JP2004104808A - 情報システムを用いたリクエスト曲放送システム - Google Patents

Abstract

【課題】放送番組で楽曲のリクエストを受け付ける際、リクエストを受け付けるオペレータをなくし、ユーザーによるパソコンや携帯電話からのリクエスト曲を所定ルールで集計し、例えば票数の多い楽曲をワンクリックで選曲して放送するようにした情報システムを用いたリクエスト曲放送システムを提供する。
【解決手段】ユーザーの端末とウェブサーバとがインターネットを介して接続されており、前記ウェブサーバにはリクエスト可能な楽曲のデータが格納されたデータベースが接続されており、前記データベースには管理サーバを介して音声、画像、楽曲、テキスト等を発信する放送用システム及びスタッフ用コンピュータが接続されており、前記端末より前記楽曲を選定してリクエストしたときに、前記ウェブサーバで受付け、前記管理サーバで集計を行い、前記スタッフ用コンピュータでクリック又は自動的に選曲した楽曲を前記放送用システムより放送する。
【選択図】　図１

Description

　本発明は、インターネット等のコンピュータネットワークを用いてユーザー（リスナー）からのリクエスト曲を迅速かつ容易に放送できるようにした情報システムを用いたリクエスト曲放送システムに関し、更に詳しくはインターネット対応型のパソコンや携帯電話（例えばｉモード）からのリクエスト曲を所定ルールで集計し、スタジオから、ワンクリックで又は自動的に選曲して放送するようにした情報システムを用いたリクエスト曲放送システムに関する。

　従来、ラジオの放送番組ではディスクジョッキー（以下、「ＤＪ」とする）が若者を中心にして人気があり、ＤＪ番組ではリスナーとの一体感を醸し出す観点から、リスナーからの便りの放送と共にリクエスト曲を放送することが多い。

　図１０は従来のＤＪ番組の様子を示しており、放送局が電話やＦＡＸでリスナーからのリクエストを受付け、そのリクエスト曲の集計をしてリストを作成する。電話の受付けでは多くのオペレータ（電話受付嬢）を配して、多くのリスナーからのリクエスト曲を円滑に受け付けるようにしている。ＤＪのパーソナリティ等は作成されたリストを見ながら放送する曲目を選定し、放送局員がその選定に従ってＣＤやレコード、テープ等を抽出し、その楽曲を放送するようにしている。

　テレビの音楽番組でも、視聴者からのリクエスト曲を募り、希望の多い楽曲を放送することもあるが、リクエスト曲の受付けはラジオ同様に、電話やＦＡＸで行っているのが現状である。

　上述のような従来のリクエスト曲の受付けでは、電話受付けのために多くのオペレータやスタッフを用意しなければならず、間違い電話やＦＡＸの掛け間違いといったトラブルも多い。特に、深夜での間違い電話は非常な迷惑となっており、その解決が強く要請されている。

　本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、インターネット社会にマッチした情報システムを用いたリクエスト曲放送システムを提供することにあり、更に詳細には、放送番組で楽曲のリクエストを受け付ける際、リクエストを受け付けるオペレータをなくし、ユーザー（リスナー、視聴者）によるインターネット対応型のパソコンや携帯電話からのリクエスト曲を所定ルールで集計し、例えば票数の多い楽曲をワンクリックで選曲して放送するようにした情報システムを用いたリクエスト曲放送システムを提供することにある。

　本発明は、インターネット等の情報システムを用いたリクエスト曲の放送システムに関し、本発明の上記目的は、ユーザーの端末とウェブサーバとをインターネットを介して接続し、前記ウェブサーバにリクエスト可能な楽曲のデータが格納されたデータベースをが接続し、前記データベースに管理サーバを介して音声、画像、楽曲、テキスト等を発信する放送用システム及びスタッフ用コンピュータを接続し、前記端末より前記楽曲を選定してリクエストしたときに、前記ウェブサーバで受付け、前記管理サーバで集計を行い、前記スタッフ用コンピュータでクリック又は自動的に選曲した楽曲を前記放送用システムより放送することによって達成される。

　また、本発明の上記目的は、前記リクエストを前記端末の画面に表示されたリクエスト曲投票ボタンによって行うことにより、或いは前記リクエスト時に氏名，住所，年齢、メッセージを書き込んで入力することにより、或いは前記リクエストが受け付けられたときに、リクエスト時刻、リクエスト曲情報、メッセージ等を前記スタッフ用コンピュータにメール送信することにより、或いは前記楽曲の集計をジャンル別に行い、各ジャンルについて前記スタッフ用コンピュータで指定した楽曲を放送することにより、或いは前記楽曲の放送がされたときに、放送日時等を当該リクエスト者にメール送信することにより、或いは前記管理サーバにプリンタを接続し、前記放送した楽曲に関するデータを印刷することによって、より効果的に達成される。

　以上のように本発明に係る情報システムをリクエスト曲放送システムによれば、情報化社会にマッチした合理的で効率的なリクエスト曲放送システムを提供することができ、リクエストを受け付けるオペレータをなくし、リクエストの集計や選曲の面でも省力化を図ることができる。また、リクエストはインターネットを利用して行われるため、従来のように間違い電話や間違いＦＡＸによる迷惑の問題も解消される。

　本発明は、ユーザー（リスナー）からのリクエスト曲の受付けを、インターネットに接続されたパソコン又はインターネット対応型のパソコン又は携帯電話に限定し、リクエスト方法を限定することによって放送局の人力や経費の削減を図るようにしている。そのため、本発明ではインターネットに接続されたウェブサーバのデータベースにリクエスト可能な楽曲に関するデータを登録しておき、ユーザーはその登録されている曲目の中から、画面上の投票ボタンをクリック等することによって容易にリクエストできるようにしている。リクエストされた曲はリアルタイムに自動的に集計され、例えば票数の多い順にリスト化され、リストの中から楽曲をワンクリックで選定することによって放送できる。また、放送された楽曲データはプレイした日付及び時刻でデータベースに書き込まれ、リクエスト者に通知されると共に、印刷されて例えばＪＡＳＲＡＣ（社団法人日本音楽著作権協会）等に報告される。

　以下に、本発明に係る情報システムを用いたリクエスト曲放送システムを、図面を参照して説明する。

　図１は本発明の概念的な構成をブロック図で示しており、コンピュータネットワークとしてのインターネット１に多数のユーザーの端末（パソコン）２（２１〜２ｎ）が接続され、インターネット対応型の携帯電話３（３１〜３ｍ）も接続可能である。インターネット１には、放送事業主等が管理して運営するウェブサーバ４が接続され、このウェブサーバ４にはリクエスト可能な楽曲に関する曲名、音楽等を格納したデータベース５が接続されている。そして、データベース５にはインタフェース機能を有する管理サーバ６が接続され、管理サーバ６には、音声，画像、楽曲、テキスト等をユーザーに放送するためのコンピュータ等で成る放送用システム８、ＤＪや制作スタッフが操作して楽曲等を放送するためのスタジオに設置されたスタッフ用コンピュータ７（７１〜７ｐ）、必要なデータを印刷して出力するプリンタ９が接続されている。スタッフ用コンピュータ７、放送用システム８及びプリンタ９は、管理サーバ６及びデータベース５を介して相互に接続されている。

　このような構成において、そのリクエスト動作を図２のフローチャートを参照して説明する。

　ラジオリスナーであるユーザーの端末（パソコン）２又は携帯電話３よりウェブサーバ４のホームページをアクセスすると、その画面に図３に示すようなリクエスト曲投票ボタンが表示され、そのリクエスト曲投票ボタンをクリックすると（ステップＳ１）、図４に示すようなユーザー情報書き込み画面が表示される（ステップＳ２）。ユーザーはそのユーザー情報書き込み画面に、住所、氏名、年齢、メッセージ等を書き込んで入力し（ステップＳ３）、リクエスト曲に１票を加える（ステップＳ４）。

　そして、その投票後にリクエスト時刻、リクエスト曲情報、ユーザー情報をデータベース５に保存し（ステップＳ５）、ユーザー情報に氏名が書き込まれているか否かを判定し（ステップＳ６）、氏名が書き込まれている場合にはリクエスト時刻、リクエスト曲情報、ユーザーメッセージ等を管理サーバ６を介してスタジオ（スタッフ用コンピュータ７）へメール送信する（ステップＳ７）。このメール送信により投票後の順位付けを行い（ステップＳ８）、例えばリクエストの多い順にリスト表示する（ステップＳ９）。リスト表示はジャンル別（ニューミュージック、ロック、ポピュラー、シャンソン、演歌等）に行われる。

　一方、メール送信されたスタッフ用コンピュータ７では、図５に示すフローチャートに従って選曲する。即ち、先ず図６に示すような最新順位リストの表示を行い（ステップＳ１０）、ＤＪ又は制作スタッフはこのリストを見ながら選曲を行う（ステップＳ１１）。そして、スタッフ用コンピュータ７上で選曲すると、その選曲データが管理サーバ６及びデータベース５を経て放送用システム８に送られ、放送用システム８のコンピュータ上のプレイヤーに音楽がセットされる（ステップＳ１２）。

　図６において、右欄はリクエスト曲の一覧を上位からのランキングで示し、“Request”の数字は投票数を示している。左欄は放送用のセット曲一覧を示し、上から順に自動的に放送されるようになっているが、指定操作によって任意の曲を放送することも可能である。また、右欄において黒くなっている曲はオンエア中であることを示し、右欄の曲目欄を左蘭に移動することによって、左蘭に移動することができる。

　楽曲の放送は図７に示すフローチャートに従って行われる。即ち、画面上でクリック又は自動的に楽曲の演奏（オンエアー）が開始され（ステップＳ２０）、演奏された楽曲情報はデータベース５に書き込まれる。そして、演奏が終了すると（ステップＳ２１）、次ぎの曲は自動演奏開始か否かを判定し（ステップＳ２２）、自動演奏開始の場合には上記ステップＳ２０にリターンして上記動作を繰り返す。図８はデータベース５に登録されている音楽の波形例を示している。

　図９はデータベース５のデータをプリンタ９で印刷する動作を示しており、先ず日付を入力し（ステップＳ３０）、指定された日付の演奏データを表示し（ステップＳ３１）、画面上で印刷を指示することによってプリンタ９で印刷される。

　なお、上述ではラジオのＤＪ番組を例に挙げて説明しているが、テレビの音楽番組等におけるリクエスト番組にも全く同様に適用できる。

本発明の基本概念を示すブロック構成図である。 本発明によるユーザー側リクエストの動作例を示すフローチャートである。 リクエスト曲投票ボタンの一例を示す図である。 ユーザー情報書き込み画面の一例を示す図である。 本発明による選曲の動作例を示すフローチャートである。 本発明のスタッフ用画面の一例を示す図である。 楽曲の放送動作例を示すフローチャートである。 データベース５登録されている音楽の波形例を示す図である。 ログデータの印刷動作例を示すフローチャートである。 従来のリクエストによる放送の様子を示す図である。

符号の説明

　１　　　　　インターネット
　２　　　　　端末（パソコン）
　３　　　　　携帯電話
　４　　　　　ウェブサーバ
　５　　　　　データベース
　６　　　　　管理サーバ
　７　　　　　スタッフ用コンピュータ
　８　　　　　放送用システム
　９　　　　　プリンタ

Claims (7)

1. ユーザーの端末とウェブサーバとがインターネットを介して接続されており、前記ウェブサーバにはリクエスト可能な楽曲のデータが格納されたデータベースが接続されており、前記データベースには管理サーバを介して音声、画像、楽曲、テキスト等を発信する放送用システム及びスタッフ用コンピュータが接続されており、前記端末より前記楽曲を選定してリクエストしたときに、前記ウェブサーバで受付け、前記管理サーバで集計を行い、前記スタッフ用コンピュータでクリック又は自動的に選曲した楽曲を前記放送用システムより放送することを特徴とする情報システムを用いたリクエスト曲放送システム。
2. 前記リクエストを前記端末の画面に表示されたリクエスト曲投票ボタンによって行うようになっている請求項１に記載の情報システムを用いたリクエスト曲放送システム。
3. 前記リクエスト時に氏名，住所，年齢、メッセージを書き込んで入力するようになっている請求項１に記載の情報システムを用いたリクエスト曲放送システム。
4. 前記リクエストが受け付けられたときに、リクエスト時刻、リクエスト曲情報、メッセージ等を前記スタッフ用コンピュータにメール送信するようになっている請求項３に記載の情報システムを用いたリクエスト曲放送システム。
5. 前記楽曲の集計をジャンル別に行い、各ジャンルについて前記スタッフ用コンピュータで指定された楽曲を放送するようになっている請求項１に記載の情報システムを用いたリクエスト曲放送システム。
6. 前記楽曲の放送がされたときに、放送日時等を当該リクエスト者にメール送信するようになっている請求項４に記載の情報システムを用いたリクエスト曲放送システム。
7. 前記管理サーバにプリンタが接続されており、前記放送した楽曲に関するデータを印刷するようになっている請求項１に記載の情報システムを用いたリクエスト曲放送システム。

Images