JP2004095252A - 押ボタンスイッチ構造体及びこれを備えた携帯型電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】押ボタンの頭部を一様に照明し易い押ボタンスイッチ構造体及びこれを備えた携帯型電子機器を提供すること。
【解決手段】携帯型電子機器1の押ボタンスイッチ構造体20は、透明な材料からなり軸部の延在方向軸線に沿って進退可能にケースに支持された押ボタン本体21と、この押ボタン本体21の軸部23の延在方向軸線Aの延長線上において該押ボタン本体21の先端部に対面する透明材料製のドームスイッチ40と、透明材料製のドームスイッチ40を介して押ボタン本体21の軸部23を先端25側から軸線方向A2に照明すべく、押ボタン本体21の軸部23の延在方向軸線Aの延長線上においてドームスイッチ40の背面側に配置された光源34とを有する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は押ボタンスイッチ構造体及びこれを備えた携帯型電子機器に係る。
【0002】
【従来の技術】
電卓などの携帯型電子機器において、押ボタンスイッチ構造体の押ボタン本体としての押ボタン形のスイッチやキーなどの天面に形成された文字や絵等の印刷パターンが暗所においても視認可能なように、該押ボタンを背面側から照明することは、例えば、特開平7−58815号公報や特開平7−58815号公報等において提案されている。これらの公報に提案の技術では、複数個の押ボタンの可動部を透明体で形成すると共に該複数の押ボタンを繋ぐ繋ぎ部分をも透明体で形成して繋ぎ部分から押ボタンの透明体に横向きに光を導き得るようにし、更に、繋ぎ部分の背面にLED等の光源を配置して、押ボタンの透明体に横向きに伝わった光によって押ボタンを背面側から照明するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように多少なりとも横向きで斜めに背面側から照明するこれらの先行技術の場合、押ボタンの一部だけが明るくなってしまって見易さに欠けるのみでなく光源からの光の利用効率が低くなり易いので光源の輝度の割には押ボタンの頭部が全体として暗くなり易い。また、押ボタンの頭部を斜め方向から見る場合、その方向次第では、押ボタンの頭部が殆ど照明されていないように見える場合も生じ得る。
【0004】
また、これらの先行技術の場合、防水シールを行うためには、複数の押ボタンと夫々の押ボタンに対応する複数のスイッチとの間に全ての押ボタンに亘って拡がった透明なシート材を配置する必要があるだけでなく、光源から各押ボタンの天面に光を当て得るように横向きの導光路を確保するために、透明シートの構造や形状を複雑にせざるを得ない。
【0005】
本発明は、前記諸点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、押ボタンの頭部を一様に照明し易い押ボタンスイッチ構造体及びこれを備えた携帯型電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の押ボタンスイッチ構造体は、前記目的を達成すべく、透明な材料からなり軸部の延在方向軸線に沿って進退可能にケースに支持された押ボタン本体と、該押ボタン本体の軸部の延在方向軸線の延長線上において該押ボタン本体の先端部に対面する透明材料製のドームスイッチと、透明材料製のドームスイッチを介して押ボタン本体の軸部を先端側から延在方向に照明すべく、押ボタン本体の軸部の延在方向軸線の延長線上においてドームスイッチの背面側に配置された光源とを有する。
【0007】
本発明の押ボタンスイッチ構造体では、「押ボタン本体の軸部の延在方向軸線の延長線上において該押ボタン本体の先端部に対面する透明材料製のドームスイッチと、透明材料製のドームスイッチを介して押ボタン本体の軸部を先端側から延在方向に照明すべく、押ボタン本体の軸部の延在方向軸線の延長線上においてドームスイッチの背面側に配置された光源と」が設けられているので、光源から出た光によって押ボタン本体がその軸線方向に沿って透明材料製ドームスイッチを介して照明され得るから、光源から出た光が効率的に押ボタンに伝わり得、押ボタンの頭部が全体として一様に且つ明るく照明され易い。
【0008】
ここで、「透明材料製のドームスイッチ」とは、ドームスイッチを形成するドーム状の基体材料が透明であることをいい、光源から出た光がドームスイッチを実質的に透過して押ボタン本体の軸部を先端側から照明し得る限り、該基体材料に形成される配線は、不透明でよい。但し、所望ならば、該配線の一部又は全部を透明導電体で形成してもよい。ドームスイッチの基体材料は、典型的には透明な樹脂で形成される。透明樹脂は、光源からの光のうち可視領域の少なくとも一部の波長領域の光を透過し得る限り、着色されていてもよい。
【0009】
本発明の押ボタンスイッチ構造体では、典型的には、押ボタン本体の軸部がケースの貫通孔に挿通され、貫通孔の内周面と軸部の外周面との間に防水パッキンが配置されている。この場合、従来の照明付押ボタンスイッチとは異なり、防水パッキンによって防水が行われ得るので、押ボタンスイッチの個々の押ボタン本体毎に個別に防水構造が組込まれ得る。ここで、防水パッキンは、押ボタン本体の軸部の外周に装着されていても、ケースの貫通孔の周面に装着されていてもよい。防水パッキンは、典型的には、Oリングからなる。但し、防水すなわち水密なシールを行い得る限り、パッキンの断面形状は、円形の代わりに他の任意の形状でよい。また、この押ボタンスイッチ構造体では、光源からの光が、押ボタン本体の軸部の延在方向に沿って押ボタンの頭部に伝わるので、押ボタンの本体の軸部の外周面にある防水パッキンが光源から押ボタンの頭部に伝わる光を遮る虞れがない。更に、仮に、押ボタン本体の軸部に横向きに迷光が入ろうとしても、防水パッキンが迷光の侵入を抑制し得るので、光源による照明がぼかされる虞れも少ない。
【0010】
本発明の押ボタンスイッチ構造体においては、押ボタン本体は、典型的には、ドームスイッチから離間する方向に偏倚されるべく構成される。このためには、押ボタンスイッチ構造体が押ボタン本体をドームスイッチから離間させる方向に偏倚させる弾性偏倚手段を有していても、又はドームスイッチのドーム部が押ボタン本体をドームスイッチから離間させる方向に偏倚させる弾性偏倚手段として働くように構成されていてもよい。いずれの場合でも、押ボタン本体の押圧に際して所望の押圧感ないし作動感が得られる。前者の場合、弾性偏倚手段は、典型的には、圧縮コイルばねのようなばねからなるけれども、その代わりに、ゴムなどの弾性体であってもよい。後者の場合、別の弾性偏倚手段を用いないので、押ボタンスイッチ構造体の全体の小型化が図られ易い。
【0011】
本発明の押ボタンスイッチ構造体は、例えば、十字型の押ボタンスイッチのまわりに複数個配置されている押ボタンスイッチ構造体のうちの少なくとも一つからなる。十字型の押ボタンスイッチは、いわゆるマルチコントローラと呼ばれるもので、上下及び左右の四箇所の押圧によってスイッチ動作が行われ得るだけでなく、十字の中央の交差部の押圧によってもスイッチ動作が行われ得るもので、その外形(平面形状)は、大きな円形であってもよい。ここで、マルチコントローラのまわりに複数個に配置されるセレクトボタンの形態の押ボタンスイッチ構造体は、典型的には、全て、本発明の押ボタンスイッチ構造体からなる。その場合、隣接する押ボタンスイッチ構造体の間にマルチコントローラとして働く十字型の押ボタンスイッチのアーム部が位置するので、押ボタンスイッチ構造体の間隔が大きくなり易いけれども、本発明の押ボタンスイッチ構造体では、押ボタンが個別に照明されるように構成されるので、十字型の押ボタンスイッチが間に介在することによる不利益は受け難い。
【0012】
本発明の携帯型電子機器は、上述のような押ボタンスイッチ構造体を備え得る。ここで、携帯型電子機器は、例えば、腕装着型であり、腕装着型の携帯電話や腕装着型で電子時計付の携帯情報端末などからなる。また、携帯型電子機器は、腕時計の携帯の電子時計自体でもよい。但し、押ボタンスイッチ構造体が、他の携帯型電子機器に取り付けられても、携帯型電子機器以外で暗所で使用するニーズがあり得る他の電子機器に取り付けられてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づいて説明する。
【0014】
【実施例】
図3には、本発明による好ましい一実施例の押ボタンスイッチ構造体を備えた携帯型電子機器としての腕装着型携帯電話1の一部が示されている。この携帯電話1は、例えば、液晶パネルの如き表示部2を備えた本体部3と、本体部3の周方向Eの両端4,5において軸線F及びGのまわりでF1,F2及びG1,G2方向に回動可能に該本体部3に取付けられた剛性アーム部6,7とを有する。剛性アーム部6,7は、腕の外周にほぼ沿い得るような曲率で湾曲しており、剛性アーム部6,7が剛性本体部3に対してF1,G1方向に回動された閉位置にある際、本体部3が剛性アーム部6,7によって腕の周りに装着され、剛性アーム部6,7が剛性本体部3に対してF2,G2方向に回動された開位置にある際、本体部3を含む腕装着型携帯電話1が腕から取外し可能になる。
【0015】
剛性アーム部6には、例えば、図3に示したように、マルチコントローラの形態の十字型の押ボタンスイッチ10と、独立な四つのセレクトボタンの形態の押ボタンスイッチ20とが設けられている。押ボタンスイッチ10は、上下左右の四つの押ボタンスイッチ部11,12,13,14に加えて中央の押ボタンスイッチ部15を含む。一方、四つの押ボタンスイッチ20は、夫々に異なる機能が付与される(例えば、指示ボタン20a,20b,20c,20dの夫々では、電話をかける旨の指示、メールを見る旨の指示、電話番号リストを見る旨の指示、及び電話を切る旨の指示等をする、勿論、個々の押ボタンスイッチには任意の所望の機能を付与し得る)点を除いて同様に構成されている。従って、相互に区別するときには夫々の末尾に添字「a」,「b」,「c」又は「d」を付す点を除いて同一の符号で示す。
【0016】
より詳しくは、剛性アーム部6は、図4の分解斜視図に示したように、上側ないし表側のケース31及び下側ないし裏側ケース又は裏蓋32からなるアーム部本体30並びに十字型ボタン本体部38及び押ボタンスイッチ20(即ち20a,20b,20c,20d)の本体部21(即ち21a,21b,21c,21d)に加えて、裏蓋32の凹部33に配設され該押ボタンスイッチ本体部21(即ち21a,21b,21c,21d)に対応する位置にLED34(即ち34a,34b,34c,34d)が実装されたフレキシブル配線基板の形態のLED基板35と、凹部33に丁度嵌合される外形を有し押ボタンスイッチ本体部21(即ち21a,21b,21c,21d)に対応する位置において裏面側に凹部36(即ち36a,36b,36c,36d)を備えた導光座形成板37と、押ボタンスイッチ本体部21(即ち21a,21b,21c,21d)に対応する位置に透明材料製のドームスイッチ40((即ち40a,40b,40c,40d)が形成されたフレキシブル配線基板の形態のスイッチ基板42とを有する。図4において、82は導光座37を介してLED基板35に給電するための接点ブロック、83はマイクロフォン、84はマイクロフォン装着孔である。
【0017】
なお、図4に示した例では、十字型の押ボタンスイッチ10についても、夫々の押ボタンスイッチ部11〜15のために、ドームスイッチ40と同様なドームスイッチ39がスイッチ基板42に形成されている。
【0018】
押ボタンスイッチ20は、より詳しくは、例えば、図1及び図2に示したような構造を有する。即ち、押ボタンスイッチ20は、透明材料(典型的には透明樹脂)からなる押ボタン本体部21と、ケース部31のうち押ボタン本体部21がその延在方向軸線としての中心軸線Aの延在方向に沿ってA1,A2方向に進退するように摺動可能に嵌挿されるボタン孔61及びその周壁部分62とを含む。透明材料(典型的には透明な樹脂)からなる押ボタン本体部21は、その長手方向軸線Aに沿って延びたボタン軸ないし軸部22と、該軸部22の手前側の端部において鍔状に拡がった大径ないしフランジ状の頭部23と、該軸部22の奥側の端部において直径方向に沿って延びた比較的深い十字状の割溝24と、該割溝24と協働して先端側大径部25のA1方向の挿入を可能にする先端テーパ部26と、A2方向の抜けを禁止する係止面を与える係止部27とを有する。
【0019】
なお、押ボタン本体21は、典型的にはその全体が透明であるけれども、中心軸線Aを含む中心領域が透明である限り、場合によっては、他の部分の一部又は全体が不透明であってもよい。ここで、透明とは、可視領域の光のうち少なくとも一部の波長域の光に対して透過性があることをいう。押ボタン本体部21の頭部23の頂面すなわち天面19には、文字又は絵の形態の印刷が付されている。印刷が文字の場合、文字が遮光性塗料で印刷されていても、文字のまわりが遮光性塗料で印刷され、文字の部分が透明であってもよい。
【0020】
周壁部分62は、押ボタン本体部21のフランジ状頭部23が嵌り込み得る径ないし大きさの凹部63を外側(図1では上側)に備える。凹部63の底面64とフランジ状頭部23の底面との間には、押ボタン本体部21をA2方向に押し上げる弾性偏倚手段としての圧縮コイルばねの形態の戻しばね65が設けられている。頭部23の底面にはコイルばね65のリテーナとして働く環状凹部が形成されていてもよい。弾性偏倚手段はコイルばねの代わりに板ばねなど他の種類のばねでも環状のゴムなど弾性材料体でもよい。なお、凹部63の底面64の内周縁には、円錐台状の案内用テーパ面66が形成されている。また、軸部22の外周に形成された周方向溝部28には、防水パッキン67が嵌着されている。防水パッキン67は、例えば、Oリングの形態のパッキンからなる。
【0021】
従って、押ボタンスイッチ20の押ボタン本体部21は、圧縮コイルばね65によってフランジ状頭部23でA2方向に弾性的に偏倚され、通常は、先端側大径部25の係止部27がケース31の下面に当接してA2方向の抜けが禁止される。なお、先端大径部25を形成する代わりに、押ボタン本体部21の先端部にEリング等を装着して、大径の係止部を形成するようにしてもよい。押ボタン本体部21の軸部22とケース31の孔61の周壁部62との間は、防水パッキン67によって水密にシールされて防水される。なお、図示の例では、防水パッキン67が軸部22の外周に一箇所だけ設けられているけれども、パッキン67が複数箇所に設けられてもよく、また、軸部22に設けられる代わりにボタン孔61の周面に設けられてもよい。
【0022】
一方、ばね65の弾性力に抗して押ボタン本体部21の頭部23をA1方向に押圧すると、押ボタン本体部21がA1方向に押し下げられる。このとき、押ボタン本体部21のA1方向移動に伴って、先端部25がA1方向に下がると共にフランジ状頭部23がケース31の周壁部62の凹部63に嵌り込む。
【0023】
なお、図示のような押ボタン本体部21を組み付けるためには、押ボタン本体部21の軸部22にコイルばね65を遊嵌させておいて、ボタン孔61の周壁62の凹部63の底面64のテーパ面66に先端大径部25を当てた状態で押ボタン本体部21をA1方向に強く押し込む。これにより、十字型の割溝24が先端側ほど大きく押しつぶされるように先端大径部25が変形されて軸部22が孔61内にA1方向に押込まれる。このA1方向の押込みは、先端大径部25の全体が孔61の下端開口から突出するまで続けられ、先端大径部25が孔61から突出した後A1方向の押込みを止めると図1に示した係止状態になる。
【0024】
スイッチ基板ないしスイッチ回路配線基板すなわちスイッチ回路パターン基板42は、図1からわかるとおり、例えば、二枚の透明な樹脂製の基体ないし基板43及び44を含む。基板43は、ドームスイッチ40を形成すべき領域において、ドーム状の湾曲部45を備える。下側の基板44の表面46には、例えば、図1及び図2に示したように少なくとも二つの配線パターン47,48が形成され、一方、ドーム状湾曲部45の内面49には、例えば、三本の実質的に平行な導電パターン50,51,52が形成されている。配線パターン47,48は、ドーム状湾曲部45によって囲われたドーム状の室53内に、相互に平行に延在した導電パターン領域54,55を備え、ドーム状湾曲部45の内面49の三本の導電パターン50,51,52は、導電パターン領域54,55の両方を横切って延びるに十分な長さを有する。
【0025】
ドーム状の湾曲部45は、その樹脂材料の剛性ないし弾性の故に、外力がかかっていない状態では、図1に示したようなドーム形状を維持し、仮に、ドーム形状が外力によって潰されても、外力が実質的に解除されると、図1に示したようなドーム形状に復帰する。従って、外力がかかっていない状態では、ドームスイッチ40の室53は図1に示したようなドーム形状を有し、基板43のドーム状湾曲部45の内面49の導電パターン50,51,52は、基板44の導電性配線パターン47,48の対向した導電領域54,55から離れたままである。その結果、基板44の配線パターン47と配線パターン48との間は、分離・絶縁状態に保たれる。
【0026】
一方、押ボタン本体21にA1方向の力がかかって押ボタン本体21がばね65のA2方向の弾性力に抗してA1方向に押し下げられると、押ボタン本体21の先端部25の端面29が基板43のドーム状湾曲部45の表面56にあたってドーム状湾曲部45をA1方向に押下げる。ドーム状湾曲部45が図1において想像線45で示した状態を採るように潰れるまで押ボタン本体21のA1方向の押し下げが継続されると、押ボタン本体21のA1方向の押下げにより、ドーム状湾曲部45の内面49の配線パターン50,51,52のうちの少なくとも一つ、典型的には、三つとも全てが、基板44の表面46に押付けられ、配線パターン47,48の導電パターン領域54,55に圧接されて、導電パターン54と導電パターン55との間を電気的に短絡させる。なお、ドーム状湾曲部45が皺になったりすることなく圧潰され且つ配線パターン50,51,52の断線が生じる虞れが実際上ない場合には、三本の配線パターン50,51,52のうちの一本の配線パターンだけがあればよい。
【0027】
一方、押ボタン本体21のA1方向の押圧力を解除すると、コイルばね65の弾性力によって、押ボタン本体21がA2方向に戻され、ドーム状湾曲部45の図1に示した状態に復帰する。
【0028】
なお、ドーム状湾曲部45は、その形状からして弾力性を維持しやすいので、コイルばね65のような弾性部材を別途設けることなく、ドーム状湾曲部45の弾性を利用して、押ボタン本体21をA2方向に復帰させるようにしてもよい。その場合、図5に示したように、通常の非押圧状態において、典型的には、押ボタン本体21の先端部25の端面29がドーム状湾曲部45の表面56に丁度当接し且つドーム状湾曲部45がその弾性によって初期位置に復帰したドーム状形状を採る。この図5に示した押ボタンスイッチ構造体20Aは、コイルばね65の代わりにドーム状湾曲部45の弾性がばねとして働く点を除いて、図1に示した押ボタンスイッチ構造体20と実際上同様に動作し得ることは、明らかであろう。なお、この例の場合、ドームスイッチ40の初期位置ないし復帰位置において、ドーム状湾曲部45にA1方向の押圧力が常時かかるのを避けるように、係止部27がケース31の下面から離れた位置を採る。但し、所望ならば、係止部27がケースの下面31に当接した状態で先端面29がドーム状湾曲部45の表面56に接触していてもよい。
【0029】
図1及び図2の例に戻って、A1方向に見た場合、図2に示したように、三本の配線パターン50,51,52のうちの両側の二本の配線パターン50,52及び配線パターン47,48の導電パターン領域54,55は、LED34を取囲む位置に形成され、更に、三本の配線パターン50,51,52のうちの隣接する二本の配線パターン50,51は、LED34の発光領域71の両側に配置される。
【0030】
この場合、導電パターン50,51,52及び54,55が不透明な金属性のパターン配線であっても、バックライトとしてのLED34の発光領域71からの光Bは、導電パターン50,51,54,55によって形成された窓領域57を介して、透明樹脂製の基板43,44をA2方向に真下から真上に透過し得る。ドーム状湾曲部45に形成する導電パターンの本数が異なる場合でも、LED34のような光源の発光部71と押ボタン本体21の下端部とを結ぶ線からずれた位置に、基板43及び44の導電パターンを形成すればよい。勿論、ドームスイッチ40の開閉動作に耐え得る限り、所望ならば、導電パターンの一部(例えば基板44側のパターン)又は全体をITOの如き透明な導電膜で形成してもよい。
【0031】
以上の如く構成された押ボタンスイッチ構造体としての押ボタンスイッチ20を備えた携帯型電子機器としての腕装着型携帯電話1では、押ボタンスイッチ20の押ボタン本体21が軸部22においてA1,A2方向に摺動可能に腕装着型携帯電話1の上側ケース31に嵌合されているので、押ボタンスイッチ20の本体21の頭部23をA1方向に押圧するだけで、本体21をA1方向に押下げ得、該本体21の軸部22の先端部25の端面29で中心軸線Aに沿って前方(図1では下方)に位置するドームスイッチ40のドーム状彎曲部45をA1方向に押し下げて、接点50,51,52をドームスイッチ40の下側基板43の接点54,55に圧接せしめ、接点54,55間を導通状態に設定し得、接点54,55を介して、所望の指示信号の伝達を可能にし得る。なお、導光座37は、スイッチ回路パターン42を背面からA2方向に支えて、押ボタンスイッチ本体21によるドームスイッチ40のA1方向の押圧を可能にする。
【0032】
また、この腕装着型携帯電話1では、押ボタンスイッチ20の本体21の鍔状頭部23と上側ケース31の凹部63との間に圧縮コイルばね65が配置されているから、頭部23の押圧を解除するだけで、係止部26がケース31の下面(内面ないし裏面)に当接する初期位置まで本体21をA2方向に復帰させ得る。
【0033】
更に、この腕装着型携帯電話1では、押ボタンスイッチ20の押ボタン本体21が軸部22の外周に装着された防水パッキン67を介して水密に上側ケース31に孔61に嵌合されているので、スイッチ本体21がA1,A2方向に可動にケース31に嵌合されているにもかかわらず、ケース31,32によって囲われた腕装着型携帯電話1の剛性アーム部6の内部に水などが侵入する虞れが少ない。
【0034】
加えて、この腕装着型携帯電話1では、スイッチ本体21が透明材料からなり中心軸線Aに沿って延在し、中心軸線A上でスイッチ本体21の奥端(図1では下端)側に配置されたドームスイッチ40の上下の基板44,43が透明材料で形成され、且つ光源としてのLED34が中心軸線Aに沿ってドームスイッチの背面側に配置されているので、LED34から出た光がドームスイッチ40の透明基板43,44をA2方向に透過して、スイッチ本体21の下端からA2方向にスイッチ本体21内に入り、更に、該スイッチ本体21をA2方向に透過してスイッチ本体21の頭部23からA2方向に射出され得る。その結果、LED34から出た光が、実質的に直進するだけで押ボタンスイッチ20の本体21の頭部23に達し得ることになり、LED34の光が効率的に押ボタンスイッチ20の本体21の頭部23を背面側から照明し得る。ここで、防水パッキン67は、スイッチ本体21の軸部22の外周に沿って配置されているので、防水パッキン67の軸線Aに沿う方向の長さないし太さ又は幅が大きくても、LED34からスイッチ本体21の頭部23に至る光の導光路が妨げられる虞れがなく、防水性能の向上が押ボタンスイッチ20の頭部23の背面側からの照明を低下させる虞れがない。むしろ、また、ケース31に導光性が要求されないので、ケース31を不透明材料で形成し得るから、材料の選択性が向上する。
【0035】
なお、導光座37は、全体が透明材料で形成される代わりに、LED34が収容される凹部36の底部81のみ又は該底部81を含む一部の領域のみが透明であってもよい。ここで、底部81は、押ボタン本体部21の先端部25の端面29によるA1方向の荷重を(例えば周縁部で)支え得る限り、中心軸線Aのまわりにおいて押ボタン本体部21の先端部25の端面29よりも狭い(小さい)半径領域が凹部又は孔になっていてもよい。
【0036】
また、ドームスイッチ40を透過した光のうち相当の部分が割溝24から軸部22内に入る場合には、割溝24の底面や側面に光の入射を容易にするような反射防止膜を形成したり、光を軸線方向に導くようなレンズ構造を底面などに形成しておいてもよい。
【0037】
更に、この腕装着型携帯電話1では、ドームスイッチ40の導電パターンないし接点50,5,52及び導電パターンないし接点54,55が、中心軸線A方向に沿って見た際にLED34の発光部71に実質的に重ならないように、換言すれば、発光部71から出てA2方向に進行する光の光路から実質的に外れた位置に配置されているので、導電パターンないし接点50,5,52及び54,55が不透明な導電材料からなる場合でも、LED34からの発光により、押ボタンスイッチ本体21の頭部23の天面19が効率的に背面側から、より詳しくは、真下から、照明され得る。従って、LED34の輝度が比較的小さくても、押ボタンスイッチ本体21の頭部23の天面19が比較的高照度で照光され得る。
【0038】
なお、以上においては、スイッチ本体21が中心軸線Aのまわりで回転対称な形状を有するとして説明したけれども、軸線Aに沿う光路に沿って、スイッチ本体Aが配置され得る限り、スイッチ本体21の軸線Aに垂直な断面形状は、円形の代わりに楕円形や卵形などの長円形でも、長法形や正方形の如き矩形でも、他の多角形状でも、より不規則なないし複雑な形状でもよい。ドームスイッチ40の軸線Aに垂直な断面形状も円形の代わりに長円形など他の形状でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例の携帯型電子機器としての腕装着型携帯電話のうち、押ボタンスイッチ構造体としての押ボタンスイッチの部分の断面(図3のI−I線断面)説明図。
【図2】図1の押ボタンスイッチのII−II線断面説明図。
【図3】図1の押ボタンスイッチを備えた携帯型電子機器としての腕装着型携帯電話の平面説明図。
【図4】図3の腕装着型携帯電話のうち一方の剛性アーム部の分解斜視説明図。
【図5】変形例の押ボタンスイッチ構造体についての図1と同様な断面説明図。
【符号の説明】
1 腕装着型携帯電話(携帯型電子機器)
2 表示部
3 本体部
6,7 剛性アーム部
10 十字型押ボタンスイッチ
20,20a,20b,20c,20d,20A 押ボタンスイッチ(押ボタンスイッチ構造体)
21 押ボタンスイッチ本体
22 軸部
23 フランジ状頭部
28 周溝
31 上側ケース
34 LED(光源)
37 導光座
40 ドームスイッチ
43,44 基板
45 ドーム状湾曲部
50,51,52,54,55 導電パターン(接点)
53 室
63 凹部
64 底面
65 圧縮コイルばね
67 防水パッキン
71 発光部(発光領域)
A 中心軸線
A1,A2 方向

Claims (7)

  1. 透明な材料からなり軸部の延在方向軸線に沿って進退可能にケースに支持された押ボタン本体と、
    該押ボタン本体の軸部の延在方向軸線の延長線上において該押ボタン本体の先端部に対面する透明材料製のドームスイッチと、
    透明材料製のドームスイッチを介して押ボタン本体の軸部を先端側から延在方向に照明すべく、押ボタン本体の軸部の延在方向軸線の延長線上においてドームスイッチの背面側に配置された光源と
    を有する押ボタンスイッチ構造体。
  2. 押ボタン本体の軸部がケースの貫通孔に挿通され、貫通孔の内周面と軸部の外周面との間に防水パッキンが配置されている請求項1に記載の押ボタンスイッチ構造体。
  3. 押ボタン本体をドームスイッチから離間させる方向に偏倚させる弾性偏倚手段を有する請求項1又は請求項2に記載の押ボタンスイッチ構造体。
  4. ドームスイッチのドーム部が押ボタン本体をドームスイッチから離間させる方向に偏倚させる弾性偏倚手段として働くように構成されている請求項1から請求項3までのいずれか一つの項に記載の押ボタンスイッチ構造体。
  5. 十字型の押ボタンスイッチのまわりに複数個配置されている請求項1から請求項4までのいずれか一つの項に記載の押ボタンスイッチ構造体。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一つの項に記載の押ボタンスイッチ構造体を備えた携帯型電子機器。
  7. 携帯型電子機器が腕装着型である請求項6に記載の携帯型電子機器。
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