JP2004114925A - Sunroof device for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルーフ開口の前側を開閉する前側リッドと、前記ルーフ開口の後側を開閉する後側リッドとを、隣接して有する車両用サンルーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用サンルーフ装置として、ルーフ開口の前側を開閉する前側リッドと、ルーフ開口の後側を開閉する後側リッドとを隣接して有しているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。前側リッドは後端側が上方に移動することによりルーフ開口の前側を開放するよう構成され、後側リッドは後方へスライド移動することによりルーフ開口の後側を開放するよう構成される。
【0003】
この車両用サンルーフ装置では、各リッドがそれぞれ閉状態のときに、各リッドの隣接辺にて左右に延びる中実状のウェザストリップが互いに当接し、各リッドの隣接部分がシールされるようになっている。この車両用サンルーフ装置では、各ウェザストリップが当接時に上下方向に重なるようになっている。
【0004】
前側リッドのウェザストリップの上部には、後方へ延びるリップ部が形成され、このリップ部の先端が後側リッドのウェザストリップと当接する。尚、各ウェザストリップが互いに当接するのはこの部分のみであり、他の部分は各ウェザストリップ同士が離隔するよう構成されている。また、後側リッドのウェザストリップの下部には、前方へ延びるリップ部が形成され、このリップ部の先端が前側リッドの下面と当接する。
【0005】
各ウェザストリップ同士の間隙には、この間隙を埋めるシール部材が設けられる。このシール部材は、後側リッドのリップ部に沿って前方に延びる延長部を有している。このシール部材により、実質的に各リッド間の水密性が確保されるようになっている。
【0006】
【特許文献1】
実開平7−35142号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記車両用サンルーフ装置では、各リッドの表面から室内方向へ大量のドレン水が流入した場合、ウェザストリップのリップ部のみで、全てのドレン水を受容することは事実上不可能である。すなわち、前記車両用サンルーフ装置では、ドレン水の室内側への流入を防止するため車体側にルーフ開口を横断するドレン用部材を設置せざるを得ず、結果、このドレン用部材がルーフ開口を横断し、ルーフ開口の面積が減少するという問題点があった。
【0008】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、前側リッドと後側リッドとを隣接して設けた場合に、ルーフ開口を横断するドレン用部材を車体側に設けることなく、室内へのドレン水の浸入を確実に阻止することができる車両用サンルーフ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、ルーフ開口の前側を開閉する前側リッドと、前記ルーフ開口の後側を開閉し前記前側リッドと隣接する後側リッドと、を備えた車両用サンルーフ装置であって、前記前側リッドと前記後側リッドの一方に、それぞれが閉状態のときに、他方側の隣接端部下方に位置し、左右方向へ延びるドレン溝部を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、前側リッド及び後側リッドがそれぞれ閉状態のときに、一方のリッドに設けられたドレン溝部が、各リッドの隣接部分の下方に位置する。すなわち、各リッドを閉状態とした際等に、各リッドの表面から室内方向へ流入するドレン水は、ドレン溝部に受容され、車両の左右外側へと案内される。
また、各リッドを開状態とした場合に、ドレン溝部もまた一方のリッドとともに移動するので、開放されたルーフ開口がドレン用部材により、前側リッドにより覆われた部分と、後側リッドにより覆われた部分とに仕切られることはなく、ルーフ開口にて前側リッド及び後側リッドに対応する部分を一体的に開放することができる。
【0011】
従って、ドレン溝部により室内方向への水の流入が的確に阻止され、良好な水密性を確保することができる。さらに、ルーフ開口をドレン用部材により仕切られることなく開放することができ、ルーフ開放時の開放面積を大きく確保することができるのは勿論のこと、開口の仕切りがないので、乗員等はより大きな開放感等を得ることができ、実用に際して極めて有利である。
【0012】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の車両用サンルーフ装置において、前記ドレン溝部は金属製であることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、請求項1の作用に加え、ドレン溝部は金属製であることから、樹脂等に比べると格段に高い剛性及び強度を有している。すなわち、各リッド間に異物が挟まった場合に、ドレン溝部が弾性変形することはなく、ドレン溝部により異物が除去される。また、仮にドレン溝部により異物が除去されない場合であっても、異物により各リッドの閉状態側への移動が阻止されるので、各リッドは異物が取り除かれるまで、閉状態となることはない。また、各リッドが高温になった場合でも、ドレン溝部が熱変形することはなく、各リッド間から浸入するドレン水の受容機能に支障をきたすこともない。
【0014】
従って、ドレン溝部が弾性変形したり熱変形したりすることはなく、ドレン水の受容機能を長期にわたって維持することができる。
【0015】
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の車両用サンルーフ装置において、前記前側リッドを、後端側が上方に移動して前記ルーフ開口の前側を開放するよう構成し、前記後側リッドを、後方へスライド移動して前記ルーフ開口の後側を開放するよう構成し、前記ドレン溝部を、前記後側リッドに設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2の作用に加え、前側リッドの後端が下方へ移動してルーフ開口が閉塞される構成であるので、後側リッドから前側リッドの端部に延びるドレン溝部により、前側リッドの後端から垂れ落ちる水を的確に受容することができる。
ここで、前側リッドが回動する構成であるので、前側リッドの後端側にドレン溝部を設けた場合、前側リッドが開状態のときに、ドレン溝部の分だけ前面投影面積が増して空気抵抗が増大するし、ドレン溝部に貯留した水が空気抵抗等により飛散し、ルーフ開口の上方から垂れ落ちるおそれがある。本発明では、スライド移動する後側リッドにドレン溝部を設けたことにより、このような不都合を生じることはない。
また、後側リッドが閉状態となった後に、前側リッドが閉状態となるよう構成すると好ましい。この場合、前側リッドの表面のドレン水は、前側リッドが前下がりに傾斜している状態(開放状態)では後端側から室内方向へ垂れ落ちることはない。また、後側リッドの表面のドレン水は、ドレン溝部が後側リッドに形成されていることから、後方にスライドしている状態(開放状態)では前端側から室内方向へ垂れ落ちることはない。そして、ルーフ開口を閉塞する際にも、まず、後側リッドが前方にスライドすることにより後側リッドの前端から垂れ落ちる水がドレン溝部に受容され、次に、前側リッドの後端が下方へ移動することにより前側リッドの後端から垂れ落ちる水がドレン溝部に受容される。これにより、各リッドの表面のドレン水が、室内方向へ浸入することがなくなる。
【0017】
従って、ルーフ開口の開放時に、空気抵抗が増大することなく、前側リッドの取付部等を強化する必要はないし、また、ドレン溝部により空気の流れが乱れて風切り音が増大することもない。さらに、ルーフ開口の開放時に、ドレン溝部に貯留した水がルーフ開口から室内側へ浸入することもなく、実用に際して極めて有利である。
【0018】
請求項4記載の発明では、請求項3記載の車両用サンルーフ装置において、前記後側リッドは、前記前側リッドとの隣接側に配される金属フレーム部を有し、前記ドレン溝部を前記金属フレーム部と一体に成形したことを特徴とする。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、請求項3の作用に加え、後側リッドの前側リッドとの隣接側に配される金属フレーム部を、前側リッド側へ突出させることにより、ドレン溝部が形成される。
【0020】
従って、部品点数を増大させることなくドレン溝部を形成することができる。また、後側リッドの金属フレーム部とドレン溝部が一体的に成形されるので、ドレン溝部に加わる負荷を金属フレーム部、ひいては後側リッド全体で受けることができ、強度的にも有利である。
【0021】
請求項5記載の発明では、請求項4記載の車両用サンルーフ装置において、前記ドレン溝部に、前端側を被覆する前端側ウェザストリップを設け、前記前側リッド及び前記後側リッドが閉状態のときに、前記前端側ウェザストリップが、前記前側リッドの下面と当接するよう構成したことを特徴とする。
【0022】
請求項5記載の発明によれば、請求項4の作用に加え、各リッドの隣接部分の当接に加えて、前端側ウェザストリップと前側リッドとの当接によっても、各リッドの端部部分がシールされることとなる。また、ドレン溝部の前端側と、前側リッドとの間隙が、前端側ウェザストリップにより閉塞されることから、この間隙からドレン溝部に残留したドレン水の室内側への浸入が確実に阻止される。
【0023】
従って、各リッドが閉状態となった場合における各リッド同士のシール性能をさらに向上することができる。また、ドレン溝部に残留したドレン水が、万が一にも、車両室内側へ浸入することはなく、実用に際して極めて有利である。
【0024】
請求項6記載の発明では、請求項5記載の車両用サンルーフ装置において、前記前端側ウェザストリップは、後方上側へ延びるリップ部を有することを特徴とする。
【0025】
請求項6記載の発明によれば、請求項5の作用に加え、リップ部が後側上方、すなわちドレン溝部に向かって上方に傾斜しているので、前側リッドが開状態であっても、このリップ部が壁となってドレン溝部から前方に流出したドレン水がドレン溝部へと戻される。
【0026】
従って、前側リッドが開状態であっても、ドレン溝部からのドレン水の流出を阻止することができ、車両室内へのドレン水の流入が的確に阻止することができる。
【0027】
請求項7記載の発明では、請求項4から6のいずれか一項に記載の車両用サンルーフ装置において、前記前側リッド及び前記後側リッドにそれぞれ設けられ、各リッドの隣接部分側を被覆する隣接側ウェザストリップを備え、前記金属フレーム部の前記ドレン溝部側に、前記後側リッドの前記隣接側ウェザストリップを保持する突条部を形成したことを特徴とする。
【0028】
請求項7記載の発明によれば、請求項4から6のいずれか一項のの作用に加え、後側リッドの隣接側ウェザストリップは、金属フレーム部のドレン溝部側に形成された突条部により保持される。
【0029】
従って、金属フレーム部がドレン溝部と一体成形され、金属フレーム部に隣接側ウェザストリップを嵌め込むフランジ部分が存在しない場合でも、隣接側ウェザストリップを保持することができる。
【0030】
請求項8記載の発明では、請求項7記載の車両用サンルーフ装置において、前記前側リッドの前記隣接側ウェザストリップは、前記前側リッド及び前記後側リッドが閉状態のときに、前記後側リッドの前記ドレン溝部の上面と当接することを特徴とする。
【0031】
請求項8記載の発明によれば、請求項7の作用に加え、各リッドが閉状態のときに、さらに、前側リッドの隣接側ウェザストリップとドレン溝部の上面との当接によっても、各リッドの端部部分がシールされることとなる。
また、ドレン溝部における後側リッドの金属フレーム部側と、前側リッドにおける端部側との間隙が、前側リッドの隣接側ウェザストリップにより閉塞される。
【0032】
従って、各リッドが閉状態となった場合における各リッド同士のシール性能をさらに向上することができる。
また、ドレン溝部の前部は前端側ウェザストリップにより、後部は前側リッドの隣接側ウェザストリップによりそれぞれ閉塞され、ドレン溝部に受容したドレン水を、車両外側に安定的に排出することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1から図5は本発明の一実施形態を示すもので、図1はサンルーフ装置を備えた車両のルーフ廻りの外観斜視図、図2は前側リッド及び後側リッドが閉状態のときのサンルーフ装置の外観斜視図、図3は前側リッド及び後側リッドが開状態のときのサンルーフ装置の外観斜視図、図4は前側リッドのウェザストリップと後側リッドのウェザストリップとが当接した状態を示すサンルーフ装置の一部側面説明図、図5は前側リッドのウェザストリップと後側リッドのウェザストリップとが離隔した状態を示すサンルーフ装置の一部側面説明図である。
【0034】
図1に示すように、この自動車車両1はワゴン車であり、ルーフパネル2のルーフ開口3にサンルーフ装置4が備えられている。このサンルーフ装置4は、ルーフ開口3の前側を開閉する略四角形状の前側リッド5と、ルーフ開口3の後側を開閉する略四角形状の後側リッド6とを隣接して有している。
【0035】
図2に示すように、前側リッド5はルーフパネル2側に対し前端側を中心として回動自在に設けられ、図3に示すように、後端側が上方に移動することによりルーフ開口3の前側を開放するよう構成される。尚、本実施形態においては、前側リッド5の回動中心は、僅かに前後方向へ移動するようになっており、前側リッド5の前端が後方へ移動しつつ、後端側が上方へ移動する。
【0036】
図2に示すように、後側リッド6はルーフパネル2側に対して前後にスライド移動するよう設けられ、図3に示すように、後方へスライド移動することによりルーフ開口3の後側を開放するよう構成される。本実施形態においては、前側リッド5が開状態となった後に後側リッド6が開状態となり、また、後側リッド6が閉状態となった後に前側リッド5が閉状態となるようになっている。
【0037】
前側リッド5及び後側リッド6の隣接辺5a,6aには、それぞれ樹脂からなる隣接側ウェザストリップ7,8が設けられる。本実施形態においては、図1から図3に示すように、各隣接側ウェザストリップ7,8は、各リッド5,6の隣接辺5a,6aから角部を経由して左右辺まで連続的に延びている。各ウェザストリップ7,8の隣接辺5a,6aに対応する隣接部7a,8aは左右に延び、各リッド5,6がそれぞれ閉状態のときに互いに当接する。
【0038】
図4及び図5に示すように、前側リッド5のウェザストリップ7の隣接部7aは中空状に形成され、後側リッド6のウェザストリップ8の隣接部8aは中実状に形成される。また、前側リッド5及び後側リッド6には、それぞれウェザストリップ7,8を保持する金属フレーム部としてのリテーナ9,10が設けられる。
【0039】
後側リッド6には、各リッド5,6がそれぞれが閉状態のときに、前側リッド5との隣接部分の下方に位置し、左右方向へ延びる金属製のドレン溝部11が設けられる。このドレン溝部11は、下方に凸の左右に延びる溝11aが形成され、受容したドレン水を車両の左右外側へと案内するようになっている。本実施形態においては、図4及び図5に示すように、ドレン溝部11は、後側リッド6のリテーナ10を、前方に突出させることにより形成される。
【0040】
図4に示すように、前側リッド5のリテーナ9は、リッド5の中央側に沿って延びるリッド側固定部9aと、リッド側固定部9aの後端から後方下側へ延びる傾斜部9bと、傾斜部9bから略水平に後方へ延びる水平部9cと、水平部9cの後端から上方へ延びるフランジ部9dとを有している。隣接側ウェザストリップ7は、その後側がリテーナ9のフランジ部9dにより保持されるとともに、その前側により前側リッド5の本体の後端を被覆する。図4に示すように、リテーナ9は水平部9cが前側リッド5の本体から離隔しており、前側リッド5の本体と水平部9cとの間隙に隣接側ウェザストリップ7の前側下部が嵌め込まれる。
【0041】
図4に示すように、後側リッド6のリテーナ10は、リッド6の中央側に沿って延びるリッド側固定部10aと、リッド側固定部10aの前端から前方下側へ延びる傾斜部10bと、傾斜部10bから略水平に前方へ延びる水平部10cとを有している。また、この水平部10cの前端には、上方に凸の突条部10dが形成される。図4に示すように、リテーナ10のドレン溝部11a側に形成された突条部10dにより、後側リッド6の隣接側ウェザストリップ8が保持される。本実施形態においては、この突条部10dは矩形状に形成され、隣接側ウェザストリップ8が突条部10dの上面側全体を被覆するよう構成されている。
【0042】
この突条部10dの前端から、前方に延びるドレン溝部11が一体的に形成される。本実施形態においては、ドレン溝部11は、突条部10dの前端から連続的に形成される上方に凹のドレン溝11aと、このドレン溝11aの前端から略水平に前方へ延びる水平部11bとを有している。
【0043】
また、図4に示すように、ドレン溝部11の水平部11bには、各リッド5,6がそれぞれ閉状態のときに、前側リッド5のリテーナ9の下面と当接する前端側ウェザストリップ12が設けられる。この前端側ウェザストリップ12は、ドレン溝部11の前端側を被覆するストリップ本体12aと、ストリップ本体12aの上部から後方上側へ延びリテーナ9と当接するリップ部12bとを有している。このリップ部12bは、前側リッド5の後端側が上方へ移動すると、リテーナ9との当接が解除され、弾性力により先端が上方へ移動する。すなわち、リテーナ9との当接時には、リップ部12bは、リテーナ9側へ付勢された状態となっている。本実施形態においては、このリップ部12bは、リテーナ9の傾斜部9bと当接するよう構成されている。
【0044】
また、本実施形態においては、前側リッド5の隣接側ウェザストリップ7の下部にも、後方下側へ延びるリップ部7bが形成される。図5に示すように、このリップ部7bは、後方に向かって僅かに傾斜して形成され、各リッド5,6がそれぞれが閉状態のときに、ドレン溝部11の上面と当接する。本実施形態においては、図4に示すように、リップ部7bは、ドレン溝部11の後端側と当接する。
【0045】
以上のように構成された車両用サンルーフ装置4によれば、前側リッド5及び後側リッド6がそれぞれ閉状態のときに、後側リッド6に設けられたドレン溝部11が、各リッド5,6の隣接部分の下方に位置する。すなわち、各リッド5,6を閉状態とした際等に、各リッド5,6の表面から室内方向へ流入するドレン水は、ドレン溝部11に受容され、車両の左右外側へと案内される。本実施形態においては、前側リッド5の後端が下方へ移動してルーフ開口3が閉塞される構成であるので、後側リッド6から前側リッド5の端部に延びるドレン溝部11により、前側リッド5の後端から垂れ落ちる水を的確に受容することができる。
【0046】
ここで、本実施形態のサンルーフ装置4においては、後側リッド6が閉状態となった後に、前側リッド5が閉状態となるよう構成されている。すなわち、本実施形態においては、前側リッド5の表面のドレン水は、前側リッド5が前下がりに傾斜している状態(開放状態)では後端側から室内方向へ垂れ落ちることはない。また、後側リッド6の表面のドレン水は、ドレン溝部11が後側リッド6に形成されていることから、後方にスライドしている状態(開放状態)では前端側から室内方向へ垂れ落ちることはない。そして、ルーフ開口3を閉塞する際にも、まず、後側リッド6が前方にスライドすることにより後側リッド6の前端から垂れ落ちる水がドレン溝部11に受容され、次に、前側リッド5の後端が下方へ移動することにより前側リッド5の後端から垂れ落ちる水がドレン溝部に受容される。これにより、ルーフ開口3が開放状態、閉塞状態の何れであっても、各リッド5,6の表面のドレン水が、室内方向へ浸入することはない。
【0047】
また、本実施形態においては、前端側ウェザストリップ12のリップ部12bが、ドレン溝部11に向かって上方に傾斜しているので、前側リッド5が開状態であっても、このリップ部12bが壁となってドレン溝部11から前方に流出したドレン水がドレン溝部11へと戻される。
【0048】
また、このドレン溝部11は金属製であることから、樹脂等に比べると格段に高い剛性及び強度を有している。すなわち、各リッド5,6間に異物が挟まった場合に、ドレン溝部11が弾性変形することはなく、ドレン溝部11により異物が除去される。また、仮にドレン溝部11により異物が除去されない場合であっても、異物により各リッド5,6の閉状態側への移動が阻止されるので、各リッド5,6は異物が取り除かれるまで、閉状態となることはない。また、各リッドが高温になった場合でも、ドレン溝部11が熱変形することはなく、各リッド5,6間から浸入するドレン水の受容機能に支障をきたすこともない。
【0049】
また、各リッド5,6を開状態とした場合に、ドレン溝部11もまた後側リッド6とともに移動するので、開放されたルーフ開口3がドレン用部材により、前側リッド5により覆われた部分と、後側リッド6により覆われた部分とに仕切られることはなく、ルーフ開口3にて前側リッド5及び後側リッド6に対応する部分を一体的に開放することができる。
【0050】
ここで、前側リッド5が回動する構成であるので、前側リッド5の後端側にドレン溝部11を設けた場合、前側リッド5が開状態のときに、ドレン溝部11の分だけ前面投影面積が増して空気抵抗が増大するし、ドレン溝部11に貯留した水が空気抵抗等により飛散し、ルーフ開口3の上方から垂れ落ちるおそれがある。本実施形態では、スライド移動する後側リッド6にドレン溝部11を設けたことにより、このような不都合を生じることはない。
【0051】
また、隣接側ウェザストリップ7,8同士の当接に加え、前端側ウェザストリップ12と前側リッド5のリテーナ9の下面との当接によっても、各リッド5,6の端部部分がシールされることとなる(図4参照)。また、ドレン溝部11の前端側と、前側リッド5のリテーナ9の下面との間隙が、隣接側ウェザストリップ7,8により閉塞されることから、この間隙からドレン溝部11に残留したドレン水の室内側への浸入が確実に阻止される。
【0052】
これに加え、各リッド5,6が閉状態のときに、さらに、前側リッド5の隣接側ウェザストリップ7とドレン溝部11の上面との当接によっても、各リッド5,6の端部部分がシールされることとなる(図4参照)。また、ドレン溝部11における後側リッド6のリテーナ10側と、前側リッド5における端部側との間隙が、前側リッド5の隣接側ウェザストリップ7により閉塞される。これにより、ドレン溝部11の前部は前端側ウェザストリップ12により、後部は前側リッド5の隣接側ウェザストリップ7により閉塞され、ドレン溝部11に受容したドレン水を、車両外側に安定的に排出することができる。
【0053】
このように、本実施形態の車両用サンルーフ装置4によれば、ドレン溝部11により室内方向へのドレン水の流入が的確に阻止され、良好な水密性を確保することができる。また、ドレン溝部11が弾性変形したり熱変形したりすることはなく、ドレン水の受容機能を長期にわたって維持することができる。さらに、ルーフ開口3をドレン用部材により仕切られることなく開放することができ、ルーフ開放時の開放面積を大きく確保することができるのは勿論のこと、開口の仕切りがないので、乗員等はより大きな開放感等を得ることができ、実用に際して極めて有利である。
【0054】
また、本実施形態の車両用サンルーフ装置4によれば、ドレン溝部11を後側リッド6に形成したので、ルーフ開口3の開放時に、空気抵抗が増大することなく、前側リッド5の取付部等を強化する必要はないし、また、ドレン溝部11により空気の流れが乱れて風切り音が増大することもない。さらに、ルーフ開口3の開放時に、ドレン溝部11に貯留したドレン水がルーフ開口3から室内側へ浸入することもなく、実用に際して極めて有利である。
【0055】
また、本実施形態の車両用サンルーフ装置4によれば、後側リッド6の隣接側ウェザストリップ8を保持するリテーナ10を、前側リッド5側へ突出させることにより、ドレン溝部11が形成されるので、部品点数を増大させることなくドレン溝部11を形成することができる。また、後側リッド6のリテーナ10とドレン溝部11が一体的に成形されるので、ドレン溝部11に加わる負荷をリテーナ10、ひいては後側リッド6全体で受けることができ、強度的にも有利である。
【0056】
また、本実施形態の車両用サンルーフ装置4によれば、後側リッド6の隣接側ウェザストリップ8が、ドレン溝部11とリテーナ10との境界部分に形成された突条部10dにより保持されるようにした。従って、リテーナ10がドレン溝部11と一体成形され、リテーナ10に隣接側ウェザストリップ8を嵌め込むフランジ部分が存在しない場合でも、隣接側ウェザストリップ8を保持することができる。
【0057】
また、本実施形態の車両用サンルーフ装置4によれば、ドレン溝部11に前側リッド5のリテーナ9の下面と当接する前端側ウェザストリップ12を設けたので、各リッド5,6が閉状態となった場合における各リッド5,6同士のシール性能を向上することができる。また、前側リッド5のリテーナ9とドレン溝部11とがシールされるので、ドレン溝部11に残留したドレン水が、万が一にも、車両室内側へ浸入することはなく、実用に際して極めて有利である。
【0058】
また、本実施形態の車両用サンルーフ装置4によれば、前側リッド5の隣接側ウェザストリップ7とドレン溝部11の上面とが当接するようにしたので、各リッド5,6が閉状態となった場合における各リッド5,6同士のシール性能をさらに向上することができる。
【0059】
また、本実施形態の車両用サンルーフ装置4によれば、ドレン溝部11の前端側ウェザストリップ12に、後方上側へ延びるリップ部12bを設けたので、前側リッドが開状態であっても、ドレン溝部11からのドレン水の流出を阻止することができ、車両室内へのドレン水の流入を的確に阻止することができる。さらに、前側リッド5の隣接側ウェザストリップ7に、後方下側へ延びるリップ部7bを設けたので、ドレン溝部11のドレン水の後方への流出を効果的に阻止することができる。
【0060】
また、本実施形態の車両用サンルーフ装置4によれば、前側リッド5のウェザストリップ7の隣接部7aを中空状に形成するとともに、後側リッド6のウェザストリップ8の隣接部8aを中実状に形成したので、前側リッド5と後側リッド6とを隣接して設けた場合に、各ウェザストリップ7,8の隣接部7a,8a間に金属部品等を介することなく、各リッド5,6のウェザストリップ7,8同士の当接により、良好なシール性を確保することができる。
【0061】
尚、前記実施形態においては、ドレン溝部11を後側リッド6の前部に形成したものを示したが、ドレン溝部を前側リッドの後部に形成したものであっても、室内方向へのドレン水の流入を阻止することができる。
【0062】
また、前記実施形態においては、前側リッド5が回動し、後側リッド6がスライドするものを示したが、各リッド5,6は回動式であってもスライド式であってもよいことは勿論である。
【0063】
また、前記実施形態においては、ドレン溝部11をリテーナ10と一体に成形したものを示したが、ドレン溝部11とリテーナ10とを別々に成形し、ドレン溝部11をリテーナ10に溶着、締結等により固定したものであってもよい。
【0064】
また、前記実施形態においては、突条部10dを矩形状に形成したものを示したが、半円状、半楕円状等に形成されたものであっても、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0065】
また、前記実施形態においては、前端側ウェザストリップ12及び隣接側ウェザストリップ7に、リテーナ9、ドレン溝部11と当接するリップ部12b,7bを形成したものを示したが、各ウェザストリップ12,7がリテーナ9、ドレン溝部11と当接するように構成されていれば、各リップ部12b,7bを形成せずともよいことは勿論である。
【0066】
また、前記実施形態においては、ドレン溝部11が金属製であるものを示したが、ドレン溝部11は、例えば、樹脂製であってもよい。
【0067】
また、前記実施形態においては、金属フレーム部がウェザストリップ8を保持するリテーナ10であり、ドレン溝部11がリテーナ10と一体に成形されるものを示したが、金属フレーム部は後側リッド6のガラスを保持するフレーム等であり、このフレーム等とドレン溝部とが一体に成形されるものであってもよいことは勿論である。
【0068】
また、前記実施形態においては、前側リッド5のウェザストリップ7の隣接部7aが中空状であり、後側リッド6のウェザストリップ8の隣接部8が中実状であるものを示したが、前側リッド5のウェザストリップが中実状で、後側リッド6のウェザストリップが中空状であってもよいし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の車両用サンルーフ装置によれば、ドレン溝部により室内方向への水の流入が的確に阻止され、良好な水密性を確保することができる。また、ルーフ開口をドレン用部材により仕切られることなく開放することができ、ルーフ開放時の開放面積を大きく確保することができるのは勿論のこと、開口の仕切りがないので、乗員等はより大きな開放感等を得ることができ、実用に際して極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、サンルーフ装置を備えた車両のルーフ廻りの外観斜視図である。
【図2】前側リッド及び後側リッドが閉状態のときのサンルーフ装置の外観斜視図である。
【図3】前側リッド及び後側リッドが開状態のときのサンルーフ装置の外観斜視図である。
【図4】前側リッドのウェザストリップと、後側リッドのウェザストリップとが当接した状態を示すサンルーフ装置の一部側面説明図である。
【図5】前側リッドのウェザストリップと、後側リッドのウェザストリップとが離隔した状態を示すサンルーフ装置の一部側面説明図である。
【符号の説明】
1 自動車車両
2 ルーフパネル
3 ルーフ開口
4 サンルーフ装置
5 前側リッド
5a 隣接辺
6 後側リッド
6a 隣接辺
7 隣接側ウェザストリップ
7a 隣接部
8 隣接側ウェザストリップ
8a 隣接部
9 リテーナ
10 リテーナ
11 ドレン溝部
12 前端側ウェザストリップ
12b リップ部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a sunroof device for a vehicle having a front lid that opens and closes a front side of a roof opening and a rear lid that opens and closes a rear side of the roof opening adjacent to each other.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a vehicle sunroof apparatus of this type, an apparatus having a front lid that opens and closes a front side of a roof opening and a rear lid that opens and closes a rear side of the roof opening are adjacent to each other (for example, see, for example) And Patent Document 1.). The front lid is configured to open the front side of the roof opening by moving the rear end side upward, and the rear lid is configured to open the rear side of the roof opening by sliding rearward.
[0003]
In this vehicle sunroof device, when each lid is in a closed state, solid weather strips extending left and right on adjacent sides of each lid come into contact with each other, and an adjacent portion of each lid is sealed. I have. In this vehicle sunroof device, the respective weather strips are configured to overlap in the vertical direction at the time of contact.
[0004]
A lip portion extending rearward is formed on an upper portion of the weather strip of the front lid, and a tip end of the lip portion contacts the weather strip of the rear lid. It is only at this portion that the weather strips are in contact with each other, and the other portions are configured so that the weather strips are separated from each other. Further, a lip portion extending forward is formed at a lower portion of the weather strip of the rear lid, and a tip of the lip portion is in contact with a lower surface of the front lid.
[0005]
A seal member that fills the gap between the weather strips is provided. The seal member has an extension extending forward along the lip of the rear lid. By this seal member, substantially water tightness between the lids is ensured.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 7-35142
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the sunroof device for a vehicle, when a large amount of drain water flows from the surface of each lid in the cabin direction, it is practically impossible to receive all the drain water only by the lip portion of the weatherstrip. That is, in the vehicle sunroof device, a drain member that crosses the roof opening must be installed on the vehicle body side in order to prevent drain water from flowing into the room, and as a result, the drain member closes the roof opening. Crossing, there is a problem that the area of the roof opening is reduced.
[0008]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a drain member that crosses a roof opening to a vehicle body side when a front lid and a rear lid are provided adjacent to each other. It is an object of the present invention to provide a vehicle sunroof device that can reliably prevent drain water from entering a room without being provided.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, a vehicle includes a front lid that opens and closes a front side of a roof opening, and a rear lid that opens and closes a rear side of the roof opening and is adjacent to the front lid. A sunroof device, wherein one of the front lid and the rear lid is provided with a drain groove that is located below an adjacent end on the other side and extends in the left-right direction when each is closed. And
[0010]
According to the first aspect of the present invention, when the front lid and the rear lid are each in the closed state, the drain groove provided in one of the lids is located below a portion adjacent to each lid. That is, for example, when each lid is closed, the drain water flowing from the surface of each lid toward the cabin is received by the drain groove and guided to the left and right outer sides of the vehicle.
Also, when each lid is opened, the drain groove also moves together with one of the lids, so that the opened roof opening is covered with the drain lid by the front lid and the rear lid. The portion corresponding to the front lid and the rear lid can be integrally opened at the roof opening without being partitioned by the roof lid.
[0011]
Therefore, the inflow of water in the room direction is properly prevented by the drain groove, and good watertightness can be secured. Furthermore, since the roof opening can be opened without being partitioned by the drain member, the open area when the roof is opened can be secured large. An open feeling can be obtained, which is extremely advantageous in practical use.
[0012]
According to a second aspect of the present invention, in the vehicle sunroof device according to the first aspect, the drain groove portion is made of metal.
[0013]
According to the second aspect of the present invention, in addition to the function of the first aspect, since the drain groove is made of metal, the drain groove has much higher rigidity and strength than resin or the like. That is, when foreign matter is sandwiched between the lids, the drain groove does not elastically deform, and the foreign matter is removed by the drain groove. Even if the foreign matter is not removed by the drain groove, the foreign matter prevents the respective lids from moving toward the closed state, so that the respective lids do not stay in the closed state until the foreign matter is removed. In addition, even when each lid is heated to a high temperature, the drain groove is not thermally deformed, and the function of receiving drain water entering between the lids is not hindered.
[0014]
Therefore, the drain groove is not elastically deformed or thermally deformed, and the function of receiving drain water can be maintained for a long time.
[0015]
According to a third aspect of the present invention, in the vehicle sunroof device according to the first or second aspect, the front lid is configured such that a rear end moves upward to open a front side of the roof opening, Is configured to slide rearward to open the rear side of the roof opening, and the drain groove is provided in the rear lid.
[0016]
According to the third aspect of the present invention, in addition to the function of the first or second aspect, the rear end of the front lid is moved downward to close the roof opening, so that the end of the front lid from the rear lid. By the drain groove extending to the portion, water dripping from the rear end of the front lid can be accurately received.
Here, since the front lid is configured to rotate, if a drain groove is provided on the rear end side of the front lid, when the front lid is in the open state, the front projection area increases by the amount of the drain groove and the air resistance increases. And water stored in the drain groove may be scattered due to air resistance or the like, and may drip from above the roof opening. In the present invention, such inconvenience does not occur by providing the drain groove on the rear lid that slides.
Further, it is preferable that the front lid be closed after the rear lid is closed. In this case, the drain water on the surface of the front lid does not droop from the rear end side toward the room when the front lid is inclined forward and downward (open state). In addition, the drain water on the surface of the rear lid does not drip from the front end side toward the room when sliding backward (open state) because the drain groove is formed in the rear lid. When closing the roof opening, first, the water that drips from the front end of the rear lid by sliding the rear lid forward is received in the drain groove portion, and then the rear end of the front lid moves downward. Water that drips from the rear end of the front lid by moving is received in the drain groove. Thereby, the drain water on the surface of each lid does not enter the room.
[0017]
Therefore, when the roof opening is opened, it is not necessary to strengthen the mounting portion of the front lid without increasing the air resistance, and the flow of air is not disturbed by the drain groove and the wind noise does not increase. Further, when the roof opening is opened, the water stored in the drain groove does not enter the room from the roof opening, which is extremely advantageous in practical use.
[0018]
According to a fourth aspect of the present invention, in the vehicle sunroof device according to the third aspect, the rear lid has a metal frame portion arranged on a side adjacent to the front lid, and the drain groove is formed by the metal frame. It is characterized by being molded integrally with the part.
[0019]
According to the fourth aspect of the invention, in addition to the function of the third aspect, the drain groove portion is formed by projecting the metal frame portion disposed on the side of the rear lid adjacent to the front lid toward the front lid side. Is done.
[0020]
Therefore, the drain groove can be formed without increasing the number of parts. Further, since the metal frame portion and the drain groove portion of the rear lid are integrally formed, a load applied to the drain groove portion can be received by the metal frame portion and eventually the entire rear lid, which is advantageous in strength.
[0021]
According to a fifth aspect of the present invention, in the vehicle sunroof device according to the fourth aspect, a front end weather strip that covers a front end side is provided in the drain groove, and when the front lid and the rear lid are in a closed state. The front end side weather strip is configured to be in contact with the lower surface of the front side lid.
[0022]
According to the fifth aspect of the present invention, in addition to the operation of the fourth aspect, in addition to the contact between the adjacent portions of the respective lids, the end portion of each lid is also formed by the contact between the front end weather strip and the front side lid. Will be sealed. In addition, since the gap between the front end side of the drain groove and the front lid is closed by the front end weather strip, the ingress of the drain water remaining in the drain groove from the gap into the room can be reliably prevented.
[0023]
Therefore, the sealing performance between the lids when the lids are closed can be further improved. In addition, the drain water remaining in the drain groove does not invade into the vehicle cabin, which is extremely advantageous in practical use.
[0024]
According to a sixth aspect of the present invention, in the vehicle sunroof device according to the fifth aspect, the front end side weather strip has a lip portion extending rearward and upward.
[0025]
According to the sixth aspect of the invention, in addition to the function of the fifth aspect, since the lip portion is inclined upward at the rear side, that is, upward toward the drain groove portion, even if the front lid is in the open state, The drain water flowing forward from the drain groove with the lip serving as a wall is returned to the drain groove.
[0026]
Therefore, even when the front lid is in the open state, the outflow of drain water from the drain groove can be prevented, and the inflow of drain water into the vehicle compartment can be accurately prevented.
[0027]
According to a seventh aspect of the present invention, in the vehicle sunroof device according to any one of the fourth to sixth aspects, an adjoining portion is provided on each of the front lid and the rear lid and covers an adjacent portion side of each lid. A side weather strip is provided, and a ridge for holding the adjacent weather strip of the rear lid is formed on the drain groove side of the metal frame portion.
[0028]
According to the seventh aspect of the invention, in addition to the function of any one of the fourth to sixth aspects, the adjacent weatherstrip of the rear lid is provided with a ridge portion formed on the drain groove side of the metal frame portion. Is held by
[0029]
Therefore, even when the metal frame portion is formed integrally with the drain groove portion and there is no flange portion for fitting the adjacent weather strip into the metal frame portion, the adjacent weather strip can be held.
[0030]
In the invention according to
[0031]
According to the eighth aspect of the present invention, in addition to the operation of the seventh aspect, when each lid is in the closed state, each lid is also brought into contact with the adjacent weather strip of the front lid and the upper surface of the drain groove portion. Will be sealed.
Further, a gap between the metal frame portion side of the rear lid in the drain groove portion and the end portion side of the front lid is closed by a weather strip adjacent to the front lid.
[0032]
Therefore, the sealing performance between the lids when the lids are closed can be further improved.
Further, the front portion of the drain groove is closed by the front end side weather strip and the rear portion is closed by the adjacent side weather strip of the front lid, so that the drain water received in the drain groove portion can be stably discharged to the outside of the vehicle.
[0033]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
1 to 5 show one embodiment of the present invention. FIG. 1 is an external perspective view of a roof around a vehicle equipped with a sunroof device, and FIG. 2 is a sunroof when a front lid and a rear lid are in a closed state. FIG. 3 is an external perspective view of the sunroof apparatus when the front lid and the rear lid are open, and FIG. 4 is a state in which the weather strip of the front lid and the weather strip of the rear lid are in contact with each other. FIG. 5 is a partial side view of the sunroof device, showing a state where the weather strip of the front lid and the weather strip of the rear lid are separated from each other.
[0034]
As shown in FIG. 1, the vehicle 1 is a wagon, and a sunroof device 4 is provided in a
[0035]
As shown in FIG. 2, the
[0036]
As shown in FIG. 2, the
[0037]
Adjacent weather strips 7, 8 made of resin are provided on the
[0038]
As shown in FIGS. 4 and 5, the
[0039]
The
[0040]
As shown in FIG. 4, the
[0041]
As shown in FIG. 4, the
[0042]
A
[0043]
As shown in FIG. 4, a front
[0044]
Further, in the present embodiment, a
[0045]
According to the vehicle sunroof device 4 configured as described above, when the
[0046]
Here, in the sunroof device 4 of the present embodiment, the
[0047]
Further, in the present embodiment, since the
[0048]
Further, since the
[0049]
When the
[0050]
Here, since the
[0051]
Further, in addition to the contact between the adjacent weather strips 7 and 8 and the contact between the front
[0052]
In addition, when the
[0053]
As described above, according to the vehicle sunroof device 4 of the present embodiment, the
[0054]
In addition, according to the vehicle sunroof device 4 of the present embodiment, since the
[0055]
Further, according to the vehicle sunroof device 4 of the present embodiment, the
[0056]
According to the vehicle sunroof device 4 of the present embodiment, the
[0057]
Further, according to the vehicle sunroof device 4 of the present embodiment, since the front
[0058]
Further, according to the vehicle sunroof device 4 of the present embodiment, since the
[0059]
Further, according to the vehicle sunroof device 4 of the present embodiment, since the front
[0060]
Further, according to the vehicle sunroof device 4 of the present embodiment, the
[0061]
In the above embodiment, the
[0062]
In the above embodiment, the
[0063]
In the above-described embodiment, the
[0064]
Further, in the above-described embodiment, the
[0065]
Further, in the above embodiment, the front end
[0066]
In the above embodiment, the
[0067]
Further, in the above embodiment, the metal frame portion is the
[0068]
In the above-described embodiment, the
[0069]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the vehicle sunroof device of the present invention, the inflow of water in the room direction is accurately prevented by the drain groove, and good watertightness can be secured. In addition, the roof opening can be opened without being partitioned by the drain member, so that a large opening area can be ensured when the roof is opened. An open feeling can be obtained, which is extremely advantageous in practical use.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1, showing an embodiment of the present invention, is an external perspective view around a roof of a vehicle provided with a sunroof device.
FIG. 2 is an external perspective view of the sunroof device when a front lid and a rear lid are in a closed state.
FIG. 3 is an external perspective view of the sunroof device when a front lid and a rear lid are in an open state.
FIG. 4 is a partial side view of the sunroof device showing a state in which a weather strip on a front lid and a weather strip on a rear lid are in contact with each other.
FIG. 5 is a partial side view of the sunroof device showing a state in which a weather strip of a front lid and a weather strip of a rear lid are separated from each other.
[Explanation of symbols]
1 vehicle
2 Roof panel
3 Roof opening
4 Sunroof device
5 Front lid
5a Adjacent edge
6 Rear lid
6a Adjacent edge
7 Adjacent weatherstrip
7a Adjacent part
8 Adjacent weatherstrip
8a Adjacent part
9 Retainer
10 Retainer
11 Drain groove
12 Front end weather strip
12b lip
Claims (8)
前記前側リッドと前記後側リッドの一方に、それぞれが閉状態のときに、他方側の隣接端部下方に位置し、左右方向へ延びるドレン溝部を設けたことを特徴とする車両用サンルーフ装置。A sunroof device for a vehicle, comprising: a front lid that opens and closes a front side of a roof opening; and a rear lid that opens and closes a rear side of the roof opening and is adjacent to the front lid.
A sunroof device for a vehicle, wherein one of the front lid and the rear lid is provided with a drain groove that is located below an adjacent end on the other side and extends in the left-right direction when each is closed.
前記後側リッドを、後方へスライド移動して前記ルーフ開口の後側を開放するよう構成し、
前記ドレン溝部を、前記後側リッドに設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用サンルーフ装置。The front lid, the rear end side is configured to move upward to open the front side of the roof opening,
The rear lid is configured to slide backward to open the rear side of the roof opening,
The sunroof device for a vehicle according to claim 1, wherein the drain groove is provided in the rear lid.
前記ドレン溝部を前記金属フレーム部と一体に成形したことを特徴とする請求項3記載の車両用サンルーフ装置。The rear lid has a metal frame portion arranged on the side adjacent to the front lid,
4. The vehicle sunroof device according to claim 3, wherein the drain groove is formed integrally with the metal frame.
前記前側リッド及び前記後側リッドが閉状態のときに、前記前端側ウェザストリップが、前記前側リッドの下面と当接するよう構成したことを特徴とする請求項4記載の車両用サンルーフ装置。In the drain groove, a front end weather strip covering the front end side is provided,
The vehicle sunroof device according to claim 4, wherein the front end weather strip is in contact with a lower surface of the front lid when the front lid and the rear lid are in a closed state.
前記金属フレーム部の前記ドレン溝部側に、前記後側リッドの前記隣接側ウェザストリップを保持する突条部を形成したことを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の車両用サンルーフ装置。Each of the front lid and the rear lid includes an adjacent weather strip that covers an adjacent portion side of each lid,
The vehicle according to any one of claims 4 to 6, wherein a ridge for holding the adjacent weather strip of the rear lid is formed on the drain groove side of the metal frame. Sunroof equipment.
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