JP2004105544A - ゴルフ練習用手袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】正しいゴルフスイングを修得するためのゴルフ用練習手袋を提供する。
【解決手段】ゴルフ練習用手袋10の内側に、小指と薬指の付け根から手首までを覆うと共に、手の小指側の側面から手の甲の薬指の延長線上までを覆う矯正部材20が配設される。該手袋10を装着すると、ゴルフスイングに際し、使用者が間違った方向のコック、すなわち手首が手の甲側や小指側へ折れるのを前記矯正部材20が規制することで、使用者に正しいスイングを意識させ、ゴルフスイングを矯正する。
【選択図】 図1
【解決手段】ゴルフ練習用手袋10の内側に、小指と薬指の付け根から手首までを覆うと共に、手の小指側の側面から手の甲の薬指の延長線上までを覆う矯正部材20が配設される。該手袋10を装着すると、ゴルフスイングに際し、使用者が間違った方向のコック、すなわち手首が手の甲側や小指側へ折れるのを前記矯正部材20が規制することで、使用者に正しいスイングを意識させ、ゴルフスイングを矯正する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ゴルフ用の手袋に関し、更に詳細には、ゴルフスイングを矯正するのに好適に使用し得るゴルフ練習用手袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ゴルファーにとって、正しいスイングをすることは、スコアを伸ばす上で一番の近道である。この正しいスイングを修得するために、ゴルファーは多大な努力と時間を費やしている。しかし、努力しても要領を得ていないがために、正しいスイングをなかなか修得できないゴルファーも存在する。
【0003】
本願の発明は、ゴルフスイングの矯正に向けられたものであるので、先ず、ゴルフスイングにつき、右利きのゴルファーを想定して説明する。ゴルフスイングは、アドレス、テークバック、ダウンスイング、インパクト、フォロースルーに到る一連の流れである。正しいゴルフスイングは、前記の一連の動作が円滑に行なわれ、かつ、クラブヘッドが円軌道を描くのが理想である。
【0004】
前記スイングに際し、ボールを強く打とうという意識がゴルファーに働くと、左手首が小指側や甲側に折れ曲がって左脇が空いてしまう、という現象が往々にして観察される。このようにゴルファーの左脇が空くと、クラブヘッドはアウトサイドインの軌道を描いてしまい、従って、インパクトの際にクラブのフェース(スイートスポット)が適切にボールに当たらなくなる。このため、ボールは、ゴルファーの思う方向へは飛ばずスライス或いはフックし、しかも飛距離もでないことになる。また、左手首が小指側や甲側に折れ曲がっていると、インパクトに際し、手首を回転させることができず、次のフォロースルーへスムーズに移行できず、これも飛距離を落す原因となる。このように、正しいゴルフスイングをする上で、左手首の折れ方向が重要な要素の1つとなっている。
【0005】
テークバックのトップ位置でのクラブを握った左手の姿勢は、左手首の角度が、図3に示すように、クラブと腕のラインが略一直線(A≒180°)となると共に、図4に示すように、左手首が親指側に折れている(B≦180°)のが適切な姿勢である。この左手首の折れを「コック」といい、左手首が親指側へ折れている(A≒180°かつB≦180°)のが適切なコックである。そして、左手首のコックを維持したまま腰の辺りまでダウンスイングをすることにより、クラブヘッドはスムーズな円軌道を描き、正確なインパクトを実現して、ボールの方向を定めることができる。また、インパクトでは手首のコックを解き、手首をスイング方向へ180°回転させることで、回転力をボールの打撃力に加えて、飛距離を伸ばせる。
【0006】
上記のように、正しいゴルフスイングを行なうための理屈は頭では判っているが、ゴルファーの大半はトップ位置において、手首を間違った甲側へ折ってコックをしてしまう。また、トップの位置でできたコックをダウンスイングにて維持できず、手首が小指側に折れてアウトサイドインのスイングをしてしまうゴルファーも多数存在する。すなわち、図3および図4において、スイングに際し、手首の角度がA<180°またはB>180°となってしまう。その結果、スイングの軌道が狂ってしまい、ボールの飛距離が延びず、またボールの方向が定まらない、という原因となっている。このような手首の甲側への間違ったコックおよび小指の折れを矯正するための用具として、手袋本体の内面において、手の甲部分と手首付け根部分が当たる箇所に、手首が手の甲に曲がったコック状態になるのを阻止するための矯正部材を固定したゴルフ用矯正手袋が存在する。(例えば、特許文献1。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−136631号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のゴルフ用矯正用具は、正しいスイングを阻害する重要な要素である手首の小指側への折れに対しては、全く矯正することができない。すなわち、手の甲側への折れのみを矯正用具で規制しても、甲側へ折れようとする力は小指側に曲がる方向に逃げ、従って、手首を小指側に曲げてしまい、結局正しいコックを維持することができない。このように、手首の甲側と小指側の折れの矯正は一体でなければ意味がなく、片方の矯正だけでは理想のゴルフスイングは望めない。更に、従来の矯正用具は、矯正部材の固定により手首の支点によるフォロースルーができず、このため完全なフィニッシュに到れない欠点がある。しかも、手袋に使用者の汗等を逃がす通気の工夫をしてあっても、手の甲側に一体に密着しているので、通気性が悪く、使用者に不快感を与える問題もあった。また従来の矯正用具では、該用具の固定により手首を支点とするフォロースルーが困難であった。すなわちゴルフクラブの進化に伴い、使用者の手首における甲側の折れには遊びが必要であるが、手首が固定されてしまうが故に、完全なインパクトが妨げられて、理想的なフィニッシュに到らないという欠点が指摘される。
【0009】
【発明の目的】
この発明は、従来の技術に係るゴルフ用矯正手袋に内在している前記問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、スイング時における手首の甲側と小指側の折れを阻止し、インサイドインのスイングを達成すると共に、併せて良好な通気性を確保し得るゴルフ用矯正手袋を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所定の目的を達成するため本発明は、ゴルフ用の手袋であって、前記手袋の内側に、小指と薬指の付け根から手首までを覆うと共に、手の小指側の側面から手の甲の薬指の延長線上までを覆う矯正部材を配設し、該矯正部材の存在によりゴルフスイング時に、手首が甲側と小指側に折れ曲がるのを阻止するよう構成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適な実施例に係るゴルフ練習用手袋につき、好適な実施例を挙げて、添付図を参照しながら以下に説明する。なお、実施例に係るゴルフ練習用手袋は、右利きのゴルファーが左手に装着するものであるが、サウスポー用とするには右手装着となることは勿論である。
【0012】
図1に示すように、実施例のゴルフ練習用手袋10は、皮、布やその他材料で形成された手袋であり、内側の甲側に矯正部材20が縫合してある。該ゴルフ練習用手袋10は、手の甲部分の小指側が開裂されており、着脱がし易い形状になっている。前記手袋10の小指側の側面に延出した舌状の雄の面ファスナー12を、手の平に配設された雌の面ファスナー14に止着することで、手の平を締め付ける。更に、手首部分に取付けたベルト状の面ファスナー16で手首部分を締め付けて、前記手袋10を装着する。前記面ファスナー12,16の止着位置を変えることで、使用者は前記手袋10の装着具合を好みに合わせて調整する。実施例では、締付部材に面ファスナー12,14,16を使用して前記手袋10と手を締着したが、締付部材の位置や止着方法は、矯正部材20が適切に保持され、使用に際し前記手袋10がずれない構成であれば、締め付け方法や締め付け位置、または締付部材の個数は特に限定されない。
【0013】
図2に示すように、前記矯正部材20は板状に形成され、手の軸方向(腕と指を結ぶ方向)の大きさは、使用者の小指と薬指の付け根から手首までを覆う長さに設定される。更に、手の周方向(親指と小指を結ぶ方向)の大きさは、使用者の手の小指側の側面から手の甲の薬指の延長線上までを覆う幅に設定される。また、前記矯正部材20は、小指の付け根部分から手の側面に掛けて斜めにカットされている。矯正部材20の大きさは、使用者の手の大きさによって決まるので、手袋の大きさによって適宜設定される。また、前記矯正部材20の一部または全面を緩衝材(図示せず)で覆い、使用感をよくしてもよい。
【0014】
前記矯正部材20は、指の付け根から手首まで延在する複数の棒状の弾性体22を、手の周方向に所定間隔で並べて、糸等の連結部材24で相互に連結して構成されて、周方向へ可撓性を有するようになっている。なお、前記弾性体22として、例えば直径3mmの半円の断面形状をもつ、所要の弾性を有する素材、例えばプラスチック、竹、木、撓曲性を有するセラミックス、銅板やステンレス板のような弾性金属板等が好適に使用されるが、その他の材質のものであってもよい。また、前記弾性体22の本数、幅または間隔は、手袋の大きさや要求される弾力によって設定されるものであり、各要素の組み合わせにより調整することができる。
【0015】
【実施例の作用】
次に、実施例に係るゴルフ練習用手袋の作用について説明する。前記ゴルフ練習用手袋10を装着すると、図2に示すように、手首は矯正部材20により小指と薬指の付け根から手首までが覆われる共に、手の小指側の側面から手の甲の薬指の延長線上までが覆われる。すなわち、前記矯正部材20が手首から手の小指側の側面と手の甲側に存在することで、手首の甲側と小指側への折れが規制される状態となる。ゴルフスイングはアドレスから始動するが、アドレスで力みが入るとグリップを強く握ることにより、左手のみならず体全体が硬直した状態となり、スムーズなスイングをすることができない。そして、このように左手でグリップを強く握ると、多くの場合は体全体に力が入ることとなる。しかし、ゴルフ練習用手袋10を装着してグリップを強く握ったときに手首が甲側に曲がると、前記矯正部材20に手が当たって違和感を抱き、使用者は力が入っていることを認識して力を抜くことができる。
【0016】
次にアドレスからテークバックのトップ位置において、間違った方向への手首の折れ、すなわち手首の甲側の折れは、矯正部材20に手が当たることで意識させ、図3および図4に示す適切な姿勢のコックを維持し得る。また、ダウンスイングに際し、手首を甲側や小指側に曲げてコックを解こうとすると、矯正部材20に手が当たって違和感を抱くので、適切な姿勢のコックを維持したままダウンスイングを行なって、インパクトの際に自然なローリングを行ない、スムーズにフォロースルーに移行し得る。前記ゴルフ練習用手袋10は、手首が曲がらないように固定しているのではなく、間違った方向へ曲げようとした場合に、弾力性のある矯正部材20により使用者に違和感を与えて意識させるのが目的であるので、使用者に過大な負担を与えない。
【0017】
インパクトでは、手首のローリングが不可欠であるが、前記のように矯正部材20により手首の甲側または小指側の折れを意識させ、ダウンスイングでは適切なコックを維持するので、インパクトの瞬間では手首が返らざる得ないような状態になる。このように、手首の甲側と小指側の折れを防ぐことにより、インパクトでは左肩を支点にローリングすることができ、該ローリングによって左脇はしまり、理想のフォロースルーができる。
【0018】
前記矯正部材20は、棒状の弾性材22を組み合わせることにより、手の甲にフィットし、手の形状の個人差によるロスがない。また、該矯正部材20を手首の形状に合わせて成形する必要がないので、製造コストを下げることができる。
更に、前記矯正部材20は複数の弾性材22が間隔を空けて連結して構成されているので、手首全体が固定をされるのを解消し、併せて該弾性材22間の隙間により通気を行なうことができ、手がむれて使用者に不快感を与えることはない。
【0019】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明に係るゴルフ練習用手袋によれば、手袋の内側に、小指と薬指の付け根から手首までを覆うと共に、手の小指側の側面から手の甲の薬指の延長線上までを覆う矯正部材を配設したので、ゴルフスイングに際し、使用者が間違った方向のコック、すなわち手首を手の甲側や小指側へ曲げると矯正部材が手に当たることで、使用者に正しいスイングを意識させることができる。また、矯正部材は、複数の弾性材を組み合わせて構成されているので通気性がよいと共に、使用者の手の形状に弾性材が夫々密着し得るので、良好な装着感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るゴルフ練習用手袋を装着した状態を示す正面図である。
【図2】実施例に係るゴルフ練習用手袋の矯正部材を示す概略側面図である。
【図3】ゴルフクラブを握った状態の左手を示す側面図である。
【図4】ゴルフクラブを握った状態の左手を示す正面図である。
【符号の説明】
10 ゴルフ練習用手袋,20 矯正部材,22 弾性材
【発明の属する技術分野】
この発明は、ゴルフ用の手袋に関し、更に詳細には、ゴルフスイングを矯正するのに好適に使用し得るゴルフ練習用手袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ゴルファーにとって、正しいスイングをすることは、スコアを伸ばす上で一番の近道である。この正しいスイングを修得するために、ゴルファーは多大な努力と時間を費やしている。しかし、努力しても要領を得ていないがために、正しいスイングをなかなか修得できないゴルファーも存在する。
【0003】
本願の発明は、ゴルフスイングの矯正に向けられたものであるので、先ず、ゴルフスイングにつき、右利きのゴルファーを想定して説明する。ゴルフスイングは、アドレス、テークバック、ダウンスイング、インパクト、フォロースルーに到る一連の流れである。正しいゴルフスイングは、前記の一連の動作が円滑に行なわれ、かつ、クラブヘッドが円軌道を描くのが理想である。
【0004】
前記スイングに際し、ボールを強く打とうという意識がゴルファーに働くと、左手首が小指側や甲側に折れ曲がって左脇が空いてしまう、という現象が往々にして観察される。このようにゴルファーの左脇が空くと、クラブヘッドはアウトサイドインの軌道を描いてしまい、従って、インパクトの際にクラブのフェース(スイートスポット)が適切にボールに当たらなくなる。このため、ボールは、ゴルファーの思う方向へは飛ばずスライス或いはフックし、しかも飛距離もでないことになる。また、左手首が小指側や甲側に折れ曲がっていると、インパクトに際し、手首を回転させることができず、次のフォロースルーへスムーズに移行できず、これも飛距離を落す原因となる。このように、正しいゴルフスイングをする上で、左手首の折れ方向が重要な要素の1つとなっている。
【0005】
テークバックのトップ位置でのクラブを握った左手の姿勢は、左手首の角度が、図3に示すように、クラブと腕のラインが略一直線(A≒180°)となると共に、図4に示すように、左手首が親指側に折れている(B≦180°)のが適切な姿勢である。この左手首の折れを「コック」といい、左手首が親指側へ折れている(A≒180°かつB≦180°)のが適切なコックである。そして、左手首のコックを維持したまま腰の辺りまでダウンスイングをすることにより、クラブヘッドはスムーズな円軌道を描き、正確なインパクトを実現して、ボールの方向を定めることができる。また、インパクトでは手首のコックを解き、手首をスイング方向へ180°回転させることで、回転力をボールの打撃力に加えて、飛距離を伸ばせる。
【0006】
上記のように、正しいゴルフスイングを行なうための理屈は頭では判っているが、ゴルファーの大半はトップ位置において、手首を間違った甲側へ折ってコックをしてしまう。また、トップの位置でできたコックをダウンスイングにて維持できず、手首が小指側に折れてアウトサイドインのスイングをしてしまうゴルファーも多数存在する。すなわち、図3および図4において、スイングに際し、手首の角度がA<180°またはB>180°となってしまう。その結果、スイングの軌道が狂ってしまい、ボールの飛距離が延びず、またボールの方向が定まらない、という原因となっている。このような手首の甲側への間違ったコックおよび小指の折れを矯正するための用具として、手袋本体の内面において、手の甲部分と手首付け根部分が当たる箇所に、手首が手の甲に曲がったコック状態になるのを阻止するための矯正部材を固定したゴルフ用矯正手袋が存在する。(例えば、特許文献1。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−136631号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のゴルフ用矯正用具は、正しいスイングを阻害する重要な要素である手首の小指側への折れに対しては、全く矯正することができない。すなわち、手の甲側への折れのみを矯正用具で規制しても、甲側へ折れようとする力は小指側に曲がる方向に逃げ、従って、手首を小指側に曲げてしまい、結局正しいコックを維持することができない。このように、手首の甲側と小指側の折れの矯正は一体でなければ意味がなく、片方の矯正だけでは理想のゴルフスイングは望めない。更に、従来の矯正用具は、矯正部材の固定により手首の支点によるフォロースルーができず、このため完全なフィニッシュに到れない欠点がある。しかも、手袋に使用者の汗等を逃がす通気の工夫をしてあっても、手の甲側に一体に密着しているので、通気性が悪く、使用者に不快感を与える問題もあった。また従来の矯正用具では、該用具の固定により手首を支点とするフォロースルーが困難であった。すなわちゴルフクラブの進化に伴い、使用者の手首における甲側の折れには遊びが必要であるが、手首が固定されてしまうが故に、完全なインパクトが妨げられて、理想的なフィニッシュに到らないという欠点が指摘される。
【0009】
【発明の目的】
この発明は、従来の技術に係るゴルフ用矯正手袋に内在している前記問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、スイング時における手首の甲側と小指側の折れを阻止し、インサイドインのスイングを達成すると共に、併せて良好な通気性を確保し得るゴルフ用矯正手袋を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所定の目的を達成するため本発明は、ゴルフ用の手袋であって、前記手袋の内側に、小指と薬指の付け根から手首までを覆うと共に、手の小指側の側面から手の甲の薬指の延長線上までを覆う矯正部材を配設し、該矯正部材の存在によりゴルフスイング時に、手首が甲側と小指側に折れ曲がるのを阻止するよう構成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適な実施例に係るゴルフ練習用手袋につき、好適な実施例を挙げて、添付図を参照しながら以下に説明する。なお、実施例に係るゴルフ練習用手袋は、右利きのゴルファーが左手に装着するものであるが、サウスポー用とするには右手装着となることは勿論である。
【0012】
図1に示すように、実施例のゴルフ練習用手袋10は、皮、布やその他材料で形成された手袋であり、内側の甲側に矯正部材20が縫合してある。該ゴルフ練習用手袋10は、手の甲部分の小指側が開裂されており、着脱がし易い形状になっている。前記手袋10の小指側の側面に延出した舌状の雄の面ファスナー12を、手の平に配設された雌の面ファスナー14に止着することで、手の平を締め付ける。更に、手首部分に取付けたベルト状の面ファスナー16で手首部分を締め付けて、前記手袋10を装着する。前記面ファスナー12,16の止着位置を変えることで、使用者は前記手袋10の装着具合を好みに合わせて調整する。実施例では、締付部材に面ファスナー12,14,16を使用して前記手袋10と手を締着したが、締付部材の位置や止着方法は、矯正部材20が適切に保持され、使用に際し前記手袋10がずれない構成であれば、締め付け方法や締め付け位置、または締付部材の個数は特に限定されない。
【0013】
図2に示すように、前記矯正部材20は板状に形成され、手の軸方向(腕と指を結ぶ方向)の大きさは、使用者の小指と薬指の付け根から手首までを覆う長さに設定される。更に、手の周方向(親指と小指を結ぶ方向)の大きさは、使用者の手の小指側の側面から手の甲の薬指の延長線上までを覆う幅に設定される。また、前記矯正部材20は、小指の付け根部分から手の側面に掛けて斜めにカットされている。矯正部材20の大きさは、使用者の手の大きさによって決まるので、手袋の大きさによって適宜設定される。また、前記矯正部材20の一部または全面を緩衝材(図示せず)で覆い、使用感をよくしてもよい。
【0014】
前記矯正部材20は、指の付け根から手首まで延在する複数の棒状の弾性体22を、手の周方向に所定間隔で並べて、糸等の連結部材24で相互に連結して構成されて、周方向へ可撓性を有するようになっている。なお、前記弾性体22として、例えば直径3mmの半円の断面形状をもつ、所要の弾性を有する素材、例えばプラスチック、竹、木、撓曲性を有するセラミックス、銅板やステンレス板のような弾性金属板等が好適に使用されるが、その他の材質のものであってもよい。また、前記弾性体22の本数、幅または間隔は、手袋の大きさや要求される弾力によって設定されるものであり、各要素の組み合わせにより調整することができる。
【0015】
【実施例の作用】
次に、実施例に係るゴルフ練習用手袋の作用について説明する。前記ゴルフ練習用手袋10を装着すると、図2に示すように、手首は矯正部材20により小指と薬指の付け根から手首までが覆われる共に、手の小指側の側面から手の甲の薬指の延長線上までが覆われる。すなわち、前記矯正部材20が手首から手の小指側の側面と手の甲側に存在することで、手首の甲側と小指側への折れが規制される状態となる。ゴルフスイングはアドレスから始動するが、アドレスで力みが入るとグリップを強く握ることにより、左手のみならず体全体が硬直した状態となり、スムーズなスイングをすることができない。そして、このように左手でグリップを強く握ると、多くの場合は体全体に力が入ることとなる。しかし、ゴルフ練習用手袋10を装着してグリップを強く握ったときに手首が甲側に曲がると、前記矯正部材20に手が当たって違和感を抱き、使用者は力が入っていることを認識して力を抜くことができる。
【0016】
次にアドレスからテークバックのトップ位置において、間違った方向への手首の折れ、すなわち手首の甲側の折れは、矯正部材20に手が当たることで意識させ、図3および図4に示す適切な姿勢のコックを維持し得る。また、ダウンスイングに際し、手首を甲側や小指側に曲げてコックを解こうとすると、矯正部材20に手が当たって違和感を抱くので、適切な姿勢のコックを維持したままダウンスイングを行なって、インパクトの際に自然なローリングを行ない、スムーズにフォロースルーに移行し得る。前記ゴルフ練習用手袋10は、手首が曲がらないように固定しているのではなく、間違った方向へ曲げようとした場合に、弾力性のある矯正部材20により使用者に違和感を与えて意識させるのが目的であるので、使用者に過大な負担を与えない。
【0017】
インパクトでは、手首のローリングが不可欠であるが、前記のように矯正部材20により手首の甲側または小指側の折れを意識させ、ダウンスイングでは適切なコックを維持するので、インパクトの瞬間では手首が返らざる得ないような状態になる。このように、手首の甲側と小指側の折れを防ぐことにより、インパクトでは左肩を支点にローリングすることができ、該ローリングによって左脇はしまり、理想のフォロースルーができる。
【0018】
前記矯正部材20は、棒状の弾性材22を組み合わせることにより、手の甲にフィットし、手の形状の個人差によるロスがない。また、該矯正部材20を手首の形状に合わせて成形する必要がないので、製造コストを下げることができる。
更に、前記矯正部材20は複数の弾性材22が間隔を空けて連結して構成されているので、手首全体が固定をされるのを解消し、併せて該弾性材22間の隙間により通気を行なうことができ、手がむれて使用者に不快感を与えることはない。
【0019】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明に係るゴルフ練習用手袋によれば、手袋の内側に、小指と薬指の付け根から手首までを覆うと共に、手の小指側の側面から手の甲の薬指の延長線上までを覆う矯正部材を配設したので、ゴルフスイングに際し、使用者が間違った方向のコック、すなわち手首を手の甲側や小指側へ曲げると矯正部材が手に当たることで、使用者に正しいスイングを意識させることができる。また、矯正部材は、複数の弾性材を組み合わせて構成されているので通気性がよいと共に、使用者の手の形状に弾性材が夫々密着し得るので、良好な装着感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るゴルフ練習用手袋を装着した状態を示す正面図である。
【図2】実施例に係るゴルフ練習用手袋の矯正部材を示す概略側面図である。
【図3】ゴルフクラブを握った状態の左手を示す側面図である。
【図4】ゴルフクラブを握った状態の左手を示す正面図である。
【符号の説明】
10 ゴルフ練習用手袋,20 矯正部材,22 弾性材
Claims (2)
- ゴルフ用の手袋(10)であって、前記手袋(10)の内側に、小指と薬指の付け根から手首までを覆うと共に、手の小指側の側面から手の甲の薬指の延長線上までを覆う矯正部材(20)を配設し、該矯正部材(20)の存在によりゴルフスイングに際し、手首が甲側と小指側に折れ曲がるのを阻止するよう構成したことを特徴とするゴルフ練習用手袋。
- 前記矯正部材(20)は、指の付け根から手首まで延在する複数の棒状の弾性材(22)を組み合わせて構成されている請求項1記載のゴルフ練習用手袋。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002273777A JP2004105544A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | ゴルフ練習用手袋 |
KR1020030065318A KR20040025649A (ko) | 2002-09-19 | 2003-09-19 | 골프 교정용 장갑 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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