JP2004103262A - 液体燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】酸素を還元する正極4aと、燃料を酸化する負極と、前記正極4aと前記負極との間に設けられた電解質層4bとからなる電極・電解質一体化物4を備えるとともに、液体燃料を貯蔵する液体燃料貯蔵部5と蓋部1とを備えた液体燃料電池であって、前記液体燃料貯蔵部5と前記蓋部1とが電気的絶縁体から形成され、前記電極・電解質一体化物4が前記液体燃料貯蔵部5と前記蓋部1との間に平面状に複数個配置され、集電体3、6が前記液体燃料貯蔵部5と前記蓋部1との内面にそれぞれ薄膜状に配置され、前記各電極・電解質一体化物4が前記集電体3、6によって電気的に直列に接続されている液体燃料電池とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料として液体を用いた液体燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコン、携帯電話などのコードレス機器の普及に伴い、その電源である二次電池はますます小型化、高容量化が要望されている。現在、エネルギー密度が高く、小型軽量化が図れる二次電池としてリチウムイオン二次電池が実用化されており、ポータブル電源として需要が増大している。しかし、使用されるコードレス機器の種類によっては、このリチウム二次電池では未だ十分な連続使用時間を保証する程度までには至っていない。
【0003】
このような状況の中で、上記要望に応え得る電池の一例として、空気電池、燃料電池などが考えられる(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第3419900号明細書
【特許文献2】
特公昭37−1054号公報
【0005】
空気電池は、空気中の酸素を正極の活物質として利用する電池であり、電池内容積の大半を負極の充填に費やすことが可能であることから、エネルギー密度を増加させるためには好適な電池であると考えられる。しかし、この空気電池には、電解液として使用するアルカリ溶液が空気中の二酸化炭素と反応して劣化してしまうために自己放電が大きいという問題がある。
【0006】
一方、従来の燃料電池では、単電池を積層して構成されているため、嵩高くなり、また酸素および燃料をそれぞれの正極および負極へ流通させて供給しなければならず、燃料供給のための補器を必要とする。その結果、リチウムイオン電池などの小型二次電池に比べ、はるかに大きくなってしまい、小型ポータブル電源として用いるには問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、酸素および燃料を強制的に流通させる補器を除去することで出力は低下するものの、燃料電池の小型化を図ることはできる。しかし、各電極・電解質一体化物を積み重ねていく積層構造を有する燃料電池では、小型化には限界がある。
【0008】
一方、複数の電極・電解質一体化物を正極(空気極)と負極(燃料極)とがそれぞれ平面状になるように配置すると、燃料タンクを共有でき、空気との接触も良好となり、さらに前記積層構造に比べて電池を小型化できる。しかし、その場合、各電極・電解質一体化物を電気的に直列に接続すると、各電極・電解質一体化物の間から液体燃料の漏れが発生するという問題がある。
【0009】
本発明は、小型化しても液体燃料の漏れが発生せず、かつ安定的に発電できる液体燃料電池を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体燃料電池は、酸素を還元する正極と、燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質層とからなる電極・電解質一体化物を備えるとともに、液体燃料を貯蔵する液体燃料貯蔵部と蓋部とを備えた液体燃料電池であって、
前記液体燃料貯蔵部と前記蓋部とが電気的絶縁体から形成され、
前記電極・電解質一体化物が前記液体燃料貯蔵部と前記蓋部との間に平面状に複数個配置され、
集電体が前記液体燃料貯蔵部と前記蓋部との内面にそれぞれ薄膜状に配置され、
前記各電極・電解質一体化物が前記集電体によって電気的に直列に接続されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
本発明の液体燃料電池は、酸素を還元する正極と、燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質層とからなる電極・電解質一体化物を備えるとともに、液体燃料を貯蔵する液体燃料貯蔵部と蓋部とを備えている。前記液体燃料貯蔵部と前記蓋部とは電気的絶縁体から形成され、前記電極・電解質一体化物は前記液体燃料貯蔵部と前記蓋部との間に平面状に複数個配置されている。また、集電体が前記液体燃料貯蔵部と前記蓋部との内面にそれぞれ薄膜状に配置され、前記各電極・電解質一体化物が前記集電体によって電気的に直列に接続されている。
【0013】
集電体を液体燃料貯蔵部と蓋部との内面にそれぞれ薄膜状に配置することにより、液体燃料貯蔵部および蓋部と、集電体との隙間がなくなり、液体燃料の漏れを防止できる。また、液体燃料貯蔵部および蓋部と、集電体とを一体化することにより、電池を組み立てる際に集電体がずれるという問題もなくなり、かつ部品数も減らすことができ、電池の組み立てが容易になる。また、電極・電解質一体化物を液体燃料貯蔵部と蓋部との間に平面状に複数個配置することにより、液体燃料貯蔵部を共有できるとともに、積層型電池に比べて電池を小型化できる。さらに、液体燃料貯蔵部と蓋部とを電気的絶縁体により形成することにより、電極・電解質一体化物相互間の短絡を防止できる。
【0014】
また、本発明の液体燃料電池は、前記集電体の厚みが0.5〜50μmであることが好ましく、より好ましくは5〜30μmの範囲である。これにより、液体燃料貯蔵部と蓋部との間に優れた液密性を付与できるとともに、集電体の電気抵抗を低減できる。
【0015】
また、本発明の液体燃料電池は、前記液体燃料貯蔵部と前記蓋部とがそれぞれ樹脂、および金属に電気的絶縁性物質を被覆した一体化物から選択される少なくとも1種類からなることが好ましい。さらに、この金属のヤング率は100000MPa以上であることが好ましい。これにより、液体燃料貯蔵部と蓋部の強度が大きくなるため、より大きな圧力で液体燃料貯蔵部と蓋部とを接合することができ、より確実に液体燃料の漏れを防止することができる。
【0016】
また、本発明の液体燃料電池は、前記金属が炭素鋼、合金鋼、超硬合金、アルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン合金およびニッケル合金からなる群から選択された少なくとも1種類であることが好ましい。これらは、耐久性および強度に優れているからである。
【0017】
また、本発明の液体燃料電池は、前記電気的絶縁性物質が高分子ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂および塩化ゴムからなる群から選択された少なくとも1種類であることが好ましい。これらは、強度および電気的絶縁性に優れているからである。前記電気的絶縁性物質の膜厚(層厚)は、0.1〜500μmの範囲が好ましい。
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【0019】
(実施形態1)
図1に本発明の実施形態1の液体燃料電池の分解構成図を示す。
【0020】
電極・電解質一体化物4は、正極4aと、負極(図示せず)と、正極4aと負極との間に設けられた電解質層4bとから構成されている。正極4aは、例えば、多孔性の炭素材料からなる拡散層と、触媒を担持した炭素粉末からなる触媒層とを積層して構成される。正極は酸素を還元する機能を有しており、その触媒には、例えば、白金微粒子や、鉄、ニッケル、コバルト、錫、ルテニウムまたは金などと白金との合金微粒子などが用いられる。また、触媒層には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂粒子やプロトン交換樹脂粒子が含まれる場合がある。プロトン交換樹脂粒子としては、例えば、ポリパーフルオロスルホン酸樹脂やスルホン化ポリエーテルスルホン酸樹脂、スルホン化ポリイミド樹脂などを用いることができる。拡散層の触媒層側には撥水性向上のため、PTFE樹脂粒子を含む炭素粉末のペーストが塗布されている場合もある。
【0021】
電解質層4bは、電子伝導性を持たず、プロトンを輸送することが可能な材料により構成される。例えば、ポリパーフルオロスルホン酸樹脂膜、具体的には、デュポン社製の“ナフィオン”(商品名)、旭硝子社製の“フレミオン”(商品名)、旭化成工業社製の“アシプレックス”(商品名)などにより電解質層4bを構成することができる。その他では、スルホン化ポリエーテルスルホン酸樹脂膜、スルホン化ポリイミド樹脂膜、硫酸ドープポリベンズイミダゾール膜などからも構成することができる。
【0022】
負極は、拡散層と触媒層とからなり、燃料からプロトンを生成する機能、即ち燃料を酸化する機能を有しており、例えば、正極と同様に構成することができる。
【0023】
上記正極4a、電解質層4b、負極は、ホットプレス等により接合され、電極・電解質一体化物4が形成されている。
【0024】
正極4aの電解質層4bと反対側には蓋部となるカバー板1が配置される。カバー板1は、例えば、PTFE、硬質ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアリルアミド、ポリアリルエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルイミド、ポリフタルアミドなどの合成樹脂や、ガラスエポキシ樹脂などで形成できる。
【0025】
さらに、カバー板1の強度をより向上させたい場合には、カバー板1は、金属に電気的絶縁性物質を被覆したものから形成することもできる。その金属としては、例えば、ヤング率が100000MPa以上の炭素鋼、合金鋼、超硬合金、アルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン合金、ニッケル合金などが用いられる。
【0026】
上記合金鋼としては、ニッケル鋼、マンガン鋼、クロムモリブデン鋼、ステンレス鋼などを用いることができる。上記超硬合金は、金属元素炭化物粉末と金属粉末とを焼結した焼結金属であり、周期表で4〜6族金属の炭化物と、Fe、Ni、Coなどの金属との焼結体などを用いることができる。上記アルミニウム合金としては、ジュラルミン、超ジュラルミン、超々ジュラルミンなどを用いることができる。上記マグネシウム合金としては、Mg−Al系合金、Mg−Zn系合金、Mg−希土類元素系合金などを用いることができる。上記チタン合金としては、α型、α+β型、β型のいずれも用いることができる。
【0027】
また、電気的絶縁性物質としては、例えば、高分子ポリエチレン、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、塩化ゴムなどが用いられる。
【0028】
カバー板1の正極4aと接する部分にそれぞれ空気孔2が設けられている。これにより、正極が空気と接することができ、酸素が正極で還元される。空気孔2の正極4aと接する部分周辺には正極集電体3が配置されている。正極集電体3は、例えば、白金、金、ステンレス、ニッケルの微粒子、または金などと白金との合金の微粒子をエポキシ樹脂やシリコーンなどを用いてカバー板1の内面に薄膜状に接着したものや、これらの金属の微粒子とエポキシ樹脂やシリコーンなどとを混合したものをカバー板1の内面に薄膜状に塗布したものや、あるいは、これらの金属の微粒子をスパッタリング、真空蒸着、化学メッキなどによりカバー板1の内面に薄膜状に付着させたものなどが用いられる。なお、正極集電体3は矩形部10を備えている。
【0029】
負極の電解質層4bと反対側には液体燃料を貯蔵する燃料タンク5が配置される。燃料タンク5は、前記カバー板1と同様の材質で形成できる。液体燃料としては、例えば、メタノール水溶液、エタノール水溶液、ジメチルエーテル、水素化ホウ素ナトリウム水溶液、水素化ホウ素カリウム水溶液、水素化ホウ素リチウム水溶液などが用いられる。
【0030】
また、燃料タンク5の負極と接する部分にそれぞれ燃料供給孔7が設けられている。これにより、液体燃料が負極と接することができ、液体燃料が負極で酸化される。燃料供給孔7の負極と接する部分周辺には負極集電体6が配置されている。負極集電体6は、前記正極集電体3と同様にして形成することができる。なお、負極集電体6は矩形部11を備えている。
【0031】
さらに、燃料供給孔7の周辺部には、矩形環状のパッキン8が設けられている。パッキン8を設けることによって、燃料タンク5と電極・電解質一体化物4との隙間から液体燃料が漏れることをより確実に防止することができる。パッキン8の材質としては、例えば、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどのゴムや、PTFE樹脂などを用いることができる。
【0032】
また、燃料タンク5とカバー板1の周辺部には気液分離孔9が配置されている。燃料タンク5の気液分離孔9には、それぞれに気液分離膜9aが備えられている。この気液分離膜9aは細孔を持つPTFE製の薄膜からなり、放電反応で生成した二酸化炭素などを、液体燃料を漏液させることなく外部に放出させることができる。
【0033】
上記カバー板1、電極・電解質一体化物4、燃料タンク5を積層することより、負極集電体6の上に電極・電解質一体化物4と正極集電体3の矩形部10が配置され、また、その正極集電体3の下には隣接する電極・電解質一体化物4が配置される。すなわち、正極集電体3と負極集電体6とは、その矩形部10、11を介して接触し、隣接する各電極・電解質一体化物4はそれぞれ電気的に直列に接続される。なお、カバー板1と燃料タンク5との接合は、図示していないがボルト・ナット等を用いて任意の圧力で行うことができる。以上により、本発明の実施形態1の液体燃料電池が構成される。
【0034】
(実施形態2)
図2に本発明の実施形態2の液体燃料電池の分解構成図を示す。本実施形態は、正極集電体3と負極集電体6とが細帯部12、13を介して接触して接続されていること以外は、実施形態1と同様に構成されている。
【0035】
【実施例】
次に、実施例により本発明をより具体的に説明する。
【0036】
(実施例1)
以下のようにして実施形態1と同様の構成の液体燃料電池を作製した。
【0037】
カバー板1は、縦70mm、横100mm、厚さ1mmの板状のPTEFから形成した。燃料タンク5は、縦70mm、横100mm、深さ7mmの箱状のPTFE(厚さ2mm)から形成した。カバー板1と燃料タンク5とは1MPaの圧力で接合した。正極集電体3は厚さ30μmのステンレス鋼を用いた。また、負極集電体6は厚さ30μmのステンレス鋼を用いた。なお、正極集電体と負極集電体の矩形部10、11の大きさは、縦40mm、横10mmとした。
【0038】
正極は、多孔度78%、厚さ280μmのカーボンぺーパーからなる拡散層と、粒子径3nmの白金粒子を粒子径30nmのカーボン粒子に担持して形成した厚さ50μmの触媒層から形成した。負極は、多孔度78%、厚さ280μmのカーボンぺーパーからなる拡散層と、粒子径5nmの白金−ルテニウム合金粒子を粒子径30nmのカーボン粒子に担持して形成した厚さ50μmの触媒層から形成した。電解質層は、デュポン社製の“ナフィオン”(商品名)を用いた。
【0039】
液体燃料としては3質量%のメタノール水溶液を用い、パッキン8としては直径2mmの矩形環状のブタジエンゴム製パッキンを用いた。
【0040】
(実施例2)
実施例1と同様にして実施形態2と同様の構成の液体燃料電池を作製した。なお、正極集電体3と負極集電体6の細帯部12、13の長さは20mm、幅は5mmとした。
【0041】
(実施例3)
カバー板1と燃料タンク5とを、ともに硬質ポリ塩化ビニルで形成したこと以外は実施例1と同様にして液体燃料電池を作製した。
【0042】
(実施例4)
カバー板1と燃料タンク5とを、ともに硬質ポリ塩化ビニルで形成したこと以外は実施例2と同様にして液体燃料電池を作製した。
【0043】
(実施例5)
カバー板1と燃料タンク5とを、ともにポリプロピレンで形成したこと以外は実施例1と同様にして液体燃料電池を作製した。
【0044】
(実施例6)
カバー板1と燃料タンク5とを、ともにポリプロピレンで形成したこと以外は実施例2と同様にして液体燃料電池を作製した。
【0045】
(実施例7)
カバー板1と燃料タンク5とを、ともにポリエチレンで形成したこと以外は実施例1と同様にして液体燃料電池を作製した。
【0046】
(実施例8)
カバー板1と燃料タンク5とを、ともにポリエチレンで形成したこと以外は実施例2と同様にして液体燃料電池を作製した。
【0047】
(実施例9)
カバー板1と燃料タンク5とを、ともにガラスエポキシ樹脂で形成したこと以外は実施例1と同様にして液体燃料電池を作製した。
【0048】
(実施例10)
カバー板1と燃料タンク5とを、ともにガラスエポキシ樹脂で形成したこと以外は実施例2と同様にして液体燃料電池を作製した。
【0049】
(実施例11)
カバー板1と燃料タンク5とを、ともにステンレス鋼にフェノール樹脂塗料を厚さ100μmに塗布して形成し、カバー板1と燃料タンク5とを10MPaの圧力で接合したこと以外は実施例1と同様にして液体燃料電池を作製した。
【0050】
(実施例12)
カバー板1と燃料タンク5とを、ともにステンレス鋼にエポキシ樹脂塗料を厚さ100μmに塗布して形成し、カバー板1と燃料タンク5とを10MPaの圧力で接合したこと以外は実施例2と同様にして液体燃料電池を作製した。
【0051】
以上のように作製した実施例1から12の電池を空気孔2が下になるように電池を設置したところ、全ての電池で液体燃料の漏れは認められなかった。
【0052】
次に、上記設置状態の電池を100Hzの正弦波で10分間振動させたところ、実施例1から10の電池では、若干の液体燃料の漏れが認められたが、実施例11と12の電池では、全く液体燃料の漏れは認められなかった。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、電池を小型化しても液体燃料の漏れが発生せず、かつ安定的に発電できる液体燃料電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の液体燃料電池の分解構成図である。
【図2】本発明の実施形態2の液体燃料電池の分解構成図である。
【符号の説明】
1 カバー板
2 空気孔
3 正極集電体
4 電極・電解質一体化物
4a 正極
4b 電解質層
5 燃料タンク
6 負極集電体
7 燃料供給孔
8 パッキン
9 気液分離孔
9a 気液分離膜
10 正極集電体の矩形部
11 負極集電体の矩形部
12 正極集電体の細帯部
13 負極集電体の細帯部
Claims (6)
- 酸素を還元する正極と、燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質層とからなる電極・電解質一体化物を備えるとともに、液体燃料を貯蔵する液体燃料貯蔵部と蓋部とを備えた液体燃料電池であって、
前記液体燃料貯蔵部と前記蓋部とが電気的絶縁体から形成され、
前記電極・電解質一体化物が前記液体燃料貯蔵部と前記蓋部との間に平面状に複数個配置され、
集電体が前記液体燃料貯蔵部と前記蓋部との内面にそれぞれ薄膜状に配置され、
前記各電極・電解質一体化物が前記集電体によって電気的に直列に接続されていることを特徴とする液体燃料電池。 - 前記集電体の厚みが、0.5〜50μmである請求項1に記載の液体燃料電池。
- 前記液体燃料貯蔵部と前記蓋部とは、それぞれ樹脂、および金属に電気的絶縁性物質を被覆した一体化物から選択される少なくとも1種類からなる請求項1または2に記載の液体燃料電池。
- 前記金属のヤング率が、100000MPa以上である請求項3に記載の液体燃料電池。
- 前記金属が、炭素鋼、合金鋼、超硬合金、アルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン合金およびニッケル合金からなる群から選択された少なくとも1種類である請求項3または4に記載の液体燃料電池。
- 前記電気的絶縁性物質が、高分子ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂および塩化ゴムからなる群から選択された少なくとも1種類である請求項3に記載の液体燃料電池。
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