JP2004102801A - 保険料算出サーバ、保険料算出方法、及びプログラム - Google Patents

保険料算出サーバ、保険料算出方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】顧客の自動車運転に対する肉体的、精神的な適性を自動車保険の保険料に反映する保険料算出サーバ10を提供する。
【解決手段】自動車保険の保険料を算出する保険料算出サーバ10は、自動車を運転するための運転適性を当該運転適性に関連する事故の発生率に応じて程度分けした適性レベルに、事故の発生率に基づく保険料である適性別保険料を対応づけて格納する保険料算出データベース12と、自動車保険に新たに加入する新規顧客の運転適性を検査する運転適性検査部23と、検査した運転適性に基づいて新規顧客の適性レベルを判定する運転適性判定部22と、判定された適性レベルに基づいて適性別保険料を抽出し、抽出した適性別保険料に基づいて、新規顧客が支払うべき自動車保険の保険料である顧客別保険料を算出する保険料算出部24とを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保険料算出サーバ、保険料算出方法、及びプログラムに関する。特に本発明は、自動車保険に加入する顧客の自動車運転に対する適性に基づいて保険料を算出する保険料算出サーバ、保険料算出方法、及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車保険の保険料は、例えば車種、年齢、事故履歴(保険金請求履歴)等の条件に基づいて、計算されていた(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
上山道生著 「保険入門[第2版]」中央経済社、平成14年3月20日、p.163−170ページ
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の保険料の計算方法では、顧客の自動車運転に対する肉体的、精神的な適性を保険料に反映することができなかった。
【0005】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる保険料算出サーバ、保険料算出方法、及びプログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、自動車保険の保険料を算出する保険料算出サーバは、自動車を運転するための運転適性を当該運転適性に関連する事故の発生率に応じて程度分けした適性レベルに、事故の発生率に基づく保険料である適性別保険料を対応づけて格納する保険料算出データベースと、自動車保険に新たに加入する新規顧客の運転適性を検査する運転適性検査部と、検査した運転適性に基づいて新規顧客の適性レベルを判定する運転適性判定部と、判定された適性レベルに基づいて適性別保険料を抽出し、抽出した適性別保険料に基づいて、新規顧客が支払うべき自動車保険の保険料である顧客別保険料を算出する保険料算出部とを備える。
【0007】
運転適性検査部は、運転のシミュレーションにより新規顧客の運転適性を検査してもよい。運転適性検査部は、運転適性として、検知能力及び対応能力を検査してもよい。
【0008】
適性レベル毎の事故の発生率を集計し、集計した発生率に基づいて適性別保険料を算出し、算出した適性別保険料を適性レベルに対応づけて保険料データベースに格納させる適性別保険料管理部を更に備えてもよい。
【0009】
抽出された適性別保険料を顧客に対応付けて格納する顧客データベースと、自動車を運転するときの運転挙動を当該運転挙動に関連する事故の発生率に応じて程度分けした挙動レベルに、事故の発生率に基づいて調整すべき保険料の調整額を対応づけて格納する調整額データベースと、保険に契約した顧客が自動車を運転しているときの運転挙動を計測する運転挙動計測部と、計測された運転挙動に基づいて顧客の挙動レベルを判定する運転挙動判定部とを更に備え、保険料算出部は、判定された挙動レベルに基づいて調整額を抽出し、抽出した適性別保険料及び調整額に基づいて、顧客が保険の更新時に支払うべき顧客別保険料を算出してもよい。運転挙動計測部は、準天頂衛星を利用して顧客の運転挙動を計測してもよい。
【0010】
挙動レベル毎の事故の発生率を集計し、集計した発生率に基づいて挙動別調整料を算出し、算出した挙動別調整料を挙動レベルに対応づけて保険料データベースに格納させる調整額管理部を更に備えてもよい。
【0011】
本発明の第2の形態によれば、自動車保険の保険料を算出する保険料算出サーバは、自動車保険に新たに加入する新規顧客に対して、自動車運転への適性を判定すべく自動車運転のシミュレーションを行うシミュレーション部と、シミュレーションの結果に基づいて、新規顧客の保険料を算出する保険料算出部とを備える。
【0012】
本発明の第3の形態によれば、自動車保険の保険料を算出する保険料算出方法は、自動車を運転するための運転適性を当該運転適性に関連する事故の発生率に応じて程度分けした適性レベルに、事故の発生率に基づく保険料である適性別保険料を対応づけて管理するステップと、自動車保険に新たに加入する新規顧客の運転適性を検査するステップと、検査した運転適性に基づいて新規顧客の適性レベルを判定するステップと、判定された適性レベルに基づいて適性別保険料を抽出し、抽出した適性別保険料に基づいて、新規顧客が支払うべき自動車保険の保険料である顧客別保険料を算出するステップとを備える。
【0013】
本発明の第4の形態によれば、自動車保険の保険料を算出する保険料算出方法は、自動車保険に新たに加入する新規顧客に対して、自動車運転への適性を判定すべく自動車運転のシミュレーションを行うステップと、シミュレーションの結果に基づいて、新規顧客の保険料を算出するステップとを備える。
【0014】
本発明の第5の形態によれば、自動車保険の保険料を算出するコンピュータ用のプログラムは、自動車を運転するための運転適性を当該運転適性に関連する事故の発生率に応じて程度分けした適性レベルに、事故の発生率に基づく保険料である適性別保険料を対応づけて管理する保険料管理機能と、自動車保険に新たに加入する新規顧客の運転適性を検査する運転適性検査機能と、検査した運転適性に基づいて新規顧客の適性レベルを判定する運転適性判定機能と、判定された適性レベルに基づいて適性別保険料を抽出し、抽出した適性別保険料に基づいて、新規顧客が支払うべき自動車保険の保険料である顧客別保険料を算出する保険料算出機能とをコンピュータに実現させる。
【0015】
本発明の第6の形態によれば、自動車保険の保険料を算出するコンピュータ用のプログラムは、自動車保険に新たに加入する新規顧客に対して、自動車運転への適性を判定すべく自動車運転のシミュレーションを行うシミュレーション機能と、シミュレーションの結果に基づいて、新規顧客の保険料を算出する保険料算出機能とをコンピュータに実現させる。
【0016】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0018】
図1は、本実施形態に係る保険料算出システム100の概略図である。保険料算出システム100は、顧客の自動車運転に対する肉体的、精神的な適性を反映した保険料を顧客に提示することを目的とする。保険料算出システム100は、ネットワーク60に接続され、顧客の自動車運転に対する適性を検査するプログラムを実行する適性検査端末40及び運転シミュレータ42と、ネットワーク60に接続され、自動車保険の保険料を算出する保険料算出サーバ10と、自動車保険に加入した顧客が運転する契約自動車50と、契約自動車50の位置を測定し、ネットワーク60を介して保険料算出サーバ10と通信する測位システム32とを備える。測位システム32は、例えばGPS衛星及び準天頂衛星等を用いて契約自動車50の位置を計測する。
【0019】
保険料算出サーバ10は、例えば例えば自動車保険商品を販売する保険会社が管理及び運用する。適性検査端末40及び運転シミュレータ42は、例えば自動車保険を募集する代理店に設けられ、運転適性を受ける場合の本人認証は例えば代理店が行うことが望ましい。適性検査端末40は、ノートパソコンやPDA等の携帯端末であってもよい。
【0020】
図2は、保険料算出サーバ10の構成の一例を示すブロック図である。保険料算出サーバ10は、自動車を運転するための運転適性を当該運転適性に関連する事故の発生率に応じて程度分けした適性レベルに、事故の発生率に基づく保険料である適性別保険料を対応づけて格納する保険料算出データベース12と、自動車保険に新たに加入する新規顧客の運転適性を検査する運転適性検査部23と、検査した運転適性に基づいて新規顧客の適性レベルを判定する運転適性判定部22と、判定された適性レベルに基づいて適性別保険料を抽出し、抽出した適性別保険料に基づいて、新規顧客が支払うべき自動車保険の保険料である顧客別保険料を算出する保険料算出部24とを有する。なお、保険料算出データベース12は、本発明の保険料データベース及び調整額データベースの一例である。
【0021】
運転適性検査部23は、運転適性として、検知能力及び対応能力を検査する。
検知能力とは、例えば動体視力及び見なし視力など運転に必要な視力、自動車運転に必要な周波数帯での聴力、及び画像に含まれる特定のパターンを認識する早さで検査できる集中力等の、周囲の状況を検知する能力である。また、対応能力とは、例えば、モニタに表示する特定の記号への反応速度として検査できる敏捷性、及びモニタに表示する標識への対応の善し悪しで検査できる判断力等の、状況の変化に対応する能力である。運転適性検査部23はこの他に、モニタ上の所定のポイントに視線を固定した状態で身体を回転できる角度として検査できる柔軟性、及びテストを行っている間の脈拍の変化から判断できる冷静度などを検査する。
【0022】
従って、保険料算出サーバ10は、顧客が自動車保険に加入する時点で、顧客の運転適性を適切に検査し、検査した運転特性を反映した保険料を出力することができる。また、運転特性として検知能力及び対応能力を検査するので、事故を未然に防ぐための適性と、事故の被害を低減するための適性との両方に基づいて、より適切な保険料を算出することができる。
【0023】
更に、保険料算出サーバ10は、適性レベル毎の事故の発生率を集計し、集計した発生率に基づいて適性別保険料を算出し、算出した適性別保険料を適性レベルに対応づけて保険料算出データベース12に格納させる適性別保険料管理部16を有する。適性別保険料管理部16は、無作為に抽出したドライバーに対して予め行った運転適性検査の結果と当該ドライバーの事故履歴との相関に基づいて、適性レベル毎の事故の発生率を集計する。あるいは適性別保険料管理部16は、顧客毎の適性レベルを運転適性判定部22から取得し、当該顧客が事故を起こしたことを示す情報を外部から取得することにより、適性レベル毎の事故の発生率を集計してもよい。
【0024】
これにより、保険料算出サーバ10は、適性レベルと適性別保険料との相関関係を適性レベル毎の事故の発生率の集計に基づいて更新できる。したがって、保険料算出サーバ10は、適性レベルに基づいて適切な適性別保険料を抽出することができる。
【0025】
また、保険料算出データベース12は、自動車を運転するときの運転挙動を当該運転挙動に起因する事故の発生率に応じて程度分けした挙動レベルに、事故の発生率に基づいて調整すべき保険料の調整額を対応づけて更に格納する。そして、保険料算出サーバ10は、顧客が自動車保険に新規に加入したときに保険料算出部24が保険料算出データベース12から抽出した適性別保険料を顧客に対応付けて格納する顧客データベース30と、当該自動車保険に契約した顧客が自動車を運転しているときの運転挙動を計測する運転挙動計測部33と、計測された運転挙動に基づいて顧客の挙動レベルを判定する運転挙動判定部26とを更に有する。
【0026】
運転挙動計測部33は、例えば測位システム32を利用して、顧客が運転する自動車の走行状況を計測する。そして計測した走行状況から事故の発生と因果関係が強い運転挙動を抽出し、顧客に対応付けて顧客データベース30に記録する。運転挙動判定部26は、顧客の保険の更新が要求された場合に、顧客データベース30に記録された運転挙動の回数を参照する。そして記録された運転挙動の回数に基づいて、当該顧客が交通規則を違反している程度、あるいは危険な運転を行っている程度を算出し、当該顧客の挙動レベルを判定する。
【0027】
更に、保険料算出サーバ10は、挙動レベル毎の事故の発生率を集計し、集計した発生率に基づいて調整額を算出し、算出した調整額を挙動レベルに対応づけて保険料算出データベース12に格納させる調整額管理部14を有する。調整額管理部14は、顧客毎の挙動レベルを運転挙動判定部26から取得し、当該顧客が事故を起こしたことを示す情報を外部から取得することにより、挙動レベル毎の事故の発生率を集計する。
【0028】
これにより、保険料算出サーバ10は、挙動レベルと調整額との相関関係を挙動レベル毎の事故の発生率の集計に基づいて更新できる。したがって、保険料算出サーバ10は、挙動レベルに基づいて適切な調整額を抽出することができる。
【0029】
なお、運転適性検査部23は、自動車保険に新たに加入する新規顧客に対して、自動車運転への適性を判定すべく自動車運転のシミュレーションを行う本発明のシミュレーション部であってもよい。この場合、保険料算出部24は、シミュレーションの結果に基づいて、新規顧客の保険料を算出してもよい。例えば、運転適性検査部23は、事故が起こりやすい状況を模擬的に再現し、新規顧客がその状況に対応する能力を診断することにより、その顧客が現実の自動車運転において事故を起こすリスクを判断することができる。従って、保険料算出サーバ10は、顧客が自動車事故を起こすリスクに応じた適切な保険料を出力することができる。
【0030】
記録媒体34は、保険料算出データベース12、調整額管理部14、適性別保険料管理部16、運転適性判定部22、運転適性検査部23、保険料算出部24、運転挙動判定部26、出力部28、顧客データベース30、及び運転挙動計測部33の動作を行わせるプログラムを格納する。他の方法として、保険料算出サーバ10は、そのようなプログラムを通信回線を介して取得してもよい。
【0031】
以上の様に構成された保険料算出サーバ10は、自動車保険に加入する顧客の運転適性を適切に反映した保険料を出力することができる。
【0032】
図3は、保険料算出データベース12のデータフォーマットの一例である。保険料算出データベース12は、自動車運転の運転適性を当該運転適性に関連する事故の発生率に応じて程度分けした適性レベルに、事故の発生率に基づく保険料である適性別保険料を対応づけて格納する。例えば運転適性の一例である敏捷性と事故の発生率との間に一定の相関関係がある場合、敏捷性を、事故の発生率の程度(3%、5%、7%等)に応じて上位からA、B、Cに程度分け(適性レベル分け)する。そして、それぞれの適性レベルにおける事故の発生率に基づいて、適切な保険料を算出する。例えば、事故の発生率が3%と比較的低い適性レベルAに対して、1000円の適性別保険料が対応付けられ、事故の発生率が7%と比較的高い適性レベルCに対して、より高額な3000円が対応付けられている。つまり、保険料算出データベース12には、運転適性における事故の回避能力が高いほど、低い保険料が対応付けられて格納される。
【0033】
さらに、保険料算出データベース12は、自動車を運転するときの運転挙動を当該運転挙動に起因する事故の発生率に応じて程度分けした挙動レベルに、事故の発生率に基づいて調整すべき保険料の調整額を対応づけて格納する。例えば、頻繁な車線変更や急ブレーキ等の危険な運転挙動、または一時停止違反やスピード違反などの交通規則を違反した運転挙動と事故の発生率との間に一定の相関関係がある場合、当該運転挙動、例えば一時停止違反の頻度を、事故の発生率の程度(0.05%、0.5%、2.0%等)に応じて上位からA、B、Cに程度分け(挙動レベル分け)する。そして、それぞれの挙動レベルにおける事故の発生率に基づいて、保険の更新時に調整すべき保険料の調整額を算出する。
【0034】
本実施例では保険料算出データベース12は、それぞれの運転挙動項目について、平均的なドライバーの運転挙動に相当する挙動レベルに、調整額0円を対応付けている。そして、平均的なドライバーの運転挙動に相当する挙動レベルよりも運転挙動レベルが低く(悪く)なるほど、加算された調整額が対応付けられる。一方、平均的なドライバーの運転挙動に相当する挙動レベルよりも運転挙動レベルが高く(良く)なるほど、減額された調整額が対応付けられる。ここで、平均的なドライバーの運転挙動とは、多数のドライバーを無作為に抽出して運転挙動を計測したときの平均的な運転挙動である。
【0035】
したがって保険料算出サーバ10は、適性レベルまたは挙動レベルに基づいて保険料算出データベース12を参照することにより、事故の発生率に応じた適切な適性別保険料、または調整額を抽出することができる。
【0036】
図4は、顧客データベース30のデータフォーマットの一例である。顧客データベース30は、保険料算出サーバ10が新規顧客の保険料を算出したときに保険料算出部24が抽出した適性別保険料を、当該顧客を識別する顧客IDに対応付けて格納する。また顧客データベース30は、顧客の運転挙動を計測して、当該顧客の運転挙動が各運転挙動項目に該当する累積の回数を顧客IDに対応付けて更に格納する。そして運転挙動判定部26は、保険の更新が要求された時に、顧客データベース30にそれまでに格納された各運転挙動項目の累積回数に基づいて、当該顧客の各運転挙動項目に関する挙動レベルを判定する。
【0037】
これにより、保険料算出サーバ10は、顧客が保険を更新するときに、新規加入時に検査した運転適性と、加入後に蓄積した運転挙動との両方に基づいて、顧客別保険料を算出することができる。
【0038】
図5は、保険料算出サーバ10が、新規顧客の保険料を出力する動作の一例を示すフローチャートである。まず、保険料算出データベース12は、適性レベルに適性別保険料を対応づけて管理する(S100)。次に、運転適性検査部23は、自動車保険に新たに加入する顧客の、肉体的、又は精神的な運転適性を検査する(S102)。運転適性検査部23は、運転適性として、顧客の検知能力及び対応能力を検査する。また、運転適性検査部23は、運転のシミュレーションにより顧客の運転適性を検査してもよい。
【0039】
運転適性判定部22は、予め定められた運転適性レベルの基準を参照して、運転適性検査部23が検査した運転適性の適性レベルを判定する(S104)。次に保険料算出部24は、運転適性判定部22が判定した顧客の適性レベルに基づいて保険料算出データベース12から適性別保険料を抽出し(S106)、抽出した適性別保険料に基づいて、顧客が支払うべき顧客別保険料を算出する(S108)。保険料算出部24は、当該顧客の複数の適性項目に関する適性レベルを運転適性判定部22から取得し、それぞれの適性レベルに対応する適性別保険料を抽出し、抽出した複数の適性別保険料を例えば加算することにより、当該顧客の顧客別保険料を算出する。最後に、保険料算出サーバ10は、算出した顧客別保険料を顧客または代理店に対して出力する(S110)。以上で本フローチャートは終了する。
【0040】
以上の動作により、保険料算出サーバ10は、自動車保険に加入する顧客の運転適性を検査し、検査した運転特性を適切に反映した保険料を出力することができる。
【0041】
図6は、顧客が自動車保険を更新する場合に、保険料算出サーバ10が更新時の保険料を出力する動作の一例を示すフローチャートである。まず、保険料算出データベース12は、挙動レベルに調整額を対応づけて管理する(S200)。
次に、顧客データベース30は、顧客が当該自動車保険に新規に加入したときに保険料算出部24が抽出した適性別保険料を、顧客を識別する顧客IDに対応付けて管理する(S201)。
【0042】
次に運転挙動計測部33は、顧客が自動車を運転しているときの運転挙動を測位システム32を利用して計測する(S202)。運転挙動計測部33は、顧客が運転する自動車の位置を測位システム32を利用してリアルタイムに計測することにより、顧客が運転する自動車の走行車線、走行スピード、停止位置、ハンドル操作、走行距離、及び走行時間等の走行状況を計測できる。また、顧客が運転する自動車に車間センサが設けられている場合、運転挙動計測部33は、運転挙動の一例として当該車間センサで計測する車間距離を測位システム32経由で取得してもよい。運転挙動計測部33は、計測した走行状況から事故との因果関係が強い運転挙動を抽出し、抽出した運転挙動を顧客と対応付けて顧客データベース30に記録する。
【0043】
次に、保険料算出サーバ10は、自動車保険を更新する更新要求があるか否かを判断する(S203)。ステップ203において、更新要求がないと判断した場合、ステップ202に戻る。ステップ203において、更新要求があったと判断した場合、保険料算出サーバ10は、自動車保険の更新を要求する顧客の顧客IDを受け付ける(S204)。そして保険料算出部24は、入力された顧客IDに対応付けて格納された適性別保険料を顧客データベース30から抽出する(S206)。次に、運転挙動判定部26は、顧客データベース30に記録された顧客の運転挙動に基づいて顧客の挙動レベルを判定する(S208)。例えば運転挙動判定部26は、顧客データベース30を参照して運転挙動の計測期間における急ブレーキ、一時停止違反、及びスピード違反等の運転挙動の頻度を算出し、算出した頻度に応じて顧客の挙動レベルを判定する。
【0044】
次に、保険料算出部24は、判定された挙動レベルに基づいて保険料算出データベース12から調整額を抽出する(S210)。そして保険料算出部24は、顧客データベース30から抽出した適性別保険料と、保険料算出データベース12から抽出した調整額とに基づいて、顧客が当該自動車保険の更新時に支払うべき顧客別保険料を算出する(S212)。最後に出力部28は、保険料算出部24により算出され、顧客が当該自動車保険の更新時に支払うべき顧客別保険料を出力する(S214)。以上で本フローチャートは終了する。
【0045】
以上の動作によれば、保険料算出サーバ10は、自動車保険の更新時に、顧客が自動車を運転するときの運転挙動のリスクを適切に反映した保険料を出力することができる。
【0046】
なお記録媒体34は、上記のステップ100からステップ110、及びステップ200からステップ214の動作を保険料算出サーバ10に行わせるプログラムを格納する。保険料算出サーバ10は、記録媒体34からこれらのプログラムを読みとって実行する。
【0047】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0048】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、保険料算出サーバ10は、顧客の自動車運転に対する肉体的、精神的な適性を保険料に反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る保険料算出システム100の概略図である。
【図2】保険料算出サーバ10の構成を示すブロック図である。
【図3】保険料算出データベース12のデータフォーマットの一例である。
【図4】顧客データベース30のデータフォーマットの一例である。
【図5】保険料算出サーバ10が、新規顧客の保険料を出力する動作を示すフローチャートである。
【図6】保険料算出サーバ10が、更新時の保険料を出力する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 保険料算出サーバ
12 保険料算出データベース
14 調整額管理部
16 適性別保険料管理部
22 運転適性判定部
23 運転適性検査部
24 保険料算出部
26 運転挙動判定部
28 出力部
30 顧客データベース
32 測位システム
33 運転挙動計測部
40 適性検査端末
42 運転シミュレータ
50 契約自動車

Claims (9)

  1. 自動車保険の保険料を算出する保険料算出サーバであって、自動車を運転するための運転適性を当該運転適性に関連する事故の発生率に応じて程度分けした適性レベルに、前記事故の発生率に基づく保険料である適性別保険料を対応づけて格納する保険料算出データベースと、
    前記自動車保険に新たに加入する新規顧客の運転適性を検査する運転適性検査部と、
    検査した前記運転適性に基づいて前記新規顧客の前記適性レベルを判定する運転適性判定部と、
    判定された前記適性レベルに基づいて前記適性別保険料を抽出し、抽出した前記適性別保険料に基づいて、前記新規顧客が支払うべき前記自動車保険の保険料である顧客別保険料を算出する保険料算出部と
    を備えることを特徴とする保険料算出サーバ。
  2. 前記適性レベル毎の事故の発生率を集計し、集計した発生率に基づいて前記適性別保険料を算出し、算出した前記適性別保険料を前記適性レベルに対応づけて前記保険料データベースに格納させる適性別保険料管理部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の保険料算出サーバ。
  3. 前記運転適性検査部は、運転のシミュレーションにより前記新規顧客の前記運転適性を検査することを特徴とする請求項2に記載の保険料算出サーバ。
  4. 前記運転適性検査部は、前記運転適性として、検知能力及び対応能力を検査することを特徴とする請求項2に記載の保険料算出サーバ。
  5. 抽出された前記適性別保険料を前記顧客に対応付けて格納する顧客データベースと、
    自動車を運転するときの運転挙動を当該運転挙動に関連する事故の発生率に応じて程度分けした挙動レベルに、前記事故の発生率に基づいて調整すべき保険料の調整額を対応づけて格納する調整額データベースと、
    前記保険に契約した顧客が自動車を運転しているときの運転挙動を計測する運転挙動計測部と、
    計測された前記運転挙動に基づいて前記顧客の前記挙動レベルを判定する運転挙動判定部と
    を更に備え、
    前記保険料算出部は、判定された挙動レベルに基づいて前記調整額を抽出し、抽出した前記適性別保険料及び前記調整額に基づいて、前記顧客が前記保険の更新時に支払うべき顧客別保険料を算出することを特徴とする請求項1に記載の保険料算出サーバ。
  6. 前記運転挙動計測部は、準天頂衛星を利用して前記顧客の前記運転挙動を計測することを特徴とする請求項5に記載の保険料算出サーバ。
  7. 前記挙動レベル毎の前記事故の発生率を集計し、集計した発生率に基づいて前記挙動別調整料を算出し、算出した前記挙動別調整料を前記挙動レベルに対応づけて前記保険料データベースに格納させる調整額管理部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の保険料算出サーバ。
  8. 自動車保険の保険料を算出する保険料算出方法であって、
    自動車を運転するための運転適性を当該運転適性に関連する事故の発生率に応じて程度分けした適性レベルに、前記事故の発生率に基づく保険料である適性別保険料を対応づけて管理するステップと、
    前記自動車保険に新たに加入する新規顧客の運転適性を検査するステップと、検査した前記運転適性に基づいて前記新規顧客の前記適性レベルを判定するステップと、
    判定された前記適性レベルに基づいて前記適性別保険料を抽出し、抽出した前記適性別保険料に基づいて、前記新規顧客が支払うべき前記自動車保険の保険料である顧客別保険料を算出するステップと
    を備えることを特徴とする保険料算出方法。
  9. 自動車保険の保険料を算出するコンピュータ用のプログラムであって、
    自動車を運転するための運転適性を当該運転適性に関連する事故の発生率に応じて程度分けした適性レベルに、前記事故の発生率に基づく保険料である適性別保険料を対応づけて管理する保険料管理機能と、
    前記自動車保険に新たに加入する新規顧客の運転適性を検査する運転適性検査機能と、
    検査した前記運転適性に基づいて前記新規顧客の前記適性レベルを判定する運転適性判定機能と、
    判定された前記適性レベルに基づいて前記適性別保険料を抽出し、抽出した前記適性別保険料に基づいて、前記新規顧客が支払うべき前記自動車保険の保険料である顧客別保険料を算出する保険料算出機能と
    を前記コンピュータに実現させることを特徴とするプログラム。
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