JP2004104725A - ディジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成と制御動作により、撮像情報の誤重複送信を避け、撮像情報の確実・適確な分類管理が可能で小型化可能なディジタルカメラの提供。
【解決手段】撮像画像データのメモリ10に、外部装置23への送信対象撮データを格納する送信対象ディレクトリ27と、送信済みの撮像データを、送信対象ディレクトリ27から移動格納する送信済みディレクトリ29が形成され、被写体の撮像データは、先ず送信対象ディレクトリ27に格納され、外部装置23に送信済みの撮像データが送信済みディレクトリ29に移動格納され、ファイル固有コードの作成、送信ファイルの固有コードと外部装置の全格納ファイルとの固有コードの比較が不要で、簡単な構成と制御でカメラを小型化して、メモリ10に撮像データを、外部装置23への重複誤送信を避けて分類格納し、撮像データを外部装置23での利用要求に迅速に対応自在に管理可能になる。
【選択図】 図1
【解決手段】撮像画像データのメモリ10に、外部装置23への送信対象撮データを格納する送信対象ディレクトリ27と、送信済みの撮像データを、送信対象ディレクトリ27から移動格納する送信済みディレクトリ29が形成され、被写体の撮像データは、先ず送信対象ディレクトリ27に格納され、外部装置23に送信済みの撮像データが送信済みディレクトリ29に移動格納され、ファイル固有コードの作成、送信ファイルの固有コードと外部装置の全格納ファイルとの固有コードの比較が不要で、簡単な構成と制御でカメラを小型化して、メモリ10に撮像データを、外部装置23への重複誤送信を避けて分類格納し、撮像データを外部装置23での利用要求に迅速に対応自在に管理可能になる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影した撮像情報を大容量の記憶媒体を有する外部装置に送信する機能を備えたディジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタルカメラには、撮影した撮像情報を格納するメモリが内蔵されているが、メモリの容量には限度があるので、格納される撮像情報量が増加してくると、撮像情報を、例えばディジタルカメラに着脱自在なメモリカードに記録格納して管理することが必要になる。しかし、メモリカードの容量は2M〜8Mの範囲にあり、最大格納容量は、記録コマ数で言うと40枚から160枚位に制限され、格納される撮像情報量の増加に伴って、何枚ものメモリカードに格納することが必要になり、撮像情報の管理上では不便な面が生じる。
このために、通常は、ディジタルカメラで撮影した撮像情報を、ディジタルカメラに内蔵されるメモリに一時的に格納した後に、光磁気ディスク、CD−R、ハードディスクなどの大容量記録媒体を有するパーソナルコンピュータなどの外部装置に転送し、外部装置によって大容量記録媒体に記録格納する方法が利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ディジタルカメラで撮影した撮像情報を外部装置に送信して大容量記録媒体に格納する方式では、すでに外部装置に送信済みの撮像情報を、重複して外部装置に送信することは避けねばならず、また、すでに外部装置に送信し大容量記録媒体に格納された撮像情報を、画像編集して得た撮像情報を外部装置の第容量記録媒体に転送する場合に、画像編集前の元撮像情報が上書き消去されてしまうことも避けねばならない。
【0004】
このような撮像情報の送信格納を行なう画像記録システムが、特開平11−234615号公報に開示されており、開示に係る画像記録システムでは、ディジタルカメラで撮影される撮像画像データのファイル毎に、異なる固有コードを付与し、ファイルの外部装置への送信に際して、外部装置の大容量記録媒体に既に記録されているファイルの固有コードと、送信しようとするファイルの固有コードとを比較し、比較された固有コードが異なる場合にのみ、ディジタルカメラ側から外部装置にファイルを送信することにより重複送信を防止し、画像編集した撮像情報には、別途固有コードを付与することにより画像編集前の撮像情報の消去を防止している。
【0005】
しかし、前述の開示に係る画像記録システムでは、撮像ファイル毎及び画像編集が施されたファイル毎に固有コードを作成付与し、ファイルの送信に際して、送信しようとする固有コードと、外部装置の大容量記録媒体に記録格納されている全ての撮像情報データのファイルとを比較し、送信の制御をすることが必要で、全体の構成が複雑となり、制御動作も複雑となって、ディジタルカメラの小型化も阻止される。
【0006】
本発明は、前述したようなこの種のディジタルカメラの現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成とオペレータの判断がスムーズに導入される制御動作とに基づき、撮像情報の誤重複送信を避け、撮像情報の確実・適確な分類管理と全体の小型化が可能なディジタルカメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、撮像情報を格納する撮像情報格納手段と、該撮像情報格納手段の格納情報を再生表示する撮像情報表示手段と、前記撮像情報格納手段に格納される撮像情報を外部装置に送信する撮像情報送信手段とを備えたディジタルカメラであり、前記撮像情報格納手段には、送信対象となる撮像情報が格納される第1のディレクトリと、送信済みの撮像情報が格納される第2のディレクトリとが設けられ、前記第1のディレクトリに格納される撮像情報を前記外部装置に送信し、送信済みの撮像情報を前記第2のディレクトリに移動格納する送信・格納制御手段を有することを特徴とするものである。
【0008】
このような手段によると、撮像情報格納手段には、撮像情報送信手段による外部装置への送信の対象となる撮像情報が格納される第1のディレクトリと、送信済みの撮像情報が格納される第2のディレクトリとが設けられており、送信・格納制御手段の制御によって、第1のディレクトリに格納される撮像情報から選択された撮像情報が、撮像情報送信手段によって外部装置に送信され、送信済みの撮像情報が第2のディレクトリに移動格納されるので、簡単な構成でカメラを小型化した状態で、被写体の撮像情報を、撮像情報格納手段に、外部装置への重複誤送信を避けて適確に分類格納し、撮像情報が、外部装置での利用要求に迅速に対応自在に撮像情報格納手段に管理格納される。
【0009】
同様に前記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に対して、外部装置への送信を済ませた撮像情報への移動格納を、選択設定する移動格納選択切換手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
このような手段によると、請求項1記載の発明での作用に加えて、オペレータによって、移動格納選択切換手段が必要時に選択され、外部装置への送信を済ませた撮像情報の第2のディレクトリへの移動格納が選択的に実行されるので、被写体の撮影動作と撮像情報の外部装置への送信動作との流れを勘案して、送信済みの撮像情報の第2のディレクトリへの移動格納を、計画的且つ効率的に選択実行することにより、被写体の撮影と撮像情報の管理とが能率的且つ効果的に実行される。
【0011】
同様に前記目的を達成するために、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明に対して、第1のディレクトリから第2のディレクトリに移動格納した撮像情報を、前記第2のディレクトリから前記第1のディレクトリに復帰格納する復帰格納手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
このような手段によると、請求項1または請求項2記載の発明での作用に加えて、復帰格納手段によって、第1のディレクトリから第2のディレクトリに移動格納した撮像情報が、第2のディレクトリから第1のディレクトリに復帰格納され、必要に応じて送信済みの撮像情報の外部装置への再度の送信が簡単且つスムーズに行なわれる。
【0013】
同様に前記目的を達成するために、請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明に対して、撮像情報の第2のディレクトリから第1のディレクトリへの復帰格納を選択設定する復帰格納選択切換手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
このような手段によると、請求項3記載の発明での作用に加えて、オペレータによって、復帰格納選択切換手段が必要時に選択され、撮像情報の第2のディレクトリから第1のディレクトリへの復帰格納が選択的に実行されるので、被写体の撮像動作と撮像情報の外部装置への送信動作とに基づいて、送信済み撮像情報の外部装置への再度送信の必要性が発生すると、必要な撮像情報が第2のディレクトリから第1のディレクトリに復帰格納され、外部装置にスムーズに再度送信される。
【0015】
同様に前記目的を達成するために、請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明に対して、第2のディレクトリに格納される撮像情報について、撮像情報表示手段による表示を禁止する表示禁止手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
このような手段によると、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明での作用に加えて、表示禁止手段によって、送信済みの撮像情報の表示が禁止されるので、オペレータによって、撮像情報表示手段により表示される撮像情報に基づいて、送信対象の撮像情報と送信済みの撮像情報とが適確に識別される。
【0017】
同様に前記目的を達成するために、請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明に対して、表示禁止手段の表示禁止を選択設定する表示禁止選択切換手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
【0018】
このような手段によると、請求項5記載の発明での作用に加えて、オペレータによって、表示禁止選択切換手段が必要時に選択され、第2のディレクトリに格納された撮像情報が、表示禁止選択切換手段の非選択時には、撮像情報表示手段によって表示されるので、送信済みの撮像情報を、必要に応じて表示し内容の確認が行なわれる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図5を参照して説明する。
図1は本実施の形態の全体構成を示すブロック図、図2は本実施の形態における撮像情報の送信対象ファイルへの格納状態の説明図、図3は図2の格納状態から送信済みディレクトリへの移動格納と新たな撮像情報の送信対象ファイルへの格納状態の説明図、図4は図3の格納状態から送信済み撮像情報の送信対象ファイルへの復帰格納状態の説明図、図5は本実施の形態の撮像情報の送信格納動作を示すフローチャートである。
【0020】
本実施の形態では、図1に示すように、ディジタルカメラ25には、必要に応じて、大容量記録媒体を備えたパーソナルコンピュータなどの外部装置23が、接続可能に構成されており、ディジタルカメラ25には、電子シャツタ機能を備え、被写体の光像を光電変換して撮像信号として出力するCCD(ChargeCoupled Device;電荷結合デバイス)1が配設され、CCD1の出力端子には撮像信号の雑音抑制を行なうCDS(Correlated Double Sampling Circuit;相関2重サンプリング回路)2が接続され、CDS2の出力端子には、雑音抑制された撮像信号を、例えば、NTSC信号のサブキャリア周波数の整数倍でAD変換を行なうAD変換回路3が接続されている。
そして、AD変換回路3の出力端子には、AD変換された撮像信号に対して、ガンマ処理と色分離処理を施して、輝度信号Y、色信号Cb、Crを作成するディジタル信号処理ユニット6が接続されている。
【0021】
一方、本実施の形態には、全体の動作を制御するCPU7が設けられ、CPU7には、図示はしないが圧縮・伸長処理部及び表示処理部が設けられており、このCPU7には、ディジタル信号処理ユニット6と、外部との通信のインタフェースを行なう通信インタフェース16とが接続され、通信インタフェース16には通信コネクタ17が接続されている。
さらに、CPU7には、CCD1、CDS2及びAD変換回路3にそれぞれ制御信号を供給する駆動制御部5、制御プログラムが格納されたROM13、制御動作時に各種の信号の書込・読出が行なわれるRAM12、及び外部装置のベース・クロックに同期してデータの授受が可能なSDRAM(Synchronous DRAM)で構成されるメモリ10、オペレータが各種の指令信号を入力する操作部20、及び制御動作時に各種のデータが表示される表示部21が接続されている。
また、本実施の形態には、バッテリー15の出力端子が接続され、装置各部にそれぞれ所定の直流電圧を供給するDC−DC変換回路14が設けられ、このDC−DC変換回路14の制御端子にCPU7が接続されている。
【0022】
そして、本実施の形態のメモリ10は、送信対象の撮像情報が格納される第1のディレクトリと、送信済みの撮像情報が格納される第2のディレクトリとが形成自在に構成され、CPU7には、送信済みの撮像情報を第2のディレクトリに移動格納する移動格納手段、第2のディレクトリに格納された撮像情報を第1のディレクトリに復帰格納する復帰格納手段、及び第2のディレクトリに格納される撮像情報の表示部21での表示を禁止する表示禁止手段が設けられている。
【0023】
このような構成の本実施の形態の被写体の撮影動作を説明する。
操作部20からの撮影指令信号に基づいて、被写体の撮影が開始されると、CPU7の指令によって、駆動制御部5が作動状態となり、CCD1に入射される被写体の光像は、駆動制御部5からの駆動信号によって、CCD1にマトリクス状に配列されているホトダイオードに入射され、電子シャツター動作によって、蓄積時間が制御された状態で蓄積される。
この電子シャッタ動作に基づき、被写体の光像は、CCD1によって光電変換されて撮像信号としてCCD1からCDS2に入力され、CDS2によって相関2重サンプリングによる低雑音化処理が行なわれ、低雑音化処理が施された撮像信号がAD変換回路3に入力され、NTSC信号のサブキャリア周波数の整数倍のサンプリング周波数でAD変換され、ディジタル信号処理ユニット6に入力される。
【0024】
このようにして、ディジタル信号処理ユニット6に入力される被写体の撮像信号は、CPU7の指令によって、先ず、CCD配列のままのRaw信号データとしてRAM12に格納される。
そして、CPU7の指令でRAM12から読み出されるRaw信号データは、ディジタル信号処理ユニット6によって、ガンマ処理と色信号分離の信号処理が施されことにより、輝度信号Y、色差信号Cb、Csが作成され、CPU7の指令によってNTSC信号に変換され、CPU7の表示処理部の制御によって、被写体の撮像表示信号が作成され、表示部21に被写体の撮像信号が表示される。
【0025】
一方、メモリ10は、図3に示すように、外部装置23への送信対象となる撮像データが格納される送信対象ディレクトリ27と、送信済みの撮像データが格納される送信済みディレクトリ29とが形成自在な構成となっていて、被写体の撮像データを格納する場合には、CPU7の指令によって、RAM12から読み出されるRaw信号データに、ガンマ処理と色分解処理の信号処理が施され、輝度信号Y、色差信号Cb、Csが作成され、さらに直交変換やハフマン符号化による圧縮処理が施され、このようにして圧縮処理された撮像信号データがメモリ10に形成される送信対象ディレクトリ27に格納される。
この場合、図2に示すように、外部装置23への送信対象となる撮像データファイルRIMG0001JPG、RIMG0002JPG、RIMG0003JPGは、メモリ10の送信対象ディレクトリ27に格納される。
【0026】
本実施の形態の撮像情報の送信格納動作を、図5のフローチャートに従って説明する。
図5のフローチャートのステップS1において、被写体の撮影が行なわれると、すでに説明したように、CPU7の指令によって、AD変換回路3から出力される撮像信号に対して、ガンマ処理と色分解処理の信号処理に基づき、輝度信号Y、色差信号Cb、Csが作成され、さらに直交変換やハフマン符号化による圧縮処理が施され、ステップS2に進んで、図2に示すように、圧縮処理された撮像信号データの送信対象ファイル26が、メモリ10に形成される送信対象ディレクトリ27に格納される。
【0027】
そして、ステップS3に進み、CPU7の指令によって、送信対象ディレクトリ27内の撮像データファイルRIMG0001JPG、RIMG0002JPG、RIMG0003JPGが、通信インタフェース16及び通信コネクタ17を介して、外部装置23に送信され大記憶容量記録媒体に格納される。 次いで、ステップS4で、外部装置23への撮像データファイルRIMG0001JPG、RIMG0002JPG、RIMG0003JPGの送信が完了したか否かが判定され、送信が完了したと判定されると、ステップS5に進み、メモリ10に送信済みディレクトリが存在するか否かの判定が行なわれる。
【0028】
そして、ステップS5でメモリ10に送信済みディレクトリ29が、図3に示すように存在すると判定されると、ステップS6に進んで、CPU7の指令によって、送信対象ディレクトリ27から、送信済みファイルRIMG0001JPG、RIMG0002JPG、RIMG0003JPGが、メモリ10の送信済みディレクトリ29に移動格納される。
一方、ステップS5で、メモリ10に送信済みディレクトリが存在しないと判定されると、ステップS7に進んで、CPU7の指令によって、メモリ10に送信済みディレクトリが作成され、ステップS6に進んで、作成された送信済みディレクトリに、送信対象ディレクトリ27から、送信済みファイルRIMG0001JPG、RIMG0002JPG、RIMG0003JPGが移動格納される。
【0029】
なお、その後に被写体の撮影が行なわれると、得られる撮像信号に基づいて、撮像データファイルRIMG0004JPG、RIMG0005JPGが作成されると、作成された送信対象ファイル26は、図3に示すように、メモリ10の送信対象ディレクトリ27に格納される。
そして、図3の状態から、すでに外部装置23に送信した撮像データファイルRIMG0001JPGを、再度外部装置23に送信する必要が生じた場合には、図4に示すように、CPU7の指令よって、送信済みディレクトリ29から、撮像データファイルRIMG0001JPGが、送信対象ディレクトリ27に復帰移動され格納される。
【0030】
また、本実施の形態では、CPU7の指令によって、メモリ10の送信済みディレクトリ29に格納されている送信済みファイル28の撮像データの表示部21への表示は禁止され、オペレータによって、表示部21の表示に基づき、現在メモリ10に格納されている送信対象の撮像データが適確に把握される。
【0031】
このように、本実施の形態によると、撮像画像データが格納されるメモリ10は、外部装置23への送信対象となる撮像データファイルが格納される送信対象ディレクトリ27と、送信済みの撮像データファイルが、送信対象ディレクトリ27から移動格納される送信済みディレクトリ29とが形成されるように構成され、 ディジタルカメラ25で撮影された被写体の撮像データは、CPU7の指 令によって、メモリ10の送信対象ディレクトリ27に格納され、外部装置23に送信された撮像データは、送信済みディレクトリ29に移動格納される。
このために、本実施の形態では、ファイル毎の固有コードの作成付与、ファイルの送信時の送信ファイルの固有コードと、外部装置の大容量記録媒体に記録格納されている全てのファイルの固有コードの比較による送信制御が不要で、簡単な構成且つ簡単な制御動作によって、カメラを小型化した状態で、メモリ10に被写体の撮像データを、外部装置23への重複誤送信を避けて適確に分類格納し、被写体の撮像データを、外部装置23での利用要求に迅速に対応自在な状態で管理格納することが可能になる。
【0032】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態を図6を参照して説明する。
図6は本実施の形態の撮像情報の送信格納動作を示すフローチャートである。
【0033】
本実施の形態では、図1を流用して説明すると、すでに説明した第1の実施の形態に対して、操作部20には、移動格納手段の作動を選択する移動格納選択設定手段、復帰格納手段の作動を選択する復帰格納選択設定手段、及び表示禁止手段の作動を選択する表示禁止選択設定手段が、オペレータの選択自在に配設されている。
本実施の形態のその他の部分の構成は、すでに説明した第1の実施の形態と同一なので重複する説明は行なわない。
【0034】
本実施の形態の撮像情報の送信格納動作を、図6のフローチャートに従って説明する。
図6のフローチャートのステップS11ないしS14の動作は、すでに説明した第1の実施の形態の動作を示す図5のステップS1ないしS4の動作とそれぞれ同一であり、図6のフローチャートのステップS16ないしS18の動作は、図5のステップS5ないしS7の動作とそれぞれ同一なので、これらについては重複する説明は行なわない。
【0035】
本実施の形態では、図6のフローチャートのステップS14からステップS15に進み、オペレータが操作部20で移動格納選択設定手段を選択操作することにより、外部装置23への送信を済ませた撮像データのメモリ10の送信対象ディレクトリ27から送信済みディレクトリ29への移動格納が選択設定されているか否かの判定が行なわれる。
そして、ステップS15で、移動格納の選択設定が行なわれていないと判定されるとそのまま処理を終了し、移動格納の選択設定が行なわれていると判定されると、ステップS16に進んで、、以下は第1の実施の形態の場合と同様の動作が行なわれ、図3を流用して説明すると、送信済みディレクトリ29に、送信対象ディレクトリ27から、送信済みファイルRIMG0001JPG、RIMG0002JPG、RIMG0003JPGが移動格納される。
【0036】
なお、フローチャートを示しての説明は行なわないが、オペレータが操作部から復帰格納手段の選択操作を行なった場合、或いはオペレータが操作部から表示禁止手段の選択操作を行なった場合にも、それぞれ対応する格納動作、或いは表示禁止動作が行なわれる。
また、本実施の形態の被写体の撮影を含むその他の動作は、すでに説明した第1の実施の形態でのそれぞれの動作と同一なので、重複する説明は行なわない。
【0037】
このように本実施の形態によると、すでに説明した第1の実施の形態で得られる効果に加えて、オペレータは、操作部から、例えば、移動格納選択切換手段の動作の選択を行なうことにより、外部装置23への送信を済ませた撮像データに対する移動格納を選択することができ、被写体の撮影動作と撮像データの外部装置23への送信動作とを、両動作の流れを勘案して計画的且つ効率的に選択実行することが可能になる。
【0038】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、被写体の撮像情報が格納される撮像情報格納手段と、撮像情報格納手段の格納情報を再生表示する撮像情報表示手段と、撮像情報格納手段に格納される撮像情報を外部装置に送信する撮像情報送信手段とを備えているが、撮像情報格納手段には、撮像情報送信手段による外部装置への送信の対象となる撮像情報が格納される第1のディレクトリと、送信済みの撮像情報が格納される第2のディレクトリとが設けられており、送信・格納制御手段の制御によって、第1のディレクトリに格納される撮像情報から選択された撮像情報が、撮像情報送信手段によって外部装置に送信され、送信済みの撮像情報が第2のディレクトリに移動格納されるので、簡単な構成でカメラを小型化した状態で、被写体の撮像情報を、撮像情報格納手段に、外部装置への重複誤送信を避けて適確に分類格納し、撮像情報を、外部装置での利用要求に迅速に対応自在に撮像情報格納手段に管理格納することが可能になる。
【0039】
請求項2記載の発明によると、請求項1記載の発明で得られる効果に加えて、オペレータによって、移動格納選択切換手段が必要時に選択され、外部装置への送信を済ませた撮像情報の第2のディレクトリへの移動格納が選択的に実行されるので、被写体の撮影動作と撮像情報の外部装置への送信動作との流れを勘案して、送信済みの撮像情報の第2のディレクトリへの移動格納を、計画的且つ効率的に選択実行することにより、被写体の撮影と撮像情報の管理とを能率的且つ効果的に実行することが可能になる。
【0040】
請求項3記載の発明によると、請求項1または請求項2記載の発明で得られる効果に加えて、復帰格納手段によって、第1のディレクトリから第2のディレクトリに移動格納した撮像情報を、第2のディレクトリから第1のディレクトリに復帰格納することにより、送信済みの撮像情報の外部装置への再度の送信を簡単且つスムーズに行なうことが可能になる。
【0041】
請求項4記載の発明によると、請求項3記載の発明で得られる効果に加えて、オペレータによって、復帰格納選択切換手段が必要時に選択され、撮像情報の第2のディレクトリから第1のディレクトリへの復帰格納が選択的に実行されるので、被写体の撮像動作と撮像情報の外部装置への送信動作とに基づいて、送信済み撮像情報の外部装置への再度送信の必要性が発生すると、必要な撮像情報が第2のディレクトリから第1のディレクトリに復帰格納され、外部装置にスムーズに再度送信することが可能になる。
【0042】
請求項5記載の発明によると、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明で得られる効果に加えて、表示禁止手段によって、送信済みの撮像情報の表示が禁止されるので、オペレータは、撮像情報表示手段により表示される撮像情報に基づいて、送信対象の撮像情報と送信済みの撮像情報とを、適確に識別することが可能になる。
【0043】
請求項6記載の発明によると、請求項5記載の発明で得られる効果に加えて、オペレータによって、表示禁止選択切換手段が必要時に選択され、第2のディレクトリに格納された撮像情報が、表示禁止選択切換手段の非選択時には、撮像情報表示手段によって表示されるので、送信済みの撮像情報を、必要に応じて表示し内容を確認することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態における撮像情報の送信対象ファイルへの格納状態の説明図である。
【図3】図2の格納状態から送信済みディレクトリへの移動格納と新たな撮像情報の送信対象ファイルへの格納状態の説明図である。
【図4】図3の格納状態から送信済み撮像情報の送信対象ファイルへの復帰格納状態の説明図である。
【図5】同実施の形態の撮像情報の送信格納動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の撮像情報の送信格納動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CCD
6 ディジタル信号処理ユニット
7 CPU
10 メモリ
20 操作部
21 表示部
23 外部装置
25 ディジタルカメラ
26 送信対象ファイル
27 送信対象ディレクトリ
28 送信済みファイル
29 送信済みディレクトリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影した撮像情報を大容量の記憶媒体を有する外部装置に送信する機能を備えたディジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタルカメラには、撮影した撮像情報を格納するメモリが内蔵されているが、メモリの容量には限度があるので、格納される撮像情報量が増加してくると、撮像情報を、例えばディジタルカメラに着脱自在なメモリカードに記録格納して管理することが必要になる。しかし、メモリカードの容量は2M〜8Mの範囲にあり、最大格納容量は、記録コマ数で言うと40枚から160枚位に制限され、格納される撮像情報量の増加に伴って、何枚ものメモリカードに格納することが必要になり、撮像情報の管理上では不便な面が生じる。
このために、通常は、ディジタルカメラで撮影した撮像情報を、ディジタルカメラに内蔵されるメモリに一時的に格納した後に、光磁気ディスク、CD−R、ハードディスクなどの大容量記録媒体を有するパーソナルコンピュータなどの外部装置に転送し、外部装置によって大容量記録媒体に記録格納する方法が利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ディジタルカメラで撮影した撮像情報を外部装置に送信して大容量記録媒体に格納する方式では、すでに外部装置に送信済みの撮像情報を、重複して外部装置に送信することは避けねばならず、また、すでに外部装置に送信し大容量記録媒体に格納された撮像情報を、画像編集して得た撮像情報を外部装置の第容量記録媒体に転送する場合に、画像編集前の元撮像情報が上書き消去されてしまうことも避けねばならない。
【0004】
このような撮像情報の送信格納を行なう画像記録システムが、特開平11−234615号公報に開示されており、開示に係る画像記録システムでは、ディジタルカメラで撮影される撮像画像データのファイル毎に、異なる固有コードを付与し、ファイルの外部装置への送信に際して、外部装置の大容量記録媒体に既に記録されているファイルの固有コードと、送信しようとするファイルの固有コードとを比較し、比較された固有コードが異なる場合にのみ、ディジタルカメラ側から外部装置にファイルを送信することにより重複送信を防止し、画像編集した撮像情報には、別途固有コードを付与することにより画像編集前の撮像情報の消去を防止している。
【0005】
しかし、前述の開示に係る画像記録システムでは、撮像ファイル毎及び画像編集が施されたファイル毎に固有コードを作成付与し、ファイルの送信に際して、送信しようとする固有コードと、外部装置の大容量記録媒体に記録格納されている全ての撮像情報データのファイルとを比較し、送信の制御をすることが必要で、全体の構成が複雑となり、制御動作も複雑となって、ディジタルカメラの小型化も阻止される。
【0006】
本発明は、前述したようなこの種のディジタルカメラの現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成とオペレータの判断がスムーズに導入される制御動作とに基づき、撮像情報の誤重複送信を避け、撮像情報の確実・適確な分類管理と全体の小型化が可能なディジタルカメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、撮像情報を格納する撮像情報格納手段と、該撮像情報格納手段の格納情報を再生表示する撮像情報表示手段と、前記撮像情報格納手段に格納される撮像情報を外部装置に送信する撮像情報送信手段とを備えたディジタルカメラであり、前記撮像情報格納手段には、送信対象となる撮像情報が格納される第1のディレクトリと、送信済みの撮像情報が格納される第2のディレクトリとが設けられ、前記第1のディレクトリに格納される撮像情報を前記外部装置に送信し、送信済みの撮像情報を前記第2のディレクトリに移動格納する送信・格納制御手段を有することを特徴とするものである。
【0008】
このような手段によると、撮像情報格納手段には、撮像情報送信手段による外部装置への送信の対象となる撮像情報が格納される第1のディレクトリと、送信済みの撮像情報が格納される第2のディレクトリとが設けられており、送信・格納制御手段の制御によって、第1のディレクトリに格納される撮像情報から選択された撮像情報が、撮像情報送信手段によって外部装置に送信され、送信済みの撮像情報が第2のディレクトリに移動格納されるので、簡単な構成でカメラを小型化した状態で、被写体の撮像情報を、撮像情報格納手段に、外部装置への重複誤送信を避けて適確に分類格納し、撮像情報が、外部装置での利用要求に迅速に対応自在に撮像情報格納手段に管理格納される。
【0009】
同様に前記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に対して、外部装置への送信を済ませた撮像情報への移動格納を、選択設定する移動格納選択切換手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
このような手段によると、請求項1記載の発明での作用に加えて、オペレータによって、移動格納選択切換手段が必要時に選択され、外部装置への送信を済ませた撮像情報の第2のディレクトリへの移動格納が選択的に実行されるので、被写体の撮影動作と撮像情報の外部装置への送信動作との流れを勘案して、送信済みの撮像情報の第2のディレクトリへの移動格納を、計画的且つ効率的に選択実行することにより、被写体の撮影と撮像情報の管理とが能率的且つ効果的に実行される。
【0011】
同様に前記目的を達成するために、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明に対して、第1のディレクトリから第2のディレクトリに移動格納した撮像情報を、前記第2のディレクトリから前記第1のディレクトリに復帰格納する復帰格納手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
このような手段によると、請求項1または請求項2記載の発明での作用に加えて、復帰格納手段によって、第1のディレクトリから第2のディレクトリに移動格納した撮像情報が、第2のディレクトリから第1のディレクトリに復帰格納され、必要に応じて送信済みの撮像情報の外部装置への再度の送信が簡単且つスムーズに行なわれる。
【0013】
同様に前記目的を達成するために、請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明に対して、撮像情報の第2のディレクトリから第1のディレクトリへの復帰格納を選択設定する復帰格納選択切換手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
このような手段によると、請求項3記載の発明での作用に加えて、オペレータによって、復帰格納選択切換手段が必要時に選択され、撮像情報の第2のディレクトリから第1のディレクトリへの復帰格納が選択的に実行されるので、被写体の撮像動作と撮像情報の外部装置への送信動作とに基づいて、送信済み撮像情報の外部装置への再度送信の必要性が発生すると、必要な撮像情報が第2のディレクトリから第1のディレクトリに復帰格納され、外部装置にスムーズに再度送信される。
【0015】
同様に前記目的を達成するために、請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明に対して、第2のディレクトリに格納される撮像情報について、撮像情報表示手段による表示を禁止する表示禁止手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
このような手段によると、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明での作用に加えて、表示禁止手段によって、送信済みの撮像情報の表示が禁止されるので、オペレータによって、撮像情報表示手段により表示される撮像情報に基づいて、送信対象の撮像情報と送信済みの撮像情報とが適確に識別される。
【0017】
同様に前記目的を達成するために、請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明に対して、表示禁止手段の表示禁止を選択設定する表示禁止選択切換手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
【0018】
このような手段によると、請求項5記載の発明での作用に加えて、オペレータによって、表示禁止選択切換手段が必要時に選択され、第2のディレクトリに格納された撮像情報が、表示禁止選択切換手段の非選択時には、撮像情報表示手段によって表示されるので、送信済みの撮像情報を、必要に応じて表示し内容の確認が行なわれる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図5を参照して説明する。
図1は本実施の形態の全体構成を示すブロック図、図2は本実施の形態における撮像情報の送信対象ファイルへの格納状態の説明図、図3は図2の格納状態から送信済みディレクトリへの移動格納と新たな撮像情報の送信対象ファイルへの格納状態の説明図、図4は図3の格納状態から送信済み撮像情報の送信対象ファイルへの復帰格納状態の説明図、図5は本実施の形態の撮像情報の送信格納動作を示すフローチャートである。
【0020】
本実施の形態では、図1に示すように、ディジタルカメラ25には、必要に応じて、大容量記録媒体を備えたパーソナルコンピュータなどの外部装置23が、接続可能に構成されており、ディジタルカメラ25には、電子シャツタ機能を備え、被写体の光像を光電変換して撮像信号として出力するCCD(ChargeCoupled Device;電荷結合デバイス)1が配設され、CCD1の出力端子には撮像信号の雑音抑制を行なうCDS(Correlated Double Sampling Circuit;相関2重サンプリング回路)2が接続され、CDS2の出力端子には、雑音抑制された撮像信号を、例えば、NTSC信号のサブキャリア周波数の整数倍でAD変換を行なうAD変換回路3が接続されている。
そして、AD変換回路3の出力端子には、AD変換された撮像信号に対して、ガンマ処理と色分離処理を施して、輝度信号Y、色信号Cb、Crを作成するディジタル信号処理ユニット6が接続されている。
【0021】
一方、本実施の形態には、全体の動作を制御するCPU7が設けられ、CPU7には、図示はしないが圧縮・伸長処理部及び表示処理部が設けられており、このCPU7には、ディジタル信号処理ユニット6と、外部との通信のインタフェースを行なう通信インタフェース16とが接続され、通信インタフェース16には通信コネクタ17が接続されている。
さらに、CPU7には、CCD1、CDS2及びAD変換回路3にそれぞれ制御信号を供給する駆動制御部5、制御プログラムが格納されたROM13、制御動作時に各種の信号の書込・読出が行なわれるRAM12、及び外部装置のベース・クロックに同期してデータの授受が可能なSDRAM(Synchronous DRAM)で構成されるメモリ10、オペレータが各種の指令信号を入力する操作部20、及び制御動作時に各種のデータが表示される表示部21が接続されている。
また、本実施の形態には、バッテリー15の出力端子が接続され、装置各部にそれぞれ所定の直流電圧を供給するDC−DC変換回路14が設けられ、このDC−DC変換回路14の制御端子にCPU7が接続されている。
【0022】
そして、本実施の形態のメモリ10は、送信対象の撮像情報が格納される第1のディレクトリと、送信済みの撮像情報が格納される第2のディレクトリとが形成自在に構成され、CPU7には、送信済みの撮像情報を第2のディレクトリに移動格納する移動格納手段、第2のディレクトリに格納された撮像情報を第1のディレクトリに復帰格納する復帰格納手段、及び第2のディレクトリに格納される撮像情報の表示部21での表示を禁止する表示禁止手段が設けられている。
【0023】
このような構成の本実施の形態の被写体の撮影動作を説明する。
操作部20からの撮影指令信号に基づいて、被写体の撮影が開始されると、CPU7の指令によって、駆動制御部5が作動状態となり、CCD1に入射される被写体の光像は、駆動制御部5からの駆動信号によって、CCD1にマトリクス状に配列されているホトダイオードに入射され、電子シャツター動作によって、蓄積時間が制御された状態で蓄積される。
この電子シャッタ動作に基づき、被写体の光像は、CCD1によって光電変換されて撮像信号としてCCD1からCDS2に入力され、CDS2によって相関2重サンプリングによる低雑音化処理が行なわれ、低雑音化処理が施された撮像信号がAD変換回路3に入力され、NTSC信号のサブキャリア周波数の整数倍のサンプリング周波数でAD変換され、ディジタル信号処理ユニット6に入力される。
【0024】
このようにして、ディジタル信号処理ユニット6に入力される被写体の撮像信号は、CPU7の指令によって、先ず、CCD配列のままのRaw信号データとしてRAM12に格納される。
そして、CPU7の指令でRAM12から読み出されるRaw信号データは、ディジタル信号処理ユニット6によって、ガンマ処理と色信号分離の信号処理が施されことにより、輝度信号Y、色差信号Cb、Csが作成され、CPU7の指令によってNTSC信号に変換され、CPU7の表示処理部の制御によって、被写体の撮像表示信号が作成され、表示部21に被写体の撮像信号が表示される。
【0025】
一方、メモリ10は、図3に示すように、外部装置23への送信対象となる撮像データが格納される送信対象ディレクトリ27と、送信済みの撮像データが格納される送信済みディレクトリ29とが形成自在な構成となっていて、被写体の撮像データを格納する場合には、CPU7の指令によって、RAM12から読み出されるRaw信号データに、ガンマ処理と色分解処理の信号処理が施され、輝度信号Y、色差信号Cb、Csが作成され、さらに直交変換やハフマン符号化による圧縮処理が施され、このようにして圧縮処理された撮像信号データがメモリ10に形成される送信対象ディレクトリ27に格納される。
この場合、図2に示すように、外部装置23への送信対象となる撮像データファイルRIMG0001JPG、RIMG0002JPG、RIMG0003JPGは、メモリ10の送信対象ディレクトリ27に格納される。
【0026】
本実施の形態の撮像情報の送信格納動作を、図5のフローチャートに従って説明する。
図5のフローチャートのステップS1において、被写体の撮影が行なわれると、すでに説明したように、CPU7の指令によって、AD変換回路3から出力される撮像信号に対して、ガンマ処理と色分解処理の信号処理に基づき、輝度信号Y、色差信号Cb、Csが作成され、さらに直交変換やハフマン符号化による圧縮処理が施され、ステップS2に進んで、図2に示すように、圧縮処理された撮像信号データの送信対象ファイル26が、メモリ10に形成される送信対象ディレクトリ27に格納される。
【0027】
そして、ステップS3に進み、CPU7の指令によって、送信対象ディレクトリ27内の撮像データファイルRIMG0001JPG、RIMG0002JPG、RIMG0003JPGが、通信インタフェース16及び通信コネクタ17を介して、外部装置23に送信され大記憶容量記録媒体に格納される。 次いで、ステップS4で、外部装置23への撮像データファイルRIMG0001JPG、RIMG0002JPG、RIMG0003JPGの送信が完了したか否かが判定され、送信が完了したと判定されると、ステップS5に進み、メモリ10に送信済みディレクトリが存在するか否かの判定が行なわれる。
【0028】
そして、ステップS5でメモリ10に送信済みディレクトリ29が、図3に示すように存在すると判定されると、ステップS6に進んで、CPU7の指令によって、送信対象ディレクトリ27から、送信済みファイルRIMG0001JPG、RIMG0002JPG、RIMG0003JPGが、メモリ10の送信済みディレクトリ29に移動格納される。
一方、ステップS5で、メモリ10に送信済みディレクトリが存在しないと判定されると、ステップS7に進んで、CPU7の指令によって、メモリ10に送信済みディレクトリが作成され、ステップS6に進んで、作成された送信済みディレクトリに、送信対象ディレクトリ27から、送信済みファイルRIMG0001JPG、RIMG0002JPG、RIMG0003JPGが移動格納される。
【0029】
なお、その後に被写体の撮影が行なわれると、得られる撮像信号に基づいて、撮像データファイルRIMG0004JPG、RIMG0005JPGが作成されると、作成された送信対象ファイル26は、図3に示すように、メモリ10の送信対象ディレクトリ27に格納される。
そして、図3の状態から、すでに外部装置23に送信した撮像データファイルRIMG0001JPGを、再度外部装置23に送信する必要が生じた場合には、図4に示すように、CPU7の指令よって、送信済みディレクトリ29から、撮像データファイルRIMG0001JPGが、送信対象ディレクトリ27に復帰移動され格納される。
【0030】
また、本実施の形態では、CPU7の指令によって、メモリ10の送信済みディレクトリ29に格納されている送信済みファイル28の撮像データの表示部21への表示は禁止され、オペレータによって、表示部21の表示に基づき、現在メモリ10に格納されている送信対象の撮像データが適確に把握される。
【0031】
このように、本実施の形態によると、撮像画像データが格納されるメモリ10は、外部装置23への送信対象となる撮像データファイルが格納される送信対象ディレクトリ27と、送信済みの撮像データファイルが、送信対象ディレクトリ27から移動格納される送信済みディレクトリ29とが形成されるように構成され、 ディジタルカメラ25で撮影された被写体の撮像データは、CPU7の指 令によって、メモリ10の送信対象ディレクトリ27に格納され、外部装置23に送信された撮像データは、送信済みディレクトリ29に移動格納される。
このために、本実施の形態では、ファイル毎の固有コードの作成付与、ファイルの送信時の送信ファイルの固有コードと、外部装置の大容量記録媒体に記録格納されている全てのファイルの固有コードの比較による送信制御が不要で、簡単な構成且つ簡単な制御動作によって、カメラを小型化した状態で、メモリ10に被写体の撮像データを、外部装置23への重複誤送信を避けて適確に分類格納し、被写体の撮像データを、外部装置23での利用要求に迅速に対応自在な状態で管理格納することが可能になる。
【0032】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態を図6を参照して説明する。
図6は本実施の形態の撮像情報の送信格納動作を示すフローチャートである。
【0033】
本実施の形態では、図1を流用して説明すると、すでに説明した第1の実施の形態に対して、操作部20には、移動格納手段の作動を選択する移動格納選択設定手段、復帰格納手段の作動を選択する復帰格納選択設定手段、及び表示禁止手段の作動を選択する表示禁止選択設定手段が、オペレータの選択自在に配設されている。
本実施の形態のその他の部分の構成は、すでに説明した第1の実施の形態と同一なので重複する説明は行なわない。
【0034】
本実施の形態の撮像情報の送信格納動作を、図6のフローチャートに従って説明する。
図6のフローチャートのステップS11ないしS14の動作は、すでに説明した第1の実施の形態の動作を示す図5のステップS1ないしS4の動作とそれぞれ同一であり、図6のフローチャートのステップS16ないしS18の動作は、図5のステップS5ないしS7の動作とそれぞれ同一なので、これらについては重複する説明は行なわない。
【0035】
本実施の形態では、図6のフローチャートのステップS14からステップS15に進み、オペレータが操作部20で移動格納選択設定手段を選択操作することにより、外部装置23への送信を済ませた撮像データのメモリ10の送信対象ディレクトリ27から送信済みディレクトリ29への移動格納が選択設定されているか否かの判定が行なわれる。
そして、ステップS15で、移動格納の選択設定が行なわれていないと判定されるとそのまま処理を終了し、移動格納の選択設定が行なわれていると判定されると、ステップS16に進んで、、以下は第1の実施の形態の場合と同様の動作が行なわれ、図3を流用して説明すると、送信済みディレクトリ29に、送信対象ディレクトリ27から、送信済みファイルRIMG0001JPG、RIMG0002JPG、RIMG0003JPGが移動格納される。
【0036】
なお、フローチャートを示しての説明は行なわないが、オペレータが操作部から復帰格納手段の選択操作を行なった場合、或いはオペレータが操作部から表示禁止手段の選択操作を行なった場合にも、それぞれ対応する格納動作、或いは表示禁止動作が行なわれる。
また、本実施の形態の被写体の撮影を含むその他の動作は、すでに説明した第1の実施の形態でのそれぞれの動作と同一なので、重複する説明は行なわない。
【0037】
このように本実施の形態によると、すでに説明した第1の実施の形態で得られる効果に加えて、オペレータは、操作部から、例えば、移動格納選択切換手段の動作の選択を行なうことにより、外部装置23への送信を済ませた撮像データに対する移動格納を選択することができ、被写体の撮影動作と撮像データの外部装置23への送信動作とを、両動作の流れを勘案して計画的且つ効率的に選択実行することが可能になる。
【0038】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、被写体の撮像情報が格納される撮像情報格納手段と、撮像情報格納手段の格納情報を再生表示する撮像情報表示手段と、撮像情報格納手段に格納される撮像情報を外部装置に送信する撮像情報送信手段とを備えているが、撮像情報格納手段には、撮像情報送信手段による外部装置への送信の対象となる撮像情報が格納される第1のディレクトリと、送信済みの撮像情報が格納される第2のディレクトリとが設けられており、送信・格納制御手段の制御によって、第1のディレクトリに格納される撮像情報から選択された撮像情報が、撮像情報送信手段によって外部装置に送信され、送信済みの撮像情報が第2のディレクトリに移動格納されるので、簡単な構成でカメラを小型化した状態で、被写体の撮像情報を、撮像情報格納手段に、外部装置への重複誤送信を避けて適確に分類格納し、撮像情報を、外部装置での利用要求に迅速に対応自在に撮像情報格納手段に管理格納することが可能になる。
【0039】
請求項2記載の発明によると、請求項1記載の発明で得られる効果に加えて、オペレータによって、移動格納選択切換手段が必要時に選択され、外部装置への送信を済ませた撮像情報の第2のディレクトリへの移動格納が選択的に実行されるので、被写体の撮影動作と撮像情報の外部装置への送信動作との流れを勘案して、送信済みの撮像情報の第2のディレクトリへの移動格納を、計画的且つ効率的に選択実行することにより、被写体の撮影と撮像情報の管理とを能率的且つ効果的に実行することが可能になる。
【0040】
請求項3記載の発明によると、請求項1または請求項2記載の発明で得られる効果に加えて、復帰格納手段によって、第1のディレクトリから第2のディレクトリに移動格納した撮像情報を、第2のディレクトリから第1のディレクトリに復帰格納することにより、送信済みの撮像情報の外部装置への再度の送信を簡単且つスムーズに行なうことが可能になる。
【0041】
請求項4記載の発明によると、請求項3記載の発明で得られる効果に加えて、オペレータによって、復帰格納選択切換手段が必要時に選択され、撮像情報の第2のディレクトリから第1のディレクトリへの復帰格納が選択的に実行されるので、被写体の撮像動作と撮像情報の外部装置への送信動作とに基づいて、送信済み撮像情報の外部装置への再度送信の必要性が発生すると、必要な撮像情報が第2のディレクトリから第1のディレクトリに復帰格納され、外部装置にスムーズに再度送信することが可能になる。
【0042】
請求項5記載の発明によると、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明で得られる効果に加えて、表示禁止手段によって、送信済みの撮像情報の表示が禁止されるので、オペレータは、撮像情報表示手段により表示される撮像情報に基づいて、送信対象の撮像情報と送信済みの撮像情報とを、適確に識別することが可能になる。
【0043】
請求項6記載の発明によると、請求項5記載の発明で得られる効果に加えて、オペレータによって、表示禁止選択切換手段が必要時に選択され、第2のディレクトリに格納された撮像情報が、表示禁止選択切換手段の非選択時には、撮像情報表示手段によって表示されるので、送信済みの撮像情報を、必要に応じて表示し内容を確認することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態における撮像情報の送信対象ファイルへの格納状態の説明図である。
【図3】図2の格納状態から送信済みディレクトリへの移動格納と新たな撮像情報の送信対象ファイルへの格納状態の説明図である。
【図4】図3の格納状態から送信済み撮像情報の送信対象ファイルへの復帰格納状態の説明図である。
【図5】同実施の形態の撮像情報の送信格納動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の撮像情報の送信格納動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CCD
6 ディジタル信号処理ユニット
7 CPU
10 メモリ
20 操作部
21 表示部
23 外部装置
25 ディジタルカメラ
26 送信対象ファイル
27 送信対象ディレクトリ
28 送信済みファイル
29 送信済みディレクトリ
Claims (6)
- 撮像情報を格納する撮像情報格納手段と、該撮像情報格納手段の格納情報を再生表示する撮像情報表示手段と、前記撮像情報格納手段に格納される撮像情報を外部装置に送信する撮像情報送信手段とを備えたディジタルカメラであり、
前記撮像情報格納手段には、送信対象となる撮像情報が格納される第1のディレクトリと、送信済みの撮像情報が格納される第2のディレクトリとが設けられ、
前記第1のディレクトリに格納される撮像情報を前記外部装置に送信し、送信済みの撮像情報を前記第2のディレクトリに移動格納する送信・格納制御手段
を有することを特徴とするディジタルカメラ。 - 請求項1記載のディジタルカメラに対して、
外部装置への送信を済ませた撮像情報への移動格納を、選択設定する移動格納選択切換手段がさらに設けられていることを特徴とするディジタルカメラ。 - 請求項1または請求項2記載のディジタルカメラに対して、第1のディレクトリから第2のディレクトリに移動格納した撮像情報を、前記第2のディレクトリから、前記第1のディレクトリに復帰格納する復帰格納手段がさらに設けられていることを特徴とするディジタルカメラ。
- 請求項3記載のディジタルカメラに対して、
撮像情報の第2のディレクトリから第1のディレクトリへの復帰格納を選択設定する復帰格納選択切換手段がさらに設けられていることを特徴とするディジタルカメラ。 - 請求項1ないし請求項4の何れかに記載のディジタルカメラに対して、
第2のディレクトリに格納される撮像情報について、撮像情報表示手段による表示を禁止する表示禁止手段がさらに設けられていることを特徴とするディジタルカメラ。 - 請求項5記載のディジタルカメラに対して、
表示禁止手段の表示禁止を選択設定する表示禁止選択切換手段がさらに設けられていることを特徴とするディジタルカメラ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008242919A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Japan Research Institute Ltd | メール誤送信防止システム、メール誤送信防止方法およびメール誤送信防止プログラム |
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