JP2004112280A - 画像処理装置 - Google Patents

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Tomohiro Yamaguchi
山口 智広
Yoshihiko Hirota
廣田 好彦
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Abstract

【課題】簡易な処理にて文字エッジと輪郭エッジとを判別し,それぞれの領域に適切な処理を行うことで,出力画像の品質低下を最小限に抑制した画像処理装置を提供すること。
【解決手段】内領域抽出部35は,画像データを2値化することでエッジの内側領域であるか外側領域であるかを識別する。一方,微分フィルタ31および比較器32により,画像中にある文字,線および写真内部にある被写体等のすべてのエッジ領域を抽出する。また,膨張部33および収縮部34により,文字エッジの内側領域全体をエッジ領域として認識する。そして,分離部37は,エッジ領域中の注目画素について,当該画素の周辺に「内側領域」かつ「非文字・輪郭領域」の画素が存在する場合には,輪郭領域の画素と判断し,そのような画素が存在しない場合には,文字領域の画素と判断する。
【選択図】      図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,画像処理を行う画像処理装置に関する。さらに詳細には,画像の属性を判別し,その属性に適した画像処理を行う画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から,プリンタ等の画像処理装置では,文字や細線等を写真領域上に重ね合わせた画像をプリントしたときに,当該文字等がぼけてしまうことがある。そのため,画像形成時に画像中の文字や細線等のエッジ(以下,「文字エッジ」とする)を抽出し,当該文字エッジを強調する処理が行われている。この文字エッジ抽出時,写真と文字とが混在する画像の場合は,文字エッジ以外に写真の内部にある被写体等の輪郭のエッジ(以下,「輪郭エッジ」とする)も抽出される。そして,この輪郭エッジも強調の対象となってしまう。このため,写真画像にガタツキが生じてしまう。一方,このガタツキを抑えるためにエッジの強調処理を弱くした場合には,文字や細線がボケてしまい印字品質を高めることができない。すなわち,エッジを強調するほど写真画像のガタツキが顕著になるというジレンマに陥る。
【0003】
このようなケースに着目した従来技術としては,特許文献1が挙げられる。この技術では,画像データに対して膨張処理および収縮処理を繰り返し行うことにより線画を除去して文字を抽出することができる。そして,抽出した文字に対してのみ強調処理を行っている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−160812号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,前記した従来の技術では以下のような問題があった。すなわち,文字を抽出するのみであって輪郭部分を抽出することはない。文字を抽出するまでに膨張処理および収縮処理を所定の条件を満たすまで繰り返す必要がある。そのため,文字を抽出するまでに時間がかかってしまう。また,システム全体にも負荷がかかってしまう。
【0006】
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,簡易な処理にて文字エッジと輪郭エッジとを判別し,それぞれの領域に適切な処理を行うことで,出力画像の品質低下を最小限に抑制した画像処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題の解決を目的としてなされた画像処理装置は,画像データを取り扱う画像処理装置であって,画像データを2値化することによりエッジの内側領域であるか外側領域であるかを識別する内外識別手段と,画像データからエッジを検出し,エッジの内側であってエッジに接する領域(エッジ領域)を抽出するエッジ領域抽出手段と,内外識別手段の識別結果を基に,エッジ領域抽出手段にて抽出された領域を文字のエッジの内側領域と,輪郭のエッジの内側領域とに区別する文字・輪郭区別手段とを有するものである。
【0008】
本発明の画像処理装置では,内外識別手段により画像データを2値化することでエッジの内側領域であるか外側領域であるかを識別している。一方,エッジ領域手段により画像中にある文字,線および写真内部にある被写体等のすべてのエッジ領域を抽出している。そして,文字・輪郭区別手段では,内外識別手段の識別結果とエッジ領域抽出手段の抽出結果とを基に,文字領域と輪郭領域とを区別して抽出している。すなわち,本画像処理装置では,文字エッジと輪郭エッジとを判別して,文字領域および輪郭領域をそれぞれ抽出している。従って,それぞれの領域に対して適切な補正処理を行うことができ,出力画像の品質低下を抑制できる。なお,ここでいうそれぞれの領域に対しての補正処理には,一方の属性の領域についてのみ補正して他方の属性の領域を補正しない場合も含む。
【0009】
また,本発明の画像形成装置の文字・輪郭区別手段は,エッジ領域抽出手段にて抽出された領域を注目エリアとし,注目エリアの周辺の所定の範囲内に,内外識別手段にてエッジの内側領域と識別され,エッジ領域抽出手段にて抽出されない領域が存在する場合には,注目エリアを輪郭領域とし,注目エリアの周辺の所定の範囲内に,内外識別手段にてエッジの内側領域と識別され,エッジ領域抽出手段にて抽出されない領域が存在しない場合には,注目エリアを文字領域とすることとするとよりよい。このエッジ領域から文字領域および輪郭領域を抽出する処理は,1回の膨張処理で行うことができる。従って,文字領域および輪郭領域の判別処理が簡易である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下,本発明に係る画像処理装置を具体化した実施の形態について図面に基づいて説明する。本形態の画像処理装置は,図1に示すように,色変換部1と,領域判別部2と,エッジ再生部5と,画像形成エンジン6とを備えている。また,領域判別部2は,文字・輪郭判別部3と,網点領域部4とを有している。なお,色変換部1,文字・輪郭判別部3,および網点判別部4は画像データの入力を受ける。
【0011】
次に,図1中の各構成部について説明する。色変換部1は,入力された画像データを,RGB等の入力系の信号からCMYK等の出力系の信号に変換するものである。一方,領域判別部2は,入力された画像データの領域の属性を判別するものである。また,領域判別部2中の文字・輪郭判別部3は,入力された画像データ中の文字(細線も含む)の内側領域(以下,「文字領域」とする)もしくは輪郭エッジのすぐ内側の領域(以下,「輪郭領域」とする)を抽出し,画素ごとに文字領域あるいは輪郭領域であるか否かの信号を発生するものである。一方,領域判別部2中の網点判別部4は,画像データ中の網点領域を検出し,画素ごとに網点領域であるか否かの信号を発生するものである。そして,エッジ再生部5は,領域判別部2から出力された信号に従って,色変換部1が出力した画像データに対して強調やスムージング等の補正処理を行うものである。また,画像形成エンジン6は,エッジ再生部5から出力される画像データに基づき紙等の媒体上に画像形成するものである。なお,画像形成エンジン6は,感光体とトナーとによるもの,あるいはインクジェット等,画像データに基づくものであるなら何でもよい。
【0012】
次に,文字・輪郭判別部3について詳説する。文字・輪郭判別部3は,図2に示すように微分フィルタ31と,比較器32と,膨張部33と,収縮部34と,内領域抽出部と,AND回路36と,分離部37とを備えている。詳細には,微分フィルタ31は,画像データに微分処理を行うものである。比較器32は,微分結果と所定値とを比較するものである。膨張部33は,入力信号に対して膨張処理を行うものである。収縮部34は,入力信号に対して収縮処理を行うものである。なお,膨張処理および収縮処理の詳細については後述する。内領域抽出部35は,画像データを2値化することによりエッジの内側領域か外側領域かを判別し,その判別結果にて内側領域を抽出するものである。分離部37は,画像データ中の文字領域と輪郭領域とを抽出するものである。また,分離部37は,図3に示すようにAND回路371,373,374と,特定の領域に対して膨張処理を行う膨張部372とを備えている。
【0013】
次に,文字・輪郭判別部3の動作について説明する。以下,文字領域については,図4に示すような文字「T」を例として説明する。詳細には,図4に示す文字「T」中の線分A−Aの領域について説明する。なお,線分A−A中には文字エッジE1,E1が存在する。また,輪郭領域については,図5に示すようなベタ画像を例として説明する。詳細には,図5に示すベタ画像中の線分B−Bの領域について説明する。なお,線分B−B中にも輪郭エッジE2が存在する。
【0014】
文字・輪郭判定部3の動作としては,まず,画像データが微分フィルタ31および内領域抽出部35に送られる。
【0015】
微分フィルタ31では,画像データを微分処理することにより画素ごとに階調の変化量が算出される。そして,当該変化量が比較部32に出力される。次に,比較部32では,入力された変化量と,所定の閾値とが比較される。そして,変化量が閾値より大きい場合は,その比較対象となった画素がエッジの周辺領域(以下,「エッジ領域」とする)として抽出される。この時点で,画像中にある文字,線および写真内部にある被写体等のすべてのエッジ領域が抽出される(以下,抽出された結果を「エッジ属性信号」とする)。このエッジ属性信号は,膨張部33に出力される。
【0016】
膨張部33では,エッジ属性信号に対して膨張処理が行われる。さらに,収縮部34では,膨張処理結果に対して収縮処理が行われる。ここで,膨張処理および収縮処理について図6に示す具体例を用いて詳説する。図6の具体例では,1ドット線(極細線エッジ),4ドット線(細線エッジ),輪郭エッジを例に説明する。
【0017】
図6の上段の図は,比較部32からのエッジ属性信号であり,濃い四角で示す画素がエッジ領域を示している。すなわち,1ドット線は全ての画素がエッジ領域となっている。また,4ドット線および輪郭エッジは輪郭となる周囲1ドットがエッジ領域となっている。
【0018】
図6の中段の図は,上段のエッジ画素が膨張処理されたものである。ここで,膨張処理とは,注目画素を中心として縦方向にmドットおよび横方向にnドットの範囲内(m,nは任意の数,図6の例ではm,nともに1ドット)にエッジ画素が存在するならば,当該注目画素をエッジ画素とする処理である。これにより,エッジ領域の外周と内周とが膨張する。ここで,4ドット線のエッジ内部は,エッジ領域の内周が膨張することによりエッジ画素で埋められる。
【0019】
図6の下段の図は,膨張処理されたエッジ領域が収縮処理されたものである。ここで,収縮処理とは,注目画素を中心として縦方向にmドットおよび横方向にnドットの範囲内がすべてエッジ画素であるならば,当該注目画素をエッジ画素とする処理である。これにより,エッジ画素の外周と内周とが収縮する。そして,1ドット線および輪郭エッジは,膨張処理前のサイズに戻る。一方,4ドット線は収縮処理しても膨張処理前に戻らず,エッジ内部が埋められたままの状態になる。すなわち,膨張処理および収縮処理を経ることで,文字や線の内側領域が埋められる。なお,膨張部33および収縮部34では,縦方向および横方向ともに21ドットの範囲内で膨張処理および収縮処理が行われる。そして,収縮処理結果はAND回路36に出力される。
【0020】
一方,内領域抽出部35では,画像データが所定の閾値により2値化され,エッジの内側領域であるか外側領域であるかが識別される。そして,当該識別結果を基にエッジの内側領域が抽出され,当該抽出結果が内領域信号としてAND回路36および分離部37に出力される。具体的には,内領域抽出部35では,高濃度(階調が閾値以下)の領域についてはLが出力され,低濃度(階調が閾値より大)の領域についてはHが出力される。すなわち,図4に示す文字については図7に示すように,文字に相当する領域(内側領域)ではLが出力される。それ以外の領域(外側領域)ではHが出力される。一方,図5に示すベタ画像については図8に示すように,写真内部にある被写体に相当する領域(内側領域)ではLが出力される。それ以外の領域(外側領域)ではHが出力される。
【0021】
AND回路36では,収縮部34からのエッジ属性信号と内領域抽出部35からの内領域信号とが入力される。そして,エッジ属性信号と内領域信号との論理積が文字・輪郭領域信号として分離部37に出力される。これにより,「エッジ領域」かつ「内側領域」に相当する領域(以下,「文字・輪郭領域」とする)が抽出される。具体的には,AND回路36では,文字・輪郭領域についてはLが出力され,それ以外の領域についてはHが出力される。すなわち,図4に示す文字については,文字エッジE1と文字エッジE1とに挟まれた領域が膨張処理および収縮処理によりエッジ領域となっている。そのため図9に示すように,文字エッジE1のエッジ領域を含む文字エッジE1と文字エッジE1とに挟まれた領域(文字・輪郭領域)ではLが出力される。それ以外の領域(非文字・輪郭領域)ではHが出力される。一方,図5に示すベタ画像については図10に示すように,輪郭エッジE2のエッジ領域のすぐ内側の領域(文字・輪郭領域)ではLが出力される。それ以外の領域(非文字・輪郭領域)ではHが出力される。
【0022】
次に,分離部37では,AND回路36からの文字・輪郭信号と,内領域抽出部36からの内領域信号とを基に文字領域および輪郭領域が抽出される。具体的には,文字・輪郭領域中の注目画素について,当該画素の周辺に「内側領域」かつ「非文字・輪郭領域」の画素が存在する場合には,当該画素を輪郭領域の画素と判断する。一方,そのような画素が存在しない場合には,当該画素を文字領域の画素と判断する。すなわち,図4に示す文字については図11に示すように,文字・輪郭領域の画素の周辺に「内側領域」かつ「非文字・輪郭領域」の画素が存在しない。そのため,当該画素は文字領域の画素と判断される。一方,図5に示すベタ画像については図12に示すように,文字・輪郭領域の画素の周辺に「内側領域」かつ「非文字・輪郭領域」の画素が存在する。そのため,当該画素は輪郭領域の画素と判断される。これにより,画像データから文字領域と輪郭領域とがそれぞれ抽出され,それぞれの領域について文字領域信号,輪郭領域信号として出力される。
【0023】
なお,エッジ再生部5では,文字領域信号を基に強調処理を行う。ここで強調されるのは文字領域のエッジであり,それ以外の領域のエッジは強調されない。そして,画像形成エンジン6では,エッジ再生部5により強調された画像データに基づき画像を形成する。
【0024】
次に,分離部37の処理について,図3のブロック構成図を基に詳説する。まず,AND回路371では,文字・輪郭領域信号の反転信号と内領域信号とが入力され,その論理積が膨張部372に出力される。すなわち,「内側領域」かつ「非文字・輪郭領域」の領域が抽出される。次に,膨張部372では,AND回路371の出力結果に対して膨張処理が行われる。ここで,注目画素の領域が文字領域の場合には,「内側領域」かつ「非文字・輪郭領域」の領域が存在しないため,膨張される領域が存在しない。一方,輪郭領域の場合には,図13に示すように「内側領域」かつ「非文字・輪郭領域」の領域が膨張する。このとき輪郭エッジE2の文字・輪郭領域は,膨張した「内側領域」かつ「非文字・輪郭領域」の領域(以下,「膨張領域」とする)に包含される。なお,膨張部372では,縦方向および横方向ともに7ドットの範囲内で膨張処理が行われる。
【0025】
次に,AND回路373では,文字・輪郭領域信号と膨張部372の出力信号の反転信号とが入力され,その論理積が算出される。すなわち,「文字・輪郭領域」かつ「非膨張領域」の領域が抽出される。ここで,注目画素が文字領域の場合には,膨張領域が存在しないため,当該領域は必ず抽出される。一方,輪郭領域の場合には,文字・輪郭領域が膨張領域に包含されているため,当該領域は抽出されることはない。すなわち,このとき抽出される領域は文字領域のみである。従って,この演算結果が文字領域信号として分離部37から出力される。一方,AND回路374では,文字・輪郭領域信号と文字領域信号の反転信号とが入力され,その論理積が算出される。すなわち,「文字・輪郭領域」かつ「非文字領域」の領域が抽出される。このとき抽出される領域は輪郭領域のみである。従って,この算出結果が輪郭領域信号として分離部37から出力される。
【0026】
以上詳細に説明したように本形態の画像処理装置では,内領域抽出部35により画像データを2値化することでエッジの内側領域であるか外側領域であるかを識別することとしている。一方,微分フィルタ31および比較器32により画像中にある文字,線および写真内部にある被写体等のすべてのエッジ領域を抽出することとしている。また,膨張部33および収縮部34により文字エッジの内側領域全体をエッジ領域として認識することとしている。そして,分離部37では,膨張処理および収縮処理を経て出力される文字・輪郭領域信号と内領域抽出部35が出力する内領域信号とを基に,文字領域と輪郭領域とを抽出することとしている。すなわち,本画像処理装置では,文字エッジと輪郭エッジとを判別して,文字領域および輪郭領域をそれぞれ抽出している。従って,文字領域に対してのみ強調処理を行うことができ,輪郭領域は強調処理の影響を受けない。これにより,文字エッジと輪郭エッジとを判別し,適切な補正処理を行うことで,出力画像の品質低下を最小限に抑制した画像処理装置が実現されている。
【0027】
また,分離部37では,文字・輪郭領域中の注目画素について,当該画素の周辺に「内側領域」かつ「非文字・輪郭領域」の画素が存在する場合には,当該画素を輪郭領域の画素と判断し,そのような画素が存在しない場合には,当該画素を文字領域の画素と判断することとしている。この判断処理を行うために,「内側領域」かつ「非文字・輪郭領域」の領域に対して膨張処理が1回だけ行われる。また,本画像処理装置は,文字・輪郭領域の抽出時に膨張処理および収縮処理がそれぞれ1回ずつ行われる。すなわち,2回の膨張処理および1回の収縮処理を行うことで文字領域および輪郭領域を抽出することができる。このため,従来の画像処理装置と比較して膨張処理および収縮処理が行われる回数が少ない。従って,文字エッジの抽出処理にかかる時間は短く,システム全体にも負荷がかからない。よって,本画像処理装置は,文字領域および輪郭領域の判別処理が簡易である。
【0028】
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,画像処理装置の画像形成先は紙上に行われるものに限らず,パソコン等のディスプレイ装置上に行うものとしてもよい。
【0029】
また,本形態の画像処理では,文字領域のエッジについてのみ強調処理を行っているがこれに限るものではない。すなわち,輪郭領域のエッジについても何らかの補正処理を行ってもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば,簡易な処理にて文字エッジと輪郭エッジとを判別し,それぞれの領域に適切な処理を行うことで,出力画像の品質低下を最小限に抑制した画像処理装置が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における画像処理装置の機能に関するブロック構成図である。
【図2】文字・輪郭判別部の機能に関するブロック構成図である。
【図3】分離部の機能に関するブロック構成図である。
【図4】本形態の例における文字画像を示す図である。
【図5】本形態の例におけるベタ画像を示す図である。
【図6】膨張処理および収縮処理の具体例を示す図である。
【図7】内領域信号の出力値(文字)を示す図である。
【図8】内領域信号の出力値(輪郭)を示す図である。
【図9】文字・輪郭領域信号の出力値(文字)を示す図である。
【図10】文字・輪郭領域信号の出力値(輪郭)を示す図である。
【図11】分離部の判断基準(文字)の概念を示す図である。
【図12】分離部の判断基準(輪郭)の概念を示す図である。
【図13】分離部の膨張処理の概念を示す図である。
【符号の説明】
31  微分フィルタ(エッジ領域抽出手段)
32  比較器(エッジ領域抽出手段)
33  膨張部(エッジ領域抽出手段)
34  収縮部(エッジ領域抽出手段)
35  内領域抽出部(内外識別手段)
36  AND回路(エッジ領域抽出手段)
37  分離部(文字・輪郭区別手段)
371 AND回路(文字・輪郭区別手段)
372 膨張部(文字・輪郭区別手段)
373 AND回路(文字・輪郭区別手段)
374 AND回路(文字・輪郭区別手段)

Claims (4)

  1. 画像データを取り扱う画像処理装置において,
    画像データを2値化することによりエッジの内側領域であるか外側領域であるかを識別する内外識別手段と,
    画像データからエッジを検出し,エッジの内側であってエッジに接する領域を抽出するエッジ領域抽出手段と,
    前記内外識別手段の識別結果を基に,前記エッジ領域抽出手段にて抽出された領域を,文字のエッジの内側領域と,輪郭のエッジの内側領域とに区別する文字・輪郭区別手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載する画像処理装置において,
    前記文字・輪郭区別手段は,前記エッジ領域抽出手段にて抽出された領域を注目エリアとし,
    注目エリアの周辺の所定の範囲内に,前記内外識別手段にてエッジの内側領域と識別され,前記エッジ領域抽出手段にて抽出されない領域が存在する場合には,注目エリアを輪郭のエッジの内側領域とし,
    注目エリアの周辺の所定の範囲内に,前記内外識別手段にてエッジの内側領域と識別され,前記エッジ領域抽出手段にて抽出されない領域が存在しない場合には,注目エリアを文字のエッジの内側領域とすることを特徴とする画像処理装置。
  3. 画像データを取り扱う画像処理装置において,
    画像データを2値化することによりエッジの内側領域であるか外側領域であるかを識別する内外識別手段と,
    画像データからエッジを検出し,エッジの内側であってエッジに接する領域を抽出するエッジ領域抽出手段と,
    前記内外識別手段の識別結果と前記エッジ領域抽出手段の抽出結果とを基に,エッジの内側領域を補正する補正手段とを有し,
    前記補正手段は,前記エッジ領域抽出手段にて抽出された領域を,文字のエッジの内側領域と,輪郭のエッジの内側領域とに区別し,各領域の属性に応じて補正することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載する画像処理装置において,
    前記補正手段は,前記エッジ領域抽出手段にて抽出された領域を注目エリアとし,
    注目エリアの周辺の所定の範囲内に,前記内外識別手段にてエッジの内側領域と識別され,前記エッジ領域抽出手段にて抽出されない領域が存在する場合には,注目エリアを輪郭のエッジの内側領域とし,
    注目エリアの周辺の所定の範囲内に,前記内外識別手段にてエッジの内側領域と識別され,前記エッジ領域抽出手段にて抽出されない領域が存在しない場合には,注目エリアを文字のエッジの内側領域とすることを特徴とする画像処理装置。
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JP2017154433A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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