JP2004100760A - ラチェット形一方向クラッチ - Google Patents
ラチェット形一方向クラッチ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004100760A JP2004100760A JP2002261108A JP2002261108A JP2004100760A JP 2004100760 A JP2004100760 A JP 2004100760A JP 2002261108 A JP2002261108 A JP 2002261108A JP 2002261108 A JP2002261108 A JP 2002261108A JP 2004100760 A JP2004100760 A JP 2004100760A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- planetary gear
- strut
- notch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/12—Freewheels or freewheel clutches with hinged pawl co-operating with teeth, cogs, or the like
- F16D41/125—Freewheels or freewheel clutches with hinged pawl co-operating with teeth, cogs, or the like the pawl movement having an axial component
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
【課題】小型にするとともに、機械加工を少なくして生産性の高いラチェット形一方向クラッチを得る。
【解決手段】遊星歯車装置(16)のプラネタリーギヤ(20)を支持するキャリア部材(19)に第1プレート(23)を一体的に設けるとともに、該第1プレート(23)の外周部を前記遊星歯車装置(16)から半径方向外方に突出させ、リング状の第2プレート(25)を前記第1プレート(23)の一方の面に対面させ、各第1、第2プレート(23,25)の対面側の一方にポケット(24)を、該対面側の他方にノッチ(26)をそれぞれ設け、前記ポケット(24)に板状のストラット(27)と該ストラット(27)の円周方向一端を前記ノッチ(26)方向に突出付勢する弾性体(28)とを収容する。
【選択図】 図1
【解決手段】遊星歯車装置(16)のプラネタリーギヤ(20)を支持するキャリア部材(19)に第1プレート(23)を一体的に設けるとともに、該第1プレート(23)の外周部を前記遊星歯車装置(16)から半径方向外方に突出させ、リング状の第2プレート(25)を前記第1プレート(23)の一方の面に対面させ、各第1、第2プレート(23,25)の対面側の一方にポケット(24)を、該対面側の他方にノッチ(26)をそれぞれ設け、前記ポケット(24)に板状のストラット(27)と該ストラット(27)の円周方向一端を前記ノッチ(26)方向に突出付勢する弾性体(28)とを収容する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の自動変速機に使用されるラチェット形一方向クラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として、図6に示すものがあった。図6において、1は自動変速機のケース、2は該ケース1内に組み込まれた遊星歯車装置であり、サンギヤ3とリングギヤ(内歯ギヤ)4とを同軸に配置し、両者間にキャリアベースプレート6に支持された複数のプラネタリーギヤ5を噛み合わせてなる。
【0003】
上記遊星歯車装置2の外周に一方向クラッチ10を取り付ける。即ち、キャリアベースプレート6の外周に固定される多板クラッチ結合用のドラムをインナーレース11とし、ケース1側に上記インナーレース11が遊嵌する筒状のアウタレース12を取付け、上記インナーレース11とアウタレース12との間に多数のスプラグ(又はローラー)13を係脱可能に介装する。これにより、インナーレース11がキャリアベースプレート6を介して一方向に回転した際には、上記スプラグ13が係合方向に回動してインナーレース11をアウタレース12に係合させ、該インナーレース11を介して上記キャリアベースプレート6の回転を阻止し、インナーレース11がキャリアベースプレート6を介して他方向に回転した際には、上記スプラグ13が離脱方向に回動してインナーレース11をアウタレース12に対して相対回転させ、上記キャリアベースプレート6の回転を許容する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものは、多板クラッチ結合用のドラムをインナーレース11としていたので、該ドラムを厚肉にするとともに、焼き入れ及び外径研磨する必要があった。このため、従来のものは、生産性が低下するとともに、重量が嵩むものであった。本発明は、上記不具合を解消した新規なラチェット形一方向クラッチを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る発明は、遊星歯車装置のプラネタリーギヤを支持するキャリア部材に第1プレートを一体的に設けるとともに、該第1プレートの外周部を前記遊星歯車装置から半径方向外方に突出させ、リング状の第2プレートを前記第1プレートの一方の面に対面させ、各第1、第2プレートの対面側の一方にポケットを、該対面側の他方にノッチをそれぞれ設け、前記ポケットに板状のストラットと該ストラットの円周方向一端を前記ノッチ方向に突出付勢する弾性体とを収容する構成にしたものである。
また、請求項2に係る発明は、遊星歯車装置のプラネタリーギヤを支持するキャリア部材の外周部に多板クラッチ結合用のドラムを一体的に設けるとともに、該ドラムの外周部に別体に形成されたリング状の第1プレートを一体的に連結し、該第1プレートの一方の面にリング状の第2プレートを対面させ、各第1、第2プレートの対面側の一方にポケットを、該対面側の他方にノッチをそれぞれ設け、前記ポケットに板状のストラットと該ストラットの円周方向一端を前記ノッチ方向に突出付勢する弾性体とを収容する構成にしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を図面に基いて説明する。図1は本発明の第1実施例を示す断面図、図2は図1のII−II拡大断面図、図3はキャリア部材及び第1プレートの正面図、図4は本発明の第2実施例を示す要部断面図、図5は第2実施例による第1プレートの部分正面図である。
【0007】
図1において、15は自動車用自動変速機のケース、16は該ケース15内に組み込まれた遊星歯車装置であり、サンギヤ17とリングギヤ(内歯ギヤ)18とを同軸に配置し、両者間にキャリアベースプレート(キャリア部材)19に支持された複数のプラネタリーギヤ20を噛み合わせてなる。21はキャリアベースプレート19の外周部に係止された多板クラッチ結合用のドラムであり、リングギヤ18の外周を包囲している。
【0008】
上記遊星歯車装置16の外周部にラチェット形一方向クラッチ22を設ける。即ち、上記キャリアベースプレート19の外周部をドラム21から半径方向外方に突出させてこの部を第1プレート23とし、該第1プレート23の図1において左面に多数のポケット24を円周方向に所定の間隔をおいて形成する。上記キャリアベースプレート19及び第1プレート23は、図3に示すように、1枚の金属製の円板体により形成する。
【0009】
即ち、内周側に位置するキャリアベースプレート19には、その軸心部にサンギヤ17の軸部が挿通される通し孔19aを、その内周部にプラネタリーギヤ20の軸が嵌合する軸孔19bを、またその外周部にドラム21の軸端(図1において右端)に形成した係止片が嵌合係止する係止孔19cをそれぞれ形成する。また、外周側に位置する第1プレート23の各ポケット24は、図3に示すように、長方形状に形成するとともに、その反回転側の両側に半径方向に突出する保持溝24aを形成し、その回転側の底部は段状に深くして弾性体28の収容部24bを形成する。
【0010】
上記第1プレート23の図1において左面にリング(ワッシャ)状の第2プレート25を対面させてその外周部を前述したケース1に係止する。該第2プレート25の右面には、上記ポケット24と対面するノッチ26(図2)が円周方向に所定ピッチで形成されている。
【0011】
上記ポケット24には、図2に示すように、板状のストラット27及びコイル状の弾性体28を収容する。上記ストラット27は長方形状に形成するとともに、その円周方向の基端部(図2において上端部)にアーム27aを有し、該アーム27aを上記ポケット24の保持溝24aに遊嵌させる。また、弾性体28はコイルバネからなり、その軸方向中間部と軸方向両端部とに半径方向に突出する支持片28a及び押し片28bを有し、上記支持片28aを上記ポケット24の底面に当接させ、上記押し片28bをストラット27の先端部に当接させ、該押し片28bによってストラット27をその先端部(図2において下端)がノッチ26方向に突出する如く付勢する。図1において、29は第2プレート25の右端部に係止したサイドプレートであり、前述した第1プレート23の右方への移動を規制するものである。
【0012】
これにより、第1プレート23がキャリアベースプレート19を介して図2においてA方向に回転された際には、上記ストラット27の先端部がポケット24から外側方に突出してノッチ26と係合し、第1プレート23を第2プレート25に係合させてその回転を阻止、従ってキャリアベースプレート19の回転を阻止し、また、第1プレート23がキャリアベースプレート19を介して上記と逆向き(図2においてB方向)に回転された際には、上記ストラット27がノッチ26から離脱する方向に回動され、上記第1プレート23が第2プレート25に対して相対回転し、キャリアベースプレート19の回転が許容される。
【0013】
図4、図5は第2実施例を示す。図4、図5において、19−1は遊星歯車装置16のキャリアベースプレート、21−1は多板クラッチ結合用のドラム、23−1は第1プレート、25は自動変速機のケース1に係止した第2プレートである。上記キャリアベースプレート19−1及びドラム21−1は一体物により形成し、ドラム21−1の外周に雄スプライン21aを形成する。また、上記第1プレート23−1は、図5に示すように、リング(ワッシャ)状に形成し、その内周端面部に雌スプライン23aを形成し、該雌スプライン23aを上記雄スプライン21aに噛み合わせて第1プレート23−1をドラム21−1に一体的に結合するとともに、該第1プレート23−1を上記第2プレート25の右面側に対面させる。
【0014】
上記第1プレート23−1の図4において左面には、前述した第1実施例と同様のポケット24が形成され、該ポケット24に前述と同様のストラット27及び弾性体28が収容されている。その他は第1実施例と略同様となっている。なお、前述したポケット24は、第2プレート25側に、ノッチ26は第1プレート23(23−1)側に形成するようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願の請求項1に係る発明は、遊星歯車装置のキャリア部材に半径方向外方に突出する第1プレートを設け、該第1プレートの一方の面に第2プレートを対面させ、各第1、第2プレート間にポケット、ノッチ及びストラットを設けてラチェット形一方向クラッチを形成するようにしたので、小型になるとともに、外径研磨等の機械加工を少なくて生産性を高くすることができる。
また、請求項2に係る発明は、遊星歯車装置のキャリア部材に多板クラッチ結合用のドラムを設け、該ドラムの外周部に別体に形成された第1プレートを連結し、該第1プレートの一方の面に第2プレートを対面させ、各第1、第2プレート間にポケット、ノッチ及びストラットを設けてラチェット形一方向クラッチを形成するようにしたので、小型になるとともに、大物のドラムを安価な材料で形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1のII−II拡大断面図である。
【図3】キャリア部材及び第1プレートの正面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す要部断面図である。
【図5】第2実施例による第1プレートの部分正面図である。
【図6】従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
15 自動変速機のケース
16 遊星歯車装置
17 サンギヤ
18 リングギヤ
19(19−1) キャリアベースプレート(キャリア部材)
19a 通し孔
19b 軸孔
19c 係止孔
20 プラネタリーギヤ
21(21−1) 多板クラッチ結合用のドラム
21a 雄スプライン
22 ラチェット形一方向クラッチ
23(23−1) 第1プレート
23a 雌スプライン
24 ポケット
24a 保持溝
24b 弾性体収容部
25 第2プレート
26 ノッチ
27 ストラット
28 弾性体
28a 支持片
28b 押し片
29 サイドプレート
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の自動変速機に使用されるラチェット形一方向クラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として、図6に示すものがあった。図6において、1は自動変速機のケース、2は該ケース1内に組み込まれた遊星歯車装置であり、サンギヤ3とリングギヤ(内歯ギヤ)4とを同軸に配置し、両者間にキャリアベースプレート6に支持された複数のプラネタリーギヤ5を噛み合わせてなる。
【0003】
上記遊星歯車装置2の外周に一方向クラッチ10を取り付ける。即ち、キャリアベースプレート6の外周に固定される多板クラッチ結合用のドラムをインナーレース11とし、ケース1側に上記インナーレース11が遊嵌する筒状のアウタレース12を取付け、上記インナーレース11とアウタレース12との間に多数のスプラグ(又はローラー)13を係脱可能に介装する。これにより、インナーレース11がキャリアベースプレート6を介して一方向に回転した際には、上記スプラグ13が係合方向に回動してインナーレース11をアウタレース12に係合させ、該インナーレース11を介して上記キャリアベースプレート6の回転を阻止し、インナーレース11がキャリアベースプレート6を介して他方向に回転した際には、上記スプラグ13が離脱方向に回動してインナーレース11をアウタレース12に対して相対回転させ、上記キャリアベースプレート6の回転を許容する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものは、多板クラッチ結合用のドラムをインナーレース11としていたので、該ドラムを厚肉にするとともに、焼き入れ及び外径研磨する必要があった。このため、従来のものは、生産性が低下するとともに、重量が嵩むものであった。本発明は、上記不具合を解消した新規なラチェット形一方向クラッチを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る発明は、遊星歯車装置のプラネタリーギヤを支持するキャリア部材に第1プレートを一体的に設けるとともに、該第1プレートの外周部を前記遊星歯車装置から半径方向外方に突出させ、リング状の第2プレートを前記第1プレートの一方の面に対面させ、各第1、第2プレートの対面側の一方にポケットを、該対面側の他方にノッチをそれぞれ設け、前記ポケットに板状のストラットと該ストラットの円周方向一端を前記ノッチ方向に突出付勢する弾性体とを収容する構成にしたものである。
また、請求項2に係る発明は、遊星歯車装置のプラネタリーギヤを支持するキャリア部材の外周部に多板クラッチ結合用のドラムを一体的に設けるとともに、該ドラムの外周部に別体に形成されたリング状の第1プレートを一体的に連結し、該第1プレートの一方の面にリング状の第2プレートを対面させ、各第1、第2プレートの対面側の一方にポケットを、該対面側の他方にノッチをそれぞれ設け、前記ポケットに板状のストラットと該ストラットの円周方向一端を前記ノッチ方向に突出付勢する弾性体とを収容する構成にしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を図面に基いて説明する。図1は本発明の第1実施例を示す断面図、図2は図1のII−II拡大断面図、図3はキャリア部材及び第1プレートの正面図、図4は本発明の第2実施例を示す要部断面図、図5は第2実施例による第1プレートの部分正面図である。
【0007】
図1において、15は自動車用自動変速機のケース、16は該ケース15内に組み込まれた遊星歯車装置であり、サンギヤ17とリングギヤ(内歯ギヤ)18とを同軸に配置し、両者間にキャリアベースプレート(キャリア部材)19に支持された複数のプラネタリーギヤ20を噛み合わせてなる。21はキャリアベースプレート19の外周部に係止された多板クラッチ結合用のドラムであり、リングギヤ18の外周を包囲している。
【0008】
上記遊星歯車装置16の外周部にラチェット形一方向クラッチ22を設ける。即ち、上記キャリアベースプレート19の外周部をドラム21から半径方向外方に突出させてこの部を第1プレート23とし、該第1プレート23の図1において左面に多数のポケット24を円周方向に所定の間隔をおいて形成する。上記キャリアベースプレート19及び第1プレート23は、図3に示すように、1枚の金属製の円板体により形成する。
【0009】
即ち、内周側に位置するキャリアベースプレート19には、その軸心部にサンギヤ17の軸部が挿通される通し孔19aを、その内周部にプラネタリーギヤ20の軸が嵌合する軸孔19bを、またその外周部にドラム21の軸端(図1において右端)に形成した係止片が嵌合係止する係止孔19cをそれぞれ形成する。また、外周側に位置する第1プレート23の各ポケット24は、図3に示すように、長方形状に形成するとともに、その反回転側の両側に半径方向に突出する保持溝24aを形成し、その回転側の底部は段状に深くして弾性体28の収容部24bを形成する。
【0010】
上記第1プレート23の図1において左面にリング(ワッシャ)状の第2プレート25を対面させてその外周部を前述したケース1に係止する。該第2プレート25の右面には、上記ポケット24と対面するノッチ26(図2)が円周方向に所定ピッチで形成されている。
【0011】
上記ポケット24には、図2に示すように、板状のストラット27及びコイル状の弾性体28を収容する。上記ストラット27は長方形状に形成するとともに、その円周方向の基端部(図2において上端部)にアーム27aを有し、該アーム27aを上記ポケット24の保持溝24aに遊嵌させる。また、弾性体28はコイルバネからなり、その軸方向中間部と軸方向両端部とに半径方向に突出する支持片28a及び押し片28bを有し、上記支持片28aを上記ポケット24の底面に当接させ、上記押し片28bをストラット27の先端部に当接させ、該押し片28bによってストラット27をその先端部(図2において下端)がノッチ26方向に突出する如く付勢する。図1において、29は第2プレート25の右端部に係止したサイドプレートであり、前述した第1プレート23の右方への移動を規制するものである。
【0012】
これにより、第1プレート23がキャリアベースプレート19を介して図2においてA方向に回転された際には、上記ストラット27の先端部がポケット24から外側方に突出してノッチ26と係合し、第1プレート23を第2プレート25に係合させてその回転を阻止、従ってキャリアベースプレート19の回転を阻止し、また、第1プレート23がキャリアベースプレート19を介して上記と逆向き(図2においてB方向)に回転された際には、上記ストラット27がノッチ26から離脱する方向に回動され、上記第1プレート23が第2プレート25に対して相対回転し、キャリアベースプレート19の回転が許容される。
【0013】
図4、図5は第2実施例を示す。図4、図5において、19−1は遊星歯車装置16のキャリアベースプレート、21−1は多板クラッチ結合用のドラム、23−1は第1プレート、25は自動変速機のケース1に係止した第2プレートである。上記キャリアベースプレート19−1及びドラム21−1は一体物により形成し、ドラム21−1の外周に雄スプライン21aを形成する。また、上記第1プレート23−1は、図5に示すように、リング(ワッシャ)状に形成し、その内周端面部に雌スプライン23aを形成し、該雌スプライン23aを上記雄スプライン21aに噛み合わせて第1プレート23−1をドラム21−1に一体的に結合するとともに、該第1プレート23−1を上記第2プレート25の右面側に対面させる。
【0014】
上記第1プレート23−1の図4において左面には、前述した第1実施例と同様のポケット24が形成され、該ポケット24に前述と同様のストラット27及び弾性体28が収容されている。その他は第1実施例と略同様となっている。なお、前述したポケット24は、第2プレート25側に、ノッチ26は第1プレート23(23−1)側に形成するようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願の請求項1に係る発明は、遊星歯車装置のキャリア部材に半径方向外方に突出する第1プレートを設け、該第1プレートの一方の面に第2プレートを対面させ、各第1、第2プレート間にポケット、ノッチ及びストラットを設けてラチェット形一方向クラッチを形成するようにしたので、小型になるとともに、外径研磨等の機械加工を少なくて生産性を高くすることができる。
また、請求項2に係る発明は、遊星歯車装置のキャリア部材に多板クラッチ結合用のドラムを設け、該ドラムの外周部に別体に形成された第1プレートを連結し、該第1プレートの一方の面に第2プレートを対面させ、各第1、第2プレート間にポケット、ノッチ及びストラットを設けてラチェット形一方向クラッチを形成するようにしたので、小型になるとともに、大物のドラムを安価な材料で形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1のII−II拡大断面図である。
【図3】キャリア部材及び第1プレートの正面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す要部断面図である。
【図5】第2実施例による第1プレートの部分正面図である。
【図6】従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
15 自動変速機のケース
16 遊星歯車装置
17 サンギヤ
18 リングギヤ
19(19−1) キャリアベースプレート(キャリア部材)
19a 通し孔
19b 軸孔
19c 係止孔
20 プラネタリーギヤ
21(21−1) 多板クラッチ結合用のドラム
21a 雄スプライン
22 ラチェット形一方向クラッチ
23(23−1) 第1プレート
23a 雌スプライン
24 ポケット
24a 保持溝
24b 弾性体収容部
25 第2プレート
26 ノッチ
27 ストラット
28 弾性体
28a 支持片
28b 押し片
29 サイドプレート
Claims (2)
- 遊星歯車装置(16)のプラネタリーギヤ(20)を支持するキャリア部材(19)に第1プレート(23)を一体的に設けるとともに、該第1プレート(23)の外周部を前記遊星歯車装置(16)から半径方向外方に突出させ、リング状の第2プレート(25)を前記第1プレート(23)の一方の面に対面させ、各第1、第2プレート(23,25)の対面側の一方にポケット(24)を、該対面側の他方にノッチ(26)をそれぞれ設け、前記ポケット(24)に板状のストラット(27)と該ストラット(27)の円周方向一端を前記ノッチ(26)方向に突出付勢する弾性体(28)とを収容したことを特徴とするラチェット形一方向クラッチ。
- 遊星歯車装置(16)のプラネタリーギヤ(20)を支持するキャリア部材(19−1)の外周部に多板クラッチ結合用のドラム(21−1)を一体的に設けるとともに、該ドラム(21−1)の外周部に別体に形成されたリング状の第1プレート(23−1)を一体的に連結し、該第1プレート(23−1)の一方の面にリング状の第2プレート(25)を対面させ、各第1、第2プレート(23−1,25)の対面側の一方にポケット(24)を、該対面側の他方にノッチ(26)をそれぞれ設け、前記ポケット(24)に板状のストラット(27)と該ストラット(27)の円周方向一端を前記ノッチ(26)方向に突出付勢する弾性体(28)とを収容したことを特徴とするラチェット形一方向クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002261108A JP2004100760A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | ラチェット形一方向クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002261108A JP2004100760A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | ラチェット形一方向クラッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004100760A true JP2004100760A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32261573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002261108A Pending JP2004100760A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | ラチェット形一方向クラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004100760A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100560300B1 (ko) | 2003-12-15 | 2006-03-10 | 가부시키가이샤 니프코 | 일방향 클러치 |
CN100504113C (zh) * | 2007-07-03 | 2009-06-24 | 唐志明 | 一种用于大逆止力矩的逆止器 |
JP2017053403A (ja) * | 2015-09-08 | 2017-03-16 | トヨタ自動車株式会社 | 動力伝達装置 |
KR101826606B1 (ko) | 2016-12-07 | 2018-02-07 | 주식회사 디알텍 | 구동 캠의 강제 구동이 가능한 제빙기 및 이를 이용한 제빙기 구동 방법 |
-
2002
- 2002-09-06 JP JP2002261108A patent/JP2004100760A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100560300B1 (ko) | 2003-12-15 | 2006-03-10 | 가부시키가이샤 니프코 | 일방향 클러치 |
CN100504113C (zh) * | 2007-07-03 | 2009-06-24 | 唐志明 | 一种用于大逆止力矩的逆止器 |
JP2017053403A (ja) * | 2015-09-08 | 2017-03-16 | トヨタ自動車株式会社 | 動力伝達装置 |
KR101826606B1 (ko) | 2016-12-07 | 2018-02-07 | 주식회사 디알텍 | 구동 캠의 강제 구동이 가능한 제빙기 및 이를 이용한 제빙기 구동 방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3848518A (en) | Sheet metal piston for transmissions and method of making a piston assembly | |
JP2001526366A (ja) | ダンパ組立体 | |
CN101737445B (zh) | 波状弹簧保持结构和摩擦接合装置 | |
JP5352456B2 (ja) | 2つのバッキングプレートを備える、ローラ、スプラグまたはラチェット型一方向クラッチ | |
JP2006250351A (ja) | 変速機の遊星歯車装置用キャリア組立体 | |
RU2002118712A (ru) | Устройство для переключения передач велосипедов | |
JP2004205027A (ja) | 二連断続装置 | |
JP2009008258A (ja) | 内装変速ハブ | |
US10197111B2 (en) | Installation structure of one-way clutch | |
JP2017138002A (ja) | 変速装置とこれを含んで構成される車両用インホイール駆動システム及び変速装置の製作方法 | |
US20090114501A1 (en) | Frictional engagement device | |
JP2004100760A (ja) | ラチェット形一方向クラッチ | |
JP6119378B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP6416116B2 (ja) | オーバーランモードおよび保持された制御要素を有する、制御可能式または選択可能式のカップリングアセンブリ | |
JP4755783B2 (ja) | ワンウェイクラッチ装置 | |
US3724620A (en) | Releaseable power transmitting device of the friction plate type | |
JP6119379B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
WO2005083288A1 (en) | Low drag multimode clutch | |
JP2008185212A (ja) | 自動車両用駆動システム | |
JP2004068851A (ja) | 一方向クラッチ | |
KR20090054134A (ko) | 차량용 자동 변속기의 브레이크 | |
JP5259428B2 (ja) | ローラ型ワンウェイクラッチ | |
JP3741783B2 (ja) | 一方向クラッチ | |
KR101889751B1 (ko) | 회전력을 증가시키기 위한 기어장치 | |
US6422371B1 (en) | Centrifugal friction clutch for automatic transmission |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050708 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071225 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080422 |