JP2004112364A - 携帯電話装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の上方に位置するようにした使い方と、操作部が表示部の下方に位置するようにした使い方とを任意に選択することができるものとする。
【解決手段】電話機能部11と、操作釦表示部分と情報表示部分とを含んだ表示/操作パネル部12と、重力方向に対する姿勢を検知する姿勢検出部18と、姿勢検出部18からの検出出力信号が、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわすときと、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方にあることをあらわすときとで、操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を上下方向関係が反転したものとすべく、表示/操作パネル部12 に対する制御を行う動作制御ユニット13及び表示制御部19とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】電話機能部11と、操作釦表示部分と情報表示部分とを含んだ表示/操作パネル部12と、重力方向に対する姿勢を検知する姿勢検出部18と、姿勢検出部18からの検出出力信号が、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわすときと、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方にあることをあらわすときとで、操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を上下方向関係が反転したものとすべく、表示/操作パネル部12 に対する制御を行う動作制御ユニット13及び表示制御部19とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、電話機能部に対する制御を行うための複数の操作釦を含んだ操作部と、操作部における操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部とを備えた携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、使用者が片手で保持して操作できるように小型軽量化された無線電話機である携帯電話機の普及が著しい。このような携帯電話機にあっては、その機能面あるいは構造面からみて様々なタイプのものが実用に供されているが、一般に使用されているものについて構造面から大別すると、折畳み式と非折畳み式とに分けられる。
【0003】
折畳み式の携帯電話機は、ケースが二つに分割されていて、それらが蝶番部により連結されて折畳み可能とされており、一方のケースに複数の操作釦を含んだ操作部が設けられ、他方のケースに操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部が設けられたものとされる。それに対して、非折畳み式の携帯電話機は、全体が一体化された一つのケースに、複数の操作釦を含んだ操作部と操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部とが設けられたものとされる。
【0004】
こうした折畳み式の携帯電話機及び非折畳み式の携帯電話機には、例外的なものを除いて、操作部と表示部との配置関係における共通性が認められ、それは、夫々の使用状態時において、操作部が表示部の下方に位置されることである。即ち、折畳み式の携帯電話機及び非折畳み式の携帯電話機のいずれにあっても、使用される際には、表示部の下方に配されるものとされた操作部における複数の操作釦が使用者によって操作されるものとされる。
【0005】
携帯電話機が使用されるにあたっては、通常、使用者が携帯電話機を左手で保持して左手の親指によって操作部における複数の操作釦を操作する状態、もしくは、右手で保持して右手の親指によって操作部における複数の操作釦を操作する状態がとられる。このようなもとで、上述のように一般の携帯電話機は、折畳み式であれ非折畳み式であれ、使用される際には操作部が表示部の下方に配されるものとされるので、使用者の左手もしくは右手により保持されて左手の親指もしくは右手の親指によって操作部における複数の操作釦が操作されるにあたり、表示部が設けられた部分がどうしても使用者の左手もしくは右手から上方に突出する状態となってしまう。それゆえ、使用者によっては、携帯電話機の使用時における保持状態を不安定なものと感じ、それによって使い難さを覚えることになってしまう。
【0006】
そこで、従来、携帯電話機について、使用される際に複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の上方に位置するようになすことも提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。このような従来提案された携帯電話機は、それが実用化されたか否かについては確かではないが、少なくとも、特許文献において知られたものであることは明らかである。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−16304号公報(図2及びその説明)
【特許文献2】
特開2002−84350号公報(図1及びその説明)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来、例えば、特許文献1もしくは特許文献2において提案されているような、使用される際に複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の上方に位置するようにされた携帯電話機の場合には、使用者の左手もしくは右手により保持されて左手の親指もしくは右手の親指によって操作部における複数の操作釦が操作されるにあたり、表示部が設けられた部分は、使用者の左手の親指の下方にあって左手の掌の中、もしくは、使用者の右手の親指の下方にあって右手の掌の中に置かれる状態とされる。それにより、使用者によっては、操作部における複数の操作釦の操作時に、表示部によりなされる情報表示を見辛いものと感じ、それによって使い難さを覚えることになる。
【0009】
即ち、従来広く普及している、使用される際に複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の下方に位置するようにされた携帯電話機、及び、特許文献1もしくは特許文献2において提案されているような、使用される際に複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の上方に位置するようにされた携帯電話機のいずれの場合にも、使用者によっては、使い難さを覚えることになるのである。
【0010】
このことは、一つの携帯電話機であって、複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の上方に位置するようにした使い方と、複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の下方に位置するようにした使い方とを、任意に選択できるものがあれば、上述の使い勝手上の不都合が解消されることを意味している。しかしながら、従来にあっては、このような操作部が表示部の上方に位置するようにした使い方と操作部が表示部の下方に位置するようにした使い方とを選択できる携帯電話機についての提案は見当たらない。
【0011】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、電話機能部と、その電話機能部に対する制御を行うための複数の操作釦を含んだ操作部と、操作部における操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部とを備えたもとで、操作部が表示部の上方に位置するようにした使い方と操作部が表示部の下方に位置するようにした使い方とを任意に選択することができる携帯電話装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置は、音声の音声信号への変換、音声信号の音声への変換及び音声信号の送受信を行う電話機能部と、電話機能部に対する制御を行うための操作に供される複数の操作釦を表示する操作釦表示部分と操作釦の操作に応じた情報表示を行う情報表示部分とを含んだ表示/操作パネル部と、重力方向に対する姿勢を検知し、検出された姿勢に応じた検出出力信号を発生する姿勢検出部と、姿勢検出部からの検出出力信号が、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわすときと、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方にあることをあらわすときとで、操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を上下方向関係が反転したものとすべく、表示/操作パネル部に対する制御を行う制御部と、を備えて構成される。
【0013】
このような本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置にあっては、例えば、請求項2に記載された発明に係る携帯電話装置のように、制御部によって、姿勢検出部からの検出出力信号が操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわすとき、操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を、情報表示部分から操作釦表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とし、姿勢検出部からの検出出力信号が操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方にあることをあらわすとき、操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を、操作釦表示部分から情報表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするように、表示/操作パネル部に対する制御が行われる。そして、表示/操作パネル部における操作釦表示部分は、電話機能部に対する制御を行うための複数の操作釦を含んだ操作部を形成しており、また、表示/操作パネル部における情報表示部分は、操作部における操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部を形成している。
【0014】
それゆえ、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話機装置は、操作部の位置が表示部の位置の上方にあるとき及び操作部の位置が表示部の位置の下方にあるときのいずれにおいても、操作部及び表示部の夫々における表示内容が使用者にとって正立したものとされ、従って、使用者が、操作部が表示部の上方に位置するようにした使い方と操作部が表示部の下方に位置するようにした使い方とを任意に選択することができることになるものとされる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置の例を示す。
【0016】
図1に示される例にあっては、音声の音声信号への変換、音声信号の音声への変換及び音声信号の送受信を行う電話機能部11、その電話機能部11に対する制御を行うための操作に供される複数の操作釦を表示する操作釦表示部分と操作釦の操作に応じた情報表示を行う情報表示部分とを含んだ表示/操作パネル部12、及び、各部の動作制御を行う、例えば、マイクロコンピュータが用いられて構成される動作制御ユニット13が備えられている。
【0017】
表示/操作パネル部12は、重ねられて配された平面表示パネル14と透明接触操作入力パネル15とを含んで構成されている。そして、表示/操作パネル部12における操作釦表示部分は、電話機能部11に対する制御を行うための複数の操作釦を含んだ操作部を形成しており、また、表示/操作パネル部12における情報表示部分は、操作部における操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部を形成している。
【0018】
動作制御ユニット13は、透明接触操作入力パネル15に対する入力パネル制御信号SPを入力パネル駆動部16に送出し、入力パネル駆動部16は、入力パネル制御信号SPに基づく駆動信号SPDを透明接触操作入力パネル15に供給する。それにより、透明接触操作入力パネル15が入力パネル制御信号SPに基づいて駆動され、接触操作による入力が可能な状態とされる。
【0019】
また、動作制御ユニット13は、平面表示パネル14に対する表示情報信号SDを表示信号形成部17に送出し、表示信号形成部17は、表示情報信号SDに基づく表示信号SDDを平面表示パネル14に供給する。それにより、平面表示パネル14が表示情報信号SDに基き、操作釦表示部分に関する表示と情報表示部分に関する表示とを行う。操作釦表示部分に関する表示には、少なくとも、電話機能部11に対する制御を行うための操作に供される複数の操作釦についての表示が含まれる。
【0020】
それにより、重ねられて配された平面表示パネル14と透明接触操作入力パネル15とにおいて、平面表示パネル14における操作釦表示部分に関する表示を行う部分とそれに対応する透明接触操作入力パネル15の部分とによって操作釦表示部分が形成され、また、平面表示パネル14における情報表示部分に関する表示を行う部分とそれに対応する透明接触操作入力パネル15の部分とによって情報表示部分が形成される。
【0021】
動作制御ユニット13には、姿勢検出部18からの検出出力信号DPOが供給される。姿勢検出部18は、例えば、重力加速度センサが用いられて構成され、図1に示される携帯電話装置の例の姿勢を検出するものとされている。そして、姿勢検出部18は、図1に示される携帯電話装置の例が、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方となる姿勢をとるとき、その姿勢を検出して、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわすものとして、例えば、正極性の検出出力信号DPOを発生し、また、図1に示される携帯電話装置の例が、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方となる姿勢をとるとき、その姿勢を検出して、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方にあることをあらわすものとして、例えば、負正極性の検出出力信号DPOを発生する。
【0022】
動作制御ユニット13は、姿勢検出部18からの正極性の検出出力信号DPOが供給されるとき、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を、情報表示部分から操作釦表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするための表示方向制御信号SCを表示制御部19に供給し、また、姿勢検出部18からの負極性の検出出力信号DPOが供給されるとき、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を、操作釦表示部分から情報表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするための表示方向制御信号SCを表示制御部19に供給する。
【0023】
表示制御部は、動作制御ユニット13からの表示方向制御信号SCに応じた表示制御信号SCCを形成してそれを平面表示パネル14に供給し、平面表示パネル14による表示を表示制御信号SCCによって制御する。その結果、姿勢検出部18から動作制御ユニット13に正極性の検出出力信号DPO、即ち、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわす検出出力信号DPOが供給されるとき、動作制御ユニット13によって、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容が、情報表示部分から操作釦表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするものとされる制御が行われ、また、姿勢検出部18から動作制御ユニット13に負極性の検出出力信号DPO、即ち、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方にあることをあらわす検出出力信号DPOが供給されるとき、動作制御ユニット13によって、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容が、操作釦表示部分から情報表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするものとされる制御が行われることになる。
【0024】
このような動作制御ユニット13及び表示制御部19による姿勢検出部18からの検出出力信号DPOに応じた平面表示パネル14に対する制御により、図1に示される携帯電話機の例にあっては、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方となる姿勢をとる場合、及び、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方となる姿勢をとる場合のいずれにおいても、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容が、使用者に対して正立するものとされる。
【0025】
このようなもとで、使用者により、電話機能部11に所望の動作を行わせるべく、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分が形成する操作部における入力接触操作が行われると、透明接触操作入力パネル15から、その入力接触操作に応じた操作出力信号SMが送出され、それが操作出力信号検出部20によって検出される。操作出力信号検出部20は、透明接触操作入力パネル15からの操作出力信号SMを検出すると、検出された操作出力信号SMに応じた検出出力信号DSMを動作制御ユニット13に供給する。
【0026】
操作出力信号検出部20からの検出出力信号DSMが供給された動作制御ユニット13は、検出出力信号DSMに応じた制御信号/データCTを電話機能部11に供給し、電話機能部11を所望の作動を行う状態とする。また、それとともに、検出出力信号DSMに応じた表示情報信号SDを表示信号形成部17に供給し、その表示情報信号SDに基づく表示信号SDDが表示信号形成部17から平面表示パネル14に供給されるようになす。それにより、表示/操作パネル部12の情報表示部分が形成する表示部において、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分が形成する操作部における入力接触操作に応じた表示が行われる。
【0027】
電話機能部11が所望の動作を行うもとにあっては、マイクロフォン21aもしくは21bからそれに対する音声入力に応じて得られる音声信号QAが、レベル調整部22を経てアナログ/ディジタル(A/D)変換部23に供給される。マイクロフォン21aとマイクロフォン21bとは、スイッチ21Sによって切り換えられて選択的に使用されるものとされ、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方となる姿勢がとられる場合に、マイクロフォン21aが使用され、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方となる姿勢がとられる場合に、マイクロフォン21bが使用される。
【0028】
A/D変換部23からは、音声信号QAに基づくディジタル音声信号DAが送出されて、それが 符号化/復号化部24に供給される。符号化/復号化部24においては、ディジタル音声信号DAに基づく符号化された音声データDCAが得られて、それが時分割処理部25に供給される。
【0029】
時分割処理部25には、動作制御ユニット13からの制御信号/データCTに含まれる制御情報データも供給され 時分割処理部25において、符号化/復号化部24からの音声データDCA及び動作制御ユニット13からの制御情報データが時分割多重されて多重合成データDTXが形成され、それが変調部26に供給される。
【0030】
変調部26においては、多重合成データDTXを変調データとする変調処理が行われ、変調部26から、多重合成データDTXによる変調がなされた所定の搬送周波数を有するディジタル変調信号SXMが得られ、それが送信部27に供給される。送信部27においては、ディジタル変調信号SXMについての周波数変換及びその他の処理が行われて、音声データDCAに応じた送信データ信号である送信用の電話信号SDTが形成され、それが送受分波部28に供給される。そして、送受分波部28に供給された電話信号SDTが、送受信アンテナ29を通じて無線送信される。
【0031】
また、外部からの電話信号SDRが、送受信アンテナ29及び送受分波部28を通じて受信され、受信部30に供給される。受信部30においては、電話信号SDRについての周波数変換及びその他の処理が行われて、ディジタル変調信号SXDが形成され、それが復調部31に供給される。復調部31においては、ディジタル変調信号SXDに対する復調処理が行われ、受信多重合成データDRXが得られて、それが時分割処理部25に供給される。
【0032】
時分割処理部25においては、動作制御ユニット13からの制御信号/データCTに応じた信号処理が行われて、受信多重合成データDRXから、再生音声データDCB、制御情報データXT等が得られる。制御情報データXTは動作制御ユニット13に供給され、再生音声データDCBは符号化/復号化部24に供給される。
【0033】
制御情報データXTが供給される動作制御部13は、制御情報データXTに応答しての制御動作を行い、例えば、制御情報データXTに応じた表示情報信号SDを表示信号形成部17に供給し、その表示情報信号SDに基づく表示信号SDDが表示信号形成部17から平面表示パネル14に供給されるようになす。それにより、表示/操作パネル部12の情報表示部分が形成する表示部において、制御情報データXTがあらわす情報内容についての表示が行われる。
【0034】
再生音声データDCBが供給される符号化/復号化部24においては、再生音声データDCBについての復号化が行われて、再生音声データDCBに基づく再生ディジタル音声信号DBが得られ、それがディジタル/アナログ(D/A)変換部32に供給される。D/A変換部32においては、再生ディジタル音声信号DBにアナログ化処理が施されて、再生音声信号QBが得られ、それがレベル調整部33を経てスピーカ34aもしくはスピーカ34bに供給される。その結果、スピーカ34aもしくはスピーカ34bから再生音声データDCBに基づく音声が発せられる。スピーカ34aとスピーカ34bとは、スイッチ34Sによって切り換えられて選択的に使用されるものとされ、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方となる姿勢がとられる場合に、スピーカ34aが使用され、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方となる姿勢がとられる場合に、スピーカ34bが使用される。
【0035】
図2は、動作制御ユニット13が、姿勢検出部18からの検出出力信号DPOに応じた平面表示パネル14に対する制御を行うにあたって実行する制御プログラムの一例を示すフローチャートである。
【0036】
図2に示されるフローチャートにより示される制御プログラムにあっては、スタート後、ステップ40において、姿勢検出部18からの検出出力信号DPOが到来しているか否かを判断する。その結果、検出出力信号DPOが到来していない場合には、ステップ40での判断を繰り返し、検出出力信号DPOが到来している場合には、ステップ41において、姿勢検出部18からの検出出力信号DPOが正極性のものか否かを判断する。その結果、検出出力信号DPOが正極性のものであれば、ステップ42において、検出出力信号DPOが正極性のものである状態が予め設定された所定時間以上継続したか否かを判断する。
【0037】
ステップ42での判断の結果、検出出力信号DPOが正極性のものである状態が予め設定された所定時間以上継続していない場合には、ステップ40に戻り、検出出力信号DPOが正極性のものである状態が予め設定された所定時間以上継続した場合には、ステップ43において、平面表示パネル14に、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を情報表示部分から操作釦表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするものとなす、正転表示を行わせるべく、表示方向制御信号SCを表示制御部19に送出して、ステップ40に戻る。
【0038】
また、ステップ41での判断の結果、姿勢検出部18からの検出出力信号DPOが正極性のものでない場合には、ステップ44において、姿勢検出部18からの検出出力信号DPOが負極性のものであるか否かを判断する。その結果、検出出力信号DPOが負極性のものでなければ、ステップ40に戻り、検出出力信号DPOが負極性のものであれば、ステップ45において、検出出力信号DPOが負極性のものである状態が予め設定された所定時間以上継続したか否かを判断する。
【0039】
ステップ45での判断の結果、検出出力信号DPOが負極性のものである状態が予め設定された所定時間以上継続していない場合には、ステップ40に戻り、検出出力信号DPOが負極性のものである状態が予め設定された所定時間以上継続した場合には、ステップ46において、平面表示パネル14に、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を操作釦表示部分から情報表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするものとなす、逆転表示を行わせるべく、表示方向制御信号SCを表示制御部19に送出して、ステップ40に戻る。
【0040】
図3及び図4は、図1に示される携帯電話装置の例、即ち、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置の例の外観の一例を示す。
【0041】
図3及び図4に示される例においては、図1に示される各部を、送受信アンテナ29を除いて収容するものとされた、全体が一体化されたケース50が備えられている。ケース50に収容された表示/操作パネル部12においては、透明接触操作入力パネル15がその接触操作面を外部に臨ませるものとして配されている。そして、表示/操作パネル部12は、操作部を形成する操作釦表示部分51と表示部を形成する情報表示部分52とを有している。操作釦表示部分51にあっては、平面表示パネル14に得られる複数の操作釦53が、透明接触操作入力パネル15を透して表示される。一方、情報表示部分52にあっては、平面表示パネル14に得られる表示情報が、透明接触操作入力パネル15を透して表示される。
【0042】
図3は、図1に示される携帯電話装置の例が、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分51の位置が情報表示部分52の位置の上方となる姿勢をとった状態をあらわしており、一方、図4は、図1に示される携帯電話装置の例が、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分51の位置が情報表示部分52の位置の下方となる姿勢をとった状態をあらわしている。これらの図3に示される状態及び図4に示される状態のいずれの場合においても、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分51及び情報表示部分52の夫々における表示内容は、使用者に対して正立するものとされる。
【0043】
そして、図3及び図4に示される例においては、ケース50における表示/操作パネル部12の情報表示部分52側の端部54は、マイクロフォン21aとスピーカ34bとを内蔵した部分とされており、また、ケース50における表示/操作パネル部12の操作釦表示部分51側の端部55は、マイクロフォン21bとスピーカ34aとを内蔵した部分とされている。さらに、ケース50における表示/操作パネル部12の操作釦表示部分51側の端部55の側面部から、送受信アンテナ29が外部に突出している。
【0044】
図5は、図3に示される例についてのA−A線に沿う断面を示す。
【0045】
図5においては、ケース50の内部に固定されたプリント配線基板60の一方の面上に、平面表示パネル14と透明接触操作入力パネル15とが重ねられて配されて、表示/操作パネル部12が形成されている。そして、表示/操作パネル部12には、操作釦表示部分51と情報表示部分52とが設けられている。また、プリント配線基板60の他方の面には、図1に示される例における回路ブロック部分を形成する集積回路素子61が取り付けられている。さらに、ケース50内におけるプリント配線基板60の他方の面側の部分には、充電可能とされた電池62と重力加速度センサが用いられて形成される姿勢検出部18が固定されている。
【0046】
図6及び図7は、図1に示される携帯電話装置の例、即ち、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置の例の外観の他の例を示す。
【0047】
図6及び図7に示される例においては、図1に示される各部を、送受信アンテナ29を除いて収容するものとされた、2個に分割されたケース65及び66が備えられている。これらのケース65とケース66とは、蝶番部67を介して相互に連結されていて、折畳み可能とされている。
【0048】
ケース65及び66には、表示/操作パネル部12が2分割されて配されており、ケース65に配された表示/操作パネル部12の部分及びケース66に配された表示/操作パネル部12の部分の夫々において、透明接触操作入力パネル15がその接触操作面を外部に臨ませるものとして配されている。そして、ケース65に配された表示/操作パネル部12の部分は、操作部を形成する操作釦表示部分51を有しており、ケース66に配された表示/操作パネル部12の部分は、表示部を形成する情報表示部分52を有している。
【0049】
操作釦表示部分51にあっては、平面表示パネル14に得られる複数の操作釦53が、透明接触操作入力パネル15を透して表示される。一方、情報表示部分52にあっては、平面表示パネル14に得られる表示情報が、透明接触操作入力パネル15を透して表示される。
【0050】
図6は、図1に示される携帯電話装置の例の外観の他の例が、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分51の位置が情報表示部分52の位置の上方となる姿勢をとった状態をあらわしており、一方、図7は、図1に示される携帯電話装置の例の外観の他の例が、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分51の位置が情報表示部分52の位置の下方となる姿勢をとった状態をあらわしている。これらの図6に示される状態及び図7に示される状態のいずれの場合においても、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分51及び情報表示部分52の夫々における表示内容は、その使用時に際しておいて、使用者に対して正立するものとされる。
【0051】
そして、図6及び図7に示される例においては、ケース66における外側端部68は、マイクロフォン21aとスピーカ34bとを内蔵した部分とされており、また、ケース65における外側端部69は、マイクロフォン21bとスピーカ34aとを内蔵した部分とされている。さらに、ケース65における外側端部69の側面部から、送受信アンテナ29が外部に突出している。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置にあっては、制御部によって、姿勢検出部からの検出出力信号が操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわすとき、操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を、情報表示部分から操作釦表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とし、姿勢検出部からの検出出力信号が操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方にあることをあらわすとき、操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を、操作釦表示部分から情報表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするように、表示/操作パネル部に対する制御が行われるようになすことができ、その際、表示/操作パネル部における操作釦表示部分は、電話機能部に対する制御を行うための複数の操作釦を含んだ操作部を形成し、また、表示/操作パネル部における情報表示部分は、操作部における操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部を形成する。
【0053】
それゆえ、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置によれば、操作部の位置が表示部の位置の上方にあるとき及び操作部の位置が表示部の位置の下方にあるときのいずれにおいても、操作部及び表示部の夫々における表示内容が使用者にとって正立したものとされ、従って、使用者が、操作部が表示部の上方に位置するようにした使い方と操作部が表示部の下方に位置するようにした使い方とを任意に選択することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置の例を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示される例における動作制御ユニットが、姿勢検出部からの検出出力信号に応じた平面表示パネルに対する制御を行うにあたって実行する制御プログラムの一例を示すフローチャートである。
【図3】図1に示される携帯電話装置の例の外観の一例を示す正面図である。
【図4】図1に示される携帯電話装置の例の外観の一例を示す正面図である。
【図5】図3におけるA−A線に沿う断面をあらわす図である。
【図6】図1に示される携帯電話装置の例の外観の他の例を示す正面図である。
【図7】図1に示される携帯電話装置の例の外観の他の例を示す正面図である。
【符号の説明】
11・・・電話機能部、 12・・・表示/操作パネル部、 13・・・動作制御ユニット、 14・・・平面表示パネル、 15・・・透明接触操作入力パネル、 16・・・入力パネル駆動部、 17・・・表示信号形成部、 18・・・姿勢検出部、 19・・・表示制御部、 21a,21b・・・マイクロフォン、 22、33・・・レベル調整部、 23・・・A/D変換部、 24・・・符号化/復号化部、 25・・・時分割処理部、 26・・・変調部、 27・・・送信部、 28・・・送受分波部、 29・・・送受信アンテナ、 30・・・受信部、 31・・・復調部、 32・・・D/A変換部、 34a,34b・・・スピーカ、 50、65、66・・・ケース、 51・・・操作釦表示部分、 52・・・情報表示部分、 53・・・操作釦、 67・・・蝶番部
【発明の属する技術分野】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、電話機能部に対する制御を行うための複数の操作釦を含んだ操作部と、操作部における操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部とを備えた携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、使用者が片手で保持して操作できるように小型軽量化された無線電話機である携帯電話機の普及が著しい。このような携帯電話機にあっては、その機能面あるいは構造面からみて様々なタイプのものが実用に供されているが、一般に使用されているものについて構造面から大別すると、折畳み式と非折畳み式とに分けられる。
【0003】
折畳み式の携帯電話機は、ケースが二つに分割されていて、それらが蝶番部により連結されて折畳み可能とされており、一方のケースに複数の操作釦を含んだ操作部が設けられ、他方のケースに操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部が設けられたものとされる。それに対して、非折畳み式の携帯電話機は、全体が一体化された一つのケースに、複数の操作釦を含んだ操作部と操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部とが設けられたものとされる。
【0004】
こうした折畳み式の携帯電話機及び非折畳み式の携帯電話機には、例外的なものを除いて、操作部と表示部との配置関係における共通性が認められ、それは、夫々の使用状態時において、操作部が表示部の下方に位置されることである。即ち、折畳み式の携帯電話機及び非折畳み式の携帯電話機のいずれにあっても、使用される際には、表示部の下方に配されるものとされた操作部における複数の操作釦が使用者によって操作されるものとされる。
【0005】
携帯電話機が使用されるにあたっては、通常、使用者が携帯電話機を左手で保持して左手の親指によって操作部における複数の操作釦を操作する状態、もしくは、右手で保持して右手の親指によって操作部における複数の操作釦を操作する状態がとられる。このようなもとで、上述のように一般の携帯電話機は、折畳み式であれ非折畳み式であれ、使用される際には操作部が表示部の下方に配されるものとされるので、使用者の左手もしくは右手により保持されて左手の親指もしくは右手の親指によって操作部における複数の操作釦が操作されるにあたり、表示部が設けられた部分がどうしても使用者の左手もしくは右手から上方に突出する状態となってしまう。それゆえ、使用者によっては、携帯電話機の使用時における保持状態を不安定なものと感じ、それによって使い難さを覚えることになってしまう。
【0006】
そこで、従来、携帯電話機について、使用される際に複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の上方に位置するようになすことも提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。このような従来提案された携帯電話機は、それが実用化されたか否かについては確かではないが、少なくとも、特許文献において知られたものであることは明らかである。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−16304号公報(図2及びその説明)
【特許文献2】
特開2002−84350号公報(図1及びその説明)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来、例えば、特許文献1もしくは特許文献2において提案されているような、使用される際に複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の上方に位置するようにされた携帯電話機の場合には、使用者の左手もしくは右手により保持されて左手の親指もしくは右手の親指によって操作部における複数の操作釦が操作されるにあたり、表示部が設けられた部分は、使用者の左手の親指の下方にあって左手の掌の中、もしくは、使用者の右手の親指の下方にあって右手の掌の中に置かれる状態とされる。それにより、使用者によっては、操作部における複数の操作釦の操作時に、表示部によりなされる情報表示を見辛いものと感じ、それによって使い難さを覚えることになる。
【0009】
即ち、従来広く普及している、使用される際に複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の下方に位置するようにされた携帯電話機、及び、特許文献1もしくは特許文献2において提案されているような、使用される際に複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の上方に位置するようにされた携帯電話機のいずれの場合にも、使用者によっては、使い難さを覚えることになるのである。
【0010】
このことは、一つの携帯電話機であって、複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の上方に位置するようにした使い方と、複数の操作釦を含んだ操作部が操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部の下方に位置するようにした使い方とを、任意に選択できるものがあれば、上述の使い勝手上の不都合が解消されることを意味している。しかしながら、従来にあっては、このような操作部が表示部の上方に位置するようにした使い方と操作部が表示部の下方に位置するようにした使い方とを選択できる携帯電話機についての提案は見当たらない。
【0011】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、電話機能部と、その電話機能部に対する制御を行うための複数の操作釦を含んだ操作部と、操作部における操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部とを備えたもとで、操作部が表示部の上方に位置するようにした使い方と操作部が表示部の下方に位置するようにした使い方とを任意に選択することができる携帯電話装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置は、音声の音声信号への変換、音声信号の音声への変換及び音声信号の送受信を行う電話機能部と、電話機能部に対する制御を行うための操作に供される複数の操作釦を表示する操作釦表示部分と操作釦の操作に応じた情報表示を行う情報表示部分とを含んだ表示/操作パネル部と、重力方向に対する姿勢を検知し、検出された姿勢に応じた検出出力信号を発生する姿勢検出部と、姿勢検出部からの検出出力信号が、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわすときと、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方にあることをあらわすときとで、操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を上下方向関係が反転したものとすべく、表示/操作パネル部に対する制御を行う制御部と、を備えて構成される。
【0013】
このような本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置にあっては、例えば、請求項2に記載された発明に係る携帯電話装置のように、制御部によって、姿勢検出部からの検出出力信号が操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわすとき、操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を、情報表示部分から操作釦表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とし、姿勢検出部からの検出出力信号が操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方にあることをあらわすとき、操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を、操作釦表示部分から情報表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするように、表示/操作パネル部に対する制御が行われる。そして、表示/操作パネル部における操作釦表示部分は、電話機能部に対する制御を行うための複数の操作釦を含んだ操作部を形成しており、また、表示/操作パネル部における情報表示部分は、操作部における操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部を形成している。
【0014】
それゆえ、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話機装置は、操作部の位置が表示部の位置の上方にあるとき及び操作部の位置が表示部の位置の下方にあるときのいずれにおいても、操作部及び表示部の夫々における表示内容が使用者にとって正立したものとされ、従って、使用者が、操作部が表示部の上方に位置するようにした使い方と操作部が表示部の下方に位置するようにした使い方とを任意に選択することができることになるものとされる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置の例を示す。
【0016】
図1に示される例にあっては、音声の音声信号への変換、音声信号の音声への変換及び音声信号の送受信を行う電話機能部11、その電話機能部11に対する制御を行うための操作に供される複数の操作釦を表示する操作釦表示部分と操作釦の操作に応じた情報表示を行う情報表示部分とを含んだ表示/操作パネル部12、及び、各部の動作制御を行う、例えば、マイクロコンピュータが用いられて構成される動作制御ユニット13が備えられている。
【0017】
表示/操作パネル部12は、重ねられて配された平面表示パネル14と透明接触操作入力パネル15とを含んで構成されている。そして、表示/操作パネル部12における操作釦表示部分は、電話機能部11に対する制御を行うための複数の操作釦を含んだ操作部を形成しており、また、表示/操作パネル部12における情報表示部分は、操作部における操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部を形成している。
【0018】
動作制御ユニット13は、透明接触操作入力パネル15に対する入力パネル制御信号SPを入力パネル駆動部16に送出し、入力パネル駆動部16は、入力パネル制御信号SPに基づく駆動信号SPDを透明接触操作入力パネル15に供給する。それにより、透明接触操作入力パネル15が入力パネル制御信号SPに基づいて駆動され、接触操作による入力が可能な状態とされる。
【0019】
また、動作制御ユニット13は、平面表示パネル14に対する表示情報信号SDを表示信号形成部17に送出し、表示信号形成部17は、表示情報信号SDに基づく表示信号SDDを平面表示パネル14に供給する。それにより、平面表示パネル14が表示情報信号SDに基き、操作釦表示部分に関する表示と情報表示部分に関する表示とを行う。操作釦表示部分に関する表示には、少なくとも、電話機能部11に対する制御を行うための操作に供される複数の操作釦についての表示が含まれる。
【0020】
それにより、重ねられて配された平面表示パネル14と透明接触操作入力パネル15とにおいて、平面表示パネル14における操作釦表示部分に関する表示を行う部分とそれに対応する透明接触操作入力パネル15の部分とによって操作釦表示部分が形成され、また、平面表示パネル14における情報表示部分に関する表示を行う部分とそれに対応する透明接触操作入力パネル15の部分とによって情報表示部分が形成される。
【0021】
動作制御ユニット13には、姿勢検出部18からの検出出力信号DPOが供給される。姿勢検出部18は、例えば、重力加速度センサが用いられて構成され、図1に示される携帯電話装置の例の姿勢を検出するものとされている。そして、姿勢検出部18は、図1に示される携帯電話装置の例が、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方となる姿勢をとるとき、その姿勢を検出して、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわすものとして、例えば、正極性の検出出力信号DPOを発生し、また、図1に示される携帯電話装置の例が、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方となる姿勢をとるとき、その姿勢を検出して、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方にあることをあらわすものとして、例えば、負正極性の検出出力信号DPOを発生する。
【0022】
動作制御ユニット13は、姿勢検出部18からの正極性の検出出力信号DPOが供給されるとき、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を、情報表示部分から操作釦表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするための表示方向制御信号SCを表示制御部19に供給し、また、姿勢検出部18からの負極性の検出出力信号DPOが供給されるとき、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を、操作釦表示部分から情報表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするための表示方向制御信号SCを表示制御部19に供給する。
【0023】
表示制御部は、動作制御ユニット13からの表示方向制御信号SCに応じた表示制御信号SCCを形成してそれを平面表示パネル14に供給し、平面表示パネル14による表示を表示制御信号SCCによって制御する。その結果、姿勢検出部18から動作制御ユニット13に正極性の検出出力信号DPO、即ち、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわす検出出力信号DPOが供給されるとき、動作制御ユニット13によって、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容が、情報表示部分から操作釦表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするものとされる制御が行われ、また、姿勢検出部18から動作制御ユニット13に負極性の検出出力信号DPO、即ち、操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方にあることをあらわす検出出力信号DPOが供給されるとき、動作制御ユニット13によって、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容が、操作釦表示部分から情報表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするものとされる制御が行われることになる。
【0024】
このような動作制御ユニット13及び表示制御部19による姿勢検出部18からの検出出力信号DPOに応じた平面表示パネル14に対する制御により、図1に示される携帯電話機の例にあっては、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方となる姿勢をとる場合、及び、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方となる姿勢をとる場合のいずれにおいても、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容が、使用者に対して正立するものとされる。
【0025】
このようなもとで、使用者により、電話機能部11に所望の動作を行わせるべく、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分が形成する操作部における入力接触操作が行われると、透明接触操作入力パネル15から、その入力接触操作に応じた操作出力信号SMが送出され、それが操作出力信号検出部20によって検出される。操作出力信号検出部20は、透明接触操作入力パネル15からの操作出力信号SMを検出すると、検出された操作出力信号SMに応じた検出出力信号DSMを動作制御ユニット13に供給する。
【0026】
操作出力信号検出部20からの検出出力信号DSMが供給された動作制御ユニット13は、検出出力信号DSMに応じた制御信号/データCTを電話機能部11に供給し、電話機能部11を所望の作動を行う状態とする。また、それとともに、検出出力信号DSMに応じた表示情報信号SDを表示信号形成部17に供給し、その表示情報信号SDに基づく表示信号SDDが表示信号形成部17から平面表示パネル14に供給されるようになす。それにより、表示/操作パネル部12の情報表示部分が形成する表示部において、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分が形成する操作部における入力接触操作に応じた表示が行われる。
【0027】
電話機能部11が所望の動作を行うもとにあっては、マイクロフォン21aもしくは21bからそれに対する音声入力に応じて得られる音声信号QAが、レベル調整部22を経てアナログ/ディジタル(A/D)変換部23に供給される。マイクロフォン21aとマイクロフォン21bとは、スイッチ21Sによって切り換えられて選択的に使用されるものとされ、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方となる姿勢がとられる場合に、マイクロフォン21aが使用され、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方となる姿勢がとられる場合に、マイクロフォン21bが使用される。
【0028】
A/D変換部23からは、音声信号QAに基づくディジタル音声信号DAが送出されて、それが 符号化/復号化部24に供給される。符号化/復号化部24においては、ディジタル音声信号DAに基づく符号化された音声データDCAが得られて、それが時分割処理部25に供給される。
【0029】
時分割処理部25には、動作制御ユニット13からの制御信号/データCTに含まれる制御情報データも供給され 時分割処理部25において、符号化/復号化部24からの音声データDCA及び動作制御ユニット13からの制御情報データが時分割多重されて多重合成データDTXが形成され、それが変調部26に供給される。
【0030】
変調部26においては、多重合成データDTXを変調データとする変調処理が行われ、変調部26から、多重合成データDTXによる変調がなされた所定の搬送周波数を有するディジタル変調信号SXMが得られ、それが送信部27に供給される。送信部27においては、ディジタル変調信号SXMについての周波数変換及びその他の処理が行われて、音声データDCAに応じた送信データ信号である送信用の電話信号SDTが形成され、それが送受分波部28に供給される。そして、送受分波部28に供給された電話信号SDTが、送受信アンテナ29を通じて無線送信される。
【0031】
また、外部からの電話信号SDRが、送受信アンテナ29及び送受分波部28を通じて受信され、受信部30に供給される。受信部30においては、電話信号SDRについての周波数変換及びその他の処理が行われて、ディジタル変調信号SXDが形成され、それが復調部31に供給される。復調部31においては、ディジタル変調信号SXDに対する復調処理が行われ、受信多重合成データDRXが得られて、それが時分割処理部25に供給される。
【0032】
時分割処理部25においては、動作制御ユニット13からの制御信号/データCTに応じた信号処理が行われて、受信多重合成データDRXから、再生音声データDCB、制御情報データXT等が得られる。制御情報データXTは動作制御ユニット13に供給され、再生音声データDCBは符号化/復号化部24に供給される。
【0033】
制御情報データXTが供給される動作制御部13は、制御情報データXTに応答しての制御動作を行い、例えば、制御情報データXTに応じた表示情報信号SDを表示信号形成部17に供給し、その表示情報信号SDに基づく表示信号SDDが表示信号形成部17から平面表示パネル14に供給されるようになす。それにより、表示/操作パネル部12の情報表示部分が形成する表示部において、制御情報データXTがあらわす情報内容についての表示が行われる。
【0034】
再生音声データDCBが供給される符号化/復号化部24においては、再生音声データDCBについての復号化が行われて、再生音声データDCBに基づく再生ディジタル音声信号DBが得られ、それがディジタル/アナログ(D/A)変換部32に供給される。D/A変換部32においては、再生ディジタル音声信号DBにアナログ化処理が施されて、再生音声信号QBが得られ、それがレベル調整部33を経てスピーカ34aもしくはスピーカ34bに供給される。その結果、スピーカ34aもしくはスピーカ34bから再生音声データDCBに基づく音声が発せられる。スピーカ34aとスピーカ34bとは、スイッチ34Sによって切り換えられて選択的に使用されるものとされ、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方となる姿勢がとられる場合に、スピーカ34aが使用され、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方となる姿勢がとられる場合に、スピーカ34bが使用される。
【0035】
図2は、動作制御ユニット13が、姿勢検出部18からの検出出力信号DPOに応じた平面表示パネル14に対する制御を行うにあたって実行する制御プログラムの一例を示すフローチャートである。
【0036】
図2に示されるフローチャートにより示される制御プログラムにあっては、スタート後、ステップ40において、姿勢検出部18からの検出出力信号DPOが到来しているか否かを判断する。その結果、検出出力信号DPOが到来していない場合には、ステップ40での判断を繰り返し、検出出力信号DPOが到来している場合には、ステップ41において、姿勢検出部18からの検出出力信号DPOが正極性のものか否かを判断する。その結果、検出出力信号DPOが正極性のものであれば、ステップ42において、検出出力信号DPOが正極性のものである状態が予め設定された所定時間以上継続したか否かを判断する。
【0037】
ステップ42での判断の結果、検出出力信号DPOが正極性のものである状態が予め設定された所定時間以上継続していない場合には、ステップ40に戻り、検出出力信号DPOが正極性のものである状態が予め設定された所定時間以上継続した場合には、ステップ43において、平面表示パネル14に、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を情報表示部分から操作釦表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするものとなす、正転表示を行わせるべく、表示方向制御信号SCを表示制御部19に送出して、ステップ40に戻る。
【0038】
また、ステップ41での判断の結果、姿勢検出部18からの検出出力信号DPOが正極性のものでない場合には、ステップ44において、姿勢検出部18からの検出出力信号DPOが負極性のものであるか否かを判断する。その結果、検出出力信号DPOが負極性のものでなければ、ステップ40に戻り、検出出力信号DPOが負極性のものであれば、ステップ45において、検出出力信号DPOが負極性のものである状態が予め設定された所定時間以上継続したか否かを判断する。
【0039】
ステップ45での判断の結果、検出出力信号DPOが負極性のものである状態が予め設定された所定時間以上継続していない場合には、ステップ40に戻り、検出出力信号DPOが負極性のものである状態が予め設定された所定時間以上継続した場合には、ステップ46において、平面表示パネル14に、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を操作釦表示部分から情報表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするものとなす、逆転表示を行わせるべく、表示方向制御信号SCを表示制御部19に送出して、ステップ40に戻る。
【0040】
図3及び図4は、図1に示される携帯電話装置の例、即ち、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置の例の外観の一例を示す。
【0041】
図3及び図4に示される例においては、図1に示される各部を、送受信アンテナ29を除いて収容するものとされた、全体が一体化されたケース50が備えられている。ケース50に収容された表示/操作パネル部12においては、透明接触操作入力パネル15がその接触操作面を外部に臨ませるものとして配されている。そして、表示/操作パネル部12は、操作部を形成する操作釦表示部分51と表示部を形成する情報表示部分52とを有している。操作釦表示部分51にあっては、平面表示パネル14に得られる複数の操作釦53が、透明接触操作入力パネル15を透して表示される。一方、情報表示部分52にあっては、平面表示パネル14に得られる表示情報が、透明接触操作入力パネル15を透して表示される。
【0042】
図3は、図1に示される携帯電話装置の例が、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分51の位置が情報表示部分52の位置の上方となる姿勢をとった状態をあらわしており、一方、図4は、図1に示される携帯電話装置の例が、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分51の位置が情報表示部分52の位置の下方となる姿勢をとった状態をあらわしている。これらの図3に示される状態及び図4に示される状態のいずれの場合においても、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分51及び情報表示部分52の夫々における表示内容は、使用者に対して正立するものとされる。
【0043】
そして、図3及び図4に示される例においては、ケース50における表示/操作パネル部12の情報表示部分52側の端部54は、マイクロフォン21aとスピーカ34bとを内蔵した部分とされており、また、ケース50における表示/操作パネル部12の操作釦表示部分51側の端部55は、マイクロフォン21bとスピーカ34aとを内蔵した部分とされている。さらに、ケース50における表示/操作パネル部12の操作釦表示部分51側の端部55の側面部から、送受信アンテナ29が外部に突出している。
【0044】
図5は、図3に示される例についてのA−A線に沿う断面を示す。
【0045】
図5においては、ケース50の内部に固定されたプリント配線基板60の一方の面上に、平面表示パネル14と透明接触操作入力パネル15とが重ねられて配されて、表示/操作パネル部12が形成されている。そして、表示/操作パネル部12には、操作釦表示部分51と情報表示部分52とが設けられている。また、プリント配線基板60の他方の面には、図1に示される例における回路ブロック部分を形成する集積回路素子61が取り付けられている。さらに、ケース50内におけるプリント配線基板60の他方の面側の部分には、充電可能とされた電池62と重力加速度センサが用いられて形成される姿勢検出部18が固定されている。
【0046】
図6及び図7は、図1に示される携帯電話装置の例、即ち、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置の例の外観の他の例を示す。
【0047】
図6及び図7に示される例においては、図1に示される各部を、送受信アンテナ29を除いて収容するものとされた、2個に分割されたケース65及び66が備えられている。これらのケース65とケース66とは、蝶番部67を介して相互に連結されていて、折畳み可能とされている。
【0048】
ケース65及び66には、表示/操作パネル部12が2分割されて配されており、ケース65に配された表示/操作パネル部12の部分及びケース66に配された表示/操作パネル部12の部分の夫々において、透明接触操作入力パネル15がその接触操作面を外部に臨ませるものとして配されている。そして、ケース65に配された表示/操作パネル部12の部分は、操作部を形成する操作釦表示部分51を有しており、ケース66に配された表示/操作パネル部12の部分は、表示部を形成する情報表示部分52を有している。
【0049】
操作釦表示部分51にあっては、平面表示パネル14に得られる複数の操作釦53が、透明接触操作入力パネル15を透して表示される。一方、情報表示部分52にあっては、平面表示パネル14に得られる表示情報が、透明接触操作入力パネル15を透して表示される。
【0050】
図6は、図1に示される携帯電話装置の例の外観の他の例が、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分51の位置が情報表示部分52の位置の上方となる姿勢をとった状態をあらわしており、一方、図7は、図1に示される携帯電話装置の例の外観の他の例が、表示/操作パネル部12において操作釦表示部分51の位置が情報表示部分52の位置の下方となる姿勢をとった状態をあらわしている。これらの図6に示される状態及び図7に示される状態のいずれの場合においても、表示/操作パネル部12の操作釦表示部分51及び情報表示部分52の夫々における表示内容は、その使用時に際しておいて、使用者に対して正立するものとされる。
【0051】
そして、図6及び図7に示される例においては、ケース66における外側端部68は、マイクロフォン21aとスピーカ34bとを内蔵した部分とされており、また、ケース65における外側端部69は、マイクロフォン21bとスピーカ34aとを内蔵した部分とされている。さらに、ケース65における外側端部69の側面部から、送受信アンテナ29が外部に突出している。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置にあっては、制御部によって、姿勢検出部からの検出出力信号が操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわすとき、操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を、情報表示部分から操作釦表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とし、姿勢検出部からの検出出力信号が操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の下方にあることをあらわすとき、操作釦表示部分及び情報表示部分の夫々における表示内容を、操作釦表示部分から情報表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするように、表示/操作パネル部に対する制御が行われるようになすことができ、その際、表示/操作パネル部における操作釦表示部分は、電話機能部に対する制御を行うための複数の操作釦を含んだ操作部を形成し、また、表示/操作パネル部における情報表示部分は、操作部における操作釦の操作に応じた情報表示を行う表示部を形成する。
【0053】
それゆえ、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置によれば、操作部の位置が表示部の位置の上方にあるとき及び操作部の位置が表示部の位置の下方にあるときのいずれにおいても、操作部及び表示部の夫々における表示内容が使用者にとって正立したものとされ、従って、使用者が、操作部が表示部の上方に位置するようにした使い方と操作部が表示部の下方に位置するようにした使い方とを任意に選択することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る携帯電話装置の例を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示される例における動作制御ユニットが、姿勢検出部からの検出出力信号に応じた平面表示パネルに対する制御を行うにあたって実行する制御プログラムの一例を示すフローチャートである。
【図3】図1に示される携帯電話装置の例の外観の一例を示す正面図である。
【図4】図1に示される携帯電話装置の例の外観の一例を示す正面図である。
【図5】図3におけるA−A線に沿う断面をあらわす図である。
【図6】図1に示される携帯電話装置の例の外観の他の例を示す正面図である。
【図7】図1に示される携帯電話装置の例の外観の他の例を示す正面図である。
【符号の説明】
11・・・電話機能部、 12・・・表示/操作パネル部、 13・・・動作制御ユニット、 14・・・平面表示パネル、 15・・・透明接触操作入力パネル、 16・・・入力パネル駆動部、 17・・・表示信号形成部、 18・・・姿勢検出部、 19・・・表示制御部、 21a,21b・・・マイクロフォン、 22、33・・・レベル調整部、 23・・・A/D変換部、 24・・・符号化/復号化部、 25・・・時分割処理部、 26・・・変調部、 27・・・送信部、 28・・・送受分波部、 29・・・送受信アンテナ、 30・・・受信部、 31・・・復調部、 32・・・D/A変換部、 34a,34b・・・スピーカ、 50、65、66・・・ケース、 51・・・操作釦表示部分、 52・・・情報表示部分、 53・・・操作釦、 67・・・蝶番部
Claims (4)
- 音声の音声信号への変換、音声信号の音声への変換及び音声信号の送受信を行う電話機能部と、
該電話機能部に対する制御を行うための操作に供される複数の操作釦を表示する操作釦表示部分と上記操作釦の操作に応じた情報表示を行う情報表示部分とを含んだ表示/操作パネル部と、
重力方向に対する姿勢を検知し、検出された姿勢に応じた検出出力信号を発生する姿勢検出部と、
該姿勢検出部からの検出出力信号が、上記操作釦表示部分の位置が上記情報表示部分の位置の上方にあることをあらわすときと、上記操作釦表示部分の位置が上記情報表示部分の位置の下方にあることをあらわすときとで、上記操作釦表示部分及び上記情報表示部分の夫々における表示内容を上下方向関係が反転したものとすべく、上記表示/操作パネル部に対する制御を行う制御部と、
を備えて構成される携帯電話装置。 - 制御部が、姿勢検出部からの検出出力信号が操作釦表示部分の位置が情報表示部分の位置の上方にあることをあらわすとき、上記操作釦表示部分及び上記情報表示部分の夫々における表示内容を、上記情報表示部分から上記操作釦表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とし、姿勢検出部からの検出出力信号が上記操作釦表示部分の位置が上記情報表示部分の位置の下方にあることをあらわすとき、上記操作釦表示部分及び上記情報表示部分の夫々における表示内容を、上記操作釦表示部分から上記情報表示部分に向かう方向を下から上に向かう方向とするものとすべく、表示/操作パネル部に対する制御を行うことを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
- 表示/操作パネル部が、透明接触操作入力パネルと平面表示パネルとが重ねられて配されて構成されることを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
- 電話機能部、表示/操作パネル部、姿勢検出部及び制御部がケース内に納められ、上記電話機能部に含まれる送受信アンテナが上記ケースの上記表示/操作パネル部における操作釦表示部分側端部から外部に突出することを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002272415A JP2004112364A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 携帯電話装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002272415A JP2004112364A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 携帯電話装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004112364A true JP2004112364A (ja) | 2004-04-08 |
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ID=32269434
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002272415A Pending JP2004112364A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 携帯電話装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004112364A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8205211B2 (en) | 2004-08-31 | 2012-06-19 | Vodafone Group Plc | Application switching within electronic apparatus |
JP2022529675A (ja) * | 2019-11-19 | 2022-06-23 | 中興通訊股▲ふん▼有限公司 | 受音ユニットの選択方法及び装置、端末、電子設備、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
-
2002
- 2002-09-19 JP JP2002272415A patent/JP2004112364A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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