JP2004104641A - ディスプレイシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】高精細な表示を行うことができるディスプレイシステムを廉価に提供する。
【解決手段】表示システムは1次ディスプレイA、B、C(14、15、16)および2次ディスプレイ17からなり、1次ディスプレイの映像表示を2次ディスプレイに書き込んで表示する。映像情報は複数のサブ映像情報に分割して、一つずつ1次ディスプレイに表示し、これを2次ディスプレイの該当する領域に順次書き込んで、2次ディスプレイ上で全サブ映像表示を蓄積、合成することにより表示が完成する。これにより2次ディスプレイの解像度は、1次ディスプレイの解像度に分割数を掛けた値に向上する。2次ディスプレイは記憶作用のある光書き込み型パネルで構成するので、パネルには画素や駆動用ICや配線が不要であり、部品数が減って製造容易となる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は映像情報を表示するプロジェクタ用のディスプレイシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、映像情報を表示するための種々のシステムが開発されてきた。例えば、液晶を用いたディスプレイでは図12に示すものがあり、これは上下のガラス基板1、2にそれぞれ縞状の透明電極3、4を形成して、これら上下のガラス基板1、2の間に液晶5を挟み込んで周囲を封止したもので、上下の縞状の透明電極3、4が重なる部分が画素となり、画素群はマトリクスを構成している。表示品位のパラメータの一つである精細度は、この画素の数と画素間のピッチによって定まる。
【0003】
また、微細ミラー装置とでもいうべき素子があって、これは図2、図3に示すように、基板21上にアルミ箔などの小さなミラー22をマトリクス状に多数配置したもので、前記ミラー22の傾斜角度を一つずつ独立に制御することにより映像を表示する。市販品にテキサス・インスツルメンツ社のDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)という商品名のものがあるが、これを用いたディスプレイにおいても、ミラーの数が表示画像の解像度を決定する。
【0004】
画像表示は解像度が高いほど高品位となる。即ち前記液晶ディスプレイでは画素数が多いほど、また前記DMDによるディスプレイでは、ミラーの数が多いほど高品位の映像を表示することが可能となる。
【0005】
下記の特許文献1が投射型の液晶表示装置を開示しており、これはEL発光素子部と液晶シャッタ部を一体化した画像書き込み素子と、液晶層と光導電体層を挟持する光変調素子の双方を備えていて、前者の表示画像を書き込み光として後者に画像書き込みする構成であり、自発光型ディスプレイと光アドレス型ディスプレイを併有する点は本願発明に相通じるが、光変調素子に書き込まれる画像の解像度は画像書き込み素子の解像度と同等であるに止まり、本願発明のように両者の間で解像度が改善されるものではない。
【0006】
【特許文献1】
特開平4−156585号公報 (第1頁−第2頁、第1図−第7図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のディスプレイは、個々の画素やミラーをそれぞれ独立に電気信号で制御して表示を行うので、電気信号を印加するための駆動用ICが必要となる。このような表示方式(通常、電気アドレス方式と呼ばれる)では、表示品位を上げるために単位面積内の画素やミラーの数を増さねばならず、その結果、画素やミラーの面積が小さくなるとともに駆動用ICの数も増え、また信号出力も多くなって信号電極のピッチが細かくなるために、パネルとの接続等も技術上非常に困難となり、生産コストを上げる原因となっていた。そこで、本発明は、画素数が従来と同程度のディスプレイを用いて、製品コストを上げることなく表示品位を上げるディスプレイシステムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明では、以下の手段を用いる。
【0009】
映像情報を表示するために、1次、2次の少なくとも二つのディスプレイを用い、映像情報をまず1次ディスプレイに表示し、1次ディスプレイの表示映像を2次ディスプレイに投影してこれに書き込みし、2次ディスプレイ上の映像をスクリーン等に投影する。この時、一つの映像情報を一度に2次ディスプレイに書き込むのでなく、映像情報を複数のサブ映像情報に分割し、個々のサブ映像情報毎に上記の手順を行う。すなわち、まず最初のサブ映像情報を1次ディスプレイに表示して、これを2次ディスプレイに投影して書き込み後、次のサブ映像情報について同様のことを行う。これを分割されたサブ映像情報の数だけ繰り返して、最終的に、完成した映像情報を2次ディスプレイに表示させる。
【0010】
サブ映像情報は1次ディスプレイの全表示面を使って表示するが、2次ディスプレイにおいてはそれが占めるべき部分的な領域に投影する。従って、それぞれのサブ映像情報毎に2次ディスプレイ上の投影位置が異なり、同一箇所に複数のサブ映像情報が重ね書きされることはない。2次ディスプレイにはサブ映像情報が、順次、投影され蓄積されて、全サブ映像情報を書き込むことにより、2次ディスプレイ上の映像が完成する。
【0011】
上記の構成にて、光により書き込みを行う光書き込み型ディスプレイを2次ディスプレイに用いることにより、2次ディスプレイにはあらかじめ画素を形成しておく必要がなくなり、また駆動用のICも必要なくなる。従ってディスプレイの構成を非常に簡単にでき、生産コスト等を抑制できる。
【0012】
また、2次ディスプレイにはメモリー型液晶パネル(例えば強誘電性液晶)を用いることにより、特殊なメモリー素子等を用いることなく、複数個のサブ映像情報に分けて書き込まれた映像情報を液晶パネル自身で保持する。これによっても2次ディスプレイの構成が非常に単純になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はその構成図である。本実施形態の1次ディスプレイは、1次ディスプレイA、B、C(14、15、16)の三つのディスプレイ手段からなり、1次ディスプレイC(16)はサブ映像情報を表示し、1次ディスプレイA、B(14、15)は1次ディスプレイC(16)を照射する光の角度を制御する。17は最終的に映像を表示する2次ディスプレイである。
【0014】
さらに、1次ディスプレイに入射光を送り、1次ディスプレイを経由して2次ディスプレイ17に映像情報を書き込む書き込み光源11、2次ディスプレイ17の映像情報を読み出すための光を送る読み出し光源18、各光源からの光を平行光に変換するためのレンズ12とミラー13およびレンズ19、それにハーフミラー20でディスプレイシステムを構成する。
【0015】
三つの1次ディスプレイA、B、C(14、15、16)は、いずれも図2、図3に示すようなDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)で、図2は平面図、図3は正面図である。シリコン基板21上にCMOS−SRAMを形成し、その上に縦480個×横640個の微細なミラー22が支点23を用いて設けてあり、ミラー22は前記メモリのデータに応じて静電気力により図3に示すように二通りに傾斜して、反射光の角度を二つの方向のどちらかに振り向ける。全てのミラーは独立して角度を制御でき、応答速度は速くてフレーム時間20μsの映像表示に対応する。
【0016】
図1にて、1次ディスプレイC(16)は、その上の各ミラー22(図3)が、表示するサブ映像情報に応じた姿勢を取ることにより表示映像を形成する。また、1次ディスプレイA(14)と1次ディスプレイB(15)は、1次ディスプレイを照明する光の入射角度を制御して、1次ディスプレイC(16)の表示映像を2次ディスプレイ17の所定の領域に投影させるもので、1次ディスプレイA(14)は照明光の水平方向の入射角度(紙面に平行な方向)を制御し、1次ディスプレイB(15)は垂直方向の入射角度(紙面に垂直な方向)を制御する。
【0017】
図4は図1のディスプレイシステムの制御系のブロック図である。パソコン等による映像情報はまず映像情報分割回路31に入力され、この回路によって所定のサブ映像情報に分割される。一例として、本実施形態では図9に示すように四つのサブ映像情報(第1サブ映像情報〜第4サブ映像情報)に分割する。4分割されたサブ映像情報は映像情報制御回路32へ入力される。
【0018】
映像情報制御回路32からは角度制御回路33へ制御信号が伝達される。この回路は1次ディスプレイA(図1の14)およびB(図1の15)を操作して、これらのディスプレイからの出射光の角度を制御する。また映像情報制御回路32から出力される別の信号が、サブ映像表示回路34と映像表示回路35に入力される。サブ映像表示回路34は1次ディスプレイC(図1の16)を駆動してサブ映像を表示させる信号を出力し、映像表示回路35はこれに同期して2次ディスプレイ17(図1)を駆動する信号を出力する。
【0019】
図5は2次ディスプレイ17(図1)に用いる光書き込み型の強誘電性液晶パネルの概略断面図である。下側のガラス基板41b上には500オングストローム厚の透明電極42bを形成して、その上に、光導電層43として約5μmの厚みでa−Si:H膜を成膜し、さらにその膜上に読み出し光の反射膜として1μmの厚みの誘電ミラー44を積層し、その上に液晶の配向膜45bとしてSiO膜を600オングストロームの厚みで蒸着してある。
【0020】
また、上側のガラス基板41aには約500オングストローム厚の透明電極42aを形成し、その上に配向膜45aとして約600オングストローム厚のSiO膜を蒸着してある。この2枚のガラス基板41a、41b間のギャップを約1μmにして強誘電性液晶46を狭持し、シール材47で周囲を封止する。このような液晶セルの上面に偏光板48を重ねる。透明電極42a、42bはそれぞれガラス基板41a、41bの全面を覆う単一の電極であって、画素を構成しない。
【0021】
上記のような光アドレス型ディスプレイの動作原理を簡単に説明する。透明電極42a、42bに電圧が印加されていても、光電導層43が液晶セルの下方からの光で照射されてない場合には、光導電層43の抵抗値が高いために液晶層(46)には電圧がかからず、液晶はスイッチングしないが、下から光が照射されると、その部分の光電導層43の抵抗値が低くなり、透明電極42a、42bに印加されていた電圧が液晶層(46)にかかって液晶のスイッチングが行われる。こうして液晶セルの下方からの照射光によって強誘電性液晶46に書き込みを行い、逆に液晶セルの上方からの入射光によって表示情報を読み出す。遮光層である誘電ミラー44が書き込み側と読み出し側間の光の伝播を遮断する。
【0022】
図6に、強誘電性液晶パネルを用いた透過型ディスプレイの例を示して、強誘電性液晶で構成する表示装置の動作を説明する。この図の液晶セル53は、図5の液晶セル(偏光板48を含まない部分)から誘電ミラー44を省いて透過型にした構成である。それぞれの偏光軸51a、52aをほぼ直交させた(クロスニコル)2枚の偏光板51、52の間に、液晶セル53を配置してある。後述するように、強誘電性液晶は電圧の印加によって、第1の強誘電状態または第2の強誘電状態のどちらかの強誘電状態を取り、電圧の無印加時にはその状態を維持する。
【0023】
図6にて、矢印53aと53bがそれぞれの強誘電状態における強誘電性液晶の分子の長軸方向を表す。2枚の偏光板51、52の偏光軸51a、52aのどちらか一方と、二つの強誘電状態を表す矢印53a、53bのどちらか一方が平行になるように、液晶セル53を置く。図6では、偏光板52の偏光軸52aと、第2の強誘電状態における液晶分子長軸方向53bとを平行にしてある。
【0024】
図6のような構成の強誘電性液晶パネルでは、液晶分子長軸方向が偏光板の偏光軸の方向と一致する強誘電状態(ここでは第2の強誘電状態)を強誘電性液晶が取ると、光が透過せず強誘電性液晶パネルは黒表示(非透過状態)となる。一方、印加電圧の極性を変えれば、強誘電性液晶は偏光板の偏光軸と平行でない方の強誘電状態になり、強誘電性液晶分子が偏光軸に対してある角度を持って傾くので、光の透過が起きて白表示(透過状態)とすることができる。
【0025】
ここでは第2の強誘電状態を偏光板の偏光軸方向に一致させたが、第1の強誘電状態の分子長軸方向53aと偏光板52の偏光軸方向52aを一致させることもできる。その場合には第1の強誘電状態で黒表示(非透過状態)、第2の強誘電状態で白表示(透過状態)となる。強誘電性液晶パネルにはどちらの構成も使用できる。
【0026】
図7に、この強誘電性液晶パネルに三角波の電圧を印加した場合の光の透過率の変化を示す。強誘電液晶にある値以上の正極性の電圧を印加すると第1の強誘電状態を取り、図6のような構成では、強誘電性液晶パネルは光が透過する状態が得られ、逆にある値以上の負極性の電圧を印加すると、第2の強誘電状態を取り、光が遮断されて非透過状態となる。図7から明らかなように、強誘電性液晶には履歴現象があって、一旦どちらかの強誘電状態を取ると、印加電圧が0Vになっても強誘電状態に応じた透過率が維持される。すなわち外部からの電圧の供給がなくとも、一度書き込まれた表示状態を保持する記憶作用を持っている。
【0027】
図1の実施形態では、光書き込み型の2次ディスプレイ17に図5の強誘電性液晶パネルを用いるのであり、映像の書き込みには、対向する2枚のガラス基板41a、41bの透明電極42a、42bに図8のような100μsのパルス幅の4位相の矩形波を印加し、この波形に同期して、1次ディスプレイC(16)の表示情報が書き込み光として2次ディスプレイ(17)を照射する。前半の2位相では2次ディスプレイ17にパルス波高値±30Vを印加し、後半の2位相では±21Vを印加する。
【0028】
強誘電性液晶パネルの閾値は約±20Vであるが、前半の2位相ではこれを大幅に上回る電圧をかけるので、1次ディスプレイC(16)の表示映像からの書き込み光にかかわりなく、2次ディスプレイ17は、一旦、オフ(黒表示)になる。強誘電性液晶パネルの光導電層43(図5)は、光が照射された領域のみ抵抗値が下がるので、後半の2位相では、2次ディスプレイ17は、1次ディスプレイC(16)の表示映像に応じて光を当てられた部分だけが、液晶層の印加電圧が閾値20Vに達してオン(白表示)になる。
【0029】
図1の実施形態にて、2次ディスプレイ17に映像情報が表示されるまでの動作の流れを説明する。映像情報分割回路31(図4)により、映像情報は図9に示すように第1〜第4の四つのサブ映像情報に分割される。2次ディスプレイ17には順次このサブ映像情報が書き込まれて、全体の映像表示が完成する。
【0030】
図1の書き込み光源11には発光ダイオードを用いており、光源からの光はレンズ12、ミラー13を経て平行光線となり1次ディスプレイAを照射する。角度制御回路33(図4)によって1次ディスプレイA(14)、B(15)のミラー22(図2、図3)が制御され、書き込み光源11からの照射光を所望の角度で反射して1次ディスプレイC(16)に入射する。
【0031】
1次ディスプレイC(16)上のミラー22群はサブ映像情報回路34(図4)によって制御され、映像情報に従って整列していて、1次ディスプレイA(14)、B(15)からの入射光を映像情報で変調して、反射光を2次ディスプレイ17に投影する。この時、1次ディスプレイC(16)が表示しているのは全体の映像でなく部分的な第1サブ映像表示であって、図9に見るように2次ディスプレイ17の左上の領域に投影される。
【0032】
2次ディスプレイ17は映像表示回路35(図4)によって制御され、所定のタイミングで電圧が印加される。このタイミングに同期して、1次ディスプレイC(16)からの照射光(表示情報)が2次ディスプレイ17に照射される。2次ディスプレイ17は光が照射された部分の液晶層だけがスイッチングするために、1次ディスプレイC(16)の映像情報が2次ディスプレイ17に書き込まれる。
【0033】
2次ディスプレイ17を構成する強誘電性液晶パネルはメモリー性があるために、一度書き込まれた情報は次に光が照射されない限り表示状態が保存される。第1サブ映像情報が2次ディスプレイ17に書き込まれた後、次の第2サブ映像情報が1次ディスプレイC(16)に書き込まれ、1次ディスプレイA(14)およびB(15)で反射した書き込み光が1次ディスプレイC(16)を照射する。
【0034】
1次ディスプレイA(14)およびB(15)は角度制御回路33(図4)からの信号により、第1サブ映像情報の場合とは異なる角度で1次ディスプレイC(16)に向けて光を反射し、その結果、1次ディスプレイC(16)から2次ディスプレイ17への反射光(表示情報)も1回目とは角度が異なって、先に書き込まれた図9の第1サブ映像表示に重なることなく、その右隣に新たな表示として書き込まれる。
【0035】
第2サブ映像情報の書き込みが終了すると、同様にして今度は第3サブ映像情報が2次ディスプレイ17の第1サブ映像情報の下の領域に書き込まれ、次いで第4サブ映像情報が第3サブ映像情報の右隣に書き込まれる。前述のように、1次ディスプレイ群が2次ディスプレイ17を照射するのに同期して2次ディスプレイ17の強誘電性液晶パネルに印加する書き込み電圧は、図8の波形であるが、前半の2位相を使って表示を一旦リセットするのは第1サブ映像情報を書き込む際であって、第2サブ映像情報〜第4サブ映像情報の書き込み時には、後半の2位相の書き込み電圧だけを用いればよい。
【0036】
第1〜第4サブ映像情報が全て2次ディスプレイ17に書き込まれて映像表示が完成すると、図1の読み出し光源18からの読み出し光がレンズ19、ハーフミラー20を経て2次ディスプレイ17に照射され、表示映像である反射光がハーフミラー20を通過して図示してない右方のスクリーンに投影される。以上の説明から分かるように、2次ディスプレイ17の表示映像は1次ディスプレイC(16)が全面を使って表示するサブ映像の4フレームを含むのであり、2次ディスプレイ17は解像度が1次ディスプレイC(16)の4倍になって表示品位が大幅に向上する。
【0037】
次に、本発明の別の実施形態について説明する。図10がその構成図であり、図1の実施形態に関連する部分があるので、図1と対比しながら説明する。本実施形態では、図1に見られる書き込み光源11、レンズ12およびミラー13の光学系を廃止し、1次ディスプレイA、B、C(14、15、61)の配列を図1と違えてある。2次ディスプレイ17と読み出し光源18側の光学系については図1と同様である。
【0038】
図1の1次ディスプレイA、B、C(14、15、16)はいずれも図2、図3に示すようなMDM(マイクロ・デバイス・ミラー)であって、表示光を反射するミラー22群を有している。図10の本実施形態では、1次ディスプレイA、B(14、15)は同じくMDMであるが、1次ディスプレイC(61)にはDMDでなく自発光型の有機ELディスプレイを用いる。1次ディスプレイC(61)はサブ映像表示回路34(図4)の制御を受けて、映像情報を分割したサブ映像情報を表示する。
【0039】
1次ディスプレイA、B(14、15)は1次ディスプレイC(61)のサブ映像表示を反射して、強誘電性液晶パネルで構成した光書き込み型の2次ディスプレイ17に書き込み光として投影するが、角度制御回路33(図4)からの信号によって、1次ディスプレイA(14)は水平方向の反射角度を制御し、1次ディスプレイB(15)は垂直方向の反射角度を制御する。こうして1次ディスプレイC(61)のサブ映像表示は、重ならないよう領域をずらしながら、順次、2次ディスプレイ17に書き込まれて蓄積される。
【0040】
次に、本発明のさらに別の実施形態について説明する。図11がその構成図であり、1次ディスプレイA、B、C(14、15、62)の配置は先の図10の実施形態と同様であるが、サブ映像情報を表示する1次ディスプレイC(62)に、自発光型の有機ELディスプレイでなく透過型の液晶ディスプレイを用いる。1次ディスプレイC(62)はサブ映像表示回路34(図4)の制御を受けて、分割された映像情報であるサブ映像情報を表示する。
【0041】
書き込み光源11とレンズ12の光学系による照明光が1次ディスプレイ62を照射し、透過光を1次ディスプレイA、B(14、15)が反射して、光書き込み型の2次ディスプレイ17に映像情報を投影する。先の二つの実施形態と同様、1次ディスプレイA、B(14、15)は角度制御回路33(図4)の信号を受けて、1次ディスプレイA(14)は水平方向の反射角度を制御し、1次ディスプレイB(15)は垂直方向の反射角度を制御する。これにより1次ディスプレイC(62)のサブ映像情報が、順次、2次ディスプレイ17に書き込まれ蓄積される。
【0042】
前記の実施形態において、1次ディスプレイはA、B、Cの3個のディスプレイ手段からなるが系列としては1系列である。しかし1次ディスプレイを複数系列設けることも可能で、そうすれば複数のサブ映像情報を複数の1次ディスプレイに同時に表示し、2次ディスプレイの複数のサブ映像領域に同時に書き込むことができて、表示速度が上がる。
【0043】
【発明の効果】
映像情報を分割した複数のサブ映像情報を、1次ディスプレイを用いて、順次、2次ディスプレイに書き込んで蓄積することにより、最終的に映像情報を表示する2次ディスプレイの解像度は、1次ディスプレイの解像度に映像の分割数を掛けたものとなって、表示品位が大幅に向上する。また2次ディスプレイに光アドレス型の液晶ディスプレイを用いることにより、2次ディスプレイに多数の画素や配線を設けたり、多くの駆動用ICを実装したりする必要がなくなり、複雑な製造工程が不要になるとともに部品数が減って、製造コストが下がる。これにより高性能のディスプレイシステムが廉価に実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスプレイシステムの構成図である。
【図2】MDM(マイクロ・デバイス・ミラー)の概略平面図である。
【図3】MDMの概略正面図である。
【図4】本発明のディスプレイシステムの制御系のブロック図である。
【図5】本発明に用いる強誘電性液晶パネルの断面図である。
【図6】強誘電性液晶パネルと偏光板の関係を示す図である。
【図7】強誘電性液晶パネルの印加電圧と透過率の関係を示す図である。
【図8】本発明の2次ディスプレイに印加する電圧の波形図である。
【図9】映像情報をサブ映像情報に分割する状況の概念図である。
【図10】本発明のディスプレイシステムの別の実施形態の構成図である。
【図11】本発明のディスプレイシステムのさらに別の実施形態の構成図である。
【図12】液晶パネルの概略斜視図である。
【符号の説明】
1、2 ガラス基板
3、4 透明電極
5 液晶
11 書き込み光源
12、19 レンズ
13 ミラー
14 1次ディスプレイA
15 1次ディスプレイB
16 1次ディスプレイC
17 2次ディスプレイ
18 読み出し光源
20 ハーフミラー
21 基板
22 ミラー
23 支点
41a、41b ガラス基板
42a,42b 透明電極
43 光導電層
44 誘電ミラー
45a,45b 配向膜
46 強誘電性液晶
47 シール材
48、51、52 偏光板
53 液晶セル
61、62 1次ディスプレイC

Claims (7)

  1. 映像情報を表示するディスプレイシステムにおいて、
    1次ディスプレイ及び2次ディスプレイの少なくとも2組のディスプレイを設け、
    一つの映像情報を複数のサブ映像情報に分割し、このサブ映像情報を複数回に分けて1次ディスプレイに順次表示し、
    前記1次ディスプレイに表示したサブ映像情報を2次ディスプレイの該当する領域に順次投影して蓄積し、最終的に合成されて完成した映像情報を前記2次ディスプレイに表示することを特徴とするディスプレイシステム。
  2. 請求項1に記載のディスプレイシステムにおいて、
    2次ディスプレイは光によって情報の書き込みを行う、光書き込み型ディスプレイであることを特徴とするディスプレイシステム。
  3. 請求項1に記載のディスプレイシステムにおいて、
    2次ディスプレイはメモリー性を有する液晶ディスプレイであることを特徴とするディスプレイシステム。
  4. 請求項1に記載のディスプレイシステムにおいて、
    1次ディスプレイは少なくとも3個のディスプレイ手段からなり、うち1個は映像情報を受けて映像を表示し、他のディスプレイ手段は角度信号を受けて先の1個を照射する光の入射方向を制御するか、あるいは先の1個から出射される光の反射方向を制御することにより、2次ディスプレイ上での映像の投影位置を定めることを特徴とするディスプレイシステム。
  5. 請求項4に記載のディスプレイシステムにおいて、
    1次ディスプレイの複数のディスプレイ手段はいずれも微細ミラー装置であることを特徴とするディスプレイシステム。
  6. 請求項4に記載のディスプレイシステムにおいて、
    1次ディスプレイの複数のディスプレイ手段のうち映像を表示する1個は自発光型のELディスプレイであり、
    光の方向を制御する他のディスプレイ手段はいずれも微細ミラー装置であることを特徴とするディスプレイシステム。
  7. 請求項4に記載のディスプレイシステムにおいて、
    1次ディスプレイの複数のディスプレイ手段のうち映像を表示する1個は書き込み光源によって照明される透過型の液晶ディスプレイであり、
    光の方向を制御する他のディスプレイ手段はいずれも微細ミラー装置であることを特徴とするディスプレイシステム。
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