【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリングロック装置を備えた車両用ステアリング装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図６に示すように、車両用ステアリング装置では、ステアリングコラム１内には、ステアリングシャフト２が回転自在に支持してあり、このステアリングコラム１は、その下端部で、車体側ロアーブラケット３により、その中間部で、側面視略Ｌ字状の車体側アッパーブラケット４（チルトブラケット）により車体に取付けてある。
【０００３】
車体側ロアーブラケット３は、二次衝突時にステアリングコラム１を車両前方に移動することができるようになっている。また、車体側アッパーブラケット４には、チルト締付・解除するためのロック機構が設けてある。
【０００４】
ところで、ステアリングコラム１の車両後方部で斜め横部には、ステアリングロック装置ＳＬが設けてある。
【０００５】
このステアリングロック装置ＳＬでは、車両の停止時等において、イグニッションキー２１をキーシリンダー２２に差し込み、キー２１を操作すると、図示しないロックバーがキーシリンダー２２から突出して、ステアリングシャフト２の図示しないロック溝に係合し、ステアリングシャフト２をロックするようになっている。
【０００６】
これにより、ステアリングホイールを回転しようとしても、ステアリングシャフト２を回転することができず、車両の盗難防止を図るようになっている。
【０００７】
図６に示すように、キーシリンダー２２は、筒状ホルダー２３に挿入して保持してあり、この筒状ホルダー２３は、溶接によりステアリングコラム１に取り付けてある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、キーシリンダー２２を保持する筒状ホルダー２３が溶接によりステアリングコラム１に取り付けてある場合、溶接は、溶け込み量のチェックなど管理が困難であるといった問題がある。
【０００９】
また、ここの部位では、円筒（ステアリングコラム１）上に、円筒（筒状ホルダー２３）を溶接しており、三次元的に溶接トウチを移動することになり、直接的に溶接する場合に比べると、安定した溶接を得ることが困難であり、さらに、溶接位置の管理も困難である。
【００１０】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ステアリングロック装置の筒状ホルダーを強固にステアリングコラムに装着すことができると共に、部品点数・作業工数を削減して製造コストの低減を図ることができる車両用ステアリング装置を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る車両用ステアリング装置は、ステアリングコラムにステアリングシャフトが回転自在に支持してあると共に、ステアリングロック装置を備えた車両用ステアリング装置において、
前記ステアリングロック装置のキーシリンダーを保持する筒状ホルダーは、前記ステアリングコラムに一体的に成形してあることを特徴とする。
【００１２】
このように、本発明によれば、ステアリングロック装置のキーシリンダーを保持する筒状ホルダーは、前記ステアリングコラムに一体的に成形してあることから、筒状ホルダーを強固にステアリングコラムに装着すことができると共に、従来のように、筒状ホルダーをステアリングコラムに溶接する必要がなく、部品点数や作業工数を削減して製造コストの低減を図ることができる。
【００１３】
なお、成形方法は、ハイドロフォーム法が好ましく、このハイドロフォーム法とは、薄肉の鋼管を金型内に収納し、鋼管内に圧力水もしくは油を充填し、鋼管を膨らませて所望形状に成形する方法であり、プレス成型の後に溶接して閉断面構造の部材を製造する場合に比べて、溶接箇所が無いことから強度や剛性に優れ、加工コストの削減や軽量化を図れるといった利点がある。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る車両用ステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
【００１５】
（第１実施の形態）
図１は、本発明の第１実施の形態に係る車両用ステアリング装置の平面図である。図２は、図１に示した車両用ステアリング装置の側面図である。
【００１６】
図３（ａ）は、図２のＡ−Ａ線に沿った断面図であり、（ｂ）は、図２のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。図４（ａ）は、ステアリングロック装置の分解側面図であり、（ｂ）は、図２のＣ−Ｃ線に沿った断面図である。
【００１７】
図１及び図２に示すように、ステアリングコラム１内には、ステアリングシャフト２が回転自在に支持してあり、このステアリングコラム１は、その下端部で、車体側ロアーブラケット３により、その中間部で、側面視略Ｌ字状の車体側アッパーブラケット４（チルトブラケット）により車体に取付けてある。
【００１８】
車体側ロアーブラケット３には、車両前方に開口した切欠き部５が形成してあり、この切欠き部５に、ステアリングコラム１のコラム側ロアーブラケット６に装着したチルト中心ボルト７が係止してあり、これにより、二次衝突時には、ステアリングコラム１は、車両前方に移動できるようになっている。
【００１９】
縦断面が略Ｌ字状の車体側アッパーブラケット４は一体に、ボルト等により車体に取付ける車体取付部１０と、この車体取付部１０から折曲部１１を介して縦断面略Ｌ字状に折曲したステアリングコラム１の両側にステアリングコラム横断方向に延びる一対の縦壁部１２と、これら縦壁部１２から立設してそれぞれチルト溝１３を有しコラム１の両側をコラム長手方向に延びる一対のコラム締付固定部１４と、から構成してある。
【００２０】
車体側アッパーブラケット（チルトブラケット）４の内側には、ステアリングコラム１の中間部に一体的に成形したディスタンスブラケット部１５が設けてある。ディスタントブラケット部１５はステアリングコラム１の膨出部１ａとして成形され、コラム締付固定部１４のそれぞれに圧接される一対の側板部１５ａを有している。この場合の成形方法は、ハイドロフォーム法が好ましく、このハイドロフォーム法とは、単一ブランクである薄肉の鋼管を金型内に収納し、鋼管内に圧力水もしくは油を充填し、鋼管を膨らませて所望形状に成形する方法であり、プレス成型の後に溶接して閉断面構造の部材を製造する場合に比べて、溶接箇所が無いことから強度や剛性に優れ、加工コストの削減や軽量化を図れるといった利点がある。
【００２１】
また、コラム締付固定部１４のチルト溝１３と、ディスタンスブラケット部１５の側板部には、チルト締付ボルト１６が通挿してある。さらに、図３に示すように、チルト締付ボルト１６の基端部には、カムロック機構が設けてあり、このカムロック機構には、締付レバー１７と共に回転する第１カム１８と、この第１カム１８に係合してロックする非回転の第２カム１９とが設けてある。このカムロック機構の働きによりチルト締付ボルト１６の基端部に取付けた締付レバー１７の揺動により、車体側アッパーブラケット４をディスタンスブラケット部１５に圧接固定し、又はこの圧接固定を解除して、チルト締付又はチルト解除できるようになっている。
【００２２】
さらに、図２及び図３に示すように、車体側アッパーブラケット４の折曲部１１には、補強ビード１１ａが形成してあり、この補強ビード１１ａのサイズを変更することにより、二次衝突時の曲げ荷重を調整することができる。
【００２３】
さらに、車両後方から前方に向けて二次衝突荷重が作用する場合、ステアリングコラム１がディスタンスブラケット部１５とチルト締付ボルト１６と共に車両前方に移動しようとする。この際、運転者の衝撃荷重は、車両後方から前方に向けて略水平に作用する。一方、チルト締付ボルト１６は折曲部１１の略垂直下方に配置してあり、チルト締付ボルト１６は、折曲部１１を支点として、略水平方向に動き出し、次いで、折曲部１１（支点）の廻りを回転する。
【００２４】
これにより、車体側アッパーブラケット４の縦壁部１２とコラム締付固定部１４も、折曲部１１（支点）の廻りを回転するように、曲げ変形しながら破損（コラプス）して、二次衝撃エネルギーを吸収することができる。
【００２５】
本実施の形態では、ステアリングコラム１の車両後方部で斜め横部には、ステアリングロック装置ＳＬが設けてある。
【００２６】
このステアリングロック装置ＳＬでは、イグニッションキー３１を差し込むキーシリンダー３２は、筒状ホルダー３３内に挿入して保持してある。
【００２７】
キーシリンダー３２では、図４（ｂ）に示すように、キー３１を操作すると、ロックバー３４がキーシリンダー３２から突出して、ステアリングシャフト２に形成したロック溝３５に係合し、ステアリングシャフト２をロックするようになっている。これにより、ステアリングホイールを回転しようとしても、ステアリングシャフト２を回転することができず、車両の盗難防止を図るようになっている。
【００２８】
キーシリンダー３２を保持する筒状ホルダー３３は、ステアリングコラム１に一体的に成形してある。したがって、筒状ホルダー３３を強固にステアリングコラム１に装着することができると共に、従来のように筒状ホルダーをステアリングコラムに溶接する必要がなく、部品点数や作業工数を削減して製造コストの低減を図ることができる。
【００２９】
また、成形方法は、ハイドロフォーム法が好ましく、このハイドロフォーム法とは、単一ブランクである薄肉の鋼管を金型内に収納し、鋼管内に圧力水もしくは油を充填し、鋼管を膨らませて所望形状に成形する方法であり、プレス成型の後に溶接して閉断面構造の部材を製造する場合に比べて、溶接箇所が無いことから強度や剛性に優れ、加工コストの削減や軽量化を図れるといった利点がある。
【００３０】
なお、図１及び図４（ａ）に示すように、筒状ホルダー３３には、ハーネス３６のための切欠き部３７が形成してある。
【００３１】
（第２実施の形態）
図５は、本発明の第２実施の形態に係る車両用ステアリング装置の平面図である。
【００３２】
本実施の形態では、ステアリングロック装置は、ステアリングコラム１の中間部であって、その斜め横部に設けてある。
【００３３】
この場合にも、筒状ホルダー３３は、ステアリングコラム１に単一ブランクから一体的に成形してあり、好適には、ハイドロフォーム法により一体的に成形してあり、筒状ホルダー３３を強固にステアリングコラム１に装着することができると共に、部品点数や作業工数を削減して製造コストの低減を図ることができる。チルト機構等の構造も上記第１実施の形態と同様である。
【００３４】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。上記実施の形態では、チルト式であるが、これに限らず、チルト・テレスコピック式であっても、テレスコピック式であってもよく、チルト・テレスコピック機構を備えてなくてもよい。
【００３５】
上述の実施形態においては、ハイドロフォーム法を採用すると好ましいとしたが、ステアリングコラムの成形方法はこれに限定されず、ゴムバルジ成形、爆発バルジ成形もしくはプレス成形法等であっても良い。
【００３６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ステアリングロック装置のキーシリンダーを保持する筒状ホルダーは、前記ステアリングコラムに一体的に成形してあることから、筒状ホルダーを強固にステアリングコラムに装着することができると共に、従来のように、筒状ホルダーをステアリングコラムに溶接する必要がなく、部品点数や作業工数を削減して製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施の形態に係る車両用ステアリング装置の平面図である。
【図２】図１に示した車両用ステアリング装置の側面図である。
【図３】（ａ）は、図２のＡ−Ａ線に沿った断面図であり、（ｂ）は、図２のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。
【図４】（ａ）は、ステアリングロック装置の分解側面図であり、（ｂ）は、図２のＣ−Ｃ線に沿った断面図である。
【図５】本発明の第２実施の形態に係る車両用ステアリング装置の平面図である。
【図６】従来に係る車両用ステアリング装置の平面図である。
【符号の説明】
１ ステアリングコラム
２ ステアリングシャフト
３ 車体側ロアーブラケット
４ 車体側アッパーブラケット（チルトブラケット）
５ 切欠き部
６ コラム側ロアーブラケット
７ チルト中心ボルト
１０ 車体取付部
１１ 折曲部
１１ａ 補強ビード
１２ 縦壁部
１３ チルト溝
１４ コラム締付固定部
１５ ディスタンスブラケット部
１６ 締付ボルト
１７ 締付レバー
１７ａ 基端部
１７ｂ 把持部
１８ 第１カム
１９ 第２カム
３１ イグニッションキー
３２ キーシリンダー
３３ 筒状ホルダー
３４ ロックバー
３５ ロック溝
３６ ハーネス
３７ 切欠き部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle steering system provided with a steering lock device.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 6, in the steering apparatus for a vehicle, a steering shaft 2 is rotatably supported in a steering column 1, and the steering column 1 is provided at its lower end by a vehicle body side lower bracket 3. An intermediate portion thereof is attached to the vehicle body by a vehicle-side upper bracket 4 (tilt bracket) having a substantially L-shape in side view.
[0003]
The vehicle body side lower bracket 3 can move the steering column 1 forward of the vehicle at the time of a secondary collision. Further, a lock mechanism for tightening / releasing the tilt is provided on the vehicle body side upper bracket 4.
[0004]
By the way, a steering lock device SL is provided on the oblique side portion of the steering column 1 behind the vehicle.
[0005]
In this steering lock device SL, when the vehicle is stopped or the like, the ignition key 21 is inserted into the key cylinder 22, and when the key 21 is operated, a lock bar (not shown) protrudes from the key cylinder 22, and a lock groove (not shown) of the steering shaft 2 is formed. And the steering shaft 2 is locked.
[0006]
As a result, even if the steering wheel is rotated, the steering shaft 2 cannot be rotated, thereby preventing the vehicle from being stolen.
[0007]
As shown in FIG. 6, the key cylinder 22 is inserted and held in a cylindrical holder 23, and the cylindrical holder 23 is attached to the steering column 1 by welding.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the cylindrical holder 23 holding the key cylinder 22 is attached to the steering column 1 by welding, there is a problem that it is difficult to manage welding by checking the amount of penetration.
[0009]
Further, in this portion, the cylinder (the cylindrical holder 23) is welded on the cylinder (the steering column 1), and the welding torch is moved three-dimensionally, which is compared with the case where the welding is performed directly. Therefore, it is difficult to obtain stable welding, and it is also difficult to control the welding position.
[0010]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and enables a cylindrical holder of a steering lock device to be firmly mounted on a steering column, and reduces the number of parts and the number of working steps, thereby reducing manufacturing costs. It is an object of the present invention to provide a vehicle steering device capable of achieving the following.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a vehicular steering device according to the present invention includes a vehicular steering device having a steering column rotatably supported on a steering column and a steering lock device.
A cylindrical holder for holding a key cylinder of the steering lock device is formed integrally with the steering column.
[0012]
As described above, according to the present invention, since the cylindrical holder for holding the key cylinder of the steering lock device is formed integrally with the steering column, the cylindrical holder is firmly attached to the steering column. In addition to the need for welding the cylindrical holder to the steering column as in the related art, the number of parts and the number of working steps can be reduced, and the manufacturing cost can be reduced.
[0013]
In addition, the forming method is preferably a hydroforming method. In the hydroforming method, a thin steel pipe is housed in a mold, and the steel pipe is filled with pressure water or oil, and the steel pipe is expanded to form a desired shape. This method is advantageous in that since there is no welded portion, the strength and rigidity are excellent, the processing cost can be reduced, and the weight can be reduced, as compared with the case where a member having a closed sectional structure is manufactured by welding after press molding.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a vehicle steering device according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0015]
(1st Embodiment)
FIG. 1 is a plan view of a vehicle steering device according to a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a side view of the vehicle steering device shown in FIG.
[0016]
FIG. 3A is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 2, and FIG. 3B is a cross-sectional view taken along the line BB of FIG. FIG. 4A is an exploded side view of the steering lock device, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line CC of FIG.
[0017]
As shown in FIGS. 1 and 2, a steering shaft 2 is rotatably supported in a steering column 1, and the steering column 1 is provided at a lower end portion thereof with a lower bracket 3 on a vehicle body side at an intermediate portion thereof. It is attached to the vehicle body by a vehicle-side upper bracket 4 (tilt bracket) that is substantially L-shaped in side view.
[0018]
The vehicle body side lower bracket 3 is formed with a notch portion 5 which is open to the front of the vehicle. The notch portion 5 is engaged with a tilt center bolt 7 mounted on the column side lower bracket 6 of the steering column 1. Thus, at the time of a secondary collision, the steering column 1 can move forward of the vehicle.
[0019]
The vehicle body side upper bracket 4 having a substantially L-shaped vertical cross-section is integrally folded into a vehicle body mounting portion 10 to be mounted to a vehicle body with bolts or the like, and the vehicle body mounting portion 10 is bent into a substantially L-shaped vertical cross-section through a bent portion 11. A pair of vertical wall portions 12 extending in the steering column transverse direction on both sides of the curved steering column 1, and a pair of vertical walls extending vertically from the vertical wall portions 12, each having a tilt groove 13, and extending on both sides of the column 1 in the column longitudinal direction. And a column tightening fixing portion 14.
[0020]
Inside the vehicle-side upper bracket (tilt bracket) 4, there is provided a distance bracket portion 15 integrally formed at an intermediate portion of the steering column 1. The distant bracket portion 15 is formed as a bulging portion 1a of the steering column 1, and has a pair of side plate portions 15a which are pressed into contact with the column fastening fixing portions 14, respectively. In this case, the forming method is preferably a hydroforming method. In the hydroforming method, a thin steel pipe, which is a single blank, is housed in a mold, and the steel pipe is filled with pressurized water or oil to expand the steel pipe. It is a method of forming into a desired shape.Compared to the case of manufacturing a member with a closed cross-sectional structure by welding after press forming, there is no welded part, so it is excellent in strength and rigidity, reducing processing cost and reducing weight. There is an advantage that it can be achieved.
[0021]
A tilt tightening bolt 16 is inserted through the tilt groove 13 of the column tightening fixing portion 14 and the side plate portion of the distance bracket portion 15. Further, as shown in FIG. 3, a cam lock mechanism is provided at the base end of the tilt tightening bolt 16. The cam lock mechanism includes a first cam 18 which rotates together with a tightening lever 17, and a first cam 18. A non-rotating second cam 19 that engages and locks the cam 18 is provided. By the operation of the cam lock mechanism, the vehicle body-side upper bracket 4 is pressed and fixed to the distance bracket portion 15 by the swinging of the tightening lever 17 attached to the base end of the tilt tightening bolt 16, or this pressed and fixed state is released. , Can be tilted or released.
[0022]
Further, as shown in FIGS. 2 and 3, a reinforcing bead 11 a is formed in the bent portion 11 of the vehicle body-side upper bracket 4. By changing the size of the reinforcing bead 11 a, a secondary bead is provided. Can adjust the bending load.
[0023]
Furthermore, when a secondary collision load acts from the rear of the vehicle to the front, the steering column 1 attempts to move to the front of the vehicle together with the distance bracket 15 and the tilt tightening bolt 16. At this time, the driver's impact load acts substantially horizontally from the rear of the vehicle to the front. On the other hand, the tilt tightening bolt 16 is disposed substantially vertically below the bent portion 11, and the tilt tightening bolt 16 starts moving in a substantially horizontal direction with the bent portion 11 as a fulcrum, and then the bent portion 11 ( Around the fulcrum).
[0024]
As a result, the vertical wall portion 12 and the column fastening fixing portion 14 of the vehicle body-side upper bracket 4 are also broken (collapsed) while being bent and deformed so as to rotate around the bent portion 11 (fulcrum). Can absorb impact energy.
[0025]
In the present embodiment, a steering lock device SL is provided in the rear part of the steering column 1 at an obliquely lateral portion of the vehicle.
[0026]
In this steering lock device SL, a key cylinder 32 into which an ignition key 31 is inserted is inserted and held in a cylindrical holder 33.
[0027]
In the key cylinder 32, as shown in FIG. 4B, when the key 31 is operated, the lock bar 34 protrudes from the key cylinder 32 and engages with a lock groove 35 formed in the steering shaft 2, so that the steering shaft 2 is moved. It is designed to lock. As a result, even if the steering wheel is rotated, the steering shaft 2 cannot be rotated, thereby preventing the vehicle from being stolen.
[0028]
The cylindrical holder 33 holding the key cylinder 32 is formed integrally with the steering column 1. Therefore, the cylindrical holder 33 can be firmly mounted on the steering column 1, and there is no need to weld the cylindrical holder to the steering column as in the conventional case, thereby reducing the number of parts and man-hours, thereby reducing the manufacturing cost. Can be achieved.
[0029]
In addition, the forming method is preferably a hydroforming method, in which a thin steel pipe, which is a single blank, is housed in a mold, and the steel pipe is filled with pressurized water or oil to expand the steel pipe. It is a method of forming into a desired shape. Compared to the case of manufacturing a member with a closed cross-sectional structure by welding after press molding, it has excellent strength and rigidity because there are no welded parts, and can reduce processing cost and weight. There are advantages.
[0030]
Note that, as shown in FIGS. 1 and 4A, a notch 37 for a harness 36 is formed in the cylindrical holder 33.
[0031]
(2nd Embodiment)
FIG. 5 is a plan view of a vehicle steering device according to a second embodiment of the present invention.
[0032]
In the present embodiment, the steering lock device is provided at an intermediate portion of the steering column 1 and at an oblique horizontal portion thereof.
[0033]
Also in this case, the cylindrical holder 33 is integrally formed from a single blank on the steering column 1, and is preferably integrally formed by a hydroforming method. It can be mounted on the steering column 1 and the number of parts and work steps can be reduced to reduce manufacturing costs. The structure of the tilt mechanism and the like is the same as in the first embodiment.
[0034]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, but can be variously modified. In the above embodiment, the tilt type is used. However, the present invention is not limited to this. The tilt type may be a tilt telescopic type, a telescopic type, or may not include a tilt telescopic mechanism.
[0035]
In the above-described embodiment, it is preferable to use the hydroforming method. However, the forming method of the steering column is not limited to this, and a rubber bulge forming, an explosive bulge forming, a press forming method, or the like may be used.
[0036]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the cylindrical holder for holding the key cylinder of the steering lock device is formed integrally with the steering column, the cylindrical holder is firmly attached to the steering column. In addition to this, it is not necessary to weld the cylindrical holder to the steering column as in the related art, so that the number of parts and the number of working steps can be reduced, and the manufacturing cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a vehicle steering device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of the vehicle steering device shown in FIG.
3A is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 2, and FIG. 3B is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
4A is an exploded side view of the steering lock device, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line CC of FIG.
FIG. 5 is a plan view of a vehicle steering device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a plan view of a conventional vehicle steering device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Steering column 2 Steering shaft 3 Car body side lower bracket 4 Car body side upper bracket (tilt bracket)
5 Notch 6 Column Lower Bracket 7 Tilt Center Bolt 10 Car Body Attachment 11 Bend 11a Reinforcement Bead 12 Vertical Wall 13 Tilt Groove 14 Column Tightening Fixing 15 Distance Bracket 16 Tightening Bolt 17 Tightening Lever 17a Base end portion 17b Gripping portion 18 First cam 19 Second cam 31 Ignition key 32 Key cylinder 33 Cylindrical holder 34 Lock bar 35 Lock groove 36 Harness 37 Notch
