JP2004112264A - 伝送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オーバヘッドを高速に処理すること、バックボード上の配線を簡単にすることのできる伝送装置を提供する。
【解決手段】オーバヘッドとペイロードから構成される同期フレームをインタフェースする複数の送受信ユニット、オーバヘッドを処理する複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット、ペイロードを処理するペイロード処理ユニット及びユニット間を接続するバックボードを有する伝送装置において、送受信ユニットは、受信した同期フレームのオーバヘッドデータを種類毎に分離する分離部と、オーバヘッドデータの種類毎にオーバヘッドシリアルデータフレームに分離部から出力されるオーバヘッドデータ、データフレーム同期検出用コード及び誤り検出コードを収容して、当該種類毎に該当する信号線に出力する多重化部とを具備し、バックボードに設けられた信号線により各送受信ユニットと少なくとも一つのオーバヘッドデータ終端処理ユニット間を直接接続する。
【選択図】 図2
【解決手段】オーバヘッドとペイロードから構成される同期フレームをインタフェースする複数の送受信ユニット、オーバヘッドを処理する複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット、ペイロードを処理するペイロード処理ユニット及びユニット間を接続するバックボードを有する伝送装置において、送受信ユニットは、受信した同期フレームのオーバヘッドデータを種類毎に分離する分離部と、オーバヘッドデータの種類毎にオーバヘッドシリアルデータフレームに分離部から出力されるオーバヘッドデータ、データフレーム同期検出用コード及び誤り検出コードを収容して、当該種類毎に該当する信号線に出力する多重化部とを具備し、バックボードに設けられた信号線により各送受信ユニットと少なくとも一つのオーバヘッドデータ終端処理ユニット間を直接接続する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の回線を収容する伝送装置及びデータ終端装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
基幹伝送路ではSONET規格/SDH規格に準じた基幹伝送装置が導入されている。SONET規格/SDH規格では、SONET/SDHフレームに主信号とオーバヘッドを多重し、オーバヘッドには装置の運用/保守に関わる情報が埋め込まれている。
【0003】
APSバイト(K1,K2)、OWバイト(E1,E2)、DCCバイト(D1〜D3)、同期状態メッセージ(S1バイト)及びCPID等の各種バイトをオーバヘッドに収容している。
【0004】
APSバイトは、伝送路の現用系と予備系を切り替え制御を行うプロテクトスイッチ機能に利用されるものである。OWバイト,DCCバイトは、装置間の管理制御等の情報として利用される。S1バイトは同期状態を伝達するコード(SSM(Synchronization Status Message))であり、その方位から抽出されるクロックの品質を示している。CPIDはD4,D5,D6バイトであり、ネットワーク内の装置で生成されているクロックの優先順位を示している。
【0005】
IFユニットから抽出されたラインクロックとクロック制御信号(CPID)の調停結果を元にクロックを選択し、それに同期した装置内クロックを生成し、各ユニットに供給するものである。また、クロック制御情報(CPID)の調停結果も供給する。一般には、モード切替により、S1バイト(SSMコード)とD4,D5,D6バイト(CPID)は排他的に利用される。
【0006】
図21は従来の基幹伝送装置の構成図である。図21に示すように、伝送装置は、複数の送受信ユニット2W#i,2P#i(i=1,2,…)、オーバヘッドデータ終端ユニット4、主信号処理ユニット6、CPUユニット8、クロック選択/生成ユニット10及び共通バス12を有する。2W#iはワークユニット、2P#iはプロテクションユニットであるが、両者は実質的に同一であるので、両者をまとめて符号2#iで記す。
【0007】
送受信ユニット2#iは、光ファイバ等の伝送路から同期フレームを受信し、クロック再生をしてからオーバヘッドとペイロードに分離する。オーバヘッド及びペイロードを8ビットのパラレルデータに変換する。各送受信ユニット2#iとオーバヘッドデータ終端ユニット4及び主信号処理ユニット6との間が、オーバヘッドデータ及びペイロードのビット長に合わせたパラレル信号線(データ幅8ビット)、転送用タイミング信号線及びクロック線によりバックボードを通して接続されている。
【0008】
送受信ユニット2#iは、オーバヘッド及びペイロードのパラレルデータをパラレル信号線に、フレームの先頭を示す転送用タイミングを転送用タイミング線に、パラレルデータに同期してクロック信号をクロック線に出力する。オーバヘッドデータ終端処理ユニット4は、転送用タイミング信号及びクロック信号に同期して、オーバヘッドパラレルデータを受信する。受信したオーバヘッドデータはその種類によって、装置の下層のインタフェースに転送されるものもあれば(例えば、OWバイト、音声処理)、CPUユニット8やクロック選択/生成ユニットからバックボード上の共通バス12を介してアクセス・情報収集され(例えば、APSバイト、DCCバイトやS1バイト等)処理された後、伝送装置の制御に利用されるものもある。
【0009】
CPUユニット8で生成されたオーバヘッドはバックボード上の共通バス12を介してオーバヘッドデータ終端ユニット4へ転送される。また、装置の下層のインタフェースからもオーバヘッドデータ終端ユニット4へ転送されるオーバヘッドもあり、送受信ユニット2#iへ転送され、主信号と共に他装置へ送信される。
【0010】
従来の基幹伝送装置では、伝送される主信号の帯域や光伝送路方路数も比較的少なく、監視制御処理を行うにも容易であった。そのため、監視制御処理を行うためのオーバヘッドを終端処理する専用のユニットを1ユニット開発し、そこにオーバヘッドデータを集中させる方式で十分であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年の要求では、光伝送路の方路数の増大(=オーバヘッド処理方路数の増大)やオーバヘッドを単に運用/保守のみで使用するだけでなく、高速・リアルタイムに伝送路を切り替える情報を転送する目的で使用する必要が出てきた。また、運用/保守情報も大量のデータを転送する必要が出たきた(装置運用情報の迅速なダウンロード等)。しかし、これらの要求は従来の1ユニット集中タイプでは処理方路数、能力的に限界がある。
【0012】
また、従来の伝送装置は、上述したようにオーバヘッドデータの終端機能がオーバヘッドデータ終端ユニット4に集中しているため次のような問題点があった。例えば、APSバイトでは、APS実行の必要がある場合、オーバヘッドデータとして終端された後、CPUユニット8がAPSバイトを収集・解析し、制御を行うまでの処理過程には、かなりの回数に渡ってバックボード上の共通バス12を介してのオーバヘッドデータ終端ユニット4へのアクセスが必要になる。
【0013】
即ち、▲1▼オーバヘッドデータ終端ユニット4からCPUユニット8へのAPSの必要性の可能性があることを示す割り込み発生、▲2▼CPUユニット8が割り込み元や要因を解析するために、共通バス12を介してオーバヘッドデータ終端ユニット10へ複数回のアクセス、▲3▼CPUユニット8がAPSバイトを解析するために、共通バス12を介してオーバヘッドデータ終端ユニット4へ複数回のアクセス、▲4▼APSバイトを解析したフト、APS通信を行うために共通バス12を介してオーバヘッドデータ終端ユニット4へ複数回のアクセス、▲5▼APS制御といった具合である。
【0014】
一般的にバックボート上の共通バス12を介してアクセスは共通バス12のアクセス競合が生ずることからユニット内でのアクセスと比較して時間を要する。
具体的には以下のような理由による。共通バス12は他のユニットと共用で使用されるため、バス使用要求が同時に複数発生した場合、バス使用権が競合してしまうことになり、使用権を獲得するまで待機している時間が浪費されてしまう。
バックボード上でのバスは高速化が難しく、バックボード上のバスは低速で使用せざるを得ない。そのため、APS実行を行う際に、CPUユニット8から共通バス12を介してオーバヘッドデータ終端ユニット10へのアクセスでかなりの時間を諸費してしまうこととなり、APSの必要性が発生してからAPSの実行までかなりの時間を要してしまう。また、APSの必要性が発生して規定時間内にAPSを実行しようとするとCPU処理ユニット10の処理能力やバックボード上のバス12の信号伝達特性を向上させる必要がある。
【0015】
また、同期状態メッセージでも同様に、クロックの切り替えが必要となる場合、オーバヘッドデータ終端ユニット4でS1バイトが終端された後、クロック選択/生成ユニット10にてクロックの切り替えが実行されるまでに余計な時間を要してしまい、装置内の安定したクロックの供給に支障をきたすことも考えられる。また、オーバヘッドデータ終端ユニット4が故障した場合、全オーバヘッドデータの終端が不可能になるため、装置の運用上致命的な事態に陥ってしまう。
【0016】
また、従来の伝送装置では、複数の送受信ユニット2#i(i=1,2,…)とオーバヘッドデータ終端ユニット4や主信号ユニット6との間でオーバヘッドデータや主信号の転送を行うために、オーバヘッドデータや主信号のビット長に合わせた8ビット幅のパラレル信号線が転送用クロック線と共に各送受信ユニット2#iとバックバックボードを介して接続されているためバッボード上の信号本数が大幅に増加してしまい、オーバヘッドデータ終端ユニット4内の信号配線やバックボード上の配線接続が非常に困難となる。
【0017】
一方、オーバヘッドには装置の運用/保守に関わる情報が埋め込まれているが、従来装置では使用している帯域も少なく、処理としては比較的楽であり、専用のユニットを1ユニット開発し、そこにデータを集中させるだけで十分であった。しかし、近年の要求により、光伝送路の方路数の増大(オーバヘッド処理方路数の増大)やオーバヘッドを単に運用/保守のみで使用するだけでなく、高速・リアルタイムに伝送路を切り替える情報を転送する目的で使用する必要が出てきた。これらの要求は従来の1ユニット集中タイプでは処理方路数、能力的に限界があった。
【0018】
本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、オーバヘッドを高速に処理すること、バックボード上の配線を簡単にすることのできる伝送装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理図である。伝送装置は、複数の送受信ユニット20#i(i=1〜n)、オーバヘッドデータ終端処理ユニット22#j(j=1,2,…)及びペイロード処理ユニット24を有する。送受信ユニット20#iは、分離部26#i及び多重化部28#iを有する。オーバヘッドデータ終端処理ユニット22#jは、レジスタ30#j及び信号処理部32#jを有する。信号線34#ijは、バックボード上に設けられ、各送受信ユニット20#iとオーバヘッドデータ終端処理ユニット22#j間を直接接続する。
【0020】
分離部26#iは、受信した同期フレームの前記オーバヘッドデータの種類毎に分離する。多重化部28#iは、オーバヘッドデータの種類毎に同期フレームと同じ周期のオーバヘッドシリアルデータフレームに分離部26#iから出力されるオーバヘッドデータ、データフレーム同期検出用コード及び誤り検出コードを収容して、当該種類毎に該当する信号線34#ijに出力する。オーバヘッドデータは、レジスタ30#jに格納される。
【0021】
信号処理部32#j、レジスタ30#jよりオーバヘッドデータを読み出して、処理する。このように、送受信ユニット20#iとオーバヘッドデータ終端処理ユニット22#j間を直接信号線34#ijにより接続して、オーバヘッドデータをオーバヘッドデータ終端処理ユニット22#jに直接入力してレジスタ30#jに格納して処理するので、処理のオーバヘッドを低減することができる。
しかも、オーバヘッドデータはオーバヘッドシリアルデータフレームに収容されることから、オーバヘッド転送には、信号線34#ijが1本で済むので、装置がコンパクトになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
第1実施形態
図2は本発明の第1実施形態による伝送装置の構成図である。図2に示すように、伝送装置は、複数の送受信ユニット50#i(i=1〜n)、複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット52#j(j=1〜3)、主信号処理ユニット54及び共通バス56を有する。送受信ユニット50#iは、光伝送路を終端する挿抜される1個のユニットである。オーバヘッドデータ終端処理ユニット52#j(j=1〜3)はオーバヘッドの該当する1つ若しくは複数の種類のバイトデータを処理するユニットである。52#1はCPUユニットであり、APSバイトを受信し、伝送路プロテクトスイッチ機能に利用する。52#2はOWバイト、DCCバイト、User CHバイトを送受信インタフェース50#i経由で送受し、装置間の管理制御などの情報として利用する。52#3はSYNCユニットであり、各他装置からのCPIDバイトを送受信ユニット50#i経由で受信し、各送受信ユニット50#iの伝送路内での位置付け情報を収集し、また、送受信ユニット50#i経由で収容して各他装置のクロック信号の選択にこのCPIDバイトを利用する。また、その結果、選択したクロックの情報をCPIDバイトとして、データ線58#i3、各送受信ユニット50#iを介して、各他装置へ送信伝達する。
【0023】
送受信ユニット50#iとオーバヘッドデータ終端処理ユニット52#j間は、図示しないバックボードを介して、送受信ユニット50#i→オーバヘッドデータ終端処理ユニット52#j及びオーバヘッドデータ終端処理ユニット52#j→送受信ユニット50#iについて、それぞれ2本のデータ・クロック線58#ijにより接続される。送受信ユニット50#iと主信号処理ユニット54間は、送受信ユニット50#i→主信号処理ユニット54及び主信号処理ユニット54→送受信ユニット50#iについて、バックボードを介してそれぞれ2本のデータ・クロック線60#iにより接続される。共通バス56はバックボードを介してオーバヘッドデータ終端処理ユニット52#j及び主信号処理ユニット54に接続されている。
【0024】
図3は図2中の送受信ユニット50#i及びオーバヘッドデータ終端処理ユニット52#iの構成図である。送受信ユニット50#iは、OE部70#i、分離部72#i、OHMUX74#i、同期部80#ij、フレームバッファ82#ij、OHMUX82#i及び合成部84#iを有する。OE部70#iは光ファイバより光信号を受信して、電気信号に変換する。分離部72#iは同期フレームをオーバヘッドとペイロードに分離する。オーバヘッドをOHMUX74#iに、ペイロード及びペイロードに同期したクロックを信号線60#iに出力する。
【0025】
OHMUX74#iは次の機能を有する。▲1▼オーバヘッドに収容された各種バイトに分離する。▲2▼オーバヘッドの各種バイト毎に当該バイトを同期フレームと同一周期のオーバヘッドシリアルデータフレームに収容する。▲3▼オーバヘッドシリアルデータフレーム及び当該フレームに同期してクロックを該当データ・クロック線58#ijに出力する。同期部80#ijはデータ・クロック線58#ijよりオーバヘッドシリアルフレームをクロックに同期して受信して、フレームバッファ82#ijに書き込む。
【0026】
フレームバッファ82#ijはオーバヘッドを格納するバッファである。OHMUX82#iはフレームバッファ81#ij(j=1〜3)よりオーバヘッドのバイトを読み出し、オーバヘッドに多重化する。合成部84#iは、データ・クロック線60#iよりクロックに同期してペイロードを受信して、オーバヘッドとペイロードを合成する。EO部86#iは、電気信号を光信号に変換する。
【0027】
オーバヘッドデータ終端処理ユニット52#jは、同期&OHDMUX部100#ji、レジスタ102#j、処理部104#j、レジスタ106#j及びOHMUX108#jiを有する。同期&OHDMUX部100#jは、次の機能を有する。▲1▼データ・クロック線58#ij(i=1〜n)よりクロックに同期して、オーバヘッドシリアルデータフレームを受信する。▲2▼オーバヘッドシリアルデータフレームより該当バイトを取り出す。▲3▼該当バイトをレジスタ102#jに書き込む。
【0028】
レジスタ102#jはオーバヘッドデータ終端処理ユニット52#i毎に該当バイトを記憶するレジスタである。処理部104#jはレジスタ102#jよりバイトを読み出して、該当するバイト処理を行い、レジスタ106#jに書き込む。バイト処理とは、APS制御、DCCバイト処理等をいう。OHMUX108#jiは、次の機能を有する。▲1▼レジスタ106#jより各送受信ユニット50#iに該当するバイトを読み出す。▲2▼バイトをオーバヘッドシリアルデータフレームに収容する。▲3▼オーバヘッドシリアルデータフレーム及びクロックをデータ・クロック線58#ijに出力する。
【0029】
以下、図2の伝送装置の動作説明をする。
【0030】
(a) 送受信ユニット50#iの受信処理
送受信ユニット50#iは、光伝送路より同期フレームを受信すると、光/電気変換を行う。同期フレームをオーバヘッドとペイロードに分離する。オーバヘッドの各種バイトを取り出す。各バイトの種類毎に同期フレームと同一周期(125ms)のオーバヘッドシリアルデータフレームにバイトを収容する。オーバヘッドシリアルデータフレームに同期検出用コード及び誤り検出コードを設定する。オーバヘッドシリアルデータフレーム及びクロックを該当するデータ・クロック線58#ijに出力する。
【0031】
図4(a)はオーバヘッドシリアルデータフレームのフォーマット、図4(b)はクロックとシリアルデータを示す図である。図4(a)に示すように、オーバヘッドシリアルデータフレームは、先頭2バイトに同期検出用コード、例えば、’F628’h、先頭から15バイト目の6ビットにCRC、16バイト目以降にバイトが格納される。フレームサイズは、同期フレームに収容されるバイトに応じて決定されるものであるが、ここでは、一例として、125μsのフレームを((8×15+6)+(8×16×18))=2430ビット=19.44Mbpsとしている。CRCの演算対象範囲は図4中のCRCを除く網かけの部分である。図4(b)に示すように、オーバヘッドシリアルデータは、クロックに同期して出力される。
【0032】
(b) オーバヘッド処理
オーバヘッドデータ終端ユニット52#jは、データ・クロック線58#ij(i=1〜m)よりオーバヘッドシリアルデータフレームをクロックに同期して受信する。シリアルデータの同期検出用コードによりフレーム同期を取り、CRCチェックを行う。バイトデータをレジスタ102#jに格納する。信号処理部104#jはレジスタ104#jよりバイトを読み出し、バイトの処理をして、レジスタ104#jにバイトを書き込む。OHMUX108#ji(i=1〜m)は、レジスタ286#jより送受信ユニット50#iに該当するバイトを読み出し、図4に示したオーバヘッドシリアルデータフレームフォーマットに従って、バイトを収容する。オーバヘッドシリアルデータフレーム及びクロックをデータ・クロック線58#ijに出力する。
【0033】
(c) ペイロード処理
主信号処理部ユニット54は、データ・クロック線60#i(i=1〜m)よりクロックに同期して、ペイロードを受信する。ペイロードに収容された各チャネルのデータを該当するラインに該当するペイロードにマッピングして、ペイロードをクロックと共にデータ・クロック信号線212#ijに出力する。
【0034】
(d) 送受信ユニット50#iでの送信処理
同期部80#iは、データ・クロック線58#ijよりクロックに同期してオーバヘッドシリアルデータフレームを受信して、フレームバッファ81#ijに格納する。OHMUX82#iは、フレームバッファ81#ijに格納されたバイトを読み出し、オーバヘッドに多重化する。合成部84#iはデータ・クロック線60#iよりクロックに同期してペイロードを受信して、ペイロード及びオーバヘッドを同期フレームに収容する。EO部86#iは同期フレームを電気/光信号に変換して、光ファイバに送信する。
【0035】
第2実施形態
図5は本発明の第2実施形態による伝送装置の構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。図5に示すように、伝送装置は、複数のIFユニット200#i(i=1,…,m)、複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット202#j(j=1〜3)、主信号処理ユニット54及び共通バス56を有する。IFユニット200#iはラインを終端する送受信ユニットが複数個搭載された、伝送装置に挿抜されるユニットである。
【0036】
図6は図5中のIFユニット200#i及びオーバヘッドデータ終端処理ユニット202#j(j=1〜3)の詳細図である。図6に示すように、IFユニット200#iは、複数のOE部250#ik(k=1〜4)、分離部252#ik(k=1〜4)、OHMUX254#i、同期部260#ij(j=1〜3)、フレームバッファ261#ij(j=1〜3)、OHMUX262#ik(k=1〜4)、合成部264#ik(k=1〜4)及びEO部266#ik(k=1〜4)を有する。kはIFユニット200#iが収容する送受信ユニットが終端するラインに対応する符号である。OE部250#ikは光ファイバより光信号を受信して、電気信号に変換する。分離部252#ikは次の機能を有する。
▲1▼同期フレームをオーバヘッドとペイロードに分離する。▲2▼オーバヘッドをOHMUX254#iに出力する。▲2▼ペイロード及びクロックを信号線212#ikに出力する。
【0037】
OHMUX254#iは次の機能を有する。▲1▼オーバヘッドに収容された各種バイトを分離する。▲2▼各種類のバイトについて、複数ラインのバイトをオーバヘッドシリアルデータフレームに多重化する。▲3▼オーバヘッドシリアルデータフレーム及びクロックをバイトの種類に該当するデータ・クロック線210#ijに出力する。同期部260#ijは、次の機能を有する。▲1▼データ・クロック線210#ijよりクロックに同期して、オーバヘッドシリアルデータフレームを受信する。▲2▼オーバヘッドシリアルデータフレームをフレームバッファ261#ijに書き込む。フレームバッファ260#ijは、オーバヘッドのバイトデータを格納するバッファである。
【0038】
OHMUX262#ikは、次の機能を有する。▲1▼フレームバッファ260#ij(j=1〜3)に格納されたオーバヘッドシリアルデータフレームに収容された該当ラインのバイトデータを読み出す。▲2▼バイトデータをオーバヘッドに多重化して、合成部264#ikに出力する。合成部264#ikは、次の機能を有する。▲1▼データ・クロック線212#iよりクロックに同期してペイロードを受信する。▲2▼オーへッドとペイロードを合成する。EO部200#ikは、電気信号を光信号に変換する。
【0039】
OH終端処理ユニット202#jは、同期&OHDMUX280#ji(i=1〜m)、レジスタ282#j、信号処理部284#j、レジスタ286#j及びOHMUX288#ji(i=1〜m)を有する。OHDMUX部280#jは、次の機能を有する。▲1▼データ・クロック信号線210#ij(i=1〜m)のクロック信号線上のクロック信号に同期して、データ信号線中のフレームを受信する。▲2▼フレームに収容された各局についてのバイトを取り出し、レジスタ282#j中の局に該当する領域に書き込む。レジスタ282#jは局についての該当バイトを記憶するレジスタである。
【0040】
信号処理部284#jはレジスタ282#jよりバイトを読み出して、該当するバイト処理を行い、レジスタ286#jに書き込む。OHMUX288#jiは次の機能を有する。▲1▼レジスタ286#jよりIF250#iの各ラインに該当するバイトを読み出す。▲2▼バイトをオーバヘッドシリアルデータフレームに多重化する。▲3▼オーバヘッドシリアルデータフレーム及びクロックをデータ・クロック線210#ijに出力する。
【0041】
以下、図5の伝送装置の動作説明をする。
【0042】
(a) IFユニット200#iでの受信処理
OE部250#ikは、光伝送路より局から送信された同期フレームを受信して、光/電気変換を行う。分離部252#ikは同期フレームをオーバヘッドとペイロードに分離する。OHMUX254#iは、オーバヘッドのバイト種毎に、分離部252#ikより出力されるオーバヘッドよりバイトを取り出し、同期フレームと同一周期(125ms)のフレームのシリアルデータ転送フォーマットに従って、ラインの個数(k=4)分のバイトをオーバヘッドシリアルデータフレームに多重化すると共に同期検出用コード及び誤り検出コードを設定して、フレーム及びクロックを該当するデータ・クロック線210#ijに出力する。
【0043】
図7は、シリアルデータ転送フォーマットを示す図である。図7に示すように、シリアルデータ転送データフォーマットは、図4に示したフレームのバイトが収容される太線で囲まれた部分がIFニニット200#iに収容されるラインの個数である4個に分割されている。分割された各ライン領域にはラインのバイトデータが収容される。各ライン領域では同期を取るためにバイトの先頭を示す同期コードが格納される。フレームサイズは、図4と同様である。
【0044】
(b) オーバヘッド処理
オーバヘッド終端ユニット202#j中のOHDMUX280#jは、データ・クロック信号線210#ij(i=1〜m)中のクロック信号線上のクロックに同期して、データ信号線上のシリアルデータを受信する。シリアルデータの同期検出用コードによりフレーム同期を取り、CRCチェックを行ってからライン毎にバイトデータを抽出する。更に、各ライン毎にバイトデータについて、フレーム同期を取って、バイトデータの先頭から順にレジスタ282#j中のラインに該当する領域に格納する。信号処理部284#jはレジスタ282#jより各ライン毎にバイトデータを読み出し処理をしてからレジスタ206#j中の該当ラインの領域にバイトを書き込む。
【0045】
OHMUX288#jiはレジスタ286#jよりIFユニット200#iが収容する各ラインのバイトデータを読み出し、図7に示したシリアルデータ転送フォーマットに従ってオーバヘッドシリアルデータフレームに多重化して、シリアルデータ及びクロックとをデータ・クロック線210#ij(i=1,…,m)に出力する。
【0046】
(c) ペイロード処理
主信号処理部ユニット54は、データ・クロック線212#ij(i=1〜m)からクロックに同期してペイロードを受信する。ペイロードに収容された各チャネルのデータを該当するラインに該当するペイロードに収容して、ペイロード及びクロックをデータ・クロック線212#ijに出力する。
【0047】
(d) IFユニット200#iでの送信処理
IFユニット200#i中の同期部260#ij(j=1〜4)は、データ・クロック信号線210よりクロックに同期してオーバヘッドシリアルデータフレームを受信し、フレームバッファ261#ijに書き込む。OHMUX262#ikは、該当するラインについて、バイト種に該当するフレームバッファ261よりオーバヘッドのバイトを読み出し、オーバヘッドに多重化する。合成部264#ikは、データ・クロック線212#ijよりクロックに同期して、ペイロードを受信し、ペイロード及びオーバヘッドを同期フレームに収容する。EO部266#ikは同期フレームを電気/光信号に変換して、光伝送路に送信する。
【0048】
第3実施形態
図8は本発明の第3実施形態による伝送装置の構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。図8に示すように、伝送装置は、複数の送受信ユニット50W#i,50P#i(i=1〜n)、複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット52W#j,52P#j(j=1〜4)、主信号処理ユニット54W,54P、信号線58W#ijW,58W#ijP、58P#ijW,58P#ijP、信号線60W#iW,60P#iP及び共通バス56を有する。
【0049】
本実施形態では、送受信ユニット50W#i,50P#i、オーバヘッドデータ終端処理ユニット52W#j,52P#j及び主信号処理ユニット54W,54Pがワーク(W)とプロテクション(P)とにより冗長構成されている。このように冗長構成が可能となったのは、▲1▼送受信ユニット50W#i,50P#iとオーバヘッドデータ終端処理ユニット52W#j,58P#jが2本のシリアルデータ線と2本のクロック線からなる信号線58W#ijW,58W#ijP,58P#ijW,58P#ijPによりバックボード上で接続されていることからバックボード上の信号線が少なくなりより多くのユニットを収納可能となったこと、▲2▼APS切り替えは切り替え要求があってから一定時間内に切り替えることが要求されるが、CPUユニット52W#j,52P#jがバックボード上の共通バス56を通してAPS制御を行わずに、送受信ユニット50W#i,50P#iからAPSバイトがCPUユニット52W#1,52P#1に入力されるようになり処理が高速になり、より多くの送受信ユニット50W#i,50P#iを収容可能となったことからである。図8の伝送装置の動作は図2の伝送装置の動作と同様なので省略する。尚、図5の構成において、IFユニット200#i、オーバヘッドデータ終端処理ユニット202#ij及び主信号処理ユニット54を二重化することも可能である。
【0050】
CPUユニット52W#1,52P#1はいずれもが各信号の受信、ステータスの監視を行っており、実際の制御動作はワークユニット52W#1が行っている。制御動作を行っていないプロテクションユニット52P#1はワークユニット52W#1を監視している。制御動作をしているCPUユニット52W#1で障害が発生した場合は、プロテクションユニット52P#1が制御動作を開始し、障害CPUユニットは縮退動作に移行する。
【0051】
SYNCユニット52W#3がクロックの選択制御、発生動作を行っており,SYNCユニット52P#3は制御動作しているSYNCユニット52W#3からのクロックを自ユニットに接続されている各ユニットへ供給する。SYNCユニット52W#3,52P#3では相互にユニットの状態を通知し合っており、もし、制御動作中のSYNCユニット52W#3が障害状態に陥った場合は、相互の調停の結果、SYNCユニット52P#3に制御動作が切り替わるようになっている。
【0052】
第4実施形態
図9は本発明の第4実施形態による伝送装置の構成図である。図9に示すように、伝送装置は、複数のIFユニット400#i(i=1〜n)、複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット402W#j,402P#j(j=1〜3)、主信号処理ユニット404W,404P、信号線408#ijW,408#ijP,410#iW,410#iP及び共通バス56を有する。IFユニット400#iは、第2実施形態と同様に複数のラインを終端するユニットを含んでいる。
オーバヘッドデータ終端処理ユニット402W#j,402P#j(j=1〜3)はオーバヘッドの該当するバイトデータを処理する二重化されたユニットである。402W#j,402P#jは実質的には同一なので、これらを402#jで記す。402#1はAPSバイト終端するCPUユニット、402#2はOW,DCC,ユーザチャネルバイトを終端するCTLユニット、402#3は、CPIDバイトを終端するSYNCユニットである。主信号処理ユニット404W,404Pは二重化されている。IFユニット400#iとオーバヘッドデータ終端処理ユニット402W#j,402P#j間は各2本のデータ線410#ijW,410#ijPによりバックボードを通して接続されている。IFユニット400#iと主信号処理ユニット部404#W,404#P間は各(2×k)本の信号線410#iW,410#iPによりバックボードを通して接続されている。kはIFユニット400#iが収容するライン数である。
【0053】
402W#j,402P#jは実質的には同一なので、これらを402#jで記す。404W,404Pは実質的には同一なので、これらを404で記す。信号線408#ijW,408#ijPを408#ijで記す。また、信号線410#iW,410#iPを410#iで記す。
【0054】
図10は図9中のIFユニット400#i及びオーバヘッドデータ終端処理ユニット402の構成図である。図10に示すように、IFユニット400#iは、複数のOE部450#ik(k=1〜4)、分離部452#ik(k=1〜4)、OHMUX454#i、クロック乗換部460#ij、同期部462#ij、フレームバッファ464#ij、OHMUX466#ik、合成部468#ik及びEO部270#ikを有する。OE部450#ik及び分離部452#ikは図3中の構成要素と実質的に同一である。
【0055】
OHMUX454#iは次の機能を有する。▲1▼オーバヘッドに収容された各種バイトを分離する。▲2▼分離部452#ik(k=1〜4)から出力される各種バイト毎に、複数ラインのバイトを図7に示したオーバヘッドシリアルデータフレームに多重化する。CTLユニット402#2のように1ユニットが複数種類のバイト(OWバイト,DCCバイト,ユーザチャネルバイト)を終端する場合は、各バイト毎に1本の信号線を設けても良いし、収容可能であれば1フレームに複数種類のバイトをフレームに収容し、複数のバイトについて1本の信号線としても良い。
【0056】
クロック乗換部460#ijは、オーバヘッドシリアルデータをIFユニット400#i内のクロックについて、SETUP及びHOLD条件を満足するシリアルデータに打ち直し、クロック及びシリアルデータを出力する。同期部462#ijは、クロックに同期してシリアルデータを受信して、ライン毎に同期を取って、バイトデータをフレームバッファ464#ij中の該当領域に書き込む。
OHMUX466#ikは、該当ラインについて、各種バイトデータをフレームバッファ464#ij(j=1〜3)から読み出して、オーバヘッドに多重化する。合成部468#ikは、ペイロードとオーバヘッドを同期フレームに多重化する。EO部470#ikは電気/光変換を行う。
【0057】
オーバヘッドデータ終端処理ユニット402#jは、クロック乗換部480#ji(i=1〜m)、同期・OHDMUX482#ji(i=1〜m)、レジスタ484#j、信号処理部486#j、レジスタ488#j及びOHMUX490#jiを有する。クロック乗換部480#jiは、オーバヘッドシリアルデータを伝送装置内のクロックに同期したシリアルデータに打ち直し、クロック及びシリアルデータを出力する。同期&OHDMUX482#jiは、次の機能を有する。▲1▼オーバヘッドシリアルデータフレームに収容された各ライン毎にバイトを取り出す。▲2▼ライン毎のバイトをレジスタ484#j中のラインに該当する領域に書き込む。尚、複数種類のバイトデータがフレームに収容されている場合は、そられのバイトデータをレジスタ484#jに書き込む。レジスタ484#jはラインについての該当バイトを記憶するレジスタである。
【0058】
信号処理部486#jは、レジスタ484#jより各ラインについてのバイトデータを読み出して、該当するバイト処理を行い、レジスタ488#jに書き込む。OHMUX490#jiは、レジスタ488#jより各ラインについて装置内クロックに従ってバイトデータを読み出して、オーバヘッドシリアルデータフレームに多重化して、データ線408#ijに出力する。
【0059】
図11は図10中のクロック乗換部480#jiの構成図である。図11に示すように、クロック乗換部480#jiは、変化点検出部500#ji、2bitカウンタ502#ji、FF504#ji,506#ji,ORゲート508#ji、ANDゲート510#ji、FF512#ji,514#ji、2ビットカウンタ&inhibit生成部516#ji及びFF518#jiを有する。尚、クロック乗換部460#ijも図11と実質的に同一の構成である。
【0060】
図12〜図19は、図11のタイムチャートである。図12〜図19中、CK78はSYNCユニット402#3により生成される77.76MHzの装置内クロック、INDTはシリアルデータ、INDT CK78は装置内クロックCK78の立ち上がりに同期してINDTをサンプリングした変化点検出部500#jの内部信号、INDT CK78 d1はINDTを変化点検出部500#jiより検出された最初の変化点の立下りに同期して、装置内クロックCK78の4クロック毎にサンプリングした信号、最初の変化点はINST DETが有効になってからINDT CK78の最初の立下りからCK78の1クロック分のパルス信号、En counter78は最初の変化点の立下りでリセットした2ビットカウンタのカウンタ値、EN wk0はEn counter78のカウンタ値が「1」の期間を示す信号、EN wk1はEN wk0をCK78に従って1クロックディレイした信号、ENwk0 or EN wk1のOR信号、inhibitは、その「1」の期間とCK19が立ち上がりが重ならないよう、例えば、CK19がCK78 counterが「2」の立下りで立ち上がり、「0」の立ち下がりで立ち下がる場合、CK78 counterが「2」の立下りで立ち上がる信号、data enableはEN wk0 or EN wk1とinhibitの反転信号のAND信号、INDT adjustはdata enableが有効であるときCK78の立ち上がりのタイミングでINDT CK78 d1をサンプリングした信号、CK19は2ビットカウンタ516#jiによりCK78を2分周した信号、INDT CK19はINDT adjustをCK19の立ち上がりでサンプリングした信号である。
【0061】
IFユニット400#iが伝送装置に挿入されると、INST DETが有効になる。
変化点検出部500#jiは、INST DETが有効になると、CK19の4倍のクロック周波数のCK78に同期してFFによりINDTをオーバサンプリングして、INDT CK78を出力する。また、変化点検出部500#jiはINDT CK78の最初の変化点(「0」から「1」又は「1」から「0」への変化点)からCK78の1クロック分のパルス信号の最初の変化点を出力する。更に、変化点検出部500#jiはINDT CK78をCK78の立ち上がりに同期してサンプリングして、INDT CK78を1クロック分ディレイしたINDT CK78 d1を出力する。
【0062】
2ビットカウンタ502#jiは最初の変化点のパルスによりリセットされて、CK78に従ってカウント動作を開始して、En counter78を出力する。FF504#jiはCK78に同期して、En counter78のカウンタ値「1」を示すEN wk0を出力する。FF506#jiはCK78に同期して、EN wk0を1クロックディレイして、EN wk1を出力する。ORゲート508#jiは、EN wk0とEN wk1のORを取り、EN wk0 or EN wk1を出力する。このとき、EN wk0 or EN wk1が「1」となる期間において、INDT CK78 d1の信号レベルが安定している。
【0063】
2ビットカウンタ&inhibit生成部516#jiは、CK78に同期してカウント動作を行い、CK78 counterが「2」であるとき、inhibitを「1」に出力する。
FF518#jiはCK78 counterの下位ビットをCK78の立ち上がりでラッチして、CK78 counterのカウント値が「3」又は「0」で「1」、「1」又は「2」で「0」となるCK78を2分周したCK19を出力する。このとき、inhibitが「1」の期間とCK19が「1」の期間が重なっていない。ANDゲート510#jiは、ENwk0 or EN wk1とinhibitの反転信号とのANDを取り、data enableを出力する。FF512#jiは、data enableが有効であるとき、CK78の立ち上がりに同期してINDT CK78 d1をラッチして、INDT adjustを出力する。
【0064】
data enableは、(i) 打ち損じが無い時、▲1▼inhibitの「1」がEN wk0及びEN wk1の「1」と重ならず且つinhibitの「1」がEN wk0の「1」の期間よりも2クロック前である場合、▲2▼inhibitの「1」がEN wk0及びEN wk1の「1」と重ならず且つinhibitの「1」がEN wk0の「1」の期間よりも1クロック前の場合、▲3▼inhibitの「1」がEN wk0の「1」と重なる場合、▲4▼inhibitの「1」がEN wk1の「1」と重なる場合、(ii) 打ち損じがある時、▲1▼inhibitの「1」がEN wk0及びEN wk1の「1」と重ならず且つinhibitの「1」がEN wk0の「1」の期間よりも2クロック前である場合、▲2▼inhibitの「1」がEN wk0及びEN wk1の「1」と重ならず且つinhibitの「1」がEN wk0の「1」の期間よりも1クロック前の場合、▲3▼inhibitの「1」がEN wk0の「1」と重なる場合、▲4▼inhibitの「1」がENwk1の「1」と重なる場合がある。
【0065】
打ち損じとは、CK78の立ち上がりでINDTを叩いたとき、INDTのレベルが変化している間又はそのわずか前後にてCK78で叩く場合(SETUP又はHOLD条件を満足しない場合)、INDTの微妙なジッターと相まっている場合に、変化中のINDTのレベルをサンプリングしてしまうことをいう。FF514#jiはCK19の立ち上がりに同期してINDT adjustをラッチして、INDT CK19を出力する。
【0066】
図12〜図15に示すように、INDTの打ち損じがない場合、INDT CK78 d1はENwk0の立ち上がりのタイミングでレベルが変化する。従って、INDT adjustがEN wk0の立下り又はEN wk1の立下りのタイミングでINDT CK78 d1をサンプリングした信号であるとき、SETUP及びHOLD条件が満足したものとなる。図12及び図13に示にように、inhibitの「1」がEN wk0及びEN wk1の「1」と重ならない場合、data enableは、EN wk0又はEN wk1が「1」の時、「1」となり、INDT adjustはEN wk0の立下りでINDT CK78 d1がサンプリングされた信号であり、SETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0067】
図14に示すように、inhibitの「1」がEN wk0と重なる場合、data enableは、EN wk1が「1」の時、「1」となり、INDT adjustはEN wk1の立下りでINDT CK78 d1がサンプリングされた信号であり、SETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0068】
図15に示すように、inhibitの「1」がEN wk1と重なる場合、data enableは、EN wk0が「1」の時、「1」となり、INDT adjustはEN wk0の立下りでINDT CK78 d1がサンプリングされた信号であり、SETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0069】
図16〜図19に示すように、打ち損じが発生したものとする。例えば、INDTCK78が打ち損じにより、「1」の期間がビットレートに該当する期間よりも短くなって、代わりに、直後の「0」の期間が長くなったとする。しかし、この場合でも、EN wk0の立下り又はEN wk1の立下りのタイミングでINDT CK78 d1をサンプリングすると、SETUP及びHOLD条件が満足したものとなる。図16及び図17に示にように、inhibitの「1」がEN wk0及びEN wk1の「1」と重ならない場合、data enableは、EN wk0又はEN wk1が「1」の時、「1」となり、INDT adjustはEN wk0の立下りでINDT CK78 d1がサンプリングされた信号であり、SETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0070】
図18に示すように、inhibitの「1」がEN wk0と重なる場合、data enableは、EN wk1が「1」の時、「1」となり、INDT adjustはEN wk1の立下りでINDT CK78 d1がサンプリングされた信号であり、SETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0071】
図19に示すように、inhibitの「1」がEN wk1と重なる場合、data enableは、EN wk0が「1」の時、「1」となり、INDT adjustはEN wk0の立下りでINDT CK78 d1がサンプリングされた信号であり、SETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0072】
FF514#jiは、INDT adjustをCK19の立ち上がりでサンプリングして、INDT CK19を出力する。この時、CK19の立ち上がりでは、inhibitが立下っていること、inhibitが「1」ではINDT adjustがサンプリングされていないことから、INDT CK19はCK19についてSETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0073】
以下、図9の伝送装置の動作説明をする。
【0074】
(a) IFユニット400#iでの受信処理
IFユニット400#iは、クロックをオーバヘッドデータ終端処理ユニット402#j及び主信号処理ユニット404に出力せずにオーバヘッドシリアルデータフレーム及びペイロードのみを出力する点を除いては、図5のIFユニット200#iと同様である。
【0075】
(b) オーバヘッド処理
オーバヘッドデータ終端処理ユニット402#jのクロック乗換部480#jiは、上述したようにデータ線408#ijのオーバヘッドシリアルデータフレームをCK19についてSETUP及びHOLD条件を満足したシリアルデータ信号INDT CK19を出力する。同期&OH DMUX482#jiは、シリアルデータフレームの同期検出用コードによりフレーム同期を取り、CRCチェックを行ってから、ライン毎に同期を取ってバイトデータを抽出する。各ライン毎にバイトデータの先頭から順にレジスタ484#j中のラインに該当する領域に格納する。信号処理部486#jはレジスタ484#jより各ライン毎にバイトデータを読み出し処理をしてからレジスタ488#j中の該当ラインの領域にバイトを書き込む。OHMUX490#jiはレジスタ488#jより各ラインについて、バイトデータを読み出し、図7に示したシリアルデータ転送フォーマットに従ってフレームに多重化して、シリアルデータをデータ線408#ij(i=1,…,m)に出力する。
【0076】
(c) ペイロード処理
主信号処理部ユニット404は、ライン毎のデータ線410#ij(i=1〜m)よりシリアルペイロードを上述したクロック乗換部480#jiと同様にして自装置クロックについてSETUP及びHOLD条件を満足するシリアルペイロードデータに変換する。ペイロードの各チャネルのバイトをクロスコネクトして、該当するIFユニット400#iに出力する。
【0077】
(d) IFユニット400#iでの送信処理
IFユニット400#i中のクロック乗換部460#ijは、データ線408#ijよりクロック乗換部480#jiと同様にして自ユニットのクロックについてSETUP及びHOLD条件を満足してシリアルデータを出力する。同期部460#jは自ユニットのクロックに同期してシリアルデータを入力して、フレームバッファ462#ij(j=1〜3)に書き込む。OHMUX464#ik(k=1〜4)は、該当ラインについて、各バイトの種類毎にフレームバッファ464#ij(j=1〜3)よりバイトを読み出し、オーバヘッドにマッピングする。合成部466#ikは、データ信号線410#iのペイロードを受信し、ペイロード及びオーバヘッドを同期フレームに収容する。EO部470#ikは同期フレームを電気/光信号に変換して、光伝送路に送信する。
【0078】
第5実施形態
図20は本発明の第5実施形態による伝送装置の構成図であり、図9中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。図20に示すように、伝送装置は、GBEIFユニット600W,600Pが追加されている。GBEIFユニット600W,600Pは現用/予備のユニットであり、実質的に同一であることからこれらを符号600で表す。GBEIFユニット600は、ギガビットイーサをインタフェースユニットであり、同期網ではなく非同期網を終端するユニットである。このように、GBEIFユニット600を伝送装置に追加可能となったのは、上述したように、共通バス56を通した信号線の数が少なくなったことから多くのユニットを伝送装置に搭載可能となったからである。
【0079】
本発明は以下の付記を含むものである。
【0080】
(付記1) オーバヘッドとペイロードから構成される同期フレームをインタフェースする複数の送受信ユニット、オーバヘッドを処理する複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット、ペイロードを処理するペイロード処理ユニット及び前記ユニット間を接続するバックボードを有する伝送装置において、
受信した同期フレームの前記オーバヘッドデータの種類毎に分離する前記送受信ユニット内に設けられた分離部と、
前記各送受信ユニットと少なくとも一つの前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット間を直接接続する前記バックボードに設けられた信号線と、
オーバヘッドデータの種類毎に前記同期フレームと同じ周期のオーバヘッドシリアルデータフレームに前記第1分離部から出力されるオーバヘッドデータ、データフレーム同期検出用コード及び誤り検出コードを収容して、当該種類毎に該当する前記信号線に出力する前記送受信ユニットに設けられた多重化部と、
オーバヘッドデータを格納する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット内に設けられたレジスタと、
前記レジスタに格納されたオーバヘッドデータを処理して、オーバヘッドデータを前記レジスタに格納する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニットに設けられた信号処理部と、
とを具備したことを特徴とする伝送装置。
【0081】
(付記2) それぞれがオーバヘッドとペイロードから構成される同期フレームをインタフェースする複数の送受信ユニットを搭載する複数のインタフェースユニット、オーバヘッドを処理する複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット、ペイロードを処理するペイロード処理ユニット及び前記ユニット間を接続するバックボードを有する伝送装置において、
受信した同期フレームの前記オーバヘッドデータの種類毎に分離する前記送受信ユニット内に設けられた第1分離部と、
前記インタフェースユニットと少なくとも一つの前記オーバヘッドデータ終端処理ユニットとの間を接続する前記バックボードに設けられた信号線と、
オーバヘッドデータの種類毎に前記同期フレームと同じ周期のオーバヘッドシリアルデータフレームに前記複数の送受信ユニットの前記複数の第1分離部から出力されるオーバヘッドデータを多重化して、当該種類毎に該当する前記信号線に出力する前記インタフェースユニットに設けられた第1多重化部と、
オーバヘッドデータを格納する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット内に設けられたレジスタと、
前記オーバヘッドシリアルデータフレームに多重化されたオーバヘッドを分離して、前記レジスタに格納する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット内に設けられた第2分離部と、
前記レジスタに格納されたオーバヘッドデータを処理して、オーバヘッドデータを前記レジスタに格納する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニットに設けられた信号処理部と、
前記オーバヘッドデータシリアルフレームにオーバヘッドを多重化して、前記信号線に出力する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット内に設けられた第2多重化部と、
前記オーバヘッドシリアルデータフレームに多重化されたオーバヘッドを分離する前記インタフェースユニット内に設けられた第3分離部と、
とを具備したことを特徴とする伝送装置。
【0082】
(付記3) 前記信号線は、オーバヘッドシリアルデータフレームを乗せるシリアルデータ線と当該フレームに同期したクロック信号を乗せるクロック線から構成したことを特徴とする付記1又は2記載の伝送装置。
【0083】
(付記4) 前記信号線は、オーバヘッドシリアルデータフレームを乗せるシリアルデータ線のみから構成したことを特徴とする付記1又は3記載の伝送装置。
【0084】
(付記5) 前記オーバヘッドデータ終端処理ユニットは、オーバヘッドシリアルデータフレームのビットレートの整数倍高速な第1クロックに基づいてオーバヘッドシリアルデータフレームを受信し、前記第1クロックを分周した前記ビットレートと同一速度の第2クロックに基づいて、受信したオーバヘッドシリアルデータフレームをSETUP及びHOLD条件を満足するタイミングでサンプリングする第1クロック乗換部を更に具備したことを特徴とする付記4記載の伝送装置。
【0085】
(付記6) 前記第1クロック乗換部は、前記第1装置内クロックに基づいてオーバヘッドデータを受信して、当該オーバヘッドシリアルデータフレームに収容された信号の最初の変化点を検出する検出部と、前記第1クロックに基づいて、サンプリング禁止期間を示すインヒビット信号及び当該サンプリング禁止期間とクロック遷移が重ならないような前記第2クロックを生成するインヒビット・クロック生成部と、当該最初の変化点に基づいて前記サンプリング禁止期間と重ならない有効期間を示すイネーブル信号を生成するイネーブル信号生成部と、前記第2クロックに基づいて前記有効期間中に前記オーバヘッドシリアルデータをラッチするラッチ回路とを具備したことを特徴とする付記5記載の伝送装置。
【0086】
(付記7) 前記オーバヘッドデータ終端処理部は、前記第2クロックに基づいて、前記ラッチ回路より出力されるオーバヘッドシリアルデータと同期を取って、当該オーバヘッドデータに多重化されたオーバヘッドを分離して前記レジスタに書き込む同期・分離部を具備したことを特徴とする付記6記載の伝送装置。
【0087】
(付記8) 前記インタフェースユニットは、オーバヘッドシリアルデータフレームのビットレートより整数倍高速な第3クロックに基づいてオーバヘッドシリアルデータフレームを受信し、前記第1クロックを分周した前記ビットレートと同一速度の第4クロックに基づいて、受信したオーバヘッドシリアルフレームをSETUP及びHOLD条件を満足するようサンプリングする第1クロック乗換部と、前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット毎に設けられたフレームバッファと、前記第4クロックに基づいて同期を取って、当該オーバヘッドデータに多重化されたオーバヘッドを分離してオーバヘッドシリアルデータをフレームバッファに書き込む同期・分離部とを具備したことを特徴とする付記4記載の伝送装置。
【0088】
(付記9) 前記オーバヘッドデータ終端処理ユニットにAPSバイトを終端するユニットが含まれ、当該オーバヘッドデータ終端処理ユニットの信号処理部は前記レジスタに格納されたAPSバイトを処理するCPUであることを特徴とする付記1又は2記載の伝送装置。
【0089】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、複数のオーバヘッド終端処理部をそれぞれ主信号ユニット、クロックIFユニット、装置内監視ユニット等の内部に共存させ、送受信ユニットと接続することにより、オーバヘッドデータの処理を高速化することが可能となる。また、同種オーバヘッドデータ終端処理ユニットを複数接続することにより、あるオーバヘッドデータを処理するオーバヘッドデータ終端処理ユニットが障害状態に陥っても同種のオーバヘッドデータ終端処理ユニットが処理を代行することにより、そのオーバヘッドデータの終端処理が滞ることが無くなり、終端処理の二重化機能を備えることになり、装置運用への影響を最小限に抑えることが可能となる。
【0090】
また、パラレルデータ線、クロック及びフレームバルス使用時と比較して使用する信号線を削減することができるので、各ユニット間の配線が容易になり、オーバヘッドデータ終端処理ユニットを複数接続することにより配線増加の影響を少なくすることが可能となる。更に、特殊な回路、特殊なインタフェース等を用いることなく小規模の平易な回路でシリアルデータの受け渡しをより少ない信号線で行うことが可能となる。
【0091】
また、本発明によれば、従来のオーバヘッド終端処理ユニットが不必要になる。よって、装置の小型化が可能となる。または、その分、別のユニットを実装することもできるので、さらに処理能力の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施形態による伝送装置の構成図である。
【図3】図2中の送受信ユニット及びオーバヘッドデータ終端処理ユニットの構成図である。
【図4】オーバヘッドシリアルデータフレームのフォマット及びクロックとシリアルデータを図である。
【図5】本発明の第2実施形態による伝送装置の構成図である。
【図6】図5中のIFユニット及びオーバヘッドデータ終端処理ユニットの構成図である。
【図7】オーバヘッドシリアルデータフレームフォーマットを示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態による伝送装置の構成図である。
【図9】本発明の第4実施形態による伝送装置の構成図である。
【図10】図9中のIFユニット及びオーバヘッドデータ終端処理ユニットの構成図である。
【図11】図10中のクロック乗換部の構成図である。
【図12】図11のタイムチャートである。
【図13】図11のタイムチャートである。
【図14】図11のタイムチャートである。
【図15】図11のタイムチャートである。
【図16】図11のタイムチャートである。
【図17】図11のタイムチャートである。
【図18】図11のタイムチャートである。
【図19】図11のタイムチャートである。
【図20】本発明の第5実施形態による伝送装置の構成図である。
【図21】従来の伝送装置の構成図である。
【符号の説明】
20#i(i=1〜n) 送受信ユニット
22#j(j=1〜m) オーバヘッドデータ終端処理ユニット
24 主信号処理ユニット
30#j レジスタ
32#j 信号処理部
34#ij(i=1〜n,j=1〜m) 信号線
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の回線を収容する伝送装置及びデータ終端装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
基幹伝送路ではSONET規格/SDH規格に準じた基幹伝送装置が導入されている。SONET規格/SDH規格では、SONET/SDHフレームに主信号とオーバヘッドを多重し、オーバヘッドには装置の運用/保守に関わる情報が埋め込まれている。
【0003】
APSバイト(K1,K2)、OWバイト(E1,E2)、DCCバイト(D1〜D3)、同期状態メッセージ(S1バイト)及びCPID等の各種バイトをオーバヘッドに収容している。
【0004】
APSバイトは、伝送路の現用系と予備系を切り替え制御を行うプロテクトスイッチ機能に利用されるものである。OWバイト,DCCバイトは、装置間の管理制御等の情報として利用される。S1バイトは同期状態を伝達するコード(SSM(Synchronization Status Message))であり、その方位から抽出されるクロックの品質を示している。CPIDはD4,D5,D6バイトであり、ネットワーク内の装置で生成されているクロックの優先順位を示している。
【0005】
IFユニットから抽出されたラインクロックとクロック制御信号(CPID)の調停結果を元にクロックを選択し、それに同期した装置内クロックを生成し、各ユニットに供給するものである。また、クロック制御情報(CPID)の調停結果も供給する。一般には、モード切替により、S1バイト(SSMコード)とD4,D5,D6バイト(CPID)は排他的に利用される。
【0006】
図21は従来の基幹伝送装置の構成図である。図21に示すように、伝送装置は、複数の送受信ユニット2W#i,2P#i(i=1,2,…)、オーバヘッドデータ終端ユニット4、主信号処理ユニット6、CPUユニット8、クロック選択/生成ユニット10及び共通バス12を有する。2W#iはワークユニット、2P#iはプロテクションユニットであるが、両者は実質的に同一であるので、両者をまとめて符号2#iで記す。
【0007】
送受信ユニット2#iは、光ファイバ等の伝送路から同期フレームを受信し、クロック再生をしてからオーバヘッドとペイロードに分離する。オーバヘッド及びペイロードを8ビットのパラレルデータに変換する。各送受信ユニット2#iとオーバヘッドデータ終端ユニット4及び主信号処理ユニット6との間が、オーバヘッドデータ及びペイロードのビット長に合わせたパラレル信号線(データ幅8ビット)、転送用タイミング信号線及びクロック線によりバックボードを通して接続されている。
【0008】
送受信ユニット2#iは、オーバヘッド及びペイロードのパラレルデータをパラレル信号線に、フレームの先頭を示す転送用タイミングを転送用タイミング線に、パラレルデータに同期してクロック信号をクロック線に出力する。オーバヘッドデータ終端処理ユニット4は、転送用タイミング信号及びクロック信号に同期して、オーバヘッドパラレルデータを受信する。受信したオーバヘッドデータはその種類によって、装置の下層のインタフェースに転送されるものもあれば(例えば、OWバイト、音声処理)、CPUユニット8やクロック選択/生成ユニットからバックボード上の共通バス12を介してアクセス・情報収集され(例えば、APSバイト、DCCバイトやS1バイト等)処理された後、伝送装置の制御に利用されるものもある。
【0009】
CPUユニット8で生成されたオーバヘッドはバックボード上の共通バス12を介してオーバヘッドデータ終端ユニット4へ転送される。また、装置の下層のインタフェースからもオーバヘッドデータ終端ユニット4へ転送されるオーバヘッドもあり、送受信ユニット2#iへ転送され、主信号と共に他装置へ送信される。
【0010】
従来の基幹伝送装置では、伝送される主信号の帯域や光伝送路方路数も比較的少なく、監視制御処理を行うにも容易であった。そのため、監視制御処理を行うためのオーバヘッドを終端処理する専用のユニットを1ユニット開発し、そこにオーバヘッドデータを集中させる方式で十分であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年の要求では、光伝送路の方路数の増大(=オーバヘッド処理方路数の増大)やオーバヘッドを単に運用/保守のみで使用するだけでなく、高速・リアルタイムに伝送路を切り替える情報を転送する目的で使用する必要が出てきた。また、運用/保守情報も大量のデータを転送する必要が出たきた(装置運用情報の迅速なダウンロード等)。しかし、これらの要求は従来の1ユニット集中タイプでは処理方路数、能力的に限界がある。
【0012】
また、従来の伝送装置は、上述したようにオーバヘッドデータの終端機能がオーバヘッドデータ終端ユニット4に集中しているため次のような問題点があった。例えば、APSバイトでは、APS実行の必要がある場合、オーバヘッドデータとして終端された後、CPUユニット8がAPSバイトを収集・解析し、制御を行うまでの処理過程には、かなりの回数に渡ってバックボード上の共通バス12を介してのオーバヘッドデータ終端ユニット4へのアクセスが必要になる。
【0013】
即ち、▲1▼オーバヘッドデータ終端ユニット4からCPUユニット8へのAPSの必要性の可能性があることを示す割り込み発生、▲2▼CPUユニット8が割り込み元や要因を解析するために、共通バス12を介してオーバヘッドデータ終端ユニット10へ複数回のアクセス、▲3▼CPUユニット8がAPSバイトを解析するために、共通バス12を介してオーバヘッドデータ終端ユニット4へ複数回のアクセス、▲4▼APSバイトを解析したフト、APS通信を行うために共通バス12を介してオーバヘッドデータ終端ユニット4へ複数回のアクセス、▲5▼APS制御といった具合である。
【0014】
一般的にバックボート上の共通バス12を介してアクセスは共通バス12のアクセス競合が生ずることからユニット内でのアクセスと比較して時間を要する。
具体的には以下のような理由による。共通バス12は他のユニットと共用で使用されるため、バス使用要求が同時に複数発生した場合、バス使用権が競合してしまうことになり、使用権を獲得するまで待機している時間が浪費されてしまう。
バックボード上でのバスは高速化が難しく、バックボード上のバスは低速で使用せざるを得ない。そのため、APS実行を行う際に、CPUユニット8から共通バス12を介してオーバヘッドデータ終端ユニット10へのアクセスでかなりの時間を諸費してしまうこととなり、APSの必要性が発生してからAPSの実行までかなりの時間を要してしまう。また、APSの必要性が発生して規定時間内にAPSを実行しようとするとCPU処理ユニット10の処理能力やバックボード上のバス12の信号伝達特性を向上させる必要がある。
【0015】
また、同期状態メッセージでも同様に、クロックの切り替えが必要となる場合、オーバヘッドデータ終端ユニット4でS1バイトが終端された後、クロック選択/生成ユニット10にてクロックの切り替えが実行されるまでに余計な時間を要してしまい、装置内の安定したクロックの供給に支障をきたすことも考えられる。また、オーバヘッドデータ終端ユニット4が故障した場合、全オーバヘッドデータの終端が不可能になるため、装置の運用上致命的な事態に陥ってしまう。
【0016】
また、従来の伝送装置では、複数の送受信ユニット2#i(i=1,2,…)とオーバヘッドデータ終端ユニット4や主信号ユニット6との間でオーバヘッドデータや主信号の転送を行うために、オーバヘッドデータや主信号のビット長に合わせた8ビット幅のパラレル信号線が転送用クロック線と共に各送受信ユニット2#iとバックバックボードを介して接続されているためバッボード上の信号本数が大幅に増加してしまい、オーバヘッドデータ終端ユニット4内の信号配線やバックボード上の配線接続が非常に困難となる。
【0017】
一方、オーバヘッドには装置の運用/保守に関わる情報が埋め込まれているが、従来装置では使用している帯域も少なく、処理としては比較的楽であり、専用のユニットを1ユニット開発し、そこにデータを集中させるだけで十分であった。しかし、近年の要求により、光伝送路の方路数の増大(オーバヘッド処理方路数の増大)やオーバヘッドを単に運用/保守のみで使用するだけでなく、高速・リアルタイムに伝送路を切り替える情報を転送する目的で使用する必要が出てきた。これらの要求は従来の1ユニット集中タイプでは処理方路数、能力的に限界があった。
【0018】
本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、オーバヘッドを高速に処理すること、バックボード上の配線を簡単にすることのできる伝送装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理図である。伝送装置は、複数の送受信ユニット20#i(i=1〜n)、オーバヘッドデータ終端処理ユニット22#j(j=1,2,…)及びペイロード処理ユニット24を有する。送受信ユニット20#iは、分離部26#i及び多重化部28#iを有する。オーバヘッドデータ終端処理ユニット22#jは、レジスタ30#j及び信号処理部32#jを有する。信号線34#ijは、バックボード上に設けられ、各送受信ユニット20#iとオーバヘッドデータ終端処理ユニット22#j間を直接接続する。
【0020】
分離部26#iは、受信した同期フレームの前記オーバヘッドデータの種類毎に分離する。多重化部28#iは、オーバヘッドデータの種類毎に同期フレームと同じ周期のオーバヘッドシリアルデータフレームに分離部26#iから出力されるオーバヘッドデータ、データフレーム同期検出用コード及び誤り検出コードを収容して、当該種類毎に該当する信号線34#ijに出力する。オーバヘッドデータは、レジスタ30#jに格納される。
【0021】
信号処理部32#j、レジスタ30#jよりオーバヘッドデータを読み出して、処理する。このように、送受信ユニット20#iとオーバヘッドデータ終端処理ユニット22#j間を直接信号線34#ijにより接続して、オーバヘッドデータをオーバヘッドデータ終端処理ユニット22#jに直接入力してレジスタ30#jに格納して処理するので、処理のオーバヘッドを低減することができる。
しかも、オーバヘッドデータはオーバヘッドシリアルデータフレームに収容されることから、オーバヘッド転送には、信号線34#ijが1本で済むので、装置がコンパクトになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
第1実施形態
図2は本発明の第1実施形態による伝送装置の構成図である。図2に示すように、伝送装置は、複数の送受信ユニット50#i(i=1〜n)、複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット52#j(j=1〜3)、主信号処理ユニット54及び共通バス56を有する。送受信ユニット50#iは、光伝送路を終端する挿抜される1個のユニットである。オーバヘッドデータ終端処理ユニット52#j(j=1〜3)はオーバヘッドの該当する1つ若しくは複数の種類のバイトデータを処理するユニットである。52#1はCPUユニットであり、APSバイトを受信し、伝送路プロテクトスイッチ機能に利用する。52#2はOWバイト、DCCバイト、User CHバイトを送受信インタフェース50#i経由で送受し、装置間の管理制御などの情報として利用する。52#3はSYNCユニットであり、各他装置からのCPIDバイトを送受信ユニット50#i経由で受信し、各送受信ユニット50#iの伝送路内での位置付け情報を収集し、また、送受信ユニット50#i経由で収容して各他装置のクロック信号の選択にこのCPIDバイトを利用する。また、その結果、選択したクロックの情報をCPIDバイトとして、データ線58#i3、各送受信ユニット50#iを介して、各他装置へ送信伝達する。
【0023】
送受信ユニット50#iとオーバヘッドデータ終端処理ユニット52#j間は、図示しないバックボードを介して、送受信ユニット50#i→オーバヘッドデータ終端処理ユニット52#j及びオーバヘッドデータ終端処理ユニット52#j→送受信ユニット50#iについて、それぞれ2本のデータ・クロック線58#ijにより接続される。送受信ユニット50#iと主信号処理ユニット54間は、送受信ユニット50#i→主信号処理ユニット54及び主信号処理ユニット54→送受信ユニット50#iについて、バックボードを介してそれぞれ2本のデータ・クロック線60#iにより接続される。共通バス56はバックボードを介してオーバヘッドデータ終端処理ユニット52#j及び主信号処理ユニット54に接続されている。
【0024】
図3は図2中の送受信ユニット50#i及びオーバヘッドデータ終端処理ユニット52#iの構成図である。送受信ユニット50#iは、OE部70#i、分離部72#i、OHMUX74#i、同期部80#ij、フレームバッファ82#ij、OHMUX82#i及び合成部84#iを有する。OE部70#iは光ファイバより光信号を受信して、電気信号に変換する。分離部72#iは同期フレームをオーバヘッドとペイロードに分離する。オーバヘッドをOHMUX74#iに、ペイロード及びペイロードに同期したクロックを信号線60#iに出力する。
【0025】
OHMUX74#iは次の機能を有する。▲1▼オーバヘッドに収容された各種バイトに分離する。▲2▼オーバヘッドの各種バイト毎に当該バイトを同期フレームと同一周期のオーバヘッドシリアルデータフレームに収容する。▲3▼オーバヘッドシリアルデータフレーム及び当該フレームに同期してクロックを該当データ・クロック線58#ijに出力する。同期部80#ijはデータ・クロック線58#ijよりオーバヘッドシリアルフレームをクロックに同期して受信して、フレームバッファ82#ijに書き込む。
【0026】
フレームバッファ82#ijはオーバヘッドを格納するバッファである。OHMUX82#iはフレームバッファ81#ij(j=1〜3)よりオーバヘッドのバイトを読み出し、オーバヘッドに多重化する。合成部84#iは、データ・クロック線60#iよりクロックに同期してペイロードを受信して、オーバヘッドとペイロードを合成する。EO部86#iは、電気信号を光信号に変換する。
【0027】
オーバヘッドデータ終端処理ユニット52#jは、同期&OHDMUX部100#ji、レジスタ102#j、処理部104#j、レジスタ106#j及びOHMUX108#jiを有する。同期&OHDMUX部100#jは、次の機能を有する。▲1▼データ・クロック線58#ij(i=1〜n)よりクロックに同期して、オーバヘッドシリアルデータフレームを受信する。▲2▼オーバヘッドシリアルデータフレームより該当バイトを取り出す。▲3▼該当バイトをレジスタ102#jに書き込む。
【0028】
レジスタ102#jはオーバヘッドデータ終端処理ユニット52#i毎に該当バイトを記憶するレジスタである。処理部104#jはレジスタ102#jよりバイトを読み出して、該当するバイト処理を行い、レジスタ106#jに書き込む。バイト処理とは、APS制御、DCCバイト処理等をいう。OHMUX108#jiは、次の機能を有する。▲1▼レジスタ106#jより各送受信ユニット50#iに該当するバイトを読み出す。▲2▼バイトをオーバヘッドシリアルデータフレームに収容する。▲3▼オーバヘッドシリアルデータフレーム及びクロックをデータ・クロック線58#ijに出力する。
【0029】
以下、図2の伝送装置の動作説明をする。
【0030】
(a) 送受信ユニット50#iの受信処理
送受信ユニット50#iは、光伝送路より同期フレームを受信すると、光/電気変換を行う。同期フレームをオーバヘッドとペイロードに分離する。オーバヘッドの各種バイトを取り出す。各バイトの種類毎に同期フレームと同一周期(125ms)のオーバヘッドシリアルデータフレームにバイトを収容する。オーバヘッドシリアルデータフレームに同期検出用コード及び誤り検出コードを設定する。オーバヘッドシリアルデータフレーム及びクロックを該当するデータ・クロック線58#ijに出力する。
【0031】
図4(a)はオーバヘッドシリアルデータフレームのフォーマット、図4(b)はクロックとシリアルデータを示す図である。図4(a)に示すように、オーバヘッドシリアルデータフレームは、先頭2バイトに同期検出用コード、例えば、’F628’h、先頭から15バイト目の6ビットにCRC、16バイト目以降にバイトが格納される。フレームサイズは、同期フレームに収容されるバイトに応じて決定されるものであるが、ここでは、一例として、125μsのフレームを((8×15+6)+(8×16×18))=2430ビット=19.44Mbpsとしている。CRCの演算対象範囲は図4中のCRCを除く網かけの部分である。図4(b)に示すように、オーバヘッドシリアルデータは、クロックに同期して出力される。
【0032】
(b) オーバヘッド処理
オーバヘッドデータ終端ユニット52#jは、データ・クロック線58#ij(i=1〜m)よりオーバヘッドシリアルデータフレームをクロックに同期して受信する。シリアルデータの同期検出用コードによりフレーム同期を取り、CRCチェックを行う。バイトデータをレジスタ102#jに格納する。信号処理部104#jはレジスタ104#jよりバイトを読み出し、バイトの処理をして、レジスタ104#jにバイトを書き込む。OHMUX108#ji(i=1〜m)は、レジスタ286#jより送受信ユニット50#iに該当するバイトを読み出し、図4に示したオーバヘッドシリアルデータフレームフォーマットに従って、バイトを収容する。オーバヘッドシリアルデータフレーム及びクロックをデータ・クロック線58#ijに出力する。
【0033】
(c) ペイロード処理
主信号処理部ユニット54は、データ・クロック線60#i(i=1〜m)よりクロックに同期して、ペイロードを受信する。ペイロードに収容された各チャネルのデータを該当するラインに該当するペイロードにマッピングして、ペイロードをクロックと共にデータ・クロック信号線212#ijに出力する。
【0034】
(d) 送受信ユニット50#iでの送信処理
同期部80#iは、データ・クロック線58#ijよりクロックに同期してオーバヘッドシリアルデータフレームを受信して、フレームバッファ81#ijに格納する。OHMUX82#iは、フレームバッファ81#ijに格納されたバイトを読み出し、オーバヘッドに多重化する。合成部84#iはデータ・クロック線60#iよりクロックに同期してペイロードを受信して、ペイロード及びオーバヘッドを同期フレームに収容する。EO部86#iは同期フレームを電気/光信号に変換して、光ファイバに送信する。
【0035】
第2実施形態
図5は本発明の第2実施形態による伝送装置の構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。図5に示すように、伝送装置は、複数のIFユニット200#i(i=1,…,m)、複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット202#j(j=1〜3)、主信号処理ユニット54及び共通バス56を有する。IFユニット200#iはラインを終端する送受信ユニットが複数個搭載された、伝送装置に挿抜されるユニットである。
【0036】
図6は図5中のIFユニット200#i及びオーバヘッドデータ終端処理ユニット202#j(j=1〜3)の詳細図である。図6に示すように、IFユニット200#iは、複数のOE部250#ik(k=1〜4)、分離部252#ik(k=1〜4)、OHMUX254#i、同期部260#ij(j=1〜3)、フレームバッファ261#ij(j=1〜3)、OHMUX262#ik(k=1〜4)、合成部264#ik(k=1〜4)及びEO部266#ik(k=1〜4)を有する。kはIFユニット200#iが収容する送受信ユニットが終端するラインに対応する符号である。OE部250#ikは光ファイバより光信号を受信して、電気信号に変換する。分離部252#ikは次の機能を有する。
▲1▼同期フレームをオーバヘッドとペイロードに分離する。▲2▼オーバヘッドをOHMUX254#iに出力する。▲2▼ペイロード及びクロックを信号線212#ikに出力する。
【0037】
OHMUX254#iは次の機能を有する。▲1▼オーバヘッドに収容された各種バイトを分離する。▲2▼各種類のバイトについて、複数ラインのバイトをオーバヘッドシリアルデータフレームに多重化する。▲3▼オーバヘッドシリアルデータフレーム及びクロックをバイトの種類に該当するデータ・クロック線210#ijに出力する。同期部260#ijは、次の機能を有する。▲1▼データ・クロック線210#ijよりクロックに同期して、オーバヘッドシリアルデータフレームを受信する。▲2▼オーバヘッドシリアルデータフレームをフレームバッファ261#ijに書き込む。フレームバッファ260#ijは、オーバヘッドのバイトデータを格納するバッファである。
【0038】
OHMUX262#ikは、次の機能を有する。▲1▼フレームバッファ260#ij(j=1〜3)に格納されたオーバヘッドシリアルデータフレームに収容された該当ラインのバイトデータを読み出す。▲2▼バイトデータをオーバヘッドに多重化して、合成部264#ikに出力する。合成部264#ikは、次の機能を有する。▲1▼データ・クロック線212#iよりクロックに同期してペイロードを受信する。▲2▼オーへッドとペイロードを合成する。EO部200#ikは、電気信号を光信号に変換する。
【0039】
OH終端処理ユニット202#jは、同期&OHDMUX280#ji(i=1〜m)、レジスタ282#j、信号処理部284#j、レジスタ286#j及びOHMUX288#ji(i=1〜m)を有する。OHDMUX部280#jは、次の機能を有する。▲1▼データ・クロック信号線210#ij(i=1〜m)のクロック信号線上のクロック信号に同期して、データ信号線中のフレームを受信する。▲2▼フレームに収容された各局についてのバイトを取り出し、レジスタ282#j中の局に該当する領域に書き込む。レジスタ282#jは局についての該当バイトを記憶するレジスタである。
【0040】
信号処理部284#jはレジスタ282#jよりバイトを読み出して、該当するバイト処理を行い、レジスタ286#jに書き込む。OHMUX288#jiは次の機能を有する。▲1▼レジスタ286#jよりIF250#iの各ラインに該当するバイトを読み出す。▲2▼バイトをオーバヘッドシリアルデータフレームに多重化する。▲3▼オーバヘッドシリアルデータフレーム及びクロックをデータ・クロック線210#ijに出力する。
【0041】
以下、図5の伝送装置の動作説明をする。
【0042】
(a) IFユニット200#iでの受信処理
OE部250#ikは、光伝送路より局から送信された同期フレームを受信して、光/電気変換を行う。分離部252#ikは同期フレームをオーバヘッドとペイロードに分離する。OHMUX254#iは、オーバヘッドのバイト種毎に、分離部252#ikより出力されるオーバヘッドよりバイトを取り出し、同期フレームと同一周期(125ms)のフレームのシリアルデータ転送フォーマットに従って、ラインの個数(k=4)分のバイトをオーバヘッドシリアルデータフレームに多重化すると共に同期検出用コード及び誤り検出コードを設定して、フレーム及びクロックを該当するデータ・クロック線210#ijに出力する。
【0043】
図7は、シリアルデータ転送フォーマットを示す図である。図7に示すように、シリアルデータ転送データフォーマットは、図4に示したフレームのバイトが収容される太線で囲まれた部分がIFニニット200#iに収容されるラインの個数である4個に分割されている。分割された各ライン領域にはラインのバイトデータが収容される。各ライン領域では同期を取るためにバイトの先頭を示す同期コードが格納される。フレームサイズは、図4と同様である。
【0044】
(b) オーバヘッド処理
オーバヘッド終端ユニット202#j中のOHDMUX280#jは、データ・クロック信号線210#ij(i=1〜m)中のクロック信号線上のクロックに同期して、データ信号線上のシリアルデータを受信する。シリアルデータの同期検出用コードによりフレーム同期を取り、CRCチェックを行ってからライン毎にバイトデータを抽出する。更に、各ライン毎にバイトデータについて、フレーム同期を取って、バイトデータの先頭から順にレジスタ282#j中のラインに該当する領域に格納する。信号処理部284#jはレジスタ282#jより各ライン毎にバイトデータを読み出し処理をしてからレジスタ206#j中の該当ラインの領域にバイトを書き込む。
【0045】
OHMUX288#jiはレジスタ286#jよりIFユニット200#iが収容する各ラインのバイトデータを読み出し、図7に示したシリアルデータ転送フォーマットに従ってオーバヘッドシリアルデータフレームに多重化して、シリアルデータ及びクロックとをデータ・クロック線210#ij(i=1,…,m)に出力する。
【0046】
(c) ペイロード処理
主信号処理部ユニット54は、データ・クロック線212#ij(i=1〜m)からクロックに同期してペイロードを受信する。ペイロードに収容された各チャネルのデータを該当するラインに該当するペイロードに収容して、ペイロード及びクロックをデータ・クロック線212#ijに出力する。
【0047】
(d) IFユニット200#iでの送信処理
IFユニット200#i中の同期部260#ij(j=1〜4)は、データ・クロック信号線210よりクロックに同期してオーバヘッドシリアルデータフレームを受信し、フレームバッファ261#ijに書き込む。OHMUX262#ikは、該当するラインについて、バイト種に該当するフレームバッファ261よりオーバヘッドのバイトを読み出し、オーバヘッドに多重化する。合成部264#ikは、データ・クロック線212#ijよりクロックに同期して、ペイロードを受信し、ペイロード及びオーバヘッドを同期フレームに収容する。EO部266#ikは同期フレームを電気/光信号に変換して、光伝送路に送信する。
【0048】
第3実施形態
図8は本発明の第3実施形態による伝送装置の構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。図8に示すように、伝送装置は、複数の送受信ユニット50W#i,50P#i(i=1〜n)、複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット52W#j,52P#j(j=1〜4)、主信号処理ユニット54W,54P、信号線58W#ijW,58W#ijP、58P#ijW,58P#ijP、信号線60W#iW,60P#iP及び共通バス56を有する。
【0049】
本実施形態では、送受信ユニット50W#i,50P#i、オーバヘッドデータ終端処理ユニット52W#j,52P#j及び主信号処理ユニット54W,54Pがワーク(W)とプロテクション(P)とにより冗長構成されている。このように冗長構成が可能となったのは、▲1▼送受信ユニット50W#i,50P#iとオーバヘッドデータ終端処理ユニット52W#j,58P#jが2本のシリアルデータ線と2本のクロック線からなる信号線58W#ijW,58W#ijP,58P#ijW,58P#ijPによりバックボード上で接続されていることからバックボード上の信号線が少なくなりより多くのユニットを収納可能となったこと、▲2▼APS切り替えは切り替え要求があってから一定時間内に切り替えることが要求されるが、CPUユニット52W#j,52P#jがバックボード上の共通バス56を通してAPS制御を行わずに、送受信ユニット50W#i,50P#iからAPSバイトがCPUユニット52W#1,52P#1に入力されるようになり処理が高速になり、より多くの送受信ユニット50W#i,50P#iを収容可能となったことからである。図8の伝送装置の動作は図2の伝送装置の動作と同様なので省略する。尚、図5の構成において、IFユニット200#i、オーバヘッドデータ終端処理ユニット202#ij及び主信号処理ユニット54を二重化することも可能である。
【0050】
CPUユニット52W#1,52P#1はいずれもが各信号の受信、ステータスの監視を行っており、実際の制御動作はワークユニット52W#1が行っている。制御動作を行っていないプロテクションユニット52P#1はワークユニット52W#1を監視している。制御動作をしているCPUユニット52W#1で障害が発生した場合は、プロテクションユニット52P#1が制御動作を開始し、障害CPUユニットは縮退動作に移行する。
【0051】
SYNCユニット52W#3がクロックの選択制御、発生動作を行っており,SYNCユニット52P#3は制御動作しているSYNCユニット52W#3からのクロックを自ユニットに接続されている各ユニットへ供給する。SYNCユニット52W#3,52P#3では相互にユニットの状態を通知し合っており、もし、制御動作中のSYNCユニット52W#3が障害状態に陥った場合は、相互の調停の結果、SYNCユニット52P#3に制御動作が切り替わるようになっている。
【0052】
第4実施形態
図9は本発明の第4実施形態による伝送装置の構成図である。図9に示すように、伝送装置は、複数のIFユニット400#i(i=1〜n)、複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット402W#j,402P#j(j=1〜3)、主信号処理ユニット404W,404P、信号線408#ijW,408#ijP,410#iW,410#iP及び共通バス56を有する。IFユニット400#iは、第2実施形態と同様に複数のラインを終端するユニットを含んでいる。
オーバヘッドデータ終端処理ユニット402W#j,402P#j(j=1〜3)はオーバヘッドの該当するバイトデータを処理する二重化されたユニットである。402W#j,402P#jは実質的には同一なので、これらを402#jで記す。402#1はAPSバイト終端するCPUユニット、402#2はOW,DCC,ユーザチャネルバイトを終端するCTLユニット、402#3は、CPIDバイトを終端するSYNCユニットである。主信号処理ユニット404W,404Pは二重化されている。IFユニット400#iとオーバヘッドデータ終端処理ユニット402W#j,402P#j間は各2本のデータ線410#ijW,410#ijPによりバックボードを通して接続されている。IFユニット400#iと主信号処理ユニット部404#W,404#P間は各(2×k)本の信号線410#iW,410#iPによりバックボードを通して接続されている。kはIFユニット400#iが収容するライン数である。
【0053】
402W#j,402P#jは実質的には同一なので、これらを402#jで記す。404W,404Pは実質的には同一なので、これらを404で記す。信号線408#ijW,408#ijPを408#ijで記す。また、信号線410#iW,410#iPを410#iで記す。
【0054】
図10は図9中のIFユニット400#i及びオーバヘッドデータ終端処理ユニット402の構成図である。図10に示すように、IFユニット400#iは、複数のOE部450#ik(k=1〜4)、分離部452#ik(k=1〜4)、OHMUX454#i、クロック乗換部460#ij、同期部462#ij、フレームバッファ464#ij、OHMUX466#ik、合成部468#ik及びEO部270#ikを有する。OE部450#ik及び分離部452#ikは図3中の構成要素と実質的に同一である。
【0055】
OHMUX454#iは次の機能を有する。▲1▼オーバヘッドに収容された各種バイトを分離する。▲2▼分離部452#ik(k=1〜4)から出力される各種バイト毎に、複数ラインのバイトを図7に示したオーバヘッドシリアルデータフレームに多重化する。CTLユニット402#2のように1ユニットが複数種類のバイト(OWバイト,DCCバイト,ユーザチャネルバイト)を終端する場合は、各バイト毎に1本の信号線を設けても良いし、収容可能であれば1フレームに複数種類のバイトをフレームに収容し、複数のバイトについて1本の信号線としても良い。
【0056】
クロック乗換部460#ijは、オーバヘッドシリアルデータをIFユニット400#i内のクロックについて、SETUP及びHOLD条件を満足するシリアルデータに打ち直し、クロック及びシリアルデータを出力する。同期部462#ijは、クロックに同期してシリアルデータを受信して、ライン毎に同期を取って、バイトデータをフレームバッファ464#ij中の該当領域に書き込む。
OHMUX466#ikは、該当ラインについて、各種バイトデータをフレームバッファ464#ij(j=1〜3)から読み出して、オーバヘッドに多重化する。合成部468#ikは、ペイロードとオーバヘッドを同期フレームに多重化する。EO部470#ikは電気/光変換を行う。
【0057】
オーバヘッドデータ終端処理ユニット402#jは、クロック乗換部480#ji(i=1〜m)、同期・OHDMUX482#ji(i=1〜m)、レジスタ484#j、信号処理部486#j、レジスタ488#j及びOHMUX490#jiを有する。クロック乗換部480#jiは、オーバヘッドシリアルデータを伝送装置内のクロックに同期したシリアルデータに打ち直し、クロック及びシリアルデータを出力する。同期&OHDMUX482#jiは、次の機能を有する。▲1▼オーバヘッドシリアルデータフレームに収容された各ライン毎にバイトを取り出す。▲2▼ライン毎のバイトをレジスタ484#j中のラインに該当する領域に書き込む。尚、複数種類のバイトデータがフレームに収容されている場合は、そられのバイトデータをレジスタ484#jに書き込む。レジスタ484#jはラインについての該当バイトを記憶するレジスタである。
【0058】
信号処理部486#jは、レジスタ484#jより各ラインについてのバイトデータを読み出して、該当するバイト処理を行い、レジスタ488#jに書き込む。OHMUX490#jiは、レジスタ488#jより各ラインについて装置内クロックに従ってバイトデータを読み出して、オーバヘッドシリアルデータフレームに多重化して、データ線408#ijに出力する。
【0059】
図11は図10中のクロック乗換部480#jiの構成図である。図11に示すように、クロック乗換部480#jiは、変化点検出部500#ji、2bitカウンタ502#ji、FF504#ji,506#ji,ORゲート508#ji、ANDゲート510#ji、FF512#ji,514#ji、2ビットカウンタ&inhibit生成部516#ji及びFF518#jiを有する。尚、クロック乗換部460#ijも図11と実質的に同一の構成である。
【0060】
図12〜図19は、図11のタイムチャートである。図12〜図19中、CK78はSYNCユニット402#3により生成される77.76MHzの装置内クロック、INDTはシリアルデータ、INDT CK78は装置内クロックCK78の立ち上がりに同期してINDTをサンプリングした変化点検出部500#jの内部信号、INDT CK78 d1はINDTを変化点検出部500#jiより検出された最初の変化点の立下りに同期して、装置内クロックCK78の4クロック毎にサンプリングした信号、最初の変化点はINST DETが有効になってからINDT CK78の最初の立下りからCK78の1クロック分のパルス信号、En counter78は最初の変化点の立下りでリセットした2ビットカウンタのカウンタ値、EN wk0はEn counter78のカウンタ値が「1」の期間を示す信号、EN wk1はEN wk0をCK78に従って1クロックディレイした信号、ENwk0 or EN wk1のOR信号、inhibitは、その「1」の期間とCK19が立ち上がりが重ならないよう、例えば、CK19がCK78 counterが「2」の立下りで立ち上がり、「0」の立ち下がりで立ち下がる場合、CK78 counterが「2」の立下りで立ち上がる信号、data enableはEN wk0 or EN wk1とinhibitの反転信号のAND信号、INDT adjustはdata enableが有効であるときCK78の立ち上がりのタイミングでINDT CK78 d1をサンプリングした信号、CK19は2ビットカウンタ516#jiによりCK78を2分周した信号、INDT CK19はINDT adjustをCK19の立ち上がりでサンプリングした信号である。
【0061】
IFユニット400#iが伝送装置に挿入されると、INST DETが有効になる。
変化点検出部500#jiは、INST DETが有効になると、CK19の4倍のクロック周波数のCK78に同期してFFによりINDTをオーバサンプリングして、INDT CK78を出力する。また、変化点検出部500#jiはINDT CK78の最初の変化点(「0」から「1」又は「1」から「0」への変化点)からCK78の1クロック分のパルス信号の最初の変化点を出力する。更に、変化点検出部500#jiはINDT CK78をCK78の立ち上がりに同期してサンプリングして、INDT CK78を1クロック分ディレイしたINDT CK78 d1を出力する。
【0062】
2ビットカウンタ502#jiは最初の変化点のパルスによりリセットされて、CK78に従ってカウント動作を開始して、En counter78を出力する。FF504#jiはCK78に同期して、En counter78のカウンタ値「1」を示すEN wk0を出力する。FF506#jiはCK78に同期して、EN wk0を1クロックディレイして、EN wk1を出力する。ORゲート508#jiは、EN wk0とEN wk1のORを取り、EN wk0 or EN wk1を出力する。このとき、EN wk0 or EN wk1が「1」となる期間において、INDT CK78 d1の信号レベルが安定している。
【0063】
2ビットカウンタ&inhibit生成部516#jiは、CK78に同期してカウント動作を行い、CK78 counterが「2」であるとき、inhibitを「1」に出力する。
FF518#jiはCK78 counterの下位ビットをCK78の立ち上がりでラッチして、CK78 counterのカウント値が「3」又は「0」で「1」、「1」又は「2」で「0」となるCK78を2分周したCK19を出力する。このとき、inhibitが「1」の期間とCK19が「1」の期間が重なっていない。ANDゲート510#jiは、ENwk0 or EN wk1とinhibitの反転信号とのANDを取り、data enableを出力する。FF512#jiは、data enableが有効であるとき、CK78の立ち上がりに同期してINDT CK78 d1をラッチして、INDT adjustを出力する。
【0064】
data enableは、(i) 打ち損じが無い時、▲1▼inhibitの「1」がEN wk0及びEN wk1の「1」と重ならず且つinhibitの「1」がEN wk0の「1」の期間よりも2クロック前である場合、▲2▼inhibitの「1」がEN wk0及びEN wk1の「1」と重ならず且つinhibitの「1」がEN wk0の「1」の期間よりも1クロック前の場合、▲3▼inhibitの「1」がEN wk0の「1」と重なる場合、▲4▼inhibitの「1」がEN wk1の「1」と重なる場合、(ii) 打ち損じがある時、▲1▼inhibitの「1」がEN wk0及びEN wk1の「1」と重ならず且つinhibitの「1」がEN wk0の「1」の期間よりも2クロック前である場合、▲2▼inhibitの「1」がEN wk0及びEN wk1の「1」と重ならず且つinhibitの「1」がEN wk0の「1」の期間よりも1クロック前の場合、▲3▼inhibitの「1」がEN wk0の「1」と重なる場合、▲4▼inhibitの「1」がENwk1の「1」と重なる場合がある。
【0065】
打ち損じとは、CK78の立ち上がりでINDTを叩いたとき、INDTのレベルが変化している間又はそのわずか前後にてCK78で叩く場合(SETUP又はHOLD条件を満足しない場合)、INDTの微妙なジッターと相まっている場合に、変化中のINDTのレベルをサンプリングしてしまうことをいう。FF514#jiはCK19の立ち上がりに同期してINDT adjustをラッチして、INDT CK19を出力する。
【0066】
図12〜図15に示すように、INDTの打ち損じがない場合、INDT CK78 d1はENwk0の立ち上がりのタイミングでレベルが変化する。従って、INDT adjustがEN wk0の立下り又はEN wk1の立下りのタイミングでINDT CK78 d1をサンプリングした信号であるとき、SETUP及びHOLD条件が満足したものとなる。図12及び図13に示にように、inhibitの「1」がEN wk0及びEN wk1の「1」と重ならない場合、data enableは、EN wk0又はEN wk1が「1」の時、「1」となり、INDT adjustはEN wk0の立下りでINDT CK78 d1がサンプリングされた信号であり、SETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0067】
図14に示すように、inhibitの「1」がEN wk0と重なる場合、data enableは、EN wk1が「1」の時、「1」となり、INDT adjustはEN wk1の立下りでINDT CK78 d1がサンプリングされた信号であり、SETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0068】
図15に示すように、inhibitの「1」がEN wk1と重なる場合、data enableは、EN wk0が「1」の時、「1」となり、INDT adjustはEN wk0の立下りでINDT CK78 d1がサンプリングされた信号であり、SETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0069】
図16〜図19に示すように、打ち損じが発生したものとする。例えば、INDTCK78が打ち損じにより、「1」の期間がビットレートに該当する期間よりも短くなって、代わりに、直後の「0」の期間が長くなったとする。しかし、この場合でも、EN wk0の立下り又はEN wk1の立下りのタイミングでINDT CK78 d1をサンプリングすると、SETUP及びHOLD条件が満足したものとなる。図16及び図17に示にように、inhibitの「1」がEN wk0及びEN wk1の「1」と重ならない場合、data enableは、EN wk0又はEN wk1が「1」の時、「1」となり、INDT adjustはEN wk0の立下りでINDT CK78 d1がサンプリングされた信号であり、SETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0070】
図18に示すように、inhibitの「1」がEN wk0と重なる場合、data enableは、EN wk1が「1」の時、「1」となり、INDT adjustはEN wk1の立下りでINDT CK78 d1がサンプリングされた信号であり、SETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0071】
図19に示すように、inhibitの「1」がEN wk1と重なる場合、data enableは、EN wk0が「1」の時、「1」となり、INDT adjustはEN wk0の立下りでINDT CK78 d1がサンプリングされた信号であり、SETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0072】
FF514#jiは、INDT adjustをCK19の立ち上がりでサンプリングして、INDT CK19を出力する。この時、CK19の立ち上がりでは、inhibitが立下っていること、inhibitが「1」ではINDT adjustがサンプリングされていないことから、INDT CK19はCK19についてSETUP及びHOLD条件を満足した信号となる。
【0073】
以下、図9の伝送装置の動作説明をする。
【0074】
(a) IFユニット400#iでの受信処理
IFユニット400#iは、クロックをオーバヘッドデータ終端処理ユニット402#j及び主信号処理ユニット404に出力せずにオーバヘッドシリアルデータフレーム及びペイロードのみを出力する点を除いては、図5のIFユニット200#iと同様である。
【0075】
(b) オーバヘッド処理
オーバヘッドデータ終端処理ユニット402#jのクロック乗換部480#jiは、上述したようにデータ線408#ijのオーバヘッドシリアルデータフレームをCK19についてSETUP及びHOLD条件を満足したシリアルデータ信号INDT CK19を出力する。同期&OH DMUX482#jiは、シリアルデータフレームの同期検出用コードによりフレーム同期を取り、CRCチェックを行ってから、ライン毎に同期を取ってバイトデータを抽出する。各ライン毎にバイトデータの先頭から順にレジスタ484#j中のラインに該当する領域に格納する。信号処理部486#jはレジスタ484#jより各ライン毎にバイトデータを読み出し処理をしてからレジスタ488#j中の該当ラインの領域にバイトを書き込む。OHMUX490#jiはレジスタ488#jより各ラインについて、バイトデータを読み出し、図7に示したシリアルデータ転送フォーマットに従ってフレームに多重化して、シリアルデータをデータ線408#ij(i=1,…,m)に出力する。
【0076】
(c) ペイロード処理
主信号処理部ユニット404は、ライン毎のデータ線410#ij(i=1〜m)よりシリアルペイロードを上述したクロック乗換部480#jiと同様にして自装置クロックについてSETUP及びHOLD条件を満足するシリアルペイロードデータに変換する。ペイロードの各チャネルのバイトをクロスコネクトして、該当するIFユニット400#iに出力する。
【0077】
(d) IFユニット400#iでの送信処理
IFユニット400#i中のクロック乗換部460#ijは、データ線408#ijよりクロック乗換部480#jiと同様にして自ユニットのクロックについてSETUP及びHOLD条件を満足してシリアルデータを出力する。同期部460#jは自ユニットのクロックに同期してシリアルデータを入力して、フレームバッファ462#ij(j=1〜3)に書き込む。OHMUX464#ik(k=1〜4)は、該当ラインについて、各バイトの種類毎にフレームバッファ464#ij(j=1〜3)よりバイトを読み出し、オーバヘッドにマッピングする。合成部466#ikは、データ信号線410#iのペイロードを受信し、ペイロード及びオーバヘッドを同期フレームに収容する。EO部470#ikは同期フレームを電気/光信号に変換して、光伝送路に送信する。
【0078】
第5実施形態
図20は本発明の第5実施形態による伝送装置の構成図であり、図9中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。図20に示すように、伝送装置は、GBEIFユニット600W,600Pが追加されている。GBEIFユニット600W,600Pは現用/予備のユニットであり、実質的に同一であることからこれらを符号600で表す。GBEIFユニット600は、ギガビットイーサをインタフェースユニットであり、同期網ではなく非同期網を終端するユニットである。このように、GBEIFユニット600を伝送装置に追加可能となったのは、上述したように、共通バス56を通した信号線の数が少なくなったことから多くのユニットを伝送装置に搭載可能となったからである。
【0079】
本発明は以下の付記を含むものである。
【0080】
(付記1) オーバヘッドとペイロードから構成される同期フレームをインタフェースする複数の送受信ユニット、オーバヘッドを処理する複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット、ペイロードを処理するペイロード処理ユニット及び前記ユニット間を接続するバックボードを有する伝送装置において、
受信した同期フレームの前記オーバヘッドデータの種類毎に分離する前記送受信ユニット内に設けられた分離部と、
前記各送受信ユニットと少なくとも一つの前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット間を直接接続する前記バックボードに設けられた信号線と、
オーバヘッドデータの種類毎に前記同期フレームと同じ周期のオーバヘッドシリアルデータフレームに前記第1分離部から出力されるオーバヘッドデータ、データフレーム同期検出用コード及び誤り検出コードを収容して、当該種類毎に該当する前記信号線に出力する前記送受信ユニットに設けられた多重化部と、
オーバヘッドデータを格納する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット内に設けられたレジスタと、
前記レジスタに格納されたオーバヘッドデータを処理して、オーバヘッドデータを前記レジスタに格納する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニットに設けられた信号処理部と、
とを具備したことを特徴とする伝送装置。
【0081】
(付記2) それぞれがオーバヘッドとペイロードから構成される同期フレームをインタフェースする複数の送受信ユニットを搭載する複数のインタフェースユニット、オーバヘッドを処理する複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット、ペイロードを処理するペイロード処理ユニット及び前記ユニット間を接続するバックボードを有する伝送装置において、
受信した同期フレームの前記オーバヘッドデータの種類毎に分離する前記送受信ユニット内に設けられた第1分離部と、
前記インタフェースユニットと少なくとも一つの前記オーバヘッドデータ終端処理ユニットとの間を接続する前記バックボードに設けられた信号線と、
オーバヘッドデータの種類毎に前記同期フレームと同じ周期のオーバヘッドシリアルデータフレームに前記複数の送受信ユニットの前記複数の第1分離部から出力されるオーバヘッドデータを多重化して、当該種類毎に該当する前記信号線に出力する前記インタフェースユニットに設けられた第1多重化部と、
オーバヘッドデータを格納する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット内に設けられたレジスタと、
前記オーバヘッドシリアルデータフレームに多重化されたオーバヘッドを分離して、前記レジスタに格納する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット内に設けられた第2分離部と、
前記レジスタに格納されたオーバヘッドデータを処理して、オーバヘッドデータを前記レジスタに格納する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニットに設けられた信号処理部と、
前記オーバヘッドデータシリアルフレームにオーバヘッドを多重化して、前記信号線に出力する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット内に設けられた第2多重化部と、
前記オーバヘッドシリアルデータフレームに多重化されたオーバヘッドを分離する前記インタフェースユニット内に設けられた第3分離部と、
とを具備したことを特徴とする伝送装置。
【0082】
(付記3) 前記信号線は、オーバヘッドシリアルデータフレームを乗せるシリアルデータ線と当該フレームに同期したクロック信号を乗せるクロック線から構成したことを特徴とする付記1又は2記載の伝送装置。
【0083】
(付記4) 前記信号線は、オーバヘッドシリアルデータフレームを乗せるシリアルデータ線のみから構成したことを特徴とする付記1又は3記載の伝送装置。
【0084】
(付記5) 前記オーバヘッドデータ終端処理ユニットは、オーバヘッドシリアルデータフレームのビットレートの整数倍高速な第1クロックに基づいてオーバヘッドシリアルデータフレームを受信し、前記第1クロックを分周した前記ビットレートと同一速度の第2クロックに基づいて、受信したオーバヘッドシリアルデータフレームをSETUP及びHOLD条件を満足するタイミングでサンプリングする第1クロック乗換部を更に具備したことを特徴とする付記4記載の伝送装置。
【0085】
(付記6) 前記第1クロック乗換部は、前記第1装置内クロックに基づいてオーバヘッドデータを受信して、当該オーバヘッドシリアルデータフレームに収容された信号の最初の変化点を検出する検出部と、前記第1クロックに基づいて、サンプリング禁止期間を示すインヒビット信号及び当該サンプリング禁止期間とクロック遷移が重ならないような前記第2クロックを生成するインヒビット・クロック生成部と、当該最初の変化点に基づいて前記サンプリング禁止期間と重ならない有効期間を示すイネーブル信号を生成するイネーブル信号生成部と、前記第2クロックに基づいて前記有効期間中に前記オーバヘッドシリアルデータをラッチするラッチ回路とを具備したことを特徴とする付記5記載の伝送装置。
【0086】
(付記7) 前記オーバヘッドデータ終端処理部は、前記第2クロックに基づいて、前記ラッチ回路より出力されるオーバヘッドシリアルデータと同期を取って、当該オーバヘッドデータに多重化されたオーバヘッドを分離して前記レジスタに書き込む同期・分離部を具備したことを特徴とする付記6記載の伝送装置。
【0087】
(付記8) 前記インタフェースユニットは、オーバヘッドシリアルデータフレームのビットレートより整数倍高速な第3クロックに基づいてオーバヘッドシリアルデータフレームを受信し、前記第1クロックを分周した前記ビットレートと同一速度の第4クロックに基づいて、受信したオーバヘッドシリアルフレームをSETUP及びHOLD条件を満足するようサンプリングする第1クロック乗換部と、前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット毎に設けられたフレームバッファと、前記第4クロックに基づいて同期を取って、当該オーバヘッドデータに多重化されたオーバヘッドを分離してオーバヘッドシリアルデータをフレームバッファに書き込む同期・分離部とを具備したことを特徴とする付記4記載の伝送装置。
【0088】
(付記9) 前記オーバヘッドデータ終端処理ユニットにAPSバイトを終端するユニットが含まれ、当該オーバヘッドデータ終端処理ユニットの信号処理部は前記レジスタに格納されたAPSバイトを処理するCPUであることを特徴とする付記1又は2記載の伝送装置。
【0089】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、複数のオーバヘッド終端処理部をそれぞれ主信号ユニット、クロックIFユニット、装置内監視ユニット等の内部に共存させ、送受信ユニットと接続することにより、オーバヘッドデータの処理を高速化することが可能となる。また、同種オーバヘッドデータ終端処理ユニットを複数接続することにより、あるオーバヘッドデータを処理するオーバヘッドデータ終端処理ユニットが障害状態に陥っても同種のオーバヘッドデータ終端処理ユニットが処理を代行することにより、そのオーバヘッドデータの終端処理が滞ることが無くなり、終端処理の二重化機能を備えることになり、装置運用への影響を最小限に抑えることが可能となる。
【0090】
また、パラレルデータ線、クロック及びフレームバルス使用時と比較して使用する信号線を削減することができるので、各ユニット間の配線が容易になり、オーバヘッドデータ終端処理ユニットを複数接続することにより配線増加の影響を少なくすることが可能となる。更に、特殊な回路、特殊なインタフェース等を用いることなく小規模の平易な回路でシリアルデータの受け渡しをより少ない信号線で行うことが可能となる。
【0091】
また、本発明によれば、従来のオーバヘッド終端処理ユニットが不必要になる。よって、装置の小型化が可能となる。または、その分、別のユニットを実装することもできるので、さらに処理能力の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施形態による伝送装置の構成図である。
【図3】図2中の送受信ユニット及びオーバヘッドデータ終端処理ユニットの構成図である。
【図4】オーバヘッドシリアルデータフレームのフォマット及びクロックとシリアルデータを図である。
【図5】本発明の第2実施形態による伝送装置の構成図である。
【図6】図5中のIFユニット及びオーバヘッドデータ終端処理ユニットの構成図である。
【図7】オーバヘッドシリアルデータフレームフォーマットを示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態による伝送装置の構成図である。
【図9】本発明の第4実施形態による伝送装置の構成図である。
【図10】図9中のIFユニット及びオーバヘッドデータ終端処理ユニットの構成図である。
【図11】図10中のクロック乗換部の構成図である。
【図12】図11のタイムチャートである。
【図13】図11のタイムチャートである。
【図14】図11のタイムチャートである。
【図15】図11のタイムチャートである。
【図16】図11のタイムチャートである。
【図17】図11のタイムチャートである。
【図18】図11のタイムチャートである。
【図19】図11のタイムチャートである。
【図20】本発明の第5実施形態による伝送装置の構成図である。
【図21】従来の伝送装置の構成図である。
【符号の説明】
20#i(i=1〜n) 送受信ユニット
22#j(j=1〜m) オーバヘッドデータ終端処理ユニット
24 主信号処理ユニット
30#j レジスタ
32#j 信号処理部
34#ij(i=1〜n,j=1〜m) 信号線
Claims (1)
- オーバヘッドとペイロードから構成される同期フレームをインタフェースする複数の送受信ユニット、オーバヘッドを処理する複数のオーバヘッドデータ終端処理ユニット、ペイロードを処理するペイロード処理ユニット及び前記ユニット間を接続するバックボードを有する伝送装置において、
受信した同期フレームの前記オーバヘッドデータを種類毎に分離する前記送受信ユニット内に設けられた分離部と、
前記各送受信ユニットと少なくとも一つの前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット間を直接接続する前記バックボードに設けられた信号線と、
オーバヘッドデータの種類毎に前記同期フレームと同じ周期のオーバヘッドシリアルデータフレームに前記分離部から出力されるオーバヘッドデータ、データフレーム同期検出用コード及び誤り検出コードを収容して、当該種類毎に該当する前記信号線に出力する前記送受信ユニットに設けられた多重化部と、
オーバヘッドデータを格納する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニット内に設けられたレジスタと、
前記レジスタに格納されたオーバヘッドデータを処理して、オーバヘッドデータを前記レジスタに格納する前記オーバヘッドデータ終端処理ユニットに設けられた信号処理部と、
とを具備したことを特徴とする伝送装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008048015A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Fujitsu Ltd | 伝送装置 |
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2002
- 2002-09-18 JP JP2002271217A patent/JP2004112264A/ja not_active Withdrawn
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