JP2004094264A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シール剤に分散される第1のスペーサによって各透明基板のギャップ不良が発生するのを回避する。
【解決手段】長方形形状の基板1,2に、該基板の長辺方向に並列し表示領域を囲む複数の第1のシール剤6Aと、前記複数の第1のシール剤より該基板の長辺方向での基板端側に第2のシール剤6Bを形成する工程を有し、該対向配置された基板の一部を第2のシール剤とともに切断除去する工程を有する。第1のシール剤6Aは、上側基板2(図中二点鎖線枠)の内側周辺に形成され、このシール剤6Aには液晶封入口11が設けられている。第2のシール剤6Bは、下側基板1(図中一点鎖線枠)の外側周辺に形成され、このシール剤6には第1のシール剤6Bの液晶封入口の近傍において空気排除口13が設けられている。
【選択図】 図6
【解決手段】長方形形状の基板1,2に、該基板の長辺方向に並列し表示領域を囲む複数の第1のシール剤6Aと、前記複数の第1のシール剤より該基板の長辺方向での基板端側に第2のシール剤6Bを形成する工程を有し、該対向配置された基板の一部を第2のシール剤とともに切断除去する工程を有する。第1のシール剤6Aは、上側基板2(図中二点鎖線枠)の内側周辺に形成され、このシール剤6Aには液晶封入口11が設けられている。第2のシール剤6Bは、下側基板1(図中一点鎖線枠)の外側周辺に形成され、このシール剤6には第1のシール剤6Bの液晶封入口の近傍において空気排除口13が設けられている。
【選択図】 図6
Description
本発明は液晶表示装置およびその製造方法に係り、特に、互いに対向配置される一対の透明基板のギャップを一定に保持させるとともに、該各透明基板の間に液晶を封入保持させるためのシール剤の改良に関するものである。
液晶表示装置は、液晶を介して互いに対向配置される一対の透明基板を外囲器とし、該液晶の広がり方向に多数の画素が形成されて構成されている。
そして、各透明基板の間には、多数の画素の集合体から構成される表示領域を少なくとも囲むようにしてシール剤が形成され、このシール剤は、各透明基板のギャップを一定に保持させるとともに、これらの間に液晶を封入させる機能を備えている。
このため、シール剤の中には第1のスペーサとなるたとえば多数のファイバが分散されて各透明基板のギャップを一定に保持させるようになっている。
この場合、該シール剤によって囲まれる表示領域内においても各透明基板のギャップを一定に保持させる必要から、そこに封入される液晶の中にも第2のスペーサとなるたとえば多数のビーズが分散されている。
しかしながら、このように形成された液晶表示装置は、その製造の工程で、各透明基板のシール剤の近傍においてギャップの不良が発生することが指摘されるに到っている。
シール剤に分散される各ファイバは、その径が均一であるが該径よりも大きな長さを有しているため、幾つかのファイバにおいてその長さ方向が基板の垂直方向に位置づけられてしまったり、あるいは複数の各ファィバが基板の垂直方向に重なってしまう場合があるからである。
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、シール剤に分散される第1のスペーサによって各透明基板のギャップ不良が発生するのを回避できる液晶表示装置を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
手段1.
本発明は、たとえば、シール剤を介して対向配置された一対の長方形形状の基板から複数個の液晶表示装置を製造する製造方法において、
該長方形形状の基板に、該基板の長辺方向に並列し表示領域を囲む複数の第1のシール剤と、前記複数の第1のシール剤より該基板の長辺方向での基板端側に第2のシール剤を形成する工程を有し、該対向配置された基板の一部を第2のシール剤とともに切断除去する工程を有することを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、シール剤を介して対向配置された一対の長方形形状の基板から複数個の液晶表示装置を製造する製造方法において、
該長方形形状の基板に、該基板の長辺方向に並列し表示領域を囲む複数の第1のシール剤と、前記複数の第1のシール剤より該基板の長辺方向での基板端側に第2のシール剤を形成する工程を有し、該対向配置された基板の一部を第2のシール剤とともに切断除去する工程を有することを特徴とするものである。
手段2.
本発明は、たとえば、前記手段1の構成を前提とし、前記第1のシール剤に第1のスペーサがあり、前記第1のシール剤で囲まれた表示領域に封入された液晶の中に第2のスペーサがあることを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、前記手段1の構成を前提とし、前記第1のシール剤に第1のスペーサがあり、前記第1のシール剤で囲まれた表示領域に封入された液晶の中に第2のスペーサがあることを特徴とするものである。
手段3.
本発明は、たとえば、前記手段2の構成を前提とし、前記第1のスペーサの単位面積当りの密度は第2のスペーサの単位面積当りの密度より小さいことを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、前記手段2の構成を前提とし、前記第1のスペーサの単位面積当りの密度は第2のスペーサの単位面積当りの密度より小さいことを特徴とするものである。
手段4.
本発明は、たとえば、前記手段2の構成を前提とし、前記第2のシール剤にも第1のスペーサがあることを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、前記手段2の構成を前提とし、前記第2のシール剤にも第1のスペーサがあることを特徴とするものである。
手段5.
本発明は、たとえば、前記手段3の構成を前提とし、前記第2のシール剤にも第1のスペーサがあることを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、前記手段3の構成を前提とし、前記第2のシール剤にも第1のスペーサがあることを特徴とするものである。
手段6.
本発明は、たとえば、前記手段1の構成を前提とし、前記第2のシール剤に第1のスペーサがあり、前記第1のシール剤で囲まれた表示領域に封入された液晶の中に第2のスペーサがあることを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、前記手段1の構成を前提とし、前記第2のシール剤に第1のスペーサがあり、前記第1のシール剤で囲まれた表示領域に封入された液晶の中に第2のスペーサがあることを特徴とするものである。
手段7.
本発明は、たとえば、前記手段1の構成を前提とし、前記第1のシール剤に第1のスペーサ、前記第1のシール剤で囲まれた表示領域に封入された液晶の中に第2のスペーサを有し、第1のスペーサの単位面積あたりの密度は第2のスペーサより小さく、また第2のシール剤の中のスペーサの単位面積当りの密度は第1のシール剤の中の第1のスペーサの単位面積当りの密度より多いことを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、前記手段1の構成を前提とし、前記第1のシール剤に第1のスペーサ、前記第1のシール剤で囲まれた表示領域に封入された液晶の中に第2のスペーサを有し、第1のスペーサの単位面積あたりの密度は第2のスペーサより小さく、また第2のシール剤の中のスペーサの単位面積当りの密度は第1のシール剤の中の第1のスペーサの単位面積当りの密度より多いことを特徴とするものである。
手段8.
本発明は、たとえば、前記手段1の構成を前提とし、前記第2のシール剤にファイバがあることを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、前記手段1の構成を前提とし、前記第2のシール剤にファイバがあることを特徴とするものである。
手段9.
本発明は、たとえば、前記手段1乃至手段7のいずれかの構成を前提とし、前記第1のスペーサがファイバであることを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、前記手段1乃至手段7のいずれかの構成を前提とし、前記第1のスペーサがファイバであることを特徴とするものである。
手段10.
本発明による液晶表示装置は、前記手段1乃至手段9のいずれかの構成を前提とし、製造方法により製造されたことを特徴とするものである。
本発明による液晶表示装置は、前記手段1乃至手段9のいずれかの構成を前提とし、製造方法により製造されたことを特徴とするものである。
手段11.
本発明は、たとえば、液晶を介して互いに対向配置される基板と、この基板の間に該液晶を封入させるシール剤とを備え、
該シール剤に第1のスペーサが分散されているとともに、該液晶に第2のスペーサが分散されている液晶表示装置において、
第1のスペーサは、そのシール剤中の単位面積当たりの密度が第2のスペーサの液晶中の単位面積当たりの密度より小さく分散されていることを特徴とするものである。
このように構成された液晶表示装置は、そのシール剤に第1のスペーサが比較的少量の状態で分散されていることから、それらの幾つかにおいてその長さ方向が基板の垂直方向に位置づけられてしまったり、あるいは基板の垂直方向に重なってしまう確立が極めて少なくなる。
このため、各透明基板のギャップ不良が発生するのを回避できるようになる。
本発明は、たとえば、液晶を介して互いに対向配置される基板と、この基板の間に該液晶を封入させるシール剤とを備え、
該シール剤に第1のスペーサが分散されているとともに、該液晶に第2のスペーサが分散されている液晶表示装置において、
第1のスペーサは、そのシール剤中の単位面積当たりの密度が第2のスペーサの液晶中の単位面積当たりの密度より小さく分散されていることを特徴とするものである。
このように構成された液晶表示装置は、そのシール剤に第1のスペーサが比較的少量の状態で分散されていることから、それらの幾つかにおいてその長さ方向が基板の垂直方向に位置づけられてしまったり、あるいは基板の垂直方向に重なってしまう確立が極めて少なくなる。
このため、各透明基板のギャップ不良が発生するのを回避できるようになる。
手段12.
本発明は、たとえば、液晶を介して互いに対向配置される基板と、この基板の間に該液晶を封入させるシール剤とを備える液晶表示装置において、
該液晶に第2のスペーサが分散されているとともに、シール剤には第1のスペーサが分散されていないことを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、液晶を介して互いに対向配置される基板と、この基板の間に該液晶を封入させるシール剤とを備える液晶表示装置において、
該液晶に第2のスペーサが分散されているとともに、シール剤には第1のスペーサが分散されていないことを特徴とするものである。
手段13.
本発明は、たとえば、手段11あるいは12の構成を前提とし、少なくとも一方の基板の液晶側の面に、その表示領域以外の部分にブラックマトリックスが形成され、このブラックマトリックスの少なくとも一部がシール剤の少なくとも一部が重畳して配置されていることを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、手段11あるいは12の構成を前提とし、少なくとも一方の基板の液晶側の面に、その表示領域以外の部分にブラックマトリックスが形成され、このブラックマトリックスの少なくとも一部がシール剤の少なくとも一部が重畳して配置されていることを特徴とするものである。
手段14.
本発明は、たとえば、手段11あるいは12の構成を前提とし、第1のスペーサがファイバであることを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、手段11あるいは12の構成を前提とし、第1のスペーサがファイバであることを特徴とするものである。
手段15.
本発明は、たとえば、手段11あるいは12の構成を前提とし、第2のスペーサがビーズであることを特徴とするものである。
本発明は、たとえば、手段11あるいは12の構成を前提とし、第2のスペーサがビーズであることを特徴とするものである。
手段16.
本発明による液晶表示装置の製造方法は、たとえば、対向配置される一対の基板の面に表示領域を囲むようにして第1のシール剤とこの第1のシール剤の外側に第2のシール剤とを形成する工程と、
各基板の一部を第2のシール剤とともに切断除去する工程と、
第1のシール剤を通して前記表示領域内に液晶を封入する工程とを備え、
第1のシール剤には第1のスペーサがその単位面積当たりの密度が液晶に分散された第2のスペーサの単位面積当たりの密度より小さく分散されているとともに、
第2のシール剤にも第1のスペーサが分散されていることを特徴とするものである。
このようにして構成された液晶表示装置は、たとえ第1のシール剤に分散されている第1のスペーサが少量であっても、第2のシール剤に分散されている第2のスペーサとともに各基板のギャップ出しに信頼性よく行なうことができるようになる。
本発明による液晶表示装置の製造方法は、たとえば、対向配置される一対の基板の面に表示領域を囲むようにして第1のシール剤とこの第1のシール剤の外側に第2のシール剤とを形成する工程と、
各基板の一部を第2のシール剤とともに切断除去する工程と、
第1のシール剤を通して前記表示領域内に液晶を封入する工程とを備え、
第1のシール剤には第1のスペーサがその単位面積当たりの密度が液晶に分散された第2のスペーサの単位面積当たりの密度より小さく分散されているとともに、
第2のシール剤にも第1のスペーサが分散されていることを特徴とするものである。
このようにして構成された液晶表示装置は、たとえ第1のシール剤に分散されている第1のスペーサが少量であっても、第2のシール剤に分散されている第2のスペーサとともに各基板のギャップ出しに信頼性よく行なうことができるようになる。
この場合、第2のシール剤は後に切断除去される運命にあるが、それ以前において、第1のスペーサが固化され各基板のギャップを充分に保持できている後であることから、特にこのことが問題となることはない。
手段17.
本発明による液晶表示装置の製造方法は、たとえば、手段16の構成を前提とし、第2のシール剤には第1のスペーサがその単位面積当たりの密度が第1のシール剤に分散された第1のスペーサの単位面積当たりの密度より多く分散されていることを特徴とするものである。
本発明による液晶表示装置の製造方法は、たとえば、手段16の構成を前提とし、第2のシール剤には第1のスペーサがその単位面積当たりの密度が第1のシール剤に分散された第1のスペーサの単位面積当たりの密度より多く分散されていることを特徴とするものである。
手段18.
本発明による液晶表示装置の製造方法は、たとえば、対向配置される一対の基板の面に表示領域を囲むようにして第1のシール剤とこの第1のシール剤の外側に第2のシール剤とを形成する工程と、
各基板の一部を第2のシール剤とともに切断除去する工程と、
第1のシール剤を通して前記表示領域内に液晶を封入する工程とを備え、
液晶には第2のスペーサが、第2のシール剤には第1のスペーサが分散されているとともに、第1のシール剤には第1のスペーサが分散されていないことを特徴とするものである。
本発明による液晶表示装置の製造方法は、たとえば、対向配置される一対の基板の面に表示領域を囲むようにして第1のシール剤とこの第1のシール剤の外側に第2のシール剤とを形成する工程と、
各基板の一部を第2のシール剤とともに切断除去する工程と、
第1のシール剤を通して前記表示領域内に液晶を封入する工程とを備え、
液晶には第2のスペーサが、第2のシール剤には第1のスペーサが分散されているとともに、第1のシール剤には第1のスペーサが分散されていないことを特徴とするものである。
手段19.
本発明による液晶表示装置の製造方法は、手段16あるいは18の構成を前提とし、第1のシール剤には液晶封入口が形成されているとともに、第2のシール剤には空気排除口が形成されていることを特徴とするものである。
本発明による液晶表示装置の製造方法は、手段16あるいは18の構成を前提とし、第1のシール剤には液晶封入口が形成されているとともに、第2のシール剤には空気排除口が形成されていることを特徴とするものである。
手段20.
本発明による液晶表示装置の製造方法は、手段19の構成を前提とし、第1のシール剤に形成された液晶封入口と第2のシール剤に形成された空気排除口とは互いに近接されて形成されていることを特徴とするものである。
本発明による液晶表示装置の製造方法は、手段19の構成を前提とし、第1のシール剤に形成された液晶封入口と第2のシール剤に形成された空気排除口とは互いに近接されて形成されていることを特徴とするものである。
手段21.
本発明による液晶表示装置は、手段16、17、18の構成を前提とし、第1のスペーサがファイバであることを特徴とするものである。
本発明による液晶表示装置は、手段16、17、18の構成を前提とし、第1のスペーサがファイバであることを特徴とするものである。
手段22.
本発明による液晶表示装置は、手段16、17、18の構成を前提とし、第2のスペーサがビーズであることを特徴とするものである。
本発明による液晶表示装置は、手段16、17、18の構成を前提とし、第2のスペーサがビーズであることを特徴とするものである。
以下、本発明による液晶表示装置の実施例を図面を用いて説明する。
図1は、本発明による液晶表示装置の一実施例を示す平面図である。また、同図のII−II線における断面図を図2に示している。
同図において、液晶表示パネル10は液晶を介して互いに対向配置された透明基板1、2を外囲器としている。
これら透明基板1、2のうち、一方の透明基板は下側基板1と称し、他方の透明基板は上側基板2と称する。
下側基板1は上側基板2よりも若干面積が大きく形成され、それらは図中下側辺および右側辺を一致づけられて対向配置されている。
下側基板1は、その液晶側の面において、図示していないが、たとえば図中x方向に延在しy方向に並設される走査信号配線と、これら走査信号配線と絶縁されてy方向に延在しx方向に並設される映像信号配線とが形成されている。
液晶表示パネルの種類にもよって異なるが、通常、互いに隣接する走査信号配線と互いに隣接する映像信号配線とで囲まれる領域に画素領域が形成され、これら各画素領域の集合体によって表示領域ARが形成されるようになっている。
なお、各画素領域には、たとえば走査信号配線からの走査信号によって駆動される薄膜トランジスタ、この薄膜トランジスタを介して映像信号配線からの映像信号が供給される画素電極等が形成されている。
下側基板1に形成された各走査信号配線は図中左辺側に延在され、それら各延在部において走査信号端子を備えている。
このため、これら走査信号端子は下側基板の左辺側においてy方向に並設されて走査信号端子群を構成するようになっている。
そして、この走査信号端子群が形成された領域は上側基板が被うことなく形成され、該走査信号端子群と外部回路となる外付けの回路(たとえば半導体装置)との接続を容易にしている。
また、下側基板1に形成された各映像信号配線は図中上辺側に延在され、それら各延在部において映像信号端子を備えている。
この場合も同様に、これら映像信号端子は下側基板の上辺側においてx方向に並設されて映像信号端子群を構成するようになっている。
そして、同様に、この映像信号端子群が形成された領域は上側基板が被うことなく形成され、該映像信号端子群と外部回路となる外付けの回路(たとえば半導体装置)との接続を容易にしている。
一方、図2に示すように、下側基板1と対向配置される上側基板2の液晶側の面には、各画素領域を画するようにしてブラックマトリックス層3が形成され、このブラックマトリックス層3の開口部にはそれを被うようにしてカラーフィルタ4が形成されている。
さらに、これらブラックマトリックス層3およびカラーフィルタ4を被うようにして保護膜5が形成されている。
なお、この図においては、下側基板1の液晶側の面の構成は省略している。
そして、上側基板2はその周辺において下側基板1との間にシール剤6が配置されている。
このシール剤6は、少なくとも表示領域ARの各基板1、2の間に介在される液晶8を封入するようになっており、また、このシール剤6には第1のスペーサとなるファィバ7が分散され、このファイバ7によって下側基板1に対する上側基板2のギャップ(液晶の層厚にほぼ相当する)を一定に保持するようになっている。
ここで、この実施例では、シール剤6に分散されているファイバ7の量が従来の液晶表示装置におけるそれよりも少なくなっており、少なくとも後述する液晶8中の第2のスペーサとなるビーズ9の量よりも少なくなっている。
このため、ファイバ7は、そのシール剤6中の単位面積当たりの密度がビーズ9の液晶8中の単位面積当たりの密度より小さく分散されるようになる。
このようにしてシール剤6を構成することによって、その中に分散されているファイバ7の量が少なくなっていることから、それらファイバ7においてその長さ方向が基板の垂直方向に位置づけられてしまったり、あるいは複数の各ファィバが基板の垂直方向に重なってしまう確率が大幅に少なくなる。
このため、各基板1、2のシール剤6の近傍においてギャップの不良が発生することがなくなる。
そして、このシール剤6においては、それに分散されるファイバ7が少量であるにも拘らず、多量にファイバ7を分散させたと同様の機能を有し、下側基板1に対する上側基板2のギャップ出しが正確に確保された構成となっている。この理由は、後に示す製造方法において明らかとなる。
そして、シール剤6には、その一部(図中下側辺)にたとえば2個の液晶封入口11が形成され、これら各液晶封入口11から液晶8を封入した後に封止剤12によって封止されるようになっている。
液晶8には第2のスペーサとなるビーズ9が分散されており、このビーズ8によって、表示領域ARにおける下側基板1と上側基板2とのギャップ(液晶の層厚にほぼ相当する)を一定に保持するようになっている。
図3は本発明による液晶表示装置の他の実施例を示す断面図で、図2に対応した図となっている。
図2と同符号の部分は同一の機能を有するようになっている。図2の構成と異なる部分は、シール剤6には第1のスペーサであるファイバ7が全く分散されていないことにある。
このようにしてシール剤6を構成することによって、その中に分散されているファイバ7が全く存在しないことから、それらファイバ7においてその長さ方向が基板1、2の垂直方向に位置づけられてしまったり、あるいは複数の各ファィバ7が基板1、2の垂直方向に重なってしまうことが全くなくなる。
このため、各基板1、2のシール剤6の近傍においてギャップの不良が発生することがなくなる。
そして、このシール剤6においては、それに分散されるファイバ7が全く存在しないのにも拘らず、多量にファイバ7を分散させたと同様の機能を有し、下側基板1に対する上側基板2のギャップ出しが正確に確保された構成となっている。この理由は、後に示す製造方法において明らかとなる。
図4は、本発明による液晶表示装置の他の実施例を示す断面図で、図1に対応した図となっている。
図2と異なる部分は、シール剤の形成領域(特にその幅方向における形成領域)が表示領域を画するブラックマトリックスの形成領域にまで及んで形成されていることにある。
すなわち、シール剤6のブラックマトリックス層3側の一部と該ブラックマトリックス層3のシール剤6の一部が保護膜5を介して互いに重畳された部分を有するようになっている。
そして、図2の構成と同様に、シール剤6に分散されているファイバ7の量が液晶8中の第2のスペーサとなるビーズ9の量よりも少なくなっているが、特に、上述した構成において、ファイバ7の量を減少させることに多大な効果を奏するようになる。
すなわち、図5に示すように、各基板1、2のギャップを均一にするためには、図中、それらの距離a、b、cを一定に保つことが望ましい。しかし、同図に示すように、シール剤6の一部がブラックマトリックス層3と重畳している場合、図中dとeには差が生じることになる。
このため、シール剤6中のファイバ7の径をdに合わせるようにした場合、本来dより小さいeが広がってしまうことになり、その結果bがcより大きくなってしまう。
一方、シール剤6中のファイバ7の径をeに合わせるようにした場合、dはeより大きいため該ファイバ7がシール剤6中で浮いた状態となってしまう。このことは、ファイバ7が重なり易くなる。
これらは、いずれもシール剤6の近傍の領域で各基板1、2に応力を加える結果となりギャップ不良につながる。
このことから、このような構成とした場合に、シール剤6に分散されているファイバ7の量を液晶中の第2のスペーサとなるビーズ9の量よりも少なくすることによって、多大な効果を奏するようになる。
なお、上述した実施例は、図3で説明したようにシール剤6の中にファイバが全く分散されていない場合にも適用できることはいうまでもない。
図6は、本発明による液晶表示装置の製造方法の一実施例を示す説明図である。同図は、シール剤6の形成の工程を示した図で、該シール剤6を介して各基板1、2は互いに重なりあって描画されている。
上側基板1および上側基板2となる各基板は実際の上側基板1および上側基板2より大きく形成されており、それらをシール剤6によって対向して固定配置された後に、下側基板1は図中一点鎖線枠に沿って、また上側基板2は図中二点鎖線枠に沿って、それぞれ切断されるようになっている。
そして、同図から明らかなように、各基板1、2は、第1のシール剤6Aおよび第2のシール剤6Bによって、互いに対向して固定配置されている。
第1のシール剤6Aは、上側基板2(図中二点鎖線枠)の内側周辺に形成され、さらに、このシール剤6Aには液晶封入口11が設けられている。この第1のシール剤6Aは、完成後の液晶表示装置においてそのまま残存するものであり、その中に分散されているファイバ7の量は、後に説明する液晶8に分散されるビーズ9の量よりも少なくなっている。
このため、ファイバ7は、そのシール剤6中の単位面積当たりの密度がビーズ9の液晶8中の単位面積当たりの密度より小さく分散されるようになる。
一方、第2のシール剤6Bは、下側基板1(図中一点鎖線枠)の外側周辺に形成され、このシール剤6には第1のシール剤6Bの液晶封入口の近傍において空気排除口13が設けられている。
この空気排除口13は、各シール剤6A、6Bを介して各基板1、2を互いに対向させて固着させる場合に、第1のシール剤6Aに囲まれた部分、および第2のシール剤6Bに囲まれた部分に存在する余剰の空気を外部に排除するために形成されるものである。
このようにすることによって、各シール剤6A、6Bを介して対向配置される各基板1、2のギャップをファイバ7の径に応じて正確に確保し易くなる。
この第2のシール剤6Bは、完成後の液晶表示装置において残存することのないもので、その中に分散されているファィバ7の量は第1のシール剤6Aに分散されているファイバ7の量よりもたとえば多くなっている。
第2のシール剤6Bに分散されるファィバ7は、第1のシール剤6Aに分散されるファイバ7とともに、各基板1、2のギャップを信頼性よく確保するようになっている。
換言すれば、第1のシール剤6Aに分散されるファイバ7の量を従来よりも減少させたいという構成によって、各基板1、2の微妙なギャップの変動が生じるのを第2のシール剤6Bに分散されるファイバ7によって回避できるようになっている。
このため、第1のシール剤6Aおよび第2のシール剤6Bに分散されるファイバ7は、それぞれにおいて各ファイバ7が重なってしまうことがない程度の量に分散されているとともに、それぞれの合計の量のファイバによって各透明基板のギャップを信頼性よく確保できることが好ましい。
また、これに限定されることなく、第1のシール剤6Aに全くファイバ7を分散させることなく、第2のシール剤6Bに各基板1、2のギャップを信頼性よく確保できる量のファイバ7を分散させるようにしてもよい。
この場合、第2のシール剤6Bにおいて各ファイバ7が重なってしまう確率が高くなることが考えられる。
しかし、表示領域から第1のシール剤6Aまでの距離と比べて第2のシール剤6Bまでの距離は大きく、たとえ第2のシール剤6Bにおいて各ファイバ7が重なってしまう部分が発生しても、それが表示領域ARに及ぼしてしまう影響は少なく、該表示領域ARにおける各基板1、2のギャップは、従来に比べて、信頼性良く確保することができるようになる。
なお、上述した実施例では、第2のシール剤6Bに空気排除口13が設けられたパターンとしたものである。しかし、この空気排除の機能は他の別な手段によっても講じられることから、該空気排除口13をなくし、下側基板1を完全に囲むようにいわゆる閉じたパターンとして形成するようにしてもよいことはいうまでもない。
図7は、本発明による液晶表示装置の製造方法の他の実施例を示す説明図で、図6に対応したものとなっている。
図6と異なる部分は、第2のシール剤6Bの形成パターンにあり、該シール剤6Bは下側基板1の一辺を残す他の3辺側にのみ構成されたコ字形状としたものである。
これにより、空気排除口13の両側には空気が篭ってしまう角部がなくなることから、第2のシール剤6Bによって囲まれる部分の余剰の空気を完全に排除することができるようになり、各基板1、2のギャップ出しを信頼性よく行うことができるようになる。
図8は、本発明による液晶表示装置の製造方法の他の実施例を示す説明図で、図6に対応したものとなっている。
図6と異なる部分は、第1のシール剤6Aにおける液晶封入口11、第2のシール剤6Bにおける空気排除口13の位置にあり、それらはともにシール剤6A、6Bの一短辺側に設けたことにある。
このようにしても同様の効果を奏することはいうまでもない。
図9ないし図10は、それぞれ本発明による液晶表示装置の製造方法の他の実施例を示す説明図である。
これまでの実施例では、シール剤6を介して対向配置された各基板1、2から1個の液晶表示装置を製造する場合について説明したものであるが、同各図に示すように2個の液晶表示装置を製造する場合にも適用できる。
各図から明らかなように、第1のシール剤6Aおよび第2のシール剤6Bの各パターンはそれぞれ異なるが、基本的には、第1のシール剤6Aの近傍の一部に第2のシール剤6Bの一部が形成され、この第2のシール剤6Bによって各透明基板のギャップ出しの一端を担っているようになっている。
図11は、本発明による液晶表示装置の製造方法の他の実施例を示す説明図である。
同図は、シール剤6A、6Bを介して対向配置された各基板1、2から3個の液晶表示装置を製造する場合について適用したものである。
図12および図13は、それぞれ本発明による液晶表示装置の製造方法の他の実施例を示す説明図である。
同図は、シール剤6A、6Bを介して対向配置された各基板1、2から4個の液晶表示装置を製造する場合について適用したものである。
この場合も、各図から明らかなように、第2のシール剤6Bの各パターンはそれぞれ異なるが、基本的には、第1のシール剤6Aの近傍の一部に第2のシール剤6Bの一部が形成され、この第2のシール剤6Bによって各基板1、2のギャップ出しの一端を担っているようになっている。
上述した各実施例では、特に表示領域における各画素の具体的構成(特に、下側基板1側において)を示していないものとなっている。
これは、各画素の構成の相違によっても、液晶表示装置の全般にわたって、本発明を適用できることを意味する。
以上説明したことから明らかなように、本発明による液晶表示装置およびその製造方法によれば、シール剤に分散される第1のスペーサによって各透明基板のギャップ不良が発生するのを回避できるようになる。
1……下側基板、2……上側基板、3……ブラックマトリックス層、4……カラーフィルタ、5……保護膜、6……シール剤、7……ファイバ、8……液晶、9……ビーズ、11……液晶封入口、12……封止剤、13……空気排除口。
Claims (10)
- シール剤を介して対向配置された一対の長方形形状の基板から複数個の液晶表示装置を製造する製造方法において、
該長方形形状の基板に、該基板の長辺方向に並列し表示領域を囲む複数の第1のシール剤と、前記複数の第1のシール剤より該基板の長辺方向での基板端側に第2のシール剤を形成する工程を有し、該対向配置された基板の一部を第2のシール剤とともに切断除去する工程を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 前記第1のシール剤に第1のスペーサがあり、前記第1のシール剤で囲まれた表示領域に封入された液晶の中に第2のスペーサがあることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記第1のスペーサの単位面積当りの密度は第2のスペーサの単位面積当りの密度より小さいことを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記第2のシール剤にも第1のスペーサがあることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記第2のシール剤にも第1のスペーサがあることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記第2のシール剤に第1のスペーサがあり、前記第1のシール剤で囲まれた表示領域に封入された液晶の中に第2のスペーサがあることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記第1のシール剤に第1のスペーサ、前記第1のシール剤で囲まれた表示領域に封入された液晶の中に第2のスペーサを有し、第1のスペーサの単位面積あたりの密度は第2のスペーサより小さく、また第2のシール剤の中のスペーサの単位面積当りの密度は第1のシール剤の中の第1のスペーサの単位面積当りの密度より多いことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記第2のシール剤にファイバがあることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記第1のスペーサがファイバであることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の製造方法により製造されたことを特徴とする液晶表示装置。
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JP2007094039A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd | 液晶表示装置の製造方法 |
CN104330923A (zh) * | 2013-07-22 | 2015-02-04 | 苏州海博智能系统有限公司 | 一种可弯曲液晶显示器及其制作方法 |
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- 2003-09-25 JP JP2003333167A patent/JP2004094264A/ja active Pending
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