JP2004108861A - 口臭の測定方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】口臭が、口腔ガスと呼気ガスのいずれに由来するものか、或いはどちらの影響が大きいかを簡便に測定出来る口臭測定方法及び測定装置を提供する。
【解決手段】筒状体や棒状体の先端部近傍にガスセンサを設けたプローブをガスセンサを内側に向けて口腔内に挿入して保持し、呼吸をしばらく停止して口腔ガス濃度を測定するとともに、一定時間息をこらえた後呼気をゆっくり吐いて呼気ガス濃度を測定し、両者の濃度を比較して口臭の原因を推定する。濃度を測定する前に口腔内を清水で清掃することにより、口腔ガス基礎濃度を測定する。また、口腔ガスの影響を受けない呼気ガス濃度を測定する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、口臭が口腔ガスと呼気ガスのいずれに由来するものか、或いはどちらの影響が大きいかを簡便に測定出来る口臭測定方法及び測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
口臭、いわゆる「お口の臭い」は、エチケットに反するとして、以前から口腔内の消臭剤や芳香剤などの口臭グッズが多種上市されている。また、口臭に関しては自臭症、他臭症と言うことが言われている。前者は、医師や他人が口臭を感じないのに本人が口臭がすると思い込み、場合によってはノイローゼに陥ることさえある。後者は、医師を含めた第三者が口臭を感じるものであるが、案外自分では意識していないことも多い。
【0003】
ところで、口臭、いわゆる吐く息に含まれる臭い成分(悪臭ガス)には、生体細胞及び消化管で産生されそれが血液に入り肺を介して呼気に乗って来るもの(呼気ガス由来)と、口腔内細菌の作用で産生されるもの(口腔ガス由来)との二通りがある。そして、現実の口臭はそれらが混然一体となったものである。
【0004】
呼気中には、酸素、窒素、炭酸ガスの他に、ヒトの生命活動、すなわち代謝などから産生される200〜400種とも言われる微量成分ガスが含まれている(Krotoszynski B,et al:J.Chromatogr.Sci.15,239(1997) 、Phillips M,et al:J.Chromatogr.B.729,75(1999))。これらの中には、ppmやppbの単位で臭いを感じさせるものもある。従って、正常な生活活動では呼気には大なり小なり臭い成分が含まれている。問題は、臭い成分の濃度が通常より高いため口臭が酷い場合である。
【0005】
即ち、呼気ガス中には、(1)極く微量(ppb単位)含まれていても野菜や卵、魚が腐ったような悪臭を感じさせるグループ、(2)微量(ppm単位)含まれていると刺激臭や体臭などの臭いを感じさせるグループ、(3)臭いがしないグループの各種微量成分ガスが含まれている。(1)のグループには、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド、硫化水素などの揮発性硫黄化合物、トリエチルアミン、ジメチルアミン、メチルアミン等のアミン類などがある。硫黄化合物は、肝疾患と関連がある。また、肝硬変や排卵で特定の硫黄化合物の濃度が上昇することも知られている(Challenger F,et al:Biochem.J.59,372(1995) 、Chen S,et al:Lab.Clin.Med.75,628(1970))。アミン類は、腎不全、尿毒症で上昇する(Simenhoff MLPet al:N.Engl.J.Med.297,132(1977)) 。
【0006】
(2)のグループに属するアンモニアは、肝臓疾患で上昇することが知られてる。またこのグループには、アセトンやイソプレン(Jansson BO,et al:J.Lab.Clin.Med.74,961(1969) 、Gelmont D,et al:Biochem.Biophys.Res.Commun.99,1456(1981))、アセトアルデヒドなどが含まれる。アセトンは、脂肪代謝の最終産物であるが、糖尿病や飢餓状態のときに大量に発生する。イソプレンは、コレステロールの合成の指標となる(Stone BG,et al:Lipids 28,705(1993))。
【0007】
(3)のグループには、一酸化炭素、エタン、ペンタン類、水素、メタンなど無味無臭のガスが含まれる。一酸化炭素は、CO中毒など外因性のものを除けば、赤血球の構成主体のヘムの分解で常時発生している。ただ、溶血性疾患や外傷で血液や筋肉が損傷した場合に増大するし、喫煙者は非喫煙者に比べて多い。エタンなどの低級炭化水素は、脂質が活性酸素で過酸化分解される過程で生じるが、急性心筋梗塞患者の呼気に高濃度のベンタンが含まれている(Weitz ZW,et al:Lancet 337,933(1991)) 。水素やメタンは、腸内で微生物により産生され、水素は食事後増大するが、メタンは個人差はあるが日内変動はない。
【0008】
また、呼気には、ニンニク、アルコールなど飲食物を摂取した場合や、ビタミンBや漢方薬など投薬品などにもとづく外因性の臭いもある。この内、ニンニクはジメチルサルファイドなどの悪臭の原因となる(Taucher J,et:alJ.Agric.food
Chem.44,3778(1996))。
【0009】
一方、歯など口腔内の手入れが悪い場合に、嫌気性細菌が増殖し、アミンやメチルメルカプタンなどの悪臭ガスを発生する( 角田正健:Quintessence 7,101(1988))。これには、歯垢、舌苔、口内炎などによるものが含まれるが、その他歯周ポケット、虫歯の内部で嫌気性細菌が増殖したんぱく質などを分解して生じる硫化物、酪酸、酢酸、インドール、アンモニアなどの悪臭成分、入れ歯など補綴物の清掃不足によるバクテリア増殖による悪臭などがある。即ち、呼気で言う(1)のグループに属するアミンやメチルメルカプタンなどの悪臭ガスと、(2)のグループに属するアンモニアや低級脂肪酸(酪酸、酢酸、イソ酪酸、イソ吉草酸など)などの臭い成分がふくまれている。また、イソプレンも口腔内細菌で産生される(植田秀雄、井上正康:第4回日本呼気病態生化学研究会抄録集,p17(2001))。尚、酪酸はppb単位で臭いを感じるが悪臭とまでは言えない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従って、口臭中の臭い成分を分析すれば、疾病の原因や場所が推定できることから、ガスクロマトグラフィーを使用した悪臭成分を含む呼気ガスの分離分析手法が各種開発され研究が進んでいる。しかし、この種装置は複雑高価であり、測定手法も難しく、だれでもが気軽に利用できるものではない。
【0011】
そこで、簡単に呼気検査を行うガスセンサを用いた簡便な口臭測定器(口臭チェッカー)が各種上市されている。この種装置は、金属酸化物半導体を検知素子(感ガス体)として使用するもので、検出時(作動時)には400℃程度に加熱され、これに還元性ガスが接触すると酸化反応が生じ、抵抗が減少する現象を利用したものである。
【0012】
しかし、従来型の口臭測定器は、2つの点で大きな欠点がある。1つは、いずれも息を吹き込んだり吹き掛けたりするものであるため、呼気ガスと口腔ガスの混合物を測定したり検出したりしていることである。例えば、特開2001−333925号公報には、ガスセンサへの呼気の吹き掛け時間のばらつきを押さえる技術が開示されているし、特開2002−39981号公報には、音声センサとガスセンサを組み合わせて確実に呼気がガスセンサに吹き付けられるようにした技術が開示されている。また、マイクとガスセンサを組み合わせ、口臭測定を意識することなく測定できるようにした技術(特開2002−44007)などもある。これらはいずれも呼気分析とはしているが、実際は呼気ガスと口腔ガスの混合物を測定するものである。
【0013】
しかし、同じ臭い成分や悪臭成分といっても、硫化水素やメチルメルカプタンなどは呼気ガス中にも含まれているし、口腔ガス内にも含まれている可能性がある。従って、総量測定や分析では、内臓疾患等による(呼気ガス)ものか、口腔内の疾患や補綴などの手入れの悪さ(口腔ガス)によるものか判然としない。前述の他臭症の場合、呼気ガス由来(内科)か口腔ガス由来(歯科)かが判明すれば、診察やより詳しい検査でその疾患部位がわかり、その治療などにより口臭の低減或いは完治が可能になる。口臭は、疾病のバロメーターであり、口臭グッズ(洗口剤やガム等)などでごまかしても、根本的解決にはならないものである。また、口臭で医師や歯科医師を尋ねる患者の多くは前述の自臭症患者であるが、単に総量測定の結果を示して口臭は有りませんよというよりも、口腔ガスと呼気ガスの分別測定の結果を示した方が説得力があり、自臭症患者のカウンセリング及びその治療にも役立つものである。
【0014】
また、ガスセンサを用いた従来型の簡便型検出乃至分析装置の場合、吹き掛ける息の速さによっても抵抗値が変動したり、測定雰囲気(気温やガス体の存在)によって変わる可能性もある。
【0015】
2つ目の欠点は、測定した値と口臭との関係が乖離していることである。即ち、従来用いられてきたのガスセンサは、汎用性の高いものであるため、前述の(1)〜(3)に例示された多くのガスに等しく反応する。しかし、呼気や口腔内の悪臭は、殆どが前述の(1)のグループによるものである。(1)のグループのガスは種類は少ないが、極めて微量でも悪臭を感じさせる。しかも、肝臓や腎臓の情報を提供する重要なものである。また、(2)のグループに属するガスは、寝起きの呼気や口腔内の臭いのようにモヤーとした生理口臭を感じさせるだけで、悪臭と言うほどではない。(3)のグループに至っては、いくら多く含まれていても換言すればガスセンサの数値は高くても口臭には何ら関係ない。しかも、(2)や(3)のグループのガスの種類は極めて多いため、その総量は(1)のガスに比べて桁違いに多い。
【0016】
このように、従来の口臭測定器は呼気ガスや口腔ガスをトータル的に測定するので、数値が高い場合、消化器や口腔内に何等かの異常があると推定する効果はある。しかし、口臭測定器としては、信頼性に欠けるものである。
【0017】
尚、従来から、患者の口臭や体臭などを嗅ぎ(嗅診)、病気の内容や程度をある程度把握することが行われてきた。これは、体調が崩れると生体ガス成分に悪臭成分が増え、異臭を発することを経験的に把握していたことによる。
【0018】
【課題を解決するための手段】
このように、口臭成分の起源は複雑であり、単に採取した試料をガスクロマトグラフィーなど高度分析技術の駆使だけでは目的を達成できない。口臭測定の場合、嗅診(官能検査)を基本にするとともに、これをサポートする機器として、(1)口腔内及び呼気中のあらゆる微量成分を成分を特定せずに検出するが、特に悪臭成分と言われる揮発性硫黄化合物及びアミン類に高感度に反応する、(2)口腔ガス(口腔内ガス)と呼気ガスを区別して検出できる、(3)臨床機器として、或いは患者個人が私的に使用できる程度に操作が簡単で小型安価であり結果が迅速に表示できる、(4)装置の精度管理が容易にできる、等の用件が要求される。
【0019】
このような観点から、本発明者らは口臭の起源とその信頼性の高い測定方法の研究を続け、本発明を完成させたものである。即ち本発明は、前述の2の問題点に対して、ガスセンサを口腔内に配置できるように、筒状体や棒状体からなるプローブの先端部近傍に設け、プローブを口腔内に挿入して保持することによりガス成分の測定を行うようにしたものである。保持は、プローブを上下の歯や唇で支えるたり、手で支えるようにして行う。尚、歯で支える場合、口腔内を大きくすることができる。そして、口腔ガス濃度を測定する場合には、できるだけ唇をすぼめ、呼吸をしばらく停止することにより口腔内で拡散するガス濃度を測定する。呼気ガス濃度を測定する場合、一定時間息をこらえた後呼気(終末呼気)をガスセンサに当てるようにゆっくり吐き出して濃度を測定する。
【0020】
そのため、口腔ガスと呼気ガスの分別測定が可能になり、悪臭の起源が判明するので、診察やより詳しい検査でその疾患部位がわかり、その治療などにより口臭の低減或いは完治が可能になる。
【0021】
次に、前述の1の問題点に関しては、ガスセンサに選択性を持たせ、悪臭成分と言われる揮発性硫黄化合物及びアミン類に高感度に反応するようにして対処した。
【0022】
本発明で用いるガスセンサは、金属酸化物半導体(酸化錫、酸化亜鉛、三酸化インジウムなど)を検知素子(感ガス体)として使用するもので、検出時(作動時)には400℃程度に加熱され、これに還元性ガスが接触すると酸化反応が生じ、抵抗が減少する現象を利用したものである。この抵抗の減少の程度は、還元性ガスの濃度に比例する。従って、抵抗値の変化を捕らえることにより、還元性ガスの濃度が求められる。但し、このガスセンサは、還元性ガスの総量的な絶対的濃度を示すものではなく、あくまでもガス濃度対センサの抵抗値の逆比例関係を利用するものである。
【0023】
そして本発明では、、金属酸化物半導体の種類や構成、厚みに工夫をこらし、また電極の間隔などを調整するなどして、図1に示すように、揮発性硫黄化合物及びアミン類に高感度に反応するようにしたものを採用した。
【0024】
図1は、本発明に使用するガスセンサの感度特性の一例を示すもので、メチルメルカプタン(CH3 SH)及び硫化水素(H2 S)は低濃度でも高い測定濃度(濃度表示)を示し、第2のグループのエタノール、第3のグループの水素、メタン、一酸化炭素、イソブタンの濃度は増加しても測定濃度自体はあまり増えないようにしてある。尚、ここに測定濃度(濃度表示)とは、還元性ガス濃度が0の場合に対応する抵抗値の場合に濃度表示0、口臭中に含まれると想定される最大の還元性ガス濃度に対応する抵抗値の場合に濃度表示99とし、その間を100等分して表示するように設定したものである。
【0025】
そのため、悪臭の元である前述の第1のグループの濃度は低くても(ppb単位)高い濃度表示を示し、第2、第3のグループの濃度はppm単位と高くても低い濃度表示を示すことになるため、実際の口臭の程度とほぼ合致した濃度表示を示すようになる。自臭症患者にも、口臭はしないよ、と言うことが数値的に示され、説得力が増すことになる。
【0026】
次に、プローブは、口にくわえるものであるため、その大きさ特に太さはある程度の限定がある。くわえた状態で口(唇)が開いていないと呼気ガスの放出ができないので細すぎてもいけず、おおよそ1.5〜2cm程度である。また、ガスセンサはある程度口内の深いところへ支持する必要があるので、長さは5〜10cm程度とする。尚、衛生上の配慮から、プローブにはマウスピースを被せて使用するが、このマウスピースの先端から4〜6cmのところに印をつけ、その場所を上下の歯或いは唇で挟むようにして支持するとよい。尚、プローブは棒状体でも筒状体でも良い。筒状体の場合、口腔ガス測定では外気の影響を受けやすいので呼吸は完全に止めることが必要であるし、呼気ガスの場合ガスセンサにあたった呼気がそのまま外部る排出されるので口腔ガスの影響を受けにくいなど、一長一短がある。
【0027】
一方、ガスセンサには加熱の為の電源が必要であるが、電池などの電源をプローブ内に収納するとプローブが太く重くなる。また、ガスセンサーの抵抗値を濃度に換算して表示する機能も必要になる。そこで、電源や表示手段、マイクロコンピュータ(以下、マイコンとする)などは別途本体装置に組み込み、本体とプローブとは電気コードで連結するようにする。本体とプローブを一体化してもよいが、重くて操作がしにくくなるので、本発明では以下別体にして電気コードで連結したものについて説明する。
【0028】
本体には、ガス濃度や経過時間などを表示する表示部、電源、測定条件や測定値などを記憶しておくメモリーやタイマーなどの働きをするマイコン、測定開始用のスイッチなどを含んで構成される。また、表示部には、口腔ガス濃度と呼気ガス濃度を並べて表示できるようにすると、両者の比較が簡単にできるので好ましい。ガス濃度や経過時間等を記録するプリンターを備えてもよい。
【0029】
次に、本発明の装置を用いて口腔ガス濃度及び呼気ガス濃度を測定する場合について説明する。まず、半導体ガスセンサは作動時に高温(例えば400℃程度)に加熱されていなければならず、また、高温にして付着している余分なガス成分を除去する。そのそのために、一定時間のウォーミングアップが必要になる。このウォーミングアップ時間はガスセンサの仕様や性能にもよるが、5〜20秒程度で十分である。本発明では、安全を見越して30秒に設定してある。そして、その後、プローブを口腔内に挿入して、口腔ガス濃度や呼気ガス濃度を測定する。これが、現況の各濃度となる。
【0030】
続いて、口腔内のベース濃度となる口腔ガス基礎濃度を測定する場合について説明する。口腔内に付着している食べ物滓や歯垢や歯肉縁上或いは補綴物に付着している嫌気性菌叢を清水でブラッシングして除去清掃する。清掃直後は、口腔ガス濃度は虫歯などの場合を除いて、殆ど0になる。そして、所定時間経過すると、唾液の湧出などで生理状態が復活する。この状態で測定した濃度が、口腔ガス基礎濃度となる。ここに、所定時間とは、唾液の湧出(流出)など個人差があるが、概ね2〜4分程度である。本発明では、3分に設定している。尚、この状態で呼気ガスを測定すると、口腔ガスの影響を少なくすることができる。呼気ガスの測定を、上記清掃直後に行うと、口腔ガスの影響はほぼ全く除去できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を図面に示す好適な実施の1形態に基づいて更に詳細に説明する。図2は、本発明に係る口臭測定装置1の一例を示す概略図である。この装置1は、本体2とプローブ3を電気コード4で連結したものである。プローブ3は、直径2cm、長さ7cmの丸棒31の先端部31aに、ガスセンサ32を組み込んだものである。ガスセンサ32は、酸化錫などの金属酸化物からなり、硫黄化合物やアミン等に高感度を有する感ガス体とヒータ、電極線で構成される検知素子を素子ベースにとりつけ検知素子部分をカバーで覆ったものである。そして、本体2側からヒータを加熱する電流が供給され、また感ガス体から出力電極とヒータ電極のグランド側間の抵抗値が本体2に連絡される。尚、使用に際しては、衛生面から、プローブ3にマウスピース33を被せる。符号34は、マウスピース33に設けた歯で加える位置を示す印である。
【0032】
本体2は、図3に例示するように、電池などの電源21、反射型の液晶表示器22、上記ヒータの通伝制御を行う手段や口臭ガスの検知を行う検知手段などの機能がプログラム化され、また液晶表示器22のドライバー機能を備え、装置全体の制御処理を行うマイコン23、口臭強度の判定を行うための基準となるデータを格納しておくロム24、ウオーミングアップや測定の指示を入力するスタートスィッチ25、26、測定の開始や終了を音で指示するための圧電ブザー27を主要な構成要素としている。
【0033】
スタートスィッチ25は、これを操作することによって、ガスセンサ32のヒータに電源が入りウオーミングアップが始まる。尚、誤動作を防ぐために、1秒以上スタートスィッチ25を押すことにより作動する。ウオーミングアップは、感ガス体の表面をクリーニングしガスセンサー32の出力を安定させるもので、数〜数十秒の時間を必要とする。本発明では、図4に示すようにこの時間を30秒に設定している。そして、30秒が経過すると、圧電ブザー27を鳴らすように設定してある。尚、図4は現況の口腔ガス濃度,呼気ガス濃度を測定する場合のフロー(タイムスケジュール)を示し、30秒〜33秒の間で吹きかけ検知を行い、信号変化(吹きかけ)がない場合は00を示す。そして、33〜40秒の間のピーク値をホールドして、結果表示を行う。
【0034】
圧電ブザー27の合図で、図6に示すように、マウスピース33を被せたプローブ3を上下の歯Tで挟んでくわえる。そして、口腔ガスの場合、呼吸をしばらく停止して口腔内で拡散する口腔ガスAの濃度を測定する。測定時間は、10秒に設定されており、この10秒が経過すると再び圧電ブザー27が鳴って測定の終了を知らせる。そして、口腔ガス濃度が液晶表示器22に表示される。尚、前記したウオーミングアップの30秒及び測定の10秒は、残り時間(秒数)を液晶表示器22に表示するようにしている。
【0035】
呼気ガス測定の場合、息を吸い込んで一定時間例えば15秒間息をこらえて十分に肺でガス交換させたのち、マウスピース33をくわえ、呼気(B)をガスセンサー32に当てるようにゆっくり吐いて呼気ガス濃度を測定する。ウオーミングアップの30秒及び測定の10秒、及び濃度の表示は口腔ガスの場合と同じである。
【0036】
尚、いずれの場合も、スタートスィッチ25を押す時間が1秒以下のごく短時間の場合、前回の測定値を表示するようにしている。そして、両者の濃度を紙にメモするなどして比較し、口臭の原因が口腔ガス、呼気ガスのいずれにあるか或いはいずれの方が多いかなどの判定を行って、治療方法に役立てる。或いは、別にホールドスィッチ(図示略)を設け、口腔ガス濃度、呼気ガス濃度の測定値が得られた場合に操作するようにしておき、両者の値を並べて液晶表示器22に表示させるようにしてもよい。
【0037】
次に、口腔内をブラッシングで洗口した場合の測定について説明する。この場合、口腔内の生理状態が唾液の湧出などにより自然状態に復帰する時間を、図5に示すように3分に設定している。図5は、清掃後の口腔ガス濃度、呼気ガス濃度を測定する場合のフロー(タイムスケジュール)であり、洗口終了のちスタートスィッチ26を押すと計時が始まり、2分30秒が経過すると30秒間のウオーミングアップが開始される。図5は、3分間の待機時間を加えたほかは、図4と同じである。次いで、前記同様圧電ブザー27が鳴った時点でプローブ3をくわえる。この状態で測定した濃度が、口腔ガス基礎濃度となる。また、この状態で呼気ガスを測定すると、口腔ガスの影響を少なくすることができる。呼気ガスの測定を、上記清掃直後に行うと、口腔ガスの影響はほぼ完全に除去できる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は先端部分にガスセンサを取り付けたプローブを口腔内へ挿入して口臭を測定するようにしたものであり、また、ガスセンサに悪臭成分である硫黄化合物やアミン類の感度が高い感ガス体を使用したため、以下に述べるような特徴を有する。
(1) 口臭の原因となる口腔ガスと呼気ガスを、別個に測定することができる。そのため、悪臭ガスの発生源が口腔内の手入れ不良などによるものか、或いは内臓疾患によるものか更にはこの両者によるものなのかの判別が可能になる。そして、歯科或いは内科での診察や詳しい検査でその疾患部位がわかり、その治療などにより口臭の低減或いは完治が可能になる。また、同時に隠れていた疾患の治療にもなる。
(2) 悪臭の元となる硫黄化合物やアミン類の存在が濃度表示に大きく反映されるため、口臭と濃度表示の乖離が減少するかほぼ解消され、口臭測定器として大きな信頼性が得られる。
(3) 自臭症の場合、単に臭いがしませんよというのに比べて、口腔内の臭いもないし、内臓疾患による臭いも有りませんよと言うほうが、また、表示部に表れた数値を見せながら説明する方が説得力が大きく、患者に大きな安心感を与える。特に、悪臭の元となる硫黄化合物やアミン類の存在が濃度表示に大きく反映されるため、自臭症の場合低い濃度表示になり、説得力が増す。
(4) 口腔内で測定するため、息を吹き付ける強さや外気の影響を受けず、正確な測定を行うことができる。
(5) 本発明装置は、臨床機器として、或いは患者個人が私的に使用できる程度に操作が簡単で小型安価であり結果が迅速に表示できる特徴がある。
(6) 装置の精度管理が容易にできる。
など多くの特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用するガスセンサの感度特性の一例を示すグラフである。
【図2】本発明に係る口臭測定装置の一例を示す概略図である。
【図3】図2における本体部分の内部を示す概略平面図である。
【図4】現況の口腔ガス濃度、呼気ガス濃度を測定する場合のフローを示すグラフである。
【図5】清掃後の口腔ガス濃度、呼気ガス濃度を測定する場合のフローを示すグラフである。
【図6】口腔ガス、呼気ガスの測定時の口腔内の状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1   口臭測定装置
2   本体
21  電源
22  液晶表示器
23  マイコン
24  ロム
25  スタートスィッチ
26  スタートスィッチ
27  圧電ブザー
3   プローブ
31  丸棒
31a 丸棒先端部
32  ガスセンサ
33  マウスピース
34  歯で加える位置を示す印
4   電気コード
A   口腔ガス
B   呼気

Claims (7)

  1. 筒状体や棒状体の先端部近傍にガスセンサーを設けたプローブを口腔内に挿入保持した状態で、呼吸を停止して行う口腔ガス濃度の測定と、一定時間息をこらえた後呼気をゆっくり吐いて行う呼気ガス濃度の測定とを行い、両者の濃度を比較して口臭の原因を推定することを特徴とする口臭の測定方法。
  2. 濃度を測定する前に口腔内を清水で清掃し、所定時間経過後にプローブを口腔内に挿入するものである請求項1記載の口臭の測定方法。
  3. 口腔内に挿入するためのプローブの先端部近傍にガスセンサーを設け、ガスセンサーを駆動するための電流を供給するとともにガスセンサーの抵抗値の変動を取り出してガス濃度を表示する本体からなり、プローブと本体とは電気コードで連結されるか或いは一体化されていることを特徴とする口臭測定装置。
  4. ガスセンサーとして、トリメチルアミン等のアミン類及びメチルメルカプタン等の揮発性硫黄化合物の感度を大きくした金属酸化物半導体からなる感ガス部を備えたものを使用するものである、請求項3記載の口臭測定装置。
  5. 本体は、ガス濃度や経過時間などを表示する表示部、電源、測定条件や測定値などを記憶し作動指令を出すマイクロコンピュータ、測定開始用のスイッチなどを含んで構成されるものである、請求項3又は請求項4記載の口臭測定装置。
  6. 表示部には、口腔ガス濃度と呼気ガス濃度を並べて表示するものである、請求項3、請求項4又は請求項5記載の口臭測定装置。
  7. 表示部に代えて或いは表示部に加えて、ガス濃度や経過時間などを記録するプリンターを備えたものである、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6記載の口臭測定装置。
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