JP2004110459A - 3次元モデル空間生成装置、3次元モデル空間生成方法、3次元モデル空間生成プログラム、及びコンテンツ送信サーバ - Google Patents

3次元モデル空間生成装置、3次元モデル空間生成方法、3次元モデル空間生成プログラム、及びコンテンツ送信サーバ Download PDF

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Abstract

【課題】Web上の3次元モデル空間で利用するモデルハウスを容易に構築することができる3次元モデル空間生成装置などを提供すること。
【解決手段】画像取得部75は、不動産物件の室内を撮影したステレオペア画像を取得する。対応点取得部77は、ステレオペア画像上の対応する基準点、対応点を自動的に取得し、写真測量部72は、基準点、対応点を用いてステレオペア画像を標定する。3DCGファイル生成部73は、標定の結果を用いて被写体をオブジェクトとする3DCGファイルを生成する。3DCG格納部121は、部屋の各方面をオブジェクトとした3DCGファイルを格納し、結合部125は、これらのデータを基準点を用いて1つに結合し、室内全体を1つのオブジェクトとする3DCGファイルを生成する。生成した3DCGファイルはインターネットを通じで公開され、ユーザは、インターネット上で不動産物件を見学することができる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3次元モデル空間生成装置などに関し、例えば、ステレオペア画像を用いた写真測量により、3次元モデル空間にモデルハウスを構築するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は、住宅の購入や賃貸を希望する顧客は、対象となっている物件を扱っている不動産業者の店舗に赴き、店舗に備えられてる資料を閲覧していた。また、賃貸の対象が公共住宅であれば、各自治体の施設に赴いて、当該公共住宅の資料を閲覧していた。
これらの、不動産業者の店舗や自治体の施設で提供されている資料は、間取りの見取り図が主流である。場合によっては、建物の外観や室内を撮影した写真が添付されていることもある。
【0003】
顧客はこれらの資料を閲覧して希望の物件を見つけると、実際の物件の様子(部屋の傷み具合など)を確認するために、不動産業者などに伴われて、現地を訪れていた。そして、実際の住居の内部に案内され、物件の状況を直接確認していた。
また、近年の急速なインターネットの普及に伴い、Web上で、不動産情報を公開する試みも行われるようになってきた。
これは、店舗で閲覧していた情報と同程度の内容、即ち間取りの見取り図や部屋内部の写真などをWebサーバによって顧客の端末に送信し、顧客は不動産業者の店舗などにわざわざ赴かなくても、物件情報を閲覧できるものである。
また、コンピュータグラフィックスを用いて不動産物件の3Dモデル空間を生成して顧客に提供すると便利であるが、3Dモデル空間を構成するための関連技術として次の特許文献1がある。
【0004】
【特許文献1】特開2002−31527
【0005】
特許文献1で提案されている技術は、被写体を異なる2方向からデジタル式カメラで撮影し、デジタル画像中での被写体の座標値から被写体の3次元形状に関する情報を算出する技術である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、民間の不動産に関する情報を不動産業者の店舗で閲覧する場合や公共住宅の情報を地方自治体の施設で閲覧する場合、何れもユーザはこれら店舗や施設の営業時間内にこれら店舗や施設に赴かなくてはならない。
また、これら店舗や施設にわざわざ赴いたとしても、得られる情報は、間取りの見取り図や外観、屋内の写真などの大まかな2次元情報であるため、顧客は希望物件を絞り込んだ後、物件を実際に見学する必要がある。
そこで、顧客は、物件を見学するために不動産業者などと見学の約束を取り付け、約束で指定した日時に不動産業者に伴われながら実際の物件の部屋の傷み具合などを直に確認しなくてはならない。
【0007】
このように一件下見をするのにも多大の労力と時間を必要とし、そのため、確認できる物件数にも限度がある。
また、Web上で公開している不動産情報も大まかな2次元情報(間取りの見取り図、外観や屋内の写真)を提供しているに留まっており、顧客は現地を見学する必要がある。
また、物件の内部を3次元コンピュータグラフィックスによって表現し、Web上で部屋内部の様子を確認できるようにすることも考えられるが、従来の3次元モデル空間(以下3Dモデル空間と記す)生成技術では、一物件分の3Dモデル空間を生成するのにも多大の製作時間と製作費用がかかってしまい、大量の物件情報に関して3Dモデル空間を生成することは困難であった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、Web上の3Dモデル空間で利用するモデルハウスを容易に構築することができる3次元モデル空間生成装置、3次元モデル空間生成方法、3次元モデル空間生成プログラム、及びコンテンツ送信サーバを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、同一基準点及び同一の被写体を異なる少なくとも2方向から撮影した1対のステレオペア画像を取得する画像取得手段と、前記ステレオペア画像上で、前記被写体に識別可能に配設された点を抽出して対応させる対応点抽出手段と、既にステレオペア画像上で対応付けられている点を用いて更に他の対応する点を前記ステレオペア画像上で特定する対応点特定手段と、前記対応抽出手段で抽出した点と、前記対応点特定手段で特定した点から、所定の標定精度が得られる点の組み合わせを特定する組み合わせ手段と、前記特定した組み合わせに含まれる点を用いて前記ステレオペア画像を標定し、前記被写体の3次元情報を算出する標定手段と、を具備したことを特徴とする3次元モデル空間生成装置を提供する。
請求項2に記載の発明では、前記対応点抽出手段で抽出する点には、水平方向の位置が予めわかっている点が少なくとも2点、高さが予めわかっている点が少なくとも3点含まれていることを特徴とする請求項1に記載の3次元モデル空間生成装置を提供する。
請求項3に記載の発明では、既に得られている前記ステレオペア画像上の対応する点を用いて前記ステレオペア画像を構成する左画像と右画像を撮影した際のカメラの位置関係を解析する位置関係解析手段と、前記解析した位置関係を用いて、前記左画像上の点と前記右画像上の点の対応関係を特定する対応関係特定手段と、を具備し、前記対応点取特定手段は、前記対応関係特定手段で特定される対応関係を用いて前記左画像上の点と前記右画像上の点を対応させることにより、前記ステレオペア画像上の対応する点を特定することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の3次元モデル空間生成装置を提供する。
請求項4に記載の発明では、既に得られている前記ステレオペア画像上で対応する点のうち同一平面上にある2つの対応点を選択する選択手段と、前記選択した2つの点を含む直線上の色を画像処理により識別する識別手段と、を具備し、前記対応点特定手段は、前記直線上の識別した色が変化する点のうち、前記2点のうちの何れか一方に最も近い点を前記ステレオペア画像上で対応する点として特定することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の3次元モデル空間生成装置を提供する。
請求項5に記載の発明では、前記標定手段で算出した前記被写体の3次元情報を用いて、前記被写体の立体モデルを所定のコンピュータグラフィックス言語で生成する立体モデル生成手段を具備したことを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の3次元モデル空間生成装置を提供する。請求項6に記載の発明では、前記ステレオペア画像の何れか一方からテクスチャを生成するテクスチャ生成手段と、前記生成したテクスチャを前記立体モデルに貼り付ける貼り付け手段と、を具備したことを特徴とする請求項5に記載の3次元モデル空間生成装置を提供する。
請求項7に記載の発明では、前記立体モデル生成手段によって生成された2つの立体モデルを、当該2つの立体モデルに共通な点の座標値を用いて1つの立体モデルに結合する結合手段を具備したことを特徴とする請求項5、又は請求項6に記載の3次元モデル空間生成装置を提供する。
本発明は、前記目的を達成するために、請求項8に記載の発明では、画像取得手段と、対応点抽出手段と、対応点特定手段と、組み合わせ手段と、標定手段と、を備えたコンピュータにおいて、前記画像取得手段で、同一基準点及び同一の被写体を異なる少なくとも2方向から撮影した1対のステレオペア画像を取得する画像取得ステップと、前記対応点抽出手段は、前記ステレオペア画像上で、前記被写体に識別可能に配設された点を抽出して対応させる対応点抽出ステップと、前記対応点特定手段で、既にステレオペア画像上で対応付けられている点を用いて更に他の対応する点を前記ステレオペア画像上で特定する対応点特定ステップと、前記組み合わせ手段で、前記対応抽出手段で抽出した点と、前記対応点特定手段で特定した点から、所定の標定精度が得られる点の組み合わせを特定する組み合わせステップと、前記標定手段で、前記特定した組み合わせに含まれる点を用いて前記ステレオペア画像を標定し、前記被写体の3次元情報を算出する標定ステップと、から構成されたことを特徴とする3次元モデル空間生成方法を提供する。
請求項9に記載の発明では、同一基準点及び同一の被写体を異なる少なくとも2方向から撮影した1対のステレオペア画像を取得する画像取得機能と、前記ステレオペア画像上で、前記被写体に識別可能に配設された点を抽出して対応させる対応点抽出機能と、既にステレオペア画像上で対応付けられている点を用いて更に他の対応する点を前記ステレオペア画像上で特定する対応点特定機能と、前記対応抽出機能で抽出した点と、前記対応点特定機能で特定した点から、所定の標定精度が得られる点の組み合わせを特定する組み合わせ機能と、前記特定した組み合わせに含まれる点を用いて前記ステレオペア画像を標定し、前記被写体の3次元情報を算出する標定機能と、をコンピュータで実現するための3次元モデル空間生成プログラムを提供する。
請求項10に記載の発明では、ネットワークを介して接続された端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信サーバであって、前記コンテンツは、前記端末で、不動産物件の間取り図を表示する間取り図表示手段と、前記表示された間取り図上の部屋のうち、何れかの部屋を特定する特定手段と、前記特定された部屋に対応付けられた3次元コンピュータグラフィックスを表示する3次元コンピュータグラフィックス表示手段と、を提供する機能を具備したことを特徴とするコンテンツ送信サーバを提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について参照詳細に説明する。
図1(a)は、本実施の形態のモデルハウスシステム1の構成の一例を示した図である。
モデルハウスシステム1は、モデルハウスコンテンツを提供するモデルハウスサーバ6、ユーザがモデルハウスサーバ6にアクセスするための端末3、3、3、・・・(以下端末3)、モデルハウスサーバ6と端末3を接続するインターネット5、不動産物件の室内を撮影したステレオペア画像から当該室内を3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)化した3Dモデルハウスコンテンツを生成するコンテンツ作成装置7などから構成されている。
【0011】
モデルハウスサーバ6は、端末3にモデルハウスコンテンツを送信するコンテンツ送信サーバである。モデルハウスサーバ6は、特有のURL(Uniform Resource Locators)を備えており、このURLによりインターネット5上で他のサーバ装置から識別可能となっている。
【0012】
モデルハウスサーバ6は、モデルハウスコンテンツを送信する機能を備えている。そして、端末3からのモデルハウスコンテンツ送信要求を受けると、インターネット5を介してモデルハウスコンテンツを端末3に送信(ダウンロード)する。
また、モデルハウスサーバ6は、コンテンツ作成装置7とインターネット5や専用回線などにより接続可能となっており、コンテンツ作成装置7からモデルハウスコンテンツの送信(アップロード)を受けることができるようになっている。
【0013】
インターネット5は、所定のプロトコルを用いて、各サーバ装置と各端末装置間の通信を可能とするネットワークである。所定のプロトコルとしては、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などがある。
本実施の形態では、モデルハウスサーバ6と端末3をインターネット5で接続するように構成したが、これに限定するものではなく、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、光通信網、通信衛星を介した通信網、あるいはこれらのうち複数を接続して構成することができる。
【0014】
端末3は、ダイアルアップ接続などによりインターネット5と接続可能に配設されたパーソナルコンピュータなどにより構成されている。
端末3は、モデルハウスサーバ6のURLを用いることによりモデルハウスサーバ6にアクセス可能となっている。
そして、端末3はモデルハウスサーバ6にアクセスし、モデルハウスコンテンツ送信要求を送信することができ、また、モデルハウスサーバ6から送られてきたモデルハウスコンテンツを受信することかできる。
【0015】
端末3は、ブラウザ4を備えており、これを用いて、モデルハウスサーバ6からダウンロードしたモデルハウスコンテンツが提供する機能を利用できるようになっている。
端末3は、パーソナルコンピュータの他に、インターネット5に接続可能なゲーム機、ワードプロセッサ、STP(Set Top Box)、携帯電話などの各種端末装置を用いて構成することも可能である。
【0016】
コンテンツ作成装置7は、不動産物件の屋内を撮影したステレオペア画像からモデルハウスコンテンツを生成する装置である。コンテンツ作成装置7は、大きく分けて以下の5つの機能を備えている。
(1)物件の室内を撮影したステレオペア画像を用いて写真測量し、被写体をオブジェクトとする3Dモデル空間を生成する。
なお、写真測量とは、被写体を異なる方向から撮影したステレオペア画像を標定(後述)することにより、被写体の3次元情報を計算する手法を言う。
(2)複数の3Dモデル空間を結合して室内全体の3Dモデル空間を生成する。(3)生成した3Dモデル空間に配置しているオブジェクトに写真測量に使用した画像をテクスチャとして貼り付ける。
(4)テクスチャを貼り付けた3Dモデル空間を用いてモデルハウスコンテンツを生成する
(5)生成したモデルハウスコンテンツをモデルハウスサーバ6にアップロードする。
【0017】
本実施の形態では、モデルハウスコンテンツをHTML(HypertextMarkup Language)を用いて生成した。しかし、これに限定せず、XML(Extensible Markup Language)や他の言語を用いて構成することもできる。
【0018】
図1(b)は、ブラウザ4の構成を概念的に示した図である。
ブラウザ4は、いわゆるWWWブラウザであり、Webサーバから送信されてきたコンテンツを表示するなどして、ユーザが当該コンテンツが提供する機能を利用可能とするものである。
ブラウザ4は、例えば、所定のプログラム(ブラウザプログラム)が端末3のCPU(Central Processing Unit)に実行されることによりソフトウェア的に実現される。
Webサーバから送信されるコンテンツは、例えば、Webページなどを記述するHTMLやXMLといったマークアップ言語などで記述されている。
【0019】
ブラウザ4は、これら記述されている内容を解釈して端末3のディスプレイに所定の画面を表示したり、スピーカから音声を発生させたりなどする他、ユーザが入力したデータをサーバ装置に送信したりする。
基本的には、ブラウザ4は、HTMLなどで記述されたファイルを解釈して所定の画面を表示するものであるが、プラグインを組み込むことにより、その機能を拡張することができる。
プラグインは、様々な種類のものが提供されている。
例えば、プラグインとしてVRML(Virtual Reality Modeling Language)ビューアをブラウザ4に組み込むと、VRMLで記述された3DCGをブラウザ4で利用できるようになる。
【0020】
VRMLは、3DCGを記述するためのコンピュータグラフィックス言語である。VRMLを用いることにより立体モデル化されたオブジェクト(対象物)を仮想空間で表現することができる。
VRMLはインターネット5上で使用可能である。即ち、VRMLファイルをインターネット5を介して送信することができると共に、VRMLビューアをプラグインとして組み込んだブラウザ4を用いてVRMLファイルで記述されたオブジェクトを表示することができる。
【0021】
VRMLは、オブジェクトを立体的に表現することのみならず、音声や動きなども同時に表現できる。そして、ユーザは仮想空間の中を移動したり、対象物を様々な角度から観察したりすることができる。
VRMLビューアは、VRMLで作成されたファイルを読み込んでオブジェクトをディスプレイ上に表示するプラグインソフトである。
【0022】
プラグインには、この他に、例えば、XMLをベースとした2次元グラフィックス記述言語であるSVG(Scalable Vector Graphics)で作成されたファイルを用いて、2次元画像をディスプレイに表示するビューアや、動画をストリーミング再生するもの、ベクトルデータで記述されたアニメーションを再生するものなど各種のものがある。
【0023】
また、これらプラグインには、所定の言語で記述されたプログラムを実行する機能を持ったものもある。この機能を利用すると、サーバ装置からダウンロードするコンテンツの中に所定言語で記述したプログラム(スクリプト)を組み込んでおき、これをブラウザ4上で実行することができる。
これにより、コンテンツに対してユーザから入力があった場合に、その都度サーバ装置にアクセスしなくても、適当な処理を端末3で行うことができる。例えば、ユーザからの入力に従ってディスプレイに表示している画像を変化させることなどができる。
【0024】
本実施の形態では、ブラウザ4に、モデルハウスの間取りを2次元画像(平面図)として表示するプラグインである間取り表示部8と、3DCG化したモデルハウスの室内を表示するプラグインである3D表示部9が組み込まれている。
間取り表示部8は、間取り図表示手段を構成し、3D表示部9は3次元コンピュータグラフィックス表示手段を構成している。
モデルハウスコンテンツで、間取り図をSVGで作成した場合、間取り表示部8はSVGビューアとなる。また、間取り図を他の言語で作成した場合、間取り表示部8当該言語に対応したプラグインとなる。
【0025】
モデルハウスコンテンツで、モデルハウスの3DCGをVRMLで作成した場合は、3D表示部9は、VRMLビューアとなる。また、3DCGを他の言語で作成した場合は、当該言語に対応したプラグインとなる。
このように、間取り表示部8、及び3D表示部9は、モデルハウスコンテンツで用いられてるコンピュータ言語に対応したプラグインである。
【0026】
図2は、モデルハウスコンテンツの画面遷移の一例を示した図である。
モデルハウスコンテンツは、物件絞り込み画面18、モデルハウス画面20、見学申込画面19などの各種画面を端末3で提供する。
物件絞り込み画面18は、各不動産物件から所望の条件を満たす物件を絞り込む機能をユーザに提供するものである。
物件の絞り込みは、例えば、不動産物件の所在地域別、沿線別、価格帯別、一戸建てあるいは集合住宅別、築年数別などの様々な条件を用いて、当該条件に合致する物件を絞り込むことができる。
これらの条件は、単独で用いることができる他、条件を組み合わせて検索条件式を生成し、物件を絞り込むこともできる。検索条件式は、例えば、(A電鉄の沿線)かつ(価格が3千万円から4千万万まで)、とか、((〇〇県)又は(〇×県))かつ(A電鉄沿線)などと、条件を論理積、論理和で結合して作ることができる。
【0027】
物件絞り込み画面18では、ある程度物件数が絞り込まれてくると、物件ごとにより詳細な情報(価格、間取り情報、最寄駅、最寄駅までの距離、築年数など)が一覧表示されるようになっている。
そのため、ある条件で物件を絞り込んだ後、絞り込まれた物件の情報を見ながら更に他の条件で絞り込むこともできる。
例えば、A電鉄沿線を条件として物件を絞り込んだ結果、価格帯が2千万円から3千万円程度の物件が散見したため、更に価格帯2千万円から3千万円を検索条件として先の検索結果を絞り込むことができる。
【0028】
図示しないが、物件絞り込み画面18で一覧表示される各物件にはそれぞれ見学ボタンが設けられている。このボタンをマウス操作などで選択すると、端末3からモデルハウスサーバ6に当該物件に関するモデルハウスファイルの送信要求が送られる。
モデルハウス画面20は、選択された物件を3DCGにて擬似的に物件見学できる機能を提供する画面であり、モデルハウスファイルを用いて表示される。
詳細は後述するが、モデルハウス画面20は、当該物件の間取りを表示する間取り表示エリアと、当該間取り図でユーザが指定した部屋の3DCGを表示する3DCG表示エリアを供えている。
【0029】
ユーザは、間取り図で任意の部屋を選択することができ、その部屋の様子を3DCGにて確認することができる。
3DCGのオブジェクト(この場合、壁や窓など)は、実際に当該オブジェクトを撮影したデジタル写真にてマッピング(即ちオブジェクトの表面に当該オブジェクトの実際の写真が貼り付けてある)されており、ユーザは実際の部屋の様子をあたかも現地見学しているように確認することができる。
また、モデルハウス画面20は、タンス、テーブル、鏡台など、各種の家具類を3DCG化した家具ライブラリを備えており、ユーザは、家具ライブラリから適当な家具を選んで3DCG化された部屋に配置してみることもできる。
【0030】
見学申込画面19は、ユーザが不動産業者や地方自治体に物件の現地見学を申し込むための画面である。
モデルハウス画面20で、3DCGを用いて擬似的に物件を見学した後、実際の物件を更に詳細に確認したい場合は、見学申込画面19から申込事項を入力し、見学を申し込めるようになっている。
【0031】
申込事項は、見学希望者の氏名、住所、電話番号、見学希望日、見学希望物件ID(物件を特定するために、物件ごとに一意に割り当てられたID)などから構成されている。これらの記入事項は、端末3からモデルハウスサーバ6に送信される。
不動産事業者や地方自治体などの担当者は、これら記入事項を用いて、直接ユーザと物件見学の日取りなどを決めることができる。
【0032】
図3(a)は、モデルハウスファイル21の構成を模式的に表した図である。モデルハウスファイル21は、端末3からの送信要求により、モデルハウスサーバ6から端末3にダウンロードされる。そして、端末3のブラウザ4により、後に説明する物件見学機能を発揮する。
モデルハウスファイル21は、基本的にはHTMLファイルであり、その中に制御プログラム22、間取りデータベース23、3DCGデータベース24、対応テーブル25が埋め込まれている。
【0033】
間取りデータベース23は、当該物件の各階の間取り図を2次元グラフィックスとして表示するための間取りデータを格納したデータベースである。間取りデータベース23は、間取り表示部8によりディスプレイに表示される。
3DCGデータベース24は、各部屋の3DCGを表示するための3DCGデータを格納したデータベースであり、例えばVRMLで記述されている。
3DCGデータベース24は、3D表示部9によりディスプレイに表示される。
【0034】
対応テーブル25は、間取りデータで表示される各部屋と3DCGデータを対応させた表である。
間取りデータで定義される間取り図の各部屋には、図3(b)に示したように、各部屋を一意に特定するための部屋IDが割り当てられている。ここで、各部屋とは居間や寝室のみならず、トイレやホール、玄関など、当該物件を構成する要素で、3DCGで表現するものを含むものとする。
【0035】
また、3DCGデータベース24においては、各3DCGデータを一意に特定するための3DCGデータIDが割り当てられている。
そして、対応テーブル25は、各部屋IDと各3DCGデータIDを対応付けている。
対応テーブル25により、ユーザが間取り図で部屋を選択した場合に、当該部屋に対応する3DCGを検索することができる。
【0036】
制御プログラム22は、モデルハウス画面全体を制御するためのプログラムである。制御プログラム22は、ユーザから入力(部屋の選択など)があった場合に、当該入力に応じた動作をさせる(選択された部屋の3DCGを表示するなど)イベントドリブン型のプログラムである。
制御プログラム22は、所定のプログラム言語により記述されており、間取り表示部8などの所定のプラグイン上で実行されるようになっている。
【0037】
図3(c)は、制御プログラム22をCPUで実行して得られる中央処理部26と、間取り表示部8、3D表示部9などの各構成要素との関係を説明するための図である。
中央処理部26は、ユーザが不動産物件を特定すると、当該物件の間取りデータを間取りデータベース23から検索し、間取り表示部8に表示させる。間取りデータは、不動産物件が1階、2階など複数階から構成されている場合は、階数別に用意されており、中央処理部26は、表示させる階数をユーザに選択させる。
【0038】
間取り表示部8では、表示した間取り図のうち、ユーザが任意の部屋を選択できるようになっている。ユーザが間取り図で何れかの部屋を選択した場合、中央処理部26は、その部屋の部屋IDを間取り表示部8から取得し、当該部屋IDに対応する3DCGデータIDを対応テーブル25で検索する。
中央処理部26は、3DCGデータIDを取得したら、このIDをキーとして3DCGデータベース24を検索し、当該3DCGデータIDに対応付けられた3DCGデータを取得して3D表示部9に渡す。
このように、中央処理部26は、ユーザが間取り図で部屋を選択すると、その部屋の3DCGを3D表示部9に表示させる。
このように、中央処理部26は、間取り図上の部屋を特定する特定手段を構成している。
【0039】
なお、本実施の形態では、間取りデータベース23や3DCGデータベース24をモデルハウスファイル21と共に端末3にダウンロードする構成としたが、これに限定せず、これらをモデルハウスサーバ6に置いておき、ユーザが間取り図や部屋を特定するたびに、これらの間取り図データや3DCGデータをモデルハウスサーバ6からダウンロードするように構成しても良い。
なお、以上の説明では省略したが、部屋の3DCG内に配置する家具の3DCGデータを収納した家具3DCGデータベースなどもモデルハウスファイル21に含まれてダウンロードされる。
【0040】
図4は、モデルハウス画面20の一例を示した図である。モデルハウス画面20は、ブラウザ4が、モデルハウスファイル21を用いて端末3のディスプレイに表示したものである。
モデルハウス画面20は、間取り表示エリア11、3DCG表示エリア12、家具名入力欄13、家具表示エリア14、間取り選択エリア15、平行移動ボタン16、回転ボタン17などから構成されている。
間取り表示エリア11は、当該不動産物件の間取り図を2次元グラフィックスとして表示するエリアである。間取り表示エリア11に表示される間取り図は、間取り表示部8が間取りデータを用いて表示したものである。
【0041】
端末3に備えられたマウスなどを操作することによりポインタ18を間取り図上の任意の部屋の上に重ね、所定のマウスボタンをクリックすることにより、当該部屋を選択することかできる。間取り表示部8は、選択された部屋の部屋IDを中央処理部26に送るようになっている。この部屋IDは、当該部屋の3DCGデータを検索するのに用いられる。
以降、画面上のボタンやアイコンなどにポインタ18を合わせて所定のマウスボタンをクリックすることを単にアイコンでボタンをクリックするなどと記すことにする。
【0042】
間取り選択エリア15は、間取り表示エリア11に表示する階数を選択するエリアである。
間取り選択エリア15では、「1階間取り」、「2階間取り」などといった階数を選択する選択項目にラジオボタンが設定されている。ラジオボタンとは、複数の選択項目の中から1つだけを選択するためのボタンであり、何れか1つのボタンが選択されると他のボタンの選択が解除されるようになっている。
間取り選択エリア15に表示される選択項目は物件ごとに変化する。例えば、地階、1階、2階からなる物件に対しては、選択項目として「地階」、「1階」、「2階」が表示される。
【0043】
間取り選択エリア15で選択された項目内容(階数など)は中央処理部26に送られる。そして、中央処理部26は選択された項目に対応する間取りデータを間取りデータベース23から検索し、間取り表示部8に渡す。
間取り選択エリア15には、階数の他に「外観」を選択項目として表示することも可能である。この場合、この項目を選択すると、間取り表示エリア11に当該物件の外観写真が表示される。この場合、3DCG表示エリア12に、当該物件の3DCGが表示されるように構成することも可能である。
【0044】
3DCG表示エリア12は、間取り選択エリア15で選択された部屋の3DCGを表示するエリアである。選択された部屋に対応する3DCGデータの検索などは、中央処理部26が行う。
3DCG表示エリア12に表示されるオブジェクトの表面には、実際の物件を撮影したデジタル画像が貼り付けてある(マッピングしてある)。そのため、実際の部屋の様子(壁の模様や傷み具合、部屋全体の色合い、窓の外に見えるものなど)を実際の写真画像によって確認することができる。
【0045】
3DCG表示エリア12の下には平行移動ボタン16と回転ボタン17が備えられている。
これらのボタンは、ユーザの視点を移動させるためのものである。これらボタンを操作することにより、ユーザは、3DCG表示エリア12で表示されている部屋の内部を自由に移動することができる。
【0046】
平行移動ボタン16は、左右にそれぞれ配置された左移動ボタン16a、右移動ボタン16cと、上下にそれぞれ配置された前進ボタン16b、後退ボタン16dから構成されている。
左移動ボタン16aにポインタ18を合わせ、所定のマウスボタンを押し下げると、押し下げている間ユーザの視点が左方向に所定のスピードで平行移動する。
同様に、右移動ボタン16c、前進ボタン16b、後退ボタン16dにポインタ18を合わせて所定のマウスボタンを押し下げると、視点をそれぞれ右方向、前方向、後ろ方向に平行移動させることができる。
【0047】
回転ボタン17は、左右にそれぞれ配置された左回転ボタン17a、右回転ボタン17bと、上下にそれぞれ配置された上回転ボタン17c、下回転ボタン17dから構成されている。
左回転ボタン17aにポインタ18を合わせ、所定のマウスボタンを押し下げると、押し下げている間ユーザの視点が左方向に所定のスピードで回転する。
同様に、右回転ボタン17b、上回転ボタン17c、下回転ボタン17dにポインタ18を合わせて所定のマウスボタンを押し下げると、視点をそれぞれ右方向、上方向、下方向に回転させることができる。
以上の3DCG内での視点の平行移動及び回転移動は、3D表示部9により発揮される機能である。
【0048】
また、3DCG表示エリア12に表示された室内の3Dモデル空間中に、家具ライブラリに用意された各種の家具類を配置して見ることもできる。
家具ライブラリでは、各種の家具の3DCGが用意されている。これら家具の表面には、実際の写真が貼り付けてあるため、実物と同じ質感が表現されている。
【0049】
家具名入力欄13は、3DCG表示エリア12内に配置する家具の家具名を入力する欄である。家具名入力欄13の右端には、矢印ボタンが備えられている。この矢印ボタンをクリックすると、家具名の一覧がドロップダウンメニューで表示される。そして、表示された家具名のうち、所望の家具名をクリックすることにより当該家具名を入力することができる。
家具表示エリア14には、家具名入力欄13で入力された家具名に対応する家具の画像が表示される。
表示された家具の画像を確認し、この家具を3DCG表示エリア12に表示されている3Dモデル空間に配置したい場合は、家具の画像をダブルクリックする。即ち、ポインタ18を家具の画像に合わせ、所定のマウスボタンを素早く2回押し下げる。
【0050】
すると、当該家具の3DCGが3DCG表示エリア12の中央付近に表示される。
詳細は省略するが、これをマウスでドラッグするなどして、平行移動させたり回転させたりすることができる。
このように、家具の3DCGを移動、回転させて、室内の所望の位置に配置する。
【0051】
以上に説明したモデルハウスコンテンツにより、以下の効果を得ることができる。
検索条件を設定することにより、複数の不動産物件から所望の物件を絞り込むことができる。
絞り込んだ物件を3DCGを用いて擬似的に見学することができる。3DCGデータは、インターネット5を介してモデルハウスサーバ6から送られてくるので、ユーザは、わざわざ現地に赴かなくても容易に物件を見学することかできる。
【0052】
室内の3Dモデル空間を構成する3DCGは、当該室内を実際に撮影した画像で貼り付けてあるため、実際の部屋の状況を確認することができる。
家具ライブラリを用いることにより、室内の3Dモデル空間に様々な家具を配置してみることができる。
現地を実際に見学したい場合は、インターネット5を用いて見学を申し込むことができる。
【0053】
次に、コンテンツ作成装置7について説明する。
図5は、コンテンツ作成装置7のハードウェア的な構成の一例を示したブロック図である。
コンテンツ作成装置7は、制御部27にバスライン43を介して入力手段34、出力手段38、通信制御装置42、記憶装置48、記憶媒体駆動装置46、入出力インターフェース44などを接続して構成されている。バスライン43は、CPU28と他の装置との信号の伝送を行う伝送線である。
制御部27は、CPU28、ROM(Read Only Memory)30、RAM(Random Access Memory)30などから構成されている。
制御部27は、CPU28によって制御され、実行するプログラムに従って各種の情報処理を行う。
【0054】
例えば、3Dモデル空間生成プログラム50が起動されている場合は、ステレオペア画像を標定し、被写体(不動産物件の室内など)を3次元的に表現する3Dモデル空間を生成し、コンテンツ作成プログラム54が起動されている場合は、先に生成した3Dモデル空間を用いてモデルハウスファイル21(HTMLファイル)を生成したりなどする。
また、所定の制御プログラムによって、コンテンツ作成装置7の各構成要素を制御したりなどもする。
ここで、標定とは、後述する内部標定、相互標定、外部標定などの写真測量の一連の工程を意味する。
【0055】
ROM30は、CPU28が各種演算や制御を行うための各種プログラム、データ、パラメータなどを格納したリードオンリーメモリである。CPU28は、ROM30からプログラムやデータ、パラメータなどを読み込むことができる。また、ROM30は読み込み専用であるため、ROM30の記憶内容を書き換えたり消去することは行わない。
RAM32は、CPU28にワーキングメモリとして使用されるランダムアクセスメモリを提供する。CPU28は、RAM32にプログラムやデータなどを書き込んだり消去したりすることができる。本実施の形態では、RAM32には、CPU28が標定処理、3Dモデル空間の生成、モデルハウスファイル21の生成などを行うためのエリアが確保可能となっている。
【0056】
入力手段34は、例えばキーボード、マウス、ジョイスティックなどの入力装置から構成されている。
キーボードは、コンテンツ作成装置7に対して文字や数字などの情報を入力するための装置である。
キーボードは、カナや英文字などを入力するためのキーや数字を入力するためのテンキー、各種機能キー、カーソルキー及びその他のキーによって構成されている。
【0057】
キーボードにより、コンテンツ作成装置7に対してテキストデータを入力する他、各種のコマンドを入力することができる。
この機能により、コンテンツ作成装置7のユーザは、3Dモデル空間生成プログラム50やコンテンツ作成プログラム54などの各種プログラムが実行されているときに、適切なテキストデータやコマンドなどを入力することができる。
マウスは、ポインティングデバイスである。コンテンツ作成装置7がGUI(Graphical User Interface)を用いて操作可能な場合、表示装置上に表示されたボタンやアイコンなどをマウスでクリックすることにより、所定の情報(コマンドや選択項目など)の入力を行うことができる。
【0058】
出力手段38は、例えば表示装置、印刷装置などから構成されている。
表示装置は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどのディスプレイ装置で構成され、画像情報や文字情報などを画面上に提示するための装置である。
表示装置は、生成した3Dモデル空間を表示したり、又はGUIによる画面などを表示することができるようになっている。
印刷装置は、例えば、ステレオペア画像などの画像を紙などの印刷媒体に印刷する装置である。印刷装置は、例えば、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ、熱転写プリンタ、ドットプリンタなどの各種プリンタ装置によって構成されている。
【0059】
通信制御装置42は、通信回線を介してコンテンツ作成装置7をモデルハウスサーバ6などに接続するための装置であって、モデム、ターミナルアダプタ、その他の装置によって構成されている。
通信制御装置42は、例えばインターネット5やLAN(Local Area Network)又は専用回線などの通信回線に接続されており、これらのネットワークを介してモデルハウスファイル21やその他のファイルをモデルハウスサーバ6にアップロードすることができる。
通信制御装置42はCPU28によって制御され、例えばTCP/IPなどの所定のプロトコルに従って他の端末装置やサーバ装置と交信することができる。
【0060】
記憶装置48は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータを読み書きするための駆動装置によって構成されている。当該記憶媒体として主にハードディスクが使用されるが、その他に、例えば、光磁気ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの他の読み書き可能な記憶媒体によって構成することも可能である。
記憶装置48は、3Dモデル空間生成プログラム50、カメラデータデータベース52、コンテンツ作成プログラム54、画像データベース56、3Dモデル空間データベース58などが記憶されている。
【0061】
3Dモデル空間生成プログラム50は、CPU28にステレオペア画像から3DCGを作成すると共に、更に複数の3DCGを結合して3Dモデル空間を生成するための機能を発揮させるためのプログラムである。詳細は後述するが、この機能により、不動産物件の室内を撮影したステレオペア画像から部屋の各部分の立体モデルを生成した後、これらを結合して部屋全体の立体モデルを生成することができる。
【0062】
カメラデータデータベース52は、ステレオペア画像を撮影したデジタル式カメラ62に固有のパラメータのうち、標定処理に必要なものを記憶したデータベースである。例えば、カメラデータデータベース52は、レンズの焦点距離、CCDのサイズ、CCD受光面の縦方向のピクセル数及び横方向のピクセル数などが含まれている。
また、縦方向と横方向のピクセル数は、CCDサイズとピクセルのサイズから計算するように構成することもできる。
【0063】
本実施の形態では、同一種類のデジタル式カメラにより、全てのステレオペア画像を撮影することとするが、複数種類のデジタル式カメラを用いる場合は、カメラデータデータベース52に各種類ごとにカメラデータを格納し、ステレオペア画像を標定する場合は、当該ステレオペア画像を撮影したデジタル式カメラのカメラデータを用いるようにする。
コンテンツ作成プログラム54は、モデルハウスファイル21の生成を支援する機能をCPU28に発揮させるためのソフトウェアである。
モデルハウスコンテンツは、物件絞り込み機能を提供するファイル、3DCGによるモデルハウスを提供するファイル(モデルハウスファイル21)、現地での物件見学を申し込むファイルなど、各種のファイルによって構成されている。コンテンツ作成プログラム54は、これら各種ファイルのうち、モデルハウスファイル21の生成を支援する。
【0064】
画像データベース56は、標定に用いるステレオペア画像の画像データを格納するデータベースである。
ここで、格納されるステレオペア画像は、不動産物件の室内を撮影したステレオペア画像である。
これら画像データは、CPU28が不動産物件室内の3Dモデル空間を生成するのに使用される。また、家具ライブラリに用いる家具の3DCGを作成するための家具のステレオペア画像を格納することもできる。
本実施の形態では、ステレオペア画像はJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式のファイルとして保存されるものとする。これは、ビットマップ形式又はGIF(Graphics Interchange Format)形式などの他の形式のファイルにて保存することも可能である。
【0065】
3Dモデル空間データベース58は、CPU28によって作成された3Dモデル空間を表示するための3DCGデータを格納するデータベースである。
3Dモデル空間データベース58は、各不動産物件ごとに区分されている。
そして各物件は、更に部屋ごとに区分されおり、この区分に当該部屋の3DCGデータが格納されている。即ち、3Dモデル空間データベース58は、不動産物件と部屋をキーとして当該部屋の3DCGが検索できるようになっている。
【0066】
記憶装置48には、図示しない他のプログラムやデータが格納されている。
図示しない他のプログラムやデータとしては、間取り表示エリア11に表示する間取り図の生成を支援する間取り図生成支援プログラムや生成した間取り図データを格納する間取り図データベースなどがある。
また、入出力インターフェース44を介してデジタル式カメラ62からステレオペア画像を転送するための転送プログラムも備えている。
更に、各種ファイルをモデルハウスサーバ6へアップロードしたりあるいはモデルハウスサーバ6からダウンロードするためのFTP(File Transfer Protocol)プログラム、コンテンツ作成装置7とネットワークとの通信を維持する通信プログラム、メモリ管理や入出力管理などのコンテンツ作成装置7を動作させるための基本ソフトウェアであるOS(Operating System)なども備えている。
【0067】
記憶媒体駆動装置46は、着脱可能な記憶媒体を駆動してデータの読み書きを行うための駆動装置である。着脱可能な記憶媒体としては、例えば、光磁気ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、半導体メモリ、データをパンチした紙テープ、CD−ROMなどがある。なお、CD−ROMや紙テープは、読み込みのみ可能である。
記憶媒体駆動装置46を駆動することにより、記憶媒体に格納されているステレオペア画像を読み込むことが可能である。
【0068】
入出力インターフェース44は、例えば、シリアルインターフェースやその他の規格のインターフェースにより構成されている。入出力インターフェース44は、外部機器をコンテンツ作成装置7に接続するためのインターフェースである。本実施の形態ではデジタル式カメラ62に接続して、当該カメラからステレオペア画像を読み込むのに使用する。
【0069】
次に、3Dモデル空間生成プログラム50を用いて不動産物件の室内の3Dモデル空間を生成する仕組みについて説明する。
図6は、3Dモデル空間生成プログラム50がCPU28によって実行された場合に生成される3Dモデル空間生成システム50aの構成を示した図である。本実施の形態では、3Dモデル空間生成システム50aをソフトウェア的に構成したが、これに限定するものではなく、ハードウェア的に専用装置を構成しても良い。
【0070】
3Dモデル空間生成システム50aは、画像取得部75、対応点取得部77、写真測量部72、3DCGファイル生成部73、3DCGファイル格納部121、121、・・・、結合部125、歪補正部126などから構成されている。
画像取得部75は、不動産物件の室内を撮影したステレオペア画像を画像データベース56から取得するモジュールである。画像取得部75は、画像取得手段を構成している。
ステレオペア画像とは、同一の被写体を異なる角度から撮影した一対の画像である。ステレオペア画像に対して後述する標定作業を行うことにより、被写体の3次元情報を計算することができる。
対応点取得部77は、ステレオペア画像(左画像、右画像)上で対応する対応点を自動的に取得するモジュールである。なお、自動的に取得するのが困難な点に関しては補助的に手動で対応点を取得するように構成しても良い。
対応点取得部77の機能については後程詳細に説明する。
【0071】
写真測量部72は、対応点取得部77で取得した対応点を用いてステレオペア画像を標定し、被写体の3次元情報を算出するモジュールである。即ち、対応点の左右画像上での座標値などを用いて被写体の3次元情報を計算し、被写体を表現する3Dモデル空間を生成する。
3DCGファイル生成部73は、写真測量部72が生成した3Dモデル空間を所定のコンピュータグラフィックス言語(例えばVRML)で記述し、所定のビューア(VRMLビューアなど)で当該3Dモデル空間を表示できる状態にする。
【0072】
3DCG格納部121、121、・・・は、3DCGファイル生成部73が生成した3DCGファイルを一時的に格納するモジュールである。
1組のステレオペア画像から1つの立体モデルが生成される。本実施の形態では、部屋の各部分(窓側、壁側、出入り口側などの部屋の四方)を撮影したステレオペア画像から当該各部分の3Dモデル空間を生成し、これらを結合して部屋全体の3Dモデル空間を生成する。3DCG格納部121、121、・・・は、これら結合するための各3Dモデル空間を一時的に格納しておくモジュールである。
【0073】
結合部125は、3DCG格納部121、121、・・・(以下3DCG格納部121)に格納してある3Dモデル空間を基準点(後述)などを手掛かりにして結合し、部屋全体の3Dモデル空間を生成するモジュールである。理論的には、各3Dモデル空間の重複している部分に対応点が3点あれば、これらを結合することができる。
換言すれば、結合部125は、複数の3Dモデル空間のそれぞれの座標系を統一し、被写体全体(部屋全体)の3Dモデル空間を生成する座標系統一機能を提供する。
このように、結合部125は、結合手段を構成している。
【0074】
後述するように、室内のステレオペア画像を撮影する場合、標定の基準点を取るための標尺をステレオペア画像に写しこんでおく。
1つ標尺を固定したまま室内の各方面を撮影した場合は、各ステレオペア画像は共通の基準点を与えることができるので、3DCG格納部121に格納したそれぞれのステレオペア画像を共通の基準点の元に1つにまとめることができる。
また、狭い部屋の四方を撮影するなど、標尺を固定したまま室内各方面のステレオペア画像を撮影するのが困難な場合は、2つの標尺を用い、標尺を移動させながら室内の各方面を撮影する。
この撮影方法では、複数の3Dモデルが異なる基準点を持つことになる。隣接した3Dモデル空間での共通の基準点の座標を基に後述する絶対標定によって座標系を統一した後、複数の3DCGファイルを1つにまとめる。
【0075】
歪補正部126は、生成する3Dモデル空間が室内空間をモデル化したことに着目して、壁と天井の境目などの直線と直角で構成される3次元座標データを修正する。
本実施の形態では、被写体が部屋であるため、例えば壁の輪郭を構成する線分のように1つの点から出る線分は上下前後左右である場合が多い。
そのため、2組のステレオペア画像のぞれぞれを用いて算出した点の3次元座標値が類似する場合はこれを同一の点であると認識する。
【0076】
次に、図7〜図12を用いながら、ステレオペア画像を用いた標定処理と、当該標定の結果を用いた3DCGファイルの生成について説明する。
図7は、標尺を用いた室内の撮影方法を説明するための図であり、それぞれ室内を天井方向から見た図を示している。
一組のステレオペア画像(左画像と右画像)を標定する場合、左右の画像に、少なくとも、平面位置が既知の点が2点、及び高さが既知の点が3点が基準点として写っていることが必要である。
また、生成した2つの3Dモデルを結合する場合、これら2つの3Dモデル内に、共通する基準点が3点存在することが必要である。
【0077】
そのため、本実施の形態では、予め三辺の長さが既知の直角三角形を標尺として用い、これを床に置いて左右の画像に写しこむこととした。
標尺の3つの頂点は、それぞれ位置関係が固定されているため、この3つの頂点は、平面位置、及び高さが既知の3点として使用することができる。
部屋が小さく、左右の画像に標尺を写しこむことができない場合は、2枚個の標尺を組み合わせて用いることにした。
また、後に標尺の3隅を画像処理にて自動的に抽出するため、例えば、3隅を異なる色で着色するなど、これら3隅を画像処理で自動的に識別できるようにした。
【0078】
図7(a)〜(c)は、部屋の床上の中央付近に標尺130を1つ置き、当該標尺130の周囲を反時計方向に円弧を描くように移動しながら室内の四方を撮影する場合を示している。何れの場合も標尺130の位置は同一の場所に固定してある。
まず、図7(a)に示したように、デジタル式カメラ62を用いて室内の画像(図面に向かって左上方向)を撮影する。その際に、標尺130をデジタル画像内に写しこんでおく。このとき撮影されたデジタル画像をデジタル画像aとする。
【0079】
次に、図7(b)に示したように、デジタル式カメラ62を標尺130の周りに反時計方向に移動して室内を異なる方向(図面に向かって左方向)を撮影する。その際に、標尺130をデジタル画像内に写しこんでおく。このとき撮影されたデジタル画像をデジタル画像bとする。
後にデジタル画像aを右画像とし、デジタル画像bを左画像として標定する。そのため、デジタル画像aとデジタル画像bにおいて被写体が少なくとも2/3程度オーバーラップして撮影されていることが望ましい。
【0080】
次に、図7(c)に示したように、デジタル式カメラ62を標尺130の周りに反時計方向に移動して室内を異なる方向(図面に向かって左下方向)を撮影する。その際に、標尺130をデジタル画像内に写しこんでおく。このとき撮影されたデジタル画像をデジタル画像cとする。
後にデジタル画像bを右画像とし、デジタル画像cを左画像として標定する。そのため、デジタル画像bとデジタル画像cにおいて、被写体が少なくとも2/3程度オーバーラップして撮影されていることが望ましい。
【0081】
以降、以上に説明した要領で、標尺130の周りを円弧を描くように移動しながら、室内の全ての方向についてデジタル画像a、b、c、・・・を撮影する。そして、隣接する方向を撮影したデジタル画像を組として(デジタル画像aとデジタル画像b、デジタル画像bとデジタル画像c、・・・など)標定することにより、室内の各方向についての3Dモデル空間(デジタル画像a、bによって生成した3Dモデル空間、デジタル画像b、cによって生成した3Dモデル空間、・・・など)を、室内の全ての方向に渡って生成することができる。
そして、隣接する方向に関する3Dモデル空間を、それぞれ標尺130を基準として結合することにより、室内全体の3Dモデル空間を創出することができる。
【0082】
図7(d)〜(h)は、部屋の床上の中央付近に2つ標尺130、131を置き、これら標尺130、131を移動させながら、これら標尺の周囲を反時計方向に円弧を描くように移動し、室内の四方を撮影する場合を示している。
この方法は、室内が狭いなどの問題から標尺を室内の中央付近に置き、これを固定したまま当該縮尺の周囲を移動することが困難な場合、即ち、1つの標尺を固定し、これをデジタル画像に写しこみながら室内の四方を全周に渡って撮影することが困難な場合に用いることができる。
【0083】
まず、図7(d)に示したように、デジタル式カメラ62を用いて室内の画像(図面に向かって左上方向)を撮影する。その際に、標尺130と標尺131のうち、少なくとも標尺130をデジタル画像内に写しこんでおく。このとき撮影されたデジタル画像をデジタル画像dとする。
次に、図7(e)に示したように、デジタル式カメラ62を標尺130、標尺131の周りに反時計方向に移動する。デジタル式カメラ62を移動した結果、標尺131が撮影範囲から外れることになったものとする。
次に、図7(f)に示したように、標尺131をデジタル式カメラ62の撮影範囲に入るように移動する。この際の標尺131の移動先の位置は、図7(g)で示したデジタル式カメラ62の次の移動位置で、標尺131が撮影範囲に入る場所を選んでおく。
【0084】
そして、図7(f)で示した撮影位置で室内の図面に向かって左方向の面を撮影する。この際に、標尺130と標尺131の2つをデジタル画像に写しこんでおく。このとき撮影されたデジタル画像をデジタル画像fとする。
後にデジタル画像dを右画像とし、デジタル画像fを左画像として標定する。そのため、デジタル画像dとデジタル画像fにおいて被写体が少なくとも2/3程度オーバーラップして撮影されていることが望ましい。
次に、デジタル式カメラ62を図7(g)に示した次の撮影位置に移動する。その結果、標尺130が撮影範囲から外れることになったものとする。
次に、図7(h)に示したように、標尺130をデジタル式カメラ62の撮影範囲に入るように移動する。この際の標尺130の移動先の位置は、図示しないが、次のデジタル式カメラ62の移動位置で、標尺131が撮影範囲に入る場所を選んでおく。
【0085】
そして、図7(h)で示した撮影位置で室内の図面に向かって左下方向の面を撮影する。この際に、標尺130と標尺131の2つをデジタル画像に写しこんでおく。ことのき撮影されたデジタル画像をデジタル画像hとする。
後にデジタル画像fを右画像とし、デジタル画像hを左画像として標定する。そのため、デジタル画像fとデジタル画像hにおいて被写体が少なくとも2/3程度オーバーラップして撮影されていることが望ましい。
【0086】
以上の手順により、デジタル画像d、f、hを撮影することができた。そして、デジタル画像d、fでは、標尺130が共通して写しこまれており、デジタル画像f、hでは、標尺131が共通して写しこまれている。
デジタル画像d、fでは、標尺130を基準として標定することができ、また、デジタル画像f、hでは、標尺131を基準として標定を行うことができる。一方、デジタル画像fでは、標尺130と標尺131の双方が移しこまれているので、これを用いて、生成された2つの3Dモデル空間を結合することができる。
【0087】
これを更に詳細に説明すると次のようになる。
標尺130を用いてデジタル画像d、fから3Dモデル空間dfを生成したものとする。また、標尺131を用いてデジタル画像f、hから3Dモデル空間fhを生成したものとする。
デジタル画像d、fを用いた標定の結果から、3Dモデル空間dfにおける標尺130、標尺131の座標値を計算することができる。
一方、デジタル画像f、hを用いた標定の結果から3Dモデル空間fhにおける標尺130、標尺131の座標値を計算することができる。
【0088】
以上で求めた3Dモデル空間dfにおける標尺130、標尺131の座標値と、3Dモデル空間fhにおける標尺130、標尺131の座標値が一致するように、何れかの3Dモデルを平行移動させることにより、3Dモデル空間dfと3Dモデル空間fhの座標軸を一致させて結合することができる。
以降、以上に説明した要領で、標尺130と標尺131の何れか一方を移動させながら、これら標尺の周りを円弧を描くように移動し、室内の全ての方向についてデジタル画像d、f、h、・・・を撮影する。そして、生成した3Dモデル空間を結合することにより、室内全体の3Dモデル空間を生成することができる。
【0089】
以上の図7(d)〜(h)での説明では、2つの標尺130、131を1つずつ移動することとしたが、これに限定するものではなく、例えば、隣接する何れの2つの立体モデルに共通の標尺が含まれるように、3つ以上の標尺を床上に配置し、標尺を移動せずに室内の四方のデジタル画像を撮影しても良い。
【0090】
図8は、3Dモデル空間生成システム50aについて、更に詳細に写真測量部72と3DCGファイル生成部73の構成を示した図である。
画像取得部75は、ステレオペア画像を処理に応じて一組ずつ取得するようになっている。即ち、画像取得部75が取得したステレオペア画像を対応点取得部77、写真測量部72、3DCGファイル生成部73で処理した後、次のステレオペア画像を取得する。
対応点取得部77は、左右のデジタル画像でそれぞれ対応する点を特定し、これらの画像上での2次元座標値を取得するモジュールである。
図9は、対応点取得部77の機能を説明するための、ステレオペア画像(左画像135、右画像136)の一例を模式的に示した図である。
【0091】
左画像135は、3DCGを生成しようとしている室内において、窓138が設けられた壁137を壁137に向かって左側から撮影したデジタル画像の模式図である。
右画像136は、同じ壁137を壁137に向かって右側から撮影したデジタル画像の模式図である。
左画像135、右画像136には、それぞれ同じ位置に固定した標尺130が写しこまれている。
標尺130の3隅の基準点130a、130b、130cは、写真測量の際の基準点として用いられる。
基準点130a、130b、130cは、画像処理で被写体から識別できるように、例えばそれぞれ異なる色で着色してある。
【0092】
対応点取得部77は、まず、左画像135、右画像136からこれら基準点130a、130b、130cを自動的に抽出し、これら基準点の左画像135、右画像136内での2次元座標値を用いて左画像135、右画像136を撮影した際のデジタル式カメラ62の位置や傾きなどを大まかに計算する。このように、対応点取得部77は、被写体に識別可能に配設された点を抽出して対応させる対応点抽出手段を構成している。
即ち、基準点130a、130b、130cを用いて大まかに標定する。これは、基準点130a、130b、130cに対して、後に説明する、内部標定部78、相互標定部81、絶対標定部82を作用させることにより行うことができる。又、対応点取得部77に標定機能を備えるように構成しても良い。
【0093】
また、本実施の形態では、一例として、窓138の四隅に、対応点を取得するためのターゲット140a、140b、140c、140dを設置した。
ターゲットとしては、白色の下地に黒色の十字を描いた紙や板などを用いる。そして、十字の中心を画像処理により点として抽出する。
ターゲット140a、140b、140c、140dを左画像135、右画像136の双方に移しこんでおく。
左画像135、右画像136に写っているターゲット140a、140b、140c、140d上の点の対応付けは次のように行う。
まず、左画像135、右画像136に写っている基準点130a、130b、130cの2次元座標値から左画像135、右画像136を撮影した際のデジタル式カメラ62の傾きを計算する。
【0094】
対応点取得部77は、計算により求めたデジタル式カメラ62の位置と傾き、及びターゲット上の点の左画像135、右画像136上での2次元座標値を用いて、これらターゲット140a、140b、140c、140dによる対応点を左画像135と右画像136で対応づける。この場合、対応点取得部77は対応関係特定手段を構成している。
このように、対応点取得部77は、既にステレオペア画像上で対応付けられている点を用いて更に対応する点を特定する対応点特定手段をも構成している。
【0095】
これは、対応しているターゲット上の点同士は、カメラの位置と傾きがわかれば理論上は必ず交叉するという事実を用いたものである。
即ち、被写体上のある点から発せられた光はある経路をたどって、左画像135、右画像136上の所定の点に到達する。逆に、デジタル式カメラ62を撮影時の位置に保持したまま左画像135、右画像136上のこの点から光を発すると、この光は先の経路を逆にたどって被写体上の先の点で交叉する。
このように、デジタル式カメラ62の位置と傾きがわかれば、この原理を用いて左右画像上のターゲットをそれぞれ対応付けることができる。
しかし、実際は、測定誤差などの関係により交叉しない場合があるので、この場合は一番近いターゲット上の点を対応づける。
【0096】
本実施の形態では、窓の4隅に対応点を取るためのターゲットを設置したが、ターゲットの設置場所はこれに限定するものではなく、例えば、部屋の隅など任意の場所に設置することができる。ただし、これらターゲットは、左画像135と、右画像136の双方に写しこむようにする。
また、後に左画像135、右画像136で他の対応点を検出する関係上、ターゲットは同一平面状に配置するのが望ましい。
また、ターゲットを用いずに、例えば、窓138の4隅のエッジ部分などを画像処理によって抽出し、これを対応づけるように構成することもできる。
更に、ターゲットをそれぞれ異なる色で着色したり、異なる形状としたりして他のターゲットからそれぞれ識別可能とすることにより、画像処理でこれらを抽出して対応付けることも可能である。
【0097】
ところで、標定の精度を向上させるためには、左画像135、右画像136全体に満遍なく対応点を取るのが望ましい。
そこで、対応点取得部77は、先に対応関係を求めたターゲット140a、140b、140c、140d上の点を基準として、左画像135と右画像136で対応する点を更に複数特定する。
これら対応点は、例えば、ある2つの既知の対応点(同一平面上にある)を線で結び、その線と色の境目の交点をのうち、2つの対応点の何れかに最も近い点を対応点とすることができる。
これを図9を用いて説明する。まず、ターゲット140a、140cによる対応点を直線で結ぶ。その直線を図面上方向にたどっていくと、壁137と天井の境目で画像の色が変わる。その点を対応点150aとする。一方、この直線を図面下方にたどっていくと、壁137と床の境目で画像の色が変わる。この点を対応点150cとする。
【0098】
左画像135における対応点150aと右画像136における対応点150aは、それぞれ被写体上で同一の点であり、また、左画像135における対応点150cと右画像136における対応点150cは、被写体上で同一の点である。このように、ターゲット140a、140cによる対応点を基準として、被写体上の他の対応点を左画像135と右画像136で更に特定することができ、これを標定に利用することができる。
この場合、対応点取得部77は、既に得られている前記ステレオペア画像上で対応する点のうち同一平面上にある2つの対応点を選択する選択手段と、前記選択した2つの点を含む直線上の色を画像処理により識別する識別手段を構成している。
【0099】
以上の手順を、他の2つのターゲットの組み合わせに対しても同様に行い、左画像135、右画像136で満遍なく対応点を取ることができる。
また、ターゲットの他に、基準点を用いて対応点を取得することもできる。
例えば、基準点130a、130cを結ぶ直線を壁137方向にたどっていき、画像の色が変化する点を対応点151aとすることもできる。
この場合、例えば、基準点130aとターゲット140bによる対応点を結ぶ直線など、同一平面上にない点を結ぶと対応する点が取れないので、以上の方法で対応点を取る場合は、同一平面状に設けた基準点や対応点を用いるようにする。
また、仮に同一平面上にない対応点から誤った対応点が取られたとしても、後述する遺伝的アルゴリズムで適切な対応点を選択する際に淘汰されてしまう。
【0100】
このように、本実施の形態では、既に取得した対応点と、2次元デジタル画像の特徴を用いて新規の対応点を取得することができる。
即ち、既に取得した2つの対応点を通る直線を算出すると共に、エッジ検出などにより被写体の輪郭などを抽出する。そして、この直線と被写体の輪郭との交点を対応点として取得する。この方法は同一平面上にある対応点の取得に有用である。
なお、この手法に後述する縦視差や逆変換を用いて交点を対応点して利用するか否かを判別するように構成してもよい。
これは、直線式を算出する対応点の誤差が大きい場合、誤差が蓄積されていく可能性があるため、縦視差や逆変換による誤差検証を行うものである。
以上の手順では、画像の色が変化する点を用いて対応点を求めたが、例えば、次のような他の方法を用いて対応点を取得することもできる。
なお、標定では、被写体上の同一点の写真上での2次元座標値を左画像、右画像のそれぞれについて最低6点知る必要がある。
【0101】
(1)縦視差を用いた対応点取得方法。
この手法は、写真の像は被写体から反射された光がレンズ中心を直進してフィルムの平面に投影される、という共線条件により算出できる縦視差を用いるものである。
複数のカメラで同一点を撮影した場合、各カメラの光は、理論上必ず一点で交叉する。しかし、実際には、レンズの歪みや光の屈折などにより誤差が生じる。この交点において生じる誤差が縦視差である。
本方法では縦視差の小さい点を検出することにより対応点を取得する。また、縦視差を用いることにより、対応点の誤差の検証が可能となる。本方法では、誤差の検証も可能であるため、他の対応点取得方法と組み合わせて利用すると有用である。
【0102】
(2)逆変換を用いた対応点取得方法。
本手法は、まず、写真測量技術を用いて対応点のステレオ画像上の2次元座標(例えば後述するピクセル座標)から3次元座標データを計算する。次に算出された3次元座標データを写真測量技術を用いて逆変換し、2次元座標を計算する。そして、初期値の2次元座標と逆変換により算出された2次元座標の誤差を算出する。本手法では、対応点の精度と算出された誤差が相関するため、誤差の小さい点を検出することにより対応点を取得する。
本手法は、誤差の検証も可能であるため、他の対応点取得方法と組み合わせて利用すると有用である。
【0103】
(3)エッジ検出を用いた対応点取得方法。
ステレオペア画像は、多大な色情報を持つ。そのため、ステレオペア画像の色情報の変化量から画像のエッジを検出することが可能である。本手法では、ステレオペア画像において、左右の画像における対応点同士は同様の色情報を持つため、エッジ検出を用いて対応点を取得する。本手法は、対応点の候補点の絞り込みにおいて非常に有用である。
【0104】
(4)軌跡を用いた対応点取得方法
本手法は、3次元座標データの軌跡を求めることにより、対応点を取得するものである。
まず、既知の2つの対応点を通る直線式を算出する。次に、その直線上に2次元座標上を等間隔に任意の対応点を取得する。そして、それぞれの対応点において3次元座標データを算出する。更に、算出した3次元座標データの軌跡を算出する。その軌跡は、必ず平面の境目が変極点になる。再議に、その極値情報を元に対応点を取得する。本手法は、複数の平面の境目を表す対応点の取得に有用である。
【0105】
対応点取得部77は、以上の手順により基準点、対応点を求めた後、これらの点の左画像135上での2次元座標値と右画像136での2次元座標値を出力する。
これらの座標値は、例えば、デジタル画像の中央を原点とし、座標値をミリメートル単位で取得する。これには、座標値をピクセルで取得した後(2次元ピクセル座標)、この座標値にピクセルの大きさを掛ければ良い。
【0106】
写真測量部72(図8)は、内部標定部78、準最適解探索部84から構成されている。
後に詳細に説明するように、写真測量は一般に、被写体を異なる方向から撮影した一組のステレオペア画像を内部標定、相互標定、絶対標定の順に標定し、被写体の3次元座標値を算出する。このように写真測量は内部標定、相互標定、絶対標定の3つのフェーズから構成されている。
【0107】
内部標定とは、被写体が感光面(CCD)に投影される際の歪を修正したりなどして、画像上の2次元座標(機械座標と呼ばれる)を相互標定に使用する写真座標に変換する作業である。機械座標は、長さの単位がピクセル単位であり、座標原点は画像の4角の何れかに設定されている。写真座標系は、長さの単位がミリであり、座標原点は画像の中心に設定されている。機械座標から写真座標への座標変換にはアフィン変換を用いた。
【0108】
相互標定とは、ステレオペア画像間の相対的な傾きや位置の関係を求め、撮影状態を再現する作業である。即ち、ステレオペア画像を撮影した際のデジタル式カメラ62の位置や傾きを算出する。
相互標定により、相対的な3次元座標系であるモデル座標系が得られ、被写体はモデル座標系内で被写体と相似な立体モデルとして表される。
相互標定の段階ではモデル座標系の縮尺と傾き及び平行移動量は不明である。
【0109】
絶対標定とは、ステレオペア画像に写しこんでおいた基準点の絶対座標(実際の測量値)を用いてモデル座標の縮尺や傾き及び平行移動量を求める作業である。絶対標定により被写体と同じスケールの立体を得ることができる。
より具体的には、被写体を重心中心で回転変換を行うための重心座標系への変換、累積縮尺の計算、累加並行移動量の計算、累積回転行列の計算、全対応点の座標変換、標高の調整計算、平面位置の標高計算などを行う。
このように、写真測量部72は、ステレオペア画像を撮影した際のデジタル式カメラ62の位置関係を解析する位置関係解析手段と、被写体の3次元情報を算出する標定手段を構成している。
【0110】
内部標定部78は、対応点取得部77から基準点、対応点の座標値を受け取り、またカメラデータデータベース52(図5)からカメラデータを受け取る。そして、内部標定部78は、これらの座標値とカメラデータを用いてステレオペア画像を内部標定し、標定結果を準最適解探索部84に出力する。
準最適解探索部84は、点選定部80、相互標定部81、絶対標定部82、評価・判断部83から構成されている。
準最適解探索部84は、対応点取得部77から取得したステレオペア画像上の複数の点(基準点、対応点)の様々な組み合わせを発生させ、標定の精度が所定の程度を満たす点の組み合わせを探索する。
即ち、標定の精度がある程度高くなる点の組み合わせを探し、この組み合わせを用いてステレオペア画像を標定する。このように、準最適解探索部84が探索する点の組み合わせは、必ずしも全ての組み合わせの中で、最も測量精度が高くなる点の組み合わせとは限らないため、準最適な組み合わせと呼ばれる。
【0111】
標定の精度は、所定の方法で残差を定義し、残差が所定の条件を満たしたとき、所望の精度が得られたものとする。
例えば、残差は次のように定義することができる。まず、点のある組み合わせからステレオペア画像の標定を行う。そして、標定結果を用いて各基準点(例えば標尺130の各頂点)の3次元座標値を計算する。次に、各基準点の実測値(予めわかっている)と計算値を比較する。
この比較値により標定の精度を検証することができる。例えば、各基準点の座標値の計算値と実測値の差を座標軸のそれぞれに全て加算したものを残差とすることができる。
そして、後に説明する遺伝的アルゴリズムを用いて対応点の様々な組み合わせを発生させて繰り返し標定すると、残差が小さくなっていき、ある値に収束する。この残差が収束したときの対応点の組み合わせをもって標定結果を得る。
【0112】
準最適解探索部84の各構成要素の機能は次の通りである。
点選定部80は、遺伝的アルゴリズムに従って基準点と対応点から点の組み合わせを生成する。遺伝的アルゴリズムについては、後程説明する。
相互標定部81は、点選定部80が生成した点の組み合わせに対して相互標定を行う。即ち、左画像135と、右画像136を撮影した際のデジタル式カメラ62の位置と傾きを求め、被写体(室内)に相似な3Dモデル空間を生成する。
絶対標定部82は、相互標定部81が出力した結果を用いて、ステレオペア画像を絶対評価し、被写体と同じ縮尺の3Dモデル空間を生成する。また、絶対標定の段階で、標定に用いられた点の3次元座標値が求められる。
【0113】
評価・判断部83は、絶対標定部82が出力した3Dモデル空間の精度を、先に説明した基準点の3次元座標によって定義した残差などを用いて確認し、標定結果の収束を判断する。
また、標定に用いた点の組み合わせに基準点が含まれていないなど、標定結果に基準点の3次元座標値が含まれていない場合は、後に説明する各点座標値計算部86により基準点の3次元座標値を求める。
点選定部80〜評価・判断部83は、以上の作業を結果が収束するまで繰り返す。絶対標定の結果が収束した場合は、このときの点の組み合わせで得られた結果を標定結果とする。写真測量部72は、標定に用いた点の3次元座標などの標定結果を3DCGファイル生成部73に渡す。
【0114】
以上に説明した写真測量部72は、絶対標定までおこなって、被写体の同一の縮尺の3Dモデル空間を生成したが、本実施の形態の目的は、3Dモデル空間で不動産物件の部屋を表現することであるので、必ずしも物件の絶対的な大きさを知る必要はない。そのため、写真測量部72で絶対標定まで行わず、相互標定で実際の部屋と相似な3Dモデル空間を生成し、これを持って部屋を表現しても良い。
【0115】
3DCGファイル生成部73は、各点座標値計算部86、ポリゴン生成部88、ソースコード生成部90、テクスチャ生成部92、テクスチャ貼り付け部94などから構成されている。3DCGファイル生成部73は、被写体の3Dモデルを生成する立体モデル生成手段を構成している。
各点座標値計算部86は、標定の結果得られた各パラメータ(左右画像の傾きや標定に用いられた点の3次元座標値)を写真測量部72から受け取ると共に、標定に用いられなかった点の3次元座標値を標定結果を用いて算出する。
【0116】
ステレオペア画像の標定が既に完了しているので、左画像135と右画像136で任意の対応点を取れば、これらの3次元情報は即座に算出することができる。
また、後にポリゴンを発生させる都合上、ポリゴン作成用の点(基準点、対応点を含む)が一様に分布するように、ステレオペア画像上に新たに対応点を発生させ、その3次元座標値を絶対標定の結果から算出する機能を各点座標値計算部86に加えることも可能である。
ポリゴン生成部88は、各点(基準点、対応点)の3次元座標値を各点座標値計算部86から取得し、これらからボロノイ領域を生成し、更にボロノイ領域をドロネー分割してポリゴンを発生させる。なお、以降の作業は左画像135に対して行う。
【0117】
図10(a)は、ボロノイ領域、及びドロネー分割を説明するための図である。
ボロノイ領域とは、2次元空間又は3次元空間上の点集合をそれぞれの点の距離が最短になる領域に分割したものである。
点191a、191b、191c、・・・は3次元座標値がわかっている被写体上の対応点である。
平面192a(図では便宜上線分で表している)は、平面上の点が点191a、点191bから等距離にある平面である。また、平面192bは、平面上の点が点191a、点191cから等距離にある平面である。このようにして平面192a、192b、192c、・・・を発生させる。その結果、ボロノイ領域194a、194b、194c、・・・が生成される。
【0118】
ドロネー分割とは、ボロノイ領域を基に三角形を形成し、領域を分割する技術である。
図10(a)で、隣接するボロノイ領域194a、194b、194cの中心にある点191d、191c、191bを線分193c、193a、193bで結ぶとボロノイ領域195が生成される。ボロノイ領域はポリゴンとして利用することができる。このようにして、被写体上の点の集合からポリゴンを発生させる。
以上のようにボロノイ領域を利用してポリゴンを発生させると、図10(b)に示したような細長いポリゴン196の発生を抑制することができる。
【0119】
このようにして、ポリゴン生成部88は、点の集合から自動的に三角ポリゴンを発生させることができる。そして、発生させたポリゴンから、後に3DCGのソースコードを生成する際に必要な線・面情報を容易に取得することができる。ここで、線情報とは、ポリゴンを構成する線分の3次元座標情報であり、面情報とは、ポリゴンを構成する面の3次元座標情報である。
線情報からは、被写体のワイヤーフレームモデルを生成することができ、面情報からは、サーフェスモデルやソリッドモデルを生成することができる。
本実施の形態ではワイヤーフレームモデルを生成せずに、面情報からサーフェスモデルを生成するものとする。
そのため、ポリゴン生成部88は、面情報をソースコード生成部90に渡す。
【0120】
ソースコード生成部90(図8)は、ポリゴン生成部88から受け取った面情報を用いて3DCGのソースコードを生成する。ソースコードを記述するコンピュータグラフィックス言語としては、例えばVRMLを用いることができる。
【0121】
テクスチャ生成部92は、ポリゴン生成部88で生成した各ポリゴンに貼り付ける画像を左右画像から切り抜くモジュールである。
テクスチャ生成部92は、画像取得部75から左画像を受け取り、ポリゴン生成部88から各ポリゴンの左右画像上での形状と位置を表す情報を受け取る。
そして、テクスチャ生成部92は、各ポリゴンの形状と位置に該当する左右画像上の領域を各ポリゴンごとに抽出することにより切り抜く。
切り抜いた画像は例えばJPEG形式などの画像ファイルにて3Dモデル空間データベース58(図5)に格納される。
このようにテクスチャ生成部92はテクスチャ生成手段を構成している。
【0122】
テクスチャ貼り付け部94は、ソースコード生成部90が生成した立体モデルにテクスチャ生成部92が切り抜いたテクスチャを貼り付ける。
ソースコード生成部90が生成した立体モデルは三角ポリゴンにより構成されている。
テクスチャ貼り付け部94は、各ポリゴンに貼り付ける画像データを特定する情報をテクスチャ生成部92から受け取り、この情報を基に各ポリゴンに該当する画像データを貼り付けて3DCGのソースコードを更新する。
【0123】
このように、テクスチャ貼り付け部94は、テクスチャ貼り付け手段を構成している。
そして、テクスチャ貼り付け部94は、更新したソースコードを3DCG格納部121(図6)に出力する。
例えば、VRMLの場合、テクスチャの貼り付けはVRMLファイル(テキストファイル)中の所定の個所に該当するテクスチャのファイル名などを書き込むことにより行う。
【0124】
次に、遺伝的アルゴリズムについて説明する。
本実施の形態では、遺伝的アルゴリズムを用いて、標定にかかる計算時間を大幅に短縮する方法を採用した。
写真測量を行う場合、ステレオペア画像上の点(基準点、対応点)のうち、いくつか(最低6個)を選択し、選択された点を用いて標定計算を行う。
点の選択の仕方により標定精度が異なるため、多数ある点の中から高い精度で標定計算を行うことができる点の組み合わせを探さなくてはならない。従来の写真測量では、高度の専門知識と豊富な経験を有する作業者が点の組み合わせの探索を行っていた。ところが、このような専門家においてさえ最適な点の組み合わせの探索は困難である。
【0125】
そこで、本実施の形態では、点からなる組み合わせを複数個任意に作り、残差が一定の範囲に収束するまでこれらに、交叉、突然変異といった遺伝的アルゴリズムにおける遺伝操作を繰り返すことにより残差を収束させる方法を採用する。この方法を用いれば、計測点数が多い場合でも、全ての点の組み合わせに対して標定計算をする必要がなくなり、計算時間の軽減を実現することができ、また、必要な精度を満たす標定結果を得ることができる。
【0126】
遺伝的アルゴリズムは、固体集団において、交叉、淘汰、突然変異といった作用を行いながら、生存競争の末に環境に対する適合度が高い固体が生き残っていくというダーウィニズム進化論に端を発する。進化論によれば、より環境に適した者が淘汰において生き残る確率が高く、生き残った者同士が交叉することにより、次世代により優れた形質を残すとともに、突然変異によって、新しい形質を獲得する。仮に突然変異によって劣った形質を獲得した場合、その固体は淘汰されてしまうので、結果的に突然変異によってより優れた形質を獲得したものが生き残り、その子孫が増え、固体集団全体の適合度は向上する。
【0127】
突然変異により、交叉のみでは得られない遺伝子を発生させることができる。数学的な言い方をすれば、突然変異をすることにより、局所解を回避し、より最適な解を得ることができる。
このプロセスをアルゴリズム化したのが遺伝的アルゴリズムである。遺伝的アルゴリズムでは対象を何らかの方法で遺伝子(遺伝子コードとも呼ばれる)で表現し、評価関数を用いて遺伝子の適合度を求める。
【0128】
評価関数は自然界で言えば自然環境に当たる。この自然環境に対する適合度が高い遺伝子を持った個体ほど生き延びて子孫を残す確率が高くなり、適合度が低い遺伝子を持った個体は子孫を残す確率が低くなり、その結果、全体として、優れた形質を持った次の世代が形成される。
遺伝的アルゴリズムの工学への適用は盛んに研究されており、ジェットエンジンの設計の最適化や、コジェネーションの最適化、道路整備順位の決定などの数多くの組み合わせ最適化問題に適用されている。
【0129】
図11は点の組み合わせを表現した図である。この例では、基準点、対応点など写真測量に用いる点を20点取った。遺伝子は20個の遺伝子座158a、158b、・・・、158tからなり、それぞれの遺伝子座には0又は1の2つの数値が割り振られている。遺伝子座とは遺伝子の構成単位である。これらの遺伝子座にP1からP20までの点を対応させることにより、それぞれの点に0か1の数値を割り振る。
【0130】
点に1が対応しているときは、その点は標定を行う点の組に採用され、0が対応しているときは採用されない。
例えば、P1、P2、P5、P7、P9、P12、P18の遺伝子座に1が割り振られ、その他の遺伝子座には0が割り振られた場合、P1、P2、P5、P7、P9、P12、P18が標定を行う点の組み合わせとして選択されたことを意味する。
【0131】
本実施の形態では、これらの遺伝子の適合度は、当該遺伝子の標定から得られる残差の逆数とした。即ち、残差が小さいほど適合度は大きくなる。残差は実施例1と同じ方法で求めた。また、適合度の取り方は、これに限るものではなく、標定の精度が高い遺伝子ほど適合度が大きくなるものであれば良い。
遺伝的操作としては交叉と突然変異を行った。
交叉は、適合度の高い遺伝子を2つ選択し、2点交叉を行った。2点交叉とは、例えば図11の第2の遺伝子座と第3の遺伝子座の間の点151と、第4の遺伝子座と第5の遺伝子座の間の点52に挟まれた領域にある遺伝子のデータを2つの遺伝子の間で交換することである。
【0132】
前記点151と点152の選び方は任意の場合もあるし、固定してある場合もある。交叉方法として、この他に1点交叉や3点交叉などを行っても良い。
突然変異は、ある一定の確率で任意の遺伝子中の0と1をいくつか反転させることにより行った。これにより、交叉のみでは、生み出せない新しい遺伝子を形成し、局所最適解に陥らないようにする。
【0133】
本実施の形態では標定精度が高くなる点の組み合わせについて標定を行うため、この組み合わせからもれる点については淘汰され標定計算が行われない。
ところで、本実施の形態のアルゴリズムにより標定が行われ、全ての標定要素(デジタル式カメラ62の傾きやモデル座標の縮尺、回転、平行移動など)が求まると、これらの標定要素を用いて、淘汰された点の実空間での3次元座標値を計算することができる。このため、標定作業で計測点が淘汰され、その座標値が計算されなかった場合でも、標定結果を用いてそれらの座標値を計算することができる。
【0134】
図12は遺伝的操作を繰り返すごとに、遺伝子の適合度が上昇し、ある値に収束するところを示している。点154は第一世代の各遺伝子の適合度の最大値である。
遺伝的操作を行うごとに、各遺伝子の適合度を計算する。それらの適合度の最大値は、世代を経るごとに上昇する。そして、ある程度世代を経ると、その最大値はほぼ一定の値を示すようになる。このとき、適合度が収束したと判断する。
【0135】
本実施の形態では図12の点156に示したように、ある計算時間±t、例えば、±3分間における各遺伝子の適合度の最大値が±1パーセント以内に収まったとき、収束したと判断した。適合度の収束条件はこれに限らず、例えば、所定の世代に渡って、適合度の最大値が所定のパーセント以内に収まったときを収束と判断したり、また、各遺伝子の適合度の最大値ではなく、平均値を用いたりしても良い。
【0136】
図13は、ステレオペア画像から3DCGデータを生成するまでの手順を説明するためのフローチャートである。
まず、画像取得部75が写真測量を行うためのステレオペア画像を取得する(ステップ5)。
次に、対応点取得部77が、ステレオペア画像から、予めステレオペア画像に写しこんでおいた基準点を抽出する(ステップ10)。
【0137】
次に、内部標定部78、相互標定部81、絶対標定部82により、ステレオペア画像上の基準点の2次元座標値から左画像と右画像を撮影した際のデジタル式カメラ62の位置と傾きを計算する。そして、各点座標値計算部86は、計算結果を用いて左画像におけるターゲット上の点の3次元座標と右画像におけるターゲット上の点の3次元座標を計算する。対応点取得部77は、左画像と右画像で3次元座標値が近いターゲット上の点を対応付け、対応点とする(ステップ15)。
【0138】
次に、対応点取得部77は、取得した対応点を用いて更に対応点を取得する(ステップ20)。これは、例えば2つの既知の対応点を結んだ直線上で画像の色が変化する点を検出するなどして行う。
次に、内部標定部78がカメラデータなどを用いて内部標定を行う(ステップ78)。
【0139】
次に、点選定部80が、基準点、対応点の中から所定の数の点を選択し、点の組み合わせを生成する(ステップ30)。
次に、相互標定部81が、生成された点の組み合わせを用いてステレオペア画像を相互標定する(ステップ35)。
次に、絶対標定部82が相互標定の結果を用いて絶対標定を行う(ステップ40)。
次に、評価・判断部83が、基準点の3次元座標値を標定結果を用いて残差を計算し、標定の精度の収束を判断する(ステップ45)。評価・判断部83が収束していないと判断した場合(ステップ45;N)、ステップ30に戻り、遺伝的アルゴリズムに従って新たな点の組み合わせを発生させ、標定作業を再度行う。
【0140】
評価・判断部83が収束したと判断した場合(ステップ45;Y)、各点座標値計算部86が、標定結果を用いて、標定に用いられなかった他の点の3次元座標値を計算する(ステップ50)。
次に、ポリゴン生成部88が、点(基準点、対応点)を用いて被写体をドロネー分割し、更にドロネー分割の結果を用いてボロノイ領域を生成してポリゴンを生成する(ステップ55)。
【0141】
次に、ソースコード生成部90が、生成されたポリゴンを用いて例えばVRMLなどのコンピュータグラフィックス言語によりソースコードを生成する(ステップ60)。即ち、立体モデルを所定のコンピュータ言語にて記述する。
一方、テクスチャ生成部92は、画像取得部75が左画像を取得し、これを用いてポリゴン生成部88が生成したポリゴンに貼り付けるテクスチャを切り抜いて生成する(ステップ65)。
【0142】
次に、テクスチャ貼り付け部94が、ソースコード生成部90が生成したソースコードを更新することにより、立体モデルにテクスチャ生成部92が生成したテクスチャを貼り付ける(ステップ70)。
テクスチャ貼り付け部94は、テクスチャを貼り付けた立体モデルを3DCG格納部121に出力し、処理を終了する。
【0143】
以上に説明した3Dモデル空間生成システム50aにより、以下のような効果を得ることができる。
(1)ステレオペア画像の左右画像から、対応する基準点を自動抽出することができる。
(2)ターゲットなどを用いることにより、ステレオペア画像画像から対応点を自動的に取得することができる。
(3)既知の対応点を用いて新たな対応点を自動的に取得することができる。
【0144】
(4)基準点、対応点を用いて、ステレオペア画像を自動的に標定することができる。
(5)遺伝的アルゴリズムを用いることにより、高速に準最適解を求めることができる。
(6)標定結果を用いて、自動的にコンピュータグラフィックスを生成することができる。
(7)立体モデルにテクスチャとして実際の室内画像を貼り付けることができる。
(8)室内の異なる面に関する立体モデルを1つに結合することができる。
【0145】
図14は、コンテンツ作成画面の一例を示した図である。
コンテンツ作成画面201は、コンテンツ作成プログラム54(図5)をCPU28で実行することによりディスプレイに表示されたものである。コンテンツ作成者はコンテンツ作成画面201を適当に操作することにより、コンテンツ作成プログラム54が提供するモデルハウスコンテンツ作成機能を利用することができる。
これにより、所定の不動産物件の各部屋に3DCGを対応付け、モデルハウスコンテンツを作成することができる。
【0146】
物件欄205は、モデルハウスファイル21を作成しようとする不動産物件を特定する物件特定情報、例えば住所などを入力する欄である。
参照ボタン206は、物件欄205への物件特定情報の入力を補助するためのボタンである。参照ボタン206をクリックすると、間取り図データベースに間取り図が格納されている物件特定情報が一覧表示される。コンテンツ作成者は、一覧表示された物件特定情報から所望のものをクリックすることにより、当該物件特定情報を物件欄205に入力することができる。
間取り表示エリア207、208は、それぞれ物件欄205で指定された不動産物件の間取り図を表示するエリアである。
CPU28は、物件欄205に物件特定情報が入力されると、この情報をキーとして間取り図データベースを検索するようになっている。間取り表示エリア207、208に表示される間取り図は、CPU28が検索された間取りデータを用いて表示したものである。
【0147】
本実施の形態では、一例として2階建ての不動産物件が検索されたものとする。この場合、間取り表示エリア207には1階の間取り図が表示され、間取り表示エリア208には2階の間取り図画表示される。
不動産物件が1階建ての場合は間取り表示エリア207のみ表示される。このように、不動産物件の間取り図の数に応じて間取り表示エリアが表示されるようになっている。
【0148】
3D画像欄220は、区分情報を入力する欄である。3Dモデル空間データベース58は不動産物件ごとに区分されており、同一不動産物件に属する3DCGファイルは同一区分に分類されている。
3D画像欄220に区分情報を入力することにより、所望の不動産物件に関する3DCGファイルを特定することができる。
区分情報としては、例えば、当該不動産物件の住所など、当該不動産物件を特定する情報が用いられる。
参照ボタン221は、3D画像欄220への区分情報の入力を補助するためのボタンである。参照ボタン221をクリックすると、3Dモデル空間データベース58に形成されている不動産物件ごとの区分が一覧表示される。コンテンツ作成者は、一覧表示された3DCG特定情報から所望のものをクリックすることにより、当該物件特定情報を物件欄205に入力することができる。
【0149】
サムネイル表示エリア223は、3D画像欄220に入力された区分に属する3DCGファイルを一覧表示するエリアである。
3DCGファイルの一覧表示は、当該3DCGファイルに係る部屋の一部を2次元画像として表したサムネイル226、227、・・・を用いて行われる。
コンテンツ作成者は、サムネイル表示エリア223に表示されたサムネイル226、227、・・・を見ることにより、3DCGファイルがどの部屋の3DCGファイルであるかを認識することができる。
【0150】
サムネイル表示エリア223は、スライドバー224を備えており、これをマウス操作でスライドすることにより、サムネイル226、227、・・・を上下方向にスライドさせることができる。サムネイル226、227、・・・をスライドさせることにより、サムネイル表示エリア223に一度に表示しきれない分も表示させることができる。
【0151】
コンテンツ作成者は、サムネイル表示エリア223に表示されたサムネイルを間取り表示エリア207などの間取り図に表示された部屋の上にドラッグアンドドロップすることにより、両者を関連付けることができる。
ドラッグアンドドロップとは、ポインタを対象物に合わせ、所定のマウスボタンを押したままマウスを移動させ、目的の位置でマウスボタンを離す操作を言う。
例えば、サムネイル226にポインタ210を合わせ、これを台所229にドラッグアンドドロップするとサムネイル226と台所229を関連付けることができる。
これによって、モデルハウス画面20(図4)の間取り表示エリア11に表示される間取り図上の部屋と、3DCG表示エリア12に表示される3DCGとの対応関係を決めることができる。
【0152】
作成ボタン215は、コンテンツファイルを作成するためのボタンである。サムネイル表示エリア223のサムネイルと間取り表示エリア207などの間取り図上の部屋との対応関係を決めた後、作成ボタン215をクリックすると、当該不動産物件に関するモデルハウスファイルが作成される。コンテンツ作成者は、このモデルハウスファイルをモデルハウスサーバ6にアップロードすることにより、Web上でモデルハウスファイルを利用できるようにすることができる。
【0153】
リセットボタン216は、作業中の間取り図上の部屋と、3DCGファイルとの対応関係を全て取り消すためのボタンである。
キャンセルボタン217は、コンテンツ作成者が指定した間取り図上の特定の部屋と、当該部屋に対応付けられている3DCGファイルとの対応関係を取り消すためのボタンである。対応関係を取り消す部屋を間取り図上でクリックした後、キャンセルボタン217をクリックすると、当該部屋と、当該部屋に対応付けられた3DCGファイルとの関連付けを解消することができる。
【0154】
以上に説明したように、コンテンツ作成画面201を用いることにより、コンテンツ作成者は、間取り図上の部屋と、部屋をコンピュータグラフィックス化した3DCGを容易に対応づけることができる。
また、コンテンツファイルを例えば、HTMLにて自動生成することができる。
【0155】
本実施の形態では、以下のような効果を得ることができる。
(1)公共住宅やその他の不動産物件の物件情報をWeb上で公開することができ、店頭に間取り図などの物件情報を備えるよりも、低コストで質の高い物件情報をユーザに提供することができる。
(2)物件情報は、全てモデルハウスサーバ6などの記憶媒体に格納されるため、データの保守、管理が容易になり、店頭で物件情報を公開するよりも維持コストを低減することができる。
(3)ユーザは、実際の不動産物件の室内を撮影した画像から作成した3DCGをWeb上で閲覧することができるため、実際の部屋の状態を詳しく知ることができる。
(4)ユーザは、インターネット5に接続可能な端末3を利用すれば容易にモデルハウスコンテンツを利用することができるため、不動産物件の販売を促進することができる。
【0156】
以上、本発明の1実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
【0157】
【発明の効果】
本発明によれば、Web上の3Dモデル空間で利用するモデルハウスを容易に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、モデルハウスシステムの構成を示した図であり、(b)は、ブラウザの構成を概念的に示した図である。
【図2】モデルハウスコンテンツの画面遷移の一例を示した図である。
【図3】(a)は、モデルハウスファイルの構成を模式的に表した図であり、(b)は対応テーブルの構成を示した図であり、(c)は、中央処理部26とその他の構成要素との関係を示した図である。
【図4】モデルハウス画面の一例を示した図である。
【図5】コンテンツ作成装置のハードウェア的な構成の一例を示したブロック図である。
【図6】3Dモデル空間生成システムの構成を示した図である。
【図7】(a)〜(c)は1つの標尺を用いた室内の撮影方法を説明するための図であり、(d)〜(h)は2つの標尺を用いた室内の撮影方法を説明するための図である。
【図8】写真測量部と3DCGファイル生成部の構成を示した図である。
【図9】ステレオペア画像の一例を模式的に示した図である。
【図10】(a)は、ボロノイ領域、及びドロネー分割を説明するための図であり、(b)は細長いポリゴンを示した図である。
【図11】点の組み合わせを表現した図である。
【図12】遺伝的操作を繰り返すごとに、遺伝子の適合度が上昇し、ある値に収束するところを示した図である。
【図13】ステレオペア画像から3DCGデータを生成するまでの手順を説明するためのフローチャートである。
【図14】コンテンツ作成画面の一例を示した図である。
【符号の説明】
1 モデルハウスシステム
3 端末
4 ブラウザ
5 インターネット
6 モデルハウスサーバ
7 コンテンツ作成装置
8 間取り表示部
9 3D表示部
11 間取り表示エリア
12 3DCG表示エリア
13 家具名入力欄
14 家具表示エリア
15 間取り選択エリア
16 平行移動ボタン
17 回転ボタン
18 物件絞り込み画面
19 見学申込画面
20 モデルハウス画面
21 モデルハウスファイル
22 制御プログラム
23 間取りデータベース
24 3DCGデータベース
25 対応テーブル
26 中央処理部
27 制御部
28 CPU
30 ROM
32 RAM
34 入力手段
38 出力手段
42 通信制御装置
43 バスライン
44 入出力インターフェース
46 記憶媒体駆動装置
48 記憶装置
50 3Dモデル空間生成プログラム
52 カメラデータデータベース
54 コンテンツ作成プログラム
56 画像データベース
58 3Dモデル空間データベース
62 デジタル式カメラ
72 写真測量部
73 3DCGファイル生成部
75 画像取得部
77 対応点取得部
78 内部標定部
80 点選定部
81 相互標定部
82 絶対標定部
83 評価・判断部
84 準最適解探索部
86 各点座標値計算部
88 ポリゴン生成部
90 ソースコード生成部
92 テクスチャ生成部
94 テクスチャ貼り付け部
121 CG格納部
125 結合部
126 歪補正部
130 標尺
131 標尺
135 左画像
136 右画像
137 壁
195 ボロノイ領域
201 コンテンツ作成画面
205 物件欄
206 参照ボタン
207 間取り表示エリア
208 間取り表示エリア
210 ポインタ
215 作成ボタン
216 リセットボタン
217 キャンセルボタン
220 3D画像欄
221 参照ボタン
223 サムネイル表示エリア
224 スライドバー
226 サムネイル
227 サムネイル

Claims (10)

  1. 同一基準点及び同一の被写体を異なる少なくとも2方向から撮影した1対のステレオペア画像を取得する画像取得手段と、
    前記ステレオペア画像上で、前記被写体に識別可能に配設された点を抽出して対応させる対応点抽出手段と、
    既にステレオペア画像上で対応付けられている点を用いて更に他の対応する点を前記ステレオペア画像上で特定する対応点特定手段と、
    前記対応抽出手段で抽出した点と、前記対応点特定手段で特定した点から、所定の標定精度が得られる点の組み合わせを特定する組み合わせ手段と、
    前記特定した組み合わせに含まれる点を用いて前記ステレオペア画像を標定し、前記被写体の3次元情報を算出する標定手段と、
    を具備したことを特徴とする3次元モデル空間生成装置。
  2. 前記対応点抽出手段で抽出する点には、水平方向の位置が予めわかっている点が少なくとも2点、高さが予めわかっている点が少なくとも3点含まれていることを特徴とする請求項1に記載の3次元モデル空間生成装置。
  3. 既に得られている前記ステレオペア画像上の対応する点を用いて前記ステレオペア画像を構成する左画像と右画像を撮影した際のカメラの位置関係を解析する位置関係解析手段と、
    前記解析した位置関係を用いて、前記左画像上の点と前記右画像上の点の対応関係を特定する対応関係特定手段と、
    を具備し、
    前記対応点取特定手段は、前記対応関係特定手段で特定される対応関係を用いて前記左画像上の点と前記右画像上の点を対応させることにより、前記ステレオペア画像上の対応する点を特定することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の3次元モデル空間生成装置。
  4. 既に得られている前記ステレオペア画像上で対応する点のうち同一平面上にある2つの対応点を選択する選択手段と、
    前記選択した2つの点を含む直線上の色を画像処理により識別する識別手段と、
    を具備し、
    前記対応点特定手段は、前記直線上の識別した色が変化する点のうち、前記2点のうちの何れか一方に最も近い点を前記ステレオペア画像上で対応する点として特定することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の3次元モデル空間生成装置。
  5. 前記標定手段で算出した前記被写体の3次元情報を用いて、前記被写体の立体モデルを所定のコンピュータグラフィックス言語で生成する立体モデル生成手段を具備したことを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の3次元モデル空間生成装置。
  6. 前記ステレオペア画像の何れか一方からテクスチャを生成するテクスチャ生成手段と、
    前記生成したテクスチャを前記立体モデルに貼り付ける貼り付け手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項5に記載の3次元モデル空間生成装置。
  7. 前記立体モデル生成手段によって生成された2つの立体モデルを、当該2つの立体モデルに共通な点の座標値を用いて1つの立体モデルに結合する結合手段を具備したことを特徴とする請求項5、又は請求項6に記載の3次元モデル空間生成装置。
  8. 画像取得手段と、対応点抽出手段と、対応点特定手段と、組み合わせ手段と、標定手段と、を備えたコンピュータにおいて、
    前記画像取得手段で、同一基準点及び同一の被写体を異なる少なくとも2方向から撮影した1対のステレオペア画像を取得する画像取得ステップと、
    前記対応点抽出手段は、前記ステレオペア画像上で、前記被写体に識別可能に配設された点を抽出して対応させる対応点抽出ステップと、
    前記対応点特定手段で、既にステレオペア画像上で対応付けられている点を用いて更に他の対応する点を前記ステレオペア画像上で特定する対応点特定ステップと、
    前記組み合わせ手段で、前記対応抽出手段で抽出した点と、前記対応点特定手段で特定した点から、所定の標定精度が得られる点の組み合わせを特定する組み合わせステップと、
    前記標定手段で、前記特定した組み合わせに含まれる点を用いて前記ステレオペア画像を標定し、前記被写体の3次元情報を算出する標定ステップと、
    から構成されたことを特徴とする3次元モデル空間生成方法。
  9. 同一基準点及び同一の被写体を異なる少なくとも2方向から撮影した1対のステレオペア画像を取得する画像取得機能と、
    前記ステレオペア画像上で、前記被写体に識別可能に配設された点を抽出して対応させる対応点抽出機能と、
    既にステレオペア画像上で対応付けられている点を用いて更に他の対応する点を前記ステレオペア画像上で特定する対応点特定機能と、
    前記対応抽出機能で抽出した点と、前記対応点特定機能で特定した点から、所定の標定精度が得られる点の組み合わせを特定する組み合わせ機能と、
    前記特定した組み合わせに含まれる点を用いて前記ステレオペア画像を標定し、前記被写体の3次元情報を算出する標定機能と、
    をコンピュータで実現するための3次元モデル空間生成プログラム。
  10. ネットワークを介して接続された端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信サーバであって、
    前記コンテンツは、前記端末で、
    不動産物件の間取り図を表示する間取り図表示手段と、
    前記表示された間取り図上の部屋のうち、何れかの部屋を特定する特定手段と、
    前記特定された部屋に対応付けられた3次元コンピュータグラフィックスを表示する3次元コンピュータグラフィックス表示手段と、
    を提供する機能を具備したことを特徴とするコンテンツ送信サーバ。
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