JP2004090358A

JP2004090358A - Liquid injection device

Info

Publication number: JP2004090358A
Application number: JP2002253815A
Authority: JP
Inventors: ▲桑▼田　照三; Teruzo Kuwata
Original assignee: Seiko Epson Corp
Current assignee: Seiko Epson Corp
Priority date: 2002-08-30
Filing date: 2002-08-30
Publication date: 2004-03-25

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a liquid injection device capable of suppressing accumulation of minute bubbles at a cleaning process. <P>SOLUTION: In the liquid injection device, a negative pressure is applied by a pump to the inside of a sealed empty part formed by sealing a nozzle face of a liquid injection head, thereby sucking ink from the nozzle face side. The liquid injection device has a tube 24 for discharging the sucked ink as an ink waste liquid to the side of a waste liquid absorber. An enlarged opening 50 having an opening area more enlarged than an opening area in the middle of the tube 24 is set at a leading end of the downstream side of the tube 24. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノズル開口から液滴を吐出する液体噴射ヘッドを備え、この液体噴射ヘッドのノズル面に対して負圧を与えて液体を吸引し、吸引した液体を廃液として廃液吸収材に排出する液体噴射装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
圧力室内の液体に圧力変動を生じさせることでノズル開口から液滴として吐出させる液体噴射装置としては、例えば、プリンタ等の画像記録装置や、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置、有機ＥＬ（Ｅｌｅｃｔｒｏ　Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ）ディスプレー、ＦＥＤ（面発光ディスプレー）等の電極形成に用いられる電極材噴射装置、バイオチップ（生物化学素子）の製造に用いられる生体有機物噴射装置等がある。
【０００３】
そして、インクジェット式記録装置では、液体状のインク、色材噴射装置ではＲ（Ｒｅｄ），Ｇ（Ｇｒｅｅｎ），Ｂ（Ｂｌｕｅ）の色材を溶かした液体、電極材噴射装置では電極材を溶かした液体、生体有機物噴射装置では有機物を溶かした液体を吐出する。
【０００４】
このような液体噴射装置に用いられる液体の中には、時間の経過とともに溶媒が揮発して増粘するものがあり、この増粘した液体がノズル開口に付着すると、ノズル開口の目詰まりが生じる場合がある。特に、顔料インクは増粘し易く、この顔料インクを使用するインクジェット式記録装置では、ノズル開口の目詰まりが生じ易い傾向にある。
【０００５】
このようなノズル開口の目詰まりを防止するため、種々の対策が講じられている。例えば、特許文献１に開示されているインクジェット式記録装置では、記録ヘッドのノズル面をキャップ部材で覆って、このキャップ部材とノズル面との間に形成された空部に対してポンプによって負圧を与えることにより、記録ヘッドのノズル開口からインクを強制的に吸引するとともに、吸引したインクを、インク廃液として廃液吸収材を収納した廃液タンクに排出し、吸収・保持させるようにしている。本明細書においては、この処理をクリーニング処理とよぶ。
【０００６】
このクリーニング処理に用いられるポンプとしては、構造が比較的簡単で小型化が図りやすい所謂しごきポンプが好適に用いられている。このしごきポンプは、可撓性のチューブを円弧状に配置し、ローラを回転させてチューブを順次押し潰すことで負圧を発生する。
【０００７】
従来の多くのインクジェット式記録装置においては、廃液タンク内のインク吸収材の一部に切欠部を設け、この切欠部内にチューブの排出口を上部から差し込んだ構成とされている。そして、クリーニング処理の実行により、しごきポンプによって吸引されたインクは、チューブの排出口からインク吸収材の切欠部内にインク廃液として排出される。
【０００８】
しかしながら、このクリーニング処理においては、インクと共に、多量の空気がポンプにより吸引されるため、インク吸収材におけるチューブの排出口からは、これらのインクと空気が細かい泡となって排出される。排出後、時間の経過と共にこの泡は割れて消滅するものの、割れる瞬間に微小なインク滴となって周囲に飛散する。そして、この飛散した微小なインク滴が装置内の駆動機構部分に付着し、付着した微小インク滴が時間の経過とともに固化すると、この固化した物が駆動機構部分の正常な動作を阻害する場合があり、これにより、印字動作に支障をきたす虞があった。
【０００９】
そのため、上記特許文献１のものは、チューブの排出口の上部を、廃液吸収材で包み隠するようにしている（［００２９］、図５）。即ち、泡の消滅時の微小インク滴を、排出口の上部に配置された廃液吸収材が吸収することにより、微小インク滴の飛散を防止している。
【００１０】
なお、上記の特許文献１とは、特開２００１−３４１３２７号公報である。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、排出された細かい泡は、全てが排出後直ぐにインク吸収材に吸収されるのではなく、暫くの間吸収されずにインク吸収材の表面に泡の状態のまま残留するものもある。そして、短期間にクリーニング処理を繰り返して行った場合、インク吸収材の表面に残っていた泡に後から排出された泡が付着して次第に大きな泡の固まりとなり、インク吸収材の吸収能力が追いつかず、泡が排出タンクから溢れ出てしまう虞がある。そして溢れ出た泡により装置内が汚れるという問題があった。
【００１２】
また、排出用チューブの排出口に泡が付着していると、ノズル面を覆うキャップ部材の内部にも泡が生じることがある。そして、この泡がノズル開口に付着すると、ノズル開口に形成されたインクのメニスカスを破壊する虞がある。これにより、メニスカスが破壊されたノズル開口におけるインク滴の吐出が正常に行えないため、ドット抜け等の不具合が生じる。そして、これをユーザが印字不良であると判断してクリーニング処理を実行させることになり、泡をさらに生じさせるという悪循環に陥ってしまう可能性がある。
【００１３】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、クリーニング処理における泡の蓄積を抑制することのできる液体噴射装置を提供することである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体噴射装置は、上記目的を達成するために提案されたものであり、圧力発生素子を駆動することにより液体を液滴として吐出する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドのノズル面を封止する封止部材と、該封止部材が前記液体噴射ヘッドのノズル面を封止することにより形成された封止空部内に負圧を与えてノズル面側から液体を吸引するポンプと、該ポンプが吸引した液体を廃液として廃液吸収材側に排出する管状の排出部材と、を備えた液体噴射装置において、排出部材が、下流側の先端部に、開口面積が排出部材の途中の開口面積よりも拡大した拡大開口部を有することを特徴とする。
従って、拡大開口部より排出される廃液が泡になっても、この泡がより大きく薄くなり、より割れ易くなる。よって、泡となって排出された廃液を、廃液吸収材により短時間で吸収させることができる。このため、廃液吸収材において泡が蓄積するのを抑制し、封止空部内での泡の発生を防止することができる。従って、封止空部内で発生した泡がノズル開口に付着してメニスカスを破壊し、液滴の吐出に影響を与えるといった不具合を防止することができる。
【００１５】
また、前記拡大開口部を、排出部材の先端部分を上流側から下流側に向けて次第に拡径する漏斗状に成形する構成を採ると、複雑な加工を必要とせず、比較的簡単な加工により拡大開口部を作製することができる。
【００１６】
また、拡大開口部について、先端側の開口面積を排出部材の開口面積よりも大きく設定した拡大開口部材を排出部材とは別個に作製し、この拡大開口部材を、排出部材の先端部に取り付ける構成を採ると、拡大開口部の目詰まりが生じた場合においても、容易に交換することが可能である。
【００１７】
また、前記廃液吸収材の、前記拡大開口部から排出される廃液が接触する部分に、消泡剤を配置すると、拡大開口部から泡として排出された廃液を一層迅速に消滅させることができ、廃液吸収材における泡の蓄積をより確実に抑制することができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図１は、本発明の液体噴射装置の一例であるインクジェット式プリンタ１（以下、プリンタ１と略す）の外観を示す斜視図である。
【００１９】
このプリンタ１は、ガイド軸２に移動可能に取り付けられたキャリッジ３を有する。このキャリッジ３は、駆動プーリ４と遊転プーリ５との間に架け渡されたタイミングベルト６に接続されている。そして駆動プーリ４は、パルスモータ７の回転軸に接合されている。このため、キャリッジ３は、パルスモータ７が駆動すると印刷記録媒体の一種である記録紙８の幅方向（即ち、主走査方向）に移動する。
【００２０】
キャリッジ３には、カートリッジホルダ部が設けられており、このカートリッジホルダ部には、ブラックインクカートリッジ９Ａ及びカラーインクカートリッジ９Ｂが着脱可能に取り付けられている。このインクカートリッジ９Ａ，９Ｂは、液体状のインク（本発明の液体）を貯留する部材である。本実施形態においては、顔料インクを用いている。
【００２１】
また、記録紙８と対向するキャリッジ３の下面には、本発明の液体噴射ヘッドの一種であり、インクをインク滴（本発明の液滴）として吐出可能な記録ヘッド１０が取り付けられている。この記録ヘッド１０は、何れも図示していないが、例えば電場を与えると素子長手方向に伸縮する所謂縦振動モードの圧電振動子等の圧力発生素子や、共通インク室から圧力室を経てノズル開口に至る一連の流路が形成された流路ユニット等を備え、圧力発生素子を駆動することにより、圧力室内に圧力変動を生じさせ、ノズル開口から圧力室内のインクをインク滴として吐出するように構成されている。なお、圧力発生素子としては、上記の縦振動モードの圧電振動子以外にも、所謂撓み振動モードの圧電振動子や、発熱することにより気泡を発生させて圧力室内の圧力変動を生じさせる発熱素子等を用いることもできる。
【００２２】
インクカートリッジ９Ａ，９Ｂがカートリッジホルダ部に装着されると、カートリッジホルダ部に設けられたインク供給針（図示せず）がインクカートリッジ９Ａ，９Ｂ内に挿入される。これにより、インク供給針内にインクが導入されて記録ヘッド１０内に供給される。
【００２３】
ガイド軸２の下方には、このガイド軸２と平行に紙送りローラ１１が配置されている。この紙送りローラ１１は、記録紙の副走査方向への搬送時において、紙送りモータ１１´からの駆動力によって回転される。
【００２４】
キャリッジ３の移動範囲の中で、記録領域の外側にはホームポジションが設定されており、印刷動作の待機時等において、記録ヘッド１０はこのホームポジションに位置付けられる。このホームポジションには、記録ヘッド１０のノズル面１０ａを払拭するためのワイピング機構１２と、非記録状態においてノズル面１０ａを封止するキャップ部材１３とがガイド軸２に沿って横並びに配設されている。また、キャップ部材１３の下方には、キャップ部材１３によって封止されたノズル面１０ａに対して負圧を与えるためのポンプ１４が配置されている。このポンプ１４についての詳細は図３及び図４を用いて後述する。
【００２５】
上記ワイピング機構１２は、図２に示すように、ワイパーブレード１５と、このワイパーブレード１５を保持するワイパーホルダ１６により構成されており、ワイパー昇降駆動源（図示せず）によって上下方向に移動するようになっている。ワイパーブレード１５は、例えば、ゴム等の撥水性を有する弾性部材と、フェルトやスポンジ等の吸液性部材とを貼り合わせた板状部材により構成され、下部をワイパーホルダ１６により保持されている。そして、このワイピング機構１２は、キャリッジ３がワイピング機構１２の上方を通過する際に上昇し、ワイパーブレード１５が、記録ヘッド１０のノズル面１０ａを払拭する。これにより、例えばクリーニング処理後にノズル面の残留インク滴を掻き取ることができ、記録ヘッド１０からインク滴が垂れ落ちて記録紙８を汚す等の不具合を防止することができる。
なお、上記では、ワイパーブレード１５が上下方向に移動する方式のワイピング機構１２を例示したが、ワイパーブレード１５が前後方向や斜め方向に移動する方式のものでも良い。
【００２６】
キャップ部材１３（本発明の封止部材）は、記録ヘッド１０側の上面が開放された凹部１７を有するトレイ状の部材であり、エラストマー等の弾性部材により作製され、ホルダ１８に保持されている。キャップ部材１３がノズル面１０ａを封止すると、ノズル面１０ａと凹部１７とにより、封止空部１７´が形成される。本実施形態においては、インクの吸収効果を高めるべく、凹部１７内に吸収体１９が配設されている。この吸収体１９は、液体を吸収保持可能なフェルトやスポンジ等の吸液材によって構成されている。このため、記録ヘッド１０のノズル面１０ａを長期間に亘って高湿状態に保つことができる。
【００２７】
キャップ部材１３とホルダ１８には、これら両方の底部を貫通して、インクを排出するための排出路２０が穿設されており、この排出路２０の上端はキャップ部材１３の凹部１７に連通し、下端はホルダ１８の底面に突設された接続口２１内に形成されている。またキャップ部材１３とホルダ１８には、上端が凹部１７に連通し、下端が接続口２２内に形成されている大気開放路２３が穿設されている。
【００２８】
接続口２１には、排出部材としての排出用チューブ２４の一端が接続され、排出用チューブ２４内の流路は、排出路２０に連通している。この排出用チューブ２４は、弾性を有するチューブであり、例えば樹脂等の材料により作製される。本実施形態においては、シリコーンゴムで作製したものを用いている。
排出用チューブ２４の途中には、ポンプ１４が設けられており、このポンプ１４よりも下流側の他端には、ポンプ１４より排出されたインク廃液を捕集する廃液タンク２５が設けられている。
【００２９】
一方、接続口２２には、大気開放用チューブ２６の一端が接続されている。この大気開放用チューブ２６は、キャップ部材１３の凹部１７と装置外部とを連通する空気流路用のチューブであり、排出用チューブ２４と同様にシリコーンゴム製のチューブによって形成されている。また、この大気開放用チューブ２６は、他端が大気開放されており、途中には開閉バルブ２７が設けられている。この開閉バルブ２７は、大気開放用チューブ２６の連通状態を制御する。
【００３０】
ここで、ポンプ１４について説明する。図３は、ポンプ１４の構成を示す図である。このポンプ１４は、キャップ部材１３がノズル面１０ａを封止することにより形成された封止空部１７´内に負圧を与え、ノズル面１０ａ側からインクを吸引し、吸引したインクをインク廃液として排出用チューブ２４を介して、廃液タンク２５内に収納された廃液吸収材側へと排出する所謂しごきポンプである。このポンプ１４は、排出用チューブ２４を円弧状に支持するチューブ支持面３０を有するポンプフレーム３１と、駆動モータ（図示せず）からの動力により回動されるポンプホイル３２と、このポンプホイル３２の外周方向に沿って細長く形成された一対のローラ支持溝３３ａ，３３ｂと、このローラ支持溝３３ａ，３３ｂの長手方向に案内されて移動可能かつ回転可能に取り付けられたローラ３４ａ，３４ｂとを備えている。
【００３１】
ローラ支持溝３３ａ，３３ｂは、一端がポンプホイル３２の外周寄り、他端がポンプホイル３２の軸芯寄りとなるように形成されている。即ち、ローラ３４ａ，３４ｂは、ローラ支持溝３３ａ，３３ｂの一端側に案内されると、ポンプホイル３２の外周寄りに移動することになる。そして、ローラ３４ａ，３４ｂがポンプホイル３２の最も外周寄りに位置した状態では、ローラ３４ａ，３４ｂの一部（ローラの外周）が排出用チューブ２４を押し潰す状態となる。一方、ローラ３４ａ，３４ｂがローラ支持溝３３ａ，３３ｂの他端側に案内されると、ローラ３４ａ，３４ｂはポンプホイル３２の軸芯寄りに移動し、ローラ３４ａ，３４ｂは排出用チューブ２４に少しだけ接する状態となる。
なお、ローラ支持溝３３ａ，３３ｂの他端側に形成された開口３７ａ，３７ｂは、ローラ３４の軸の挿入用の開口であり、ポンプ１４を組み立てる際に、各ローラ３４の軸を開口３７ａ，３７ｂに挿入した後に、ローラ支持溝３３ａ，３３ｂ側に移動させるために利用される。
【００３２】
また、ポンプフレーム３１に形成されたチューブ支持面３０と対向する位置には、係止溝３５ａ，３５ｂが形成されており、この係止溝３５ａ，３５ｂには、弾性部材により作製された略Ｌ字状のガイド部材３６ａ，３６ｂが、先端をポンプホイル３２の軸芯方向に向けて突出した状態でそれぞれ嵌め込まれている。
【００３３】
ここで、ポンプホイル３２を矢印Ａ方向（正転方向）に回転させた場合において、ローラ３４ａ，３４ｂは、ガイド部材３６ａ，３６ｂに当接すると、このガイド部材３６ａ，３６ｂにより回転方向とは逆方向に押し戻され、ポンプホイル３２の外周寄り（ローラ支持溝３３ａ，３３ｂの一端側）にローラ支持溝３３ａ，３３ｂに沿って案内される。そして、ローラ３４ａ，３４ｂが最も外周寄りに位置した状態、即ち、各ローラ３４の軸が各ローラ支持溝３３の一端の壁に係止した状態になると、各ガイド部材３６ａ，３６ｂがローラ３４ａ，３４ｂに押圧されて撓むので、ローラ３４ａ，３４ｂはそのまま通過することができる。これにより、ローラ３４ａ，３４ｂは、排出用チューブ２４を順次押し潰しながらポンプホイル３２に従って回転し、キャップ部材１３側の排出用チューブ２４内に負圧を発生させる。これにより、封止空部１７´内に負圧を与えてノズル開口１０ｂからインクを吸引することができる。
【００３４】
一方、図４に示すように（図３と同一の部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する）、ポンプホイル３２を矢印Ｂ方向（逆転方向）に回転させると、ローラ３４ａ，３４ｂは、ガイド部材３６ａ，３６ｂによって、ポンプホイル３２の軸芯寄り（ローラ支持溝３３ａ，３３ｂの他端側）にローラ支持溝３３ａ，３３ｂに沿って案内される。これにより、ローラ３４ａ，３４ｂは、排出用チューブ２４に少しだけ接する状態で回転することになり、排出用チューブ２４の貼り付き等の不具合が発生するのを防止することができる。
【００３５】
次に、図５は、ポンプ１４と、このポンプ１４により排出されるインク廃液を貯留する廃液タンク２５の配置構成を示した上面図であり、図６は、図５におけるＸ−Ｘ線から矢印方向に見た状態を示した断面図である。ポンプ１４は、廃液タンク２５の下底部を構成する基台４０上に配置されており、廃液タンク２５は、箱形状に形成された主タンク４１と副タンク４２により構成されている。
【００３６】
主タンク４１は、基台４０から立ち上がった側壁４３ａ，４３ｂ，４３ｃにより構成されている。この主タンク４１内には、シート状に形成された４枚の廃液吸収材４４ａが積層された状態で収納されており、その上部は開放されて最上部の廃液吸収材４４ａの表面が露出した状態となっている。
【００３７】
副タンク４２は、基台４０から立ち上がった側壁４６ａ，４６ｂ，４６ｃにより構成されており、この副タンク４２には、１枚の廃液吸収材４４ｂが収納されている。この廃液吸収材４４ｂは、主タンク４１に収納された廃液吸収材４４ａの最下部のものに隣接しており、吸収されたインク廃液が、廃液吸収材４４ｂから主タンク４１側の廃液吸収材４４ａに浸透するようになっている。この副タンク４２に隣接して配置されたポンプ１４側に形成された側壁４６ａの一部には、副タンク４２内に食い込むようにして矩形凹部４７が形成されており、この矩形凹部４７に、ポンプ１４側から延出された排出用チューブ２４を保持する保持機構４８が形成されている。この保持機構４８は、矩形凹部４７を形成する壁面に施された例えばＵ字状の切欠部により構成され、排出用チューブ２４を切欠部に嵌め込むことで保持するようになっている。
【００３８】
ポンプ１４から副タンク４２内の廃液吸収材４４ｂに向けて略水平方向に延出された排出用チューブ２４は、下流側の先端部に、開口面積が排出用チューブ２４の他の部分（途中部分）の開口面積よりも拡大した拡大開口部５０を有しており、本実施形態においてはこの拡大開口部５０を、その上部を廃液吸収材４４ｂによって包み隠した状態で副タンク４２内に配置している。即ち、廃液吸収材４４ｂの長手方向の略中央部には上方に湾曲した湾曲部５２が形成されており、この湾曲部５２の下側に形成された空間内に、排出用チューブ２４の拡大開口部５０が配置されている。
【００３９】
図７は排出用チューブ２４の拡大開口部５０の形状を示す断面図である。なお、（ａ）は、排出用チューブ２４の先端部の長手方向の断面図、（ｂ）は、Ａ−Ａ線断面図、（ｃ）は、Ｂ−Ｂ線断面図である。図７（ａ）に示すように、本実施形態においては、拡大開口部５０を、排出用チューブ２４の下流側の先端部をポンプ１４側（上流側）から下流側に向けて次第に拡径する漏斗状に成形することにより構成している。即ち、拡大開口部５０の開口面積Ｓ（図において示した半径Ｒ（Ｒ＞ｒ）で定まる面積）は、排出用チューブ２４の途中部分（拡大開口部５０以外の部分）の開口面積ｓ（半径ｒで定まる面積）よりも拡大されている。この拡大開口部５０は、漏斗状又は円錐状の成型用部材を排出用チューブ２４の先端部に嵌め込んだ状態で、例えば７０度程度の熱を加え、先端部を成型用部材の形状に倣った形に変形させることにより作製される。従って、比較的容易な加工によって拡大開口部５０を作製することができる。
【００４０】
次に、クリーニング処理を実行すると、ポンプ１４の駆動により封止空部１７´内に負圧が与えられ、ノズル面１０ａからインクが吸引される。この際、インクと共に、多量の空気も吸引され、排出用チューブ２４内に導入される。このとき、排出用チューブ２４内では、図８に示すように、インク（インク廃液）と空気が、インク、空気、インク、空気…のように交互に順次流れてくる。そのため、拡大開口部５０からは、これらが泡となって排出される可能性がある。
【００４１】
上述したように、本実施形態においては、拡大開口部５０の開口面積Ｓを、排出用チューブ２４の本体の開口面積ｓよりも大きくしているので、拡大開口部５０より排出される泡は、通常の排出チューブ（拡大開口部５０を有さない排出チューブ）と比較して大きな泡となる。そして、一つの泡となるインクの量はほぼ一定なので、泡の大きさ（直径）をより大きくすれば、泡の膜の厚さはより薄くなり、より割れ易くなる。従って、泡となって排出されたインク廃液を、廃液吸収材４４ｂによって迅速に吸収させることができる。このため、廃液タンク２５内の廃液吸収材４４ｂで泡が蓄積するのを抑制し、キャップ部材１３の封止空部１７´内で泡が発生するのを防止することができる。従って、封止空部１７´内で発生した泡がノズル開口に付着してメニスカスを破壊し、インク滴の吐出に影響を与えるといった不具合を防止することができる。また、拡大開口部５０の上部を廃液吸収材４４ｂの湾曲部５２で包み隠しているため、泡が割れる際の飛沫が廃液吸収材４４ｂの湾曲部５２によって吸収されるので、装置内部を汚染するのを確実に防止することができる。
【００４２】
また、本実施形態においては、廃液吸収材４４ｂの、拡大開口部５０から排出される泡（インク廃液）が接触する部分には、消泡剤を配置してある。具体的には、廃液吸収材４４ｂの周辺部５３に消泡剤を含ませてある。この消泡剤としては、例えば、陰イオン型界面活性剤を含有するインクに対しては、硫酸カルシウムや硫酸マグネシウム等の２価の陽イオンや、消泡シリコーン等を用いることができる。これにより、拡大開口部５０から排出された泡を一層迅速に消滅させることができ、廃液吸収材４４ｂにおける泡の蓄積をより確実に抑制することができる。
【００４３】
ところで、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
上記実施形態においては、拡大開口部５０の上部を、廃液吸収材４４ｂによって包み隠した例を示したが、これには限らず、拡大開口部５０を廃液吸収材４４ｂ上に配置するようにしてもよい。即ち、拡大開口部５０は、排出されるインク廃液が効率よく廃液吸収材４４ｂによって吸収される位置に配置するのが好ましい。
【００４４】
また、拡大開口部５０に関し、上記実施形態においては、開口形状が円形である漏斗状の拡大開口部としたが、これに限らない。例えば、開口形状が楕円や多角形の拡大開口部としてもよい。要は、排出される泡が大きくなって割れやすい形状となるように開口面積を大きく設定したものであればよい。
【００４５】
また、上記拡大開口部５０は、排出用チューブ２４の先端部を加工することにより、排出用チューブ２４と一体に形成した例を示したが、これに限らず、図９に示すように、拡大開口部５０を、排出用チューブ２４とは別個に作製した拡大開口部材５４とし、この拡大開口部材５４を、排出チューブ２４の先端部に取り付けるようにしてもよい。
具体的に説明すると、図９（ａ）に示す拡大開口部材５４は、拡開部５４ａと、排出用チューブ２４に取り付けるための取付部５４ｂとにより構成されている。拡開部５４ａは、取付部５４ｂ側（取り付け基端側）から先端の下流側に向けて次第に拡径する漏斗状に形成されている。そして、この拡大開口部材５４は、取り付け部５４ｂを排出チューブ２４内に挿入することにより取り付けるようになっている。
【００４６】
また、図９（ｂ）に示す拡大開口部材５４´は、内径Ｍが全長に亘って均一且つ排出用チューブ２４の内径Ｎよりも大きく設定された管状の部材であり、排出用チューブ２４を拡大開口部材５４´内に挿入することで取り付けるようになっている。
【００４７】
即ち、これらの拡大開口部材５４，５４´のどちらも、開口面積が、排出用チューブ２４の開口面積よりも大きく設定されており、排出される泡がより大きく割れやすくなる。従って、泡となって排出されたインク廃液を、廃液吸収材４４により短時間で吸収させることができる。このため、廃液タンク２５内で泡が蓄積するのを抑制し、装置内の汚染や、キャップ部材１３の封止空部１７´内で泡が発生するのを防止することができる。また、排出用チューブ２４とは別の部材としたので、この部分で目詰まりが生じた場合でも容易に交換することが可能である。
【００４８】
なお、拡大開口部材５４の形状は、上記に示した例に限らず、要は、開口面積を排出用チューブ２４の開口面積よりも大きく設定して、排出される泡がより大きくなるような形状であればよい。
【００４９】
なお、以上では、インクジェット式記録装置に本発明を適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。本発明は、例えば、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置、有機ＥＬディスプレー、ＦＥＤ等の電極形成に用いられる電極材噴射装置、バイオチップの製造に用いられる生体有機物噴射装置等の他の液体噴射装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】インクジェット式プリンタの構成を説明する斜視図である。
【図２】ワイピング機構、キャッピング部材等の構成を説明する模式図である。
【図３】ポンプが正転駆動した状態を示す透視図である。
【図４】ポンプが逆転駆動した状態を示す透視図である。
【図５】ポンプ、廃液吸収材等の配置構成を示した上面図である。
【図６】図５のＸ−Ｘ線から矢印方向に見た状態を示す断面図である。
【図７】排出用チューブの拡大開口部の形状を示す断面図である。
【図８】廃液排出時の排出用チューブ内の様子を示した断面図である。
【図９】拡大開口部材の実施例を示した断面図である。
【符号の説明】
１　プリンタ，１３　キャップ部材，１４　ポンプ，１７´　封止空部，２４排出用チューブ，２５　廃液タンク，４４ａ，４４ｂ　廃液吸収材，５０　拡大開口部，５４　拡大開口部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention includes a liquid ejecting head that ejects liquid droplets from a nozzle opening, applies a negative pressure to a nozzle surface of the liquid ejecting head to suck the liquid, and discharges the sucked liquid as waste liquid to a waste liquid absorbing material. The present invention relates to a liquid ejecting apparatus.
[0002]
[Prior art]
As a liquid ejecting apparatus that ejects liquid droplets from nozzle openings by causing pressure fluctuation in liquid in a pressure chamber, for example, a color material ejecting apparatus used for manufacturing an image recording apparatus such as a printer or a color filter such as a liquid crystal display. There are a device, an electrode material ejection device used for forming electrodes such as an organic EL (Electro Luminescence) display, an FED (surface emitting display), and a biological organic material ejection device used for manufacturing a biochip (biochemical element).
[0003]
In the ink jet recording apparatus, liquid ink is used. In the color material ejecting apparatus, a liquid in which R (Red), G (Green), and B (Blue) coloring materials are dissolved. In the electrode material ejecting apparatus, the electrode material is dissolved. A liquid or biological organic matter ejecting apparatus ejects a liquid in which an organic substance is dissolved.
[0004]
Some liquids used in such a liquid ejecting apparatus evaporate and thicken the solvent with the passage of time, and if the thickened liquid adheres to the nozzle opening, the nozzle opening is clogged. There are cases. In particular, the viscosity of the pigment ink tends to increase, and in an ink jet recording apparatus using the pigment ink, the nozzle openings tend to be clogged.
[0005]
Various measures have been taken to prevent such nozzle opening clogging. For example, in an ink jet recording apparatus disclosed in Patent Document 1, a nozzle surface of a recording head is covered with a cap member, and a vacuum formed between the cap member and the nozzle surface is subjected to a negative pressure by a pump. The ink is forcibly sucked from the nozzle opening of the recording head, and the sucked ink is discharged as a waste ink into a waste liquid tank containing a waste liquid absorbing material to be absorbed and held. In this specification, this processing is called a cleaning processing.
[0006]
As a pump used for this cleaning process, a so-called ironing pump, which has a relatively simple structure and is easily reduced in size, is preferably used. In this ironing pump, a negative pressure is generated by arranging flexible tubes in an arc shape and rotating rollers to sequentially crush the tubes.
[0007]
In many conventional ink jet recording apparatuses, a cutout portion is provided in a part of an ink absorbing material in a waste liquid tank, and a discharge port of a tube is inserted into the cutout portion from above. Then, by performing the cleaning process, the ink sucked by the ironing pump is discharged as a waste ink from the discharge port of the tube into the cutout portion of the ink absorbing material.
[0008]
However, in this cleaning process, a large amount of air is sucked by the pump together with the ink, so that the ink and the air are discharged as fine bubbles from the outlet of the tube in the ink absorbing material. After discharging, this bubble breaks and disappears with the passage of time, but at the moment it breaks, it scatters as small ink droplets around. When the scattered fine ink droplets adhere to the drive mechanism portion in the apparatus, and the attached fine ink droplets solidify with the passage of time, the solidified matter may hinder the normal operation of the drive mechanism portion. There is a possibility that this may interfere with the printing operation.
[0009]
For this reason, in the above-mentioned Patent Document 1, the upper portion of the outlet of the tube is wrapped and concealed by a waste liquid absorbing material ([0029], FIG. 5). That is, the scattering of the fine ink droplets is prevented by absorbing the fine ink droplets at the time of disappearance of the bubbles by the waste liquid absorbing material disposed above the discharge port.
[0010]
Note that the above Patent Document 1 is Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-341327.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, the discharged fine bubbles are not all absorbed by the ink absorbing material immediately after being discharged, and some of the fine bubbles are not absorbed for a while and remain on the surface of the ink absorbing material in a foam state. If the cleaning process is repeated in a short period of time, bubbles discharged later adhere to the bubbles remaining on the surface of the ink absorbing material, and gradually become large lump of bubbles, and the absorption capacity of the ink absorbing material catches up. Instead, the foam may overflow from the discharge tank. Then, there is a problem that the inside of the apparatus is soiled by overflowing bubbles.
[0012]
If bubbles are attached to the discharge port of the discharge tube, bubbles may be generated inside the cap member that covers the nozzle surface. When the bubbles adhere to the nozzle openings, there is a possibility that the ink meniscus formed at the nozzle openings may be destroyed. As a result, ink droplets cannot be ejected normally at the nozzle opening where the meniscus has been destroyed, which causes problems such as missing dots. Then, the user determines that the printing is defective and executes the cleaning process, which may cause a vicious cycle of further generating bubbles.
[0013]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a liquid ejecting apparatus that can suppress accumulation of bubbles in a cleaning process.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
A liquid ejecting apparatus according to the present invention has been proposed to achieve the above object, and includes a liquid ejecting head that ejects a liquid as liquid droplets by driving a pressure generating element, and a nozzle surface of the liquid ejecting head. A sealing member for sealing, and a pump for applying a negative pressure to a sealing cavity formed by sealing the nozzle surface of the liquid ejecting head to suck liquid from the nozzle surface side, A tubular discharge member for discharging the liquid sucked by the pump as waste liquid to the waste liquid absorbent material side, wherein the discharge member has a downstream end, an opening area having an opening area in the middle of the discharge member. It has an enlarged opening that is larger than the area.
Therefore, even if the waste liquid discharged from the enlarged opening becomes bubbles, the bubbles become larger and thinner and are more easily broken. Therefore, the waste liquid discharged as bubbles can be absorbed by the waste liquid absorbent in a short time. Therefore, accumulation of bubbles in the waste liquid absorbing material can be suppressed, and generation of bubbles in the sealing space can be prevented. Therefore, it is possible to prevent a problem that bubbles generated in the sealing space adhere to the nozzle opening and break the meniscus, thereby affecting the ejection of the droplet.
[0015]
In addition, if the enlarged opening is formed in a funnel shape in which the distal end portion of the discharge member gradually increases in diameter from the upstream side to the downstream side, complicated processing is not required, and relatively simple processing is performed. An enlarged opening can be made.
[0016]
In addition, for the enlarged opening, an enlarged opening member in which the opening area on the distal end side is set larger than the opening area of the discharging member is manufactured separately from the discharging member, and the enlarged opening member is attached to the distal end of the discharging member. By adopting the above, even when the enlarged opening is clogged, it can be easily replaced.
[0017]
Further, by disposing an antifoaming agent in a portion of the waste liquid absorbing material where the waste liquid discharged from the enlarged opening contacts, the waste liquid discharged as foam from the enlarged opening can be more quickly eliminated, The accumulation of bubbles in the waste liquid absorbent can be suppressed more reliably.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a perspective view showing the appearance of an ink jet printer 1 (hereinafter abbreviated as printer 1) as an example of the liquid ejecting apparatus of the present invention.
[0019]
The printer 1 has a carriage 3 movably attached to a guide shaft 2. The carriage 3 is connected to a timing belt 6 that is bridged between a driving pulley 4 and an idle pulley 5. The drive pulley 4 is joined to the rotation shaft of the pulse motor 7. For this reason, when the pulse motor 7 is driven, the carriage 3 moves in the width direction (that is, the main scanning direction) of the recording paper 8 which is a kind of print recording medium.
[0020]
The carriage 3 is provided with a cartridge holder, and a black ink cartridge 9A and a color ink cartridge 9B are detachably attached to the cartridge holder. The ink cartridges 9A and 9B are members that store liquid ink (the liquid of the present invention). In the present embodiment, a pigment ink is used.
[0021]
On the lower surface of the carriage 3 facing the recording paper 8, a recording head 10 which is a kind of the liquid ejecting head of the present invention and which can discharge ink as ink droplets (droplets of the present invention) is attached. Although not shown, the recording head 10 includes, for example, a pressure generating element such as a so-called longitudinal vibration mode piezoelectric vibrator that expands and contracts in the element longitudinal direction when an electric field is applied, and a nozzle opening from a common ink chamber through a pressure chamber. A flow path unit and the like in which a series of flow paths leading to are formed.By driving the pressure generating element, pressure fluctuation is generated in the pressure chamber, and the ink in the pressure chamber is ejected as ink droplets from the nozzle opening. It is configured. As the pressure generating element, in addition to the above-described piezoelectric vibrator in the longitudinal vibration mode, a so-called flexural vibration mode piezoelectric vibrator or a heating element that generates bubbles by generating heat to generate pressure fluctuation in the pressure chamber. Etc. can also be used.
[0022]
When the ink cartridges 9A and 9B are mounted on the cartridge holder, ink supply needles (not shown) provided on the cartridge holder are inserted into the ink cartridges 9A and 9B. Thereby, the ink is introduced into the ink supply needle and supplied to the recording head 10.
[0023]
Below the guide shaft 2, a paper feed roller 11 is arranged parallel to the guide shaft 2. The paper feed roller 11 is rotated by a driving force from a paper feed motor 11 'when the recording paper is transported in the sub-scanning direction.
[0024]
A home position is set outside the recording area in the moving range of the carriage 3, and the recording head 10 is positioned at the home position when the printing operation is on standby. At this home position, a wiping mechanism 12 for wiping the nozzle surface 10a of the recording head 10 and a cap member 13 for sealing the nozzle surface 10a in a non-recording state are arranged side by side along the guide shaft 2. ing. Below the cap member 13, a pump 14 for applying a negative pressure to the nozzle surface 10a sealed by the cap member 13 is arranged. Details of the pump 14 will be described later with reference to FIGS.
[0025]
As shown in FIG. 2, the wiping mechanism 12 includes a wiper blade 15 and a wiper holder 16 that holds the wiper blade 15, and is moved in a vertical direction by a wiper lifting drive source (not shown). It has become. The wiper blade 15 is composed of, for example, a plate-like member in which a water-repellent elastic member such as rubber and a liquid-absorbing member such as felt and sponge are bonded, and a lower portion is held by the wiper holder 16. Then, the wiping mechanism 12 rises when the carriage 3 passes above the wiping mechanism 12, and the wiper blade 15 wipes the nozzle surface 10a of the recording head 10. Thereby, for example, the residual ink droplets on the nozzle surface can be scraped off after the cleaning process, and it is possible to prevent the ink droplets from dripping from the recording head 10 and stain the recording paper 8 and the like.
In the above description, the wiping mechanism 12 in which the wiper blade 15 moves in the up-down direction is exemplified. However, the wiper blade 15 may move in the front-rear direction or the oblique direction.
[0026]
The cap member 13 (sealing member of the present invention) is a tray-shaped member having a concave portion 17 whose upper surface on the recording head 10 side is open, is made of an elastic member such as an elastomer, and is held by the holder 18. . When the cap member 13 seals the nozzle surface 10a, the nozzle surface 10a and the concave portion 17 form a sealing space 17 '. In the present embodiment, an absorber 19 is provided in the recess 17 in order to enhance the ink absorbing effect. The absorber 19 is made of a liquid absorbing material such as a felt or a sponge capable of absorbing and holding a liquid. Therefore, the nozzle surface 10a of the recording head 10 can be kept in a high humidity state for a long period of time.
[0027]
A discharge path 20 for discharging ink is formed in the cap member 13 and the holder 18 so as to penetrate both bottoms thereof. The upper end of the discharge path 20 communicates with the concave portion 17 of the cap member 13. The lower end is formed in a connection port 21 protruding from the bottom surface of the holder 18. The cap member 13 and the holder 18 are provided with an open-to-atmosphere channel 23 having an upper end communicating with the recess 17 and a lower end formed in the connection port 22.
[0028]
One end of a discharge tube 24 as a discharge member is connected to the connection port 21, and a flow path in the discharge tube 24 communicates with the discharge path 20. The discharge tube 24 is a tube having elasticity and is made of, for example, a material such as a resin. In the present embodiment, one made of silicone rubber is used.
The pump 14 is provided in the middle of the discharge tube 24, and a waste liquid tank 25 for collecting the ink waste liquid discharged from the pump 14 is provided at the other end downstream of the pump 14. .
[0029]
On the other hand, the connection port 22 is connected to one end of an atmosphere release tube 26. The atmosphere opening tube 26 is a tube for an air flow passage that communicates the concave portion 17 of the cap member 13 with the outside of the apparatus, and is formed of a silicone rubber tube similarly to the discharge tube 24. The open-to-atmosphere tube 26 has the other end open to the atmosphere, and an opening / closing valve 27 is provided on the way. The opening / closing valve 27 controls the communication state of the atmosphere opening tube 26.
[0030]
Here, the pump 14 will be described. FIG. 3 is a diagram illustrating a configuration of the pump 14. The pump 14 applies a negative pressure to a sealing space 17 ′ formed by the cap member 13 sealing the nozzle surface 10 a, sucks ink from the nozzle surface 10 a side, and removes the sucked ink into ink waste liquid. Is a so-called ironing pump that discharges to a waste liquid absorbing material side stored in a waste liquid tank 25 via a discharge tube 24. The pump 14 includes a pump frame 31 having a tube support surface 30 for supporting the discharge tube 24 in an arc shape, a pump wheel 32 rotated by power from a drive motor (not shown), and a pump wheel 32. And a pair of roller support grooves 33a and 33b formed elongated along the outer peripheral direction of the roller, and rollers 34a and 34b movably and rotatably mounted by being guided in the longitudinal direction of the roller support grooves 33a and 33b. ing.
[0031]
The roller support grooves 33a and 33b are formed such that one end is near the outer periphery of the pump wheel 32 and the other end is near the axis of the pump wheel 32. That is, when the rollers 34a and 34b are guided to one ends of the roller support grooves 33a and 33b, they move toward the outer periphery of the pump wheel 32. When the rollers 34a and 34b are located near the outermost periphery of the pump wheel 32, a part of the rollers 34a and 34b (the outer periphery of the rollers) crushes the discharge tube 24. On the other hand, when the rollers 34a, 34b are guided to the other ends of the roller support grooves 33a, 33b, the rollers 34a, 34b move toward the axis of the pump wheel 32, and the rollers 34a, 34b are slightly moved to the discharge tube 24. Only in contact.
The openings 37a and 37b formed on the other end sides of the roller support grooves 33a and 33b are openings for inserting the shaft of the roller 34. When assembling the pump 14, the shaft of each roller 34 is connected to the opening 37a, 37b. After being inserted into 37b, it is used to move to the roller support grooves 33a, 33b side.
[0032]
Locking grooves 35a and 35b are formed at positions opposed to the tube support surface 30 formed on the pump frame 31, and the locking grooves 35a and 35b are provided with substantially L holes made of an elastic member. The letter-shaped guide members 36a and 36b are fitted with the tips protruding toward the axis of the pump wheel 32, respectively.
[0033]
Here, in a case where the pump wheel 32 is rotated in the direction of arrow A (forward rotation direction), when the rollers 34a, 34b come into contact with the guide members 36a, 36b, the rotation direction is reversed by the guide members 36a, 36b. And is guided along the roller support grooves 33a and 33b toward the outer periphery of the pump wheel 32 (one end of the roller support grooves 33a and 33b). When the rollers 34a, 34b are positioned closest to the outer periphery, that is, when the shaft of each roller 34 is locked on the wall at one end of each roller support groove 33, each guide member 36a, 36b is brought into contact with the rollers 34a, 34b. Since the rollers 34a and 34b are bent by being pressed by the roller 34b, the rollers 34a and 34b can pass through as they are. Thus, the rollers 34a and 34b rotate according to the pump wheel 32 while sequentially crushing the discharge tube 24, and generate a negative pressure in the discharge tube 24 on the cap member 13 side. Accordingly, it is possible to apply a negative pressure to the inside of the sealing space 17 ′ and suck the ink from the nozzle opening 10 b.
[0034]
On the other hand, as shown in FIG. 4 (the same parts as in FIG. 3 are denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted as appropriate), when the pump wheel 32 is rotated in the direction of arrow B (reverse direction), The rollers 34a and 34b are guided by the guide members 36a and 36b toward the axis of the pump wheel 32 (the other end of the roller support grooves 33a and 33b) along the roller support grooves 33a and 33b. As a result, the rollers 34a and 34b rotate in a state in which the rollers 34a and 34b are slightly in contact with the discharge tube 24, and it is possible to prevent problems such as sticking of the discharge tube 24 from occurring.
[0035]
Next, FIG. 5 is a top view showing the arrangement of the pump 14 and a waste liquid tank 25 for storing the ink waste liquid discharged by the pump 14. FIG. 6 is an arrow from the line XX in FIG. It is sectional drawing which showed the state seen in the direction. The pump 14 is arranged on a base 40 constituting a lower bottom portion of the waste liquid tank 25, and the waste liquid tank 25 is configured by a main tank 41 and a sub tank 42 formed in a box shape.
[0036]
The main tank 41 is constituted by side walls 43a, 43b, 43c rising from the base 40. In the main tank 41, four sheets of waste liquid absorbing material 44a formed in a sheet shape are stored in a stacked state, and the upper part thereof is opened to expose the surface of the uppermost waste liquid absorbing material 44a. It is in a state.
[0037]
The sub-tank 42 is constituted by side walls 46a, 46b, 46c rising from the base 40. The sub-tank 42 stores one waste liquid absorbent 44b. The waste liquid absorbent 44b is adjacent to the lowermost part of the waste liquid absorbent 44a stored in the main tank 41, and the absorbed ink waste liquid is transferred from the waste liquid absorbent 44b to the waste liquid absorbent 44a on the main tank 41 side. It has come to penetrate. A rectangular recess 47 is formed in a part of the side wall 46 a formed on the pump 14 side arranged adjacent to the sub tank 42 so as to bite into the sub tank 42. A holding mechanism 48 for holding the discharge tube 24 extended from the pump 14 side is formed. The holding mechanism 48 is constituted by, for example, a U-shaped notch provided on a wall surface forming the rectangular recess 47, and holds the discharge tube 24 by fitting it into the notch.
[0038]
The discharge tube 24 extending in a substantially horizontal direction from the pump 14 toward the waste liquid absorbent 44b in the sub tank 42 has an opening area at the downstream end at another portion (an intermediate portion). In this embodiment, the enlarged opening 50 is disposed in the auxiliary tank 42 in a state where the enlarged opening 50 is covered and covered by the waste liquid absorbing material 44b. ing. That is, a curved portion 52 that is curved upward is formed at a substantially central portion in the longitudinal direction of the waste liquid absorbing material 44b, and an enlarged opening of the discharge tube 24 is provided in a space formed below the curved portion 52. The unit 50 is arranged.
[0039]
FIG. 7 is a sectional view showing the shape of the enlarged opening 50 of the discharge tube 24. (A) is a longitudinal sectional view of the distal end portion of the discharge tube 24, (b) is a sectional view taken along the line AA, and (c) is a sectional view taken along the line BB. As shown in FIG. 7A, in the present embodiment, the diameter of the enlarged opening 50 gradually increases from the downstream end of the discharge tube 24 from the pump 14 side (upstream side) to the downstream side. It is formed by forming a funnel shape. That is, the opening area S of the enlarged opening 50 (the area determined by the radius R (R> r) shown in the figure) is equal to the opening area s (radius) of the middle part of the discharge tube 24 (the part other than the enlarged opening 50). (area determined by r). When the funnel-shaped or conical molding member is fitted to the distal end of the discharge tube 24, the enlarged opening 50 is heated, for example, to about 70 degrees, and the distal end follows the shape of the molding member. It is made by deforming it into a shape. Therefore, the enlarged opening 50 can be manufactured by relatively easy processing.
[0040]
Next, when a cleaning process is performed, a negative pressure is applied to the sealing space 17 ′ by driving the pump 14, and ink is sucked from the nozzle surface 10 a. At this time, a large amount of air is also sucked together with the ink and introduced into the discharge tube 24. At this time, in the discharge tube 24, as shown in FIG. 8, ink (ink waste liquid) and air alternately flow like ink, air, ink, air, and the like. Therefore, there is a possibility that these are discharged as bubbles from the enlarged opening 50.
[0041]
As described above, in the present embodiment, since the opening area S of the enlarged opening 50 is larger than the opening area s of the main body of the discharge tube 24, the bubbles discharged from the enlarged opening 50 are: Large bubbles are generated as compared with a normal discharge tube (a discharge tube having no enlarged opening 50). Since the amount of ink forming one bubble is substantially constant, if the size (diameter) of the bubble is made larger, the thickness of the bubble film becomes thinner, and the bubble is more easily broken. Therefore, the ink waste liquid discharged as bubbles can be quickly absorbed by the waste liquid absorbent 44b. Therefore, accumulation of bubbles in the waste liquid absorbing material 44 b in the waste liquid tank 25 can be suppressed, and generation of bubbles in the sealing space 17 ′ of the cap member 13 can be prevented. Therefore, it is possible to prevent a problem that bubbles generated in the sealing space 17 ′ adhere to the nozzle openings and break the meniscus, thereby affecting the ejection of ink droplets. In addition, since the upper part of the enlarged opening 50 is wrapped and concealed by the curved portion 52 of the waste liquid absorbent 44b, splashes generated when the bubbles are broken are absorbed by the curved portion 52 of the waste liquid absorbent 44b, thereby contaminating the inside of the apparatus. Can be reliably prevented.
[0042]
Further, in the present embodiment, a defoaming agent is disposed in a portion of the waste liquid absorbing material 44b which comes into contact with bubbles (ink waste liquid) discharged from the enlarged opening 50. Specifically, an antifoaming agent is contained in the peripheral portion 53 of the waste liquid absorbent 44b. As the defoaming agent, for example, for an ink containing an anionic surfactant, a divalent cation such as calcium sulfate or magnesium sulfate, or defoaming silicone can be used. Thereby, the bubbles discharged from the enlarged opening 50 can be eliminated more quickly, and the accumulation of bubbles in the waste liquid absorbent 44b can be more reliably suppressed.
[0043]
Incidentally, the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made based on the description in the claims.
In the above-described embodiment, an example in which the upper portion of the enlarged opening 50 is wrapped and concealed by the waste liquid absorbing material 44b has been described. However, the present invention is not limited to this. Is also good. That is, it is preferable that the enlarged opening portion 50 is arranged at a position where the discharged ink waste liquid is efficiently absorbed by the waste liquid absorbent 44b.
[0044]
In addition, in the above embodiment, the enlarged opening 50 is a funnel-shaped enlarged opening having a circular opening shape, but is not limited thereto. For example, the opening may be an enlarged opening having an elliptical or polygonal shape. In short, what is necessary is just to set the opening area large so that the discharged foam becomes large and easily broken.
[0045]
In addition, the example in which the enlarged opening 50 is formed integrally with the discharge tube 24 by processing the distal end of the discharge tube 24 has been described. However, the present invention is not limited to this, and as illustrated in FIG. The opening 50 may be an enlarged opening member 54 manufactured separately from the discharge tube 24, and the enlarged opening member 54 may be attached to the distal end of the discharge tube 24.
More specifically, the enlarged opening member 54 shown in FIG. 9A includes an enlarged portion 54a and a mounting portion 54b for mounting to the discharge tube 24. The expanding portion 54a is formed in a funnel shape whose diameter gradually increases from the mounting portion 54b side (mounting base end side) toward the downstream side of the distal end. The enlarged opening member 54 is attached by inserting the attachment portion 54b into the discharge tube 24.
[0046]
The enlarged opening member 54 ′ shown in FIG. 9B is a tubular member whose inner diameter M is set to be uniform over the entire length and larger than the inner diameter N of the discharge tube 24. It is designed to be attached by inserting it into the opening member 54 '.
[0047]
That is, the opening area of each of these enlarged opening members 54 and 54 'is set to be larger than the opening area of the discharge tube 24, and the discharged bubbles are more easily broken. Therefore, the ink waste liquid discharged as bubbles can be absorbed by the waste liquid absorbent 44 in a short time. Therefore, accumulation of bubbles in the waste liquid tank 25 can be suppressed, and contamination in the apparatus and generation of bubbles in the sealing space 17 ′ of the cap member 13 can be prevented. Further, since the discharge tube 24 is made of a different member, even if clogging occurs in this portion, it can be easily replaced.
[0048]
The shape of the enlarged opening member 54 is not limited to the example described above. In short, the shape of the enlarged opening member 54 is such that the opening area is set to be larger than the opening area of the discharge tube 24 so that the discharged bubbles are larger. Should be fine.
[0049]
Although the example in which the present invention is applied to the ink jet recording apparatus has been described above, the present invention is not limited to this. The present invention relates to, for example, a color material ejecting apparatus used for manufacturing a color filter such as a liquid crystal display, an electrode material ejecting apparatus used for forming an electrode such as an organic EL display and an FED, and a biological organic matter ejecting apparatus used for manufacturing a biochip. And other liquid ejecting apparatuses.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view illustrating a configuration of an ink jet printer.
FIG. 2 is a schematic diagram illustrating a configuration of a wiping mechanism, a capping member, and the like.
FIG. 3 is a perspective view showing a state where the pump is driven to rotate forward.
FIG. 4 is a perspective view showing a state where the pump is driven in reverse rotation.
FIG. 5 is a top view showing an arrangement configuration of a pump, a waste liquid absorbing material and the like.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a state viewed from the line XX in FIG. 5 in an arrow direction.
FIG. 7 is a sectional view showing the shape of an enlarged opening of a discharge tube.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a state inside a discharge tube when discharging waste liquid.
FIG. 9 is a sectional view showing an embodiment of the enlarged opening member.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Printer, 13 cap member, 14 pump, 17 'sealing empty space, 24 discharge tube, 25 waste liquid tank, 44a, 44b waste liquid absorption material, 50 enlarged opening, 54 enlarged opening member

Claims

A liquid ejecting head that ejects liquid as droplets by driving the pressure generating element,
A sealing member for sealing a nozzle surface of the liquid jet head,
A pump that applies a negative pressure to a sealing cavity formed by the sealing member sealing the nozzle surface of the liquid ejecting head and sucks liquid from the nozzle surface side;
A tubular discharge member that discharges the liquid sucked by the pump as waste liquid to the waste liquid absorbing material side, and a liquid ejecting apparatus including:
The liquid ejecting apparatus, wherein the discharge member has an enlarged opening at a downstream end portion, the opening area of which is larger than the opening area in the middle of the discharge member.

2. The liquid ejecting apparatus according to claim 1, wherein the enlarged opening is formed by forming a tip portion of the discharge member into a funnel shape whose diameter gradually increases from an upstream side to a downstream side. 3.

2. The enlarged opening portion according to claim 1, wherein an enlarged opening member having an opening area on a distal end side larger than an opening area of the discharge member is attached to a distal end portion of the discharge member. 3. The liquid ejecting apparatus according to claim 1.

4. The liquid ejecting apparatus according to claim 3, wherein the enlarged opening member is formed in a funnel shape whose diameter gradually increases from a mounting base end side to a downstream end side.

4. The liquid ejecting apparatus according to claim 3, wherein the enlarged opening member is a tubular member whose inner diameter is set to be uniform over the entire length and larger than the inner diameter of the discharge member. 5.

The liquid ejecting apparatus according to any one of claims 1 to 5, wherein a defoaming agent is disposed at a portion of the waste liquid absorbing material where the waste liquid discharged from the enlarged opening contacts.

The discharge member is a tube having elasticity,
The liquid jet according to any one of claims 1 to 6, wherein the pump is an ironing pump that generates a negative pressure by sequentially crushing the tubes arranged in an arc by a roller. apparatus.