JP2004107109A - 水素発生装置 - Google Patents

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柘植 穂高
Akihiro Komatsuzaki
小松崎 明広
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Abstract

【解決手段】回転可能な筒型容器12の内部を、放射状に延びる隔壁37で複数の反応室38に区分し、これらの各反応室38に改質触媒13を充填するとともに、各反応室38に対応する筒型容器12の周壁14の一部を通気性壁25で構成し、筒型容器12の外側を外筒17で囲い、この外筒17を通気性を有しない密閉壁26と水素を選択的に分離する水素分離膜28とに周方向に分け、外筒17を水素回収室19で囲い、この水素回収室19及び密閉壁26を貫通させて通気性壁25にガス入口15の先端を臨ませた。
【効果】密閉壁で反応室内が密閉に近い状態を作り、原料ガスを改質させて反応室内の圧力を高め、改質ガス中の水素を水素分離膜で水素回収室へ分離できる。従って、原料ガス供給用ポンプを設けずに済む、又はポンプを設ける場合でもポンプの負荷を小さくでき、水素発生装置のコスト低減及び小型化が図れる。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コストを抑えるとともに小型化が図れる水素発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
新しい発電手法とし、燃料電池の実用化が急ピッチで行われている。燃料電池は水素と酸素とを反応させることで電気エネルギーを発生させる機器であるため、水素と酸素との供給が必須となる。酸素は大気(空気)から得ることができるが、水素は大規模には水素発生プラント設備、小規模には改質器と称する小型水素発生装置が必要となる。
【0003】
例えば、炭化水素(イソブタン)を原料として水素を生成するには、炭化水素を水、空気と共に改質触媒に接触させて水素を得る。このときの反応を反応式に表すと、以下のようになる。
【0004】
【化1】
Figure 2004107109
【0005】
上記の式▲1▼及び式▲2▼は、イソブタンと水蒸気とを改質触媒に接触させて反応させる水蒸気改質反応を示し、式▲3▼及び式▲4▼は、イソブタンと酸素とを改質触媒に接触させて反応させる部分酸化反応を示し、式▲5▼及び式▲6▼は、イソブタンと水蒸気と酸素とを改質触媒に接触させて反応させて、上記の水蒸気改質反応と部分酸化反応とを組み合わせた併用改質反応を示すものであり、各反応も水素、二酸化炭素及び一酸化炭素を生成する。
【0006】
上記の改質反応により生成した水素を、他のガスから分離する膜分離の技術が提案されている(例えば、特許文献1。)。
【0007】
【特許文献1】
米国特許第5229102号(第3−5欄、図1)
【0008】
特許文献1の図1を以下の図9で説明する。なお、符号は振り直した。
図9は従来の水素発生装置の断面図であり、金属管101内に管状のセラミック膜102を収納し、これらの金属管101とセラミック膜102との間に触媒103を充填し、金属管101の周囲にガスバーナー104を配置し、金属管101の一端部側面に、HO、CH及びHを供給する連結管105を取付け、金属管101の一端にHOを供給する連結管106を取付け、金属管101の他端部側面に、HO、CO及びCOを排出する連結管107を取付け、金属管101の他端にHO及びHを排出する連結管108を取付けた水素発生装置としての反応装置110が記載されている。
触媒103により改質したガス中の水素のみがセラミック膜102を透過して回収される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記技術では、水素をセラミック膜102を介して分離するために供給するガスの圧力を高める必要がある。金属管101内は密閉されていないから、内部の圧力を高めるために供給するガスの圧力も高くしなければならない。従って、ガスを供給するために、容量の大きなポンプやコンプレッサを必要とする。これでは、コストが嵩むとともに、反応装置110の小型化が難しくなる。
【0010】
そこで、本発明の目的は、水素発生装置を改良することで、コストを抑えるとともに小型化を図ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、回転可能な内筒の内部を、放射状に延びる隔壁で複数の室に区分し、これらの各室に改質触媒を充填するとともに、各室に対応する内筒の周壁の一部を通気性壁で構成し、内筒の外側を外筒で囲い、この外筒を通気性を有しない密閉壁と水素を選択的に分離する水素分離膜とに周方向に分け、外筒をチャンバで囲い、このチャンバ及び密閉壁を貫通させて通気性壁に原料ガス供給口の先端を臨ませることで、この原料ガス供給口から炭化水素又は脂肪族アルコールからなる原料ガスを室へ吹き込み、内筒を回転させることで室の通気性壁を外筒の密閉壁側、水素分離膜側の順に移動させ、原料ガスを改質触媒により改質ガスに改質させ、水素分離膜により改質ガス中の水素をチャンバへ分離し、チャンバを介して水素を回収することを特徴とする。
【0012】
原料ガスを室内へ吹き込み、内筒を回転させることにより密閉壁で室内が密閉に近くなる状態を作り、更に、原料ガスを改質させて室内の圧力を高め、高まった圧力で改質ガス中の水素を水素分離膜でチャンバへ分離する。室内へ供給する原料ガスの圧力を大きくする必要がなく、原料ガスを供給するポンプやコンプレッサを設けずに済む、又はこれらポンプ等を設ける場合でも、ポンプ等の負荷を小さくすることができる。
従って、ポンプ等が不要、又はポンプ等の容量を小さくできるため、水素発生装置のコストを抑えることができるとともに小型化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る水素発生装置の断面図であり、水素発生装置10は、チャンバ部11に回転可能に取付けた内筒としての筒型容器12と、この筒型容器12内に充填した改質触媒13…(…は複数個を示す。以下同じ。)と、筒型容器12内に原料ガスを供給するために筒型容器12の周壁14に隣接させた原料ガス供給口としてのガス入口15と、筒型容器12内の反応後のガスを外部に排出するために周壁14に隣接させたガス出口16と、筒型容器12内の一部を密閉に近い状態にしたり筒型容器12内で改質した改質ガスから水素を分離するために筒型容器12を囲むようにチャンバ部11に取付けた外筒17と、この外筒17で分離した水素を回収するために外筒17を囲むように配置した筒状のチャンバ壁18と、このチャンバ壁18及び外筒17で形成したチャンバとしての水素回収室19と、この水素回収室19内の水素を外部に取り出す水素出口21と、筒型容器12を駆動する電動モータ23とからなる。なお、24,24は筒型容器12と外筒17との間をシールするシール材である。
【0014】
改質触媒13は、例えば、外径φ3の球状のアルミナにルテニウム(Ru)を担持したものであるが、改質触媒13としては、8族〜10族の金属(Fe、Co、Ni、Ru、Pd、Ptなど)を含有するものが好ましく、Ni、Ru、Rhを担持した触媒又はNiO含有触媒が特に好ましい。
【0015】
筒型容器12の周壁14は、ガス入口15及びガス出口16に対応する位置にそれぞれ通気性壁25…を設けたものである。
外筒17は、通気性を有しない密閉壁26と、通気性を有する通気性壁27と、この通気性壁27の表面に設けた水素分離膜28とからなる。
通気性壁25,27としては、改質触媒13が通らない程度の金属メッシュが好適である。
水素分離膜28は、水素のみを選択的に透過させることで改質ガスから水素を分離する耐熱性を有する膜であり、例えば、膜厚が20μm以下で材質がパラジウム又はパラジウム含有合金が好適である。
【0016】
上記のパラジウム含有合金としては、パラジウムを10wt%以上含有するものが好ましい。
また、パラジウム以外では、Ptなどの10族元素、Rh、Irなどの9族元素、Ruなどの8族元素、Cu、Ag、Auなどの11族元素を含むものが好ましい。この他には、バナジウム(V)を含有する合金、例えばNi−Co−V合金にパラジウムをコーティングしたものでもよい。
【0017】
電動モータ23は、出力軸32を備え、この出力軸32に筒型容器12の回転軸33を連結したものである。34,35はブッシュである。
【0018】
図2は本発明に係る筒型容器の斜視図であり、外筒17を、密閉壁26と、通気性壁27(図1参照)と、この通気性壁27の表面に設けた水素分離膜28とから構成し、この外筒17をチャンバ壁18で囲って水素回収室19を形成したことを示す。
【0019】
図3は図1の3−3線断面図であり、筒型容器12内を隔壁37…で複数の反応室38…に区分(ここでは、筒型容器12内を扇状に区分して16の反応室38を形成した。)し、これらの反応室38…にそれぞれ改質触媒13を充填し、筒型容器12の周壁14に、各反応室38に原料ガスを供給するための通気性壁25を設けたことを示す。なお、41は周壁14と密閉壁26との間をシールするシール材である。
【0020】
外筒17は、密閉壁26と通気性壁27とを周方向に分けて形成したものであり、密閉壁26は、例えば、3つの反応室38の外方を覆い、端部に設けたシール材41,41とシール材24,24(図1参照)とともに原料ガスを供給した反応室38をほぼ密閉に近い状態とし、通気性壁27は、上記した3つの反応室38以外の13の反応室38の外方を覆う。
水素分離膜28は、各反応室38で生成した改質ガスが通気性壁25及び通気性壁27を通過したときに、改質ガス中の水素のみが通過する膜である。
【0021】
以上に述べた水素発生装置の水素生成の作用を次に説明する。
図4は本発明に係る水素発生装置の水素生成の作用を示すフローであり、図3、図5〜図7とともに説明する。図5(a),(b)は本発明に係る水素発生装置の水素生成の作用を示す第1作用図、図6(a),(b)は本発明に係る水素発生装置の水素生成の作用を示す第2作用図、図7は本発明に係る水素発生装置の水素生成の作用を示す第3作用図である。なお、図中のSTXXはステップ番号を示す。
ST01…原料ガスをガス入口から供給する、即ち、図3において、ガス入口15から一つの反応室38A(ここでは、反応室38の一つを特定して反応室38Aとし、この反応室38Aだけの作用を説明するが、他の反応室38の作用も同様である。)内へ以下に示す組成の原料ガスを供給する。
【0022】
原料ガスの組成:
イソブタン:1400cm/min(気体)
水    :   9cm/min(液体)
【0023】
ST02…筒型容器を回転させる、即ち、図5(a)において、電動モータを作動させて、筒型容器12を回転させる。筒型容器12の回転数は9rpmである。反応室38Aが密閉壁26に臨むと、反応室38Aは密閉に近い状態となる。
【0024】
ST03…原料ガスを改質反応させる、即ち、図5(a)において、反応室38A内では改質触媒13…によって水蒸気改質反応が始まり、反応室38A内の圧力が高まる。このとき筒型容器12は図示せぬバーナーにて550℃に加熱した状態にある。
ST04…水素分離膜で水素を分離する、即ち、図5(b)及び図6(a)において、筒型容器12が更に回転して、反応室38Aの通気性壁25が通気性壁27に臨むと、反応室38A内は改質反応の進行に伴って更に高まった圧力により、反応室38A内の水素が通気性壁27及び水素分離膜28を透過して、改質ガス中から水素が分離する。このときに使用した水素分離膜28は、Pdを圧延して20μmにしたものを多孔質アルミナ支持体に貼り付けたものである。
【0025】
ST05…水素を回収する、即ち、図6(a)において、水素分離膜28を透過した水素は水素回収室19で回収する。そして、水素回収室19内の水素をガス出口16から外部に排出する。このとき、15000cm/minの水素を得た。
【0026】
ST06…残留ガスをガス出口から排出する、即ち、図6(b)において、反応室38Aがガス入口15の位置に戻ったら、図7において、再び、原料ガスをガス入口15から反応室38A内へ供給する。この結果、矢印で示すように、反応室38A内で既に反応し終えて残った残留ガスが原料ガスによって追いやられてガス出口16から排出する。、即ち、原料ガスが残留ガスと入れ替わる。
【0027】
図8(a),(b)は水素発生装置の比較例を示す断面図であり、(a)は水素発生装置の縦断面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。
(a)において、水素発生装置120は、筒型容器121と、この筒型容器121内に設けた円筒状の通気性壁122と、この通気性壁122内に充填した改質触媒123…と、通気性壁122の外周面に設けた水素分離膜124と、通気性壁122内に原料ガスを供給するガス入口126と、通気性壁122内の反応後の残留ガスを排出するガス出口127と、筒型容器121の内側であって通気性壁128の外側に形成した水素回収室131と、この水素回収室131に連通させた水素排出口132とからなる。なお、133はガス出口127に設けた一方向弁(通気性壁122内から外部へのみガスが流れる。)、134,135は粒状の改質触媒123…がガス入口126及びガス出口127内に移動しないようにする金網である。
【0028】
改質触媒123は、外径3mmの球状のアルミナにルテニウムを担持したものである。
水素分離膜124は、Pdを圧延して厚さを20μmとし、外径40mm、全長220mmの多孔質アルミナ支持管で構成する通気性壁122の外側に貼り付けたものである。
【0029】
(b)は、通気性壁122の周囲を筒型容器121で囲い、環状の水素回収室131を形成したことを示す。
【0030】
(a)において、例えば、改質触媒123…をバーナーで550℃まで加熱し、ガス入口126から原料ガス(原料ガスの組成は、イソブタン1400cm/min、水9cm/minである。)を供給すると、原料ガスは改質触媒123…によって改質反応を起こし、水素が生成する。この水素は水素分離膜124を透過し、水素回収室131に貯まるので、ガス出口127から外部に排出する。
【0031】
水素を連続的に生成するには、生成した水素が水素分離膜124を透過しやすくするために通気性壁122内の圧力を高める必要がある。ガスを流しながら通気性壁122内の圧力を高めるには、原料ガスの流量を増やさなければならない。従って、原料ガスを供給するためにポンプの容量を大きくする必要がある。上記の水素回収室131での水素回収量を15000cm/minとするのに、筒型容器121内の圧力を0.2MPa(ゲージ圧)まで高めた。
これに対して、本発明の実施の形態(図3、図5〜図7参照)では、原料ガスの供給圧力をほとんど高めていない。(図3に示した原料ガスを供給後の反応室38A内の圧力はほぼ大気圧(0.005MPa(ゲージ圧))以下であった。)
【0032】
以上の図1及び図3で説明したように、本発明は、回転可能な筒型容器12の内部を、放射状に延びる隔壁37で複数の反応室38に区分し、これらの各反応室38に改質触媒13を充填するとともに、各反応室38に対応する筒型容器12の周壁14の一部を通気性壁25で構成し、筒型容器12の外側を外筒17で囲い、この外筒17を通気性を有しない密閉壁26と水素を選択的に分離する水素分離膜28とに周方向に分け、外筒17を水素回収室19で囲い、この水素回収室19及び密閉壁26を貫通させて通気性壁25にガス入口15の先端を臨ませることで、このガス入口15から炭化水素又は脂肪族アルコールからなる原料ガスを反応室38へ吹き込み、筒型容器12を回転させることで反応室38の通気性壁25を外筒17の密閉壁26側、水素分離膜28側の順に移動させ、原料ガスを改質触媒13により改質ガスに改質させ、水素分離膜28により改質ガス中の水素を水素回収室19へ分離し、水素回収室19を介して水素を回収することを特徴とする。
【0033】
原料ガスを反応室38内へ吹き込み、筒型容器12を回転させることにより密閉壁26で反応室38内が密閉に近くなる状態を作り、更に、原料ガスを改質させて反応室38内の圧力を高め、高まった圧力で改質ガス中の水素を水素分離膜28で水素回収室19へ分離する。反応室38内へ供給する原料ガスの圧力を大きくする必要がなく、原料ガスを供給するポンプやコンプレッサを設けずに済む、又はこれらポンプ等を設ける場合でも、ポンプ等の負荷を小さくすることができる。
従って、ポンプ等が不要、又はポンプ等の容量を小さくできるため、水素発生装置10のコストを抑えることができるとともに小型化を図ることができる。
【0034】
更に、回転する各反応室38に順次原料ガスを吹き込めば、水素を連続的に回収することができ、負荷の小さなポンプ等を連続運転しても消費電力を抑えることができる。
【0035】
尚、本発明の実施の形態では、外筒の外面に水素分離膜を形成したが、これに限らず、外筒の内面に水素分離膜を設けてもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の水素発生装置は、回転可能な内筒の内部を、放射状に延びる隔壁で複数の室に区分し、これらの各室に改質触媒を充填するとともに、各室に対応する内筒の周壁の一部を通気性壁で構成し、内筒の外側を外筒で囲い、この外筒を通気性を有しない密閉壁と水素を選択的に分離する水素分離膜とに周方向に分け、外筒をチャンバで囲い、このチャンバ及び密閉壁を貫通させて通気性壁に原料ガス供給口の先端を臨ませたので、原料ガスを室内へ吹き込み、回転筒を回転させることにより密閉壁で室内が密閉に近くなる状態を作り、更に、原料ガスを改質させて室内の圧力を高め、高まった圧力で改質ガス中の水素を水素分離膜でチャンバへ分離する。室内へ供給する原料ガスの圧力を大きくする必要がなく、原料ガスを供給するポンプやコンプレッサを設けずに済む、又はこれらポンプ等を設ける場合でも、ポンプ等の負荷を小さくすることができる。
従って、ポンプ等が不要、又はポンプ等の容量を小さくできるため、水素発生装置のコストを抑えることができるとともに小型化を図ることができる。
【0037】
更に、回転する各室に順次原料ガスを吹き込めば、水素を連続的に回収することができ、負荷の小さなポンプ等を連続運転しても消費電力を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水素発生装置の断面図
【図2】本発明に係る筒型容器の斜視図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】本発明に係る水素発生装置の水素生成の作用を示すフロー
【図5】本発明に係る水素発生装置の水素生成の作用を示す第1作用図
【図6】本発明に係る水素発生装置の水素生成の作用を示す第2作用図
【図7】本発明に係る水素発生装置の水素生成の作用を示す第3作用図
【図8】水素発生装置の比較例を示す断面図
【図9】従来の水素発生装置の断面図
【符号の説明】
10…水素発生装置、12…内筒(筒型容器)、13…改質触媒、14…周壁、15…原料ガス供給口(ガス入口)、17…外筒、19…チャンバ(水素回収室)、25,27…通気性壁、26…密閉壁、28…水素分離膜、37…隔壁、38…室(反応室)。

Claims (1)

  1. 回転可能な内筒の内部を、放射状に延びる隔壁で複数の室に区分し、これらの各室に改質触媒を充填するとともに、各室に対応する前記内筒の周壁の一部を通気性壁で構成し、前記内筒の外側を外筒で囲い、この外筒を通気性を有しない密閉壁と水素を選択的に分離する水素分離膜とに周方向に分け、外筒をチャンバで囲い、このチャンバ及び密閉壁を貫通させて前記通気性壁に原料ガス供給口の先端を臨ませることで、
    この原料ガス供給口から炭化水素又は脂肪族アルコールからなる原料ガスを前記室へ吹き込み、前記内筒を回転させることで室の通気性壁を外筒の密閉壁側、水素分離膜側の順に移動させ、原料ガスを改質触媒により改質ガスに改質させ、水素分離膜により改質ガス中の水素をチャンバへ分離し、チャンバを介して水素を回収することを特徴とする水素発生装置。
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