JP2004105122A - 飛翔昆虫駆除装置 - Google Patents

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JP2004105122A JP2002274273A JP2002274273A JP2004105122A JP 2004105122 A JP2004105122 A JP 2004105122A JP 2002274273 A JP2002274273 A JP 2002274273A JP 2002274273 A JP2002274273 A JP 2002274273A JP 2004105122 A JP2004105122 A JP 2004105122A
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Hironori Takeshita
竹下 博則
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

【課題】低消費電力で昆虫を無力化でき、打撃片が破損し難くて連続捕獲性能に優れ、法的な設置制限も少なく、小型軽量で安全性の高い飛翔昆虫駆除装置を提供する。
【解決手段】回転駆動部1と、この回転駆動部1により回転駆動される回転部2と、この回転部2の外周から略遠心方向に突設される打撃片3と、を備え、回転される打撃片3により飛翔昆虫を打ち当てて駆除する飛翔昆虫駆除装置において、前記回転部2を略円盤状に形成すると共に、前記打撃片3を略紐状で柔軟な材料にて形成した。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転される打撃片により飛翔昆虫を打ち当てて駆除する飛翔昆虫駆除装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、送風ファンを利用した吸引式昆虫捕獲装置が知られている(実開平3−31868号公報参照)。この種の捕獲装置では、駆動部によりプロペラ形状のファンを回転させ、これにより発生する空気流によって、捕獲網等の内部に強制的に昆虫を導入して拘束し駆除するのが一般的である。しかしながら、この場合、網状の捕獲袋等の内部に溜まる昆虫の死骸の量が増えると、空気の流通性と共に昆虫を捕獲する効率が低下するため、定期的に同死骸を取り出し除去する必要があった。
【0003】
更に、この場合、飛翔能力の高い昆虫を捕獲するには空気の流速を速くする必要があり、消費電力の大きなファンを採用する必要があった。しかも、空気を大量に移動させることにより昆虫を吸入駆除するものであるため、原理的にエネルギーの利用効率は低く、捕獲性能を維持しながら消費電力を低減することが困難である等の問題があった。
【0004】
一方、高圧放電により昆虫を感電死させて駆除する電撃式の昆虫駆除装置も知られているが、この場合、感電死させる殺虫時の放電音が大きくて騒音を発生する他、高圧トランスを具備するために装置音量も大きく、又、電気設備の技術基準等により設置場所や設置方法に法的制限がある等の問題があった。
【0005】
又、上記のような問題を生じない、すなわち、比較的低い消費電力で昆虫を無力化でき、連続して捕獲しても捕獲性能の低下が少なく、法的な設置制限の少ない小型軽量となる飛翔昆虫駆除装置も提案されている(特開昭58−193644号公報、実開昭59−172578号公報参照)。
【0006】
この種の飛翔昆虫駆除装置では、回転される打撃片により飛翔昆虫を打ち当てて駆除するものであり、この打撃片が硬質のピアノ線で形成されている。したがって、この場合、上記のような問題は生じないものの、打撃片が硬質の材料で形成されているため、質量の大きな昆虫や異物が侵入して回転される同打撃片に衝突したり、清掃時や運搬時等に不用意な外力が同打撃片に加わったりすると、この打撃片が屈曲したり破損したりする恐れがある。しかも、人が誤って手を近づけて回転される打撃片に触れると、致傷する恐れがある等の問題があった。
【0007】
【特許文献1】
実開平3−31868号公報
【0008】
【特許文献2】
特開昭58−193644号公報
【0009】
【特許文献3】
実開昭59−172578号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の技術における問題を悉く解決するために発明されたもので、その課題は、低消費電力で昆虫を無力化でき、打撃片が破損し難くて連続捕獲性能に優れ、法的な設置制限も少なく、小型軽量で安全な飛翔昆虫駆除装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の飛翔昆虫駆除装置は、回転駆動部と、この回転駆動部により回転駆動される回転部と、この回転部の外周から略遠心方向に突設される打撃片と、を備え、回転される打撃片により飛翔昆虫を打ち当てて駆除する飛翔昆虫駆除装置であって、回転部を略円盤状に形成し、打撃片を略糸状で柔軟な材料にて形成したものである。
【0012】
したがって、この場合、回転される打撃片により飛翔昆虫を打ち当てて駆除するものであるため、同打撃片は昆虫の飛翔速度より高速で回転されるが、回転による空気抵抗は小さいので、ファンの吸引力を利用する上記従来例の吸引式昆虫捕獲装置と比較して、同等の捕獲性能を発揮するための回転駆動部における消費電力を低減することができる。しかも、高圧トランスを具備する上記従来例の電撃式の昆虫駆除装置と比較して、騒音の発生が少なく、小型軽量で法的な設置制限も少ないものである。
【0013】
又、打撃片が略糸状で柔軟な材料にて形成されているため、質量の大きな昆虫や異物が侵入して回転される同打撃片に衝突したり、清掃時や運搬時等に不用意な外力が同打撃片に加わったりしても、この打撃片は屈曲したり破損したりする恐れがなく、しかも、人が誤って手を近づけて回転される打撃片に触れても、致傷する恐れはなく安全なものである。又、打撃片は略円盤状の回転部の外周から略遠心方向に突設されているため、同打撃片が略糸状で柔軟な材料にて形成されていても、その遠心力により巻き絡まることなく略遠心方向に伸張した状態で回転され、連続捕獲性能に優れたものとなる。
【0014】
本発明の請求項2記載の飛翔昆虫駆除装置は、上記請求項1記載の飛翔昆虫駆除装置において、回転部の外周に複数の打撃片を周方向で略均等間隔にして配置突設したことを特徴とするものである。
【0015】
したがって、この場合は特に、回転部の外周に複数の打撃片が突設されているため、飛翔昆虫を打ち当てる機会が増加して捕獲性能は向上される。しかも、複数の打撃片が周方向で略均等間隔にして配置されているため、各打撃片は略円盤状の回転部と共にバランス良くスムーズに回転され、これを回転駆動させる回転駆動部にも負荷がかからないものである。
【0016】
本発明の請求項3記載の飛翔昆虫駆除装置は、上記請求項2記載の飛翔昆虫駆除装置において、回転部を軸方向に長く形成し、複数の打撃片を軸方向に位置をずらせて配置させたことを特徴とするものである。
【0017】
したがって、この場合は特に、軸方向に長く形成された回転部の外周に複数の打撃片が同軸方向に位置をずらせて配置されているため、各打撃片による回転面は相互略平行に複数存在することになり、飛翔昆虫を打ち当てる範囲が拡大されて捕獲性能はより向上される。
【0018】
本発明の請求項4記載の飛翔昆虫駆除装置は、上記請求項2記載の飛翔昆虫駆除装置において、弾性を有する材料にて打撃片を形成し、この打撃片を回転部の軸方向に対し直角とならないよう傾斜させて突設し、この傾斜角度を複数の同打撃片間で相違させたことを特徴とするものである。
【0019】
したがって、この場合は特に、弾性を有する材料にて形成された打撃片が、回転部の軸方向に対し直角とならないよう傾斜して突設され、この傾斜角度が複数の同打撃片間で相違されているため、各打撃片による回転面は相互に傾きを違えて複数存在することになり、飛翔昆虫を打ち当てる範囲が拡大されて捕獲性能はより向上される。又、弾性を有する材料にて打撃片が形成されることで、各打撃片はその傾斜角度を保持して回転され、飛翔昆虫を強力に弾き飛ばすものとなることによっても捕獲性能がより向上される。
【0020】
本発明の請求項5記載の飛翔昆虫駆除装置は、上記請求項1又は2記載の飛翔昆虫駆除装置において、回転される打撃片の近傍に飛翔昆虫を誘引する光源を備えたことを特徴とするものである。
【0021】
したがって、この場合は特に、回転される打撃片の近傍に飛翔昆虫を誘引する光源を備えているため、この光源から発する光により飛翔昆虫が誘引されて集まり、多くの飛翔昆虫を効率良く打ち当てて駆除することができ、捕獲性能はより向上される。
【0022】
本発明の請求項6記載の飛翔昆虫駆除装置は、上記請求項5記載の飛翔昆虫駆除装置において、打撃片が光源からの光を反射する表面特性を有するものとしたことを特徴とするものである。
【0023】
したがって、この場合は特に、打撃片が前記光源からの光を反射する表面特性を有しているため、同打撃片は回転しながら反射光を発して、この打撃片による回転面へと飛翔昆虫を効果的に誘引することができる。
【0024】
本発明の請求項7記載の飛翔昆虫駆除装置は、上記請求項5記載の飛翔昆虫駆除装置において、導光性を有する材料にて打撃片を形成し、この打撃片を光源からの光が導入されて発光するものとなしたことを特徴とするものである。
【0025】
したがって、この場合は特に、導光性を有する材料にて形成された打撃片が前記光源から導入される光によって発光するため、同打撃片は回転しながら発光して、この打撃片による回転面へと飛翔昆虫を効果的に誘引することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1〜3は、本発明の請求項1、2に対応した第一の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示している。この飛翔昆虫駆除装置は、回転駆動部1と、この回転駆動部1により回転駆動される回転部2と、この回転部2の外周から略遠心方向に突設される打撃片3と、を備えている。そして、この飛翔昆虫駆除装置では、回転される打撃片3により飛翔昆虫Mを打ち当てて駆除するものである。この場合に、回転部2を略円盤状に形成し、打撃片3を略糸状で柔軟な材料にて形成しており、しかも、回転部2の外周に複数の打撃片3を周方向で略均等間隔にして配置突設している。
【0027】
以下、この実施形態の飛翔昆虫駆除装置について、より詳細に説明する。図1に示す如く、回転駆動部1はモータであり略円柱形状の装置本体5に内蔵支持されている。回転駆動部1は、商用電源、蓄電池、太陽電池、一次電池、燃料電池等の電力で駆動されるモータの他、内燃機関、風力、水力等の駆動力を用いるものであっても良い。回転駆動部1の回転軸6は装置本体5から垂下突設され、同回転軸6の下端に回転部2が取着固定されている。回転部2は回転軸6よりも径の大きい略円盤状に形成され、同回転軸6に直交して略水平状態に設けられており、この回転部2が回転した際には空気抵抗がほとんど生じない。
【0028】
回転部2の外周には二本の打撃片3が周方向で略等間隔にして配置突設されており、すなわち、回転軸6を中心として同二本の打撃片3は点対称の位置で突設されている。打撃片3はいずれも略糸状(紐状のように若干太いものをも含む)で柔軟な材料、例えば、比較的柔軟な金属ワイヤ、或いは、これに樹脂被覆を施したもの、その他、樹脂、繊維等の材料で形成されたものである。又、打撃片3は回転部2の外周から略遠心方向に突設されており、同外周から略遠心方向に伸張された状態で回転される。
【0029】
前記の如く、打撃片3が回転部2の外周から略遠心方向に伸張された状態で回転されるためには、同打撃片3の先端側を重く形成して遠心力を増大させることが好ましい。この場合、各打撃片3の先端に重りを付設したり、各打撃片3をその先端側程太く形成したりしても良い。又、各打撃片3をその基端側ほど硬く形成したり、全体に若干の弾性を付与して、各打撃片3が回転部2や回転軸6等に巻き絡まないようにしても良い。
【0030】
なお、打撃片3は回転部2の外周から略遠心方向に伸張された状態で回転されるものであるため、同回転部2と共に水平面内だけでなく垂直面内或いは傾斜した平面内でも回転され得るものであり、それ故、この飛翔昆虫駆除装置を上下逆に或いは横向き、斜め向きに設置することもできる。又、この飛翔昆虫駆除装置は、屋外、屋内のいずれに設置されても有効なものである。
【0031】
図2はこの飛翔昆虫駆除装置の静止状態を示し、図3は同飛翔昆虫駆除装置の動作状態を示している。図3に示す如く、飛来した飛翔昆虫Mが打撃片3の回転面内に進入すると、自らの飛翔速度より高速で回転する同打撃片3に衝突し、その際の衝撃や慣性力及び空気抵抗により圧迫を受けて無力化される。無力化され撃退駆除された飛翔昆虫Mは、落下し死骸となって排除される。ここで、この飛翔昆虫駆除装置が屋外に設置される場合には、落下した飛翔昆虫Mを周辺の地面に放置して、鳥等の虫を捕食する生物によって処理させたり、自然分解により処理することができる。
【0032】
したがって、この実施形態の飛翔昆虫駆除装置においては、回転される打撃片3により飛翔昆虫Mを打ち当てて駆除するものであるため、同打撃片3は飛翔昆虫Mの飛翔速度より高速で回転されるが、回転による空気抵抗は小さいので、ファンの吸引力を利用する上記従来例の吸引式昆虫捕獲装置と比較して、同等の捕獲性能を発揮するための回転駆動部1における消費電力(駆動力)を低減することができる。しかも、高圧放電させるために高圧トランスを具備する上記従来例の電撃式の昆虫駆除装置と比較して、騒音の発生が少なく、小型軽量で法的な設置制限も少ない。
【0033】
又、打撃片3が略糸状で柔軟な材料にて形成されているため、質量の大きな昆虫や異物が侵入して回転される同打撃片3に衝突したり、清掃時や運搬時等に不用意な外力が同打撃片3に加わったりしても、この打撃片3は屈曲したり破損したりする恐れがなく、しかも、人が誤って手を近づけて回転される同打撃片3に触れても、致傷する恐れはなく安全であり、この打撃片3を運搬時等に小さくして収納することもできる。
【0034】
又、打撃片3は略円盤状の回転部2の外周から略遠心方向に突設されているため、同打撃片3が略糸状で柔軟な材料にて形成されていても、その遠心力により巻き絡まることなく略遠心方向に伸張した状態で回転され、連続捕獲性能に優れたものとなる。
【0035】
更に、この実施形態の飛翔昆虫駆除装置においては、回転部2の外周に二本の打撃片3が突設されているため、飛翔昆虫Mを打ち当てる機会が倍増して捕獲性能は向上される。しかも、二本の打撃片3が周方向で略均等間隔にして点対称に配置されているため、両打撃片3は略円盤状の回転部2と共にバランス良くスムーズに回転されて、これを回転駆動させるための回転駆動部1にも負荷がかからない。
【0036】
図4は、本発明の請求項1、2に対応した第二の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示している。この飛翔昆虫駆除装置では、回転される打撃片3の周囲にこの打撃片3に衝突した反動で外側方へ飛ばされる昆虫を再度衝突させる虫当て部7と、この虫当て部7の下方に同再度衝突して落下する昆虫を受け止める虫受け部8と、を備えている。この場合、虫当て部7は下方に開口した偏平な略円形器状に形成され、虫受け部8は上方に開口した偏平な略円形器状に形成され、両者が上下に対向するよう配置されている。
【0037】
したがって、この実施形態の飛翔昆虫駆除装置においては、回転される打撃片3に衝突した昆虫が外側方に飛ばされて再度虫当て部7に衝突されるので、同昆虫は確実に無力化され、捕獲性能がより向上される。又、無力化されて落下する昆虫は下方の虫受け部8で受け止められるので、この虫受け部8に多くの同無力化された昆虫を収集して簡単に処理することができる。なお、それ以外は、上記第一の実施形態と同様に構成され、同第一の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0038】
図5は、本発明の請求項1〜3に対応した第三の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示している。この飛翔昆虫駆除装置では、回転部2を上下軸方向に長く形成して、複数の打撃片3を上下軸方向に位置をずらせて配置させている。この場合、六本の打撃片3を周方向及び軸方向にバランス良く配設しており、各打撃片3は空間的に相違する複数の回転平面で回転されることになる。
【0039】
したがって、この実施形態の飛翔昆虫駆除装置においては、軸方向に長く形成された回転部2の外周に複数の打撃片3が同軸方向に位置をずらせて配置されているため、各打撃片3による回転面は相互略平行に複数存在することになり、飛翔昆虫を打ち当てる範囲が拡大されて捕獲性能はより向上される。なお、それ以外は、上記第一の実施形態と同様に構成され、同第一の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0040】
図6は、本発明の請求項1、2、4に対応した第四の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示している。この飛翔昆虫駆除装置では、弾性を有する材料にて打撃片3を形成し、この打撃片3を回転部2の上下軸方向に対し直角とならないよう傾斜させて突設し、この傾斜角度を複数の同打撃片3間で相違させている。この場合、十一本の打撃片3が周方向で略等間隔に配設され、各打撃片3の傾斜角度も上下にバランス良く相違されており、各打撃片3は空間的に相違する複数の回転傾斜面で回転されることになって、飛翔昆虫を打ち当て可能な空間的領域が増大する。
【0041】
したがって、この実施形態の飛翔昆虫駆除装置においては、弾性を有する材料にて形成された打撃片3が、回転部2の軸方向に対し直角とならないよう傾斜して突設され、この傾斜角度が複数の同打撃片3間で相違されているため、各打撃片3による回転面は相互に傾きを違えて複数存在することになり、飛翔昆虫を打ち当てる範囲が拡大されて捕獲性能はより向上される。
【0042】
又、弾性を有する材料にて打撃片3が形成されることで、各打撃片3はその傾斜角度を保持して回転され、飛翔昆虫を強力に弾き飛ばすものとなることによっても捕獲性能がより向上される。なお、それ以外は、上記第一の実施形態と同様に構成され、同第一の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0043】
図7は、本発明の請求項1、2、5に対応した第五の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示している。この飛翔昆虫駆除装置では、回転される打撃片3の近傍に飛翔昆虫を誘引する光源4を備えている。この場合、光源4は、例えば、350nm〜380nmの波長の近紫外光を多く放射するものであり、飛翔昆虫が同光源4に誘引され打撃片3の回転面に近づいて衝突される機会を増大させるものである。光源4としては、近紫外光を多く放射するものの他、一般照明用の蛍光灯や水銀灯等を用いることができる。
【0044】
したがって、この実施形態の飛翔昆虫駆除装置においては、回転される打撃片3の近傍に飛翔昆虫を誘引する光源4を備えているため、この光源4から発する光により飛翔昆虫が誘引されて集まり、多くの飛翔昆虫を効率良く打ち当てて駆除することができ、捕獲性能はより向上される。なお、それ以外は、上記第一の実施形態と同様に構成され、同第一の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0045】
図8は、本発明の請求項1、2、5に対応した第六の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示している。この飛翔昆虫駆除装置では、回転される打撃片3の近傍に位置する回転部2に飛翔昆虫を誘引する光源4を備えている。この場合、回転部2の外周に複数の光源4を略等間隔で配設しており、回転される同回転部2から飛翔昆虫を誘引する光が直接的に周辺へと略均等に放射されるので、同飛翔昆虫は効果的に誘引される。なお、それ以外は、上記第五の実施形態と同様に構成され、同第五の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0046】
図9は、本発明の請求項1、2、5、6に対応した第七の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示している。この飛翔昆虫駆除装置では、打撃片3が光源4からの光を反射する表面特性を有するものとしている。この場合、回転される打撃片3の上方近傍に、飛翔昆虫を誘引する光源4を備えており、各打撃片3は、光を反射し得る粉体を混入した樹脂材料で形成されたり、その表面に光を反射し得る塗料が塗布されたりして、同光源4からの光を反射する表面特性を有するものとなっている。
【0047】
したがって、この実施形態の飛翔昆虫駆除装置においては、打撃片3が飛翔昆虫を誘引する光源4からの光を反射する表面特性を有しているため、同打撃片3は回転しながら反射光を発して、この打撃片3による回転面へと飛翔昆虫を効果的に誘引することができる。なお、それ以外は、上記第五の実施形態と同様に構成され、同第五の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0048】
図10は、本発明の請求項1、2、5、7に対応した第八の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示している。この飛翔昆虫駆除装置では、導光性を有する材料にて打撃片3を形成し、この打撃片3を光源4からの光が導入されて発光するものとなしている。この場合、飛翔昆虫を誘引する光源4は、回転部2の内部に収容されており、この回転部2を介して各打撃片3に同光源4からの光が導入される。又、各打撃片3は透明なアクリル樹脂等で形成され、光源4からの光によって自らが発光する(飛翔昆虫を誘引する光を自らが直接的に放射する)。
【0049】
したがって、この場合は特に、導光性を有する材料にて形成された打撃片3が飛翔昆虫を誘引する光源4から導入される光によって発光するため、同打撃片3は回転しながら自ら発光して、この打撃片3による回転面へと飛翔昆虫を効果的に誘引することができる。なお、それ以外は、上記第五の実施形態と同様に構成され、同第五の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0050】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載の飛翔昆虫駆除装置においては、回転される打撃片により飛翔昆虫を打ち当てて駆除するものであり、この回転による抵抗は小さく、捕獲性能を維持して消費電力を低減することができ、騒音発生も少なく、小型軽量で法的な設置制限も少ない。しかも、打撃片が略糸状で柔軟な材料にて形成されており、破損し難くて安全であり、又、同打撃片は略円盤状の回転部の外周から突設されており、略遠心方向に伸張した状態で回転されて、連続捕獲性能に優れたものとなる。
【0051】
又、本発明の請求項2記載の飛翔昆虫駆除装置においては、特に、複数の打撃片で飛翔昆虫を打ち当てる機会が増加して捕獲性能は向上され、しかも、各打撃片が回転部と共にバランス良くスムーズに回転されて、回転駆動部にも負荷はかからない。
【0052】
又、本発明の請求項3記載の飛翔昆虫駆除装置においては、特に、複数の打撃片が軸方向に位置をずらせて配置され、各打撃片による回転面は相互略平行に複数存在することになり、飛翔昆虫を打ち当てる範囲が拡大されて捕獲性能はより向上される。
【0053】
又、本発明の請求項4記載の飛翔昆虫駆除装置においては、特に、傾斜して突設される打撃片の傾斜角度が複数の同打撃片間で相違され、各打撃片による回転面は相互に傾きを違えて複数存在することになり、飛翔昆虫を打ち当てる範囲が拡大されて捕獲性能はより向上される。しかも、弾性を有する各打撃片はその傾斜角度を保持して回転され、飛翔昆虫を強力に弾き飛ばすことからも捕獲性能がより向上される。
【0054】
又、本発明の請求項5記載の飛翔昆虫駆除装置においては、特に、回転される打撃片の近傍に備わった光源からの光で飛翔昆虫が誘引されて集まり、多くの飛翔昆虫をまとめて効率良く駆除することができ、捕獲性能はより向上される。
【0055】
又、本発明の請求項6記載の飛翔昆虫駆除装置においては、特に、打撃片が前記光源からの光を反射する表面特性を有し、回転しながら反射光を発して、同打撃片による回転面へと飛翔昆虫を効果的に誘引することができる。
【0056】
又、本発明の請求項7記載の飛翔昆虫駆除装置においては、特に、打撃片が導光性を有する材料でなり、回転しながら前記光源から導入される光により発光して、同打撃片による回転面へと飛翔昆虫を効果的に誘引することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示す斜視図。
【図2】同飛翔昆虫駆除装置の静止状態を示す要部斜視図。
【図3】同飛翔昆虫駆除装置の動作状態を示す要部斜視図。
【図4】本発明の第二の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示す要部斜視図。
【図5】本発明の第三の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示す要部斜視図。
【図6】本発明の第四の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示す要部斜視図。
【図7】本発明の第五の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示す要部斜視図。
【図8】本発明の第六の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示す要部斜視図。
【図9】本発明の第七の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示す要部斜視図。
【図10】本発明の第八の実施形態である飛翔昆虫駆除装置を示す要部斜視図。
【符号の説明】
1 回転駆動部
2 回転部
3 打撃片
4 光源

Claims (7)

  1. 回転駆動部と、この回転駆動部により回転駆動される回転部と、この回転部の外周から略遠心方向に突設される打撃片と、を備え、回転される打撃片により飛翔昆虫を打ち当てて駆除する飛翔昆虫駆除装置であって、回転部を略円盤状に形成し、打撃片を略糸状で柔軟な材料にて形成した飛翔昆虫駆除装置。
  2. 回転部の外周に複数の打撃片を周方向で略均等間隔にして配置突設したことを特徴とする請求項1記載の飛翔昆虫駆除装置。
  3. 回転部を軸方向に長く形成し、複数の打撃片を軸方向に位置をずらせて配置させたことを特徴とする請求項2記載の飛翔昆虫駆除装置。
  4. 弾性を有する材料にて打撃片を形成し、この打撃片を回転部の軸方向に対し直角とならないよう傾斜させて突設し、この傾斜角度を複数の同打撃片間で相違させたことを特徴とする請求項2記載の飛翔昆虫駆除装置。
  5. 回転される打撃片の近傍に飛翔昆虫を誘引する光源を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の飛翔昆虫駆除装置。
  6. 打撃片が光源からの光を反射する表面特性を有するものとしたことを特徴とする請求項5記載の飛翔昆虫駆除装置。
  7. 導光性を有する材料にて打撃片を形成し、この打撃片を光源からの光が導入されて発光するものとなしたことを特徴とする請求項5記載の飛翔昆虫駆除装置。
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