JP2004102105A - 投射型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】投射像のコントラストを向上させることができ、しかもコントラストが良好な投射像を長時間に亘って投射させることができる投射型表示装置を提供する。
【解決手段】偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bの色分解光学系による各色光が入射する入射面に空隙を介して所定の偏光だけを透過させる偏光装置106R,106G,106B(ガラス基板とこのガラス基板に貼り付けられた偏光板とで形成されている)を取付部材112,113R,113G,113Bを用いて配置し、偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bへ入射する偏光の良好な偏光度を長期間に亘って維持することができるようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bの色分解光学系による各色光が入射する入射面に空隙を介して所定の偏光だけを透過させる偏光装置106R,106G,106B(ガラス基板とこのガラス基板に貼り付けられた偏光板とで形成されている)を取付部材112,113R,113G,113Bを用いて配置し、偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bへ入射する偏光の良好な偏光度を長期間に亘って維持することができるようにした。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はライトバルブから射出された変調光を偏光ビームスプリッタに入射させて取り出し、検光光を色合成光学系で色合成して投射レンズでスクリーン上に拡大投射する投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献】
特許第2599309号公報
【0004】
図6は従来の反射型ライトバルブを用いた投射型表示装置の構成を示す図である。
【0005】
光源61から射出された光源光は互いに平行に配置されたB(青)光反射特性を有するダイクロイックミラー62とG(緑)光反射特性を有するダイクロイックミラー63とによってR(赤)光,G光,B光の三原色光に色分解される。
【0006】
色分解されたB光は折り曲げミラー69を経てB光用偏光ビームスプリッタ64Bに入射し、R光とG光とは各色光毎に配置された偏光ビームスプリッタ64R、64Gにそれぞれ入射する。
【0007】
偏光ビームスプリッタ64R,64G,64Bに入射した各色光は偏光分離部で、反射されるS偏光と透過するP偏光とに偏光分離される。偏光ビームスプリッタ64R,64G,64Bの射出面から射出した各色光のS偏光は、射出面の近傍に配置された反射型ライトバルブ65R,65G,65Bにそれぞれ入射する。
【0008】
反射型ライトバルブ65R,65G,65Bに入射した光は各色光の色信号によって変調されて反射され、再度偏光ビームスプリッタ64R,64G,64Bに入射し、偏光分離部で偏光分離される。
【0009】
変調光(P偏光)だけが取り出され(検光)、色合成光学系を構成するクロスダイクロイックプリズム66にそれぞれ異なる入射面から入射する。
【0010】
クロスダイクロイックプリズム66に入射した各色光の変調光は色合成されて射出面から射出される。合成光は投射レンズ67に入射し、図示しないスクリーン上に投射像が拡大投射される。
【0011】
偏光ビームビームプリッタ64R,64G,64Bに入射した光のうちで偏光分離膜で偏光分離される光には、偏光分離部で反射されるS偏光と偏光分離部を透過するP偏光とがある。
【0012】
偏光ビームスプリッタ64R,64G,64Bに入射した光のうちで偏光分離部で偏光される光について、反射する光の偏光の純度(反射する光中のS偏光とP偏光との量比)と透過する光の偏光の純度(透過する光中のP偏光とS偏光との量比)とを比較した場合、反射する光の偏光の純度は透過する光の偏光の純度より悪いことが知られている。
【0013】
そのため、従来の投射型表示装置においては、偏光度の良好な光を各色光用の反射型ライトバルブ65R,65G,65Bへ入射させることができず、投射像のコントラストを向上させることができない。
【0014】
偏光ビームスプリッタ64R,64G,64Bの入射面に偏光板を配置し、不要光である偏光成分(ここではP偏光)を偏光板に吸収させることによって、反射型ライトバルブ65R,65G,65Bへ入射する光の偏光度を向上させることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、偏光板の耐熱特性が低いため、光源61の出力が高い場合には他の偏光成分の吸収による熱によって偏光板が過熱され、偏光板の偏光性能が低下してしまい、コントラストが良好な投射像を長時間に亘って投射することができないという問題を有していた。
【0016】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、投射像のコントラストを向上させることができ、しかもコントラストが良好な投射像を長時間に亘って投射させることができる投射型表示装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、光源と、前記光源光を赤光,緑光,青光の複数の色光に色分解する色分解光学系と、前記各色光毎に配置され、前記色分解光学系による各色光を入射して偏光分離する偏光分離光学系と、前記各色光毎に配置され、前記偏光分離光学系を射出した各色光を入射して変調するライトバルブと、前記ライトバルブを射出した光から変調光を取り出す検光光学系と、前記検光光学系によって取り出された変調光を色合成する色合成光学系と、前記色合成光学系で色合成光された合成光を投射する投射レンズとを有する投射型表示装置において、前記偏光分離光学系と前記検光光学系とは各色光毎に配置された偏光ビームスプリッタで構成され、前記偏光ビームスプリッタの前記色分解光学系による各色光が入射する入射面に空隙を介して所定の偏光だけを透過させる偏光装置が各色光毎に配置されていることを特徴とする。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の投射型表示装置において、前記偏光装置、前記偏光ビームスプリッタ及び前記色合成光学系は一体化されていることを特徴とする。
【0019】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の投射型表示装置において、前記偏光装置は透明光学基板とこの透明光学基板に貼り付けられた偏光板とで構成されることを特徴とする。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の投射型表示装置において、前記透明光学基板のうち少なくとも青光用の前記透明光学基板がサファイア基板であることを特徴とする。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の投射型表示装置において、前記偏光装置の偏光板は前記偏光ビームスプリッタ側に配置されていることを特徴とする。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載の投射型表示装置において、前記偏光装置と前記偏光ビームスプリッタとの間の空隙に冷却気流を送る冷却手段を備えていることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基いて説明する。
【0024】
図1はこの発明の一実施形態に係る投射型表示装置の基本構成を示す図である。
【0025】
なお、図1に示すようにX軸、Y軸、Z軸は互いに直交する。Z軸は紙面に垂直な軸である。
【0026】
投射型表示装置は光源101と偏光変換装置102と色分解合成光学系115と投射レンズ111とを備える。
【0027】
光源101はランプと凹面鏡とからなる。
【0028】
偏光変換装置102は第1レンズ板102aと第2レンズ板102bと偏光変換部材102cとコンデンサレンズ102dとを備えている。
【0029】
第1レンズ板102aは外形形状を被照明体である反射型ライトバルブ108R,108G,108Bの被照明部の比例縮小形状とした複数のレンズをマトリクス形状に配置してなる。
【0030】
第2レンズ板102bは第1レンズ板102aを構成する各レンズの焦点位置近傍に配置され、第1レンズ板102aと同様に複数のレンズをマトリクス形状に配置してなる。
【0031】
偏光変換部材102cは、第2レンズ板102bの射出面近傍に配置された偏光分離膜102e1と反射膜102e2との組合せを複数組積層して形成した複合プリズム102eと、この複合プリズム102eの所定の射出面に形成された1/2波長板102fとからなる。この実施形態では、1/2波長板102fは偏光分離膜102e1を透過した光の射出面に形成されている。
【0032】
コンデンサレンズ102dは偏光変換部材102cの射出面の近傍に配置されている。
【0033】
色分解合成光学系115は、クロスダイクロイックミラー103と折り曲げミラー104A,104Bとダイクロイックミラー105とフィールドレンズ105R,105G,105Bと偏光装置106R,106G,106Bと偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bと反射型ライトバルブ108R,108G,108Bとクロスダイクロイックプリズム110とを備えている。
【0034】
クロスダイクロイックミラー103は、R光とG光とを反射し、B光を透過する特性を有するダイクロイックミラー103RGと、B光を反射し、R光とG光とを透過する特性を有するダイクロイックミラー103Bとを互いに直交するように配置してなる。
【0035】
クロスダイクロイックミラー103ではコンデンサレンズ102dを射出したほぼS偏光を入射光軸に直交するとともに、反対方向に進行するB光と、R光とG光との混合光とに色分解する。
【0036】
折り曲げミラー104Aは色分解されたB光の進行方向を変える。折り曲げミラー104Bは色分解されたR光とG光との混合光の進行方向を変える。
【0037】
ダイクロイックミラー105は光軸上に斜めに配置され、G光を反射し、R光を透過する特性を有する。
【0038】
フィールドレンズ105R,105G,105Bは投射レンズ111の開口絞り(図示せず)によって定義される主光線を、投射レンズ111とフィールドレンズ105R,105G,105Bとの間の光路中において光軸に平行、すなわちテレセントリックな関係を保証する。
【0039】
偏光装置106R,106G,106Bは透明光学基板であるガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gと偏光板106R−P,106G−P,106B−Pとで構成されている。偏光板106R−P,106G−P,106B−Pは偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bに空隙を介して配置されている。偏光板106R−P,106G−P,106B−Pは特定の方向へ振動する光だけを透過させ、他の方向に振動する光を吸収する特性を有する。偏光板106R−P,106G−P,106B−PはZ方向へ振動するS偏光だけを透過させ、他の偏光を吸収されるように配置されている。
【0040】
偏光装置106R,106G,106Bは入射するS偏光のR光,G光,B光の純度を向上させ、純度の良好なS偏光を偏光分離光学系としての偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bに入射させる。
【0041】
フィールドレンズ105R,105G,105Bと偏光装置106R,106G,106Bと間及び偏光装置106R,106G,106Bと偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bとの間には空隙が設けられている。
【0042】
偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bに入射した光は偏光分離部によって反射され、射出面から射出する。また、偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bは反射型ライトバルブ108R,108G,108Bで反射された光を偏光分離部を透過する変調光であるP偏光と偏光分離部で反射する非変調光であるS偏光とに偏光分離し、検光光学系として機能する。
【0043】
反射型ライトバルブ108R,108G,108Bは電気書き込み式の反射型ライトバルブであって、複数の画素をマトリクス状に配置してなる。反射型ライトバルブ108R,108G,108Bは、入射した光(S偏光)のうちの色信号によって決定される選択された画素に該当する部分に入射する光だけを振動方向が直交する偏光(P偏光)に変換させて変調光として反射させ、非選択の画素に該当する部分に入射した光をS偏光と混合させて反射させる。
【0044】
各色光用の偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bの検光光の射出面とクロスダイクロイックプリズム110の検光光の入射面とはガラス部材から構成される一体化部材109R,109G,109Bを介して接続されている。
【0045】
各色光用の反射型ライトバルブ108R,108G,108Bは一体化部材(図示せず)によって各色光用の偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bに一体的に取り付けられている。なお、この実施形態では一体化部材109R,109G,109BのZ方向の高さは偏光ビームスプリッタ107R,107G,107BのZ方向の高さと同じであるが、クロスダイクロイックプリズム110のZ方向の高さは、一体化部材109R,109G,109B及び偏光ビームスプリッタ107R,107G,107BのZ方向の高さより大きい。一体化部材109R,109G,109Bはクロスダイクロイックプリズム110の入射面に接着されている。
【0046】
クロスダイクロイックプリズム110はR光を反射させ、G光とB光とを透過させるダイクロイック膜110Rと、B光を反射させ、G光とR光とを透過させるダイクロイック膜110Bとを互いに直交するように配置してなる複合プリズムである。
【0047】
なお、図示しないが、投射レンズ111を除く他の構成部材は筐体120(図5参照)中に配置されている。また、投射レンズ111は筐体120のマウント部に取り付けれ、一体化されている。更に、光源101,偏光変換装置102,ダイクロイックミラー103,105と折り曲げミラー104A,104Bとから構成される色分解光学系及び各色光用のフィールドレンズ105B,105R,105Gは筐体120中にYZ平面に平行に配置された床部材130(図5参照)上に配置される。また、偏光装置106R,106G,106Bは偏光ビームスプリッタ107R,107G,107B、反射型ライトバルブ108R,108G,108B及びクロスダイクロイックプリズム110と一体化され、投射レンズ111が取り付けられる筐体120のマウント部に取り付けられている。
【0048】
光源101から射出した光源光は第1レンズ板102aに入射する。第1レンズ板102aの各レンズで反射型ライトバルブ108R,108G,108Bの被照明部の形状で定義される形状の複数の光束に分割される。
【0049】
光束は第2レンズ板102bの対応する各レンズに入射してこれらレンズから射出され、偏光変換部材102cの偏光分離膜102e1に入射する。
【0050】
偏光変換部材102cの偏光分離膜102e1に入射した光は、偏光分離膜102e1を透過するP偏光と、偏光分離膜102e1で反射して隣接する偏光変換部材102cの反射膜102e2に入射し、反射膜102e2で反射されて射出されるS偏光とに分離される。
【0051】
また、偏光分離膜102e1を透過したP偏光は1/2波長位相板によってS偏光に変換される。すなわち、偏光変換部材102cに入射した光は全てS偏光に変換されて射出される。
【0052】
偏光変換部材102cから射出されたS偏光はコンデンサレンズ102dを通って進行し、色分解光学系の一部を構成するクロスダイクロイックミラー103に入射する。
【0053】
上記偏光変換装置102によれば、入射した光源光を紙面に垂直な方向であるZ軸方向へ振動する偏光に大部分の光を変換させることができる。しかし、偏光変換装置102により変換される光には偏光分離膜102e1の光学特性等によって20〜30パーセント程度の他の偏光が含まれている。
【0054】
クロスダイクロイックミラー103で色分解されたB光は折り曲げミラー104Aで進行方向を変え、フィールドレンズ105B及び偏光装置106Bを経て偏光ビームスプリッタ107Bに入射する。
【0055】
一方、クロスダイクロイックミラー103で色分解されたR光とG光との混合光は折り曲げミラー104Bで進行方向を変え、光軸上に配置されたダイクロイックミラー105に入射する。ダイクロイックミラー105に入射した光はダイクロイックミラー105を透過して進行するR光と、ダイクロイックミラー105で反射されて進行するG光とに色分解される。
【0056】
色分解されたR光はフィールドレンズ105R及び偏光装置106Rを経て偏光ビームスプリッタ107Rに入射する。
【0057】
一方、色分解されたG光はフィールドレンズ105G及び偏光装置106Gを経て偏光ビームスプリッタ107Gに入射する。
【0058】
偏光変換装置102によって変換される光に含まれる他の偏光の光は偏光装置106R,106G,106Bによって大部分が除去される。
【0059】
偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bに入射した各色光は偏光分離部によって反射されて射出面から射出され、射出面近傍に配置された反射型ライトバルブ108R,108G,108Bにそれぞれ入射する。
【0060】
反射型ライトバルブ108R,108G,108Bで反射された光は検光光学系としての各色光用の偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Rに入射し、変調光(P偏光)だけが透過光として取り出される(検光)。非変調光(S偏光)は反射光として射出し、不要光として廃棄される。
【0061】
各色光の検光された変調光は色合成光学系を構成するクロスダイクロイックプリズム110に各色光毎に異なる入射面から入射する。
【0062】
クロスダイクロイックプリズム110に入射したB光の検光光はダイクロイック膜110Bで反射され、R光の検光光はダイクロイック膜110Rで反射され、G光は両ダイクロイック膜110B,110Rを透過し、色合成されて射出面から射出される。
【0063】
クロスダイクロイックプリズム110からの合成光が投射レンズ111に入射し、図示しないスクリーン上にフルカラーの拡大像が投射される。
【0064】
図2は偏光装置と偏光ビームスプリッタとクロスダイクロイックプリズムとが一体化した状態を示す斜視図である。
【0065】
偏光装置106Rを保持する取付部材113Rはねじ131によって取付部材112に取り付けられ、取付部材113Gを保持する偏光装置106Gはねじ132によって取付部材112に取り付けられ、取付部材113Bを保持する偏光装置106Bはねじ133によって取付部材112に取り付けられている。
【0066】
取付部材112は、クロスダイクロイックプリズム110のダイクロイック膜110Rと110Bとが直交して露出する各色光の検光光の入射面と直交する正方形をなす面の4つの角部に接着剤137で取り付けられている。
【0067】
このとき、偏光装置106R,106G,106Bと偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bとは前述したように空隙を介して対向している。
【0068】
図3は取付部材の分解斜視図である。
【0069】
偏光装置106Rは枠部113R−Aと保持部113R−Bとによって挟持され、偏光装置106Gは枠部113G−Aと保持部113G−Bとによって挟持され、偏光装置106Bは枠部113B−Aと保持部113B−Bとによって挟持されている。
【0070】
枠部113R−A,113G−A,113B−Aと保持部113R−B,113G−B,113B−Bとはねじ134,135,136によってそれぞれ固定されている。
【0071】
取付部材112は偏光装置106R,106G,106Bを取り付けた取付部材113R,113G,113Bを一体化するための部材である。
【0072】
取付部材112はほぼ四角形の枠部112−Aとクロスダイクロイックプリズム110を取り付けるための接着部112aと取付部材113R,113G,113Bを取り付けるための取付部112R,112B,112Gとを備えている。
【0073】
取付部112R,112B,112Gにはねじ131,132,133と螺合するめねじ112Rc,112Bc,112Gcが形成されている。
【0074】
図4は偏光装置を取り付ける取付部材の分解斜視図である。
【0075】
取付部材113R,113G,113Bはほぼ四角形の枠部113R−A,113G−A,113B−Aとほぼ四角形の保持部113R−B,113G−B,113B−Bとを備えている。
【0076】
枠部113R−A,113G−A,113B−Aの1辺にはL字形の取付部113R−A1,113G−A1,113B−A1が形成されている。
【0077】
取付部113R−A1,113G−A1,113B−A1にはめねじ112Rc,112Bc,112Gcと螺合するねじ131,132,133を通すための取付孔113cが形成されている。
【0078】
保持部113R−B,113G−B,113B−Bにはねじ134,135,136と螺合するめねじ113bが形成されている。
【0079】
枠部113R−A,113G−A,113B−Aにはめねじ113bと対向する位置にねじ134,135,136を通すための取付孔113aが形成されている。
【0080】
保持部113R−B,113G−B,113B−Bの開口縁には段差部113R−B1,113G−B1,113B−B1がザグリ等によって形成されている。段差部113R−B1,113G−B1,113B−B1に偏光装置106R,106G,106Bの一部が嵌合する。
【0081】
偏光装置106R,106G,106Bは、透明光学基板であるガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gとガラス基板106R−G,106G−G,106B−G上にそれぞれ接着剤で貼り付けられた偏光板106R−P,106G−P,106B−Pとで構成されている。
【0082】
図5は偏光分離光学系の側面を示す図である。
【0083】
図5は図1のY軸に平行な方向から眺めた側面図である(ただし、筐体120は断面で示されている)。
【0084】
図5ではR光用の取付部材113R、偏光装置106R、偏光ビームスプリッタ107R及びフィールドレンズ105Rだけが記載され、G光用、B光用の取付部材等は図示されていない。
【0085】
前述したように、偏光装置106R、偏光ビームスプリッタ107R及びクロスダイクロイックプリズム110は取付部材113R,112を用いて一体化されている。
【0086】
取付部材113Rで一体化されたクロスダイクロイックプリズム110が取付部材150を用いて筐体120の投射レンズ111(図1参照)を取り付けるマウント部に取り付けられている。
【0087】
筐体120には、床部材130が一体化部材150の下部(−Z方向)に配置されている。床部材130には取付金具151を用いてフィールドレンズ105Rが固定され、フィールドレンズ105Rは偏光装置106Rに所定の空隙を介して対向している。
【0088】
また、床部材130には冷却気流が通過する開口部139が形成されている。
【0089】
床部材130と筐体120の底面との間には開口部139を通して冷却気流をZ方向へ送る冷却ファン(冷却手段)140が配置されている。
【0090】
冷却ファン140を駆動したとき、図5に示すように冷却ファン140からZ方向へ吹き出された冷却気流が床部材130に形成された開口部139に送られる。
【0091】
これにより、各色光用の偏光装置106Rと偏光ビームスプリッタ107Rとの間の空隙を冷却ファン140による冷却気流が矢印で示すように通過し、偏光装置106Rを構成する偏光板106R−Pを直接冷却することができる。
【0092】
また、偏光装置106Rの偏光板106R−Pを貼り付けたガラス基板106R−G側も同様に冷却気流が矢印で示すように通過するため、ガラス基板106R−Gを直接冷却することができる。
【0093】
その結果、偏光装置106Rの両面が冷却気流によって直接冷却される。
【0094】
この実施形態によれば、偏光板106R−P,106G−P,106G−Pの性能を長く維持することができ、偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bへ入射する偏光の良好な偏光度を長期間に亘って維持することができる。
【0095】
その結果、各色光用の反射型ライトバルブ108R,108G,108Bへ入射する光の良好な偏光度を維持できるので、投射像のコントラストを向上させることができ、しかもコントラストが良好な投射像を長時間に亘って投射させることができる。
【0096】
なお、上記実施形態においては、偏光装置106R,106G,106Bを構成する偏光板106R−P,106G−P,106B−Pを偏光ビームスプリッタ107R,107G,107B側に配置する構成としたが、本願発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、偏光ビームスプリッタ107R,107G,107B側に偏光板106R−P,106G−P,106B−Pを貼り合わせたガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gを配置し、フィールドレンズ105R,105G,105B側に偏光板106R−P,106G−P,106B−Pを配置する構成としてもよい。この構成とした場合においても上記実施形態と同様の効果を奏する。
【0097】
また、上記実施形態の偏光装置106R,106G,106Bではガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gに偏光板106R−P,106G−P,106B−Pを接着剤で貼り付けたが、ガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gの代わりにガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gよりも熱伝導の良好なサファイア基板を用いてもよい。この構成とすることにより、偏光装置106R,106G,106Bの冷却効果は一層向上し、コントラストが良好な投射像をより長時間に亘って投射させることができる。このとき、偏光装置106R,106G,106Bのガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gの全てにサファイア基板を使用するのが好ましいが、少なくとも紫外線が含有され、熱吸収によって偏光板の性能が劣化し易いB光用の偏光装置106Bだけにサファイア基板を使用するようにしてもよい。
【0098】
更に、上記実施形態においては、フィールドレンズ105R,105G,105Bを床部材130に配置したが、フィールドレンズ105R,105G,105Bの平面部に偏光板106R−P,106G−P,106B−Pを接着剤で貼り付けてフィールドレンズ105R,105G,105Bと偏光装置106R,106G,106Bとの両機能を有する部材を作り、上記実施形態の偏光装置106R,106G,106Bの代わりにこの部材を取付部材に保持させるようにしてもよい。この構成によっても上記実施形態と同様の効果を奏する。
【0099】
【発明の効果】
以上に説明したようにこの発明の投射型表示装置によれば、投射像のコントラストを向上させることができ、しかもコントラストが良好な投射像を長時間に亘って投射させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施形態に係る投射型表示装置の基本構成を示す図である。
【図2】図2は偏光装置と偏光ビームスプリッタとクロスダイクロイックプリズムとが一体化した状態を示す斜視図である。
【図3】図3は取付部材の分解斜視図である。
【図4】図4は偏光装置を取り付ける取付部材の分解斜視図である。
【図5】図5は偏光分離光学系の側面を示す図である。
【図6】図6は従来の反射型ライトバルブを用いた投射型表示装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 光源
102 偏光変換装置
103 クロスダイクロイックミラー
104A,104B 折り曲げミラー
105 ダイクロイックミラー
105R,105G,105B フィールドレンズ
106R,106G,106B 偏光装置
106R−G,106G−G,106B−G ガラス基板(透明光学基板)
106R−P,106G−P,106B−P 偏光板
107R,107G,107B 偏光ビームスプリッタ
108R,108G,108B 反射型ライトバルブ
110 クロスダイクロイックプリズム
111 投射レンズ
112,113R,113G,113B 取付部材
140 冷却ファン(冷却手段)
【発明の属する技術分野】
この発明はライトバルブから射出された変調光を偏光ビームスプリッタに入射させて取り出し、検光光を色合成光学系で色合成して投射レンズでスクリーン上に拡大投射する投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献】
特許第2599309号公報
【0004】
図6は従来の反射型ライトバルブを用いた投射型表示装置の構成を示す図である。
【0005】
光源61から射出された光源光は互いに平行に配置されたB(青)光反射特性を有するダイクロイックミラー62とG(緑)光反射特性を有するダイクロイックミラー63とによってR(赤)光,G光,B光の三原色光に色分解される。
【0006】
色分解されたB光は折り曲げミラー69を経てB光用偏光ビームスプリッタ64Bに入射し、R光とG光とは各色光毎に配置された偏光ビームスプリッタ64R、64Gにそれぞれ入射する。
【0007】
偏光ビームスプリッタ64R,64G,64Bに入射した各色光は偏光分離部で、反射されるS偏光と透過するP偏光とに偏光分離される。偏光ビームスプリッタ64R,64G,64Bの射出面から射出した各色光のS偏光は、射出面の近傍に配置された反射型ライトバルブ65R,65G,65Bにそれぞれ入射する。
【0008】
反射型ライトバルブ65R,65G,65Bに入射した光は各色光の色信号によって変調されて反射され、再度偏光ビームスプリッタ64R,64G,64Bに入射し、偏光分離部で偏光分離される。
【0009】
変調光(P偏光)だけが取り出され(検光)、色合成光学系を構成するクロスダイクロイックプリズム66にそれぞれ異なる入射面から入射する。
【0010】
クロスダイクロイックプリズム66に入射した各色光の変調光は色合成されて射出面から射出される。合成光は投射レンズ67に入射し、図示しないスクリーン上に投射像が拡大投射される。
【0011】
偏光ビームビームプリッタ64R,64G,64Bに入射した光のうちで偏光分離膜で偏光分離される光には、偏光分離部で反射されるS偏光と偏光分離部を透過するP偏光とがある。
【0012】
偏光ビームスプリッタ64R,64G,64Bに入射した光のうちで偏光分離部で偏光される光について、反射する光の偏光の純度(反射する光中のS偏光とP偏光との量比)と透過する光の偏光の純度(透過する光中のP偏光とS偏光との量比)とを比較した場合、反射する光の偏光の純度は透過する光の偏光の純度より悪いことが知られている。
【0013】
そのため、従来の投射型表示装置においては、偏光度の良好な光を各色光用の反射型ライトバルブ65R,65G,65Bへ入射させることができず、投射像のコントラストを向上させることができない。
【0014】
偏光ビームスプリッタ64R,64G,64Bの入射面に偏光板を配置し、不要光である偏光成分(ここではP偏光)を偏光板に吸収させることによって、反射型ライトバルブ65R,65G,65Bへ入射する光の偏光度を向上させることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、偏光板の耐熱特性が低いため、光源61の出力が高い場合には他の偏光成分の吸収による熱によって偏光板が過熱され、偏光板の偏光性能が低下してしまい、コントラストが良好な投射像を長時間に亘って投射することができないという問題を有していた。
【0016】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、投射像のコントラストを向上させることができ、しかもコントラストが良好な投射像を長時間に亘って投射させることができる投射型表示装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、光源と、前記光源光を赤光,緑光,青光の複数の色光に色分解する色分解光学系と、前記各色光毎に配置され、前記色分解光学系による各色光を入射して偏光分離する偏光分離光学系と、前記各色光毎に配置され、前記偏光分離光学系を射出した各色光を入射して変調するライトバルブと、前記ライトバルブを射出した光から変調光を取り出す検光光学系と、前記検光光学系によって取り出された変調光を色合成する色合成光学系と、前記色合成光学系で色合成光された合成光を投射する投射レンズとを有する投射型表示装置において、前記偏光分離光学系と前記検光光学系とは各色光毎に配置された偏光ビームスプリッタで構成され、前記偏光ビームスプリッタの前記色分解光学系による各色光が入射する入射面に空隙を介して所定の偏光だけを透過させる偏光装置が各色光毎に配置されていることを特徴とする。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の投射型表示装置において、前記偏光装置、前記偏光ビームスプリッタ及び前記色合成光学系は一体化されていることを特徴とする。
【0019】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の投射型表示装置において、前記偏光装置は透明光学基板とこの透明光学基板に貼り付けられた偏光板とで構成されることを特徴とする。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の投射型表示装置において、前記透明光学基板のうち少なくとも青光用の前記透明光学基板がサファイア基板であることを特徴とする。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の投射型表示装置において、前記偏光装置の偏光板は前記偏光ビームスプリッタ側に配置されていることを特徴とする。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載の投射型表示装置において、前記偏光装置と前記偏光ビームスプリッタとの間の空隙に冷却気流を送る冷却手段を備えていることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基いて説明する。
【0024】
図1はこの発明の一実施形態に係る投射型表示装置の基本構成を示す図である。
【0025】
なお、図1に示すようにX軸、Y軸、Z軸は互いに直交する。Z軸は紙面に垂直な軸である。
【0026】
投射型表示装置は光源101と偏光変換装置102と色分解合成光学系115と投射レンズ111とを備える。
【0027】
光源101はランプと凹面鏡とからなる。
【0028】
偏光変換装置102は第1レンズ板102aと第2レンズ板102bと偏光変換部材102cとコンデンサレンズ102dとを備えている。
【0029】
第1レンズ板102aは外形形状を被照明体である反射型ライトバルブ108R,108G,108Bの被照明部の比例縮小形状とした複数のレンズをマトリクス形状に配置してなる。
【0030】
第2レンズ板102bは第1レンズ板102aを構成する各レンズの焦点位置近傍に配置され、第1レンズ板102aと同様に複数のレンズをマトリクス形状に配置してなる。
【0031】
偏光変換部材102cは、第2レンズ板102bの射出面近傍に配置された偏光分離膜102e1と反射膜102e2との組合せを複数組積層して形成した複合プリズム102eと、この複合プリズム102eの所定の射出面に形成された1/2波長板102fとからなる。この実施形態では、1/2波長板102fは偏光分離膜102e1を透過した光の射出面に形成されている。
【0032】
コンデンサレンズ102dは偏光変換部材102cの射出面の近傍に配置されている。
【0033】
色分解合成光学系115は、クロスダイクロイックミラー103と折り曲げミラー104A,104Bとダイクロイックミラー105とフィールドレンズ105R,105G,105Bと偏光装置106R,106G,106Bと偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bと反射型ライトバルブ108R,108G,108Bとクロスダイクロイックプリズム110とを備えている。
【0034】
クロスダイクロイックミラー103は、R光とG光とを反射し、B光を透過する特性を有するダイクロイックミラー103RGと、B光を反射し、R光とG光とを透過する特性を有するダイクロイックミラー103Bとを互いに直交するように配置してなる。
【0035】
クロスダイクロイックミラー103ではコンデンサレンズ102dを射出したほぼS偏光を入射光軸に直交するとともに、反対方向に進行するB光と、R光とG光との混合光とに色分解する。
【0036】
折り曲げミラー104Aは色分解されたB光の進行方向を変える。折り曲げミラー104Bは色分解されたR光とG光との混合光の進行方向を変える。
【0037】
ダイクロイックミラー105は光軸上に斜めに配置され、G光を反射し、R光を透過する特性を有する。
【0038】
フィールドレンズ105R,105G,105Bは投射レンズ111の開口絞り(図示せず)によって定義される主光線を、投射レンズ111とフィールドレンズ105R,105G,105Bとの間の光路中において光軸に平行、すなわちテレセントリックな関係を保証する。
【0039】
偏光装置106R,106G,106Bは透明光学基板であるガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gと偏光板106R−P,106G−P,106B−Pとで構成されている。偏光板106R−P,106G−P,106B−Pは偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bに空隙を介して配置されている。偏光板106R−P,106G−P,106B−Pは特定の方向へ振動する光だけを透過させ、他の方向に振動する光を吸収する特性を有する。偏光板106R−P,106G−P,106B−PはZ方向へ振動するS偏光だけを透過させ、他の偏光を吸収されるように配置されている。
【0040】
偏光装置106R,106G,106Bは入射するS偏光のR光,G光,B光の純度を向上させ、純度の良好なS偏光を偏光分離光学系としての偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bに入射させる。
【0041】
フィールドレンズ105R,105G,105Bと偏光装置106R,106G,106Bと間及び偏光装置106R,106G,106Bと偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bとの間には空隙が設けられている。
【0042】
偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bに入射した光は偏光分離部によって反射され、射出面から射出する。また、偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bは反射型ライトバルブ108R,108G,108Bで反射された光を偏光分離部を透過する変調光であるP偏光と偏光分離部で反射する非変調光であるS偏光とに偏光分離し、検光光学系として機能する。
【0043】
反射型ライトバルブ108R,108G,108Bは電気書き込み式の反射型ライトバルブであって、複数の画素をマトリクス状に配置してなる。反射型ライトバルブ108R,108G,108Bは、入射した光(S偏光)のうちの色信号によって決定される選択された画素に該当する部分に入射する光だけを振動方向が直交する偏光(P偏光)に変換させて変調光として反射させ、非選択の画素に該当する部分に入射した光をS偏光と混合させて反射させる。
【0044】
各色光用の偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bの検光光の射出面とクロスダイクロイックプリズム110の検光光の入射面とはガラス部材から構成される一体化部材109R,109G,109Bを介して接続されている。
【0045】
各色光用の反射型ライトバルブ108R,108G,108Bは一体化部材(図示せず)によって各色光用の偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bに一体的に取り付けられている。なお、この実施形態では一体化部材109R,109G,109BのZ方向の高さは偏光ビームスプリッタ107R,107G,107BのZ方向の高さと同じであるが、クロスダイクロイックプリズム110のZ方向の高さは、一体化部材109R,109G,109B及び偏光ビームスプリッタ107R,107G,107BのZ方向の高さより大きい。一体化部材109R,109G,109Bはクロスダイクロイックプリズム110の入射面に接着されている。
【0046】
クロスダイクロイックプリズム110はR光を反射させ、G光とB光とを透過させるダイクロイック膜110Rと、B光を反射させ、G光とR光とを透過させるダイクロイック膜110Bとを互いに直交するように配置してなる複合プリズムである。
【0047】
なお、図示しないが、投射レンズ111を除く他の構成部材は筐体120(図5参照)中に配置されている。また、投射レンズ111は筐体120のマウント部に取り付けれ、一体化されている。更に、光源101,偏光変換装置102,ダイクロイックミラー103,105と折り曲げミラー104A,104Bとから構成される色分解光学系及び各色光用のフィールドレンズ105B,105R,105Gは筐体120中にYZ平面に平行に配置された床部材130(図5参照)上に配置される。また、偏光装置106R,106G,106Bは偏光ビームスプリッタ107R,107G,107B、反射型ライトバルブ108R,108G,108B及びクロスダイクロイックプリズム110と一体化され、投射レンズ111が取り付けられる筐体120のマウント部に取り付けられている。
【0048】
光源101から射出した光源光は第1レンズ板102aに入射する。第1レンズ板102aの各レンズで反射型ライトバルブ108R,108G,108Bの被照明部の形状で定義される形状の複数の光束に分割される。
【0049】
光束は第2レンズ板102bの対応する各レンズに入射してこれらレンズから射出され、偏光変換部材102cの偏光分離膜102e1に入射する。
【0050】
偏光変換部材102cの偏光分離膜102e1に入射した光は、偏光分離膜102e1を透過するP偏光と、偏光分離膜102e1で反射して隣接する偏光変換部材102cの反射膜102e2に入射し、反射膜102e2で反射されて射出されるS偏光とに分離される。
【0051】
また、偏光分離膜102e1を透過したP偏光は1/2波長位相板によってS偏光に変換される。すなわち、偏光変換部材102cに入射した光は全てS偏光に変換されて射出される。
【0052】
偏光変換部材102cから射出されたS偏光はコンデンサレンズ102dを通って進行し、色分解光学系の一部を構成するクロスダイクロイックミラー103に入射する。
【0053】
上記偏光変換装置102によれば、入射した光源光を紙面に垂直な方向であるZ軸方向へ振動する偏光に大部分の光を変換させることができる。しかし、偏光変換装置102により変換される光には偏光分離膜102e1の光学特性等によって20〜30パーセント程度の他の偏光が含まれている。
【0054】
クロスダイクロイックミラー103で色分解されたB光は折り曲げミラー104Aで進行方向を変え、フィールドレンズ105B及び偏光装置106Bを経て偏光ビームスプリッタ107Bに入射する。
【0055】
一方、クロスダイクロイックミラー103で色分解されたR光とG光との混合光は折り曲げミラー104Bで進行方向を変え、光軸上に配置されたダイクロイックミラー105に入射する。ダイクロイックミラー105に入射した光はダイクロイックミラー105を透過して進行するR光と、ダイクロイックミラー105で反射されて進行するG光とに色分解される。
【0056】
色分解されたR光はフィールドレンズ105R及び偏光装置106Rを経て偏光ビームスプリッタ107Rに入射する。
【0057】
一方、色分解されたG光はフィールドレンズ105G及び偏光装置106Gを経て偏光ビームスプリッタ107Gに入射する。
【0058】
偏光変換装置102によって変換される光に含まれる他の偏光の光は偏光装置106R,106G,106Bによって大部分が除去される。
【0059】
偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bに入射した各色光は偏光分離部によって反射されて射出面から射出され、射出面近傍に配置された反射型ライトバルブ108R,108G,108Bにそれぞれ入射する。
【0060】
反射型ライトバルブ108R,108G,108Bで反射された光は検光光学系としての各色光用の偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Rに入射し、変調光(P偏光)だけが透過光として取り出される(検光)。非変調光(S偏光)は反射光として射出し、不要光として廃棄される。
【0061】
各色光の検光された変調光は色合成光学系を構成するクロスダイクロイックプリズム110に各色光毎に異なる入射面から入射する。
【0062】
クロスダイクロイックプリズム110に入射したB光の検光光はダイクロイック膜110Bで反射され、R光の検光光はダイクロイック膜110Rで反射され、G光は両ダイクロイック膜110B,110Rを透過し、色合成されて射出面から射出される。
【0063】
クロスダイクロイックプリズム110からの合成光が投射レンズ111に入射し、図示しないスクリーン上にフルカラーの拡大像が投射される。
【0064】
図2は偏光装置と偏光ビームスプリッタとクロスダイクロイックプリズムとが一体化した状態を示す斜視図である。
【0065】
偏光装置106Rを保持する取付部材113Rはねじ131によって取付部材112に取り付けられ、取付部材113Gを保持する偏光装置106Gはねじ132によって取付部材112に取り付けられ、取付部材113Bを保持する偏光装置106Bはねじ133によって取付部材112に取り付けられている。
【0066】
取付部材112は、クロスダイクロイックプリズム110のダイクロイック膜110Rと110Bとが直交して露出する各色光の検光光の入射面と直交する正方形をなす面の4つの角部に接着剤137で取り付けられている。
【0067】
このとき、偏光装置106R,106G,106Bと偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bとは前述したように空隙を介して対向している。
【0068】
図3は取付部材の分解斜視図である。
【0069】
偏光装置106Rは枠部113R−Aと保持部113R−Bとによって挟持され、偏光装置106Gは枠部113G−Aと保持部113G−Bとによって挟持され、偏光装置106Bは枠部113B−Aと保持部113B−Bとによって挟持されている。
【0070】
枠部113R−A,113G−A,113B−Aと保持部113R−B,113G−B,113B−Bとはねじ134,135,136によってそれぞれ固定されている。
【0071】
取付部材112は偏光装置106R,106G,106Bを取り付けた取付部材113R,113G,113Bを一体化するための部材である。
【0072】
取付部材112はほぼ四角形の枠部112−Aとクロスダイクロイックプリズム110を取り付けるための接着部112aと取付部材113R,113G,113Bを取り付けるための取付部112R,112B,112Gとを備えている。
【0073】
取付部112R,112B,112Gにはねじ131,132,133と螺合するめねじ112Rc,112Bc,112Gcが形成されている。
【0074】
図4は偏光装置を取り付ける取付部材の分解斜視図である。
【0075】
取付部材113R,113G,113Bはほぼ四角形の枠部113R−A,113G−A,113B−Aとほぼ四角形の保持部113R−B,113G−B,113B−Bとを備えている。
【0076】
枠部113R−A,113G−A,113B−Aの1辺にはL字形の取付部113R−A1,113G−A1,113B−A1が形成されている。
【0077】
取付部113R−A1,113G−A1,113B−A1にはめねじ112Rc,112Bc,112Gcと螺合するねじ131,132,133を通すための取付孔113cが形成されている。
【0078】
保持部113R−B,113G−B,113B−Bにはねじ134,135,136と螺合するめねじ113bが形成されている。
【0079】
枠部113R−A,113G−A,113B−Aにはめねじ113bと対向する位置にねじ134,135,136を通すための取付孔113aが形成されている。
【0080】
保持部113R−B,113G−B,113B−Bの開口縁には段差部113R−B1,113G−B1,113B−B1がザグリ等によって形成されている。段差部113R−B1,113G−B1,113B−B1に偏光装置106R,106G,106Bの一部が嵌合する。
【0081】
偏光装置106R,106G,106Bは、透明光学基板であるガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gとガラス基板106R−G,106G−G,106B−G上にそれぞれ接着剤で貼り付けられた偏光板106R−P,106G−P,106B−Pとで構成されている。
【0082】
図5は偏光分離光学系の側面を示す図である。
【0083】
図5は図1のY軸に平行な方向から眺めた側面図である(ただし、筐体120は断面で示されている)。
【0084】
図5ではR光用の取付部材113R、偏光装置106R、偏光ビームスプリッタ107R及びフィールドレンズ105Rだけが記載され、G光用、B光用の取付部材等は図示されていない。
【0085】
前述したように、偏光装置106R、偏光ビームスプリッタ107R及びクロスダイクロイックプリズム110は取付部材113R,112を用いて一体化されている。
【0086】
取付部材113Rで一体化されたクロスダイクロイックプリズム110が取付部材150を用いて筐体120の投射レンズ111(図1参照)を取り付けるマウント部に取り付けられている。
【0087】
筐体120には、床部材130が一体化部材150の下部(−Z方向)に配置されている。床部材130には取付金具151を用いてフィールドレンズ105Rが固定され、フィールドレンズ105Rは偏光装置106Rに所定の空隙を介して対向している。
【0088】
また、床部材130には冷却気流が通過する開口部139が形成されている。
【0089】
床部材130と筐体120の底面との間には開口部139を通して冷却気流をZ方向へ送る冷却ファン(冷却手段)140が配置されている。
【0090】
冷却ファン140を駆動したとき、図5に示すように冷却ファン140からZ方向へ吹き出された冷却気流が床部材130に形成された開口部139に送られる。
【0091】
これにより、各色光用の偏光装置106Rと偏光ビームスプリッタ107Rとの間の空隙を冷却ファン140による冷却気流が矢印で示すように通過し、偏光装置106Rを構成する偏光板106R−Pを直接冷却することができる。
【0092】
また、偏光装置106Rの偏光板106R−Pを貼り付けたガラス基板106R−G側も同様に冷却気流が矢印で示すように通過するため、ガラス基板106R−Gを直接冷却することができる。
【0093】
その結果、偏光装置106Rの両面が冷却気流によって直接冷却される。
【0094】
この実施形態によれば、偏光板106R−P,106G−P,106G−Pの性能を長く維持することができ、偏光ビームスプリッタ107R,107G,107Bへ入射する偏光の良好な偏光度を長期間に亘って維持することができる。
【0095】
その結果、各色光用の反射型ライトバルブ108R,108G,108Bへ入射する光の良好な偏光度を維持できるので、投射像のコントラストを向上させることができ、しかもコントラストが良好な投射像を長時間に亘って投射させることができる。
【0096】
なお、上記実施形態においては、偏光装置106R,106G,106Bを構成する偏光板106R−P,106G−P,106B−Pを偏光ビームスプリッタ107R,107G,107B側に配置する構成としたが、本願発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、偏光ビームスプリッタ107R,107G,107B側に偏光板106R−P,106G−P,106B−Pを貼り合わせたガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gを配置し、フィールドレンズ105R,105G,105B側に偏光板106R−P,106G−P,106B−Pを配置する構成としてもよい。この構成とした場合においても上記実施形態と同様の効果を奏する。
【0097】
また、上記実施形態の偏光装置106R,106G,106Bではガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gに偏光板106R−P,106G−P,106B−Pを接着剤で貼り付けたが、ガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gの代わりにガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gよりも熱伝導の良好なサファイア基板を用いてもよい。この構成とすることにより、偏光装置106R,106G,106Bの冷却効果は一層向上し、コントラストが良好な投射像をより長時間に亘って投射させることができる。このとき、偏光装置106R,106G,106Bのガラス基板106R−G,106G−G,106B−Gの全てにサファイア基板を使用するのが好ましいが、少なくとも紫外線が含有され、熱吸収によって偏光板の性能が劣化し易いB光用の偏光装置106Bだけにサファイア基板を使用するようにしてもよい。
【0098】
更に、上記実施形態においては、フィールドレンズ105R,105G,105Bを床部材130に配置したが、フィールドレンズ105R,105G,105Bの平面部に偏光板106R−P,106G−P,106B−Pを接着剤で貼り付けてフィールドレンズ105R,105G,105Bと偏光装置106R,106G,106Bとの両機能を有する部材を作り、上記実施形態の偏光装置106R,106G,106Bの代わりにこの部材を取付部材に保持させるようにしてもよい。この構成によっても上記実施形態と同様の効果を奏する。
【0099】
【発明の効果】
以上に説明したようにこの発明の投射型表示装置によれば、投射像のコントラストを向上させることができ、しかもコントラストが良好な投射像を長時間に亘って投射させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施形態に係る投射型表示装置の基本構成を示す図である。
【図2】図2は偏光装置と偏光ビームスプリッタとクロスダイクロイックプリズムとが一体化した状態を示す斜視図である。
【図3】図3は取付部材の分解斜視図である。
【図4】図4は偏光装置を取り付ける取付部材の分解斜視図である。
【図5】図5は偏光分離光学系の側面を示す図である。
【図6】図6は従来の反射型ライトバルブを用いた投射型表示装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 光源
102 偏光変換装置
103 クロスダイクロイックミラー
104A,104B 折り曲げミラー
105 ダイクロイックミラー
105R,105G,105B フィールドレンズ
106R,106G,106B 偏光装置
106R−G,106G−G,106B−G ガラス基板(透明光学基板)
106R−P,106G−P,106B−P 偏光板
107R,107G,107B 偏光ビームスプリッタ
108R,108G,108B 反射型ライトバルブ
110 クロスダイクロイックプリズム
111 投射レンズ
112,113R,113G,113B 取付部材
140 冷却ファン(冷却手段)
Claims (6)
- 光源と、
前記光源光を赤光,緑光,青光の複数の色光に色分解する色分解光学系と、
前記各色光毎に配置され、前記色分解光学系による各色光を入射して偏光分離する偏光分離光学系と、
前記各色光毎に配置され、前記偏光分離光学系を射出した各色光を入射して変調するライトバルブと、
前記ライトバルブを射出した光から変調光を取り出す検光光学系と、
前記検光光学系によって取り出された変調光を色合成する色合成光学系と、
前記色合成光学系で色合成光された合成光を投射する投射レンズと
を有する投射型表示装置において、
前記偏光分離光学系と前記検光光学系とは各色光毎に配置された偏光ビームスプリッタで構成され、
前記偏光ビームスプリッタの前記色分解光学系による各色光が入射する入射面に空隙を介して所定の偏光だけを透過させる偏光装置が各色光毎に配置されていることを特徴とする投射型表示装置。 - 前記偏光装置、前記偏光ビームスプリッタ及び前記色合成光学系は一体化されていることを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置。
- 前記偏光装置は透明光学基板とこの透明光学基板に貼り付けられた偏光板とで構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の投射型表示装置。
- 前記透明光学基板のうち少なくとも青光用の前記透明光学基板がサファイア基板であることを特徴とする請求項3記載の投射型表示装置。
- 前記偏光装置の偏光板は前記偏光ビームスプリッタ側に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の投射型表示装置。
- 前記偏光装置と前記偏光ビームスプリッタとの間の空隙に冷却気流を送る冷却手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の投射型表示装置。
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- 2002-09-12 JP JP2002266486A patent/JP2004102105A/ja not_active Withdrawn
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