JP2004115975A - Method for producing paper for cigarette - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for producing a cigarette paper effective for lowering the spontaneous burning speed of a cigarette without giving influence on the taste of the cigarette by a relatively simple means. <P>SOLUTION: A cellulosic paper containing a filler for controlling the burning property of a cigarette is treated with an acid-based treating agent containing an organic acid and/or an inorganic acid as an active component. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シガレット用巻紙の製造方法に係り、特に、シガレットの自然燃焼速度を低下させ得るシガレット用巻紙の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シガレットの燃焼を持続させるために、シガレット用巻紙に充填材として炭酸カルシウムを配合したり、燃焼調節剤としてクエン酸カリウム等を配合したりすることは、当業者に慣用されている技術である。また、燃焼しているシガレットが可燃性材料を着火させないようにする低延焼性化技術も開発されている。例えば、特許文献1には、所定の幅を有する1つ以上のバンドを備えた普通に燃焼するセルロース繊維紙性のベースシートからなり、バンドの固有燃焼モード指数(BMI)を約0から約4cm−1の範囲に設定した喫煙物品用巻紙が開示されている。バンドは所定の固有BMIを持つことにより、当該バンドにおいてシガレットの燃焼性が低下し、延焼性とするものである。また、特許文献2には、シガレット用巻紙の透過率を減少させることによって炭酸カルシウム等の多価金属陽イオンを含むペーパーの少なくとも一部にアルギン酸の塩または誘導体の溶液を例えば帯状に塗布し、多価金属陽イオンと反応させてポリマーコーティングを形成させることが開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭63−85200号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平7−300795号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記バンドを形成する巻紙にあっては、バンドを形成するために比較的煩雑な構成を要する。また、ポリマーコーティングを形成する場合には、ポリマーコーティングを形成した部分が燃焼した際、その燃焼臭によりシガレットの喫味に悪影響を及ぼすことがある。
【0006】
したがって、本発明は、シガレットの喫味に実質的に影響を与えないで、シガレットの自然燃焼速度を低下させ得る(すなわち、延焼性を低下させ得る)シガレット用巻紙を比較的簡便な手法で製造するための方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、シガレットの燃焼性を調節するための充填材を含有するセルロース系原紙を有機酸および/または無機酸を有効成分とする酸系処理剤で部分的に処理することを特徴とするシガレット用巻紙の製造方法が提供される。
【0008】
本発明において、セルロース系原紙は充填材として炭酸カルシウムを含むことができる。また、処理剤は、クエン酸または塩酸を含むことができる。本発明に従って行われるセルロース系原紙の部分的処理は、グラビア印刷法により行うことが有利である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をより詳しく説明する。
【0010】
本発明において所定の部分的処理に供されるセルロース系原紙は、普通にシガレット用巻紙として使用されているセルロースをベースとする紙シートであり、そのままでシガレット用巻紙として使用され得るものである。本発明において、かかる紙シートを部分的に処理するものであり、当該紙シートは、その処理対象であるため、これをセルロース系原紙という。すなわち、本発明で使用するセルロース系原紙は、亜麻パルプ等のパルプをベースとするものであり、これにシガレットの燃焼性を調節するための充填材が配合されている。パルプ量は、13〜25g/m2 であることが好ましい。
【0011】
セルロース系原紙に添加される充填材としては、一般に、炭酸カルシウム、炭酸カリウム等の炭酸塩、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の水酸化物が用いられているが、炭酸カルシウムがより一般的であり、好ましい。充填材の配合量は、通常、20〜35重量%である。これら充填材は、通常、シガレットの燃焼性を促進するように作用する。
【0012】
また、セルロース系原紙には、クエン酸カリウム等の燃焼調節剤を添加することもできる。燃焼調節剤は、一般に、0.3〜3重量%の割合でセルロース系原紙に添加され得る。
【0013】
さて、本発明によれば、上記セルロース系原紙を所定の処理剤で部分的に処理する。この部分的処理に使用される処理剤は、有機酸、無機酸またはそれらの混合物を有効成分とするものである。有機酸としては、クエン酸、コハク酸、シュウ酸、酢酸等を例示することができる。無機酸としては、塩酸を例示することができる。これら酸系処理剤の酸としては、処理効率等の観点から、クエン酸が特に好ましい。これら酸は、通常水溶液の形態で使用される。酸の濃度は、セルロース原紙に含まれる充填材の量や巻紙の坪量を考慮して決定することができる。
【0014】
セルロース系原紙を部分的に処理するためには、セルロース系原紙に本発明の酸系処理剤を部分的に適用することができる。この処理領域において、セルロース系原紙に含まれている充填材が酸と反応し、生成した反応生成物を水洗等により十分に除去する。その際、反応生成物の除去効率を向上させるために、セルロース原紙に振動を与えることもできる。ここで、充填材が炭酸カルシウムであり、処理剤がクエン酸を含む場合を例に取ると、クエン酸が選択的に適用されたセルロース系原紙の領域において炭酸カルシウムはクエン酸と反応してクエン酸カルシウムと炭酸が生成する。しかる後、セルロース系原紙を十分に水洗してクエン酸カルシウムと炭酸を除去する。
【0015】
本発明において、セルロース原紙に酸系処理剤を適用してから、水洗するまでの時間は0.03〜0.2分程度であることができる。除去される充填材の量は、酸系処理材における酸の濃度に依存するが、通常、セルロース系原紙中に初めに存在する充填材の量の90重量%以上を除去することができる。
【0016】
本発明の酸系処理剤は、種々のパターンでセルロース原紙に適用することができる。しかしながら、セルロース系原紙を切断し、巻紙としてたばこ刻みを巻回してシガレットを作製したとき、シガレットの軸方向に相当する方向および/またはそれと直交する方向において処理領域と未処理領域とが交互に反復して存在するように酸系処理剤を適用することが好ましい。そのような酸系処理剤の適用パターンの例を図1に示す。図1において、矢印で示す方向Xは、セルロース系原紙を切断し、巻紙としてたばこ刻みを巻回してシガレットを作製したとき、シガレットの軸方向に相当する方向を示している。
【0017】
図1(a)では、酸系処理剤は、X方向と直交する方向において互いに離間し、それぞれX方向に延びる複数のストライプ(図1(a)では、12a、12b、12cで示す)として適用されている。相隣るストライプの間には、ストライプ状の未処理領域(図1(a)では、13a、13bで示す)が残されている。
【0018】
図1(b)では、酸系処理剤は、格子状に適用されている。すなわち、酸系処理剤の適用領域(処理領域)14は、X方向と直交する方向において互いに離間し、それぞれX方向に延びる複数のストライプ(図1(b)では、14a、14b、14cで示す)と、X方向において互いに離間し、それぞれX方向と直交する方向に延びる複数のストライプ(図1(b)では、15a、15b、15c、15dで示す)とからなる。格子状処理領域に囲まれて、孤立した未処理領域((図1(b)では、16a、16b、16c、16d,16e、16fで示す)が残されている。
【0019】
図1(c)では、酸系処理剤は、X方向において互いに離間し、それぞれX方向と直交する方向に延びる複数のストライプ(図1(c)では、17a、17b、12cで示す)として適用されている。相隣るストライプの間には、ストライプ状の未処理領域(図1(c)では、18a、18b、18cで示す)が残されている。
【0020】
セルロース系原紙は、酸系処理剤で処理された領域において、未処理領域よりも燃焼性が低下し、巻紙全体としての自然燃焼速度を低下させることができるばかりでなく、シガレットの副流煙量も抑止することができる。さらに、シガレットの燃焼が上記処理領域に達するとその部分での燃焼が抑制される結果、周囲の可燃物に対する延焼性も低下し得る。なお、低延焼性は、シガレットの自然燃焼速度により評価することができ、自然燃焼速度が遅いほど低延焼性のものといえる。
【0021】
本発明において、セルロース系原紙に酸系処理剤を部分的に適用するには、グラビア塗工技術を用いることが好ましい。グラビア塗工に使用するグラビア版の凹部(セル)の形状は、酸系処理剤の適用パターンに対応するものであり、セルの深さ(版深)および幅(線幅)は、使用する酸系処理剤を表面張力によりセル内に保持し得るに十分な寸法を有するものである。例えば、線幅は、3〜10mmとすることができる。
【0022】
図2に、本発明に好適に使用し得るダイレクトグラビア方式の塗工部を有する塗工/処理装置の概略を示す。図2に示す塗工/処理装置20は、セルロース系原紙CPを巻回した巻き出しボビン21からなる巻き出し部を有する。巻き出し部の下流側には、酸系処理剤貯槽23中の酸系処理剤24に一部浸漬されたグラビア版ロール22と、グラビア版ロール22に対してセルロース系原紙CPを押圧する押さえロール25からなるダイレクトグラビア方式の塗工部が設けられている。巻き出しボビン21より繰り出されたセルロース系原紙CPは、ロールR1を介して塗工部のグラビア版ロール22と押さえロール25との間を通され、グラビア版ロール22から酸系処理剤24が転写されてセルロース系原紙CPに酸系処理剤の部分的塗工が行われる。グラビア版ロール22には、酸系処理剤の貯槽23でグラビア版ロール22に過剰に付着した酸系剤を掻き落とし塗工量を一定に保つドクター26が設けられている。
【0023】
グラビア塗工装置20は、塗工部の後流側に、酸系処理剤で部分的に処理されたセルロース系原紙CPを水洗するための洗浄部をさらに有する。この洗浄部は、洗浄水28を収容する水槽27と、酸系処理剤が転写されたセルロース系原紙CPを洗浄水28内に浸漬させるための押さえロール29を備える。塗工部からロールR2を介して走行されたセルロース系原紙CPは、洗浄水28内に導入され、水洗されて、酸系処理剤と充填材との反応生成物が除去される。ここで、セルロース原紙CPの水中の滞在時間は、0.5〜1分に設定することができる。
【0024】
水洗されたセルロース系原紙CPは、水槽27を出た後、乾燥ドラム29を備える加熱乾燥部で乾燥される。その際、セルロース系原紙CPは、その塗工面がフェルト(図示せず)等により乾燥ドラム30の周面に押し付けられて密着させて乾燥される。乾燥ドラム30の周囲には、赤外線または遠赤外線を用いた補助乾燥装置(図示せず)が設けられていてもよい。乾燥したセルロース系原紙CPは、ロールR3を介して巻取りボビン31に巻き取られる。セルロース系原紙は、比較的紙力が低いため、グラビア版ロール22の周速と乾燥ドラム29の回転速度が同調するようにして巻紙に過剰な緊張を与えないようにすることが好ましい。
【0025】
上の記述から明らかなように、本発明のシガレット用巻紙は、シガレットの自然燃焼速度を低下させ得るので、シガレットの延焼性を抑制し得る。加えて、本発明のシガレット用巻紙は、従来のようにポリマーを塗布するということがないので、ポリマーの燃焼臭によりシガレットの喫味に悪影響を及ぼすこともない。
【0026】
【実施例】
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
【0027】
実施例1〜3、比較例
炭酸カルシウムを35.7重量含有し、坪量が23.2g/m2であり、通気度が29.6コレスタ単位(CU)であるセルロース系原紙を準備した。
【0028】
このセルロース系原紙に対し、図2に示す構造の塗工/処理装置を用いて、種々の濃度(20、30、50重量%)のクエン酸水溶液を部分的に適用した。使用したグラビア版は、長手方向に延びる線を90線/インチの割合で有するものであった。クエン酸水溶液を適用した後、セルロース系原紙を水洗して反応生成物を除去し、乾燥することによって所望のシガレット用巻紙を製造した。各巻紙の充填材含有量、坪量および通気度を測定した。結果を下記表1に示す。
【0029】
得られた巻紙を用いてシガレットを巻き上げた。このシガレットは、円周24.8mmで、商用アメリカンブレンド刻みを230g/cmの充填密度で有し、アセテートフィルターを装着したものである。各シガレットを横置きし、無風状態で自然燃焼速度を測定した。結果を表1に併記する。表1には、未処理品についての物性も示されている。
【0030】
【表1】

Figure 2004115975
【0031】
表1から明らかなように、本発明により部分的に処理された巻紙は、自然燃焼速度が低下し、それにより延焼性が低下する。また、処理する酸の濃度を変えることにより、シガレットの自然燃焼速度の低下率を制御することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、シガレットの喫味に影響を与えないで、シガレットの自然燃焼速度を低下させ得る(従って、延焼性を低下させ得る)シガレット用巻紙を比較的簡便な手法で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セルロース系原紙における酸系処理剤の各種適用パターンを示す平面図。
【図2】本発明に好適に使用し得るダイレクトグラビア方式の塗工部を有する塗工/処理装置の概略図。
【符号の説明】
11…セルロース系原紙
12a〜12c,14,17a〜17d…処理領域
13a〜13b,16a〜16f,18a〜18c…未処理領域
21…巻き出しボビン
22…グラビア版ロール
23…酸系処理剤貯槽
24…酸系処理剤
25,29…押さえロール
26…ドクター
27…洗浄水槽
28…洗浄水
30…乾燥ドラム
31…巻取りボビン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a cigarette paper, and more particularly to a method for manufacturing a cigarette paper that can reduce the natural combustion rate of the cigarette.
[0002]
[Prior art]
In order to maintain the cigarette combustion, it is a technique commonly used by those skilled in the art to mix calcium carbonate as a filler in the cigarette paper or potassium citrate as a combustion regulator. In addition, a technique for reducing fire spread has been developed to prevent burning cigarettes from igniting combustible materials. For example, U.S. Patent No. 6,057,056 consists of a normally burning cellulose fiber paper base sheet with one or more bands having a predetermined width, and the band has an intrinsic combustion mode index (BMI) of about 0 to about 4 cm. A wrapping paper for smoking articles set in a range of −1 is disclosed. Since the band has a predetermined intrinsic BMI, the combustibility of the cigarette is lowered in the band, and the fire spreadability is obtained. Further, in Patent Document 2, a solution of a salt or derivative of alginic acid is applied, for example, in a band shape to at least a part of a paper containing a polyvalent metal cation such as calcium carbonate by reducing the transmittance of the cigarette paper. It is disclosed to react with a polyvalent metal cation to form a polymer coating.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-63-85200 [0004]
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-300795
[Problems to be solved by the invention]
However, the wrapping paper for forming the band requires a relatively complicated structure for forming the band. Moreover, when forming a polymer coating, when the part which formed the polymer coating burns, the burning odor may have a bad influence on the taste of a cigarette.
[0006]
Therefore, the present invention produces a cigarette wrapping paper that can reduce the natural burning rate of cigarette (that is, can reduce the spread of fire) by a relatively simple method without substantially affecting the taste of the cigarette. It aims to provide a method for
[0007]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, the cellulosic base paper containing a filler for adjusting cigarette flammability is partially treated with an acid-based treatment agent containing an organic acid and / or an inorganic acid as an active ingredient. A method of manufacturing a cigarette wrapping paper is provided.
[0008]
In the present invention, the cellulosic base paper can contain calcium carbonate as a filler. The treating agent can contain citric acid or hydrochloric acid. The partial treatment of the cellulosic base paper carried out according to the invention is advantageously carried out by a gravure printing method.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
[0010]
The cellulose base paper subjected to a predetermined partial treatment in the present invention is a cellulose-based paper sheet that is usually used as a cigarette wrapping paper, and can be used as it is as a cigarette wrapping paper. In the present invention, such a paper sheet is partially processed. Since the paper sheet is a processing target, it is referred to as a cellulosic base paper. That is, the cellulosic base paper used in the present invention is based on a pulp such as flax pulp, and is mixed with a filler for adjusting the cigarette flammability. The pulp amount is preferably 13 to 25 g / m 2 .
[0011]
As fillers added to cellulosic base paper, carbonates such as calcium carbonate and potassium carbonate, and hydroxides such as calcium hydroxide and magnesium hydroxide are generally used, but calcium carbonate is more common. Yes, it is preferable. The blending amount of the filler is usually 20 to 35% by weight. These fillers usually act to promote the flammability of the cigarette.
[0012]
In addition, a combustion regulator such as potassium citrate may be added to the cellulosic base paper. Combustion modifiers can generally be added to cellulosic base paper in a proportion of 0.3 to 3% by weight.
[0013]
Now, according to the present invention, the cellulosic base paper is partially treated with a predetermined treating agent. The treating agent used for the partial treatment is an organic acid, an inorganic acid or a mixture thereof as an active ingredient. Examples of the organic acid include citric acid, succinic acid, oxalic acid, acetic acid and the like. As the inorganic acid, hydrochloric acid can be exemplified. As an acid of these acid-based treatment agents, citric acid is particularly preferable from the viewpoint of treatment efficiency and the like. These acids are usually used in the form of an aqueous solution. The acid concentration can be determined in consideration of the amount of the filler contained in the cellulose base paper and the basis weight of the wrapping paper.
[0014]
In order to partially treat the cellulosic base paper, the acid-based treatment agent of the present invention can be partially applied to the cellulosic base paper. In this treatment region, the filler contained in the cellulosic base paper reacts with the acid, and the produced reaction product is sufficiently removed by washing with water or the like. In that case, in order to improve the removal efficiency of the reaction product, the cellulose base paper can be vibrated. Here, when the case where the filler is calcium carbonate and the treatment agent contains citric acid is taken as an example, calcium carbonate reacts with citric acid in the region of the cellulosic base paper to which citric acid is selectively applied. Calcium acid and carbonic acid are produced. Thereafter, the cellulosic base paper is thoroughly washed with water to remove calcium citrate and carbonic acid.
[0015]
In the present invention, the time from applying the acid-based treatment agent to the cellulose base paper until washing with water can be about 0.03 to 0.2 minutes. The amount of filler removed depends on the acid concentration in the acid-based treatment material, but usually 90% by weight or more of the amount of filler initially present in the cellulosic base paper can be removed.
[0016]
The acid-based treatment agent of the present invention can be applied to cellulose base paper in various patterns. However, when a cigarette is produced by cutting a cellulosic base paper and winding cigarettes as a wrapping paper, the treated area and the untreated area are alternately repeated in the direction corresponding to the axial direction of the cigarette and / or in the direction perpendicular thereto. It is preferable to apply the acid-based treatment agent so that it exists. An example of the application pattern of such an acid treatment agent is shown in FIG. In FIG. 1, a direction X indicated by an arrow indicates a direction corresponding to the axial direction of the cigarette when the cellulosic base paper is cut and a cigarette is wound as a wrapping paper.
[0017]
In FIG. 1A, the acid treatment agent is applied as a plurality of stripes (indicated by 12a, 12b, and 12c in FIG. 1A) that are separated from each other in the direction orthogonal to the X direction and extend in the X direction. Has been. Striped unprocessed regions (indicated by 13a and 13b in FIG. 1A) are left between adjacent stripes.
[0018]
In FIG. 1B, the acid-based treatment agent is applied in a lattice shape. In other words, the application area (treatment area) 14 of the acid treatment agent is separated from each other in the direction orthogonal to the X direction, and each of the stripes extends in the X direction (indicated by 14a, 14b, and 14c in FIG. 1B). ) And a plurality of stripes (indicated by 15a, 15b, 15c, and 15d in FIG. 1B) that are separated from each other in the X direction and extend in a direction orthogonal to the X direction. Surrounded by the grid-like processing regions, isolated unprocessed regions (indicated by 16a, 16b, 16c, 16d, 16e, and 16f in FIG. 1B) remain.
[0019]
In FIG. 1C, the acid-based treatment agent is applied as a plurality of stripes (indicated by 17a, 17b, and 12c in FIG. 1C) that are separated from each other in the X direction and extend in a direction orthogonal to the X direction. Has been. Striped unprocessed regions (indicated by 18a, 18b, and 18c in FIG. 1C) remain between adjacent stripes.
[0020]
Cellulosic base paper is not only less combustible than the untreated area in the area treated with the acid-based treatment agent, and can reduce the natural combustion rate of the entire wrapping paper. Can also be deterred. Furthermore, when the cigarette combustion reaches the treatment region, the combustion at that portion is suppressed, and as a result, the spreadability of the surrounding combustibles can also be reduced. Note that the low fire spreadability can be evaluated by the natural combustion rate of the cigarette, and the lower the natural combustion rate, the lower the fire spreadability.
[0021]
In the present invention, it is preferable to use a gravure coating technique in order to partially apply the acid treatment agent to the cellulose base paper. The shape of the concave portion (cell) of the gravure plate used for gravure coating corresponds to the application pattern of the acid-based treatment agent, and the cell depth (plate depth) and width (line width) depend on the acid used. It has a size sufficient to hold the system treatment agent in the cell by surface tension. For example, the line width can be 3 to 10 mm.
[0022]
FIG. 2 shows an outline of a coating / processing apparatus having a direct gravure coating unit that can be suitably used in the present invention. The coating / processing apparatus 20 shown in FIG. 2 has an unwinding unit composed of an unwinding bobbin 21 around which a cellulose base paper CP is wound. On the downstream side of the unwinding portion, a gravure plate roll 22 partially immersed in the acid-based treatment agent 24 in the acid-based treatment agent storage tank 23, and a pressing roll that presses the cellulose base paper CP against the gravure plate roll 22. A direct gravure type coating portion consisting of 25 is provided. Cellulose base paper CP fed out from unwinding bobbin 21 is passed between gravure plate roll 22 and pressing roll 25 of the coating part via roll R1, and acid-based treatment agent 24 is transferred from gravure plate roll 22. Then, partial coating of the acid-based treatment agent is performed on the cellulose base paper CP. The gravure plate roll 22 is provided with a doctor 26 that scrapes off the acid agent excessively attached to the gravure plate roll 22 in the acid treatment agent storage tank 23 to keep the coating amount constant.
[0023]
The gravure coating apparatus 20 further includes a washing unit for washing the cellulosic base paper CP partially treated with the acid-based treatment agent on the downstream side of the coating unit. The cleaning unit includes a water tank 27 for storing the cleaning water 28 and a pressing roll 29 for immersing the cellulose base paper CP to which the acid-based treatment agent is transferred in the cleaning water 28. Cellulose base paper CP traveled from the coating section via roll R2 is introduced into cleaning water 28 and washed with water to remove the reaction product of the acid processing agent and the filler. Here, the residence time of the cellulose base paper CP in water can be set to 0.5 to 1 minute.
[0024]
The cellulosic base paper CP washed with water leaves the water tank 27 and is then dried in a heating and drying unit including a drying drum 29. At that time, the cellulose base paper CP is dried by pressing the coated surface against the peripheral surface of the drying drum 30 with felt (not shown) or the like. An auxiliary drying device (not shown) using infrared rays or far infrared rays may be provided around the drying drum 30. The dried cellulosic base paper CP is wound around the winding bobbin 31 via the roll R3. Since the cellulosic base paper has a relatively low paper strength, it is preferable that the peripheral speed of the gravure plate roll 22 and the rotational speed of the drying drum 29 are synchronized so that excessive tension is not applied to the wrapping paper.
[0025]
As is clear from the above description, the cigarette paper of the present invention can reduce the spontaneous combustion rate of the cigarette, and thus can suppress the fire spreadability of the cigarette. In addition, since the cigarette paper of the present invention does not apply a polymer as in the conventional case, the burning smell of the polymer does not adversely affect the taste of the cigarette.
[0026]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described by way of examples, but the present invention is not limited thereto.
[0027]
Examples 1 to 3 and Comparative Example Cellulose base paper containing 35.7% by weight of calcium carbonate, a basis weight of 23.2 g / m2, and an air permeability of 29.6 coresta units (CU) was prepared.
[0028]
To this cellulose base paper, citric acid aqueous solutions having various concentrations (20, 30, and 50% by weight) were partially applied using a coating / processing apparatus having the structure shown in FIG. The gravure plate used had lines extending in the longitudinal direction at a rate of 90 lines / inch. After applying the citric acid aqueous solution, the cellulosic base paper was washed with water to remove the reaction product, and dried to produce a desired cigarette paper. The filler content, basis weight, and air permeability of each wrapping paper were measured. The results are shown in Table 1 below.
[0029]
The cigarette was wound up using the obtained wrapping paper. This cigarette has a circumference of 24.8 mm, a commercial American blend increment at a packing density of 230 g / cm 3 , and an acetate filter. Each cigarette was placed horizontally, and the natural combustion rate was measured in a windless state. The results are also shown in Table 1. Table 1 also shows the physical properties of the untreated product.
[0030]
[Table 1]
Figure 2004115975
[0031]
As is apparent from Table 1, the wrapping paper partially treated according to the present invention has a reduced spontaneous combustion rate, thereby reducing the spread of fire. Further, by changing the concentration of the acid to be treated, the rate of decrease in the natural burning rate of the cigarette can be controlled.
[0032]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a cigarette wrapping paper that can reduce the natural combustion rate of cigarettes (and thus reduce the spread of fire) without affecting the taste of cigarettes is a relatively simple technique. Can be manufactured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing various application patterns of an acid-based treatment agent in cellulosic base paper.
FIG. 2 is a schematic view of a coating / processing apparatus having a direct gravure coating unit that can be suitably used in the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 ... Cellulose base paper 12a-12c, 14, 17a-17d ... Processing area | region 13a-13b, 16a-16f, 18a-18c ... Unprocessed area | region 21 ... Unwinding bobbin 22 ... Gravure plate roll 23 ... Acid type processing agent storage tank 24 ... acid treatment agents 25 and 29 ... holding roll 26 ... doctor 27 ... washing water tank 28 ... washing water 30 ... drying drum 31 ... winding bobbin

Claims (5)

シガレットの燃焼性を調節するための充填材を含有するセルロース系原紙を有機酸および/または無機酸を有効成分とする酸系処理剤で部分的に処理することを特徴とするシガレット用巻紙の製造方法。Production of cigarette wrapping paper, characterized in that cellulosic base paper containing a filler for adjusting cigarette flammability is partially treated with an acid-based treating agent containing an organic acid and / or an inorganic acid as an active ingredient Method. 前記セルロース系原紙が、充填材として炭酸カルシウムを含み、前記部分的処理により該炭酸カルシウムの少なくとも一部を前記セルロース系原紙から除去することを特徴とする請求項1に記載のシガレット用巻紙の製造方法。The said cellulosic base paper contains calcium carbonate as a filler, At least one part of this calcium carbonate is removed from the said cellulose base paper by the said partial process, The manufacture of the cigarette paper roll of Claim 1 characterized by the above-mentioned. Method. 前記処理剤が、クエン酸を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のシガレット用巻紙の製造方法。The method for producing a cigarette paper according to claim 1 or 2, wherein the treatment agent contains citric acid. 前記処理剤が、塩酸を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のシガレット用巻紙の製造方法。The method for producing a cigarette paper according to claim 1 or 2, wherein the treatment agent contains hydrochloric acid. 前記部分的処理をグラビア印刷法により行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシガレット用巻紙の製造方法。The method for manufacturing a cigarette paper according to any one of claims 1 to 4, wherein the partial treatment is performed by a gravure printing method.
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