JP2004115053A - Packaging material for use in microwave oven and packaging bag employing the same - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、輸送や保管をするときに加わる圧力や衝撃によって剥離することなく、充填適性にも優れ、電子レンジで加熱するときに内容物を包装したまま破裂を起こさず、自動的に内圧を低下させることができ、更に、開封時の破裂音を防止でき、包装袋の膨らみを防止できる電子レンジ用包装材料およびそれを用いた包装袋に関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、電子レンジの普及発展に伴い、また、調理の簡便化の要請から、調理済み加工食品を、プラスチック製の包装袋等に包装し、密封して、保存性を持たせた形態で流通されている。
こうした食品を電子レンジで加熱する場合において、包装袋が、密封したままであると、加熱により内容物から発生する水蒸気により袋内の内圧が上昇し、ついには破裂し、内容物が電子レンジ庫内に飛散してしまうことが知られている。このような包装袋の破裂を防止するために、従来の包装容器としては、例えば、電子レンジで加熱する前に、包装袋の一部をはさみで切り、通気口を形成しておく包装容器がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、消費者が、加熱する前に加熱して袋を破裂させる事態を回避するため、自動的に水蒸気を通気することができる種々の包装容器が提案されている。
電子レンジで加熱した際の容器内圧の上昇により、ガス抜き用の貫通細孔が、プラスチック容器のシール面上に塗布された剥離剤に沿って生じる包装容器がある(例えば、特許文献2参照。)。
また、同様の貫通細孔が、耐熱性のある熱可塑性樹脂層とシーラントフィルムとの中間に設けられた剥離剤層に沿ってシール面上に生じる包装容器もある(例えば、特許文献3参照。)。
また、通気性不織布が、非通気性表裏面フィルムに設けられた包装容器もある(例えば、特許文献4参照。)。
さらに、本出願人は、本件出願に先立ち、耐熱性基材層とシーラント層の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する樹脂層を少なくとも一領域に設けた電子レンジ対応包装材料及びそれを用いた包装容器を提案した(例えば、特許文献5参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−72070号公報(第2−3頁、第3図)
【特許文献2】
特開平9−40030号公報(第4頁、第6図)
【特許文献3】
特開平9−272180号公報(第3−4頁、第4図)
【特許文献4】
特開平9−240754号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献5】
特開2000−190912号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子レンジで加熱する前に、包装袋の一部をはさみで切り、通気口を形成しておく包装容器は、手間がかかって面倒であり、また、消費者が加熱する前に、前記の通気口を形成する作業を忘れてしまい、加熱して袋を破裂させる恐れがあり、非常に危険である。
また、シール面上に剥離剤を塗布した包装容器の場合において、上記の剥離剤は、もともと剥離しやすくするために形成されているものであるため、通常の輸送時や保管時に加わる圧力や衝撃によってシール面から剥離するおそれがあった。
また、上記の剥離剤の塗布面がシール部分からはみ出すように形成されたものは、剥離剤が内容物と接触するため、好ましくなかった。
そのため、従来は、輸送時の衝撃等に耐えるように、剥離剤層のパターン形状を工夫したり、剥離剤層がシール部分からはみ出さないように精度よく形成しなければならないといった工程上の複雑な問題があった。
また、通気性不織布を非通気性表裏面フィルムに設けた包装容器は、完全な密封状態にならないため、液体状の内容物を充填できず、また、冷凍食品の場合、冷凍流通および保存過程において、内容物の乾燥を生じるという欠点があった。また、耐熱性基材層とシーラント層の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する樹脂層を少なくとも一領域に設けた電子レンジ用包装袋は、シールの一部に蒸気の樹脂層が設けられているので、通常の輸送時や保管時に加わる圧力や衝撃によっては剥離することがなく、電子レンジで加熱されて起こる内圧の上昇によって開封し、包装袋内の圧力を自動的に逃がすことが可能であった。
しかしながら、上記の電子レンジ用包装袋においては、業務用の電子レンジのように出力の高い電子レンジで加熱すると、通常の電子レンジで加熱する場合に比べ、前記の樹脂層部分が熱によって十分に強度が低下する前に内圧が高まってしまうため、その際に噴出する蒸気の勢いが強く、シール部の形状やエッジの掛かり具合等によって、開封時に軽い破裂音が生じたり、開封するまでに時間がかかり、包装袋が大きく膨らんで使用者に恐怖感をあたえる等のおそれがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者らは、上記の課題を解決するために、鋭意研究の結果、本発明は、耐熱性基材層とシーラント層の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する樹脂層を、少なくとも一領域設けた包装材料であって、前記のシーラント層が、低密度ポリエチレン樹脂と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とのブレンド物からなることを特徴とする電子レンジ用包装材料を製造し、更にこれを用いて、前記のシーラント層が包装袋の内側になるように配置され、所定の被シール部をシールして作製された電子レンジ用包装袋であって、前記の樹脂層が、シーラント層のフィルムの流れ方向に対して垂直方向にシールされた被シール部の少なくとも一領域に形成され、かつ、当該包装袋の内側から外側に向かって横断するように形成されることを特徴とする電子レンジ用包装袋を製造したところ、輸送時や保管時に加わる圧力や衝撃によって剥離することなく、充填適性にも優れ、電子レンジで加熱するときに内容物を包装したまま破裂を起こさず、自動的に内圧を低下させることができ、更に、開封時の破裂音を防止でき、包装袋の膨らみを防止できる電子レンジ用包装材料およびそれを用いた包装袋を製造し得ることを見いだすに至った。
上記において、本発明によれば、前記のシーラント層が、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂と低密度ポリエチレン樹脂のブレンド物中の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂含有量、10〜50重量%の範囲にあることを特徴とする電子レンジ用包装材料を提供することができる。
また、前記の樹脂層が、60〜90℃の融点を有するエチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂、ポリアミド−硝化綿系樹脂、または、ポリアミド−硝化綿−ポリエチレンワックス系樹脂を含有する樹脂組成物からなることを特徴とする電子レンジ用包装材料を提供することができる。
また、前記の樹脂層が、1〜5μmの厚さであることを特徴とする電子レンジ用包装材料を提供することができる。
また、前記の電子レンジ用包装材料を、前記のシーラント層同士を対向させてシールし、前記の樹脂層を設けた領域内におけるシーラント層のフィルムの流れ方向のシール強度が、室温以下の温度領域では10(N/15mm)以上となり、90℃以上の高温の温度領域では5(N/15mm)以下となることを特徴とする電子レンジ用包装材料を提供することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体的に説明する。
図1は、本発明の電子レンジ用包装材料の一例を示す断面図であり、図2は、本発明の包装材料によって作製された包装袋のシール部分の一例を示す拡大断面図であり、図3は、本発明の電子レンジ用包装材料の原反の所定の領域に樹脂層がパターンコートされた状態を示す平面図であり、図4は、図3に示す電子レンジ用包装材料を用いて作製された本発明の電子レンジ包装袋の一例を示す平面図であり、図5〜図9は、本発明の電子レンジ用包装袋に設けられる易開封加工部の形状の一例を示す説明図であり、図10は、図3に示す電子レンジ用包装材料を用いて作製された本発明の電子レンジ包装容器の一例を示す平面図である。
【0007】
図1は、本発明の電子レンジ用包装材料の一例を示す断面図である。
包装材料1は、図1に示すように、耐熱性基材層2、印刷層3、樹脂層4、接着層5、シーラント層6の順に積層されている。
なお、印刷層3と接着層5は、後述するように、必須の層ではなく、適宜必要に応じて設けられる層である。
従って、本発明で用いられる包装材料は、少なくとも耐熱性樹脂層2とシーラント層6の間に樹脂層4を備えた積層体である。
【0008】
本発明の包装材料1は、耐熱性基材層2とシーラント層6の間に室温以下の温度環境では所定の強度を有するが高温の温度環境ではその所定の強度が低下する樹脂層4を、少なくとも一領域に有している。
また、前記のシーラント層6は、低密度ポリエチレン樹脂と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とのブレンド物から形成されたものである。
【0009】
シーラント層6は、必須の層として、樹脂層4上に設けられ、包装袋が作製された際には内容物に接触する最内層となるものである。
本発明にかかるシーラント層6としては、加熱によって溶融し相互に融着し得るヒ−トシ−ル性を有するものである。
【0010】
また、シーラント層6は、図2に示すように、高温の温度領域で樹脂層4の強度が低下することにより、密封された包装袋21内で上昇した内圧をシーラント層6自身の強度によって維持しなければならなくなる。
そのため、包装袋21の内側のシール部22境界面付近のシーラント層6が、そのすぐ隣に設けられた樹脂層4の強度の低下によって、亀裂が生じやすくなり、遂には、内圧に耐えきれずに任意の個所23を起点として樹脂層4と共に破壊し、空気抜けが生ずることとなる。
【0011】
本発明にかかるシーラント層6としては、具体的に、低密度ポリエチレン樹脂と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とのブレンド物から製膜されたフィルム層を使用することが必要であり、これによって、ホットタック性を維持しつつ、冷凍時、輸送時、保管時等において、貼り合わされたシール面が破れて内容物の露出が起こることもなく、必要なシール強度を保ち、かつ、電子レンジで加熱する際に、従来よりスムーズに蒸気を逃がす空気抜けを発生しやすく、破裂音もなく、包装袋が膨らむこともなく、消費者が安心して包装袋を加熱調理できるという利点を有するものである。
本発明における直鎖状低密度ポリエチレンとは、実質的に長鎖分岐を持たない直鎖状低密度ポリエチレンであり、炭素数3以上のα−オレフィンとエチレンとの共重合体で、密度、0.910〜0.940g/cm3位のものを使用することが好ましい。
炭素数3以上のα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、ブテン−1、メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1等を使用することができる。本発明における低密度ポリエチレンとは、実質的に長鎖分岐を持つ低密度ポリエチレンであり、密度、0.910〜0.930g/cm3位を使用することが好ましい。
【0012】
また、本発明において、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂と低密度ポリエチレン樹脂のブレンド物中の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂含有量は、好ましくは10〜50重量%、より好ましくは、20〜40重量%である。
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂のブレンド量が上記の範囲にあることにより、樹脂層4を設けた領域内におけるシーラントフィルムのMD方向のシール強度と樹脂層を設けていないTD方向のシール強度とに相違があり、樹脂層4を設けた領域内においてTD方向にシールして、本発明にかかる包装袋を製造すると、前記の樹脂層を設けた領域で、シーラント層のフィルムの流れ方向に沿って、袋の内側から外側に向かって、従来よりスムーズに蒸気を逃がす空気抜けを発生しやすく、破裂音もなく、包装袋が膨らむこともなく、消費者が安心して包装袋を加熱調理できるため、好ましいものである。
また、ホットタック性を維持しつつ、低温、室温において輸送等に必要なシール強度を保持するため、好ましいものである。
一方、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂のブレンド量が10重量%以下では、ホットタック性がなく、シール強度にやや劣るため、好ましくない。
また、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂のブレンド量が50重量%を超える場合には、樹脂層4を設けた領域のシーラント層のシール強度に、フィルムの流れ方向でシールした場合とそれに直交する方向でシールした場合とで差が出ないため、開封をスムーズにするという機能を発現できないため、好ましくない。
【0013】
また、本発明における直鎖状低密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとのブレンド物のフィルム製造方法としては、押出機等を用いて溶融状態でブレンドし、ペレット化した後、例えば、Tダイ押し出し製膜法、Tダイ共押し出し製膜法、インフレ−ション製膜法、共押し出しインフレ−ション製膜法、キャスト製膜法、その他等の製膜法を用いて製膜するか、あるいは、押出を行う前に固体ポリマーと機械的に混合してから押出して、本発明にかかる直鎖状低密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとのブレンドフィルムを製造することができる。
シーラント層6の厚さとしては、20〜60μm位が好ましく、30〜40μm位がより好ましい。
【0014】
耐熱性基材層2は、包装材料1の必須の層であり、この包装材料を用いて本発明の包装袋が作製された際には外側に配置されるように設けられる。
耐熱性基材層2としては、一般に電子レンジで加熱又は加熱調理される冷凍食品やチルド食品用の包装材料として使用されているものであれば特に限定されない。
例えば、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ナイロンフィルム、シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム、アルミナ蒸着延伸ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールコート延伸ポリプロピレンフィルム、ナイロン6/メタキシレンジアミンナイロン6共押共延伸フィルム、ポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール共重合体共押共延伸フィルム等のうち、何れかのフィルムを使用することができる。
これらの耐熱性樹脂層2は、融点が通常150℃以上であり、厚さは10〜50μmであり、より好ましくは10〜30μmである。
【0015】
印刷層3は、従来公知の印刷方法等によって、内容表示または美感付与等の目的で設けられるものであり、必須の層ではなく、適宜必要に応じて設けられる。通常、この印刷層3は、図1に示すように、耐熱性基材層2の上面側、すなわち包装袋が作製された際に耐熱性基材層2の内側(内容物側)になるように形成されたり、耐熱性樹脂層2の下面側、すなわち包装袋が作製された際に耐熱性基材層2の外側(内容物の反対側)になるように形成されたりする。
【0016】
樹脂層4は、必須の層として、耐熱性樹脂層2とシーラント層6の間に設けられる。この樹脂層4は、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境ではその強度が低下する性質を有するものである。
【0017】
所定の強度を保持する室温以下の温度とは、通常、包装材料1を用いて食品等の内容物を包装する工程時の環境温度や、内容物を密封包装した後の包装袋の冷凍工程時の環境温度や、冷凍食品を輸送、保管する際の環境温度である。
従って、樹脂層4は、こうした温度環境では、所定の強度が保持されることとなる。
一方、上記の所定の強度が低下する高温の温度環境とは、食品等の内容物を密封包装した包装袋を、電子レンジで加熱又は加熱調理する際に加わる温度であり、こうした高い温度で樹脂層4の強度が低下することとなる。
【0018】
本発明では、このような性質を有する樹脂層4を、包装材料1の所定の位置、すなわち包装袋の作製時にシールされる所定の被シール部の少なくとも一部(一領域)に、包装袋の内側から外側に向かって横断するように設ける。
こうした位置に設けられた樹脂層4は、電子レンジで加熱されて高温になることによってその強度が低下する。
【0019】
このような性質を有する樹脂層4として、60〜90℃の融点を有する材料、例えば、エチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂、ポリアミド−硝化綿系樹脂、またはポリアミド−硝化綿−ポリエチレンワックス系樹脂を含有する樹脂組成物を挙げることができる。
融点が60〜90℃の樹脂層を用いることによって、電子レンジで加熱した際に、樹脂層4とシーラント層6の一部の部分的な破壊を起こり易くさせることができる。
【0020】
樹脂層4の形成は、従来公知の樹脂コーティング法を用いることができ、その厚さは、1〜5μmであることが好ましい。
樹脂層4の厚さが1μm未満では、電子レンジで加熱した際に、樹脂層4とシーラント層6の破壊が起きにくいという不都合があり、また、樹脂層4の厚さが5μmを越えると、樹脂層4のパターンによっては、得られたフィルム状の包装材料をロール状に巻いたときに、一部に盛り上がりが生じ、その部分の包装材料が伸びてしまうという不都合がある。
【0021】
なお、図示されていないが、中間層として、例えば、酸素バリアー層および衝撃吸収樹脂層の何れか一方または両方を設けることもできる。また、これらの層を数層設けることもできる。
例えば、酸素バリアー層としては、塩化ビニリデンフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、無機物蒸着フィルムを用いることもできる。衝撃吸収樹脂層としては、ナイロンフィルムが好適に用いられる。
ナイロンフィルムは、1軸延伸、2軸延伸または無延伸の何れのものであっても好適に用いることができる。
衝撃吸収樹脂層の厚さは特に限定されないが、通常5〜40μm、好ましくは10〜30μmの範囲である。但し、こうした中間層を設ける場合であっても、樹脂層4は、最内層であるシーラント層6上、または接着層5を介してシーラント層6上に設けることが、空気抜けを容易に生じさせる観点から好ましい。
【0022】
包装材料の各層を形成する樹脂には、本発明の目的の達成を阻害しない範囲で、滑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、着色剤のような公知の添加剤を随時添加することができる。
各々の層は、ウレタン系接着剤等の接着剤を用いて貼着することもできる。
なお、公知のもので衛生的に支障のないものであればそれ以外の接着剤の使用も可能である。
【0023】
図2は、本発明の包装材料1によって作製された包装袋のシール部分の一例を示す拡大断面図である。
図2に示すように、形成された樹脂層4は、電子レンジで加熱等されて包装袋21内の空気の膨張や内容物に含まれる水蒸気によって内圧が上昇したとき、シール部22近傍のシーラント層6の任意の個所23を起点として、強度が低下した樹脂層4が破壊される(符号24は、破壊する仮想線を示す。)。
その結果、シール部22のシーラント層6と耐熱性基材層2との間に、包装袋21の内側から外側に向かって樹脂層4の破壊による比較的小さい大きさの空気抜けが生じるので、包装袋21内の水蒸気等が逃げ、その内圧を低下させることができる。
本発明では、破壊が部分的に起こるので、比較的小さい大きさの空気抜けが生じ、包装袋21の内圧が一気に低下することがなく、内容物の飛散が起こらない。
【0024】
包装材料1は、後述するシーラント層6を向かい合うように重ね合わせてシールした時に、前記の樹脂層4を設けた領域内におけるフィルムの流れ方向(以下、「MD方向」ともいう。)のシール強度が、室温以下の温度領域では10(N/15mm)以上であり、80℃以上の高温の温度領域では5(N/15mm)以下であることが好ましい。
樹脂層4を設けた領域のMD方向のシール強度が、室温以下の温度領域では10(N/15mm)以上であると、室温時又は冷凍時の取扱、輸送、保管等によってはシール部が剥がれて開くことがなく、好ましいものである。
また、80℃以上の高温の温度領域では、5(N/15mm)以下であると、電子レンジで加熱した際に、樹脂層4とシーラント層6の一部が部分的に破壊し、空気抜けの発生する程度の強度まで低下するため、好ましいものである。
なお、樹脂層4を形成しない側のシール面は、TD方向、MD方向のいずれであっても構わない。
このような特性を有する包装材料によって作製された包装袋は、その範囲でシール強度を調整できるので、電子レンジで加熱されて内圧がある程度まで上昇したときに初めて部分的に破壊させるように調整することもできる。
こうした点は、特にしゅうまい等のように包装袋内や容器内で発生した水蒸気によって蒸されるような食品に対して使用される場合に特に有効である。
【0025】
図3は、包装材料31の原反の所定の領域に樹脂層4がパターンコートされた樹脂層形成領域32を示す平面図である。
【0026】
図4(a)は、図3に示す電子レンジ用包装材料31を用いて作製された本発明の電子レンジ包装袋41の一例を示す平面図である。
包装袋41は、包装材料31の原反を図4(a)に示すように、包装用フィルムの互いに対向する縁部を重ねて背シール部を形成し、該背シール部によって形成された筒状の両端を平らに押しつぶして端部シール部を形成してなる縦長のピロー包装袋である。
上述した樹脂層4は、図4(a)に示すように、シーラント層のフィルムの流れ方向に対して垂直方向に端部シール部をシールされた被シール部の少なくとも一領域に、包装袋の内側から外側に向かって横断するように形成されることが必要である。
通常、縦長のピロー包装袋の場合、背シール部に圧力がかかりやすく、その部分から破袋しやすい。
このため、電子レンジで加熱する際、上記の位置に樹脂層を形成することによって、シール部のうち、背シール部から破袋することなく、端部シール部で選択的に樹脂層形成領域32で樹脂層4とシーラント層6の部分的な破壊が速やかに起こって空気抜けが生じ、内容物を飛散させることなく内圧を低下させることができる。
【0027】
図4(b)は、図3に示す電子レンジ用包装材料31を用いて作製された本発明の電子レンジ包装袋41の一例を示す平面図である。
包装袋41は、包装材料31の原反を図4(b)に示すように、2枚重ねて、その外周をヒートシールして作製する四方シ−ル型包装袋である。
上述した樹脂層4は、図4(b)に示すように、シーラント層のフィルムの流れ方向に対して垂直方向にシールされた被シール部の少なくとも一領域に、包装袋の内側から外側に向かって横断するように形成されることが必要である。
その結果、電子レンジで加熱されることによって、シール部のうち、樹脂層形成領域32で樹脂層4とシーラント層6の部分的な破壊が速やかに起こって空気抜けが生じ、内容物を飛散させることなく内圧を低下させることができる。
【0028】
次に、易開封加工部および易開封加工部を有する包装袋について説明する。
易開封加工部とは、開封が選択的に起こり易くなるように加工された部分という意味である。
易開封加工部は、電子レンジで加熱された際の包装袋を選択的に開封させる起点となる役割を担っている。
図6は、本発明の電子レンジ用包装袋に設けられる第一の易開封加工部の形状を示す平面図である。
第一の易開封加工部は、図5(a)〜(c)に示すように、樹脂層4が被シール部を横断する部分に、包装袋内方に突出した形状の突出シール部51、52、53からなるものである。
例えば、三角形状(図5(a))、半円等の円弧状(図5(b))、台形状(図5(c))、四角形状等の形状で形成したものである。
こうした突出シール部51、52、53は、ヒートシールする際の加熱治具の形状を改良または選択することによって、容易に形成することができる。
突出シール部51、52、53には、包装袋が電子レンジで加熱された際に、上昇した内圧の応力が集中することとなり、その結果、突出シール部51、52、53の樹脂層4とシーラント層6が選択的に破壊して、包装袋が開封される。なお、突出シール部の形状を適宜選択することによって、その突出シール部に応力を集中させる程度を適宜設定することができる。
例えば、図5(a)、(c)のような角部55を有する突出シール部は、図5(b)のような円弧状の突出シール部に比べて、その角部55に内圧の上昇に基づいた応力が集中して選択的な破壊が容易に起こりやすくなるという利点を有する。
【0029】
第一の易開封加工部である突出シール部51、52、53には、図6に示すような孔61または切り欠き62が設けられていることが好ましい。
このような孔61または切り欠き62は、樹脂層4が横断する部分の長さLを短縮させるために設けられるものである。
その孔61また切り欠き62を設けることによって、電子レンジで加熱された包装袋の突出シール部が選択的に破壊される際に、樹脂層4とシーラント層6の長さLが短縮されるので、図7の(b)(d)に示すように、樹脂層4とシーラント層6の破壊に基づいた包装袋の開封が容易且つ速やかに行われる。
その結果、開封時の破裂音の防止や包装袋の膨らみ防止するという利点を有する。
孔61または切り欠き62の形状は特に限定されないが、図7に示すように、突出シール部51、52、53の形状に沿った形状で形成することが好ましく、その突出シール部で破壊され得る長さLが、各部で同程度になるように形成することが好ましい。
【0030】
この孔61または切り欠き62は、図6に示すように、樹脂層4が設けられている側の包装材料には少なくとも設けられている必要があるが、樹脂層4が設けられていない側の包装材料と一緒に形成されていてもよい。
なお、樹脂層4が設けられていない側の包装材料と一緒に形成する場合は、ヒートシールによって突出シール部を有する包装袋を作製した後に、穴あけや穴抜き、カットや打ち抜き等によって上述の孔61または切り欠き62を形成できるので、製造上便利である。
【0031】
図8は、本発明の電子レンジ用包装袋に設けられる第二の易開封加工部の形状を示す平面図であり、図9は、樹脂層が被シール部を横断する部分の耐熱性樹脂層に切り込みが形成された態様と、選択的な破壊に基づく開封後の態様とを示す断面図である。
【0032】
第二の易開封加工部は、図8(a)(b)に示すように、樹脂層4が被シール部を横断する部分81の耐熱性樹脂層2に、切り込み、ハーフカット、ミシン目またはエンボス等(以下、総称する場合には「切り込み等82」という。)を、その厚み方向に形成した部分である。
こうした第二の易開封加工部は、通常、所定のシール部をシールした後に、加工されて形成される。
切り込み等82は、耐熱性樹脂層2の厚み方向に形成されていれば、その切り込み等82が延びる方向は、シール方向に沿ったX方向であっても、シール方向に直交するY方向であってもよく、特に限定されない。
通常は、シール方向に沿ったX方向にその切り込み等82を延ばしている。
さらに、切り込み等82を複数形成することもできる。
なお、切り込み等82は、図8(a)(b)に示すように、樹脂層が形成されている部分81のヒートシール部であれば、何れの部位にも設けることが可能である。
【0033】
切り込み等82の種類、切り込み等82が延びる方向、切り込み等82の位置、切り込み等82の数、等々を適宜設定して第二の易開封加工部を形成することにより、電子レンジで加熱した際の包装袋の開封し易さを調整することができる。
切り込み等は、従来から知られている方法を採用することができ、例えば、切り込みはカッターやポンチにより、ハーフカットはレーザーやカッターにより、ミシン目はカッターにより、エンボスはエンボスロールにより、それぞれ形成することができる。
こうした切り込み等82によって、第二の易開封加工部であるシール部の樹脂層4とシーラント層6が容易且つ選択的に破壊される。
【0034】
図10は、本発明の電子レンジ用包装容器10の一例を示す斜視図である。
本発明の電子レンジ用包装容器10は、図10に示すように、容器本体(トレー)11と上述の包装材料1を用いた容器蓋体14から構成されるものである。而して、当該容器蓋体14が、容器本体(トレー)11の縁(フランジ)13にヒートシールされる領域の少なくとも一部に樹脂層4を蓋体の内側から外側に向かって形成し、かつ蓋体14のTD方向で容器本体(トレー)11の縁(フランジ)にシールするものである。
また、図示しないが、樹脂層4を容器本体(トレー)11の縁(フランジ)側に設けて、TD方向で蓋体14にシールしてもよい。
上述の包装材料1を用いた容器蓋材14をヒートシールした容器は、上記と同様の作用によって部分的な破壊が起こって、破裂音を生じることなく、容器の内圧が一気に低下することがなく、内容物の飛散が起こらないため、好ましいものである。
【0035】
本発明において、内容物としては、例えば、ぎょうざ,しゅうまい,肉まん等の中華点心やスパゲッティ,釜めし,ハンバーグ,ホットドッグ等の冷凍弁当、冷凍食品やたこ焼き等が好適である。
【0036】
以上に説明した包装材料1を、シーラント層6が向かい合うように重ね合わせ、前記の樹脂層を少なくとも一領域設けたシーラント層のフィルムの流れ方向に対して垂直方向に被シール部をヒートシールすることによって、電子レンジの加熱によってフィルムの流れ方向に空気穴が形成されやすい本発明の電子レンジ用包装袋および包装容器を製造することができる。
ヒートシールの方法は、従来公知の方法を使用でき、例えば、加熱バー、加熱ナイフ、加熱ワイヤ、インパルスシールのような外部加熱方式、または超音波シール、誘電加熱シールのような内部加熱方式を使用できる。
【0037】
以上説明したように、本発明の電子レンジ用包装袋や包装容器は、低密度ポリエチレン樹脂と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とのブレンド物からなるシーラント層を用いることにより、電子レンジの加熱にで発生する蒸気により包装袋の内圧が高くなる前に、前記の樹脂層を設けた部分から確実かつスムーズに破壊され、包装袋が開封されるので、開封時の噴出蒸気の勢いを弱めることができ、開封時の破裂音を防ぐことができ、また、包装袋が大きく膨らむのを防止でき、安心して利用できるものである。
【0038】
【実施例】
以下に実施例と比較例をあげて本発明を更に説明する。
(実施例1)耐熱性基材層2として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、その上に印刷層として、白インキ(商品名「CLIOS950シロ」ザ・インクテック株式会社製)を全面印刷し、さらにその上に樹脂層4としてポリアミド−硝化綿系樹脂(融点86℃)を図3に示すようなパターンで、厚さ3μmとなるようにパターンコートした。
さらにその上に、シーラント層6として低密度ポリエチレン樹脂80重量%と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂20重量%とのブレンド物から製膜された厚さ40μmの未延伸ポリエチレンフィルムを用い、二液硬化型ポリウレタン接着剤を接着層5として用いて貼り合わせてドライラミネートし、本発明にかかる電子レンジ用包装材料を作製した。
【0039】
この包装材料を用い、高速全自動ピロー包装機を使用してトレー入りしゅうまい2個(50g)をピロー包装し(袋サイズ:100mm×210mm)、実施例1の電子レンジ用パウチを作製した。
【0040】
このパウチを冷凍し、得られた冷凍しゅうまいのパウチをそのまま電子レンジ(500Wおよび1600W)で加熱調理した。
電子レンジ(500Wおよび1600W)によって約100℃程度に加温され、蒸気によって内圧が上昇したパウチは、図2に示すように、包装袋内側のヒートシール部近傍に微小な亀裂を起点として、樹脂層4が破壊されて空気抜けが生じ、その結果、包装袋内に満たされた蒸気が抜けて内圧を低下させることができた。
このとき、破裂音は起こらず、包装袋の著しい膨張も起こらず、中身のシュウマも飛散することがなかった。
電子レンジで加熱調理した後のしゅうまいは、樹脂層4の破壊が小さなものであり包装袋内の蒸気を一気に放出させるものではないため、十分に蒸され、食するのにきわめて良好な状態であった。
【0041】(比較例1)
シーラント層6として厚さ40μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを使用する以外は、上記の実施例1と同様の材質、方法を用いて、比較例1の電子レンジ用包装材料および電子レンジ用パウチを作製した。
【0042】
このパウチを冷凍し、得られた冷凍しゅうまいのパウチをそのまま電子レンジ(500Wおよび1600W)で加熱調理した。
電子レンジ(500W)によって約100℃程度に加温され、蒸気によって内圧が上昇したパウチは、中身のシュウマは飛散することがなく、加熱調理後のしゅうまいも良好ではあったが、小さな破裂音を生じる場合(破裂音の発生率5%)もあった。
また、電子レンジ(1600W)によって約100℃程度に加温され、蒸気によって内圧が上昇したパウチは、包装袋が膨らみ、爆発する場合があり、中身のシュウマが飛散する場合があり、破裂音を生じたため、恐怖感を与えるものであった。
上記の測定結果について、下記の表1に示す。
【0043】(爆発および破裂音の発生率の測定結果)
【表1】
【0044】(シール強度測定)
実施例1および比較例1で得られた包装材料のシール強度測定は、以下のように測定した。
先ず、シーラント層6を相対向するように配置し、所定のシール幅(例えば、10mm)を通常のシール条件で熱圧着(条件:150℃、98kPa、1秒)した。
次いで、包装材料を図11に示す樹脂層形成部A、樹脂層非形成部Bの2個所の位置にて、幅15mmの短冊状に2枚切り取って測定試料を作製した。
そして、作製された測定試料の圧着シール部を包装袋の内側から外側に向かってに引き剥がすように引張試験(テンシロン万能引張試験器、オリエンテック社製)することによって、シール強度(単位:N/15mm)を測定した。
このときの引張速度は、300mm/分とした。
また、各温度での引張強度は、恒温容器内に測定試料を取り付けて引張試験を行った。
【0045】(シール強度測定結果)
【表2】
【0046】
以上の結果より、本発明にかかる実施例1の包装袋において、図11に示すように、前記の樹脂層を形成した領域内における位置Aのシール強度(MD方向)は、室温23℃で10(N/15mm)以上となり、輸送や保管過程において必要なシール強度を保持することができ、かつ、電子レンジ加熱温度に相当する温度90℃で5(N/15mm)以下の範囲内にあり、開封する方向(MD方向)に確実かつスムーズに空気穴を形成し、開封時の破裂音を防止でき、包装袋の膨らみを防止でき、自動的に内圧を低下させることができるシール強度であり、好ましいものであった。
これに対して、比較例1のシール強度(MD方向)は、室温23℃で10(N/15mm)以上となり、実施例1と同等のシール強度が得られたが、90℃で5(N/15mm)を超えるため、包装袋が膨らみ、小さな爆発音を発生する場合がある程度のシール強度であり、好ましくないものであった。
また、本発明にかかる実施例1の包装袋において、前記の樹脂層を形成した領域内における位置Aのシール強度(MD方向)と前記の樹脂層の非形成領域における位置Bのシール強度(TD方向)とのシール強度を比較すると、位置Aのシール強度(MD方向)の方が低いため、電子レンジ加熱する際、位置Bから破袋することなく、位置Aから選択的かつ確実に開封することができるという利点を有するものであった。
即ち、上記の材料を用いて、前記の樹脂層を少なくとも一領域に形成したシーラント層のフィルムのTD方向にシールして包装袋を製造することによって、輸送や保管過程において必要なシール強度を保持し、電子レンジで加熱するときに内容物を包装したまま破裂を起こさず、開封する方向に確実かつスムーズに空気穴を形成し、開封時の破裂音を防止でき、包装袋の膨らみを防止でき、自動的に内圧を低下させることができ、電子レンジ用包装袋が得られた。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、耐熱性基材層とシーラント層の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する樹脂層を、少なくとも一領域設けた包装材料であって、前記のシーラント層が、低密度ポリエチレン樹脂と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とのブレンド物からなることを特徴とする電子レンジ用包装材料を製造し、さらにこれを用いて、前記のシーラント層が包装袋の内側になるように配置し、前記の樹脂層が、シーラント層のフィルムの流れ方向に対して垂直方向にシールされた被シール部の少なくとも一領域に形成され、かつ、当該包装袋の内側から外側に向かって横断するように形成されることを特徴とする電子レンジ用包装袋を製造したところ、輸送や保管をするときに加わる圧力や衝撃によって剥離することなく、縦ピロー等のシール直後に充填する場合にも使用することができ、電子レンジで加熱するときに内容物を包装したまま破裂を起こさず、フィルムの流れ方向とそれに直交する方向でシール強度に差異があるという性質を有するため、包装袋が縦長であっても、樹脂を形成していないシール部分から破袋することなく、樹脂を形成したシール部分から確実かつスムーズに空気穴を形成することができ、開封時の破裂音を防止でき、包装袋の膨らみを防止でき、自動的に内圧を低下させることが可能な電子レンジ用包装袋や包装容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ用包装材料の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の包装材料によって作製された包装袋のシール部分の一例を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の電子レンジ対応包装材料の原反の所定の領域に樹脂層がパターンコートされた状態を示す平面図である。
【図4】(a)図3に示す電子レンジ用包装材料を用いて作製された本発明の電子レンジ包装袋の一例(ピロー包装袋)を示す平面図であり、(b)本発明の別態様の電子レンジ包装袋(四方シール型包装袋)である。
【図5】本発明の電子レンジ用包装袋に設けられる第一の易開封加工部の形状の一例を示し、(a)三角形状、(b)半円等の円弧状、(c)台形状の突出シール部の形状を示す平面図である。
【図6】図5の突出シール部に設けられる孔と切り欠きの形状の一例を示す平面図である。
【図7】図6(b)に示す孔の形成態様の一例を示す断面図である。
【図8】本発明の電子レンジ用包装袋に設けられる第二の易開封加工部の形状を示す平面図である。
【図9】樹脂層が被シール部を横断する部分の耐熱性樹脂層に切り込みが形成された態様と、選択的な破壊に基づく開封後の態様とを示す断面図である。
【図10】図3に示す電子レンジ用包装材料を用いて作製された本発明の電子レンジ包装容器の一例を示す斜視図である。
【図11】電子レンジ用包装袋のシール強度測定位置を示す平面図である。
【符号の説明】
1、31 電子レンジ用包装材料
2 耐熱性樹脂層
3 印刷層
4 樹脂層
5 接着層
6 シーラント層
10 包装容器
11 容器本体(トレー)
14 蓋体
21、41 包装袋
22 シール部
23 破壊の起点となる任意の個所
24 破壊する仮想線
12、32、81 樹脂層形成領域
51、52、53 突出シール部
55 角部
61 孔
62 切り欠き
82 切り込み等
L 突出シール部で破壊され得る長さ
X シール方向に沿った方向
Y シール方向に直交する方向
MD フィルムの流れ方向
TD フィルムの流れ方向に直交する方向[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention does not peel off due to pressure or impact applied during transportation or storage, has excellent filling suitability, does not rupture while packaging the contents when heated in a microwave oven, and automatically increases the internal pressure. The present invention relates to a packaging material for a microwave oven, which can reduce a popping sound at the time of opening, and can prevent a swelling of a packaging bag, and a packaging bag using the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, due to the spread and development of microwave ovens and the demand for simplified cooking, cooked processed foods are distributed in a form that is packaged in plastic packaging bags, sealed, and preserved. ing.
When such a food is heated in a microwave oven, if the packaging bag is kept sealed, the internal pressure in the bag increases due to steam generated from the content due to the heating, and eventually the container bursts, and the content is microwaved. It is known that it will scatter inside. In order to prevent such rupture of the packaging bag, as a conventional packaging container, for example, a packaging container in which a part of the packaging bag is cut with scissors to form a vent before heating in a microwave oven. (For example, see Patent Document 1).
Further, in order to avoid a situation in which a consumer heats and ruptures a bag before heating, various packaging containers capable of automatically breathing water vapor have been proposed.
There is a packaging container in which a through-hole for degassing is formed along with a release agent applied on a sealing surface of a plastic container due to an increase in the internal pressure of the container when heated in a microwave oven (for example, see Patent Document 2). ).
There is also a packaging container in which similar through-pores are formed on a sealing surface along a release agent layer provided between a heat-resistant thermoplastic resin layer and a sealant film (for example, see Patent Document 3). ).
There is also a packaging container in which a breathable nonwoven fabric is provided on a non-breathable front and back film (for example, see Patent Document 4).
Further, prior to the present application, the applicant has a resin having a predetermined strength between a heat-resistant base material layer and a sealant layer in a temperature environment of room temperature or lower, but having a predetermined strength reduced in a high temperature environment. A packaging material for a microwave oven provided with a layer in at least one region and a packaging container using the same have been proposed (for example, see Patent Document 5).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-10-72070 (page 2-3, FIG. 3)
[Patent Document 2]
JP-A-9-40030 (
[Patent Document 3]
JP-A-9-272180 (pages 3-4, FIG. 4)
[Patent Document 4]
JP-A-9-240754 (page 2-3, FIG. 1)
[Patent Document 5]
JP 2000-190912 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, before heating in a microwave oven, a part of the packaging bag is cut off with scissors to form a vent, which is troublesome and troublesome, and before heating by a consumer, Forgetting the work of forming the air vent of the bag, there is a danger that the bag may burst by heating, which is very dangerous.
Further, in the case of a packaging container in which a release agent is applied on the sealing surface, since the above-mentioned release agent is originally formed to facilitate peeling, pressure or impact applied during normal transportation or storage is used. There was a risk of peeling off from the sealing surface.
Further, the above-mentioned one in which the application surface of the release agent is formed so as to protrude from the seal portion is not preferable because the release agent comes into contact with the contents.
For this reason, conventionally, complicated processes such as devising the pattern shape of the release agent layer so as to withstand impact during transportation, and forming the release agent layer with high precision so as not to protrude from the seal portion are required. There was a problem.
In addition, the packaging container provided with the air-permeable nonwoven fabric on the non-air-permeable front and back films does not become completely sealed, and therefore cannot be filled with liquid contents. However, there is a disadvantage that the contents are dried. Further, a microwave oven provided between at least one region between the heat-resistant base material layer and the sealant layer, a resin layer having a predetermined strength in a temperature environment of room temperature or lower, but having a reduced strength in a high-temperature environment. The packaging bag for steam has a vapor resin layer on a part of the seal, so it does not peel off due to the pressure or impact applied during normal transportation and storage, and the internal pressure rise caused by heating in a microwave oven It was possible to automatically release the pressure inside the packaging bag by opening the bag.
However, in the above-described microwave packaging bag, when heated in a high-output microwave oven such as a commercial microwave oven, the resin layer portion is sufficiently heated by heat as compared with the case of heating in a normal microwave oven. Since the internal pressure increases before the strength decreases, the steam ejected at that time is strong, and depending on the shape of the seal part and the degree of the edge, etc., a light popping sound may occur at the time of opening, or the time until opening This may cause the packaging bag to swell greatly and give the user a fear.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the present inventors, to solve the above problems, as a result of intensive research, the present invention, between the heat-resistant base material layer and the sealant layer, has a predetermined strength in a temperature environment below room temperature, In a high temperature environment, a resin layer in which the predetermined strength is reduced is a packaging material provided with at least one region, and the sealant layer is made of a blend of a low-density polyethylene resin and a linear low-density polyethylene resin. A packaging material for a microwave oven characterized by being produced, and further using the same, the sealant layer is arranged so as to be inside the packaging bag, and an electronic device produced by sealing a predetermined sealed portion. A range packaging bag, wherein the resin layer is formed in at least one region of a sealed portion which is sealed in a direction perpendicular to a flow direction of a film of a sealant layer, and whether or not the inside of the packaging bag. When manufacturing a microwave packaging bag characterized by being formed so as to traverse outwards, it does not peel off due to pressure or impact applied during transportation or storage, has excellent filling suitability, A packaging material for a microwave oven, which can automatically reduce the internal pressure without causing a burst while the contents are being packaged when heated, and can further prevent a bursting sound at the time of opening and prevent a swelling of a packaging bag; and It has been found that a packaging bag using the same can be manufactured.
In the above, according to the present invention, the sealant layer has a linear low-density polyethylene resin content of 10 to 50% by weight in a blend of the linear low-density polyethylene resin and the low-density polyethylene resin. According to another aspect of the present invention, there is provided a packaging material for a microwave oven.
Further, the resin layer contains a resin composition containing an ethylene-vinyl acetate copolymer resin, a polyamide-nitrified cotton resin, or a polyamide-nitrified cotton-polyethylene wax resin having a melting point of 60 to 90 ° C. And a packaging material for a microwave oven characterized by comprising:
Further, it is possible to provide a packaging material for a microwave oven, wherein the resin layer has a thickness of 1 to 5 μm.
Further, the microwave packaging material is sealed with the sealant layers facing each other, and the sealing strength of the sealant layer in the flow direction of the film in the region where the resin layer is provided is a temperature range of room temperature or lower. In this case, it is possible to provide a packaging material for a microwave oven, wherein the packaging material is 10 (N / 15 mm) or more, and 5 (N / 15 mm) or less in a high temperature region of 90 ° C. or more.
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described specifically.
FIG. 1 is a cross-sectional view illustrating an example of the packaging material for a microwave oven of the present invention, and FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view illustrating an example of a sealing portion of a packaging bag made of the packaging material of the present invention. 3 is a plan view showing a state where a resin layer is pattern-coated on a predetermined region of a raw material of the packaging material for a microwave oven of the present invention, and FIG. 4 uses the packaging material for a microwave oven shown in FIG. It is a top view which shows an example of the produced microwave packaging bag of this invention, FIGS. 5-9 is an explanatory view which shows an example of the shape of the easy-opening process part provided in the packaging bag for microwave ovens of this invention. FIG. 10 is a plan view showing an example of the microwave packaging container of the present invention manufactured using the packaging material for a microwave oven shown in FIG.
[0007]
FIG. 1 is a sectional view showing an example of the packaging material for a microwave oven of the present invention.
As shown in FIG. 1, the packaging material 1 has a heat-resistant
Note that the printing layer 3 and the
Therefore, the packaging material used in the present invention is a laminate having the
[0008]
The packaging material 1 of the present invention includes a
The
[0009]
The
The
[0010]
Further, as shown in FIG. 2, the
Therefore, the
[0011]
As the
The linear low-density polyethylene in the present invention is a linear low-density polyethylene having substantially no long-chain branch, and is a copolymer of an α-olefin having 3 or more carbon atoms and ethylene, and has a density of 0. 0.910 to 0.940 g / cm 3 It is preferred to use the one of the order.
As the α-olefin having 3 or more carbon atoms, for example, propylene, butene-1, methylpentene-1, hexene-1, octene-1 and the like can be used. The low-density polyethylene in the present invention is a low-density polyethylene having substantially long-chain branches, and has a density of 0.910 to 0.930 g / cm. 3 It is preferred to use positions.
[0012]
In the present invention, the content of the linear low-density polyethylene resin in the blend of the linear low-density polyethylene resin and the low-density polyethylene resin is preferably 10 to 50% by weight, more preferably 20 to 40% by weight. %.
When the blend amount of the linear low-density polyethylene resin is within the above range, the seal strength in the MD direction of the sealant film in the region where the
Further, it is preferable to maintain the sealing strength required for transportation at low temperature and room temperature while maintaining the hot tack property.
On the other hand, if the blend amount of the linear low-density polyethylene resin is 10% by weight or less, there is no hot tack property, and the sealing strength is slightly inferior.
Further, when the blend amount of the linear low-density polyethylene resin exceeds 50% by weight, the sealing strength of the sealant layer in the area where the
[0013]
As a method for producing a film of a blend of a linear low-density polyethylene and a low-density polyethylene in the present invention, blending in a molten state using an extruder or the like, and pelletizing, for example, T-die extrusion film forming A film is formed by using a film forming method such as a co-extrusion method, an inflation film forming method, a co-extrusion inflation film forming method, a cast film forming method, or the like, or a T-die co-extrusion film forming method or an extrusion film forming method. The blended film of the linear low density polyethylene and the low density polyethylene according to the present invention can be manufactured by mechanically mixing with a solid polymer before extruding.
The thickness of the
[0014]
The heat-resistant
The heat-resistant
For example, stretched polyethylene terephthalate film, silica-deposited polyethylene terephthalate film, alumina-deposited polyethylene terephthalate film, stretched nylon film, silica-deposited stretched nylon film, alumina-deposited stretched nylon film, stretched polypropylene film, polyvinyl alcohol-coated stretched polypropylene film,
These heat-
[0015]
The printing layer 3 is provided for the purpose of displaying contents or imparting aesthetics by a conventionally known printing method or the like, and is not an essential layer but is provided as needed as appropriate. Usually, as shown in FIG. 1, the printed layer 3 is located on the upper surface side of the heat-resistant
[0016]
The
[0017]
The temperature at or below room temperature at which the predetermined strength is maintained is usually defined as the environmental temperature at the time of packaging the contents such as food using the packaging material 1 or at the time of freezing the packaging bag after the contents are sealed and packaged. The environmental temperature at which the frozen food is transported and stored.
Therefore, the
On the other hand, the high-temperature environment in which the above-mentioned predetermined strength is reduced is a temperature applied when a packaging bag in which contents such as food are hermetically sealed is heated or cooked in a microwave oven. The strength of the
[0018]
In the present invention, the
The strength of the
[0019]
As the
By using a resin layer having a melting point of 60 to 90 ° C., partial heating of the
[0020]
The
If the thickness of the
[0021]
Although not shown, for example, one or both of an oxygen barrier layer and a shock absorbing resin layer may be provided as the intermediate layer. Further, several of these layers can be provided.
For example, as the oxygen barrier layer, a vinylidene chloride film, an ethylene-vinyl alcohol copolymer film, or an inorganic vapor-deposited film can be used. As the shock absorbing resin layer, a nylon film is preferably used.
As the nylon film, any one of uniaxial stretching, biaxial stretching and non-stretching can be suitably used.
The thickness of the shock absorbing resin layer is not particularly limited, but is usually in the range of 5 to 40 μm, preferably 10 to 30 μm. However, even when such an intermediate layer is provided, providing the
[0022]
Known additives such as a lubricant, an antioxidant, an antistatic agent, and a coloring agent can be added to the resin forming each layer of the packaging material as needed without impairing the achievement of the object of the present invention.
Each layer can also be attached using an adhesive such as a urethane-based adhesive.
It should be noted that other adhesives can be used as long as they are publicly known and do not impair hygiene.
[0023]
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view showing an example of a sealed portion of a packaging bag made of the packaging material 1 of the present invention.
As shown in FIG. 2, when the formed
As a result, between the
In the present invention, since the destruction occurs partially, air leakage of a relatively small size occurs, the internal pressure of the
[0024]
When the packaging material 1 is sealed by overlapping a
When the sealing strength in the MD direction of the region where the
In a high temperature range of 80 ° C. or more, if the temperature is 5 (N / 15 mm) or less, the
Note that the sealing surface on the side where the
Since the packaging bag made of the packaging material having such characteristics can adjust the sealing strength in that range, it is adjusted so that it is partially broken only when heated by a microwave oven and the internal pressure rises to a certain degree. You can also.
Such a point is particularly effective when used for foods such as sweet potatoes which are steamed by water vapor generated in a packaging bag or a container.
[0025]
FIG. 3 is a plan view showing a resin
[0026]
FIG. 4A is a plan view showing an example of the
As shown in FIG. 4A, the
As shown in FIG. 4A, the above-mentioned
Normally, in the case of a vertically long pillow packaging bag, pressure is easily applied to the back seal portion, and the bag is easily broken from that portion.
For this reason, when heating with a microwave oven, the resin layer is formed at the above-mentioned position, so that the resin
[0027]
FIG. 4B is a plan view showing an example of the
As shown in FIG. 4B, the
As shown in FIG. 4 (b), the
As a result, by heating in the microwave oven, partial destruction of the
[0028]
Next, the easy-opening portion and the packaging bag having the easy-opening portion will be described.
The easy-opening processed portion means a portion that is processed so that opening can be selectively easily performed.
The easy-opening portion serves as a starting point for selectively opening the packaging bag when heated in a microwave oven.
FIG. 6 is a plan view showing the shape of a first easy-opening portion provided in the packaging bag for a microwave oven of the present invention.
As shown in FIGS. 5 (a) to 5 (c), the first easy-opening portion has a projecting
For example, it is formed in a shape such as a triangular shape (FIG. 5A), an arc shape such as a semicircle (FIG. 5B), a trapezoidal shape (FIG. 5C), and a square shape.
Such projecting
When the packaging bag is heated in the microwave oven, the stress of the increased internal pressure is concentrated on the protruding
For example, the protruding seal portion having the
[0029]
It is preferable that the projecting
Such a
By providing the
As a result, there is an advantage that the popping sound at the time of opening is prevented and the swelling of the packaging bag is prevented.
The shape of the
[0030]
As shown in FIG. 6, the
In the case of forming together with the packaging material on the side where the
[0031]
FIG. 8 is a plan view showing the shape of a second easily-opened portion provided in the packaging bag for a microwave oven of the present invention, and FIG. 9 is a view showing a portion of the heat-resistant resin layer where the resin layer crosses the portion to be sealed. FIG. 4 is a cross-sectional view illustrating a mode in which a cut is formed in the base and a mode after opening based on selective destruction.
[0032]
As shown in FIGS. 8A and 8B, the second easy-opening portion is formed by cutting, half-cutting, perforating or cutting the heat-
Such a second easily-opened portion is usually formed by processing after sealing a predetermined seal portion.
If the cuts or the like 82 are formed in the thickness direction of the heat-
Normally, the
Further, a plurality of
As shown in FIGS. 8A and 8B, the
[0033]
When heating in a microwave oven by appropriately setting the type of the
For the notch, a conventionally known method can be adopted. For example, the notch is formed by a cutter or punch, the half cut is formed by a laser or a cutter, the perforation is formed by a cutter, and the emboss is formed by an emboss roll. be able to.
The cuts and the like 82 easily and selectively destroy the
[0034]
FIG. 10 is a perspective view showing an example of the
As shown in FIG. 10, the
Although not shown, the
A container in which the
[0035]
In the present invention, as the contents, for example, Chinese dim sum such as gyoza, sweet potato, meatball and the like, frozen lunch such as spaghetti, kettle, hamburger, hot dog, frozen food and takoyaki are suitable.
[0036]
Laminating the above-described packaging material 1 such that the
For the method of heat sealing, a conventionally known method can be used, for example, an external heating method such as a heating bar, a heating knife, a heating wire, an impulse seal, or an internal heating method such as an ultrasonic seal or a dielectric heating seal is used. it can.
[0037]
As described above, the packaging bag or packaging container for a microwave oven of the present invention uses a sealant layer made of a blend of a low-density polyethylene resin and a linear low-density polyethylene resin to heat the microwave oven. Before the internal pressure of the packaging bag is increased by the generated steam, the portion provided with the resin layer is reliably and smoothly destroyed, and the packaging bag is opened, so that the force of the jetted steam at the time of opening can be reduced. In addition, it is possible to prevent a popping sound at the time of opening and prevent a packaging bag from expanding significantly, so that it can be used with a sense of security.
[0038]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be further described with reference to Examples and Comparative Examples.
(Example 1) A 12-μm-thick polyethylene terephthalate film was used as the heat-resistant
Furthermore, an unstretched polyethylene film having a thickness of 40 μm formed from a blend of 80% by weight of a low-density polyethylene resin and 20% by weight of a linear low-density polyethylene resin as a
[0039]
Using this packaging material, two pieces of the mainspring in a tray (50 g) were pillow-packed (bag size: 100 mm × 210 mm) using a high-speed fully automatic pillow wrapping machine, and the pouch for the microwave oven of Example 1 was produced.
[0040]
This pouch was frozen, and the obtained frozen sweet potato pouch was directly cooked in a microwave oven (500 W and 1600 W).
The pouch heated by a microwave oven (500 W and 1600 W) to about 100 ° C. and the internal pressure was increased by steam was applied to the resin pouch starting from a small crack near the heat seal portion inside the packaging bag as shown in FIG. The
At this time, no popping sound occurred, no significant expansion of the packaging bag occurred, and no shuma contained therein was scattered.
The hot spring after heating and cooking in a microwave oven is sufficiently steamed and in a very good condition for eating because the
(Comparative Example 1)
Except for using a linear low-density polyethylene film having a thickness of 40 μm as the
[0042]
This pouch was frozen, and the obtained frozen sweet potato pouch was directly cooked in a microwave oven (500 W and 1600 W).
The pouch heated by a microwave oven (500 W) to about 100 ° C. and increased in internal pressure by steam did not disperse the inside of the pouch and had a good roomyness after cooking, but produced a small popping sound. In some cases, the rate of occurrence of plosives was 5%.
In addition, a pouch heated to about 100 ° C. by a microwave oven (1600 W) and having an increased internal pressure due to steam may cause the packaging bag to swell and explode, causing the contents of the pouch to scatter and causing a bursting sound. It caused fear.
The above measurement results are shown in Table 1 below.
(Measurement result of explosion and plosive sound generation rate)
[Table 1]
(Measurement of seal strength)
The sealing strength of the packaging materials obtained in Example 1 and Comparative Example 1 was measured as follows.
First, the sealant layers 6 were arranged so as to face each other, and thermocompression-bonded under a predetermined sealing width (for example, 10 mm) under ordinary sealing conditions (conditions: 150 ° C., 98 kPa, 1 second).
Next, two pieces of the packaging material were cut into a strip having a width of 15 mm at two positions of the resin layer forming portion A and the resin layer non-forming portion B shown in FIG. 11 to prepare a measurement sample.
Then, a tensile test (Tensilon Universal Tensile Tester, manufactured by Orientec Co., Ltd.) is performed so that the pressure-sealed portion of the prepared measurement sample is peeled from the inside to the outside of the packaging bag, whereby the sealing strength (unit: N) / 15 mm).
The tensile speed at this time was 300 mm / min.
Further, the tensile strength at each temperature was determined by attaching a measurement sample in a thermostatic container and conducting a tensile test.
(Measurement result of seal strength)
[Table 2]
[0046]
From the above results, in the packaging bag of Example 1 according to the present invention, as shown in FIG. 11, the sealing strength (MD direction) at the position A in the area where the resin layer was formed was 10 ° C. at
On the other hand, the seal strength (MD direction) of Comparative Example 1 was 10 (N / 15 mm) or more at
In the packaging bag according to the first embodiment of the present invention, the seal strength at the position A (MD direction) in the area where the resin layer is formed and the seal strength (TD) at the position B in the area where the resin layer is not formed. Comparing the seal strength with the direction (A), the seal strength (MD direction) at the position A is lower, so when heating in a microwave oven, the bag is selectively and reliably opened from the position A without breaking the bag from the position B. It has the advantage that it can be done.
That is, by using the above-mentioned materials, the packaging layer is manufactured by sealing the resin layer in at least one region in the TD direction of the film of the sealant layer, thereby maintaining the necessary sealing strength in the transportation and storage processes. When heated in a microwave oven, the contents are not ruptured while the contents are wrapped, and air holes are reliably and smoothly formed in the opening direction, preventing popping noise when opening and preventing the swelling of the packaging bag. The internal pressure could be automatically reduced, and a packaging bag for a microwave oven was obtained.
[0047]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, the present invention has a predetermined strength between the heat-resistant base material layer and the sealant layer in a temperature environment of room temperature or lower, but the predetermined strength decreases in a high-temperature environment. A resin material, a packaging material provided with at least one region, wherein the sealant layer is a microwave packaging material characterized by comprising a blend of a low density polyethylene resin and a linear low density polyethylene resin. Manufacture, and further using this, the sealant layer is disposed so as to be inside the packaging bag, and the resin layer is sealed in a direction perpendicular to the flow direction of the film of the sealant layer. When manufacturing a packaging bag for a microwave oven characterized in that it is formed in at least one area of the packaging bag and is formed so as to traverse from the inside to the outside of the packaging bag, transportation and storage It can also be used when filling immediately after sealing such as a vertical pillow without peeling off due to the pressure or impact applied when doing it. The seal has a property that there is a difference in seal strength between the flow direction and the direction orthogonal to the flow direction, so even if the packaging bag is vertically long, the seal formed with the resin does not break from the seal portion where the resin is not formed. Microwave packaging bags and packaging that can reliably and smoothly form air holes from parts, prevent popping noise when opening, prevent swelling of packaging bags, and automatically reduce internal pressure A container can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an example of a packaging material for a microwave oven according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged sectional view showing an example of a sealed portion of a packaging bag made of the packaging material of the present invention.
FIG. 3 is a plan view showing a state where a resin layer is pattern-coated on a predetermined region of a raw material of the packaging material for a microwave oven according to the present invention.
4A is a plan view showing an example of a microwave packaging bag (pillow packaging bag) of the present invention produced using the packaging material for a microwave oven shown in FIG. 3, and FIG. It is a microwave packaging bag (square seal type packaging bag) of an embodiment.
FIG. 5 shows an example of the shape of a first easy-open processing portion provided in the packaging bag for a microwave oven of the present invention, wherein (a) a triangular shape, (b) an arc shape such as a semicircle, and (c) a trapezoidal shape. It is a top view which shows the shape of the protruding seal part.
6 is a plan view showing an example of the shape of a hole and a notch provided in the protruding seal portion of FIG.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing an example of a formation mode of the hole shown in FIG. 6 (b).
FIG. 8 is a plan view showing the shape of a second easy-opening portion provided in the packaging bag for a microwave oven of the present invention.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a mode in which a cut is formed in a portion of the heat-resistant resin layer where the resin layer crosses the portion to be sealed, and a mode after opening based on selective destruction.
10 is a perspective view showing an example of a microwave packaging container of the present invention produced using the microwave packaging material shown in FIG. 3;
FIG. 11 is a plan view showing a seal strength measurement position of the packaging bag for a microwave oven.
[Explanation of symbols]
1,31 Packaging material for microwave oven
2 Heat resistant resin layer
3 printing layer
4 Resin layer
5 Adhesive layer
6 Sealant layer
10 Packaging containers
11 Container body (tray)
14 Lid
21, 41 Packaging bag
22 Seal part
23 Arbitrary place that becomes the starting point of destruction
24 Virtual line to destroy
12, 32, 81 resin layer formation region
51, 52, 53 Protruding seal part
55 corners
61 holes
62 Notch
82 Notches
L Length that can be broken at the protruding seal
X Direction along seal direction
Y Direction perpendicular to seal direction
MD film flow direction
Direction perpendicular to TD film flow direction
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