JP2004094721A - 携帯電話装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】視聴覚障害を持つ人の利便性の向上と、世界各国どこにいてもリアルタイムに多種多様な辞書機能と通訳機能を容易に使用する。
【解決手段】音声認識部4と辞書検索・翻訳処理部7は、マイク5に向かって話した言葉と通話相手の言葉の意味を判別して、その結果を表示部10にて表示するとともに音声出力部11より音声出力する。また、マイク5に向かって話した言葉と通話相手の言葉を他の言語に翻訳し、その結果を表示部10にて表示するとともに音声出力部11より音声出力し、さらに無線基地局装置20へ向けて送信する。また、キーボタン6よりキー入力されたデータを音声データに変換し、更にアナログ信号に変換して音声出力部11より音声出力し、さらに無線基地局装置20へ向けて送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】音声認識部4と辞書検索・翻訳処理部7は、マイク5に向かって話した言葉と通話相手の言葉の意味を判別して、その結果を表示部10にて表示するとともに音声出力部11より音声出力する。また、マイク5に向かって話した言葉と通話相手の言葉を他の言語に翻訳し、その結果を表示部10にて表示するとともに音声出力部11より音声出力し、さらに無線基地局装置20へ向けて送信する。また、キーボタン6よりキー入力されたデータを音声データに変換し、更にアナログ信号に変換して音声出力部11より音声出力し、さらに無線基地局装置20へ向けて送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話装置には辞書機能が設けられている。また、PDC(PersonalDigital Cellular)端末では、ごく限られた言語ではあるが翻訳機能も設けられている。携帯電話装置を使用した通常会話中に意味不明な言葉に遭遇した場合、辞書機能や翻訳機能を使用してキーボード入力により検索を行い、その結果は画面を通して確認できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯電話装置においては、次のような問題がある。
すなわち、従来の携帯電話装置の翻訳機能や辞書機能では、相手や自分の言葉をキーボード等の入力手段により検索を行い、画面表示された検索結果を見て会話に使用するという使用方法であるため、スムーズなコミュニケーションを図ることは難しい。なお、特許文献1には、ハンディなパーソナルコンピュータ上のPHP(Hypertext Preprocessor)インタフェースを利用してネットワーク上に設置されたデータベースをアクセスする方法が開示されているが、この方法でもスムーズなコミュニケーションは望めない。また、無線インタフェースがPHPであるため高速移動時や利用エリアの問題も当然ながら生ずる。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−30672号公報
【0005】
また、従来の携帯電話装置では、視覚障害を持った人はどのボタンが何のボタンであるかが分からず、押したボタンが自分の入力したい文字であったとしても正しいと識別することができない。また、聴覚障害を持った人では、お互いが手話を理解していないとコミュニケーションをとることができないという課題もある。
【0006】
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、視聴覚障害を持つ人の利便性の向上と、世界各国どこにいてもリアルタイムに多種多様な辞書機能と通訳機能を容易に使用することができる携帯電話装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯電話装置は、マイクに入力された言葉又は通話相手の言葉を音声認識する音声認識手段(音声認識部4)と、個別辞書データベース(辞書データベース8)と、前記音声認識手段にて音声認識された言葉の意味をデータベース検索することにより判別する意味判別手段(辞書検索・翻訳処理部7)と、前記意味判別手段にて判別された言葉の意味を表示する表示手段(表示部10)と、前記意味判別手段にて判別された言葉の意味を音声出力する音声出力手段(音声出力部11)とを備える。
【0008】
この構成によれば、マイクに向かって話した言葉と通話相手の言葉の意味が判別され、その結果が表示手段にて表示されるとともに、音声出力される。したがって、相手や自分の言葉をキーボード等の入力手段により検索を行い、画面表示された検索結果を見て、会話に使用するという従来技術に比べてスムーズなコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0009】
さらに、本発明の携帯電話装置は、ネットワーク上の共用データベースにアクセスするアクセス手段(辞書検索・翻訳処理部7)を具備し、前記意味判別手段は、前記アクセス手段が前記共用データベースにアクセスした後、当該データベースにて言葉の意味を検索する。
【0010】
この構成によれば、携帯電話装置の辞書データベースを使用しなくてもネットワーク上の共用データベースを使用して言葉の意味を検索することができ、またネットワーク上の共用データベースは容量を多くとれることもあって、更に正確な言葉の意味を検索することができる。
【0011】
さらに、本発明の携帯電話装置は、前記アクセス手段が前記共用データベースにアクセスした後、当該データベースより自機の前記辞書データベースの内容を更新する最新情報をダウンロードする辞書データベース更新手段(辞書検索・翻訳処理部7)を備える。
【0012】
この構成によれば、携帯電話装置の辞書データベースの内容を常に最新の情報とすることができるので、常に最新の検索が可能となる。
【0013】
本発明の携帯電話装置は、マイクに入力された言葉又は通話相手の言葉を音声認識する音声認識手段(音声認識部4)と、翻訳データベース(翻訳データベース9)と、前記音声認識手段で音声認識された言葉をデータベース検索して他の言語へ翻訳する翻訳手段(辞書検索・翻訳処理部7)と、前記翻訳手段にて他言語に翻訳された言葉を表示する表示手段(表示部10)と、前記翻訳手段にて他言語に翻訳された言葉を音声出力する音声出力手段(音声出力部11)とを備える。
【0014】
この構成によれば、マイクに向かって話した言葉と通話相手の言葉が他の言語に翻訳され、その結果が表示手段にて表示されるとともに、音声出力される。したがって、相手や自分の言葉をキーボード等の入力手段により検索を行い、画面表示された検索結果を見て、会話に使用するという従来技術に比べてスムーズなコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0015】
さらに、本発明の携帯電話装置は、ネットワーク上の共用データベースにアクセスするアクセス手段(辞書検索・翻訳処理部7)を具備し、前記翻訳手段は、前記アクセス手段が前記共用データベースにアクセスした後、当該データベースを検索して他の言語へ翻訳する。
【0016】
この構成によれば、携帯電話装置の翻訳データベースを使用しなくてもネットワーク上の共用データベースを使用して他言語への翻訳ができ、またネットワーク上のデータベースは容量を多くとれることもあって、更に正確な翻訳が可能となる。
【0017】
さらに、本発明の携帯電話装置は、前記アクセス手段が前記共用データベースにアクセスした後、当該データベースより自機の前記翻訳データベースの内容を更新する最新情報をダウンロードする翻訳データベース更新手段(辞書検索・翻訳処理部7)を備える。
【0018】
この構成によれば、携帯電話装置の翻訳データベースの内容を常に最新の情報とすることができるので、常に最新の翻訳が可能となる。
【0019】
さらに、本発明の携帯電話装置は、点字キー(キーボタン6)と、前記点字キーより入力された文字を音声データに変換する文字・音声変換手段(辞書検索・翻訳処理部7)と、前記文字・音声変換手段で音声データに変換された文字を通話相手に送信する送信手段(変調部3)とを具備し、前記音声出力手段は、前記文字・音声変換手段で音声データに変換された文字を音声出力する。
【0020】
この構成によれば、視覚障害を持った人でもどのボタンが何のボタンであるのかが分かり、押したボタンが自分の入力したい文字であることを認識することができ、スムーズなコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。図1において、携帯電話装置1は、復調部2と、変調部3と、音声認識部4と、マイク5と、キーボタン6と、辞書検索・翻訳処理部7と、辞書データベース8と、翻訳データベース9と、表示部10と、音声出力部11とを有して構成され、無線基地局装置20と無線ネットワーク制御装置21を経由してネットワーク22上に存在する翻訳及び辞書データベース23にアクセスが可能となっている。
【0022】
音声認識部4は、マイク5からの音声信号及び無線基地局装置20より受信した音声信号を音声認識し、その結果を辞書検索・翻訳処理部7に入力する。辞書検索/翻訳処理部7は、音声認識部4から入力された音声認識後の音声データを辞書データベース8と翻訳データベース9を用いてデータの意味やデータの翻訳を行う。そして、翻訳又は辞書検索した結果を表示部10に入力し、また音声出力部11に入力する。また、翻訳又は辞書検索した結果を変調部3に入力して無線基地局装置20に向けて送信する。
【0023】
また、辞書検索/翻訳処理部7は、ネットワーク22上の辞書・翻訳データベース23にアクセスするアクセス機能を有し、辞書・翻訳データベース23の情報をダウンロードして辞書データベース8及び翻訳データベース9の内容の更新を行う。また、ユーザが辞書・翻訳データベース23を使用する指示を出した場合は、辞書・翻訳データベース23を利用して言葉の意味の検索や他言語への翻訳を行う。
【0024】
表示部10は、図示しない液晶表示器を有し、辞書検索・翻訳処理部7からの翻訳又は辞書検索した結果から表示データを生成して液晶表示器上に表示する。音声出力部11は、図示しないD/A変換器、増幅器及びスピーカを有し、辞書検索・翻訳処理部7からの翻訳又は辞書検索した結果をアナログ信号に変換するとともに変換したアナログ信号を増幅してスピーカ11より音声出力する。なお、表示部10での表示、音声出力部11からの音声出力及び無線基地局装置20への送信の全てを同時に行う必要がない場合には、必要とするものを適宜選択できるようにしても構わない。
【0025】
一方、キーボタン6には、点字キーが設けられており、キー入力されたデータは辞書検索・翻訳処理部7に入力されて音声データに変換される。辞書検索・翻訳処理部7は、音声データを音声出力部11に入力して音声出力するとともに、音声データを変調部3に入力して無線基地局装置20へ向けて送信する。なお、スピーカ11からの音声出力及び無線基地局装置20への送信の全てを同時に行う必要がない場合には、必要とするものを適宜選択できるようにしても構わない。
【0026】
次に、携帯電話装置1の動作について説明する。辞書検索・翻訳処理部7は、携帯電話装置1が位置する地域言語データに伴った主要情報を予めネットワーク22上の翻訳・辞書データベース23からダウンロードしておく。マイク5に入力された音声又は通話相手の音声は音声認識部4にて音声データに変換される。このとき、ユーザによって辞書モードが選択されていれば、辞書検索・翻訳処理部7にて辞書データベース9又はネットワーク22上の翻訳・辞書データベース23にアクセスし、音声データを検索した結果の意味情報を表示部10に表示するとともに、音声出力部11より音声出力する。これにより、マイク5からの音声又は通話相手の言葉の意味を知ることができる。
【0027】
一方、翻訳モードが選択されていれば、辞書検索・翻訳処理部7にて翻訳データベース9又はネットワーク22上の辞書・辞書データベース23にアクセスし、音声データをユーザにて選択された言語に翻訳し、その翻訳結果を表示部10に表示するとともに音声出力部11より音声出力し、さらに無線基地局装置20へ向けて送信する。これにより、通話相手やマイク5を向けた相手の言葉の通訳が可能となる。
【0028】
辞書検索・翻訳処理部7は、辞書・翻訳データベース23から必要な情報をダウンロードして辞書データベース8と翻訳データベース9の内容を最新のものにし、また直接辞書・翻訳データベース23にアクセスして辞書検索や翻訳処理を行う。
【0029】
一方、キーボタン6には点字キーが具備されているので、視覚障害の方でも何のボタンであるかを判断することが可能であり、そのキーボタン6から入力を行うと、辞書検索・翻訳処理部7にてキーボタンデータが音声データに変換され、スピーカ11から音声出力される。これにより、聴覚障害者の意思伝達に使用できるのみならず、押下したキーの正当性を音声で確認することができる。
【0030】
本実施の形態の携帯電話装置1によれば、音声認識部4と辞書検索・翻訳処理部7で、マイク5に向かって話した言葉と通話相手の言葉の意味を判別して、その結果を表示部10にて表示するとともに音声出力部11より音声出力する。また、音声認識部4と辞書検索・翻訳処理部7で、マイク5に向かって話した言葉と通話相手の言葉を他の言語に翻訳し、その結果を表示部10にて表示するとともに音声出力部11より音声出力し、さらに無線基地局装置20へ向けて送信する。また、音声認識部4と辞書検索・翻訳処理部7で、キーボタン6よりキー入力されたデータを音声データに変換し、更にアナログ信号に変換して音声出力部11より音声出力し、さらに無線基地局装置20へ向けて送信する。
【0031】
したがって、視聴覚障害を持つ人の利便性の向上と、世界各国どこにいてもリアルタイムに多種多様な辞書機能と通訳機能を容易に使用することができる携帯電話装置を提供することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明のによれば、マイクに向かって話した言葉と通話相手の言葉の意味が判別され、その結果が表示手段にて表示されるとともに、音声出力される。したがって、相手や自分の言葉をキーボード等の入力手段により検索を行い、画面表示された検索結果を見て、会話に使用するという従来技術に比べてスムーズなコミュニケーションを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施の形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 携帯電話装置
2 復調部
3 変調部
4 音声認識部
5 マイク
6 キーボタン
7 辞書検索・翻訳処理部
8 辞書データベース
9 翻訳データベース
10 表示部
11 音声出力部
20 無線基地局装置
21 無線ネットワーク制御装置
22 ネットワーク
23 辞書・翻訳データベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話装置には辞書機能が設けられている。また、PDC(PersonalDigital Cellular)端末では、ごく限られた言語ではあるが翻訳機能も設けられている。携帯電話装置を使用した通常会話中に意味不明な言葉に遭遇した場合、辞書機能や翻訳機能を使用してキーボード入力により検索を行い、その結果は画面を通して確認できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯電話装置においては、次のような問題がある。
すなわち、従来の携帯電話装置の翻訳機能や辞書機能では、相手や自分の言葉をキーボード等の入力手段により検索を行い、画面表示された検索結果を見て会話に使用するという使用方法であるため、スムーズなコミュニケーションを図ることは難しい。なお、特許文献1には、ハンディなパーソナルコンピュータ上のPHP(Hypertext Preprocessor)インタフェースを利用してネットワーク上に設置されたデータベースをアクセスする方法が開示されているが、この方法でもスムーズなコミュニケーションは望めない。また、無線インタフェースがPHPであるため高速移動時や利用エリアの問題も当然ながら生ずる。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−30672号公報
【0005】
また、従来の携帯電話装置では、視覚障害を持った人はどのボタンが何のボタンであるかが分からず、押したボタンが自分の入力したい文字であったとしても正しいと識別することができない。また、聴覚障害を持った人では、お互いが手話を理解していないとコミュニケーションをとることができないという課題もある。
【0006】
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、視聴覚障害を持つ人の利便性の向上と、世界各国どこにいてもリアルタイムに多種多様な辞書機能と通訳機能を容易に使用することができる携帯電話装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯電話装置は、マイクに入力された言葉又は通話相手の言葉を音声認識する音声認識手段(音声認識部4)と、個別辞書データベース(辞書データベース8)と、前記音声認識手段にて音声認識された言葉の意味をデータベース検索することにより判別する意味判別手段(辞書検索・翻訳処理部7)と、前記意味判別手段にて判別された言葉の意味を表示する表示手段(表示部10)と、前記意味判別手段にて判別された言葉の意味を音声出力する音声出力手段(音声出力部11)とを備える。
【0008】
この構成によれば、マイクに向かって話した言葉と通話相手の言葉の意味が判別され、その結果が表示手段にて表示されるとともに、音声出力される。したがって、相手や自分の言葉をキーボード等の入力手段により検索を行い、画面表示された検索結果を見て、会話に使用するという従来技術に比べてスムーズなコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0009】
さらに、本発明の携帯電話装置は、ネットワーク上の共用データベースにアクセスするアクセス手段(辞書検索・翻訳処理部7)を具備し、前記意味判別手段は、前記アクセス手段が前記共用データベースにアクセスした後、当該データベースにて言葉の意味を検索する。
【0010】
この構成によれば、携帯電話装置の辞書データベースを使用しなくてもネットワーク上の共用データベースを使用して言葉の意味を検索することができ、またネットワーク上の共用データベースは容量を多くとれることもあって、更に正確な言葉の意味を検索することができる。
【0011】
さらに、本発明の携帯電話装置は、前記アクセス手段が前記共用データベースにアクセスした後、当該データベースより自機の前記辞書データベースの内容を更新する最新情報をダウンロードする辞書データベース更新手段(辞書検索・翻訳処理部7)を備える。
【0012】
この構成によれば、携帯電話装置の辞書データベースの内容を常に最新の情報とすることができるので、常に最新の検索が可能となる。
【0013】
本発明の携帯電話装置は、マイクに入力された言葉又は通話相手の言葉を音声認識する音声認識手段(音声認識部4)と、翻訳データベース(翻訳データベース9)と、前記音声認識手段で音声認識された言葉をデータベース検索して他の言語へ翻訳する翻訳手段(辞書検索・翻訳処理部7)と、前記翻訳手段にて他言語に翻訳された言葉を表示する表示手段(表示部10)と、前記翻訳手段にて他言語に翻訳された言葉を音声出力する音声出力手段(音声出力部11)とを備える。
【0014】
この構成によれば、マイクに向かって話した言葉と通話相手の言葉が他の言語に翻訳され、その結果が表示手段にて表示されるとともに、音声出力される。したがって、相手や自分の言葉をキーボード等の入力手段により検索を行い、画面表示された検索結果を見て、会話に使用するという従来技術に比べてスムーズなコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0015】
さらに、本発明の携帯電話装置は、ネットワーク上の共用データベースにアクセスするアクセス手段(辞書検索・翻訳処理部7)を具備し、前記翻訳手段は、前記アクセス手段が前記共用データベースにアクセスした後、当該データベースを検索して他の言語へ翻訳する。
【0016】
この構成によれば、携帯電話装置の翻訳データベースを使用しなくてもネットワーク上の共用データベースを使用して他言語への翻訳ができ、またネットワーク上のデータベースは容量を多くとれることもあって、更に正確な翻訳が可能となる。
【0017】
さらに、本発明の携帯電話装置は、前記アクセス手段が前記共用データベースにアクセスした後、当該データベースより自機の前記翻訳データベースの内容を更新する最新情報をダウンロードする翻訳データベース更新手段(辞書検索・翻訳処理部7)を備える。
【0018】
この構成によれば、携帯電話装置の翻訳データベースの内容を常に最新の情報とすることができるので、常に最新の翻訳が可能となる。
【0019】
さらに、本発明の携帯電話装置は、点字キー(キーボタン6)と、前記点字キーより入力された文字を音声データに変換する文字・音声変換手段(辞書検索・翻訳処理部7)と、前記文字・音声変換手段で音声データに変換された文字を通話相手に送信する送信手段(変調部3)とを具備し、前記音声出力手段は、前記文字・音声変換手段で音声データに変換された文字を音声出力する。
【0020】
この構成によれば、視覚障害を持った人でもどのボタンが何のボタンであるのかが分かり、押したボタンが自分の入力したい文字であることを認識することができ、スムーズなコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。図1において、携帯電話装置1は、復調部2と、変調部3と、音声認識部4と、マイク5と、キーボタン6と、辞書検索・翻訳処理部7と、辞書データベース8と、翻訳データベース9と、表示部10と、音声出力部11とを有して構成され、無線基地局装置20と無線ネットワーク制御装置21を経由してネットワーク22上に存在する翻訳及び辞書データベース23にアクセスが可能となっている。
【0022】
音声認識部4は、マイク5からの音声信号及び無線基地局装置20より受信した音声信号を音声認識し、その結果を辞書検索・翻訳処理部7に入力する。辞書検索/翻訳処理部7は、音声認識部4から入力された音声認識後の音声データを辞書データベース8と翻訳データベース9を用いてデータの意味やデータの翻訳を行う。そして、翻訳又は辞書検索した結果を表示部10に入力し、また音声出力部11に入力する。また、翻訳又は辞書検索した結果を変調部3に入力して無線基地局装置20に向けて送信する。
【0023】
また、辞書検索/翻訳処理部7は、ネットワーク22上の辞書・翻訳データベース23にアクセスするアクセス機能を有し、辞書・翻訳データベース23の情報をダウンロードして辞書データベース8及び翻訳データベース9の内容の更新を行う。また、ユーザが辞書・翻訳データベース23を使用する指示を出した場合は、辞書・翻訳データベース23を利用して言葉の意味の検索や他言語への翻訳を行う。
【0024】
表示部10は、図示しない液晶表示器を有し、辞書検索・翻訳処理部7からの翻訳又は辞書検索した結果から表示データを生成して液晶表示器上に表示する。音声出力部11は、図示しないD/A変換器、増幅器及びスピーカを有し、辞書検索・翻訳処理部7からの翻訳又は辞書検索した結果をアナログ信号に変換するとともに変換したアナログ信号を増幅してスピーカ11より音声出力する。なお、表示部10での表示、音声出力部11からの音声出力及び無線基地局装置20への送信の全てを同時に行う必要がない場合には、必要とするものを適宜選択できるようにしても構わない。
【0025】
一方、キーボタン6には、点字キーが設けられており、キー入力されたデータは辞書検索・翻訳処理部7に入力されて音声データに変換される。辞書検索・翻訳処理部7は、音声データを音声出力部11に入力して音声出力するとともに、音声データを変調部3に入力して無線基地局装置20へ向けて送信する。なお、スピーカ11からの音声出力及び無線基地局装置20への送信の全てを同時に行う必要がない場合には、必要とするものを適宜選択できるようにしても構わない。
【0026】
次に、携帯電話装置1の動作について説明する。辞書検索・翻訳処理部7は、携帯電話装置1が位置する地域言語データに伴った主要情報を予めネットワーク22上の翻訳・辞書データベース23からダウンロードしておく。マイク5に入力された音声又は通話相手の音声は音声認識部4にて音声データに変換される。このとき、ユーザによって辞書モードが選択されていれば、辞書検索・翻訳処理部7にて辞書データベース9又はネットワーク22上の翻訳・辞書データベース23にアクセスし、音声データを検索した結果の意味情報を表示部10に表示するとともに、音声出力部11より音声出力する。これにより、マイク5からの音声又は通話相手の言葉の意味を知ることができる。
【0027】
一方、翻訳モードが選択されていれば、辞書検索・翻訳処理部7にて翻訳データベース9又はネットワーク22上の辞書・辞書データベース23にアクセスし、音声データをユーザにて選択された言語に翻訳し、その翻訳結果を表示部10に表示するとともに音声出力部11より音声出力し、さらに無線基地局装置20へ向けて送信する。これにより、通話相手やマイク5を向けた相手の言葉の通訳が可能となる。
【0028】
辞書検索・翻訳処理部7は、辞書・翻訳データベース23から必要な情報をダウンロードして辞書データベース8と翻訳データベース9の内容を最新のものにし、また直接辞書・翻訳データベース23にアクセスして辞書検索や翻訳処理を行う。
【0029】
一方、キーボタン6には点字キーが具備されているので、視覚障害の方でも何のボタンであるかを判断することが可能であり、そのキーボタン6から入力を行うと、辞書検索・翻訳処理部7にてキーボタンデータが音声データに変換され、スピーカ11から音声出力される。これにより、聴覚障害者の意思伝達に使用できるのみならず、押下したキーの正当性を音声で確認することができる。
【0030】
本実施の形態の携帯電話装置1によれば、音声認識部4と辞書検索・翻訳処理部7で、マイク5に向かって話した言葉と通話相手の言葉の意味を判別して、その結果を表示部10にて表示するとともに音声出力部11より音声出力する。また、音声認識部4と辞書検索・翻訳処理部7で、マイク5に向かって話した言葉と通話相手の言葉を他の言語に翻訳し、その結果を表示部10にて表示するとともに音声出力部11より音声出力し、さらに無線基地局装置20へ向けて送信する。また、音声認識部4と辞書検索・翻訳処理部7で、キーボタン6よりキー入力されたデータを音声データに変換し、更にアナログ信号に変換して音声出力部11より音声出力し、さらに無線基地局装置20へ向けて送信する。
【0031】
したがって、視聴覚障害を持つ人の利便性の向上と、世界各国どこにいてもリアルタイムに多種多様な辞書機能と通訳機能を容易に使用することができる携帯電話装置を提供することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明のによれば、マイクに向かって話した言葉と通話相手の言葉の意味が判別され、その結果が表示手段にて表示されるとともに、音声出力される。したがって、相手や自分の言葉をキーボード等の入力手段により検索を行い、画面表示された検索結果を見て、会話に使用するという従来技術に比べてスムーズなコミュニケーションを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施の形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 携帯電話装置
2 復調部
3 変調部
4 音声認識部
5 マイク
6 キーボタン
7 辞書検索・翻訳処理部
8 辞書データベース
9 翻訳データベース
10 表示部
11 音声出力部
20 無線基地局装置
21 無線ネットワーク制御装置
22 ネットワーク
23 辞書・翻訳データベース
Claims (8)
- マイクに入力された言葉又は通話相手の言葉を音声認識する音声認識手段と、
個別辞書データベースと、
前記音声認識手段にて音声認識された言葉の意味をデータベース検索することにより判別する意味判別手段と、
前記意味判別手段にて判別された言葉の意味を表示する表示手段と、
前記意味判別手段にて判別された言葉の意味を音声出力する音声出力手段と、を具備したことを特徴とする携帯電話装置。 - ネットワーク上の共用データベースにアクセスするアクセス手段を備え、前記意味判別手段は、前記アクセス手段が前記共用データベースにアクセスした後、当該データベースにて言葉の意味を検索することを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
- 前記アクセス手段が前記共用データベースにアクセスした後、当該データベースより自機の前記辞書データベースの内容を更新する最新情報をダウンロードする辞書データベース更新手段を備えることを特徴する請求項2記載の携帯電話装置。
- マイクに入力された言葉又は通話相手の言葉を音声認識する音声認識手段と、
翻訳データベースと、前記音声認識手段で音声認識された言葉をデータベース検索して他の言語へ翻訳する翻訳手段と、
前記翻訳手段にて他言語に翻訳された言葉を表示する表示手段と、
前記翻訳手段にて他言語に翻訳された言葉を音声出力する音声出力手段と、
を具備することを特徴する携帯電話装置。 - ネットワーク上の共用データベースにアクセスするアクセス手段を備え、前記翻訳手段は、前記アクセス手段が前記共用データベースにアクセスした後、当該データベースを検索して他の言語へ翻訳することを特徴とする請求項4記載の携帯電話装置。
- 前記アクセス手段が前記共用データベースにアクセスした後、当該データベースより自機の前記翻訳データベースの内容を更新する最新情報をダウンロードする翻訳データベース更新手段を備えることを特徴する請求項5記載の携帯電話装置。
- 点字キーと、前記点字キーより入力された文字を音声データに変換する文字・音声変換手段と、前記文字・音声変換手段で音声データに変換された文字を通話相手に送信する送信手段とを備え、前記音声出力手段は、前記文字・音声変換手段で音声データに変換された文字を音声出力することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の携帯電話装置。
- 請求項1に記載の携帯電話装置を用いた言語検索方法において、
ネットワーク上の共用データベースにアクセスし、当該データベースにて言葉の意味を検索することを特徴とする携帯電話装置を用いた言語検索方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002256678A JP2004094721A (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | 携帯電話装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002256678A JP2004094721A (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | 携帯電話装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004094721A true JP2004094721A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32061842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002256678A Pending JP2004094721A (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | 携帯電話装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010534378A (ja) * | 2007-07-20 | 2010-11-04 | グーグル・インコーポレーテッド | 自動拡張言語サーチ |
JP2016053726A (ja) * | 2008-04-15 | 2016-04-14 | フェイスブック・インコーポレイテッドFacebook, Inc. | 現場にて音声−音声翻訳をメンテナンスするシステム及び方法 |
CN107209901A (zh) * | 2015-01-23 | 2017-09-26 | 雅马哈株式会社 | 信息提供系统、信息提供方法以及管理装置 |
-
2002
- 2002-09-02 JP JP2002256678A patent/JP2004094721A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010534378A (ja) * | 2007-07-20 | 2010-11-04 | グーグル・インコーポレーテッド | 自動拡張言語サーチ |
US9164987B2 (en) | 2007-07-20 | 2015-10-20 | Google Inc. | Translating a search query into multiple languages |
JP2016053726A (ja) * | 2008-04-15 | 2016-04-14 | フェイスブック・インコーポレイテッドFacebook, Inc. | 現場にて音声−音声翻訳をメンテナンスするシステム及び方法 |
CN107209901A (zh) * | 2015-01-23 | 2017-09-26 | 雅马哈株式会社 | 信息提供系统、信息提供方法以及管理装置 |
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