JP2004109834A - Positive resist composition - Google Patents

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JP2004109834A JP2002275241A JP2002275241A JP2004109834A JP 2004109834 A JP2004109834 A JP 2004109834A JP 2002275241 A JP2002275241 A JP 2002275241A JP 2002275241 A JP2002275241 A JP 2002275241A JP 2004109834 A JP2004109834 A JP 2004109834A
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佐々木 知也
Kazuyoshi Mizutani
水谷 一良
Shinichi Kanna
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a positive resist composition which is suitable when an exposure light source of ≤160 nm wavelength, in particular, F<SB>2</SB>excimer laser light (at 157 nm) is used, and specifically, which exhibits sufficient transparency when a light source of 157 nm is used, and which has various excellent characteristics such as affinity with a developer solution, image forming property and dry etching resistance. <P>SOLUTION: The positive resist composition contains: (A) a resin which has at least each one kind of a repeating unit of a specified structure and a repeating unit having a specified partial structure and the solubility of which increases with an alkali developer by the effect of an acid; and (B) a compound which generates an acid by the effect of active rays or radiation. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超LSI、高容量マイクロチップの製造などのマイクロリソグラフィープロセスや、その他のフォトファブリケーションプロセスに好適に用いられるポジ型レジスト組成物に関するものである。更に詳しくは、160nm以下の真空紫外光を使用して高精細化したパターンを形成し得るポジ型レジスト組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
集積回路はその集積度を益々高めており、超LSIなどの半導体基板の製造においては、クオーターミクロン以下の線幅から成る超微細パターンの加工が必要とされるようになってきた。パターンの微細化を図る手段の一つとして、レジストのパターン形成の際に使用される露光光源の短波長化が知られている。
【0003】
例えば64Mビットまでの集積度の半導体素子の製造には、現在まで高圧水銀灯のi線(365nm)が光源として使用されてきた。この光源に対応するポジ型レジストとしては、ノボラック樹脂と感光物としてのナフトキノンジアジド化合物を含む組成物が、数多く開発され、0.3μm程度までの線幅の加工においては十分な成果をおさめてきた。また256Mビット以上集積度の半導体素子の製造には、i線に代わりKrFエキシマレーザー光(248nm)が露光光源として採用されてきた。
更に1Gビット以上の集積度の半導体製造を目的として、近年より短波長の光源であるArFエキシマレーザー光(193nm)の使用、更には0.1μm以下のパターンを形成する為にF2エキシマレーザー光(157nm)の使用が検討されている。
【0004】
これら光源の短波長化に合わせ、レジスト材料の構成成分及びその化合物構造も大きく変化している。
KrFエキシマレーザー光による露光用のレジスト組成物として、248nm領域での吸収の小さいポリ(ヒドロキシスチレン)を基本骨格とし酸分解基で保護した樹脂を主成分として用い、遠紫外光の照射で酸を発生する化合物(光酸発生剤)を組み合わせた組成物、所謂化学増幅型レジストが開発されてきた。
【0005】
また、ArFエキシマレーザー光(193nm)露光用のレジスト組成物として、193nmに吸収を持たない脂環式構造をポリマーの主鎖又は側鎖に導入した酸分解性樹脂を使用した化学増幅型レジストが開発されてきている。
【0006】
エキシマレーザー光(157nm)に対しては、上記脂環型樹脂においても157nm領域の吸収が大きく、目的とする0.1μm以下のパターンを得るには不十分であることが判明し、これに対し、フッ素原子(パーフルオロ構造)を導入した樹脂が157nmに十分な透明性を有することが非特許文献1(Proc. SPIE. Vol.3678. 13頁(1999))にて報告され、有効なフッ素樹脂の構造が非特許文献2(Proc. SPIE. Vol.3999. 330頁(2000))、非特許文献3(Proc. SPIE. Vol.3999. 357頁(2000))、非特許文献4(Proc. SPIE. Vol.3999. 365頁(2000))、特許文献1(国際公開−00/17712号パンフレット)等に提案され、フッ素含有樹脂を含有するレシスト組成物の検討がなされてきている。
【0007】
しかしながら、従来のフッ素樹脂を含有するレジスト組成物は、現像液親和性、画像形成性、耐ドライエッチング性等の諸特性の改良が望まれていた。
【0008】
【非特許文献1】
「プロス・エス・ピー・アイ・イー(Proc. SPIE)」、第3678巻、 第13頁、(1999年)
【非特許文献2】
「プロス・エス・ピー・アイ・イー(Proc. SPIE)」、第3999巻、 第330頁、(2000年)
【非特許文献3】
「プロス・エス・ピー・アイ・イー(Proc. SPIE)」、第3999巻、 第357頁、(2000年)
【非特許文献4】
「プロス・エス・ピー・アイ・イー(Proc. SPIE)」、第3999巻、 第365頁、(2000年)
【特許文献1】
国際公開−00/17712号パンフレット
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、160nm以下、特にFエキシマレーザー光(157nm)の露光光源の使用に好適なポジ型レジスト組成物を提供することであり、具体的には157nmの光源使用時に十分な透過性を示し、現像液親和性、画像形成性、耐ドライエッチング性の諸特性に優れたポジ型レジスト組成物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記諸特性に留意し鋭意検討した結果、本発明の目的が以下の特定の組成物を使用することで達成されることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は下記構成である。
【0011】
(1) (A)下記一般式(I)で表される繰り返し単位と、下記一般式(A)で表される部分構造を有する繰り返し単位とをそれぞれ少なくとも1種ずつ有する、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解度が増大する樹脂及び
(B)活性光線又は放射線の作用により酸を発生する化合物
を含有することを特徴とするポジ型レジスト組成物。
【0012】
【化5】

Figure 2004109834
【0013】
一般式(I)中、
〜Rは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基を表す。
21〜R26は、各々独立に、水素原子、フッ素原子又はアルキル基を表す。但し、R21〜R26の内の少なくとも1つはフッ素原子である。
27〜R32は、各々独立に、水素原子、フッ素原子又はアルキル基を表す。但し、R27〜R32の内の少なくとも1つはフッ素原子である。
及びLは、各々独立に、単結合又は2価の連結基を表す。
Zaは、水素原子又は非酸分解性の有機基を表す。
nは、0又は1を表す。
一般式(A)中、
〜Rは、各々独立に、アルキル基を表す。
は、p+1価の脂環式炭化水素基を表す。
Xは、複数ある場合には各々独立に、フッ素原子、塩素原子、水酸基、シアノ基、アルコキシ基又はアルキル基を表す。但し、Xの少なくとも1つはアルキル基ではない。
mは、0又は1を表す。
pは、1〜4の整数を表す。
【0014】
(2) 一般式(A)で表される部分構造を有する繰り返し単位が、下記一般式(II)、(III)、(IV)又は(V)で表されることを特徴とする(1)に記載のポジ型レジスト組成物。
【0015】
【化6】
Figure 2004109834
【0016】
一般式(II)中、
Rbは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は有機基を表す。
は、単結合又は2価の連結基を表す。
は、上記一般式(A)で表される部分構造を表す。
kは、0又は1を表す。
一般式(III)中、
〜Rは、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基又は少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。但し、R〜Rの内の少なくとも1つは水素原子ではない。
は、上記一般式(A)で表される部分構造を表す。
一般式(IV)中、
〜R11は、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基又は少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。但し、R〜R11の内の少なくとも1つは水素原子ではない。
Raは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。
は、上記一般式(A)で表される部分構造を表す。
一般式(V)中、
12〜R14は、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基又は少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。
Yは、単結合、−O−又は−N(Ra)−を表す。Raは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。
は、上記一般式(A)で表される部分構造を表す。
【0017】
(3) (A)成分の樹脂が、更に、下記一般式(VI)又は(VII)で表される繰り返し単位を有することを特徴とする(1)又は(2)に記載のポジ型レジスト組成物。
【0018】
【化7】
Figure 2004109834
【0019】
一般式(VI)中、
X1、RX2、RY1は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基を表す。但し、RX1、RX2、RY1の内の少なくとも1つにフッ素原子を有する。
は、炭素原子とともに脂環式炭化水素基を形成する原子団を表す。
Z1は、アルキル基を表す。
Z2は、複数ある場合には各々独立に、アルキル基を表す。
p1は、0又は1〜3の整数を表す。
一般式(VII)中、
X3、RX4、RY2は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基を表す。但し、RX3、RX4、RY2の内の少なくとも1つにフッ素原子を有する。
Z3、PZ4は、各々独立に、アルキル基を表す。
は、p+1価の脂環式炭化水素基を表す。
Z5は、複数ある場合には各々独立に、アルキル基を表す。
は、0又は1〜4の整数を表す。
【0020】
(4) (A)成分の樹脂が、更に、下記一般式(I’)で表される繰り返し単位を有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
【0021】
【化8】
Figure 2004109834
【0022】
一般式(I’)中、
〜Rは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基を表す。
21〜R26は、各々独立に、水素原子、フッ素原子又はアルキル基を表す。但し、R21〜R26の内の少なくとも1つはフッ素原子である。
27〜R32は、各々独立に、水素原子、フッ素原子又はアルキル基を表す。但し、R27〜R32の内の少なくとも1つはフッ素原子である。
及びLは、各々独立に、単結合又は2価の連結基を表す。
Zbは、酸分解性基を表す。
nは、0又は1を表す。
【0023】
(5) 前記一般式(I)又は(I’)で表される繰り返し単位中のLにシクロアルキレン基を含むことを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
【0024】
以下、更に、本発明の好ましい実施の態様を挙げる。
(6) 前記一般式(I)が、下記一般式(I−1)で表されることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
【0025】
【化9】
Figure 2004109834
【0026】
一般式(I−1)中、
は、単結合又は2価の連結基を表す。
Zaは、水素原子又は非酸分解性の有機基を表す。
【0027】
(7) 前記一般式(I’)が、下記一般式(I’−1)で表されることを特徴とする(4)〜(6)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
【0028】
【化10】
Figure 2004109834
【0029】
一般式(I’−1)中、
は、単結合又は2価の連結基を表す。
Zbは、酸分解性基を表す。
【0030】
(8) 前記一般式(A)中のZ、前記一般式(VI)中のZと炭素原子とが形成する脂環式炭化水素基又は前記一般式(VII)中のZが、アダマンタン残基であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
【0031】
(9) 前記一般式(A)中のXの内の少なくとも1つがヒドロキシ基であることを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
【0032】
(10) 更に、非ポリマー型溶解抑止剤を含有することを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
【0033】
(11) (B)活性光線又は放射線の作用により、酸を発生する化合物として、(B1)活性光線又は放射線の作用により有機スルホン酸を発生する化合物を含有することを特徴とする(1)〜(10)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
【0034】
(12) (B1)活性光線又は放射線の作用により有機スルホン酸を発生する化合物として、活性光線又は放射線の作用によりフッ素原子を有する有機スルホン酸を発生する化合物と、活性光線又は放射線の作用によりフッ素原子をもたない有機スルホン酸を発生する化合物をそれぞれ1種以上含有することを特徴とする(11)に記載のポジ型レジスト組成物。
【0035】
(13) 更に、(B2)活性光線又は放射線の作用によりカルボン酸を発生する化合物を含有することを特徴とする(11)又は(12)に記載のポジ型レジスト組成物。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
〔1〕(A)一般式(I)で表される繰り返し単位と、一般式(A)で表される部分構造を有する繰り返し単位とをそれぞれ少なくとも1種ずつ有する、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解度が増大する樹脂
本発明のポジ型レジスト組成物は、一般式(I)で表される繰り返し単位と、一般式(A)で表される部分構造を有する繰り返し単位とをそれぞれ少なくとも1種ずつ有する、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解度が増大する樹脂(以下、「酸分解性樹脂」ともいう)を含有する。
【0037】
一般式(I)中、R〜Rは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基を表す。R21〜R26は、各々独立に、水素原子、フッ素原子又はアルキル基を表す。但し、R21〜R26の内の少なくとも1つはフッ素原子である。R27〜R32は、各々独立に、水素原子、フッ素原子又はアルキル基を表す。但し、R27〜R32の内の少なくとも1つはフッ素原子である。L及びLは、各々独立に、単結合又は2価の連結基を表す。Zaは、水素原子又は非酸分解性の有機基を表す。nは、0又は1を表す。nは、好ましくは1である。
【0038】
〜Rのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子を挙げることができる。
【0039】
〜R、R21〜R26、R27〜R32のアルキル基としては、炭素数1〜4個の直鎖状若しくは分岐状アルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基等を挙げることができる。
〜R、R21〜R26、R27〜R32のアルキル基は、ハロゲン原子等の更なる置換基を有していてもよい。
【0040】
21〜R26、R27〜R32は、フッ素原子であることが好ましい。
【0041】
及びLの2価の連結基としては、例えば、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基及びこれらとエーテル基、チオエーテル基、カルボニル基、エステル基、アミド基、スルフォンアミド基、ウレタン基、ウレア基等との組み合わせを挙げることができる。アルキレン基は、炭素数1〜8個のアルキレン基が好ましく、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基、オクチレン基等を挙げることができる。シクロアルキレン基は、炭素数5〜15個のシクロアルキレン基が好ましく、例えば、シクロペンチレン基、シクロへキシレン基、ノルボルナン残基、アダマンタン残基、トリシクロデカン残基、テトラシクロドデカン残基等を挙げることができる。アリーレン基は、炭素数6〜15個のアリーレン基が好ましく、例えば、フェニレン基、トリレン基、ナフチレン基等を挙げることができる。
【0042】
は、単結合又はエチレン基等のアルキレン基が好ましい。
は、シクロヘキシレン基、ノルボルナン残基、アダマンタン残基が好ましく、シクロヘキシレン基、アダマンタン残基がより好ましい。
【0043】
Zaの非酸分解性の有機基とは、酸の作用により分解することのない有機基であり、例えば、酸の作用により分解することのない、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アミド基、シアノ基等を挙げることができる。アルキル基は、炭素数1〜10個の直鎖状、分岐状、環状アルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基等を挙げることができる。アリール基は、炭素数6〜14のアリール基が好ましく、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基等を挙げることができる。アラルキル基は、炭素数6〜12個のアラルキル基が好ましく、例えば、ベンジル基、フェネチル基、クミル基等を挙げることができる。アルコキシ基及びアルコキシカルボニル基に於けるアルコキシ基は、炭素数1〜5のアルコキシ基が好ましく、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基等を挙げることができる。
【0044】
一般式(I)は、一般式(I−1)で表されることが好ましい。
一般式(I−1)中、Lは、単結合又は2価の連結基を表す。Zaは、水素原子又は非酸分解性の有機基を表す。L及びZaは、一般式(I)に於けるL及びZaと同義である。
【0045】
一般式(I)で表される繰り返し単位に相当する単量体(ビニルエーテル)は、例えば、市販のクロロエチルビニルエーテルと各種アルコールとの縮合反応や、入手容易なビニルエーテル及び各種アルコールと、Hg、Pd、Ir等の触媒を用いた交換反応により合成することができる。
【0046】
以下、一般式(I)で表される繰り返し単位の具体例を挙げるが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0047】
【化11】
Figure 2004109834
【0048】
【化12】
Figure 2004109834
【0049】
一般式(A)中、R〜Rは、各々独立に、アルキル基を表す。Zは、p+1価の脂環式炭化水素基を表す。Xは、複数ある場合には各々独立に、フッ素原子、塩素原子、水酸基、シアノ基、アルコキシ基又はアルキル基を表す。但し、Xの少なくとも1つはアルキル基ではない。mは、0又は1を表す。pは、1〜4の整数を表す。
【0050】
〜Rのアルキル基は、炭素数1〜8個のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基等を挙げることができる。
〜Rのアルキル基は、ハロゲン原子、シアノ基等の更なる置換基を有していてもよい。
【0051】
のp+1価の脂環式炭化水素基は、単環でも、多環でもよい。具体的には、炭素数5以上のモノシクロ、ビシクロ、トリシクロ、テトラシクロ等の脂環構造を有するものを挙げることができる。その炭素数は6〜30個が好ましく、特に炭素数7〜25個が好ましい。
以下に、脂環構造の具体例を示す。
【0052】
【化13】
Figure 2004109834
【0053】
【化14】
Figure 2004109834
【0054】
【化15】
Figure 2004109834
【0055】
の脂環式炭化水素基としては、例えば、アダマンチル基、ノルアダマンチル基、デカリン残基、トリシクロデカニル基、テトラシクロドデカニル基、ノルボルニル基、セドロール基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロデカニル基、シクロドデカニル基等から更に水素原子を幾つか除いた残基を挙げることができる。Zの脂環式炭化水素基は、アダマンタン残基、トリシクロデカン残基、テトラシクロドデカン残基、ノルボルナン残基が好ましく、より好ましくはアダマンタン残基である。
【0056】
Xのアルキル基としては、直鎖、分岐又は環状のいずれであってもよい。
直鎖又は分岐アルキル基としては、好ましくは、炭素数1〜8個のアルキル基であって、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、更に好ましくは炭素数1〜5のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等)、特に好ましくは炭素数1〜3のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基)を挙げることができる。環状アルキル基としては、単環型でも良く、多環型でも良い。単環型としては炭素数3〜8個のものであって、例えばシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロへプチル基、シクロオクチル基を好ましく挙げることができる。多環型としては炭素数6〜20個のものであって、例えばアダマンチル基、ノルボルニル基、イソボロニル基、カンファニル基、ジシクロペンチル基、α−ピネル基、トリシクロデカニル基、テトラシクロドデシル基、アンドロスタニル基等を好ましく挙げることができる。尚、シクロアルキル基は、環を構成する炭素原子の一部が酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子で置換されたものも含むものとする。
Xのアルコキシ基としては、直鎖、分岐又は環状のいずれであってもよく、好ましくは炭素数1〜8個のアルコキシ基であって、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、アリルオキシ基、オクトキシ基等を挙げることができ、更に好ましくは、炭素数1〜4のアルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等)を挙げることができる。
Xのアルキル基及びアルコキシ基は、水酸基、ハロゲン原子、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜5)等の更なる置換基を有していてもよい。
【0057】
Xは、水酸基、アルコキシ基、シアノ基が現像性、感度の観点から好ましい。より好ましくは水酸基、アルコキシ基、特に好ましくは水酸基である。
【0058】
脂環式炭化水素基は、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基等の他の置換基を有していてもよい。
【0059】
Xは、Zの脂環式炭化水素基を形成している炭素上に結合していてもよいし、Zの脂環式炭化水素基に結合している置換基の炭素上に結合していてもよい。
【0060】
一般式(A)で表される部分構造を有する繰り返し単位は、一般式(II)、(III)、(IV)又は(V)で表されることが好ましい。
【0061】
一般式(II)中、Rbは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は有機基を表す。Lは、単結合又は2価の連結基を表す。Aは、上記一般式(A)で表される部分構造を表す。kは、0又は1を表す。
【0062】
Rbのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子を挙げることができる。
Rbの有機基としては、炭素数10までの、直鎖または分岐または環状アルキル基、アリール基、アラルキル基、総炭素数11までのアルコキシカルボニル基、アミド基、アルコキシ基、シアノ基等が挙げられる。置換基としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、シアノ基等が挙げられる。これら置換基は、上記有機基中の任意の炭素に結合していてもよい。
Rbの好ましい例としては、水素原子、フッ素原子、塩素原子、CF、OCH、CN、CH、C等が挙げられる。
【0063】
の2価の連結基としては、例えば、カルボニルオキシ基、カルボニル基、カルボニルアミノ基(アミド基)等を挙げることができる。
【0064】
以下、一般式(II)で表される繰り返し単位の具体例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0065】
【化16】
Figure 2004109834
【0066】
一般式(III)中、
〜Rは、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基又は少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。但し、R〜Rの内の少なくとも1つは水素原子ではない。Aは、上記一般式(A)で表される部分構造を表す。
【0067】
〜Rの少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基は、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換された炭素数1〜3の直鎖状アルキル基が好ましく、例えば、パーフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、フルオロメチル基等を挙げることができる。
【0068】
以下、一般式(III)で表される繰り返し単位の具体例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0069】
【化17】
Figure 2004109834
【0070】
【化18】
Figure 2004109834
【0071】
【化19】
Figure 2004109834
【0072】
一般式(IV)中、R〜R11は、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基又は少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。但し、R〜R11の内の少なくとも1つは水素原子ではない。Raは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。Aは、上記一般式(A)で表される部分構造を表す。
【0073】
〜R11は、一般式(III)に於けるR〜Rと同様のものである。
【0074】
Raのアルキル基としては、炭素数1〜8個のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基等を挙げることができる。
Raのシクロアルキル基としては、単環型でもよく、多環型でのよい。単環型としては、炭素数3〜8個のシクロアルキル基が好ましく、例えば、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロブチル基、シクロオクチル基等を挙げることができる。多環型としては、炭素数6〜20個のシクロアルキル基が好ましく、例えば、アダマンチル基、ノルボルニル基、イソボロニル基、カンファニル基、ジシクロペンチル基、α−ピネル基、トリシクロデカニル基、テトシクロドデシル基、アンドロスタニル基等を挙げることができる。尚、シクロアルキル基中の炭素原子の一部が、酸素原子等のヘテロ原子によって置換されていてもよい。
Raのアリール基としては、炭素数6〜10個のアリール基が好ましく、例えば、フェニル基、トリル基、ジメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、ナフチル基、アントリル基、9,10−ジメトキシアントリル基等を挙げることができる。
Raのアラルキル基としては、炭素数7〜12のアラルキル基が好ましく、例えば、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基等を挙げることができる。Raのアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基が有していてもよい置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アミノ基、アミド基、ウレイド基、ウレタン基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、チオエーテル基、アシル基、アシロキシ基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基等を挙げることができる。
【0075】
以下、一般式(IV)で表される繰り返し単位の具体例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0076】
【化20】
Figure 2004109834
【0077】
【化21】
Figure 2004109834
【0078】
一般式(V)中、R12〜R14は、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基又は少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。Yは、単結合、−O−又は−N(Ra)−を表す。Raは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。Aは、上記一般式(A)で表される部分構造を表す。
【0079】
12〜R14の少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基は、一般式(III)に於けるR〜Rの少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基と同様のものである。
Y中のRaは、一般式(IV)に於けるRaと同様のものである。
【0080】
以下、一般式(V)で表される繰り返し単位の具体例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0081】
【化22】
Figure 2004109834
【0082】
一般式(A)で表される部分構造を有する繰り返し単位は、一般式(II)〜(V)で表されることが好ましく、より好ましくは一般式(III)、(IV)である。
【0083】
(A)成分の樹脂は、更に、一般式(VI)又は(VII)で表される繰り返し単位を有することが好ましい。
【0084】
一般式(VI)中、RX1、RX2、RY1は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基を表す。但し、RX1、RX2、RY1の内の少なくとも1つにフッ素原子を有する。Zは、炭素原子とともに脂環式炭化水素基を形成する原子団を表す。RZ1は、アルキル基を表す。RZ2は、複数ある場合には各々独立に、アルキル基を表す。p1は、0又は1〜3の整数を表す。
【0085】
X1、RX2、RY1のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子を挙げることができる。
【0086】
X1、RX2、RY1、RZ1、RZ2のアルキル基は、炭素数1〜4個の直鎖状若しくは分岐状アルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基等を挙げることができる。
X1、RX2、RY1、RZ1、RZ2のアルキル基は、フッ素原子等の更なる置換基を有していてもよい。
【0087】
炭素原子とともにZが形成する脂環式炭化水素基は、一般式(A)に於けるZの脂環式炭化水素と同様のものである。
【0088】
Z2は、Zと炭素原子とからなる脂環構造を形成している炭素上に置換していても良いし、脂環構造の置換基に相当する炭素上に置換していても良い。
【0089】
一般式(VII)中、RX3、RX4、RY2は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基を表す。但し、RX3、RX4、RY2の内の少なくとも1つにフッ素原子を有する。PZ3、PZ4は、各々独立に、アルキル基を表す。Zは、p+1価の脂環式炭化水素基を表す。PZ5は、複数ある場合には各々独立に、アルキル基を表す。pは、0又は1〜4の整数を表す。
【0090】
X3、RX4、RY2は、一般式(VI)に於けるRX1、RX2、RY1と同様のものである。
の脂環式炭化水素基は、一般式(A)に於けるZの脂環式炭化水素と同様のものである。
【0091】
Z5は、Zの脂環構造を形成している炭素上に置換していても良いし、脂環構造の置換基に相当する炭素上に置換していても良い。
【0092】
以下、一般式(VI)、(VII)で表される繰り返し単位の具体例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0093】
【化23】
Figure 2004109834
【0094】
【化24】
Figure 2004109834
【0095】
(A)成分の樹脂は、更に、一般式(I’)で表される繰り返し単位を有することが好ましい。
【0096】
一般式(I’)中、R〜Rは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基を表す。R21〜R26は、各々独立に、水素原子、フッ素原子又はアルキル基を表す。但し、R21〜R26の内の少なくとも1つはフッ素原子である。R27〜R32は、各々独立に、水素原子、フッ素原子又はアルキル基を表す。但し、R27〜R32の内の少なくとも1つはフッ素原子である。L及びLは、各々独立に、単結合又は2価の連結基を表す。Zbは、酸分解性基を表す。nは、0又は1を表す。
【0097】
〜R、R21〜R26、R27〜R32、L、Lは、一般式(I)に於けるR〜R、R21〜R26、R27〜R32、L、Lと同義である。
【0098】
一般式(I’)は、一般式(I’−1)で表されることが好ましい。
【0099】
一般式(I’−1)中、Lは、単結合又は2価の連結基を表す。Zbは、酸分解性基を表す。
【0100】
は、一般式(I)に於けるLと同義である。
【0101】
Zbの酸分解性基としては、例えば、−C(R11a)(R12a)(R13a)、−C(R14a)(R15a)(OR16a)、−COO−C(R11a)(R12a)(R13a)等が挙げられる。
11a〜R13a、R16aは、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。
14a及びR15aは、各々独立に、水素原子又は置換基を有していてもよいアルキル基を表す。
尚、R11a、R12a、R13aの内の2つ、R14a、R15a、R16aの内の2つは、各々、結合して環を形成してもよい。
【0102】
11a〜R13a、R14a、R15a、R16aのアルキル基としては、炭素数1〜8個のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基等を挙げることができる。
11a〜R13a、R16aのシクロアルキル基としては、単環型でもよく、多環型でのよい。単環型としては、炭素数3〜8個のシクロアルキル基が好ましく、例えば、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロブチル基、シクロオクチル基等を挙げることができる。多環型としては、炭素数6〜20個のシクロアルキル基が好ましく、例えば、アダマンチル基、ノルボルニル基、イソボロニル基、カンファニル基、ジシクロペンチル基、α−ピネル基、トリシクロデカニル基、テトシクロドデシル基、アンドロスタニル基等を挙げることができる。尚、シクロアルキル基中の炭素原子の一部が、酸素原子等のヘテロ原子によって置換されていてもよい。
【0103】
11a〜R13a、R16aのアリール基としては、炭素数6〜10個のアリール基が好ましく、例えば、フェニル基、トリル基、ジメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、ナフチル基、アントリル基、9,10−ジメトキシアントリル基等を挙げることができる。
11a〜R13a、R16aのアラルキル基としては、炭素数7〜12のアラルキル基が好ましく、例えば、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基等を挙げることができる。
11a〜R13a、R16aのアルケニル基としては、炭素数2〜8個のアルケニル基が好ましく、例えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基、シクロヘキセニル基等を挙げることができる。
11a〜R13a、R14a、R15a、R16aが有していてもよい置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アミノ基、アミド基、ウレイド基、ウレタン基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、チオエーテル基、アシル基、アシロキシ基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基等を挙げることができる。
【0104】
酸分解性基の好ましい具体例としては、t−ブチル基、t−アミル基、1−アルキル−1−シクロヘキシル基、2−アルキル−2−アダマンチル基、2−アダマンチル−2−プロピル基、2−(4−メチルシクロヘキシル)−2−プロピル基等の3級アルキル基、1−アルコキシ−1−エトキシ基、1−アルコキシ−1−メトキシ基、テトラヒドロピラニル基等のアセタール基、t−アルキルカルボニル基、t−アルキルカルボニルメチル基等が好ましく挙げられる。
【0105】
以下、一般式(I’)で表される繰り返し単位の具体例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0106】
【化25】
Figure 2004109834
【0107】
(A)成分の樹脂は、酸の作用により酸分解性基が分解して水酸基、カルボキシル基等の親水性基が形成されることにより、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解度が増大する。
(A)成分の樹脂に於いては、一般式(I’)で表される繰り返し単位だけではなく、一般式(VI)、(VII)で表される繰り返し単位が、繰り返し単位の内部に−COO−C(R11a)(R12a)(R13a)基(R11a、R12a、R13aは、前記Zbの酸分解性基に於けるR11a、R12a、R13aと同様)を有し、これが酸分解性基であることにより、酸分解性基を有する。また、一般式(III)で表される繰り返し単位に於いて、部分構造A中のmが1の場合に繰り返し単位の内部に酸分解性基が形成されるし、mが0で、Xの内の1つがアルキル基であり、該アルキル基がカルボニルオキシ基と結合しているZの脂環式炭化水素基の炭素上に置換している場合にも繰り返し単位の内部に酸分解性基が形成される。
【0108】
(A)成分の樹脂は、一般式(I’)、(III)、(VI)、(VII)以外に、他の共重合成分による繰り返し単位の内に酸分解性基を有していてもよい。
【0109】
以下、酸分解性基を有する他の繰り返し単位の具体例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0110】
【化26】
Figure 2004109834
【0111】
上記具体例で表される繰り返し単位は、各々1種で使用しても良いし、複数を混合して用いても良い。
【0112】
(A)成分の樹脂は、更に、他の共重合モノマーを共重合させてもよい。
使用することができる共重合モノマーとしては、例えば、上記以外のアクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリル酸エステル類、メタクリルアミド類、アリル化合物、ビニルエーテル類、ビニルエステル類、スチレン類、クロトン酸エステル類などから選ばれる付加重合性不飽和結合を1個有する化合物を挙げることができる。
【0113】
(A)成分の樹脂中、一般式(I)、(I−1)で表される繰り返し単位の含有量は、通常3〜95モル%、好ましくは5〜80モル%、より好ましくは7〜70モル%である。
(A)成分の樹脂中、一般式(II)、(III)、(IV)、(V)で表される繰り返し単位の含有量は、通常3〜90モル%、好ましくは5〜80モル%、より好ましくは7〜70モル%である。
(A)成分の樹脂中、一般式(VI)、(VII)で表される繰り返し単位の含有量は、通常3〜80モル%、好ましくは5〜65モル%、より好ましくは7〜50モル%である。
(A)成分の樹脂中、一般式(I’)、(I’−1)で表される繰り返し単位の含有量は、通常1〜80モル%、好ましくは3〜70モル%、より好ましくは5〜60モル%である。
(A)成分の樹脂中、酸分解性基を有する繰り返し単位の含有量は、通常3〜95モル%、好ましくは5〜90モル%、より好ましくは10〜80モル%である。
【0114】
樹脂(A)の好ましい分子量は、重量平均で1,000〜200,000であり、更に好ましくは3,000〜200,000の範囲で使用される。最も好ましくは3,000より50,000である。分子量分布(分散度)は1〜10であり、好ましくは1〜3、更に好ましくは1〜2の範囲のものが使用される。最も好ましくは1〜1.7である。分子量分布の小さいものほど塗布性、感度、コントラストに優れる。本発明においては、分子量が1000以下の樹脂の割合が20%以下であることが好ましく、より好ましくは15%以下、さらに好ましくは10%以下である。また、樹脂(A)中の残存モノマーの割合は10%以下が好ましく、より好ましくは7%以下、さらに好ましくは5%以下である。
【0115】
樹脂(A)の添加量は組成物の全固形分を基準として、一般的に50〜99.5質量%、好ましくは60〜98質量%、更に好ましくは65〜95質量%の範囲で使用される。
【0116】
本発明に用いる酸分解性樹脂は、常法に従って(例えばラジカル重合)合成することができる。例えば、一般的合成方法としては、モノマー種を、一括であるいは反応途中で反応容器に仕込み、これを必要に応じ反応溶媒、例えばテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類やメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類、酢酸エチルのようなエステル溶媒、さらには後述のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートのような、各種モノマーを溶解させ得る溶媒に溶解させ均一とした後、窒素やアルゴンなど不活性ガス雰囲気下で必要に応じ加熱、市販のラジカル開始剤(アゾ系開始剤、パーオキサイドなど)を用いて重合を開始させる。所望により開始剤を追加、あるいは分割で添加し、反応終了後、溶剤に投入して粉体あるいは固形回収等の方法で所望のポリマーを回収する。反応の濃度は20質量%以上であり、好ましくは30質量%以上、さらに好ましくは40質量%以上である。反応温度は10℃〜150℃であり、好ましくは30℃〜120℃、さらに好ましくは50〜100℃である。尚、モノマーによってはアニオン重合を利用した場合により好適に合成できる。重合法については、日本化学会編「実験化学講座28、高分子合成」(丸善)、日本化学会編「新実験化学講座19、高分子化学」(丸善)に記載されている。
【0117】
本発明において、(A)成分の樹脂中に含まれるNa、K、Ca、Fe,Mg等のメタル成分は少量であることが好ましい。具体的には、樹脂中に含まれるメタル種含有量が各300ppb以下であることが好ましく、より好ましくは200ppb以下、さらに好ましくは100ppb以下である。
【0118】
〔2〕活性光線又は放射線の作用により酸を発生する化合物(B成分)
本発明のポジ型レジスト組成物は、活性光線又は放射線、特にFエキシマレーザー光の照射により、酸を発生する化合物を含有する。
活性光線又は放射線の作用により、酸を発生する化合物としては、一般に、活性光線又は放射線の作用により分解して酸を発生する化合物(光酸発生剤)として使用されている化合物の中から選択することができる。
即ち、光カチオン重合の光開始剤、光ラジカル重合の光開始剤、色素類の光消色剤、光変色剤、あるいはマイクロレジスト等に使用されている公知の光(400〜200nmの紫外線、遠紫外線、特に好ましくは、g線、h線、i線、KrFエキシマレーザー光)、ArFエキシマレーザー光、Fエキシマレーザー光、電子線、X線、分子線又はイオンビームにより酸を発生する化合物及びそれらの混合物から適宜選択して使用することができる。
【0119】
このような化合物としては、たとえば S. I. Schlesinger, Photogr. Sci. Eng., 18, 387 (1974)、T. S. Bal et al, Polymer, 21, 423(1980)等に記載のジアゾニウム塩、米国特許第4,069,055号、同4,069,056号、同 Re 27,992号、特開平3−140140号等に記載のアンモニウム塩、D. C. Necker et al, Macromolecules, 17, 2468(1984)、C. S. Wen et al, Teh, Proc. Conf. Rad. Curing ASIA, p478 Tokyo,Oct(1988)、米国特許第4,069,055号、同4,069,056号等に記載のホスホニウム塩、J. V. Crivello et al, Macromorecules, 10(6), 1307(1977)、Chem.& Eng. News, Nov. 28, p31(1988)、欧州特許第104,143号、同339,049号、同第410,201号、特開平2−150848号、特開平2−296514 号等に記載のヨードニウム塩、J. V. Crivello et al, Polymer J. 17, 73(1985)、J. V. Crivello et al., J.Org. Chem., 43, 3055(1978)、W. R. Watt et al, J. Polymer Sci., Polymer Chem. Ed., 22, 1789(1984)、J. V. Crivello et al, Polymer Bull., 14, 279(1985)、J. V. Crivello et al, Macromorecules, 14(5), 1141(1981)、J. V. Crivello et al, J. Polymer Sci., Polymer Chem. Ed., 17, 2877(1979)、欧州特許第370,693号、同161,811号、同410,201号、同339,049号、同233,567号、同297,443号、同297,442号、米国特許第4,933,377号、同3,902,114号、同4,760,013号、同4,734,444号、同2,833,827号、獨国特許第2,904,626号、同3,604,580号、同3,604,581号等に記載のスルホニウム塩、J. V. Crivello et al, Macromorecules, 10(6), 1307(1977)、J. V. Crivello et al, J. Polymer Sci., Polymer Chem. Ed., 17, 1047(1979)等に記載のセレノニウム塩、C. S. Wen et al, Teh, Proc. Conf. Rad. Curing ASIA, p478 Tokyo, Oct(1988)等に記載のアルソニウム塩等のオニウム塩、米国特許第3,905,815号、特公昭46−4605号、特開昭48−36281号、特開昭55−32070号、特開昭60−239736号、特開昭61−169835号、特開昭61−169837号、特開昭62−58241号、特開昭62−212401号、特開昭63−70243号、特開昭63−298339号等に記載の有機ハロゲン化合物、K. Meier et al, J. Rad. Curing, 13(4), 26(1986)、T. P. Gill et al, Inorg. Chem., 19, 3007(1980)、D. Astruc,Acc. Chem. Res., 19(12), 377(1896)、特開平2−161445号等に記載の有機金属/有機ハロゲン化物、S. Hayase et al, J. Polymer Sci., 25, 753(1987)、E. Reichmanis et al, J. Pholymer Sci., Polymer Chem. Ed., 23, 1(1985)、Q. Q. Zhuetal, J. Photochem., 36, 85, 39, 317(1987)、B. Amit et al, Tetrahedron Lett.,(24)2205(1973)、D. H. R. Barton et al, J. Chem Soc., 3571(1965)、P. M. Collins et al, J. Chem. Soc., Perkin I, 1695(1975)、M. Rudinstein et al, Tetrahedron Lett., (17), 1445(1975)、J. W. Walker et al, J. Am. Chem. Soc., 110, 7170(1988)、S. C. Busman et al, J. Imaging Technol., 11(4), 191(1985)、H. M. Houlihan et al, Macromolecules, 21, 2001(1988)、P. M.Collins et al, J. Chem. Soc., Chem. Commun., 532(1972)、S. Hayase et al, Macromolecules, 18, 1799(1985)、E. Reichmanis et al, J. Electrochem. Soc., Solid State Sci. Technol., 130(6)、F. M. Houlihan et al, Macromolcules, 21,2001(1988)、欧州特許第0290,750号、同046,083号、同156,535号、同271,851号、同0,388,343号、米国特許第3,901,710号、同4,181,531号、特開昭60−198538号、特開昭53−133022号等に記載の0−ニトロベンジル型保護基を有する光酸発生剤、M.TUNOOKA et al, Polymer Preprints Japan, 35(8)、G. Berner et al, J. Rad. Curing, 13(4)、 W. J. Mijs et al, Coating Technol., 55(697),45(1983), Akzo、H. Adachi et al, Polymer Preprints, Japan, 37(3)、欧州特許第0199,672号、同84515号、同044,115号、同618,564号、同0101,122号、米国特許第4,371,605号、同4,431,774 号、特開昭64−18143号、特開平2−245756号、特開平3−140109号等に記載のイミノスルフォネ−ト等に代表される光分解してスルホン酸を発生する化合物、特開昭61−166544号等に記載のジスルホン化合物等を挙げることができる。
【0120】
本発明に於いては、活性光線又は放射線の作用により、酸を発生する化合物として、活性光線又は放射線の作用により有機スルホン酸を発生する化合物(B1)が好ましい。
活性光線又は放射線の作用により有機スルホン酸を発生する化合物(B1)としては、活性光線又は放射線の作用によりフッ素含有スルホン酸を発生する化合物(B1a)と、活性光線又は放射線の作用によりフッ素非含有スルホン酸を発生する化合物(B1b)とを挙げることができる。
【0121】
〔B1a〕活性光線又は放射線の作用によりフッ素含有スルホン酸を発生する化合物
活性光線又は放射線の作用によりフッ素含有スルホン酸を発生する化合物としては、例えば、下記の一般式(PAG3)で表されるヨードニウム塩、または一般式(PAG4)で表されるスルホニウム塩を挙げることができる。
【0122】
【化27】
Figure 2004109834
【0123】
式中、Ar、Arは、各々独立に、置換もしくは未置換のアリール基を示す。R203、R204、R205は、各々独立に、置換もしくは未置換のアルキル基、アリール基を示す。
は、少なくとも1つのフッ素原子を有するスルホン酸アニオンを示す。
またR203、R204、R205のうちの2つおよびAr、Arはそれぞれの単結合または置換基を介して結合してもよい。
Ar、Ar、R203、R204、R205としてのアリール基としては、好ましくは、炭素数6〜14のアリール基、アルキル基としては、好ましくは炭素数1〜8のアルキル基である。
好ましい置換基としては、アリール基に対しては炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜9のアルキルカルボニルアミノ基、ニトロ基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子及びフェニルチオ基であり、アルキル基に対しては炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数5〜14のアリール基、炭素数6〜15のアリールカルボニル基、カルボキシル基及びハロゲン原子を挙げることができる。
【0124】
のスルホン酸アニオンとしては、好ましくは、少なくとも1つのフッ素原子を有する炭素数1〜20の脂肪族炭化水素及び炭素数5〜20の芳香族炭化水素を挙げることができる。これらは置換基を有していてもよく、置換基としては、例えば、炭素数1〜10のフッ素置換していてもよいアルコキシ基、炭素数2〜11のフッ素置換していてもよいアルコキシカルボニル基、フェニルアミノ基、フェニルカルボニル基、ハロゲン原子、水酸基を挙げることができる。芳香族炭化水素に対しては、さらに炭素数1〜15のアルキル基を挙げることができる。
【0125】
以下に具体例を挙げるが、これらに限定されるものではない。
【0126】
【化28】
Figure 2004109834
【0127】
【化29】
Figure 2004109834
【0128】
【化30】
Figure 2004109834
【0129】
【化31】
Figure 2004109834
【0130】
【化32】
Figure 2004109834
【0131】
【化33】
Figure 2004109834
【0132】
【化34】
Figure 2004109834
【0133】
【化35】
Figure 2004109834
【0134】
【化36】
Figure 2004109834
【0135】
〔B1b〕活性光線または放射線の作用によりフッ素非含有スルホン酸を発生する化合物
活性光線または放射線の作用によりフッ素非含有スルホン酸を発生する化合物としては、例えば、先の一般式(PAG3)及び(PAG4)において、Zがフッ素原子を有しないスルホン酸アニオンであるヨードニウム塩及びスルホニウム塩を挙げることができる。
【0136】
具体例としては以下に示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0137】
【化37】
Figure 2004109834
【0138】
【化38】
Figure 2004109834
【0139】
【化39】
Figure 2004109834
【0140】
【化40】
Figure 2004109834
【0141】
【化41】
Figure 2004109834
【0142】
【化42】
Figure 2004109834
【0143】
【化43】
Figure 2004109834
【0144】
また、下記一般式(PAG5)で表されるジスルホン誘導体または一般式(PAG6)で表されるイミノスルホネート誘導体を挙げることができる。
【0145】
【化44】
Figure 2004109834
【0146】
式中、Ar、Arは各々独立に置換もしくは未置換のアリール基を示す。R206は置換もしくは未置換のアルキル基、アリール基を示す。Aは置換もしくは未置換のアルキレン基、アルケニレン基、アリーレン基を示す。
【0147】
具体例としては以下に示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0148】
【化45】
Figure 2004109834
【0149】
【化46】
Figure 2004109834
【0150】
【化47】
Figure 2004109834
【0151】
また、下記一般式(PAG7)で表されるジアゾジスルホン誘導体を挙げることができる。
【0152】
【化48】
Figure 2004109834
【0153】
式中、Rは、直鎖、分岐又は環状アルキル基、あるいは置換していてもよいアリール基を表す。
【0154】
具体例としては以下に示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0155】
【化49】
Figure 2004109834
【0156】
上記〔B1a〕及び〔B1b〕の化合物は、過ヨウ素酸塩を用いて芳香族化合物を反応させ、得られたヨードニウム塩を対応するスルホン酸に塩交換することにより合成可能である。
また、アリールマグネシウムブロミドなどのアリールグリニャール試薬と置換又は無置換のフェニルスルホキシドを反応させ、得られたトリアリールスルホニウムハライドを対応するスルホン酸と塩交換する方法で合成できる。また、置換又は無置換のフェニルスルホキシドと対応する芳香族化合物をメタンスルホン酸/五酸化二リンあるいは塩化アルミニウムなどの酸触媒を用いて縮合、塩交換する方法、ジアリールヨードニウム塩とジアリールスルフィドを酢酸銅などの触媒を用いて縮合、塩交換する方法などによって合成できる。
塩交換は、いったんハライド塩に導いた後に酸化銀などの銀試薬を用いてスルホン酸塩に変換する方法、あるいはイオン交換樹脂を用いることでも塩交換できる。また、塩交換に用いるスルホン酸あるいはスルホン酸塩は、市販のものを用いるか、あるいは市販のスルホン酸ハライドの加水分解などによって得ることができる。
【0157】
本発明に於いては、活性光線又は放射線の作用により有機スルホン酸を発生する化合物(B1)と共に、酸の作用により分解してカルボン酸を発生する化合物(B2)を使用することが好ましい。
酸の作用により分解してカルボン酸を発生する化合物(B2)としては、酸の作用により分解してフッ素含有カルボン酸を発生する化合物(B2a)と、酸の作用により分解してフッ素非含有カルボン酸を発生する化合物(B2b)とを挙げることができる。
【0158】
〔B2a〕酸の作用により分解してフッ素含有カルボン酸を発生する化合物
フッ素含有カルボン酸としては、フッ素置換された脂肪族カルボン酸と、フッ素置換された芳香族カルボン酸を挙げることができる。
【0159】
フッ素置換された脂肪族カルボン酸としては、酢酸、プロピオン酸、n−酪酸、イソ酪酸、バレリアン酸、トリメチル酢酸、カプロン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸等の脂肪族カルボン酸のフッ素置換物が挙げられる。これらは、水酸基、アルコキシ基、ハロゲン原子を置換基として有していてもよい。また、その脂肪族鎖の中に酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、カルボキシル基、スルホニル基などの連結基を含んでいるものが好ましい。
好ましいフッ素置換された脂肪族カルボン酸として、下記の一般式で表されるものを挙げることができる。
L−(CH)p(CF)q(CH)r−COOH
一般式中、Lは、水素原子又はフッ素原子を表す。p及びrは、各々独立に0〜15の整数、qは1〜15の整数を表す。この一般式におけるアルキル鎖の水素原子又はフッ素原子は、フッ素原子で置換されていてもよいアルキル基(好ましくは炭素数1〜5)、フッ素原子で置換されていてもよいアルコキシ基(好ましくは炭素数1〜5)、または、水酸基で置換されていてもよい。
上記フッ素置換された脂肪族カルボン酸としては、好ましくはその炭素数が2〜20、より好ましくは4〜20である飽和脂肪族カルボン酸のフッ素置換物であることが好ましい。この炭素数を4個以上とすることで、発生するカルボン酸分解性の拡散性が低下し、露光から後加熱までの経時による線幅変化をより抑制できる。なかでも、炭素数4〜18個の直鎖又は分岐飽和脂肪族カルボン酸のフッ素置換物が好ましい。
【0160】
フッ素置換された芳香族族カルボン酸としては、炭素数が7〜20、より好ましくは7〜15であり、更に好ましくは7〜11である芳香族カルボン酸のフッ素置換物であることが好ましい。具体的には、安息香酸、置換安息香酸、ナフトエ酸、置換ナフトエ酸、アントラセンカルボン酸、置換アントラセンカルボン酸(ここで、置換基としてはアルキル基、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、アリール基、アシル基、アシルオキシ基、ニトロ基、アルキルチオ基、アリールチオ基が挙げられる)等の芳香族カルボン酸のフッ素置換物が挙げられる。なかでも、安息香酸、置換安息香酸のフッ素置換物が好ましい。
【0161】
これらフッ素原子で置換された脂肪族或いは芳香族のカルボン酸は、カルボキシル基以外の骨格に存在する水素原子の1個以上がフッ素原子で置換されたものであり、特に好ましくはカルボキシル基以外の骨格に存在する水素原子すべてがフッ素原子で置換された脂肪族或いは芳香族のカルボン酸(パーフルオロ飽和脂肪族カルボン酸あるいはパーフルオロ芳香族カルボン酸)である。これにより、感度が一層優れるようになる。
【0162】
酸の作用により分解してフッ素含有カルボン酸を発生する化合物としては、上記のようなフッ素原子で置換された脂肪族或いは芳香族のカルボン酸のアニオンをカウンターアニオンとして有するオニウム塩化合物(スルホニウム塩、ヨードニウム塩等)、カルボン酸エステル基を有するイミドカルボキシレート化合物或いはニトロベンジルエステル化合物等が挙げられる。
より好ましくは下記一般式(I)〜(III)で表される化合物が挙げられる。これにより、感度、解像力、露光マージンが一層優れるようになる。この化合物は、酸の作用により分解して一般式(I)〜(III)のXに相当する少なくとも1つのフッ素原子で置換された飽和脂肪族或いは芳香族のカルボン酸を発生する。
【0163】
【化50】
Figure 2004109834
【0164】
(上記式中、R  〜R37は、各々独立に、水素原子、直鎖、分岐あるいは環状アルキル基、直鎖、分岐あるいは環状アルコキシ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、または−S−R38基を表す。ここでR38は直鎖、分岐、環状アルキル基またはアリール基を表す。Xは、少なくとも1つのフッ素原子で置換された脂肪族あるいは芳香族のカルボン酸のアニオンである。)
は、好ましくはパーフルオロ脂肪族カルボン酸あるいはパーフルオロ芳香族カルボン酸のアニオンであり、特に好ましくは炭素数4個以上のフッ素置換アルキルカルボン酸のアニオンである。
【0165】
一般式(I)〜(III)における、R〜R38の直鎖、分岐アルキル基としては、置換基を有してもよい、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基のような炭素数1〜4個のものが挙げられる。環状アルキル基としては、置換基を有してもよい、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基のような炭素数3〜8個のものが挙げられる。
〜R37のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基のような炭素数1〜4個のものが挙げられる。
〜R37のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子を挙げることができる。
38のアリール基としては、フェニル基、トリル基、メトキシフェニル基、ナフチル基等の炭素数6〜14個のものが挙げられる。アリール基は置換基を有してもよい。
これらの置換基として好ましくは、炭素数1〜4個のアルコキシ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、沃素原子)、炭素数6〜10個のアリール基、炭素数2〜6個のアルケニル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、ニトロ基等が挙げられる。
【0166】
本発明で使用される一般式(I)〜(III)で表されるヨードニウム化合物あるいはスルホニウム化合物は、その対アニオンXとして、少なくとも1つのフッ素原子で置換された飽和脂肪族あるいは芳香族のカルボン酸のアニオンを有する。これらのアニオンは、該カルボン酸(−COOH)の水素原子が離脱したアニオン(−COO)である。
【0167】
以下に、具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
一般式(I)で表される化合物の具体例(I−1f)〜(I〜36f):
【0168】
【化51】
Figure 2004109834
【0169】
一般式(II)で表される化合物の具体例(II−1f)〜(II〜67f):
【化52】
Figure 2004109834
【0170】
【化53】
Figure 2004109834
【0171】
【化54】
Figure 2004109834
【0172】
【化55】
Figure 2004109834
【0173】
一般式(III)で表される化合物の具体例(III−1f)〜(III〜4f):
【0174】
【化56】
Figure 2004109834
【0175】
その他の化合物の具体例(IV−1f)〜(V〜4f):
【0176】
【化57】
Figure 2004109834
【0177】
上記一般式(I)で表される化合物は、過ヨウ素酸塩を用いて芳香族化合物を反応させ、得られたヨードニウム塩を対応するカルボン酸に塩交換することにより合成可能である。
一般式(II)、一般式(III)で表される化合物は、例えば、アリールマグネシウムブロミドなどのアリールグリニャール試薬と置換又は無置換のフェニルスルホキシドを反応させ、得られたトリアリールスルホニウムハライドを対応するカルボン酸と塩交換する方法で合成できる。また、置換又は無置換のフェニルスルホキシドと対応する芳香族化合物をメタンスルホン酸/五酸化二リンあるいは塩化アルミニウムなどの酸触媒を用いて縮合、塩交換する方法、ジアリールヨードニウム塩とジアリールスルフィドを酢酸銅などの触媒を用いて縮合、塩交換する方法などによって合成できる。
塩交換は、いったんハライド塩に導いた後に酸化銀などの銀試薬を用いてカルボン酸塩に変換する方法、あるいはイオン交換樹脂を用いることでも塩交換できる。また、塩交換に用いるカルボン酸あるいはカルボン酸塩は、市販のものを用いるか、あるいは市販のカルボン酸ハライドの加水分解などによって得ることができる。
【0178】
アニオン部分としてのフッ素置換されたカルボン酸は、テロメリゼーション法(テロマー法ともいわれる)もしくはオリゴメリゼーション法(オリゴマー法ともいわれる)により製造されたフルオロ脂肪族化合物から導かれるものを用いたものも好ましい。これらのフルオロ脂肪族化合物の製造法に関しては、例えば、「フッ素化合物の合成と機能」(監修:石川延男、発行:株式会社シーエムシー、1987)の117〜118ページや、「Chemistry of Organic Fluorine  Compounds  II」(Monograph 187,Ed by Milos Hudlicky and Attila E. Pavlath, American Chemical Society 1995)の747−752ページに記載されている。テロメリゼーション法とは、沃化物等の連鎖移動常数の大きいアルキルハライドをテローゲンとして、テトラフルオロエチレン等のフッ素含有ビニル化合物のラジカル重合を行い、テロマーを合成する方法である(Scheme−1に例を示した)。テロマー法による合成においては炭素鎖長の異なる複数の化合物の混合物が得られるが、これを混合物のまま使用してもよいし、精製して用いてもよい。
【0179】
〔B2b〕酸の作用により分解してフッ素非含有カルボン酸を発生する化合物酸の作用により分解してフッ素非含有カルボン酸を発生する化合物としては、例えば、下記一般式(AI)〜(AV)で示される化合物を挙げることができる。
【0180】
【化58】
Figure 2004109834
【0181】
上記式において、R301 〜R337は、各々独立に水素原子、直鎖、分岐あるいは環状アルキル基、直鎖、分岐あるいは環状アルコキシ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、または−S−R基を表す。Rは直鎖、分岐、環状アルキル基またはアリール基を表す。
Ra、Rbは、各々独立に水素原子、ニトロ基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい、アルキル基、アルコキシ基を表す。Rc、Rdは、各々独立にハロゲン原子、置換基を有していてもよい、アルキル基又はアリール基を表す。RcとRdとが結合して芳香環、単環あるいは多環の環状炭化水素(これらの環内には酸素原子、窒素原子を含んでいてもよい)を形成してもよい。Y、Yは、炭素原子を表し、Y−Y結合は、単結合でも2重結合でもよい。上記Xは、下記式で示されるカルボン酸化合物がアニオンになったものを表す。X、Xは、各々独立に、下記式で示されるカルボン酸化合物がカルボキシル基部分でエステル基となったものを表す。
【0182】
【化59】
Figure 2004109834
【0183】
【化60】
Figure 2004109834
【0184】
上記式中、R338は、炭素数1〜30の直鎖状、分岐状あるいは環状のアルキル基(ここで、アルキル基の鎖中に酸素原子、窒素原子を含んでいてもよい)、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルケニル基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキニル基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状あるいは環状のアルコキシル基、前記アルキル基の水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子および/または水酸基で置換された基、前記アルケニル基の水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子および/または水酸基で置換された基、あるいは炭素数6〜20の置換もしくは非置換のアリール基を示す。ここで、アリール基の置換基としてはアルキル基、ニトロ基、水酸基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子を挙げることができる。
【0185】
339は、単結合あるいは、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状あるいは環状のアルキレン基(ここで、アルキレン基の鎖中に酸素原子、窒素原子を含んでいてもよい)、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルケニレン基、前記アルキレン基の水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子および/または水酸基で置換された基、前記アルケニレン基の水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子で置換された基、あるいは炭素数2〜20のアルコキアルキレン基を示し、複数存在するR338、R339は相互に同一でも異なってもよい。
【0186】
340は水酸基またはハロゲン原子を示し、複数存在するR340は相互に同一でも異なってもよい。m、n、pおよびqは各々独立に、0〜3の整数で、m+n≦5、p+q≦5である。zは0または1である。
【0187】
前記一般式(AI)〜(AV)における、R301〜R337、Ra、Rb、Rc、Rd、Rにおける直鎖、分岐アルキル基としては、置換基を有してもよい、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基のような炭素数1〜4個のものが挙げられる。環状アルキル基としては、置換基を有してもよい、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基のような炭素数3〜8個のものが挙げられる。
301〜R337、Ra、Rbのアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基のような炭素数1〜4個のものが挙げられる。
301〜R337、Ra、Rb、Rc、Rdのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子を挙げることができる。
、Rc、Rdのアリール基としては、フェニル基、トリル基、メトキシフェニル基、ナフチル基のような置換基を有してもよい炭素数6〜14個のものが挙げられる。
これらの置換基として好ましくは、炭素数1〜4個のアルコキシ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、沃素原子)、炭素数6〜10個のアリール基、炭素数2〜6個のアルケニル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、ニトロ基等が挙げられる。
【0188】
RcとRdとが結合して形成する、芳香環、単環あるいは多環の環状炭化水素(これらの環内には酸素原子、窒素原子を含んでいてもよい)としては、ベンゼン構造、ナフタレン構造、シクロヘキサン構造、ノルボルネン構造、オキサビシクロ構造等が挙げられる。
【0189】
本発明で使用される一般式(AI)〜(AIII)で表されるスルホニウム、ヨードニウム化合物は、その対アニオンXとして、上記式(C1)〜(C10)で示されるカルボン酸化合物のうち少なくとも1種の化合物のカルボキシル基(−COOH)がアニオン(−COO)となったものを含む。
本発明で使用される一般式(AIV)〜(AV)で表される化合物は、置換基X、Xとして、上記式(C1)〜(C10)で示されるカルボン酸化合物のうち少なくとも1種の化合物のカルボキシル基(−COOH)がエステル基(−COO−)となった置換基を含む。
【0190】
338における、炭素数1〜30の直鎖状、分岐状あるいは環状のアルキル基(ここで、アルキル基の鎖中に酸素原子、窒素原子を含んでいてもよい)としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ドデシル、1−エトキシエチル、アダマンチル等が挙げられる。
炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルケニル基としては、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、シクロヘキセン等が挙げられる。
炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキニル基としては、アセチレン、プロペニレン等が挙げられる。
炭素数1〜20の直鎖状、分岐状あるいは環状のアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブトキシ、シクロヘキシルオキシ、イソブトキシ、ドデシルオキシ等が挙げられる。
炭素数6〜20の置換もしくは非置換のアリール基としては、フェニル、ナフチル、アントラニル等が挙げられる。
アリール基の置換基としてはアルキル基、ニトロ基、水酸基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子を挙げることができる。
【0191】
339における、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状あるいは環状のアルキレン基(ここで、アルキレン基の鎖中に酸素原子、窒素原子を含んでいてもよい)、としては、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン、エトキシエチレン、シクロヘキシレン等が挙げられる。
炭素数1〜20の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルケニレン基としては、ビニレン、アリレン等が挙げられる。
【0192】
具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0193】
【化61】
Figure 2004109834
【0194】
【化62】
Figure 2004109834
【0195】
【化63】
Figure 2004109834
【0196】
【化64】
Figure 2004109834
【0197】
【化65】
Figure 2004109834
【0198】
一般式(AI)、一般式(AII)、一般式(AIII)で表される化合物は、米国特許第3,734,928号明細書に記載の方法、Macromolecules, vol. 10,1307(1977), Journal of Organic Chemistry, vol. 55, 4222(1990), J. Radiat. Curing, vol. 5(1), 2(1978) に記載の方法などを用い、更にカウンターアニオンを交換することにより合成できる。一般式(AIV)、一般式(AV)で表される化合物は、N−ヒドロキシイミド化合物とカルボン酸クロリドを塩基性条件で反応させる、あるいはニトロベンジルアルコールとカルボン酸クロリドを塩基性条件下反応させることにより得られる。
【0199】
B1a成分とB1b成分との添加量の質量比、又は、B1成分とB2成分の添加量の質量比は、各々、通常1/1〜100/0、好ましくは1/1〜10/1、特に好ましくは2/1〜5/1である。
B1成分とB2成分の合計量は、組成物全固形分に対し、通常0.5〜20質量%、好ましくは0.75〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%の範囲である。
B1成分及びB2成分は各々複数種含有してもよい。
【0200】
〔3〕溶剤(C成分)
本発明の組成物は、上記各成分を溶解する溶剤に溶かして支持体上に塗布する。ここで使用する溶剤としては、1−メトキシ−2−プロパノールアセテート(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)、1−メトキシ−2−プロパノール(プロピレングリコールモノメチルエーテル)、エチレンジクロライド、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、2−ヘプタノン、γ−ブチロラクトン、メチルエチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、2−メトキシエチルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トルエン、酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン等が好ましく、1−メトキシ−2−プロパノールアセテート、1−メトキシ−2−プロパノールが特に好ましい。これらの溶剤は、単独あるいは混合して使用される。混合して使用する場合、1−メトキシー2−プロパノールアセテートを含むもの、または1−メトキシ−2−プロパノールを含むものが好ましい。
【0201】
〔4〕フッ素系及び/又はシリコン系界面活性剤(D成分)
本発明のポジ型レジスト組成物は、少なくとも上記成分(A)〜(C)を含有するが、更に(D)フッ素系及び/又はシリコン系界面活性剤(フッ素系界面活性剤及びシリコン系界面活性剤、フッ素原子と珪素原子の両方を含有する界面活性剤)のいずれか、あるいは2種以上を含有することが好ましい。
本発明のポジ型レジスト組成物が上記(D)界面活性剤とを含有することにより、250nm以下、特に220nm以下の露光光源の使用時に、良好な感度及び解像度で、密着性及び現像欠陥の少ないレジストパターンを与えることが可能となる。
これらの(D)界面活性剤として、例えば特開昭62−36663号公報、特開昭61−226746号公報、特開昭61−226745号公報、特開昭62−170950号公報、特開昭63−34540号公報、特開平7−230165号公報、特開平8−62834号公報、特開平9−54432号公報、特開平9−5988号公報、特開2002−277862号公報、米国特許第5405720号明細書、同5360692号明細書、同5529881号明細書、同5296330号明細書、同5436098号明細書、同5576143号明細書、同 5294511号明細書、同5824451号明細書記載の界面活性剤を挙げることができ、下記市販の界面活性剤をそのまま用いることもできる。
使用できる市販の界面活性剤として、例えばエフトップEF301、EF303、(新秋田化成(株)製)、フロラードFC430、431(住友スリーエム(株)製)、メガファックF171、F173、F176、F189、R08(大日本インキ化学工業(株)製)、サーフロンS−382、SC101、102、103、104、105、106(旭硝子(株)製)、トロイゾルS−366(トロイケミカル(株)製)等のフッ素系界面活性剤又はシリコン系界面活性剤を挙げることができる。またポリシロキサンポリマーKP−341(信越化学工業(株)製)もシリコン系界面活性剤として用いることができる。
【0202】
また、界面活性剤としては、上記に示すような公知のものの他に、テロメリゼーション法(テロマー法ともいわれる)もしくはオリゴメリゼーション法(オリゴマー法ともいわれる)により製造されたフルオロ脂肪族化合物から導かれたフルオロ脂肪族基を有する重合体を用いた界面活性剤を用いることが出来る。フルオロ脂肪族化合物は、特開2002−90991号公報に記載された方法によって合成することが出来る。
フルオロ脂肪族基を有する重合体としては、フルオロ脂肪族基を有するモノマーと(ポリ(オキシアルキレン))アクリレート及び/又は(ポリ(オキシアルキレン))メタクリレートとの共重合体が好ましく、不規則に分布しているものでも、ブロック共重合していてもよい。また、ポリ(オキシアルキレン)基としては、ポリ(オキシエチレン)基、ポリ(オキシプロピレン)基、ポリ(オキシブチレン)基などが挙げられ、また、ポリ(オキシエチレンとオキシプロピレンとオキシエチレンとのブロック連結体)やポリ(オキシエチレンとオキシプロピレンとのブロック連結体)基など同じ鎖長内に異なる鎖長のアルキレンを有するようなユニットでもよい。さらに、フルオロ脂肪族基を有するモノマーと(ポリ(オキシアルキレン))アクリレート(又はメタクリレート)との共重合体は2元共重合体ばかりでなく、異なる2種以上のフルオロ脂肪族基を有するモノマーや、異なる2種以上の(ポリ(オキシアルキレン))アクリレート(又はメタクリレート)などを同時に共重合した3元系以上の共重合体でもよい。
例えば、市販の界面活性剤として、メガファックF178、F−470、F−473、F−475、F−476、F−472(大日本インキ化学工業(株)製)を挙げることができる。さらに、C13基を有するアクリレート(又はメタクリレート)と(ポリ(オキシアルキレン))アクリレート(又はメタクリレート)との共重合体、C13基を有するアクリレート(又はメタクリレート)と(ポリ(オキシエチレン))アクリレート(又はメタクリレート)と(ポリ(オキシプロピレン))アクリレート(又はメタクリレート)との共重合体、C17基を有するアクリレート(又はメタクリレート)と(ポリ(オキシアルキレン))アクリレート(又はメタクリレート)との共重合体、C17基を有するアクリレート(又はメタクリレート)と(ポリ(オキシエチレン))アクリレート(又はメタクリレート)と(ポリ(オキシプロピレン))アクリレート(又はメタクリレート)との共重合体、などを挙げることができる。
【0203】
(D)界面活性剤の使用量は、ポジ型レジスト組成物全量(溶剤を除く)に対して、好ましくは0.0001〜2質量%、より好ましくは0.001〜1質量%である。
【0204】
〔5〕酸拡散抑制剤(E)
本発明の組成物には、活性光線又は放射線の照射後、加熱処理までの経時による性能変動(パターンのT−top形状形成、感度変動、パターン線幅変動等)や塗布後の経時による性能変動、更には活性光線又は放射線の照射後、加熱処理時の酸の過剰な拡散(解像度の劣化)を防止する目的で、酸拡散抑制剤を添加することが好ましい。酸拡散抑制剤としては、有機塩基性化合物であり、例えば塩基性窒素を含有する有機塩基化合物であり、共役酸のpKa値で4以上の化合物が好ましく使用される。
具体的には下記式(A)〜(E)の構造を挙げることができる。
【0205】
【化66】
Figure 2004109834
【0206】
ここで、R250 、R251 及びR252 は、同一でも異なってもよく、水素原子、炭素数1〜6個のアルキル基、炭素数1〜6個のアミノアルキル基、炭素数1〜6個のヒドロキシアルキル基又は炭素数6〜20個の置換もしくは非置換のアリール基を表し、ここで、R251とR252は、互いに結合して環を形成してもよい。R253 、R254 、R255 及びR256 は、同一でも異なってもよく、炭素数1〜6個のアルキル基を表す。
更に好ましい化合物は、一分子中に異なる化学的環境の窒素原子を2個以上有する含窒素塩基性化合物であり、特に好ましくは、置換もしくは未置換のアミノ基と窒素原子を含む環構造の両方を含む化合物もしくはアルキルアミノ基を有する化合物である。
【0207】
好ましい具体例としては、置換もしくは未置換のグアニジン、置換もしくは未置換のアミノピリジン、置換もしくは未置換のアミノアルキルピリジン、置換もしくは未置換のアミノピロリジン、置換もしくは未置換のインダゾール、イミダゾール、置換もしくは未置換のピラゾール、置換もしくは未置換のピラジン、置換もしくは未置換のピリミジン、置換もしくは未置換のプリン、置換もしくは未置換のイミダゾリン、置換もしくは未置換のピラゾリン、置換もしくは未置換のピペラジン、置換もしくは未置換のアミノモルフォリン、置換もしくは未置換のアミノアルキルモルフォリン等が挙げられる。好ましい置換基は、アミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノ基、アミノアリール基、アリールアミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、アシロキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ニトロ基、水酸基、シアノ基である。
【0208】
特に好ましい化合物として、グアニジン、1,1−ジメチルグアニジン、1,1,3,3,−テトラメチルグアニジン、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、4−メチルイミダゾール、N−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、4,5−ジフェニルイミダゾール、2,4,5−トリフェニルイミダゾール、2−アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−アミノピリジン、2−ジメチルアミノピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、2−ジエチルアミノピリジン、2−(アミノメチル)ピリジン、2−アミノ−3−メチルピリジン、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−5−メチルピリジン、2−アミノ−6−メチルピリジン、3−アミノエチルピリジン、4−アミノエチルピリジン、
【0209】
3−アミノピロリジン、ピペラジン、N−(2−アミノエチル)ピペラジン、N−(2−アミノエチル)ピペリジン、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ピペリジノピペリジン、2−イミノピペリジン、1−(2−アミノエチル)ピロリジン、ピラゾール、3−アミノ−5−メチルピラゾール、5−アミノ−3−メチル−1−p−トリルピラゾール、ピラジン、2−(アミノメチル)−5−メチルピラジン、ピリミジン、2,4−ジアミノピリミジン、4,6−ジヒドロキシピリミジン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、N−アミノモルフォリン、N−(2−アミノエチル)モルフォリンなどが挙げられるがこれに限定されるものではない。
これらの含窒素塩基性化合物は、単独であるいは2種以上一緒に用いられる。
【0210】
酸発生剤と有機塩基性化合物の組成物中の使用割合は、(酸発生剤)/(有機塩基性化合物)(モル比)=2.5〜300であることが好ましい。該モル比が2.5未満では低感度となり、解像力が低下する場合があり、また、300を越えると露光後加熱処理までの経時でレジストパターンの太りが大きくなり、解像力も低下する場合がある。(酸発生剤)/(有機塩基性化合物)(モル比)は、好ましくは5.0〜200、更に好ましくは7.0〜150である。
【0211】
〔6〕非ポリマー型溶解抑止剤(X)
本発明のポジ型レジスト組成物には、さらに非ポリマー型溶解抑止剤を含有することが好ましい。ここで、非ポリマー型溶解抑止剤とは、3000以下の分子量を有する化合物に少なくとも2つ以上の酸分解性基が存在し、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が増大する化合物のことである。特に、母核中にフッ素原子が置換しているのが透明性の観点から好ましい。
添加量は、組成物中のポリマーに対して3〜50質量%が好ましく、より好ましくは5〜40質量%、さらに好ましくは7〜30質量%である。(X)成分を添加することにより感度、コンラストがさらに向上する。
【0212】
以下に、(X)成分の具体例を以下に示すが、本発明はこれら具体例に限定されるものではない。
【0213】
【化67】
Figure 2004109834
【0214】
〔7〕両性イオン化合物(Y)
本発明のポジ型レジスト組成物には、さらに両性イオン化合物を含有することが好ましい。ここで、両性イオン化合物とは1分子中にカチオン部とアニオン部を同時に含む化合物を示す。具体的にはアラニン、フェニルアラニン、アスパラギン、グリシン、バリンなどのアミノ酸の両性イオンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
添加量は、(B1)成分に対して3〜70モル%が好ましく、より好ましくは5〜50モル%、さらに好ましくは7〜40モル%である。(Y)成分を添加することにより感度、コントラストがさらに向上する。
【0215】
精密集積回路素子の製造などにおいてレジスト膜上へのパターン形成工程は、基板(例:シリコン/二酸化シリコン皮覆、ガラス基板、ITO基板等の透明基板等)上に、本発明のポジ型レジスト組成物を塗布し、次に活性光線又は放射線描画装置を用いて照射を行い、加熱、現像、リンス、乾燥することにより良好なレジストパターンを形成することができる。
【0216】
本発明のポジ型レジスト組成物のアルカリ現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルアミン等の第一アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−ブチルアミン等の第二アミン類、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン等の第三アミン類、ジメチルエタノールアミン、トリエタノーアミン等のアルコ−ルアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリン等の第四級アンモニウム塩、ピロール、ピペリジン等の環状アミン類、等のアルカリ類の水溶液を使用することができる。更に、上記アルカリ類の水溶液にイソプロピルアルコール等のアルコール類、ノニオン系等の界面活性剤を適当量添加して使用することもできる。
これらのアルカリ現像液の中で好ましくは第四アンモニウム塩、更に好ましくは、テトラメチルアンモニウムヒドロオキシド、コリンの水溶液である。
アルカリ現像液中のアルカリ濃度は、通常0.1〜20質量%、好ましくは0.2〜15質量%、さらに好ましくは0.5〜10質量%である。
アルカリ現像液のPHは、通常10.0〜15.0、好ましくは10.5〜14.5、さらに好ましくは11.0〜14.0である。
【0217】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明の内容がこれにより限定されるものではない。
【0218】
<モノマーの合成>
合成例1(モノマー(MA)の合成)
1,4−ジ[2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)−エチル]シクロヘキサン70g、2−クロロエチルビニルエーテル21.5g、水酸化ナトリウム6.7gをN,N−ジメチルアセトアミド160gに溶解させ、100℃で4時間加熱攪拌を行った。室温まで放冷した後、反応溶液を500mlの水に投入して有機物を分離させた。水層をさらに酢酸エチルで抽出し、分離した有機層と合わせ、硫酸マグネシウム30gを加えて脱水操作を行った。その後、溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して下記モノマー(MA)35.2gを得た(収率43%)。
【0219】
【化68】
Figure 2004109834
【0220】
合成例2(モノマー(MB)の合成)
1,4−ジ[2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)−エチル]シクロヘキサン124.9g(0.3mol)、エチルビニルエーテル432.6g(6mol)、酢酸パラジウム2.03g(0.009mol)、1,10−フェナンスロリン17.84g(0.09mol)を反応容器に添加し、10時間撹拌した。その後シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、下記モノマー(MB)を63.7g得た(収率48%)。
【0221】
【化69】
Figure 2004109834
<樹脂(A)の合成>
合成例1(樹脂(A−1)の合成)
モノマー(MA)30g(0.062mol)、2−(トリフルオロメチル)アクリル酸3,5−ジヒドロキシ−1−アダマンチルエステル14.17g(0.046mol)、2−(トリフルオロメチル)アクリル酸2−メチル−2−アダマンチルエステル13.34g(0.046mol)をテトラヒドロフラン60gに溶解し、反応系中を窒素置換した後、重合開始剤AIBNを0.85g(7.71mmol)を添加し、反応系中に窒素を流しながら65℃で8時間加熱した。その後室温まで冷却し、反応溶液をメタノール1.5L中に滴下した。ろ過により粉体を取り出して100℃で減圧乾燥し、33.36gの樹脂(A−1)を得た(収率58%)。得られた樹脂(A−1)のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定による重量平均分子量は8300、分散度は1.55であった。また、1H、13C−NMR解析によるモノマー(MA)/2−(トリフルオロメチル)アクリル酸3,5−ジヒドロキシ−1−アダマンチルエステル/2−(トリフルオロメチル)アクリル酸2−メチル−2−アダマンチルエステルの組成比は38/33/29であった。
加えるモノマーを変更する以外は同様の方法で、樹脂(A−2)〜(A−10)を得た。
【0222】
以下、樹脂(A−1)〜(A−10)の構造を示す。
【0223】
【化70】
Figure 2004109834
【0224】
【化71】
Figure 2004109834
【0225】
【化72】
Figure 2004109834
【0226】
下記表1に、樹脂(A−1)〜(A−10)の組成比、重量平均分子量、分散度を示す。
【0227】
【表1】
Figure 2004109834
【0228】
<比較例の樹脂>
比較例で使用した比較樹脂(1)〜(4)は、以下の通りである。
▲1▼比較樹脂(1)(KrFレジスト用樹脂) 重量平均分子量8500
【0229】
【化73】
Figure 2004109834
【0230】
▲2▼比較樹脂(2)(ArFレジスト用樹脂) 重量平均分子量8400
【0231】
【化74】
Figure 2004109834
【0232】
▲3▼比較樹脂(3) 重量平均分子量8700
【0233】
【化75】
Figure 2004109834
【0234】
▲4▼比較樹脂(4) 重量平均分子量8300
【0235】
【化76】
Figure 2004109834
【0236】
<B成分の合成>
合成例1 (トリフェニルスルホニウムノナフロロブタンスルホネート(VII−4)の合成)
トリフェニルスルホニウムヨージド20gをメタノール500mlに溶解させ、これに酸化銀12.5gを加えて室温で4時間攪拌した。反応液を濾過して銀化合物を除いた後、この溶液にノナフロロブタンスルホニックアシッド14.9gを加え、この溶液を濃縮した。得られた油状物にジイソプロピルエーテル300mlを加えて十分に攪拌した後、ジイソプロピルエーテルをデカントで除く操作を2回繰り返した。得られた油状物を減圧乾燥すると目的物が18g得られた。
【0237】
合成例2 (トリフェニルスルホニウム−4−ドデシルベンゼンスルホネート(PAG4−1)の合成)
トリフェニルスルホニウムヨージド10gをメタノール500mlに溶解させ、これに酸化銀4.44gを加えて室温で4時間攪拌した。反応液を濾過して銀化合物を除いた後、この溶液に4−ドデシルベンゼンスルホニックアシッド4.67gを加え、この溶液を濃縮した。得られた油状物にジイソプロピルエーテル300mlを加えて十分に攪拌した後、ジイソプロピルエーテルをデカントで除く操作を2回繰り返した。得られた油状物を減圧乾燥すると目的物が6g得られた。
【0238】
合成例3 (トリフェニルスルホニウムノナフロロペンタノエート(II−4f)の合成)
トリフェニルスルホニウムヨージド20gをメタノール500mlに溶解させ、これに酸化銀12.5gを加えて室温で4晴間撹拌した。反応液をろ過して銀化合物を除いた後、この溶液にノナフロロペンタノイックアシッド14.9gを加え、この溶液を濃縮した。得られた油状物にジイソプロピルエーテル300mlを加えて十分に撹拌した後、ジイソプロピビルエーテルをデカントで除く操作を2回繰り返した。得られた油状物を減圧乾燥すると目的物が18g得られた。
【0239】
実施例及び比較例
○透過率の測定
樹脂(A−1)〜(A−10)又は比較樹脂(1)、(2)各1.36gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25gに溶解し、0.1μmのポリテトラフルオロエチレンフィルターでろ過した後、スピンコーターによりフッ化カルシウムディスク上に塗布し、120℃、5分間で加熱乾燥して膜厚0.1μmの膜を得た。これらの塗膜をActon  CAMS−507スペクトロメーターで吸収を測定し、157nmにおける透過率を算出した。その結果を下記表2に示す。
【0240】
【表2】
Figure 2004109834
【0241】
表2から、本発明の樹脂を用いた塗膜の透過率は、157nmに十分な透明性を有することが分かる。
【0242】
○現像液の接触角測定
樹脂(A−1)〜(A−10)又は比較樹脂(3)、(4)各1.2g及びトリフェニルスルホニウムのノナフルオロブタンスルホネート塩0.024gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)19.6gに溶解し、0.1μmのポリテトラフルオロエチレンフィルターでろ過してレジスト溶液を調製した。ヘキサメチルジシラザン処理を施したシリコンウエハー上に各レジスト溶液をスピンコーターにより塗布し、ウエハーを120℃で60秒間加熱乾燥して0.1μmのレジスト膜を形成させた。次いで、これらの膜と2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液との接触角を測定した。その結果を下記表3に示す。
【0243】
【表3】
Figure 2004109834
【0244】
表3から、本発明のレジスト組成物を用いた塗膜は、現像液に対する親和性が高く、現像性に優れていることが判る。この効果は、樹脂中の極性基と現像液の親和性が関係するものと推定される。
【0245】
○ドライエッチング耐性の評価
本発明の樹脂(A−1)〜(A−10)又は比較樹脂(3)、(4)各3.2gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25gに溶解し、0.1μmのポリテトラフルオロエチレンフィルターでろ過した。各試料溶液をヘキサメチルジシラザン処理を施したシリコンウエハー上にスピンコーターを用いて塗布し、120℃で60秒間加熱乾燥して0.5μmの樹脂膜を形成させた。この樹脂膜に対し、エッチング装置を用い、エッチングガスをCHF/O=16/4とし、圧力20ミリトール、印加パワー100mW/cmの条件でエッチング処理した。これらレジストの膜厚変化からレジスト膜のエッチング速度を求めた。同条件でクレゾールノボラック(m/p比=4/6、重量平均分子量 5000)を使用した場合のエッチング速度との比(実施例または比較例の膜のエッチング速度/上記クレゾールノボラック膜のエッチング速度)を算出した。また、得られたサンプルの断面および表面を観察し、以下のように評価した。
○:樹脂膜表面の凸凹がほとんど観察されない
△:樹脂膜表面に若干の凸凹が見られる
×:樹脂膜表面の凸凹が顕著に見られる
その結果を下記表4に示す。
【0246】
【表4】
Figure 2004109834
【0247】
表4から、本発明の樹脂を用いた塗膜は、良好なドライエッチング耐性を示し、エッチング後の膜の表面形状も良好なことが分かる。
【0248】
○画像形成性評価
下記表5に示すように、樹脂(A−1)〜(A−10)又は比較樹脂(1)〜(4)各1.2g及び(B1)成分0.024g、場合により(X)非ポリマー型溶解抑止剤0.24g、更なる(B1)成分若しくは(B2)成分0.006gを加え、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート19.6gに溶解し、0.1μmのポリテトラフルオロエチレンフィルターでろ過してレジスト溶液を調製した後、スピンコーターによりウエハーに塗布した。
上記塗布したウエハーを120℃で60秒間加熱乾燥して0.1μmのレジスト膜を形成させた。このレジスト膜に対し、157nmのレーザー露光・溶解挙動解析装置VUVES−4500(リソテックジャパン製)を用い、157nm露光による感度、露光部/未露光部の溶解コントラストを評価した。
ここでいう感度とは、露光後のウエハーを130℃で90秒間加熱乾燥した後、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いて23℃で60秒間現像を行い、純水で30秒間リンスし乾燥させた後に膜厚測定を行った場合、膜厚がゼロになる最小の露光量を指す。
ここでいうコントラストとは、露光量−溶解速度曲線の傾き(tanθ)を指す。その結果を表5に示す。
【0249】
【表5】
Figure 2004109834
【0250】
表5から、本発明の組成物を用いたレジスト膜は、高感度、高コントラストを示すことが分かる。
【0251】
【発明の効果】
本発明により、現像液との親和性、感度、コントラスト、ドライエッチング耐性の諸特性に優れたポジ型レジスト組成物を提供できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a positive resist composition suitably used in microlithography processes such as the production of VLSI and high-capacity microchips, and other photofabrication processes. More specifically, the present invention relates to a positive resist composition capable of forming a highly refined pattern using vacuum ultraviolet light of 160 nm or less.
[0002]
[Prior art]
Integrated circuits have been increasingly integrated, and in manufacturing semiconductor substrates such as VLSI, processing of ultrafine patterns having a line width of less than a quarter micron has been required. As one of means for miniaturizing a pattern, it is known to shorten the wavelength of an exposure light source used in forming a resist pattern.
[0003]
For example, in the production of a semiconductor device having a degree of integration up to 64 Mbits, i-line (365 nm) of a high-pressure mercury lamp has been used as a light source until now. As a positive resist corresponding to this light source, a number of compositions containing a novolak resin and a naphthoquinonediazide compound as a photosensitive material have been developed, and have achieved sufficient results in processing line widths of up to about 0.3 μm. . Further, in the manufacture of a semiconductor device having an integration degree of 256 Mbit or more, KrF excimer laser light (248 nm) has been adopted as an exposure light source instead of i-line.
In addition, for the purpose of manufacturing semiconductors with a degree of integration of 1 Gbit or more, the use of ArF excimer laser light (193 nm), which is a light source with a shorter wavelength in recent years, and F2 excimer laser light (to form a pattern of 0.1 μm or less) 157 nm) is under consideration.
[0004]
In accordance with the shortening of the wavelength of these light sources, the constituent components of the resist material and the compound structure thereof have also changed greatly.
As a resist composition for exposure with KrF excimer laser light, a resin mainly composed of poly (hydroxystyrene) having a low absorption in the 248 nm region and protected with an acid-decomposable group is used as a main component. Compositions combining so-called generated compounds (photoacid generators), so-called chemically amplified resists, have been developed.
[0005]
Further, as a resist composition for ArF excimer laser light (193 nm) exposure, there is a chemically amplified resist using an acid-decomposable resin in which an alicyclic structure having no absorption at 193 nm is introduced into the main chain or side chain of a polymer. It has been developed.
[0006]
F2With respect to excimer laser light (157 nm), the above alicyclic resin also has a large absorption in the 157 nm region, and it has been found that this is insufficient to obtain the target pattern of 0.1 μm or less. Non-Patent Document 1 (Proc. SPIE. Vol. 3678. p. 13 (1999)) reports that a resin introduced with a fluorine atom (perfluoro structure) has sufficient transparency at 157 nm. Non-Patent Document 2 (Proc. SPIE. Vol. 3999. 330 (2000)), Non-Patent Document 3 (Proc. SPIE. Vol. 3999. 357 (2000)), Non-Patent Document 4 (Proc) SPIE Vol.3999, page 365 (2000)), Patent Document 1 (International Publication No. 00/17712) It proposed in brochure) or the like, study of Reshisuto composition containing a fluorine-containing resin have been made.
[0007]
However, conventional resist compositions containing a fluororesin have been desired to be improved in various properties such as developer affinity, image formability, and dry etching resistance.
[0008]
[Non-Patent Document 1]
"Proc. SPIE", Volume 3678, page 13, (1999)
[Non-Patent Document 2]
“Proc. SPIE”, 3999, 330, (2000)
[Non-Patent Document 3]
“Proc. SPIE”, 3999, 357, (2000)
[Non-Patent Document 4]
"Proc. SPIE", Volume 3999, page 365, (2000)
[Patent Document 1]
International Publication No. 00/17712 pamphlet
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the object of the present invention is 160 nm or less, particularly F2It is to provide a positive resist composition suitable for use with an exposure light source of excimer laser light (157 nm). Specifically, it exhibits sufficient transparency when using a light source of 157 nm, and has an affinity for developer and image formation. An object of the present invention is to provide a positive resist composition having excellent dry etching resistance.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive investigations while paying attention to the above characteristics, the present inventors have found that the object of the present invention can be achieved by using the following specific composition, and have reached the present invention.
That is, the present invention has the following configuration.
[0011]
(1) (A) The repeating unit represented by the following general formula (I) and the following general formula (A1And a resin whose solubility in an alkali developer is increased by the action of an acid, each having at least one repeating unit having a partial structure represented by
(B) A compound that generates an acid by the action of actinic rays or radiation
A positive resist composition comprising:
[0012]
[Chemical formula 5]
Figure 2004109834
[0013]
In general formula (I),
R1~ R3Each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group or an alkyl group.
R21~ R26Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom or an alkyl group. However, R21~ R26At least one of is a fluorine atom.
R27~ R32Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom or an alkyl group. However, R27~ R32At least one of is a fluorine atom.
L1And L2Each independently represents a single bond or a divalent linking group.
Za represents a hydrogen atom or a non-acid-decomposable organic group.
n represents 0 or 1.
General formula (A1)During,
R4~ R5Each independently represents an alkyl group.
Z1Represents a p + 1 valent alicyclic hydrocarbon group.
When there are a plurality of Xs, each independently represents a fluorine atom, a chlorine atom, a hydroxyl group, a cyano group, an alkoxy group or an alkyl group. However, at least one of X is not an alkyl group.
m represents 0 or 1.
p represents an integer of 1 to 4.
[0014]
(2) General formula (A1The positive resist composition as described in (1), wherein the repeating unit having a partial structure represented by (II) is represented by the following general formula (II), (III), (IV) or (V) Stuff.
[0015]
[Chemical 6]
Figure 2004109834
[0016]
In general formula (II),
Rb each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom or an organic group.
L3Represents a single bond or a divalent linking group.
A1Is the above general formula (A1) Represents a partial structure represented by
k represents 0 or 1.
In general formula (III),
R6~ R8Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom, a chlorine atom, a cyano group or an alkyl group in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom. However, R6~ R8At least one of is not a hydrogen atom.
A1Is the above general formula (A1) Represents a partial structure represented by
In general formula (IV),
R9~ R11Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom, a chlorine atom, a cyano group or an alkyl group in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom. However, R9~ R11At least one of is not a hydrogen atom.
Ra represents a hydrogen atom, an alkyl group, a cycloalkyl group, an aryl group or an aralkyl group.
A1Is the above general formula (A1) Represents a partial structure represented by
In general formula (V),
R12~ R14Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom, a chlorine atom, a cyano group or an alkyl group in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom.
Y represents a single bond, —O— or —N (Ra) —. Ra represents a hydrogen atom, an alkyl group, a cycloalkyl group, an aryl group or an aralkyl group.
A1Is the above general formula (A1) Represents a partial structure represented by
[0017]
(3) The positive resist composition as described in (1) or (2), wherein the resin as the component (A) further has a repeating unit represented by the following general formula (VI) or (VII): Stuff.
[0018]
[Chemical 7]
Figure 2004109834
[0019]
In general formula (VI),
RX1, RX2, RY1Each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group or an alkyl group. However, RX1, RX2, RY1At least one of them has a fluorine atom.
Z2Represents an atomic group that forms an alicyclic hydrocarbon group with a carbon atom.
RZ1Represents an alkyl group.
RZ2Each independently represents an alkyl group when there are a plurality of groups.
p1 represents 0 or an integer of 1 to 3.
In general formula (VII),
RX3, RX4, RY2Each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group or an alkyl group. However, RX3, RX4, RY2At least one of them has a fluorine atom.
PZ3, PZ4Each independently represents an alkyl group.
Z3Is p2+1 represents an alicyclic hydrocarbon group.
PZ5Each independently represents an alkyl group when there are a plurality of groups.
p2Represents 0 or an integer of 1 to 4.
[0020]
(4) The positive resist composition as described in any one of (1) to (3), wherein the resin of the component (A) further has a repeating unit represented by the following general formula (I ′) Stuff.
[0021]
[Chemical 8]
Figure 2004109834
[0022]
In general formula (I ′),
R1~ R3Each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group or an alkyl group.
R21~ R26Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom or an alkyl group. However, R21~ R26At least one of is a fluorine atom.
R27~ R32Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom or an alkyl group. However, R27~ R32At least one of is a fluorine atom.
L1And L2Each independently represents a single bond or a divalent linking group.
Zb represents an acid-decomposable group.
n represents 0 or 1.
[0023]
(5) L in the repeating unit represented by the general formula (I) or (I ′)2The positive resist composition as described in any one of (1) to (4) above, which contains a cycloalkylene group.
[0024]
The preferred embodiments of the present invention will be further described below.
(6) The positive resist composition as described in any one of (1) to (5), wherein the general formula (I) is represented by the following general formula (I-1).
[0025]
[Chemical 9]
Figure 2004109834
[0026]
In general formula (I-1),
L1Represents a single bond or a divalent linking group.
Za represents a hydrogen atom or a non-acid-decomposable organic group.
[0027]
(7) The positive resist composition as described in any one of (4) to (6), wherein the general formula (I ′) is represented by the following general formula (I′-1).
[0028]
Embedded image
Figure 2004109834
[0029]
In general formula (I′-1),
L1Represents a single bond or a divalent linking group.
Zb represents an acid-decomposable group.
[0030]
(8) General formula (A1Z in1Z in the general formula (VI)2And a carbon atom to form an alicyclic hydrocarbon group or Z in the general formula (VII)3Is a adamantane residue, The positive resist composition as described in any one of (1) to (7).
[0031]
(9) General formula (A1The positive resist composition as described in any one of (1) to (8), wherein at least one of X's in () is a hydroxy group.
[0032]
(10) The positive resist composition as described in any one of (1) to (9), further comprising a non-polymer type dissolution inhibitor.
[0033]
(11) (B) as a compound that generates an acid by the action of actinic rays or radiation, (B1) containing a compound that generates an organic sulfonic acid by the action of an actinic ray or radiation (1) to The positive resist composition according to any one of (10).
[0034]
(12) (B1) As a compound that generates organic sulfonic acid by the action of actinic rays or radiation, a compound that generates organic sulfonic acid having a fluorine atom by the action of actinic rays or radiation, and fluorine by the action of actinic rays or radiation The positive resist composition as described in (11), which contains at least one compound capable of generating an organic sulfonic acid having no atoms.
[0035]
(13) The positive resist composition as described in (11) or (12), further comprising (B2) a compound that generates carboxylic acid by the action of actinic rays or radiation.
[0036]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[1] (A) The repeating unit represented by the general formula (I) and the general formula (A1And a resin whose solubility in an alkaline developer is increased by the action of an acid, each having at least one repeating unit having a partial structure represented by
The positive resist composition of the present invention comprises a repeating unit represented by the general formula (I) and a general formula (A1And a resin (hereinafter also referred to as “acid-decomposable resin”) that has at least one repeating unit having a partial structure represented by the formula (1) and that increases the solubility in an alkali developer by the action of an acid.
[0037]
In general formula (I), R1~ R3Each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group or an alkyl group. R21~ R26Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom or an alkyl group. However, R21~ R26At least one of is a fluorine atom. R27~ R32Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom or an alkyl group. However, R27~ R32At least one of is a fluorine atom. L1And L2Each independently represents a single bond or a divalent linking group. Za represents a hydrogen atom or a non-acid-decomposable organic group. n represents 0 or 1. n is preferably 1.
[0038]
R1~ R3Examples of the halogen atom include a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom and an iodine atom.
[0039]
R1~ R3, R21~ R26, R27~ R32As the alkyl group, a linear or branched alkyl group having 1 to 4 carbon atoms is preferable, and examples thereof include a methyl group, an ethyl group, a propyl group, an n-butyl group, and a sec-butyl group. .
R1~ R3, R21~ R26, R27~ R32The alkyl group may have a further substituent such as a halogen atom.
[0040]
R21~ R26, R27~ R32Is preferably a fluorine atom.
[0041]
L1And L2Examples of the divalent linking group include an alkylene group, a cycloalkylene group, an arylene group, and an ether group, a thioether group, a carbonyl group, an ester group, an amide group, a sulfonamide group, a urethane group, and a urea group. Combinations can be mentioned. The alkylene group is preferably an alkylene group having 1 to 8 carbon atoms, and examples thereof include a methylene group, an ethylene group, a propylene group, a butylene group, a hexylene group, and an octylene group. The cycloalkylene group is preferably a cycloalkylene group having 5 to 15 carbon atoms, such as a cyclopentylene group, a cyclohexylene group, a norbornane residue, an adamantane residue, a tricyclodecane residue, a tetracyclododecane residue, etc. Can be mentioned. The arylene group is preferably an arylene group having 6 to 15 carbon atoms, and examples thereof include a phenylene group, a tolylene group, and a naphthylene group.
[0042]
L1Is preferably a single bond or an alkylene group such as an ethylene group.
L2Is preferably a cyclohexylene group, a norbornane residue or an adamantane residue, more preferably a cyclohexylene group or an adamantane residue.
[0043]
The non-acid-decomposable organic group of Za is an organic group that is not decomposed by the action of an acid, for example, an alkyl group, an aryl group, an aralkyl group, an alkoxy group that is not decomposed by the action of an acid, An alkoxycarbonyl group, an amide group, a cyano group, etc. can be mentioned. The alkyl group is preferably a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 10 carbon atoms. For example, a methyl group, an ethyl group, a propyl group, an n-butyl group, a sec-butyl group, a hexyl group, 2- Examples thereof include an ethylhexyl group, an octyl group, a cyclopropyl group, a cyclobutyl group, a cyclohexyl group, and an adamantyl group. The aryl group is preferably an aryl group having 6 to 14 carbon atoms, and examples thereof include a phenyl group, a naphthyl group, and an anthracenyl group. The aralkyl group is preferably an aralkyl group having 6 to 12 carbon atoms, and examples thereof include a benzyl group, a phenethyl group, and a cumyl group. The alkoxy group in the alkoxy group and the alkoxycarbonyl group is preferably an alkoxy group having 1 to 5 carbon atoms, and examples thereof include a methoxy group, an ethoxy group, a propoxy group, an n-butoxy group, and an isobutoxy group.
[0044]
The general formula (I) is preferably represented by the general formula (I-1).
In general formula (I-1), L1Represents a single bond or a divalent linking group. Za represents a hydrogen atom or a non-acid-decomposable organic group. L1And Za are L in the general formula (I).1And Za is synonymous.
[0045]
Monomers (vinyl ethers) corresponding to the repeating units represented by the general formula (I) include, for example, a condensation reaction between commercially available chloroethyl vinyl ether and various alcohols, vinyl ethers and various alcohols that are readily available, and Hg, Pd. , And Ir can be synthesized by an exchange reaction using a catalyst such as Ir.
[0046]
Hereinafter, although the specific example of the repeating unit represented by general formula (I) is given, this invention is not limited to this.
[0047]
Embedded image
Figure 2004109834
[0048]
Embedded image
Figure 2004109834
[0049]
General formula (A1) Medium, R4~ R5Each independently represents an alkyl group. Z1Represents a p + 1 valent alicyclic hydrocarbon group. When there are a plurality of Xs, each independently represents a fluorine atom, a chlorine atom, a hydroxyl group, a cyano group, an alkoxy group or an alkyl group. However, at least one of X is not an alkyl group. m represents 0 or 1. p represents an integer of 1 to 4.
[0050]
R4~ R5The alkyl group is preferably an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, and examples thereof include a methyl group, an ethyl group, a propyl group, an n-butyl group, a sec-butyl group, a hexyl group, a 2-ethylhexyl group, and an octyl group. Can be mentioned.
R4~ R5The alkyl group may have a further substituent such as a halogen atom or a cyano group.
[0051]
Z1The p + 1 valent alicyclic hydrocarbon group may be monocyclic or polycyclic. Specific examples include those having an alicyclic structure such as monocyclo, bicyclo, tricyclo, and tetracyclo having 5 or more carbon atoms. The carbon number is preferably 6-30, and particularly preferably 7-25.
Below, the specific example of an alicyclic structure is shown.
[0052]
Embedded image
Figure 2004109834
[0053]
Embedded image
Figure 2004109834
[0054]
Embedded image
Figure 2004109834
[0055]
Z1Examples of the alicyclic hydrocarbon group include an adamantyl group, a noradamantyl group, a decalin residue, a tricyclodecanyl group, a tetracyclododecanyl group, a norbornyl group, a cedrol group, a cyclohexyl group, a cycloheptyl group, and a cyclooctyl group. Examples thereof include residues obtained by further removing some hydrogen atoms from a group, cyclodecanyl group, cyclododecanyl group and the like. Z1The alicyclic hydrocarbon group is preferably an adamantane residue, tricyclodecane residue, tetracyclododecane residue or norbornane residue, more preferably an adamantane residue.
[0056]
The alkyl group for X may be linear, branched or cyclic.
The linear or branched alkyl group is preferably an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, specifically, methyl group, ethyl group, propyl group, n-butyl group, sec-butyl group, hexyl. Group, 2-ethylhexyl group, octyl group, more preferably alkyl group having 1 to 5 carbon atoms (for example, methyl group, ethyl group, propyl group, isopropyl group, butyl group, etc.), particularly preferably having 1 to 3 carbon atoms. An alkyl group (for example, methyl group, ethyl group, propyl group, isopropyl group) can be mentioned. The cyclic alkyl group may be monocyclic or polycyclic. The monocyclic type has 3 to 8 carbon atoms, and preferred examples include a cyclopropyl group, a cyclopentyl group, a cyclohexyl group, a cycloheptyl group, and a cyclooctyl group. The polycyclic type has 6 to 20 carbon atoms, such as an adamantyl group, norbornyl group, isobornyl group, campanyl group, dicyclopentyl group, α-pinel group, tricyclodecanyl group, tetracyclododecyl group, An androstanyl group etc. can be mentioned preferably. The cycloalkyl group includes a group in which a part of carbon atoms constituting the ring is substituted with a hetero atom such as an oxygen atom, a sulfur atom or a nitrogen atom.
The alkoxy group for X may be linear, branched or cyclic, and is preferably an alkoxy group having 1 to 8 carbon atoms, and specifically includes a methoxy group, an ethoxy group, and n-propoxy. Group, iso-propoxy group, butoxy group, pentoxy group, allyloxy group, octoxy group, etc., more preferably, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms (methoxy group, ethoxy group, propoxy group, butoxy group, etc.) ).
The alkyl group and alkoxy group of X may have further substituents such as a hydroxyl group, a halogen atom, and an alkoxy group (preferably having 1 to 5 carbon atoms).
[0057]
X is preferably a hydroxyl group, an alkoxy group, or a cyano group from the viewpoint of developability and sensitivity. More preferred are a hydroxyl group and an alkoxy group, and particularly preferred is a hydroxyl group.
[0058]
Z1The alicyclic hydrocarbon group may have other substituents such as a carboxyl group and an alkoxycarbonyl group.
[0059]
X is Z1May be bonded on the carbon forming the alicyclic hydrocarbon group of1It may be bonded on the carbon of the substituent bonded to the alicyclic hydrocarbon group.
[0060]
General formula (A1The repeating unit having a partial structure represented by formula (II) is preferably represented by the general formula (II), (III), (IV) or (V).
[0061]
In general formula (II), Rb represents a hydrogen atom, a halogen atom, or an organic group each independently. L3Represents a single bond or a divalent linking group. A1Is the above general formula (A1) Represents a partial structure represented by k represents 0 or 1.
[0062]
Examples of the halogen atom for Rb include a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom, and an iodine atom.
Examples of the organic group for Rb include linear, branched, or cyclic alkyl groups having up to 10 carbon atoms, aryl groups, aralkyl groups, alkoxycarbonyl groups having up to 11 carbon atoms, amide groups, alkoxy groups, cyano groups, and the like. . Examples of the substituent include a halogen atom, a hydroxy group, an alkoxy group, and a cyano group. These substituents may be bonded to any carbon in the organic group.
Preferred examples of Rb include a hydrogen atom, a fluorine atom, a chlorine atom, CF3, OCH3, CN, CH3, C2H5Etc.
[0063]
L3Examples of the divalent linking group include a carbonyloxy group, a carbonyl group, and a carbonylamino group (amide group).
[0064]
Hereinafter, although the specific example of the repeating unit represented by general formula (II) is given, this invention is not limited to this.
[0065]
Embedded image
Figure 2004109834
[0066]
In general formula (III),
R6~ R8Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom, a chlorine atom, a cyano group or an alkyl group in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom. However, R6~ R8At least one of is not a hydrogen atom. A1Is the above general formula (A1) Represents a partial structure represented by
[0067]
R6~ R8The alkyl group in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom is preferably a linear alkyl group having 1 to 3 carbon atoms in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom, such as a perfluoromethyl group, A difluoromethyl group, a fluoromethyl group, etc. can be mentioned.
[0068]
Hereinafter, although the specific example of the repeating unit represented by general formula (III) is given, this invention is not limited to this.
[0069]
Embedded image
Figure 2004109834
[0070]
Embedded image
Figure 2004109834
[0071]
Embedded image
Figure 2004109834
[0072]
In general formula (IV), R9~ R11Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom, a chlorine atom, a cyano group or an alkyl group in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom. However, R9~ R11At least one of is not a hydrogen atom. Ra represents a hydrogen atom, an alkyl group, a cycloalkyl group, an aryl group or an aralkyl group. A1Is the above general formula (A1) Represents a partial structure represented by
[0073]
R9~ R11Is R in the general formula (III)6~ R8Is the same.
[0074]
The alkyl group for Ra is preferably an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, for example, methyl group, ethyl group, propyl group, n-butyl group, sec-butyl group, hexyl group, 2-ethylhexyl group, octyl group. Etc.
The cycloalkyl group for Ra may be monocyclic or polycyclic. The monocyclic type is preferably a cycloalkyl group having 3 to 8 carbon atoms, and examples thereof include a cyclopropyl group, a cyclopentyl group, a cyclohexyl group, a cyclobutyl group, and a cyclooctyl group. As the polycyclic type, a cycloalkyl group having 6 to 20 carbon atoms is preferable. A dodecyl group, an androstanyl group, etc. can be mentioned. A part of carbon atoms in the cycloalkyl group may be substituted with a hetero atom such as an oxygen atom.
The aryl group of Ra is preferably an aryl group having 6 to 10 carbon atoms, for example, phenyl group, tolyl group, dimethylphenyl group, 2,4,6-trimethylphenyl group, naphthyl group, anthryl group, 9,10 -A dimethoxyanthryl group etc. can be mentioned.
The aralkyl group for Ra is preferably an aralkyl group having 7 to 12 carbon atoms, and examples thereof include a benzyl group, a phenethyl group, and a naphthylmethyl group. Examples of the substituent that the alkyl group, cycloalkyl group, aryl group or aralkyl group of Ra may have include an alkyl group, a cycloalkyl group, an aryl group, an amino group, an amide group, a ureido group, a urethane group, and a hydroxy group. Carboxy group, halogen atom, alkoxy group, thioether group, acyl group, acyloxy group, alkoxycarbonyl group, cyano group, nitro group and the like.
[0075]
Hereinafter, although the specific example of the repeating unit represented by general formula (IV) is given, this invention is not limited to this.
[0076]
Embedded image
Figure 2004109834
[0077]
Embedded image
Figure 2004109834
[0078]
In general formula (V), R12~ R14Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom, a chlorine atom, a cyano group or an alkyl group in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom. Y represents a single bond, —O— or —N (Ra) —. Ra represents a hydrogen atom, an alkyl group, a cycloalkyl group, an aryl group or an aralkyl group. A1Is the above general formula (A1) Represents a partial structure represented by
[0079]
R12~ R14An alkyl group in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom is R in general formula (III)6~ R8These are the same as the alkyl group in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom.
Ra in Y is the same as Ra in formula (IV).
[0080]
Hereinafter, although the specific example of the repeating unit represented by general formula (V) is given, this invention is not limited to this.
[0081]
Embedded image
Figure 2004109834
[0082]
General formula (A1The repeating unit having a partial structure represented by (II) is preferably represented by general formulas (II) to (V), more preferably general formulas (III) and (IV).
[0083]
The resin of component (A) preferably further has a repeating unit represented by the general formula (VI) or (VII).
[0084]
In general formula (VI), RX1, RX2, RY1Each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group or an alkyl group. However, RX1, RX2, RY1At least one of them has a fluorine atom. Z2Represents an atomic group that forms an alicyclic hydrocarbon group with a carbon atom. RZ1Represents an alkyl group. RZ2Each independently represents an alkyl group when there are a plurality of groups. p1 represents 0 or an integer of 1 to 3.
[0085]
RX1, RX2, RY1Examples of the halogen atom include a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom and an iodine atom.
[0086]
RX1, RX2, RY1, RZ1, RZ2The alkyl group is preferably a linear or branched alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and examples thereof include a methyl group, an ethyl group, a propyl group, an n-butyl group, and a sec-butyl group.
RX1, RX2, RY1, RZ1, RZ2The alkyl group may have a further substituent such as a fluorine atom.
[0087]
Z with carbon atom2The alicyclic hydrocarbon group formed by the general formula (A1Z)1It is the same as the alicyclic hydrocarbon.
[0088]
RZ2Is Z2And may be substituted on carbon forming an alicyclic structure composed of carbon atoms and may be substituted on carbon corresponding to a substituent of the alicyclic structure.
[0089]
In general formula (VII), RX3, RX4, RY2Each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group or an alkyl group. However, RX3, RX4, RY2At least one of them has a fluorine atom. PZ3, PZ4Each independently represents an alkyl group. Z3Is p2+1 represents an alicyclic hydrocarbon group. PZ5Each independently represents an alkyl group when there are a plurality of groups. p2Represents 0 or an integer of 1 to 4.
[0090]
RX3, RX4, RY2Is R in the general formula (VI)X1, RX2, RY1Is the same.
Z3The alicyclic hydrocarbon group of general formula (A1Z)1It is the same as the alicyclic hydrocarbon.
[0091]
RZ5Is Z3May be substituted on carbon forming the alicyclic structure, or may be substituted on carbon corresponding to a substituent of the alicyclic structure.
[0092]
Hereinafter, specific examples of the repeating unit represented by the general formulas (VI) and (VII) will be given, but the present invention is not limited thereto.
[0093]
Embedded image
Figure 2004109834
[0094]
Embedded image
Figure 2004109834
[0095]
The resin as the component (A) preferably further has a repeating unit represented by the general formula (I ′).
[0096]
In the general formula (I ′), R1~ R3Each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group or an alkyl group. R21~ R26Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom or an alkyl group. However, R21~ R26At least one of is a fluorine atom. R27~ R32Each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom or an alkyl group. However, R27~ R32At least one of is a fluorine atom. L1And L2Each independently represents a single bond or a divalent linking group. Zb represents an acid-decomposable group. n represents 0 or 1.
[0097]
R1~ R3, R21~ R26, R27~ R32, L1, L2Is R in the general formula (I)1~ R3, R21~ R26, R27~ R32, L1, L2It is synonymous with.
[0098]
The general formula (I ′) is preferably represented by the general formula (I′-1).
[0099]
In general formula (I′-1), L1Represents a single bond or a divalent linking group. Zb represents an acid-decomposable group.
[0100]
L1Is L in the general formula (I)1It is synonymous with.
[0101]
Examples of the acid-decomposable group for Zb include -C (R11a) (R12a) (R13a), -C (R14a) (R15a) (OR16a), -COO-C (R11a) (R12a) (R13a) And the like.
R11a~ R13a, R16aEach independently has an alkyl group which may have a substituent, a cycloalkyl group which may have a substituent, an alkenyl group which may have a substituent, and a substituent. Or an aryl group which may have an aralkyl group or a substituent.
R14aAnd R15aEach independently represents a hydrogen atom or an alkyl group which may have a substituent.
R11a, R12a, R13aTwo of the R14a, R15a, R16aTwo of each may be bonded to form a ring.
[0102]
R11a~ R13a, R14a, R15a, R16aAs the alkyl group, an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms is preferable. For example, a methyl group, an ethyl group, a propyl group, an n-butyl group, a sec-butyl group, a hexyl group, a 2-ethylhexyl group, an octyl group, etc. Can be mentioned.
R11a~ R13a, R16aThe cycloalkyl group may be monocyclic or polycyclic. The monocyclic type is preferably a cycloalkyl group having 3 to 8 carbon atoms, and examples thereof include a cyclopropyl group, a cyclopentyl group, a cyclohexyl group, a cyclobutyl group, and a cyclooctyl group. As the polycyclic type, a cycloalkyl group having 6 to 20 carbon atoms is preferable. A dodecyl group, an androstanyl group, etc. can be mentioned. A part of carbon atoms in the cycloalkyl group may be substituted with a hetero atom such as an oxygen atom.
[0103]
R11a~ R13a, R16aAs the aryl group, an aryl group having 6 to 10 carbon atoms is preferable. For example, a phenyl group, a tolyl group, a dimethylphenyl group, a 2,4,6-trimethylphenyl group, a naphthyl group, an anthryl group, 9,10- A dimethoxyanthryl group etc. can be mentioned.
R11a~ R13a, R16aAs the aralkyl group, an aralkyl group having 7 to 12 carbon atoms is preferable, and examples thereof include a benzyl group, a phenethyl group, and a naphthylmethyl group.
R11a~ R13a, R16aAs the alkenyl group, an alkenyl group having 2 to 8 carbon atoms is preferable, and examples thereof include a vinyl group, an allyl group, a butenyl group, and a cyclohexenyl group.
R11a~ R13a, R14a, R15a, R16aExamples of the substituent which may have include alkyl group, cycloalkyl group, aryl group, amino group, amide group, ureido group, urethane group, hydroxy group, carboxy group, halogen atom, alkoxy group, thioether group, acyl Group, acyloxy group, alkoxycarbonyl group, cyano group, nitro group and the like.
[0104]
Preferable specific examples of the acid-decomposable group include t-butyl group, t-amyl group, 1-alkyl-1-cyclohexyl group, 2-alkyl-2-adamantyl group, 2-adamantyl-2-propyl group, 2- Tertiary alkyl groups such as (4-methylcyclohexyl) -2-propyl group, 1-alkoxy-1-ethoxy group, 1-alkoxy-1-methoxy group, acetal group such as tetrahydropyranyl group, t-alkylcarbonyl group And t-alkylcarbonylmethyl group and the like are preferable.
[0105]
Hereinafter, specific examples of the repeating unit represented by the general formula (I ′) will be given, but the present invention is not limited thereto.
[0106]
Embedded image
Figure 2004109834
[0107]
In the resin of component (A), the acid-decomposable group is decomposed by the action of an acid to form a hydrophilic group such as a hydroxyl group or a carboxyl group, whereby the solubility in an alkali developer is increased by the action of the acid.
In the resin of the component (A), not only the repeating unit represented by the general formula (I ′) but also the repeating unit represented by the general formulas (VI) and (VII) is contained in the repeating unit. COO-C (R11a) (R12a) (R13a) Group (R11a, R12a, R13aIs R in the acid-decomposable group of Zb.11a, R12a, R13aAnd having an acid-decomposable group by being an acid-decomposable group. In the repeating unit represented by the general formula (III), the partial structure A1When m is 1, an acid-decomposable group is formed inside the repeating unit, m is 0, one of X is an alkyl group, and the alkyl group is bonded to a carbonyloxy group. Z1In the case where the alicyclic hydrocarbon group is substituted on carbon, an acid-decomposable group is formed inside the repeating unit.
[0108]
In addition to the general formulas (I ′), (III), (VI), and (VII), the resin of the component (A) may have an acid-decomposable group in the repeating units of other copolymerization components. Good.
[0109]
Hereinafter, although the specific example of the other repeating unit which has an acid-decomposable group is given, this invention is not limited to this.
[0110]
Embedded image
Figure 2004109834
[0111]
Each of the repeating units represented by the above specific examples may be used alone or in combination.
[0112]
The resin as the component (A) may further be copolymerized with other copolymerization monomers.
Examples of the copolymerizable monomer that can be used include acrylic esters other than the above, acrylamides, methacrylic esters, methacrylamides, allyl compounds, vinyl ethers, vinyl esters, styrenes, and crotonic esters. The compound which has one addition polymerizable unsaturated bond chosen from these etc. can be mentioned.
[0113]
In the resin of the component (A), the content of the repeating unit represented by the general formulas (I) and (I-1) is usually 3 to 95 mol%, preferably 5 to 80 mol%, more preferably 7 to 70 mol%.
In the resin of component (A), the content of the repeating unit represented by formulas (II), (III), (IV), and (V) is usually 3 to 90 mol%, preferably 5 to 80 mol%. More preferably, it is 7-70 mol%.
In the resin of the component (A), the content of the repeating unit represented by the general formulas (VI) and (VII) is usually 3 to 80 mol%, preferably 5 to 65 mol%, more preferably 7 to 50 mol. %.
In the resin of the component (A), the content of the repeating unit represented by the general formula (I ′) or (I′-1) is usually 1 to 80 mol%, preferably 3 to 70 mol%, more preferably 5 to 60 mol%.
In the resin as the component (A), the content of the repeating unit having an acid-decomposable group is usually 3 to 95 mol%, preferably 5 to 90 mol%, more preferably 10 to 80 mol%.
[0114]
The preferred molecular weight of the resin (A) is 1,000 to 200,000 on a weight average, and more preferably 3,000 to 200,000. Most preferably, it is 3,000 to 50,000. The molecular weight distribution (dispersion degree) is 1 to 10, preferably 1 to 3, more preferably 1 to 2. Most preferably, it is 1-1.7. The smaller the molecular weight distribution, the better the coatability, sensitivity, and contrast. In the present invention, the proportion of the resin having a molecular weight of 1000 or less is preferably 20% or less, more preferably 15% or less, and further preferably 10% or less. Further, the ratio of the residual monomer in the resin (A) is preferably 10% or less, more preferably 7% or less, and still more preferably 5% or less.
[0115]
The addition amount of the resin (A) is generally 50 to 99.5% by mass, preferably 60 to 98% by mass, more preferably 65 to 95% by mass, based on the total solid content of the composition. The
[0116]
The acid-decomposable resin used in the present invention can be synthesized according to a conventional method (for example, radical polymerization). For example, as a general synthesis method, monomer species are charged into a reaction vessel in a batch or in the course of reaction, and if necessary, a reaction solvent such as ethers such as tetrahydrofuran, 1,4-dioxane, diisopropyl ether, methyl ethyl ketone, Dissolve in a solvent that can dissolve various monomers, such as ketones such as methyl isobutyl ketone, ester solvents such as ethyl acetate, and propylene glycol monomethyl ether acetate described later, and then use nitrogen, argon, etc. Polymerization is started using a commercially available radical initiator (azo initiator, peroxide, etc.) as necessary under an active gas atmosphere. If desired, an initiator is added or added in portions, and after completion of the reaction, it is put into a solvent and a desired polymer is recovered by a method such as powder or solid recovery. The concentration of the reaction is 20% by mass or more, preferably 30% by mass or more, and more preferably 40% by mass or more. The reaction temperature is 10 ° C to 150 ° C, preferably 30 ° C to 120 ° C, more preferably 50-100 ° C. Some monomers can be synthesized more suitably when anionic polymerization is used. The polymerization method is described in “Chemical Chemistry Course 28, Polymer Synthesis” (Maruzen) edited by the Chemical Society of Japan and “New Experimental Chemistry Course 19, Polymer Chemistry” (Maruzen) edited by the Chemical Society of Japan.
[0117]
In this invention, it is preferable that metal components, such as Na, K, Ca, Fe, and Mg, contained in the resin of component (A) are small. Specifically, the metal species content contained in the resin is preferably 300 ppb or less, more preferably 200 ppb or less, and still more preferably 100 ppb or less.
[0118]
[2] Compound that generates acid by the action of actinic rays or radiation (component B)
The positive resist composition of the present invention has actinic rays or radiation, particularly F.2Contains a compound that generates acid upon irradiation with excimer laser light.
The compound that generates an acid by the action of actinic rays or radiation is generally selected from compounds that are used as a compound that generates an acid by decomposition by the action of actinic rays or radiation (photoacid generator). be able to.
That is, known light (400 to 200 nm ultraviolet light, far-off light used for photoinitiators of photocationic polymerization, photoinitiators of photoradical polymerization, photodecolorants of dyes, photochromic agents, micro-resist, etc. UV, particularly preferably g-line, h-line, i-line, KrF excimer laser beam), ArF excimer laser beam, F2A compound that generates an acid by excimer laser light, an electron beam, an X-ray, a molecular beam, or an ion beam and a mixture thereof can be appropriately selected for use.
[0119]
Examples of such compounds include S.I. I. Schlesinger, Photogr. Sci. Eng. , 18, 387 (1974), T.M. S. Diazonium salts described in Bal et al, Polymer, 21, 423 (1980), US Pat. Nos. 4,069,055, 4,069,056, Re 27,992, JP-A-3-140140 Ammonium salts described in the above, and the like. C. Necker et al, Macromolecules, 17, 2468 (1984), C.I. S. Wen et al, Teh, Proc. Conf. Rad. Curing ASIA, p478 Tokyo, Oct (1988), U.S. Pat. Nos. 4,069,055, 4,069,056, and the like; V. Crivello et al, Macromolecules, 10 (6), 1307 (1977), Chem. & Eng. News, Nov. 28, p31 (1988), European Patent Nos. 104,143, 339,049, 410,201, JP-A-2-150848, JP-A-2-296514, and the like; V. Crivello et al, Polymer J. 17, 73 (1985), J. Am. V. Crivello et al. , J. Org. Chem. 43, 3055 (1978); R. Watt et al, J.M. Polymer Sci. , Polymer Chem. Ed. , 22, 1789 (1984), J. Am. V. Crivello et al, Polymer Bull. , 14, 279 (1985), J. Am. V. Crivello et al, Macromolecules, 14 (5), 1141 (1981), J. MoI. V. Crivello et al, J.A. Polymer Sci. , Polymer Chem. Ed. 17, 2877 (1979), European Patent Nos. 370,693, 161,811, 410,201, 339,049, 233,567, 297,443, 297,442 U.S. Pat.Nos. 4,933,377, 3,902,114, 4,760,013, 4,734,444, 2,833,827, Korean Patent 2, No. 904,626, No. 3,604,580, No. 3,604,581, and the like; V. Crivello et al, Macromolecules, 10 (6), 1307 (1977), J. Am. V. Crivello et al, J.A. Polymer Sci. , Polymer Chem. Ed. , 17, 1047 (1979), etc., selenonium salts, C.I. S. Wen et al, Teh, Proc. Conf. Rad. Curing ASIA, p478 Tokyo, Octium (1988) and other onium salts such as arsonium salts, U.S. Pat. -32070, JP-A-60-239736, JP-A-61-169835, JP-A-61-169837, JP-A-62-58241, JP-A-62-212401, JP-A-63-70243 Organic halogen compounds described in JP-A No. 63-298339, etc .; Meier et al, J.M. Rad. Curing, 13 (4), 26 (1986), T.A. P. Gill et al, Inorg. Chem. , 19, 3007 (1980), D.M. Astruc, Acc. Chem. Res. , 19 (12), 377 (1896), and organic metal / organic halides described in JP-A-2-161445; Hayase et al, J.H. Polymer Sci. , 25, 753 (1987), E.I. Reichmanis et al, J.M. Polymer Sci. , Polymer Chem. Ed. , 23, 1 (1985), Q.M. Q. Zhuetal, J.H. Photochem. 36, 85, 39, 317 (1987), B.E. Amit et al, Tetrahedron Lett. , (24) 2205 (1973), D.M. H. R. Barton et al, J.M. Chem Soc. , 3571 (1965), p. M. Collins et al, J.M. Chem. Soc. Perkin I, 1695 (1975), M .; Rudinstein et al, Tetrahedron Lett. , (17), 1445 (1975), J.A. W. Walker et al, J.M. Am. Chem. Soc. , 110, 7170 (1988), S.A. C. Busman et al, J.M. Imaging Technol. , 11 (4), 191 (1985), H .; M. Houlihan et al, Macromolecules, 21, 2001 (1988), p. M. Collins et al, J.M. Chem. Soc. , Chem. Commun. 532 (1972), S.A. Hayase et al, Macromolecules, 18, 1799 (1985), E.I. Reichmanis et al, J.M. Electrochem. Soc. , Solid State Sci. Technol. , 130 (6), F.R. M. Houlihan et al, Macromolecules, 21, 2001 (1988), European Patent Nos. 0290,750, 046,083, 156,535, 271,851, 0,388,343, US Patent No. Photoacid generators having a 0-nitrobenzyl type protecting group described in JP-A-3,901,710, JP-A-4,181,531, JP-A-60-198538, JP-A-53-133022, and the like; TUNOOKA et al, Polymer Preprints Japan, 35 (8), G. Berner et al, J.M. Rad. Curing, 13 (4), W. J. Mijs et al, Coating Technol. , 55 (697), 45 (1983), Akzo, H .; Adachi et al, Polymer Preprints, Japan, 37 (3), European Patent Nos. 0199,672, 84515, 044,115, 618,564, 0101,122, U.S. Pat. No. 4,371 , 605, 4,431,774, JP-A 64-18143, JP-A-2-245756, JP-A-3-140109, and the like. Examples thereof include compounds that generate an acid, and disulfone compounds described in JP-A No. 61-166544.
[0120]
In the present invention, the compound (B1) that generates an organic sulfonic acid by the action of actinic rays or radiation is preferred as the compound that generates an acid by the action of actinic rays or radiation.
As the compound (B1) that generates an organic sulfonic acid by the action of actinic rays or radiation, the compound (B1a) that generates a fluorine-containing sulfonic acid by the action of actinic rays or radiation and no fluorine by the action of actinic rays or radiation And a compound (B1b) that generates sulfonic acid.
[0121]
[B1a] Compound that generates fluorine-containing sulfonic acid by the action of actinic rays or radiation
Examples of the compound that generates fluorine-containing sulfonic acid by the action of actinic rays or radiation include an iodonium salt represented by the following general formula (PAG3) or a sulfonium salt represented by the general formula (PAG4). it can.
[0122]
Embedded image
Figure 2004109834
[0123]
Where Ar1, Ar2Each independently represents a substituted or unsubstituted aryl group. R203, R204, R205Each independently represents a substituted or unsubstituted alkyl group or aryl group.
ZRepresents a sulfonate anion having at least one fluorine atom.
Also R203, R204, R205Two of them and Ar1, Ar2May be bonded via a single bond or a substituent.
Ar1, Ar2, R203, R204, R205The aryl group is preferably an aryl group having 6 to 14 carbon atoms, and the alkyl group is preferably an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms.
Preferred substituents are aryl groups having 1 to 8 carbon atoms, alkyl groups having 1 to 8 carbon atoms, alkoxycarbonyl groups having 2 to 9 carbon atoms, and alkylcarbonylamino groups having 2 to 9 carbon atoms. , A nitro group, a carboxyl group, a hydroxy group, a halogen atom and a phenylthio group, with respect to the alkyl group, an alkoxy group having 1 to 8 carbon atoms, an aryl group having 5 to 14 carbon atoms, and an arylcarbonyl having 6 to 15 carbon atoms Groups, carboxyl groups and halogen atoms.
[0124]
ZPreferred examples of the sulfonate anion include an aliphatic hydrocarbon having 1 to 20 carbon atoms and an aromatic hydrocarbon having 5 to 20 carbon atoms having at least one fluorine atom. These may have a substituent. Examples of the substituent include an alkoxy group which may be substituted with fluorine having 1 to 10 carbon atoms and an alkoxycarbonyl which may be substituted with fluorine having 2 to 11 carbon atoms. Group, phenylamino group, phenylcarbonyl group, halogen atom and hydroxyl group. For aromatic hydrocarbons, there can be further mentioned alkyl groups having 1 to 15 carbon atoms.
[0125]
Although a specific example is given below, it is not limited to these.
[0126]
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Figure 2004109834
[0127]
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Figure 2004109834
[0128]
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Figure 2004109834
[0129]
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Figure 2004109834
[0130]
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Figure 2004109834
[0131]
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Figure 2004109834
[0132]
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Figure 2004109834
[0133]
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Figure 2004109834
[0134]
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Figure 2004109834
[0135]
[B1b] A compound that generates a fluorine-free sulfonic acid by the action of actinic rays or radiation
Examples of the compound that generates a fluorine-free sulfonic acid by the action of actinic rays or radiation include, for example, Z in the above general formulas (PAG3) and (PAG4).And iodonium salts and sulfonium salts which are sulfonate anions having no fluorine atom.
[0136]
Specific examples include the following compounds, but are not limited thereto.
[0137]
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Figure 2004109834
[0138]
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Figure 2004109834
[0139]
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Figure 2004109834
[0140]
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Figure 2004109834
[0141]
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Figure 2004109834
[0142]
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Figure 2004109834
[0143]
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Figure 2004109834
[0144]
Moreover, the disulfone derivative represented by the following general formula (PAG5) or the imino sulfonate derivative represented by general formula (PAG6) can be mentioned.
[0145]
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Figure 2004109834
[0146]
Where Ar3, Ar4Each independently represents a substituted or unsubstituted aryl group. R206Represents a substituted or unsubstituted alkyl group or aryl group. A represents a substituted or unsubstituted alkylene group, alkenylene group, or arylene group.
[0147]
Specific examples include the following compounds, but are not limited thereto.
[0148]
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Figure 2004109834
[0149]
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Figure 2004109834
[0150]
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Figure 2004109834
[0151]
Moreover, the diazo disulfone derivative represented by the following general formula (PAG7) can be mentioned.
[0152]
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Figure 2004109834
[0153]
In the formula, R represents a linear, branched or cyclic alkyl group, or an optionally substituted aryl group.
[0154]
Specific examples include the following compounds, but are not limited thereto.
[0155]
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Figure 2004109834
[0156]
The compounds [B1a] and [B1b] can be synthesized by reacting an aromatic compound with periodate and exchanging the obtained iodonium salt with the corresponding sulfonic acid.
Alternatively, it can be synthesized by reacting an aryl Grignard reagent such as arylmagnesium bromide with a substituted or unsubstituted phenyl sulfoxide, and subjecting the resulting triarylsulfonium halide to salt exchange with the corresponding sulfonic acid. Also, a method in which a substituted or unsubstituted phenyl sulfoxide and a corresponding aromatic compound are condensed and salt exchanged using an acid catalyst such as methanesulfonic acid / phosphorus pentoxide or aluminum chloride, and a diaryl iodonium salt and a diaryl sulfide are mixed with copper acetate. It can be synthesized by a method such as condensation or salt exchange using a catalyst such as
Salt exchange can also be performed by once converting to a halide salt and then converting it to a sulfonate using a silver reagent such as silver oxide, or by using an ion exchange resin. The sulfonic acid or sulfonate used for salt exchange can be obtained by using a commercially available product or by hydrolysis of a commercially available sulfonic acid halide.
[0157]
In the present invention, it is preferable to use a compound (B2) that decomposes by the action of an acid to generate a carboxylic acid together with a compound (B1) that generates an organic sulfonic acid by the action of actinic rays or radiation.
As the compound (B2) that decomposes by the action of an acid to generate a carboxylic acid, the compound (B2a) that decomposes by the action of an acid to generate a fluorine-containing carboxylic acid, and the compound (B2a) that decomposes by the action of an acid And a compound (B2b) that generates an acid.
[0158]
[B2a] A compound that decomposes by the action of an acid to generate a fluorine-containing carboxylic acid
Examples of the fluorine-containing carboxylic acid include a fluorine-substituted aliphatic carboxylic acid and a fluorine-substituted aromatic carboxylic acid.
[0159]
Examples of the fluorine-substituted aliphatic carboxylic acid include acetic acid, propionic acid, n-butyric acid, isobutyric acid, valeric acid, trimethylacetic acid, caproic acid, heptanoic acid, caprylic acid, pelargonic acid, capric acid, lauric acid, myristic acid, Examples include fluorine-substituted products of aliphatic carboxylic acids such as palmitic acid, stearic acid, undecanoic acid, dodecanoic acid, and tridecanoic acid. These may have a hydroxyl group, an alkoxy group, or a halogen atom as a substituent. In addition, the aliphatic chain preferably contains a linking group such as an oxygen atom, a sulfur atom, a carbonyl group, a carboxyl group, or a sulfonyl group.
Preferred fluorine-substituted aliphatic carboxylic acids include those represented by the following general formula.
L- (CH2) P (CF2) Q (CH2) R-COOH
In the general formula, L represents a hydrogen atom or a fluorine atom. p and r each independently represents an integer of 0 to 15, and q represents an integer of 1 to 15. The hydrogen atom or fluorine atom of the alkyl chain in this general formula is an alkyl group (preferably having 1 to 5 carbon atoms) optionally substituted with a fluorine atom, or an alkoxy group (preferably carbon atom) optionally substituted with a fluorine atom. Formula 1-5) or may be substituted with a hydroxyl group.
The fluorine-substituted aliphatic carboxylic acid is preferably a fluorine-substituted product of a saturated aliphatic carboxylic acid having 2 to 20 carbon atoms, more preferably 4 to 20 carbon atoms. By setting the number of carbon atoms to 4 or more, the generated carboxylic acid-decomposable diffusibility is reduced, and the change in line width over time from exposure to post-heating can be further suppressed. Among these, a fluorine-substituted product of a linear or branched saturated aliphatic carboxylic acid having 4 to 18 carbon atoms is preferable.
[0160]
The fluorine-substituted aromatic carboxylic acid is preferably a fluorine-substituted aromatic carboxylic acid having 7 to 20 carbon atoms, more preferably 7 to 15 carbon atoms, and further preferably 7 to 11 carbon atoms. Specifically, benzoic acid, substituted benzoic acid, naphthoic acid, substituted naphthoic acid, anthracene carboxylic acid, substituted anthracene carboxylic acid (wherein the substituents are alkyl groups, alkoxy groups, hydroxyl groups, halogen atoms, aryl groups, acyls) A fluorine-substituted product of an aromatic carboxylic acid such as a group, an acyloxy group, a nitro group, an alkylthio group, and an arylthio group. Of these, fluorine-substituted products of benzoic acid and substituted benzoic acid are preferable.
[0161]
These aliphatic or aromatic carboxylic acids substituted with fluorine atoms are those in which one or more hydrogen atoms present in the skeleton other than the carboxyl group are substituted with fluorine atoms, and particularly preferably a skeleton other than the carboxyl group. Is an aliphatic or aromatic carboxylic acid (perfluoro-saturated aliphatic carboxylic acid or perfluoroaromatic carboxylic acid) in which all hydrogen atoms present in are substituted with fluorine atoms. As a result, the sensitivity is further improved.
[0162]
As a compound that decomposes by the action of an acid to generate a fluorine-containing carboxylic acid, an onium salt compound (sulfonium salt, having an anion of an aliphatic or aromatic carboxylic acid substituted with a fluorine atom as a counter anion as described above. Iodonium salt), an imide carboxylate compound having a carboxylic acid ester group, or a nitrobenzyl ester compound.
More preferred are compounds represented by the following general formulas (I) to (III). As a result, sensitivity, resolution, and exposure margin are further improved. This compound is decomposed by the action of an acid to form X in the general formulas (I) to (III).A saturated aliphatic or aromatic carboxylic acid substituted with at least one fluorine atom corresponding to
[0163]
Embedded image
Figure 2004109834
[0164]
(In the above formula, R1  ~ R37Each independently represents a hydrogen atom, a linear, branched or cyclic alkyl group, a linear, branched or cyclic alkoxy group, a hydroxy group, a halogen atom, or —S—R.38Represents a group. Where R38Represents a linear, branched, cyclic alkyl group or an aryl group. XIs an anion of an aliphatic or aromatic carboxylic acid substituted with at least one fluorine atom. )
XIs preferably an anion of a perfluoroaliphatic carboxylic acid or a perfluoroaromatic carboxylic acid, and particularly preferably an anion of a fluorine-substituted alkylcarboxylic acid having 4 or more carbon atoms.
[0165]
R in the general formulas (I) to (III)1~ R38As the linear or branched alkyl group of 1 to 4 carbon atoms, which may have a substituent, such as a methyl group, an ethyl group, a propyl group, an n-butyl group, a sec-butyl group, or a t-butyl group. Individuals are listed. Examples of the cyclic alkyl group include those having 3 to 8 carbon atoms, such as a cyclopropyl group, a cyclopentyl group, and a cyclohexyl group, which may have a substituent.
R1~ R37Examples of the alkoxy group include those having 1 to 4 carbon atoms such as methoxy group, ethoxy group, hydroxyethoxy group, propoxy group, n-butoxy group, isobutoxy group, sec-butoxy group and t-butoxy group. .
R1~ R37Examples of the halogen atom include a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom and an iodine atom.
R38Examples of the aryl group include those having 6 to 14 carbon atoms such as a phenyl group, a tolyl group, a methoxyphenyl group, and a naphthyl group. The aryl group may have a substituent.
These substituents are preferably an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, a halogen atom (fluorine atom, chlorine atom, iodine atom), an aryl group having 6 to 10 carbon atoms, and an alkenyl group having 2 to 6 carbon atoms. , Cyano group, hydroxy group, carboxy group, alkoxycarbonyl group, nitro group and the like.
[0166]
The iodonium compound or sulfonium compound represented by the general formulas (I) to (III) used in the present invention has a counter anion XAs having an anion of a saturated aliphatic or aromatic carboxylic acid substituted with at least one fluorine atom. These anions are anions (—COO) from which a hydrogen atom of the carboxylic acid (—COOH) is removed.).
[0167]
Specific examples are shown below, but the present invention is not limited thereto.
Specific examples (I-1f) to (I to 36f) of the compound represented by the general formula (I):
[0168]
Embedded image
Figure 2004109834
[0169]
Specific examples (II-1f) to (II to 67f) of compounds represented by the general formula (II):
Embedded image
Figure 2004109834
[0170]
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Figure 2004109834
[0171]
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Figure 2004109834
[0172]
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Figure 2004109834
[0173]
Specific examples (III-1f) to (III-4f) of the compound represented by the general formula (III):
[0174]
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Figure 2004109834
[0175]
Specific examples of other compounds (IV-1f) to (V to 4f):
[0176]
Embedded image
Figure 2004109834
[0177]
The compound represented by the above general formula (I) can be synthesized by reacting an aromatic compound with periodate and exchanging the obtained iodonium salt with the corresponding carboxylic acid.
The compounds represented by the general formula (II) and the general formula (III) correspond to, for example, the triarylsulfonium halide obtained by reacting an aryl Grignard reagent such as arylmagnesium bromide with a substituted or unsubstituted phenyl sulfoxide. It can be synthesized by a method of salt exchange with carboxylic acid. Also, a method in which a substituted or unsubstituted phenyl sulfoxide and a corresponding aromatic compound are condensed and salt exchanged using an acid catalyst such as methanesulfonic acid / phosphorus pentoxide or aluminum chloride, and a diaryl iodonium salt and a diaryl sulfide are mixed with copper acetate. It can be synthesized by a method such as condensation or salt exchange using a catalyst such as
The salt exchange can also be performed by once converting to a halide salt and then converting to a carboxylate using a silver reagent such as silver oxide, or by using an ion exchange resin. The carboxylic acid or carboxylate used for salt exchange can be obtained by using a commercially available product or by hydrolysis of a commercially available carboxylic acid halide.
[0178]
Fluoro-substituted carboxylic acids as anionic moieties may be those derived from fluoroaliphatic compounds produced by the telomerization method (also called telomer method) or the oligomerization method (also called oligomer method). preferable. Regarding the production method of these fluoroaliphatic compounds, for example, “Synthesis and Function of Fluorine Compounds” (Supervision: Nobuo Ishikawa, Issue: CMC Co., 1987), “Chemistry of Organic Fluoro Compounds” II "(Monograph 187, Ed by Milos Hudricky and Attila E. Pavlath, American Chemical Society 1995), pages 747-752. The telomerization method is a method of synthesizing a telomer by radical polymerization of a fluorine-containing vinyl compound such as tetrafluoroethylene using an alkyl halide having a large chain transfer constant such as iodide as a telogen (example in Scheme-1). showed that). In the synthesis by the telomer method, a mixture of a plurality of compounds having different carbon chain lengths is obtained, but this may be used as a mixture or may be used after purification.
[0179]
[B2b] Compound that decomposes by the action of an acid to generate a fluorine-free carboxylic acid The compound that decomposes by the action of an acid to generate a fluorine-free carboxylic acid includes, for example, the following general formulas (AI) to (AV) The compound shown by can be mentioned.
[0180]
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Figure 2004109834
[0181]
In the above formula, R301~ R337Each independently represents a hydrogen atom, a linear, branched or cyclic alkyl group, a linear, branched or cyclic alkoxy group, a hydroxy group, a halogen atom, or —S—R.0Represents a group. R0Represents a linear, branched, cyclic alkyl group or an aryl group.
Ra and Rb each independently represent a hydrogen atom, a nitro group, a halogen atom, or an alkyl group or an alkoxy group which may have a substituent. Rc and Rd each independently represents a halogen atom or an optionally substituted alkyl group or aryl group. Rc and Rd may combine to form an aromatic ring, monocyclic or polycyclic hydrocarbon (which may contain an oxygen atom or a nitrogen atom). Y1, Y2Represents a carbon atom and Y1-Y2The bond may be a single bond or a double bond. X aboveRepresents the anion of a carboxylic acid compound represented by the following formula. X1, X2Each independently represents a carboxylic acid compound represented by the following formula having an ester group at the carboxyl group.
[0182]
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Figure 2004109834
[0183]
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Figure 2004109834
[0184]
In the above formula, R338Is a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 30 carbon atoms (wherein the alkyl group chain may contain an oxygen atom or a nitrogen atom), or a straight chain having 1 to 20 carbon atoms. Of a straight, branched or cyclic alkenyl group, a linear, branched or cyclic alkynyl group having 1 to 20 carbon atoms, a linear, branched or cyclic alkoxyl group having 1 to 20 carbon atoms, the alkyl group A group in which at least a part of hydrogen atoms is substituted with a halogen atom and / or a hydroxyl group, a group in which at least a part of hydrogen atoms in the alkenyl group is substituted with a halogen atom and / or a hydroxyl group, or a substitution having 6 to 20 carbon atoms Or an unsubstituted aryl group is shown. Here, examples of the substituent of the aryl group include an alkyl group, a nitro group, a hydroxyl group, an alkoxy group, an acyl group, an alkoxycarbonyl group, and a halogen atom.
[0185]
R339Is a single bond or a linear, branched or cyclic alkylene group having 1 to 20 carbon atoms (wherein the chain of the alkylene group may contain an oxygen atom or a nitrogen atom), 20 linear, branched or cyclic alkenylene groups, groups in which at least some of the hydrogen atoms of the alkylene group are substituted with halogen atoms and / or hydroxyl groups, and at least some of the hydrogen atoms of the alkenylene group are halogen atoms Or a group having 2 to 20 carbon atoms, and a plurality of R338, R339May be the same as or different from each other.
[0186]
R340Represents a hydroxyl group or a halogen atom, and a plurality of R340May be the same as or different from each other. m, n, p and q are each independently an integer of 0 to 3, and m + n ≦ 5 and p + q ≦ 5. z is 0 or 1.
[0187]
R in the general formulas (AI) to (AV)301~ R337, Ra, Rb, Rc, Rd, R0As the linear or branched alkyl group in, a C 1-4 group such as a methyl group, an ethyl group, a propyl group, an n-butyl group, a sec-butyl group, or a t-butyl group, which may have a substituent. Individuals are listed. Examples of the cyclic alkyl group include those having 3 to 8 carbon atoms, such as a cyclopropyl group, a cyclopentyl group, and a cyclohexyl group, which may have a substituent.
R301~ R337, Ra and Rb as alkoxy groups having 1 to 4 carbon atoms such as methoxy group, ethoxy group, hydroxyethoxy group, propoxy group, n-butoxy group, isobutoxy group, sec-butoxy group and t-butoxy group. Things.
R301~ R337, Ra, Rb, Rc, and Rd include a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom, and an iodine atom.
R0, Rc and Rd aryl groups include those having 6 to 14 carbon atoms which may have a substituent such as phenyl group, tolyl group, methoxyphenyl group and naphthyl group.
These substituents are preferably an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, a halogen atom (fluorine atom, chlorine atom, iodine atom), an aryl group having 6 to 10 carbon atoms, and an alkenyl group having 2 to 6 carbon atoms. , Cyano group, hydroxy group, carboxy group, alkoxycarbonyl group, nitro group and the like.
[0188]
Aromatic, monocyclic or polycyclic hydrocarbons formed by combining Rc and Rd (which may contain oxygen and nitrogen atoms) include benzene and naphthalene structures. , Cyclohexane structure, norbornene structure, oxabicyclo structure and the like.
[0189]
The sulfonium and iodonium compounds represented by the general formulas (AI) to (AIII) used in the present invention have their counter anions XAs a carboxylic acid compound represented by the above formulas (C1) to (C10), the carboxyl group (—COOH) of at least one compound is an anion (—COO).) Is included.
The compounds represented by the general formulas (AIV) to (AV) used in the present invention are the substituent X1, X2As a substituent, the carboxyl group (—COOH) of at least one compound among the carboxylic acid compounds represented by the above formulas (C1) to (C10) is an ester group (—COO—).
[0190]
R338In C 1-30 linear, branched or cyclic alkyl group (wherein the alkyl group chain may contain an oxygen atom or a nitrogen atom), methyl, ethyl, propyl, Examples include butyl, pentyl, hexyl, cyclohexyl, dodecyl, 1-ethoxyethyl, adamantyl and the like.
Examples of the linear, branched or cyclic alkenyl group having 1 to 20 carbon atoms include ethenyl, propenyl, isopropenyl, cyclohexene and the like.
Examples of the linear, branched or cyclic alkynyl group having 1 to 20 carbon atoms include acetylene and propenylene.
Examples of the linear, branched or cyclic alkoxy group having 1 to 20 carbon atoms include methoxy, ethoxy, propyloxy, butoxy, cyclohexyloxy, isobutoxy, dodecyloxy and the like.
Examples of the substituted or unsubstituted aryl group having 6 to 20 carbon atoms include phenyl, naphthyl, anthranyl and the like.
Examples of the substituent for the aryl group include an alkyl group, a nitro group, a hydroxyl group, an alkoxy group, an acyl group, an alkoxycarbonyl group, and a halogen atom.
[0191]
R339In C 1-20, a linear, branched or cyclic alkylene group (wherein the alkylene group chain may contain an oxygen atom or a nitrogen atom), methylene, ethylene, propylene , Butylene, isobutylene, ethoxyethylene, cyclohexylene and the like.
Examples of the linear, branched or cyclic alkenylene group having 1 to 20 carbon atoms include vinylene and arylene.
[0192]
Although a specific example is shown, this invention is not limited to these.
[0193]
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Figure 2004109834
[0194]
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Figure 2004109834
[0195]
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Figure 2004109834
[0196]
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Figure 2004109834
[0197]
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Figure 2004109834
[0198]
Compounds represented by general formula (AI), general formula (AII), and general formula (AIII) can be prepared by the method described in US Pat. No. 3,734,928, Macromolecules, vol. 10, 1307 (1977), Journal of Organic Chemistry, vol. 55, 4222 (1990), J.A. Radiat. Curing, vol. 5 (1), 2 (1978), etc., and further, it can be synthesized by exchanging counter anions. The compounds represented by formulas (AIV) and (AV) are prepared by reacting an N-hydroxyimide compound and carboxylic acid chloride under basic conditions, or reacting nitrobenzyl alcohol and carboxylic acid chloride under basic conditions. Can be obtained.
[0199]
The mass ratio of the addition amount of the B1a component and the B1b component or the mass ratio of the addition amount of the B1 component and the B2 component is usually 1/1 to 100/0, preferably 1/1 to 10/1, respectively. Preferably it is 2/1 to 5/1.
The total amount of the B1 component and the B2 component is usually in the range of 0.5 to 20% by mass, preferably 0.75 to 15% by mass, and more preferably 1 to 10% by mass with respect to the total solid content of the composition.
A plurality of B1 components and B2 components may be contained.
[0200]
[3] Solvent (component C)
The composition of the present invention is dissolved in a solvent that dissolves each of the above components and coated on a support. As the solvent used here, 1-methoxy-2-propanol acetate (propylene glycol monomethyl ether acetate), 1-methoxy-2-propanol (propylene glycol monomethyl ether), ethylene dichloride, cyclohexanone, cyclopentanone, 2-heptanone , Γ-butyrolactone, methyl ethyl ketone, ethylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether, 2-methoxyethyl acetate, ethylene glycol monoethyl ether acetate, propylene glycol monomethyl ether, propylene glycol monoethyl ether, propylene glycol monomethyl ether acetate, toluene, Ethyl acetate, methyl lactate, ethyl lactate, methyl methoxypropionate Ethyl ethoxypropionate, methyl pyruvate, ethyl pyruvate, propyl pyruvate, N, N-dimethylformamide, dimethyl sulfoxide, N-methylpyrrolidone, tetrahydrofuran and the like are preferable, 1-methoxy-2-propanol acetate, 1-methoxy- 2-propanol is particularly preferred. These solvents are used alone or in combination. When mixed and used, those containing 1-methoxy-2-propanol acetate or those containing 1-methoxy-2-propanol are preferred.
[0201]
[4] Fluorine-based and / or silicon-based surfactant (component D)
The positive resist composition of the present invention contains at least the above-mentioned components (A) to (C), but (D) fluorine-based and / or silicon-based surfactant (fluorine-based surfactant and silicon-based surfactant). Or a surfactant containing both fluorine atoms and silicon atoms), or preferably two or more.
When the positive resist composition of the present invention contains the above-mentioned (D) surfactant, when using an exposure light source of 250 nm or less, particularly 220 nm or less, good sensitivity and resolution, and less adhesion and development defects. A resist pattern can be provided.
As these (D) surfactants, for example, JP-A 62-36663, JP-A 61-226746, JP-A 61-226745, JP-A 62-170950, JP No. 63-34540, JP-A-7-230165, JP-A-8-62834, JP-A-9-54432, JP-A-9-5988, JP-A 2002-277862, US Pat. No. 5,405,720 , No. 5,360,692, No. 5,529,881, No. 5,296,330, No. 5,543,098, No. 5,576,143, No. 5,294,511, No. 5,824,451 The following commercially available surfactants can also be used as they are.
Examples of commercially available surfactants that can be used include F-top EF301 and EF303 (manufactured by Shin-Akita Kasei Co., Ltd.), Florard FC430 and 431 (manufactured by Sumitomo 3M Co., Ltd.), MegaFuck F171, F173, F176, F189, and R08. (Dainippon Ink Chemical Co., Ltd.), Surflon S-382, SC101, 102, 103, 104, 105, 106 (Asahi Glass Co., Ltd.), Troisol S-366 (Troy Chemical Co., Ltd.), etc. Fluorine type surfactant or silicon type surfactant can be mentioned. Polysiloxane polymer KP-341 (manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) can also be used as the silicon surfactant.
[0202]
In addition to the known surfactants described above, the surfactant is derived from a fluoroaliphatic compound produced by a telomerization method (also called telomer method) or an oligomerization method (also called oligomer method). A surfactant using a polymer having a fluoroaliphatic group can be used. The fluoroaliphatic compound can be synthesized by the method described in JP-A-2002-90991.
As the polymer having a fluoroaliphatic group, a copolymer of a monomer having a fluoroaliphatic group and (poly (oxyalkylene)) acrylate and / or (poly (oxyalkylene)) methacrylate is preferable and distributed irregularly. Or may be block copolymerized. Examples of the poly (oxyalkylene) group include a poly (oxyethylene) group, a poly (oxypropylene) group, a poly (oxybutylene) group, and the like, and a poly (oxyethylene, oxypropylene, and oxyethylene group). A unit having different chain lengths in the same chain length, such as a block linked body) or a poly (block linked body of oxyethylene and oxypropylene) group, may be used. Furthermore, a copolymer of a monomer having a fluoroaliphatic group and (poly (oxyalkylene)) acrylate (or methacrylate) is not only a binary copolymer but also a monomer having two or more different fluoroaliphatic groups, Further, it may be a ternary or higher copolymer obtained by simultaneously copolymerizing two or more different (poly (oxyalkylene)) acrylates (or methacrylates).
Examples of commercially available surfactants include Megafac F178, F-470, F-473, F-475, F-476, and F-472 (Dainippon Ink Chemical Co., Ltd.). In addition, C6F13A copolymer of an acrylate (or methacrylate) having a group and (poly (oxyalkylene)) acrylate (or methacrylate), C6F13A copolymer of an acrylate (or methacrylate) having a group, (poly (oxyethylene)) acrylate (or methacrylate) and (poly (oxypropylene)) acrylate (or methacrylate), C8F17A copolymer of an acrylate (or methacrylate) having a group and (poly (oxyalkylene)) acrylate (or methacrylate), C8F17And a copolymer of an acrylate (or methacrylate) having a group, (poly (oxyethylene)) acrylate (or methacrylate), and (poly (oxypropylene)) acrylate (or methacrylate).
[0203]
(D) The amount of the surfactant used is preferably 0.0001 to 2% by mass, more preferably 0.001 to 1% by mass, based on the total amount of the positive resist composition (excluding the solvent).
[0204]
[5] Acid diffusion inhibitor (E)
In the composition of the present invention, performance fluctuations due to aging after irradiation with actinic rays or radiation and heat treatment (pattern T-top shape formation, sensitivity fluctuations, pattern line width fluctuations, etc.) and performance fluctuations over time after application Furthermore, it is preferable to add an acid diffusion inhibitor for the purpose of preventing excessive diffusion (degradation of resolution) of the acid during heat treatment after irradiation with actinic rays or radiation. The acid diffusion inhibitor is an organic basic compound, for example, an organic basic compound containing basic nitrogen, and a compound having a pKa value of the conjugate acid of 4 or more is preferably used.
Specifically, the structures of the following formulas (A) to (E) can be exemplified.
[0205]
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Figure 2004109834
[0206]
Where R250R251And R252May be the same or different, and may be a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, an aminoalkyl group having 1 to 6 carbon atoms, a hydroxyalkyl group having 1 to 6 carbon atoms, or 6 to 20 carbon atoms. Represents a substituted or unsubstituted aryl group, wherein R251And R252May combine with each other to form a ring. R253R254R255And R256, Which may be the same or different, each represents an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms.
Further preferred compounds are nitrogen-containing basic compounds having two or more nitrogen atoms of different chemical environments in one molecule, and particularly preferably both a substituted or unsubstituted amino group and a ring structure containing a nitrogen atom. Or a compound having an alkylamino group.
[0207]
Preferred examples include substituted or unsubstituted guanidine, substituted or unsubstituted aminopyridine, substituted or unsubstituted aminoalkylpyridine, substituted or unsubstituted aminopyrrolidine, substituted or unsubstituted indazole, imidazole, substituted or unsubstituted Substituted pyrazole, substituted or unsubstituted pyrazine, substituted or unsubstituted pyrimidine, substituted or unsubstituted purine, substituted or unsubstituted imidazoline, substituted or unsubstituted pyrazoline, substituted or unsubstituted piperazine, substituted or unsubstituted Aminomorpholine, substituted or unsubstituted aminoalkylmorpholine, and the like. Preferred substituents are amino group, aminoalkyl group, alkylamino group, aminoaryl group, arylamino group, alkyl group, alkoxy group, acyl group, acyloxy group, aryl group, aryloxy group, nitro group, hydroxyl group, cyano group It is.
[0208]
Particularly preferred compounds include guanidine, 1,1-dimethylguanidine, 1,1,3,3-tetramethylguanidine, imidazole, 2-methylimidazole, 4-methylimidazole, N-methylimidazole, 2-phenylimidazole, 4 , 5-diphenylimidazole, 2,4,5-triphenylimidazole, 2-aminopyridine, 3-aminopyridine, 4-aminopyridine, 2-dimethylaminopyridine, 4-dimethylaminopyridine, 2-diethylaminopyridine, 2- (Aminomethyl) pyridine, 2-amino-3-methylpyridine, 2-amino-4-methylpyridine, 2-amino-5-methylpyridine, 2-amino-6-methylpyridine, 3-aminoethylpyridine, 4- Aminoethylpyridine,
[0209]
3-aminopyrrolidine, piperazine, N- (2-aminoethyl) piperazine, N- (2-aminoethyl) piperidine, 4-amino-2,2,6,6-tetramethylpiperidine, 4-piperidinopiperidine, 2-iminopiperidine, 1- (2-aminoethyl) pyrrolidine, pyrazole, 3-amino-5-methylpyrazole, 5-amino-3-methyl-1-p-tolylpyrazole, pyrazine, 2- (aminomethyl)- Examples include 5-methylpyrazine, pyrimidine, 2,4-diaminopyrimidine, 4,6-dihydroxypyrimidine, 2-pyrazoline, 3-pyrazoline, N-aminomorpholine, N- (2-aminoethyl) morpholine. However, the present invention is not limited to this.
These nitrogen-containing basic compounds are used alone or in combination of two or more.
[0210]
The use ratio of the acid generator and the organic basic compound in the composition is preferably (acid generator) / (organic basic compound) (molar ratio) = 2.5 to 300. If the molar ratio is less than 2.5, the sensitivity may be low and the resolution may be reduced. If the molar ratio is more than 300, the resist pattern may increase in thickness over time until post-exposure heat treatment, and the resolution may also be reduced. . (Acid generator) / (organic basic compound) (molar ratio) is preferably 5.0 to 200, more preferably 7.0 to 150.
[0211]
[6] Non-polymeric dissolution inhibitor (X)
The positive resist composition of the present invention preferably further contains a non-polymer type dissolution inhibitor. Here, the non-polymer type dissolution inhibitor is a compound in which at least two or more acid-decomposable groups are present in a compound having a molecular weight of 3000 or less, and the solubility in an alkali developer is increased by the action of an acid. is there. In particular, it is preferable from the viewpoint of transparency that a fluorine atom is substituted in the mother nucleus.
3-50 mass% is preferable with respect to the polymer in a composition, More preferably, 5-40 mass%, More preferably, it is 7-30 mass%. By adding the component (X), sensitivity and contrast are further improved.
[0212]
Specific examples of the component (X) are shown below, but the present invention is not limited to these specific examples.
[0213]
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Figure 2004109834
[0214]
[7] Zwitterionic compound (Y)
The positive resist composition of the present invention preferably further contains a zwitterionic compound. Here, the zwitterionic compound refers to a compound containing both a cation moiety and an anion moiety in one molecule. Specific examples include amphoteric ions of amino acids such as alanine, phenylalanine, asparagine, glycine, and valine, but are not limited thereto.
The amount added is preferably 3 to 70 mol%, more preferably 5 to 50 mol%, and still more preferably 7 to 40 mol%, relative to the component (B1). By adding the component (Y), sensitivity and contrast are further improved.
[0215]
In the manufacture of precision integrated circuit elements, the pattern forming process on the resist film is carried out by applying the positive resist composition of the present invention on a substrate (eg, a transparent substrate such as a silicon / silicon dioxide covering, a glass substrate, an ITO substrate). A good resist pattern can be formed by applying an object, then irradiating with an actinic ray or radiation drawing apparatus, heating, developing, rinsing and drying.
[0216]
Examples of the alkaline developer of the positive resist composition of the present invention include inorganic alkalis such as sodium hydroxide, potassium hydroxide, sodium carbonate, sodium silicate, sodium metasilicate, and aqueous ammonia, ethylamine, and n-propylamine. Primary amines, secondary amines such as diethylamine and di-n-butylamine, tertiary amines such as triethylamine and methyldiethylamine, alcoholamines such as dimethylethanolamine and triethanolamine, tetramethylammonium hydroxide, An aqueous solution of alkalis such as quaternary ammonium salts such as tetraethylammonium hydroxide and choline, cyclic amines such as pyrrole and piperidine, and the like can be used. Furthermore, an appropriate amount of an alcohol such as isopropyl alcohol or a nonionic surfactant may be added to the alkaline aqueous solution.
Among these alkaline developers, quaternary ammonium salts are preferable, and tetramethylammonium hydroxide and an aqueous solution of choline are more preferable.
The alkali concentration in the alkali developer is usually 0.1 to 20% by mass, preferably 0.2 to 15% by mass, and more preferably 0.5 to 10% by mass.
The pH of the alkali developer is usually 10.0 to 15.0, preferably 10.5 to 14.5, and more preferably 11.0 to 14.0.
[0217]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention still in detail, the content of this invention is not limited by this.
[0218]
<Synthesis of monomer>
Synthesis Example 1 (Synthesis of monomer (MA))
70 g of 1,4-di [2,2,2-trifluoro-1-hydroxy-1- (trifluoromethyl) -ethyl] cyclohexane, 21.5 g of 2-chloroethyl vinyl ether, 6.7 g of sodium hydroxide were added to N, The product was dissolved in 160 g of N-dimethylacetamide, and heated and stirred at 100 ° C. for 4 hours. After allowing to cool to room temperature, the reaction solution was poured into 500 ml of water to separate organic substances. The aqueous layer was further extracted with ethyl acetate, combined with the separated organic layer, and 30 g of magnesium sulfate was added for dehydration. Thereafter, the solvent was distilled off under reduced pressure, and the residue was purified by silica gel column chromatography to obtain 35.2 g of the following monomer (MA) (43% yield).
[0219]
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Figure 2004109834
[0220]
Synthesis Example 2 (Synthesis of monomer (MB))
1,4-di [2,2,2-trifluoro-1-hydroxy-1- (trifluoromethyl) -ethyl] cyclohexane 124.9 g (0.3 mol), ethyl vinyl ether 432.6 g (6 mol), palladium acetate 2.03 g (0.009 mol) and 1,10-phenanthroline 17.84 g (0.09 mol) were added to the reaction vessel and stirred for 10 hours. Thereafter, the product was purified by silica gel chromatography to obtain 63.7 g of the following monomer (MB) (yield 48%).
[0221]
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Figure 2004109834
<Synthesis of Resin (A)>
Synthesis Example 1 (Synthesis of Resin (A-1))
Monomer (MA) 30 g (0.062 mol), 2- (trifluoromethyl) acrylic acid 3,5-dihydroxy-1-adamantyl ester 14.17 g (0.046 mol), 2- (trifluoromethyl) acrylic acid 2- After dissolving 13.34 g (0.046 mol) of methyl-2-adamantyl ester in 60 g of tetrahydrofuran and replacing the reaction system with nitrogen, 0.85 g (7.71 mmol) of polymerization initiator AIBN was added. The mixture was heated at 65 ° C. for 8 hours while flowing nitrogen. Thereafter, the reaction solution was cooled to room temperature, and the reaction solution was dropped into 1.5 L of methanol. The powder was taken out by filtration and dried under reduced pressure at 100 ° C. to obtain 33.36 g of resin (A-1) (yield 58%). The obtained resin (A-1) had a weight average molecular weight of 8,300 and a dispersity of 1.55 as measured by gel permeation chromatography (GPC). In addition, monomer (MA) / 2- (trifluoromethyl) acrylic acid 3,5-dihydroxy-1-adamantyl ester / 2- (trifluoromethyl) acrylic acid 2-methyl-2-adamantyl by 1H, 13C-NMR analysis The composition ratio of the ester was 38/33/29.
Resins (A-2) to (A-10) were obtained in the same manner except that the monomer to be added was changed.
[0222]
Hereinafter, the structures of the resins (A-1) to (A-10) are shown.
[0223]
Embedded image
Figure 2004109834
[0224]
Embedded image
Figure 2004109834
[0225]
Embedded image
Figure 2004109834
[0226]
Table 1 below shows the composition ratio, weight average molecular weight, and dispersity of the resins (A-1) to (A-10).
[0227]
[Table 1]
Figure 2004109834
[0228]
<Resin of Comparative Example>
Comparative resins (1) to (4) used in the comparative examples are as follows.
(1) Comparative resin (1) (resin for KrF resist) Weight average molecular weight 8500
[0229]
Embedded image
Figure 2004109834
[0230]
(2) Comparative resin (2) (ArF resist resin) Weight average molecular weight 8400
[0231]
Embedded image
Figure 2004109834
[0232]
(3) Comparative resin (3) Weight average molecular weight 8700
[0233]
Embedded image
Figure 2004109834
[0234]
(4) Comparative resin (4) Weight average molecular weight 8300
[0235]
Embedded image
Figure 2004109834
[0236]
<Synthesis of B component>
Synthesis Example 1 (Synthesis of triphenylsulfonium nonafluorobutane sulfonate (VII-4))
20 g of triphenylsulfonium iodide was dissolved in 500 ml of methanol, 12.5 g of silver oxide was added thereto, and the mixture was stirred at room temperature for 4 hours. After the reaction solution was filtered to remove the silver compound, 14.9 g of nonafluorobutane sulfonic acid was added to the solution, and the solution was concentrated. The operation of adding 300 ml of diisopropyl ether to the obtained oil and stirring sufficiently, and then removing diisopropyl ether with decant was repeated twice. The obtained oil was dried under reduced pressure to obtain 18 g of the desired product.
[0237]
Synthesis Example 2 (Synthesis of triphenylsulfonium-4-dodecylbenzenesulfonate (PAG4-1))
10 g of triphenylsulfonium iodide was dissolved in 500 ml of methanol, 4.44 g of silver oxide was added thereto, and the mixture was stirred at room temperature for 4 hours. After the reaction solution was filtered to remove the silver compound, 4.67 g of 4-dodecylbenzene sulfonic acid was added to the solution, and the solution was concentrated. The operation of adding 300 ml of diisopropyl ether to the obtained oil and stirring sufficiently, and then removing diisopropyl ether with decant was repeated twice. The obtained oil was dried under reduced pressure to obtain 6 g of the desired product.
[0238]
Synthesis Example 3 (Synthesis of triphenylsulfonium nonafluoropentanoate (II-4f))
20 g of triphenylsulfonium iodide was dissolved in 500 ml of methanol, 12.5 g of silver oxide was added thereto, and the mixture was stirred at room temperature for 4 days. After the reaction solution was filtered to remove the silver compound, 14.9 g of nonafluoropentanoic acid was added to the solution, and the solution was concentrated. After adding 300 ml of diisopropyl ether to the obtained oily substance and stirring sufficiently, the operation of removing diisopropylpropyl ether with decant was repeated twice. The obtained oil was dried under reduced pressure to obtain 18 g of the desired product.
[0239]
Examples and Comparative Examples
○ Measurement of transmittance
Resins (A-1) to (A-10) or Comparative Resins (1) and (2) 1.36 g of each were dissolved in 25 g of propylene glycol monomethyl ether acetate and filtered through a 0.1 μm polytetrafluoroethylene filter. The film was coated on a calcium fluoride disk by a spin coater and dried by heating at 120 ° C. for 5 minutes to obtain a film having a thickness of 0.1 μm. The absorption of these coating films was measured with an Acton CAMS-507 spectrometer, and the transmittance at 157 nm was calculated. The results are shown in Table 2 below.
[0240]
[Table 2]
Figure 2004109834
[0241]
From Table 2, it can be seen that the transmittance of the coating film using the resin of the present invention has sufficient transparency at 157 nm.
[0242]
○ Measurement of developer contact angle
Resins (A-1) to (A-10) or Comparative Resins (3) and (4) 1.2 g each and 0.024 g of nonafluorobutanesulfonate salt of triphenylsulfonium were mixed with propylene glycol monomethyl ether acetate (PGMEA) 19. The resist solution was prepared by dissolving in 6 g and filtering through a 0.1 μm polytetrafluoroethylene filter. Each resist solution was applied onto a silicon wafer subjected to hexamethyldisilazane treatment by a spin coater, and the wafer was heated and dried at 120 ° C. for 60 seconds to form a 0.1 μm resist film. Subsequently, the contact angle between these films and a 2.38 mass% tetramethylammonium hydroxide aqueous solution was measured. The results are shown in Table 3 below.
[0243]
[Table 3]
Figure 2004109834
[0244]
From Table 3, it can be seen that the coating film using the resist composition of the present invention has high affinity for the developer and excellent developability. This effect is presumed to be related to the affinity between the polar group in the resin and the developer.
[0245]
○ Evaluation of dry etching resistance
Resin (A-1)-(A-10) of this invention or comparative resin (3), (4) Each 3.2g is melt | dissolved in 25 g of propylene glycol monomethyl ether acetate, and it is 0.1 micrometer polytetrafluoroethylene filter. Filtered. Each sample solution was applied onto a silicon wafer subjected to hexamethyldisilazane treatment using a spin coater, and heated and dried at 120 ° C. for 60 seconds to form a 0.5 μm resin film. An etching apparatus is used for this resin film, and the etching gas is CHF.3/ O2= 16/4, pressure 20 mTorr, applied power 100 mW / cm3Etching was performed under the conditions of The etching rate of the resist film was determined from the change in film thickness of the resist. Ratio with etching rate when using cresol novolak (m / p ratio = 4/6, weight average molecular weight 5000) under the same conditions (etching rate of film of example or comparative example / etching rate of cresol novolak film) Was calculated. Moreover, the cross section and surface of the obtained sample were observed and evaluated as follows.
○: Unevenness on the surface of the resin film is hardly observed
Δ: Some unevenness is observed on the resin film surface
X: Unevenness on the surface of the resin film is noticeable
The results are shown in Table 4 below.
[0246]
[Table 4]
Figure 2004109834
[0247]
From Table 4, it can be seen that the coating film using the resin of the present invention exhibits good dry etching resistance and the surface shape of the film after etching is also good.
[0248]
○ Image formability evaluation
As shown in Table 5 below, resins (A-1) to (A-10) or comparative resins (1) to (4) each 1.2 g and (B1) component 0.024 g, optionally (X) non-polymer Add 0.24 g of mold dissolution inhibitor and 0.006 g of additional component (B1) or (B2), dissolve in 19.6 g of propylene glycol monomethyl ether acetate, and filter through a 0.1 μm polytetrafluoroethylene filter. After preparing the resist solution, it was applied to the wafer by a spin coater.
The coated wafer was heat-dried at 120 ° C. for 60 seconds to form a 0.1 μm resist film. For this resist film, a 157 nm laser exposure / dissolution behavior analyzer VUVES-4500 (manufactured by RISOTEC Japan) was used to evaluate sensitivity by 157 nm exposure and dissolution contrast of exposed / unexposed areas.
Sensitivity here refers to a wafer that has been exposed to heat and dried at 130 ° C. for 90 seconds, developed using a 2.38 mass% tetramethylammonium hydroxide aqueous solution at 23 ° C. for 60 seconds, and then pure water for 30 seconds. When the film thickness is measured after rinsing and drying, it indicates the minimum exposure amount at which the film thickness becomes zero.
The contrast here refers to the slope (tan θ) of the exposure dose-dissolution rate curve. The results are shown in Table 5.
[0249]
[Table 5]
Figure 2004109834
[0250]
From Table 5, it can be seen that the resist film using the composition of the present invention exhibits high sensitivity and high contrast.
[0251]
【The invention's effect】
According to the present invention, a positive resist composition excellent in various properties such as affinity with a developer, sensitivity, contrast, and dry etching resistance can be provided.

Claims (5)

(A)下記一般式(I)で表される繰り返し単位と、下記一般式(A)で表される部分構造を有する繰り返し単位とをそれぞれ少なくとも1種ずつ有する、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解度が増大する樹脂及び
(B)活性光線又は放射線の作用により酸を発生する化合物
を含有することを特徴とするポジ型レジスト組成物。
Figure 2004109834
一般式(I)中、
〜Rは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基を表す。
21〜R26は、各々独立に、水素原子、フッ素原子又はアルキル基を表す。但し、R21〜R26の内の少なくとも1つはフッ素原子である。
27〜R32は、各々独立に、水素原子、フッ素原子又はアルキル基を表す。但し、R27〜R32の内の少なくとも1つはフッ素原子である。
及びLは、各々独立に、単結合又は2価の連結基を表す。
Zaは、水素原子又は非酸分解性の有機基を表す。
nは、0又は1を表す。
一般式(A)中、
〜Rは、各々独立に、アルキル基を表す。
は、p+1価の脂環式炭化水素基を表す。
Xは、複数ある場合には各々独立に、フッ素原子、塩素原子、水酸基、シアノ基、アルコキシ基又はアルキル基を表す。但し、Xの少なくとも1つはアルキル基ではない。
mは、0又は1を表す。
pは、1〜4の整数を表す。
(A) Alkali developer by the action of an acid having at least one repeating unit represented by the following general formula (I) and at least one repeating unit having a partial structure represented by the following general formula (A 1 ) A positive resist composition comprising: a resin whose solubility in water increases; and (B) a compound capable of generating an acid by the action of actinic rays or radiation.
Figure 2004109834
In general formula (I),
R 1 to R 3 each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group or an alkyl group.
R 21 to R 26 each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom or an alkyl group. However, at least one of R 21 to R 26 is a fluorine atom.
R < 27 > -R < 32 > represents a hydrogen atom, a fluorine atom, or an alkyl group each independently. However, at least one of R 27 to R 32 is a fluorine atom.
L 1 and L 2 each independently represents a single bond or a divalent linking group.
Za represents a hydrogen atom or a non-acid-decomposable organic group.
n represents 0 or 1.
In general formula (A 1 ),
R 4 to R 5 each independently represents an alkyl group.
Z 1 represents a p + 1 valent alicyclic hydrocarbon group.
When X is plural, each X independently represents a fluorine atom, a chlorine atom, a hydroxyl group, a cyano group, an alkoxy group or an alkyl group. However, at least one of X is not an alkyl group.
m represents 0 or 1.
p represents an integer of 1 to 4.
一般式(A)で表される部分構造を有する繰り返し単位が、下記一般式(II)、(III)、(IV)又は(V)で表されることを特徴とする請求項1に記載のポジ型レジスト組成物。
Figure 2004109834
一般式(II)中、
Rbは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は有機基を表す。
は、単結合又は2価の連結基を表す。
は、上記一般式(A)で表される部分構造を表す。
kは、0又は1を表す。
一般式(III)中、
〜Rは、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基又は少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。但し、R〜Rの内の少なくとも1つは水素原子ではない。
は、上記一般式(A)で表される部分構造を表す。
一般式(IV)中、
〜R11は、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基又は少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。但し、R〜R11の内の少なくとも1つは水素原子ではない。
Raは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。
は、上記一般式(A)で表される部分構造を表す。
一般式(V)中、
12〜R14は、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基又は少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。
Yは、単結合、−O−又は−N(Ra)−を表す。Raは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。
は、上記一般式(A)で表される部分構造を表す。
The repeating unit having a partial structure represented by the general formula (A 1 ) is represented by the following general formula (II), (III), (IV) or (V). A positive resist composition.
Figure 2004109834
In general formula (II),
Rb each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom or an organic group.
L 3 represents a single bond or a divalent linking group.
A 1 represents a partial structure represented by the general formula (A 1 ).
k represents 0 or 1.
In general formula (III),
R 6 to R 8 each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom, a chlorine atom, a cyano group or an alkyl group in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom. However, at least one of R 6 to R 8 is not a hydrogen atom.
A 1 represents a partial structure represented by the general formula (A 1 ).
In general formula (IV),
R 9 to R 11 each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom, a chlorine atom, a cyano group, or an alkyl group in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom. However, at least one of R 9 to R 11 is not a hydrogen atom.
Ra represents a hydrogen atom, an alkyl group, a cycloalkyl group, an aryl group or an aralkyl group.
A 1 represents a partial structure represented by the general formula (A 1 ).
In general formula (V),
R 12 to R 14 each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom, a chlorine atom, a cyano group or an alkyl group in which at least one hydrogen atom is substituted with a fluorine atom.
Y represents a single bond, —O— or —N (Ra) —. Ra represents a hydrogen atom, an alkyl group, a cycloalkyl group, an aryl group or an aralkyl group.
A 1 represents a partial structure represented by the general formula (A 1 ).
(A)成分の樹脂が、更に、下記一般式(VI)又は(VII)で表される繰り返し単位を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のポジ型レジスト組成物。
Figure 2004109834
一般式(VI)中、
X1、RX2、RY1は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基を表す。但し、RX1、RX2、RY1の内の少なくとも1つにフッ素原子を有する。
は、炭素原子とともに脂環式炭化水素基を形成する原子団を表す。
Z1は、アルキル基を表す。
Z2は、複数ある場合には各々独立に、アルキル基を表す。
p1は、0又は1〜3の整数を表す。
一般式(VII)中、
X3、RX4、RY2は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基を表す。但し、RX3、RX4、RY2の内の少なくとも1つにフッ素原子を有する。
Z3、PZ4は、各々独立に、アルキル基を表す。
は、p+1価の脂環式炭化水素基を表す。
Z5は、複数ある場合には各々独立に、アルキル基を表す。
は、0又は1〜4の整数を表す。
The positive resist composition according to claim 1 or 2, wherein the resin (A) further has a repeating unit represented by the following general formula (VI) or (VII).
Figure 2004109834
In general formula (VI),
R X1 , R X2 and R Y1 each independently represent a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group or an alkyl group. However, at least one of R X1 , R X2 and R Y1 has a fluorine atom.
Z 2 represents an atomic group that forms an alicyclic hydrocarbon group with a carbon atom.
R Z1 represents an alkyl group.
When there are a plurality of R Z2 s , each independently represents an alkyl group.
p1 represents 0 or an integer of 1 to 3.
In general formula (VII),
R X3 , R X4 and R Y2 each independently represent a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group or an alkyl group. However, at least one of R X3 , R X4 , and R Y2 has a fluorine atom.
P Z3 and P Z4 each independently represent an alkyl group.
Z 3 represents a p 2 +1 valent alicyclic hydrocarbon group.
When there are a plurality of PZ5 , each independently represents an alkyl group.
p 2 represents an integer of 0 or 1 to 4.
(A)成分の樹脂が、更に、下記一般式(I’)で表される繰り返し単位を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
Figure 2004109834
一般式(I’)中、
〜Rは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基を表す。
21〜R26は、各々独立に、水素原子、フッ素原子又はアルキル基を表す。但し、R21〜R26の内の少なくとも1つはフッ素原子である。
27〜R32は、各々独立に、水素原子、フッ素原子又はアルキル基を表す。但し、R27〜R32の内の少なくとも1つはフッ素原子である。
及びLは、各々独立に、単結合又は2価の連結基を表す。
Zbは、酸分解性基を表す。
nは、0又は1を表す。
The positive resist composition according to claim 1, wherein the resin of component (A) further has a repeating unit represented by the following general formula (I ′).
Figure 2004109834
In general formula (I ′),
R 1 to R 3 each independently represents a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group or an alkyl group.
R 21 to R 26 each independently represents a hydrogen atom, a fluorine atom or an alkyl group. However, at least one of R 21 to R 26 is a fluorine atom.
R < 27 > -R < 32 > represents a hydrogen atom, a fluorine atom, or an alkyl group each independently. However, at least one of R 27 to R 32 is a fluorine atom.
L 1 and L 2 each independently represents a single bond or a divalent linking group.
Zb represents an acid-decomposable group.
n represents 0 or 1.
前記一般式(I)又は(I’)で表される繰り返し単位中のLにシクロアルキレン基を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。The positive resist composition according to claim 1, wherein L 2 in the repeating unit represented by the general formula (I) or (I ′) contains a cycloalkylene group.
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