出口に取り付けられる2つの継手とを有する弁であって、両継手の弁本体側端部にフランジがそれぞれ設けられ、両フランジの互いに対応する複数箇所にボルト穴がそれぞれ設けられ、両フランジの互いに対応するボルト穴に長ボルトが渡し通され、長ボルトの端部にナットが嵌められることにより、弁本体の左右両側に継手がそれぞれ着脱自在に合体されているものである。
【0011】
請求項2記載の弁は、前記請求項1記載の弁について、その弁本体の流体入口周縁および流体出口周縁にボス状部が設けられ、左右の継手の弁本体側端部における開口縁に前記ボス状部が嵌め入れられる段部が設けられ、該段部外側または前記ボス状部外側にはガスケット装着用溝が設けられていることを技術的特徴とするものである。
【0012】
前述した弁における両継手のフランジの形状としては、側面から見て、円形、三角形、四角形、五角形等、種々の形状が挙げられるが、例えばフランジを四角形として、その四隅にボルト穴を設け、該ボルト穴にボルト・ナットを取り付ければ、弁本体の両側に継手を簡単且つ安定的に合体させることができる。
【0013】
前記継手としては、ねじ込み式、溶接式、ろう接式、接着または融着式等、種々のもの(フランジ式を除く)が挙げられるが、パイプの取り付け作業の容易性並びに止水性および配管曲がり時の追従性等を考慮すれば、メカニカル式のものが好適である。
【0014】
なお、メカニカル式継手は、食い込み式とパッキン式のいずれであっても良い。
【0015】
本発明に係る弁は、その弁本体の左右に流体入口と流体出口を備え、左右のパイプが互いに直線的に接続されるものであるが、具体的には仕切弁の他、玉形弁、バタフライ弁、逆止め弁、ボール弁、調節弁、減圧弁、安全弁およびコック等が挙げられる。
【0016】
また、前記本発明に係る弁は、塩化ビニル製パイプ等の合成樹脂製パイプの他、鋳鉄製パイプや鋼管等、種々のパイプ類に取り付け得る。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を水道水の流れ制御を行う仕切弁に適用した場合の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の弁1は、左側下部が流体入口6となされ、右側下部が流体出口7となされた弁本体2と、一端が弁本体2の流体入口6または流体出口7と連通し、他端が塩化ビニル製パイプ12・13の端部に接続される2つのメカニカル式継手3とを有する両受け形の仕切弁である。
【0019】
具体的には、図2〜図5に示すように、弁本体2はその内部に弁棒4と該弁棒4の下部に昇降自在に取り付けられた弁体5を備えており、弁本体2の下部両側における流体入口6周縁および流体出口7周縁にボス状部8が設けられ、該ボス状部8の外側にはガスケット装着用凹溝11が形成されている。
【0020】
継手3は、継手本体3aと、押輪3bと、ガスケット3cとで構成されている。継手本体3aの両端には、側面からみて四角形のフランジ14・15が設けられ、それらの各四隅にボルト穴16a・16bが形成されている。フランジ14の幅はフランジ15よりも広くなされて、後述する弁本体2両側への継手本体3aの取り付けにあたり、フランジ15が邪魔にならないようになされている。
【0021】
そして、左右の継手本体3aにおける弁本体2側の両フランジ14の互いに対応する両ボルト穴16aには長ボルト28が渡し通され、これら各長ボルト28の軸先端にナット29が嵌められ、これら長ボルト28とナット29とによって、弁本体2の両側に継手本体3aが合体されている。
【0022】
継手本体3aの弁本体2側端部のフランジ14における開口縁には前記ボス状部8が嵌め入れられる段部9が設けられている。また、継手本体3aにおけるパイプ側フランジ15の内面にはガスケット収容部17が形成され、該収容部17内にガスケット3cが嵌め込まれている。
【0023】
ガスケット3cの外周は弁本体2側に向かって外径が徐々に小さくなる略テーパー状となされ、前記ガスケット収容部17もこれに対応する形状となされている。
【0024】
本実施形態では、前述した通り、ガスケット装着用凹溝11を弁本体2のボス部8外側に設けたが、継手本体3aの段部9外側に設けても良い。
【0025】
なお、図中10は、継手本体3a内周に形成されたパイプ止め部を示す。
【0026】
図4に示すように、押輪3bは中央にパイプ挿入部23を有し、パイプ挿入側端部にはフランジ18が形成されている。該フランジ18は上下縁および左右縁に凹弧部21を有する形状となされ、四隅には前記継手本体3aのフランジ15におけるボルト穴16bと対向するボルト穴22が形成されている。
【0027】
そして、継手本体3aのフランジ15のボルト穴16bと押輪3bのフランジ18におけるボルト穴22にT頭ボルト24を渡し通して該ボルト24の軸部にナット25を嵌めることにより、継手本体3aと押輪3bとが連結されると共に、これら継手本体3aと押輪3b間にガスケット3cが挟み止められるようになされている。
【0028】
この場合、押輪3bの弁本体2側端部がガスケット3cのパイプ挿入側端部を押圧すると共に前記ガスケット3cの内周面がパイプ12・13外周面に圧接する。
【0029】
次に、本実施形態の弁1をパイプ12・13間に取り付ける要領について説明すると、先ず左右の継手3内にパイプ12・13を挿入し、継手本体3aのフランジ15のボルト穴16bと押輪3bのボルト穴22におけるボルト穴22にT頭ボルト24を渡し通して該ボルト24の軸部にナット25を嵌めることにより、継手本体3aと押輪3bとを連結すると共に、これら継手本体3aと押輪3b間にガスケット3cを挟み止める。
【0030】
次に、弁本体2両側の流体入口6周縁および流体出口7周縁のボス状部8を継手本体3a内周の段部9に嵌め入れ、左右の継手本体3aにおける弁本体2側の両フランジ14の互いに対応する両ボルト穴16aに長ボルト28を渡し通した後、これら各長ボルト28の軸先端部にナット29を嵌めて、弁本体2の両側に継手本体3aを合体させることにより、最終的に弁1がパイプ12・13間に取り付けられる。
【0031】
一方、前記取り付けた弁1を交換する場合には、図2に示すように、弁本体2と継手本体3aとを合体させている合計4本の長ボルト28および合計4個のナット29のうち、上側2本の長ボルト28および2個のナット29だけを取り外すと共に、下側2本の長ボルト28に嵌められたナット29をゆるめて、両側の継手本体3aを互いに左右方向に離すだけで、これら継手3間から弁本体2を上方へ引き出すことができる。そして、次に新しい弁本体2を両側の継手本体3a間に嵌め入れ、前記と同様の要領で弁本体2と両継手3とを合体させることにより、弁本体2の交換を行う。
【0032】
従って、両側の継手3は、新しいものと交換する必要がなく、また該継手3とパイプ12・13との接続を解除した後、再びこれらを接続するといった作業は全く不要である。
【0033】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明は、左右いずれか一側が流体入口となされ、他側が流体出口となされた弁本体と、弁本体の流体入口および流体出口に取り付けられる2つの継手とを有する弁であって、両継手の弁本体側端部にフランジがそれぞれ設けられ、両フランジの互いに対応する複数箇所にボルト穴がそれぞれ設けられ、両フランジの互いに対応するボルト穴に長ボルトが通され、長ボルトの端部にナットが嵌められることにより、弁本体の左右両側に継手がそれぞれ着脱自在に取り付けられている構造であるため、当該弁を配管の所定箇所に設けるにあたって、弁の一部を構成する継手にパイプ端部を直接挿入してパイプを取り付けることができるため、配管への弁の取り付け作業が簡単に行え、また弁を交換する場合も、従来のフランジ式管継手のように、左右のフランジ同士を連結するボルト・ナットをすべて取り外した後、これらを再び取り付けるといった面倒な作業は不要であって、弁とその両側の継手とを合体している長ボルトおよびナットの取り外しと取り付けだけを行えば済むため、弁の交換作業時間が大幅に短縮され得る。
【0034】
また更に、前記本発明の弁によれば、弁本体とその両側の継手とを分離して弁本体だけを交換し、両継手はそのまま使用することができ、しかも両継手に接続されたパイプも切断する必要がないため、従来に比べて弁交換に要する時間およびコストを大幅に削減することが可能となる。
【0035】
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載の弁について、その弁本体の流体入口周縁および流体出口周縁にボス状部が設けられ、左右の継手の弁本体側端部における開口縁に前記ボス状部が嵌め入れられる段部が設けられ、該段部外側または前記ボス状部外側にはガスケット装着用溝が設けられているため、弁本体両側への継手の合体がより簡単に行え、また水密性も十分に確保され得る。
【0036】
請求項3記載の本発明は、両継手のフランジが側面から見て四角形となされ、ボルト穴がフランジの四隅に設けられた構造であるため、前記弁本体の交換にあたって、上側2本の長ボルトだけを取り外し、下側2本の長ボルトに嵌められたナットを緩めるだけで済むという利点がある。
【0037】
この他、継手としてメカニカル式継手を用いた本発明の弁によれば、弁両側へのパイプの取り付けが簡単且つ強固に行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における弁の概略を示す正面図
【図2】実施形態に係る弁の分離状態を示す正面図
【図3】実施形態に係る弁の合体状態を示す正面図
【図4】同じく弁の合体状態における側面図
【図5】同じく弁の合体状態における平面図
【図6】従来例に係る弁の概略を示す正面図
【図7】他の従来例に係る弁の概略を示す正面図
【図8】同従来例の弁に接続されたパイプの切断状態を示す正面図
【符号の説明】
1: 弁
2: 弁本体
3: メカニカル式継手
6: 流体入口
7: 流体出口
8: ボス状部
9: 段部
11: ガスケット装着用凹溝
12・13: パイプ
14・15: フランジ
16a・16b: ボルト穴
28: 長ボルト
29: ナット
Claims (5)
- 左右いずれか一側が流体入口となされ、他側が流体出口となされた弁本体と、弁本体の流体入口および流体出口に取り付けられる2つの継手とを有する弁であって、両継手の弁本体側端部にフランジがそれぞれ設けられ、両フランジの互いに対応する複数箇所にボルト穴がそれぞれ設けられ、両フランジの互いに対応するボルト穴に長ボルトが渡し通され、長ボルトの端部にナットが嵌められることにより、弁本体の左右両側に継手がそれぞれ着脱自在に合体されている、弁。
- 弁本体の流体入口周縁および流体出口周縁にボス状部が設けられ、左右の継手の弁本体側端部における開口縁に前記ボス状部が嵌め入れられる段部が設けられ、該段部外側または前記ボス状部外側にはガスケット装着用溝が設けられている、請求項1記載の弁。
- 両継手のフランジが側面から見て四角形となされ、ボルト穴がフランジの四隅に設けられている、請求項1または請求項2記載の弁。
- 両継手がメカニカル式のものである請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項記載の弁。
- 弁本体が流体仕切用弁体を有する請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項記載の弁。
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JP2002277050A JP2004116556A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 弁 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100840148B1 (ko) | 2007-05-25 | 2008-06-23 | 나은기술 주식회사 | 분기밸브 |
KR200464189Y1 (ko) | 2011-06-21 | 2012-12-14 | 김기래 | 호스 연결용 핸드 밸브 |
JP2013113377A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 減圧弁及び減圧弁の取付方法 |
WO2019216557A1 (ko) * | 2018-05-09 | 2019-11-14 | Min Byung Soo | 파이프 삽입 및 제거가 용이한 피팅 장치와 이를 포함하는 서비스밸브 |
-
2002
- 2002-09-24 JP JP2002277050A patent/JP2004116556A/ja active Pending
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