JP2004114083A - パイプ成形装置 - Google Patents

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Shigeru Ogawa
小川 茂
Yoshiyuki Onouchi
小野内 善之
Naoyuki Torii
鳥居 尚之
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Abstract

【課題】円管状パイプ端面部の形状の評価を装置内の測定機構によって評価し、同一装置内で加工成形することが可能で、円管状パイプの成形作業効率の向上、円管状パイプの真円精度の向上を図ることができるパイプ成形装置を提供する。
【解決手段】パイプ成形装置は、円管状パイプPのフランジを嵌合しない非成形端部P1を保持する支持機構2と、円管状パイプPの成形端部P2近傍で下部から円管状パイプPを支持するパイプ回転機構3と、成形端部Pの内周面形状を測定する測定子をその先端に備える測定部4と、測定部4近傍に設けられ、成形端部P2をレーザ加工するレーザ加工装置5とからなり、測定部4によって成形端部P2の形状を測定、評価し、その結果把握された変形部分をレーザ加工装置5により線状加熱により成形する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円管状パイプ端部を加工するパイプ成形装置に係り、特に、円管状パイプにフランジを挿入するに際しパイプ端部を真円に加工するためのパイプ成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電力絶縁開閉装置等においては、大型金属円管状パイプにフランジを嵌合、溶接したフランジ付パイプなどの大口径部品が用いられている。その一例を以下に示す。
【0003】
特許文献1には、円管状パイプにフランジを嵌合溶接したフランジ付きパイプとして、図8に示すようなガス冷却型原子炉用接続管構造体20が開示されている。この接続管構造体20は、その下端部で図示しないスタンドパイプと嵌合接続した接続管21と、接続管21の上端部外周面に嵌合された外向きフランジ22とからなり、このフランジ22には位置調整用駒23を挿入する溝22bが3等分した位置に3箇所形成されている。接続管構造体21は、この位置調整駒23によって、接続管挿入孔24から遮蔽体25に固定されるようになっている。上記のような構成による接続管構造体20では、遮蔽体の接続管挿入孔とスタンドパイプの芯合わせを容易にし、接続管と遮蔽体上面に加工する穴および部品類の数を必要最小限にし、シール面に傷が付かない接続管構造体を提供している。
【0004】
また、特許文献2には、円管状パイプにフランジを溶接接合したパイプ付きフランジとして、図9に示すようなフランジ付鋼管30が開示されている。このフランジ付鋼管30は、大別長尺の鋼管31とその両端に接合されたフランジ32とからなる。鋼管31は、その端部に、外端に向かって肉厚及び外径が増加するテーパ部33を備えており、そのテーパ部33の端部にフランジ32が溶接接合されている。この溶接の方法としては、テーパ部33の端面に開先加工を施し、その端面とフランジ32との間の溝内に溶接部34を形成するグルーブ溶接が用いられている。このフランジ付鋼管30では、フランジ32に接合する部分に肉厚及び外径が増大したテーパ部33を形成したことにより、このテーパ部33を介してフランジ32に接合しているため、溶接長さないしは面積が大きくすることが可能となり、フランジと鋼管の接合強度が高いフランジ付鋼管を提供している。
【0005】
さらに、特許文献3には、円管状パイプにフランジを溶接接合したパイプ付きフランジとして、図10に示すようなガス配管用絶縁継手40が開示されている。このガス配管用絶縁継手40は、ガス配管パイプ41A、41Bと、その端部に設けられたガス配管フランジ42A、42Bとからなる。そして、その間に設けられた絶縁継手本体43と、ガス配管パイプ41A、41Bとは、ガス配管フランジ42A、42Bと金属フランジ44A、44Bとが接続用ボルト45にて締結されることによって接続されている。このような構成からなるガス配管用絶縁継手40は、部品点数を削減して信頼性の向上を図ると共に、十分な機械強度を確保すると共に、縮小化及び軽量化、さらには防水性能の向上を図ったガス配管用絶縁継手を提供することを目的としたものである。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−113680号公報
【特許文献2】
特開平9−125600号公報
【特許文献3】
特開2001−280563号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フランジと円管状パイプの接続強度、接続精度の向上、および部品点数の減少等作業効率の要請に応えるべく開発された、上記のようなフランジ付パイプにおいては、円管状パイプにフランジが嵌合、溶接されるような構造を採用しているあるため、その製造過程においては以下のような問題点があった。
【0008】
円管状パイプを成形する過程においては、円管状パイプの真円度や円筒度に必ず成形誤差や加工誤差が生じるが、こうした真円精度の悪いパイプに対しては、フランジを嵌合、溶接しても、その嵌合、溶接面の精度が悪くなってしまう。そのため、溶接、嵌合作業を行う前には、必ず二次加工を行い、パイプ端部の真円性を向上させる必要が生じてしまうのである。
【0009】
そして、この二次加工は、通常、次のような手順で行われてきた。まず、嵌合する円管状パイプ端面とフランジ嵌合部分とを合わせ、この両端部の形状を目視によって比較し、合致しない部分のパイプ端面側の位置をマーキングする。次に、マーキング部分の形状がフランジ勘合部分の形状と一致するように、マーキングした突出部分をハンマーで機械的に叩くことにより、真円加工を行う。そして、このような二次加工を経て、ようやくパイプ端面にフランジを挿入してフランジ付きパイプを組み立てるのである。
【0010】
すなわち、円管状パイプ端面の形状がフランジ勘合部分の形状と一致するかどうかの判断は、形状を定量的に評価する手段がないために、パイプ端面とフランジ勘合部分とを合わせて目視確認するという手作業をする必要があり、合致しない場合の成形作業も、例えば図7に示すような突出した部分Dをハンマーで叩いて成形するという人的労力を要していた。さらに、ハンマー成形中や成形後においても、やはり形状を定量的に評価する手段がないため、その都度、パイプ端面とフランジ勘合部分とを合せて形状が一致しているか否か確認する必要があった。このため、成形作業に長時間を要するばかりでなく、その接続精度の向上においても一定の限界があった。
【0011】
本発明は前記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、円管状パイプ端面部の形状の評価を装置内の測定機構によって評価し、同一装置内で加工成形することが可能で、円管状パイプの成形作業効率の向上、円管状パイプの真円精度の向上を図ることができるパイプ成形装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、円管状パイプをその長軸を中心として円周方向に回転自在に支持する支持機構と、前記支持機構に支持された前記円管状パイプをその軸を中心として円周方向に回転させるパイプ回転機構と、前記支持機構によって支持された前記円管状パイプの端部に配置され、前記端部の変形度とその位置を測定する測定部と、前記測定部によって測定された前記円管状パイプの変形部分を加熱変形させて真円管形状に加工可能なレーザ加工装置とを備えていることを特徴とする。
【0013】
以上のような請求項1記載の発明によれば、回転自在な支持機構とパイプ回転機構の2つの機構によって、載置された円管状パイプを保持し、回転させるため、成形作業中における円管状パイプのぶれやズレを防止することができる。これにより、測定部による測定、レーザ加工装置によるレーザ照射を確実に行うことができる。また、測定部によって円管状パイプ端部内周面の形状を評価することができるので、装置内の測定機構によって容易に円管状パイプの形状把握が可能であり、従来行われていたような目視確認等の作業が不要で、フランジとの嵌合性の把握が容易にすることができる。また、円管状パイプ端面をレーザ加工装置によって線状加熱した後であっても、この測定部によって、円管状パイプを移動させることなくその形状変化を評価することができるため、さらに作業能率を向上させることができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記測定部によって測定された前記円管状パイプの変形位置に基づいて、パイプ回転機構とレーザ加工装置とを前記円管状パイプの位置決めを行うように制御する制御装置を備えることを特徴とする。以上のような請求項2の発明によれば、制御装置の動作によって、変形位置に対してパイプ回転機構を回転させ、レーザ加工装置を移動させることができるため、円管状パイプの形状測定からレーザ加工までを自動的に行うことが可能となる。したがって、このような一連の作業を手動で行っていた従来技術に比して、作業効率を著しく向上させることができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記測定部は、先端部に測定子を備えたアーム部を備え、前記アーム部はその末端部を前記円管状パイプの円周方向に支持柱に回転自在に支持されていることを特徴とする。以上のような請求項3の発明によれば、アーム部が回転することによって、円管状パイプ端面をレーザ加工装置によって線状加熱した後あるいは加熱中においても、測定部によって、円管状パイプを移動させることなくその形状変化を評価することができるため、さらに作業能率を向上させることができる。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の発明において、前記測定部は、前記円管状パイプの長軸方向に対して自在にスライドすることを特徴とする。以上のような請求項4の発明によれば、円管状パイプの長さに関わらずパイプ端部面の形状評価が可能である。また、円管状パイプの載置、撤去の債には、この測定部をパイプ端部近傍から離すことができるので、載置、撤去作業が容易に行うことができる。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項記載の発明において、前記レーザ加工装置は、上下方向に自在にスライドし前記円管状パイプを線状加熱するレーザ発振器と、前記レーザ発振器に対して回動可能に取り付けられレーザ光を照射するレーザ鏡筒とを備えていることを特徴とする。以上のような請求項5の発明によれば、レーザ発振器が上下にスライドし、さらにレーザ鏡筒が回転するため、円管状パイプの成形対象箇所の位置または形状に関わらず、レーザによる線状加熱が可能となる。
【0018】
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項記載の発明において、前記レーザ加工装置は、前記円管状パイプの長軸方向に対して自在にスライドすることを特徴とする。以上のような請求項6の発明によれば、円管状パイプの長さに関わらずパイプ端部面の線状加熱が可能である。また、円管状パイプの載置、撤去の債には、このレーザ加工装置をパイプ端部近傍から離すことができるので、載置、撤去作業を容易に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に本発明におけるパイプ成形装置の実施の形態について、図1〜図7を参照して具体的に説明する。
【0020】
[1.実施の形態の構成]
図1に示すように、本実施の形態に係るパイプ成形装置1は、底部をボードBに設置、固定された、円管状パイプPのフランジを嵌合しない側の非成形端部P1を保持する支持機構2、円管状パイプPの成形端部P2近傍で下部から円管状パイプPを円周方向に回転支持するパイプ回転機構3、成形端部Pの内周面形状を測定する測定子をその先端に備える測定部4及び測定部4近傍に設けられ、成形端部P2をレーザ加工するレーザ加工装置5と、パイプ回転機構3、測定部4及びレーザ加工装置5の動作を外部から制御する制御装置Eとからなる。
【0021】
支持機構2は、図2に示すように、保持爪2a、ロール2bおよび支柱2cとからなる。保持爪2aは、円管状パイプPの非成形端部P1円周を4等分した4箇所から円管状パイプPを把持するように構成されたチャック機構を有し、この保持爪2aの中心からチャック機構までの長さRは、円管状パイプP端面の半径rと同一になっている。また、円筒状のロール2bは、下端部がボードBに固定された支柱cの上部に対して、その中心部分から円管状パイプの円周方向に回動可能に取り付けられており、その大きさは、円管状パイプPの端面と略同一のである。
【0022】
パイプ回転機構3は、図3に示すように、ローラ3a、3bと、ボードBに固定された台座3cとからなる。ローラ3a、3bは、それぞれ合成ゴム等の円筒状の部材からなり、その中心を軸として円管状パイプPの円周方向に回動可能に支持されている。そして、この2つのローラ3a、3bは、図の2点鎖線で示すように円管状パイプPの外周面の下端部を挟持するように互いに間隔をもって台座3cに設置されている。そして、このローラ3a、3bの回転方向及び回転量は、図1に示す制御装置Eによって制御されている。
【0023】
測定部4は、図4に示すように、下端部をボードB上にスライド式に設置された支柱4aと、支柱4a上端部に設けられた主軸4bと、この主軸4bに直結するロータリーエンコーダ4cと、下端部を主軸4bを介して支柱4aに回動可能に支持されているアーム4dと、アーム4d先端部に設けられた測定子4eとからなる。
【0024】
支柱4aは、図1に示すように、ボードB上のスライドガイドS1に沿って、円管状パイプPの長軸方向にスライドするように設置されている。このスライドガイドS1は、円管状パイプPの成形端部P2直下の位置XからボードB端部Y近傍まで設けられており、図5に示すように、2点鎖線で示す円管状パイプPの長軸線がスライドガイド1の面積をちょうど2等分する位置に設けられている。
【0025】
主軸4bは、支柱4aとの結合点Oが前記支持機構2のロール2bの中心点および円管状パイプPの端面の中心点と一致する位置に設けられ、ロータリーエンコーダ4cと直結し、さらに、図示しない主軸回転駆動機構を備えている。アーム4dは、主軸4bの回転動作によって、旋回するように構成されている。そして、この支柱4aと主軸4b結合点Oから、測定子4e端部Eまでの距離Qは、円管状パイプP端面の内周半径rに相当するように構成されている。
【0026】
また、測定子4eには、その下部に円管状パイプPの成形端部P2端面の内面形状を測定するための測定機構である変位計4fが設けられており、測定子4e測定対象物に接触することによって、この変位計4fがP2内周面の凹凸変化をロータリーエンコーダ4cの角度データに同期して読み取るものである。そして、そこで読み取られたデータは、図示しない演算処理装置によって真円精度が算出して形状が表示されるのである。そして、この演算処理装置によって読み取られたデータは、図1に示す制御装置Eに送られる。
【0027】
レーザ加工装置5は、ボードB上のパイプ成形端部P2近傍に設けられ、図6に示すように、下端部をボードB上にスライド式に設置された支柱5aと、支柱5aに対してスライドガイドS3に沿って上下可動に設けられたレーザ発振器5bと、レーザ発振器5bの円管状パイプP側端部に設けられたレーザ鏡筒5cとからなり、図1に示す制御装置Eによって各部材の動作が制御されている。
【0028】
支柱5aは、ボードB上のスライドガイドS2に沿って、円管状パイプPの長軸方向にスライドするように設置されている。このスライドガイドS2は、円管状パイプPの成形端部P2直下の位置XからボードB端部Y近傍まで設けられており、さらに図5に示すように、前記スライドガイドS1からボードBの奥手方向にずれた位置に設けられている。
【0029】
また、レーザ鏡筒5cは、レーザ発振器5bに対して回転可能に取り付けられているため、レーザ発振器5b内部に備えられた駆動装置によって、円管状パイプPの長軸と同方向を軸として、矢印方向に沿って回転する。また、その先端部は図のようにレの字型に構成されている。したがって、レーザ鏡筒5cは、その回転によって、360°のあらゆる角度からレーザLを照射することができるように構成されている。
【0030】
[2.実施の形態の作用]
以上のような構成からなるパイプ成形装置は、具体的に以下のように作用する。
【0031】
図6に示すように、円管状パイプPをパイプ回転機構3のローラ3a、3b上に載置し、円管状パイプPの非成形端部P1を支持機構2の保持爪2aで把持、固定する。この際、測定部4およびレーザ加工装置5は、制御装置Eの制御により、ボードBの端部Y側にスライドし、待機する。
【0032】
パイプ回転機構3上への載置及び支持機構2による円管状パイプPの保持が完了したら、測定部4は制御装置Eの制御により、スライドガイドS1に沿ってスライドし、図1に示すような測定子4eが、円管状パイプPの成形端部P2の内周面に接する地点まで移動、位置決める。その後、アーム4dを矢印方向に回転させて円管状パイプP内面の形状の変化をロータリーエンコーダ4cの角度データに同期して変位計4fで測定する。そして、この作用によって測定された結果は、図示しない演算処理装置Cに読み込まれ、当該装置が真円形状に対する変形量すなわち真円精度を算出して、形状を表示する。
【0033】
前記のようにして読み取った形状が、例えば図7に示すように、成形端部P2の端面において真円形状に対する変形部分Dが存在する場合の作用を以下に説明する。すなわち、この変形部分Dの位置は、制御装置Eによって把握され、この装置によって支持機構2のロール2bが90°右回転することで、変形部分Dは上面に位置決めされる。同時に、装置Eの制御によりレーザ加工装置5がスライドガイドS2に沿ってパイプ成型端部P2方向にスライドし、端部P2近傍に位置決され、さらに、レーザ発振器5bが支柱5aのスライドガイド3に沿ってスライド移動し、前記変形部分Dをレーザ鏡筒5cの先端部近傍に位置決めされる。この状態において、位置決めされた変形部分Dが、図7のように真円形状に対して外側に変形している場合は、図1のようにレーザ鏡筒5cを円管状パイプPの外側に位置決めし、真円形状に対して内側に変形している場合は、図1に二点鎖線で示すように、レーザ鏡筒5cを180°回転させて円管状パイプPの内側に位置決めする。
【0034】
この状態で、レーザ発振器5bの動作により、レーザ鏡筒5c先端からレーザ光Lの照射を開始する。そして、レーザ加工装置5を円管状パイプPの長手方向支持機構2側にスライドさせてながら、図7に示すように円管状パイプPの端面から内側100mm程度の範囲にレーザ光Lを照射して変形部分Dを線状に加熱する。この結果、変形部分Dは線状に加熱した部分とその周囲との温度勾配によって内側に熱収縮する。
【0035】
この後、制御装置Eの制御によって、再び測定部4の測定子4eによる成形端部P2の形状測定が開始され、目標の真円精度となるまで線状加熱による成形動作等、上記の一連の動作が繰り返される。これによって、真円形状の円管状パイプP端部が成形される。なお、円管状パイプP端面に変形部分Dが複数箇所ある場合は、この複数の変形箇所について順次線状加熱動作を行い、円管状パイプP端面を目標の真円精度に成形して動作を終了することとなる。
【0036】
[3.実施の形態の効果]
以上のように作用する本実施の形態に係るパイプ成形装置は、具体的に以下のような効果を奏する。すなわち、支持機構2の保持爪2aとパイプ回転機構3のローラ3a、3bの2つの支持手段によって載置された円管状パイプPを保持しているため、成形作業中における円管状パイプPのぶれやズレを防止することができるので、測定部4による測定、レーザ加工装置5によるレーザ照射を確実に行うことができる。さらに、ロール2bとローラ3a、3bの作用によって、円管状パイプPを保持した状態でパイプPの円周方向に回転させることができるので、測定部4による測定の結果得られた変形部分Dを、そのままレーザ加工装置5によるレーザ照射位置まで移動させることができ、作業効率がよい。
【0037】
測定部4に主軸4b、アーム4d、測定子4eおよび変位器4fを設けたことにより、主軸4bを中心としたアーム4dの回転によって、パイプ端面部の形状を測定子4eと変位器4fによって評価することができるので、装置内の測定機構によって容易に円管状パイプPの形状把握が可能である。したがって、従来行われていたような目視確認等の作業が不要で、フランジとの嵌合性の把握が容易にすることができる。また、パイプ端面をレーザ加工装置5によって線状加熱した後であっても、この測定部4によって、円管状パイプPを移動させることなくその形状変化を評価することができるため、さらに作業能率を向上させることができる。
【0038】
測定部4およびレーザ加工装置5をボードBに設けたスライドガイドS1、S2によって、円管状パイプPの長軸方向にスライド可能としたので、円管状パイプPの大きさに関わらず成形作業が可能である。また、測定部4およびレーザ加工装置5は、円管状パイプPの載置、撤去時には、スライドガイドS1、S2に沿って、ボードBの端部Yに移動、待機しているので、載置、撤去作業を円滑に行うことができる。
【0039】
レーザ加工装置5のレーザ発振器5bは、支柱5aのスライドガイドS3に沿って上下にスライドし、さらにレーザ鏡筒5cはレーザ発振器5bに対して回転可能に取り付けられているため、パイプの成形対象箇所の位置または形状に関わらず、レーザによる線状加熱が可能となる。
【0040】
さらに、パイプ回転機構3、測定部4及びレーザ加工装置5の動作が外部の制御装置Eによって一括制御されているため、上記の各動作を連動させることが可能で、円管状パイプP端部の形状測定から加工までの作業を効率よく行うことができるようになる。
【0041】
[4.他の実施の形態]
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において、適宜変更可能である。例えば、パイプ端面の内面形状を測定する変位計4fは、接触式でなくレーザ変位計などの非接触式でもよい。
また、支持機構2の保持爪2a、パイプ回転機構3のローラ3a、3b、測定部4のアーム4dをそれぞれ伸縮可能に構成して円管状パイプPの端面半径に応じて変形できるものとしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、円管状パイプ端面部の形状の評価を装置内の測定機構によって評価し、同一装置内で加工成形することが可能で、円管状パイプの成形作業効率の向上、円管状パイプの真円精度の向上を図ることができるパイプ成形装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパイプ成形装置の全体構成を表す斜視図。
【図2】本発明の実施の形態に係る支持機構の構成を示す正面図および側面図。
【図3】本発明の実施の形態に係るパイプ回転機構の構成を示す正面図。
【図4】本発明の実施の形態に係る測定部の構成を示す正面図および側面図。
【図5】本発明の実施の形態に係るのスライドガイドの構成を示す正面図。
【図6】本発明の実施の形態に係るレーザ加工装置の構成を示す正面図および側面図。
【図7】本発明の実施の形態に係るパイプ端部が変形した様子を示す正面図および上方から見た図。
【図8】従来技術に係る円管状パイプにフランジを嵌合溶接したパイプ付きフランジを示す図。
【図9】従来技術に係る円管状パイプにフランジを溶接接合したパイプ付きフランジ示す図。
【図10】従来技術に係る円管状パイプにフランジを溶接接合したパイプ付きフランジ示す図。
【符号の説明】
1…パイプ成形装置
2…支持機構
2a…保持爪
2b…ロール
2c、4a、5a…支柱
3…パイプ回転機構
3a、3b…ローラ
3c…台座
4…測定部
4b…主軸
4c…ロータリーエンコーダ
4d…アーム
4e…測定子
4f…変位計
5…レーザ加工装置
5b…レーザ発振器
5c…レーザ鏡筒
B…ボード
C…演算処理装置
D…変形部分
E…制御装置
P…円管状パイプ
S…スライドガイド
20…ガス冷却型原子炉用接続管構造体
21…接続管
22…フランジ
22b…溝
23…位置調整用駒
24…接続管挿入孔
25…遮蔽体
30…フランジ付鋼管
31…鋼管
32…フランジ
33…テーパ部
34…溶接部
40…ガス配管用絶縁継手
41A、41B…ガス配管パイプ
42A、42B…ガス配管フランジ
43…絶縁継手本体
44A、44B…金属フランジ
45…ボルト

Claims (6)

  1. 円管状パイプをその長軸を中心として円周方向に回転自在に支持する支持機構と、
    前記支持機構に支持された前記円管状パイプをその軸を中心として円周方向に回転させるパイプ回転機構と、
    前記支持機構によって支持された前記円管状パイプの端部に配置され、前記端部の変形度とその位置を測定する測定部と、
    前記測定部によって測定された前記円管状パイプの変形部分を加熱変形させて真円管形状に加工可能なレーザ加工装置と
    を備えていることを特徴とするパイプ成形装置。
  2. 前記測定部によって測定された前記円管状パイプの変形位置に基づいて、パイプ回転機構とレーザ加工装置とを前記円管状パイプの位置決めを行うように制御する制御装置を備えることを特徴とする請求項1記載のパイプ成形装置。
  3. 前記測定部は、先端部に測定子を備えたアーム部を備え、前記アーム部はその末端部を前記円管状パイプの円周方向に支持柱に回転自在に支持されていることを特徴とする請求項1または2記載のパイプ成形装置。
  4. 前記測定部は、前記円管状パイプの長軸方向に対して自在にスライドすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパイプ成形装置。
  5. 前記レーザ加工装置は、上下方向に自在にスライドし前記円管状パイプを線状加熱するレーザ発振器と、前記レーザ発振器に対して回動可能に取り付けられレーザ光を照射するレーザ鏡筒とを備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパイプ成形装置。
  6. 前記レーザ加工装置は、前記円管状パイプの長軸方向に対して自在にスライドすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のパイプ成形装置。
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