JP2004106275A - ペーパーファスナー補強シート - Google Patents

ペーパーファスナー補強シート Download PDF

Info

Publication number
JP2004106275A
JP2004106275A JP2002270077A JP2002270077A JP2004106275A JP 2004106275 A JP2004106275 A JP 2004106275A JP 2002270077 A JP2002270077 A JP 2002270077A JP 2002270077 A JP2002270077 A JP 2002270077A JP 2004106275 A JP2004106275 A JP 2004106275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
paper fastener
fastener
slit
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002270077A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4032897B2 (ja
Inventor
Ariyoshi Sano
佐野 有美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dynic Corp
Original Assignee
Dynic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dynic Corp filed Critical Dynic Corp
Priority to JP2002270077A priority Critical patent/JP4032897B2/ja
Publication of JP2004106275A publication Critical patent/JP2004106275A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4032897B2 publication Critical patent/JP4032897B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)

Abstract

【課題】ファイル台紙にペーパーファスナーを固定するにあたり、ファイル台紙の背面にペーパーファスナーの板状部材を露出させることなく、ペーパーファスナーをファイル台紙に強固に固定する。さらに、使用済みのファイルのファイル台紙からは、ペーパーファスナーを容易に取り外せるようにし、ペーパーファスナーの分別、再使用を促進する。
【解決手段】ペーパーファスナー補強シート100Aが、表面シート20、粘着層30及び剥離シート40が順次積層されたものからなる。表面シート20にはペーパーファスナー1Aの帯金具3を通す2つの通し孔21が開孔し、該2つの通し孔21の間に該2つの通し孔21を結ぶ方向に延びた中央スリット22又は切り込みが形成されている。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書類のファイリングに用いるペーパーファスナーをファイル台紙に固定するペーパーファスナー補強シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、書類のファイリングを簡便に行う綴じ込み具として、図15(a)に示すような一枚の板状部材2とその両端に設けられた帯金具3からなるペーパーファスナー1Aが普及している。このペーパーファスナー1Aの使用方法としては、まず、ペーパーファスナー1Aをコ字状に曲げ(同図(b))、次いで、通し孔11を有するファイル台紙10の背面からペーパーファスナー1Aの帯金具3をその通し孔11に通す(同図(c))。そして、書類12の通し孔13を帯金具3にはめていくことにより書類をファイリングし、書類の上面から突出した帯金具3の上部を、該書類12の上面に沿わせて外側又は内側に折り曲げることにより書類12をファイル台紙10に固定し、ファイルとする(同図(d)、(d))。
【0003】
このようなペーパーファスナーとしては、図17に示すペーパーファスナー1Bのように、板状部材2の片面に粘着層4及び離型紙5を順次設けたものも使用されている。
【0004】
また、図18(a)に示すように、板状部材2と帯金具3からなるファスナー本体1と留め金具6とからなるペーパーファスナー1Cも普及している。このペーパーファスナー1Cの使用方法は、同図(b)に示すように、ファイル台紙10の背面からファスナー本体1の帯金具3をそのファイル台紙10の通し孔11に通し、書類12の通し孔を帯金具3にはめて書類をファイリングしていく点では前述のペーパーファスナー1Aと共通であるが、書類12をファイル台紙10に固定する際には、ファスナー本体1の帯金具3を留め金具6の通し孔7に通し、同図(c)に示すように、それを内側に曲げ、留め金具6の押さえ具8をスライドさせて帯金具3を固定する。
【0005】
留め金具6を使用するペーパーファスナーにも、板状部材2の背面(留め金具をはめない方の面)に粘着層、離型紙を順次設けたものがある(特許文献1参照)。図19に示すように、板状部材2に粘着層4を設けたペーパーファスナー1Dは、ファイル台紙10に通し孔を必要とせず、ファイル台紙10のファイリング面にファスナー本体を粘着層4で固定する。
【0006】
【特許文献1】実開平7−31381号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のペーパーファスナーにおいて、帯金具3をファイル台紙10の通し孔11に通して使用するタイプのものは、図16に示したように、作製されたファイルのファイル台紙10の背面に板状部材2が露出するので、ファイルを書類棚等に並べ、出し入れする際に、板状部材2がひっかかるという問題がある。
【0008】
一方、板状部材2の背面に粘着層4を設け、粘着層4でファイル台紙10にペーパーファスナーを固定するタイプのものは、ファイリングした紙の自重により、ペーパーファスナーがファイル台紙10から剥がれ易いという問題がある。
【0009】
これに対し、本発明は、板状部材2の背面に粘着層4のないペーパーファスナー1A、1Cであっても、ファイル台紙10の背面に板状部材2が露出することがなく、かつ強固にペーパーファスナーをファイル台紙のファイリング面に固定することができ、さらに、ペーパーファスナーをファイリングに使用した後には、ファイル台紙からペーパーファスナーを容易に取り外し、その再利用も容易にするペーパーファスナー補強シートを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、片面に粘着層を設けたシートを、ファイル台紙のファイリング面に載置したペーパーファスナーの板状部材を上から覆うようにして、ファイル台紙に貼付すると、ペーパーファスナーをファイル台紙に強固に固定できること、また、ペーパーファスナーの板状部材上に位置するシートの領域に、ペーパーファスナーの長手方向に延びたスリットを形成しておくと、使用済みのファイルからペーパーファスナーを取り外し、分別回収する際に、ファイル台紙に固定したペーパーファスナーを、その帯金具を斜め上方に引き上げることにより、ファイル台紙からペーパーファスナーを容易に取り外せること、このようにシートにスリットを形成しても、書類のファイリングには十分な強度でペーパーファスナーをファイル台紙に固定できること、さらに、スリットの形成により、ペーパーファスナーをファイル台紙から取り外すときにシートの切れ端がペーパーファスナーに付着したり、周囲に散らかることを防止できることを見出した。
【0011】
即ち、本発明は、表面シート、粘着層及び剥離シートが順次積層されてなり、表面シートにペーパーファスナーの帯金具を通す2つの通し孔が開孔し、該2つの通し孔の間に該2つの通し孔を結ぶ方向に延びた中央スリット又は切り込みが形成されているペーパーファスナー補強シートを提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
【0013】
図1は本発明の一実施例のペーパーファスナー補強シート100Aの正面図(a)、断面図(b)及び背面図(c)である。
【0014】
このペーパーファスナー補強シート100Aは、表面シート20の裏面全面に粘着層30及び剥離シート40が順次積層された層構成を有している。
【0015】
表面シート20は、一定方向に引き裂くことのできるの易引裂性シート材料から形成することが好ましく、例えば、布クロス、易引裂性樹脂シート、易引裂加工を施した不織布等を使用することができる。特に、布クロスは、引き裂き性の点でも、強度的にも、また、このペーパーファスナー補強シート100Aでペーパーファスナーを固定した後、使用済みのペーパーファスナーを取り外す際に、ペーパーファスナーに表面シートの切屑が付着しにくい点でも好ましい。
【0016】
表面シート20の外形形状は、角を丸めた台形となっている。通常、ファイルの作製においては、書類12の通し孔13の中心がファイル台紙10の中央折れ線10cから10〜20mmの距離にくるようにするので(図15参照)、ペーパーファスナー補強シート100Aの通し孔21もファイル台紙10に貼付する際に、通常、ファイル台紙の中央折れ線10cから10〜20mmの距離D1 に通し孔21の中心が位置するようにする(図2(c))が、このために、通し孔21よりも中央折れ線10c側でペーパーファスナー1Aを支える表面シート20の面積S1(図2(c)で細かいドットで塗りつぶした領域)は、その反対側でペーパーファスナー1Aを支える表面シート20の面積S2(図2(c)で粗いドットで塗りつぶした領域)よりも狭くなる。これに対し、表面シート20を台形とすることにより、この面積S1 の拡大を図ることができる。
【0017】
また、表面シート20の角を丸めることにより、ペーパーファスナー補強シート100Aをファイル台紙に貼付した後、そのペーパーファスナー補強シート100Aが角部から剥がれることを抑えることができる。
【0018】
表面シート20の大きさは、少なくともペーパーファスナーの板状部材を完全に覆う大きさとするが、ファイル台紙へのペーパーファスナーの固定強度の点から、台形の底辺の長さL1 を120〜150mm、上辺の長さL2 を100〜130mmとすることが好ましい。また、前述のように、ファイル台紙の中央折れ線10cから10〜20mmの距離D1 に通し孔21の中心が位置するようにし、それに伴いファイル台紙の中央折れ線10c側になる表面シート20の辺(台形の底辺)20aと通し孔21の中心との距離を距離D1 よりも若干小さくする場合に、その辺20aと中央スリット22との距離L4 と、その辺20aに対向する辺(台形の上辺)20bと中央スリット22との距離L5 は、L5 /L4 を3以上とすることが、ペーパーファスナーの固定強度の点から好ましい。一方、中央スリット22の幅L7 は、後述するように0.8〜1.2mmとすることが好ましい。また、辺20aと辺20bとの距離(台形の高さ)L3 は43〜80mmとすることが好ましい。
【0019】
通し孔21は、前述した公知のペーパーファスナー1A〜1Dの帯金具3を通すために開孔している。通し孔21の平面形状は、図1(a)の破線枠中に示したように、角を丸めた長方形となっている。円形とするとファイリングした書類12の自重により帯金具3ががたつきやすくなる。また、角を丸めない矩形とすると、帯金具3に加わった力により通し孔21が裂けやすくなる。通し孔21の幅L6 は、5〜7mmとすることが好ましい。
【0020】
2つの通し孔21の間には、この2つの通し孔21を結ぶ方向(即ち、2つの通し孔21にペーパーファスナーの一対の帯金具3を通した状態における、ペーパーファスナーの長手方向)に延びた直線状の中央スリット22が通し孔21と連通することなく形成されている。
【0021】
なお、本発明においては、中央スリット22に代えて、その幅L7 をなくした切り込みを設けてもよい。ただし、使用済みファイルのファイル台紙からペーパーファスナーを取り外し、そのペーパーファスナーを再使用する際に、ペーパーファスナーに表面シートの切れ端や粘着剤が残ることを極力抑えるためには、表面シート20や粘着層30の素材にもよるが、一般には、中央スリット22の幅L7 を0.8mm以上とすることが好ましい。また、中央スリット22の幅は、広過ぎるとペーパーファスナーを押さえる力が弱くなり、ペーパーファスナーの固定強度が過度に弱くなるので1.2mm以下とすることが好ましい。
【0022】
中央スリット22の長さL8 は、2つの通し孔21の間隔よりも若干短い66〜70mmとすることが好ましい。なお、本発明において、中央スリット22は、通し孔21と連通させてもよいが、ペーパーファスナーの固定強度をより高める点から、連通させない方が好ましい。
【0023】
中央スリット22の両端部22aの近傍においては、長尺の端部スリット23と短尺の端部スリット24が、ハ字状に、これらの端部スリット23、24の間隔の狭い方を中央スリット22の端部22aに向けて形成されている。ここで、短尺の端部スリット24は中央スリット22の端部22aと通し孔21との間に位置しており、その長さL9 は2.5〜3mmとすることが好ましい。一方、長尺の端部スリット23は、その中央スリット側端部23aが短尺の端部スリット24の中央スリット側端部24aよりも中央スリット22に近接して設けられており、その長さL10 は6.5〜7.5mmとすることが好ましい。
【0024】
さらに、上述のように中央スリット22の両端部22aの近傍において、ハ字状に形成された長尺の端部スリット23と短尺の端部スリット24は、中央スリット22の中央部を中心として点対称に形成されている。
【0025】
このように中央スリット22、ハ字状の端部スリット23、24を形成することにより、後述するように、使用済みのペーパーファスナーをファイル台紙からスムーズに取り外すことが可能となる。
【0026】
なお、使用済みのペーパーファスナーをファイル台紙から容易に取り外せるようにするため、図14に示すペーパーファスナー補強シート100Xのように、中央スリット22あるいは切り込み、及び端部スリット23、24を形成することなく、表面シート20に切れ目25を形成することも考えられる。このように形成すると、切れ目25から表面シート20の一部を剥がし取り、ペーパーファスナーをファイル台紙から外すことはできるが、シートの薄片あるいは粘着層がペーパーファスナーに付着し易く、また、剥がし取ったシート屑が散らかり易いので好ましくない。
【0027】
一方、粘着層30としては、粘着性が1.1〜1.7kgf/25mm程度のものを設けることが好ましい。このような粘着層30の形成は、表面シート20上にアクリル系粘着剤等の粘着剤組成物を塗布することによってもよく、不織布等を基材とする両面粘着シートの粘着層を用いてもよい。
【0028】
剥離シート40は、ペーパーファスナー補強シート100Aをファイル台紙に固定する際に、剥離除去されるものである。
【0029】
剥離シート40は、一枚のシートから形成してもよいが、例えば、図1(c)に示したように、複数枚のシート40a、40bから形成すると、剥離シート40を剥離除去してペーパーファスナーの帯金具3を通す際に、まず、通し孔21の有る方の剥離シート40aは剥離除去するが、通し孔21の無い方の剥離シート40bは残し、その残した剥離シート40bを把持して帯金具3を通し孔21に完全に通し、次いで残りの剥離シート40bを剥離することができるので、ペーパーファスナー補強シート100Aの使い勝手が向上する。
【0030】
このペーパーファスナー補強シート100Aの使用方法としては、例えば、図15に示したペーパーファスナー1Aをファイル台紙10に固定する場合、まず、ペーパーファスナー1Aをコ字状に曲げ、ペーパーファスナー補強シート100Aの通し孔21が有る方の剥離シート40aを剥離除去し、通し孔21にペーパーファスナー1Aの帯金具3を通し(図2(a))、残りの剥離シート40bも剥離除去し、帯金具3の上面をペーパーファスナー補強シート100Aの粘着層に重ね合わせる(図2(b))。そして、ファイル台紙10のファイリング面にペーパーファスナー補強シート100Aを貼付し、それによりペーパーファスナー1Aをファイル台紙10に固定する(図2(c))。
【0031】
ファイル台紙10にペーパーファスナー1Aを固定した後は、公知のペーパーファスナー1Aの使い方と同様に、帯金具3に書類12の通し孔13をはめていくことにより書類12をファイリングし、所定の書類をファイリングした後、書類12の上面から突出した帯金具3の上部を、該書類12の上面に沿わせて外側又は内側に折り曲げることにより書類12をファイル台紙10に固定する(図2(d)、(d))。図3は、このようにして書類12がファイリングされたファイルの断面図である。このファイルでは、ファイル台紙10の背面にペーパーファスナー1Aの板状部材2が露出することなく、滑らかである。したがって、このファイルを書類棚等に並べ、出し入れする際に、板状部材2がひっかかることはない。
【0032】
また、こうして形成されたファイルは、ペーパーファスナー1Aを固定するペーパーファスナー補強シート100Aに中央スリット22が形成されているにもかかわらず、意外にも、ペーパーファスナー1Aをファイル台紙10に強固に固定することができ、例えば、PPC用紙160枚(625g)程度をファイリングした場合に、図6に示すように、ファイリングした書類12の一端を把持して矢印のように上下、あるいは振り子のように左右に振っても、図7に示すように、ファイル台紙10の表紙側端部10aを把持して矢印のように上下、あるいは振り子のように左右に振っても、図8(a)に示すように、ファイルを、その表表紙を下にして台に置き、その裏表紙側端部10bを把持して同図(b)に矢印で示すようにファイルを開き、さらに同図(c)に示すように、ファイルを閉じることを繰り返しても、ファイリングした書類12の自重により、ペーパーファスナー1Aがファイル台紙10から剥がれることはない。
【0033】
また、こうして作成したファイルが不要となった場合には、書類12を外し、図4(a)に示すように、使用済みのペーパーファスナー1Aの帯金具3を斜め上方に引き上げる。このとき、中央スリット22の両端部には、長さの異なる長尺端部スリット23と短尺端部スリット24がハ字状に形成されているので、長尺端部スリット23と短尺端部スリット24には不均等に力がかかり、その力は図4(b)に矢印で示すように伝わる。このため、同図に示した一点鎖線に沿って表面シートが裂け広がり、図5に示すように、ペーパーファスナー1Aをスムーズにファイル台紙10から取り外すことができる。
【0034】
こうして取り外したペーパーファスナー1Aには、表面シート20の切屑が付着しないので、取り外したペーパーファスナー1Aを直ちに再使用することができる。また、取り外したペーパーファスナー1Aを廃棄する場合にも、ペーパーファスナー1Aと、ファイル台紙10及びペーパーファスナー補強シート100Aとの分別収集を徹底させることができるので好ましい。さらに、表面シート20からは細かい切屑が発生せず、表面シート20はファイル台紙10に一体として残るので、切屑が散らかることを防止できる。
【0035】
本発明は、上述した他、種々の態様をとることができる。例えば、表面シート20の形状は、角を丸めた台形に限らず、図9のペーパーファスナー補強シート100Bのように角を丸めた長方形としてもよく、図10ペーパーファスナー補強シート100Cのように半月状としてもよい。
【0036】
また、図11、図12のペーパーファスナー補強シート100Dのように、ファイル台紙の中央側になる表面シート20の辺20aと中央スリット22との距離L4 を、ファイル台紙上の通し孔11と中央折れ線10cとの距離より大きくしてもよい。この場合には、図12に示すように、表面シート20の一端がファイル台紙10の中央折れ線10cを越え、表面シート20がファイル台紙の表紙10Xと裏表紙10Yとにまたがって貼付されるようにする。
【0037】
また、図13のペーパーファスナー補強シート100Eのように、ハ字状の端部スリットを省略してもよい。この場合には、使用済みのペーパーファスナーをスムーズに取り外すことのできるように、通し孔21と中央スリット22との距離を接近させることが好ましい。
【0038】
本発明で固定することのできるペーパーファスナーは、一枚の板状部材2とその両端に設けられた帯金具3からなるペーパーファスナー1A(図15)の他、その板状部材2の片面に粘着層4及び離型紙5を順次設けたもの(図17)、板状部材2と帯金具3からなるファスナー本体1と留め金具6とからなるもの(図18)、その板状部材2の片面に粘着層4及び離型紙5を順次設けたもの等を使用することができる。
【0039】
【実施例】
実施例1
図1に示したペーパーファスナー補強シートを作製した。この場合、表面シートには布クロス(マグナプレン、ダイニック社)を使用し、粘着層は強力タイプの両面粘着テープ(ナイスタック強力タイプ、ニチバン社)の粘着層を布クロスに貼付することにより形成した。
【0040】
また、図1中の寸法は、次の通りとした。
【0041】
L1 130mm
L2 110mm
L3  65mm
L4  13mm
L5  51mm
L6   6mm
L7   1mm
L8  70mm
L9   3mm
L10 10mm
【0042】
評価
一枚の板状部材2とその両端に設けられた帯金具3からなるペーパーファスナー(図15)(ペーパーファスナー、リヒト社)を用意し、このペーパーファスナーを紙製ファイル台紙(個別フォルダー、コクヨ社)に、実施例1で得たペーパーファスナー補強シートを用いて固定し、PPC用紙160枚(636g)を綴じた。次いで、以下の(a)粘着耐性実験、(b)振り子・落下実験、(c)分別実験を行った。
【0043】
(a)粘着耐性実験
ファイリングした用紙を全てめくり、用紙がファイル台紙に止められているか否かを調べ、さらに図7に示したようにファイルを上下に10回(5往復)振り、その後のペーパーファスナーの固定具合を調べた。
【0044】
また、図8に示したようにファイルを6回(3往復)開閉した後のペーパーファスナーの固定具合も調べた。
【0045】
その結果、ペーパーファスナーはファイル台紙から浮き上がることなく、全ての用紙が綴じられ、しっかりとファイル台紙に固定されていた。
【0046】
(b)振り子・落下実験
図7に示したようにファイルを振り子のように左右に10回(5往復)振り、さらに、高さ80cm(オフィスの事務机の高さ)から1回自然落下させ、その後のペーパーファスナーの固定具合を調べた。
【0047】
その結果、全ての用紙が綴じられた状態で、ペーパーファスナーはしっかりとファイル台紙に固定されていた。
【0048】
(c)分別実験
ファイルから用紙を外し、さらにペーパーファスナーを取り外したときの、ペーパーファスナーに付着したシート屑あるいは周囲に落下したシート屑の有無を調べた。
【0049】
その結果、ペーパーファスナーには、板状部材の角隅部に僅かにシートの小薄片が付着していたが、周囲に落下したシート屑は無かった。
【0050】
実施例2
粘着層を一般タイプの両面粘着テープ(ナイスタック、ニチバン社)から形成した以外は実施例1と同様にしてペーパーファスナー補強シートを作製し、(a)粘着耐性実験、(b)振り子・落下実験、(c)分別実験を行った。
【0051】
その結果、(a)粘着耐性実験では、ペーパーファスナーに僅かに浮きがあり、実施例1の方が優れていたが、実使用上は問題のない程度であった。(b)振り子・落下実験と(c)分別実験では、実施例1と同様に良好な結果が得られた。
【0052】
実施例3
表面シートをビニルクロス(RBA、ダイニック社)から形成した以外は実施例1と同様にしてペーパーファスナー補強シートを作製し、(a)粘着耐性実験、(b)振り子・落下実験、(c)分別実験を行った。
【0053】
その結果、(a)粘着耐性実験では、表面シートの伸びのためにペーパーファスナーが僅かに浮きがあり、実施例1の方が優れていたが、実使用上は問題のない程度であった。(b)振り子・落下実験では実施例1と同様に良好な結果が得られた。また、(c)分別実験では、ペーパーファスナーにシートの小薄片シートと粘着層が付着していた。したがって、分別効率を上げるためには、表面シートとして布クロスがより好ましいことがわかった。
【0054】
【発明の効果】
本発明のペーパーファスナー補強シートを用いると、ペーパーファスナーをファイル台紙に固定するにあたり、ファイル台紙の背面にペーパーファスナーの板状部材が露出することがない。したがって、ファイルを書類棚等に並べ、出し入れする際の板状部材のひっかかりの問題を解消することができる。
【0055】
また、ペーパーファスナーを強固にファイル台紙に固定することができる。
【0056】
さらに、ペーパーファスナーをファイリングに使用した後には、ファイル台紙からペーパーファスナーを、シート屑の付着のない状態で容易に取り外すことができるので、ペーパーファスナーの再使用を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペーパーファスナー補強シートの正面図(a)、断面図(b)及び背面図(c)である。
【図2】ペーパーファスナー補強シートの使用方法の説明図である。
【図3】本発明のペーパーファスナー補強シートを用いたファイルの断面図である。
【図4】使用済みのペーパーファスナーの取り外し方法の説明図である。
【図5】使用済みのペーパーファスナーを取り外したファイル台紙の斜視図である。
【図6】ペーパーファスナーの固定強度の試験方法の説明図である。
【図7】ペーパーファスナーの固定強度の試験方法の説明図である。
【図8】ペーパーファスナーの固定強度の試験方法の説明図である。
【図9】異なる態様のペーパーファスナー補強シートの平面図である。
【図10】異なる態様のペーパーファスナー補強シートの平面図である。
【図11】異なる態様のペーパーファスナー補強シートの平面図である。
【図12】異なる態様のペーパーファスナー補強シートの使用方法の説明図である。
【図13】異なる態様のペーパーファスナー補強シートの平面図である。
【図14】本発明と異なるペーパーファスナー補強シートの平面図である。
【図15】一般的なペーパーファスナー及びその使用方法の説明図である。
【図16】従来法により書類をペーパーファスナーでファイリングしたファイルの断面図である。
【図17】一般的なペーパーファスナーの平面図である。
【図18】一般的なペーパーファスナー及びその使用方法の説明図である。
【図19】一般的なペーパーファスナー及びその使用方法の説明図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D ペーパーファスナー
1  ファスナー本体
2  板状部材
3  帯金具
10  ファイル台紙
10c ファイル台紙の中央折れ線
11  ファイル台紙の通し孔
12  書類
20  表面シート
20a 表面シートの辺(台形の底辺)
20b 表面シートの辺(台形の上辺)
21  通し孔
22  中央スリット
23  長尺の端部スリット
24  短尺の端部スリット
30  粘着層
40  剥離シート
100A、100B、100C、100D、100E ペーパーファスナー補強シート

Claims (5)

  1. 表面シート、粘着層及び剥離シートが順次積層されてなり、表面シートにペーパーファスナーの帯金具を通す2つの通し孔が開孔し、該2つの通し孔の間に該2つの通し孔を結ぶ方向に延びた中央スリット又は切り込みが形成されているペーパーファスナー補強シート。
  2. 前記中央スリット又は切り込みとして、中央スリットが形成されている請求項1記載のペーパーファスナー補強シート。
  3. 中央スリットの両端部近傍において、長尺の端部スリットと短尺の端部スリットが、ハ字状に、これらの端部スリットの間隔の狭い方を中央スリットの端部に向けて形成されおり、短尺の端部スリットは中央スリットの端部と通し孔との間に位置し、長尺の端部スリットの中央スリット側端部は短尺の端部スリットの中央スリット側端部よりも中央スリットに近接して設けられている請求項2記載のペーパーファスナー補強シート。
  4. 表面シートの平面形状が角を丸めた台形であり、中央スリット又は切り込みと台形の上辺との距離が、中央スリット又は切り込みと台形の底辺との距離よりも大きい請求項1記載のペーパーファスナー補強シート。
  5. 表面シートが引裂性シート材料からなる請求項1〜4のいずれかに記載のペーパーファスナー補強シート。
JP2002270077A 2002-09-17 2002-09-17 ペーパーファスナー補強シート Expired - Fee Related JP4032897B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002270077A JP4032897B2 (ja) 2002-09-17 2002-09-17 ペーパーファスナー補強シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002270077A JP4032897B2 (ja) 2002-09-17 2002-09-17 ペーパーファスナー補強シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004106275A true JP2004106275A (ja) 2004-04-08
JP4032897B2 JP4032897B2 (ja) 2008-01-16

Family

ID=32267821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002270077A Expired - Fee Related JP4032897B2 (ja) 2002-09-17 2002-09-17 ペーパーファスナー補強シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4032897B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007111195A1 (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Kokuyo S & T Co., Ltd. 書類ファスナ並びにファイル又はフォルダ
JP2009504452A (ja) * 2005-08-17 2009-02-05 サレス・ソシエタ・ペル・アチオニ デジタル写真印刷物のためのシートサポート

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009504452A (ja) * 2005-08-17 2009-02-05 サレス・ソシエタ・ペル・アチオニ デジタル写真印刷物のためのシートサポート
WO2007111195A1 (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Kokuyo S & T Co., Ltd. 書類ファスナ並びにファイル又はフォルダ
JP2007290351A (ja) * 2006-03-27 2007-11-08 Kokuyo S&T Co Ltd 書類ファスナ並びにファイル又はフォルダ
US8419308B2 (en) 2006-03-27 2013-04-16 Sekisui Seikei, Ltd. Document fastener and file or folder

Also Published As

Publication number Publication date
JP4032897B2 (ja) 2008-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5202169A (en) Releasable fastener, method of releasably fastening, and releasable fastener dispenser
US6447196B1 (en) Adhesive fastener assembly
EP0246850A2 (en) Cover for binding sheets
EP0247853A2 (en) Dispenser for a stack of sheets
CA2121337C (en) Paper sheet fastener file and method of assembly
JP2004106275A (ja) ペーパーファスナー補強シート
US5967555A (en) Removable binding system
AU596818B2 (en) Paper attachment arrangements
EP0208736B1 (en) Apparatus for the application of a strip along the side edges of a sheet
JP4159807B2 (ja) 封筒カバーおよび封筒綴じ具
JP3458308B2 (ja) メニューブック等の差替え可能なファイルブック
US20190350430A1 (en) Stack of sheets with adhesive backing for lint removal
EP0696520B1 (en) Book-binding structure
JP3071377U (ja) 複数枚が冊子として綴られた利用券綴り
JP3060163U (ja) ティッシュペーパー収納容器
JP3166828U (ja) 本文のいずれかが取り換え可能な本
JP3068140U (ja) 特定物品としての機能を備えたファイル枠
US20050100394A1 (en) Adhesive fastener assembly for removably mounting papers and method
JPH088144Y2 (ja) ファイル
JP2001096943A (ja) 背表紙付き製本用テープ
JP2705859B2 (ja) ブック型アルバム及びこれに用いる接合テープ
JPH0569693A (ja) スライド式フアイル
JP2007044990A (ja) 日捲りカレンダー
EP0246851A2 (en) Cover for binding sheets
US20080185833A1 (en) Paper Pad Construction

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050602

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20050602

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070918

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20071002

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20071015

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees