JP2004093213A - 特性分布測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】耕作地の土壌等の被測定物における含水率や硝酸態窒素等の特性分布測定に関し、経時的変化を容易に且つ高精度に測定して表示すること。位置的な特性分布を容易に且つ高精度に測定して表示すること。
【解決手段】被測定物(耕作地10、土壌64)の垂直方向に特定間隔(d1 〜d3 )で設置され、測定対象が同一又は異なる複数のセンサー31a〜34a、31b〜34bと、これらセンサーの測定値を取り込み、前記測定対象毎に各測定値の時系列的な分布データを演算する演算手段(演算処理装置4)とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】被測定物(耕作地10、土壌64)の垂直方向に特定間隔(d1 〜d3 )で設置され、測定対象が同一又は異なる複数のセンサー31a〜34a、31b〜34bと、これらセンサーの測定値を取り込み、前記測定対象毎に各測定値の時系列的な分布データを演算する演算手段(演算処理装置4)とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耕作地の土壌等の被測定物の含水率、イオン含有率等の特性分布の測定に用いられる特性分布測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、農業において、適正な灌水や施肥には耕作地の土壌中の含水率や肥料養分含有率等を連続的に観測(モニタリング)することが収量や環境汚染を防止する上から不可欠である。この種のモニタリング機器において、含水率測定にはpF値を測定するテンションメーター等のセンサーや、TDR(Time Domain Reflectometry )法等の含水率を測定するセンサー等が用いられ、肥料養分については土壌水の導電率を測定するセンサー(例えば、ECメーター)が用いられる。
【0003】
耕作地に対する施肥について、その施肥成分が表層の土壌から地下水層へ浸透、流出し、その流亡施肥成分が飲料水源を汚染するのではないかとの指摘がある。係る観点から、含水率、肥料養分について、地中での動態を把握しようとする試みがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、地中における施肥成分の動態把握には、同一地点で深さを変えて測定することが必要であるが、従来のセンサーを用いて異なる深さに複数埋設することは、個々のセンサーの深さ調整が必要であったり、センサーの個数だけケーブルが必要である等、設定作業が厄介であり、設置深さによる測定誤差が問題となる。
【0005】
そこで、本発明は、耕作地の土壌等の被測定物における含水率や硝酸態窒素等の特性分布測定に関し、経時的変化を容易に且つ高精度に測定して表示できる特性分布測定装置を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、位置的な特性分布を容易に且つ高精度に測定して表示できる特性分布測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
係る課題を解決した本発明の特性分布測定装置は次の通りである。
【0007】
本発明の特性分布測定装置は、被測定物(耕作地10、土壌64)の垂直方向に特定間隔(d1 〜d3 )で設置され、測定対象が同一又は異なる複数のセンサー31a〜34a、31b〜34bと、これらセンサーの測定値を取り込み、前記測定対象毎に各測定値の時系列的な分布データを演算する演算手段(演算処理装置4)とを備えたことを特徴とする。即ち、被測定物の垂直方向の異なる位置に設定された各センサーで得られる測定値を取り込むことにより、各測定値の時系列的な分布データを得ることができ、被測定物の特定位置における各測定値の経時的変化、被測定物の特定時における各測定値の位置的変化を知ることができる。
【0008】
また、本発明の特性分布測定装置は、被測定物(耕作地10、土壌64)の垂直方向に特定間隔(d1 〜d3 )で設置されるとともに、前記被測定物の水平方向に任意の間隔で設置され、測定対象が同一又は異なる複数のセンサー31a〜34a、31b〜34bと、これらセンサーの測定値を取り込み、前記測定対象毎に各測定値の位置的な分布データを演算する演算手段(演算処理装置4)とを備えたことを特徴とする。即ち、被測定物の垂直方向及び水平方向に設定された各センサーで得られる各測定値を取り込むことにより、各測定値の時系列的又は位置的な分布データを得ることができ、被測定物の特定位置における各測定値の経時的変化、被測定物の特定時における各測定値の位置的変化を知ることができる。
【0009】
本発明の特性分布測定装置において、前記センサーが前記被測定物に設置される筐体40にその長手方向に前記特定間隔(d1 〜d3 )で設置されていることを特徴とする。即ち、筐体上にセンサーを特定間隔で設置すれば、被測定物に筐体を設置することで、例えば、被測定物の垂直方向の特定間隔にセンサーを設置でき、各センサーには被測定物の垂直方向の異なる位置における測定対象毎の測定値が得られる。
【0010】
本発明の特性分布測定装置において、前記演算手段で得られる前記分布データを表示する表示手段(表示器8)を備えたことを特徴とする。即ち、CRTや印字装置等の表示手段には、時系列的又は位置的な分布データを表示でき、その表示から各測定値の経時的変化や位置的変化を知ることができる。
【0011】
本発明の特性分布測定装置において、前記センサーが含水率センサー(センサー31a〜34a)とイオン含有率センサー(センサー31b〜34b)であることを特徴とする。即ち、含水率センサーには測定値として被測定物の水分、イオン含有率センサーには測定値として被測定物の硝酸態窒素が測定される。被測定物を土壌とすれば、これらの測定値によって土壌養水分が得られる。
【0012】
本発明の特性分布測定装置において、前記センサーがマイクロストリップ線路センサーであることを特徴とする。即ち、マイクロストリップ線路センサーによれば、周波数とストリップ線路長さを適当に選んで、異なる測定対象に対応した複数のマイクロストリップ線路センサーが構成できる。この場合、マイクロ波の損失が被測定物として、例えば土壌の含水率とイオン含有率を表し、そのイオンが耕作地の土壌における肥料成分を表している。従って、マイクロストリップ線路センサーによれば、被測定物の水分や養分を容易に測定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態に係る特性分布測定装置を示している。この特性分布測定装置には、耕作地の任意の位置に設置される1又は2以上のセンサー群11、12、13・・・1Nが備えられ、各センサー群11〜1Nには測定回路21、22、23・・・2Nが個別に設けられ、各測定回路21〜2Nではセンサー群11〜1Nの測定値の授受が行われる。各測定値は、図示しないデータロガーや無線機等のデータ伝送手段を介して演算処理装置4に伝送される。この演算処理装置4は、例えば、コンピュータで構成されており、各測定値を取り込んで記憶装置6に記憶させて蓄積するとともに、各センサー群11〜1Nの各センサーの測定値を演算処理し、測定対象毎に位置的な分布データ、時系列的な分布データを演算し、各分布データを記憶装置6に記憶させ、且つ、表示器8に表示させる。この場合、表示器8は、CRT表示器、液晶表示器等の映像表示を行うものの他、プリンタ等も含むものである。
【0014】
各センサー群11〜1Nは、図2に示すように、被測定物として例えば、耕作地10の特性測定が必要な任意の位置、即ち、水平方向の複数の位置P1 、P2 ・・・Pnに設置される。この場合、配置形態は任意であり、マトリクス状又はその他散点的でもよい。
【0015】
そして、各センサー群11〜1Nは、図3に示すように、測定対象が異なる複数のセンサーとして、耕作地10の垂直方向(深さ方向)の位置Pn1、Pn2、Pn3、Pn4(但し、nは水平方向の位置を表す番号)に第1のセンサー31a、32a、33a、34a及び第2のセンサー31b、32b、33b、34bが垂直方向に特定間隔d1 、d2 、d3 で設置されている。この場合、間隔d1 〜d3 はそれぞれ同一でもよく(d1 =d2 =d3 )、異なってもよい(d1 ≠d2 ≠d3 )。各センサー31a〜34aは共通の測定対象を測定し、同様に、各センサー31b〜34bも共通の測定対象を測定するが、センサー31a〜34aとセンサー31b〜34bとは異なる測定対象を測定するものとする。
【0016】
そこで、各センサー群11〜1Nには、例えば、図4に示すように、筒状の筐体40が用いられ、この筐体40の共通の壁面部42にセンサー31a〜34aが設置され、他の壁面部44にセンサー31b〜34bが設置されている。この場合、センサー31a〜34aは含水率センサー、センサー31b〜34bはイオン含有率センサーで構成されている。
【0017】
このような筐体40の長手方向に特定間隔d1 、d2 、d3 で各センサー31a〜34a、31b〜34bを設置すれば、被測定物である耕作地10の地中に筐体40を埋め込むことで、地表面から特定の深さに各センサー31a〜34a、31b〜34bを埋設でき、しかも、地中の所望の位置に各センサー31a〜34a、31b〜34bを高精度に位置設定することができる。
【0018】
そして、筐体40に設置される各センサー31a〜34a、31b〜34bは、例えば、図5の(A)及び(B)に示すように、マイクロストリップ線路センサーで構成することができる。マイクロストリップ線路センサーからなる各センサー31a〜34aは、含水率センサーとして構成されており、例えば、図6に示すように、誘電体基板46の表面にストリップ導体48、裏面側に導体50を配設して構成されている。誘電体基板46は絶縁体からなる筐体40の表面部に埋め込まれ、筐体40とともにストリップ導体48及び誘電体基板46の表面に保護膜52が設置されている。
【0019】
また、マイクロストリップ線路センサーからなる各センサー31b〜34bは、イオン含有率センサーとして構成されており、例えば、図7に示すように、誘電体基板54の表面にストリップ導体56、裏面側に導体58を配設して構成されている。誘電体基板54は絶縁体からなる筐体40の表面部に埋め込まれ、筐体40とともにストリップ導体56及び誘電体基板54の表面に保護膜59が設置されている。含水率センサーを構成するマイクロストリップ線路センサーであるセンサー31a〜34a、イオン含有率センサーを構成するマイクロストリップ線路センサーであるセンサー31b〜34bの基本構造は同一であるが、誘電体基板54が誘電体基板46より大きく、ストリップ導体56がストリップ導体48に比較して屈曲数が多く、長い線路を構成している。
【0020】
そして、図8に示すように、筐体40は筒状であることから、その内部空間60が形成されており、この内部空間60において、センサー31a〜34aの背面側には測定回路21〜2Nの一部を構成する制御ユニット61、センサー31b〜34bの背面側には測定回路21〜2Nの一部を構成する制御ユニット62が設置されている。各制御ユニット61、62は、マイクロ波を発生する電磁波発生装置、被測定物として水平位置P1 〜Pn、その垂直位置(深さ位置)Pn1〜Pn4における土壌64でのマイクロ波の減衰を検出する検出回路等を備えている。この場合、ストリップ導体48は誘電体基板46及び筐体40を貫通して制御ユニット61に接続され、この制御ユニット61には導体50も接続されている。同様に、ストリップ導体56は誘電体基板54及び筐体40を貫通して制御ユニット62に接続され、この制御ユニット62には導体58も接続されている。
【0021】
このような各センサー31a〜34a、31b〜34bにおいて、センサー31a〜34aは含水率センサーを構成し、センサー31b〜34bはイオン含有率センサーを構成しているので、ストリップ導体48、導体50間にマイクロ波等の電磁波を加え、また、ストリップ導体56、導体58間にマイクロ波等の電磁波を加えると、電界Eがストリップ導体48から導体50、また、ストリップ導体56から導体58に向かい、磁界Hが電界Eと直交方向に包囲する環状系の電磁界分布を呈する。このような電磁界分布が被測定物である土壌64に作用すると、ストリップ導体48又はストリップ導体56を通過する電磁波に影響を与え、電磁波損失L1 、L2 を生じる。ここで、入力電磁波の電力をPIN、出力電磁波の電力をPOUT とすると、各電磁波損失L1 、L2 は、
L1 =−10log(POUT /PIN) ・・・(1)
L2 =−10log(POUT /PIN) ・・・(2)
となる。
【0022】
ここで、ストリップ導体48の幅をw1 、誘電体基板46の厚さをt、ストリップ導体48の長さをk1 とし、ストリップ導体56の幅をw2 、誘電体基板54の厚さをt、ストリップ導体56の長さをk2 とすると、電磁波損失L1 、L2 は、土壌64の誘電率εによって決定される。この結果、各水平位置P1 〜Pnに設置された各センサー31a〜34aから、特定水平位置、特定深さ位置における土壌64の含水率を表す測定値Da11 〜Dan4 が得られ、また、各水平位置P1 〜Pnに設置された各センサー31b〜34bから、特定水平位置、特定深さ位置における土壌64のイオン含有率を表す測定値Db11 〜Dbn4 が得られる。この測定原理については、例えば、特開2001−13087号「特性測定センサ、特性測定方法及びその装置」に記載されている。
【0023】
このように構成された各センサー群11〜1Nを用いて含水率及びイオン含有率を一定の時間間隔で測定すれば、例えば、図9に示す測定値が得られる。この測定値において、t1 、t2 ・・・tnは測定値取込みの時点即ち、時間情報、P1 〜Pnは被測定物の水平方向の位置(センサー群11〜1Nの配置位置)、P11〜Pn4は筐体40に設置された各センサー31a〜34a、31b〜34bの位置(被測定物の深さ位置)を表す位置情報である。
【0024】
このようにして得られた各測定値は、演算処理装置4を通して記憶装置6に記憶され、演算処理の結果、次のような形態で表示される。
【0025】
(1) 表として表示
取り込んだ各センサー31a〜34a、31b〜34bの測定値を時間と位置との関係を用いて演算処理し、例えば、図9に示す表として全てのデータを表示器8に表示する。このような表示によれば、各センサー31a〜34a、31b〜34b毎に、どの位置の筐体40、即ち、センサー群11〜1Nのものか、はっきり識別でき、各特性として含水率やイオン含有率の位置的分布を数値によって知ることができる。
【0026】
(2) グラフ表示(位置をパラメータ)
継続的に測定を行うことで、特性分布の経時的変化を表示する。即ち、図9に示す各水平方向の位置P1 〜Pn又は垂直方向の位置P11〜Pn4をパラメータとして各センサー31a〜34a、31b〜34bの測定値を捉えれば、含水率とイオン含有率、即ち、硝酸態窒素の経時的変化をグラフ表示することができる。このグラフによれば、耕作地10における養水分の動態把握、肥料成分の流亡の状況等をモニタリングすることができる。
【0027】
(3) グラフ表示(時間をパラメータ)
特性分布の位置的変化を表示する。即ち、図9に示す時間t1 、t2 ・・・tnをパラメータとして各水平方向の位置P1 〜Pn又は垂直方向の位置P11〜Pn4の各センサー31a〜34a、31b〜34bの測定値を捉えれば、含水率とイオン含有率、即ち、硝酸態窒素の位置的変化をグラフ表示することができる。このグラフによれば、特定時点のt1 、t2 ・・・tnにおける耕作地10の養水分の動態把握、肥料成分の流亡の状況等をモニタリングすることができる。
【0028】
(4) 各センサー31a〜34a、31b〜34bの測定値の個別表示
各センサー31a〜34a、31b〜34bの配置位置を識別できるようにした上で、それら各センサー31a〜34a、31b〜34bの測定値を表示する。この結果、含水率と硝酸態窒素の位置的分布を表示することができる。
【0029】
次に、他の実施の形態について説明する。
【0030】
実施の形態では、角筒状の筐体40を用いたが、円筒状又は円柱状の筐体を使用し、センサーを曲面上に作成し、例えば、マイクロストリップ線路をらせん状に形成してもよい。
【0031】
実施の形態では、被測定物として土壌64を取り上げたが、本発明は、土壌64以外の被測定物を対象としてもよい。例えば、海水等でもよい。
【0032】
実施の形態では、含水率とイオン含有率とを測定対象とし、土壌64の養水分の動態測定を例にとったが、本発明は、養水分以外の測定対象の測定に用いることができる。
【0033】
実施の形態では、センサー群11〜1Nに水平方向に一対、垂直方向に四組のセンサーを設置した場合について説明したが、センサーの構成は、水平方向に単一又は一対を超える複数、垂直方向に三組以下又は五組以上としてもよい。
【0034】
実施の形態では、各測定回路21〜2Nと演算処理装置4とを直結してデータ伝送を概念的に表示しているが、有線や無線等のデータ伝送手段を設置してもよく、例えば、データロガーや無線機等のデータ伝送手段を設置して構成することを排除するものではない。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次の効果が得られる。
【0036】
請求項1に係る特性分布測定装置によれば、被測定物の垂直方向の異なる位置に設定された各センサーで得られる測定値を取り込むことができ、各測定値の時系列的な分布データを得て被測定物の特定位置における各測定値の経時的変化、特定時における各測定値の位置的変化を知ることができる。
【0037】
請求項2に係る特性分布測定装置によれば、被測定物の垂直方向及び水平方向に設定された各センサーで得られる各測定値を取り込むことができ、各測定値の時系列的又は位置的な分布データを得て被測定物の特定位置における各測定値の経時的変化、特定時における各測定値の位置的変化を知ることができる。
【0038】
請求項3に係る特性分布測定装置によれば、被測定物に筐体を設置することで、例えば、被測定物の垂直方向の特定間隔にセンサーを設置でき、各センサーには被測定物の垂直方向の異なる位置における測定対象毎の測定値を容易に得ることができる。また、被測定物の垂直方向の位置設定が筐体の設置のみで画一的に決定できるので、位置的誤差の発生を回避でき、測定値の精度及び信頼性を高めることができる。
【0039】
請求項4に係る特性分布測定装置によれば、CRTや印字装置等の表示手段には、時系列的又は位置的な分布データを表示でき、その表示から各測定値の経時的変化や位置的変化を知ることができる。
【0040】
請求項5に係る特性分布測定装置によれば、含水率センサーには測定値として被測定物の水分、イオン含有率センサーには測定値として被測定物の硝酸態窒素を得ることができる。
【0041】
請求項6に係る特性分布測定装置によれば、被測定物の水分や養分等の各種の特性を容易に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る特性分布測定装置を示すブロック図である。
【図2】センサー群の水平方向の配置を示す図である。
【図3】センサー群の構成を示すブロック図である。
【図4】筐体を用いたセンサー群の具体的な構成例を示す斜視図である。
【図5】センサー群の具体的な構成例を示し、(A)はその右側面図、(B)はその左側面図である。
【図6】一部を切り欠いて示した筐体上の含水率センサーを示す図である。
【図7】一部を切り欠いて示した筐体上のイオン含有率センサーを示す図である。
【図8】筐体上のセンサーを示す図5のVIII−VIII線断面図である。
【図9】水平方向の配置、垂直方向の位置及び時間における測定値を示す図である。
【符号の説明】
4 演算処理装置(演算手段)
8 表示器(表示手段)
10 耕作地(被測定物)
11〜1N センサー群
31a〜34a センサー(含水率センサー)
31b〜34b センサー(イオン含有率センサー)
40 筐体
64 土壌(被測定物)
【発明の属する技術分野】
本発明は、耕作地の土壌等の被測定物の含水率、イオン含有率等の特性分布の測定に用いられる特性分布測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、農業において、適正な灌水や施肥には耕作地の土壌中の含水率や肥料養分含有率等を連続的に観測(モニタリング)することが収量や環境汚染を防止する上から不可欠である。この種のモニタリング機器において、含水率測定にはpF値を測定するテンションメーター等のセンサーや、TDR(Time Domain Reflectometry )法等の含水率を測定するセンサー等が用いられ、肥料養分については土壌水の導電率を測定するセンサー(例えば、ECメーター)が用いられる。
【0003】
耕作地に対する施肥について、その施肥成分が表層の土壌から地下水層へ浸透、流出し、その流亡施肥成分が飲料水源を汚染するのではないかとの指摘がある。係る観点から、含水率、肥料養分について、地中での動態を把握しようとする試みがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、地中における施肥成分の動態把握には、同一地点で深さを変えて測定することが必要であるが、従来のセンサーを用いて異なる深さに複数埋設することは、個々のセンサーの深さ調整が必要であったり、センサーの個数だけケーブルが必要である等、設定作業が厄介であり、設置深さによる測定誤差が問題となる。
【0005】
そこで、本発明は、耕作地の土壌等の被測定物における含水率や硝酸態窒素等の特性分布測定に関し、経時的変化を容易に且つ高精度に測定して表示できる特性分布測定装置を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、位置的な特性分布を容易に且つ高精度に測定して表示できる特性分布測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
係る課題を解決した本発明の特性分布測定装置は次の通りである。
【0007】
本発明の特性分布測定装置は、被測定物(耕作地10、土壌64)の垂直方向に特定間隔(d1 〜d3 )で設置され、測定対象が同一又は異なる複数のセンサー31a〜34a、31b〜34bと、これらセンサーの測定値を取り込み、前記測定対象毎に各測定値の時系列的な分布データを演算する演算手段(演算処理装置4)とを備えたことを特徴とする。即ち、被測定物の垂直方向の異なる位置に設定された各センサーで得られる測定値を取り込むことにより、各測定値の時系列的な分布データを得ることができ、被測定物の特定位置における各測定値の経時的変化、被測定物の特定時における各測定値の位置的変化を知ることができる。
【0008】
また、本発明の特性分布測定装置は、被測定物(耕作地10、土壌64)の垂直方向に特定間隔(d1 〜d3 )で設置されるとともに、前記被測定物の水平方向に任意の間隔で設置され、測定対象が同一又は異なる複数のセンサー31a〜34a、31b〜34bと、これらセンサーの測定値を取り込み、前記測定対象毎に各測定値の位置的な分布データを演算する演算手段(演算処理装置4)とを備えたことを特徴とする。即ち、被測定物の垂直方向及び水平方向に設定された各センサーで得られる各測定値を取り込むことにより、各測定値の時系列的又は位置的な分布データを得ることができ、被測定物の特定位置における各測定値の経時的変化、被測定物の特定時における各測定値の位置的変化を知ることができる。
【0009】
本発明の特性分布測定装置において、前記センサーが前記被測定物に設置される筐体40にその長手方向に前記特定間隔(d1 〜d3 )で設置されていることを特徴とする。即ち、筐体上にセンサーを特定間隔で設置すれば、被測定物に筐体を設置することで、例えば、被測定物の垂直方向の特定間隔にセンサーを設置でき、各センサーには被測定物の垂直方向の異なる位置における測定対象毎の測定値が得られる。
【0010】
本発明の特性分布測定装置において、前記演算手段で得られる前記分布データを表示する表示手段(表示器8)を備えたことを特徴とする。即ち、CRTや印字装置等の表示手段には、時系列的又は位置的な分布データを表示でき、その表示から各測定値の経時的変化や位置的変化を知ることができる。
【0011】
本発明の特性分布測定装置において、前記センサーが含水率センサー(センサー31a〜34a)とイオン含有率センサー(センサー31b〜34b)であることを特徴とする。即ち、含水率センサーには測定値として被測定物の水分、イオン含有率センサーには測定値として被測定物の硝酸態窒素が測定される。被測定物を土壌とすれば、これらの測定値によって土壌養水分が得られる。
【0012】
本発明の特性分布測定装置において、前記センサーがマイクロストリップ線路センサーであることを特徴とする。即ち、マイクロストリップ線路センサーによれば、周波数とストリップ線路長さを適当に選んで、異なる測定対象に対応した複数のマイクロストリップ線路センサーが構成できる。この場合、マイクロ波の損失が被測定物として、例えば土壌の含水率とイオン含有率を表し、そのイオンが耕作地の土壌における肥料成分を表している。従って、マイクロストリップ線路センサーによれば、被測定物の水分や養分を容易に測定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態に係る特性分布測定装置を示している。この特性分布測定装置には、耕作地の任意の位置に設置される1又は2以上のセンサー群11、12、13・・・1Nが備えられ、各センサー群11〜1Nには測定回路21、22、23・・・2Nが個別に設けられ、各測定回路21〜2Nではセンサー群11〜1Nの測定値の授受が行われる。各測定値は、図示しないデータロガーや無線機等のデータ伝送手段を介して演算処理装置4に伝送される。この演算処理装置4は、例えば、コンピュータで構成されており、各測定値を取り込んで記憶装置6に記憶させて蓄積するとともに、各センサー群11〜1Nの各センサーの測定値を演算処理し、測定対象毎に位置的な分布データ、時系列的な分布データを演算し、各分布データを記憶装置6に記憶させ、且つ、表示器8に表示させる。この場合、表示器8は、CRT表示器、液晶表示器等の映像表示を行うものの他、プリンタ等も含むものである。
【0014】
各センサー群11〜1Nは、図2に示すように、被測定物として例えば、耕作地10の特性測定が必要な任意の位置、即ち、水平方向の複数の位置P1 、P2 ・・・Pnに設置される。この場合、配置形態は任意であり、マトリクス状又はその他散点的でもよい。
【0015】
そして、各センサー群11〜1Nは、図3に示すように、測定対象が異なる複数のセンサーとして、耕作地10の垂直方向(深さ方向)の位置Pn1、Pn2、Pn3、Pn4(但し、nは水平方向の位置を表す番号)に第1のセンサー31a、32a、33a、34a及び第2のセンサー31b、32b、33b、34bが垂直方向に特定間隔d1 、d2 、d3 で設置されている。この場合、間隔d1 〜d3 はそれぞれ同一でもよく(d1 =d2 =d3 )、異なってもよい(d1 ≠d2 ≠d3 )。各センサー31a〜34aは共通の測定対象を測定し、同様に、各センサー31b〜34bも共通の測定対象を測定するが、センサー31a〜34aとセンサー31b〜34bとは異なる測定対象を測定するものとする。
【0016】
そこで、各センサー群11〜1Nには、例えば、図4に示すように、筒状の筐体40が用いられ、この筐体40の共通の壁面部42にセンサー31a〜34aが設置され、他の壁面部44にセンサー31b〜34bが設置されている。この場合、センサー31a〜34aは含水率センサー、センサー31b〜34bはイオン含有率センサーで構成されている。
【0017】
このような筐体40の長手方向に特定間隔d1 、d2 、d3 で各センサー31a〜34a、31b〜34bを設置すれば、被測定物である耕作地10の地中に筐体40を埋め込むことで、地表面から特定の深さに各センサー31a〜34a、31b〜34bを埋設でき、しかも、地中の所望の位置に各センサー31a〜34a、31b〜34bを高精度に位置設定することができる。
【0018】
そして、筐体40に設置される各センサー31a〜34a、31b〜34bは、例えば、図5の(A)及び(B)に示すように、マイクロストリップ線路センサーで構成することができる。マイクロストリップ線路センサーからなる各センサー31a〜34aは、含水率センサーとして構成されており、例えば、図6に示すように、誘電体基板46の表面にストリップ導体48、裏面側に導体50を配設して構成されている。誘電体基板46は絶縁体からなる筐体40の表面部に埋め込まれ、筐体40とともにストリップ導体48及び誘電体基板46の表面に保護膜52が設置されている。
【0019】
また、マイクロストリップ線路センサーからなる各センサー31b〜34bは、イオン含有率センサーとして構成されており、例えば、図7に示すように、誘電体基板54の表面にストリップ導体56、裏面側に導体58を配設して構成されている。誘電体基板54は絶縁体からなる筐体40の表面部に埋め込まれ、筐体40とともにストリップ導体56及び誘電体基板54の表面に保護膜59が設置されている。含水率センサーを構成するマイクロストリップ線路センサーであるセンサー31a〜34a、イオン含有率センサーを構成するマイクロストリップ線路センサーであるセンサー31b〜34bの基本構造は同一であるが、誘電体基板54が誘電体基板46より大きく、ストリップ導体56がストリップ導体48に比較して屈曲数が多く、長い線路を構成している。
【0020】
そして、図8に示すように、筐体40は筒状であることから、その内部空間60が形成されており、この内部空間60において、センサー31a〜34aの背面側には測定回路21〜2Nの一部を構成する制御ユニット61、センサー31b〜34bの背面側には測定回路21〜2Nの一部を構成する制御ユニット62が設置されている。各制御ユニット61、62は、マイクロ波を発生する電磁波発生装置、被測定物として水平位置P1 〜Pn、その垂直位置(深さ位置)Pn1〜Pn4における土壌64でのマイクロ波の減衰を検出する検出回路等を備えている。この場合、ストリップ導体48は誘電体基板46及び筐体40を貫通して制御ユニット61に接続され、この制御ユニット61には導体50も接続されている。同様に、ストリップ導体56は誘電体基板54及び筐体40を貫通して制御ユニット62に接続され、この制御ユニット62には導体58も接続されている。
【0021】
このような各センサー31a〜34a、31b〜34bにおいて、センサー31a〜34aは含水率センサーを構成し、センサー31b〜34bはイオン含有率センサーを構成しているので、ストリップ導体48、導体50間にマイクロ波等の電磁波を加え、また、ストリップ導体56、導体58間にマイクロ波等の電磁波を加えると、電界Eがストリップ導体48から導体50、また、ストリップ導体56から導体58に向かい、磁界Hが電界Eと直交方向に包囲する環状系の電磁界分布を呈する。このような電磁界分布が被測定物である土壌64に作用すると、ストリップ導体48又はストリップ導体56を通過する電磁波に影響を与え、電磁波損失L1 、L2 を生じる。ここで、入力電磁波の電力をPIN、出力電磁波の電力をPOUT とすると、各電磁波損失L1 、L2 は、
L1 =−10log(POUT /PIN) ・・・(1)
L2 =−10log(POUT /PIN) ・・・(2)
となる。
【0022】
ここで、ストリップ導体48の幅をw1 、誘電体基板46の厚さをt、ストリップ導体48の長さをk1 とし、ストリップ導体56の幅をw2 、誘電体基板54の厚さをt、ストリップ導体56の長さをk2 とすると、電磁波損失L1 、L2 は、土壌64の誘電率εによって決定される。この結果、各水平位置P1 〜Pnに設置された各センサー31a〜34aから、特定水平位置、特定深さ位置における土壌64の含水率を表す測定値Da11 〜Dan4 が得られ、また、各水平位置P1 〜Pnに設置された各センサー31b〜34bから、特定水平位置、特定深さ位置における土壌64のイオン含有率を表す測定値Db11 〜Dbn4 が得られる。この測定原理については、例えば、特開2001−13087号「特性測定センサ、特性測定方法及びその装置」に記載されている。
【0023】
このように構成された各センサー群11〜1Nを用いて含水率及びイオン含有率を一定の時間間隔で測定すれば、例えば、図9に示す測定値が得られる。この測定値において、t1 、t2 ・・・tnは測定値取込みの時点即ち、時間情報、P1 〜Pnは被測定物の水平方向の位置(センサー群11〜1Nの配置位置)、P11〜Pn4は筐体40に設置された各センサー31a〜34a、31b〜34bの位置(被測定物の深さ位置)を表す位置情報である。
【0024】
このようにして得られた各測定値は、演算処理装置4を通して記憶装置6に記憶され、演算処理の結果、次のような形態で表示される。
【0025】
(1) 表として表示
取り込んだ各センサー31a〜34a、31b〜34bの測定値を時間と位置との関係を用いて演算処理し、例えば、図9に示す表として全てのデータを表示器8に表示する。このような表示によれば、各センサー31a〜34a、31b〜34b毎に、どの位置の筐体40、即ち、センサー群11〜1Nのものか、はっきり識別でき、各特性として含水率やイオン含有率の位置的分布を数値によって知ることができる。
【0026】
(2) グラフ表示(位置をパラメータ)
継続的に測定を行うことで、特性分布の経時的変化を表示する。即ち、図9に示す各水平方向の位置P1 〜Pn又は垂直方向の位置P11〜Pn4をパラメータとして各センサー31a〜34a、31b〜34bの測定値を捉えれば、含水率とイオン含有率、即ち、硝酸態窒素の経時的変化をグラフ表示することができる。このグラフによれば、耕作地10における養水分の動態把握、肥料成分の流亡の状況等をモニタリングすることができる。
【0027】
(3) グラフ表示(時間をパラメータ)
特性分布の位置的変化を表示する。即ち、図9に示す時間t1 、t2 ・・・tnをパラメータとして各水平方向の位置P1 〜Pn又は垂直方向の位置P11〜Pn4の各センサー31a〜34a、31b〜34bの測定値を捉えれば、含水率とイオン含有率、即ち、硝酸態窒素の位置的変化をグラフ表示することができる。このグラフによれば、特定時点のt1 、t2 ・・・tnにおける耕作地10の養水分の動態把握、肥料成分の流亡の状況等をモニタリングすることができる。
【0028】
(4) 各センサー31a〜34a、31b〜34bの測定値の個別表示
各センサー31a〜34a、31b〜34bの配置位置を識別できるようにした上で、それら各センサー31a〜34a、31b〜34bの測定値を表示する。この結果、含水率と硝酸態窒素の位置的分布を表示することができる。
【0029】
次に、他の実施の形態について説明する。
【0030】
実施の形態では、角筒状の筐体40を用いたが、円筒状又は円柱状の筐体を使用し、センサーを曲面上に作成し、例えば、マイクロストリップ線路をらせん状に形成してもよい。
【0031】
実施の形態では、被測定物として土壌64を取り上げたが、本発明は、土壌64以外の被測定物を対象としてもよい。例えば、海水等でもよい。
【0032】
実施の形態では、含水率とイオン含有率とを測定対象とし、土壌64の養水分の動態測定を例にとったが、本発明は、養水分以外の測定対象の測定に用いることができる。
【0033】
実施の形態では、センサー群11〜1Nに水平方向に一対、垂直方向に四組のセンサーを設置した場合について説明したが、センサーの構成は、水平方向に単一又は一対を超える複数、垂直方向に三組以下又は五組以上としてもよい。
【0034】
実施の形態では、各測定回路21〜2Nと演算処理装置4とを直結してデータ伝送を概念的に表示しているが、有線や無線等のデータ伝送手段を設置してもよく、例えば、データロガーや無線機等のデータ伝送手段を設置して構成することを排除するものではない。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次の効果が得られる。
【0036】
請求項1に係る特性分布測定装置によれば、被測定物の垂直方向の異なる位置に設定された各センサーで得られる測定値を取り込むことができ、各測定値の時系列的な分布データを得て被測定物の特定位置における各測定値の経時的変化、特定時における各測定値の位置的変化を知ることができる。
【0037】
請求項2に係る特性分布測定装置によれば、被測定物の垂直方向及び水平方向に設定された各センサーで得られる各測定値を取り込むことができ、各測定値の時系列的又は位置的な分布データを得て被測定物の特定位置における各測定値の経時的変化、特定時における各測定値の位置的変化を知ることができる。
【0038】
請求項3に係る特性分布測定装置によれば、被測定物に筐体を設置することで、例えば、被測定物の垂直方向の特定間隔にセンサーを設置でき、各センサーには被測定物の垂直方向の異なる位置における測定対象毎の測定値を容易に得ることができる。また、被測定物の垂直方向の位置設定が筐体の設置のみで画一的に決定できるので、位置的誤差の発生を回避でき、測定値の精度及び信頼性を高めることができる。
【0039】
請求項4に係る特性分布測定装置によれば、CRTや印字装置等の表示手段には、時系列的又は位置的な分布データを表示でき、その表示から各測定値の経時的変化や位置的変化を知ることができる。
【0040】
請求項5に係る特性分布測定装置によれば、含水率センサーには測定値として被測定物の水分、イオン含有率センサーには測定値として被測定物の硝酸態窒素を得ることができる。
【0041】
請求項6に係る特性分布測定装置によれば、被測定物の水分や養分等の各種の特性を容易に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る特性分布測定装置を示すブロック図である。
【図2】センサー群の水平方向の配置を示す図である。
【図3】センサー群の構成を示すブロック図である。
【図4】筐体を用いたセンサー群の具体的な構成例を示す斜視図である。
【図5】センサー群の具体的な構成例を示し、(A)はその右側面図、(B)はその左側面図である。
【図6】一部を切り欠いて示した筐体上の含水率センサーを示す図である。
【図7】一部を切り欠いて示した筐体上のイオン含有率センサーを示す図である。
【図8】筐体上のセンサーを示す図5のVIII−VIII線断面図である。
【図9】水平方向の配置、垂直方向の位置及び時間における測定値を示す図である。
【符号の説明】
4 演算処理装置(演算手段)
8 表示器(表示手段)
10 耕作地(被測定物)
11〜1N センサー群
31a〜34a センサー(含水率センサー)
31b〜34b センサー(イオン含有率センサー)
40 筐体
64 土壌(被測定物)
Claims (6)
- 被測定物の垂直方向に特定間隔で設置され、測定対象が同一又は異なる複数のセンサーと、
これらセンサーの測定値を取り込み、前記測定対象毎に各測定値の時系列的な分布データを演算する演算手段と、
を備えたことを特徴とする特性分布測定装置。 - 被測定物の垂直方向に特定間隔で設置されるとともに、前記被測定物の水平方向に任意の間隔で設置され、測定対象が同一又は異なる複数のセンサーと、
これらセンサーの測定値を取り込み、前記測定対象毎に各測定値の位置的な分布データを演算する演算手段と、
を備えたことを特徴とする特性分布測定装置。 - 前記センサーが前記被測定物に設置される筐体にその長手方向に前記特定間隔で設置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の特性分布測定装置。
- 前記演算手段で得られる前記分布データを表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の特性分布測定装置。
- 前記センサーが含水率センサーとイオン含有率センサーであることを特徴とする請求項1又は2記載の特性分布測定装置。
- 前記センサーがマイクロストリップ線路センサーであることを特徴とする請求項1又は2記載の特性分布測定装置。
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