JP2004106461A - 液体材料置換方法およびインクジェット装置 - Google Patents

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桑城 伸語
Seiichi Tanabe
田邊 誠一
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Abstract

【課題】液体材料を液滴として吐出するヘッド内部の液体材料を置換する
【解決手段】ヘッド内部を第1の液体材料から第2の液体材料に置換する際に、界面活性剤を添加した液体材料(界面活性材添加液)を介在させるようにして、第2の液体材料に段階的に置換させる。界面活性剤を添加した液は、親水性と疎水性の両性質を有しているため、第1の液体材料を洗い流すようにして除去することができ、第1の液体材料と第2の液体材料とが、ヘッド内部において混ざり合うことにより生じるヘッド詰まり等の問題は生じない。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体材料を液滴として吐出するヘッドに格納される液体材料を置換するための技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット装置は、液体材料を液滴として吐出する装置として、プリンタをはじめとして多くの分野で利用されている。インクジェット装置は、液体材料を格納するためのタンクと、当該タンク内の液体材料をヘッドに供給させるための配管と、実際に液体材料を液滴として吐出するヘッドを備えている。
インクジェット装置を利用するにあたっては、液体材料を変更して使用したい場合がある。しかしながら、変更前後の液体材料の性質が異なると、異なる液体材料同士が配管やヘッド内部で混ざり合うことによって凝集物が生じ、その後、ヘッドから液滴の吐出ができなくなる問題(ヘッド詰まりの問題)が生じることとなっていた。
従来は、インクジェット装置を長期間使用しなかった場合において、ヘッド周辺部の析出物を除去すべく、インクジェットヘッドのインク流路を洗浄することは行われていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−127419号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法は、ヘッド内部の液体材料を異なる性質のものに変更する場合にまで適用することはできなかった。このため、上述したヘッド詰まりの問題は依然として生じていた。
本発明は、以上の点を考慮して行われたものであり、ヘッド詰まりの問題を引き起こすことなく、ヘッド内部の液体材料を置換する方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の構成は、液体材料を液滴として吐出するヘッドであるとともに、内部に第1の液体材料が格納されるヘッドに対して、界面活性剤を添加した液体材料(界面活性剤添加液)を供給した後、第2の液体材料を供給することにより、前記ヘッドの内部を前記第1の液体材料から前記第2の液体材料に置換する液体材料置換方法であることを特徴とする。
かかる構成によれば、ヘッド内部の液体材料は、第1の液体材料から、界面活性剤を添加した液体材料(界面活性剤添加液)を介在して、第2の液体材料に段階的に置換される。界面活性剤を添加した液は、親水性と疎水性の両性質を有しているため、第1の液体材料を洗い流すようにして除去することができる。このため、第1の液体材料と第2の液体材料とが、ヘッド内部において混ざり合うことにより凝集物が生じるおそれもなく、問題なく液体材料の置換をすることができる。
【0006】
上述した液体材料置換方法において、予め決められる時間だけ前記界面活性剤添加液を前記ヘッドに供給するようにしてもよい。すなわち、予め決められる時間として、ヘッド内部を第1の液体材料から界面活性剤添加液に置き換えるために十分な時間を設定しておけば、第1の液体材料を除去した後に、第2の液体材料をヘッドに供給することができる。
また、液体材料置換方法において、前記第2の液体材料を前記ヘッドに供給する前に、アルコール溶液を前記ヘッドに供給するようにしてもよい。これにより、ヘッド内部に残存する可能性のある空泡等を除去した後、第2の液体材料をヘッドに供給することができるので、ヘッドから空泡が吐出されるおそれもなく、スムーズに液体材料の置換を行うことができる。
【0007】
また、上述した液体材料置換方法において、前記第2の液体材料を前記ヘッドに供給する前に、前記第2の液体材料を構成する複数の物質のうち少なくとも1以上の物質を構成物質とするダミー液体材料を前記ヘッドに供給するようにしてもよい。この際に、当該ダミー液体材料が前記ヘッドから液滴として吐出したことを確認するようにしてもよい。
これにより、第2の液体材料に性質が近似するダミー液体材料において吐出テストを行うことができるため、第2の液体材料が高価である場合に経済的な効果を奏される。また、ダミー液体材料をヘッドに供給後、ダミー液体材料に性質が近似する第2の液体材料を供給することにより、よりスムーズな液体材料の置換をすることができる。
上述した液体材料置換方法の一具体例として、前記第2の液体材料は、複数の溶媒種で構成する有機溶媒によって発光材を溶解したものであり、前記ダミー液体材料は、前記複数の溶媒種のうち少なくとも1以上の溶媒種を構成物質とするものであることを挙げることができる。
【0008】
また、本発明に係るインクジェット装置の構成は、液体材料を液滴として吐出するヘッドと、界面活性剤を添加した液体材料を格納する第1のタンクと、前記ヘッドに最終的に供給すべき液体材料を格納する第2のタンクと、前記第1のタンクに格納される液体材料を取り出して前記ヘッドに供給した後、前記第2のタンクに格納される液体材料を取り出して前記ヘッドに供給する供給手段とを有することを特徴とする。
かかるインクジェット装置の構成によれば、ヘッドに格納される液体材料を、界面活性剤を添加した液体材料(界面活性剤添加液)を介在させて、最終的に供給すべき液体材料に段階的に置換することができる。界面活性剤を添加した液は、親水性と疎水性の両性質を有しているため、ヘッドに格納されていた液体材料を洗い流すようにして除去することができる。このため、ヘッドに格納されていた液体材料と最終的に供給すべき液体材料とが、ヘッド内部において混ざり合うことにより凝集物が生じるおそれはなく、ヘッド詰まり等の問題は生じない。
本発明に係るインクジェット装置は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)のディスプレイを製造するための装置として好適に用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本実施形態に係るインクジェット装置100の構成ブロック図である。図1において、タンク10は液体材料を格納する。このように、複数のタンク10−a,10−b,……,を設けているから、複数の液体材料を格納することができる。20はセレクタであり、制御部50の制御下、いずれかのタンク10を選択する。選択されたタンク10に格納される液体材料は、配管30を介してヘッド40に供給されるように構成されている。
【0010】
図2は、ヘッド40の断面図である。ヘッド40は、インクジェット装置100に付け替えできるように構成されている。具体的には、コネクタ44と配管30とを接続させることにより、ヘッド40がインクジェット装置100に取り付けられる。コネクタ44を介して、配管30からヘッド40内部に液体材料が供給されることになるが、供給された液体材料は、液体室41に一時格納される。圧電体素子42は、印加される電圧レベルに応じてその形状を伸縮させ、液体室41に圧力を加える。この加圧によって、液体室41に格納される液体材料がノズル43から液滴として吐出される。図2に示す圧電体素子42やノズル43は、実際のヘッド40では複数存在しており、一例として180個のノズル43が2列に配列されたヘッドもある。この場合、各々のノズル43に対応して圧電体素子42が備えられるので、制御部50は、各々の圧電体素子42に対して電圧印加の制御をする。
【0011】
また、圧電体素子42に電圧印加するのではなく、図1に示すように、ヘッド40のノズル43に、配管52と接続されるキャップ51を取り付け、ポンプ60の吸引力によって、ヘッド40内部の液体材料を強制的に吐出させることもできる。
このように、ヘッド40から液体材料を吐出する方法は2通りあるが、いずれの方法によって、ヘッド40から液体材料を吐出させるかは、制御部50の制御による。すなわち、制御部50は、ヘッド40から液体材料を液滴として吐出させる際には、圧電体素子42に電圧印加して液滴吐出を行うように制御する。一方、ヘッド40内部の液体材料を置換するべく、複数の液体材料を順番にヘッド40に供給する際には、ポンプ60の吸引力により強制的に液体材料を出力させるようにする。このように、制御部50は、本来の液体材料の液滴吐出時と、ヘッド40内部の液体材料の置換時とにおいて、液体材料の出力方法を使い分けることにより、液体材料の置換を迅速に行うように図っているのである。
【0012】
本実施形態においては、このような構成のインクジェット装置100を用いて、有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置で使用するディスプレイ基板を製造することを想定する。
図3は、有機EL表示装置のディスプレイ基板の斜視図である。このようにディスプレイ基板は、ガラス基板1上に複数の発光層4(薄膜)をパターン形成したものであり、複数の発光層4のうち任意のものを発光することができるように構成されている。図3に示したディスプレイ基板は、発光層4とガラス基板1の間に正孔注入層(薄膜)3をさらに設け、発光層4がより発光しやすくなるようにしている。
【0013】
ディスプレイ基板の製造に際しては、発光層4を形成するための液体材料(インク組成物)をヘッド40内部(液体室41)に格納しておき、セットしたガラス基板1に対してインク組成物を吐出させ、ガラス基板1上に発光層4を薄膜形成させる。
ここで、インクジェット装置100を用いてディスプレイ基板を製造するに際しては、ノズル43の耐久性を考慮し、適宜ヘッド40の付け替えを行っている。ただし、付け替えたヘッド40の内部には、ヘッドを保護するための保護液(染料インク等)が格納されていることが多いから、この場合、ヘッド40内部の染料インクをインク組成物に置換する必要がある。そして、染料インクとインク組成物とは、その溶液性質が異なる場合が多いから、これらの液体が配管30やヘッド40内部で混ざり合わないようにして液体材料の置換をする必要がある。
【0014】
以下、ヘッド40内部を第1の液体材料(ここでは染料インクを想定する)から第2の液体材料(インク組成物)に、置換する具体的な動作の内容を、以下に3つの例をあげて説明する。上述したように、液体材料の置換に際しては、ヘッド40のノズル43にキャップ51が取り付けておき、制御部50の制御下、ヘッド40内部の液体材料をポンプの吸引力により出力させていくことになる。
【0015】
(第1動作例)
図4は、本動作例における制御部50の制御内容を示すフローチャートである。本動作例では、タンク10−aに界面活性剤を添加した溶液(以下、界面活性剤添加液という)、タンク10−bに発光層形成用のインク組成物をそれぞれ格納しておく。そして、染料インクが格納されているヘッド40に対し、界面活性剤添加液、インク組成物の順番で液体材料を供給していく。界面活性剤添加液を用いた理由については後述する。
【0016】
はじめに制御部50は、タンク10−a内の界面活性剤添加液を配管30を介してヘッド40に供給するよう、セレクタ20を制御する(ステップSa1)。ここで界面活性剤添加液は、ヘッド40内で染料インクと混ざり合っても、凝集物を生じることなく、均一に混ざりあう性質を有している。このため、制御部50は、圧電体素子42に電圧印加することにより、ヘッド40から染料インクと界面活性剤添加液との混合液を吐出させることができる(ステップSa2)。
この際、制御部50は、所定時間(たとえば10秒)だけ、タンク10−aに格納される置換液体材料をヘッド40に供給させるようにする。所定時間の値は、ヘッド40内部の染料インクが、界面活性剤添加液にすべて置き換えられる時間として十分な値であり、予め実験等により求められている。
【0017】
このようにしてヘッド40の中身を界面活性剤添加液に置換後、制御部50は、タンク10−b内のインク組成物を配管30を介してヘッド40に供給するよう、セレクタ20を制御する(ステップSa3)。
この段階において、ヘッド40内部には染料インクはすでに残っていないから、ヘッド40内部において染料インクとインク組成物が混合することによるヘッド詰まりの問題は生じない。このようにして、制御部50は、ヘッド40内部の液体材料を染料インクから発光層形成用のインク組成物に置き換えていくのである(ステップSa4)。
【0018】
ここで界面活性剤添加液を用いた理由を述べる。周知のように、界面活性剤添加液は、親水性の液体とも疎水性の液体とも均一に混ざり合う性質を有している。このため、ヘッド40に格納されていた染料インクの性質が親水性であっても、疎水性であっても、界面活性剤添加液は染料インクと均一に混ざり合い、凝集物を生じることなくヘッド40から吐出させることができる。言い方を変えると、ヘッド40に供給する界面活性剤添加液により、ヘッド40内の染料インクを洗い流すことができるのである。
このような界面活性剤添加液の性質に本発明者は着眼し、実際に実験を行い、界面活性剤を用いることが適切であることを確認した。
【0019】
図5は、本動作例におけるヘッド40に格納される液体材料について、遷移図として示したものである。このようにヘッド40内部、すなわち液体室41の中身は、染料インク、界面活性剤添加液、インク組成物と段階的に置換される。そして、液体室41にインク組成物が供給される時点において、液体室41には染料インクは存在しないから、染料インクをインク組成物とが混ざり合うことによって従来発生していたヘッド詰まりの問題は生じることがない。
【0020】
(第2動作例)
図6は、本動作例におけるヘッド40に格納される液体材料について、遷移図として示したものである。このように、液体室41の中身は、染料インク、界面活性剤添加液、アルコール溶液、インク組成物の順に置換され、上述第1動作例と比較して、界面活性剤添加液の次にアルコール溶液を供給する点が異なっている。
【0021】
周知のようにアルコール溶液(たとえばエチルアルコール溶液)は、水系の液体とも、有機系の液体とも均一に混ざり合う性質を有している。本発明者は、界面活性剤添加液が水系の溶液であり、インク組成物が有機系の液体であることに着目し、これらの液体材料の間にアルコール溶液を介在させることにより、液体材料の置換がよりスムーズに行うことができるのではないかと考えた。
また、アルコール溶液は、低粘度であるとともに表面張力が低い性質であることが知られている。この性質にも本発明者は着目し、配管30やヘッド40といった液体材料の流路において空気泡が残存していたとしても、これらの空気泡をアルコール溶液によって押し流すことができるのではないかと考えた。
以上の着目点について本発明者は実験により確認した。
【0022】
なお本動作例においては、3つのタンク10−a、10−b、10−cに、界面活性剤添加液、アルコール溶液、インク組成物をそれぞれ格納しておけばよい。そして、セレクタ20の切替制御によって、界面活性剤添加液、アルコール溶液、インク組成物の順番にしたがい、ヘッド40に液体材料を供給していけばよい。具体的な制御フロー内容は前掲図4に準じた内容であるためこれ以上の説明は省略する。
【0023】
(第3動作例)
図7は、本動作例におけるヘッド40に格納される液体材料について、遷移図として示したものである。このように、本動作例では、液体室41の中身は、染料インク、界面活性剤添加液、アルコール溶液、ダミー液体材料、インク組成物の順に置換されていく。上述第2動作例と比較して、インク組成物の供給前にダミー液体材料を供給する点が異なっている。
ダミー液体材料は、インク組成物の代用品として、ヘッド40から液滴が正常に吐出できるか確認する吐出テストに用いる。このため、ダミー液体材料として要求される条件は、(1)インク組成物と粘性等の液体性質が近似していること、(2)インク組成物よりも安価であること、である。
【0024】
本発明者は、ダミー液体材料として、インク組成物を構成する物質のうち、少なくとも1以上の物質を構成物質とする液体材料を用いればよいのではないかと想定し、これを確認した。以下、具体例をあげながら説明する。
一般にインク組成物は、発光材(固体)を、複数の溶媒素で構成される有機溶媒で溶解したものが使用される。以下の表1に、本動作例において用いた有機溶媒を構成する有機溶媒素とその組成比を示す。
【表1】
Figure 2004106461
本発明者は、この有機溶媒自体が、ダミー液体材料として求められる2つの条件を満たすから、ダミー液体材料として好適に使用できる点を実験により確認した。
【0025】
本動作例によれば上述した各動作例の効果に加えて、高価なインク組成物を用いることなく吐出テストをすることができ、経済的な効果を奏する。また、吐出テストを行った結果、正常に吐出できた場合にのみ、その後、インク組成物をヘッド40に供給することにより、インク組成物の無駄な浪費も回避ですることができる。
なお、吐出テスト結果の判断手法は任意であるが、たとえば、タンク10に格納されるダミー液体材料の液量を監視し、所定時間内に一定量減っていたらヘッド詰まりなく正常に液滴吐出できた旨を判断をすることができる。
【0026】
さらに本発明者は、ダミー液体材料として、上述した有機溶媒そのものを使用しなくてもよい点も確認した。たとえば、上記有機溶媒を構成する1,2,4−トリメチルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン、3−イソプロピルビフェニルという3つの有機溶媒素のうち、少なくとも1つ以上の有機溶媒素を含む有機溶媒であれば、インク組成物と粘性が近似するため、ダミー液体材料として用いることが可能である点も確認した。
【0027】
以上が本発明の実施形態に係る説明であるが、上述説明はあくまで本発明の内容を説明するための例示に過ぎず、任意に変形を加えることができる。
上述実施形態では、インクジェット装置100を用いて、ガラス基板1上に発光層4を形成することを想定したが、インクジェット装置100を用いて、ガラス基板1上に正孔注入層3(図3参照)を形成する際を想定してもよい。
【0028】
また、ヘッド40から吐出される染料インクや界面活性剤添加液等を回収するための構成をさらに設けてもよい。直接本発明の内容には関係しないため説明を省略したが、一般には水系の溶液(染料インク等)と、有機系の溶液(インク組成物等)とは別々に回収する必要がある。このため、配管52を介して出力される溶液の性質に応じ、適宜回収することができるよう、複数の回収タンクを用意しておくのが好ましい。
【0029】
さらに、EL表示装置のディスプレイ基板生成以外の目的として、インクジェット装置100を用いることもできる。すなわち、本発明によれば、ヘッド40の内部の液体材料を問題なく置換することができるため、EL表示装置のディスプレイ基板生成に限ることなく、広い分野での利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット装置100のブロック構成図である。
【図2】ヘッド40の断面図である。
【図3】EL表示装置のディスプレイ基板の斜視図である。
【図4】制御部50の制御内容を示すフローチャートである。
【図5】第1動作例における液体室41内の液体材料の遷移図である。
【図6】第2動作例における液体室41内の液体材料の遷移図である。
【図7】第3動作例における液体室41内の液体材料の遷移図である。
【符号の説明】
1……ガラス基板
3……正孔注入層
4……発光層
10(10−a,10−b,・・・)……タンク
20……セレクタ
30……配管
40……ヘッド
44……コネクタ
41……液体室
42……圧電体素子
43……ノズル
50……制御部
51……キャップ
52……配管
60……ポンプ

Claims (8)

  1. 液体材料を液滴として吐出するヘッドであるとともに、内部に第1の液体材料が格納されるヘッドに対して、
    界面活性剤を添加した液体材料(界面活性剤添加液)を供給した後、第2の液体材料を供給することにより、前記ヘッドの内部を前記第1の液体材料から前記第2の液体材料に置換する液体材料置換方法。
  2. 請求項1に記載の液体材料置換方法において、
    予め決められる時間だけ前記界面活性剤添加液を前記ヘッドに供給すること
    を特徴とする液体材料置換方法。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の液体材料置換方法において、
    前記第2の液体材料を前記ヘッドに供給する前に、アルコール溶液を前記ヘッドに供給すること
    を特徴とする液体材料置換方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の液体材料置換方法において、
    前記第2の液体材料を前記ヘッドに供給する前に、前記第2の液体材料を構成する複数の物質のうち少なくとも1以上の物質を構成物質とするダミー液体材料を前記ヘッドに供給すること
    を特徴とする液体材料置換方法。
  5. 請求項4に記載の液体材料置換方法において、
    前記第2の液体材料を前記ヘッドに供給する前に、前記ダミー液体材料を前記ヘッドに供給し、当該ダミー液体材料が前記ヘッドから液滴として吐出したことを確認すること
    を特徴とする液体材料置換方法。
  6. 請求項4または請求項5のいずれかに記載の液体材料置換方法において、
    前記第2の液体材料は、複数の溶媒種で構成する有機溶媒によって発光材を溶解したものであり、
    前記ダミー液体材料は、前記複数の溶媒種のうち少なくとも1以上の溶媒種を構成物質とするものであること
    を特徴とする液体材料置換方法。
  7. 液体材料を液滴として吐出するヘッドと、
    界面活性剤を添加した液体材料を格納する第1のタンクと、
    前記ヘッドに最終的に供給すべき液体材料を格納する第2のタンクと、
    前記第1のタンクに格納される液体材料を取り出して前記ヘッドに供給した後、前記第2のタンクに格納される液体材料を取り出して前記ヘッドに供給する供給手段と
    を有することを特徴とするインクジェット装置。
  8. 請求項7に記載のインクジェット装置において、
    前記第2のタンクに格納される液体材料は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)のディスプレイを製造するための液体材料であること
    を特徴とするインクジェット装置。
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