JP2004105927A - 分割装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ほぼ楕円球状の豆類又は種実を複数片にほぼ等分に分割する豆類、種実等の分割装置を提供する。
【解決手段】大豆Bの短軸の長さXより僅かに大きい直径D2を有する大豆Bの案内孔19の導入孔部8を設ける。導入孔部8の途中に該導入孔部8の導入方向Pと対向するように刃体21を設ける。刃体21に対向する導入孔部8の下部に径大部10を設ける。径大部10の軸線8A方向の長さL1を短軸の長さXより僅かに大きく形成すると共に径大部10の導入孔部8の軸線方向8Aと直交する長さD2を大豆Bの長軸の長さYより僅かに大きく形成する。導入孔部8には導入孔部8の導入口9側より押圧体11を挿入可能に設ける。大豆Bが径大部10に至ると大豆Bの長軸が横向きになるように姿勢を変えられて刃体21によって均等に切断できる。
【選択図】 図2
【解決手段】大豆Bの短軸の長さXより僅かに大きい直径D2を有する大豆Bの案内孔19の導入孔部8を設ける。導入孔部8の途中に該導入孔部8の導入方向Pと対向するように刃体21を設ける。刃体21に対向する導入孔部8の下部に径大部10を設ける。径大部10の軸線8A方向の長さL1を短軸の長さXより僅かに大きく形成すると共に径大部10の導入孔部8の軸線方向8Aと直交する長さD2を大豆Bの長軸の長さYより僅かに大きく形成する。導入孔部8には導入孔部8の導入口9側より押圧体11を挿入可能に設ける。大豆Bが径大部10に至ると大豆Bの長軸が横向きになるように姿勢を変えられて刃体21によって均等に切断できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大豆、コーヒー豆等豆類や落花生、アーモンド等種実等を分割する豆類、種実等の分割装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものとしてケーシングの内部に組込まれた刃付きの回転ドラムが回転中に投入された解砕素材を回転ドラムの上面の解くカッターで瞬間に荒砕きをし、次に回転ドラム側面の解砕と粉砕の兼用カッターで金網のメッシュサイズ以下になるまで裁断し、裁断ができない素材は粉砕して瞬間に金網から押し出す構造の簡便型多用途解砕機が公知である(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平7−163896号公報(段落0005、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
挽き割り納豆は、分割した大豆に納豆菌を混ぜて発酵させたものである。大豆の分割にあっては、例えば従来技術のように大豆を挽いて分割することが行なわれている。そして従来技術をこのような大豆の加工において利用した場合、大豆を荒砕き、裁断するものであるので、大豆をほぼ等分に分割することはできない。この結果、挽いた大豆片を煮たときに、大豆片の煮た状態がまばらになり、この結果納豆の発酵を均一に行うことができないという虞がある。同様に、他の豆類、種実においても、等分に分割することができないので、加熱むらなどによって多くの不都合を生じている。
【0005】
そこで、本発明は、ほぼ楕円球状の豆類又は種実を複数片にほぼ等分に分割する豆類、種実等の分割装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ほぼ楕円球状の豆類又は種実等を複数片に分割する分割装置であって、前記豆類又は種実等の短軸の長さより僅かに大きい直径を有する前記豆類又は種実等の案内孔を設け、前記案内孔の途中に該案内孔の導入方向と対向するように刃体を設け、前記刃体に対向する前記案内孔の部位に径大部を設け、前記径大部の前記案内孔の軸線方向の長さを前記短軸の長さより僅かに大きく形成すると共に前記径大部の前記案内孔の軸線方向と直交する長さを前記豆類又は種実等の長軸の長さより僅かに大きく形成し、かつ前記案内孔に前記導入方向より押圧体を挿入可能に設けたことを特徴とする分割装置である。
【0007】
この請求項1の構成によれば、案内孔に豆類等を挿入するとその案内孔の軸線と豆類等の長軸がほぼ平行になって導入され、豆類等が径大部に至ると豆類等の長軸が横向きに姿勢を変えられ、そして、押圧体により豆類等が刃体側に押圧されると、豆類等は刃体によって切断される。
【0008】
請求項2の発明は、前記径大部は導入口に向けて突設するほぼ半円球状であることを特徴とする請求項1記載の分割装置である。
【0009】
この請求項2の構成によれば、ほぼ楕円形状の豆類等がほぼ半円球状をなした径大部に遊嵌するようになる。
【0010】
請求項3の発明は、縦向きの前記案内孔を移動体に複数横並びに設け、前記移動体の上方に前記案内孔に選択的に挿入可能な前記押圧体を昇降自在に設け、かつ前記移動体の下方に前記押圧体と対向するように前記刃体を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の分割装置である。
【0011】
この請求項3の構成によれば、1個1個の豆類等を予め案内孔にそれぞれ挿入した状態で、案内孔に順次押圧体を挿入して豆類等を切断、分割を行うことができる。
【0012】
請求項4の発明においては、前記移動体は回動板体により形成され、前記回動板体の回動駆動と前記押圧体の昇降運動が連動することを特徴とする請求項3記載の分割装置である。
【0013】
この請求項4の構成によれば、1個1個の豆類等を予め回動板体の案内孔にそれぞれ挿入した状態で回動して、回動板体と連動する押圧体を案内孔に順次挿入して豆類等を切断、分割を行うことができる。
【0014】
請求項5の発明は、前記刃体の平面が放射状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の分割装置である。
【0015】
この請求項5の構成によれば、例えば刃体の平面を十字状とすることにより、豆類等を平面を4等分して切断、分割を行うことができる。
【0016】
請求項6の発明は、ほぼ楕円球状の豆類又は種実等を複数片に分割する豆類、種実等の分割装置であって、前記豆類又は種実等の短軸の長さより僅かに大きい直径を有する前記豆類又は種実等の案内孔を設け、前記案内孔の途中に該案内孔の導入方向と対向するように支持体を設け、前記支持体に対向する前記案内孔の部位に径大部を設け、前記径大部の前記案内孔の軸線方向の長さを前記短軸の長さより僅かに大きく形成すると共に前記径大部の前記案内孔の軸線方向と直交する長さを前記豆類又は種実等の長軸の長さより僅かに大きく形成し、かつ前記案内孔には該案内孔の導入口側より、先端に刃体を設けた押圧体を挿入可能に設けたことを特徴とする分割装置である。
【0017】
この請求項6の構成によれば、案内孔に豆類等を挿入するとその案内孔の軸線と豆類等の長軸がほぼ平行になって導入されて、豆類等が径大部に至ると豆類等の長軸が横向きに姿勢を変えられ、そして、押圧体により豆類等が支持部側に押圧されると、豆類は刃体によって切断される。
【0018】
【発明の実施形態】
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図4を参照して説明する。図中1は回動板体であり、この回動板体1は円板状であって回動軸線1Aを上下方向に向けて回動可能に設けられており、回動板体1は、左右一対の一側及び他側の支持脚2,3を設けた基台4に設けられている。尚、基台4は上部台部4Aと、この上部台部4Aの下方にやや間隔をおいて配置される下部台部4Bとを備えており、回動板体1は上部台部4Aと下部台部4Bに挟まれるように配置されている。また回動板体1の上面5は上部台部4Aの上面6に形成した凹部7の下部に配置されている。前記回動板体1に豆類としての大豆Dの導入孔部8が貫通している。この導入孔部8は上部に導入口9を設けて軸線8Aを上下方向に向けて設けられるもので、回動軸線1Aを中心として複数間隔をおいて環状に配置されている。導入口9は面取りしてやや径大に形成されている。そして、導入孔部8の直径D1は、ほぼ楕円球形状をなした大豆Bの短軸の長さXより僅かに大きく、大豆Bの長軸の長さYより小さく形成されている(X<D1<Y)。尚、大豆Bはほぼ楕円球形状をなしており、その長手方向を長軸方向とし、該長軸方向と直交する、幅方向を短軸方向として以下に記載する。導入孔部8の長さL2、ひいては回動板体1の厚みは、大豆Bの長軸の長さYよりやや大きく、少なくとも長さYの2倍より小さく形成されている(L2>Y,L2<2Y)。また好ましくは、長さL2は長さYの1.5倍より小さく形成されている(L2<1.5Y)。
【0019】
また前記導入孔部8の下部には後述する刃体21に対向して径大部10を設ける。この径大部10は導入口9側、すなわち上方へ突設するようにほぼ半円球状に形成されたものであり、その軸線8Aと直交する方向の長さたる最大直径は、大豆Bの長軸の長さより僅かに大きく(D2>Y)、また軸線8A方向の長さたる半径L1は、大豆Bの短軸の長さXより僅かに大きく、大豆Bの長軸の長さYより小さく形成されている(X<L1<Y)。
【0020】
さらに、基台4の一側上方には押圧体11を昇降自在に設ける。この押圧体11は、直径D4が前記導入孔部8の直径D1とほぼ同じ(D1=D4)である丸棒状であって、その軸線11Aを上下方向に設けており、基台4の一側上面に突設した突部4Cを貫通して上下方向に昇降自在に案内されている。さらに、押圧体11の下端11Bは該押圧体11が最下方に位置するときには後述する刃部22上に接触または近接するようになっている。また、突部4Cの前方には案内壁4Dが一体に設けられ、この案内壁4Dは回動板体1に一側上面に立設している。そして、押圧体11のさらに一側には駆動源たる回動用のハンドル12が設けられている。このハンドル12の先端には上下方向に設けたハンドル軸13の上端が接続しており、そして、ハンドル軸13には該ハンドル軸13と同軸に一体的に設けたカム14が設けられ、このカム14の下面には最下方位置15Aと最上方位置15Bをそれぞれ1箇所備えたカム面15が設けられると共に、押圧体11の上部に回動自在に設けたガイドローラ11Cの周面がカム面15に当接するようになっている。このために押圧体11にはブラケット16Aを介して該押圧体11を常時上方へ付勢するように弾性体たるバネ16が接続している。したがって、ハンドル12を1回転することにより、カム14の回動に伴って最下方位置15Aにより押圧体11を下方へ押圧して該押圧体11を導入孔部8に挿入し、その後バネ16に付勢され最上方位置15Bにより押圧体11は上方へ押し上げられて該押圧体11は導入孔部8より抜き出るようになっている。また、ハンドル軸13の下部にはギアのように駆動側の歯部17を外周に複数設けた回動体18が一体に設けられ、一方回動板体1の外周にも歯部17に噛合する従動側の歯部17Aが設けられている。尚、歯部17、歯部17Aは板状のようなものであって、ハンドル12を回動するとハンドル軸13、ひいては回動体18の回動に連動して回動板体1が断続的に停止と回動を繰り返す停止、回動断続機構となっており、ハンドル12(ハンドル軸13)を1回転すると、導入孔部8が1個づつ押圧体11に対向するように一側に移動するようになっている。
【0021】
また、回動板体1の下面に上面23が接して面状に対向する下部台部4Bの一側に選択的に位置するいずれかの導入口9の下方に、前記導入孔部8と共に案内孔19を形成する排出孔部20を設ける。案内孔19は大豆Bの導入側の導入孔部8と大豆Bの排出側の排出孔部20からなり、大豆Bを導入して排出するものであり、排出孔部20の軸線20Aを軸線8Aと同一となるように設ける。尚、上面23は導入孔部8の下端、すなわち径大部10に臨んで導入孔部8に横向きに収容された大豆Bの係止面を形成する。そして、排出孔部20の上部に径大部10に臨んで刃体21の刃部22を導入孔部8における大豆Bの導入方向Pと対向するように設ける。尚、この導入方向Pは軸線8Aと同一軸線状にある。そして前記刃体21は、平面が十字状であって刃体21間に隙間21Aが形成されたもので、その軸線21Aは軸線20A及び一側に選択的に配置されたいずれかの導入孔部8の軸線8Aとも一致するように設けられている。刃体21の刃部22は上向きに設けられると共に、下部台部4Bの上面とほぼ同一平面に平らに配置されており、刃部22上に大豆Bが載置されるようになっている。
【0022】
次に前記構成についてその作用を説明する。複数の大豆Bを回動板体1の上面5に載せるように収容する。次にハンドル12を回動するとハンドル軸13によって回動体18が回動し、そして歯部17と歯部17Aの噛合により、回動板体1が回動する。この回動板体1の回動により上面5にある大豆Bは案内壁4Dに当接すると共に、大豆Bは導入口9より導入孔部8に挿入して落下する。この際、大豆Bは導入孔部8の直径D1が大豆Bの短軸の長さXより僅かに大きく、大豆Bの長軸の長さYより小さく形成されている(X<D1<Y)ので、軸線8Aに大豆Bの長軸が平行となって、すなわち大豆Bは縦向きとなって導入孔部8に挿入して落下し、そして下部台部4Bの上面23上に係止される。さらに、導入孔部8には上述の長さL2によって1個の大豆Bを収容するようになっている。そして、上方へ突設するようなほぼ半円球状の径大部10は、その軸線8Aと直交する方向の長さたる最大直径は、大豆Bの長軸の長さYより僅かに大きく(D2>Y)、また軸線8A方向の長さたる半径L1は、大豆Bの短軸の長さXより僅かに大きく、大豆Bの長軸の長さYより小さく形成されている(X<L1<Y)ので、大豆Bは、径大部10に遊嵌するように姿勢を変えて横向きとなる。そして、ハンドル12の回動に伴って導入孔部8が一側に位置して押圧体11と対向するようになると、ハンドル12をやや回動しても回動板体1は一時的に停止する。
【0023】
さらに、回動板体1が一時的に回動が停止した状態で、ハンドル12の回動によりガイドローラ11Cに対してカム14のカム面15が最上方位置15Bより次第に最下方位置15Aに移動して、一側に移動した導入孔部8に挿入する。そして押圧体11の下端11Bは次第に降下して大豆Bを押圧し、そして下端11Bが平面十字状の刃部22に当接するか或いは近接することにより、大豆Bは平面が4等分されて切断される。尚、大豆Bは一対の子葉が種皮に包まれているので、その中央に割れ目が予め形成されており、横置きの状態で平面を4等分にして切断すると、大豆Bの上下でそれぞれ4等分されることとなるので、実際全体としては8等分されることとなる。このように8等分された大豆片B´は排出孔部20を通って排出されるものである。
【0024】
また、切断が終了するとまずハンドル12の回動によりガイドローラ11Cに対してカム14のカム面15が最下方位置15Aより次第に最上方位置15Bに移動して、一側に移動した導入孔部8より押圧体11がバネ16に付勢されて抜け出る。そして、この後ハンドル12の回動により歯部17と歯部17Aが噛合して回動板体1が回動し、予め大豆Bが挿入された次の導入孔部8が一側に配置され、さらにハンドル12の回動によりカム14を介して押圧体11が導入孔部8に挿入して大豆Bを刃体21に押圧して切断、分割することができる。一方、排出孔部20より切断、分割された大豆Bが排出された導入孔部8の導入口9が凹部7にあらわれると、該導入孔部8に再び大豆Bが落下して収容され、大豆Bは再び切断、分割が行われる。
【0025】
以上のように、前記実施形態では、大豆Bの短軸の長さXより僅かに大きい直径D2を有する大豆Bの案内孔19の導入孔部8を設け、導入孔部8の途中に該導入孔部8の導入方向Pと対向するように刃体21を設け、刃体21に対向する導入孔部8の下部に径大部10を設け、径大部10の導入孔部8の軸線8A方向の長さL1を短軸の長さXより僅かに大きく形成すると共に径大部10の導入孔部8の軸線方向8Aと直交する長さD2を大豆Bの長軸の長さYより僅かに大きく形成し、かつ導入孔部8には導入孔部8の導入口9側より押圧体11を挿入可能に設け、導入孔部8に大豆Bを挿入するとその導入孔部8の軸線8Aと大豆Bの長軸がほぼ平行になって導入され、大豆Bが径大部10に至ると大豆Bの長軸が横向きになるように姿勢を変えられ、そして、押圧体10により大豆Bが刃体21側に押圧されると、大豆は刃体21によって切断されるので、大豆Bを径大部10で安定した状態で切断して分割することができる。さらに、切断し難くなっている乾燥が十分でない大豆Bのようなものであっても良好に切断して分割することができる。
【0026】
また、前記径大部10は導入口9に向けて突設するほぼ半円球状であるので、ほぼ楕円形状の大豆Bが遊嵌するようになり、大豆Bが径大部10で遊嵌して安定した状態で切断、分割を行うことができる。
【0027】
さらに、前記縦向きの導入孔部8を回動板体1に複数横並びに設け、回動板体1の上方に導入孔部8に選択的に挿入可能な押圧体11を昇降自在に設け、かつ回動板体1の下方に押圧体11と対向するように前記刃体21を設けたことにより、1個1個の大豆Bを予め導入孔部8にそれぞれ挿入した状態で、導入孔部8に順次押圧体10を挿入して大豆Bを切断、分割を行うことができるので、大豆Bを連続的に切断、分割を行うことができる。
【0028】
また、前記回動板体1の回動駆動と押圧体10の昇降運動が連動することにより、1個1個の大豆Bを予め回動板体1の導入孔部8にそれぞれ挿入した状態で回動して、回動板体1と連動する押圧体10を導入孔部8に順次挿入して大豆Bを切断、分割を行うことができるので、回動板体1の導入孔部8に挿入した大豆Bを回動し、順次押圧体10を導入孔部8に挿入して大豆等を連続的に切断、分割を行うことができる。
【0029】
しかも、前記刃体22の平面が十字状であるので、大豆Bを平面を4等分して切断、分割を行うと、大豆Bは子葉間の割れ目が横向きとなって上下でそれぞれ4個づつ切断されることとなるので、合計8個に分割することができる。
【0030】
図5は第2実施形態を示しており、前記実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。図5においては、案内孔19の排出孔部20の上部に径大部10に臨んで導入孔部8の導入方向Pと対向するように、切断、分割された大豆片B´が通過可能な隙間31Aを有するように線材等により形成され大豆Bを落下することなく支持する支持体31を設け、前記支持体31に対向する前記導入孔部8の下部に径大部10を設けている。そして、導入孔部8には該導入孔部8の導入口9側より、先端に刃体32を設けた押圧体10を挿入可能に設けている。刃体32は平面が十字状に形成されている。
【0031】
したがって、ハンドル12の回動によって回動板体1が回動して上面5上の大豆Bは、導入孔部8に縦向きに落下して上面23により係止された後、大豆Bは径大部10に遊嵌して横向きとなる。さらに、回動板体1が回動して導入孔部8が一側に位置すると、大豆Bは支持体31上に位置する。この後に押圧体11が導入孔部8に挿入して大豆Bを押圧すると、その先端の刃体32によって、大豆Bは切断されて、その大豆片B´は隙間31Aを介して排出孔部20を通って排出されるものである。そして、ハンドル12の回動に伴って大豆Bは順次切断、分割される。
【0032】
このように、前記実施形態によれば、導入孔部8に大豆Bを挿入するとその導入孔部8の軸線8Aと大豆Bの長軸がほぼ平行になって導入されて、大豆Bが径大部10に至ると大豆の長軸が支持体31上で横向きに姿勢を変えられ、そして、下端に刃体32を設けた押圧体10により大豆Bが支持体31側に押圧されると、大豆Bは刃体32によって切断され、大豆Bは安定した状態で切断、分割することができる。
【0033】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、図6に示すように排出孔部20の上部に設ける刃体41の平面を、軸線20Aを中心として等間隔で6方向に放射状に配置して、平面からみて大豆を放射状に6分割するようにしたり、或いは図7に示すように排出孔部20の上部に設ける刃体42の平面を、互いに直交するように格子状に配置して、平面からみて大豆を格子状に6分割するようにしたりしてもよい。また第2実施形態において、刃体の平面を図6,7と同様に6方向に放射状に配置したり、格子状に配置したりしてもよい。尚、刃体による大豆などの分割数は前記実施形態に限定されるものではなく、複数であればよい。さらに分割されるものとしては、豆類や種実以外のほぼ楕円球状の農産物や工業生産物等でもよい。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明は、ほぼ楕円球状の豆類又は種実等を複数片に分割する分割装置であって、前記豆類又は種実等の短軸の長さより僅かに大きい直径を有する前記豆類又は種実等の案内孔を設け、前記案内孔の途中に該案内孔の導入方向と対向するように刃体を設け、前記刃体に対向する前記案内孔の部位に径大部を設け、前記径大部の前記案内孔の軸線方向の長さを前記短軸の長さより僅かに大きく形成すると共に前記径大部の前記案内孔の軸線方向と直交する長さを前記豆類又は種実等の長軸の長さより僅かに大きく形成し、かつ前記案内孔に前記導入方向より押圧体を挿入可能に設けたことを特徴とする分割装置であり、切断時において豆類等は長軸が横向きとなっているので、豆類等は安定した状態で豆類等を切断して分割することができる。
【0035】
請求項2の発明は、前記径大部は導入口に向けて突設するほぼ半円球状であることを特徴とする請求項1記載の分割装置であり、豆類等が径大部で遊嵌して安定した状態で切断、分割を行うことができる。
【0036】
請求項3の発明は、縦向きの前記案内孔を移動体に複数横並びに設け、前記移動体の上方に前記案内孔に選択的に挿入可能な前記押圧体を昇降自在に設け、かつ前記移動体の下方に前記押圧体と対向するように前記刃体を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の分割装置であり、案内孔に挿入した豆類等を順次押圧体を案内孔に挿入して豆類等を連続的に切断、分割を行うことができる。
【0037】
請求項4の発明においては、前記移動体は回動板体により形成され、前記回動板体の回動駆動と前記押圧体の昇降運動が連動することを特徴とする請求項3記載の分割装置であり、回動板体の案内孔に挿入した豆類等を回動して、順次押圧体を案内孔に挿入して豆類等を連続的に切断、分割を行うことができる。
【0038】
請求項5の発明は、前記刃体の平面が放射状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の分割装置であり、豆類等を均等に切断、分割を行うことができる。
【0039】
請求項6の発明は、ほぼ楕円球状の豆類又は種実等を複数片に分割する豆類、種実等の分割装置であって、前記豆類又は種実等の短軸の長さより僅かに大きい直径を有する前記豆類又は種実等の案内孔を設け、前記案内孔の途中に該案内孔の導入方向と対向するように支持体を設け、前記支持体に対向する前記案内孔の部位に径大部を設け、前記径大部の前記案内孔の軸線方向の長さを前記短軸の長さより僅かに大きく形成すると共に前記径大部の前記案内孔の軸線方向と直交する長さを前記豆類又は種実等の長軸の長さより僅かに大きく形成し、かつ前記案内孔には該案内孔の導入口側より、先端に刃体を設けた押圧体を挿入可能に設けたことを特徴とする分割装置であり、切断時において豆類等は長軸が横向きとなっているので、豆類等は安定した状態で豆類等を切断して分割することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す一部切り欠き分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す一側からの全体斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示す他側からの全体斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す一部を拡大した一部切り欠き分解斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態を示す平面図である。
【図7】本発明の第4実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 回動板体(移動体)
8 導入孔部(案内孔)
8A 軸線
10 径大部
11 押圧体
19 案内孔
20 排出孔部
20A 軸線
21 刃体
31 支持体
32 刃体
41 刃体
42 刃体
B 大豆(豆類)
D1 直径
P 導入方向
L1 長さ
X 短軸の長さ
Y 長軸の長さ
【発明の属する技術分野】
本発明は、大豆、コーヒー豆等豆類や落花生、アーモンド等種実等を分割する豆類、種実等の分割装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものとしてケーシングの内部に組込まれた刃付きの回転ドラムが回転中に投入された解砕素材を回転ドラムの上面の解くカッターで瞬間に荒砕きをし、次に回転ドラム側面の解砕と粉砕の兼用カッターで金網のメッシュサイズ以下になるまで裁断し、裁断ができない素材は粉砕して瞬間に金網から押し出す構造の簡便型多用途解砕機が公知である(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平7−163896号公報(段落0005、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
挽き割り納豆は、分割した大豆に納豆菌を混ぜて発酵させたものである。大豆の分割にあっては、例えば従来技術のように大豆を挽いて分割することが行なわれている。そして従来技術をこのような大豆の加工において利用した場合、大豆を荒砕き、裁断するものであるので、大豆をほぼ等分に分割することはできない。この結果、挽いた大豆片を煮たときに、大豆片の煮た状態がまばらになり、この結果納豆の発酵を均一に行うことができないという虞がある。同様に、他の豆類、種実においても、等分に分割することができないので、加熱むらなどによって多くの不都合を生じている。
【0005】
そこで、本発明は、ほぼ楕円球状の豆類又は種実を複数片にほぼ等分に分割する豆類、種実等の分割装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ほぼ楕円球状の豆類又は種実等を複数片に分割する分割装置であって、前記豆類又は種実等の短軸の長さより僅かに大きい直径を有する前記豆類又は種実等の案内孔を設け、前記案内孔の途中に該案内孔の導入方向と対向するように刃体を設け、前記刃体に対向する前記案内孔の部位に径大部を設け、前記径大部の前記案内孔の軸線方向の長さを前記短軸の長さより僅かに大きく形成すると共に前記径大部の前記案内孔の軸線方向と直交する長さを前記豆類又は種実等の長軸の長さより僅かに大きく形成し、かつ前記案内孔に前記導入方向より押圧体を挿入可能に設けたことを特徴とする分割装置である。
【0007】
この請求項1の構成によれば、案内孔に豆類等を挿入するとその案内孔の軸線と豆類等の長軸がほぼ平行になって導入され、豆類等が径大部に至ると豆類等の長軸が横向きに姿勢を変えられ、そして、押圧体により豆類等が刃体側に押圧されると、豆類等は刃体によって切断される。
【0008】
請求項2の発明は、前記径大部は導入口に向けて突設するほぼ半円球状であることを特徴とする請求項1記載の分割装置である。
【0009】
この請求項2の構成によれば、ほぼ楕円形状の豆類等がほぼ半円球状をなした径大部に遊嵌するようになる。
【0010】
請求項3の発明は、縦向きの前記案内孔を移動体に複数横並びに設け、前記移動体の上方に前記案内孔に選択的に挿入可能な前記押圧体を昇降自在に設け、かつ前記移動体の下方に前記押圧体と対向するように前記刃体を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の分割装置である。
【0011】
この請求項3の構成によれば、1個1個の豆類等を予め案内孔にそれぞれ挿入した状態で、案内孔に順次押圧体を挿入して豆類等を切断、分割を行うことができる。
【0012】
請求項4の発明においては、前記移動体は回動板体により形成され、前記回動板体の回動駆動と前記押圧体の昇降運動が連動することを特徴とする請求項3記載の分割装置である。
【0013】
この請求項4の構成によれば、1個1個の豆類等を予め回動板体の案内孔にそれぞれ挿入した状態で回動して、回動板体と連動する押圧体を案内孔に順次挿入して豆類等を切断、分割を行うことができる。
【0014】
請求項5の発明は、前記刃体の平面が放射状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の分割装置である。
【0015】
この請求項5の構成によれば、例えば刃体の平面を十字状とすることにより、豆類等を平面を4等分して切断、分割を行うことができる。
【0016】
請求項6の発明は、ほぼ楕円球状の豆類又は種実等を複数片に分割する豆類、種実等の分割装置であって、前記豆類又は種実等の短軸の長さより僅かに大きい直径を有する前記豆類又は種実等の案内孔を設け、前記案内孔の途中に該案内孔の導入方向と対向するように支持体を設け、前記支持体に対向する前記案内孔の部位に径大部を設け、前記径大部の前記案内孔の軸線方向の長さを前記短軸の長さより僅かに大きく形成すると共に前記径大部の前記案内孔の軸線方向と直交する長さを前記豆類又は種実等の長軸の長さより僅かに大きく形成し、かつ前記案内孔には該案内孔の導入口側より、先端に刃体を設けた押圧体を挿入可能に設けたことを特徴とする分割装置である。
【0017】
この請求項6の構成によれば、案内孔に豆類等を挿入するとその案内孔の軸線と豆類等の長軸がほぼ平行になって導入されて、豆類等が径大部に至ると豆類等の長軸が横向きに姿勢を変えられ、そして、押圧体により豆類等が支持部側に押圧されると、豆類は刃体によって切断される。
【0018】
【発明の実施形態】
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図4を参照して説明する。図中1は回動板体であり、この回動板体1は円板状であって回動軸線1Aを上下方向に向けて回動可能に設けられており、回動板体1は、左右一対の一側及び他側の支持脚2,3を設けた基台4に設けられている。尚、基台4は上部台部4Aと、この上部台部4Aの下方にやや間隔をおいて配置される下部台部4Bとを備えており、回動板体1は上部台部4Aと下部台部4Bに挟まれるように配置されている。また回動板体1の上面5は上部台部4Aの上面6に形成した凹部7の下部に配置されている。前記回動板体1に豆類としての大豆Dの導入孔部8が貫通している。この導入孔部8は上部に導入口9を設けて軸線8Aを上下方向に向けて設けられるもので、回動軸線1Aを中心として複数間隔をおいて環状に配置されている。導入口9は面取りしてやや径大に形成されている。そして、導入孔部8の直径D1は、ほぼ楕円球形状をなした大豆Bの短軸の長さXより僅かに大きく、大豆Bの長軸の長さYより小さく形成されている(X<D1<Y)。尚、大豆Bはほぼ楕円球形状をなしており、その長手方向を長軸方向とし、該長軸方向と直交する、幅方向を短軸方向として以下に記載する。導入孔部8の長さL2、ひいては回動板体1の厚みは、大豆Bの長軸の長さYよりやや大きく、少なくとも長さYの2倍より小さく形成されている(L2>Y,L2<2Y)。また好ましくは、長さL2は長さYの1.5倍より小さく形成されている(L2<1.5Y)。
【0019】
また前記導入孔部8の下部には後述する刃体21に対向して径大部10を設ける。この径大部10は導入口9側、すなわち上方へ突設するようにほぼ半円球状に形成されたものであり、その軸線8Aと直交する方向の長さたる最大直径は、大豆Bの長軸の長さより僅かに大きく(D2>Y)、また軸線8A方向の長さたる半径L1は、大豆Bの短軸の長さXより僅かに大きく、大豆Bの長軸の長さYより小さく形成されている(X<L1<Y)。
【0020】
さらに、基台4の一側上方には押圧体11を昇降自在に設ける。この押圧体11は、直径D4が前記導入孔部8の直径D1とほぼ同じ(D1=D4)である丸棒状であって、その軸線11Aを上下方向に設けており、基台4の一側上面に突設した突部4Cを貫通して上下方向に昇降自在に案内されている。さらに、押圧体11の下端11Bは該押圧体11が最下方に位置するときには後述する刃部22上に接触または近接するようになっている。また、突部4Cの前方には案内壁4Dが一体に設けられ、この案内壁4Dは回動板体1に一側上面に立設している。そして、押圧体11のさらに一側には駆動源たる回動用のハンドル12が設けられている。このハンドル12の先端には上下方向に設けたハンドル軸13の上端が接続しており、そして、ハンドル軸13には該ハンドル軸13と同軸に一体的に設けたカム14が設けられ、このカム14の下面には最下方位置15Aと最上方位置15Bをそれぞれ1箇所備えたカム面15が設けられると共に、押圧体11の上部に回動自在に設けたガイドローラ11Cの周面がカム面15に当接するようになっている。このために押圧体11にはブラケット16Aを介して該押圧体11を常時上方へ付勢するように弾性体たるバネ16が接続している。したがって、ハンドル12を1回転することにより、カム14の回動に伴って最下方位置15Aにより押圧体11を下方へ押圧して該押圧体11を導入孔部8に挿入し、その後バネ16に付勢され最上方位置15Bにより押圧体11は上方へ押し上げられて該押圧体11は導入孔部8より抜き出るようになっている。また、ハンドル軸13の下部にはギアのように駆動側の歯部17を外周に複数設けた回動体18が一体に設けられ、一方回動板体1の外周にも歯部17に噛合する従動側の歯部17Aが設けられている。尚、歯部17、歯部17Aは板状のようなものであって、ハンドル12を回動するとハンドル軸13、ひいては回動体18の回動に連動して回動板体1が断続的に停止と回動を繰り返す停止、回動断続機構となっており、ハンドル12(ハンドル軸13)を1回転すると、導入孔部8が1個づつ押圧体11に対向するように一側に移動するようになっている。
【0021】
また、回動板体1の下面に上面23が接して面状に対向する下部台部4Bの一側に選択的に位置するいずれかの導入口9の下方に、前記導入孔部8と共に案内孔19を形成する排出孔部20を設ける。案内孔19は大豆Bの導入側の導入孔部8と大豆Bの排出側の排出孔部20からなり、大豆Bを導入して排出するものであり、排出孔部20の軸線20Aを軸線8Aと同一となるように設ける。尚、上面23は導入孔部8の下端、すなわち径大部10に臨んで導入孔部8に横向きに収容された大豆Bの係止面を形成する。そして、排出孔部20の上部に径大部10に臨んで刃体21の刃部22を導入孔部8における大豆Bの導入方向Pと対向するように設ける。尚、この導入方向Pは軸線8Aと同一軸線状にある。そして前記刃体21は、平面が十字状であって刃体21間に隙間21Aが形成されたもので、その軸線21Aは軸線20A及び一側に選択的に配置されたいずれかの導入孔部8の軸線8Aとも一致するように設けられている。刃体21の刃部22は上向きに設けられると共に、下部台部4Bの上面とほぼ同一平面に平らに配置されており、刃部22上に大豆Bが載置されるようになっている。
【0022】
次に前記構成についてその作用を説明する。複数の大豆Bを回動板体1の上面5に載せるように収容する。次にハンドル12を回動するとハンドル軸13によって回動体18が回動し、そして歯部17と歯部17Aの噛合により、回動板体1が回動する。この回動板体1の回動により上面5にある大豆Bは案内壁4Dに当接すると共に、大豆Bは導入口9より導入孔部8に挿入して落下する。この際、大豆Bは導入孔部8の直径D1が大豆Bの短軸の長さXより僅かに大きく、大豆Bの長軸の長さYより小さく形成されている(X<D1<Y)ので、軸線8Aに大豆Bの長軸が平行となって、すなわち大豆Bは縦向きとなって導入孔部8に挿入して落下し、そして下部台部4Bの上面23上に係止される。さらに、導入孔部8には上述の長さL2によって1個の大豆Bを収容するようになっている。そして、上方へ突設するようなほぼ半円球状の径大部10は、その軸線8Aと直交する方向の長さたる最大直径は、大豆Bの長軸の長さYより僅かに大きく(D2>Y)、また軸線8A方向の長さたる半径L1は、大豆Bの短軸の長さXより僅かに大きく、大豆Bの長軸の長さYより小さく形成されている(X<L1<Y)ので、大豆Bは、径大部10に遊嵌するように姿勢を変えて横向きとなる。そして、ハンドル12の回動に伴って導入孔部8が一側に位置して押圧体11と対向するようになると、ハンドル12をやや回動しても回動板体1は一時的に停止する。
【0023】
さらに、回動板体1が一時的に回動が停止した状態で、ハンドル12の回動によりガイドローラ11Cに対してカム14のカム面15が最上方位置15Bより次第に最下方位置15Aに移動して、一側に移動した導入孔部8に挿入する。そして押圧体11の下端11Bは次第に降下して大豆Bを押圧し、そして下端11Bが平面十字状の刃部22に当接するか或いは近接することにより、大豆Bは平面が4等分されて切断される。尚、大豆Bは一対の子葉が種皮に包まれているので、その中央に割れ目が予め形成されており、横置きの状態で平面を4等分にして切断すると、大豆Bの上下でそれぞれ4等分されることとなるので、実際全体としては8等分されることとなる。このように8等分された大豆片B´は排出孔部20を通って排出されるものである。
【0024】
また、切断が終了するとまずハンドル12の回動によりガイドローラ11Cに対してカム14のカム面15が最下方位置15Aより次第に最上方位置15Bに移動して、一側に移動した導入孔部8より押圧体11がバネ16に付勢されて抜け出る。そして、この後ハンドル12の回動により歯部17と歯部17Aが噛合して回動板体1が回動し、予め大豆Bが挿入された次の導入孔部8が一側に配置され、さらにハンドル12の回動によりカム14を介して押圧体11が導入孔部8に挿入して大豆Bを刃体21に押圧して切断、分割することができる。一方、排出孔部20より切断、分割された大豆Bが排出された導入孔部8の導入口9が凹部7にあらわれると、該導入孔部8に再び大豆Bが落下して収容され、大豆Bは再び切断、分割が行われる。
【0025】
以上のように、前記実施形態では、大豆Bの短軸の長さXより僅かに大きい直径D2を有する大豆Bの案内孔19の導入孔部8を設け、導入孔部8の途中に該導入孔部8の導入方向Pと対向するように刃体21を設け、刃体21に対向する導入孔部8の下部に径大部10を設け、径大部10の導入孔部8の軸線8A方向の長さL1を短軸の長さXより僅かに大きく形成すると共に径大部10の導入孔部8の軸線方向8Aと直交する長さD2を大豆Bの長軸の長さYより僅かに大きく形成し、かつ導入孔部8には導入孔部8の導入口9側より押圧体11を挿入可能に設け、導入孔部8に大豆Bを挿入するとその導入孔部8の軸線8Aと大豆Bの長軸がほぼ平行になって導入され、大豆Bが径大部10に至ると大豆Bの長軸が横向きになるように姿勢を変えられ、そして、押圧体10により大豆Bが刃体21側に押圧されると、大豆は刃体21によって切断されるので、大豆Bを径大部10で安定した状態で切断して分割することができる。さらに、切断し難くなっている乾燥が十分でない大豆Bのようなものであっても良好に切断して分割することができる。
【0026】
また、前記径大部10は導入口9に向けて突設するほぼ半円球状であるので、ほぼ楕円形状の大豆Bが遊嵌するようになり、大豆Bが径大部10で遊嵌して安定した状態で切断、分割を行うことができる。
【0027】
さらに、前記縦向きの導入孔部8を回動板体1に複数横並びに設け、回動板体1の上方に導入孔部8に選択的に挿入可能な押圧体11を昇降自在に設け、かつ回動板体1の下方に押圧体11と対向するように前記刃体21を設けたことにより、1個1個の大豆Bを予め導入孔部8にそれぞれ挿入した状態で、導入孔部8に順次押圧体10を挿入して大豆Bを切断、分割を行うことができるので、大豆Bを連続的に切断、分割を行うことができる。
【0028】
また、前記回動板体1の回動駆動と押圧体10の昇降運動が連動することにより、1個1個の大豆Bを予め回動板体1の導入孔部8にそれぞれ挿入した状態で回動して、回動板体1と連動する押圧体10を導入孔部8に順次挿入して大豆Bを切断、分割を行うことができるので、回動板体1の導入孔部8に挿入した大豆Bを回動し、順次押圧体10を導入孔部8に挿入して大豆等を連続的に切断、分割を行うことができる。
【0029】
しかも、前記刃体22の平面が十字状であるので、大豆Bを平面を4等分して切断、分割を行うと、大豆Bは子葉間の割れ目が横向きとなって上下でそれぞれ4個づつ切断されることとなるので、合計8個に分割することができる。
【0030】
図5は第2実施形態を示しており、前記実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。図5においては、案内孔19の排出孔部20の上部に径大部10に臨んで導入孔部8の導入方向Pと対向するように、切断、分割された大豆片B´が通過可能な隙間31Aを有するように線材等により形成され大豆Bを落下することなく支持する支持体31を設け、前記支持体31に対向する前記導入孔部8の下部に径大部10を設けている。そして、導入孔部8には該導入孔部8の導入口9側より、先端に刃体32を設けた押圧体10を挿入可能に設けている。刃体32は平面が十字状に形成されている。
【0031】
したがって、ハンドル12の回動によって回動板体1が回動して上面5上の大豆Bは、導入孔部8に縦向きに落下して上面23により係止された後、大豆Bは径大部10に遊嵌して横向きとなる。さらに、回動板体1が回動して導入孔部8が一側に位置すると、大豆Bは支持体31上に位置する。この後に押圧体11が導入孔部8に挿入して大豆Bを押圧すると、その先端の刃体32によって、大豆Bは切断されて、その大豆片B´は隙間31Aを介して排出孔部20を通って排出されるものである。そして、ハンドル12の回動に伴って大豆Bは順次切断、分割される。
【0032】
このように、前記実施形態によれば、導入孔部8に大豆Bを挿入するとその導入孔部8の軸線8Aと大豆Bの長軸がほぼ平行になって導入されて、大豆Bが径大部10に至ると大豆の長軸が支持体31上で横向きに姿勢を変えられ、そして、下端に刃体32を設けた押圧体10により大豆Bが支持体31側に押圧されると、大豆Bは刃体32によって切断され、大豆Bは安定した状態で切断、分割することができる。
【0033】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、図6に示すように排出孔部20の上部に設ける刃体41の平面を、軸線20Aを中心として等間隔で6方向に放射状に配置して、平面からみて大豆を放射状に6分割するようにしたり、或いは図7に示すように排出孔部20の上部に設ける刃体42の平面を、互いに直交するように格子状に配置して、平面からみて大豆を格子状に6分割するようにしたりしてもよい。また第2実施形態において、刃体の平面を図6,7と同様に6方向に放射状に配置したり、格子状に配置したりしてもよい。尚、刃体による大豆などの分割数は前記実施形態に限定されるものではなく、複数であればよい。さらに分割されるものとしては、豆類や種実以外のほぼ楕円球状の農産物や工業生産物等でもよい。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明は、ほぼ楕円球状の豆類又は種実等を複数片に分割する分割装置であって、前記豆類又は種実等の短軸の長さより僅かに大きい直径を有する前記豆類又は種実等の案内孔を設け、前記案内孔の途中に該案内孔の導入方向と対向するように刃体を設け、前記刃体に対向する前記案内孔の部位に径大部を設け、前記径大部の前記案内孔の軸線方向の長さを前記短軸の長さより僅かに大きく形成すると共に前記径大部の前記案内孔の軸線方向と直交する長さを前記豆類又は種実等の長軸の長さより僅かに大きく形成し、かつ前記案内孔に前記導入方向より押圧体を挿入可能に設けたことを特徴とする分割装置であり、切断時において豆類等は長軸が横向きとなっているので、豆類等は安定した状態で豆類等を切断して分割することができる。
【0035】
請求項2の発明は、前記径大部は導入口に向けて突設するほぼ半円球状であることを特徴とする請求項1記載の分割装置であり、豆類等が径大部で遊嵌して安定した状態で切断、分割を行うことができる。
【0036】
請求項3の発明は、縦向きの前記案内孔を移動体に複数横並びに設け、前記移動体の上方に前記案内孔に選択的に挿入可能な前記押圧体を昇降自在に設け、かつ前記移動体の下方に前記押圧体と対向するように前記刃体を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の分割装置であり、案内孔に挿入した豆類等を順次押圧体を案内孔に挿入して豆類等を連続的に切断、分割を行うことができる。
【0037】
請求項4の発明においては、前記移動体は回動板体により形成され、前記回動板体の回動駆動と前記押圧体の昇降運動が連動することを特徴とする請求項3記載の分割装置であり、回動板体の案内孔に挿入した豆類等を回動して、順次押圧体を案内孔に挿入して豆類等を連続的に切断、分割を行うことができる。
【0038】
請求項5の発明は、前記刃体の平面が放射状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の分割装置であり、豆類等を均等に切断、分割を行うことができる。
【0039】
請求項6の発明は、ほぼ楕円球状の豆類又は種実等を複数片に分割する豆類、種実等の分割装置であって、前記豆類又は種実等の短軸の長さより僅かに大きい直径を有する前記豆類又は種実等の案内孔を設け、前記案内孔の途中に該案内孔の導入方向と対向するように支持体を設け、前記支持体に対向する前記案内孔の部位に径大部を設け、前記径大部の前記案内孔の軸線方向の長さを前記短軸の長さより僅かに大きく形成すると共に前記径大部の前記案内孔の軸線方向と直交する長さを前記豆類又は種実等の長軸の長さより僅かに大きく形成し、かつ前記案内孔には該案内孔の導入口側より、先端に刃体を設けた押圧体を挿入可能に設けたことを特徴とする分割装置であり、切断時において豆類等は長軸が横向きとなっているので、豆類等は安定した状態で豆類等を切断して分割することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す一部切り欠き分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す一側からの全体斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示す他側からの全体斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す一部を拡大した一部切り欠き分解斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態を示す平面図である。
【図7】本発明の第4実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 回動板体(移動体)
8 導入孔部(案内孔)
8A 軸線
10 径大部
11 押圧体
19 案内孔
20 排出孔部
20A 軸線
21 刃体
31 支持体
32 刃体
41 刃体
42 刃体
B 大豆(豆類)
D1 直径
P 導入方向
L1 長さ
X 短軸の長さ
Y 長軸の長さ
Claims (6)
- ほぼ楕円球状の豆類又は種実等を複数片に分割する分割装置であって、前記豆類又は種実等の短軸の長さより僅かに大きい直径を有する前記豆類又は種実等の案内孔を設け、前記案内孔の途中に該案内孔の導入方向と対向するように刃体を設け、前記刃体に対向する前記案内孔の部位に径大部を設け、前記径大部の前記案内孔の軸線方向の長さを前記短軸の長さより僅かに大きく形成すると共に前記径大部の前記案内孔の軸線方向と直交する長さを前記豆類又は種実等の長軸の長さより僅かに大きく形成し、かつ前記案内孔に前記導入方向より押圧体を挿入可能に設けたことを特徴とする分割装置。
- 前記径大部は導入口に向けて突設するほぼ半円球状であることを特徴とする請求項1記載の分割装置。
- 縦向きの前記案内孔を移動体に複数横並びに設け、前記移動体の上方に前記案内孔に選択的に挿入可能な前記押圧体を昇降自在に設け、かつ前記移動体の下方に前記押圧体と対向するように前記刃体を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の分割装置。
- 前記移動体は回動板体により形成され、前記回動板体の回動駆動と前記押圧体の昇降運動が連動することを特徴とする請求項3記載の分割装置。
- 前記刃体の平面が放射状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の分割装置。
- ほぼ楕円球状の豆類又は種実等を複数片に分割する豆類、種実等の分割装置であって、前記豆類又は種実等の短軸の長さより僅かに大きい直径を有する前記豆類又は種実等の案内孔を設け、前記案内孔の途中に該案内孔の導入方向と対向するように支持体を設け、前記支持体に対向する前記案内孔の部位に径大部を設け、前記径大部の前記案内孔の軸線方向の長さを前記短軸の長さより僅かに大きく形成すると共に前記径大部の前記案内孔の軸線方向と直交する長さを前記豆類又は種実等の長軸の長さより僅かに大きく形成し、かつ前記案内孔には該案内孔の導入口側より、先端に刃体を設けた押圧体を挿入可能に設けたことを特徴とする分割装置。
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2002
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