JP2004114866A

JP2004114866A - Engine mounting structure for low floor vehicle

Info

Publication number: JP2004114866A
Application number: JP2002281863A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Takenaka; 竹中　正彦; Yoichi Inayama; 稲山　洋一
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2002-09-26
Filing date: 2002-09-26
Publication date: 2004-04-15
Anticipated expiration: 2022-09-26
Also published as: ES2259494B1; ES2259494A1; ITTO20030712A1; JP3917922B2

Abstract

PROBLEM TO BE SOLVED: To easily dispose functional parts such as a fuel tank above an air cleaner in a low floor vehicle having an intake connection pipe and the air cleaner disposed above a forward-backward V-engine and a transmission unit. SOLUTION: In the low floor vehicle 10, the forward-backward V-engine 100 and the transmission unit 130 are mounted under a low floor, and an intake system 190 is disposed above it. A vehicle body frame 20 is composed as a diamond frame comprising an upper frame 22 extended from a head pipe 21 rearward and downward, and a down frame 23 extended from the head pipe downward. The V-engine is suspended on the diamond frame, and the V-engine and the intake system are disposed in a space S1 under a straight line L2 passing the head pipe and a final output shaft 138 of the transmission unit. COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は低床式車両のエンジン搭載構造の改良技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
スクータ型自動二・三輪車等の低床式車両において、車体フレームの下部に前後Ｖ型エンジンを搭載する技術が知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−８８７６３公報（第３−４頁、図２）
【０００４】
特許文献１に示される従来の低床式車両の概要を、次の図２８に基づき説明する。
図２８は従来の低床式車両の概要図であり、特開２００１−８８７６３公報の図２を再掲した。なお、符号は振り直した。
従来の低床式車両３００は、ダブルクレードル型の車体フレーム３１０内に且つ低床３１８の下方にパワーユニット３２０を搭載した、スクータ型自動二輪車である。
【０００５】
車体フレーム３１０は、ヘッドパイプ３１１から後下方へ延びた左右一対のアッパフレーム３１２，３１２（左のみ示す。以下同じ。）と、ヘッドパイプ３１１から下方へ延びた左右一対のダウンフレーム３１３，３１３と、ダウンフレーム３１３，３１３の延出途中から後上方へ延びた左右一対のセンタフレーム３１４，３１４と、ダウンフレーム３１３，３１３の下端から後方へ延びた左右一対のロアフレーム３１５，３１５と、ロアフレーム３１５，３１５の後端とセンタフレーム３１４，３１４の後端とを繋ぐ左右一対のリヤフレーム３１６，３１６と、からなる。
【０００６】
アッパフレーム３１２，３１２の後端はセンタフレーム３１４，３１４の延出途中に繋いだものである。車体フレーム３１０によって、低床３１８を支持することができる。低床３１８は、乗員の足を載せるフロアである。
【０００７】
パワーユニット３２０は、前部の前後Ｖ型エンジン３２１と後部の変速機ユニット３３１とからなる。Ｖ型エンジン３２１は、側面視で４５°程度のバンク角θ１０（気筒３２２，３２３間の挟み角θ１０）となるように、前部の気筒３２２並びに後部の気筒３２３を備えた、水冷エンジンである。前部の気筒３２２は、前方へ略水平に延びる。後部の気筒３２３は、ヘッドパイプ３１１を指向するように延びる。この結果、バンク角θ１０は側面視で４５°程度の狭角になる。当然のことながら、バンク角θ１０の二等分線Ｌ１１は、ヘッドパイプ３１１と前輪３５１との間を通る。３２４はクランク軸である。
各気筒３２２，３２３に接続された排気管３２６，３２６は、エンジン３２１の下方を通って後方へ延びてマフラ３２７に至る。
【０００８】
さらに低床式車両３００は、ヘッドパイプ３１１と後部の気筒３２３との間のスペースにエアクリーナ３４０を配置し、エンジン３２１と前輪３５１との間にエンジン冷却用ラジエータ３５２を配置し、後部上部にシート３５３を配置し、シート３５３の下方に前部の燃料タンク３５４並びに後部の収納ボックス３５５を配置したものである。
【０００９】
変速機ユニット３３１は、最終出力軸３３２をスイング基端として上下スイング可能な伝動ユニット３３３を備える。この伝動ユニット３３３に後輪３３４を取付けるとともに、伝動ユニット３３３をリヤクッション３３５を介して車体フレーム３１０に懸架することができる。リヤクッション３３５は、シート３５３の下方に且つ燃料タンク３５４と収納ボックス３５５との間に、縦置き配置されている。Ｌ１２は、ヘッドパイプ３１１と最終出力軸３３２とを通る直線である。
【００１０】
エアクリーナ３４０は、内部にフィルタエレメント３４１を備え、上部に吸気口３４２を設けるとともに、この吸気口３４２を上部のリッド３４３で塞いだものである。このようなエアクリーナ３４０に、それぞれ吸気連結管３４４，３４５にて各気筒３２２，３２３を接続することになる。前部の気筒３２２に接続された吸気連結管３４４は、気筒３２２，３２３間を通ってエアクリーナ３４０に至る。一方、後部の気筒３２３に接続された吸気連結管３４５は、後部の気筒３２３の上を通ってエアクリーナ３４０に至る。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、収納ボックス３５５の収納スペースは、できるだけ大きいことが好ましい。特に、前後方向の収納スペースが大きいと、長尺の収納物を収納できるので便利である。ところが、収納ボックス３５５の前には燃料タンク３５４が配置されているので、前後方向の収納スペースを大きくするには限界がある。
これに対して、燃料タンク３５４を別の位置、例えばエアクリーナ３４０の上に配置することで、収納ボックス３５５の収納スペースを大きくすることが考えられる。
【００１２】
しかしながら、従来の低床式車両３００は、ダブルクレードル型の車体フレーム３１０内にＶ型エンジン３２１及び変速機ユニット３３１を配置するものであるから、Ｖ型エンジン３２１や変速機ユニット３３１の下方に左右のロアフレーム３１５，３１５が通る。これ以上、Ｖ型エンジン３２１や変速機ユニット３３１を下げることができないので、Ｖ型エンジン３２１のクランク軸３２４は比較的高位にある。従って、後部の気筒３２３に接続された吸気連結管３４５やエアクリーナ３４０も高位にあり、ヘッドパイプ３１１と最終出力軸３３２とを通る直線Ｌ１２よりも上方に、大きく突き出てしまう。直線Ｌ１２から上方へ大きく出過ぎると、エアクリーナ３４０の上方を有効に利用することはできない。
【００１３】
そこで本発明の目的は、前後Ｖ型エンジンや変速機ユニットの上方に、吸気連結管並びにエアクリーナを配置する低床式車両において、エアクリーナの上方に燃料タンク等の機能部品を容易に配置することができる技術を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１は、低床式車両の低床の下方に前後Ｖ型エンジン並びに変速機ユニットを搭載し、その上方に吸気連結管並びにエアクリーナを含む吸気系を配置する低床式車両において、
低床式車両は、車体フレームを、ヘッドパイプから後下方へ延出するアッパフレームと、ヘッドパイプから下方へ延出するダウンフレームと、からなるダイヤモンド型フレームとし、
このダイヤモンド型フレームにＶ型エンジンを懸架し、ヘッドパイプと変速機ユニットの最終出力軸とを通る直線の下方のスペースに、Ｖ型エンジン並びに吸気系を配置したことを特徴とする低床式車両のエンジン搭載構造である。
【００１５】
車体フレームをダイヤモンド型フレームとし、このダイヤモンド型フレームにＶ型エンジンを懸架したので、エンジンを車体フレームの一部とすることができる。このため、Ｖ型エンジンや変速機ユニットの下にフレームの部材を通す必要がない。従って、Ｖ型エンジンや変速機ユニットを最低地上高さまで下げることができる。このようにして、ヘッドパイプと変速機ユニットの最終出力軸とを通る直線の下方のスペースに、Ｖ型エンジンと、吸気連結管並びにエアクリーナを含む吸気系とを、配置することができる。このため、エアクリーナの上方のスペースを有効に利用することができる。従って、エアクリーナの上方に燃料タンク等の機能部品を容易に配置することができる。しかも、燃料タンクをエアクリーナの上に配置することにより、シート下の収納ボックスの収納スペースを大きくする上で、極めて有利であり、設計の自由度を高めることができる。
【００１６】
請求項２は、Ｖ型エンジンのクランク軸を、ホイールベースの中間位置よりも前方に配置したことを特徴とする。
Ｖ型エンジンのクランク軸を、ホイールベースの中間位置よりも前方に配置したので、低床式車両の重心を前に設定することができるので、前輪と後輪とにかかる荷重のうち、前輪にかかる荷重配分を増すことができる。
さらには、クランク軸を前方に配置することで、前バンクの気筒を前に配置することができる。前バンクの気筒を前に配置することによって、Ｖ型エンジンのクランク軸の位置が前方へ移る。この場合であっても、バンク角の二等分線はヘッドパイプに指向する。クランク軸の位置が前方へ移った分、バンク角の二等分線が起立するので、これに応じて後バンクの気筒が車体後方へ傾く。従って、後バンクの気筒の高さを下げることができる。このため、ヘッドパイプと変速機ユニットの最終出力軸とを通る直線の下方のスペースに、Ｖ型エンジン並びに吸気系を配置することが、より一層容易になる。
【００１７】
請求項３は、Ｖ型エンジンは、水冷エンジンであり、この水冷エンジンのためのラジエータをヘッドパイプの前方に配置したことを特徴とする。
水冷エンジンの前に配置されていたラジエータを、ヘッドパイプの前方に移すことによって、Ｖ型エンジンを極力前方へ配置することができる。この結果、低床式車両の重心を前に設定することができるので、前輪と後輪とにかかる荷重を、より適正に配分することができる。
さらには、Ｖ型エンジンを前方へ配置することで、前バンクの気筒を前に配置することができる。前バンクの気筒を前に配置することによって、Ｖ型エンジンのクランク軸の位置が前方へ移る。この場合であっても、バンク角の二等分線はヘッドパイプに指向する。クランク軸の位置が前方へ移った分、バンク角の二等分線が起立するので、これに応じて後バンクの気筒が車体後方へ傾く。従って、後バンクの気筒の高さを下げることができる。このため、Ｖ型エンジンの搭載の自由度がより高まる。
【００１８】
請求項４は、Ｖ型エンジンのＶバンク間に、ヘッドパイプに指向させて吸気系を配置するとともに、この吸気系の上部に燃料タンクを配置したことを特徴とする。
Ｖ型エンジンのＶバンク間の大きいスペースに、ヘッドパイプに指向させてエンジンの吸気系を配置するので、吸気系を比較的低い位置に小型化して集約できる。このため、低い吸気系の上部に燃料タンクを容易に配置して、質量を前部に集中させることができる。低床式車両の前部に燃料タンクを配置することで、前輪と後輪とにかかる荷重を、より適正に配分することができる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Ｆｒは前側、Ｒｒは後側、Ｌは左側、Ｒは右側、ＣＬは車幅中心（車体中心）を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【００２０】
先ず、低床式車両１０の全体構成について説明する。図１は本発明に係る低床式車両の左側面図（その１）であり、車体カバーを装着した構成を示す。図２は本発明に係る低床式車両の左側面図（その２）であり、車体カバーを外した構成を示す。図３は本発明に係る低床式車両の平面図であり、車体カバーを外した構成を示す。
【００２１】
低床式車両１０は、車体フレーム２０と、車体フレーム２０のヘッドパイプ２１に取付けたフロントフォーク５１と、フロントフォーク５１に取付けた前輪５２と、フロントフォーク５１に連結したハンドル５３と、車体フレーム２０の下部に取付けたパワーユニット５４と、車体フレーム２０の前上部に取付けたラジエータ５５、エアクリーナ５６並びに燃料タンク５７と、車体フレーム２０の後上部に取付けたシート５８と、シート５８の下方で車体フレーム２０の後部に取付けた収納ボックス５９と、車体フレーム２０の後部に後輪用リヤクッション６１で懸架したスイングアーム６２と、スイングアーム６２に取付けた後輪６３と、を主要な構成部材とし、車体全体を車体カバー（カウル）７０で覆ったフルカウリングタイプの車両である。
【００２２】
より具体的には、シート５８は前後に２人乗りするタンデムシートであり、中央部に運転者用の可動式（調整可能な）シートバック６４を備える。このようなシート５８は、車体フレーム２０の後上部から後方へ延したシートレール６５によって、車体フレーム２０に取付けることができる。
Ｐ１はホイールベース（前輪５２と後輪６３との中心間距離）の中間位置であり、距離Ｘ１と距離Ｘ２とは等しい。
【００２３】
車体カバー７０は、図１に示すように、ヘッドパイプ２１の前部及び前輪５２の上部を覆うフロントカバー７１と、このフロントカバー７１の後部を覆うインナカバー７２と、運転者の足を載せるステップフロアとしての左右の低床７３（左側のみ示す。以下同じ。）と、これら低床７３の外縁から下方へ延ばした左右のフロアスカート７４と、インナカバー７２から後方へ延ばし車体フレーム２０の長手中央を覆うセンターカバー７５と、このセンターカバー７５から後方へ延ばし車体フレーム２０の後部、シートレール６５、収納ボックス５９を覆うサイドカバー７６と、サイドカバー７６の後方で車体後上部を覆うリヤカバー７７とからなる。
【００２４】
センターカバー７５は、エアクリーナ５６、燃料タンク５７及びエンジン１００、をも覆う部材である。
図中、８１はウインドスクリーン、８２はフロントフェンダ、８３はヘッドランプ、８４はウインカー、８５はリヤスポイラ兼リヤグリップ、８６はテールランプ、８７はリヤフェンダ、８８はナンバプレートである。
【００２５】
次に、車体フレーム２０について説明する。図４は本発明に係る車体フレームの左側面図、図５は本発明に係る車体フレームの平面図、図６は本発明に係る車体フレームの正面図、図７は本発明に係る車体フレームを左側方から見た斜視図、図８は本発明に係る車体フレームを右側方から見た斜視図である。
【００２６】
車体フレーム２０は、ヘッドパイプ２１から後下方へ延出する左右一対のアッパフレーム２２，２２と、ヘッドパイプ２１から下方へ延出してＶ型エンジン１００（図２参照）のクランクケース１０４の前部に連結する左右一対のダウンフレーム２３，２３と、からなり、Ｖ型エンジン１００を懸架する、ダイヤモンド型フレームである。
【００２７】
詳しく説明すると、アッパフレーム２２，２２は、ヘッドパイプ２１の上部から後下方へ傾斜しつつ略直線状に延び、その下傾端部２２ａから傾斜度合いを緩やかにして更に後下方へ延びたパイプ材である。ダウンフレーム２３，２３は、ヘッドパイプ２１の下部から後下方へ、アッパフレーム２２，２２よりも大きい傾斜角で延びたパイプ材である。
【００２８】
左のアッパフレーム２２と左のダウンフレーム２３との間、及び右のアッパフレーム２２と右のダウンフレーム２３との間は、トラス形状のフレーム構造（三角形状の骨組み構造）である。
【００２９】
具体的には、トラス形状のフレーム構造は、ヘッドパイプ２１とダウンフレーム２３との接合部分からアッパフレーム２２へ向かって略水平な第１補強材２４を延ばし、アッパフレーム２２と第１補強材２４との接合部分からダウンフレーム２３の下端部まで第２補強材２５を延して接合し、さらに、アッパフレーム２２の下傾端部２２ａの近傍と第２補強材２５の延出途中との間に第３補強材２６を掛け渡した構成とすることによって、側面視三角形状の３つの空間部２７〜２９を有したものである。これらの空間部２７〜２９は車幅方向に貫通している。
【００３０】
すなわち、第１の空間部２７は、ヘッドパイプ２１とアッパフレーム２２と第１補強材２４とによって形成された空間である。第２の空間部２８は、ダウンフレーム２３と第１・第２補強材２４，２５とによって形成された空間である。第３の空間部２９は、アッパフレーム２２と第２・第３補強材２５，２６とによって形成された空間である。
【００３１】
さらに車体フレーム２０は、アッパフレーム２２における下傾端部２２ａの近傍で、左右のアッパフレーム２２，２２間にクロスメンバ３１を掛け渡し、左右のダウンフレーム２３，２３の延出途中間並びに下端部間に２つのクロスメンバ３２，３３を掛け渡すことによって、剛性を確保したものである。左右のアッパフレーム２２，２２間のクロスメンバ３１は、クッション用ブラケット３４を備える。
【００３２】
車体フレーム２０は、左のダウンフレーム２３の下端部に左側第１ハンガプレート３５を備え、左の第３補強材２６に左側第２ハンガプレート３６を備え、左のアッパフレーム２２と左の第３補強材２６との接合部分近傍に左側第３ハンガプレート３７を備え、左のアッパフレーム２２の後端部に左側第４ハンガプレート４４を備えるとともに、図８に示すように、右のダウンフレーム２３の下端部に右側ハンガ部２３ａを備え、右の第３補強材２６に右側第１ハンガプレート３８を備え、右のアッパフレーム２２と右の第３補強材２６との接合部分近傍に右側第２ハンガプレート３９を備え、右のアッパフレーム２２の後端部に右側第３ハンガプレート４８を備える。
これらのハンガプレート３５〜３９，４４，４８は、車体フレーム２０から取外し可能な連結部材である。
【００３３】
本発明は、ダウンフレーム２３，２３の下部にステー４７，４７を介して固定されて前後に延在する左右の低床支持フレーム４１，４２により、低床７３（図１参照）を支持したことを特徴とする。
左の低床支持フレーム４１は、その後部を左のアッパフレーム２２の後部にステー４３並びに左側第４ハンガプレート４４にて連結したパイプ材であって、後部にサイドスタンド４６を一体に保持したものである。左側第４ハンガプレート４４は、低床支持フレーム用ステーを兼ねる。
【００３４】
詳しくは、左の低床支持フレーム４１にブラケット４５にてサイドスタンド４６を起立及び格納可能に取付けた。図８に示すように、右の低床支持フレーム４２は、その後部を想像線にて示す変速機ユニット１３０のブラケット１７２に連結したものである。
【００３５】
以上の低床支持フレーム４１，４２の取付構造をまとめて述べる。
ダイヤモンド型フレームにおけるダウンフレーム２３，２３の下部に、前後に延在する低床支持フレーム４１，４２を固定し、これらの低床支持フレーム４１，４２により低床７３（図１参照）を支持するようにした。このため、Ｖ型エンジン１００（図２参照）を下げるように構成したにもかかわらず、低床７３を確実に且つ安定的に、すなわち有効に支持することができる。
【００３６】
さらには、左のダウンフレーム２３の下部に固定した、左の低床支持フレーム４１の後部を、さらに左のアッパフレーム２２の後部にも連結した。このため、前後に長い左の低床支持フレーム４１を、車体フレーム２０により十分に固定することができる。この結果、低床支持フレーム４１の剛性を高めることができ、低床７３をより確実に且つより安定的に支持することができ、支持剛性を一層高めることができる。
【００３７】
一方、図８に示すように、右のダウンフレーム２３の下部に固定した、右の低床支持フレーム４２の後部を、さらに、剛性が大きい変速機ユニット１３０にも連結した。このため、前後に長い右の低床支持フレーム４２を、車体フレーム２０や変速機ユニット１３０により、十分に固定することができる。この結果、低床支持フレーム４２の剛性を高めることができ、低床７３をより確実に且つより安定的に支持することができ、支持剛性を一層高めることができる。
【００３８】
さらにまた、図４に示すように、左の低床支持フレーム４１の後部に、サイドスタンド４６を一体に保持させたので、低床支持フレーム４１がサイドスタンド４６を保持する役割を兼ねることができる。このため、他の機能部品との兼用化を達成することができ、サイドスタンド４６を保持するブラケット４５が小型ですみ、別部品からなる保持部品を設ける必要もない。しかも、前後に延びる低床支持フレーム４１でサイドスタンド４６を保持するのであるから、サイドスタンド４６を前後方向の任意の位置に設定することができ、設計の自由度が高まる。
【００３９】
次に、パワーユニット５４周りの構成について説明する。図９は本発明に係る車体フレーム、パワーユニット、エアクリーナ並びに燃料タンク周りの左側面図である。図１０は本発明に係るパワーユニットの断面図であり、上から見たパワーユニット５４を展開した断面構造として表した。図１１は本発明に係るパワーユニットの前半部の断面図であり、図１０に対応する。図１２は本発明に係るパワーユニットの後半部の断面図であり、図１０に対応する。図１３は本発明に係るパワーユニットの後部並びに後輪用スイングアーム周りの平面図である。
【００４０】
パワーユニット５４は、前部の前後Ｖ型エンジン１００と後部の変速機ユニット１３０とを組合わせたものである。すなわち、パワーユニット５４に変速機ユニット１３０を備える。
【００４１】
図９に示すように、Ｖ型エンジン１００は、側面視でバンク角θ１（気筒１０１，１０２間の挟み角θ１）を略９０°又は９０°を上回る角度に設定した、２気筒エンジンである。Ｖ型エンジン１００において、前バンクの気筒１０１、すなわち前部の気筒１０１は、前輪５２（図２参照）の車軸上方を指向するように前方へ概ね水平に延びる。後バンクの気筒１０２、すなわち後部の気筒１０２は、アッパフレーム２２の下傾端部２２ａを指向するように上方へ概ね垂直に延びる。本発明は、このようにしてバンク角θ１の二等分線Ｌ１をヘッドパイプ２１に指向させて、Ｖ型エンジン１００を配置したことを特徴とする。
【００４２】
さらに図９は、Ｖ型エンジン１００のクランク軸１０３を、ホイールベースの中間位置Ｐ１（図２参照）よりも前方に配置することにより、前バンクの気筒１０１を左右のダウンフレーム２３，２３よりも前方に配置したこと、及び、後バンクの気筒１０２を左右のアッパフレーム２２，２２間に配置した（図３も参照）ことを示す。
【００４３】
前バンクの気筒１０１を、左右のダウンフレーム２３，２３よりも前方に配置することによって、Ｖ型エンジン１００を極力前方へ配置することができる。この結果、低床式車両１０の重心を前に設定することができるので、前輪５２と後輪６３（図２参照）とにかかる荷重を、より適正に配分することができる。
【００４４】
さらには、前バンクの気筒１０１を前に配置することによって、Ｖ型エンジン１００のクランク軸１０３の位置が前方へ移る。この場合であっても、バンク角θ１の二等分線Ｌ１はヘッドパイプ２１に指向する。クランク軸１０３の位置が前方へ移った分、バンク角θ１の二等分線Ｌ１が起立するので、これに応じて後バンクの気筒１０２が車体後方へ傾く。従って、後バンクの気筒１０２の高さを下げることができる。このため、Ｖ型エンジン１００の搭載の自由度がより高まる。
【００４５】
さらにまた、後バンクの気筒１０２を左右のアッパフレーム２２，２２間に配置したので、アッパフレーム２２，２２を下げても後バンクの気筒１０２に干渉することはない。このため、アッパフレーム２２，２２を極力低い位置に通すことができる。従って、車体フレーム２０の重心が下がるので、低床式車両１０の低重心化を図ることができるとともに、振動低減もより可能になる。しかも、低床７３（図１参照）をより低くできるので、低床式車両１０の運転がより容易になる。さらには、アッパフレーム２２，２２を下げることにより、運転者が乗車するときに、車体フレーム２０をより跨ぎ易くなる。
【００４６】
Ｖ型エンジン１００を前方に配置できるようにするために、上記図２に示すようにエンジン（水冷エンジン）１００のためのラジエータ５５をヘッドパイプ２１の前方に配置した。従来、水冷エンジンの前に配置されていたラジエータ５５を、ヘッドパイプ２１の前方に移すことによって、Ｖ型エンジン１００を極力前方へ配置することができる。
【００４７】
Ｖ型エンジン１００並びに変速機ユニット１３０は、下半部を低床支持フレーム４１，４２（この図では左のみ示す。）の下方へ下げて配置したものである。このため、低床支持フレーム４１，４２で下から支えられる低床７３（図１参照）の下方に、Ｖ型エンジン１００並びに変速機ユニット１３０を配置して低床式車両１０に搭載することができる。クランク軸１０３は、低床７３並びに低床支持フレーム４１，４２よりも下方にある。
【００４８】
このようにすることで、ヘッドパイプ２１の高さ中央の点Ｐ２と変速機ユニット１３０の最終出力軸１３８とを通る直線Ｌ２の下方のスペースＳ１に、Ｖ型エンジン１００並びに吸気系１９０を配置した。しかも、バンク角θ１の二等分線Ｌ１をヘッドパイプ２１に指向させることができる。
【００４９】
ここで、吸気系１９０とは、Ｖ型エンジン１００に燃焼用空気を供給する系統であって、エアクリーナ５６並びにエアクリーナ５６から各気筒１０１，１０２に接続する各吸気連結管１９１，１９１を含む。
【００５０】
バンク角θ１の二等分線Ｌ１をヘッドパイプ２１に指向させて、Ｖ型エンジン１００を配置したので、バンク角θ１を略９０°以上の広角に設定することができる。バンク角θ１を大きくすることにより、Ｖ型エンジン１００の振動に対してもより有利にすることができるとともに、各気筒１０１，１０２のための吸気連結管１９１，１９１並びにエアクリーナ５６を含む吸気系１９０を配置する、大きいスペースを確保することができる。従って、吸気系１９０の設計の自由度が高まる。
【００５１】
さらには、バンク角θ１の二等分線Ｌ１がヘッドパイプ２１に指向しているので、Ｖバンク間とヘッドパイプ２１との間に、大きいスペースを確保することができる。このようなＶバンク間の大きいスペースに、吸気連結管１９１，１９１並びにエアクリーナ５６を含む吸気系１９０を、ヘッドパイプ２１に指向させて配置するので、吸気系１９０及びＶ型エンジン１００を効率良く連結することができ、Ｖ型エンジン１００の性能向上を図ることができる。また、吸気系１９０を比較的低い位置に小型化して集約できる。このため、低い吸気系１９０の上部に燃料タンク５７を容易に配置して、質量を前部に集中させることができる。
【００５２】
低床式車両１０の前部に燃料タンク５７を配置することにより、低床式車両１０の重心を前に設定することができるので、前輪５２と後輪６３とにかかる荷重を、より適正に配分することができる。しかも、シート５８（図２参照）の下方に燃料タンク５７を配置しなくてすむので、シート５８下に大きいスペースを確保して、収納スペースの大きい収納ボックス５９（図２参照）を配置するなど、多大な効果を発揮する。
【００５３】
さらにまた、ヘッドパイプ２１と変速機ユニット１３０の最終出力軸１３８とを通る直線Ｌ２の下方のスペースＳ１に、Ｖ型エンジン１００並びに吸気系１９０を配置したので、エアクリーナ５６の上方のスペースＳ２を有効に利用することができる。従って、エアクリーナ５６の上方に機能部品としての燃料タンク５７を容易に配置することができる。
【００５４】
なお、後バンクの気筒１０２の先端並びに吸気系１９０のエアクリーナ５６の上端は、直線Ｌ２よりも若干上方へ突き出てはいるものの、アッパフレーム２２，２２の上側の輪郭線と概ね一致する範囲内であり、実質的にはヘッドパイプ２１と最終出力軸１３８とを通る直線Ｌ２の下方のスペースＳ１に配置されているものと、みなすことができる。
【００５５】
図１０〜図１２にはパワーユニット５４の断面構成を示す。なお、Ｖ型エンジン１００については後バンクの気筒１０２を省略して表した。
Ｖ型エンジン１００は、左右二分割形式のクランクケース１０４、クランクケース１０４に連結した前バンクの気筒１０１並びに後バンクの気筒１０２（図９参照）、これらの気筒１０１，１０２の先端に連結したヘッド１０５並びにヘッドカバー１０６、車幅方向に延びてクランクケース１０４内に回転可能に収納されたクランク軸１０３、クランク軸１０３にコネクティングロッド１０７にて連結されたピストン１０８、カム室１０９に収納された動弁機構１１１、点火プラグ１１２等からなり、水冷ジャケットを有する水冷式エンジンである。
【００５６】
図中、１１３はカムチェーン、１１４は冷却水ポンプ用駆動ギヤ、１１５は右サイドカバー、１１６は交流発電機、１１７はスタータモータ（後述する）によるクランク軸駆動用ギヤである。
クランクケース１０４の左側部に左サイドカバー１１８を被せることで、クランク軸１０３の左端部、交流発電機１１６、後述する第１伝動軸１３６の左端部周りを大きく覆っている。
【００５７】
変速機ユニット１３０は、Ｖ型エンジン１００の一側部（右側Ｒ）でエンジン１００に結合し、低床式車両１０の一側部（右側Ｒ）にて後方へ延在し、後輪用スイングアーム６２のピボット部分で、低床式車両１０の他側部（左側Ｌ）から後輪６３を駆動するように構成したものである。
このようにして、クランクケース１０４と変速機ユニット１３０とを、平面視略コ字状に組合わせてパワーユニット５４を構成し、低床式車両１０の他側部（左側Ｌ）に平面視略コ字状の開口を設けることができる。
このように構成したので、Ｖ型エンジン１００或いは変速機ユニット１３０のみの変更が可能となり、汎用性の高いパワーユニット５４となる。
【００５８】
詳しく説明すると、変速機ユニット１３０は、クランクケース１０４の後部右面に取付けるとともに後方へ延びた主ケース１３１、主ケース１３１の右側開口を塞ぐ第１カバー１３２、主ケース１３１と第１カバー１３２とによって形成した第１変速機室１３３、主ケース１３１の後部左側部に重ね合わせた副ケース１３４、主ケース１３１と副ケース１３４とによって形成した第２変速機室１３５、クランクケース１０４内の後部から第１変速機室１３３内へ車幅方向に延びる第１伝動軸１３６、第１変速機室１３３内の後部から第２変速機室１３５内へ車幅方向に延びる第２伝動軸１３７、第２変速機室１３５内から副ケース１３４を貫通して左外方へ延びる最終出力軸１３８、クランク軸１０３の左端部から第１伝動軸１３６の左端部へ動力を伝達する第１ギヤ機構１３９、第１伝動軸１３６の右端部から第２伝動軸１３７の右端部へ動力を伝達するベルト式無段変速機構１４１並びに遠心クラッチ１４２、第２伝動軸１３７の左端部から最終出力軸１３８へ動力を伝達する第２ギヤ機構１４３、等からなる。
【００５９】
ベルト式無段変速機構１４１は、図示せぬサーボモータによって変速用ギヤ１４７を介して変速制御される、モータ制御方式を採用したものである。
１４４はバランサ、１４５はリラクタ、１４６はパルサ（クランク軸の角度センサ）であってエンジン１００の点火制御並びに燃料噴射制御用に用いるものである。
【００６０】
さらに図１３を参照しつつ説明すると、最終出力軸１３８の左端に伝動軸１５１をスプライン結合し、伝動軸１５１に駆動スプロケット１５２を取付け、一方、後輪６３用車軸１５３に被動スプロケット１５４を取付け、これらの駆動・被動スプロケット１５２，１５４間にチェーン１５５を掛けることで、Ｖ型エンジン１００の動力を変速機ユニット１３０からチェーンドライブ機構１５０によって、後輪６３に伝達することができる。
【００６１】
ところで、最終出力軸１３８の軸心Ｃ１は後輪用スイングアーム６２のピボット中心Ｃ１（スイング中心Ｃ１）でもある。
スイングアーム６２は、左アーム１６１と右アーム１６２とこれら左・右アーム１６１，１６２間を繋ぐクロスメンバ１６３とからなる、平面視略Ｈ字状の部材であり、後端部に後輪６３を回転自在に支承することができる。
【００６２】
このようなスイングアーム６２は、主ケース１３１の後部右側面と副ケース１３４の後部左側面とを、左・右アーム１６１，１６２の前端間で挟み込むように配置したものである。左アーム１６１の前端に有する左被支承部１６１ａを、副ケース１３４の後部左側部に左ピボット１６４にて支承するとともに、右アーム１６２の前端に有する右被支承部１６２ａを、主ケース１３１の後部右側部に右ピボット１６５にて支承することによって、スイングアーム６２を上下スイング可能に取付けることができる。
【００６３】
なお、ピボット１６５は主ケース１３１に出没可能にねじ込む雄ねじである。主ケース１３１にピボット１６５をねじ込むことで予め引き込んでおき、スイングアーム６２をピボット中心Ｃ１に位置合わせした後に、ピボット１６５の先端を露出させて、右被支承部１６２ａに嵌合することにより、主ケース１３１に右被支承部１６２ａを取付けることができる。
【００６４】
左アーム１６１はチェーンケースを兼ね、この左アーム１６１の左側開口をチェーンカバー１６６によって覆うことで、駆動・被動スプロケット１５２，１５４並びにチェーン１５５を収納することができる。
【００６５】
以上の説明から明らかなように、パワーユニット５４は、クランクケース１０４の後端部と、変速機ユニット１３０の主・副ケース１３１，１３４の左側部と、スイングアーム６２の左アーム１６１の前端部と、によって囲んだ平面視略コ字状の開口を、低床式車両１０の他側部（左側Ｌ）に設けることができる。
【００６６】
次に、車体フレーム２０とパワーユニット５４との関係について説明する。図１４は本発明に係る車体フレーム並びにパワーユニット周りを左前方から見た斜視図である。図１５は本発明に係る車体フレーム、パワーユニット並びにエアクリーナ周りを左後方から見た斜視図である。図１６は本発明に係る車体フレーム、パワーユニット並びにエアクリーナ周りを右前方から見た斜視図である。
図１７は本発明に係る車体フレーム並びにパワーユニット周りを右後方から見た斜視図である。
【００６７】
図１４〜図１７は、ダイヤモンド型フレームである車体フレーム２０にＶ型エンジン１００並びに変速機ユニット１３０を懸架したことを示す。
Ｖ型エンジン１００については、クランクケース１０４の左側部を、左側第１・第２・第３ハンガプレート３５，３６，３７を介して車体フレーム２０に取付けるとともに、クランクケース１０４の右側部を、右側ハンガ部２３ａ及び右側第１ハンガプレート３８を介して車体フレーム２０に取付けた。
【００６８】
一方、変速機ユニット１３０については、主ケース１３１の左側部の上部を、左側第３・第４ハンガプレート３７，４４を介して車体フレーム２０に取付けるとともに、主ケース１３１の右側部の上部を、右側第２・第３ハンガプレート３９，４８を介して車体フレーム２０に取付けた。
なお、クロスメンバ３２，３３は、エンジン用ガード部材の役割を兼ねる。
【００６９】
車体フレーム２０をダイヤモンド型フレームとし、このダイヤモンド型フレームにＶ型エンジン１００を懸架したので、エンジン１００を車体フレーム２０の一部とすることができる。このため、Ｖ型エンジン１００の下にフレームの部材を通す必要がない。従って、Ｖ型エンジン１００を最低地上高さまで下げることができる。この結果、図９に示すように、Ｖ型エンジン１００のクランク軸１０３も下がるので、その分、低床７３（図１参照）の上方のスペースを広くとることができる。さらには、Ｖ型エンジン１００を下げることで、クランクケース１０４の上方に低床７３を配置し、ステップ幅（低床７３の幅）を狭くすることができる。
【００７０】
一般的には、クランク軸１０３が下がればバンク角θ１は小さくなる。本発明のレイアウトは、幅の狭いＶ型エンジン１００を採用することにより、バンク角θ１を確保している。
このようにして、略９０°又は９０°を上回るバンク角θ１を有するＶ型エンジン１００の搭載自由度を、より高めることができる。しかも、Ｖ型エンジン１００を下げることで、低床式車両１０の低重心化を図ることができる。
【００７１】
図９を参照しつつ説明すると、アッパフレーム２２，２２は、Ｖ型エンジン１００の後バンクの気筒１０２近傍まで後下方へ傾斜しつつ略直線状に延びた後に、傾斜度合いを緩やかにして、後輪用スイングアーム６２のピボット（最終出力軸１３８の位置）近傍まで延びている。
【００７２】
このようにして、アッパフレーム２２，２２を前後方向に概ね直線状に延すことができる。このため、アッパフレーム２２，２２の剛性をより高めることができ、この結果、車体フレーム２０の剛性をより高めることができる。
このように、アッパフレーム２２，２２の前部は吸気系１９０の安定に寄与し、アッパフレーム２２，２２の後部は後輪６３からの荷重を有効に受け止めるように機能することができる。従って、小型・軽量な構成によって車体フレーム２０の剛性を有効に保持することができる。
【００７３】
図１５に示すように、車体フレーム２０における左右の第１補強材２４，２４を外方へ湾曲するように形成したことにより、エアクリーナ５６の容量を増すことができるとともに、エアクリーナ５６を前方へ配置しても、ヘッドパイプ２１に干渉したり、フロントフォーク５１（図２参照）の最大旋回範囲で干渉しないようにすることができる。
【００７４】
図１５において、１４８は無段変速比可変用サーボモータであり、上記図１１に示す変速用ギヤ１４７を介してベルト式無段変速機構１４１の無段変速比を制御するものである。図１６において、１２１はエンジン冷却水用ポンプである。さらに図１６及び図１７は、クランクケース１０４の右側面に変速機ユニット１３０の右上部のブラケット１７２を取外し可能に取付けたことを示す。
【００７５】
ところで、上記図９に示すように、クランクケース１０４と変速機ユニット１３０とを、左側第３ハンガプレート３７並びに連結部材１７３にて，上下で連結するとともに、これらの左側第３ハンガプレート３７並びに連結部材１７３を、パワーユニット５４の平面視略コ字状の開口側に設けたことを示す。左側第３ハンガプレート３７は、連結部材の役割を果たす。
【００７６】
詳しくは、クランクケース１０４の左後下部に連結部材１７３の前部を２個のボルト１７４，１７４で取付けるとともに、変速機ユニット１３０の左前下部に連結部材１７３の後部を１個のボルト１７５で取付けた。
また、クランクケース１０４の左後上部に左側第３ハンガプレート３７（連結部材３７）の前部を１個のボルト１７８で取付けるとともに、変速機ユニット１３０の左前上部に左側第３ハンガプレート３７の後部を１個のボルト１７９で取付けた。
【００７７】
このようにすることで、パワーユニット５４の剛性を十分に確保することができる。従って、車体フレーム２０の一部となるエンジン１００並びに変速機ユニット１３０からなるパワーユニット５４の剛性が高まるので、車体フレーム２０の剛性をも、より高めることができる。
【００７８】
さらには、上下の連結部材３７，１７３をパワーユニット５４の平面視略コ字状の開口側に設けることによって、開口部分を上下の連結部材３７，１７３で補強することができるので、効率的に所望の剛性を確保することができ、剛性の確保に自由度がでるとともに、連結部材３７，１７３が車体から突出しないので低床式車両１０の外観性が高まる。
【００７９】
さらに連結部材１７３は、上記図４〜図６に示すように、メインスタンド（スタンド部材）１７６を保持するように構成したものである。すなわち、正面視略門型のメインスタンド１７６の左上部を連結部材１７３の下端部に連結するとともに、メインスタンド１７６の右上部をステー１７７を介して変速機ユニット１３０の下部に連結することで、メインスタンド１７６を起立及び格納可能に取付けた。
【００８０】
パワーユニット５４の剛性を確保するための連結部材１７３が、メインスタンド１７６を保持する役割を兼ねるので、他の機能部品との兼用化を達成することができ、低床式車両１０を、部品数が少なく軽量・小型の構成にすることができる。
【００８１】
次に、吸気系１９０について説明する。図１８は本発明に係る車体フレーム、Ｖ型エンジン、吸気系周りの左側面図であり、エアクリーナ５６を断面して表した。図１９は本発明に係るエアクリーナ並びに車体カバー周りの背面断面図、図２０は本発明に係るエアクリーナの分解図、図２１は本発明に係るエアクリーナの作用図である。
【００８２】
上記図９及び図１８を参照しつつ説明すると、Ｖ型エンジン１００の上方に吸気連結管１９１，１９１並びにエアクリーナ５６を含む吸気系１９０を配置し、エアクリーナ５６の上部に、車両用付属品としての燃料タンク５７を配置するスペースＳ２を設けたことが示されている。
詳しくは、Ｖ型エンジン１００のＶバンク間（気筒１０１，１０２間）に、ヘッドパイプ２１に指向させて吸気系１９０を配置するとともに、この吸気系１９０の上部に燃料タンク５７を配置した。
【００８３】
より具体的に説明すると、Ｖ型エンジン１００は、各気筒１０１，１０２をエアクリーナ５６に連結する吸気連結管１９１，１９１をそれぞれ備える。各吸気連結管１９１，１９１は、それぞれスロットル弁１９２，１９２及び燃料噴射弁１９３，１９３を備えるとともに、エアクリーナ５６内に延びる送気管（ファンネル）１９４，１９４を各々備える。送気管１９４，１９４は、吸気連結管１９１，１９１の各一端に接続し、側面視略ハ字状に配列したものである。これらの送気管１９４，１９４の間にフィルタエレメント２０６を配置した。
【００８４】
図中、１４９はセルモータである。１９５はエアクリーナ５６内の吸気温度を検出吸気温度センサであり、燃料噴射弁１９３，１９３の噴射量を演算制御するときに、吸気温度で補正するために用いるものである。
【００８５】
図１８〜図２０に示すように、エアクリーナ５６は、低床式車両１０の側方から保守・点検することが可能な構成である。エアクリーナ５６の具体的な構成は、クリーナケース２０１と、クリーナケース２０１の下端開口２０２を塞ぐ脱着可能な底板２０３と、底板２０３からケース内に延びる２個の送気管１９４，１９４と、クリーナケース２０１の後上部に設けた点検口２０４を塞ぐ脱着可能な点検用リッド２０５と、クリーナケース２０１の内部に収納した筒状のフィルタエレメント２０６と、クリーナケース２０１の左側部又は右側部に設けたフィルタ点検孔２０７と、このフィルタ点検孔２０７を塞ぐ脱着可能な蓋部材２０８と、蓋部材２０８に設けた略Ｌ字状の吸気管２０９と、からなる。
【００８６】
蓋部材２０８は、吸気管２０９の一端を脱着可能に取付け、吸気管２０９に連通する連通管２１１を備え、連通管２１１に連通するフィルタエレメント２０６の一端を脱着可能に取付けたものである。このようにして、エアクリーナ５６は、内部にフィルタエレメント２０６を備え、エアクリーナ５６の側部の蓋部材２０８により脱着可能に構成することができる。
【００８７】
エアクリーナ５６を覆ったセンターカバー７５（車体カバー７０の一部）は、点検用孔７５ａを設けるとともに、この点検用孔７５ａを塞ぐ脱着可能な点検用リッド２１２を設けたものである。点検用リッド２１２は、蓋部材２０８に対向する位置にある。
【００８８】
吸気管２０９から取り入れられた空気は、連通管２１１、フィルタエレメント２０６、クリーナケース２０１、送気管１９４，１９４、吸気連結管１９１，１９１を通って、図８に示すＶ型エンジン１００の各気筒１０１，１０２に入る。
【００８９】
フィルタエレメント２０６を保守・点検するには、図２１に示すように、先ず、ビス２１３を外すとともに点検用リッド２１２の一端の係止溝２１２ａを点検用孔７５ａの縁から引き抜く。これで、センターカバー７５から点検用リッド２１２が外れる。
次に、ビス２１４を外して蓋部材２０８を点検用孔７５ａを通して外す。この結果、蓋部材２０８と共に、吸気管２０９及びフィルタエレメント２０６も外れる。
フィルタエレメント２０６を元に戻すには、上記取外し手順と逆手順にすればよい。
【００９０】
以上の説明から明らかなように、エアクリーナ５６を、低床式車両１０の側方から保守・点検することが可能な構成にしたので、エアクリーナ５６の上部から保守・点検をする必要はない。このため、エアクリーナ５６の上部に有効利用可能な広いスペースを十分に確保することができる。
【００９１】
さらには、エアクリーナ５６の内部に備えたフィルタエレメント２０６を、エアクリーナ５６の側部の蓋部材２０８により脱着可能に構成し、この蓋部材２０８に対向する点検用リッド２１２を、エアクリーナ５６を覆った車体カバー７０に設けたので、点検用リッド２１２を外した後に蓋部材２０８を外すことで、エアクリーナ５６の側部からフィルタエレメント２０６を簡単に脱着することができる。このため、フィルタエレメント２０６の保守・点検作業が容易であり、作業性が高まる。
【００９２】
さらにまた、図１８に示すように、エアクリーナ５６内に延びる複数の送気管１９４，１９４の間に、フィルタエレメント２０６を配置したので、エアクリーナ５６の側部からフィルタエレメント２０６を脱着するときに、フィルタエレメント２０６が送気管１９４，１９４に干渉することはない。このため、干渉を防止するためにエアクリーナ５６を大型にする必要もない。従って、エアクリーナ５６の小型化を図ることができ、この結果、エアクリーナ５６を低床式車両１０に搭載する設計の自由度が高まる。
【００９３】
また、エアクリーナの上部に、燃料タンク５７（図９参照）等の車両用付属品を配置するスペースＳ２を設けたことで、スペースＳ２を有効利用して車両用付属品を容易に配置することができるとともに、荷重配分についても設計の自由度を高めることができる。例えば、低床式車両１０の前部にエアクリーナ５６並びに燃料タンク５７を配置することにより、低床式車両１０の重心を前に設定することができるので、前輪５２と後輪６３とにかかる荷重を、より適正に配分することができる。
【００９４】
ところで、図１８に示すように各々の吸気連結管１９１，１９１は、アッパフレーム２２並びにダウンフレーム２３にほぼ沿わせて配置したことを特徴とする。すなわち、前バンクの気筒１０１に接続された吸気連結管１９１をダウンフレーム２３にほぼ沿わせて配置するとともに、後バンクの気筒１０２に接続された吸気連結管１９１をアッパフレーム２２にほぼ沿わせて配置した。
【００９５】
このため、各吸気連結管１９１，１９１を略直線状に構成することができる。略直線状の各吸気連結管１９１，１９１を採用することによって、各吸気連結管１９１，１９１から各気筒１０１，１０２へ、空気をより円滑に供給することができる。この結果、吸気効率をより向上させることができ、Ｖ型エンジン１００の出力性能を、より高めることができる。
【００９６】
しかも、このような構成をとることにより、車体フレーム２０の内側のスペースを有効に使ってコンパクトに配置することができるので、設計の自由度を増すことができ、低床式車両１０の外観性を高めることもできる。さらには、運転者が乗車するときに、車体フレーム２０の跨ぎ易さを向上することができる。
【００９７】
上述のように、各々の吸気連結管１９１，１９１の側面に対向するアッパフレーム２２とダウンフレーム２３との間は、トラス形状のフレーム構造である。このため、車体フレーム２０のうち、各吸気連結管１９１，１９１の延在方向の剛性をより一層高めることができる。このため、車体フレーム２０に懸架されたＶ型エンジン１００の出力性能を、より一層向上させることができる。
【００９８】
このトラス形状のフレーム構造に有する三角形状の第２の空間部２８は、エアクリーナ５６のフィルタエレメント２０６を出し入れすることのできる空間である。第２の空間部２８を有するので、エアクリーナ５６の側方からフィルタエレメント２０６を簡単に脱着することができる。このため、フィルタエレメント２０６の保守・点検作業が容易であり、作業性が高まる。しかも、エアクリーナ５６の小型化及び軽量化を図ることができる。
【００９９】
なお、図１９において、２２１，２２２はエレメント押え部である。図２０において、２２３，２２３は送気管接続ジョイント、２２４，２２４は送気管接続フランジ、２２５・・・はビス、２２６，２２７はパッキンである。
【０１００】
次に、Ｖ型エンジン１００の排気系２４０について説明する。図２２は本発明に係る車体フレーム、パワーユニット、排気系周りの左側面図、図２３は本発明に係る車体フレーム、パワーユニット、排気系周りの平面図である。
【０１０１】
上記図１４〜図１７も参照しつつ説明すると、Ｖ型エンジン１００の排気系２４０は、後バンクの気筒１０２に接続された第１の排気管２４１、前バンクの気筒１０１に接続された第２の排気管２４２、第１の排気管２４１の後端と第２の排気管２４２の後端とを集合する集合管２４３、集合管２４３の後端に延長管２４４を介して接続した消音器２４５とからなる。消音器２４５は触媒２４６（図２２参照）を内蔵し、後輪６３の右上側に配置したものである。
【０１０２】
後バンクの気筒１０２に接続された第１の排気管２４１は、後バンクの気筒１０２よりも後方（具体的には左後方）へ延出し、その後端を下方へ延して、パワーユニット５４における平面視略コ字状の開口のスペースＳ４を通し、その下端を後方（具体的には右後方）へ延ばしてパワーユニット５４の下を通し、その後端を集合管２４３を介して第２の排気管２４２に接続したものである。
【０１０３】
パワーユニット５４の平面視略コ字状の開口部分のスペースＳ４に、Ｖ型エンジン１００の後バンク１０２の気筒に接続された第１の排気管２４１を通したので、コ字状の開口部分のスペースＳ４を有効利用することができる。このため、第１の排気管２４１が車体から突出しないので、低床式車両１０の外観性が高まる。
【０１０４】
前バンクの気筒１０１に接続された第２の排気管２４２は、前バンクの気筒１０１から下方へ延ばし、その下端を右へ延ばし、その右端をパワーユニット５４の右下部に沿って後方へ延ばし、その後端を集合管２４３に接続したものである。
【０１０５】
図１４に示すように、第２の排気管２４２は、Ｖ型エンジン１００の前面一側部（右側）を通り、Ｖ型エンジン１００の他側部（左側）のエンジン前面のクランクケース１０４には、オイルフィルタ１２２及び又はオイルクーラ１２３を設けた。すなわち、クランクケース１０４の左半体における前部に、オイルフィルタ１２２やオイルクーラ１２３を備える。
【０１０６】
ところで、変速機ユニット１３０は、図１１に示すように右側部に吸気口２５１を設けるとともに、ベルト式無段変速機構１４１のプーリ２５２にファン２５３を設け、外気を吸引して変速機ユニット１３０内を空冷する構成である。冷却した後の排風は、図１４〜図１６に示すように変速機ユニット１３０の後上部に備えた排風部材２５４によって大気に放出されることになる。
【０１０７】
排風部材２５４は、側面視で上下逆Ｕ字状のダクトであり、排風を第１・第２の排気管２４１，２４２に当てるように構成したものである。第１・第２の排気管２４１，２４２における排風が当たる部分は、第１の排気管２４１と第２の排気管２４２との集合部分、すなわち集合管２４３又はその近傍である。第１・第２の排気管２４１，２４２における排風が当たる部分に、上記排気センサ２５５を設けた。すなわち、集合管２４３の後部に排気センサ２５５を設けた。排風によって排気センサ２５５を冷却するので、排気センサ２５５の機能や性能を保持する上で有利となる。
【０１０８】
この排気センサ２５５は、排ガス中の酸素量を検出するものである。この検出データに基づいて、燃料噴射弁１９３，１９３（図１８参照）の噴射量をフィードバック制御することができる。例えば、検出された酸素量が多いときには、空気供給量に対する燃料供給量の割合が小さいとして、燃料噴射弁１９３，１９３噴射量を増大させるように制御することになる。
【０１０９】
このように、第１・第２の排気管２４１，２４２における排風が当たる部分に排気センサ２５５を設けたので、排風によって排気センサ２５５を冷却することができる。排ガスによる排気センサ２５５の熱影響を軽減することができるので、排気センサ２５５の機能や性能を保持する上で有利となる。例えば、排気センサ２５５によって燃料噴射弁１９３，１９３（図１８参照）を常に良好に噴射制御することができる。
【０１１０】
以上の排気系２４０をまとめて述べる。
パワーユニット５４を平面視略コ字状に構成したので、Ｖ型エンジン１００の後バンクの気筒１０２に接続された第１の排気管２４１を、気筒１０２よりも後方へ延出し、その後端を下方へ延して平面視略コ字状の開口のスペースＳ４を通し、その下端を後方へ延ばし、その後端をＶ型エンジン１００の前バンクの気筒１０１に接続された第２の排気管２４２に接続することができる。
【０１１１】
このように、後バンクの気筒１０２に接続された第１の排気管２４１をパワーユニット５４の上を通し、さらに平面視略コ字状の開口のスペースＳ４を通して下へ延ばすことで、このスペースＳ４を有効利用し、前バンクの気筒１０１に接続された第２の排気管２４２と接続することができる。従って、前後Ｖ型エンジンのための複数の排気管を効率良く配置することができる。
【０１１２】
さらには、変速機ユニット１３０の後部に備えた排風部材２５４の排風を、第１・第２の排気管２４１，２４２に当てるように構成したので、排風によって第１・第２の排気管２４１，２４２及び管内の排ガスを所望の温度に制御することができる。特に、変速機ユニット１３０を冷却した後の排風によって第１・第２の排気管２４１，２４２や排ガスを冷却するようにすることで、両方を同時に冷却することができ、別個の冷却手段を設ける必要がなく、低床式車両１０の小型化を図ることができる。
【０１１３】
さらにまた、第１の排気管２４１と第２の排気管２４２との集合部分の近傍に、排風部材２５４の排風を当てるようにしたので、第１・第２の排気管２４１，２４２内の排ガスを一緒に冷却して温度制御することができるので、効率が良い。
【０１１４】
また、図１４に示すように、Ｖ型エンジン１００の前面の一側部には第２の排気管２４２を通すが、Ｖ型エンジン１００の前面の他側部におけるクランクケース１０４には、第１・第２の排気管２４１，２４２を通さない。排気管２４１，２４２が通らない空いたスペースを有効利用して、Ｖ型エンジン１００の前面の他側部におけるクランクケース１０４に、エンジン用オイル潤滑・冷却系の機能部品である、オイルフィルタ１２２やオイルクーラ１２３を設けることができるので、低床式車両１０の小型化を図ることができる。
【０１１５】
次に、後輪用リヤクッション６１の配置構成について説明する。
図２４は本発明に係る低床式車両の概要図であり、シート５８の下方に、シート５８の前後長と略同等の前後長を有する収納ボックス５９を備え、この収納ボックス５９の下方に後輪用リヤクッション６１を横置きにして配置したことを示す。図１３を参照すると、リヤクッション６１は、車体の略中心（車幅方向中心）に配置していることが判る。
【０１１６】
図２５は本発明に係る収納ボックス並びに後輪用リヤクッション周りの左側面図、図２６は図２５の２６−２６線断面図である。
後輪用リヤクッション６１は、アッパフレーム２２の後部に沿って配置されている。詳しくは、アッパフレーム２２のクッション用ブラケット３４にリヤクッション６１の一端部を連結し、スイングアーム６２のクッション用ブラケット１６７にリヤクッション６１の他端部を連結することで、アッパフレーム２２の上に且つアッパフレーム２２に略平行に、リヤクッション６１を配置した。
【０１１７】
収納ボックス５９は、その底面５９ａにリヤクッション６１のための点検用リッド２６１を備える。リヤクッション６１は、クッション性を調整するための調整部材６１ａを備える。収納ボックス５９の底面５９ａは調整部材６１ａの真上にある。
リヤクッション６１の調整時には、底面５９ａに弾性係合にて脱着可能に取付けられた点検用リッド２６１を外し、底面５９ａの点検用孔５９ｂから工具２６２を差し込んで、調整部材６１ａを調整すればよい。調整作業が簡単である。
【０１１８】
以上のリヤクッション６１の取付構造をまとめて述べる。
収納ボックス５９の下方に後輪用リヤクッション６１を横置きにして配置したので、収納ボックス５９を前後に延しても、車体の略中心に在る後輪用リヤクッション６１に干渉しない。従って、シート５８の下方にシート５８の前後長と略同等の前後長を有する収納ボックス５９を配置することができる。このため、収納ボックス５９の前後長を大きくして収納スペースを拡大することによって、長尺で径の大きい物を収納する収納スペースを容易に確保することができる。
【０１１９】
さらには、収納ボックス５９の底面に後輪用リヤクッション６１の点検用リッド２６１を備えたので、点検用リッド２６１を外してリヤクッション６１の保守・点検をすることができる。収納ボックス５９や車体カバー７０（図１参照）を外すことなく、簡単に保守・点検作業をすることができるので、作業性が高まる。
【０１２０】
さらにまた、後輪用リヤクッション６１を、ダイヤモンド型フレーム２０のアッパフレーム２２の後部に沿って配置したので、大きい剛性を有するアッパフレーム２２によって、後輪用リヤクッション６１の剛性を十分に確保することができるとともに、小型の懸架構造とすることができる。
【０１２１】
図２７は本発明に係る収納ボックスの変形例図であり、上記図２５に示す実施例に対応する。変形例の収納ボックス５９は、底面５９ａに備えた点検用リッド２６３が、ヒンジ２６４にて開閉するヒンジ構造であることを特徴とする。他の構成については、上記図２４〜図２６と同じであり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【０１２２】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項１は、車体フレームをダイヤモンド型フレームとし、このダイヤモンド型フレームにＶ型エンジンを懸架したので、エンジンを車体フレームの一部とすることができる。このため、Ｖ型エンジンや変速機ユニットの下にフレームの部材を通す必要がない。従って、Ｖ型エンジンや変速機ユニットを最低地上高さまで下げることができる。このようにして、ヘッドパイプと変速機ユニットの最終出力軸とを通る直線の下方のスペースに、Ｖ型エンジンと、吸気連結管並びにエアクリーナを含む吸気系とを、配置することができる。このため、エアクリーナの上方のスペースを有効に利用することができる。従って、エアクリーナの上方に燃料タンク等の機能部品を容易に配置することができる。しかも、燃料タンクをエアクリーナの上に配置することにより、シート下の収納ボックスの収納スペースを大きくする上で、極めて有利であり、設計の自由度を高めることができる。
【０１２３】
請求項２は、Ｖ型エンジンのクランク軸を、ホイールベースの中間位置よりも前方に配置したので、低床式車両の重心を前に設定することができるので、前輪と後輪とにかかる荷重のうち、前輪にかかる荷重配分を増すことができる。
さらには、クランク軸を前方に配置することで、前バンクの気筒を前に配置することができる。前バンクの気筒を前に配置することによって、Ｖ型エンジンのクランク軸の位置が前方へ移る。この場合であっても、バンク角の二等分線はヘッドパイプに指向する。クランク軸の位置が前方へ移った分、バンク角の二等分線が起立するので、これに応じて後バンクの気筒が車体後方へ傾く。従って、後バンクの気筒の高さを下げることができる。このため、ヘッドパイプと変速機ユニットの最終出力軸とを通る直線の下方のスペースに、Ｖ型エンジン並びに吸気系を配置することが、より一層容易になる。
【０１２４】
請求項３は、水冷エンジンの前に配置されていたラジエータを、ヘッドパイプの前方に移すことによって、Ｖ型エンジンを極力前方へ配置することができる。この結果、低床式車両の重心を前に設定することができるので、前輪と後輪とにかかる荷重を、より適正に配分することができる。
さらには、Ｖ型エンジンを前方へ配置することで、前バンクの気筒を前に配置することができる。前バンクの気筒を前に配置することによって、Ｖ型エンジンのクランク軸の位置が前方へ移る。この場合であっても、バンク角の二等分線はヘッドパイプに指向する。クランク軸の位置が前方へ移った分、バンク角の二等分線が起立するので、これに応じて後バンクの気筒が車体後方へ傾く。従って、後バンクの気筒の高さを下げることができる。このため、Ｖ型エンジンの搭載の自由度がより高まる。
【０１２５】
請求項４は、Ｖ型エンジンのＶバンク間の大きいスペースに、ヘッドパイプに指向させてエンジンの吸気系を配置するので、吸気系を比較的低い位置に小型化して集約できる。このため、低い吸気系の上部に燃料タンクを容易に配置して、質量を前部に集中させることができる。低床式車両の前部に燃料タンクを配置することで、前輪と後輪とにかかる荷重を、より適正に配分することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る低床式車両の左側面図（その１）
【図２】本発明に係る低床式車両の左側面図（その２）
【図３】本発明に係る低床式車両の平面図
【図４】本発明に係る車体フレームの左側面図
【図５】本発明に係る車体フレームの平面図
【図６】本発明に係る車体フレームの正面図
【図７】本発明に係る車体フレームを左側方から見た斜視図
【図８】本発明に係る車体フレームを右側方から見た斜視図
【図９】本発明に係る車体フレーム、パワーユニット、エアクリーナ並びに燃料タンク周りの左側面図
【図１０】本発明に係るパワーユニットの断面図
【図１１】本発明に係るパワーユニットの前半部の断面図
【図１２】本発明に係るパワーユニットの後半部の断面図
【図１３】本発明に係るパワーユニットの後部並びに後輪用スイングアーム周りの平面図
【図１４】本発明に係る車体フレーム並びにパワーユニット周りを左前方から見た斜視図
【図１５】本発明に係る車体フレーム、パワーユニット並びにエアクリーナ周りを左後方から見た斜視図
【図１６】本発明に係る車体フレーム、パワーユニット並びにエアクリーナ周りを右前方から見た斜視図
【図１７】本発明に係る車体フレーム並びにパワーユニット周りを右後方から見た斜視図
【図１８】本発明に係る車体フレーム、Ｖ型エンジン、吸気系周りの左側面図
【図１９】本発明に係るエアクリーナ並びに車体カバー周りの背面断面図
【図２０】本発明に係るエアクリーナの分解図
【図２１】本発明に係るエアクリーナの作用図
【図２２】本発明に係る車体フレーム、パワーユニット、排気系周りの左側面図図
【図２３】本発明に係る車体フレーム、パワーユニット、排気系周りの平面図
【図２４】本発明に係る低床式車両の概要図
【図２５】本発明に係る収納ボックス並びに後輪用リヤクッション周りの左側面図
【図２６】図２５の２６−２６線断面図
【図２７】本発明に係る収納ボックスの変形例図
【図２８】従来の低床式車両の概要図
【符号の説明】
１０…低床式車両、２０…車体フレーム、２１…ヘッドパイプ、２２…アッパフレーム、２３…ダウンフレーム、５５…ラジエータ、５６…エアクリーナ、５７…燃料タンク、７３…低床、１００…前後Ｖ型エンジン、１０１，１０２…気筒、１０３…クランク軸、１３０…変速機ユニット、１３８…変速機ユニットの最終出力軸、１９０…吸気系、Ｌ２…ヘッドパイプと変速機ユニットの最終出力軸とを通る直線、Ｐ１…ホイールベースの中間位置。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a technology for improving an engine mounting structure of a low-floor type vehicle.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In a low-floor vehicle such as a scooter-type motorcycle or a three-wheeled vehicle, a technique of mounting a front-rear V-type engine below a body frame is known (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-87763 A (page 3-4, FIG. 2)
[0004]
An outline of a conventional low-floor type vehicle disclosed in Patent Document 1 will be described with reference to FIG.
FIG. 28 is a schematic diagram of a conventional low-floor type vehicle, and FIG. 2 of JP-A-2001-88863 is shown again. The reference numerals have been re-assigned.
The conventional low-floor vehicle 300 is a scooter-type motorcycle having a power unit 320 mounted in a double cradle-type body frame 310 and below a low floor 318.
[0005]
The body frame 310 includes a pair of left and right upper frames 312, 312 (shown only on the left; the same applies hereinafter) extending rearward and downward from the head pipe 311, and a pair of left and right down frames 313, 313 extending downward from the head pipe 311. A pair of left and right center frames 314, 314 extending rearward and upward from the middle of extension of the down frames 313, 313; a pair of left and right lower frames 315, 315 extending rearward from lower ends of the down frames 313, 313; A pair of left and right rear frames 316 and 316 connecting the rear ends of the center frames 314 and 314 and the rear ends of the center frames 314 and 314, respectively.
[0006]
The rear ends of the upper frames 312 and 312 are connected while the center frames 314 and 314 are being extended. The low floor 318 can be supported by the body frame 310. The low floor 318 is a floor on which the feet of the occupant are placed.
[0007]
The power unit 320 includes a front-back V-type engine 321 and a rear transmission unit 331. The V-type engine 321 is a water-cooled engine provided with a front cylinder 322 and a rear cylinder 323 such that a bank angle θ10 of about 45 ° in a side view (a sandwich angle θ10 between the cylinders 322 and 323). . The front cylinder 322 extends substantially horizontally forward. The rear cylinder 323 extends to face the head pipe 311. As a result, the bank angle θ10 becomes a narrow angle of about 45 ° in side view. Naturally, the bisector L11 of the bank angle θ10 passes between the head pipe 311 and the front wheel 351. 324 is a crankshaft.
Exhaust pipes 326 and 326 connected to the respective cylinders 322 and 323 extend rearward below the engine 321 to reach the muffler 327.
[0008]
Further, in the low-floor type vehicle 300, an air cleaner 340 is disposed in a space between the head pipe 311 and a rear cylinder 323, a radiator 352 for cooling the engine is disposed between the engine 321 and the front wheel 351, and a seat is provided in an upper rear portion. 353 are arranged, and a front fuel tank 354 and a rear storage box 355 are arranged below the seat 353.
[0009]
The transmission unit 331 includes a transmission unit 333 that can swing vertically using the final output shaft 332 as a swing base end. The rear wheel 334 can be attached to the transmission unit 333, and the transmission unit 333 can be suspended from the vehicle body frame 310 via the rear cushion 335. The rear cushion 335 is disposed vertically below the seat 353 and between the fuel tank 354 and the storage box 355. L12 is a straight line passing through the head pipe 311 and the final output shaft 332.
[0010]
The air cleaner 340 includes a filter element 341 inside, an intake port 342 provided at an upper portion, and the intake port 342 is closed by an upper lid 343. The cylinders 322 and 323 are connected to the air cleaner 340 by the intake connection pipes 344 and 345, respectively. The intake connection pipe 344 connected to the front cylinder 322 reaches the air cleaner 340 through the space between the cylinders 322 and 323. On the other hand, the intake connection pipe 345 connected to the rear cylinder 323 passes over the rear cylinder 323 and reaches the air cleaner 340.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
Incidentally, the storage space of the storage box 355 is preferably as large as possible. In particular, a large storage space in the front-rear direction is convenient because long storage items can be stored. However, since the fuel tank 354 is disposed in front of the storage box 355, there is a limit in increasing the storage space in the front-rear direction.
On the other hand, it is conceivable that the storage space of the storage box 355 is increased by disposing the fuel tank 354 at another position, for example, on the air cleaner 340.
[0012]
However, since the conventional low-floor type vehicle 300 has the V-type engine 321 and the transmission unit 331 disposed in the double cradle-type body frame 310, the V-type engine 321 and the transmission unit 331 are located right and left below. Pass through the lower frames 315 and 315. Since the V-type engine 321 and the transmission unit 331 cannot be lowered any more, the crankshaft 324 of the V-type engine 321 is relatively high. Accordingly, the intake connection pipe 345 and the air cleaner 340 connected to the rear cylinder 323 are also at a high position, and protrude significantly above the straight line L12 passing through the head pipe 311 and the final output shaft 332. If it is too large above the straight line L12, the area above the air cleaner 340 cannot be used effectively.
[0013]
Therefore, an object of the present invention is to provide a low-floor vehicle in which an intake connection pipe and an air cleaner are disposed above a front-rear V-type engine and a transmission unit, and that a functional component such as a fuel tank is easily disposed above the air cleaner. It is to provide the technology that can be done.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, a first aspect of the present invention is a low-floor vehicle in which a front-rear V-type engine and a transmission unit are mounted below a low floor, and an intake system including an intake connection pipe and an air cleaner is arranged above the low-floor vehicle. In floor type vehicles,
The low-floor type vehicle has a vehicle body frame as a diamond type frame including an upper frame extending rearward and downward from a head pipe, and a down frame extending downward from a head pipe,
A low-floor vehicle in which a V-type engine is suspended on the diamond-shaped frame, and a V-type engine and an intake system are arranged in a space below a straight line passing through a head pipe and a final output shaft of a transmission unit. Engine mounted structure.
[0015]
Since the vehicle body frame is a diamond frame and the V-type engine is suspended on the diamond frame, the engine can be a part of the vehicle body frame. For this reason, it is not necessary to pass the members of the frame under the V-type engine or the transmission unit. Therefore, the V-type engine and the transmission unit can be lowered to the minimum ground height. In this way, the V-type engine and the intake system including the intake connection pipe and the air cleaner can be arranged in the space below the straight line passing through the head pipe and the final output shaft of the transmission unit. Therefore, the space above the air cleaner can be effectively used. Therefore, functional components such as a fuel tank can be easily arranged above the air cleaner. In addition, arranging the fuel tank above the air cleaner is extremely advantageous in increasing the storage space of the storage box below the seat, and can increase the degree of freedom in design.
[0016]
A second aspect of the present invention is characterized in that the crankshaft of the V-type engine is disposed forward of an intermediate position of the wheel base.
Since the crankshaft of the V-type engine is located ahead of the intermediate position of the wheelbase, the center of gravity of the low-floor vehicle can be set forward. Such a load distribution can be increased.
Furthermore, by arranging the crankshaft forward, the cylinder of the front bank can be arranged forward. By arranging the cylinders in the front bank forward, the position of the crankshaft of the V-type engine shifts forward. Even in this case, the bisector of the bank angle is directed to the head pipe. As the position of the crankshaft moves forward, the bisector of the bank angle rises, and accordingly, the cylinder in the rear bank leans toward the rear of the vehicle body. Therefore, the height of the cylinder in the rear bank can be reduced. For this reason, it becomes much easier to arrange the V-type engine and the intake system in a space below a straight line passing through the head pipe and the final output shaft of the transmission unit.
[0017]
According to a third aspect of the present invention, the V-type engine is a water-cooled engine, and a radiator for the water-cooled engine is disposed in front of a head pipe.
By moving the radiator disposed in front of the water-cooled engine to the front of the head pipe, the V-type engine can be disposed as forward as possible. As a result, the center of gravity of the low-floor vehicle can be set forward, so that the load applied to the front wheels and the rear wheels can be more appropriately distributed.
Further, by arranging the V-type engine forward, the cylinder in the front bank can be arranged in front. By arranging the cylinders in the front bank forward, the position of the crankshaft of the V-type engine shifts forward. Even in this case, the bisector of the bank angle is directed to the head pipe. As the position of the crankshaft moves forward, the bisector of the bank angle rises, and accordingly, the cylinder in the rear bank leans toward the rear of the vehicle body. Therefore, the height of the cylinder in the rear bank can be reduced. Therefore, the degree of freedom of mounting the V-type engine is further increased.
[0018]
According to a fourth aspect of the present invention, an intake system is disposed between the V banks of the V-type engine so as to face the head pipe, and a fuel tank is disposed above the intake system.
Since the intake system of the engine is arranged in the large space between the V banks of the V-type engine and directed to the head pipe, the intake system can be reduced in size to a relatively low position and integrated. Therefore, the fuel tank can be easily arranged above the low intake system, and the mass can be concentrated on the front part. By arranging the fuel tank at the front of the low-floor type vehicle, the load applied to the front wheels and the rear wheels can be more appropriately distributed.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. In addition, “front”, “rear”, “left”, “right”, “up”, and “down” follow directions viewed from the driver, and Fr is the front side, Rr is the rear side, L is the left side, and R is the right side. , CL indicate the vehicle width center (body center). Also, the drawings should be viewed in the direction of reference numerals.
[0020]
First, the overall configuration of the low floor vehicle 10 will be described. FIG. 1 is a left side view (part 1) of a low-floor type vehicle according to the present invention, showing a configuration in which a vehicle body cover is mounted. FIG. 2 is a left side view (part 2) of the low-floor vehicle according to the present invention, showing a configuration in which a vehicle body cover is removed. FIG. 3 is a plan view of the low-floor type vehicle according to the present invention, showing a configuration in which a vehicle body cover is removed.
[0021]
The low-floor type vehicle 10 includes a body frame 20, a front fork 51 attached to a head pipe 21 of the body frame 20, a front wheel 52 attached to the front fork 51, a handle 53 connected to the front fork 51, and a body frame 20. , A radiator 55, an air cleaner 56, and a fuel tank 57 mounted on the front upper portion of the vehicle body frame 20, a seat 58 mounted on the rear upper portion of the vehicle body frame 20, and a vehicle frame 20 below the seat 58. A storage box 59 attached to the rear of the vehicle body, a swing arm 62 suspended by a rear cushion 61 for the rear wheel at the rear of the vehicle body frame 20, and a rear wheel 63 attached to the swing arm 62 are main constituent members, and Full cowling type vehicle covered with a body cover (cowl) 70 A.
[0022]
More specifically, the seat 58 is a tandem seat that can be driven by two persons in front and back, and includes a movable (adjustable) seat back 64 for a driver in the center. Such a seat 58 can be attached to the body frame 20 by a seat rail 65 extending rearward from the upper rear part of the body frame 20.
P1 is an intermediate position of the wheel base (the center distance between the front wheel 52 and the rear wheel 63), and the distance X1 is equal to the distance X2.
[0023]
As shown in FIG. 1, the vehicle body cover 70 includes a front cover 71 that covers a front portion of the head pipe 21 and an upper portion of the front wheel 52, an inner cover 72 that covers a rear portion of the front cover 71, and a step of placing a foot of the driver. Left and right low floors 73 as floors (only the left side is shown; the same applies hereinafter), left and right floor skirts 74 extending downward from outer edges of these low floors 73, and a longitudinal center of the body frame 20 extending rearward from the inner cover 72. , A rear cover 77 extending rearward from the center cover 75 to cover the rear part of the vehicle body frame 20, the seat rail 65, and the storage box 59, and a rear cover 77 covering the rear upper part of the vehicle body behind the side cover 76. Become.
[0024]
The center cover 75 is a member that also covers the air cleaner 56, the fuel tank 57, and the engine 100.
In the figure, 81 is a wind screen, 82 is a front fender, 83 is a headlamp, 84 is a turn signal, 85 is a rear spoiler and rear grip, 86 is a tail lamp, 87 is a rear fender, 87 is a number plate.
[0025]
Next, the body frame 20 will be described. 4 is a left side view of the vehicle body frame according to the present invention, FIG. 5 is a plan view of the vehicle body frame according to the present invention, FIG. 6 is a front view of the vehicle body frame according to the present invention, and FIG. FIG. 8 is a perspective view of the vehicle body frame according to the present invention as viewed from the right side.
[0026]
The body frame 20 includes a pair of left and right upper frames 22, 22 extending rearward and downward from the head pipe 21, and a front portion of a crankcase 104 of the V-type engine 100 (see FIG. 2) extending downward from the head pipe 21. And a pair of left and right down frames 23, 23 connected to the V-type engine 100.
[0027]
More specifically, the upper frames 22, 22 extend substantially linearly from the upper part of the head pipe 21 to the rear and lower, and extend from the lower inclined end 22a to the rear to lower and lower. It is. The down frames 23, 23 are pipe members extending from the lower part of the head pipe 21 to the rear lower part at an inclination angle larger than that of the upper frames 22, 22.
[0028]
A truss-shaped frame structure (a triangular frame structure) is provided between the left upper frame 22 and the left down frame 23 and between the right upper frame 22 and the right down frame 23.
[0029]
Specifically, in the truss-shaped frame structure, a substantially horizontal first reinforcing member 24 extends from a joint portion between the head pipe 21 and the down frame 23 toward the upper frame 22, and the upper frame 22 and the first reinforcing member 24 are extended. The second reinforcing member 25 is extended from the joining portion with the lower frame 23 to the lower end of the down frame 23, and further joined between the vicinity of the lower inclined end portion 22a of the upper frame 22 and the middle of the extending of the second reinforcing member 25. With the configuration in which the third reinforcing member 26 is bridged between the two, three space portions 27 to 29 each having a triangular shape in a side view are provided. These spaces 27 to 29 penetrate in the vehicle width direction.
[0030]
That is, the first space portion 27 is a space formed by the head pipe 21, the upper frame 22, and the first reinforcing member 24. The second space 28 is a space formed by the down frame 23 and the first and second reinforcing members 24 and 25. The third space 29 is a space formed by the upper frame 22 and the second and third reinforcing members 25 and 26.
[0031]
Further, in the body frame 20, a cross member 31 is bridged between the left and right upper frames 22, 22 near the downwardly inclined end portion 22a of the upper frame 22, so that the left and right down frames 23, 23 extend halfway and at the lower end. The rigidity is ensured by bridging the two cross members 32 and 33 between them. The cross member 31 between the left and right upper frames 22 includes a bracket 34 for a cushion.
[0032]
The body frame 20 includes a left first hanger plate 35 at a lower end portion of the left down frame 23, a left second hanger plate 36 at the left third reinforcing member 26, and a left upper frame 22 and a left third hanger plate 36. A left third hanger plate 37 is provided in the vicinity of the joint with the reinforcing member 26, and a left fourth hanger plate 44 is provided at the rear end of the left upper frame 22, and as shown in FIG. A right hanger portion 23a is provided at the lower end of the right side, a right first hanger plate 38 is provided on the right third reinforcing member 26, and a right second hanger plate 38 is provided near a joint between the right upper frame 22 and the right third reinforcing member 26. A right hanger plate 48 is provided at the rear end of the right upper frame 22.
These hanger plates 35 to 39, 44, and 48 are connecting members detachable from the vehicle body frame 20.
[0033]
According to the present invention, the low floor 73 (see FIG. 1) is supported by the left and right low floor support frames 41, 42 fixed to the lower portions of the down frames 23, 23 via the stays 47, 47 and extending forward and backward. It is characterized by.
The left low floor support frame 41 is a pipe material having a rear portion connected to a rear portion of the left upper frame 22 by a stay 43 and a fourth hanger plate 44 on the left side, and integrally holding a side stand 46 at the rear portion. is there. The left fourth hanger plate 44 also serves as a low floor support frame stay.
[0034]
Specifically, the side stand 46 was attached to the left low-floor support frame 41 with the bracket 45 so as to be able to stand up and retract. As shown in FIG. 8, the right low floor support frame 42 has a rear portion connected to a bracket 172 of the transmission unit 130 indicated by an imaginary line.
[0035]
The mounting structure of the low floor support frames 41 and 42 described above will be described together.
Low floor support frames 41 and 42 extending in the front and rear directions are fixed to the lower portions of the down frames 23 and 23 in the diamond frame, and the low floor 73 (see FIG. 1) is supported by the low floor support frames 41 and 42. I did it. Therefore, the low floor 73 can be supported reliably and stably, that is, effectively, even though the V-type engine 100 (see FIG. 2) is configured to be lowered.
[0036]
Further, the rear part of the left low floor support frame 41 fixed to the lower part of the left down frame 23 was also connected to the rear part of the left upper frame 22. For this reason, the left low floor support frame 41 long in the front and back can be sufficiently fixed by the body frame 20. As a result, the rigidity of the low floor support frame 41 can be increased, the low floor 73 can be more reliably and stably supported, and the support rigidity can be further increased.
[0037]
On the other hand, as shown in FIG. 8, the rear part of the right low floor support frame 42 fixed to the lower part of the right down frame 23 is further connected to the transmission unit 130 having high rigidity. Therefore, the right low floor support frame 42 that is long in the front and back can be sufficiently fixed by the vehicle body frame 20 and the transmission unit 130. As a result, the rigidity of the low floor support frame 42 can be increased, the low floor 73 can be more reliably and stably supported, and the support rigidity can be further increased.
[0038]
Further, as shown in FIG. 4, the side stand 46 is integrally held at the rear of the left low floor support frame 41, so that the low floor support frame 41 can also serve to hold the side stand 46. For this reason, it is possible to achieve dual use with other functional components, the size of the bracket 45 holding the side stand 46 is small, and there is no need to provide a separate holding component. Moreover, since the side stand 46 is held by the low-floor support frame 41 extending in the front-back direction, the side stand 46 can be set at an arbitrary position in the front-rear direction, thereby increasing the degree of freedom in design.
[0039]
Next, a configuration around the power unit 54 will be described. FIG. 9 is a left side view around the vehicle body frame, the power unit, the air cleaner, and the fuel tank according to the present invention. FIG. 10 is a cross-sectional view of the power unit according to the present invention, which is shown as a cross-sectional structure in which the power unit 54 is viewed from above. FIG. 11 is a sectional view of the first half of the power unit according to the present invention, and corresponds to FIG. FIG. 12 is a sectional view of the rear half of the power unit according to the present invention, and corresponds to FIG. FIG. 13 is a plan view of the rear portion of the power unit according to the present invention and the periphery of the rear wheel swing arm.
[0040]
The power unit 54 is a combination of a front-rear V-type engine 100 and a rear transmission unit 130. That is, the power unit 54 includes the transmission unit 130.
[0041]
As shown in FIG. 9, the V-type engine 100 is a two-cylinder engine in which a bank angle θ1 (an angle between the cylinders 101 and 102) is set to approximately 90 ° or more than 90 ° in a side view. In the V-type engine 100, the cylinder 101 of the front bank, that is, the front cylinder 101 extends substantially horizontally forward so as to be directed above the axle of the front wheel 52 (see FIG. 2). The cylinder 102 in the rear bank, that is, the rear cylinder 102, extends substantially vertically upward so as to point toward the lower inclined end portion 22a of the upper frame 22. The present invention is characterized in that the V-type engine 100 is arranged such that the bisector L1 of the bank angle θ1 is directed to the head pipe 21 in this manner.
[0042]
9 shows that the crankshaft 103 of the V-type engine 100 is disposed forward of the intermediate position P1 of the wheel base (see FIG. 2), so that the cylinder 101 of the front bank is positioned more than the left and right down frames 23, 23. This shows that the cylinder 102 of the rear bank is arranged between the left and right upper frames 22 (see also FIG. 3).
[0043]
By arranging the cylinder 101 of the front bank ahead of the left and right down frames 23, 23, the V-type engine 100 can be arranged as forward as possible. As a result, the center of gravity of the low-floor vehicle 10 can be set forward, so that the load applied to the front wheels 52 and the rear wheels 63 (see FIG. 2) can be more appropriately distributed.
[0044]
Further, by disposing the cylinder 101 of the front bank at the front, the position of the crankshaft 103 of the V-type engine 100 shifts forward. Even in this case, the bisector L1 of the bank angle θ1 is directed to the head pipe 21. Since the bisector L1 of the bank angle θ1 rises by the amount that the position of the crankshaft 103 moves forward, the cylinder 102 in the rear bank tilts rearward of the vehicle body accordingly. Therefore, the height of the cylinder 102 in the rear bank can be reduced. For this reason, the degree of freedom in mounting the V-type engine 100 is further increased.
[0045]
Furthermore, since the cylinders 102 of the rear bank are arranged between the left and right upper frames 22, 22, even if the upper frames 22, 22 are lowered, they do not interfere with the cylinders 102 of the rear bank. For this reason, the upper frames 22 and 22 can be passed to a position as low as possible. Accordingly, the center of gravity of the body frame 20 is lowered, so that the center of gravity of the low-floor type vehicle 10 can be reduced, and the vibration can be further reduced. In addition, since the low floor 73 (see FIG. 1) can be lowered, the operation of the low floor vehicle 10 becomes easier. Further, by lowering the upper frames 22, 22, it becomes easier for the driver to straddle the body frame 20 when riding.
[0046]
A radiator 55 for the engine (water-cooled engine) 100 is disposed in front of the head pipe 21 as shown in FIG. By moving the radiator 55, which was conventionally disposed in front of the water-cooled engine, to the front of the head pipe 21, the V-type engine 100 can be disposed as forward as possible.
[0047]
The V-type engine 100 and the transmission unit 130 are arranged such that the lower half is lowered below the low floor support frames 41 and 42 (only the left is shown in this figure). Therefore, it is possible to arrange the V-type engine 100 and the transmission unit 130 below the low floor 73 (see FIG. 1) supported from below by the low floor support frames 41 and 42 and mount the transmission on the low floor vehicle 10. it can. The crankshaft 103 is located below the low floor 73 and the low floor support frames 41 and 42.
[0048]
By doing so, the V-type engine 100 and the intake system 190 are arranged in the space S1 below the straight line L2 passing through the point P2 at the height center of the head pipe 21 and the final output shaft 138 of the transmission unit 130. . Moreover, the bisector L1 of the bank angle θ1 can be directed to the head pipe 21.
[0049]
Here, the intake system 190 is a system that supplies combustion air to the V-type engine 100, and includes the air cleaner 56 and the respective intake connection pipes 191 and 191 connected from the air cleaner 56 to the respective cylinders 101 and 102.
[0050]
Since the V-shaped engine 100 is arranged with the bisector L1 of the bank angle θ1 directed to the head pipe 21, the bank angle θ1 can be set to a wide angle of about 90 ° or more. By increasing the bank angle θ1, the vibration of the V-type engine 100 can be made more advantageous, and the intake system 190 including the intake connection pipes 191 and 191 for the cylinders 101 and 102 and the air cleaner 56 can be obtained. Place a large space can be secured. Therefore, the degree of freedom in designing the intake system 190 is increased.
[0051]
Furthermore, since the bisector L1 of the bank angle θ1 is directed to the head pipe 21, a large space can be secured between the V banks and the head pipe 21. Since the intake system 190 including the intake connection pipes 191 and 191 and the air cleaner 56 is disposed in such a large space between the V banks so as to be directed toward the head pipe 21, the intake system 190 and the V-type engine 100 are efficiently connected. The performance of the V-type engine 100 can be improved. Further, the intake system 190 can be reduced in size to a relatively low position and integrated. Therefore, the fuel tank 57 can be easily arranged above the low intake system 190, and the mass can be concentrated on the front part.
[0052]
By arranging the fuel tank 57 at the front of the low-floor vehicle 10, the center of gravity of the low-floor vehicle 10 can be set forward, so that the load applied to the front wheels 52 and the rear wheels 63 can be reduced more appropriately. Can be distributed. In addition, since the fuel tank 57 does not need to be disposed below the seat 58 (see FIG. 2), a large space is secured below the seat 58, and the storage box 59 (see FIG. 2) having a large storage space is disposed. Exerts a great effect.
[0053]
Furthermore, since the V-type engine 100 and the intake system 190 are arranged in the space S1 below the straight line L2 passing through the head pipe 21 and the final output shaft 138 of the transmission unit 130, the space S2 above the air cleaner 56 is effective. Can be used for Therefore, the fuel tank 57 as a functional component can be easily arranged above the air cleaner 56.
[0054]
The tip of the cylinder 102 in the rear bank and the upper end of the air cleaner 56 of the intake system 190 protrude slightly upward from the straight line L2, but within a range substantially matching the upper contour of the upper frames 22, 22. Yes, it can be regarded as being substantially disposed in the space S1 below the straight line L2 passing through the head pipe 21 and the final output shaft 138.
[0055]
10 to 12 show a cross-sectional configuration of the power unit 54. The V-type engine 100 is shown with the cylinder 102 in the rear bank omitted.
The V-type engine 100 includes a left-right split crankcase 104, a front bank cylinder 101 and a rear bank cylinder 102 (see FIG. 9) connected to the crankcase 104, and a head connected to the tips of these cylinders 101 and 102. 105 and a head cover 106, a crankshaft 103 extending in the vehicle width direction and rotatably housed in a crankcase 104, a piston 108 connected to the crankshaft 103 by a connecting rod 107, and a valve train housed in a cam chamber 109. The water-cooled engine includes a mechanism 111, a spark plug 112, and the like, and has a water-cooled jacket.
[0056]
In the figure, 113 is a cam chain, 114 is a driving gear for a cooling water pump, 115 is a right side cover, 116 is an AC generator, and 117 is a crankshaft driving gear by a starter motor (described later).
By covering the left side cover 118 on the left side of the crankcase 104, the left end of the crankshaft 103, the AC generator 116, and the left end of a first transmission shaft 136 described later are largely covered.
[0057]
The transmission unit 130 is coupled to the engine 100 at one side (right R) of the V-type engine 100, extends rearward at one side (right R) of the low-floor vehicle 10, and swings for a rear wheel. The pivot portion of the arm 62 drives the rear wheel 63 from the other side (left side L) of the low floor vehicle 10.
In this manner, the power unit 54 is configured by combining the crankcase 104 and the transmission unit 130 in a substantially U-shape in plan view, and the power unit 54 is mounted on the other side (left side L) of the low floor vehicle 10 in plan view. A letter-shaped opening can be provided.
With this configuration, only the V-type engine 100 or the transmission unit 130 can be changed, and the power unit 54 has high versatility.
[0058]
More specifically, the transmission unit 130 includes a main case 131 attached to the rear right surface of the crankcase 104 and extending rearward, a first cover 132 for closing a right opening of the main case 131, and the main case 131 and the first cover 132. The first transmission chamber 133 formed, the sub case 134 superimposed on the rear left side of the main case 131, the second transmission chamber 135 formed by the main case 131 and the sub case 134, A first transmission shaft 136 extending in the vehicle width direction into the first transmission chamber 133; a second transmission shaft 137 extending in the vehicle width direction from a rear portion in the first transmission chamber 133 into the second transmission chamber 135; A final output shaft 138 extending from the inside of the machine room 135 to the left outward through the sub case 134, and a left end portion of the first transmission shaft 136 from a left end portion of the crankshaft 103. The first gear mechanism 139 for transmitting power, the belt-type continuously variable transmission mechanism 141 for transmitting power from the right end of the first transmission shaft 136 to the right end of the second transmission shaft 137, the centrifugal clutch 142, and the second transmission shaft 137. And a second gear mechanism 143 for transmitting power from the left end to the final output shaft 138.
[0059]
The belt-type continuously variable transmission mechanism 141 employs a motor control system in which the speed is controlled by a servomotor (not shown) via a speed change gear 147.
144 is a balancer, 145 is a reluctor, and 146 is a pulser (crankshaft angle sensor), which is used for ignition control of the engine 100 and fuel injection control.
[0060]
Referring to FIG. 13 further, a transmission shaft 151 is spline-coupled to the left end of the final output shaft 138, and a driving sprocket 152 is mounted on the transmission shaft 151, while a driven sprocket 154 is mounted on an axle 153 for the rear wheel 63. By hanging the chain 155 between the driving and driven sprockets 152 and 154, the power of the V-type engine 100 can be transmitted from the transmission unit 130 to the rear wheel 63 by the chain drive mechanism 150.
[0061]
The axis C1 of the final output shaft 138 is also the pivot center C1 (swing center C1) of the rear wheel swing arm 62.
The swing arm 62 is a substantially H-shaped member as viewed in plan, including a left arm 161, a right arm 162, and a cross member 163 connecting the left and right arms 161, 162. It can be rotatably supported.
[0062]
Such a swing arm 62 is arranged such that the rear right side of the main case 131 and the rear left side of the sub case 134 are sandwiched between the front ends of the left and right arms 161 and 162. The left supported portion 161a provided at the front end of the left arm 161 is supported by the left pivot 164 on the rear left side of the sub case 134, and the right supported portion 162a provided at the front end of the right arm 162 is provided at the rear of the main case 131. By supporting the swing arm 62 on the right side with the right pivot 165, the swing arm 62 can be mounted so as to be able to swing up and down.
[0063]
The pivot 165 is a male screw that is screwed into and out of the main case 131. The pivot 165 is screwed into the main case 131 so as to be retracted in advance, and after the swing arm 62 is positioned at the pivot center C1, the tip of the pivot 165 is exposed and fitted to the right supported portion 162a. The right supported portion 162a can be attached to the case 131.
[0064]
The left arm 161 also serves as a chain case. By covering the left opening of the left arm 161 with the chain cover 166, the drive / driven sprockets 152 and 154 and the chain 155 can be stored.
[0065]
As is apparent from the above description, the power unit 54 includes the rear end of the crankcase 104, the left ends of the main / sub cases 131 and 134 of the transmission unit 130, and the front end of the left arm 161 of the swing arm 62. , Can be provided on the other side (left side L) of the low-floor vehicle 10 in plan view.
[0066]
Next, the relationship between the body frame 20 and the power unit 54 will be described. FIG. 14 is a perspective view of the periphery of the vehicle body frame and the power unit according to the present invention as viewed from the front left. FIG. 15 is a perspective view of the periphery of the vehicle body frame, the power unit, and the air cleaner according to the present invention as viewed from the rear left. FIG. 16 is a perspective view of the periphery of the vehicle body frame, the power unit, and the air cleaner according to the present invention as viewed from the right front.
FIG. 17 is a perspective view of the periphery of the vehicle body frame and the power unit according to the present invention as viewed from the right rear.
[0067]
14 to 17 show that the V-type engine 100 and the transmission unit 130 are suspended on the vehicle body frame 20 which is a diamond-type frame.
In the V-type engine 100, the left side of the crankcase 104 is attached to the vehicle body frame 20 via the first, second, and third hanger plates 35, 36, and 37, and the right side of the crankcase 104 is connected to the right side. It was attached to the vehicle body frame 20 via the hanger portion 23a and the right first hanger plate 38.
[0068]
On the other hand, for the transmission unit 130, the upper part of the left side of the main case 131 is attached to the vehicle body frame 20 via the third and fourth hanger plates 37, 44, and the upper part of the right side of the main case 131 is It was attached to the vehicle body frame 20 via the second and third right hanger plates 39 and 48.
The cross members 32 and 33 also serve as engine guard members.
[0069]
Since the body frame 20 is a diamond frame and the V-type engine 100 is suspended on the diamond frame, the engine 100 can be a part of the body frame 20. Therefore, there is no need to pass the frame members under the V-type engine 100. Therefore, the V-type engine 100 can be lowered to the minimum ground height. As a result, as shown in FIG. 9, the crankshaft 103 of the V-type engine 100 is also lowered, so that the space above the low floor 73 (see FIG. 1) can be widened accordingly. Further, by lowering the V-type engine 100, the low floor 73 is disposed above the crankcase 104, and the step width (the width of the low floor 73) can be reduced.
[0070]
Generally, the lower the crankshaft 103, the smaller the bank angle θ1. In the layout of the present invention, the bank angle θ1 is secured by employing the narrow V-type engine 100.
In this manner, the degree of freedom in mounting the V-type engine 100 having the bank angle θ1 of approximately 90 ° or more than 90 ° can be further increased. Moreover, by lowering the V-type engine 100, the center of gravity of the low-floor vehicle 10 can be reduced.
[0071]
Referring to FIG. 9, the upper frames 22, 22 extend substantially linearly inclining rearward and downward to the vicinity of the cylinder 102 in the rear bank of the V-type engine 100, and then gradually decrease the inclination, thereby It extends to the vicinity of the pivot (the position of the final output shaft 138) of the wheel swing arm 62.
[0072]
In this manner, the upper frames 22, 22 can be extended substantially linearly in the front-rear direction. For this reason, the rigidity of the upper frames 22, 22 can be further increased, and as a result, the rigidity of the body frame 20 can be further increased.
As described above, the front portions of the upper frames 22, 22 contribute to the stability of the intake system 190, and the rear portions of the upper frames 22, 22 can function to effectively receive the load from the rear wheel 63. Therefore, the rigidity of the vehicle body frame 20 can be effectively maintained by a small and lightweight configuration.
[0073]
As shown in FIG. 15, the left and right first reinforcing members 24, 24 of the body frame 20 are formed to be curved outward, so that the capacity of the air cleaner 56 can be increased and the air cleaner 56 is disposed forward. Even so, it is possible to prevent interference with the head pipe 21 or the maximum turning range of the front fork 51 (see FIG. 2).
[0074]
In FIG. 15, reference numeral 148 denotes a continuously variable transmission ratio variable servo motor which controls the continuously variable transmission ratio of the belt-type continuously variable transmission mechanism 141 via the transmission gear 147 shown in FIG. In FIG. 16, reference numeral 121 denotes an engine cooling water pump. 16 and 17 show that the bracket 172 at the upper right of the transmission unit 130 is detachably attached to the right side of the crankcase 104.
[0075]
Incidentally, as shown in FIG. 9, the crankcase 104 and the transmission unit 130 are vertically connected by the left third hanger plate 37 and the connecting member 173, and the left third hanger plate 37 and the connecting are connected. This shows that the member 173 is provided on the substantially U-shaped opening side of the power unit 54 in plan view. The left third hanger plate 37 plays a role of a connecting member.
[0076]
Specifically, the front part of the connecting member 173 is attached to the lower left lower part of the crankcase 104 with two bolts 174 and 174, and the rear part of the connecting member 173 is attached to the lower left lower part of the transmission unit 130 with one bolt 175. Was.
Further, the front part of the left third hanger plate 37 (connecting member 37) is attached to the left rear upper part of the crankcase 104 with one bolt 178, and the rear part of the left third hanger plate 37 is mounted on the left front upper part of the transmission unit 130. Was attached with one bolt 179.
[0077]
By doing so, the rigidity of the power unit 54 can be sufficiently ensured. Accordingly, the rigidity of the power unit 54 including the engine 100 and the transmission unit 130 that is a part of the body frame 20 is increased, so that the rigidity of the body frame 20 can be further increased.
[0078]
Further, by providing the upper and lower connecting members 37 and 173 on the substantially U-shaped opening side of the power unit 54 in the plan view, the opening portion can be reinforced by the upper and lower connecting members 37 and 173, so that the desired efficiency can be obtained. The rigidity of the low-floor type vehicle 10 is enhanced because the rigidity of the low-floor vehicle 10 can be improved because the connecting members 37 and 173 do not protrude from the vehicle body.
[0079]
Further, the connecting member 173 is configured to hold a main stand (stand member) 176 as shown in FIGS. That is, by connecting the upper left portion of the substantially gate-shaped main stand 176 in front view to the lower end portion of the connecting member 173, and connecting the upper right portion of the main stand 176 to the lower portion of the transmission unit 130 via the stay 177, The main stand 176 was attached so as to be able to stand up and retract.
[0080]
Since the connecting member 173 for securing the rigidity of the power unit 54 also serves to hold the main stand 176, it can be shared with other functional parts, and the low-floor vehicle 10 has a reduced number of parts. It is possible to reduce the weight and size of the configuration.
[0081]
Next, the intake system 190 will be described. FIG. 18 is a left side view around the vehicle body frame, the V-type engine, and the intake system according to the present invention, and shows a cross section of the air cleaner 56. FIG. 19 is a rear sectional view around the air cleaner and the vehicle body cover according to the present invention, FIG. 20 is an exploded view of the air cleaner according to the present invention, and FIG. 21 is an operation diagram of the air cleaner according to the present invention.
[0082]
Explaining with reference to FIGS. 9 and 18, an intake system 190 including intake connection pipes 191 and 191 and an air cleaner 56 is disposed above the V-type engine 100, and an upper part of the air cleaner 56 is provided as a vehicle accessory. This shows that a space S2 for disposing the fuel tank 57 is provided.
More specifically, an intake system 190 is disposed between the V banks of the V-type engine 100 (between the cylinders 101 and 102) so as to be directed toward the head pipe 21, and the fuel tank 57 is disposed above the intake system 190.
[0083]
More specifically, the V-type engine 100 includes intake connection pipes 191 and 191 that connect the cylinders 101 and 102 to the air cleaner 56, respectively. Each of the intake connection pipes 191 and 191 includes throttle valves 192 and 192 and fuel injection valves 193 and 193, respectively, and includes air supply pipes (funnels) 194 and 194 extending into the air cleaner 56, respectively. The air supply pipes 194, 194 are connected to one ends of the intake connection pipes 191, 191, respectively, and are arranged in a substantially C-shape in side view. The filter element 206 was disposed between the air supply pipes 194 and 194.
[0084]
In the figure, reference numeral 149 denotes a starter motor. Reference numeral 195 denotes an intake air temperature sensor for detecting the intake air temperature in the air cleaner 56, which is used to correct the intake air temperature when calculating and controlling the injection amounts of the fuel injection valves 193 and 193.
[0085]
As shown in FIGS. 18 to 20, the air cleaner 56 has a configuration that allows maintenance and inspection from the side of the low-floor vehicle 10. The specific configuration of the air cleaner 56 includes a cleaner case 201, a removable bottom plate 203 for closing the lower end opening 202 of the cleaner case 201, two air supply pipes 194, 194 extending from the bottom plate 203 into the case, and a cleaner case 201. , A detachable inspection lid 205 for closing an inspection port 204 provided in the upper rear portion, a cylindrical filter element 206 housed inside the cleaner case 201, and a filter inspection provided on the left or right side of the cleaner case 201. The cover 207 includes a hole 207, a detachable lid member 208 for closing the filter inspection hole 207, and a substantially L-shaped intake pipe 209 provided in the lid member 208.
[0086]
The lid member 208 is configured such that one end of the intake pipe 209 is detachably attached, includes a communication pipe 211 that communicates with the intake pipe 209, and one end of the filter element 206 that communicates with the communication pipe 211 is detachably attached. In this way, the air cleaner 56 includes the filter element 206 therein, and can be configured to be detachable by the lid member 208 on the side of the air cleaner 56.
[0087]
The center cover 75 (a part of the vehicle body cover 70) covering the air cleaner 56 has an inspection hole 75a and a detachable inspection lid 212 for closing the inspection hole 75a. The inspection lid 212 is located at a position facing the lid member 208.
[0088]
The air taken in from the intake pipe 209 passes through the communication pipe 211, the filter element 206, the cleaner case 201, the air supply pipes 194, 194, and the intake connection pipes 191, 191, and passes through each cylinder 101 of the V-type engine 100 shown in FIG. , 102.
[0089]
In order to maintain and inspect the filter element 206, as shown in FIG. 21, first, the screw 213 is removed, and the locking groove 212a at one end of the inspection lid 212 is pulled out from the edge of the inspection hole 75a. Thus, the inspection lid 212 is detached from the center cover 75.
Next, the screw 214 is removed, and the lid member 208 is removed through the inspection hole 75a. As a result, the intake pipe 209 and the filter element 206 come off together with the lid member 208.
In order to return the filter element 206 to its original state, the procedure may be reversed from the above-described removal procedure.
[0090]
As is clear from the above description, since the air cleaner 56 is configured to be able to be maintained and inspected from the side of the low-floor vehicle 10, it is not necessary to perform maintenance and inspection from above the air cleaner 56. For this reason, it is possible to sufficiently secure a large space that can be effectively used above the air cleaner 56.
[0091]
Further, the filter element 206 provided inside the air cleaner 56 is configured to be detachable by a lid member 208 on a side portion of the air cleaner 56, and the inspection lid 212 facing the lid member 208 is attached to the vehicle body covering the air cleaner 56. Since the cover element is provided on the cover 70, the filter element 206 can be easily detached from the side of the air cleaner 56 by removing the lid member 208 after removing the inspection lid 212. Therefore, maintenance and inspection work of the filter element 206 is easy, and workability is improved.
[0092]
Furthermore, as shown in FIG. 18, since the filter element 206 is arranged between the plurality of air supply pipes 194 and 194 extending into the air cleaner 56, when the filter element 206 is detached from the side of the air cleaner 56, The element 206 does not interfere with the air pipes 194, 194. Therefore, it is not necessary to increase the size of the air cleaner 56 in order to prevent interference. Therefore, the size of the air cleaner 56 can be reduced, and as a result, the degree of freedom in designing the air cleaner 56 to be mounted on the low-floor vehicle 10 is increased.
[0093]
Further, by providing a space S2 for arranging vehicle accessories such as the fuel tank 57 (see FIG. 9) above the air cleaner, the vehicle accessories can be easily arranged by effectively utilizing the space S2. In addition to this, the degree of freedom in designing the load distribution can be increased. For example, by arranging the air cleaner 56 and the fuel tank 57 at the front of the low-floor vehicle 10, the center of gravity of the low-floor vehicle 10 can be set to the front, so that the load applied to the front wheels 52 and the rear wheels 63 Can be more appropriately distributed.
[0094]
By the way, as shown in FIG. 18, each of the intake connection pipes 191 and 191 is characterized by being arranged substantially along the upper frame 22 and the down frame 23. That is, the intake connection pipe 191 connected to the cylinder 101 of the front bank is arranged substantially along the down frame 23, and the intake connection pipe 191 connected to the cylinder 102 of the rear bank is almost aligned with the upper frame 22. Placed.
[0095]
For this reason, each of the intake connection pipes 191 and 191 can be configured to be substantially linear. By employing the substantially straight intake connection pipes 191 and 191, air can be more smoothly supplied from the intake connection pipes 191 and 191 to the cylinders 101 and 102. As a result, the intake efficiency can be further improved, and the output performance of the V-type engine 100 can be further improved.
[0096]
In addition, by adopting such a configuration, the space inside the body frame 20 can be effectively used and the space can be compactly arranged, so that the degree of freedom of design can be increased, and the appearance of the low floor vehicle 10 can be improved. Can also be increased. Furthermore, when the driver gets on the vehicle, the ease with which the vehicle body frame 20 is straddled can be improved.
[0097]
As described above, a truss-shaped frame structure is provided between the upper frame 22 and the down frame 23 facing the side surfaces of the respective intake connection pipes 191 and 191. Therefore, the rigidity of the intake connection pipes 191 and 191 in the extending direction of the body frame 20 can be further increased. Therefore, the output performance of the V-type engine 100 suspended on the vehicle body frame 20 can be further improved.
[0098]
The triangular second space 28 included in the truss-shaped frame structure is a space in which the filter element 206 of the air cleaner 56 can be taken in and out. With the second space 28, the filter element 206 can be easily attached and detached from the side of the air cleaner 56. Therefore, maintenance and inspection work of the filter element 206 is easy, and workability is improved. In addition, the size and weight of the air cleaner 56 can be reduced.
[0099]
In FIG. 19, reference numerals 221 and 222 denote element pressing portions. 20, 223 and 223 are air supply pipe connection joints, 224 and 224 are air supply pipe connection flanges, 225 are screws, and 226 and 227 are packings.
[0100]
Next, the exhaust system 240 of the V-type engine 100 will be described. FIG. 22 is a left side view around the vehicle body frame, the power unit and the exhaust system according to the present invention, and FIG. 23 is a plan view around the vehicle body frame, the power unit and the exhaust system according to the present invention.
[0101]
Explaining also with reference to FIGS. 14 to 17, the exhaust system 240 of the V-type engine 100 includes a first exhaust pipe 241 connected to the cylinder 102 in the rear bank, and a second exhaust pipe 241 connected to the cylinder 101 in the front bank. Exhaust pipe 242, a collecting pipe 243 that collects the rear end of the first exhaust pipe 241 and the rear end of the second exhaust pipe 242, and a muffler 245 connected to the rear end of the collecting pipe 243 via an extension pipe 244. Consists of The silencer 245 has a built-in catalyst 246 (see FIG. 22) and is arranged on the upper right side of the rear wheel 63.
[0102]
The first exhaust pipe 241 connected to the cylinder 102 of the rear bank extends rearward (specifically, left rearward) from the cylinder 102 of the rear bank, extends downward at the rear end, and extends along the plane of the power unit 54. The lower end extends rearward (specifically, right rearward) through the space S 4 of the substantially U-shaped opening, passes under the power unit 54, and the rear end of the second exhaust pipe 242 passes through the collecting pipe 243. Connected to.
[0103]
Since the first exhaust pipe 241 connected to the cylinder of the rear bank 102 of the V-type engine 100 is passed through the space S4 of the substantially U-shaped opening of the power unit 54 in plan view, the space of the U-shaped opening is formed. S4 can be used effectively. For this reason, since the first exhaust pipe 241 does not protrude from the vehicle body, the appearance of the low-floor vehicle 10 is enhanced.
[0104]
The second exhaust pipe 242 connected to the cylinder 101 of the front bank extends downward from the cylinder 101 of the front bank, extends its lower end to the right, extends its right end rearward along the lower right of the power unit 54, and thereafter The end is connected to the collecting pipe 243.
[0105]
As shown in FIG. 14, the second exhaust pipe 242 passes through one side (right side) of the front surface of the V-type engine 100 and is connected to the crankcase 104 on the front side of the engine on the other side (left side) of the V-type engine 100. , An oil filter 122 and / or an oil cooler 123 are provided. That is, an oil filter 122 and an oil cooler 123 are provided at the front of the left half of the crankcase 104.
[0106]
Meanwhile, the transmission unit 130 is provided with an intake port 251 on the right side as shown in FIG. 11 and a fan 253 on a pulley 252 of the belt-type continuously variable transmission mechanism 141 so as to suck outside air to generate the inside of the transmission unit 130. Is air-cooled. The cooled exhaust air is released to the atmosphere by an exhaust member 254 provided at the rear upper portion of the transmission unit 130 as shown in FIGS.
[0107]
The exhaust member 254 is a vertically inverted U-shaped duct in a side view, and is configured to direct exhaust air to the first and second exhaust pipes 241 and 242. The portion of the first and second exhaust pipes 241 and 242 that is exposed to the exhaust air is a gathering portion of the first exhaust pipe 241 and the second exhaust pipe 242, that is, the gathering pipe 243 or its vicinity. The exhaust sensor 255 is provided in a portion of the first and second exhaust pipes 241 and 242 where the exhaust air hits. That is, the exhaust sensor 255 is provided at the rear of the collecting pipe 243. Since the exhaust sensor 255 is cooled by the exhaust air, it is advantageous in maintaining the function and performance of the exhaust sensor 255.
[0108]
The exhaust sensor 255 detects the amount of oxygen in the exhaust gas. Based on the detection data, the injection amount of the fuel injection valves 193 and 193 (see FIG. 18) can be feedback-controlled. For example, when the detected oxygen amount is large, it is assumed that the ratio of the fuel supply amount to the air supply amount is small, and control is performed so as to increase the injection amounts of the fuel injection valves 193 and 193.
[0109]
As described above, since the exhaust sensor 255 is provided at the portion of the first and second exhaust pipes 241 and 242 where the exhaust air hits, the exhaust sensor 255 can be cooled by the exhaust air. Since the thermal effect of the exhaust gas sensor 255 due to the exhaust gas can be reduced, it is advantageous in maintaining the function and performance of the exhaust gas sensor 255. For example, the fuel injection valves 193 and 193 (see FIG. 18) can always be properly controlled by the exhaust sensor 255.
[0110]
The above exhaust system 240 will be described collectively.
Since the power unit 54 is formed in a substantially U-shape in plan view, the first exhaust pipe 241 connected to the cylinder 102 in the rear bank of the V-type engine 100 extends rearward from the cylinder 102, and its rear end is directed downward. The V-type engine 100 extends through the space S 4 having a substantially U-shaped opening, extends its lower end rearward, and connects its rear end to the second exhaust pipe 242 connected to the cylinder 101 of the front bank of the V-type engine 100. be able to.
[0111]
In this way, the first exhaust pipe 241 connected to the cylinder 102 of the rear bank is passed over the power unit 54, and is further extended downward through the space S4 having a substantially U-shaped opening in a plan view, whereby the space S4 is reduced. It can be effectively used and connected to the second exhaust pipe 242 connected to the cylinder 101 of the front bank. Therefore, a plurality of exhaust pipes for the front and rear V-type engines can be efficiently arranged.
[0112]
Furthermore, since the exhaust air from the exhaust member 254 provided at the rear of the transmission unit 130 is directed to the first and second exhaust pipes 241 and 242, the first and second exhaust air is exhausted by the exhaust air. The pipes 241 and 242 and the exhaust gas in the pipes can be controlled to a desired temperature. In particular, by cooling the first and second exhaust pipes 241 and 242 and the exhaust gas by the exhaust air after cooling the transmission unit 130, both can be cooled at the same time, and separate cooling means is provided. There is no need to provide them, and the low-floor vehicle 10 can be reduced in size.
[0113]
Furthermore, since the exhausted air from the exhaust member 254 is applied to the vicinity of the gathering portion of the first exhaust pipe 241 and the second exhaust pipe 242, the inside of the first and second exhaust pipes 241 and 242 is formed. Since the exhaust gas can be cooled together to control the temperature, the efficiency is high.
[0114]
As shown in FIG. 14, a second exhaust pipe 242 passes through one side of the front surface of the V-type engine 100, while the first exhaust pipe 242 passes through the crankcase 104 on the other side of the front surface of the V-type engine 100. -Do not pass through the second exhaust pipes 241, 242. By effectively utilizing the vacant space through which the exhaust pipes 241 and 242 do not pass, the crankcase 104 on the other side of the front surface of the V-type engine 100 is provided with an oil filter 122 which is a functional part of an engine oil lubrication and cooling system. Since the oil cooler 123 can be provided, the size of the low-floor vehicle 10 can be reduced.
[0115]
Next, the arrangement of the rear wheel rear cushion 61 will be described.
FIG. 24 is a schematic view of a low-floor vehicle according to the present invention, in which a storage box 59 having a front and rear length substantially equal to the front and rear length of the seat 58 is provided below the seat 58, and This shows that the wheel rear cushion 61 is placed horizontally. Referring to FIG. 13, it can be seen that the rear cushion 61 is disposed substantially at the center of the vehicle body (the center in the vehicle width direction).
[0116]
25 is a left side view around the storage box and the rear cushion for the rear wheel according to the present invention, and FIG. 26 is a sectional view taken along line 26-26 of FIG.
The rear wheel rear cushion 61 is arranged along the rear portion of the upper frame 22. Specifically, by connecting one end of the rear cushion 61 to the cushion bracket 34 of the upper frame 22 and connecting the other end of the rear cushion 61 to the cushion bracket 167 of the swing arm 62, The rear cushion 61 is arranged substantially parallel to the upper frame 22.
[0117]
The storage box 59 includes an inspection lid 261 for the rear cushion 61 on the bottom surface 59a. The rear cushion 61 includes an adjusting member 61a for adjusting the cushioning property. The bottom surface 59a of the storage box 59 is right above the adjustment member 61a.
When adjusting the rear cushion 61, the inspection lid 261 detachably attached to the bottom surface 59a by elastic engagement is removed, and a tool 262 is inserted through the inspection hole 59b of the bottom surface 59a to adjust the adjustment member 61a. . Adjustment work is easy.
[0118]
The mounting structure of the rear cushion 61 described above will be described collectively.
Since the rear cushion 61 for the rear wheels is disposed horizontally below the storage box 59, even if the storage box 59 is extended back and forth, it does not interfere with the rear cushion 61 for the rear wheels located substantially at the center of the vehicle body. Therefore, the storage box 59 having a front-rear length substantially equal to the front-rear length of the seat 58 can be disposed below the seat 58. Therefore, by increasing the front and rear length of the storage box 59 to increase the storage space, it is possible to easily secure a storage space for storing a long and large-diameter object.
[0119]
Further, since the inspection lid 261 of the rear cushion 61 for the rear wheel is provided on the bottom surface of the storage box 59, the maintenance and inspection of the rear cushion 61 can be performed by removing the inspection lid 261. The maintenance and inspection work can be easily performed without removing the storage box 59 and the vehicle body cover 70 (see FIG. 1), thereby improving workability.
[0120]
Furthermore, since the rear cushion 61 for the rear wheel is disposed along the rear portion of the upper frame 22 of the diamond frame 20, the rigidity of the rear cushion 61 for the rear wheel is sufficiently ensured by the upper frame 22 having high rigidity. And a small suspension structure.
[0121]
FIG. 27 is a modified example of the storage box according to the present invention, and corresponds to the embodiment shown in FIG. The storage box 59 of the modification has a hinge structure in which the inspection lid 263 provided on the bottom surface 59a is opened and closed by a hinge 264. Other configurations are the same as those in FIGS. 24 to 26 described above, and are denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted.
[0122]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects by the above configuration.
In the first aspect, the vehicle body frame is a diamond frame, and the V-type engine is suspended on the diamond frame. Therefore, the engine can be a part of the vehicle body frame. For this reason, it is not necessary to pass the members of the frame under the V-type engine or the transmission unit. Therefore, the V-type engine and the transmission unit can be lowered to the minimum ground height. In this way, the V-type engine and the intake system including the intake connection pipe and the air cleaner can be arranged in the space below the straight line passing through the head pipe and the final output shaft of the transmission unit. Therefore, the space above the air cleaner can be effectively used. Therefore, functional components such as a fuel tank can be easily arranged above the air cleaner. In addition, arranging the fuel tank above the air cleaner is extremely advantageous in increasing the storage space of the storage box below the seat, and can increase the degree of freedom in design.
[0123]
Since the crankshaft of the V-type engine is disposed forward of the intermediate position of the wheel base, the center of gravity of the low-floor vehicle can be set forward, so that the load applied to the front wheels and the rear wheels Among them, the load distribution on the front wheels can be increased.
Furthermore, by arranging the crankshaft forward, the cylinder of the front bank can be arranged forward. By arranging the cylinders in the front bank forward, the position of the crankshaft of the V-type engine shifts forward. Even in this case, the bisector of the bank angle is directed to the head pipe. As the position of the crankshaft moves forward, the bisector of the bank angle rises, and accordingly, the cylinder in the rear bank leans toward the rear of the vehicle body. Therefore, the height of the cylinder in the rear bank can be reduced. For this reason, it becomes much easier to arrange the V-type engine and the intake system in a space below a straight line passing through the head pipe and the final output shaft of the transmission unit.
[0124]
According to the third aspect, the V-type engine can be arranged as forward as possible by moving the radiator arranged in front of the water-cooled engine to the front of the head pipe. As a result, the center of gravity of the low-floor vehicle can be set forward, so that the load applied to the front wheels and the rear wheels can be more appropriately distributed.
Further, by arranging the V-type engine forward, the cylinder in the front bank can be arranged in front. By arranging the cylinders in the front bank forward, the position of the crankshaft of the V-type engine shifts forward. Even in this case, the bisector of the bank angle is directed to the head pipe. As the position of the crankshaft moves forward, the bisector of the bank angle rises, and accordingly, the cylinder in the rear bank leans toward the rear of the vehicle body. Therefore, the height of the cylinder in the rear bank can be reduced. Therefore, the degree of freedom of mounting the V-type engine is further increased.
[0125]
According to the fourth aspect, the intake system of the engine is disposed in the large space between the V banks of the V-type engine so as to be directed to the head pipe, so that the intake system can be reduced in size and integrated at a relatively low position. Therefore, the fuel tank can be easily arranged above the low intake system, and the mass can be concentrated on the front part. By arranging the fuel tank at the front of the low-floor type vehicle, the load applied to the front wheels and the rear wheels can be more appropriately distributed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a left side view of a low floor vehicle according to the present invention (part 1).
FIG. 2 is a left side view of the low floor vehicle according to the present invention (part 2).
FIG. 3 is a plan view of the low floor type vehicle according to the present invention.
FIG. 4 is a left side view of the vehicle body frame according to the present invention.
FIG. 5 is a plan view of a vehicle body frame according to the present invention.
FIG. 6 is a front view of the vehicle body frame according to the present invention.
FIG. 7 is a perspective view of the vehicle body frame according to the present invention as viewed from the left side.
FIG. 8 is a perspective view of the vehicle body frame according to the present invention as viewed from the right side.
FIG. 9 is a left side view around the vehicle body frame, the power unit, the air cleaner, and the fuel tank according to the present invention.
FIG. 10 is a sectional view of a power unit according to the present invention.
FIG. 11 is a sectional view of a front half of a power unit according to the present invention.
FIG. 12 is a sectional view of a rear half of the power unit according to the present invention.
FIG. 13 is a plan view of a rear portion of a power unit according to the present invention and a periphery of a swing arm for a rear wheel.
FIG. 14 is a perspective view of the periphery of the vehicle body frame and the power unit according to the present invention as viewed from the front left.
FIG. 15 is a perspective view of the periphery of the vehicle body frame, the power unit, and the air cleaner according to the present invention as viewed from the rear left.
FIG. 16 is a perspective view of the periphery of the vehicle body frame, the power unit, and the air cleaner according to the present invention as viewed from the right front.
FIG. 17 is a perspective view of the periphery of the vehicle body frame and the power unit according to the present invention as viewed from the right rear.
FIG. 18 is a left side view around the vehicle body frame, the V-type engine, and the intake system according to the present invention.
FIG. 19 is a rear cross-sectional view around the air cleaner and the vehicle body cover according to the present invention.
FIG. 20 is an exploded view of the air cleaner according to the present invention.
FIG. 21 is an operation diagram of the air cleaner according to the present invention.
FIG. 22 is a left side view around the vehicle body frame, the power unit, and the exhaust system according to the present invention.
FIG. 23 is a plan view showing the surroundings of a vehicle body frame, a power unit, and an exhaust system according to the present invention.
FIG. 24 is a schematic diagram of a low-floor vehicle according to the present invention.
FIG. 25 is a left side view around the storage box and the rear cushion for the rear wheel according to the present invention.
26 is a sectional view taken along line 26-26 of FIG. 25.
FIG. 27 is a view showing a modified example of the storage box according to the present invention.
FIG. 28 is a schematic diagram of a conventional low-floor vehicle.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Low floor type vehicle, 20 ... Body frame, 21 ... Head pipe, 22 ... Upper frame, 23 ... Down frame, 55 ... Radiator, 56 ... Air cleaner, 57 ... Fuel tank, 73 ... Low floor, 100 ... Front and back V type Engine, 101, 102: cylinder, 103: crankshaft, 130: transmission unit, 138: final output shaft of the transmission unit, 190: intake system, L2: straight line passing through the head pipe and the final output shaft of the transmission unit , P1... Middle position of the wheel base.

Claims

In a low-floor vehicle in which a front-rear V-type engine and a transmission unit are mounted below the low floor of the low-floor vehicle, and an intake system including an intake connection pipe and an air cleaner is arranged above the low-floor vehicle,
The low-floor type vehicle, the body frame, an upper frame extending rearward and downward from the head pipe, and a down frame extending downward from the head pipe, a diamond-type frame consisting of,
The V-type engine is suspended from the diamond-type frame, and the V-type engine and the intake system are arranged in a space below a straight line passing through the head pipe and a final output shaft of the transmission unit. Engine mounting structure for low floor vehicles.

The engine mounting structure for a low-floor vehicle according to claim 1, wherein a crankshaft of the V-type engine is disposed forward of an intermediate position of a wheelbase.

2. The engine mounting structure according to claim 1, wherein the V-type engine is a water-cooled engine, and a radiator for the water-cooled engine is disposed in front of the head pipe.

2. The low-floor vehicle according to claim 1, wherein the intake system is disposed between the V banks of the V-type engine so as to be directed toward the head pipe, and a fuel tank is disposed above the intake system. Engine mounted structure.