JP2004094392A - コンピュータ、画像表示方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】操作性を向上させる。
【解決手段】ディスプレイ11の表示画面にデータ放送の画像が表示され、マウス12を移動させた場合、演算処理部14は、マウス12から、マウス12の移動量を示すカウント値を取得する。演算処理部14は、データ放送の画像表示領域を、その4辺に応じて4つに区分けし、マウス12から取得したカウント値に基づいてマウス12の移動先の位置が区分けした領域のいずれの領域に属するかを判別する。そして演算処理部14は、判別結果に基づいて、バーチャルリモコンがデータ放送の画像表示領域の4辺のうちのいずれかと隣接して表示されるようにコンピュータ本体13の各部を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】ディスプレイ11の表示画面にデータ放送の画像が表示され、マウス12を移動させた場合、演算処理部14は、マウス12から、マウス12の移動量を示すカウント値を取得する。演算処理部14は、データ放送の画像表示領域を、その4辺に応じて4つに区分けし、マウス12から取得したカウント値に基づいてマウス12の移動先の位置が区分けした領域のいずれの領域に属するかを判別する。そして演算処理部14は、判別結果に基づいて、バーチャルリモコンがデータ放送の画像表示領域の4辺のうちのいずれかと隣接して表示されるようにコンピュータ本体13の各部を制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ、画像表示方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータには、デジタル放送のデータ放送を受信し、受信したコンテンツ(放送内容)をディスプレイ装置の表示画面に表示するようなデジタルPC受信機能を備えたものがある。
【0003】
また、双方向性のデータ放送では、TV受像機の操作用として付属されてリモートコントロール装置(以後、「リモコン」と記す。)を用いて数値を入力することもできる。さらに、コンピュータには、操作を容易にするため、このリモコンをバーチャルリモコンとして画像化して、ディスプレイ装置の表示画面に表示させるようにしたものもある。
【0004】
この表示例を図7に示す。この図7に示すように、コンピュータがデータ放送を受信すると、ディスプレイ装置51は、表示画面52にデータ放送の画像53とバーチャルリモコン54とを表示する。
【0005】
図7に示す例では、天気予報のボタン53a等、各種ボタンもデータ放送の画像53内に表示される。コンピュータのオペレータがマウスを用いて、表示された天気予報のボタン53aを選択し、バーチャルリモコン54を操作して郵便番号を入力することにより、ディスプレイ装置51は、入力された郵便番号に対応する地域の天気予報の情報を表示画面52に表示する。このように、コンテンツの操作、数値の入力には、いずれもコンピュータに通常、備えられているマウスが用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図7に示すように、表示画面上でデータ放送の画像内のボタン53a等とバーチャルリモコン54との位置が離れていると、目線の移動量が大きくなり、疲れ易くなる。また、マウスの移動量も大きくなり、操作もしにくいといった問題点がある。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、操作性の向上を可能とするコンピュータ、画像表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るコンピュータは、
データ放送を受信する機能を備えたコンピュータにおいて、
前記受信したデータ放送の画像を表示画面に表示するデータ放送画像表示手段と、
前記表示画面に表示されたカーソルの位置を取得するカーソル位置取得手段と、
前記データ放送画像表示手段が表示したデータ放送の画像表示領域を囲む辺のうち、前記カーソル位置取得手段が取得したカーソルの位置と対応付けられている辺近傍に、操作情報を入力するためのコントロール画像を表示するコントロール画像表示手段と、を備えたものである。
【0009】
前記コントロール画像表示手段は、
前記データ放送の画像表示領域を当該画像表示領域を囲む各辺に対応するように区分し、区分した領域のうちの前記カーソル位置取得手段が取得したカーソルの位置が属している領域を識別することにより、前記カーソルの位置と対応付けられている辺を判別し、判別した辺近傍に前記コントロール画像を表示するように構成されたものであってもよい。
【0010】
前記コンピュータは、
データ放送を受信する機能を備えたコンピュータにおいて、
前記受信したデータ放送の画像を表示画面に表示するデータ放送画像表示手段と、
前記表示画面に表示されたカーソルの移動方向を取得するカーソル移動方向取得手段と、
前記データ放送画像表示手段が表示したデータ放送の画像表示領域を囲む辺のうち、前記カーソル移動方向取得手段が取得したカーソルの移動方向と対応付けられている辺近傍に、操作情報を入力するためのコントロール画像を表示するコントロール画像表示手段と、を備えたものであってもよい。
【0011】
本発明の第2の観点に係る画像表示方法は、
データ放送を受信するステップと、
前記受信したデータ放送の画像を表示画面に表示するステップと、
前記表示画面に表示されたカーソルの位置を取得するステップと、
前記表示されたデータ放送画像の表示領域を囲む辺のうち、前記取得したカーソルの位置と対応付けられている辺近傍に、操作情報を入力するためのコントロール画像を表示するステップと、を備えたものである。
【0012】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
データ放送を受信する手順、
前記受信したデータ放送の画像を表示画面に表示する手順、
前記表示画面に表示されたカーソルの位置を取得する手順、
前記表示されたデータ放送画像の表示領域を囲む辺のうち、前記取得したカーソルの位置と対応付けられている辺近傍に、操作情報を入力するためのコントロール画像を表示する手順、
を実行させるためのものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る表示装置を図面を参照して説明する。
本発明の実施の形態に係るコンピュータの構成を図1に示す。
本実施の形態に係るコンピュータは、ディスプレイ装置(以後、「ディスプレイ」と記す。)11と、マウス12と、コンピュータ本体13と、を備えている。このコンピュータは、デジタル放送のデータ放送を受信して、受信したデータ放送の画像を表示する機能を備えたものである。
【0014】
ディスプレイ11は、画像を表示するための表示画面21を備えた表示装置であり、この表示画面21にデータ放送の画像等を表示する。ディスプレイ11には、CRT、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置等が用いられる。
【0015】
ディスプレイ11は、表示画面21に、マウスカーソル22、バーチャルリモートコントローラ(以後、「バーチャルリモコン」と記す。)を表示する。このバーチャルリモコンは、データ放送のコンテンツ(放送内容)を切り換えたり、コンテンツに応じて必要なデータを入力したりするために用いられる操作用のリモコン画像である。また、ディスプレイ11は、この他にツールバー、アイコン等も表示画面21に表示する。
【0016】
マウス12は、ディスプレイ11の表示画面21に表示されたマウスカーソル22を移動させるための装置である。このため、マウス12は、直角方向の2つの軸をX軸、Y軸として、それぞれ、X軸、Y軸用のパルスジェネレータ(図示せず)と、X軸、Y軸用のカウンタ(図示せず)と、を備える。
【0017】
パルスジェネレータは、マウス12の移動量に応じた数のパルスを発生するものであり、カウンタは、パルスジェネレータから出力されたパルスの数をカウントして、マウス12の移動量に応じたカウント値を生成するものである。そして、マウス12は、生成したカウント値をコンピュータ本体13に出力する。
【0018】
また、マウス12は、表示画面21に表示されたアイコンを操作したり、バーチャルリモコンのボタンを操作したりするためにも用いられる。マウス12は、アイコン、バーチャルリモコンのボタン操作用のクリックボタン12a、12bを備えている。
【0019】
コンピュータ本体13は、コンピュータ全体を制御するものであり、演算処理部14と、記憶部15と、デジタル放送受信部16と、画像データ出力部17と、を備えている。
【0020】
演算処理部14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory )、RAM(Random Access Memory )等を備え、コンピュータ内の各部を制御して、各種ソフトウェアを実行する。
【0021】
記憶部15は、ディスプレイ11の表示画面21に表示させる画像データ等を記憶するためのものである。記憶する画像データとしては、マウスカーソル22、バーチャルリモコン、アイコン等の画像データがある。このバーチャルリモコンの画像データの一例を図2に示す。
【0022】
バーチャルリモコンの画像データには、図2(a)に示す縦型のバーチャルリモコンの画像データ23aと、図2(b)に示す横型のバーチャルリモコンの画像データ23bとがある。画像データ23aは、表示画面21に表示されたデータ放送画像の表示領域の左辺又は右辺に表示させるためのものである。画像データ23bは、データ放送画像の表示領域の上辺又は下辺に表示させるためのものである。
【0023】
バーチャルリモコンの画像データ23a、画像データ23bのいずれにも、マウス12のクリックボタン12a、12bをクリックすることによって選択可能な文字、矢印キー、数値が含まれている。尚、画像データ23aの右上隅、左上隅の点を、それぞれ、V1,V2とする。また、画像データ23bの左上隅、左下隅の点を、それぞれ、V3,V4とする。
【0024】
図1に戻り、デジタル放送受信部16は、デジタル放送のデータ放送を受信するものである。
尚、データ放送は、デジタル信号からなる映像信号と音声信号とを送信するためのチャネルに加え、データの伝送に利用できるデータチャネルを有し、このデータチャネルを用いてデジタルデータを送信するようにした放送方式である。このデータ放送によれば、例えば、テレビ番組に各種情報を付加したり、テレビ番組とは別の独立サービスを行ったりすることができる。また、データ放送と電話回線等を利用して、双方向性を実現し、データ放送のコンテンツ(放送内容)を選択することもできる。
【0025】
画像データ出力部17は、ディスプレイ11の表示画面21に表示される画像データをディスプレイ11に出力するものであり、画像データを記憶するためのフレームメモリ17aを備える。画像データ出力部17は、フレームメモリ17aに画像データが書き込まれると、書き込まれた画像データをディスプレイ11に出力する。
【0026】
次に本実施の形態に係るコンピュータの動作を説明する。
コンピュータがオンすると、演算処理部14は、マウスカーソル22、アイコンを、記憶部15から読み出して、画像データ出力部17のフレームメモリ17aに書き込む。画像データ出力部17は、フレームメモリ17aにこれらのデータが書き込まれると、書き込まれた画像データをディスプレイ11に出力する。ディスプレイ11は、画像データ出力部17が出力したこれらの画像データを表示画面21に表示する。
【0027】
マウスカーソル22の初期位置は、例えば、表示画面21の中心点に設定される。コンピュータのオペレータ(操作者)がマウス12を移動させると、マウス12内のX軸、Y軸用の各パルスジェネレータは、それぞれ、マウス12の移動量に応じた数のパルスを生成する。
【0028】
X軸、Y軸用のカウンタは、それぞれ、X軸、Y軸用のパルスジェネレータが生成したパルスの数をカウントする。マウス12は、X軸、Y軸用のカウンタがカウントしたカウント値をコンピュータ本体13に出力する。
【0029】
コンピュータ本体13の演算処理部14は、マウス12から、移動量に応じたX軸、Y軸方向のカウント値を取得する。
【0030】
演算処理部14は、X軸、Y軸方向のカウント値を取得すると、そのカウント値に応じた位置にマウスカーソル22が表示されるように位置を指定して、フレームメモリ17aにマウスカーソル22の画像データを書き込む。画像データ出力部17は、フレームメモリ17aに書き込まれたこの画像データをディスプレイ11に出力する。ディスプレイ11は、マウスカーソル22を表示画面21に表示する。
【0031】
デジタル放送受信部16がデータ放送を受信すると、演算処理部14は、フレームメモリ17aをクリアして、受信したデータ放送の画像データをフレームメモリ17aに書き込む。
【0032】
画像データ出力部17は、フレームメモリ17aに書き込まれたデータ放送の画像データをディスプレイ11に出力する。
【0033】
演算処理部14は、目線の移動量を少なくし、また、マウスカーソル22を操作する際のマウス12の移動量を少なくするため、バーチャルリモコン23がデータ放送画像の表示領域の左辺、右辺、上辺、下辺のいずれかと隣接する領域に表示されるように各部を制御する。
【0034】
ただし、各種ボタンの表示位置は、データ放送のコンテンツ毎に異なる。従って、目線の移動量がもっとも小さくなるようにするためには、バーチャルリモコン23の表示位置を、データ放送画像の表示領域の左辺、右辺、上辺、下辺のいずれか1つに指定する必要がある。
【0035】
そこで、コンピュータは、マウス12を用いてバーチャルリモコン23の表示位置を指定できるように構成される。マウス12を移動させると、演算処理部14は、マウス12から出力されたカウント値に基づいてマウスカーソル22の位置を取得し、取得したマウスカーソル22の位置に基づいて、指定されたバーチャルリモコン23の表示位置を判別する。
【0036】
まず、演算処理部14は、図3に示すように、データ放送画像の画像表示領域24の左上隅の座標を(X1,Y1)、表示領域24の右下隅の座標を(X2,Y2)として画像表示領域24の座標を設定する。尚、画像表示領域24の左辺、右辺、上辺、下辺を、それぞれ、24L,24R,24U,24Dとする。また、演算処理部14は、画像表示領域24を、図3に示すように、24L,24R,24U,24Dと対応するように、それぞれ、領域1〜4に区分する。
【0037】
次に、演算処理部14は、コンピュータのオペレータがマウス12を移動させたとき、マウスカーソル22の位置が領域1〜4のうちのどの領域に属するかを判別する。
この判別方法について説明する。
まず、図3において、境界線L1上の座標(X、Y)は、次の関係式によって表される。
【数1】
また、境界線L2上の座標(X、Y)は、次の関係式によって表される。
【数2】
【0038】
マウス12で指定したマウスカーソル22の座標を(X0,Y0)とすると、座標(X0,Y0)が次の関係式を満たせば、マウスカーソル22の位置は領域1に属していることになる。
【数3】
【0039】
また、座標(X0,Y0)が次の関係式を満たせば、マウスカーソル22の位置は領域2に属していることになる。
【数4】
【0040】
また、座標(X0,Y0)が次の関係式を満たせば、マウスカーソル22の位置は領域3に属していることになる。
【数5】
【0041】
また、座標(X0,Y0)が次の関係式を満たせば、マウスカーソル22の位置は領域4に属していることになる。
【数6】
演算処理部14は、この数3〜数6に示す判別式を用い、画像表示領域24の左辺24L、右辺24R、上辺24U、下辺24Dのいずれかと隣接する領域(図3の破線で示す領域)にバーチャルリモコン23が表示されるように処理する。
【0042】
この演算処理部14の表示処理を図4のフローチャートに基づいて説明する。
演算処理部14は、マウス12から取得したカウント値に基づいて、マウスカーソル22の位置を取得する(ステップS11)。
演算処理部14は、数3に従って、マウスカーソル22の位置が領域1に即しているか否かを判別する(ステップS12)。
【0043】
マウスカーソル22の位置が領域1に属していると判別した場合(ステップS12においてYes)、演算処理部14は、記憶部15からバーチャルリモコン23の縦型の画像データ23aを読み出す(ステップS13)。
【0044】
演算処理部14は、読み出した画像データ23aの点V1が画像表示領域24の座標(X1,Y1)と一致するように位置を指定して、この画像データ23aをフレームメモリ17aに書き込む(ステップS14)。
【0045】
マウスカーソル22の位置が領域1に属していないと判別した場合(ステップS12においてNo)、演算処理部14は、数4に従って、マウスカーソル22の位置が領域2に属しているか否かを判別する(ステップS15)。
【0046】
マウスカーソル22の位置が領域2に属していると判別した場合(ステップS15においてYes)、演算処理部14は、記憶部15から、バーチャルリモコン23の横型の画像データ23bを読み出す(ステップS16)。
【0047】
演算処理部14は、読み出した画像データ23bの左下隅の点V4が画像表示領域24の座標(X1,Y1)と一致するように位置を指定し、この画像データ23bをフレームメモリ17aに書き込む(ステップS17)。
【0048】
マウスカーソル22の位置が領域2には属していないと判別した場合(ステップS15においてNo)、演算処理部14は、数5に従って、マウスカーソル22の位置が領域3に属しているるか否かを判別する(ステップS18)。
【0049】
マウスカーソル22の位置が領域3に属していると判別した場合(ステップS18においてYes)、演算処理部14は、記憶部15から、縦型の画像データ23aを読み出す(ステップS19)。
【0050】
演算処理部14は、読み出した画像データ23aの左上隅の点V2が画像表示領域24の座標(X2,Y1)と一致するように位置を指定し、この画像データ23aをフレームメモリ17aに書き込む(ステップS20)。
【0051】
マウスカーソル22の位置が領域3に属していないと判別した場合(ステップS18においてNo)、演算処理部14は、数6に従って、マウスカーソル22の位置は領域4に属していることになるので、記憶部15から、横型の画像データ23bを読み出す(ステップS21)。
【0052】
演算処理部14は、読み出した画像データ23bの左上隅の点V3が画像表示領域24の座標(X1,Y2)と一致するように位置を指定し、この画像データ23bをフレームメモリ17aに書き込む(ステップS22)。
演算処理部14は、このような処理を実行して、この処理の実行を終了させる。
【0053】
このように、演算処理部14が画像データ23a又は23bをフレームメモリ17aに書き込むと、画像データ出力部17は、書き込まれた画像データ23a又は23bをディスプレイ11に出力する。ディスプレイ11は、画像データ23a又は23bに基づいてバーチャルリモコン23を表示画面21に表示する。
【0054】
この表示例を図5と図6とに示す。尚、図6は、図5の拡大図である。コンピュータのオペレータがマウス12を領域1に移動させた場合、縦型のバーチャルリモコン23は、図5に示すように、画像表示領域24の左辺24Lに隣接するように表示される。この際、演算処理部14は、バーチャルリモコン23が表示画面21からはみ出ないように、画像表示領域24の位置も調整する。
【0055】
図6に示すように、マウスカーソル22の位置が天気予報のボタンの位置と一致し、クリックボタン12a,12bがクリックされると、演算処理部14は、この操作情報に基づいて天気予報が指定されたことを判別する。
【0056】
そして、郵便番号としてバーチャルリモコン23の0〜9の数値が選択されると、演算処理部14は、選択された数値に基づいて、その郵便番号に対応する地域を判別し、その地域の天気予報が表示されるように、デジタル放送受信部16、記憶部15、画像データ出力部17を制御する。
【0057】
以上説明したように、本実施の形態によれば、マウスカーソル22の位置が属する領域を判別してバーチャルリモコン23がデータ放送画像の画像表示領域24の4つの辺24L,24R,24U,24Dのいずれかと隣接して表示されるようにした。従って、データ放送画像内のボタン等とバーチャルリモコン23との間の目線の移動量は低減し、また、データ放送画像内のボタンとバーチャルリモコン23とを操作する際のマウス12の移動量も低減されるので、操作性を向上させることができる。
【0058】
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、バーチャルリモコン23の表示位置を判別する方法は、マウスカーソル22の位置が領域1〜4に属しているか否かに基づいて判別する方法に限られるものではない。即ち、データ放送画像の画像表示領域24の4つの辺24L,24R,24U,24Dのいずれかをマウス12で直接選択することにより、バーチャルリモコン23の表示位置を判別することもできる。また、マウスカーソル22の移動方向に基づいてバーチャルリモコン23の表示位置を判別することもできる。
【0059】
また、バーチャルリモコンの画像データは、図2に示すものに限られるものではなく、例えば、バーチャルリモコンのボタンを2列に配置してもよい。
【0060】
また、データ放送画像の画像表示領域24の4つの辺24L,24R,24U,24Dだけでなく、データ放送画像の画像表示領域24の4隅のいずれかと隣接するようにバーチャルリモコン23を表示させることもできる。この場合、バーチャルリモコンの形状がデータ放送画像の画像表示領域24の4隅と隣接するような形状になるようにする。また、データ放送画像の画像表示領域24の形状も四角形に限られるものではなく、この形状を多角形にすることもできる。この場合、バーチャルリモコンをこの形状と対応するような形状にする。
【0061】
マウスカーソル22を移動させる手段としては、マウス12に限られるものではなく、例えば、光通信による通常のリモコン、ジョイスティック、タッチパネル、タブレット等を用いることもできる。
【0062】
上記実施の形態では、プログラムが、それぞれメモリに予め記憶されているものとして説明した。しかし、コンピュータを、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read−Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】バーチャルリモコンの画像データの一例を示す説明図である。
【図3】マウスの位置の判別方法を説明するための説明図である。
【図4】図1の演算処理部が実行するバーチャルリモコンの表示処理を示すフローチャートである。
【図5】ディスプレイの表示画面に表示されたバーチャルリモコンの表示例を示す説明図である。
【図6】図5の拡大図である。
【図7】従来の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
11 ディスプレイ
12 マウス
13 コンピュータ本体
14 演算処理部
15 記憶部
16 デジタル放送受信部
17 画像データ出力部
23 バーチャルリモコン
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ、画像表示方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータには、デジタル放送のデータ放送を受信し、受信したコンテンツ(放送内容)をディスプレイ装置の表示画面に表示するようなデジタルPC受信機能を備えたものがある。
【0003】
また、双方向性のデータ放送では、TV受像機の操作用として付属されてリモートコントロール装置(以後、「リモコン」と記す。)を用いて数値を入力することもできる。さらに、コンピュータには、操作を容易にするため、このリモコンをバーチャルリモコンとして画像化して、ディスプレイ装置の表示画面に表示させるようにしたものもある。
【0004】
この表示例を図7に示す。この図7に示すように、コンピュータがデータ放送を受信すると、ディスプレイ装置51は、表示画面52にデータ放送の画像53とバーチャルリモコン54とを表示する。
【0005】
図7に示す例では、天気予報のボタン53a等、各種ボタンもデータ放送の画像53内に表示される。コンピュータのオペレータがマウスを用いて、表示された天気予報のボタン53aを選択し、バーチャルリモコン54を操作して郵便番号を入力することにより、ディスプレイ装置51は、入力された郵便番号に対応する地域の天気予報の情報を表示画面52に表示する。このように、コンテンツの操作、数値の入力には、いずれもコンピュータに通常、備えられているマウスが用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図7に示すように、表示画面上でデータ放送の画像内のボタン53a等とバーチャルリモコン54との位置が離れていると、目線の移動量が大きくなり、疲れ易くなる。また、マウスの移動量も大きくなり、操作もしにくいといった問題点がある。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、操作性の向上を可能とするコンピュータ、画像表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るコンピュータは、
データ放送を受信する機能を備えたコンピュータにおいて、
前記受信したデータ放送の画像を表示画面に表示するデータ放送画像表示手段と、
前記表示画面に表示されたカーソルの位置を取得するカーソル位置取得手段と、
前記データ放送画像表示手段が表示したデータ放送の画像表示領域を囲む辺のうち、前記カーソル位置取得手段が取得したカーソルの位置と対応付けられている辺近傍に、操作情報を入力するためのコントロール画像を表示するコントロール画像表示手段と、を備えたものである。
【0009】
前記コントロール画像表示手段は、
前記データ放送の画像表示領域を当該画像表示領域を囲む各辺に対応するように区分し、区分した領域のうちの前記カーソル位置取得手段が取得したカーソルの位置が属している領域を識別することにより、前記カーソルの位置と対応付けられている辺を判別し、判別した辺近傍に前記コントロール画像を表示するように構成されたものであってもよい。
【0010】
前記コンピュータは、
データ放送を受信する機能を備えたコンピュータにおいて、
前記受信したデータ放送の画像を表示画面に表示するデータ放送画像表示手段と、
前記表示画面に表示されたカーソルの移動方向を取得するカーソル移動方向取得手段と、
前記データ放送画像表示手段が表示したデータ放送の画像表示領域を囲む辺のうち、前記カーソル移動方向取得手段が取得したカーソルの移動方向と対応付けられている辺近傍に、操作情報を入力するためのコントロール画像を表示するコントロール画像表示手段と、を備えたものであってもよい。
【0011】
本発明の第2の観点に係る画像表示方法は、
データ放送を受信するステップと、
前記受信したデータ放送の画像を表示画面に表示するステップと、
前記表示画面に表示されたカーソルの位置を取得するステップと、
前記表示されたデータ放送画像の表示領域を囲む辺のうち、前記取得したカーソルの位置と対応付けられている辺近傍に、操作情報を入力するためのコントロール画像を表示するステップと、を備えたものである。
【0012】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
データ放送を受信する手順、
前記受信したデータ放送の画像を表示画面に表示する手順、
前記表示画面に表示されたカーソルの位置を取得する手順、
前記表示されたデータ放送画像の表示領域を囲む辺のうち、前記取得したカーソルの位置と対応付けられている辺近傍に、操作情報を入力するためのコントロール画像を表示する手順、
を実行させるためのものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る表示装置を図面を参照して説明する。
本発明の実施の形態に係るコンピュータの構成を図1に示す。
本実施の形態に係るコンピュータは、ディスプレイ装置(以後、「ディスプレイ」と記す。)11と、マウス12と、コンピュータ本体13と、を備えている。このコンピュータは、デジタル放送のデータ放送を受信して、受信したデータ放送の画像を表示する機能を備えたものである。
【0014】
ディスプレイ11は、画像を表示するための表示画面21を備えた表示装置であり、この表示画面21にデータ放送の画像等を表示する。ディスプレイ11には、CRT、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置等が用いられる。
【0015】
ディスプレイ11は、表示画面21に、マウスカーソル22、バーチャルリモートコントローラ(以後、「バーチャルリモコン」と記す。)を表示する。このバーチャルリモコンは、データ放送のコンテンツ(放送内容)を切り換えたり、コンテンツに応じて必要なデータを入力したりするために用いられる操作用のリモコン画像である。また、ディスプレイ11は、この他にツールバー、アイコン等も表示画面21に表示する。
【0016】
マウス12は、ディスプレイ11の表示画面21に表示されたマウスカーソル22を移動させるための装置である。このため、マウス12は、直角方向の2つの軸をX軸、Y軸として、それぞれ、X軸、Y軸用のパルスジェネレータ(図示せず)と、X軸、Y軸用のカウンタ(図示せず)と、を備える。
【0017】
パルスジェネレータは、マウス12の移動量に応じた数のパルスを発生するものであり、カウンタは、パルスジェネレータから出力されたパルスの数をカウントして、マウス12の移動量に応じたカウント値を生成するものである。そして、マウス12は、生成したカウント値をコンピュータ本体13に出力する。
【0018】
また、マウス12は、表示画面21に表示されたアイコンを操作したり、バーチャルリモコンのボタンを操作したりするためにも用いられる。マウス12は、アイコン、バーチャルリモコンのボタン操作用のクリックボタン12a、12bを備えている。
【0019】
コンピュータ本体13は、コンピュータ全体を制御するものであり、演算処理部14と、記憶部15と、デジタル放送受信部16と、画像データ出力部17と、を備えている。
【0020】
演算処理部14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory )、RAM(Random Access Memory )等を備え、コンピュータ内の各部を制御して、各種ソフトウェアを実行する。
【0021】
記憶部15は、ディスプレイ11の表示画面21に表示させる画像データ等を記憶するためのものである。記憶する画像データとしては、マウスカーソル22、バーチャルリモコン、アイコン等の画像データがある。このバーチャルリモコンの画像データの一例を図2に示す。
【0022】
バーチャルリモコンの画像データには、図2(a)に示す縦型のバーチャルリモコンの画像データ23aと、図2(b)に示す横型のバーチャルリモコンの画像データ23bとがある。画像データ23aは、表示画面21に表示されたデータ放送画像の表示領域の左辺又は右辺に表示させるためのものである。画像データ23bは、データ放送画像の表示領域の上辺又は下辺に表示させるためのものである。
【0023】
バーチャルリモコンの画像データ23a、画像データ23bのいずれにも、マウス12のクリックボタン12a、12bをクリックすることによって選択可能な文字、矢印キー、数値が含まれている。尚、画像データ23aの右上隅、左上隅の点を、それぞれ、V1,V2とする。また、画像データ23bの左上隅、左下隅の点を、それぞれ、V3,V4とする。
【0024】
図1に戻り、デジタル放送受信部16は、デジタル放送のデータ放送を受信するものである。
尚、データ放送は、デジタル信号からなる映像信号と音声信号とを送信するためのチャネルに加え、データの伝送に利用できるデータチャネルを有し、このデータチャネルを用いてデジタルデータを送信するようにした放送方式である。このデータ放送によれば、例えば、テレビ番組に各種情報を付加したり、テレビ番組とは別の独立サービスを行ったりすることができる。また、データ放送と電話回線等を利用して、双方向性を実現し、データ放送のコンテンツ(放送内容)を選択することもできる。
【0025】
画像データ出力部17は、ディスプレイ11の表示画面21に表示される画像データをディスプレイ11に出力するものであり、画像データを記憶するためのフレームメモリ17aを備える。画像データ出力部17は、フレームメモリ17aに画像データが書き込まれると、書き込まれた画像データをディスプレイ11に出力する。
【0026】
次に本実施の形態に係るコンピュータの動作を説明する。
コンピュータがオンすると、演算処理部14は、マウスカーソル22、アイコンを、記憶部15から読み出して、画像データ出力部17のフレームメモリ17aに書き込む。画像データ出力部17は、フレームメモリ17aにこれらのデータが書き込まれると、書き込まれた画像データをディスプレイ11に出力する。ディスプレイ11は、画像データ出力部17が出力したこれらの画像データを表示画面21に表示する。
【0027】
マウスカーソル22の初期位置は、例えば、表示画面21の中心点に設定される。コンピュータのオペレータ(操作者)がマウス12を移動させると、マウス12内のX軸、Y軸用の各パルスジェネレータは、それぞれ、マウス12の移動量に応じた数のパルスを生成する。
【0028】
X軸、Y軸用のカウンタは、それぞれ、X軸、Y軸用のパルスジェネレータが生成したパルスの数をカウントする。マウス12は、X軸、Y軸用のカウンタがカウントしたカウント値をコンピュータ本体13に出力する。
【0029】
コンピュータ本体13の演算処理部14は、マウス12から、移動量に応じたX軸、Y軸方向のカウント値を取得する。
【0030】
演算処理部14は、X軸、Y軸方向のカウント値を取得すると、そのカウント値に応じた位置にマウスカーソル22が表示されるように位置を指定して、フレームメモリ17aにマウスカーソル22の画像データを書き込む。画像データ出力部17は、フレームメモリ17aに書き込まれたこの画像データをディスプレイ11に出力する。ディスプレイ11は、マウスカーソル22を表示画面21に表示する。
【0031】
デジタル放送受信部16がデータ放送を受信すると、演算処理部14は、フレームメモリ17aをクリアして、受信したデータ放送の画像データをフレームメモリ17aに書き込む。
【0032】
画像データ出力部17は、フレームメモリ17aに書き込まれたデータ放送の画像データをディスプレイ11に出力する。
【0033】
演算処理部14は、目線の移動量を少なくし、また、マウスカーソル22を操作する際のマウス12の移動量を少なくするため、バーチャルリモコン23がデータ放送画像の表示領域の左辺、右辺、上辺、下辺のいずれかと隣接する領域に表示されるように各部を制御する。
【0034】
ただし、各種ボタンの表示位置は、データ放送のコンテンツ毎に異なる。従って、目線の移動量がもっとも小さくなるようにするためには、バーチャルリモコン23の表示位置を、データ放送画像の表示領域の左辺、右辺、上辺、下辺のいずれか1つに指定する必要がある。
【0035】
そこで、コンピュータは、マウス12を用いてバーチャルリモコン23の表示位置を指定できるように構成される。マウス12を移動させると、演算処理部14は、マウス12から出力されたカウント値に基づいてマウスカーソル22の位置を取得し、取得したマウスカーソル22の位置に基づいて、指定されたバーチャルリモコン23の表示位置を判別する。
【0036】
まず、演算処理部14は、図3に示すように、データ放送画像の画像表示領域24の左上隅の座標を(X1,Y1)、表示領域24の右下隅の座標を(X2,Y2)として画像表示領域24の座標を設定する。尚、画像表示領域24の左辺、右辺、上辺、下辺を、それぞれ、24L,24R,24U,24Dとする。また、演算処理部14は、画像表示領域24を、図3に示すように、24L,24R,24U,24Dと対応するように、それぞれ、領域1〜4に区分する。
【0037】
次に、演算処理部14は、コンピュータのオペレータがマウス12を移動させたとき、マウスカーソル22の位置が領域1〜4のうちのどの領域に属するかを判別する。
この判別方法について説明する。
まず、図3において、境界線L1上の座標(X、Y)は、次の関係式によって表される。
【数1】
また、境界線L2上の座標(X、Y)は、次の関係式によって表される。
【数2】
【0038】
マウス12で指定したマウスカーソル22の座標を(X0,Y0)とすると、座標(X0,Y0)が次の関係式を満たせば、マウスカーソル22の位置は領域1に属していることになる。
【数3】
【0039】
また、座標(X0,Y0)が次の関係式を満たせば、マウスカーソル22の位置は領域2に属していることになる。
【数4】
【0040】
また、座標(X0,Y0)が次の関係式を満たせば、マウスカーソル22の位置は領域3に属していることになる。
【数5】
【0041】
また、座標(X0,Y0)が次の関係式を満たせば、マウスカーソル22の位置は領域4に属していることになる。
【数6】
演算処理部14は、この数3〜数6に示す判別式を用い、画像表示領域24の左辺24L、右辺24R、上辺24U、下辺24Dのいずれかと隣接する領域(図3の破線で示す領域)にバーチャルリモコン23が表示されるように処理する。
【0042】
この演算処理部14の表示処理を図4のフローチャートに基づいて説明する。
演算処理部14は、マウス12から取得したカウント値に基づいて、マウスカーソル22の位置を取得する(ステップS11)。
演算処理部14は、数3に従って、マウスカーソル22の位置が領域1に即しているか否かを判別する(ステップS12)。
【0043】
マウスカーソル22の位置が領域1に属していると判別した場合(ステップS12においてYes)、演算処理部14は、記憶部15からバーチャルリモコン23の縦型の画像データ23aを読み出す(ステップS13)。
【0044】
演算処理部14は、読み出した画像データ23aの点V1が画像表示領域24の座標(X1,Y1)と一致するように位置を指定して、この画像データ23aをフレームメモリ17aに書き込む(ステップS14)。
【0045】
マウスカーソル22の位置が領域1に属していないと判別した場合(ステップS12においてNo)、演算処理部14は、数4に従って、マウスカーソル22の位置が領域2に属しているか否かを判別する(ステップS15)。
【0046】
マウスカーソル22の位置が領域2に属していると判別した場合(ステップS15においてYes)、演算処理部14は、記憶部15から、バーチャルリモコン23の横型の画像データ23bを読み出す(ステップS16)。
【0047】
演算処理部14は、読み出した画像データ23bの左下隅の点V4が画像表示領域24の座標(X1,Y1)と一致するように位置を指定し、この画像データ23bをフレームメモリ17aに書き込む(ステップS17)。
【0048】
マウスカーソル22の位置が領域2には属していないと判別した場合(ステップS15においてNo)、演算処理部14は、数5に従って、マウスカーソル22の位置が領域3に属しているるか否かを判別する(ステップS18)。
【0049】
マウスカーソル22の位置が領域3に属していると判別した場合(ステップS18においてYes)、演算処理部14は、記憶部15から、縦型の画像データ23aを読み出す(ステップS19)。
【0050】
演算処理部14は、読み出した画像データ23aの左上隅の点V2が画像表示領域24の座標(X2,Y1)と一致するように位置を指定し、この画像データ23aをフレームメモリ17aに書き込む(ステップS20)。
【0051】
マウスカーソル22の位置が領域3に属していないと判別した場合(ステップS18においてNo)、演算処理部14は、数6に従って、マウスカーソル22の位置は領域4に属していることになるので、記憶部15から、横型の画像データ23bを読み出す(ステップS21)。
【0052】
演算処理部14は、読み出した画像データ23bの左上隅の点V3が画像表示領域24の座標(X1,Y2)と一致するように位置を指定し、この画像データ23bをフレームメモリ17aに書き込む(ステップS22)。
演算処理部14は、このような処理を実行して、この処理の実行を終了させる。
【0053】
このように、演算処理部14が画像データ23a又は23bをフレームメモリ17aに書き込むと、画像データ出力部17は、書き込まれた画像データ23a又は23bをディスプレイ11に出力する。ディスプレイ11は、画像データ23a又は23bに基づいてバーチャルリモコン23を表示画面21に表示する。
【0054】
この表示例を図5と図6とに示す。尚、図6は、図5の拡大図である。コンピュータのオペレータがマウス12を領域1に移動させた場合、縦型のバーチャルリモコン23は、図5に示すように、画像表示領域24の左辺24Lに隣接するように表示される。この際、演算処理部14は、バーチャルリモコン23が表示画面21からはみ出ないように、画像表示領域24の位置も調整する。
【0055】
図6に示すように、マウスカーソル22の位置が天気予報のボタンの位置と一致し、クリックボタン12a,12bがクリックされると、演算処理部14は、この操作情報に基づいて天気予報が指定されたことを判別する。
【0056】
そして、郵便番号としてバーチャルリモコン23の0〜9の数値が選択されると、演算処理部14は、選択された数値に基づいて、その郵便番号に対応する地域を判別し、その地域の天気予報が表示されるように、デジタル放送受信部16、記憶部15、画像データ出力部17を制御する。
【0057】
以上説明したように、本実施の形態によれば、マウスカーソル22の位置が属する領域を判別してバーチャルリモコン23がデータ放送画像の画像表示領域24の4つの辺24L,24R,24U,24Dのいずれかと隣接して表示されるようにした。従って、データ放送画像内のボタン等とバーチャルリモコン23との間の目線の移動量は低減し、また、データ放送画像内のボタンとバーチャルリモコン23とを操作する際のマウス12の移動量も低減されるので、操作性を向上させることができる。
【0058】
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、バーチャルリモコン23の表示位置を判別する方法は、マウスカーソル22の位置が領域1〜4に属しているか否かに基づいて判別する方法に限られるものではない。即ち、データ放送画像の画像表示領域24の4つの辺24L,24R,24U,24Dのいずれかをマウス12で直接選択することにより、バーチャルリモコン23の表示位置を判別することもできる。また、マウスカーソル22の移動方向に基づいてバーチャルリモコン23の表示位置を判別することもできる。
【0059】
また、バーチャルリモコンの画像データは、図2に示すものに限られるものではなく、例えば、バーチャルリモコンのボタンを2列に配置してもよい。
【0060】
また、データ放送画像の画像表示領域24の4つの辺24L,24R,24U,24Dだけでなく、データ放送画像の画像表示領域24の4隅のいずれかと隣接するようにバーチャルリモコン23を表示させることもできる。この場合、バーチャルリモコンの形状がデータ放送画像の画像表示領域24の4隅と隣接するような形状になるようにする。また、データ放送画像の画像表示領域24の形状も四角形に限られるものではなく、この形状を多角形にすることもできる。この場合、バーチャルリモコンをこの形状と対応するような形状にする。
【0061】
マウスカーソル22を移動させる手段としては、マウス12に限られるものではなく、例えば、光通信による通常のリモコン、ジョイスティック、タッチパネル、タブレット等を用いることもできる。
【0062】
上記実施の形態では、プログラムが、それぞれメモリに予め記憶されているものとして説明した。しかし、コンピュータを、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read−Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】バーチャルリモコンの画像データの一例を示す説明図である。
【図3】マウスの位置の判別方法を説明するための説明図である。
【図4】図1の演算処理部が実行するバーチャルリモコンの表示処理を示すフローチャートである。
【図5】ディスプレイの表示画面に表示されたバーチャルリモコンの表示例を示す説明図である。
【図6】図5の拡大図である。
【図7】従来の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
11 ディスプレイ
12 マウス
13 コンピュータ本体
14 演算処理部
15 記憶部
16 デジタル放送受信部
17 画像データ出力部
23 バーチャルリモコン
Claims (5)
- データ放送を受信する機能を備えたコンピュータにおいて、
前記受信したデータ放送の画像を表示画面に表示するデータ放送画像表示手段と、
前記表示画面に表示されたカーソルの位置を取得するカーソル位置取得手段と、
前記データ放送画像表示手段が表示したデータ放送の画像表示領域を囲む辺のうち、前記カーソル位置取得手段が取得したカーソルの位置と対応付けられている辺近傍に、操作情報を入力するためのコントロール画像を表示するコントロール画像表示手段と、を備えた、
ことを特徴とするコンピュータ。 - 前記コントロール画像表示手段は、
前記データ放送の画像表示領域を当該画像表示領域を囲む各辺に対応するように区分し、区分した領域のうちの前記カーソル位置取得手段が取得したカーソルの位置が属している領域を識別することにより、前記カーソルの位置と対応付けられている辺を判別し、判別した辺近傍に前記コントロール画像を表示するように構成されたものである、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。 - データ放送を受信する機能を備えたコンピュータにおいて、
前記受信したデータ放送の画像を表示画面に表示するデータ放送画像表示手段と、
前記表示画面に表示されたカーソルの移動方向を取得するカーソル移動方向取得手段と、
前記データ放送画像表示手段が表示したデータ放送の画像表示領域を囲む辺のうち、前記カーソル移動方向取得手段が取得したカーソルの移動方向と対応付けられている辺近傍に、操作情報を入力するためのコントロール画像を表示するコントロール画像表示手段と、を備えた、
ことを特徴とするコンピュータ。 - データ放送を受信するステップと、
前記受信したデータ放送の画像を表示画面に表示するステップと、
前記表示画面に表示されたカーソルの位置を取得するステップと、
前記表示されたデータ放送画像の表示領域を囲む辺のうち、前記取得したカーソルの位置と対応付けられている辺近傍に、操作情報を入力するためのコントロール画像を表示するステップと、を備えた、
ことを特徴とする画像表示方法。 - コンピュータに、
データ放送を受信する手順、
前記受信したデータ放送の画像を表示画面に表示する手順、
前記表示画面に表示されたカーソルの位置を取得する手順、
前記表示されたデータ放送画像の表示領域を囲む辺のうち、前記取得したカーソルの位置と対応付けられている辺近傍に、操作情報を入力するためのコントロール画像を表示する手順、
を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002251815A JP2004094392A (ja) | 2002-08-29 | 2002-08-29 | コンピュータ、画像表示方法及びプログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10280564B2 (en) | 2014-09-26 | 2019-05-07 | Opensoft, Inc. | Cutting machine |
-
2002
- 2002-08-29 JP JP2002251815A patent/JP2004094392A/ja active Pending
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US10280564B2 (en) | 2014-09-26 | 2019-05-07 | Opensoft, Inc. | Cutting machine |
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