JP2004101400A - ギアノイズの測定方法、及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギアの噛合によるノイズのみを測定する方法と、装置を提供する。
【解決手段】動力を伝達するギア列がハウジング4内に設けられた供試体A0 を固定する固定装置51と、入力軸1に連結した駆動モータMdと、出力軸2,3に連結された第1、第2負荷モータMl1,Ml2 を備えたギアノイズ測定装置Tによって、駆動モータの動力がギア列を介して負荷モータに伝達される際にギアの噛合が原因で発生するギアノイズを測定する方法であって、供試体と同一条件の入力軸11と出力軸部12a,12bを備え、ハウジングには、動力を伝達するベルトユニットVと、防音材13とが設けられたダミー供試体を用い、測定装置にダミーA1 を装着して、測定装置及び周辺の暗騒音の測定値及び既知計算式に基づいて、ダミーの回転数及び負荷の変動に起因して発生する加振力ノイズとを予め測定し、供試体を装着した時のノイズ測定値から、暗騒音及び加振力ノイズを減ずる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の変速機等から発生するギアノイズの測定方法、及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車等に取り付けられた変速機等において、その駆動中のギアノイズを測定する装置としては、図1に示されるギアノイズ測定装置Tがある。該ギアノイズ測定装置Tは、1本の入力軸に対して2本の出力軸を有する変速機のギアノイズを測定する装置であって、該変速機は、その入力及び両出力の各軸1,2,3を自動車の駆動源及び両負荷装置と連結させて、所定の減速比で動力伝達可能になっている。前記ギアノイズ測定装置Tは、擬似的な駆動源及び負荷装置として駆動モータMdと、第1及び第2の各負荷モータMl,Ml2 とを備えていて、それらの駆動出力軸21及び各負荷出力軸32,33が、前記変速機(以下の説明において「供試体A0 」と記す)の前記入力軸1と両出力軸2,3とに連結可能に構成されている。そして、供試体A0 のノイズ測定を行うためには、供試体A0 に前記各負荷モータMl,Ml2 を取り付けて負荷トルクをかけた状態で、駆動モータMdの回転数を連続変化させながら、供試体A0 を駆動する。該供試体A0 の外側の近接した複数のポイントには、マイクロホン52がそれぞれ設置され、発生音が受音されて騒音計53に記録される。
【0003】
通常、このような発生音は、周波数分析することによって、特定の周波数帯域において大きなピークを示す音圧レベル値が求められる。例えば、継手装置から発生するノイズの評価方法として、その装置の音圧レベルを周波数分析した結果を、更にトラッキング解析して評価する方法がある(特許文献1参照)。本件のギアノイズ測定方法に関連付けて具体的に説明すると、図2のグラフ1ないしグラフ3は、例えば駆動モータMdの前記回転数が、1000,2000,3000(rpm)の時の各発生音を周波数分析したグラフであって、特定の各周波数帯域〔f1 〜f,f4 〜f,f7 〜f9 (Hz)〕における前記大きなピークを示す各音圧レベル値S1 〜S,S4 〜S,S7 〜S9 (dB)が示されている。前記特定の周波数の大きさは、例えばグラフ1においては、f1 <f2 <f3 であって、前記各音圧レベル値S1 〜S3 は、この周波数順に1次、 2次、3次の各ピーク値として対応している。そして、このようなピークを示す音圧レベル値を以下に説明するノイズ測定値とし、評価すべきノイズの大きさの尺度として定めることができる。図3のグラフ4は、発生音測定の際の駆動モータMdの前記回転数変化と、これに対応する前記特定の周波数帯域において大きなピークを示す前記音圧レベル値(例えばグラフ1のS,S,S3 )とを前記各次数別に追跡した関数である(このような関数を求めることをトラッキングデータ分析という)。一般に、図3のグラフにおける1次の音圧レベルのピーク値を、評価すべきノイズの大きさの尺度として差支えない。
【0004】
また、上記のように計測された供試体A0 のノイズ測定値SPL1 は、前記駆動源の動力が前記ギア列を介して前記負荷装置に伝達される際にギア列におけるギアの噛合が原因で発生するギアノイズN0 に加えて、供試体の回転数及び負荷の変動に起因して発生する加振力ノイズNfと、暗騒音(英語表記でバックグランドノイズ)Nsとを含むそれぞれの和として求められ、ノイズ測定値SPL1 は(1)式で表される。
SPL1 =N0 +Ns+Nf            (1)
そして、知るべきノイズ測定値は、供試体A0 の前記ギアノイズN0 であり、このギアノイズN0 を求めるためには、前記加振力ノイズNfと、暗騒音Nsとを正確に同定して、(1)式に従ってノイズ測定値SPL1 から減じる必要がある。
【0005】
一方の前記加振力ノイズNfは、供試体A0 の回転数やトルクの変動に依存するノイズであって、供試体A0 の回転ムラによるノイズδNrと、トルクムラによるノイズδNtとの和で求められ、一般に(2)式で示される。
Nf=δNr+δNt               (2)
よって、従来の測定方法では、加振力ノイズNfを求めるために、回転数或いはトルクの変動を直接測定してその影響を推定するか、又は供試体A0 の替わりにギア等で構成された擬似発音体を試作して、この擬似発音体の安定性について評価しようと試みられていた。しかしながら、推定して求められる加振力ノイズNfの数値は信頼性が低く、又供試体A0 のギアノイズの発生機構を正確に模擬した擬似発音体を試作することは困難であって、得られる加振力ノイズNfのノイズ測定値は、正確性を欠いていた。
【0006】
そして、他方の暗騒音Nsは、前記ギアノイズ測定装置Tを構成する供試体A0 以外の構成部材及びその周辺から発生するノイズであって、後述する供試体固定装置のノイズ測定値Ns1 、第1及び第2の各負荷モータMl,Ml2 の各負荷出力軸32,33の回転による各ノイズ測定値Ns,Ns3 、その他周囲のノイズNs4 との和で求められ、一般に(3)式で示される。
Ns=Ns1 +Ns2 +Ns3 +Ns4        (3)
従来の測定方法では、この暗騒音Nsは、供試体A0 を取り付けない状態でギアノイズ測定装置Tを試運転し、この時のノイズ測定値を暗騒音として定めており、供試体A0 の入力及び両出力の各軸1,2,3を介して駆動源及び負荷装置の各軸21,32,33を連結する供試体A0 の関与が無視されたノイズ測定値であった。よって、暗騒音Nsを構成する、例えば前記供試体固定装置や各負荷出力軸32,33の回転による各ノイズ測定値Ns,Ns,Ns3 の各レベルが、実機状態のものとは異なる恐れがあった。このようにして、前記加振力ノイズNfや暗騒音Nsの数値の正確性が損われるので、従来の試験方法によって、ノイズ測定値SPL1 から減じて算定される前記ギアノイズN0 の数値は、信頼性に欠けるという問題点を有していた。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−274595の請求項2
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記駆動源の動力が前記ギア列を介して前記負荷装置に伝達される際にギア列におけるギアの噛合が原因で発生するギアノイズのみをより正確に知ることができるギアノイズの測定方法と、その装置を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために請求項1に記載の発明は、入力軸から出力軸に動力を伝達するギア列がハウジング内に設けられた供試体を固定する供試体固定装置と、前記入力軸に連結して動力を供給する駆動源と、前記出力軸に連結されて、負荷を与えるための負荷装置とを備えたギアノイズ測定装置によって、前記駆動源の動力が前記ギア列を介して前記負荷装置に伝達される際にギア列におけるギアの噛合が原因で発生するギアノイズを測定する方法であって、前記供試体と同一条件の入力軸及び出力軸を備え、ハウジングには、入力軸から出力軸に動力を伝達する動力伝達機構と、該動力伝達機構で発生するノイズが外部に漏れるのを防止する防音材とが設けられたダミー供試体を用い、前記ギアノイズ測定装置に前記ダミー供試体を装着して、ノイズ測定装置及び周辺の暗騒音と、該暗騒音の測定値、及び既知計算式に基づいて、供試体の回転数及び負荷の変動に起因して発生する加振力ノイズとをそれぞれ予め測定しておき、ギアノイズ測定装置に供試体を装着した状態で発生するノイズ測定値から、前記暗騒音及び加振力ノイズの各数値を減じて、供試体のギアの噛合が原因で発生するギアノイズを測定することを特徴としている。
【0010】
請求項1の発明によれば、ダミー供試体を使用して後述する測定方法に従い、前記暗騒音をより正確に測定でき、その結果、暗騒音のノイズ測定値を用いて算定する振力ノイズを正確に求めることができる。よって、(1)式に従って、供試体のギア列のギアの噛合が原因で発生する前記ギアノイズの算定値の信頼性が向上する。
【0011】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ダミー供試体の動力伝達機構は、ベルトを使用した機構であることを特徴としている。
【0012】
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ベルトはゴム製であって、ダミー供試体の内部から発生する動力伝達に係る接触に起因するノイズを小さくでき、ダミー供試体自身の全体から発生するノイズを「0」とみなした場合の誤差が小さくなる。よって、ギアノイズ測定装置で測定すべき暗騒音のノイズ測定値を、より真値に近づけることができる。
【0013】
また、請求項3の発明は、入力軸から出力軸に動力を伝達するギア列がハウジング内に設けられた供試体を固定する供試体固定装置と、前記入力軸に連結して動力を供給する駆動源と、前記出力軸に連結されて、負荷を与えるための負荷装置とを備え、前記駆動源の動力が前記ギア列を介して前記負荷装置に伝達される際にギア列で発生するギアノイズを測定する装置であって、前記供試体と同一条件の入力軸及び出力軸を備え、ハウジングには、入力軸から出力軸に動力を伝達する動力伝達機構と、該動力伝達機構で発生するノイズが外部に漏れるのを防止する防音材とが設けられたダミー供試体を有していることを特徴としている。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1の発明をギアノイズ測定装置の観点から把握したものであって、請求項1の発明と実質的に同一である。よって、請求項3の発明からは、請求項1の方法発明と同等の作用効果が奏される。
【0015】
ダミー供試体を使用して、前記暗騒音Ns及び加振力ノイズNfを求める方法は、以下のとおりである。
. 暗騒音の測定方法
供試体の替わりにダミー供試体を取り付けたギアノイズ測定装置を各試験条件で試運転し、その条件下での発生音を測定する。ダミー供試体には、自身の内部で発生するノイズが外部に漏れるのを防止する防音材が設けられている。このダミー供試体からのノイズ測定値SPL2 は、ダミー供試体自身の発生音をNt’とすると(4’)式で示される。
SPL2 =Nt’ +Ns                  (4’)
ダミー供試体自身の発生音Nt’ は、Nt’ <<Nsとなるように構成されているので、前記ノイズ測定値SPL2 は(4)式で求められる。
SPL2 ≒Ns                      (4)
このようにして測定された暗騒音は、ダミー供試体の入力及び両出力の各軸を介して駆動源及び負荷装置の各軸が連結されたノイズ測定値である。ここで、ダミー供試体の発生音測定時の試験条件を供試体のそれと同じにすれば、該供試体の暗騒音Nsとして同定することができる。よって、従来の測定方法と比較すると、擬似的な駆動源から負荷装置にかけて動力伝達された状態の前記供試体固定装置や各負荷出力軸の回転による各発生音を、より正確に再現できるので、信頼性の高いノイズ測定値を得ることができる。
【0016】
. 加振力ノイズの算定方法
前記加振力ノイズNfは、前記(2)式と共に、回転数の変動率δR、負荷トルクの変動率δT、α, βをそれぞれ所定の係数とすると、一般に(5)の近似式により良好に表すことができる。
Nf=αlog(δR)+βlog(δT)     (5)
ここで、係数αを求めるには、以下の方法にて測定及び算定して行う。まず、ギアノイズ測定装置において、両負荷モータの負荷トルクを一定に保った条件下で、異なる所定の回転数r,r2 {( r2 −r1 )=δR>0}での各発生音のノイズ測定値SPL(r), SPL(r2 )を得る。そして、供試体をダミー供試体に取り替えて、同様の試験条件でノイズ測定値を求め、それぞれの試験条件下での各暗騒音Ns(r, Ns(r)とみなす。すると、以下の(7−1),(7−2)が成立する。
SPL(r)=N(r)+Ns(r)         (7−1)
SPL(r)=N(r)+Ns(r)         (7−2)
上式の(7−1),(7−2)の各N(r), N(r)は、それぞれトルクを一定に保った条件下でのノイズの真値であって、以下の(8−1),(8−2)式で計算できる。
N(r)〔dB〕=10log(10SPL(r1)/10−10Ns(r1)/10 )(8−1)
N(r)〔dB〕=10log(10SPL(r2)/10−10Ns(r2)/10 )(8−2)
そして、前記係数αは、この各N(r), N(r)を使用して以下の(9)式によって求められる。
α={N(r)−N(r)}/log(δR)    (9)
また、前記係数βは、前記係数αを求めた場合と同様に、前記駆動モータの回転数を一定に保った条件下での異なる所定の負荷トルクt,t2 {( t2 −t1 )=δT>0}での各発生音のノイズ測定値SPL(t), SPL(t2 )と、それぞれの試験条件下での暗騒音Ns(t, Ns(t)との測定を行い、回転数を一定に保った条件下での前記ノイズの真値N(t), N(t)を(10−1),(10−2)式によって計算した後、以下の(11)式によって求められる。
N(t)〔dB〕=10log(10SPL(t1)/10−10Ns(t1)/10 )(10−1)
N(t)〔dB〕=10log(10SPL(t2)/10−10Ns(t2)/10 )(10−2)
β={N(t)−N(t)}/log(δT)    (11)
そして、(9),(11)式で求められる各係数α, βを近似式(5)式に代入し、加振力ノイズNfを算定する。算定された加振力ノイズNfの数値は、ギアノイズ測定装置において、動力伝達された状態で求められた前記各ノイズ測定値と前記近似式とに従って同定された正確な数値であって、信頼性が向上している。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係るギアノイズ測定装置Tは、所定の動力伝達ギアを備え、前記入力軸1に対して2本の出力軸2,3を有する前記試供体A’の前記ギア列におけるギアの噛合が原因で発生するギアノイズのみを、後述するダミー供試体A1 を使用して正確に算定する試験装置である。ギアノイズ測定装置Tは、供試体A0 の前記入力軸1と第1及び第2の各出力軸2,3とを、駆動装置である前記駆動モータMdの駆動出力軸21と、負荷装置である第1及び第2の各負荷モータMl,Ml2 の各負荷出力軸32,33とにそれぞれ連結して擬似的に供試体A0 を駆動し、発生音を測定可能になっている。なお、本実施形態の供試体A0 は、自動車のミッション用の変速機であって、前記駆動モータMdと、第1及び第2の各負荷モータMl,Ml2 とは、それぞれエンジンと、路面に接地する一対のタイヤとして想定されている。
【0018】
図1に示されるように、ギアノイズ測定装置Tは、ノイズを測定すべき供試体A0 と、前記駆動モータMdと、前記両負荷モータMl,Ml2 と、試供体A’のハウジング4’の取付フランジ部4’aを取り付けて、前記試供体A’を支承するための供試体固定装置51とで主に構成され、マイクロホン52を備えた騒音計53で発生音を測定可能になっている。前記駆動モータMdの駆動出力軸21と供試体A0 の入力軸1とは、互いに嵌合可能なドライブプレート5及びアタッチメント6を介して連結可能に配置され、第1及び第2の各出力軸2,3と前記両負荷モータMl,Ml2 の各負荷出力軸32,33とは、それぞれカップリング7を介して連結可能に配置されている。また、前記第1及び第2の各出力軸2,3は、互いに同軸上に配置し、供試体A0 の外側に向けてそれぞれほぼ同じ距離だけ反対方向に突出し、しかも前記入力軸1に対して平行に配置されている。よって、第1及び第2の各負荷モータMl,Ml2 は、供試体A0 に対して互いに対称な位置に対向配置され、前記駆動モータMdは、第1負荷モータMl1 と同じ側に配置されている。そして、前記駆動モータMd及び第1負荷モータMl1 のそれぞれの駆動出力軸21と負荷出力軸32とは、それぞれの端部において前記供試体A0 の入力軸1と第1出力軸2とに連結すると共に、供試体固定装置51の各貫通孔51a,51bに装着された各一対の軸受54に軸支された状態で供試体A0 と連結している。
【0019】
そして、前記ダミー供試体A1 は、ギアノイズ測定装置Tへの取付けに係る各部分において、前記供試体A0 と相対的に同一の外形状を有していて、供試体A0 の替わりにギアノイズ測定装置Tに取り付けて駆動可能であって、しかも試供体A’と同じ減速比で動力伝達可能な変速機である。図4に示されるように、本発明に係る第1実施形態のダミー供試体A1 は、断面方形のハウジング4の取付フランジ部4aを介して供試体固定装置51に固定可能であって、該ハウジング4の内壁面に防音材13が密着され、該ハウジング4の内部に、ベルト20を介して連結される第1プーリー列P1 と第2プーリー列P2 とからなるベルトユニットVが配置された構成である。また、ダミー供試体A1 は、それぞれ前記第1及び第2の各プーリー列P,P2 を構成し、前記試供体A0 の入力軸1と第1及び第2の各出力軸2,3とに対応する入力軸11と、第1及び第2の各出力軸部12a,12bとを有しており、動力伝達機構であるベルトユニットVによって、前記供試体A0 と同じ減速比で動力伝達可能となっている。
【0020】
前記入力軸11と、そのほぼ中央部に固定される第1プーリー14と、その両側に固定された一対の第1軸受16と、前記アタッチメント6とで構成される第1プーリー列P1 は、前記供試体固定装置51に軸支され、ドライブプレート5が取り付けられた駆動モータMdの駆動出力軸21と同軸上に配置されている。アタッチメント6が固定され、前記駆動出力軸21に連結すべき入力軸11の連結側の端部は、前記取付フランジ部4aの開口部から露出して前記駆動出力軸21に連結し、共に回転可能に構成されている。また、第2プーリー列P2 は、前記第1プーリー列P1 とほぼ同様の構成であって、その出力軸12の両端部が、該出力軸12の外径より僅かに大きいハウジング4の一対の貫通孔4bから突出し、ハウジング4の外側に第1及び第2の各出力軸部12a,12bを形成している。そして、該第1及び第2の各出力軸部12a,12bは、前記第1及び第2の各負荷モータMl,Ml2 の各負荷出力軸32,33と同軸上に配置し、一対のカップリング7を介して動力伝達可能になっている。なお、18,19は、第1及び第2の各プーリー列P,P2 をハウジング4の内部に固定配置するための第1及び第2の各一対の軸受保持部であって、ハウジング4の内壁面に一体に形成された部分である。
【0021】
また、ハウジング4の内壁面に密着された前記防音材13としては、吸音率が「1」に近い材料(例えば、グラスファイバー、ロックウール等の多孔質系の材料)又は部材(空気層を有する孔あき板等の共鳴構造系の部材)、若しくは両者を組合せたもの等が問題なく使用できる。この構成によって、前記ベルトユニットVが動力伝達し、第1及び第2の各プーリー列P,P2 とベルト20とが接触するノイズが発生しても、前記ハウジング4の内部での該発生音が、その外部に漏れないように構成されている。
【0022】
次に、ギアノイズの具体的な測定方法について順に説明する。まず、定格の条件下でダミー供試体A1 を駆動して、ギアノイズ測定装置Tの発生音のトラッキングデータを取得するために、ギアノイズ測定装置Tの供試体固定装置51にダミー供試体A1 を取り付け、駆動モータMdと第1及び第2の各負荷モータMl,Ml2 とをダミー供試体A1 に連結した状態で、駆動モータMdの回転数を連続変化させながら、所定の負荷がかかったダミー供試体A1 を駆動し、対応する発生音を測定する。そして、発生音を周波数分析する替わりに、音圧レベルのL次のピーク値を示すとみなされる周波数帯域の中心周波数fc1 を次式で求める。
fc1 =(回転数×歯数×減速比×L)/60      (12)
該中心周波数fc1 より前記各ピーク値を切り出すためのバンドパスフィルターのカットオフ周波数fc,fc3 が求められ(おfc2 =2fc,fc3 =3fc1 )、該当する帯域での音圧レベル値を分析し、前記変動する駆動回転数に対応するノイズ測定値をプロットしたトラッキングデータを得る。
【0023】
ここで、ダミー供試体A1 には、自身の内部で発生するノイズが外部に漏れるのを防止する防音材が設けられており、該ダミー供試体A1 自身の発生音は極めて小さく、前記ギアノイズN0 との差が10dB以下である。よって、この場合の発生音を、ギアノイズ測定装置Tの暗騒音Nsとみなすことができる。そして上述した方法で、前記ピーク値を示すべき周波数帯域での音圧レベル値を分析し、前記駆動回転数に対応する暗騒音のトラッキングデータを得る。本実施形態のダミー供試体A1 については、動力伝達機構がベルトユニットVで構成されているので、ゴム製のベルト20が制振作用を有しており、動力伝達に伴って自身の内部で発生するノイズは小さく、良好にダミー供試体A1 自身の発生音を「0」に近似できるので、暗騒音Nsのノイズ測定値がより正確に求められる。なお、一般に得るべき前記ギアノイズN0 に対して、暗騒音Nsが−10dB以下であれば、ギアノイズN0 に対する暗騒音Nsの影響は、ほぼ無視できると判断できる。よって通常は、予め無響音室等の環境で、ダミー供試体A1 自身の発生音が極めて小さく、「0」と近似しても構わないことを実験確認した後に、上述した測定を行う。
【0024】
また、このようにして測定された暗騒音は、ダミー供試体A1 の入力及び両出力の各軸1,2,3を介して駆動源及び負荷装置の駆動出力軸21、各負荷出力軸32,33が連結された状態の発生音である。よって、擬似的な駆動源から負荷装置にかけて動力伝達された状態を再現しながら、前記供試体固定装置や、各負荷出力軸の回転による各発生音を含むノイズを測定できるので、従来の測定方法と比較すると、前記暗騒音Nsのノイズ測定値は、より正確であって信頼性が高くなっている。
【0025】
続いて、負荷トルクを一定に保持した条件下で、異なる回転数r,r2 でのギアノイズ測定装置Tの各暗騒音Ns(r), Ns(r2 )の測定値を得るために、第1及び第2の各負荷モータMl1,Ml2 による負荷トルクが一定になるように所定の方法で管理しながら、駆動モータMdの回転数を連続的に変化させ、駆動回転数に対応する暗騒音のトラッキングデータを得る。同様にして、駆動回転数を一定に保持した条件下で、異なる負荷トルクt,t2 でのギアノイズ測定装置Tの各暗騒音Ns(t), Ns(t2 )のノイズ測定値を得るために、駆動モータMdによる駆動回転数が一定になるように所定の方法で管理しながら、第1及び第2の各負荷モータMl1,Ml2 による負荷トルクを連続的に変化させ、負荷トルクの変動に対応する暗騒音のトラッキングデータを得る。
【0026】
次に、定格の条件下で供試体A0 を駆動して、その発生音のトラッキングデータの取得するために、ダミー供試体A1 を供試体A0 に取り替えて供試体固定装置51に取り付け、ダミー供試体A1 の場合と同様に、駆動モータMdの回転数を連続変化させながら、所定の負荷がかかった供試体A0 を駆動し、対応する発生音を測定する。
【0027】
続いて、ダミー供試体A1 の場合と同様に、負荷トルク及び回転数を一定に保持した条件下で供試体A0 を駆動して、ダミー供試体A1 の場合と同じ測定方法で、発生音を測定し、変動する駆動回転数及び負荷トルクに対応する発生音のトラッキングデータを得る。この測定は、ダミー供試体A1 と同一の前記各回転数r,r2 及び各負荷トルクt,t2 での供試体A0 の各発生音のノイズ測定値SPL(r), SPL(r2 ),SPL(t), SPL(t2 )を得るために行われる。
【0028】
次に、加振力ノイズNfを算定する方法について説明する。まず、トルクを一定に保った条件下での前記各ノイズ測定値及び暗騒音SPL(r), Ns(r), SPL(r), Ns(r)から、同じ条件下での前記ノイズの真値N(r), N(r)を算定する。例えば、1000(rpm) の時の供試体A0 を取り付けた場合のノイズ測定値が60dB[SPL(r)]、この時の暗騒音が52dB[Ns(r)]であり、2000(rpm) の時の同じくノイズ測定値が80dB[SPL(r)]、この時の暗騒音が70dB[Ns(r)]とすると、
N(r)=10×log(1060/10 −1052/10 )=59.3dB
N(r)=10×log(1080/10 −1070/10 )=79.5dB
で算定でき〔式 (8−1), (8−2) 参照〕、更に、(9)式より、
α=( 79.5− 59.3) /log(2000/1000) =67.1
係数αの数値が算定される。同様にして、回転数を一定に保った条件下での各ノイズ測定値SPL(t), Ns(t), SPL(t), Ns(t)から、同じ条件下での前記ノイズの真値N(t), N(t)を算定し、係数βの数値を算定する。そして、係数α,β、回転数及び負荷トルクの各変動率δR(=r2 −r1 ),δT(=t2 −t1 )を(5)式に代入し、加振力ノイズNfを算定する。
【0029】
最後に、目的の前記ギアノイズN0 を算定する。定格の試験条件下での供試体A0 の発生音のノイズ測定値から、同条件でダミー供試体A1 を駆動して取得した前記暗騒音Nsと、上述したように算定された加振力ノイズNfの数値とを減じて、目的の前記ギアノイズN0 を得ることができる。算定されたギアノイズN0 の数値は、より正確な暗騒音Ns及び加振力ノイズNfの各数値に基づいており、信頼性が向上している。
【0030】
次に第2実施形態のダミー供試体A2 の構成について説明する。図5に示されるとおり、ダミー供試体A2 は、動力伝達機構がギアであることのみにおいて、第1実施形態のダミー供試体A1 と異なっており、ハウジング4の内部に、ベルトユニットVの替わりに第1及び第2の各ギア列G,G2 が噛合するように配置された構成である。このように、動力伝達機構をギアで構成することによって、供試体A0 の動力伝達機構と同一となるので、第1及び第2の各ギア44,45が接触(噛合)して、その結果生じる「振動」の発生機構は、供試体A0 の場合と同質のものとなる。一般に、このような「振動」は、ノイズの発生源となり得るものである。よって、駆動されるダミー供試体A2 の入力軸及び第1、第2の各出力軸11,12a,12bと連結する駆動及び第1、第2の各負荷モータMd, Ml,Ml2 の駆動出力軸及び各負荷出力軸21、32,33に及ぼす影響が供試体A0 の場合と似るので、暗騒音を構成する前記供試体固定装置の発生音Ns1 、各負荷出力軸32,33の回転による各発生音Ns,Ns3 が、より正確に再現されると推定できる。このようにして、暗騒音のノイズ測定値の信頼性を高める方法もある。
【0031】
なお、本実施形態は、供試体A0 が1本の入力軸と2本の出力軸とを備えた3軸の場合について説明したが、本発明はこの軸数に限定されず、少なくとも入力及び出力軸の2本を有する供試体に適用できる。そして、ダミー供試体の入出力軸の構成を供試体の各軸に対応するように構成すれば問題ない。また、動力伝達機構は、第1及び第2の各実施形態で説明したベルトユニットとギア列の他にも、チェーン等を用いることも可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明に係るダミー供試体を備えたギアノイズ測定装置を使用することによって、暗騒音のノイズ測定値をより正確に知ることができ、前記駆動源の動力が前記ギア列を介して前記負荷装置に伝達される際にギア列におけるギアの噛合が原因で発生するギアノイズのみの算定値の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】供試体A0 及びダミー供試体A1 を取り付けて、所定の試験条件でその駆動中のギアノイズを測定するギアノイズ測定装置Tの簡略図である。
【図2】発生音測定の際の駆動モータMdの各所定の回転数の時の発生音を、それぞれ周波数分析したグラフである。
【図3】発生音測定の際の駆動モータMdの前記回転数変化と、これに対応する特定の周波数帯域において大きなピークを示す前記音圧レベル値とを追跡した関数(トラッキングデータ)を示すグラフである。
【図4】ギアノイズ測定装置Tにおいて第1実施形態のダミー供試体A1 の部分を主に示した断面図である。
【図5】同じく、第2実施形態のダミー供試体A2 の部分を主に示した断面図である。
【符号の説明】
0 :供試体
,A2 :ダミー供試体
,G2 :第1及び第2の各ギア列(動力伝達機構)
Md:駆動モータ(駆動源)
Ml,Ml2 :負荷モータ(負荷装置)
0 :ギアノイズ
Nf:加振力ノイズ
Ns:暗騒音
,P2 :第1及び第2の各プーリー列
T:ギアノイズ測定装置
V:ベルトユニット(動力伝達機構)
1:入力軸
2:第1出力軸
3:第2出力軸
4:ハウジング
11:入力軸
12a, 12b:第1及び第2の各出力軸部(出力軸)
13:防音材
51:供試体固定装置

Claims (3)

  1. 入力軸から出力軸に動力を伝達するギア列がハウジング内に設けられた供試体を固定する供試体固定装置と、前記入力軸に連結して動力を供給する駆動源と、前記出力軸に連結されて、負荷を与えるための負荷装置とを備えたギアノイズ測定装置によって、前記駆動源の動力が前記ギア列を介して前記負荷装置に伝達される際にギア列におけるギアの噛合が原因で発生するギアノイズを測定する方法であって、
    前記供試体と同一条件の入力軸及び出力軸を備え、ハウジングには、入力軸から出力軸に動力を伝達する動力伝達機構と、該動力伝達機構で発生するノイズが外部に漏れるのを防止する防音材とが設けられたダミー供試体を用い、
    前記ギアノイズ測定装置に前記ダミー供試体を装着して、ギアノイズ測定装置及び周辺の暗騒音と、該暗騒音の測定値、及び既知計算式に基づいて、供試体の回転数及び負荷の変動に起因して発生する加振力ノイズとをそれぞれ予め測定しておき、
    ギアノイズ測定装置に供試体を装着した状態で発生するノイズ測定値から、前記暗騒音及び加振力ノイズの各数値を減じて、供試体のギアの噛合が原因で発生するギアノイズを測定することを特徴とするギアノイズの測定方法。
  2. 前記ダミー供試体の動力伝達機構は、ベルトを使用した機構であることを特徴とする請求項1に記載のギアノイズの測定方法。
  3. 入力軸から出力軸に動力を伝達するギア列がハウジング内に設けられた供試体を固定する供試体固定装置と、前記入力軸に連結して動力を供給する駆動源と、前記出力軸に連結されて、負荷を与えるための負荷装置とを備え、前記駆動源の動力が前記ギア列を介して前記負荷装置に伝達される際にギア列で発生するギアノイズを測定する装置であって、
    前記供試体と同一条件の入力軸及び出力軸を備え、ハウジングには、入力軸から出力軸に動力を伝達する動力伝達機構と、該動力伝達機構で発生するノイズが外部に漏れるのを防止する防音材とが設けられたダミー供試体を有していることを特徴とするギアノイズの測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101881653A (zh) * 2010-06-13 2010-11-10 大同齿轮(昆山)有限公司 齿合噪音检测装置
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