JP2004107209A - 掻痒治療薬 - Google Patents

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倉谷 和良
Koichi Yokota
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Abstract

【課題】新規な掻痒治療薬の提供。
【解決手段】グルタミン酸受容体を選択的に阻害する化合物を有効成分とする掻痒治療薬。
【効果】グルタミン酸受容体、好ましくはNMDA型受容体または代謝型受容体を選択的に阻害する化合物を有効成分とする掻痒治療薬は、皮膚末梢感覚神経活性を抑制することにより、掻き行動を抑制することができる。従って、本発明の薬剤は掻痒治療薬として有用である。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、掻痒治療薬に関する。より詳しくは、末梢におけるグルタミン酸受容体、好ましくはN−メチル−D−アスパラギン酸(以下、NMDA)型受容体または代謝型受容体を選択的に阻害することを特徴とする、掻痒治療薬に関する。
【0002】
【従来の技術】
掻痒は「掻きたくなる不快な感覚」であり、多くの皮膚疾患において重要な症状の一つである。掻痒は極めて不快な感覚であり、アトピー性皮膚炎をはじめ、多くの皮膚疾患において掻破行動を誘い、皮疹の悪化につながる[痒み、医薬ジャーナル社、1994]。
【0003】
掻痒を惹起する因子としては、ヒスタミン、ブラジキニン、サブスタンスPなどの神経ペプチド、タンパク質分解酵素、プロスタグランジン、血小板活性化因子、ロイコトリエンB4、リンフォカインなどが知られている[痒み、医薬ジャーナル社、1994]。
【0004】
アトピー性皮膚炎患者では、種々の刺激に対して痒みを起こす閾値が低いことはよく知られている。アトピー性皮膚炎の掻痒は他の掻痒性疾患と異なり、随伴症状の程度を超えて、皮疹の形成に大きく関与しているため、掻痒を抑制することはアトピー性皮膚炎の治療ともなりうると考えられている。
【0005】
アトピー性皮膚炎の掻痒を抑える薬剤として、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、ステロイド剤、保湿剤などが知られている[痒み、医薬ジャーナル社1994]。
【0006】
グルタミン酸は中枢神経系の、ほとんどの興奮性シナプスにおける伝達物質として知られ、その受容体はイオンチャネル型と代謝型に大別される [崎村、Brain Medical, 12 (2), 18−23, 2000]。
【0007】
イオンチャネル型グルタミン酸受容体はNMDA型、α−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−4−イソキサゾール プロピオン酸(AMPA)型、カイニン酸(kainate)型のサブタイプに分類される[崎村、Brain Medical, 12 (2), 18−23, 2000]。また代謝型グルタミン酸受容体は、G蛋白質共役受容体の一種で、少なくとも8つのサブタイプ(mGluR1〜8)の存在が知られており、これらはさらに、グループI(mGluR1,−5)、グループII(mGluR2,−3)、グループIII(mGluR4,−6,−7,−8)の3つのサブグループに分類されている[国島ら、蛋白質核酸酵素,46(11),2001]。これらの受容体はヒトや動物において、中枢神経系のみならず、皮膚の感覚神経終末にも分布し [Kinkelinら、Neurosci. Lett., 283, 149−152, 2000、Walkerら、Neuropharmacol., 40(1), 10−19, 2001]、例えば、痛み(侵害刺激)の伝達に関与することが示唆されている [Zhouら、Neuroreport, 7, 895−900, 1996、Walkerら、Neuropharmacol., 40(1), 1−9, 2001]が、「痒み」との関連について示唆する事実は報告されていない。
【0008】
また、「痒み」と「痛み」はともに、一次感覚神経によって、受容・伝達される侵害刺激であるため、以前はそれらの伝達機構や生理学的本質は同じで、単に刺激の程度の差による感覚認識が異なっているだけではないかと考えられたこともあった。しかし、ほとんどすべての「痛み」の伝達を遮断するモルヒネが「痒み」については増強するという事実に加え、最近、「痒み刺激」には反応するが、「痛み刺激」には反応しない感覚神経細胞の存在が明らかになったことから、「痒み」と「痛み」は感覚としても、その伝達経路についても別物であると認識されている[倉石ら、アレルギーの臨床、18(6),419−422,1998、Mcmahonら、Trends Neurosci.,15,497−501,1992]。
【0009】
選択的にNMDA型グルタミン酸受容体を阻害する化合物としては、競合阻害剤として2−アミノフォスフォノカルボン酸誘導体の 2−アミノ−5−フォスフォノペンタン酸 (AP−5)、2−アミノ−7−フォスフォノペンタン酸 (AP−7) などや、非競合阻害剤として[5R,10S]−[+]−5−メチル−10,11−ジヒドロ−5−H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5,10−イミン(MK−801, ジゾシルピン)などが知られている。
【0010】
選択的に代謝型グルタミン酸受容体を阻害する化合物としては、比較的グループI受容体群に特異性の高いものとして、7−(ヒドロキシイミノ)シクロプロパン[b] クロメン− 1a−カルボン酸エチルエステル (CPCCOEt)、2−メチル−6−(フェニルエチニル)ピリジン(MPEP)、6−メチル−2−フェニルアゾ−3−ピリジノール(SIB 1757)などが、また、グループIIまたはIII受容体群に拮抗するものとして、(αS)−α−アミノ−α−[(1S,2S)−2−カルボキシシクロプロピル]−9H−キサンテン−9−プロピオン酸(LY341495)などが知られている[Brauner−Osborneら、J. Med. Chem., 43 (14), 2609−2645, 2000、EvansらBr.J.Pharmac.,75,65−75,1982]。
【0011】
しかし、末梢におけるグルタミン酸受容体、好ましくはNMDA型受容体または代謝型受容体を選択的に阻害する薬剤が掻痒を抑制することについては、まったく知られていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、新規な掻痒治療薬を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、グルタミン酸受容体のひとつであるNMDA型受容体拮抗薬のAP−5、AP−7および代謝型受容体拮抗薬のMPEPが、末梢投与にてNCマウスの掻き動作を抑制することを見出した。次いで、AP−5が、掻き動作を抑制する投与用量にて、NCマウスの皮膚知覚神経の神経終末から中枢側に向かう電気信号、すなわち求心性発火を抑制することを見出して、末梢に作用点を持つことを確認し、本発明を完成した。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の掻痒治療薬は、末梢におけるグルタミン酸受容体、とくにNMDA型受容体または代謝型受容体を選択的に阻害することを特徴とする化合物を有効成分とする。
【0015】
この掻痒治療薬の有効成分としては、ヒトにおいて末梢におけるグルタミン酸受容体、好ましくはNMDA型受容体または代謝型受容体を選択的に阻害することを特徴とする化合物であれば、特に限定はされない。また、本明細書中の「選択的に」とは、グルタミン酸受容体のサブタイプの一つまたは複数に作用するという意味で用いる。
【0016】
本発明に用いられる化合物の具体例としては、2−アミノ−5−フォスフォノペンタン酸 (AP−5) 、2−アミノ−7−フォスフォノヘプタン酸 (AP−7)などの2−アミノフォスフォノカルボン酸誘導体などや、 [5R,10S]−[+]−5−メチル−10,11−ジヒドロ−5−H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5,10−イミン(MK−801, ジゾシルピン)誘導体、7−(ヒドロキシイミノ)シクロプロパン[b] クロメン− 1a−カルボン酸エチルエステル (CPCCOEt)誘導体、(αS)−α−アミノ−α−[(1S,2S)−2−カルボキシシクロプロピル]−9H−キサンテン−9−プロピオン酸(LY341495)誘導体、2−メチル−6−(フェニルエチニル)ピリジン(MPEP)誘導体、6−メチル−2−フェニルアゾ−3−ピリジノール(SIB 1757)誘導体などが挙げられる。
【0017】
これら化合物は前記文献[Brauner−Osborneら、J. Med. Chem., 43 (14), 2609−2645, 2000、EvansらBr.J.Pharmac.,75,65−75,1982]記載の方法によって入手することができる。
【0018】
本発明の掻痒治療薬は、例えばアトピー性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、蕁麻疹、接触性皮膚炎等の疾患における痒みの予防又は治療に用いることができる。
【0019】
本発明の掻痒治療薬は、経口投与用製剤または非経口投与用の剤形にて投与することができる。
【0020】
経口投与のための剤型としては、錠剤、顆粒剤、散剤、細粒剤、硬カプセル剤等が含まれる。これらの製剤は常法によって製剤可能であり、本発明に用いられる化合物と、乳糖、でんぷん、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、タルク等の通常用いられる医薬品添加物とを適宜混合して製造され、硬カプセル剤はこれら細粒剤又は散剤を適宜カプセルに充填することにより製造される。
【0021】
非経口投与の剤形としては、注射剤の他、軟膏剤、ローション剤、クリーム剤等の外用剤等が例示される。これらの製剤は常法によって製造可能であり、例えば注射剤は、本発明に用いられる化合物を生理食塩液又は脂質賦形剤、例えば、植物油、油性エマルジョン、グリコール等に溶解又は乳化させ無菌的にアンプル又はバイヤルに封入することによって製造される。又、軟膏剤は、例えばワセリン、パラフィン、グリセリン等の基剤に本発明に用いられる化合物を、必要に応じて乳化剤、保存剤等を添加して常法により製造される。
【0022】
本発明の掻痒治療薬の投与量は、本発明に用いられる化合物、投与経路、患者の年齢、性別若しくは体重又は症状によっても、また、治療的使用か予防的な使用かによってもそれぞれ異なるが、一般には、有効成分として0.1〜600mg/kg体重/日が適量であり、これを1日1回または2〜4回に分けて投与する。
【0023】
【発明の効果】
本発明の掻痒治療薬は、末梢におけるグルタミン酸受容体、好ましくはNMDA型受容体または代謝型受容体を選択的に強く抑制する化合物を有効成分とし、一般的な環境下で自然にアトピー性皮膚炎様の皮膚炎を発症したNCマウスの掻き行動を抑制することが明らかとなった(下記試験例1参照)。また、少なくともその作用点の一つが、皮膚知覚神経終末にあることを明らかにした(下記試験例2参照)。
【0024】
以上の結果より、グルタミン酸受容体、好ましくはNMDA型受容体または代謝型受容体を選択的に阻害すれば、NCマウスの掻き行動を抑制することを見出した。従って本発明の薬剤は掻痒治療薬として有用である。
【0025】
以下に試験例を挙げて、本発明の効果を詳細に説明する。
試験例1
1.供試化合物
・2−アミノ−5−フォスフォノペンタン酸 (AP−5)
・2−アミノ−7−フォスフォノヘプタン酸 (AP−7)
・2−メチル−6−(フェニルエチニル)ピリジン(MPEP)塩酸塩
2.試験方法
アトピー性皮膚炎の自然発症モデルマウスとして知られている雄性NC/ngaマウス(4週齢)を一般的な環境下で、既に皮膚炎を発症している雄性NC/ngaマウスと同じ飼育ケージの中で4週間供飼いした。供飼いの条件は、新入荷マウス8匹に対して既発症マウス2匹とした。次に既発症マウス2匹を除き、最低7週間飼育し、試験に用いた(体重22〜29g)。マウスの掻き行動は倉石らの方法[Eur.J.Pharmacol.,275, 229−233, 1995]に準じて測定した。生理的食塩液に溶解した供試化合物を静脈内に投与し、マウスの掻き行動を無人環境下で60分間ビデオカメラで撮影した。対照には生理的食塩液のみを同様に投与した。撮影したビデオを再生し、マウスの掻き動作の回数を計測した。供試化合物または生理的食塩液を投与した後の掻き動作の回数をグラフに表示した。
【0026】
3.試験結果
結果を図1、2および3に示す。ダネット法により、対照群に対する供試化合物投与群の有意差検定を行ったところ、AP−5は3 mg/kg投与群、AP−7は30 mg/kg投与群、MPEP塩酸塩は30 mg/kg投与群において有意な抑制が得られた。(* P<0.05,各群n=10−12)。
試験例2
1.供試化合物
2−アミノ−5−フォスフォノペンタン酸 (AP−5)。
2.試験方法
アトピー性皮膚炎の自然発症モデルマウスとして知られている雄性NC/ngaマウス(4週齢)を一般的な環境下で既に皮膚炎を発症している雄性NC/ngaマウスと同じ飼育ケージの中で4週間供飼いした。供飼いの条件は、新入荷マウス8匹に対して既発症マウス2匹とした。次に既発症マウス2匹を除き、最低7週間飼育し、試験に用いた。このNC/ngaマウス(体重22〜29g)にウレタン(1.5g/kg)を腹腔内投与することにより麻酔した。麻酔後、体温コントロ−ラ−(日本光電、ATB−1100、36.5度)上に固定した。前川らの方法に準じて(J.J.Pharmacol., 82 Suppl.1, 85, 2000)以下の電気生理学的検討を行った。本マウスの背部皮膚を切開し、皮膚から脊髄に向かう神経束を結合組織から剥離した。神経束は塩化銀でコ−トした銀双電極に掛けた。求心性神経活動のみ記録し、遠心性神経活動信号の混入を防ぐため、神経束は脊髄に入る直前部分、即ち中枢側で切断した。増幅器(日本光電、VC−10及びAVB−10)で増幅された活動電位をコンピュータに記録保存した。1時間以上の安定期間の後、基本神経活動を1時間記録し、尾静脈より供試化合物またはその溶媒である生理食塩液を投与し、さらに1時間記録した。供試化合物(3 mg/kg)または生理食塩液は、尾静脈に挿入したポリエチレンカテーテルから静脈内に投与した。生理食塩液投与群と供試化合物投与群の神経発火頻度の変化率について統計学的解析を実施した。
【0027】
【数1】
Figure 2004107209
【0028】
3.試験結果
結果を図4に示す。ステューデント t−検定により有意差検定を行った(* P<0.05,各群n=6)。供試化合物は本マウス皮膚感覚神経の求心性神経活動を有意に抑制した。
【0029】
このことから、供試化合物は、末梢の皮膚感覚神経終末に、少なくとも作用点の一つを持つことが明らかになった。
【0030】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1
錠剤の製造
以下の通り、1錠中に2−アミノ−5−フォスフォノペンタン酸100mgを含有する錠剤を得る。
Figure 2004107209
[操作]
主薬、コーンスターチ及び微結晶セルロースを混合し、これに水50重量部に溶解したヒドロキシプロピルセルロースを加えて充分練合する。この練合物を篩に通して顆粒上に造粒して乾燥した後、得られた顆粒にステアリン酸マグネシウムを混合し1錠250mgに打錠する。
実施例2
顆粒剤の製造
以下の通り、2−アミノ−5−フォスフォノペンタン酸を含有する顆粒剤を得る。
Figure 2004107209
[操作]
主薬、乳糖及びコーンスターチを混合し、これに水120重量部に溶解したヒドロキシプロピルセルロースを加えて充分練合する。この練合物を20メッシュの篩に通して造粒し、乾燥して整粒を行い、500mg中に主薬200mgを含有する顆粒剤を得る。
実施例3
カプセル剤の製造
以下の通り、1カプセル中に2−アミノ−5−フォスフォノペンタン酸100mgを含有するカプセル剤を得る。
Figure 2004107209
[操作]
上記の各成分を充分混合して、この混合末の200mg宛をカプセルに充填してカプセル剤を得る。
実施例4
注射剤の製造
2−アミノ−5−フォスフォノペンタン酸0.5重量部およびソルビット5重量部の混合物に注射用蒸留水を加えて溶解し、100重量部とし、この水溶液をメンブランフィルターで濾過する。濾液を窒素置換したアンプルに5gずつ充填し、溶閉後、120℃で15分間滅菌処理して1アンプル中に2−アミノ−5−フォスフォノペンタン酸25mgを含有する注射剤を得る。
実施例5
軟膏剤の製造
2−アミノ−5−フォスフォノペンタン酸1.0重量部、ブチルパラベン0.1重量部を軽質流動パラフィン5.0重量部に分散し、乳鉢中で粉砕後200メッシュ篩で篩過した。これと、流動パラフィン5.0重量部と混合した後、約60℃で加温したゲル化炭化水素88.9重量部に添加し、均一に分散して油性軟膏剤を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1のAP−5または生理的食塩液を投与した後の掻き動作の頻度を回数(平均±標準誤差)で示す。縦軸は、NC/Ngaマウスにおける掻き動作頻度(回数/60分)を、横軸のCは対照群、AはAP−5投与群を示す。
【図2】試験例1のAP−7または生理的食塩液投与した後の掻き動作の頻度を回数(平均±標準誤差)で示す。縦軸は、NC/Ngaマウスにおける掻き動作頻度(回数/60分)を、横軸のCは対照群、AはAP−7投与群を示す。
【図3】試験例1のMPEP塩酸塩または生理的食塩液投与した後の掻き動作の頻度を回数(平均±標準誤差)で示す。縦軸は、NC/Ngaマウスにおける掻き動作頻度(回数/60分)を、横軸のCは対照群、AはMPEP塩酸塩投与群を示す。
【図4】試験例2のAP−5または生理的食塩液について、それぞれの投与前および投与後各1時間に捕捉されたNC/Ngaマウスにおける皮膚知覚神経の求心性発火頻度の変化率(%)で示す。縦軸は、皮膚知覚神経の求心性発火頻度の変化率(%)を、横軸のCは対照群、AはAP−5投与群を示す。

Claims (7)

  1. 末梢におけるグルタミン酸受容体を選択的に阻害する化合物を有効成分とする掻痒治療薬。
  2. グルタミン酸受容体がN−メチル−D−アスパラギン酸型受容体である請求項1に記載の薬剤。
  3. グルタミン酸受容体が代謝型受容体である請求項1に記載の薬剤。
  4. 掻痒がアトピー性皮膚炎に起因する、請求項1から3に記載の薬剤。
  5. 末梢におけるグルタミン酸受容体を選択的に阻害する化合物の、掻痒治療薬製造のための使用。
  6. グルタミン酸受容体がN−メチル−D−アスパラギン酸型受容体である請求項5の使用。
  7. グルタミン酸受容体が代謝型受容体である請求項5の使用。
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