JP2004090328A - 射出成形機用インバータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブスバーとして直流バスラインを用いることにより、誤接続を防止し、接続する際の作業性を良好にできると共に、品質を向上させ、かつ、省スペースにより小型することができる。
【解決手段】型締・射出・軽量・突出の4つの各工程の逆変換ブロック内のインバータ11は、ブスバーである一対のP型とN型の直流バスライン12,13と、インバータケース11の対峙した側面部分に入出口14とに構成し、また、順変換ブロック(図示しない)に、ブスバーである一対のP型とN型の直流バスライン(図示しない)と、そのブロックの側面部分に対峙した入出口(図示しない)とを構成し、その各ブロックの入出口14が合わさるように、ブスバーである一対のP型とN型の直流バスライン12,13により、横断貫通させて、連結している射出成形機用インバータ装置を完成させている。
【選択図】 図1
【解決手段】型締・射出・軽量・突出の4つの各工程の逆変換ブロック内のインバータ11は、ブスバーである一対のP型とN型の直流バスライン12,13と、インバータケース11の対峙した側面部分に入出口14とに構成し、また、順変換ブロック(図示しない)に、ブスバーである一対のP型とN型の直流バスライン(図示しない)と、そのブロックの側面部分に対峙した入出口(図示しない)とを構成し、その各ブロックの入出口14が合わさるように、ブスバーである一対のP型とN型の直流バスライン12,13により、横断貫通させて、連結している射出成形機用インバータ装置を完成させている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機用インバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機用インバータの運転パターンを図8に示す。射出成形機は、型締・射出・軽量・突出の4つの工程が順次行われるように運転パターンを繰り返し行っている。
【0003】
各工程にはそれぞれ適合するモータが使用され、各モータを駆動するのにそれぞれのモータ容量に合わせたインバータが使用される。
【0004】
従来からあるインバータ装置を図9に示す。図9において、符号91は、商用電源などの三相電源91であり、成形工程別の4台の交流モータを4台の三相インバータでそれぞれ駆動している。
【0005】
符号92は、順変換部(順変換ブロック)であり、その順変換部92は、三相電源91から供給された電源を、全波整流するためのダイオードから構成し、そのダイオードのブリッジ接続により交流を直流に変換している。符号93は逆変換部(逆変換ブロック)であり、その逆変換部93は、IGBT及び半導体素子としてのパワートランジスタから構成し、そのパワートランジスタのブリッジ接続により直流を交流に変換し、電圧および周波数を制御した交流を負荷となるモータ94に供給する。この逆変換部93の制御は、制御回路95とドライブ回路96によって行われる。
【0006】
電気的な付属要素としては、電磁接触器MC、予備充電抵抗器R、電解コンデンサC、ヒューズFS、電流検出用ホールCTなどが設けられる。
【0007】
機械的な構成要素としては、順変換部のダイオードや逆変換部のパワートランジスタ等の6個の半導体素子を冷却するためのヒートシンク、各回路要素を電気接続するためのケーブルや配線、装置全体を収納する盤が設けられる。
【0008】
次に、従来からあるインバータ装置のブロック構成図を図10に示す。図10において、インバータ装置の構成を、順変換ブロック101と電解コンデンサブロック102と4つの逆変換ブロック103〜106に分離構成し、それぞれの直流回路接続にはブスバーとして一対の正負(P,N)の直流バスライン107で接続し、交流回路接続には三相電力ケーブルで接続する。
【0009】
前記順変換ブロック101には、順変換用半導体素子になるダイオードとその出力側に挿入する電磁接触器MCと抵抗器Rを一体的に収納されている。なお、順変換ブロック101は、各逆変換部103〜106に必要とする直流電力を供給できる容量をもつ共用装置に構成される。
【0010】
前記電解コンデンサブロック102は、電解コンデンサCとヒューズFSに代えて、逆変換ブロック103〜106に個別にかつ電流容量に合わせた動作電流で分離したヒューズを設け一括収納し、逆変換ブロック103〜106には、それぞれIGBT及び逆変換用半導体素子になるパワートランジスタと電流検出用ホールCT、更には、ヒートシンクとスナバ回路素子等を一括収納している。
【0011】
ここで、順変換ブロック101,電解コンデンサブロック102と4つの逆変換ブロック103〜106の回路構成を説明する。前記順変換ブロック101の入力は三相交流であり、その順変換ブロック101に内蔵のしゃ断器等を介して、交流電源91とを三相電力ケーブルで接続することにより、順変換ブロック101の出力は直流となり、一対の正負の直流バスライン107により供給している。
【0012】
前記各逆変換ブロック103〜106の入力には、正負の直流バスライン107を接続し、その逆変換ブロック103〜106の出力は三相の交流モータ108〜111に接続している。
【0013】
次に、従来の射出成形機用インバータ装置のブロック構造図を図11に示す。上記図10で述べたように、インバータ装置を、順変換ブロック101と電解コンデンサブロック102と逆変換ブロック103〜106に分離構成し、それぞれの直流回路接続を直流バスライン107で接続し、各ブロック101,102,103〜106の回路部品は、全て同じ高さ、幅、奥行きにした収納ケース121〜126内にそれぞれ収納し、その各収納ケース101〜106の下部にはそれぞれロック機構付きキャスターを設け、据え付けやメンテナンス時の移動を容易にしている。
【0014】
ここで、各ブロック間の直流回路は、上記図10で述べたように、ブスバーとしての正負の直流バスラインにより構成されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記射出成形機用インバータ装置において、順変換ブロック(共通順変換部),電解コンデンサブロックと複数個の逆変換ブロックに分離構成され、それぞれの直流回路接続にはブスバーとして一対の直流バスラインにより接続し、交流回路接続には三相電力ケーブルで接続している。
【0016】
前記順変換ブロックの入力は三相交流であり、順変換ブロックに内蔵のしゃ断器等を介して交流電源とを三相電力ケーブルで接続する。その順変換ブロックの出力は直流となり、一対の直流バスラインで接続した構造で、前記電解コンデンサブロックは入出力が共に直流であるため、同じ入出力端子を一対の直流バスラインで接続した構造である。
【0017】
前記各逆変換ブロックの入力は直流であるため、一対の直流バスラインで接続する。また、その各逆変換ブロックの出力は三相の交流であるため、各逆変換ブロックに内蔵のしゃ断器等を介して各モータとを三相分の電力ケーブルで接続する。
【0018】
上記順変換ブロックの出力側には、径の太い電線を直流バスラインとして使用されるため、各逆変換ブロックのインバータの入力端子に接続する際に、その直流バスラインの正負(P,N)を逆に接続する恐れがある。
【0019】
また、電流容量が大きくなると、直流バスラインを構成する電線の断面積が大きくなり、整線作業に時間がかかり、作業性が悪化する。
【0020】
本発明は、前記課題に基づいて成されたものであり、直流バスラインをブスバーで構成すると共に、正負のブスバーの長さを異なるように構成して誤接続を防止し、かつ、正負の直流バスラインを接続する際の作業性を良好にし、かつ、品質を向上させ、省スペース化による小型化された射出成形機用インバータ装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題の解決を図るために、第1発明は、交流電源から直流電源を得る順変換ブロックと、平滑用電解コンデンサを設けたコンデンサブロックと、前記順変換ブロックとコンデンサブロックを共通の直流電源とし、この直流電源から交流電源を得るインバータからなる複数個の逆変換ブロックとからなり、これら逆変換ブロックのインバータで射出成形機における型締工程・射出工程・計量工程・突出工程で使用されるモータを各工程別に駆動する射出成形機用インバータ装置において、前記順変換ブロックと逆変換ブロックとを接続する正負の直流バスラインは、複数個の逆変換ブロックを貫通させて各インバータに接続したことを特徴とする。
【0022】
第2発明は、前記第1発明記載の正負直流バスラインは、長さが異なるように構成したことを特徴とする。
【0023】
第3発明は、前記第1発明及び第2発明記載の正負の直流バスラインは、その断面をL型形状に構成したことを特徴とする。
【0024】
第4発明は、前記第1発明〜第3発明記載の正負の直流バスラインは、その直流バスラインを連結部材で挟持したことを特徴とする。
【0025】
第5発明は、前記第3発明及び第4発明記載の正負の直流バスラインには、凹部を設け、一定間隔を隔ててボルトで連結し、その連結部材間のボルトを前記凹部に装着し、連結部材間で直流バスラインを挟持したことを特徴とする。
【0026】
第6発明は、前記第4発明及び第5発明記載の連結部材のボルト挿通孔には、タップ加工を形成し、直流バスラインを連結部材で挟持するボルトの根本部位にネジ山を形成しないボルトとしたこと特徴とする。
【0027】
第7発明は、前記第5発明及び第6発明記載の正負の直流バスラインには、凹部を設け、一定間隔を隔ててボルトで連結し、その連結部材間のボルトを、前記凹部に装着すると共に、その連結部材のボルト挿通孔に、タップ加工を形成し、直流バスラインを連結部材で挟持するボルトの根本部位にネジ山を形成しないボルトとしたことを特徴とする。
【0028】
上記第1発明〜第7発明によれば、順変換ブロックと逆変換ブロックとを接続する正負の直流バスラインは、逆変換ブロックを貫通させて逆変換ブロックの各インバータに接続する。前記正負の直流バスラインは、ブスバーで構成すると共に、正負のブスバーの長さを異なるように構成して誤接続を防止し、かつ、正負の直流バスラインを接続する際の作業性を良好にし、かつ、品質を向上させ、省スペース化による小型化された射出成形機用インバータ装置を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を基に説明する。
【0030】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における射出成形機用インバータ装置は、型締・射出・軽量・突出の4つの工程が順次行われるように運転パターンを繰り返し行っている。その各工程には、それぞれモータが使用され、各モータを駆動するのにインバータが使用されている。
【0031】
次に、射出成形機用インバータ装置の構成は、順変換ブロックと電解コンデンサブロックと各工程別の4つの逆変換ブロックに分離構成し、それぞれの直流回路接続にはブスバーとして正負(P,N)の直流バスラインが使用される。
【0032】
ここで、本発明の実施の形態1について、図1より説明する。図1は、各逆変換ブロック内のインバータ間を横断貫通させ、連結した概略構成図を示す。図1において、符号11は、逆変換ブロック内のインバータを収めるケースである。前記逆変換ブロック内のインバータを収めるケース11において、そのケース11の対峙した側面部分には、ブスバー(導体接続)として正の直流バスライン12と負の直流バスライン13を横断貫通させるための入出口14が設けられている。前記ブスバーである正負の直流バスライン12,13の両端には、ボルトを挿通するための開孔部を構成した接続孔部12a,13aが設けられている。
【0033】
ここで、型締・射出・軽量・突出の4つの各工程の逆変換ブロック内のインバータ11は、ブスバーである正負の直流バスライン12,13と、インバータケース11の対峙した側面部分に入出口14とを構成する。また、順変換ブロック(図示しない)に、ブスバーである正負の直流バスライン12,13と、そのブロックの側面部分に対峙した入出口14とを構成する。その各ブロックの入出口14が合わさるように、ブスバーである正負の直流バスライン12,13により、横断貫通させて、連結している。
【0034】
なお、ブスバーである正負の直流バスライン12,13には、例えば、通電性の良い銅帯により形成された銅ブスバーを使用している。
【0035】
上記本発明の実施の形態1において、順変換ブロックから各工程別4つの逆変換ブロック内のインバータ間を、ブスバーとして直流バスライン12,13により横断貫通して、連結する構造としたことにより、射出成形機用インバータ装置を小型化することができる。
【0036】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。射出成形機用インバータ装置の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。図2に、本発明の実施の形態2における順変換ブロックから各工程別の4つの逆変換ブロック内のインバータ間を連結するための概略構成図を示す。図2において、符号11,12,12a,13,13a,14は、本発明の実施の形態1と同様に、各工程別の4つの逆変換ブロック内のインバータ11(ケース)である。前記インバータ11内には、両端に接続孔部12aを設けた正の直流バスライン12と、両端に接続孔部13aを設けた負の直流バスライン13により構成する。前記正負の直流バスライン12,13は、各ブロックを横断貫通するための入出口14を設けている。
【0037】
ここで、順変換ブロック(図示しない)から各工程別の4つの逆変換ブロック内のインバータ11間において、それぞれのブロック内の正負の直流バスライン12,13同志を接続するのに、長さが異なる連結板21,22を使用する。この連結板21,22は、正負の直流バスライン12,13の長さに合わせるために、長さを変えて構成される。また、その正負の直流バスライン12,13の手前側に、連結板21,22を接続するように構成される。
【0038】
なお、連結板21,22の両端には、ボルトを挿通するための開孔部を構成した接続孔部21a,22aが設けられ、前記正負の直流バスライン12,13と連結板21,22とを接続するのに、ボルト(図示しない)及びナット(図示しない)を使用して接続している。
【0039】
また、ブスバーである正負の直流バスライン12,13及び連結板21,22は、本発明の実施の形態1と同様に、例えば、通電性の良い銅帯により形成された銅ブスバーを使用している。
【0040】
上記本発明の実施の形態2において、順変換ブロックから各工程別の4つの逆変換ブロック内のインバータ間は、長さが異なる連結板21,22で接続することにより、容易に長さの異なる直流バスライン12,13とを接続でき、電源配線の誤った接続を防止することができる。また、直流バスラインと連結板との接続孔部を手前側にすることで、メンテナンス性を良好にしている。
【0041】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。射出成形機用インバータ装置の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。図3に、本発明の実施の形態3における正負の直流バスラインの概略構成図を示す。図3(a)及び(b)において、符号31は、導体の断面をL型形状に成形した正の直流バスラインである。その正の直流バスライン31の垂直部32の両端には、ボルトを挿通するための開孔部を構成した接続孔部33が設けられている。また、符号34は、前記正の直流バスライン31と同様に、導体の断面をL型形状に成形した負の直流バスラインである。その負の直流バスライン34の垂直部35の両端には、ボルトを挿通するための開孔部を構成した接続孔部36が設けられている。
【0042】
前記正負の直流バスライン31,34は、図3(b)のように、順変換ブロック及び各工程別の4つの逆変換ブロック内のインバータに、垂直部32,35が重なり合うように、並列の状態で構成されている。
【0043】
なお、正負の直流バスライン31,34は、本発明の実施の形態1と同様に、例えば、通電性の良い銅帯により形成された銅ブスバーを使用している。
【0044】
上記本発明の実施の形態3において、直流バスライン31,34の導体の断面をL型形状に構成することにより、最大電流容量に対する断面積を保護し、更に、図3(b)のように、直流バスライン31,34は、垂直部32,35が重なり合うように、並列の状態で配置することで、直流バスラインの省スペース化が図られ、ユニットの小型化が可能となる。
【0045】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。射出成形機用インバータ装置の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。図4に、本発明の実施の形態4における直流バスラインと連結板とを接続するときの概略構成図を示す。図4において、本発明の実施の形態3と同様に、導体の断面をL型形状に成形した直流バスライン31を示し、その直流バスライン31の垂直部32の両端には、ボルトを挿通するための開孔部を構成した接続孔部33が設けられている。ここで、符号41は、連結板を示し、その連結板41の両端には、ボルトを挿通するための開孔部を構成した接続孔部42が設けられている。前記連結板41の両端に設けられた接続孔部42を、前記直流バスライン31の両端に設けられた接続孔部33の前後から挟む構造とし、ボルト(図示しない)及びナット(図示しない)を使用して接続している。
【0046】
なお、直流バスライン31及び連結板41は、本発明の実施の形態1〜3と同様に、例えば、通電性の良い銅帯により製造された銅ブスバーを使用している。
【0047】
上記本発明の実施の形態4において、連結板41を直流バスライン31の前後から挟む構造をとするため、その連結板41は、1個あたりの連結板41の断面積を、直流バスライン31の1/2の断面積にでき、かつ、連結板41と直流バスライン31との接触面が2倍となるため、電源を供給する際の信頼性が向上する。
【0048】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。射出成形機用インバータ装置の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。図5に、本発明の実施の形態5における直流バスラインと連結板とを接続するときの概略構成図を示す。図5において、符号51は、本発明の実施の形態3及び4と同様に、導体の断面をL型形状に成形した直流バスライン51である。その直流バスライン51の垂直部52の両端には、凹状に形成した接続部53が設けられている。
【0049】
ここで、符号54a,54bは、一定間隔を隔てて構成した連結板を示し、その2つの連結板54a,54bの両端には、ボルト56を挿通するための開孔部を構成した接続孔部55が設けられている。その接続孔部55は、一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54b間に、前記直流バスライン51を前後挟み込むようにして、接続部53の凹部に、前記ボルト56を挟み込むようにして接続した構造とする。
【0050】
なお、直流バスライン51及び連結板54a,54bは、本発明の実施の形態1〜4と同様に、例えば、通電性の良い銅帯により製造された銅ブスバーを使用している。
【0051】
上記本発明の実施の形態5において、導体の断面をL型形状に成形した直流バスライン51の接続部53とし、その接続部53である凹部に合うボルト56を介して、前後挟み込むように、一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54bを設置することにより、ボルト56を外すこと無しに接続が可能となり、作業時間が短縮できる。
【0052】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について説明する。射出成形機用インバータ装置の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。図6(a)に、本発明の実施の形態6における連結板の概略構成図を示す。図6(a)において、符号54a,54bは、本発明の実施の形態5と同様に、一定間隔を隔てて構成した連結板である。その2つの連結板54a,54bの両端には、ボルト61を挿通するための開孔部を構成した接続孔部55が設けられている。
【0053】
ここで、図6(b)に、本発明の実施の形態6における根本部位にネジ山を構成しないボルトの概略構成図を示す。図6(b)において、符号61は、一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54b(図示しない)を接続するためのボルトである。そのボルト61は、根本部位にネジ山を構成しない部分63とネジ山部分62により構成している。その根本部位にネジ山を構成しない部分63は、手前側の連結板54aがくるように位置を構成し、ネジ山部分62は、連結板54b(図示しない)がくるように位置を構成して、その2つの連結板54a,54bは一定間隔を隔てて構成している。
【0054】
なお、連結板54a,54bは、本発明の実施の形態2及び4と同様に、例えば、通電性の良い銅帯により製造された銅ブスバーを使用している。
【0055】
上記本発明の実施の形態6において、一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54bは、ボルト61により連結している。即ち、ボルト61は、その根本部位にネジ山を構成しない部分63まで連結板54aをねじ込むことで、そのボルト61の根本部位に対して、連結板54aを自由に移動できる状態で接続でき、かつ、ボルト61は脱落することがなくなる。このため、直流バスラインに連結板54a,54bを接続するときに、ボルト61を外すこと無しに接続できるため、ボルト61の脱落防止が可能となり、作業時間も短縮できる。
【0056】
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7について説明する。射出成形機用インバータ装置の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。図7に、本発明の実施の形態7における直流バスラインと連結板とを接続するときの概略構成図を示す。図7において、符号51は、上記本発明の実施の形態5と同様に、導体の断面をL型形状に成形した直流バスラインである。その直流バスライン51の垂直部52の両端には、凹状に形成された接続部53が設けられている。
【0057】
ここで、符号54a,54bは、上記本発明の実施の形態6と同様に、一定間隔を隔てて構成した連結板である。その2つの連結板54a,54bの両端には、接続孔部55が設けられており、その接続孔部55をボルト61により接続している。そのボルト61は、根本部位にネジ山を構成しない部分63とネジ山部分62により構成している。その根本部位にネジ山を構成しない部分63は、手前側の連結板54aがくるように位置を構成し、ネジ山部分62は、連結板54b(図示しない)がくるように位置を構成して、その2つの連結板54a,54bは一定間隔を隔てて構成している。
【0058】
前記連結板54a,54bは、直流バスライン51を前後挟み込むようにして、接続部53の凹部に、前記ボルト61を挟み込むようにして接続した構造とする。
【0059】
なお、直流バスライン51及び連結板54a,54bは、本発明の実施の形態1及び2と同様に、例えば、通電性の良い銅帯により製造された銅ブスバーを使用している。
【0060】
上記本発明の実施の形態7は、上記本発明の実施の形態5と6を組み合わせている。即ち、導体の断面をL型形状に成形した直流バスライン51の垂直部52の両端に、凹状に形成した接続部53を設けた構造と、ボルト61を介して一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54bとを接続している。これは、前記接続部53の凹部にボルト61を介して、直流バスライン51を前後挟み込むように、一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54bを接続したものであり、そのボルト61の根本部位に対して、手前側の連結板54aを自由に移動できる状態で接続でき、かつ、ボルト61は脱落することがなくなる。また、直流バスライン51に一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54bを接続するときには、ボルト61を外すこと無しに凹状の接続部53に接続ができるため、ボルト61の脱落防止が可能となり、作業時間が短縮できる。
【0061】
【発明の効果】
以上示したように本発明によれば、射出成形機用インバータ装置において、順変換ブロックと逆変換ブロックとを接続する正負の直流バスラインは、逆変換ブロックを貫通させて逆変換ブロックの各インバータに接続する。前記正負の直流バスラインは、ブスバーで構成すると共に、正負のブスバーの長さを異なるように構成して誤接続を防止し、接続する際の作業性を良好にし、かつ、品質を向上させ、省スペース化により小型化することができる。
【0062】
また、前記正負の直流バスラインは、2つの連結板により前後挟み込む構造で接続するため、1個あたりの連結板の断面積を、直流バスラインの1/2の断面積にでき、かつ、連結板と直流バスラインとの接触面が2倍となり、電源を供給する際の信頼性が向上し、省スペース化により小型化することができる。
【0063】
更に、前記直流バスラインは、導体の断面をL型形状に構成している。その直流バスラインの垂直部の両端に、凹状の接続部を構成している。その接続部に合うボルトを介して、直流バスラインを前後挟み込むように一定間隔を隔てて構成した連結板を接続する。また、一定間隔を隔てて構成した連結板を接続するボルトは、根本部位にネジ山を構成しないボルトであり、そのボルトの根本部位に対して、手前側の連結板を自由に移動できる状態で接続できるため、ボルトは脱落することがなくなる。また、ボルトを外すこと無しに直流バスラインと連結板とを接続ができるため、ボルトの脱落防止が可能となり、接続する際の作業性を良好にし、かつ、品質を向上させ、省スペース化により小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるインバータ内に直流バスラインを構成した概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態2におけるインバータ内に直流バスラインを構成し、連結板で接続したときの概略構成図。
【図3】本発明の実施の形態3において、(a)導体の断面をL型形状に成形した直流バスラインの概略構成図、(b)導体の断面をL型形状に成形した直流バスラインのA矢視図。
【図4】本発明の実施の形態4における導体の断面をL型形状に成形した直流バスラインと、連結板とを接続するときの概略構成図。
【図5】本発明の実施の形態5における導体の断面をL型形状に成形した直流バスラインの凹状の接続部に、連結板のボルトで接続するときの概略構成図。
【図6】本発明の実施の形態6において、(a)一定間隔を隔てて構成した連結板の概略構成図、(b)根本部位にネジ山を構成しないボルトの概略構成図。
【図7】本発明の実施の形態7における導体の断面をL型形状に成形した直流バスラインの凹状の接続部に、連結板の根本部位にネジ山を構成しないボルトで接続したときの概略構成図。
【図8】従来からある射出成形機用インバータの運転パターン図。
【図9】従来からある射出成形機用インバータ装置の概略構成図。
【図10】従来からある射出成形機用インバータ装置のブロック構成図。
【図11】従来からある射出成形機用インバータ装置のブロック構造図。
【符号の説明】
11…インバータケース
12,13…直流バスライン
12a,13a,33,36,…直流バスラインの接続孔部
14…入出口
21,22,41,54a,54b…連結板
21a,22a,42,55…連結板の接続孔部
31,34,51…L型形状に成形した直流バスライン
32,35,52…L型形状に成形した直流バスラインの垂直部
53…L型形状に成形した直流バスラインの凹状の接続部
56…ボルト
61…根本部位にネジ山を構成しないボルト
62…ねじ山部分
63…根本部位にねじ山を構成しない部分
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機用インバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機用インバータの運転パターンを図8に示す。射出成形機は、型締・射出・軽量・突出の4つの工程が順次行われるように運転パターンを繰り返し行っている。
【0003】
各工程にはそれぞれ適合するモータが使用され、各モータを駆動するのにそれぞれのモータ容量に合わせたインバータが使用される。
【0004】
従来からあるインバータ装置を図9に示す。図9において、符号91は、商用電源などの三相電源91であり、成形工程別の4台の交流モータを4台の三相インバータでそれぞれ駆動している。
【0005】
符号92は、順変換部(順変換ブロック)であり、その順変換部92は、三相電源91から供給された電源を、全波整流するためのダイオードから構成し、そのダイオードのブリッジ接続により交流を直流に変換している。符号93は逆変換部(逆変換ブロック)であり、その逆変換部93は、IGBT及び半導体素子としてのパワートランジスタから構成し、そのパワートランジスタのブリッジ接続により直流を交流に変換し、電圧および周波数を制御した交流を負荷となるモータ94に供給する。この逆変換部93の制御は、制御回路95とドライブ回路96によって行われる。
【0006】
電気的な付属要素としては、電磁接触器MC、予備充電抵抗器R、電解コンデンサC、ヒューズFS、電流検出用ホールCTなどが設けられる。
【0007】
機械的な構成要素としては、順変換部のダイオードや逆変換部のパワートランジスタ等の6個の半導体素子を冷却するためのヒートシンク、各回路要素を電気接続するためのケーブルや配線、装置全体を収納する盤が設けられる。
【0008】
次に、従来からあるインバータ装置のブロック構成図を図10に示す。図10において、インバータ装置の構成を、順変換ブロック101と電解コンデンサブロック102と4つの逆変換ブロック103〜106に分離構成し、それぞれの直流回路接続にはブスバーとして一対の正負(P,N)の直流バスライン107で接続し、交流回路接続には三相電力ケーブルで接続する。
【0009】
前記順変換ブロック101には、順変換用半導体素子になるダイオードとその出力側に挿入する電磁接触器MCと抵抗器Rを一体的に収納されている。なお、順変換ブロック101は、各逆変換部103〜106に必要とする直流電力を供給できる容量をもつ共用装置に構成される。
【0010】
前記電解コンデンサブロック102は、電解コンデンサCとヒューズFSに代えて、逆変換ブロック103〜106に個別にかつ電流容量に合わせた動作電流で分離したヒューズを設け一括収納し、逆変換ブロック103〜106には、それぞれIGBT及び逆変換用半導体素子になるパワートランジスタと電流検出用ホールCT、更には、ヒートシンクとスナバ回路素子等を一括収納している。
【0011】
ここで、順変換ブロック101,電解コンデンサブロック102と4つの逆変換ブロック103〜106の回路構成を説明する。前記順変換ブロック101の入力は三相交流であり、その順変換ブロック101に内蔵のしゃ断器等を介して、交流電源91とを三相電力ケーブルで接続することにより、順変換ブロック101の出力は直流となり、一対の正負の直流バスライン107により供給している。
【0012】
前記各逆変換ブロック103〜106の入力には、正負の直流バスライン107を接続し、その逆変換ブロック103〜106の出力は三相の交流モータ108〜111に接続している。
【0013】
次に、従来の射出成形機用インバータ装置のブロック構造図を図11に示す。上記図10で述べたように、インバータ装置を、順変換ブロック101と電解コンデンサブロック102と逆変換ブロック103〜106に分離構成し、それぞれの直流回路接続を直流バスライン107で接続し、各ブロック101,102,103〜106の回路部品は、全て同じ高さ、幅、奥行きにした収納ケース121〜126内にそれぞれ収納し、その各収納ケース101〜106の下部にはそれぞれロック機構付きキャスターを設け、据え付けやメンテナンス時の移動を容易にしている。
【0014】
ここで、各ブロック間の直流回路は、上記図10で述べたように、ブスバーとしての正負の直流バスラインにより構成されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記射出成形機用インバータ装置において、順変換ブロック(共通順変換部),電解コンデンサブロックと複数個の逆変換ブロックに分離構成され、それぞれの直流回路接続にはブスバーとして一対の直流バスラインにより接続し、交流回路接続には三相電力ケーブルで接続している。
【0016】
前記順変換ブロックの入力は三相交流であり、順変換ブロックに内蔵のしゃ断器等を介して交流電源とを三相電力ケーブルで接続する。その順変換ブロックの出力は直流となり、一対の直流バスラインで接続した構造で、前記電解コンデンサブロックは入出力が共に直流であるため、同じ入出力端子を一対の直流バスラインで接続した構造である。
【0017】
前記各逆変換ブロックの入力は直流であるため、一対の直流バスラインで接続する。また、その各逆変換ブロックの出力は三相の交流であるため、各逆変換ブロックに内蔵のしゃ断器等を介して各モータとを三相分の電力ケーブルで接続する。
【0018】
上記順変換ブロックの出力側には、径の太い電線を直流バスラインとして使用されるため、各逆変換ブロックのインバータの入力端子に接続する際に、その直流バスラインの正負(P,N)を逆に接続する恐れがある。
【0019】
また、電流容量が大きくなると、直流バスラインを構成する電線の断面積が大きくなり、整線作業に時間がかかり、作業性が悪化する。
【0020】
本発明は、前記課題に基づいて成されたものであり、直流バスラインをブスバーで構成すると共に、正負のブスバーの長さを異なるように構成して誤接続を防止し、かつ、正負の直流バスラインを接続する際の作業性を良好にし、かつ、品質を向上させ、省スペース化による小型化された射出成形機用インバータ装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題の解決を図るために、第1発明は、交流電源から直流電源を得る順変換ブロックと、平滑用電解コンデンサを設けたコンデンサブロックと、前記順変換ブロックとコンデンサブロックを共通の直流電源とし、この直流電源から交流電源を得るインバータからなる複数個の逆変換ブロックとからなり、これら逆変換ブロックのインバータで射出成形機における型締工程・射出工程・計量工程・突出工程で使用されるモータを各工程別に駆動する射出成形機用インバータ装置において、前記順変換ブロックと逆変換ブロックとを接続する正負の直流バスラインは、複数個の逆変換ブロックを貫通させて各インバータに接続したことを特徴とする。
【0022】
第2発明は、前記第1発明記載の正負直流バスラインは、長さが異なるように構成したことを特徴とする。
【0023】
第3発明は、前記第1発明及び第2発明記載の正負の直流バスラインは、その断面をL型形状に構成したことを特徴とする。
【0024】
第4発明は、前記第1発明〜第3発明記載の正負の直流バスラインは、その直流バスラインを連結部材で挟持したことを特徴とする。
【0025】
第5発明は、前記第3発明及び第4発明記載の正負の直流バスラインには、凹部を設け、一定間隔を隔ててボルトで連結し、その連結部材間のボルトを前記凹部に装着し、連結部材間で直流バスラインを挟持したことを特徴とする。
【0026】
第6発明は、前記第4発明及び第5発明記載の連結部材のボルト挿通孔には、タップ加工を形成し、直流バスラインを連結部材で挟持するボルトの根本部位にネジ山を形成しないボルトとしたこと特徴とする。
【0027】
第7発明は、前記第5発明及び第6発明記載の正負の直流バスラインには、凹部を設け、一定間隔を隔ててボルトで連結し、その連結部材間のボルトを、前記凹部に装着すると共に、その連結部材のボルト挿通孔に、タップ加工を形成し、直流バスラインを連結部材で挟持するボルトの根本部位にネジ山を形成しないボルトとしたことを特徴とする。
【0028】
上記第1発明〜第7発明によれば、順変換ブロックと逆変換ブロックとを接続する正負の直流バスラインは、逆変換ブロックを貫通させて逆変換ブロックの各インバータに接続する。前記正負の直流バスラインは、ブスバーで構成すると共に、正負のブスバーの長さを異なるように構成して誤接続を防止し、かつ、正負の直流バスラインを接続する際の作業性を良好にし、かつ、品質を向上させ、省スペース化による小型化された射出成形機用インバータ装置を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を基に説明する。
【0030】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における射出成形機用インバータ装置は、型締・射出・軽量・突出の4つの工程が順次行われるように運転パターンを繰り返し行っている。その各工程には、それぞれモータが使用され、各モータを駆動するのにインバータが使用されている。
【0031】
次に、射出成形機用インバータ装置の構成は、順変換ブロックと電解コンデンサブロックと各工程別の4つの逆変換ブロックに分離構成し、それぞれの直流回路接続にはブスバーとして正負(P,N)の直流バスラインが使用される。
【0032】
ここで、本発明の実施の形態1について、図1より説明する。図1は、各逆変換ブロック内のインバータ間を横断貫通させ、連結した概略構成図を示す。図1において、符号11は、逆変換ブロック内のインバータを収めるケースである。前記逆変換ブロック内のインバータを収めるケース11において、そのケース11の対峙した側面部分には、ブスバー(導体接続)として正の直流バスライン12と負の直流バスライン13を横断貫通させるための入出口14が設けられている。前記ブスバーである正負の直流バスライン12,13の両端には、ボルトを挿通するための開孔部を構成した接続孔部12a,13aが設けられている。
【0033】
ここで、型締・射出・軽量・突出の4つの各工程の逆変換ブロック内のインバータ11は、ブスバーである正負の直流バスライン12,13と、インバータケース11の対峙した側面部分に入出口14とを構成する。また、順変換ブロック(図示しない)に、ブスバーである正負の直流バスライン12,13と、そのブロックの側面部分に対峙した入出口14とを構成する。その各ブロックの入出口14が合わさるように、ブスバーである正負の直流バスライン12,13により、横断貫通させて、連結している。
【0034】
なお、ブスバーである正負の直流バスライン12,13には、例えば、通電性の良い銅帯により形成された銅ブスバーを使用している。
【0035】
上記本発明の実施の形態1において、順変換ブロックから各工程別4つの逆変換ブロック内のインバータ間を、ブスバーとして直流バスライン12,13により横断貫通して、連結する構造としたことにより、射出成形機用インバータ装置を小型化することができる。
【0036】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。射出成形機用インバータ装置の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。図2に、本発明の実施の形態2における順変換ブロックから各工程別の4つの逆変換ブロック内のインバータ間を連結するための概略構成図を示す。図2において、符号11,12,12a,13,13a,14は、本発明の実施の形態1と同様に、各工程別の4つの逆変換ブロック内のインバータ11(ケース)である。前記インバータ11内には、両端に接続孔部12aを設けた正の直流バスライン12と、両端に接続孔部13aを設けた負の直流バスライン13により構成する。前記正負の直流バスライン12,13は、各ブロックを横断貫通するための入出口14を設けている。
【0037】
ここで、順変換ブロック(図示しない)から各工程別の4つの逆変換ブロック内のインバータ11間において、それぞれのブロック内の正負の直流バスライン12,13同志を接続するのに、長さが異なる連結板21,22を使用する。この連結板21,22は、正負の直流バスライン12,13の長さに合わせるために、長さを変えて構成される。また、その正負の直流バスライン12,13の手前側に、連結板21,22を接続するように構成される。
【0038】
なお、連結板21,22の両端には、ボルトを挿通するための開孔部を構成した接続孔部21a,22aが設けられ、前記正負の直流バスライン12,13と連結板21,22とを接続するのに、ボルト(図示しない)及びナット(図示しない)を使用して接続している。
【0039】
また、ブスバーである正負の直流バスライン12,13及び連結板21,22は、本発明の実施の形態1と同様に、例えば、通電性の良い銅帯により形成された銅ブスバーを使用している。
【0040】
上記本発明の実施の形態2において、順変換ブロックから各工程別の4つの逆変換ブロック内のインバータ間は、長さが異なる連結板21,22で接続することにより、容易に長さの異なる直流バスライン12,13とを接続でき、電源配線の誤った接続を防止することができる。また、直流バスラインと連結板との接続孔部を手前側にすることで、メンテナンス性を良好にしている。
【0041】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。射出成形機用インバータ装置の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。図3に、本発明の実施の形態3における正負の直流バスラインの概略構成図を示す。図3(a)及び(b)において、符号31は、導体の断面をL型形状に成形した正の直流バスラインである。その正の直流バスライン31の垂直部32の両端には、ボルトを挿通するための開孔部を構成した接続孔部33が設けられている。また、符号34は、前記正の直流バスライン31と同様に、導体の断面をL型形状に成形した負の直流バスラインである。その負の直流バスライン34の垂直部35の両端には、ボルトを挿通するための開孔部を構成した接続孔部36が設けられている。
【0042】
前記正負の直流バスライン31,34は、図3(b)のように、順変換ブロック及び各工程別の4つの逆変換ブロック内のインバータに、垂直部32,35が重なり合うように、並列の状態で構成されている。
【0043】
なお、正負の直流バスライン31,34は、本発明の実施の形態1と同様に、例えば、通電性の良い銅帯により形成された銅ブスバーを使用している。
【0044】
上記本発明の実施の形態3において、直流バスライン31,34の導体の断面をL型形状に構成することにより、最大電流容量に対する断面積を保護し、更に、図3(b)のように、直流バスライン31,34は、垂直部32,35が重なり合うように、並列の状態で配置することで、直流バスラインの省スペース化が図られ、ユニットの小型化が可能となる。
【0045】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。射出成形機用インバータ装置の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。図4に、本発明の実施の形態4における直流バスラインと連結板とを接続するときの概略構成図を示す。図4において、本発明の実施の形態3と同様に、導体の断面をL型形状に成形した直流バスライン31を示し、その直流バスライン31の垂直部32の両端には、ボルトを挿通するための開孔部を構成した接続孔部33が設けられている。ここで、符号41は、連結板を示し、その連結板41の両端には、ボルトを挿通するための開孔部を構成した接続孔部42が設けられている。前記連結板41の両端に設けられた接続孔部42を、前記直流バスライン31の両端に設けられた接続孔部33の前後から挟む構造とし、ボルト(図示しない)及びナット(図示しない)を使用して接続している。
【0046】
なお、直流バスライン31及び連結板41は、本発明の実施の形態1〜3と同様に、例えば、通電性の良い銅帯により製造された銅ブスバーを使用している。
【0047】
上記本発明の実施の形態4において、連結板41を直流バスライン31の前後から挟む構造をとするため、その連結板41は、1個あたりの連結板41の断面積を、直流バスライン31の1/2の断面積にでき、かつ、連結板41と直流バスライン31との接触面が2倍となるため、電源を供給する際の信頼性が向上する。
【0048】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。射出成形機用インバータ装置の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。図5に、本発明の実施の形態5における直流バスラインと連結板とを接続するときの概略構成図を示す。図5において、符号51は、本発明の実施の形態3及び4と同様に、導体の断面をL型形状に成形した直流バスライン51である。その直流バスライン51の垂直部52の両端には、凹状に形成した接続部53が設けられている。
【0049】
ここで、符号54a,54bは、一定間隔を隔てて構成した連結板を示し、その2つの連結板54a,54bの両端には、ボルト56を挿通するための開孔部を構成した接続孔部55が設けられている。その接続孔部55は、一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54b間に、前記直流バスライン51を前後挟み込むようにして、接続部53の凹部に、前記ボルト56を挟み込むようにして接続した構造とする。
【0050】
なお、直流バスライン51及び連結板54a,54bは、本発明の実施の形態1〜4と同様に、例えば、通電性の良い銅帯により製造された銅ブスバーを使用している。
【0051】
上記本発明の実施の形態5において、導体の断面をL型形状に成形した直流バスライン51の接続部53とし、その接続部53である凹部に合うボルト56を介して、前後挟み込むように、一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54bを設置することにより、ボルト56を外すこと無しに接続が可能となり、作業時間が短縮できる。
【0052】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について説明する。射出成形機用インバータ装置の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。図6(a)に、本発明の実施の形態6における連結板の概略構成図を示す。図6(a)において、符号54a,54bは、本発明の実施の形態5と同様に、一定間隔を隔てて構成した連結板である。その2つの連結板54a,54bの両端には、ボルト61を挿通するための開孔部を構成した接続孔部55が設けられている。
【0053】
ここで、図6(b)に、本発明の実施の形態6における根本部位にネジ山を構成しないボルトの概略構成図を示す。図6(b)において、符号61は、一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54b(図示しない)を接続するためのボルトである。そのボルト61は、根本部位にネジ山を構成しない部分63とネジ山部分62により構成している。その根本部位にネジ山を構成しない部分63は、手前側の連結板54aがくるように位置を構成し、ネジ山部分62は、連結板54b(図示しない)がくるように位置を構成して、その2つの連結板54a,54bは一定間隔を隔てて構成している。
【0054】
なお、連結板54a,54bは、本発明の実施の形態2及び4と同様に、例えば、通電性の良い銅帯により製造された銅ブスバーを使用している。
【0055】
上記本発明の実施の形態6において、一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54bは、ボルト61により連結している。即ち、ボルト61は、その根本部位にネジ山を構成しない部分63まで連結板54aをねじ込むことで、そのボルト61の根本部位に対して、連結板54aを自由に移動できる状態で接続でき、かつ、ボルト61は脱落することがなくなる。このため、直流バスラインに連結板54a,54bを接続するときに、ボルト61を外すこと無しに接続できるため、ボルト61の脱落防止が可能となり、作業時間も短縮できる。
【0056】
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7について説明する。射出成形機用インバータ装置の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。図7に、本発明の実施の形態7における直流バスラインと連結板とを接続するときの概略構成図を示す。図7において、符号51は、上記本発明の実施の形態5と同様に、導体の断面をL型形状に成形した直流バスラインである。その直流バスライン51の垂直部52の両端には、凹状に形成された接続部53が設けられている。
【0057】
ここで、符号54a,54bは、上記本発明の実施の形態6と同様に、一定間隔を隔てて構成した連結板である。その2つの連結板54a,54bの両端には、接続孔部55が設けられており、その接続孔部55をボルト61により接続している。そのボルト61は、根本部位にネジ山を構成しない部分63とネジ山部分62により構成している。その根本部位にネジ山を構成しない部分63は、手前側の連結板54aがくるように位置を構成し、ネジ山部分62は、連結板54b(図示しない)がくるように位置を構成して、その2つの連結板54a,54bは一定間隔を隔てて構成している。
【0058】
前記連結板54a,54bは、直流バスライン51を前後挟み込むようにして、接続部53の凹部に、前記ボルト61を挟み込むようにして接続した構造とする。
【0059】
なお、直流バスライン51及び連結板54a,54bは、本発明の実施の形態1及び2と同様に、例えば、通電性の良い銅帯により製造された銅ブスバーを使用している。
【0060】
上記本発明の実施の形態7は、上記本発明の実施の形態5と6を組み合わせている。即ち、導体の断面をL型形状に成形した直流バスライン51の垂直部52の両端に、凹状に形成した接続部53を設けた構造と、ボルト61を介して一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54bとを接続している。これは、前記接続部53の凹部にボルト61を介して、直流バスライン51を前後挟み込むように、一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54bを接続したものであり、そのボルト61の根本部位に対して、手前側の連結板54aを自由に移動できる状態で接続でき、かつ、ボルト61は脱落することがなくなる。また、直流バスライン51に一定間隔を隔てて構成した連結板54a,54bを接続するときには、ボルト61を外すこと無しに凹状の接続部53に接続ができるため、ボルト61の脱落防止が可能となり、作業時間が短縮できる。
【0061】
【発明の効果】
以上示したように本発明によれば、射出成形機用インバータ装置において、順変換ブロックと逆変換ブロックとを接続する正負の直流バスラインは、逆変換ブロックを貫通させて逆変換ブロックの各インバータに接続する。前記正負の直流バスラインは、ブスバーで構成すると共に、正負のブスバーの長さを異なるように構成して誤接続を防止し、接続する際の作業性を良好にし、かつ、品質を向上させ、省スペース化により小型化することができる。
【0062】
また、前記正負の直流バスラインは、2つの連結板により前後挟み込む構造で接続するため、1個あたりの連結板の断面積を、直流バスラインの1/2の断面積にでき、かつ、連結板と直流バスラインとの接触面が2倍となり、電源を供給する際の信頼性が向上し、省スペース化により小型化することができる。
【0063】
更に、前記直流バスラインは、導体の断面をL型形状に構成している。その直流バスラインの垂直部の両端に、凹状の接続部を構成している。その接続部に合うボルトを介して、直流バスラインを前後挟み込むように一定間隔を隔てて構成した連結板を接続する。また、一定間隔を隔てて構成した連結板を接続するボルトは、根本部位にネジ山を構成しないボルトであり、そのボルトの根本部位に対して、手前側の連結板を自由に移動できる状態で接続できるため、ボルトは脱落することがなくなる。また、ボルトを外すこと無しに直流バスラインと連結板とを接続ができるため、ボルトの脱落防止が可能となり、接続する際の作業性を良好にし、かつ、品質を向上させ、省スペース化により小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるインバータ内に直流バスラインを構成した概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態2におけるインバータ内に直流バスラインを構成し、連結板で接続したときの概略構成図。
【図3】本発明の実施の形態3において、(a)導体の断面をL型形状に成形した直流バスラインの概略構成図、(b)導体の断面をL型形状に成形した直流バスラインのA矢視図。
【図4】本発明の実施の形態4における導体の断面をL型形状に成形した直流バスラインと、連結板とを接続するときの概略構成図。
【図5】本発明の実施の形態5における導体の断面をL型形状に成形した直流バスラインの凹状の接続部に、連結板のボルトで接続するときの概略構成図。
【図6】本発明の実施の形態6において、(a)一定間隔を隔てて構成した連結板の概略構成図、(b)根本部位にネジ山を構成しないボルトの概略構成図。
【図7】本発明の実施の形態7における導体の断面をL型形状に成形した直流バスラインの凹状の接続部に、連結板の根本部位にネジ山を構成しないボルトで接続したときの概略構成図。
【図8】従来からある射出成形機用インバータの運転パターン図。
【図9】従来からある射出成形機用インバータ装置の概略構成図。
【図10】従来からある射出成形機用インバータ装置のブロック構成図。
【図11】従来からある射出成形機用インバータ装置のブロック構造図。
【符号の説明】
11…インバータケース
12,13…直流バスライン
12a,13a,33,36,…直流バスラインの接続孔部
14…入出口
21,22,41,54a,54b…連結板
21a,22a,42,55…連結板の接続孔部
31,34,51…L型形状に成形した直流バスライン
32,35,52…L型形状に成形した直流バスラインの垂直部
53…L型形状に成形した直流バスラインの凹状の接続部
56…ボルト
61…根本部位にネジ山を構成しないボルト
62…ねじ山部分
63…根本部位にねじ山を構成しない部分
Claims (7)
- 交流電源から直流電源を得る順変換ブロックと、平滑用電解コンデンサを設けたコンデンサブロックと、前記順変換ブロックとコンデンサブロックを共通の直流電源とし、この直流電源から交流電源を得るインバータからなる複数個の逆変換ブロックとからなり、これら逆変換ブロックのインバータで射出成形機における型締工程・射出工程・計量工程・突出工程で使用されるモータを各工程別に駆動する射出成形機用インバータ装置において、
前記順変換ブロックと逆変換ブロックとを接続する正負の直流バスラインは、複数個の逆変換ブロックを貫通させて各インバータに接続したことを特徴とする射出成形機用インバータ装置。 - 前記正負の直流バスラインは、長さが異なるように構成したことを特徴とする請求項1記載の射出成形機用インバータ装置。
- 前記正負の直流バスラインは、その断面をL型形状に構成したことを特徴とする請求項1,2記載の射出成形機用インバータ装置。
- 前記正負の直流バスラインは、その直流バスラインを連結部材で挟持したことを特徴とする請求項1,2,3いずれかに記載の射出成形機用インバータ装置。
- 前記正負の直流バスラインには、凹部を設け、一対の連結部材を一定間隔を隔ててボルトで連結し、その連結部材間のボルトを前記凹部に装着し、連結部材間で直流バスラインを挟持したことを特徴とする請求項3,4記載の射出成形機用インバータ装置。
- 前記連結部材のボルト挿通孔には、タップ加工を形成し、直流バスラインを連結部材で挟持するボルトの根本部位にネジ山を形成しないボルトとしたこと特徴とする請求項4,5記載の射出成形機用インバータ装置。
- 前記正負の直流バスラインには、凹部を設け、一定間隔を隔ててボルトで連結し、その連結部材間のボルトを、前記凹部に装着すると共に、
その連結部材のボルト挿通孔に、タップ加工を形成し、直流バスラインを連結部材で挟持するボルトの根本部位にネジ山を形成しないボルトとしたことを特徴とする請求項5,6記載の射出成形機用インバータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002253014A JP2004090328A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 射出成形機用インバータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002253014A JP2004090328A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 射出成形機用インバータ装置 |
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JP2004090328A true JP2004090328A (ja) | 2004-03-25 |
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ID=32059139
Family Applications (1)
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JP2002253014A Pending JP2004090328A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 射出成形機用インバータ装置 |
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JP (1) | JP2004090328A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006187394A (ja) * | 2005-01-05 | 2006-07-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 洗濯乾燥機 |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002253014A patent/JP2004090328A/ja active Pending
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JP2006187394A (ja) * | 2005-01-05 | 2006-07-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 洗濯乾燥機 |
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