JP2004089627A - スロットマシン及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】抽選結果によって役が成立したときに、貯留手段が所定数以上の遊技媒体を貯留していることを条件として、当該貯留手段により貯留されている遊技媒体を遊技媒体払出手段により払出口へ払い出し、表示部に払い出された残りの貯留数を表示させることにより内部抽選の抽選結果を遊技者に告知させる制御を行う告知制御手段を備えたことを特徴とするスロットマシンである。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技者が投入したメダルなどの遊技媒体を所定数を限度として貯留することが可能であり、貯留された遊技媒体の何枚かを投入するなどして複数の変動する図柄を定められた組み合わせで停止させた結果として、多くの遊技媒体が提供されるスロットマシンに関し、特に、役の成立を告知し得る機能を備えたスロットマシン及び制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、正面の表示窓内に、複数の図柄が描かれ変動表示及び停止表示を繰り返し行うことが可能な回転リールが横一列に複数並ぶように設けられるとともに、これら回転リールの変動表示を各々個別に遊技者の停止操作により停止表示させることが可能な停止ボタンを各回転リールに対応するように配置し、遊技者の停止ボタンの操作により表示窓内で所定のライン上に停止表示された各回転リールの図柄の組み合わせによって、遊技者に多くのメダルやコインといった遊技媒体を払い出し得るボーナスゲームなどの特別遊技を提供するパチスロ遊技機が知られている。
【0003】
すなわち、このパチスロ遊技機を用いて行われる遊技は、まず、遊技者がメダルやコインなどの遊技媒体を投入することによって開始される。そして、遊技者がスタートレバーを操作することに応じて、内蔵されているCPUなどの制御手段が回転リールを駆動制御することにより回転させ、表示窓内に複数の図柄を変動表示させる。変動した回転リールは、一定時間内に遊技者によって停止ボタンが停止操作されたことに応じて回転を順次停止する。この際に、表示窓内で所定のライン上に停止表示された各回転リールの図柄が特定の組み合わせ、すなわち入賞役になった場合には、上記遊技媒体を所定枚数払い出すことによって遊技者に遊技媒体を提供する。
【0004】
このようなパチスロ遊技機は、複数種類の入賞役を有しており、特に、所定の入賞に応じた役が成立したときは、1回の遊技媒体の払い出しのみならず、所定の期間、通常の状態よりも入賞しやすく遊技者にとって有利な遊技状態となり得るものが存在する。このような入賞に応じた役の中には、最大払出枚数を払い出す役が非常に成立しやすい状態のゲームを連続して複数回行うことが可能であり遊技者にとって多くの遊技媒体を提供し得る入賞役(以下「RB(レギュラーボーナス)」と称する)と、このRBを複数回行える可能性があり各RBの間に別途小役が成立しやすい状態のゲームが連続して複数回行われやすく遊技者にとって多くの遊技媒体を提供し得る入賞役(以下「BB(ビッグボーナス)」と称する)とが存在する。
【0005】
また、パチスロ遊技機では、表示窓内において各回転リールが3つの図柄が見える位置で停止表示され、例えば、3つの回転リールを有しているときには合計9つの図柄が停止表示されることになる。これら図柄のうち横方向への3つの水平ラインや2つの斜めラインなどのうち、遊技者が投入した遊技媒体数に応じて設定される有効化された入賞ライン(以下「有効ライン」という)に停止表示される図柄の組み合わせは、内蔵されたCPUなどからなる主制御部による内部抽選の抽選結果と、遊技者による停止ボタンの停止操作のタイミングとによって決定される。すなわち、遊技媒体が払い出される役が成立するには、上述の内部抽選の抽選結果、入賞役に当選したとしても、この成立した入賞役の入賞成立を示す図柄の組み合わせを有効ライン上に遊技者が所定のタイミングで停止ボタンを操作しなければ、RBやBBといった特別遊技へ移行させることができない。従って、遊技者は、変動表示中における回転リール上の図柄をよく見て停止させるべき図柄が表示窓内に出現するタイミングを見計らって停止ボタンを操作するといった、いわゆる目押し操作を行う必要がある。一方、内部抽選の抽選結果、はずれとなったときには、遊技者が目押し操作を行って、タイミングよく停止ボタンを操作したとしても、回転リールは入賞役の組み合わせで停止表示することなく強制的にはずれの組み合わせで停止表示する。
【0006】
近年、RBやBBへの移行が内部抽選の抽選結果として役が成立して当選となったときに、入賞役に当選したことを報知する遊技機が複数の公報において提案されている。
すなわち、特許文献1には、内部抽選の抽選結果として役が成立した場合その種類について発光色を変化させることによって報知したり、変動表示する各回転リールを停止させるストップボタンの操作タイミングをスタートレバーの発光態様によって報知するなどの報知手段を備え、成立した入賞役に関連する情報を遊技者が認識し得る遊技機が記載されている。
【0007】
また、特許文献2には、制御部でBBに応じた役が成立したか否かの内部抽選を行い、役が成立した場合、BBに応じた役の成立を設定した際の報知として、内蔵された振動発生部が振動発生装置により機械的に振動を発生させ、ヒットランプを点灯させ、スピーカから役の成立を報知する報知音を出力させるように構成し、遊技者に対して従来とは全く異なる感覚で強い印象を受け、機械的振動を体感することにより強く歓喜が呼び起こされ、興趣あふれる遊技を楽しむことが可能な遊技装置が記載されている。
【0008】
一方、遊技者に対して成立した役の種類が何であるかを当該役の種類に応じて異なる報知を行うことが可能なスロットマシンが提案されている。
すなわち、特許文献3には、内部抽選結果、役が成立して内部当り状態が設定されていることを報知する設定報知手段と、報知開始から遅延した時期に特定の賞に応じた報知を遊技者に対し行う賞種報知手段を備え、遊技者に対して、報知が行われるまでの間、より有利な賞を提供する役が成立するように強い期待を抱き、別の新たなゲームのような効果を生み出すような遊技装置が提案されている。
また、特許文献4には、ボーナスゲームへの移行が確約される特別入賞フラグが発生したことを条件に、抽選結果を報知する特別報知手段と、通常入賞フラグが発生したことを条件に、抽選結果を報知する通常報知手段と、各報知手段の抽選結果の報知を行うか否かを選択可能な選択手段を備えたスロットマシンが提案されている。
【0009】
さらに、特許文献5には、回転リールの動作や表示で情報を報知し得る演出用リールや、光で情報を報知するリールランプなど役の成立を報知する報知手段を少なくとも2種類備え、遊技者が各報知手段で報知された情報を総合的に判断して成立した役が何であるかを予測できるようにした遊技機が提案されている。
このように、初心者である遊技者に対しても、内部抽選の抽選結果として役が成立して当選している事実が分かるように演出させるスロットマシンが多数提案されているのである。
【0010】
上述したようなスロットマシンのほか、ボーナス役当選の成立を告知する演出に関して、遊技者に対して、更に興味を引き付け面白みがあって分かりやすい演出を行うスロットマシンが要望されている。
例えば、特許文献6において、クレジット式のゲームを行っていた遊技者が、ゲーム切替ボタンを押圧して、クレジットをコインに引き換える操作を行った際、ビッグボーナス当選フラグ又はボーナス当選フラグが設定されている場合には、その旨を遊技者に報知することにより、ボーナス当選フラグが設定されているにもかかわらず、そのことに気づくことなくゲームを止めてしまうことにより遊技者に不利益が発生してしまうことを防止可能なスロットマシンが提案されている。
【0011】
また、特許文献7によれば、設定スイッチによってコインをクレジットするように設定されているにも拘わらず、コインが受け皿へ払い出されることで、遊技者に通常と異なることを認識させ、大役当たり中であることを報知することが可能であるといった構成とすることにより、既存の装置構成を維持して、抽選の結果が当たりで、かつ遊技者が有利な状態となるための大役図柄が揃っていない状態であることを熟練者及び初心者に拘わらず認識可能な報知を行うことで、両者間の不公平さを無くすスロットマシンが提案されている。
【0012】
【特許文献1】
特開2000−58792号公報
【特許文献2】
登録実用新案第3055840号公報
【特許文献3】
特開平11−319187号公報
【特許文献4】
特開平10−33750号公報
【特許文献5】
特開2001−112921号公報
【特許文献6】
特開2000−5377号公報
【特許文献7】
特開2002−11142号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献6に記載された先行技術よれば、クレジットをコインに引き換える操作を行った直後に、ボーナス(大役)当選となったことを、遊技効果ランプを所定の態様で点滅させるなどの演出によって迅速に遊技者へ告知するといったものであり、告知するタイミングについてはタイムリーであり非常に効果的であるが、告知形態としては他の先行技術に記載されているような演出とほぼ変わりなく、面白みに欠ける。
【0014】
また、特許文献7に記載された先行技術によれば、遊技を行うにあたって一番目的とし遊技者が最も興味を持って反応する遊技媒体の払い出し形態と同様の形態で払出口へ遊技媒体が払い出されるクレジット精算を利用して、ボーナス(大役)当選となったことを遊技者に対して分かり易くしたものである。
【0015】
しかしながら、クレジット精算される際の遊技媒体の払出しで告知するという非常にインパクトのある作動状態を演出としているが、クレジット精算の最初の時点では遊技者はクレジット精算の操作を行っていないにも拘わらず自動的にクレジット精算され遊技媒体が払出されたことに対して驚きを持って遊技媒体の払出しを見守るが、仮にクレジット数が多い時には遊技媒体の払出しが進むにつれて平常心に戻ってしまったり、繰り返し遊技を行っているうちに自動的クレジット精算という告知形態に慣れてしまったりして、やがては興味を失ってしまう可能性もある。
【0016】
このような単純にクレジット精算して遊技媒体を払出してしまう告知形態に慣れてしまった遊技者にとっては、クレジット精算された後に、せっかくクレジットさせた遊技媒体を再度投入口へ投入する必要があるため非常に面倒臭さを感じることなりやすい。
【0017】
本発明は、上述したような先行技術に記載された告知機能を有するスロットマシンの抱える課題を解決するために、入賞役が成立したことを告知する形態として、遊技者に対してインパクトがあって告知動作が終了するまで継続して興味を持たせ面白みのある告知態様を行うスロットマシンを提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明者は、遊技を行う際に用いるメダルなどの遊技媒体が貯留手段にある程度の数貯留されていることを条件として、内部抽選の抽選結果によって役が成立したときに、遊技者にこの役の成立を告知するために、貯留されている遊技媒体を所定数だけ払出口へ払い出し、表示部に表示される残りの貯留数によって抽選結果を遊技者に告知させるといった構成として、遊技者に対して非常にインパクトのある遊技媒体の払い出しにより興味を引き付けるとともに、遊技媒体が単に払い出されるといった単純なものではなく、最終的に遊技媒体の残り貯留数がいくらになるのかという興味を継続して持たせつつ、遊技媒体の払い出しによる告知態様を見せることが可能なスロットマシンを発明するに至った。
【0019】
以下、本発明の具体的な手段を示す。
(1)の発明は、遊技に用いる遊技媒体が投入される投入手段と、当該投入手段に投入された遊技媒体の数をカウントするカウント手段と、当該カウント手段によりカウントされた遊技媒体を貯留する貯留手段と、前記貯留手段に貯留されている遊技媒体の貯留数を当該遊技媒体の出し入れ状況に応じて表示する表示部と、遊技結果に応じて遊技媒体を払出口に払い出す遊技媒体払出手段とを備え、複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記複数の領域において前記役ごとに設定された所定の図柄で停止制御可能とし、各前記複数の領域において成立した役の組み合わせで図柄が停止したことを条件に遊技者に多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得るスロットマシンであって、前記抽選結果によって役が成立したときに、前記貯留手段が所定数以上の遊技媒体を貯留していることを条件として、当該貯留手段により貯留されている遊技媒体を前記遊技媒体払出手段により前記払出口へ払い出し、前記表示部に払い出された残りの貯留数を表示させることにより前記内部抽選の抽選結果を遊技者に告知させる制御を行う告知制御手段を備えたことを特徴とするスロットマシンである。(1)の発明によれば、内部抽選の抽選結果によって役が成立したときに、貯留手段が所定数以上の遊技媒体を貯留していることを条件として、遊技媒体を払出口へ払い出すことにより、遊技者に対して役が成立している可能性があることを非常に強いインパクトを持って告知することが可能であるとともに、告知制御手段が表示部に払い出された残りの貯留数を表示させることにより内部抽選の抽選結果を遊技者に告知させる制御を行うので、遊技者に対して遊技媒体の払い出しが終了するまで内部抽選の抽選結果が分からない状態として当該遊技媒体の払い出しを最後まで興味を持たせることが可能な新しい告知態様を提供することが可能となる。
(2)の発明は、(1)の発明に記載の遊技機であって、前記告知制御手段は、前記表示部に表示させる残りの貯留数に応じて、成立した役の種類を告知する制御を行うことを特徴とする。
(2)の発明によれば、単に役が成立したことを告知しているのみならず、残りの貯留数に応じて成立した役の種類を告知するので、遊技者に対して最終的に残りの貯留数がどうなるかを遊技媒体の払い出しが始まった段階から終わりの段階まで継続して興味を持たせることが可能であるとともに、どの役が成立したかを非常に分かりやすい告知を行わせることが可能となる。
(3)の発明は、(1)の発明に記載の遊技機であって、前記役の成立として、多くの遊技媒体を払い出すための特別遊技が複数種類設定され、前記告知制御手段は前記表示部に表示させる残りの貯留数に応じて、特別遊技の種類を告知する制御を行うことを特徴とする。
(3)の発明によれば、遊技者にとって遊技を行う中で最も重要な特別遊技に関する役の成立に関して、どの種類の特別遊技が成立したかを初心者の遊技者に対しても非常に分かりやすく告知させることが可能であり、特別遊技へ移行するまでの間における無駄な遊技媒体の消費をより抑えることが可能となる。
(4)の発明は、遊技に用いる遊技媒体が遊技を行うに際して投入された結果として貯留されている貯留数を当該遊技媒体の出し入れ状況に応じて表示させ、遊技結果に応じて遊技媒体を払い出す機能を備え、複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示させ、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記複数の領域において前記役ごとに設定された所定の図柄で停止制御可能とし、各前記複数の領域において成立した役の組み合わせで図柄が停止したことを条件に遊技者に多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得るものであり、前記抽選結果によって役が成立したことを告知する制御を行う告知制御手段を備えた遊技機を制御する制御プログラムであって、前記抽選結果によって役が成立したときに、所定数以上の遊技媒体が貯留されていることを条件として、貯留されている遊技媒体が払い出された残りの貯留数を表示させることにより前記内部抽選の抽選結果を遊技者に告知させるように前記告知制御手段を制御する機能を備えたことを特徴とする制御プログラムである。
(4)の発明によれば、遊技者に対して役が成立している可能性があることを非常に強いインパクトを持って告知することが可能であるとともに、遊技媒体の払い出しが終了するまで内部抽選の抽選結果が分からない状態として当該遊技媒体の払い出しを最後まで興味を持たせる新しい告知態様の提供を可能とするべく、遊技機に対して制御を行わせることが可能である。
【0020】
本発明において、貯留手段により貯留されている遊技媒体を遊技媒体払出手段により払出口へ払い出し表示部に払い出された残りの貯留数を表示させるタイミングについては適宜設定可能であり、例えば、内部抽選の抽選結果として役が成立した際の図柄変動表示ゲームが終了した直後のタイミングとしていち早く遊技者に対して役の成立を告知し遊技媒体の無駄な消費を抑えるように設定することも可能であり、また、役が成立した後に何らかの条件を満たしたときのタイミングとして、告知を早く行わせ得るために必要な遊技力を持つ熟練者である遊技者にとって有利となるように遊技力による差異をつけるように設定することも可能である。上記何らかの条件としては、リプレイ役の成立など所定の図柄の組み合わせで停止させたり、別途、図柄変動表示以外の液晶表示装置などを用いたゲームを行わせたりすることも可能である。
【0021】
また、本発明において、内部抽選の抽選結果として役が成立したことを例えばランプ制御によりランプを点滅させたり、スピーカから音声や効果音を発生するなどして告知させ、上述したように、何らかの条件を満たしたときに遊技媒体を遊技媒体払出手段により払出口へ払い出し表示部に払い出された残りの貯留数を表示させて成立した役の種類を遊技者に対して告知するようにしてもよい。これにより、何らかの条件を満たすべく遊技力を必要として遊技力の差異により告知がより早く行い得るようにして熟練者である遊技者の遊技意欲を高めることが可能である。
【0022】
さらに、本発明において、表示部に払い出された残りの貯留数を表示させるまでに、遊技媒体を一挙に遊技媒体払出手段により払出口へ払い出さずに、複数回に分けて払い出すようにしてもよい。例えば、複数回の図柄変動表示ゲームにおいて、各ゲームでの図柄停止時に遊技媒体の払い出しを行ったり、一回の図柄変動表示ゲームにおいて図柄を一つ停止させる都度に遊技媒体の払い出しを行うことにより、遊技者に対して残りの貯留数が一体いくらまで減少するのであろうかという興味をより長い時間に亘って継続して持たせつつ遊技を行わせることが可能となる。
【0023】
加えて、本発明において、表示部に表示させる残りの貯留数を、例えば、ビッグボーナス役のときには「7」とし、レギュラーボーナス役のときには「3」とすればよく、また、小役が成立したときにはもともとの貯留数から小役の成立による払い出し数を引いた数とすることが可能であり、各々適宜設定することが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施の形態に関わるスロットマシンの外観斜視図、図2は図1のスロットマシンの正面図、図3は図1のスロットマシンの側面図、図4は図1のスロットマシンの上面図、図5は図1のスロットマシンの筐体の内部構造を示す概略図をそれぞれ示している。なお、本実施形態においては遊技媒体としてメダルを用いる。
【0025】
(外観構成の説明)
図示するスロットマシン1は、ボックス形状の筐体2の前面開口に扉部3を開閉自在に取り付けて構成されている。前記筐体2の内部空間には、上方にリールユニット10や、後述する制御手段6が搭載された制御基板4(メイン基板4A,サブ基板4B)などが組み込まれ、下方には、多数枚数のメダルを収容するホッパー5Aを有するメダル払出手段5が組み込まれている。
【0026】
前記リールユニット10は、金属フレーム11に3個のリール12(左リール),13(中リール),14(右リール)と、当該リール12,13,14の駆動原となるステッピングモータ12A,13A,14Aと、後述する前記ステッピングモータの回転を制御するための左,中,右リールドライバ12B,13B,14B(図8参照)と、各リール12,13,14の回転位置を検出するためのセンサ12C,13C,14C(図6参照)とを主な構成としている。
【0027】
前記リール12,13,14は、何れも円筒状の筒体の外周面に複数の図柄を連続して列状にシルクスクリーン印刷により印刷した帯状シートを貼着して構成している。この帯状シートを前記リール12,13,14に貼り付けた状態で、前記リール12,13,14の内周側に設けられた光源の光によって、前記帯状シートの外周面の図柄を目立つようにすることができるように、帯状シート自体を透光性の性質を有する樹脂で構成するとともに、リール12,13,14自体の素材を透光性樹脂で形成するか、或いは、図柄の印刷した背面に光通過穴を設ける構成を採用している。
【0028】
前記図柄とは、「7」「チェリ」「ベル」「バー」などの遊技者にとって他の図柄と識別可能なシンボルを使用しているが、この実施の形態では、RB役の図柄とか、ある特定の小役の図柄といった表現にしている。
【0029】
また、筐体2の扉3は、内部のメダルが簡単に窃盗されることがないように金属フレームによって頑強に製作されており、筐体2に対して図示しないヒンジで開閉自在に設けられるとともに鍵3Aで施錠できるようになっている。また、前記扉3の前面開口には、前記筐体2の内部空間に連通した内部に光源を備えた報知光源用の第1のパネル7と、図柄変動表示用の複数の領域を形成するための窓(左リール用窓8A,中リール用窓8B,右リール用窓8C)を形成する第2のパネル8と、スロットマシンの機種名やタイトルロゴを施した化粧用の第3のパネル9とが組み付けられている。
【0030】
前記第2のパネル8と第3のパネル9との間には、メダルを直接機体に投入するための投入手段としてのメダル投入口20が設けられている。また、第2パネル8の左側にはキャラクタ画像や背景画像を用いた演出画像を表示するための液晶パネルを含む表示手段21が設けられている。また、メダル投入口20と同様に第2パネル8と第3パネル9との間には、スタートレバー22と、停止入力手段としての停止ボタンスイッチ23(左停止ボタンスイッチ23A、中停止ボタンスイッチ23B、右停止ボタンスイッチ23C)と、ベットボタンスイッチ24(MAXベットスイッチ24A、1枚ベットスイッチ24B)と、精算スイッチ25が設けられている。
【0031】
更に、第2のパネル8と第1のパネル7との間には、正面の遊技者に向かって音を発するための一対のスピーカ16と、第3のパネル9の下方にはウーハとしてのスピーカ26を設けている。上記、ベットスイッチボタン24と及びスピーカ16、26に関しては、後述するハードブロック図としての図6に図示せずに省略している。
【0032】
また、図1及び図2において、符号27は払出口としてのメダル払出し口、当該メダル払出し口27と連通したメダル受け皿28などが設けられている。精算スイッチ25を遊技者が操作して貯留メダルを精算すると、メダル払出し口27よりメダル受け皿28に図示しない貯留手段で貯留されたメダルを払出しすることができる。貯留手段はメダル検出手段30によりカウントされたメダルを最高50枚を限度に貯留するものである。
【0033】
前記第2のパネル8の下方中央部分には、役の入賞によって払い出されるメダル数を表示するためのPAY表示手段29Aと、本発明の特徴部分であり貯留されているメダルの貯留数をメダルの出し入れ状況に応じて表示するための表示部としてのメダル貯留総数表示手段29Bと、投入メダル数を表示するためのベット表示手段29Cとが設けられている。これらの表示手段29A,29B,29Cは何れも7セグメントLEDを採用している。
【0034】
(ハード構成の説明)
次に、図6に基づいて、前述した図1乃至7に示すスロットマシン1のハード構成について説明する。
【0035】
図において、6は制御手段であり、前述した制御基板4のメイン基板4Aとサブ基板4Bを総称して1ブロックで示している。この制御手段6には、メダル投入口20に投入されたメダルを検出しカウントするためのカウント手段としてのメダル検出手段30と、スターレバー22の操作を検出するためのスタート検出手段31と、先述した左,中,右リールドライバ12B,13B,14Bと、ステッピングモータ12A、13A,14Aによって回転するリール12,13,14の位置検出センサー12C,13C,14Cに接続されて位置検出を実行する回転位置検出手段32とが接続されている。この位置検出センサー12C,13C,14Cは、リール12,13,14の所定位置に設けられた貫通穴を利用して透過型或いは反射型のフォトセンサを採用することができる。
【0036】
また、制御手段6には、前記リール12,13,14の変動表示中にそのリール12,13,14の回転を止めるための停止ボタンスイッチ23として、右停止ボタンスイッチ23A,中停止ボタンスイッチ23B,右停止ボタンスイッチ23Cが操作入力検出手段33を介して接続されており、この停止ボタンスイッチ23に対する遊技者の操作を受けて操作入力検出手段33がその操作を検知するとともに、この検知したことを受けて制御手段6が左,中,右リールドライバを制御してリール12,13,14を停止させる制御が可能となっている。
【0037】
次に、先述したメダル払出手段を電気的に制御手段6が制御するために、遊技媒体払出手段としての払出ドライバ34を介して制御手段6に接続されており、精算ボタンを操作したり、貯留メダルのストック数が上限(例えば、50枚)を超えると、その払出すべきメダルの数だけ払出手段5に払い出す制御を制御手段6によって実行する。
【0038】
また、制御手段6は、抽選結果によって役が成立したときに、貯留手段が所定数以上のメダルを貯留していることを条件として、当該貯留手段により貯留されているメダルを払出ドライバ34によりメダル払出し口27へ払い出し、メダル貯留総数表示手段29Bに払い出された残りの貯留数を表示させることにより内部抽選の抽選結果を遊技者に告知させる制御を行う告知制御手段としての役目も果たす。すなわち、制御手段6は、例えば、内部抽選の抽選結果としてBB役やRB役が成立したときに、例えば、BB役が成立したときにはメダル貯留総数表示手段29Bに払い出された残りの貯留数が「17」を表示させるように、また、RB役が成立したときにはメダル貯留総数表示手段29Bに払い出された残りの貯留数が「13」を表示させるように、払出ドライバ34に対してメダルをメダル払出し口27へ払い出するように制御する。ただし、制御手段6は、貯留手段に貯留されているメダルの残り貯留数が所定数以上(例えば25枚以上)となっているか否かを判断し、所定数以上となっていると判断したときに、告知制御手段として機能するように設定されている。
また、制御手段6が、これら払出ドライバ34によって貯留されているメダルを払い出しメダル貯留総数表示手段29Bによって貯留残り数を表示させることにより役の成立を告知する告知時期について、内部抽選の抽選結果として役が成立した後、何回目の変動表示ゲームにおいて実行するかなど何時の時点で実行するかを、図示しない乱数表を参照しながら抽選するか、もしくは乱数発生手段によって発生した乱数から抽選することによって決定される。
上記制御手段6による遊技制御フローの詳細については後述する。
【0039】
また、同様に制御手段6に接続された、乱数発生手段35、クロック発生手段36、左リールカウンタ37、中リールカウンタ38、右リールカウンタ39、払出率設定手段40、引き込み設定手段41、蹴飛ばし設定手段42、図柄テーブル43、未払出記憶手段44、記憶手段45の機能については、後述する。クロック発生手段36はクロック信号を発生し、このクロック信号に基づいて記憶手段45に予め記憶された各種の制御プログラムや遊技プログラムなどのプログラムを制御手段6が実行する。記憶手段45には、この制御プログラムを実行する場合のワークメモリ領域が形成されている。
【0040】
ここで、制御手段6は、スタートレバー22を操作したことに応じて乱数発生手段35からの操作される乱数に基づいて内部的な抽選を実行し、その抽選結果が役の成立であった場合に、その役に応じて予め設定された前記図柄でリール12,13,14を停止させることができた時に入賞として制御し、以下の動作を実行する。前記役としては、ビックボーナス役、レギュラーボーナス役、及び、複数の小役とを有している。
(BB役)
抽選結果がビックボーナス役の成立であった場合には、ビックボーナスフラグを立てて、ビックボーナス図柄としての例えば「7」を、前記引き込み設定手段41に予め定められたビックボーナス役の成立時の引き込みコマ数を参照しつつ、引き込み制御を有効ラインA〜Eに前記「7」を揃えるようなリール制御を制御手段6が実行する。この有効ラインA〜Eの何れかの有効ラインにビックボーナス役の図柄「7」がゾロ目で揃うと、制御手段6がビックボーナス役に応じた所定の図柄で停止したと認識して、メダルの払出制御を行う。このような引き込み制御を伴う前記リール制御によって、前記図柄の変動状態・停止状態を見るための領域(左リール用窓,中リール用窓,右リール用窓)を遊技者が視認識しつつ、停止させたい図柄を狙って停止ボタンスイッチ23A,23B,23Cを操作する時に、その操作タイミングに多少のズレ(失敗)があっても狙った図柄で停止できるようになるのである。そして、一旦成立したビックボーナス役の成立フラグは後述する小役の成立フラグとは異なり、図柄が変動して停止するまでの1サイクル遊技で消滅することなく、ビックボーナスの入賞(ビックボーナス役に対する所定の図柄で停止)できるまで、消滅することがなく次のサイクル遊技に持ち越す制御を制御手段6が実行するのである。
【0041】
ここで、リール12,13,14に対応したカウンタ37,38,39が設けられており、制御手段6は、ステッピングモータ12A,13A,14Aに駆動パルスを出力したときは対応するカウンタ37,38,39を駆動パルス数だけインクリメントするとともに、位置検出センサー12C,13C,14Cがリール12,13,14の基準回転位置を検出したときはカウンタ37,38,39をリセットするようにしている。このようにして、制御手段6は、カウンタ37,38,39のカウント値に基づいてリール12,13,14の基準回転位置からの現在の回転位置を判断する。しかし、回転位置を判断できてもどの図柄で停止するかを判断できなければ、前述したような引き込み制御は実現できないため、このような図柄の判断のために前述した操作入力検出手段33、図柄テーブル43を利用する。つまり、操作入力検出手段33は、各停止ボタンスイッチ23A,23B,23Cに対する操作を検出して制御手段6に通知する。この通知を受けた制御手段6は、操作入力検出手段33から通知に動じて、リール12,13,14の回転位置と図柄種類との位置関係を記憶した図柄テーブル43を利用して、引き込み停止動作を実行するのである。このように、リール12,13,14の外周のどの位置にどのような図柄が設けられているかを示す図柄テーブルを利用することによって、前述した引き込み制御や、後述する蹴飛ばし制御が実行できるのである。このような引き込み制御や蹴飛ばし制御は、一般的に日本においてはパチスロとも呼ばれるスロットマシンにおいて周知の技術である。
【0042】
また、BB役などの各種役の成立のための確率を複数段階に設定できる機能として、払出率設定手段40を設けている。このようにスロットマシン1の払出率を複数段階に設定できることは現在のスロットマシンではポピュラーなものとなっている。しかして、ビックボーナスに入賞すると、制御手段6は、払出ドライバ34を駆動させて所定枚数のメダルの払出制御を実行するのある。
【0043】
(RB役)
複数の図柄列を外周面に設けたリール12,13,14のそれぞれの3図柄を同時に表示可能な大きさを有する3つの表示領域(左リール用窓,中リール用窓,右リール用窓)で変動表示し、内部抽選の抽選結果によってRB役が成立したことに応じて、遊技者の停止ボタンスイッチ23A,23B,23Cの図柄停止操作により、前記複数の領域(左リール用窓,中リール用窓,右リール用窓)において前記役ごとに設定された所定の図柄としてのRB役の図柄で停止制御可能としてなり、更に、前記役は、複数の小役と、BBとRBとの2つのボーナス役とを有し、前記抽選結果として前記RB役と小役との2つの役が同時に成立した状態となり得る制御内容を担う制御プログラムが記憶手段45内に記憶されている。
【0044】
表示手段21は、図示はしないが、演出画像を表示するための液晶表示パネル、及び演出画像に関するキャラクタや背景などの画像データを記憶する画像記憶部、及びこの画像記憶部に記憶された画像データを順次液晶表示パネルへ送信し動画として表示駆動させる表示駆動回路を備える。画像記憶部には、本発明の特徴部分である、貯留手段によって貯留されたメダルを払い出してメダル貯留総数表示手段29Bに残り貯留数を表示させることにより役の成立を告知する以外の告知手段として用いられる、役の成立を告知するための告知パターンとしてキャラクタが登場してコメントを出す演出画像が記憶されている。
【0045】
次に、制御手段6によって役が成立したことを貯留手段に貯留されているメダルを払い出した結果としての残り貯留数nと、成立した役の種類との関係について説明する。残り貯留数nと、成立した役の種類との関係は、図7に示すような内容で記憶手段45に記憶されている。本発明において貯留メダルを払い出して役の成立を告知する場合に、成立した役としてBBやRBなどの大役と、ベル役やチェリー役などの小役とが適用可能である。具体的には、残り貯留数nが「17」である場合に成立した役の種類はBBであり、また、残り貯留数nが「13」である場合に成立した役の種類はRBである。さらに、残り貯留数nが「20」である場合に成立した役の種類はベル役である。一方、成立した役の種類がチェリー役である場合には、残り貯留数nが「α−5」である。この場合、現在の残り貯留数が「α」であって、告知する際には5枚だけメダルを払い出すことになるのである。
【0046】
(ゲーム制御フロー)
次に、本実施形態における遊技中の動作フローについて説明する。
図8乃至図10は本実施形態のスロットマシンを用いたゲーム制御の手順を示すフローチャート図である。尚、以下手順を説明する際に、遊技者がメダル投入口20へメダルを投入し、スタートレバー22を操作して、各停止ボタンスイッチ23を操作することにより、各リール12,13,14が停止するまでを一回の変動表示ゲームと称する。
【0047】
まず、図8に示すように、ゲームを実行するに際して、遊技者がメダル投入口20へメダルを直接投入するか、いずれかのベットボタンスイッチ24を操作した後に、スタートレバー22を操作する。これらの操作により始動操作がなされたかを否かを判断する(ステップS1)。始動操作がなされなかったと判断したときには再びステップS1に戻るが、始動操作がなされたと判断したときには、既に役が成立しており成立フラグがオン状態となっているかを判断する(ステップS2)。成立フラグがオン状態でないときは、役の成立に関する内部抽選が行われる(ステップS3)。そして、内部抽選の抽選結果について、特別遊技としてのボーナスゲームへ移行する権利が提供されるBBやRBの入賞(以下、ボーナス入賞と称する)あるいは各種の小役に応じた役が成立した状態になっているか否かが判断される(ステップS4)。尚、役が成立していないと判断されたときには、別のルーチンへ移行され、所定の図柄変動表示ゲームが行われる。
【0048】
次いで、ボーナス入賞の役が成立したと判断されたときは成立フラグがオン状態となる(ステップS5)。さらに、成立フラグがオン状態であることを受けて、貯留されているメダルを払い出すことにより役の成立を告知する告知態様をはじめその他の告知態様も含めて告知を実行するか否かが選択される(ステップS6)。そして、上記告知実行の有無選択の結果として、告知が行われることになったのかどうかが判断される(ステップS7)。このステップS7において告知が行われないと判断されたときには、ステップS4において役が成立していないと判断されたときと同様に、所定の別ルーチンへ移行する。そして、ステップS7において、告知を行うと判断されたときには予め用意された複数種類の告知態様のうち実行する告知態様が選択されているか否かが判断される(ステップS8)。このステップS8において告知態様が決定されていないと判断したときには制御手段6の制御により告知態様が選択される(ステップS9)。なお、ステップS8において告知態様がすでに決定されていると判断したときにはこのステップS9が省略されて次のステップへ移行する。さらに、選択された告知態様が貯留手段によって貯留されたメダルを払い出してメダル貯留総数表示手段29Bに残り貯留数を表示することにより役の成立を告知する態様が選択されたか否かが判断され(ステップS10)、このステップS10においてそれ以外の告知態様が選択されたと判断したときには所定の別ルーチンへ移行することになる。
【0049】
次に、ステップS10において、貯留メダルの払い出しによる告知態様が決定された後のフローについて図9を参照しつつ説明する。まず、制御手段6の制御により成立した役の種類に応じた残り貯留数nを図7に示す関係表を参照しつつセットし記憶手段(RAM)45に記憶する(ステップS11)。さらに、残り貯留数による告知を実行する時期が選択される(ステップS12)。次いで、プレーヤの図柄停止操作入力により3つの変動図柄が停止したかどうかが判断される(ステップS13)。このステップS13において変動図柄が3つともに停止していないと判断されたときにはステップS13に戻り、3つの変動図柄がともに停止されるまで繰り返し行われる。なお、ステップS13における判断は所定のタイミング毎に行われる。そして、ステップS13において左リールドライバ12B、中リールドライバ13B及び右リールドライバ14Bによって3つの変動図柄が停止したことが検知されたときには、回転位置検出手段32の検出によって成立した役に応じた図柄で停止しているかが判断される(ステップS14)。そして、ステップS14で成立した役に応じた図柄で停止したと判断されたときには、成立した役が大役である場合に成立した役に応じたメダルの払い出し及び大当たり遊技への移行を行うことになる一方、成立した役が小役である場合に成立した役に応じたメダルの払い出しが行われる。また、ステップS14において、成立した役に応じた図柄で停止していないと判断したときには、ステップS12において選択された告知時期に沿って今回は貯留メダルを払い出して残り貯留数により役の成立を告知することを行うか否かが判断される(ステップS15)。ステップS15において、今回は上記告知を行わないと判断したときには図8におけるスタートに戻る一方、今回は上記告知を行うと判断したときには図10に示す貯留メダルの払い出しフローへ移行することになる。
【0050】
さらに、貯留手段によって貯留されているメダルの現在の残り貯留数n’はステップS11において記憶手段(RAM)45にセットし記憶された告知用の残り貯留数nより多いか否か(n>n’)が判断される(ステップS16)。すなわち、現在の残り貯留数nが告知用の残り貯留数n’より少ない場合には貯留されているメダルを払い出さずにむしろ追加する必要があるため、告知態様をなさないことになるため、ステップS16においてn>n’と判断されないときにはこのフローを終了することになる。一方、ステップS16において、n>n’と判断されたときには貯留されているメダルを制御手段6の制御により払出ドライバ34によってメダルの払い出しが開始される(ステップS17)。メダルの払い出しが行われて、残り貯留数がnに達したかが制御手段6の制御によって判断され(ステップS18)、残り貯留数がnに達していないと判断されたときにはnに達するまでステップS18が繰り返し行われ、残り貯留数がnに達したと判断されたときには貯留されたメダルの払い出しが終了したとして払出ドライバ34の実行を止める(ステップS19)。そして、このときのメダル貯留総数表示手段29Bによって残り貯留数を表示することにより、プレーヤに対して役が成立したこと及び成立した役の種類を告知するのである(ステップS20)。
【0051】
本実施形態においては、3つの領域における変動図柄がすべて停止したときに、貯留手段に貯留されているメダルを制御手段6の制御により払出ドライバ34によってメダルをメダル払出し口へ払い出して、メダル貯留総数表示手段29Bにメダルの残り貯留数を表示するようにしているが、これに限定されるものでなく、残りの貯留数を表示させるタイミングについては適宜設定可能である。例えば、上述したように、役が成立した後に何らかの条件を満たしたときのタイミングとして、告知を早く行わせ得るために必要な遊技力を持つ熟練者である遊技者にとって有利となるように遊技力による差異をつけるように設定することも可能である。上記何らかの条件をクリアする場合には、大役が成立している場合に適用することが遊技の流れ上好ましい。そして、上記何らかの条件としては、例えば、成立した役に応じた図柄の組み合わせで図柄を停止させる前の段階で、リプレイ役の成立など所定の図柄の組み合わせで停止させることが挙げられる。難易度をあげて遊技者の達成感を提供するために、上記所定の図柄の組み合わせで停止する回数を所定回数以上とすることも可能である。また、別途、図柄変動表示以外の液晶表示装置などを用いたゲームを行わせたりすることも可能である。この場合には、液晶表示装置において、キャラクタ画像などを用いたいわゆるロールプレイングゲーム(RPG)を遊技者に行わせ、遊技者の操作結果が予め定めた好ましい結果となったときに(例えば、所定の得点以上を獲得したときなど)条件をクリアしたこととすることも可能である。
【0052】
また、本実施形態においては、役が成立したことを貯留メダルの払出しのみによって告知するようにしているが、これに限定されるものでなく、内部抽選の抽選結果として役が成立したことを、スロットマシンに装飾されているLEDなどのランプを制御手段によって制御することによりランプを点滅させたり、スピーカから音声や効果音を発生するなどして告知させた後に、上述したような何らかの条件を満たしたときにメダルを遊技媒体払出手段により払出口へ払い出し表示部に払い出された残りの貯留数を表示させて成立した役の種類を遊技者に対して告知するようにしてもよい。この場合には、上述した何らかの条件を満たすように遊技者は自身の遊技力を上げようと努力し遊技に対する意欲を向上させるという効果を奏するほか、他の遊技者との遊技力の差異が明確になり、告知がより早く行い得るようにさらに努力をするべく遊技意欲を高めることとなる。
【0053】
さらに、本実施形態においては、貯留メダルが成立した役に応じた残り貯留数となるまで一挙に払い出されるように設定されているが、これに限定されるものでなく、表示部に払い出された残りの貯留数を表示させるまでに、メダルを一挙に遊技媒体払出手段により払出口へ払い出さずに、複数回に分けて払い出すようにしてもよい。複数回に分けて払い出すフローとしては、複数回のうち一回一回の払出しフローについて上記実施形態において説明した図8乃至図10のフローに沿って行えばよい。具体的なフローとしては、例えば、複数回の図柄変動表示ゲームにおいて、各ゲームでの図柄停止時にメダルの払い出しを行ったり、一回の図柄変動表示ゲームにおいて図柄を一つ停止させる都度に遊技媒体の払い出しを行うことにより、遊技者に対して残りの貯留数が一体いくらまで減少するのであろうかという興味をより長い時間に亘って継続して持たせつつ遊技を行わせることが可能となる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技者に対して役が成立している可能性があることを非常に強いインパクトを持って告知することが可能であるとともに、遊技者に対して遊技媒体の払い出しが終了するまで内部抽選の抽選結果が分からない状態として当該遊技媒体の払い出しを最後まで興味を持たせることが可能な新しい告知態様を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に関わるスロットマシンの外観斜視図である。
【図2】図1のスロットマシンの正面図である。
【図3】図1のスロットマシンの側面図である。
【図4】図1のスロットマシンの上面図である。
【図5】図1のスロットマシンの筐体の内部構造を示す概略図である。
【図6】図1のスロットマシンのハードブロック図である。
【図7】本実施形態において、成立した役の種類と貯留メダルが払い出された後の残り貯留数nとの関係を示す関係表である。
【図8】本実施形態における貯留メダルの払い出しにより表示部に残り貯留数を表示させて成立した役の種類を告知する遊技フローを示すフローチャート図であり、上記告知が行われることが選択されるまでのフロー図である。
【図9】本実施形態における貯留メダルの払い出しにより表示部に残り貯留数を表示させて成立した役の種類を告知する遊技フローを示すフローチャート図であり、成立した役に応じた残り貯留数の記憶に関するフロー図である。
【図10】本実施形態における貯留メダルの払い出しにより表示部に残り貯留数を表示させて成立した役の種類を告知する遊技フローを示すフローチャート図であり、貯留メダルの払い出しに関するフロー図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン
6 制御手段
20 メダル投入口
27 メダル払出し口
29B メダル貯留総数表示手段
30 メダル検出手段
34 払出ドライバ
Claims (4)
- 遊技に用いる遊技媒体が投入される投入手段と、当該投入手段に投入された遊技媒体の数をカウントするカウント手段と、当該カウント手段によりカウントされた遊技媒体を貯留する貯留手段と、前記貯留手段に貯留されている遊技媒体の貯留数を当該遊技媒体の出し入れ状況に応じて表示する表示部と、遊技結果に応じて遊技媒体を払出口に払い出す遊技媒体払出手段とを備え、複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記複数の領域において前記役ごとに設定された所定の図柄で停止制御可能とし、各前記複数の領域において成立した役の組み合わせで図柄が停止したことを条件に遊技者に多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得るスロットマシンであって、
前記抽選結果によって役が成立したときに、前記貯留手段が所定数以上の遊技媒体を貯留していることを条件として、当該貯留手段により貯留されている遊技媒体を前記遊技媒体払出手段により前記払出口へ払い出し、前記表示部に払い出された残りの貯留数を表示させることにより前記内部抽選の抽選結果を遊技者に告知させる制御を行う告知制御手段を備えたことを特徴とするスロットマシン。 - 前記告知制御手段は、前記表示部に表示させる残りの貯留数に応じて、成立した役の種類を告知する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
- 前記役の成立として、多くの遊技媒体を払い出すための特別遊技が複数種類設定され、前記告知制御手段は前記表示部に表示させる残りの貯留数に応じて、特別遊技の種類を告知する制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスロットマシン。
- 遊技に用いる遊技媒体が遊技を行うに際して投入された結果として貯留されている貯留数を当該遊技媒体の出し入れ状況に応じて表示させ、遊技結果に応じて遊技媒体を払い出す機能を備え、複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示させ、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記複数の領域において前記役ごとに設定された所定の図柄で停止制御可能とし、各前記複数の領域において成立した役の組み合わせで図柄が停止したことを条件に遊技者に多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得るものであり、前記抽選結果によって役が成立したことを告知する制御を行う告知制御手段を備えた遊技機を制御する制御プログラムであって、
前記抽選結果によって役が成立したときに、所定数以上の遊技媒体が貯留されていることを条件として、貯留されている遊技媒体が払い出された残りの貯留数を表示させることにより前記内部抽選の抽選結果を遊技者に告知させるように前記告知制御手段を制御する機能を備えたことを特徴とする制御プログラム。
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