JP2004103533A - プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 - Google Patents

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Yasutaka Tsutsui
筒井 靖貴
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NEC Kagoshima Ltd
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NEC Kagoshima Ltd
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Abstract

【課題】従来のプラズマディスプレイパネルと比較して、部品点数の削減ひいては製造コストの低減を図る。
【解決手段】表示側の第一基板10と対向して配置され、第一基板とともにプラズマディスプレイパネル50を構成する背面側の基板20において、データ電極24を、隔壁24をなす材料のサンドブラスト耐性よりも高いサンドブラスト耐性を有する材料で形成し、ガラス基板21上にグレーズ層を形成することを不要にする。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネル(PDP)及びその製造方法に関し、特に、表示側の基板と対向して配置され、この表示側基板とともにプラズマディスプレイパネルを構成する背面側基板及びその製造方法並びにそのような背面側基板上に隔壁を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラープラズマディスプレイは、気体放電により発生した紫外線により、放電セル内面に塗布された赤、緑及び青に発光する蛍光体を励起させ、三原色発光を得ることにより、カラー表示を実現するものである。
【0003】
これまでに種々のカラープラズマディスプレイが提案されている(例えば、特許文献1(特開平2001−43804号)及び特許文献2(特開平10−125228号)参照)。
【0004】
図6は、従来のカラープラズマディスプレイのAC面放電型のパネル構造の一例として、特開平2001−43804号に記載されているパネル構造を示す斜視図である。図7は図6のA−A線における断面図、図8は後述する第二基板120を上方から見たときの平面図である。
【0005】
このカラープラズマディスプレイ100は表示側の第一基板110と、第一基板110と対向して配置された第二基板120とからなる。
【0006】
第一基板110は、第一ガラス基板111と、第一ガラス基板111上において相互に平行に形成された複数のライン状の面放電電極112と、第一ガラス基板111及び面放電電極112を覆って形成された透明グレーズ層113と、透明グレーズ層113上に形成されたブラックマトリクス114と、から構成されている。
【0007】
面放電電極112は金属のバス電極が積層された透明導電膜からなる。
【0008】
透明グレーズ層113の表面には酸化マグネシウム膜が付着している。
【0009】
ブラックマトリクス114は格子状に形成されており、各格子が一つの画素を画定している。
【0010】
第二基板120は、第二ガラス基板121と、第二ガラス基板121上において相互に隔置して形成された複数のデータ電極122と、第二ガラス基板121及びデータ電極122を覆って形成されたグレーズ層123と、グレーズ層123上においてデータ電極122の間に形成された複数のストライプ状の白色の隔壁124と、相互に隣接する隔壁124の間においてグレーズ層123及び隔壁124の側面を覆って形成された白色微粒子からなる無機材料層125(図6参照)と、無機材料層125を覆って形成された蛍光体層126と、から構成されている。
【0011】
蛍光体層126は放電セルを形成する隔壁124の側面及びグレーズ層123の表面に形成されており、赤、緑及び青の各蛍光体が順に塗り分けられている。
【0012】
第一基板110と第二基板120との間には放電ガスが封入される。
【0013】
なお、複数のデータ電極122のうち、両端に位置するデータ電極122は端子部122Aを構成している。さらに、データ電極122が占める領域が画像の表示領域を形成している。
【0014】
走査電極(図示せず)には走査パルスが順次印加され、それに同期して選択されたデータ電極122にデータパルスが印加される。
【0015】
このような走査がパネルの全面にわたって行われた後、パネル全面で維持放電を行い、カラー発光が得られる。
【0016】
このような動作を、60分の1秒のフィールド期間内に、ディジタル化された階調データに対応した所定の発光回数を有する複数のサブフィールドで行い、例えば、カラーテレビなどの表示が行われる。
【0017】
【特許文献1】
特開2001−43804号公報(第4−7頁、図1)
【0018】
【特許文献2】
特開平10−125228号公報(第3−4頁、図1)
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上述のカラープラズマディスプレイパネルにおいては、製造コストの低減が重要な課題の一つとなっている。
【0020】
この課題を達成するために、プラズマディスプレイパネルを構成する各部品の使用材料の量の低減、占有面積の低減、膜厚の低減などが行われている。
【0021】
しかしながら、これらの方法では材料費の低減は可能ではあるが、根本的な解決にはなり得ない。上述の課題を達成するためには、部品点数の削減あるいは製造工程の単純化を図ることが必要である。特に、製造工程を一つ減らすことができれば、その工程に必要な装置、副資材、人件費、維持費を削減することが可能になり、製造コストの大幅な低減を図ることができる。
【0022】
さらに、上述のプラズマディスプレイパネルにおいては、製造コストの低減に加えて、パネル点灯時における電圧特性の不均一を解決することが重要な課題の一つとなっている。
【0023】
電圧不均一の大きな原因の一つとして、データ電極122が占める領域としての表示領域における隔壁124の高さの不均一がある。
【0024】
以下、表示領域における隔壁124の高さに不均一が生じる原因を説明する。
【0025】
図9は、従来のプラズマディスプレイパネルにおける隔壁124の形成方法の各過程を示す断面図である。
【0026】
先ず、図9(A)に示すように、ガラス基板121上にデータ電極122を形成する。複数のデータ電極122のうちの両端に位置するデータ電極が端子部122Aを形成する。
【0027】
次いで、図9(B)に示すように、端子部122Aを除くデータ電極122が覆われるようにして隔壁材料127が塗布される。
【0028】
次いで、隔壁材料127が乾燥した後、図9(C)に示すように、隔壁材料127上に感光性ドライフィルム128を形成する。この感光性ドライフィルム128の形成と同時に、端子部122Aを覆って端子部保護用感光性ドライフィルム128Aが形成される。
【0029】
次いで、ガラスマスクなどを介して感光性ドライフィルム128を所定のパターンの下で露光した後、時間を置き、ガラス基板121を冷却させる。
【0030】
次いで、露光した感光性ドライフィルム128をアルカリ現像液などで現像し、リンスした後、例えば、サンドブラスト法などを用い、図9(D)に示すように、隔壁124を形成する。
【0031】
図9(C)に示すように、隔壁材料127の乾燥時において、隔壁材料127の乾燥に伴って隔壁材料127内に生じる引張応力により、隔壁材料127の両端のエッジが盛り上がるという現象が生じる。
【0032】
隔壁材料127にサンドブラストを施す際、端子部122Aをサンドブラストから保護するため、端子部122Aは端子部保護用感光性ドライフィルム128Aで覆われている。
【0033】
しかしながら、逆に、端子部保護用感光性ドライフィルム128Aによって、隔壁材料127を塗布する領域が限定されてしまい、隔壁124の両端の盛り上がった部分を表示領域内で使用せざるを得なかった。
【0034】
上記の原因により、隔壁124の高さが不均一となるために、パネル点灯時における電圧特性に不均一が生じていた。
【0035】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、従来のプラズマディスプレイパネルと比較して、部品点数の削減ひいては製造コストの低減を図ることができるとともに、隔壁の高さの不均一を解消し、ひいては、パネル点灯時における電圧特性の不均一を解消することを可能にするプラズマディスプレイパネル及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、表示側の第一基板と、この第一基板と対向して配置された第二基板とからなるプラズマディスプレイパネルであって、前記第一基板は、第一透明基板と、前記第一透明基板上において前記第二基板に対向して形成された面放電電極と、前記第一透明基板及び前記面放電電極を覆って形成されたグレーズ層と、前記グレーズ層上に形成されたブラックマトリクスと、からなり、前記第二基板は、第二透明基板と、前記第二透明基板上において相互に隔置して形成された複数のデータ電極と、前記第二透明基板上において前記データ電極の間に形成された複数の隔壁と、相互に隣接する前記隔壁の間において前記第二透明基板及び前記データ電極を覆って形成された蛍光体層と、からなり、前記データ電極は前記隔壁をなす材料のサンドブラスト耐性と同一の、または、それよりも高いサンドブラスト耐性を有する材料からなるプラズマディスプレイパネルを提供する。
【0037】
従来のカラープラズマディスプレイ100は、図6及び図7に示したように、第二ガラス基板121と隔壁124との間にグレーズ層123が形成されていた。
【0038】
仮に、グレーズ層123がない状態で隔壁124の形成のためのサンドブラストを行うと、データ電極122が剥がれてしまうという不具合が発生する。このため、従来のカラープラズマディスプレイ100においては、第二基板120におけるグレーズ層123を除去することは不可能であった。
【0039】
これに対して、本発明に係るプラズマディスプレイにおいては、第二ガラス基板121に相当する第二透明基板と隔壁との間にはグレーズ層123に相当する層は形成されていない。グレーズ層123を削除したことに代えて、本発明に係るプラズマディスプレイにおいては、データ電極を構成する材料として、隔壁を構成する材料の耐サンドブラスト性と同一の、または、それよりも高い耐サンドブラスト性を有する材料を用いる。すなわち、本発明に係るプラズマディスプレイにおいては、従来はグレーズ層123に持たせていた耐サンドブラスト性能をデータ電極122に持たせることとした。これにより、グレーズ層123を削除することができ、プラズマディスプレイパネルにおける部品点数の削減ひいては製造コストの低減を図ることができる。
【0040】
例えば、前記データ電極はサンドブラスト研磨剤よりも粒径が小さい材料から形成することができる。
【0041】
さらに、本発明は、表示側の第一基板と対向して配置され、前記第一基板とともにプラズマディスプレイパネルを構成する背面側の基板であって、前記基板は、透明基板と、前記透明基板上において相互に隔置して形成された複数のデータ電極と、前記透明基板上において前記データ電極の間に形成された複数の隔壁と、相互に隣接する前記隔壁の間において前記透明基板及び前記データ電極を覆って形成された蛍光体層と、からなり、前記データ電極は前記隔壁をなす材料のサンドブラスト耐性と同一の、または、それよりも高いサンドブラスト耐性を有する材料からなる基板を提供する。
【0042】
例えば、前記データ電極はサンドブラスト研磨剤よりも粒径が小さい材料から形成することができる。
【0043】
本発明は、さらに、表示側の第一基板と対向して配置され、前記第一基板とともにプラズマディスプレイパネルを構成する背面側の基板の製造方法であって、透明基板上において相互に隔置した状態で複数のデータ電極を形成する第一の過程と、前記透明基板上において前記データ電極の間に隔壁を形成する第二の過程と、相互に隣接する前記隔壁の間において前記透明基板及び前記データ電極を覆って蛍光体層を形成する第三の過程と、を備え、前記第一の過程において、前記データ電極は前記隔壁をなす材料のサンドブラスト耐性と同一の、または、それよりも高いサンドブラスト耐性を有する材料から形成されるものであるプラズマディスプレイパネルの背面側基板の製造方法を提供する。
【0044】
前記第一の過程において、前記データ電極は、例えば、サンドブラスト研磨剤よりも粒径が小さい材料から形成される。
【0045】
さらに、本発明は、表示側の第一基板と対向して配置され、前記第一基板とともにプラズマディスプレイパネルを構成する背面側の基板の製造方法であって、透明基板上において相互に隔置した状態で複数のデータ電極を形成する第一の過程と、前記データ電極を覆い、かつ、前記データ電極の周囲に隔壁材料を塗布する第二の過程と、前記隔壁材料をパターニングし、前記透明基板上において前記データ電極の間に隔壁を形成する第三の過程と、相互に隣接する前記隔壁の間において前記透明基板及び前記データ電極を覆って蛍光体層を形成する第四の過程と、を備え、前記第一の過程において、前記データ電極は前記隔壁材料のサンドブラスト耐性と同一の、または、それよりも高いサンドブラスト耐性を有する材料から形成されるものであるプラズマディスプレイパネルの背面側基板の製造方法を提供する。
【0046】
前記第二の過程において、前記データ電極の周囲の少なくとも15mmの領域に前記隔壁材料を塗布することが好ましい。
【0047】
さらに、本発明は、表示側の第一基板と対向して配置され、前記第一基板とともにプラズマディスプレイパネルを構成する背面側の基板であって、既に相互に隔置した状態で複数のデータ電極がその表面上に形成されている背面側の基板上に隔壁を形成する方法において、前記データ電極を覆い、かつ、前記データ電極の周囲に隔壁材料を塗布する第一の過程と、前記基板上において前記データ電極の間に隔壁が形成されるように前記隔壁材料をパターニングする第二の過程と、を備え、前記第一の過程において、前記データ電極は前記隔壁材料のサンドブラスト耐性と同一の、または、それよりも高いサンドブラスト耐性を有する材料から形成されるものであるプラズマディスプレイパネルの背面側の基板上に隔壁を形成する方法を提供する。
【0048】
前記第一の過程において、前記データ電極及び前記端子部の周囲の少なくとも15mmの領域に前記隔壁材料を塗布することが好ましい。
【0049】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係るカラープラズマディスプレイの構造を示す斜視図である。図2は図1のB−B線における断面図であり、図3は本実施形態に係るカラープラズマディスプレイの構成要素である第二基板20を上方から見たときの平面図である。
【0050】
本実施形態に係るカラープラズマディスプレイ50は表示側の第一基板10と、第一基板10と対向して配置された第二基板20とからなる。
【0051】
第一基板10は、第一ガラス基板11と、第一ガラス基板11上において相互に平行に形成された複数のライン状の面放電電極12と、第一ガラス基板11及び面放電電極12を覆って形成された透明グレーズ層13と、透明グレーズ層13上に形成されたブラックマトリクス14と、から構成されている。
【0052】
面放電電極12は金属のバス電極が積層された透明導電膜からなり、また、透明グレーズ層13の表面には酸化マグネシウム膜が付着している。
【0053】
ブラックマトリクス14は格子状に形成されており、各格子が一つの画素を画定している。
【0054】
第二基板20は、第二ガラス基板21と、第二ガラス基板21上において相互に隔置して形成された複数のデータ電極22と、第二ガラス基板21上においてデータ電極22の間に形成された複数のストライプ状の白色の隔壁24と、相互に隣接する隔壁24の間において第二ガラス基板21の表面、データ電極22及び隔壁24の側面を覆って形成された白色微粒子からなる無機材料層25と、無機材料層25を覆って形成された蛍光体層26と、から構成されている。
【0055】
蛍光体層26は赤、緑及び青の各蛍光体が順に塗り分けられており、第一基板10と第二基板20との間には放電ガスが封入される。
【0056】
データ電極22は隔壁24をなす材料のサンドブラスト耐性と同一のサンドブラスト耐性または隔壁24をなす材料のサンドブラスト耐性よりも高いサンドブラスト耐性を有する材料から形成されている。具体的には、データ電極22は、隔壁24の形成の際に実施されるサンドブラストにおいて用いられるサンドブラスト研磨剤よりも粒径が小さい材料から形成されている。
【0057】
なお、複数のデータ電極22のうち、両端に位置するデータ電極22は端子部22Aを構成している。さらに、データ電極22が占める領域が画像の表示領域を形成している。
【0058】
本実施形態に係るカラープラズマディスプレイ50の駆動方法は、図6乃至図8に示した従来のカラープラズマディスプレイ100の駆動方法と同じである。
【0059】
従来のカラープラズマディスプレイ100においては、図6及び図7に示したように、第二ガラス基板121と隔壁124との間にグレーズ層123が形成されていた。
【0060】
これに対して、本実施形態に係るカラープラズマディスプレイ50においては、第二ガラス基板21と隔壁24との間にはグレーズ層123に相当する層は形成されていない。グレーズ層123を削除したことに代えて、本実施形態に係るカラープラズマディスプレイ50においては、データ電極22を構成する材料として、隔壁24を構成する材料の耐サンドブラスト性と同一の、または、それよりも高い耐サンドブラスト性を有する材料を用いている。すなわち、本実施形態に係るカラープラズマディスプレイ50においては、従来はグレーズ層123に持たせていた耐サンドブラスト性能をデータ電極22に持たせることとしている。これにより、グレーズ層123を削除することができ、プラズマディスプレイパネルにおける部品点数の削減ひいては製造コストの低減を図ることができる。
【0061】
図4は、本実施形態に係るカラープラズマディスプレイ50の製造方法における各過程を示す断面図である。以下、図4を参照して、本実施形態に係るカラープラズマディスプレイ50の製造方法を説明する。
【0062】
先ず、図4(A)に示したガラス基板21上に、感光性電極材料、例えば、ここでは、サンドブラスト研磨剤より粒径が細かい銀粒子を主成分とする感光性銀電極材料を塗布し、乾燥する。
【0063】
次いで、この感光性銀電極材料を所定のパターンに露光した後、アルカリ現像液で現像し、さらに、リンスし、図4(B)に示すように、データ電極配線22(端子部22Aを含む)を形成する。
【0064】
このようにして形成されたデータ電極配線22をガラス基板21上に固定するために、ガラス基板21を焼成し、データ電極配線22のパターンをガラス基板上に焼き固める。
【0065】
次いで、ガラス基板21に隔壁形成用ペーストを塗布し、乾燥させた後、隔壁形成用ペースト上に感光性ドライフィルムをラミネートする(この点については後に詳述する)。ガラスマスクなどを介して感光性ドライフィルムを所定のパターンの下で露光した後、時間を置き、ガラス基板21を冷却させる。
【0066】
ここで、隔壁形成用ペーストは隔壁24をなす材料のサンドブラスト耐性よりも高いサンドブラスト耐性を有している。あるいは、隔壁形成用ペーストとして、隔壁24をなす材料のサンドブラスト耐性と同一のサンドブラスト耐性を有している隔壁形成用ペーストを用いることもできる。
【0067】
具体的には、隔壁形成用ペーストは、隔壁24の形成の際に実施されるサンドブラストにおいて用いられるサンドブラスト研磨剤よりも粒径が小さい材料からなる。
【0068】
次いで、露光した感光性ドライフィルムをアルカリ現像液などで現像し、リンスした後、例えば、サンドブラスト法などを用い、図4(C)に示すように、隔壁24を形成する。
【0069】
隔壁24が形成された後、図4(D)に示すように、ガラス基板21に白色の無機材料微粒子を主成分とするペーストを隔壁24の全側面に塗布し、乾燥させる。
【0070】
次いで、各色蛍光体を順次塗布し、乾燥させた後、焼成する。これにより、隔壁24が焼き固められるとともに、白色無機材料及び蛍光体が焼き固められ、無機材料層25及び蛍光体層26が形成される。
【0071】
以上の各過程を経て、図4(E)に示すように、本実施形態に係るカラープラズマディスプレイ50が形成される。
【0072】
図5は、本実施形態に係るカラープラズマディスプレイ50における隔壁24の形成方法の各過程を示す断面図である。以下、図5を参照して、本実施形態における隔壁24の形成方法を説明する。
【0073】
先ず、図5(A)に示すように、ガラス基板21上にはデータ電極配線22(端子部22Aを含む)が形成されているものとする(図4(B)参照)。
【0074】
次いで、ガラス基板21に隔壁形成用ペースト27を塗布する。この際、図5(B)に示すように、隔壁形成用ペースト27は、データ電極配線22により画定されている表示領域を完全に覆い、かつ、表示領域から前後左右に15mm以上拡張した領域を覆うように塗布される。
【0075】
ここで、前述のように、隔壁形成用ペースト27は隔壁24をなす材料のサンドブラスト耐性よりも高いサンドブラスト耐性を有している。
【0076】
具体的には、隔壁形成用ペースト27は、隔壁24の形成の際に実施されるサンドブラストにおいて用いられるサンドブラスト研磨剤よりも粒径が小さい材料からなる。
【0077】
次いで、隔壁形成用ペースト27を乾燥させた後、図5(C)に示すように、隔壁形成用ペースト27上に感光性ドライフィルム28をラミネートする。
【0078】
次いで、ガラスマスクなどを介して感光性ドライフィルム28を所定のパターンの下で露光した後、時間を置き、ガラス基板21を冷却させる。
【0079】
次いで、露光した感光性ドライフィルム28をアルカリ現像液などで現像し、リンスした後、例えば、サンドブラスト法などを用い、図5(D)に示すように、隔壁24を形成する。
【0080】
図9に示した従来の隔壁形成方法においては、隔壁形成用ペースト127は端子部122A上には塗布されず、また、感光性ドライフィルム128のラミネート時に端子部122A上には端子保護用感光性ドライフィルム128Aが用いられる。
【0081】
これに対して、上述の図5に示した方法においては、隔壁形成用ペースト27は端子部22A上にも塗布され、感光性ドライフィルム28のラミネート時においても端子保護用感光性ドライフィルム128Aに相当するドライフィルムは用いられない。
【0082】
これは、データ電極22の材料として、隔壁24をなす材料のサンドブラスト耐性よりも高いサンドブラスト耐性を有する材料を用いたために可能となったことである。
【0083】
すなわち、図5に示した隔壁24の形成方法によれば、感光性ドライフィルム27のラミネート時における端子保護用感光性ドライフィルムを削除することができ、ひいては、隔壁形成用ペースト27の塗布領域を拡大させることができる。その結果、隔壁24の盛り上がった部分は表示領域の外側に出現することになり、隔壁24の盛り上がった部分を表示領域の一部として使用する必要がなくなる。これにより、隔壁24の高さが均一になり、その結果として、パネル点灯時の電圧特性を均一にすることができる。
【0084】
本実施形態においては、隔壁形成用ペースト27としては、隔壁24をなす材料のサンドブラスト耐性よりも高いサンドブラスト耐性を有しているペーストが用いられているが、隔壁24をなす材料のサンドブラスト耐性と同一のサンドブラスト耐性を有しているペーストを用いることも可能である。
【0085】
さらに、本実施形態においては、図5(B)に示したように、端子部22Aは隔壁形成用ペースト27に覆われているが、端子部22Aは必ずしも隔壁形成用ペースト27に覆われている必要はない。隔壁形成用ペースト27は少なくとも全てのデータ電極22を覆うように形成すれば十分である。
【0086】
【発明の効果】
従来のカラープラズマディスプレイ100は、図6及び図7に示したように、第二ガラス基板121と隔壁124との間にグレーズ層123が形成されていた。
【0087】
仮に、グレーズ層123がない状態で隔壁124の形成のためのサンドブラストを行うと、データ電極122が剥がれてしまうという不具合が発生する。このため、従来のカラープラズマディスプレイ100においては、第二基板120におけるグレーズ層123を除去することは不可能であった。
【0088】
これに対して、本発明に係るプラズマディスプレイにおいては、第二ガラス基板121に相当する第二透明基板と隔壁との間にはグレーズ層123に相当する層は形成されない。グレーズ層123を削除したことに代えて、本発明に係るプラズマディスプレイにおいては、データ電極を構成する材料として、隔壁を構成する材料の耐サンドブラスト性と同一の、あるいは、それよりも高い耐サンドブラスト性を有する材料を用いる。すなわち、本発明に係るプラズマディスプレイにおいては、従来はグレーズ層123に持たせていた耐サンドブラスト性能をデータ電極122に持たせることとした。これにより、グレーズ層123を削除することができ、プラズマディスプレイパネルにおける部品点数の削減ひいては製造コストの低減を図ることができる。
【0089】
さらに、本発明によれば、隔壁形成用ペーストは、データ電極配線により画定されている表示領域を完全に覆い、かつ、表示領域よりも拡張した領域を覆うように塗布される。このように、隔壁形成用ペーストの塗布領域を拡大させることにより、隔壁の盛り上がった部分を表示領域に使用する必要がなくなる。これにより、隔壁の高さが均一になり、その結果として、パネル点灯時の電圧特性を均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラープラズマディスプレイの斜視図である。
【図2】図1のB−B線における断面図である。
【図3】本実施形態に係るカラープラズマディスプレイの構成要素である第二基板を上方から見たときの平面図である。
【図4】図1に示したカラープラズマディスプレイの製造方法における各過程を示す断面図である。
【図5】図1に示したカラープラズマディスプレイにおける隔壁の形成方法の各過程を示す断面図である。
【図6】従来のカラープラズマディスプレイの斜視図である。
【図7】図6のA−A線における断面図である。
【図8】従来のカラープラズマディスプレイの構成要素である第二基板を上方から見たときの平面図である。
【図9】図6に示した従来のカラープラズマディスプレイにおける隔壁の形成方法の各過程を示す断面図である。
【符号の説明】
50 本発明の一実施形態に係るカラープラズマディスプレイ
10 第一基板
11 第一ガラス基板
12 面放電電極
13 透明グレーズ層
14 ブラックマトリクス
20 第二基板
21 第二ガラス基板
22 データ電極
22A 端子部
24 隔壁
25 無機材料層
26 蛍光体層
27 隔壁形成用ペースト
28 感光性ドライフィルム

Claims (10)

  1. 表示側の第一基板と、この第一基板と対向して配置された第二基板とからなるプラズマディスプレイパネルであって、
    前記第一基板は、
    第一透明基板と、
    前記第一透明基板上において前記第二基板に対向して形成された面放電電極と、
    前記第一透明基板及び前記面放電電極を覆って形成されたグレーズ層と、
    前記グレーズ層上に形成されたブラックマトリクスと、
    からなり、
    前記第二基板は、
    第二透明基板と、
    前記第二透明基板上において相互に隔置して形成された複数のデータ電極と、
    前記第二透明基板上において前記データ電極の間に形成された複数の隔壁と、
    相互に隣接する前記隔壁の間において前記第二透明基板及び前記データ電極を覆って形成された蛍光体層と、
    からなり、
    前記データ電極は前記隔壁をなす材料のサンドブラスト耐性と同一の、または、それよりも高いサンドブラスト耐性を有する材料からなるプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記データ電極はサンドブラスト研磨剤よりも粒径が小さい材料からなるものであることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 表示側の第一基板と対向して配置され、前記第一基板とともにプラズマディスプレイパネルを構成する背面側の基板であって、
    前記基板は、
    透明基板と、
    前記透明基板上において相互に隔置して形成された複数のデータ電極と、
    前記透明基板上において前記データ電極の間に形成された複数の隔壁と、
    相互に隣接する前記隔壁の間において前記透明基板及び前記データ電極を覆って形成された蛍光体層と、
    からなり、
    前記データ電極は前記隔壁をなす材料のサンドブラスト耐性と同一の、または、それよりも高いサンドブラスト耐性を有する材料からなる基板。
  4. 前記データ電極はサンドブラスト研磨剤よりも粒径が小さい材料からなるものであることを特徴とする請求項3に記載の基板。
  5. 表示側の第一基板と対向して配置され、前記第一基板とともにプラズマディスプレイパネルを構成する背面側の基板の製造方法であって、
    透明基板上において相互に隔置した状態で複数のデータ電極を形成する第一の過程と、
    前記透明基板上において前記データ電極の間に隔壁を形成する第二の過程と、
    相互に隣接する前記隔壁の間において前記透明基板及び前記データ電極を覆って蛍光体層を形成する第三の過程と、
    を備え、
    前記第一の過程において、前記データ電極は前記隔壁をなす材料のサンドブラスト耐性と同一の、または、それよりも高いサンドブラスト耐性を有する材料から形成されるものであるプラズマディスプレイパネルの背面側基板の製造方法。
  6. 表示側の第一基板と対向して配置され、前記第一基板とともにプラズマディスプレイパネルを構成する背面側の基板の製造方法であって、
    透明基板上において相互に隔置した状態で複数のデータ電極を形成する第一の過程と、
    前記データ電極を覆い、かつ、前記データ電極の周囲の領域に隔壁材料を塗布する第二の過程と、
    前記隔壁材料をパターニングし、前記透明基板上において前記データ電極の間に隔壁を形成する第三の過程と、
    相互に隣接する前記隔壁の間において前記透明基板及び前記データ電極を覆って蛍光体層を形成する第四の過程と、
    を備え、
    前記第一の過程において、前記データ電極は前記隔壁材料のサンドブラスト耐性と同一の、または、それよりも高いサンドブラスト耐性を有する材料から形成されるものであるプラズマディスプレイパネルの背面側基板の製造方法。
  7. 前記第二の過程において、前記データ電極の周囲の少なくとも15mmの領域に前記隔壁材料を塗布することを特徴とする請求項6に記載のプラズマディスプレイパネルの背面側基板の製造方法。
  8. 前記第一の過程において、前記データ電極はサンドブラスト研磨剤よりも粒径が小さい材料から形成されることを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載のプラズマディスプレイパネルの背面側基板の製造方法。
  9. 表示側の第一基板と対向して配置され、前記第一基板とともにプラズマディスプレイパネルを構成する背面側の基板であって、既に相互に隔置した状態で複数のデータ電極がその表面上に形成されている背面側の基板上に隔壁を形成する方法において、
    前記データ電極を覆い、かつ、前記データ電極の周囲の領域に隔壁材料を塗布する第一の過程と、
    前記基板上において前記データ電極の間に隔壁が形成されるように前記隔壁材料をパターニングする第二の過程と、
    を備え、
    前記第一の過程において、前記データ電極は前記隔壁材料のサンドブラスト耐性と同一の、または、それよりも高いサンドブラスト耐性を有する材料から形成されるものであるプラズマディスプレイパネルの背面側の基板上に隔壁を形成する方法。
  10. 前記第一の過程において、前記データ電極の周囲の少なくとも15mmの領域に前記隔壁材料を塗布することを特徴とする請求項9に記載のプラズマディスプレイパネルの背面側基板上に隔壁を形成する方法。
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