JP2004089561A - 活魚提供回転寿司と、その回転寿司システム - Google Patents
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Abstract
【課題】活魚の簡易生育手段を開発し、活魚を従来寿司類と共に巡回し得るようにし、すしネタ全体の新鮮度を高め、且つ高級感を出し得るようにした活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムを提供することにある。
【解決手段】活魚器2と、該活魚器2の移送手段1とを備え、活魚器2は海水3と活魚4とを外部から見えるように収容し、移送手段1は活魚器2を顧客Mからの取込みが可能な状態でエンドレスに巡回している。
活魚用イケス5と活魚用生命維持手段6と人工海水製造手段7との少なくとも1つを備え、イケス5と生命維持手段6は、輸送や巡回によって衰えた活魚4の体力回復を図り、活魚4を商品として提供するまで生育し得る機能を備え、人工海水製造手段7は活魚器2や生命維持手段6等に用いる人工海水3の製造機能を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】活魚器2と、該活魚器2の移送手段1とを備え、活魚器2は海水3と活魚4とを外部から見えるように収容し、移送手段1は活魚器2を顧客Mからの取込みが可能な状態でエンドレスに巡回している。
活魚用イケス5と活魚用生命維持手段6と人工海水製造手段7との少なくとも1つを備え、イケス5と生命維持手段6は、輸送や巡回によって衰えた活魚4の体力回復を図り、活魚4を商品として提供するまで生育し得る機能を備え、人工海水製造手段7は活魚器2や生命維持手段6等に用いる人工海水3の製造機能を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、握り寿司類等と共に活魚を巡回する活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転寿司は、エンドレスに回転するコンベア状回転体の上に皿を載せ、その皿に寿司類を入れて巡回するか、載置板より下側にエンドレスに回転する磁石付きベルトを備え、載置板の上に磁石付きの皿を載せ、その皿に寿司類を入れ、磁力を利用して移動巡回している。
一方、生き作りを提供する高級料理店等では、魚介類を生き作りにするまで生育する必要があるため、イケス等を備えている。
【0003】
回転寿司にて提供する寿司類は、主に調理した魚介類をすし飯に載せて握った握り寿司、魚肉片や野菜等とすし飯を海苔で巻きつけた海苔巻き寿司等であり、握り寿司類以外の飲食品として、汁物、果物、プリン、ジュース等も巡回しており、これらの巡回品や寿司類を、その価格に応じた皿、例えば100円用、200円用、300円用の皿に載せて巡回している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
回転寿司で巡回される寿司類は、すし専門店より低価格であるため、すしネタが低級で、鮮度も劣るよう思われている。反対に、生き作りは新鮮で美味であるが、高価になる問題点があった。
そこでこの発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、活魚の簡易生育手段を開発し、活魚を従来寿司類と共に巡回し得るようにし、すしネタ全体の新鮮度を高め、且つ高級感を出し得るようにした活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の活魚提供回転寿司は、請求項1として、活魚器と、該活魚器の移送手段とを備え、活魚器は海水と活魚とを外部から見えるように収容し、移送手段は活魚器を顧客からの取込みが可能な状態でエンドレスに巡回している。
【0006】
ここで海水とは、天然海水、又は人工海水塩と淡水(水道水、井戸水、河川水等)より作った人工海水を言い、活魚とは、すしネタとなる魚介類を言い、例えば魚類(エビ、ヒラメ、鯛、白魚、蛍イカ等)、貝類(ホタテ、カキ、アワビ、ハマグリ等)の他、ウニ、なまこ等も含まれる。
ここで活魚器とは、容器本体のみ、又は容器本体と蓋体とから成り、海水と活魚を入れておける器の総てを言い、少なくとも容器本体を透視可能な材料で形成することが好ましい。
ここで移送手段とは、エンドレスに回転するコンベア状の回転体で、活魚器を載せて巡回するものと、載置板より下側にエンドレスに回転する磁石付きベルトを配置し、載置板の上に磁石付きの皿を介して活魚器を載せ、磁力にて巡回するものとがある。
【0007】
請求項2として、請求項1の活魚提供回転寿司において、活魚用イケスと活魚用生命維持手段と人工海水製造手段との少なくとも1つを備え、イケスと生命維持手段は、輸送や巡回によって衰えた活魚の体力回復を図り、活魚器に入れるまで生育し得る機能を備え、人工海水製造手段は活魚器や生命維持手段等に用いる人工海水の製造機能備えるものである。
【0008】
ここでイケスとは、比較的大型の活魚、例えばタコ、ハマチ、ひらめ、鯛類等を育てることのできるものと、中型以下の活魚、例えばエビ、サザエ、カキ、アジ、イカ等を育てることのできる水槽を言う。
ここで生命維持手段とは、活魚収容バットの収納庫と、収納庫の冷蔵機能部と、バットに対する空気供給機能部とを備えるものを言い、比較的小型の活魚、例えば海老、貝類等を、生育環境に近い温度で数日間育て得るものを言う。
ここで人工海水製造手段とは、人工海水塩と淡水(主に水道水)とを混合して人工海水を作るものを言い、塩分濃度の調整が可能である。
【0009】
本発明の活魚提供回転寿司システムは、請求項3として、活魚器の巡回移送手段を備え、顧客において巡回している活魚器を取込み、活魚器より活魚を取出して直接食べ得るようにすると共に、取込んだ活魚器を調理人に渡し、活魚の調理を依頼し、調理済活魚を食べ得るようにしたものである。
ここで直接食べ得るとは、調理せずに食することのできる活魚で、例えば小型の活魚、海老、牡蠣等を言い、活魚の調理を依頼しとは、活魚を調理人によって調理してもらい、又は握り寿司に調理加工して食する活魚で、例えば鯛、鯵、ひらめ、ハチメ、イカ、タコ等を言う。
【0010】
【発明の実施の形態】
先ず本発明による活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムの基本実施形態を図1に基づき説明すれば、活魚器2と、該活魚器2の移送手段1とを備え、活魚器2は図6の如く透明な容器本体12と蓋体22とから成り、海水3と活魚4とを外部から見えるように収容し、移送手段1はエンドレスに回転するコンベア状の回転体11であり、皿9を介して活魚器2を載せて巡回するもので、顧客Mは巡回する活魚器2を皿9と共に取込み、活魚器2より活魚4を取出して直接食べるか、回転体11より取込んだ活魚器2を調理人Kに渡し、活魚4の調理を依頼して食べ得るようにしている。
【0011】
次いで本発明による活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムの第一実施形態を図2に基づき説明すれば、エンドレスに回転する回転体11を飲食室A内に設け、回転体11の内周側に活魚用イケス5と活魚用生命維持手段6と人工海水製造手段7を配置し、回転体11の外周側に客席を配置するものであり、イケス5と生命維持手段6は、輸送や巡回によって体力の衰えた活魚4の体力回復を図り、且つ活魚4を商品として提供するまで元気に生育し得る機能を備え、人工海水製造手段7は活魚器2や生命維持手段6等に用いる人工海水3の製造機能を備えるものである。
【0012】
活魚用イケス5は図7の如く、水槽15と、海水ろ過部25と海水循環装置35とを備え、比較的大型の活魚4のタコ、ハマチ、ひらめ、鯛類等を育てる。
生命維持手段6は図8の如く、活魚用バット26を入れる収納庫16と、収納庫16の冷蔵機能部36と、バット26に対する空気供給機能部46とを備えた特殊冷蔵庫であり、比較的小型の活魚4の海老、貝類等を種類毎にバット26に分けて入れ、該バット26を収納庫16に段状に収め、各バット26内の海水3に空気を供給し、収納庫16の温度を活魚4の成育に適した状態に保ち、活魚4を数日間維持する。
人工海水製造手段7は図9の如く、タンク17と攪拌装置27と冷却装置37とを備え、タンク17内に人工海水塩13と淡水23とを投入し、これを攪拌装置27にて攪拌すると共に、冷却装置37の冷却管7aにて冷却し、タンク17内で人工海水3を作り、タンク17の底部の排水管47から容器本体12に人工海水3を給水すものである。
【0013】
本発明による活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムの第二実施形態を、第一実施形態と相違する点について説明すると、図3の如くエンドレスに回転する回転体11を飲食室Aと調理室Bとに跨って設け、回転体飲食室側部11aの内周側に活魚用イケス5と活魚用生命維持手段6を、調理室Bに人工海水製造手段7を配置し、回転体飲食室側部11aの外周側に客席を配置する。
人工海水製造手段7は、回転体調理室側部11bの内周側に配置することも可能である。
【0014】
本発明による活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムの第三実施形態を、第二実施形態と相違する点について説明すると、図4の如くエンドレスに回転する回転体11を飲食室Aと調理室Bとに跨って設け、回転体飲食室側部11aの内周側に活魚用イケス5を、調理室Bに活魚用生命維持手段6と人工海水製造手段7とを配置し、回転体飲食室側部11aの外周側に客席を配置する。
活魚用生命維持手段6と人工海水製造手段7の少なくとも一方を、回転体調理室側部11bの内周側に配置することも可能である。
【0015】
本発明による活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムの第四実施形態を、第二実施形態と相違する点について説明すると、図5の如くエンドレスに回転する回転体11を飲食室Aと調理室Bとに跨って設け、回転体飲食室側部11aの内周側に活魚用生命維持手段6を、調理室Bに活魚用イケス5と人工海水製造手段7とを配置し、回転体飲食室側部11aの外周側に客席を配置する。
活魚用イケス5と人工海水製造手段7の少なくとも一方を、回転体調理室側部11bの内周側に配置することも可能である。
【0016】
本発明の活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムは上記のとおりであるから、容器本体12内に人工海水3と活魚4を入れ、容器本体12に蓋体22を被せ、活魚4を入れた活魚器2とし、これを皿9に載せ、皿9と共に回転体11に載せて巡回する。
活魚器2は従来の握り寿司類Fと共に回転体11に載せて巡回しているので、顧客Mは巡回品の中から好みの活魚器2を選択し、その活魚器2を皿9と共に取込み、活魚4を直接食するか、取込んだ活魚器2を調理人Kに渡し、調理人Kに活魚4の調理を依頼し、調理人Kが活魚4を調理し、調理後の活魚4、又は調理後の活魚4を用いた握り寿司を顧客Mに戻し、顧客Mが食する。
【0017】
即ち、活魚4の大きさや種類によっても異なるが、人工海水3中の酸素を多く必要とする活魚4にあっては、2時間程度巡回すると弱々しくなるので、弱々しくなった活魚4を活魚用イケス5や生命維持手段6に戻してやり、イケス5等で元気を取り戻してから再び活魚器2に入れて巡回すれば、常に生き生きした活魚4を巡回し得る。
【0018】
【実施例】
活魚用のイケス5と生命維持手段6、及び人工海水製造手段7の配置は、実施形態に限定されるものではなく、例えば飲食室Aと調理室Bとに跨って設ける回転体11において、飲食室側部11aの内周側にイケス5と人工海水製造手段7を、調理室Bに生命維持手段6を備えることも可能であるし、飲食室側部11aの内周側に生命維持手段6と人工海水製造手段7を、調理室Bにイケス5を備えることも可能である。更に、飲食室側部11aの内周側に人工海水製造手段7を、調理室Bにイケス5と生命維持手段6とを備えたり、調理室Bにイケス5と生命維持手段6と人工海水製造手段7とを備えることも可能である。
【0019】
活魚用のイケス5と生命維持手段6、及び人工海水製造手段7は、飲食室Aや調理室Bの広さに応じて任意に配置するものであり、回転体11の内周側と外周側に分けて配置することも可能である。
また、小規模の店舗にあっては、活魚用イケス5の配置を省略し、天然海水や人工海水3が流通するようになったり、海に近い店舗にあっては、人工海水製造手段7の配置を省略することもある。
【0020】
回転体飲食室側部11aの内周側に配置する活魚用生命維持手段6や人工海水製造手段7を、回転体飲食室側部11aの外周側に配置することも可能であるし、調理室Bに配置する生命維持手段6や人工海水製造手段7を、回転体調理室側部11bの内周側に配置することも可能である。
人工海水製造手段7と活魚用イケス5との間、又は活魚用生命維持手段6との間に、人工海水3の送水管8を設けることも可能である。
【0021】
移送手段1は実施形態の回転体11に限定されるものではなく、図11の如く載置板31より下側にエンドレスに回転する磁石18付きベルト21を備え、載置板31の上に磁石18付きの皿19を介して活魚4を入れた活魚器2を載せ、磁石18付きベルト21にて移動巡回することも可能である。
また、活魚器2の底2aに磁石18を直接取付け、磁石18付きの活魚器20を載置板31の下に配置した磁石18付きベルト21にて移動巡回することも可能である。
【0022】
回転体11に活魚器2を直接載せて巡回することも可能であり、その場合、回転体11より活魚器2を取込み、活魚4を食した後の空の活魚器2は、握り寿司類Fを食した後の空皿9と同様に身近におき、飲食会計の計算基礎とする。
活魚器2の海水3内に図10の如く固形酸素28を入れたり、蓋体22に通気孔2bを備えておけば、活魚4の巡回時間を延長することができる。
顧客Mがイケス5にいる活魚4の種類を調理人Kに伝言し、調理人Kが顧客Mの伝言に応じた活魚4を調理し、調理済活魚、又は調理済活魚を用いた握り寿司を顧客Mに提供することも可能である。
【0023】
活魚4の種類は、生で食することのできるもの、焼いて食することのできるものであれば上記例に限定されるものではないが、新鮮を第一とするので、営業店の近海で取れる魚介類が好ましい。
容器本体12のみから成る活魚器2にあっては、動きの少ない貝類に用い、且つ海水3が飛散しないように巡回する必要がある。
【0024】
【発明の効果】
本発明による活魚提供回転寿司は上記構造のとおりであるから、次に記載する効果を奏する。
請求項1の活魚提供回転寿司は、活魚を従来寿司類と共に巡回し得るので、顧客は新鮮な活魚、又はその活魚を用いた握り寿司を食することができる。しかも活魚を従来寿司類と共に巡回することにより、他のすしネタも新鮮なイメージとなり、すし専門店と変わらない高級感を与えることが期待できる。また話題性や評判を生み、顧客の増加も期待できる。
【0025】
請求項2の活魚提供回転寿司は、請求項1の効果に加えて、活魚用のイケスと生命維持手段、及び人工海水製造手段との少なくとも1つを備えているので、活魚を常に生き生きとした状態で巡回することができるし、例え活魚が売れ残ったとしても、数日間に亘り生育できるので、高級な活魚を無駄なく有効に活用し、その分、安価に提供し得る。
【0026】
本発明による活魚提供回転寿司システムは上記のとおりであるから、次に記載する効果を奏する。
従来の寿司類と同様に、顧客は巡回している活魚器内から、好の活魚器を選んで取込み、活魚器に収容されている活魚を調理せずに直接食べることもできるし、取込んだ活魚器を調理人に渡し、活魚の調理を依頼し、調理済活魚として、又は調理済活魚の握り寿司として食べることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による活魚提供回転寿司と、同システムの基本形態を示す要部平面図である。
【図2】活魚提供回転寿司と、同システムの第一実施形態を示す要部平面図である。
【図3】活魚提供回転寿司と、同システムの第二実施形態を示す要部平面図である。
【図4】活魚提供回転寿司と、同システムの第三実施形態を示す要部平面図である。
【図5】活魚提供回転寿司と、同システムの第四実施形態を示す要部平面図である。
【図6】(イ)(ロ)活魚器の形態例を示す断面図である。
【図7】活魚用イケスの概略構造図である。
【図8】生命維持手段の一部透視斜視図である。
【図9】人工海水製造手段の概略構造図である。
【図10】酸素供給機能を備えた活魚器の断面図である。
【図11】(イ)(ロ)磁石付きベルトを用いた移送手段の要部構造図である。
【符号の説明】
1 移送手段
11 回転体、11a 回転体飲食室側部、11b 回転体調理室側部
21 磁石付きベルト、31 載置板
2,20 活魚器、12 容器本体、22 蓋体
3 海水(人工海水)、13 人工海水塩、23 淡水
4 活魚
5 活魚用イケス
15 水槽、25 海水ろ過部、35 海水循環装置
6 活魚用生命維持手段
16 収納庫、26 バット、36 冷蔵機能部、46 空気供給機能部
7 人工海水製造手段
17 タンク、27 攪拌装置、37 冷却装置、47 排水管
8 送水管
9,19 皿、18 磁石、28 固形酸素
A 飲食室、B 調理室
M 顧客、K 調理人
F 寿司類
【発明の属する技術分野】
この発明は、握り寿司類等と共に活魚を巡回する活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転寿司は、エンドレスに回転するコンベア状回転体の上に皿を載せ、その皿に寿司類を入れて巡回するか、載置板より下側にエンドレスに回転する磁石付きベルトを備え、載置板の上に磁石付きの皿を載せ、その皿に寿司類を入れ、磁力を利用して移動巡回している。
一方、生き作りを提供する高級料理店等では、魚介類を生き作りにするまで生育する必要があるため、イケス等を備えている。
【0003】
回転寿司にて提供する寿司類は、主に調理した魚介類をすし飯に載せて握った握り寿司、魚肉片や野菜等とすし飯を海苔で巻きつけた海苔巻き寿司等であり、握り寿司類以外の飲食品として、汁物、果物、プリン、ジュース等も巡回しており、これらの巡回品や寿司類を、その価格に応じた皿、例えば100円用、200円用、300円用の皿に載せて巡回している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
回転寿司で巡回される寿司類は、すし専門店より低価格であるため、すしネタが低級で、鮮度も劣るよう思われている。反対に、生き作りは新鮮で美味であるが、高価になる問題点があった。
そこでこの発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、活魚の簡易生育手段を開発し、活魚を従来寿司類と共に巡回し得るようにし、すしネタ全体の新鮮度を高め、且つ高級感を出し得るようにした活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の活魚提供回転寿司は、請求項1として、活魚器と、該活魚器の移送手段とを備え、活魚器は海水と活魚とを外部から見えるように収容し、移送手段は活魚器を顧客からの取込みが可能な状態でエンドレスに巡回している。
【0006】
ここで海水とは、天然海水、又は人工海水塩と淡水(水道水、井戸水、河川水等)より作った人工海水を言い、活魚とは、すしネタとなる魚介類を言い、例えば魚類(エビ、ヒラメ、鯛、白魚、蛍イカ等)、貝類(ホタテ、カキ、アワビ、ハマグリ等)の他、ウニ、なまこ等も含まれる。
ここで活魚器とは、容器本体のみ、又は容器本体と蓋体とから成り、海水と活魚を入れておける器の総てを言い、少なくとも容器本体を透視可能な材料で形成することが好ましい。
ここで移送手段とは、エンドレスに回転するコンベア状の回転体で、活魚器を載せて巡回するものと、載置板より下側にエンドレスに回転する磁石付きベルトを配置し、載置板の上に磁石付きの皿を介して活魚器を載せ、磁力にて巡回するものとがある。
【0007】
請求項2として、請求項1の活魚提供回転寿司において、活魚用イケスと活魚用生命維持手段と人工海水製造手段との少なくとも1つを備え、イケスと生命維持手段は、輸送や巡回によって衰えた活魚の体力回復を図り、活魚器に入れるまで生育し得る機能を備え、人工海水製造手段は活魚器や生命維持手段等に用いる人工海水の製造機能備えるものである。
【0008】
ここでイケスとは、比較的大型の活魚、例えばタコ、ハマチ、ひらめ、鯛類等を育てることのできるものと、中型以下の活魚、例えばエビ、サザエ、カキ、アジ、イカ等を育てることのできる水槽を言う。
ここで生命維持手段とは、活魚収容バットの収納庫と、収納庫の冷蔵機能部と、バットに対する空気供給機能部とを備えるものを言い、比較的小型の活魚、例えば海老、貝類等を、生育環境に近い温度で数日間育て得るものを言う。
ここで人工海水製造手段とは、人工海水塩と淡水(主に水道水)とを混合して人工海水を作るものを言い、塩分濃度の調整が可能である。
【0009】
本発明の活魚提供回転寿司システムは、請求項3として、活魚器の巡回移送手段を備え、顧客において巡回している活魚器を取込み、活魚器より活魚を取出して直接食べ得るようにすると共に、取込んだ活魚器を調理人に渡し、活魚の調理を依頼し、調理済活魚を食べ得るようにしたものである。
ここで直接食べ得るとは、調理せずに食することのできる活魚で、例えば小型の活魚、海老、牡蠣等を言い、活魚の調理を依頼しとは、活魚を調理人によって調理してもらい、又は握り寿司に調理加工して食する活魚で、例えば鯛、鯵、ひらめ、ハチメ、イカ、タコ等を言う。
【0010】
【発明の実施の形態】
先ず本発明による活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムの基本実施形態を図1に基づき説明すれば、活魚器2と、該活魚器2の移送手段1とを備え、活魚器2は図6の如く透明な容器本体12と蓋体22とから成り、海水3と活魚4とを外部から見えるように収容し、移送手段1はエンドレスに回転するコンベア状の回転体11であり、皿9を介して活魚器2を載せて巡回するもので、顧客Mは巡回する活魚器2を皿9と共に取込み、活魚器2より活魚4を取出して直接食べるか、回転体11より取込んだ活魚器2を調理人Kに渡し、活魚4の調理を依頼して食べ得るようにしている。
【0011】
次いで本発明による活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムの第一実施形態を図2に基づき説明すれば、エンドレスに回転する回転体11を飲食室A内に設け、回転体11の内周側に活魚用イケス5と活魚用生命維持手段6と人工海水製造手段7を配置し、回転体11の外周側に客席を配置するものであり、イケス5と生命維持手段6は、輸送や巡回によって体力の衰えた活魚4の体力回復を図り、且つ活魚4を商品として提供するまで元気に生育し得る機能を備え、人工海水製造手段7は活魚器2や生命維持手段6等に用いる人工海水3の製造機能を備えるものである。
【0012】
活魚用イケス5は図7の如く、水槽15と、海水ろ過部25と海水循環装置35とを備え、比較的大型の活魚4のタコ、ハマチ、ひらめ、鯛類等を育てる。
生命維持手段6は図8の如く、活魚用バット26を入れる収納庫16と、収納庫16の冷蔵機能部36と、バット26に対する空気供給機能部46とを備えた特殊冷蔵庫であり、比較的小型の活魚4の海老、貝類等を種類毎にバット26に分けて入れ、該バット26を収納庫16に段状に収め、各バット26内の海水3に空気を供給し、収納庫16の温度を活魚4の成育に適した状態に保ち、活魚4を数日間維持する。
人工海水製造手段7は図9の如く、タンク17と攪拌装置27と冷却装置37とを備え、タンク17内に人工海水塩13と淡水23とを投入し、これを攪拌装置27にて攪拌すると共に、冷却装置37の冷却管7aにて冷却し、タンク17内で人工海水3を作り、タンク17の底部の排水管47から容器本体12に人工海水3を給水すものである。
【0013】
本発明による活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムの第二実施形態を、第一実施形態と相違する点について説明すると、図3の如くエンドレスに回転する回転体11を飲食室Aと調理室Bとに跨って設け、回転体飲食室側部11aの内周側に活魚用イケス5と活魚用生命維持手段6を、調理室Bに人工海水製造手段7を配置し、回転体飲食室側部11aの外周側に客席を配置する。
人工海水製造手段7は、回転体調理室側部11bの内周側に配置することも可能である。
【0014】
本発明による活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムの第三実施形態を、第二実施形態と相違する点について説明すると、図4の如くエンドレスに回転する回転体11を飲食室Aと調理室Bとに跨って設け、回転体飲食室側部11aの内周側に活魚用イケス5を、調理室Bに活魚用生命維持手段6と人工海水製造手段7とを配置し、回転体飲食室側部11aの外周側に客席を配置する。
活魚用生命維持手段6と人工海水製造手段7の少なくとも一方を、回転体調理室側部11bの内周側に配置することも可能である。
【0015】
本発明による活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムの第四実施形態を、第二実施形態と相違する点について説明すると、図5の如くエンドレスに回転する回転体11を飲食室Aと調理室Bとに跨って設け、回転体飲食室側部11aの内周側に活魚用生命維持手段6を、調理室Bに活魚用イケス5と人工海水製造手段7とを配置し、回転体飲食室側部11aの外周側に客席を配置する。
活魚用イケス5と人工海水製造手段7の少なくとも一方を、回転体調理室側部11bの内周側に配置することも可能である。
【0016】
本発明の活魚提供回転寿司と、その回転寿司システムは上記のとおりであるから、容器本体12内に人工海水3と活魚4を入れ、容器本体12に蓋体22を被せ、活魚4を入れた活魚器2とし、これを皿9に載せ、皿9と共に回転体11に載せて巡回する。
活魚器2は従来の握り寿司類Fと共に回転体11に載せて巡回しているので、顧客Mは巡回品の中から好みの活魚器2を選択し、その活魚器2を皿9と共に取込み、活魚4を直接食するか、取込んだ活魚器2を調理人Kに渡し、調理人Kに活魚4の調理を依頼し、調理人Kが活魚4を調理し、調理後の活魚4、又は調理後の活魚4を用いた握り寿司を顧客Mに戻し、顧客Mが食する。
【0017】
即ち、活魚4の大きさや種類によっても異なるが、人工海水3中の酸素を多く必要とする活魚4にあっては、2時間程度巡回すると弱々しくなるので、弱々しくなった活魚4を活魚用イケス5や生命維持手段6に戻してやり、イケス5等で元気を取り戻してから再び活魚器2に入れて巡回すれば、常に生き生きした活魚4を巡回し得る。
【0018】
【実施例】
活魚用のイケス5と生命維持手段6、及び人工海水製造手段7の配置は、実施形態に限定されるものではなく、例えば飲食室Aと調理室Bとに跨って設ける回転体11において、飲食室側部11aの内周側にイケス5と人工海水製造手段7を、調理室Bに生命維持手段6を備えることも可能であるし、飲食室側部11aの内周側に生命維持手段6と人工海水製造手段7を、調理室Bにイケス5を備えることも可能である。更に、飲食室側部11aの内周側に人工海水製造手段7を、調理室Bにイケス5と生命維持手段6とを備えたり、調理室Bにイケス5と生命維持手段6と人工海水製造手段7とを備えることも可能である。
【0019】
活魚用のイケス5と生命維持手段6、及び人工海水製造手段7は、飲食室Aや調理室Bの広さに応じて任意に配置するものであり、回転体11の内周側と外周側に分けて配置することも可能である。
また、小規模の店舗にあっては、活魚用イケス5の配置を省略し、天然海水や人工海水3が流通するようになったり、海に近い店舗にあっては、人工海水製造手段7の配置を省略することもある。
【0020】
回転体飲食室側部11aの内周側に配置する活魚用生命維持手段6や人工海水製造手段7を、回転体飲食室側部11aの外周側に配置することも可能であるし、調理室Bに配置する生命維持手段6や人工海水製造手段7を、回転体調理室側部11bの内周側に配置することも可能である。
人工海水製造手段7と活魚用イケス5との間、又は活魚用生命維持手段6との間に、人工海水3の送水管8を設けることも可能である。
【0021】
移送手段1は実施形態の回転体11に限定されるものではなく、図11の如く載置板31より下側にエンドレスに回転する磁石18付きベルト21を備え、載置板31の上に磁石18付きの皿19を介して活魚4を入れた活魚器2を載せ、磁石18付きベルト21にて移動巡回することも可能である。
また、活魚器2の底2aに磁石18を直接取付け、磁石18付きの活魚器20を載置板31の下に配置した磁石18付きベルト21にて移動巡回することも可能である。
【0022】
回転体11に活魚器2を直接載せて巡回することも可能であり、その場合、回転体11より活魚器2を取込み、活魚4を食した後の空の活魚器2は、握り寿司類Fを食した後の空皿9と同様に身近におき、飲食会計の計算基礎とする。
活魚器2の海水3内に図10の如く固形酸素28を入れたり、蓋体22に通気孔2bを備えておけば、活魚4の巡回時間を延長することができる。
顧客Mがイケス5にいる活魚4の種類を調理人Kに伝言し、調理人Kが顧客Mの伝言に応じた活魚4を調理し、調理済活魚、又は調理済活魚を用いた握り寿司を顧客Mに提供することも可能である。
【0023】
活魚4の種類は、生で食することのできるもの、焼いて食することのできるものであれば上記例に限定されるものではないが、新鮮を第一とするので、営業店の近海で取れる魚介類が好ましい。
容器本体12のみから成る活魚器2にあっては、動きの少ない貝類に用い、且つ海水3が飛散しないように巡回する必要がある。
【0024】
【発明の効果】
本発明による活魚提供回転寿司は上記構造のとおりであるから、次に記載する効果を奏する。
請求項1の活魚提供回転寿司は、活魚を従来寿司類と共に巡回し得るので、顧客は新鮮な活魚、又はその活魚を用いた握り寿司を食することができる。しかも活魚を従来寿司類と共に巡回することにより、他のすしネタも新鮮なイメージとなり、すし専門店と変わらない高級感を与えることが期待できる。また話題性や評判を生み、顧客の増加も期待できる。
【0025】
請求項2の活魚提供回転寿司は、請求項1の効果に加えて、活魚用のイケスと生命維持手段、及び人工海水製造手段との少なくとも1つを備えているので、活魚を常に生き生きとした状態で巡回することができるし、例え活魚が売れ残ったとしても、数日間に亘り生育できるので、高級な活魚を無駄なく有効に活用し、その分、安価に提供し得る。
【0026】
本発明による活魚提供回転寿司システムは上記のとおりであるから、次に記載する効果を奏する。
従来の寿司類と同様に、顧客は巡回している活魚器内から、好の活魚器を選んで取込み、活魚器に収容されている活魚を調理せずに直接食べることもできるし、取込んだ活魚器を調理人に渡し、活魚の調理を依頼し、調理済活魚として、又は調理済活魚の握り寿司として食べることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による活魚提供回転寿司と、同システムの基本形態を示す要部平面図である。
【図2】活魚提供回転寿司と、同システムの第一実施形態を示す要部平面図である。
【図3】活魚提供回転寿司と、同システムの第二実施形態を示す要部平面図である。
【図4】活魚提供回転寿司と、同システムの第三実施形態を示す要部平面図である。
【図5】活魚提供回転寿司と、同システムの第四実施形態を示す要部平面図である。
【図6】(イ)(ロ)活魚器の形態例を示す断面図である。
【図7】活魚用イケスの概略構造図である。
【図8】生命維持手段の一部透視斜視図である。
【図9】人工海水製造手段の概略構造図である。
【図10】酸素供給機能を備えた活魚器の断面図である。
【図11】(イ)(ロ)磁石付きベルトを用いた移送手段の要部構造図である。
【符号の説明】
1 移送手段
11 回転体、11a 回転体飲食室側部、11b 回転体調理室側部
21 磁石付きベルト、31 載置板
2,20 活魚器、12 容器本体、22 蓋体
3 海水(人工海水)、13 人工海水塩、23 淡水
4 活魚
5 活魚用イケス
15 水槽、25 海水ろ過部、35 海水循環装置
6 活魚用生命維持手段
16 収納庫、26 バット、36 冷蔵機能部、46 空気供給機能部
7 人工海水製造手段
17 タンク、27 攪拌装置、37 冷却装置、47 排水管
8 送水管
9,19 皿、18 磁石、28 固形酸素
A 飲食室、B 調理室
M 顧客、K 調理人
F 寿司類
Claims (3)
- 活魚器(2)と該活魚器(2)の移送手段(1)とを備え、活魚器(2)は海水(3)と活魚(4)とを外部から見えるように収容し、移送手段(1)は活魚器(2)を顧客(M)からの取込みが可能な状態でエンドレスに巡回していることを特徴とする活魚提供回転寿司。
- 活魚用イケス(5)と活魚用生命維持手段(6)と人工海水製造手段(7)との少なくとも1つを備え、イケス(5)と生命維持手段(6)は輸送や巡回によって衰えた活魚(4)の体力回復を図り、活魚(4)を商品として提供するまで生育し得る機能を備え、人工海水製造手段(7)は活魚器(2)や生命維持手段(6)等に用いる人工海水(3)の製造機能を備えることを特徴とする請求項1記載の活魚提供回転寿司。
- 活魚器(2)の巡回移送手段(1)を備え、顧客(M)において巡回している活魚器(2)を取込み、活魚器(2)より活魚(4)を取出して直接食べ得るようにすると共に、顧客(M)において取込んだ活魚器(2)を調理人(K)に渡し、活魚(4)の調理を依頼し、調理済活魚を食べ得るようにしたことを特徴とする活魚提供回転寿司システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002257560A JP2004089561A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | 活魚提供回転寿司と、その回転寿司システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=32062427
Family Applications (1)
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JP2002257560A Pending JP2004089561A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | 活魚提供回転寿司と、その回転寿司システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021502633A (ja) * | 2017-10-31 | 2021-01-28 | アリババ・グループ・ホールディング・リミテッドAlibaba Group Holding Limited | レストラン、注文情報処理の方法及び装置 |
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2002
- 2002-09-03 JP JP2002257560A patent/JP2004089561A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021502633A (ja) * | 2017-10-31 | 2021-01-28 | アリババ・グループ・ホールディング・リミテッドAlibaba Group Holding Limited | レストラン、注文情報処理の方法及び装置 |
US11514538B2 (en) | 2017-10-31 | 2022-11-29 | Alibaba Group Holding Limited | Restaurant, and order information processing method and apparatus |
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