JP2004101245A - ネットワーク連動型統合ドライブ制御システム - Google Patents
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- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/7072—Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
Abstract
【課題】この発明は、現在位置から目的地までの経路における傾斜情報や渋滞情報などの道路情報に基づいて、電池の充電状態を効率よく最適な状態とすることができる。
【解決手段】この発明は、ネットワーク情報をもとにして、走行時の運転負荷及び負荷パターンを予測し、最大効率運転となる運転モードパターンを演算し、この演算結果を基にしてモータドライブを最大効率で運転するようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明は、ネットワーク情報をもとにして、走行時の運転負荷及び負荷パターンを予測し、最大効率運転となる運転モードパターンを演算し、この演算結果を基にしてモータドライブを最大効率で運転するようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電池により駆動するモータと内燃機関とにより駆動する車両と、この車両とネットワークを介して接続され、上記車両の走行経路に基づく種々の情報を有するホストコンピュータとからなるネットワーク連動型統合ドライブ制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガソリンエンジン(内燃機関)の車に対して、エンジンの効率が低下する低速域を得意とするモータに補完させて総合効率を高めるもの(ハイブリッド車)が開発され、実用化されている(例えば、特開2000−287302号公報)。
電気を分担する駆動系としては、モータと発電機を有している。
モータは車輪の駆動と制動・減速時のエネルギー回生を担当、発電機はエンジン動力を使っての発電(走行用と充電用)とエンジン始動を担当する。
【0003】
これにより、車両停止時はエンジンを停止し、発進低速走行はモータのみによる。負荷が増すとエンジンが始動して動力を発生する。この際、エンジンの燃費効率が最適な状態となるように、動力の一部をモータにより分担する。
上記したような車両では、一般に、アクセルの踏み込み量、通行速度、ブレーキの状態、ギヤの状態、エンジンの回転数、ライトの点灯状態、エアコンの状態等により、エンジンとモータの分担の最適化を行っている。また、モータ駆動用の電池には、常に50%から60%の充電がなされた状態が最適なものとなっている。
【0004】
しかし、この先に長い下り坂がある場合、長い上り坂がある場合、渋滞による低速運転区間がある場合でも、通常の走行時と同じような充電状態を保つようになっている。このため、効率の良い、充放電か行われているものとはなっていないという欠点があった。
【0005】
たとえば、50から60%の充電がなされた状態で長い下り坂を降りる場合には、40から50%分の充電により、過充電状態となり、その後は充電することができない。このように十分な充電が見込まれる坂道に入るところでは0%の充電状態とすることにより、100%分の充電が行えるものが要望されている。
【0006】
また、長い上り坂を上がる場合には、坂の途中で充電量が必要最低限となってしまうため、その後エンジンのみで走行することになるため、坂道に入るところで100%の充電状態としてモータ駆動が行えるものが要望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、現在位置から目的地までの経路における傾斜情報や渋滞情報などの道路情報に基づいて、電池の充電状態を効率よく最適な状態とすることができるネットワーク連動型統合ドライブ制御システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明のネットワーク連動型統合ドライブ制御システムは、電池により駆動するモータと内燃機関とにより駆動する車両と、この車両とネットワークを介して接続され、上記車両の走行経路に基づく種々の情報を有するホストコンピュータとからなるものにおいて、上記車両が、行き先を設定する設定手段と、上記車両の現在位置を判断する第1の判断手段と、上記設定手段による行き先と上記第1の判断手段による車両の現在位置とを上記ホストコンピュータへ送信する第1の送信手段と、この第1の送信手段に応答して得られる走行負荷スケジューリングに基づいて、上記モータと上記内燃機関とによる駆動分担を変更する変更手段とからなり、上記ホストコンピュータが、上記車両から供給される行き先と現在位置とによる走行経路に対応する種々の情報に基づいて、上記電池に対する充放電の変化点間を基準として、走行負荷スケジューリングを判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段により判断した走行負荷スケジューリングを上記車両へ送信する第2の送信手段とからなる。
【0009】
この発明のネットワーク連動型統合ドライブ制御システムは、電池により駆動するモータと内燃機関とにより駆動する車両と、この車両とネットワークを介して接続され、上記車両の走行経路に基づく種々の情報を有する情報端末とからなるものにおいて、上記車両が、行き先を設定する設定手段と、上記車両の現在位置を判断する第1の判断手段と、上記設定手段による行き先と上記第1の判断手段による車両の現在位置とを上記情報端末へ送信する第1の送信手段と、この第1の送信手段に応答して得られる走行経路に対応する種々の情報に基づいて、上記電池に対する充放電の変化点間を基準として、走行負荷スケジューリングを判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段により判断した走行負荷スケジューリングに基づいて、上記モータと上記内燃機関とによる駆動分担を変更する変更手段とからなり、上記情報端末が、上記車両から供給される行き先と現在位置とに基づく走行経路に対応する種々の情報を上記車両へ送信する第2の送信手段からなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態のネットワーク連動型統合ドライブ制御システムを説明する。
このネットワーク連動型統合ドライブ制御システムは、図1に示すように、ハイブリット車としての車両1と、この車両1とネットワークNを介して接続され、上記車両1の走行経路に基づく種々の情報を有するホストコンピュータ6とからなる。
車両1は、車両本体部2、走行制御部3と、情報管理装置4と、通信装置5により構成されている。
【0011】
車両本体部2は、車輪11、内燃機関(エンジン)12、モータドライブ13、機械式ブレーキ14、電池15により構成されている。モータドライブ13は、電動機(モータ)13aとインバータ13bにより構成されている。
【0012】
車輪11は、内燃機関12および電動機13aにより選択的に駆動されて車両を走行させ、また機械式ブレーキ14により制動が加えられる。また内燃機関12および電動機13aは、車輪11を回転駆動しない場合には該車輪11の回転に対する負荷として作用し、エンジンブレーキ或いは回生ブレーキとして前記車輪11に対して制動力を加えるものとなっている。
【0013】
内燃機関12の作動は、運転制御部18を主体とする走行制御部3の下で、運転操作部17によるアクセル、およびブレーキの操作に選択的に応じて制御される。また電動機13aは、前記運転制御部18によりその作動が制御されるインバータ13bにより二次電池を主体とする電池15をエネルギ源として通電駆動される。またインバータ13bは、電動機13aから回生エネルギが得られるとき、この回生エネルギにて前記電池15を充電すると共に、余分な回生エネルギについては抵抗器(図示しない)を介して熱変換してエネルギ放出するものとなっている。
【0014】
走行制御部3は、運転操作部17、運転制御部18、電池管理装置19、駆動分担制御部20により構成されている。
運転操作部17は、運転者16によるアクセル操作から加速指示を検知し、またブレーキ操作から減速(制動)指示を検知して車両1の走行を制御する。
【0015】
運転制御部18は、運転操作部17による操作状態と、電池管理装置19による電池15の充電状態と、駆動分担制御部20からの駆動の分担の状態とに応じて、運転の制御を行うものである。
【0016】
運転制御部18は、基本的には車両1の現在の走行状況を判定すると共に、その判定結果に従ってインバータ13bの作動を制御して電動機(モータ)13aを駆動し、或いは電動機13aを回生運転する。そして電動機13aの回生運転時には、そのときの電池15の充電量に応じて該電池15に対する充電を制御する。特に電池15のエネルギを用いて電動機13aを駆動するか、逆に電動機13aから得られる回生エネルギにて電池15を充電するかの判断は、車両1の現在の走行状況と前述した如く求められた走行経路の情報に従って、その後、どの程度の駆動エネルギを必要とするかを判断しながら行われる。
電池管理装置19は、電池15の充電状況を管理するものである。
【0017】
駆動分担制御部20は、情報管理装置4から供給される走行負荷スケジューリング設定に基づく内燃機関12および電動機13aの駆動の分担変更を運転制御部18に出力するものである。
情報管理装置4は、車両情報管理制御部21、GPS22、行き先入力装置23により構成されている。
【0018】
車両情報管理制御部21は、GPS22からの現在位置と、行き先入力装置23からの目的地をホストコンピュータ6側へ送信したり、ホストコンピュータ6からの走行負荷スケジューリング設定を受入れ、走行制御部3へ出力するものである。
【0019】
GPS22は、衛星を利用して車両1の現在地を求めるGPS(グローバル・ポジショニング・システム)装置である。行き先入力装置23は目的地としての行き先を設定するものであり、地域名、地名、建物名、住所、氏名、電話番号等を設定するものであり、タッチキー内蔵の液晶表示部などにより構成されている。また、行き先の設定としては、地図表示によるポイント設定によるものであっても良い。また、行き先入力装置23により、経由、通過する通りや道路の指定を行うようにしても良い。
【0020】
ホストコンピュータ6には、通信装置8を介してネットワークNに接続されているとともに、ネット情報を記憶しているデータベース9が接続されている。 ホストコンピュータ6には、ナビゲーション機能6a、経路計算機能6b、走行エネルギ計算機能6cを有している。
【0021】
ホストコンピュータ6は、車両1から供給される現在地と目的地と経由とに基づいてナビゲーション機能6a、経路計算機能6bとを用いて走行経路を判断するものである。
この走行経路としては、最短距離、最低料金、最低走行エネルギーのものが選ばれたり、車両1側に通知し、選択させるようにしても良い。
【0022】
ホストコンピュータ6は、判断した走行経路に基づいて走行経路に関する高低や曲がり角などの状態、渋滞情報を含む道路・交通情報、走行経路の天気に関する天気情報など各種情報をデータベース9から検索し、この検索した各種情報を走行エネルギー計算機能6cを用いて走行負荷スケジューリング設定を行うものである。
【0023】
次に、上記構成において、車両1がこれから進む走行経路に対する種々の情報に基づいて、走行負荷スケジューリングの設定処理について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0024】
まず、車両1の搭乗者により、行先入力装置23を用いて行き先(目的地)を入力する(ST1)。すると、車両情報管理制御部21は、GPS22から現在位置を取得し(ST2)、この取得した現在位置と行き先入力装置23からの目的地とを、通信装置5、ネットワークN、通信装置8を介してホストコンピュータ6へ送信する(ST3)。
【0025】
ホストコンピュータ6は、送信された現在位置と行き先とに基づいてナビゲーション機能6aにより走行経路を決定し(ST4)、決定された走行経路に関する高低や曲がり角などの状態、渋滞情報を含む道路・交通情報、走行経路の天気に関する天気情報などの各種情報をデータベース9から検索する(ST5)。
【0026】
ホストコンピュータ6は、上記決定された走行経路とこの走行経路に関する高低や曲がり角などの状態、渋滞情報を含む道路・交通情報とに基づいて、走行経路の分割ブロック化と、特異ブロックの設定とを行う(ST6)。
【0027】
ホストコンピュータ6は、特異ブロックに対して、モータ13aの駆動の比率を高め、エンジン(内燃機関12)による駆動比率を下げる駆動分担の変更(モータ多用モード)を行う(ST7)。
ホストコンピュータ6は、充電サイクルにおける総発電量に基づいて、一般ブロックの駆動分担の変更を行う(ST8)。
【0028】
これにより、ホストコンピュータ6は、各ブロックにおける駆動分担に基づいた走行負荷スケジューリング設定を、通信装置8、ネットワークN、通信装置5を介して、車両情報管理制御部21に送信する。この際、走行負荷スケジューリング設定は、各ブロックの開始位置が上記走行経路上の位置座標に対応しており、この位置に対して各ブロックにおける駆動分担が対応している。
これにより、車両情報管理制御部21は送信される走行負荷スケジューリング設定を記憶する。
【0029】
また、ホストコンピュータ6は、各ブロックにおける駆動分担に基づいて燃料セーブ額を演算し(ST9)、この演算結果を通信装置8、ネットワークN、通信装置5を介して、車両情報管理制御部21に送信する。これにより、車両情報管理制御部21は送信されたセービング額を行き先入力装置23の表示部に表示する(ST10)。
【0030】
この表示に基づいて、上記走行負荷スケジューリング設定による処理が選択され、かつ上記車両1が移動することにより、車両情報管理制御部21はGPS22からの位置座標と一致するブロックの開始位置があった際に、対応する駆動分担内容を駆動分担制御部20に出力する。
【0031】
この結果、駆動分担制御部20は走行負荷スケジューリング設定に基づく内燃機関12および電動機13aの駆動の分担変更を運転制御部18に出力する。
【0032】
これにより、運転制御部18は駆動分担制御部20からの駆動の分担変更を走行情報の1つとして使用する。
【0033】
次に、上記ステップ6の走行経路の分割ブロック化と、特異ブロックの設定について、図3に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
すなわち、ホストコンピュータ6は、決定された走行経路とこの走行経路に関する高低や曲がり角などの状態、渋滞情報を含む道路・交通情報により、図6の(a)に示すような、電池15に対する充電と放電の変化状態を判断し、充電から放電、放電から充電への切換わり点を検索する(充放電変化点検索)(ST11)。
【0034】
ついで、ホストコンピュータ6は、変化点での分割により走行経路(ルート)を、図6の(b)に示すように、変化点間ごとを1つのブロックとして複数のブロックを生成する(ST12)。
さらに、ホストコンピュータ6は、各ブロック内(変化点間ごと)のエネルギー収支を計算する(ST13)。
さらに、ホストコンピュータ6は、図6の(c)に示すように、充放電変化量50%以上のブロックを特異ブロックに設定し、他のブロックを一般ブロックとして500mごとに分割する(ST14)。
【0035】
上記ステップ7の特異ブロックの駆動分担変更処理について、図4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
ホストコンピュータ6は、特異ブロックの駆動分担を充電量変化量が小さくなるように変更する(ST21)。
ホストコンピュータ6は、各ブロック内(変化点間)のエネルギー収支を計算する(ST22)。
【0036】
ホストコンピュータ6は、再計算の結果、まだ充電量変化量が50%以上の場合、境界位置として(上記変化量−50%)のシフト値を設定する(ST23)。
【0037】
上記ステップ8の一般ブロックの駆動分担変更処理について、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
ホストコンピュータ6は、前ブロックとの境界(初期値)の充電量値として(上記変化量−50%)のシフト値を設定する(ST31)。
ホストコンピュータ6は、1つ前の一般ブロックの駆動分担を境界点(終点)で設定値になるように変更する(ST32)。
ホストコンピュータ6は、ブロック内(変化点間)のエネルギー収支計算により終点値を基に初期値を計算する(ST33)。
【0038】
ホストコンピュータ6は、初期値が標準充電量(50%)に到達せず、範囲外とする(ST34)。
ホストコンピュータ6は、4つまでまたは特異ブロックに当たるまで繰返す(ST35)。
ホストコンピュータ6は、補正しきれない時にこの値を設定する(ST36)。
【0039】
すなわち、走行経路が平坦である場合には、図6の(a)において、A点左側に示すように、電池15の充電と放電(モータ駆動)を繰り返し、電池15の充電量がその容量の50%程度となるように制御される。
【0040】
ところが、図6の(a)において、A点以降(右側)においては充電量が極端に多くなる。これは、走行経路上においてA点より長く急な下り坂となっているために予想される充電量である。
【0041】
そこで、この発明では、図6の(c)において、A点以降の充電サイクルにおいて示すように、充電量が電池15の容量の50%を越える場合(これは、通常時の容量を加えることにより100%の充電量となることを考慮したものである)には、その充電サイクルを特異ブロックBとして設定する。なお、電池15が消費される場合にも同様に考えられる。また、特異ブロックB以外の複数の充放電サイクル(A点左側)については所定道のり(例えば500m程度)毎に一般ブロックとして制御領域を設定する。
【0042】
図7に、発電(充電)量とその発電サイクルにおける総発電量(充電量)の関係を示す。つまり、現在の走行経路に基づいて走行すると、特異ブロックBにおいては図7に示すように総発電量が増大し、この場合には電池15の容量を越える発電が行われるため、発電した電気を充電しておくことができず発電された電気を有効に活用することができない。
【0043】
そこで、本発明においては、図8に示すように、総発電量を電池15の容量の50%以下とするべく、積極的に電池15を使用したモータ13aの駆動の比率を高め、エンジン(内燃機関12)による駆動比率を下げる駆動分担の変更(モータ多用モード)による制御領域を設定する。
【0044】
しかしながら、図8に示すモータ多用モードに切り替え制御したとしても充電サイクルにおける総発電量が電池15の容量の50%を越えると予想される場合には、図9に示すように特異ブロックBの開始時点Aにおける電池15の容量を50%未満とする領域を設定する。すなわち、一般ブロックCの期間において、通常であれば電池15の容量50%を維持するように電池15への充放電が制御されるが、この場合にはモータ13aの駆動比率を高め電池15の容量を消費するように制御(図10のモータ多用モード)し、A点において電池15の容量が0%となる領域を設定する。なお、一般ブロックCにおけるモータ多用モードにおいても電池15の容量を0%とすることができない場合には、その前段の一般ブロックCにおいてもモータ多用モードによりモータ13aを駆動させて、A点における電池15の容量を0%となる制御領域を設定する。
【0045】
また、上記ホストコンピュータ6は、走行経路に関する高低や曲がり角などの状態に基づいて電池15の充電量を計算、制御するものであるが、渋滞情報を受信した場合には追加的な制御が必要になる。ところで、渋滞のときには内燃機関12で車両1を駆動させるよりも電池15の駆動によるモータ13aにて車両1を駆動させたほうがエネルギ効率が良い。そこで、渋滞情報を受信したときには、渋滞開始地点において電池15の充電量が50%を超えるように、渋滞開始地点の前段の一般ブロックまたは特異ブロックにおいて内燃機関12の車両1の駆動の比率を高め電池15の充電を優先させる。また、渋滞情報により1ブロックを超えるような長い渋滞であると判断されたときには電池15の充電量を略100%とするように電池15の充電を最優先に内燃機関12とモータ13aを制御する制御領域を設定する。
【0046】
さらに、走行経路の天気に関する天気情報を検索/受信したときには、以下のような制御を追加する。
すなわち、車内の電気製品、例えばエアコンが使用される条件、具体的には気温が25度を超えるとき、もしくは日差しが強いと判断されたとき等の場合には、電池15の電気使用量が増大すると予想される。このときには、通常であれば電池15の容量50%を維持するように電池15への充放電が制御されるが、制御値を電池15の容量60%に変更しこれを維持するように電池15への充放電を制御するようにしてもよい。また、走行経路の所定エリアにおいて上記のように電気製品が使用されると判断したときには、電池15の容量の制御値を60%に変更することに代え、所定エリアへの進入地点で電池15の容量を50%を越える値(60〜95%程度)に充電するように制御しても良い。さらに、午後から晴天になるというような場合には、正午以降に電気製品が使用されると判断し、正午時点で電池15の容量を50%を越える値(60〜95%程度)に充電するように制御しても良い。
【0047】
また、図11の(a)のように、しばらく平坦な道が続き、所定時間後に長い下り坂がある場合について説明する。
従来のハイブリッド車では、図11の(b)のように、坂道に入る手前まで、電池に50から60%の充電がなされた状態となっており、坂道に入って、40から50%分の充電により、電池が満充電状態となり、エネルギー回生ができず、ブレーキ熱で放出している。
【0048】
この発明では、図11の(c)のように、坂道に入る手前までに、モータ駆動により電池の充電量を減らし、坂道に到達する際に、電池の充電量が0%になるようにし、坂道の走行時に0%から100%への100%分の充電がなされるものである。これにより、エネルギー回生が改善し、その分のエネルギーを坂道に入る前にモータで使い切り、ガソリンの使用量を減らすのに利用することができる。
【0049】
上記したように、図12に示すように、下り坂が多かったり、あるいはエネルギー回生が増える経路のように、電力充電量が多くなると予想される場合、上記条件の情報に基づいて、事前に電池が充電できる状態にしておく。
【0050】
すなわち、回生されるエネルギーが電池に全て充電できるようにする。
内燃機関の負荷分担を下げてモータ駆動時間を増やし、電池の充電量を下げ、燃料(ガソリン)の使用量が減り、燃費が向上する。
また、機械ブレーキの使用回数を減らし、ブレーキパッド他の粉塵放出量が減り、低公害化が図れる。
【0051】
また、図13に示すように、上り坂であったり、あるいは渋滞が有ったり、内燃機関の不得意な経路のように、電力消費量が多くなると予想される場合、上記条件の情報に基づいて、事前に電池の充電量を十分確保しておく。
すなわち、著しく効率が落ちる運転モードを削減し、内燃機関が比較的効率があまり落ちない時に充電しておくことができる。
上記実施形態では、走行負荷スケジューリング設定をホストコンピュータ側で行ったが、これに限らず、車両側で走行負荷スケジューリング設定を行うようにしても良い。
【0052】
この場合、図14に示すように、車両1とネットワークNを介して接続されるネット情報端末31が接続され、車両1内の情報管理装置4にナビゲーション装置41、経路計算装置42、走行エネルギ計算装置43が設けられている。ただし、図1と同一部分には同じ符号を付し説明を省略する。
【0053】
走行負荷スケジューリングの設定処理について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、車両1の搭乗者により、行先入力装置23を用いて行き先(目的地)を入力する(ST41)。すると、ナビゲーション装置41は、GPS22から現在位置を取得し(ST42)、この取得した現在位置と行き先入力装置23からの目的地とに基づいて走行経路を決定し(ST43)、決定された走行経路を、通信装置5、ネットワークN、通信装置30を介してネット情報端末31へ送信する(ST44)。
【0054】
ネット情報端末31は、送信された走行経路に関する高低や曲がり角などの状態、渋滞情報を含む道路・交通情報、走行経路の天気に関する天気情報などの各種情報を検索し(ST45)、この検索結果を通信装置30、ネットワークN、通信装置5を介して、経路計算装置42に送信する(ST46)。これにより、経路計算装置42は、上記決定された走行経路とこの走行経路に関する高低や曲がり角などの状態、渋滞情報を含む道路・交通情報とに基づいて、走行経路の分割ブロック化と、特異ブロックの設定とを行い、車両情報管理制御部21’に出力する(ST47)
車両情報管理制御部21’は、特異ブロックに対して、モータ13aの駆動の比率を高め、エンジン(内燃機関12)による駆動比率を下げる駆動分担の変更(モータ多用モード)を行う(ST48)。
車両情報管理制御部21’は、充電サイクルにおける総発電量に基づいて、一般ブロックの駆動分担の変更を行う(ST49)。
【0055】
これにより、車両情報管理制御部21’は、各ブロックにおける駆動分担に基づいた走行負荷スケジューリング設定を記憶する。この際、走行負荷スケジューリング設定は、各ブロックの開始位置が上記走行経路上の位置座標に対応しており、この位置に対して各ブロックにおける駆動分担が対応している。
【0056】
また、車両情報管理制御部21’は、走行エネルギー計算装置43を用いて、各ブロックにおける駆動分担に基づいて燃料セーブ額を演算し(ST50)、このセービング額を行き先入力装置23の表示部に表示する(ST51)。
【0057】
この表示に基づいて、上記走行負荷スケジューリング設定による処理が選択され、かつ上記車両1が移動することにより、車両情報管理制御部21’はGPS22からの位置座標と一致するブロックの開始位置があった際に、対応する駆動分担内容を駆動分担制御部20に出力する。
【0058】
この結果、走行負荷スケジューリング設定に基づく内燃機関12および電動機13aの駆動の分担変更を運転制御部18に出力する。
これにより、運転制御部18は駆動分担制御部20からの駆動の分担変更を走行情報の1つとして使用する。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、現在位置から目的地までの経路における傾斜情報や渋滞情報などの道路情報に基づいて、電池の充電状態を効率よく最適な状態とすることができるネットワーク連動型統合ドライブ制御システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を説明するためのネットワーク連動型統合ドライブ制御システムの概略構成を示す図。
【図2】走行負荷スケジューリングの設定処理を説明するためのフローチャート。
【図3】走行経路の分割ブロック化と、特異ブロックの設定処理を説明するためのフローチャート。
【図4】特異ブロックの駆動分担変更処理を説明するためのフローチャート。
【図5】一般ブロックの駆動分担変更処理を説明するためのフローチャート。
【図6】電池の充電と放電の変化状態に基づく、一般ブロックと特異ブロックを示す図。
【図7】発電(充電)量とその発電サイクルにおける総発電量(充電量)の関係を示す図。
【図8】モータ多用モードにおける発電量と総発電量の関係を示す図。
【図9】特異ブロックの開始時点における電池の容量を示す図。
【図10】特異ブロックの開始時点における電池の容量を示す図。
【図11】車両の移動に伴う従来とこの発明の電池に対する充放電と電池の充電量を示す図。
【図12】電力充電量が多くなると予想される場合を説明するための図。
【図13】電力消費量が多くなると予想される場合を説明するための図。
【図14】他の実施形態を説明するためのネットワーク連動型統合ドライブ制御システムの概略構成を示す図。
【図15】走行負荷スケジューリングの設定処理を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…車両、6…ホストコンピュータ、12…内燃機関、13a…モータ、15…電池、22…GPS、23…行き先入力装置。
【発明の属する技術分野】
この発明は、電池により駆動するモータと内燃機関とにより駆動する車両と、この車両とネットワークを介して接続され、上記車両の走行経路に基づく種々の情報を有するホストコンピュータとからなるネットワーク連動型統合ドライブ制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガソリンエンジン(内燃機関)の車に対して、エンジンの効率が低下する低速域を得意とするモータに補完させて総合効率を高めるもの(ハイブリッド車)が開発され、実用化されている(例えば、特開2000−287302号公報)。
電気を分担する駆動系としては、モータと発電機を有している。
モータは車輪の駆動と制動・減速時のエネルギー回生を担当、発電機はエンジン動力を使っての発電(走行用と充電用)とエンジン始動を担当する。
【0003】
これにより、車両停止時はエンジンを停止し、発進低速走行はモータのみによる。負荷が増すとエンジンが始動して動力を発生する。この際、エンジンの燃費効率が最適な状態となるように、動力の一部をモータにより分担する。
上記したような車両では、一般に、アクセルの踏み込み量、通行速度、ブレーキの状態、ギヤの状態、エンジンの回転数、ライトの点灯状態、エアコンの状態等により、エンジンとモータの分担の最適化を行っている。また、モータ駆動用の電池には、常に50%から60%の充電がなされた状態が最適なものとなっている。
【0004】
しかし、この先に長い下り坂がある場合、長い上り坂がある場合、渋滞による低速運転区間がある場合でも、通常の走行時と同じような充電状態を保つようになっている。このため、効率の良い、充放電か行われているものとはなっていないという欠点があった。
【0005】
たとえば、50から60%の充電がなされた状態で長い下り坂を降りる場合には、40から50%分の充電により、過充電状態となり、その後は充電することができない。このように十分な充電が見込まれる坂道に入るところでは0%の充電状態とすることにより、100%分の充電が行えるものが要望されている。
【0006】
また、長い上り坂を上がる場合には、坂の途中で充電量が必要最低限となってしまうため、その後エンジンのみで走行することになるため、坂道に入るところで100%の充電状態としてモータ駆動が行えるものが要望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、現在位置から目的地までの経路における傾斜情報や渋滞情報などの道路情報に基づいて、電池の充電状態を効率よく最適な状態とすることができるネットワーク連動型統合ドライブ制御システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明のネットワーク連動型統合ドライブ制御システムは、電池により駆動するモータと内燃機関とにより駆動する車両と、この車両とネットワークを介して接続され、上記車両の走行経路に基づく種々の情報を有するホストコンピュータとからなるものにおいて、上記車両が、行き先を設定する設定手段と、上記車両の現在位置を判断する第1の判断手段と、上記設定手段による行き先と上記第1の判断手段による車両の現在位置とを上記ホストコンピュータへ送信する第1の送信手段と、この第1の送信手段に応答して得られる走行負荷スケジューリングに基づいて、上記モータと上記内燃機関とによる駆動分担を変更する変更手段とからなり、上記ホストコンピュータが、上記車両から供給される行き先と現在位置とによる走行経路に対応する種々の情報に基づいて、上記電池に対する充放電の変化点間を基準として、走行負荷スケジューリングを判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段により判断した走行負荷スケジューリングを上記車両へ送信する第2の送信手段とからなる。
【0009】
この発明のネットワーク連動型統合ドライブ制御システムは、電池により駆動するモータと内燃機関とにより駆動する車両と、この車両とネットワークを介して接続され、上記車両の走行経路に基づく種々の情報を有する情報端末とからなるものにおいて、上記車両が、行き先を設定する設定手段と、上記車両の現在位置を判断する第1の判断手段と、上記設定手段による行き先と上記第1の判断手段による車両の現在位置とを上記情報端末へ送信する第1の送信手段と、この第1の送信手段に応答して得られる走行経路に対応する種々の情報に基づいて、上記電池に対する充放電の変化点間を基準として、走行負荷スケジューリングを判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段により判断した走行負荷スケジューリングに基づいて、上記モータと上記内燃機関とによる駆動分担を変更する変更手段とからなり、上記情報端末が、上記車両から供給される行き先と現在位置とに基づく走行経路に対応する種々の情報を上記車両へ送信する第2の送信手段からなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態のネットワーク連動型統合ドライブ制御システムを説明する。
このネットワーク連動型統合ドライブ制御システムは、図1に示すように、ハイブリット車としての車両1と、この車両1とネットワークNを介して接続され、上記車両1の走行経路に基づく種々の情報を有するホストコンピュータ6とからなる。
車両1は、車両本体部2、走行制御部3と、情報管理装置4と、通信装置5により構成されている。
【0011】
車両本体部2は、車輪11、内燃機関(エンジン)12、モータドライブ13、機械式ブレーキ14、電池15により構成されている。モータドライブ13は、電動機(モータ)13aとインバータ13bにより構成されている。
【0012】
車輪11は、内燃機関12および電動機13aにより選択的に駆動されて車両を走行させ、また機械式ブレーキ14により制動が加えられる。また内燃機関12および電動機13aは、車輪11を回転駆動しない場合には該車輪11の回転に対する負荷として作用し、エンジンブレーキ或いは回生ブレーキとして前記車輪11に対して制動力を加えるものとなっている。
【0013】
内燃機関12の作動は、運転制御部18を主体とする走行制御部3の下で、運転操作部17によるアクセル、およびブレーキの操作に選択的に応じて制御される。また電動機13aは、前記運転制御部18によりその作動が制御されるインバータ13bにより二次電池を主体とする電池15をエネルギ源として通電駆動される。またインバータ13bは、電動機13aから回生エネルギが得られるとき、この回生エネルギにて前記電池15を充電すると共に、余分な回生エネルギについては抵抗器(図示しない)を介して熱変換してエネルギ放出するものとなっている。
【0014】
走行制御部3は、運転操作部17、運転制御部18、電池管理装置19、駆動分担制御部20により構成されている。
運転操作部17は、運転者16によるアクセル操作から加速指示を検知し、またブレーキ操作から減速(制動)指示を検知して車両1の走行を制御する。
【0015】
運転制御部18は、運転操作部17による操作状態と、電池管理装置19による電池15の充電状態と、駆動分担制御部20からの駆動の分担の状態とに応じて、運転の制御を行うものである。
【0016】
運転制御部18は、基本的には車両1の現在の走行状況を判定すると共に、その判定結果に従ってインバータ13bの作動を制御して電動機(モータ)13aを駆動し、或いは電動機13aを回生運転する。そして電動機13aの回生運転時には、そのときの電池15の充電量に応じて該電池15に対する充電を制御する。特に電池15のエネルギを用いて電動機13aを駆動するか、逆に電動機13aから得られる回生エネルギにて電池15を充電するかの判断は、車両1の現在の走行状況と前述した如く求められた走行経路の情報に従って、その後、どの程度の駆動エネルギを必要とするかを判断しながら行われる。
電池管理装置19は、電池15の充電状況を管理するものである。
【0017】
駆動分担制御部20は、情報管理装置4から供給される走行負荷スケジューリング設定に基づく内燃機関12および電動機13aの駆動の分担変更を運転制御部18に出力するものである。
情報管理装置4は、車両情報管理制御部21、GPS22、行き先入力装置23により構成されている。
【0018】
車両情報管理制御部21は、GPS22からの現在位置と、行き先入力装置23からの目的地をホストコンピュータ6側へ送信したり、ホストコンピュータ6からの走行負荷スケジューリング設定を受入れ、走行制御部3へ出力するものである。
【0019】
GPS22は、衛星を利用して車両1の現在地を求めるGPS(グローバル・ポジショニング・システム)装置である。行き先入力装置23は目的地としての行き先を設定するものであり、地域名、地名、建物名、住所、氏名、電話番号等を設定するものであり、タッチキー内蔵の液晶表示部などにより構成されている。また、行き先の設定としては、地図表示によるポイント設定によるものであっても良い。また、行き先入力装置23により、経由、通過する通りや道路の指定を行うようにしても良い。
【0020】
ホストコンピュータ6には、通信装置8を介してネットワークNに接続されているとともに、ネット情報を記憶しているデータベース9が接続されている。 ホストコンピュータ6には、ナビゲーション機能6a、経路計算機能6b、走行エネルギ計算機能6cを有している。
【0021】
ホストコンピュータ6は、車両1から供給される現在地と目的地と経由とに基づいてナビゲーション機能6a、経路計算機能6bとを用いて走行経路を判断するものである。
この走行経路としては、最短距離、最低料金、最低走行エネルギーのものが選ばれたり、車両1側に通知し、選択させるようにしても良い。
【0022】
ホストコンピュータ6は、判断した走行経路に基づいて走行経路に関する高低や曲がり角などの状態、渋滞情報を含む道路・交通情報、走行経路の天気に関する天気情報など各種情報をデータベース9から検索し、この検索した各種情報を走行エネルギー計算機能6cを用いて走行負荷スケジューリング設定を行うものである。
【0023】
次に、上記構成において、車両1がこれから進む走行経路に対する種々の情報に基づいて、走行負荷スケジューリングの設定処理について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0024】
まず、車両1の搭乗者により、行先入力装置23を用いて行き先(目的地)を入力する(ST1)。すると、車両情報管理制御部21は、GPS22から現在位置を取得し(ST2)、この取得した現在位置と行き先入力装置23からの目的地とを、通信装置5、ネットワークN、通信装置8を介してホストコンピュータ6へ送信する(ST3)。
【0025】
ホストコンピュータ6は、送信された現在位置と行き先とに基づいてナビゲーション機能6aにより走行経路を決定し(ST4)、決定された走行経路に関する高低や曲がり角などの状態、渋滞情報を含む道路・交通情報、走行経路の天気に関する天気情報などの各種情報をデータベース9から検索する(ST5)。
【0026】
ホストコンピュータ6は、上記決定された走行経路とこの走行経路に関する高低や曲がり角などの状態、渋滞情報を含む道路・交通情報とに基づいて、走行経路の分割ブロック化と、特異ブロックの設定とを行う(ST6)。
【0027】
ホストコンピュータ6は、特異ブロックに対して、モータ13aの駆動の比率を高め、エンジン(内燃機関12)による駆動比率を下げる駆動分担の変更(モータ多用モード)を行う(ST7)。
ホストコンピュータ6は、充電サイクルにおける総発電量に基づいて、一般ブロックの駆動分担の変更を行う(ST8)。
【0028】
これにより、ホストコンピュータ6は、各ブロックにおける駆動分担に基づいた走行負荷スケジューリング設定を、通信装置8、ネットワークN、通信装置5を介して、車両情報管理制御部21に送信する。この際、走行負荷スケジューリング設定は、各ブロックの開始位置が上記走行経路上の位置座標に対応しており、この位置に対して各ブロックにおける駆動分担が対応している。
これにより、車両情報管理制御部21は送信される走行負荷スケジューリング設定を記憶する。
【0029】
また、ホストコンピュータ6は、各ブロックにおける駆動分担に基づいて燃料セーブ額を演算し(ST9)、この演算結果を通信装置8、ネットワークN、通信装置5を介して、車両情報管理制御部21に送信する。これにより、車両情報管理制御部21は送信されたセービング額を行き先入力装置23の表示部に表示する(ST10)。
【0030】
この表示に基づいて、上記走行負荷スケジューリング設定による処理が選択され、かつ上記車両1が移動することにより、車両情報管理制御部21はGPS22からの位置座標と一致するブロックの開始位置があった際に、対応する駆動分担内容を駆動分担制御部20に出力する。
【0031】
この結果、駆動分担制御部20は走行負荷スケジューリング設定に基づく内燃機関12および電動機13aの駆動の分担変更を運転制御部18に出力する。
【0032】
これにより、運転制御部18は駆動分担制御部20からの駆動の分担変更を走行情報の1つとして使用する。
【0033】
次に、上記ステップ6の走行経路の分割ブロック化と、特異ブロックの設定について、図3に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
すなわち、ホストコンピュータ6は、決定された走行経路とこの走行経路に関する高低や曲がり角などの状態、渋滞情報を含む道路・交通情報により、図6の(a)に示すような、電池15に対する充電と放電の変化状態を判断し、充電から放電、放電から充電への切換わり点を検索する(充放電変化点検索)(ST11)。
【0034】
ついで、ホストコンピュータ6は、変化点での分割により走行経路(ルート)を、図6の(b)に示すように、変化点間ごとを1つのブロックとして複数のブロックを生成する(ST12)。
さらに、ホストコンピュータ6は、各ブロック内(変化点間ごと)のエネルギー収支を計算する(ST13)。
さらに、ホストコンピュータ6は、図6の(c)に示すように、充放電変化量50%以上のブロックを特異ブロックに設定し、他のブロックを一般ブロックとして500mごとに分割する(ST14)。
【0035】
上記ステップ7の特異ブロックの駆動分担変更処理について、図4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
ホストコンピュータ6は、特異ブロックの駆動分担を充電量変化量が小さくなるように変更する(ST21)。
ホストコンピュータ6は、各ブロック内(変化点間)のエネルギー収支を計算する(ST22)。
【0036】
ホストコンピュータ6は、再計算の結果、まだ充電量変化量が50%以上の場合、境界位置として(上記変化量−50%)のシフト値を設定する(ST23)。
【0037】
上記ステップ8の一般ブロックの駆動分担変更処理について、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
ホストコンピュータ6は、前ブロックとの境界(初期値)の充電量値として(上記変化量−50%)のシフト値を設定する(ST31)。
ホストコンピュータ6は、1つ前の一般ブロックの駆動分担を境界点(終点)で設定値になるように変更する(ST32)。
ホストコンピュータ6は、ブロック内(変化点間)のエネルギー収支計算により終点値を基に初期値を計算する(ST33)。
【0038】
ホストコンピュータ6は、初期値が標準充電量(50%)に到達せず、範囲外とする(ST34)。
ホストコンピュータ6は、4つまでまたは特異ブロックに当たるまで繰返す(ST35)。
ホストコンピュータ6は、補正しきれない時にこの値を設定する(ST36)。
【0039】
すなわち、走行経路が平坦である場合には、図6の(a)において、A点左側に示すように、電池15の充電と放電(モータ駆動)を繰り返し、電池15の充電量がその容量の50%程度となるように制御される。
【0040】
ところが、図6の(a)において、A点以降(右側)においては充電量が極端に多くなる。これは、走行経路上においてA点より長く急な下り坂となっているために予想される充電量である。
【0041】
そこで、この発明では、図6の(c)において、A点以降の充電サイクルにおいて示すように、充電量が電池15の容量の50%を越える場合(これは、通常時の容量を加えることにより100%の充電量となることを考慮したものである)には、その充電サイクルを特異ブロックBとして設定する。なお、電池15が消費される場合にも同様に考えられる。また、特異ブロックB以外の複数の充放電サイクル(A点左側)については所定道のり(例えば500m程度)毎に一般ブロックとして制御領域を設定する。
【0042】
図7に、発電(充電)量とその発電サイクルにおける総発電量(充電量)の関係を示す。つまり、現在の走行経路に基づいて走行すると、特異ブロックBにおいては図7に示すように総発電量が増大し、この場合には電池15の容量を越える発電が行われるため、発電した電気を充電しておくことができず発電された電気を有効に活用することができない。
【0043】
そこで、本発明においては、図8に示すように、総発電量を電池15の容量の50%以下とするべく、積極的に電池15を使用したモータ13aの駆動の比率を高め、エンジン(内燃機関12)による駆動比率を下げる駆動分担の変更(モータ多用モード)による制御領域を設定する。
【0044】
しかしながら、図8に示すモータ多用モードに切り替え制御したとしても充電サイクルにおける総発電量が電池15の容量の50%を越えると予想される場合には、図9に示すように特異ブロックBの開始時点Aにおける電池15の容量を50%未満とする領域を設定する。すなわち、一般ブロックCの期間において、通常であれば電池15の容量50%を維持するように電池15への充放電が制御されるが、この場合にはモータ13aの駆動比率を高め電池15の容量を消費するように制御(図10のモータ多用モード)し、A点において電池15の容量が0%となる領域を設定する。なお、一般ブロックCにおけるモータ多用モードにおいても電池15の容量を0%とすることができない場合には、その前段の一般ブロックCにおいてもモータ多用モードによりモータ13aを駆動させて、A点における電池15の容量を0%となる制御領域を設定する。
【0045】
また、上記ホストコンピュータ6は、走行経路に関する高低や曲がり角などの状態に基づいて電池15の充電量を計算、制御するものであるが、渋滞情報を受信した場合には追加的な制御が必要になる。ところで、渋滞のときには内燃機関12で車両1を駆動させるよりも電池15の駆動によるモータ13aにて車両1を駆動させたほうがエネルギ効率が良い。そこで、渋滞情報を受信したときには、渋滞開始地点において電池15の充電量が50%を超えるように、渋滞開始地点の前段の一般ブロックまたは特異ブロックにおいて内燃機関12の車両1の駆動の比率を高め電池15の充電を優先させる。また、渋滞情報により1ブロックを超えるような長い渋滞であると判断されたときには電池15の充電量を略100%とするように電池15の充電を最優先に内燃機関12とモータ13aを制御する制御領域を設定する。
【0046】
さらに、走行経路の天気に関する天気情報を検索/受信したときには、以下のような制御を追加する。
すなわち、車内の電気製品、例えばエアコンが使用される条件、具体的には気温が25度を超えるとき、もしくは日差しが強いと判断されたとき等の場合には、電池15の電気使用量が増大すると予想される。このときには、通常であれば電池15の容量50%を維持するように電池15への充放電が制御されるが、制御値を電池15の容量60%に変更しこれを維持するように電池15への充放電を制御するようにしてもよい。また、走行経路の所定エリアにおいて上記のように電気製品が使用されると判断したときには、電池15の容量の制御値を60%に変更することに代え、所定エリアへの進入地点で電池15の容量を50%を越える値(60〜95%程度)に充電するように制御しても良い。さらに、午後から晴天になるというような場合には、正午以降に電気製品が使用されると判断し、正午時点で電池15の容量を50%を越える値(60〜95%程度)に充電するように制御しても良い。
【0047】
また、図11の(a)のように、しばらく平坦な道が続き、所定時間後に長い下り坂がある場合について説明する。
従来のハイブリッド車では、図11の(b)のように、坂道に入る手前まで、電池に50から60%の充電がなされた状態となっており、坂道に入って、40から50%分の充電により、電池が満充電状態となり、エネルギー回生ができず、ブレーキ熱で放出している。
【0048】
この発明では、図11の(c)のように、坂道に入る手前までに、モータ駆動により電池の充電量を減らし、坂道に到達する際に、電池の充電量が0%になるようにし、坂道の走行時に0%から100%への100%分の充電がなされるものである。これにより、エネルギー回生が改善し、その分のエネルギーを坂道に入る前にモータで使い切り、ガソリンの使用量を減らすのに利用することができる。
【0049】
上記したように、図12に示すように、下り坂が多かったり、あるいはエネルギー回生が増える経路のように、電力充電量が多くなると予想される場合、上記条件の情報に基づいて、事前に電池が充電できる状態にしておく。
【0050】
すなわち、回生されるエネルギーが電池に全て充電できるようにする。
内燃機関の負荷分担を下げてモータ駆動時間を増やし、電池の充電量を下げ、燃料(ガソリン)の使用量が減り、燃費が向上する。
また、機械ブレーキの使用回数を減らし、ブレーキパッド他の粉塵放出量が減り、低公害化が図れる。
【0051】
また、図13に示すように、上り坂であったり、あるいは渋滞が有ったり、内燃機関の不得意な経路のように、電力消費量が多くなると予想される場合、上記条件の情報に基づいて、事前に電池の充電量を十分確保しておく。
すなわち、著しく効率が落ちる運転モードを削減し、内燃機関が比較的効率があまり落ちない時に充電しておくことができる。
上記実施形態では、走行負荷スケジューリング設定をホストコンピュータ側で行ったが、これに限らず、車両側で走行負荷スケジューリング設定を行うようにしても良い。
【0052】
この場合、図14に示すように、車両1とネットワークNを介して接続されるネット情報端末31が接続され、車両1内の情報管理装置4にナビゲーション装置41、経路計算装置42、走行エネルギ計算装置43が設けられている。ただし、図1と同一部分には同じ符号を付し説明を省略する。
【0053】
走行負荷スケジューリングの設定処理について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、車両1の搭乗者により、行先入力装置23を用いて行き先(目的地)を入力する(ST41)。すると、ナビゲーション装置41は、GPS22から現在位置を取得し(ST42)、この取得した現在位置と行き先入力装置23からの目的地とに基づいて走行経路を決定し(ST43)、決定された走行経路を、通信装置5、ネットワークN、通信装置30を介してネット情報端末31へ送信する(ST44)。
【0054】
ネット情報端末31は、送信された走行経路に関する高低や曲がり角などの状態、渋滞情報を含む道路・交通情報、走行経路の天気に関する天気情報などの各種情報を検索し(ST45)、この検索結果を通信装置30、ネットワークN、通信装置5を介して、経路計算装置42に送信する(ST46)。これにより、経路計算装置42は、上記決定された走行経路とこの走行経路に関する高低や曲がり角などの状態、渋滞情報を含む道路・交通情報とに基づいて、走行経路の分割ブロック化と、特異ブロックの設定とを行い、車両情報管理制御部21’に出力する(ST47)
車両情報管理制御部21’は、特異ブロックに対して、モータ13aの駆動の比率を高め、エンジン(内燃機関12)による駆動比率を下げる駆動分担の変更(モータ多用モード)を行う(ST48)。
車両情報管理制御部21’は、充電サイクルにおける総発電量に基づいて、一般ブロックの駆動分担の変更を行う(ST49)。
【0055】
これにより、車両情報管理制御部21’は、各ブロックにおける駆動分担に基づいた走行負荷スケジューリング設定を記憶する。この際、走行負荷スケジューリング設定は、各ブロックの開始位置が上記走行経路上の位置座標に対応しており、この位置に対して各ブロックにおける駆動分担が対応している。
【0056】
また、車両情報管理制御部21’は、走行エネルギー計算装置43を用いて、各ブロックにおける駆動分担に基づいて燃料セーブ額を演算し(ST50)、このセービング額を行き先入力装置23の表示部に表示する(ST51)。
【0057】
この表示に基づいて、上記走行負荷スケジューリング設定による処理が選択され、かつ上記車両1が移動することにより、車両情報管理制御部21’はGPS22からの位置座標と一致するブロックの開始位置があった際に、対応する駆動分担内容を駆動分担制御部20に出力する。
【0058】
この結果、走行負荷スケジューリング設定に基づく内燃機関12および電動機13aの駆動の分担変更を運転制御部18に出力する。
これにより、運転制御部18は駆動分担制御部20からの駆動の分担変更を走行情報の1つとして使用する。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、現在位置から目的地までの経路における傾斜情報や渋滞情報などの道路情報に基づいて、電池の充電状態を効率よく最適な状態とすることができるネットワーク連動型統合ドライブ制御システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を説明するためのネットワーク連動型統合ドライブ制御システムの概略構成を示す図。
【図2】走行負荷スケジューリングの設定処理を説明するためのフローチャート。
【図3】走行経路の分割ブロック化と、特異ブロックの設定処理を説明するためのフローチャート。
【図4】特異ブロックの駆動分担変更処理を説明するためのフローチャート。
【図5】一般ブロックの駆動分担変更処理を説明するためのフローチャート。
【図6】電池の充電と放電の変化状態に基づく、一般ブロックと特異ブロックを示す図。
【図7】発電(充電)量とその発電サイクルにおける総発電量(充電量)の関係を示す図。
【図8】モータ多用モードにおける発電量と総発電量の関係を示す図。
【図9】特異ブロックの開始時点における電池の容量を示す図。
【図10】特異ブロックの開始時点における電池の容量を示す図。
【図11】車両の移動に伴う従来とこの発明の電池に対する充放電と電池の充電量を示す図。
【図12】電力充電量が多くなると予想される場合を説明するための図。
【図13】電力消費量が多くなると予想される場合を説明するための図。
【図14】他の実施形態を説明するためのネットワーク連動型統合ドライブ制御システムの概略構成を示す図。
【図15】走行負荷スケジューリングの設定処理を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…車両、6…ホストコンピュータ、12…内燃機関、13a…モータ、15…電池、22…GPS、23…行き先入力装置。
Claims (6)
- 電池により駆動するモータと内燃機関とにより駆動する車両と、この車両とネットワークを介して接続され、上記車両の走行経路に基づく種々の情報を有するホストコンピュータとからなるネットワーク連動型統合ドライブ制御システムにおいて、
上記車両が、
行き先を設定する設定手段と、
上記車両の現在位置を判断する第1の判断手段と、
上記設定手段による行き先と上記第1の判断手段による車両の現在位置とを上記ホストコンピュータへ送信する第1の送信手段と、
この第1の送信手段に応答して得られる走行負荷スケジューリングに基づいて、上記モータと上記内燃機関とによる駆動分担を変更する変更手段とからなり、
上記ホストコンピュータが、
上記車両から供給される行き先と現在位置とによる走行経路に対応する種々の情報に基づいて、上記電池に対する充放電の変化点間を基準として、走行負荷スケジューリングを判断する第2の判断手段と、
この第2の判断手段により判断した走行負荷スケジューリングを上記車両へ送信する第2の送信手段とからなる、
ことを特徴とするネットワーク連動型統合ドライブ制御システム。 - 上記走行経路に対応する種々の情報が、道路の傾斜等の情報、交通情報、天気などの情報であることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク連動型統合ドライブ制御システム。
- 上記第2の判断手段において、
走行経路に対応する種々の情報により、電池の充電と放電の変化点間ごとを1ブロックとし、充放電変化量が所定値以上の際に、1ブロック内でのモータの駆動比率を高め、内燃機関による駆動比率を下げることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク連動型統合ドライブ制御システム。 - 電池により駆動するモータと内燃機関とにより駆動する車両と、この車両とネットワークを介して接続され、上記車両の走行経路に基づく種々の情報を有する情報端末とからなるネットワーク連動型統合ドライブ制御システムにおいて、
上記車両が、
行き先を設定する設定手段と、
上記車両の現在位置を判断する第1の判断手段と、
上記設定手段による行き先と上記第1の判断手段による車両の現在位置とを上記情報端末へ送信する第1の送信手段と、
この第1の送信手段に応答して得られる走行経路に対応する種々の情報に基づいて、上記電池に対する充放電の変化点間を基準として、走行負荷スケジューリングを判断する第2の判断手段と、
この第2の判断手段により判断した走行負荷スケジューリングに基づいて、上記モータと上記内燃機関とによる駆動分担を変更する変更手段とからなり、
上記情報端末が、
上記車両から供給される行き先と現在位置とに基づく走行経路に対応する種々の情報を上記車両へ送信する第2の送信手段からなる
ことを特徴とするネットワーク連動型統合ドライブ制御システム。 - 上記走行経路に対応する種々の情報が、道路の傾斜等の情報、交通情報、天気などの情報であることを特徴とする請求項4に記載のネットワーク連動型統合ドライブ制御システム。
- 上記第2の判断手段において、
走行経路に対応する種々の情報により、電池の充電と放電の変化点間ごとを1ブロックとし、充放電変化量が所定値以上の際に、1ブロック内でのモータの駆動比率を高め、内燃機関による駆動比率を下げることを特徴とする請求項4に記載のネットワーク連動型統合ドライブ制御システム。
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