JP2004109734A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化や慎重な組み付け作業を要しないことを前提に、ケース内の液晶パネルの支持位置及び品位の安定性を確保できる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】下側ケース20の各側壁21から内部に向けて切り起こされた第1の突出片23により、液晶パネル10の各一対の側端を水平方向で弾性的に挟持し、下側ケース20の下壁22から内部に向けて切り起こされた第2の突出片25により、液晶パネル10を上方に向けて付勢して上側ケース30の上壁32とで弾性的に挟持する。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置に関し、特に、ケース内の液晶パネルを安定的に支持し得る支持構造を備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に、従来の一般的な液晶表示装置を示す。この液晶表示装置101は、大きくは、液晶により表示画面を形成する液晶パネル110と、この液晶パネル110を水平に収容する下側ケース120と、この下側ケース120に収容された液晶パネル110の周縁部の上面を覆い下側ケース120に固定される上側ケース130と、から構成される。
【0003】
具体的には、液晶パネル110は、一対のガラス基板(例えば、一方がTFT基板111で、他方がカラーフィルタ112である)間に液晶を封入してなり、両面には偏光板113、114がそれぞれ貼り付けられている。
【0004】
下側ケース120は、上面が開放した箱状のものであって、一般には樹脂で一体成型される。この下側ケース120の4つの側壁121各々には、遮光性のある両面テープ145を介在させて液晶パネル110の周縁部を支持するための支持部122が形成されている。また、下側ケース120における対向する一対の側壁121には、後述する上側ケース130の貫通孔134と係合する爪部123が外側に向けて突設されている。
【0005】
上側ケース130は、上壁131に液晶パネル110の有効表示領域に相当する開口132を有し、下面が開放した断面L字形のフレーム状のものであって、一般には金属板から一体的に加工成形される。上側ケース130における対向する一対の側壁131には、前述した下側ケース120の爪部123と係合する貫通孔134が形成されており、この貫通孔134と爪部123との係合によって上側ケース130は下側ケース120に固定されることになる。
【0006】
このような構成のもと、下側ケース120の支持部122に両面テープ145を貼り付け、その両面テープ145の上面に液晶パネル110の周縁部を貼り付け、これにより、液晶パネル110は下側ケース120に水平に収容されて固着される。更に、この下側ケース120に上側ケース130を被せて貫通孔134と爪部123とを係合させ、これにより、上側ケース130は下側ケース120に固定され、液晶表示装置101が得られる。
【0007】
なお、図7では、バックライト型の液晶表示装置101を示しており、下側ケース120に収容された液晶パネル110の下方には、上方から順に、拡散板や輝度向上フィルムといったレンズシート140、導光板141、及び反射板142が配設されている。更に、導光板141の一側方には、バックライトの光源であるLED素子143が配設されている。
【0008】
ところで、近年、液晶表示装置を搭載する電子機器は、携帯電話機のように携帯性に優位となる小型化が著しく進んできているため、その携帯性に伴い、地面や床等への落下による一方向の衝撃、或いは捻りといった不用意な負荷を受け易い状況化にあるといえる。そのため液晶表示装置には、その不用意な負荷が伝達して与えられることから、ケース(上側ケース及び下側ケース)内の液晶パネルを安定的に支持し得ることが強く要求される。
【0009】
このような要求に対して、上記した従来の液晶表示装置101では、液晶パネル110が両面テープ145により下側ケース120に完全に固着されるため、ケース内の液晶パネル110の位置ズレは全く生じず、液晶パネル110の支持位置に関しては安定している。その反面、液晶表示装置101すなわちケースに不用意な負荷が与えられた場合、ケースが変形してこれに追従して液晶パネル110が無理に変形されようとすることから、液晶パネル110の破損や割損が生じかねず、支持された液晶パネル110の品位に関しては不安定であるという問題がある。
【0010】
また、上記した従来の液晶表示装置101では、液晶パネル110を下側ケース120に一旦固着させると、液晶パネル110の位置の微調整は困難であるため、ケース内の所定の位置に正確に液晶パネル110を固着させるよう慎重な組み付け作業が強いられるという問題もある。
【0011】
このような問題を解消する従来の技術について、以下に代表例を挙げる。第1の従来技術は、液晶パネルを収容支持するケースをゴム系の樹脂で形成し、不用意な負荷をケースそのもので吸収するようにしている。第2の従来技術は、両面テープによる液晶パネルの固着に代えて、ケースの側壁に液晶パネルのズレ防止用の突起部を設けている(例えば、特許文献1参照)。第3の従来技術は、両面テープによる液晶パネルの固着に代えて、上側ケースや下側ケースと一体的に液晶パネルに当接して上下方向に移動可能な凸部を有する緩衝部材を設けており、この緩衝部材により液晶パネルを挟持している(例えば、特許文献2参照)。
【0012】
【特許文献1】
特開昭63−179322号公報(第2頁、第1、2図)
【特許文献2】
特開平11−282360号公報(第3−6頁、第1−10図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、第1の従来技術によれば、上記したいずれの問題も一応は解消できる上、液晶パネルの支持位置の安定性も維持されるが、ケースにある程度の剛性を持たせる必要があるため、ケースが大型化し、ひいてはその液晶表示装置を搭載する電子機器の小型化を阻害するという新たな課題が生じる。また、第2の従来技術によれば、上記したいずれの問題も一応は解消でき、液晶パネルの水平方向への支持位置の安定性も期待できるが、上下方向への支持位置の安定性に対して課題が再出する。また、第3の従来技術によれば、上記したいずれの問題も一応は解消でき、液晶パネルの上下方向への支持位置の安定性も期待できるが、水平方向への支持位置の安定性に対して課題が再出する。
【0014】
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、大型化や慎重な組み付け作業を要しないことを前提に、ケース内の液晶パネルの支持位置及び品位の安定性を確保できる液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による液晶表示装置は、液晶パネルと、上面が開放し前記液晶パネルを水平に収容する下側ケースと、この下側ケースに収容された前記液晶パネルの周縁部の上面を覆い前記下側ケースに固定される上側ケースと、を備えた液晶表示装置において、前記下側ケースの内部に突出して、前記液晶パネルの各一対の側端を水平方向で弾性的に挟持するとともに、前記液晶パネルを上方に向けて付勢し前記上側ケースの上壁とで弾性的に挟持する弾性部材を設けている。これにより、弾性部材が液晶パネルの水平方向及び上下方向の支持位置を安定させ、併せてケースに与えられた不用意な負荷に対しては、弾性部材がその負荷を吸収して液晶パネルの無理な変形を抑える。
【0016】
例えば、前記弾性部材は、前記下側ケースの各側壁に対して各々突出する板状の第1の突出片からなり、前記各第1の突出片は、各々前記液晶パネルの各側端辺と平行で、且つ上方に向けて口広がりとなる第1の面を有していて、この第1の面が前記液晶パネルの側端に当接するようになっているとよい。これにより、各第1の突出片が液晶パネルの各一対の側端を水平方向で弾性的に挟持すると同時に、液晶パネルを上方に向けて付勢し上側ケースの上壁とで弾性的に挟持するようになる。つまり、第1の突出片が単独で液晶パネルの水平方向及び上下方向両方の支持位置を安定させる。
【0017】
この場合、第1の突出片による液晶パネルの上下方向の支持位置をより十分安定させる観点から、前記弾性部材は、前記第1の突出片と、前記下側ケースの下壁に対して突出する板状の第2の突出片と、からなり、前記第2の突出片は、前記液晶パネルの下面と平行な第2の面を有していて、この第2の面が前記液晶パネルの周縁部の下面と当接するようになっていることが好ましい。
【0018】
また例えば、前記弾性部材は、前記下側ケースの各側壁に対して各々突出する板状の第1の突出片と、前記下側ケースの下壁に対して突出する板状の第2の突出片と、からなり、前記各第1の突出片は、各々前記液晶パネルの各側端辺と平行な第1の面を有していて、この第1の面が前記液晶パネルの側端に当接し、他方前記第2の突出片は、前記液晶パネルの下面と平行な第2の面を有していて、この第2の面が前記液晶パネルの周縁部の下面と当接するようになっていてもよい。これにより、各第1の突出片が液晶パネルの各一対の側端を水平方向で弾性的に挟持し、他方の第2の突出片が液晶パネルを上方に向けて付勢し上側ケースの上壁とで弾性的に挟持するようになる。つまり、第1、第2の突出片が個別に液晶パネルの水平方向及び上下方向それぞれの支持位置を安定させる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳述する。先ず、本発明の第1実施形態の液晶表示装置について説明する。図1は第1実施形態の液晶表示装置の分解斜視図、図2はその液晶表示装置における第1の突出片の外観を示し、図2(a)は斜視図、図2(b)は水平方向から見た平面図、図2(c)は下方から見た側面図、図3は図2の変形例を示す図である。図4はその液晶表示装置における上側ケースの要部縦断面図、図5はその液晶表示装置の組み立て動作を説明する要部縦断面図である。なお、図中で同じ名称で同じ機能を果たす部分には同一の符号を付している。
【0020】
これらの図に示すように、液晶表示装置1は、大きくは、液晶により表示画面を形成する液晶パネル10(図5参照)と、この液晶パネル10を水平に収容する下側ケース20と、この下側ケース20に収容された液晶パネル10の周縁部の上面を覆い下側ケース20に固定される上側ケース30と、から構成される。
【0021】
液晶パネル10は、一対のガラス基板であるTFT基板11及びカラーフィルタ12の間に液晶を封入してなり、両面には偏光板13、14がそれぞれ貼り付けられている。
【0022】
下側ケース20は、金属板から一体的に加工成形され上面が開放した箱状のものであって、4つの側壁21と下壁22とを有する。これら側壁21のうち対向する一対の側壁21(図1では前後の側壁、図5では右側の側壁)には、後述する上側ケース30の貫通孔33と係合する爪部24が、外側に向けて突設されている。また、各側壁21には、下側ケース20の内部に向けて突出して、液晶パネル10の各一対の側端を水平方向に弾性的に挟持するための第1の突出片23が、同一水平面上でそれぞれ2箇所ずつ形成されている。これら第1の突出片23の位置は、液晶パネル10を安定的に挟持する観点から、各一対の側壁21において対向することが好ましい。
【0023】
更に、第1の突出片23について詳述する。各第1の突出片23を形成するにあたっては、製作容易性や、弾性力の調整容易性や、液晶パネルの水平位置の調整容易性等を考慮している。つまり各第1の突出片23は、各側壁21から切り起こされて下方に向け折曲される。このようにして形成された各第1の突出片23は、図2及び図3に示すように、弾性力を有する根元側の第1の折曲部23aと、側壁21に平行で液晶パネル10の側端と当接する第1の面23bとを有しており、その縦断面は概ねS字状となる(図5参照)。
【0024】
これら各第1の面23b上には、上下方向に延在する断面山形状の突条23cが設けられている。従って、本実施形態では、この突条23cが実質的に液晶パネル10の側端と当接することになる。この突条23cは、シリコンゴム等の樹脂製であって、第1の突出片23の成形過程でアウトソートにより一体的に形成される。ここでいうアウトソートとは、一時的に完成した金属板(アルミニウムやSUS等)からなる下側ケース20を樹脂成型機に入れて、所定の場所すなわち第1の突出片23における第1の面23b上に樹脂をインジェクションして絡ませることであって、従来、樹脂をねじで止めたり、穴を開けてフック状の小さな樹脂を掛止したりするのと比較して、シンプルに下側ケース20と樹脂とを一体化できる特長がある。なお、図2では、突条23cを各第1の突出片23における第1の面23bに1つ設けたものを図示し、図3では、それを平行に2つ設けたものを図示しており、突条23cの上端には、液晶パネル10の側端を円滑に受け入れ易くするよう上方に向けて口広がりの傾斜面が形成されている。
【0025】
ここで、突条23cを設けた理由を以下に述べておく。液晶パネル10(TFT基板11及びカラーフィルタ12)の側端は、一般にスクライブと呼ばれる方法で形成される。このスクライブによれば、低コストで液晶パネル10が得られる反面、素材のガラス基板に線状の傷をつけて押し割るため、得られた液晶パネル10の側端面には不定形な凹凸が残存し、その側端面は必ずしも滑らかな平面とはならない。そこで、液晶パネル10の側端に当接して挟持する際、面接触よりも点又は線接触による方が挟持状態の安定性に対して有利であるため、これを達成すべく突条23cを設けたわけである。なお、この突条23cの材質として樹脂を適用する理由は、液晶パネル10の側端を不用意に傷つけないようにするためである。
【0026】
引き続き、下壁22には、下側ケース20の内部に向けて突出して、液晶パネル10を上方に向けて付勢し、後述する上側ケース30の上壁31を構成する内枠部34とで弾性的に挟持するための第2の突出片25が、3箇所に形成されている。これら第2の突出片25は、上記した第1の突出片23と同様に製作容易性等を考慮して、下壁22から切り起こされて水平方向に折曲されており、弾性力を有する根元側の第2の折曲部25aと、下壁22に平行で液晶パネル10の周縁部の下面と当接する第2の面25bとを有している。その縦断面は概ねS字状となる。なお、各第2の面25b上にも、第1の面23b上に設けた突条23cのようなものを設けても勿論よい。
【0027】
更に、各第2の突出片25が形成されている上記の3箇所の位置について詳述する。この3箇所の位置は、下側ケース20内に収容された液晶パネル10の周縁部の下面のうち、一側端辺(図1では左側の側端辺)を介して相互に隣接する角部領域と対向する2箇所、及びその一側端辺と対向する側端辺(図1では右側の側端辺)の中点領域と対向する1箇所である。従って、これら3箇所に形成された各第2の突出片25が有する第2の面25bが、液晶パネル10の周縁部の下面のうち、上記の各角部領域及び中点領域と当接することになり、液晶パネル10を安定して上方に向けて付勢することが可能となる。
【0028】
次に、上側ケース30は、金属板から一体的に加工成形され下面が開放した断面L字形のフレーム状のものであって、4つの側壁31と上壁32とを有する。これらのうち対向する一対の側壁31には、前述した下側ケース20の爪部24と係合する貫通孔33が形成されており、この貫通孔33と爪部24との係合によって上側ケース30は下側ケース20に固定されることになる。
【0029】
上側ケース30の上壁32は、図4に示すように、液晶パネル10の周縁部の上面を覆う内枠部34と、この内枠部34を取り囲み各側壁31に対して固定の外枠部35と、これら内枠部34及び外枠部35を複数の個所で相互に連結し内枠部34を外枠部35に対して下方に向けて付勢するための連結片部36とから構成され、その内枠部34は、液晶パネル10の有効表示領域に相当する開口37を有している(図1、4参照)。
【0030】
各連結片部36は、これ自体で下方に向けて弾性力を有するように、外枠部35から一旦下方斜め方向に折曲し、更に水平方向に折曲して内枠部34に連結されたものであって、その縦断面は概ねS字状となっている。つまり、上側ケース30単体においては、内枠部34は外枠部35に対して1段下がった状態(1mm程度)にある。なお、図1では、各連結片部36は、内枠部34における一対の側端(図中の左右の側端)に固定された幅の狭い板片部37を介して連結されているが、上記の通り板片部37を介さずに、直接内枠部34に連結されてもよい。
【0031】
なお、本実施形態では、上記した下側ケース20における第1の突出片23及び第2の突出片25、並びに上側ケース30における連結片部36に適度な弾性力を持たせるため、下側ケース20及び上側ケース30を構成する金属板としての材質は、SUS304CSP等のばね用ステンレス鋼が好ましい。
【0032】
このような構成のもと、液晶表示装置1の組み立て手順について図5を参照しながら説明する。先ず図5(a)に示すように、液晶パネル10を下側ケース20内に挿入して水平に収容させる。ここで、液晶パネル10の各側端は、それぞれ第1の突出片23における第1の面23b上の突条23cと当接し、液晶パネル10の周縁部の下面は、各第2の突出片25における第2の面25bと当接している。従って、液晶パネル10は、各第1の突出片23の弾性力によって水平方向で弾性的に挟持され、他方の各第2の突出片25の弾性力によって上方に向けて付勢されるようになる。なお、図では、液晶パネル10の周縁部の下面は、液晶拡散板や輝度向上フィルムといったレンズシート、導光板、反射板、及び光源を含むバックライト部40を介して、第2の突出片25と当接しているが、上記の通りバックライト部40を介さずに、直接第2の突出片25と当接してもよい。
【0033】
更に、図5(b)に示すように、その下側ケース20に上側ケース30を被せて貫通孔33と爪部24とを係合させ、これにより、上側ケース30は下側ケース20に固定され、液晶表示装置1が得られる。その際、上側ケース30における上壁32においては、内枠部34の下面が、液晶パネル10の周縁部の上面と当接した状態で、液晶パネル10から下方への移動が規制され、これにより連結片部36が弾性変形し、内枠部34は外枠部35とほぼ同一水平面上となる。従って、液晶パネル10は、内枠部34を介在させた連結片部36と、各第2の突出片25との各々の弾性力によって上下方向で弾性的に挟持されるようになる。
【0034】
このようにして得られた液晶表示装置1においては、液晶パネル10が水平方向、上下方向ともに弾性的に挟持されているので、それらの方向における液晶パネル10の支持位置を安定させることが可能となる。これと併せて、液晶表示装置1のケース(下側ケース20及び上側ケース30)に与えられた不用意な負荷(一方向の衝撃や捻り)に対しては、第1の突出片23や第2の突出片25や連結片部36といった弾性部材が、その負荷を吸収して液晶パネル10の無理な変形を抑えるため、液晶パネル10の破損や割損を防止でき、液晶パネル10の品位を安定させることが可能となる。
【0035】
次に、本発明の第2実施形態について、図6を参照しながら説明する。図6は第2実施形態の液晶表示装置における第1の突出片の縦断面図である。なお、図中で図1〜図5と同じ名称で同じ機能を果たす部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本第2実施形態の特徴は、第1実施形態における第1の突出片を変形した点にある。
【0036】
本実施形態の第1の突出片23’は、図6に示すように、弾性力を有する根元側の第1の折曲部23a’と、側壁21に対して上方に向けて口広がりとなるように傾斜し、液晶パネル10の側端と当接する第1の面23b’と、を有している。
【0037】
このような第1の突出片23’を用いた液晶表示装置1では、液晶パネル10は、各第1の突出片23’の弾性力によって水平方向で弾性的に挟持され、これと同時に、上方に向けて付勢され、内枠部34を介在させた連結片部36の弾性力とによって、上下方向で弾性的に挟持されるようになる。つまり、上記した第1の実施形態では、第1、第2の突出片23、25が個別に液晶パネル10の水平方向及び上下方向それぞれの支持位置を安定させるが、本実施形態では、第1の突出片23’が単独で液晶パネル10の水平方向及び上下方向両方の支持位置を安定させる。
【0038】
なお、本実施形態では、第2の突出片25は、補助的に液晶パネル10を上下方向に挟持する作用を与えることになるため、必ずしも設ける必要はない。
【0039】
その他本発明は上記の各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば、第1、第2の突出片に関して、各々第1、第2の面を有する限り、第1、第2の折曲部では複数の箇所で折曲しても構わない。この場合、不用意な負荷をより吸収できることから、液晶パネルの安定的な支持に対して有効である。また、第1の突出片は下側ケースの下壁から切り起こされてもよいし、第2の突出片も下側ケースの側壁から切り起こされてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の液晶表示装置によれば、液晶パネルと、上面が開放し前記液晶パネルを水平に収容する下側ケースと、この下側ケースに収容された前記液晶パネルの周縁部の上面を覆い前記下側ケースに固定される上側ケースと、を備えた液晶表示装置において、前記下側ケースの内部に突出して、前記液晶パネルの各一対の側端を水平方向で弾性的に挟持するとともに、前記液晶パネルを上方に向けて付勢し前記上側ケースの上壁とで弾性的に挟持する弾性部材を設けているので、弾性部材により液晶パネルの水平方向及び上下方向の支持位置を安定させることが可能となる。併せてケースに与えられた不用意な負荷に対しては、弾性部材がその負荷を吸収して液晶パネルの無理な変形を抑えるため、液晶パネルの破損や割損を防止でき、液晶パネルの品位を安定させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の液晶表示装置を分解した斜視図である。
【図2】第1実施形態の液晶表示装置における第1の突出片の外観図である。
【図3】図2の変形例を示す図である。
【図4】第1実施形態の液晶表示装置における上側ケースの要部縦断面図である。
【図5】第1実施形態の液晶表示装置の組み立て動作を説明する要部縦断面図である。
【図6】第2実施形態の液晶表示装置における第1の突出片の縦断面図である。
【図7】従来の液晶表示装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1  液晶表示装置
10  液晶パネル
11  TFT基板
12  カラーフィルタ
13、14  偏光板
20  下側ケース
21  側壁
22  下壁
23  第1の突出片
23a  第1の折曲部
23b  第1の面
23c  突条
24  爪部
25  第2の突出片
25a  第2の折曲部
25b  第2の面
30  上側ケース
31  側壁
32  上壁
33  貫通孔
34  内枠部
35  外枠部
36  連結片部

Claims (18)

  1. 液晶パネルと、上面が開放し前記液晶パネルを水平に収容する下側ケースと、この下側ケースに収容された前記液晶パネルの周縁部の上面を覆い前記下側ケースに固定される上側ケースと、を備えた液晶表示装置において、前記下側ケースの内部に突出して、前記液晶パネルの各一対の側端を水平方向で弾性的に挟持するとともに、前記液晶パネルを上方に向けて付勢し前記上側ケースの上壁とで弾性的に挟持する弾性部材を設けたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記弾性部材は、前記下側ケースの各側壁に対して各々突出する板状の第1の突出片からなり、
    前記各第1の突出片は、各々前記液晶パネルの各側端辺と平行で、且つ上方に向けて口広がりとなる第1の面を有していて、この第1の面が前記液晶パネルの側端に当接することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記弾性部材は、前記第1の突出片と、前記下側ケースの下壁に対して突出する板状の第2の突出片と、からなり、
    前記第2の突出片は、前記液晶パネルの下面と平行な第2の面を有していて、この第2の面が前記液晶パネルの周縁部の下面と当接することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記弾性部材は、前記下側ケースの各側壁に対して各々突出する板状の第1の突出片と、前記下側ケースの下壁に対して突出する板状の第2の突出片と、からなり、
    前記各第1の突出片は、各々前記液晶パネルの各側端辺と平行な第1の面を有していて、この第1の面が前記液晶パネルの側端に当接し、他方前記第2の突出片は、前記液晶パネルの下面と平行な第2の面を有していて、この第2の面が前記液晶パネルの周縁部の下面と当接することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第2の突出片は、縦断面がS字状であることを特徴とする請求項3又は4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第2の突出片は、複数の箇所で折曲していることを特徴とする請求項3又は4に記載の液晶表示装置。
  7. 前記下側ケースは金属板よりなり、前記第2の突出片は、前記下側ケースの下壁から切り起こされて形成されることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の液晶表示装置。
  8. 前記第2の突出片は個別に3つ配設されており、これら第2の突出片が有する第2の面は、前記液晶パネルの周縁部の下面のうち、一側端辺を介して相互に隣接する角部領域、及び前記一側端辺と対向する側端辺の中点領域と当接することを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載の液晶表示装置。
  9. 前記第1の突出片は、縦断面がS字状であることを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の液晶表示装置。
  10. 前記第1の突出片は、複数の箇所で折曲していることを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の液晶表示装置。
  11. 前記下側ケースは金属板よりなり、前記第1の突出片は、前記下側ケースの各側壁から切り起こされて形成されることを特徴とする請求項2から10のいずれかに記載の液晶表示装置。
  12. 前記第1の突出片が有する第1の面には、前記液晶パネルの側端と当接する突条が設けられていることを特徴とする請求項2から11のいずれかに記載の液晶表示装置。
  13. 前記突条は、前記第1の突出片と一体的に形成されることを特徴とする請求項12に記載の液晶表示装置。
  14. 前記突条は、樹脂製であることを特徴とする請求項12に記載の液晶表示装置。
  15. 前記上側ケースの上壁は、前記液晶パネルの周縁部の上面を覆う内枠部と、この内枠部を取り囲む固定の外枠部と、これら内枠部及び外枠部を複数の個所で相互に連結し前記内枠部を前記外枠部に対して下方に向けて付勢する連結片部と、からなることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の液晶表示装置。
  16. 前記連結片部は、縦断面がS字状であることを特徴とする請求項15に記載の液晶表示装置。
  17. 前記連結片部は、複数の箇所で折曲していることを特徴とする請求項15に記載の液晶表示装置。
  18. 前記上側ケースは金属板よりなり、前記内枠部、外枠部及び連結片部は、一体的に形成されることを特徴とする請求項15から17のいずれかに記載の液晶表示装置。
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