JP2004091035A - コップ - Google Patents

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JP2004091035A
JP2004091035A JP2002258437A JP2002258437A JP2004091035A JP 2004091035 A JP2004091035 A JP 2004091035A JP 2002258437 A JP2002258437 A JP 2002258437A JP 2002258437 A JP2002258437 A JP 2002258437A JP 2004091035 A JP2004091035 A JP 2004091035A
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Yoichi Nanakura
七座 洋一
Kouno Sasaki
佐々木 弘能
Nobuyoshi Yokoi
横井 信義
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Fushimi Pharmaceutical Co Ltd
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Fushimi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

【課題】顎をあげることなく液状物を飲むことができ、製造が簡単であり、廃棄物を減量化することができるコップを提供する。
【解決手段】シート状の基材11を略円錐状に丸めて形成されており、下端に頂点10a が形成され、上端に開口部10h が形成されている。略円錐状に形成されているから、母線10c の傾きを大きくすることができる。よって、コップ10内の液状物LMの量が少なくなったときに、従来のコップよりも少ない傾きでコップ10内の液状物LMを確実に口に流し込むことができるから、少量の液状物LMを飲むときでも顎をあげる量を少なくすることができ、誤嚥を防ぐことができる。また、シート上の基材11を略円錐状に丸めているだけであるから、簡単に製造することができる。しかも、原材料を少なくすることができるし、廃棄物を減量化することができる。
【選択図】    図1

Description

【特許請求の範囲】
【請求項1】下端に頂点を有し、上端に開口部が形成された、中空な略円錐状の容器であって、
面視で、前記頂点を挟む角の角度が、16〜112 度である
ことを特徴とするコップ。
【請求項2】前記容器が、展開した状態において略二等辺三角形状のシート状の基材を、その頂角を形成する辺同士が重なり合うように略円錐状に丸めて形成されており、前記基材が、底辺と他の2辺によって形成される2つの頂点が、底辺と他の2辺を結ぶ一対の斜辺が形成されるように切り取られた形状を有している
ことを特徴とする請求項1記載のコップ。
【請求項3】前記容器が、展開した状態において一の頂点を形成する2つの辺の間に形成される角の二等分線に対して対称な略四角形状のシート状の基材を、該一の頂点を形成する辺同士が重なり合うように、略円錐状に丸めて形成されており、
記基材が、前記一の頂点と対向する対向頂点が、該対向頂点を形成する辺同士を結ぶ斜辺が形成されるように切り取られた形状を有している
ことを特徴とする請求項記載のコップ。
【請求項4】上端に開口部が形成された容器であって、
該容器が
ート状の基材を折り曲げて形成されており、
面視で、側辺が中心線に対してなす角の角度が、8〜56度である
ことを特徴とするコップ。
【請求項5】前記基材が、展開した状態において左右対称な略四角形状に形成されており、前記容器が、
前記基材を、その対称軸で折り曲げて、一の頂点を形成する辺同士を貼り合わせて形成されており
記基材が、前記一の頂点の対角線に位置する対向頂点が、該対向頂点を形成する辺同士を結ぶ斜辺が形成されるように切り取られた形状を有している
ことを特徴とする請求項記載のコップ。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コップに関する。さらに詳しくは、例えば水や牛乳、清涼飲料等の液状の食品や、例えばバリウム製剤等の液状の医薬品(以下、液状の食品と液状の医薬品とを合わせて液状物という)を飲む際に、顎をあげて上を向かなくても、容器内の全ての液状の医薬品や食品を飲み干すことができるコップに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常のコップ、例えば市販の紙コップ等は、側面視で、上辺が長い台形状をしたものが一般的である。このようなコップを用いて、例えば水や牛乳、清涼飲料等の液状の食品や、例えばバリウム製剤等の液状の医薬品(以下、液状の食品と液状の医薬品とを合わせて液状物という)を飲む場合、コップの底部を持ち上げて傾ければ、コップ内の液状物を口に流し込むことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、コップ内の液状物の量が少なくなると、コップの傾きを大きくしなければコップ内の液状物を口に流し込むことができない。しかし、コップの傾きを大きくするとコップの上端縁が鼻にあたってしまいそれ以上はコップを傾けられないので、顎を上げてコップの傾きを大きくして残っている液状物を飲まなければならない。しかし、顎を上げた場合には気道が確保される体勢となるため、健常者であれば誤嚥を起こすことなく無事に液状物を飲むことができても、嚥下機能に障害を持つ人の場合、気道への誤嚥を誘発してしまう可能性がある。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑み、顎をあげることなく液状物を飲むことができ、製造が簡単であり、廃棄物を減量化することができるコップを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1のコップは、下端に頂点を有し、上端に開口部が形成された、中空な略円錐状の容器であって、側面視で、前記頂点を挟む角の角度が、16〜112 度であることを特徴とする
求項のコップは、請求項1記載の発明において、前記容器が、展開した状態において略二等辺三角形状のシート状の基材を、その頂角を形成する辺同士が重なり合うように略円錐状に丸めて形成されており、前記基材が、底辺と他の2辺によって形成される2つの頂点が、底辺と他の2辺を結ぶ一対の斜辺が形成されるように切り取られた形状を有していることを特徴とする
求項のコップは、請求項1記載の発明において、前記容器が、展開した状態において一の頂点を形成する2つの辺の間に形成される角の二等分線に対して対称な略四角形状のシート状の基材を、該一の頂点を形成する辺同士が重なり合うように、略円錐状に丸めて形成されており、前記基材が、前記一の頂点と対向する対向頂点が、該対向頂点を形成する辺同士を結ぶ斜辺が形成されるように切り取られた形状を有していることを特徴とする。
請求項のコップは、上端に開口部が形成された容器であって、該容器が、シート状の基材を折り曲げて形成されており、側面視で、側辺が中心線に対してなす角の角度が、8〜56度であることを特徴とする
求項のコップは、請求項4記載の発明において、前記基材が、展開した状態において左右対称な略四角形状に形成されており、前記容器が、前記基材を、その対称軸で折り曲げて、一の頂点を形成する辺同士を貼り合わせて形成されており、前記基材が、前記一の頂点の対角線に位置する対向頂点が、該対向頂点を形成する辺同士を結ぶ斜辺が形成されるように切り取られた形状を有していることを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、容器が略円錐状に形成されており、しかも、従来から使用されているコップに比べて、容器の中心線に対する側面の傾きを大きくすることができる。よって、コップ内の液状物の量が少なくなったときに、従来のコップよりも少ない傾きでコップ内の液状物を確実に口に流し込むことができるから、少量の液状物を飲むときでも、顎をあげる必要がなかったり、また顎をあげたとしてもその量を少なくすることができ、誤嚥を防ぐことができる
求項の発明によれば、シートの基材を略円錐状に丸めているだけであるから、簡単に製造することができしかも、原材料を少なくすることができるし、廃棄物を減量化することができる。また、基材が二等辺三角形であるから、この基材を、同じ長さの2辺が重なり合うように丸めれば、その2辺によって形成される頂点を下端とし、他の一辺を上端縁とする略円錐状のコップを形成することができる。すると、コップを、その上端縁と下端との間の距離が、上端縁の場所によって異なるように形成することができる。よって、コップの上端縁において、その下端との間の距離が最も長い部分に口をつけて液状物を飲めば、コップを大きく傾けても、コップの上端縁が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ内の液状物を全て飲み干すことができる。さらに、コップの上端縁において、同じ長さの2辺を重ね合せた部分の両側に一対の斜辺が配置されるが、この2辺の長さが斜辺形成前の二等辺三角形の高さよりも長くなるように一対の斜辺を形成し、一対の斜辺に口を当てて液状物を飲めば、コップの上端縁と口とが当たる幅が広くなる。すると、コップの上端縁と口との間にできる隙間を小さくできるから、隙間から液状物がこぼれることを防ぐことができる。逆に、2辺の長さが斜辺形成前の二等辺三角形の高さよりも短くなるように一対の斜辺を形成すれば、コップの上端縁に切欠きが形成されるから、切欠きが形成された部分と対向する部分に口をつけて液状物を飲めば、仮にコップを大きく傾けても鼻は切り欠きに入る。よって、コップの上端縁が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ内の液状物を全て飲み干すことができる。
請求項の発明によれば、シート状の基材を略円錐状に丸めているだけである から、簡単に製造することができ、しかも、原材料を少なくすることができるし、廃棄物を減量化することができる。また、一の頂点を形成する2つの辺の間に形成される角の二等分線に対して対称な四角形であるから、その一の頂点を形成する2辺を重ね合せれば、その2辺によって形成される頂点を下端とし、他の2辺を上端縁とする略円錐状のコップを形成することができる。すると、コップを、その上端縁と下端との間の距離が、上端縁の場所によって異なるように形成することができる。よって、コップの上端縁において、その下端との間の距離が最も長い部分に口をつけて液状物を飲めば、コップを大きく傾けても、コップの上端縁が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ内の液状物を全て飲み干すことができる。しかも、対向頂点を切り取るように他の2辺を結ぶ斜辺が形成されているから、その斜辺に口をあてて液状物を飲めば、コップの上端縁と口とが当たる幅を広くすることができる。すると、コップの上端縁と口との間にできる隙間を小さくできるから、隙間から液状物がこぼれることを防ぐことができる。
請求項の発明によれば、コップとしての機能を確保したまま、従来から使用されているコップに比べて、容器の中心線に対する側辺の傾きを大きくすることができるので、容器内の液状物を確実に飲むことができる。しかも、従来のコップよりも少ない傾きでコップ内の液状物を確実に全部口に流し込むことができるから、顎をあげる必要がなかったり、また顎をあげたとしてもその量を少なくすることができ、誤嚥を防ぐことができる。しかも、シート上の基材を折り曲げているだけであるから、簡単に製造することができ原材料を少なくすることができるし、廃棄物を減量化することができる
求項の発明によれば、基材が一の頂点を形成する2つの辺の間に形成される角の二等分線に対して対称な四角形であり、その対称軸でおり曲げて一の頂点を形成する辺同士を貼り合わせているから、その2辺によって形成される頂点を下端とし、他の2辺を上端縁とするコップを形成することができる。すると、コップを、その上端縁と下端との間の距離が、上端縁の場所によって異なるように形成することができる。よって、コップの上端縁において、その下端との間の距離が最も長い部分に口をつけて液状物を飲めば、コップを大きく傾けても、コッ プの上端縁が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ内の液状物を全て飲み干すことができる。しかも、対向頂点を切り取るように他の2辺を結ぶ斜辺が形成されているから、その斜辺に口をあてて液状物を飲めば、コップの上端縁と口とが当たる幅を広くすることができる。すると、コップの上端縁と口との間にできる隙間を小さくできるから、隙間から液状物がこぼれることを防ぐことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、第1実施形態のコップ10Aを説明する。
図1は第1実施形態のコップ10Aの概略説明図であって、(A)は斜視図であり、(B)は側面図である。図2は第1実施形態のコップ10Aを用いて液状物LMを飲んでいる状況の概略説明図である。
【0008】
図1に示すように、第1実施形態のコップ10Aは、略円錐状に形成されたものであり、その下端に頂点10a が形成され、上端に開口部10h が形成されたものである。
そして、第1実施形態のコップ10Aは略円錐状であるから、通常のコップであればその中心線と側面とのなす角が、せいぜい6〜8度であるのに対し、母線10c と開口部10h に向かって垂直に下ろした垂線10s とのなす角(以下、傾斜角Aという)を8度以上、より詳しく言えば8〜56度(側面視で頂点10a を挟む角の角度が16〜112 度)とすることができる。つまり、第1実施形態のコップ10Aは、通常のコップに比べて、コップの中心線に対する母線10c の傾きを大きくすることができる。
【0009】
もし、傾斜角Aが56度より大きくなれば、容器の形状が皿に近い形状となり、液状物LMが飲みにくくなるし、逆に傾斜角Aが8度よりも小さくなると、従来のコップと同じような傾斜角となり、顎をあげなければ液状物LMを飲むことができない。
【0010】
上記のごとく、第1実施形態のコップ10Aは、傾斜角Aが8〜56度がとなるように形成された略円錐状の容器であり、コップとしての機能を確保したままで、従来から使用されているコップに比べて、コップ10Aの中心線に対する母線10c の傾きを大きくしたものである。このため、コップ10A内の液状物LMの量が少なくなったときに、従来のコップよりも少ない傾きで、あるいは傾けなくてもコップ10A内の液状物LMを確実に口に流し込むことができるから、少量の液状物LMを飲むときでも、顎をあげる必要がなかったり、また顎をあげる量を少なくすることができ、誤嚥を防ぐことができる。
【0011】
ところで、開口部10h の直径を確実に7.5cm以上とすれば、コップ10Aを大きく傾けても、開口部10h 内に鼻を確実に収容することができる(図2)。つまり、コップ10Aを大きく傾けても、その上端縁10b が簡単に鼻に当たらないので、顎をあげる量が少なくても、コップ10A内の液状物LMを確実に全部口に流し込むことができる。
コップ10Aの内容積Vと、開口部10h の半径rとの関係は、コップ10Aの傾斜角Aとコップ10Aの深さhを用いて、以下の式で表される。
V=(h・π・r2 )/3
r=h・tanA
(ただし、Aの単位はラジアン)
このため、コップ10Aの傾斜角Aに応じて、コップ10Aの深さhを変化させれば、コップ10Aの開口部10h の直径を7.5cmに保ったままで、所望の内容積Vのコップ10Aを形成することができる。
とくに、コップ10Aの傾斜角Aを11度以上20度以下とすれば、コップ10Aの開口部10h の直径を7.5cmに保ったままで、コップ10Aの内容積Vが150 〜300 ml、つまり液状物を一杯、特に胃X線検査時に硫酸バリウム造影剤を一杯飲むのに最適な内容量で、持ちやすいコップ10Aとすることができる。
【0012】
なお、コップ10Aの開口部10h の直径は7.5cm以上でもよく、コップ10Aを大きく傾けても、開口部10h 内に鼻を確実に収容することができる大きさであれば、とくに限定されない。
【0013】
さらになお、図3に示すように、コップ10Aの上端縁10b に切欠き10g を形成すれば、開口部10h の直径が7.5cm以下であったとしても、コップ10Aの上端縁10b において、切欠き10g が形成された部分と対向する部分に口をつけて液状物LMを飲めば、コップ10Aを大きく傾けたときに、鼻を切欠き10g に入れることができる。このため、コップ10Aを大きく傾けても、コップ10Aの上端縁10b が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ10A内の液状物LMを全て飲み干すことができる。
【0014】
第1実施形態のコップ10Aは、射出成形等、様々な方法で成形することができるが、シートの基材11を丸めて形成すれば、コップ10Aを簡単に製造することができるので、とくに好適である。この場合、コップ10Aの製造に使用される原材料を少なくすることができるし、廃棄物を減量化することもできる。そして、基材11の素材として、紙やポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン等を使用すれば、廃棄処理が容易であるし、製造コストも安くすることができる。とくに、紙の場合には、折り畳みが容易であるから、廃棄物の容積を小さくすることができるし、焼却処理が可能であるから、廃棄物の処理が非常に容易になる。しかも、焼却処理しても有害物質が排出されないので、環境に悪影響を与えることを防ぐことができる。
なお、コップ10Aの素材が紙の場合、コップ10Aの内面に、疎水性、撥水性のコーティングをしておけば、コップ10Aに液状物LMを収容したまま放置しても、紙に液状物LMがしみ込んでコップ10Aの強度が低下して形が崩れたり、漏れが発生することを防ぐことができる。
【0015】
図5に示すように、前記シート状の基材11として、略二等辺三角形状のもの、具体的には、二等辺三角形の頂角を形成する辺 11f  11f  と、底辺 11b  との間 に形成される二つの頂点 11c  11c  が切り取られ、辺 11f  11f  と底辺 11b  との間を結ぶ一対の斜辺 11d  11d  が形成されたものを使用することができる。
以下に、この略二等辺三角形状の基材11によって形成された第1実施形態のコップ10Cを説明するが、コップ10Cの効果を理解しやすくするために、単純な二等辺三角形状の基材11を丸めて形成されたコップ10Bをまず説明する。
【0016】
図4に示すように、基材11の形状を、展開した状態において二等辺三角形とした場合、頂点11a を形成する辺11f,11f 同士を重ね合せ、糊代11p によって基材11を辺11f,11f 同士を重ねた状態で固定すれば、頂点11a を頂点10a とし、辺11b を上端縁10b とする略円錐状のコップ10Bを形成することができる。そして、このコップ10Bは、その上端縁10b において、辺11f,11f 同士を重ね合せた部分B、つまり辺11b の両端11c,11c であった部分と頂点10a との間の距離H1が、辺11b の中間部であった部分と頂点10a との間の距離H2よりも長くなるのである。
【0017】
さて、第1実施形態のコップ10Cを説明する。
5に示すように、第1実施形態のコップ10Cは、前述したように、基材11として、前記頂点11c ,11c が、辺11b と辺11f とを結ぶ一対の斜辺11d,11d が形成されるように切り取られた形状のものを使用しているから、コップ10Cの上端縁10b において、辺11f,11f 同士を重ね合せた部分の両側に一対の斜辺11d,11d が配置され、辺10d が形成された形状となる(図5(c))
このため、この一対の斜辺11d,11d を、辺11f,11f の長さL1が、基材11の頂点10a から辺11b への垂線の長さ、つまり基材11の高さLHよりも長くなるように形成すれば、距離H1は、距離H2よりも長くなる。すると、一対の斜辺11d,11d に口を当てて液状物LMを飲めば、コップ10Cの上端縁10b と口とが当たる幅が広くなり、コップ10Cの上端縁10b と口との間にできる隙間を小さくできるから、隙間から液状物LMがこぼれることを防ぐことができる。
逆に、この一対の斜辺11d,11d を、辺11f,11f の長さL1が、基材11の高さLHよりも短くなるように形成すれば、距離H1は、距離H2よりも短くなる。この場合、一対の斜辺11d,11d によってコップ10Cの上端縁10b 切欠きが形成されたことになるから、切欠きが形成された部分と対向する部分に口をつけて液状物LMを飲めば、仮にコップ10Cを大きく傾けても鼻は切欠きに入る。よって、コップ10Cの上端縁10b が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ10C内の液状物LMを全て飲み干すことができる。
【0018】
なお、斜辺11d は、直線状に形成しなくてもよく、曲線状に形成してもよい。
【0019】
また、図7に示すように、前記シート状の基材11として、略四角形状のもの、具体的には、一の頂点 11a  を形成する2つの辺 11f  11f  の間に形成される角の二等分線に対して左右対称であって、一の頂点 11a  の対角線に位置する対向頂点 11d  が切り取られ、この対向頂点 11d  を形成する辺 11b ,11b 同士を結ぶ斜辺 11k  が形成されたものを使用することができる。
以下に、この略四角形状の基材11によって形成された第1実施形態のコップ10Eを説明するが、コップ10Eの効果を理解しやすくするために、単純な左右対称な四角形状の基材11を丸めて形成されたコップ10Dをまず説明する。図6に示すように、基材11の形状を、展開した状態において左右対称の四角形とした場合、頂点11a を形成する辺11f,11f 同士を重ね合せ、糊代11p によって基材11を辺11f,11f 同士を重ね合わせた状態で固定すれば、頂点11a を頂点10a とし、一対の辺11b,11b を上端縁10b とする略円錐状のコップ10Dを形成することができる。そして、コップ10Dは、その上端縁10b において、基材11において頂点11d であった部分Bと頂点10a との間の距離H1が、辺11f,11f 同士を重ね合せた部分C、つまり辺11b の両端11c,11c であった部分と頂点10a との間の距離H2よりも長くなるのである。
【0020】
さて、第1実施形態のコップ10Eを説明する。
7に示すように、第1実施形態のコップ10Eは、前述したように、基材11として、前記頂点11d が、その頂点11d を形成する辺同士、つまり一対の辺11b,11b を結ぶ斜辺11k が形成されるように切り取られた形状のものを使用しているから、辺11f,11f 同士が重なり合うように丸めてコップ10Eを形成すれば、コップ10Eの上端縁10b において、辺11b と辺11b の間に辺10d が形成される(図7(c))
このため、辺10d に口をあてて液状物LMを飲めば、コップ10Eの上端縁10b と口とが当たる幅が広くなり、コップ10Eの上端縁10b と口との間にできる隙間を小さくできるから、隙間から液状物LMがこぼれることを防ぐことができる。
なお、斜辺11k は、直線状に形成しなくてもよく、曲線状に形成してもよい。
【0021】
なお、基材11の形状は、上述したような二等辺三角形や、左右対称な四角形に限られず、五角形や六角形などの多角形であってもよい。この場合、基材11を、その一の頂点を形成する2辺が重なり合うように丸めれば、その2辺によって形成される頂点を下端とする略円錐状のコップ10を形成することができる。しかも、コップ10を、その上端縁と下端との間の距離が、上端縁の場所によって異なるように形成することができるから、コップ10の上端縁において、その下端との間の距離が最も長い部分に口をつけて液状物を飲めば、コップを大きく傾けても、コップの上端縁が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ内の液状物を全て飲み干すことができる。
とくに、基材11が、一の頂点を形成する2つの辺の間に形成される角の二等分線に対して対称な多角形とし、その一の頂点を形成する2辺が重なり合うように丸めれば、コップ10の上端縁において、上端縁と下端との間の距離が最も長い部分が、上端縁と下端との間の距離が最も短い部分と対向する位置に配置される。よって、コップ10の上端縁において、その下端との間の距離が最も長い部分に口をつけて液状物LMを飲めば、コップ10を大きく傾けても、コップ10の上端縁が鼻に当たることをより確実に防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ10内の液状物LMを全て飲み干すことができる。
【0022】
つぎに、第2実施形態のコップを説明する。
図8は第2実施形態のコップ20A の概略説明図である。図9は第2実施形態のコップ20A を用いて液状物LMを飲んでいる状況の概略説明図である。図8に示すように、第1実施形態のコップ10Aが略円錐状に形成されたものであるのに対し、第2実施形態のコップ20A は後述する基材21を折り曲げて形成したこと、および上端の開口部を広げると略円錐状となるように形成されていることが特徴である。
【0023】
図8に示すように、第2実施形態のコップ20A は、基材21を下端に頂点20a を有し、上端に開口部20h を有するように折り曲げて形成されたものであり、開口部20h を広げると、略円錐状となるように形成されている。
そして、第2実施形態のコップ20A は開口部20h を広げると略円錐状となるように形成されているから、通常のコップであればその中心線と側辺20c とのなす角が、せいぜい6〜8度であるのに対し、側辺20c と開口部20h に向かって垂直に下ろした垂線20s とのなす角(以下、傾斜角Aという)を8度以上、より詳しく言えば8〜56度とすることができる。つまり、第2実施形態のコップ20A は、通常のコップに比べて、コップの中心線に対する側辺20c の傾きを大きくすることができる。
【0024】
そして、第2実施形態のコップ20A は、その傾斜角Aが8〜56度となるように形成している。
もし、傾斜角Aが56度より大きくなれば、容器の形状が皿に近い形状となり、液状物LMが飲みにくくなるし、逆に傾斜角Aが8度よりも小さくなると、従来のコップと同じような傾斜角となり、顎をあげなければ液状物LMを飲むことができない。
【0025】
上記のごとく、第2実施形態のコップ20A は、開口部20h を広げると略円錐状となり、しかも、傾斜角Aが8〜56度がとなるように形成された容器であり、コップとしての機能を確保したままで、従来から使用されているコップに比べて、容器の中心線に対する側面の傾きを大きくしたものである。このため、コップ20A 内の液状物LMの量が少なくなったときに、従来のコップよりも少ない傾きで、あるいは傾けなくてもコップ20A 内の液状物LMを確実に口に流し込むことができるから、少量の液状物LMを飲むときでも、顎をあげる必要がなかったり、また顎をあげる量を少なくすることができ、誤嚥を防ぐことができる。
【0026】
ところで、開口部20h の直径を確実に7.5cm以上とすれば、コップ20A を大きく傾けても、開口部20h 内に鼻を確実に収容することができる(図9)。つまり、コップ20A を大きく傾けても、その上端縁20b が簡単に鼻に当たらないので、顎をあげる量が少なくても、コップ20A 内の液状物LMを確実に全部口に流し込むことができる。
コップ20A の内容積Vと、開口部20h の半径rとの関係は、コップ20A の傾斜角Aとコップ20A の深さhを用いて、以下の式で表される。
V=(h・π・r2 )/3
r=h・tanA
(ただし、Aの単位はラジアン)
このため、コップ20A の傾斜角Aに応じて、コップ20A の深さhを変化させれば、コップ20A の開口部20h の直径を7.5cmに保ったままで、所望の内容積Vのコップ20A を形成することができる。
とくに、コップ20A の傾斜角Aを11度以上20度以下とすれば、コップ20A の開口部20h の直径を7.5cmに保ったままで、コップ20A の内容積Vが150〜300ml、つまり液状物を一杯、特に胃X線検査時に硫酸バリウム造影剤を一杯飲むのに最適な内容量で、持ちやすいコップ20A とすることができる。
【0027】
なお、コップ20A の開口部20h の直径は7.5cm以上でもよく、コップ20A を大きく傾けても、開口部20h 内に鼻を確実に収容することができる大きさであれば、とくに限定されない。
【0028】
さらになお、図10に示すように、コップ20A の上端縁20b に切欠き20g を形成すれば、開口部20h の直径が7.5cm以下であったとしても、コップ20A の上端縁20b において、切欠き20g が形成された部分と対向する部分に口をつけて液状物LMを飲めば、コップ20A を大きく傾けたときに、鼻を切欠き20g に入れることができる。このため、コップ20A を大きく傾けても、コップ20A の上端縁20b が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ20A 内の液状物LMを全て飲み干すことができる。
【0029】
第2実施形態のコップ20A は、基材21を折り曲げて形成されているので、コップ20A を簡単に製造することができる。そして、コップ20A の製造に使用される原材料を少なくすることができるし、廃棄物を減量化することもできる
して、基材21として、紙や、ポリエチレン、ポリプロピレン等、プラスチックを原材料とする単層または多層の薄いシート等、折り畳むことができる素材を使用しているので、廃棄物の容積を簡単に小さくすることができるし、焼却処理が可能であるから、廃棄物の処理が非常に容易になる。しかも、焼却処理しても有害物質が排出されないので、環境に悪影響を与えることを防ぐことができる。
【0030】
また、図12に示すように、前記シート状の基材21として、略四角形状のもの、具体的には、一の頂点 21a  を形成する2つの辺 21f  21f  の間に形成される角の二等分線に対して左右対称であって、一の頂点 21a  の対角線に位置する対向頂点 21d  が、この対向頂点 21d  を形成する辺 21b ,21b 同士を結ぶ斜辺 21k  が形成されたものを使用することができる。
以下に、この略四角形状の基材21によって形成された第2実施形態のコップ20Cを説明するが、コップ20Cの効果を理解しやすくするために、単純な左右対称な四角形状の基材21を丸めて形成されたコップ20Bをまず説明する。
【0031】
11に示すように、基材21の形状を、展開した状態において左右対称の四角形とした場合、頂点21a を形成する辺21f,21f 同士を重ね合せ、糊代21p によって基材21を辺21f,21f 同士を重ね合わせた状態で固定すれば、頂点21a を頂点20a とし、一対の辺21b,21b を上端縁20b とするコップ20B を形成することができる。そして、コップ20B は、その上端縁20b において、基材21において頂点21d であった部分Bと頂点20a との間の距離H1が、辺21f,21f 同士を重ね合せた部分C、つまり辺21b の両端21c,21c であった部分と頂点20a との間の距離H2よりも長くなるのである。
【0032】
さて、第2実施形態のコップ10Cを説明する。
12に示すように、第2実施形態のコップ10Cは、前述したように、基材21として、前記頂点21d が、その頂点21d を形成する辺同士、つまり一対の辺21b,21b を結ぶ斜辺21k が形成されるように切り取られた形状のものを使用しているから、コップ20Cの上端縁20b において、辺21b と辺21b の間に辺20d が形成される(図7(c))
このため、辺20d に口をあてて液状物LMを飲めば、コップ20Cの上端縁20b と口とが当たる幅が広くなり、コップ20Cの上端縁20b と口との間にできる隙間を小さくできるから、隙間から液状物LMがこぼれることを防ぐことができる。
なお、斜辺21k は、直線状に形成しなくてもよく、曲線状に形成してもよい。
【0033】
なお、基材21の形状は、上述したような左右対称な四角形に限られず、五角形や六角形等であってもよく、左右対称な多角形であればよい。この場合、基材21を、その一の頂点を形成する2辺が重なり合うように折り曲げれば、その2辺によって形成される頂点を下端とする略円錐状のコップ20を形成することができる。このとき、コップ20の上端縁に、複数の頂点のうちいずれか一の頂点が配置されるように折り曲げれば、コップ20を、その上端縁と下端との間の距離が、上端縁の場所によって異なるように形成することができるから、コップ20の上端縁において、その下端との間の距離が最も長い部分に口をつけて液状物LMを飲めば、コップ20を大きく傾けても、コップ20の上端縁が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ20内の液状物LMを全て飲み干すことができる。
【0034】
なお、図13に示すように、第2実施形態のコップ20Dは、前記頂点20a が、下端に底辺20e が形成されるように切り取られた形状であってもよい。この場合、コップ20Dの底に液状物LMが残ることを防ぐことができるので、コップ20D内の液状物LMを確実に全部飲み干すことができる。
【0035】
【実施例】
つぎに、本発明のコップを用いて、人が液状物を飲んだときの状況を調べた例を示す。
本発明のコップには、傾斜角A10.5度、深さ20.4cmで300 mlのもの(実施例1)と、傾斜角A12.5度、深さ17cmで250 mlのもの(実施例2)、傾斜角A16度、深さ13.6cmで200 mlのもの(実施例3)を使用した。
これらのコップを用いて、ボランティア10人に液状物を飲んでもらったところ、いずれの実施例でも、首をあげることなく液状物を全て飲み干すことが可能であった。そして、コップを傾ける角度は、コップの中心軸が水平になった状態から、最大でも上方に5度程度であり、コップの上端縁が人の鼻には当たることがなかった。
また、コップを大きく傾けたときにおいて、コップの上端縁と鼻との相対的な位置を確認した。いずれの実施例も、コップを大きく傾けた場合、開口部内に鼻を収容することができることが確認された。いずれの実施例も、開口部の直径が7.5 cmであり、開口部の直径が7.5 cmであれば、仮にコップを大きく傾けても開口部内に確実に鼻を収容することができることが確認された。
【0036】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、容器が略円錐状に形成されており、しかも、従来から使用されているコップに比べて、容器の中心線に対する側面の傾きを大きくすることができる。よって、コップ内の液状物の量が少なくなったときに、従来のコップよりも少ない傾きでコップ内の液状物を確実に口に流し込むことができるから、少量の液状物を飲むときでも、顎をあげる必要がなかったり、また顎をあげたとしてもその量を少なくすることができ、誤嚥を防ぐことができる
求項の発明によれば、シートの基材を略円錐状に丸めているだけであるから、簡単に製造することができしかも、原材料を少なくすることができるし、廃棄物を減量化することができる。また、基材が二等辺三角形であるから、この基材を、同じ長さの2辺が重なり合うように丸めれば、その2辺によって形成される頂点を下端とし、他の一辺を上端縁とする略円錐状のコップを形成することができる。すると、コップを、その上端縁と下端との間の距離が、上端縁の場所によって異なるように形成することができる。よって、コップの上端縁において、その下端との間の距離が最も長い部分に口をつけて液状物を飲めば、コップを大きく傾けても、コップの上端縁が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ内の液状物を全て飲み干すことができる。さらに、コップの上端縁において、同じ長さの2辺を重ね合せた部分の両側に一対の斜辺が配置されるが、この2辺の長さが斜辺形成前の二等辺三角形の高さよりも長くなるように一対の斜辺を形成し、一対の斜辺に口を当てて液状物を飲めば、コップの上端縁と口とが当たる幅が広くなる。すると、コップの上端縁と口との間にできる隙間を小さくできるから、隙間から液状物がこぼれることを防ぐことができる。逆に、2辺の長さが斜辺形成前の二等辺三角形の高さよりも短くなるように一対の斜辺を形成すれば、コップの上端縁に切欠きが形成されるから、切欠きが形成された部分と対向する部分に口をつけて液状物を飲めば、仮にコップを大きく傾けても鼻は切り欠きに入る。よって、コップの上端縁が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ内の液状物を全て飲み干すことができる。
請求項の発明によれば、シート状の基材を略円錐状に丸めているだけであるから、簡単に製造することができ、しかも、原材料を少なくすることができるし、廃棄物を減量化することができる。また、一の頂点を形成する2つの辺の間に形成される角の二等分線に対して対称な四角形であるから、その一の頂点を形成する2辺を重ね合せれば、その2辺によって形成される頂点を下端とし、他の2辺を上端縁とする略円錐状のコップを形成することができる。すると、コップを、その上端縁と下端との間の距離が、上端縁の場所によって異なるように形成することができる。よって、コップの上端縁において、その下端との間の距離が最 も長い部分に口をつけて液状物を飲めば、コップを大きく傾けても、コップの上端縁が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ内の液状物を全て飲み干すことができる。しかも、対向頂点を切り取るように他の2辺を結ぶ斜辺が形成されているから、その斜辺に口をあてて液状物を飲めば、コップの上端縁と口とが当たる幅を広くすることができる。すると、コップの上端縁と口との間にできる隙間を小さくできるから、隙間から液状物がこぼれることを防ぐことができる。
請求項の発明によれば、コップとしての機能を確保したまま、従来から使用されているコップに比べて、容器の中心線に対する側辺の傾きを大きくすることができるので、容器内の液状物を確実に飲むことができる。しかも、従来のコップよりも少ない傾きでコップ内の液状物を確実に全部口に流し込むことができるから、顎をあげる必要がなかったり、また顎をあげたとしてもその量を少なくすることができ、誤嚥を防ぐことができる。しかも、シート上の基材を折り曲げているだけであるから、簡単に製造することができ原材料を少なくすることができるし、廃棄物を減量化することができる
求項の発明によれば、基材が一の頂点を形成する2つの辺の間に形成される角の二等分線に対して対称な四角形であり、その対称軸でおり曲げて一の頂点を形成する辺同士を貼り合わせているから、その2辺によって形成される頂点を下端とし、他の2辺を上端縁とするコップを形成することができる。すると、コップを、その上端縁と下端との間の距離が、上端縁の場所によって異なるように形成することができる。よって、コップの上端縁において、その下端との間の距離が最も長い部分に口をつけて液状物を飲めば、コップを大きく傾けても、コップの上端縁が鼻に当たることを防ぐことができるので、顎を上げなくてもコップ内の液状物を全て飲み干すことができる。しかも、対向頂点を切り取るように他の2辺を結ぶ斜辺が形成されているから、その斜辺に口をあてて液状物を飲めば、コップの上端縁と口とが当たる幅を広くすることができる。すると、コップの上端縁と口との間にできる隙間を小さくできるから、隙間から液状物がこぼれることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のコップ10Aの概略説明図であって、(A)は斜視図であり、(B)は側面図である。
【図2】第1実施形態のコップ10Aを用いて液状物LMを飲んでいる状況の概略説明図である。
【図3】切欠き10g が形成されたコップ10Aの概略説明図であって、(A)は斜視図であり、(B)は液状物LMを飲んでいる状況の概略説明図である。
【図4】ップ10Bの概略説明図であって、(A)は基材11の平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は正面図である。
【図5】他の実施形態のコップ10Cの概略説明図であって、(A)は基材11の平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は正面図である。
【図6】ップ10Dの概略説明図であって、(A)は基材11の平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は正面図である。
【図7】他の実施形態のコップ10Eの概略説明図であって、(A)は基材11の平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は正面図である。
【図8】第2実施形態のコップ20A の概略説明図であって、(A)は斜視図であり、(B)は側面図である。
【図9】第2実施形態のコップ20A を用いて液状物LMを飲んでいる状況の概略説明図である。
【図10】切欠き20g が形成されたコップ20A の概略説明図であって、(A)は斜視図であり、(B)は液状物LMを飲んでいる状況の概略説明図である。
【図11】ップ20B の概略説明図であって、(A)は基材11の平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は正面図である。
【図12】他の実施形態のコップ20Cの概略説明図であって、(A)は基材11の平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は正面図である。
【図13】ップ20Dの概略側面図ある。
【符号の説明】
10  コップ
11  基材
10g  切欠き
20  コップ
21  基材
20g  切欠き

Claims (17)

  1. 下端に頂点を有し、上端に開口部が形成された、中空な略円錐状の容器であることを特徴とするコップ。
  2. 側面視で、前記頂点を挟む角の角度が、
    16〜112 度である
    ことを特徴とする請求項1記載のコップ。
  3. 上端に切欠きが形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のコップ。
  4. 前記容器が、シート状の基材を略円錐状に丸めて形成された
    ことを特徴とする請求項1記載のコップ。
  5. 前記基材が、展開した状態において多角形であり、
    一の頂点を形成する辺同士が重なり合うように丸めている
    ことを特徴とする請求項4記載のコップ。
  6. 前記基材が、前記一の頂点を形成する2つの辺の間に形成される角の二等分線に対して対称な多角形である
    ことを特徴とする請求項5記載のコップ。
  7. 前記基材が、展開した状態において二等辺三角形であり、底辺と他の2辺によって形成される2つの頂点が、底辺と他の2辺を結ぶ一対の斜辺が形成されるように切り取られている
    ことを特徴とする請求項6記載のコップ。
  8. 前記基材が、展開した状態において四角形である
    ことを特徴とする請求項6記載のコップ。
  9. 前記基材が、前記一の頂点と対向する対向頂点が、該対向頂点を形成する辺同士を結ぶ斜辺が形成されるように切り取られている
    ことを特徴とする請求項8記載のコップ。
  10. 上端に開口部が形成された容器であって、
    該容器が、シート状の基材を折り曲げて形成された
    ことを特徴とするコップ。
  11. 前記容器が、側面視で、側辺が中心線に対してなす角の角度が、
    8〜56度である
    ことを特徴とする請求項10記載のコップ。
  12. 上端に切欠きが形成されている
    ことを特徴とする請求項10記載のコップ。
  13. 前記基材が、展開した状態において左右対称な多角形であり、
    前記容器が、
    前記基材を、その対称軸で折り曲げて、重なり合った辺同士を貼り合わせて形成されており、
    その上端縁に、前記基材の一の頂点が配置される
    ことを特徴とする請求項10記載のコップ。
  14. 前記基材が、展開した状態において四角形であり、
    前記容器が、一の頂点を形成する辺同士を貼り合わせて形成されている
    ことを特徴とする請求項13記載のコップ。
  15. 前記基材が、前記一の頂点の対角線に位置する対向頂点が、該対向頂点を形成する辺同士を結ぶ斜辺が形成されるように切り取られている
    ことを特徴とする請求項14記載のコップ。
  16. 前記容器の下端に底辺が形成されている
    ことを特徴とする請求項10記載のコップ。
  17. 前記基材の素材が紙である
    ことを特徴とする請求項1または10記載のコップ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014075247A1 (zh) * 2012-11-14 2014-05-22 Lin Ye 一次性杯子
WO2018151517A1 (ko) * 2017-02-17 2018-08-23 이승기 접이식 종이컵

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