JP2004116299A - 送風ファン駆動用電動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】内部の水や水蒸気を簡単な構造で外部に放出すると共に、電動機内部を効率よく放熱することのできる送風ファン駆動用の電動機を提供する。
【解決手段】固定子に挿通された回転子２の回転軸２ａを前記固定子の両側より装着されるブラケッ４、５の保持部に保持された軸受により軸支し、前記回転軸の一方の先端部に送風ファン２１を固定してなり、前記送風ファン２１の風上側のブラケットに空気流入口ａを設ける一方、風下側の前記ブラケットに水抜き孔ｂを設けてなる送風ファン駆動用電動機において、前記水抜き孔ｂに開口１４ａを風下側に向けた略Ｌ字状の管１４を配設したので、電動機内部に空気を流風し、電動機内部に侵入した水分や内部で発生した結露水を効率よく排出する共に、内部で発生する熱を効率よく放熱することができる。
【選択図】 図１
【解決手段】固定子に挿通された回転子２の回転軸２ａを前記固定子の両側より装着されるブラケッ４、５の保持部に保持された軸受により軸支し、前記回転軸の一方の先端部に送風ファン２１を固定してなり、前記送風ファン２１の風上側のブラケットに空気流入口ａを設ける一方、風下側の前記ブラケットに水抜き孔ｂを設けてなる送風ファン駆動用電動機において、前記水抜き孔ｂに開口１４ａを風下側に向けた略Ｌ字状の管１４を配設したので、電動機内部に空気を流風し、電動機内部に侵入した水分や内部で発生した結露水を効率よく排出する共に、内部で発生する熱を効率よく放熱することができる。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機に係り、特に送風ファンを駆動する電動機内部の強制換気に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の電動機は、電動機ケース内と連通する通気口１２を設け、同通気口１２に通気チューブ１３を接続し、この通気チューブの先端を車室内（大気）に開放している（例えば、特許文献１参照。）。
しかし、前記通気口１２に前記通気チューブを接続し、この通気チューブの先端を車室内（大気）に開放するだけでは、電動機内部が大気と同じ湿度となり、内部に結露した場合、これを取り除くことはできない。
また、送風機により発生した空気を受けるための受入孔１３と、排出するための排出孔１４を設け、排出孔１４にチューブを接続しているものがある（例えば、特許文献２参照。）。
この場合、電動機内部に乾燥した空気を流風することができるので結露することがないが、電動機の受入孔に空気を送風する送風機が必要となり、コスト的に不利となる。
【０００３】
【特許文献１】
実開昭６２−１７８７６４号公報（第２−５頁、第１図）
【特許文献２】
特開２００２−４４８９９号公報（第３−４頁、第１図）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上述べた問題点を解決し、内部に侵入した水や水蒸気を簡単な構造で外部に放出すると共に、電動機内部を効率よく放熱することのできる送風ファン駆動用の電動機を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するため、固定子に挿通された回転子の回転軸を前記固定子の両側より装着されるブラケットの保持部に保持された軸受により軸支し、前記回転軸の一方の先端部に送風ファンを固定してなり、前記ブラケットの前記送風ファンの風上側に空気流入口を設ける一方、風下側に水抜き孔を設けてなる送風ファン駆動用電動機において、前記水抜き孔に開口を風下側に向けた管を配設してなる送風ファン駆動用電動機としている。
【０００６】
また、前記ブラケットの保持部が環状の凹溝により突状に形成されてなり、前記空気流入口が前記凹溝の底部に形成されてなる送風ファン駆動用電動機としている。
【０００７】
また、前記管が合成樹脂により略Ｌ字状に形成されてなる送風ファン駆動用電動機とした。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明による送風ファン駆動用電動機を詳細に説明する。
図１は本発明による送風ファン駆動用電動機の一実施例を示す側面図で一部を断面図としている。
図１に示すように、本発明の送風ファン駆動用電動機は、固定子に挿通された回転子２の回転軸２ａを、前記固定子の両側より装着されるブラケットＡ４、ブラケットＢ５に保持された軸受６により軸支し、ブラケットＡ４、ブラケットＢ５の開口部に形成されたフランジ４ａ、５ａを固定子鉄心１の略中央で突き合わせ、ネジ８で締結して構成される。
そして、前記回転軸２ａの一方の先端部には送風ファン２１が嵌挿され固定される。
【０００９】
前記送風ファン２１の風上側となるブラケットＡ４及び前記送風ファン２１の風下側となるブラケットＢ５の前記軸受６の保持部はその周縁に凹溝Ａ、Ｂをそれぞれ形成して突状に形成されている。
そして、前記送風ファン２１の風上側となるブラケットＡ４の据付時の上方となる凹溝Ａの底部に略５φの孔でなる空気流入口ａを１又は複数設ける一方、前記送風ファン２１の風下側となるブラケットＢ５の据付時の下方となる周縁部に略７φの孔でなる水抜き孔ｂを設け、同水抜き孔ｂに前記送風ファン２１の風下側にその先端開口１４ａを向けた略Ｌ字状の管１４を設けている。
この略Ｌ字状の管１４は合成樹脂で形成され、その開口１４ａは送風ファン２１による風の最も強い位置に固定するようにしている。
また、前記略Ｌ字状の管１４は実験的に最も通風効率の良くなる長さとしている。
【００１０】
以上の構成において、次にその動作を説明する。
この電動機が回転すると送風ファン２１が回転して図１の左から右に向かって流風が生ずる。
この流風風下側に向けた略Ｌ字状の管１４の先端開口１４ａには負圧が生じ、電動機内部を負圧とする結果、前記送風ファン２１の風上側となるブラケットＡ４の空気流入口ａから外気を吸い込み、この空気流入口ａから吸い込まれた空気は電動機内部を通って水抜孔ｂに設けた略Ｌ字状の管１４から放出される。
従って、電動機内部に流風される空気により電動機内部の湿気と共に内部で発生する熱を奪い外部に放出することができる。
【００１１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による送風ファン駆動用電動機によれば、固定子に挿通された回転子の回転軸を前記固定子の両側より装着されるブラケットの保持部に保持された軸受により軸支し、前記ブラケットの開口部に形成されたフランジを固定子鉄心の略中央で突き合わせ締結してなり、前記回転軸の一方の先端部に送風ファンを固定してなる送風ファン駆動用電動機において、前記ブラケットの前記送風ファンの風上側に空気流入口を設ける一方、風下側に水抜孔を設け、同水抜孔に開口を風下側に向けた管を配設したので、電動機内部に空気を流風することができ、電動機内部に侵入した水分や内部で発生した結露水を効率よく排出する共に、内部で発生する熱を効率よく放熱することができ、安価で、長寿命な送風ファン駆動用電動機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による送風ファン駆動用電動機の一実施例を示す部分側断面図である。
【符号の説明】
１ 固定子鉄心
２ 回転子
２ａ 回転軸
４ ブラケットＡ
４ａ フランジ
５ ブラケットＢ
５ａ フランジ
６ 軸受
８ ネジ
１４ 略Ｌ字状の管
１４ａ 開口
２１ 送風ファン
Ａ、Ｂ 凹溝
ａ 空気流入口
ｂ 水抜き孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機に係り、特に送風ファンを駆動する電動機内部の強制換気に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の電動機は、電動機ケース内と連通する通気口１２を設け、同通気口１２に通気チューブ１３を接続し、この通気チューブの先端を車室内（大気）に開放している（例えば、特許文献１参照。）。
しかし、前記通気口１２に前記通気チューブを接続し、この通気チューブの先端を車室内（大気）に開放するだけでは、電動機内部が大気と同じ湿度となり、内部に結露した場合、これを取り除くことはできない。
また、送風機により発生した空気を受けるための受入孔１３と、排出するための排出孔１４を設け、排出孔１４にチューブを接続しているものがある（例えば、特許文献２参照。）。
この場合、電動機内部に乾燥した空気を流風することができるので結露することがないが、電動機の受入孔に空気を送風する送風機が必要となり、コスト的に不利となる。
【０００３】
【特許文献１】
実開昭６２−１７８７６４号公報（第２−５頁、第１図）
【特許文献２】
特開２００２−４４８９９号公報（第３−４頁、第１図）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上述べた問題点を解決し、内部に侵入した水や水蒸気を簡単な構造で外部に放出すると共に、電動機内部を効率よく放熱することのできる送風ファン駆動用の電動機を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するため、固定子に挿通された回転子の回転軸を前記固定子の両側より装着されるブラケットの保持部に保持された軸受により軸支し、前記回転軸の一方の先端部に送風ファンを固定してなり、前記ブラケットの前記送風ファンの風上側に空気流入口を設ける一方、風下側に水抜き孔を設けてなる送風ファン駆動用電動機において、前記水抜き孔に開口を風下側に向けた管を配設してなる送風ファン駆動用電動機としている。
【０００６】
また、前記ブラケットの保持部が環状の凹溝により突状に形成されてなり、前記空気流入口が前記凹溝の底部に形成されてなる送風ファン駆動用電動機としている。
【０００７】
また、前記管が合成樹脂により略Ｌ字状に形成されてなる送風ファン駆動用電動機とした。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明による送風ファン駆動用電動機を詳細に説明する。
図１は本発明による送風ファン駆動用電動機の一実施例を示す側面図で一部を断面図としている。
図１に示すように、本発明の送風ファン駆動用電動機は、固定子に挿通された回転子２の回転軸２ａを、前記固定子の両側より装着されるブラケットＡ４、ブラケットＢ５に保持された軸受６により軸支し、ブラケットＡ４、ブラケットＢ５の開口部に形成されたフランジ４ａ、５ａを固定子鉄心１の略中央で突き合わせ、ネジ８で締結して構成される。
そして、前記回転軸２ａの一方の先端部には送風ファン２１が嵌挿され固定される。
【０００９】
前記送風ファン２１の風上側となるブラケットＡ４及び前記送風ファン２１の風下側となるブラケットＢ５の前記軸受６の保持部はその周縁に凹溝Ａ、Ｂをそれぞれ形成して突状に形成されている。
そして、前記送風ファン２１の風上側となるブラケットＡ４の据付時の上方となる凹溝Ａの底部に略５φの孔でなる空気流入口ａを１又は複数設ける一方、前記送風ファン２１の風下側となるブラケットＢ５の据付時の下方となる周縁部に略７φの孔でなる水抜き孔ｂを設け、同水抜き孔ｂに前記送風ファン２１の風下側にその先端開口１４ａを向けた略Ｌ字状の管１４を設けている。
この略Ｌ字状の管１４は合成樹脂で形成され、その開口１４ａは送風ファン２１による風の最も強い位置に固定するようにしている。
また、前記略Ｌ字状の管１４は実験的に最も通風効率の良くなる長さとしている。
【００１０】
以上の構成において、次にその動作を説明する。
この電動機が回転すると送風ファン２１が回転して図１の左から右に向かって流風が生ずる。
この流風風下側に向けた略Ｌ字状の管１４の先端開口１４ａには負圧が生じ、電動機内部を負圧とする結果、前記送風ファン２１の風上側となるブラケットＡ４の空気流入口ａから外気を吸い込み、この空気流入口ａから吸い込まれた空気は電動機内部を通って水抜孔ｂに設けた略Ｌ字状の管１４から放出される。
従って、電動機内部に流風される空気により電動機内部の湿気と共に内部で発生する熱を奪い外部に放出することができる。
【００１１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による送風ファン駆動用電動機によれば、固定子に挿通された回転子の回転軸を前記固定子の両側より装着されるブラケットの保持部に保持された軸受により軸支し、前記ブラケットの開口部に形成されたフランジを固定子鉄心の略中央で突き合わせ締結してなり、前記回転軸の一方の先端部に送風ファンを固定してなる送風ファン駆動用電動機において、前記ブラケットの前記送風ファンの風上側に空気流入口を設ける一方、風下側に水抜孔を設け、同水抜孔に開口を風下側に向けた管を配設したので、電動機内部に空気を流風することができ、電動機内部に侵入した水分や内部で発生した結露水を効率よく排出する共に、内部で発生する熱を効率よく放熱することができ、安価で、長寿命な送風ファン駆動用電動機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による送風ファン駆動用電動機の一実施例を示す部分側断面図である。
【符号の説明】
１ 固定子鉄心
２ 回転子
２ａ 回転軸
４ ブラケットＡ
４ａ フランジ
５ ブラケットＢ
５ａ フランジ
６ 軸受
８ ネジ
１４ 略Ｌ字状の管
１４ａ 開口
２１ 送風ファン
Ａ、Ｂ 凹溝
ａ 空気流入口
ｂ 水抜き孔
Claims (3)
- 固定子に挿通された回転子の回転軸を前記固定子の両側より装着されるブラケットの保持部に保持された軸受により軸支し、前記回転軸の一方の先端部に送風ファンを固定してなり、前記ブラケットの前記送風ファンの風上側に空気流入口を設ける一方、風下側に水抜き孔を設けてなる送風ファン駆動用電動機において、
前記水抜き孔に開口を風下側に向けた管を配設してなることを特徴とする送風ファン駆動用電動機。 - 前記ブラケットの保持部が環状の凹溝により突状に形成されてなり、前記空気流入口が前記凹溝の底部に形成されてなることを特徴とする請求項１記載の送風ファン駆動用電動機。
- 前記管が合成樹脂により略Ｌ字状に形成されてなることを特徴とする請求項１記載の送風ファン駆動用電動機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002277067A JP2004116299A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 送風ファン駆動用電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002277067A JP2004116299A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 送風ファン駆動用電動機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004116299A true JP2004116299A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32272765
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002277067A Pending JP2004116299A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 送風ファン駆動用電動機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004116299A (ja) |
-
2002
- 2002-09-24 JP JP2002277067A patent/JP2004116299A/ja active Pending
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