JP2004089157A - かぜ・鼻炎の治療用食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】インフルエンザの従来の治療法のもつ問題点を解決し、副作用の心配がなく、耐性菌の出現の恐れのない、低コストの治療法として、食事療法のための食品を提供する。
【解決手段】生薬素材、例えばニンニク、ダイコン、ショウガおよびクズを混合した粥を含む食品は、インフルエンザなどのかぜおよび鼻炎の抑制効果を有し、また、食欲のない患者に適度の栄養補給を行いうる。この食品は、容器に密封殺菌され保存に適したレトルト食品の形態とすることができる。
【解決手段】生薬素材、例えばニンニク、ダイコン、ショウガおよびクズを混合した粥を含む食品は、インフルエンザなどのかぜおよび鼻炎の抑制効果を有し、また、食欲のない患者に適度の栄養補給を行いうる。この食品は、容器に密封殺菌され保存に適したレトルト食品の形態とすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、かぜや鼻炎の食事療法に適した食品、特にレトルト食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
咽頭から気管にかけての上気道におけるウイルスによる上気道感染症を総称してかぜ症候群といい、インフルエンザウイルスによるインフルエンザウイルス感染症(一般にインフルエンザと称する) も含まれる。インフルエンザは、厳寒期の風邪の流行において最多原因を占め、小児、高齢者やがん患者、移植者などの免疫抑制剤服薬者が罹患すると死に至るので注意すべき感染症である。特に、小児病棟、老人施設、がん病棟などの集団発生については病院としての対策が重要になる。
【0003】
インフルエンザの予防としてはワクチン接種が知られているが、有効性に問題がある。現在のところ、ワクチン接種は発症抑制効果はないが、接種者は罹患すると非接種者に比し症状が軽度ですむと考えられている。
【0004】
抗インフルエンザウイルス剤としては現在、アマンタジンが市販されている。その効果は、ワクチン同様に服薬者は非服薬者に比べ有症状期間が短くなるが、強力に発症抑制するという効果は期待できない。この薬剤を一般のインフルエンザ患者に安易に投与すれば、その大量使用により数年で抵抗株が出現するのは避け難い。
【0005】
ワクチン接種およびアマンタジン投薬は小児、老人、免疫低下者などに対し重症化を防ぐためになされている。一般人に対するインフルエンザの治療としては、鎮咳剤、解熱消炎剤、抗ヒスタミン剤、興奮剤 (カフェイン) などが調合された総合感冒薬と、二次感染症予防のための抗菌剤投与がある。
【0006】
総合感冒薬は対症療法であり、ウイルス抑制作用はない。また、抗ヒスタミン薬は人によっては強い催眠作用があり、居眠り運転を惹起するなどの危険性があること、解熱剤によるライ症候群やインフルエンザ脳炎の発生などで、近年それらの薬剤の使用に慎重になってきている。また、二次細菌感染予防用の抗菌剤投与については、耐性株の出現を引き起こすなどの理由により批判が強く、医師の処方は減じつつある。
【0007】
このようにインフルエンザ薬物療法は岐路に立たされており、薬物使用は減少しつつある。化学的な薬剤使用の後退に対し、次第に自然食品や漢方薬への切り替えが起きている。しかしながら、インフルエンザの治療法については、食事療法はないに等しいというよりも、そのような概念自体が存在しない。患者から日常生活上の注意を求められた場合、医師は通常、栄養たっぷりな食事と十分な休養という注意を与える。しかし、体力の弱っている患者に栄養豊富な食事を与えれば体力を消耗すると考えられ、また、食欲不振と胃腸症状の患者がそのような食事をとれるのか疑問がある。これまでインフルエンザについての食事に関する研究は少なく、従って食事療法の知識は乏しい。これは、従来の西洋医学の下では、日常生活指導や食事指導の入り込む余地はなかったことや、また、細菌感染症が抗菌剤で劇的な成功をおさめた経緯があり、インフルエンザでも同様な手法を追っているためである。
【0008】
西洋医学で使用する薬剤は、単一化学物質製剤か、数種の化学物質の混合剤である合剤である。また、薬草についても、有効物質を突き止め、抽出する方式をとっている。近年、医学界では次第に西洋医学への疑問とその限界から、東洋医学への興味が出始めている。
【0009】
また、我が国には独自に発達した、インフルエンザを主とする風邪に対する民間療法が存在し、卵酒、梅干し湯、大根蜂蜜、生姜湯、葛湯、カリン蜂蜜漬などがあり、またその延長上に黒砂糖や南天の実を用いたのど飴や生姜砂糖湯用製品が販売されているが、その効果については科学的に検証されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
インフルエンザは季節依存の疾患であり、大流行のわりに死亡数は少ないこと、自然に終息することなどから、この疾患に対する深刻さはそれほど大きいものではない。しかし、近年、老人や抵抗力の低い病人が増加していること、小児のインフルエンザ脳症の増加などから、危険性は年々増している。抵抗力の低いグループにはワクチン接種や抗インフルエンザ薬予防服用などの対策が必要であるが、これを健常人にまで拡大することは、多くの論文においてもインフルエンザによる社会経済損失として指摘されているように、医療コストの増大や抗インフルエンザ薬の抵抗株出現を引き起こす。
【0011】
健常人ではインフルエンザに罹患した場合に、高価なワクチンや抗インフルエンザ薬に頼ることなく、人が本来もつ治癒力を生かして回復することが望ましい。従って、本発明の目的は、従来のインフルエンザを主とするかぜの予防、治療法のもつ問題点を解決し、人の持つ治癒力を生かしながらインフルエンザなどのかぜ症候群を抑制することができる方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、インフルエンザを含むかぜ症候群に対し、従来の薬物療法とは異なり、食事療法を基本治療とし本来の治癒力で回復させることが、上記課題を解決する最善の方法であるとの考えの下に、かぜの食事療法のための製品を開発した。本発明者は、これまで食事療法の概念のなかったかぜ治療に関し、食事により治療を行うとの新規な発想に基づき、生薬素材を加えた粥がかぜおよび鼻炎に有効であることを見出した。
【0013】
すなわち、本発明は、生薬素材および粥を含む、レトルト食品を要旨とする。また、本発明は、生薬素材および粥を含む、かぜまたは鼻炎の治療のための食品に関する。
【0014】
生薬素材としては、ニンニク、ダイコン、ショウガ、クズ、ウメボシ、ネギ、ミカン皮およびハチミツの中から1種または2種以上を選択しうる。好ましくはニンニクを含む素材を使用する。さらに好ましくは、ニンニク、ダイコン、ショウガおよびクズの4種類の素材を混合する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の食品は、熱や吐き気などのあるインフルエンザ等のかぜ患者が受け入れやすいように、病人食として代表的な粥を主体とし、見た目と味は粥らしさを失わず、民間療法で用いられてきた生薬素材をできるだけ多量に混入したものである。
【0016】
本発明食品で使用する生薬素材としては、従来民間療法で用いられてきた薬効のある食材であれば限定されず、ニンニク、タイコン、ショウガ、クズ、ウメボシ、ネギ、ミカン皮およびハチミツ等の1種または2種以上が使用できる。かぜの治療に効果的であり、しかも混入した場合に粥らしさを損なわないこと、例えば粥の白さを保持できることを考慮すると、粥に混入する食材は、ニンニクを含む素材が好ましく、さらに、ニンニク、ダイコン、ショウガおよびクズの4種類であるのが最も好ましい。
【0017】
ニンニクは疲労回復、発汗、殺菌効果があり、その成分は無臭結晶性のアイリンである。アイリンは酵素のアノイリナーゼによりニンニク独特の臭いをもつアリシンに代わる。このアリシンによるニンニク臭は人によっては好まれない場合があり、ニンニク臭を抑えるには、加熱するか空気に触れさせないなどによりアノイリナーゼ酵素の働きを止める方法がある。具体的な方法としては、例えば、ミジン切りにして高圧釜で煮る等の手段によりほぼ無臭とすることができる。ニンニクには従来品種と無臭品種があるが、このような調理法によりほぼ無臭とすることができるため、従来品種を使用するのが価格的には有利である。本発明食品中のニンニクの含量は、粥らしさを失わない範囲でできるだけ多量に混合するのが好ましい。
【0018】
ショウガは、ショウキョウと称される根の部分が、食用や薬用として使用されてきた。薬効としては発汗、解熱、食欲増進作用がある。その成分は豊富で、ジンゲロン、ショウガオール、ジンギベロール、ジンギベロン、ビサボレンなど多種含まれている。ショウガはニンニク同様薬物性が大きいが、黄色材質であり、独特の味を有するので、黄色材質が粥の白さを濁らせず、独特の味が全面に出ないような含量とする。
【0019】
ダイコンは去痰、鎮咳、解熱、喉の痛みの抑制に有効である。成分としてはジアスターゼ、メチルカプタン、シニグリン、ビタミンB、ビタミンCなどが含まれ、無味無臭であるので、使用量は特に限定されることはないが、粥らしさを失わない程度の量とする。
【0020】
クズは葛の根から得られ、漢方の葛根湯の主成分である。発汗、解熱効果を有し、成分としてはダイジン、ダイゼン、プリエラン、カッコネインなど多種類である。ダイコンと同じく無味無臭であるが、粘性があるので、とろみをつける程度の量とする。
【0021】
その他の生薬素材としては、以下のような素材が例示される。
ウメボシは発汗、食欲増進、解熱、鎮咳、去痰、下痢止め、吐き気止めなどの効果を有し、その成分はクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸などの有機酸とトリテルペンのオレアノール酸などである。
【0022】
ネギは発汗、解熱、頭痛の抑制などの効果を有し、その成分はメチルスルフィド、メチルプロピルスルフィド、メチルアリルスルフィド、フィチン、アリル硫化物等である。薬効成分は青い部分と白い部分とで特に違いはないのでいずれを使用してもよい。
【0023】
ミカン皮は、例えばウンシュウミカンの外果皮を秋から冬にかけて取り日干しにしたものがあり、発汗、解熱、去痰、鎮咳、吐き気止め、鎮痛等の作用を有する。成分としてはα− リモネン、γ− テルピネン、d−リモネンなどの精油成分、フラバノン配糖体のヘスペリジン、シネフリンが含まれる。
【0024】
本発明の食品は、通常の方法により所望の硬さの粥となるように米を炊く際に、上述の生薬素材、好ましくはニンニク、さらに好ましくはニンニク、ダイコン、ショウガおよびクズの4種類を入れることにより製造することができる。
【0025】
原料米としては任意の種類、品質のものが使用でき、また精米の程度も特に限定されない。原料米は洗米した後、適当量の水を添加し、必要に応じ、適宜時間吸水処理を行う。洗米した生米や吸水米に、上記生薬素材を添加し、さらに必要量の水を加え、所望によりその他の具材や調味料を添加し、高圧釜などの加圧装置において100 〜130 ℃で10〜60分程度加熱加圧して、粥を製造する。
【0026】
水の添加量を調節することにより、3分粥から7分粥までの適宜硬さの粥を製造でき、粥の硬度は特に限定されないが、5分粥とするのが好ましい。
生薬素材の添加量は、粥の白さや風味、食感などの粥らしさを維持しうる程度の量である。例えば、生薬素材としてニンニクを添加する場合は、精白米 100重量部に対して30〜100 重量部程度にするのが好ましい。
【0027】
ニンニク、ダイコン、ショウガおよびクズの4種類を使用する場合は、精白米100重量部に対してニンニク30〜100 重量部、ダイコン70〜170 重量部、ショウガ0.3 〜0.9 重量部、およびクズ3〜10重量部の割合とするのが好ましい。
【0028】
本発明の食品は、袋状の容器 (パウチ) やプラスチック成形容器に充填密封し、加圧式殺菌装置に入れて加熱殺菌を施し、常温で長期保存ができるレトルト食品の形態とすることができる。
【0029】
本発明の食品をレトルト食品として製造する場合は、例えば、上記のようにして予め粥を製造しておき、これを金属箔を積層したプラスチックフィルムや透明プラスチックフィルムからなる袋状の容器に充填し、開口部を密封し、加圧式殺菌装置(レトルト釜)中で 100〜130 ℃の温度で10〜60分程度加熱殺菌を施すことにより行うことができる。また、レトルト容器に、洗米した生米または吸水米、薬効を有する具材、その他の適宜具材や調味量および適当量の水を入れ、容器を密封し、レトルト釜において 100〜130 ℃で10〜60分間加熱殺菌して製造してもよい。
【0030】
また、レトルト食品の製造の際に、粥を濃縮したり、乾燥させておき、摂食時に水または湯を加えることにより所望の硬さの粥としてもよい。
レトルト食品の容器としては通常使用されている材料のものが使用でき、レトルト食品の製造および使用の際に要求される性能を具備しているものであればよい。例えば、レトルトパウチ食品の場合は、ポリエステルやナイロンの外層、アルミニウム箔や塩化ビニリデンの中間相、ポリプロピレンやポリエチレンの内層からなるラミネートがパウチとして使用できる。また、容器の形状は任意であり、上記のような袋状のものの他、そのまま食器となるような (例、お碗、カップ) 形状のプラスチック成形品でもよい。
【0031】
本発明の生薬素材および粥を含有する食品は、かぜや鼻炎の治療に有効であり、また花粉症などのアレルギー性鼻炎の改善にも有効である。また、体力消耗時に摂取して体力の回復や増強を図る目的にも有用である。本発明の食品は、特に、毎年定期的に流行をおこす感染症でありながら、有効な治療法が確立されていないインフルエンザに対し、副作用がなく、耐性菌出現の恐れもない効果的な基礎療法となりうるものである。本発明の食品を用いた食事療法によれば、以下の実験例で実証するように、インフルエンザの種々の症状に対し抑制効果を示す。また、同時に患者の食欲も増進し、適度の栄養を補給することができ、そして生薬効果のある食材を摂取することにより自然治癒力を高めることができる。しかも、従来のワクチンおよび抗インフルエンザウイルス剤の使用に比べ、極めてコストが低い。
【0032】
さらに、本発明の食品をレトルト食品の形態にする場合、加熱殺菌時間が短くてすみ、味や風味の損失が少なく、また添加した食材の薬効を保持することができるという効果がある。また、お湯で温めるか、電子レンジで加熱することにより、簡便に食することができ、調理することが難しい病人にとって好都合であるとともに、介護者にとっても負担が軽減される。さらに、長期保存が可能であり、容器が薄く軽いことから持ち運びにも貯蔵にも有利である。
【0033】
【実施例】
【0034】
【実施例1】
以下に示す食材と分量を用いて、高圧釜を用いて118 ℃で40分間加圧加熱することにより5分粥とし、インフルエンザ治療用の食品を製造した。
【0035】
得られた粥は、粥らしさと美味しさを有し、またニンニク臭はほとんどしなかった。
【0036】
【実施例2】
以下に示す一人分の食材を、レトルトパウチに充填して密封し、レトルト釜で118 ℃で40分間加圧加熱処理してレトルト粥を製造した。
【0037】
得られた粥は、生薬素材としてネギを主成分としてているので、発汗作用に優れ、熱の強いかぜ症状に効果がある。
【0038】
【実験例1】実施例1において製造した粥を患者9名に試食させて、その効果をみた。検査者は試食前に患者から症状を聞き、試食前用の記録紙にその程度を記載する。程度は、症状なし(0) 、軽度(1) 、中度(2) 、重度(3) の3段階とした。試食後、検査者は患者の状態を聞き、試食後の要旨に程度を記入する。このとき、試食前の記録紙は全く参考とせず、効果判定時に比較した。
【0039】
結果は以下の表1〜3に示す通りであった。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
上記表から、本発明の食品の摂取により、インフルエンザの各種症状について程度を下げる効果が得られることが明かである。痰、食欲については症状を1ランク近く下げ、鼻水に対してもそれに近い効果が見られた。咳、体温および熱感もかなりの改善がみられた。より具体的には、痰については症状のあった7名中全員に改善効果がみられ、また、食欲のなかった5名全員に効果がみられた。鼻水は症状のあった8名中4名に改善効果があり、咳は7名中6名が改善された。体温は食前37.32 ℃ (9名平均) であったのが、食後36.7℃ (9名平均) と、体温下降効果を示した。熱感は6名中4名で改善され、寒気、だるさ、声かれ、喉痛についてもある程度の効果があった。従って、本発明の粥は、インフルエンザの食事療法として有効である。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インフルエンザを含むかぜや鼻炎の基本治療法となりうる食事療法に使用する食品が提供される。この食品は、生薬素材を混合した粥からなるものである。本発明の食品を用いた食事療法は、従来のインフルエンザの予防、治療法に比べ、副作用の心配および耐性菌の出現の恐れがなく、食欲のない患者に適度の栄養補給を行いながら、インフルエンザの抑制効果を示し、しかも低コストであるという利点を有する。また、これをレトルト食品として提供する場合は、長期保存が可能であり、調理の手間もかからず必要時に簡便に食することができ、非常に有用である。
【産業上の利用分野】
本発明は、かぜや鼻炎の食事療法に適した食品、特にレトルト食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
咽頭から気管にかけての上気道におけるウイルスによる上気道感染症を総称してかぜ症候群といい、インフルエンザウイルスによるインフルエンザウイルス感染症(一般にインフルエンザと称する) も含まれる。インフルエンザは、厳寒期の風邪の流行において最多原因を占め、小児、高齢者やがん患者、移植者などの免疫抑制剤服薬者が罹患すると死に至るので注意すべき感染症である。特に、小児病棟、老人施設、がん病棟などの集団発生については病院としての対策が重要になる。
【0003】
インフルエンザの予防としてはワクチン接種が知られているが、有効性に問題がある。現在のところ、ワクチン接種は発症抑制効果はないが、接種者は罹患すると非接種者に比し症状が軽度ですむと考えられている。
【0004】
抗インフルエンザウイルス剤としては現在、アマンタジンが市販されている。その効果は、ワクチン同様に服薬者は非服薬者に比べ有症状期間が短くなるが、強力に発症抑制するという効果は期待できない。この薬剤を一般のインフルエンザ患者に安易に投与すれば、その大量使用により数年で抵抗株が出現するのは避け難い。
【0005】
ワクチン接種およびアマンタジン投薬は小児、老人、免疫低下者などに対し重症化を防ぐためになされている。一般人に対するインフルエンザの治療としては、鎮咳剤、解熱消炎剤、抗ヒスタミン剤、興奮剤 (カフェイン) などが調合された総合感冒薬と、二次感染症予防のための抗菌剤投与がある。
【0006】
総合感冒薬は対症療法であり、ウイルス抑制作用はない。また、抗ヒスタミン薬は人によっては強い催眠作用があり、居眠り運転を惹起するなどの危険性があること、解熱剤によるライ症候群やインフルエンザ脳炎の発生などで、近年それらの薬剤の使用に慎重になってきている。また、二次細菌感染予防用の抗菌剤投与については、耐性株の出現を引き起こすなどの理由により批判が強く、医師の処方は減じつつある。
【0007】
このようにインフルエンザ薬物療法は岐路に立たされており、薬物使用は減少しつつある。化学的な薬剤使用の後退に対し、次第に自然食品や漢方薬への切り替えが起きている。しかしながら、インフルエンザの治療法については、食事療法はないに等しいというよりも、そのような概念自体が存在しない。患者から日常生活上の注意を求められた場合、医師は通常、栄養たっぷりな食事と十分な休養という注意を与える。しかし、体力の弱っている患者に栄養豊富な食事を与えれば体力を消耗すると考えられ、また、食欲不振と胃腸症状の患者がそのような食事をとれるのか疑問がある。これまでインフルエンザについての食事に関する研究は少なく、従って食事療法の知識は乏しい。これは、従来の西洋医学の下では、日常生活指導や食事指導の入り込む余地はなかったことや、また、細菌感染症が抗菌剤で劇的な成功をおさめた経緯があり、インフルエンザでも同様な手法を追っているためである。
【0008】
西洋医学で使用する薬剤は、単一化学物質製剤か、数種の化学物質の混合剤である合剤である。また、薬草についても、有効物質を突き止め、抽出する方式をとっている。近年、医学界では次第に西洋医学への疑問とその限界から、東洋医学への興味が出始めている。
【0009】
また、我が国には独自に発達した、インフルエンザを主とする風邪に対する民間療法が存在し、卵酒、梅干し湯、大根蜂蜜、生姜湯、葛湯、カリン蜂蜜漬などがあり、またその延長上に黒砂糖や南天の実を用いたのど飴や生姜砂糖湯用製品が販売されているが、その効果については科学的に検証されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
インフルエンザは季節依存の疾患であり、大流行のわりに死亡数は少ないこと、自然に終息することなどから、この疾患に対する深刻さはそれほど大きいものではない。しかし、近年、老人や抵抗力の低い病人が増加していること、小児のインフルエンザ脳症の増加などから、危険性は年々増している。抵抗力の低いグループにはワクチン接種や抗インフルエンザ薬予防服用などの対策が必要であるが、これを健常人にまで拡大することは、多くの論文においてもインフルエンザによる社会経済損失として指摘されているように、医療コストの増大や抗インフルエンザ薬の抵抗株出現を引き起こす。
【0011】
健常人ではインフルエンザに罹患した場合に、高価なワクチンや抗インフルエンザ薬に頼ることなく、人が本来もつ治癒力を生かして回復することが望ましい。従って、本発明の目的は、従来のインフルエンザを主とするかぜの予防、治療法のもつ問題点を解決し、人の持つ治癒力を生かしながらインフルエンザなどのかぜ症候群を抑制することができる方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、インフルエンザを含むかぜ症候群に対し、従来の薬物療法とは異なり、食事療法を基本治療とし本来の治癒力で回復させることが、上記課題を解決する最善の方法であるとの考えの下に、かぜの食事療法のための製品を開発した。本発明者は、これまで食事療法の概念のなかったかぜ治療に関し、食事により治療を行うとの新規な発想に基づき、生薬素材を加えた粥がかぜおよび鼻炎に有効であることを見出した。
【0013】
すなわち、本発明は、生薬素材および粥を含む、レトルト食品を要旨とする。また、本発明は、生薬素材および粥を含む、かぜまたは鼻炎の治療のための食品に関する。
【0014】
生薬素材としては、ニンニク、ダイコン、ショウガ、クズ、ウメボシ、ネギ、ミカン皮およびハチミツの中から1種または2種以上を選択しうる。好ましくはニンニクを含む素材を使用する。さらに好ましくは、ニンニク、ダイコン、ショウガおよびクズの4種類の素材を混合する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の食品は、熱や吐き気などのあるインフルエンザ等のかぜ患者が受け入れやすいように、病人食として代表的な粥を主体とし、見た目と味は粥らしさを失わず、民間療法で用いられてきた生薬素材をできるだけ多量に混入したものである。
【0016】
本発明食品で使用する生薬素材としては、従来民間療法で用いられてきた薬効のある食材であれば限定されず、ニンニク、タイコン、ショウガ、クズ、ウメボシ、ネギ、ミカン皮およびハチミツ等の1種または2種以上が使用できる。かぜの治療に効果的であり、しかも混入した場合に粥らしさを損なわないこと、例えば粥の白さを保持できることを考慮すると、粥に混入する食材は、ニンニクを含む素材が好ましく、さらに、ニンニク、ダイコン、ショウガおよびクズの4種類であるのが最も好ましい。
【0017】
ニンニクは疲労回復、発汗、殺菌効果があり、その成分は無臭結晶性のアイリンである。アイリンは酵素のアノイリナーゼによりニンニク独特の臭いをもつアリシンに代わる。このアリシンによるニンニク臭は人によっては好まれない場合があり、ニンニク臭を抑えるには、加熱するか空気に触れさせないなどによりアノイリナーゼ酵素の働きを止める方法がある。具体的な方法としては、例えば、ミジン切りにして高圧釜で煮る等の手段によりほぼ無臭とすることができる。ニンニクには従来品種と無臭品種があるが、このような調理法によりほぼ無臭とすることができるため、従来品種を使用するのが価格的には有利である。本発明食品中のニンニクの含量は、粥らしさを失わない範囲でできるだけ多量に混合するのが好ましい。
【0018】
ショウガは、ショウキョウと称される根の部分が、食用や薬用として使用されてきた。薬効としては発汗、解熱、食欲増進作用がある。その成分は豊富で、ジンゲロン、ショウガオール、ジンギベロール、ジンギベロン、ビサボレンなど多種含まれている。ショウガはニンニク同様薬物性が大きいが、黄色材質であり、独特の味を有するので、黄色材質が粥の白さを濁らせず、独特の味が全面に出ないような含量とする。
【0019】
ダイコンは去痰、鎮咳、解熱、喉の痛みの抑制に有効である。成分としてはジアスターゼ、メチルカプタン、シニグリン、ビタミンB、ビタミンCなどが含まれ、無味無臭であるので、使用量は特に限定されることはないが、粥らしさを失わない程度の量とする。
【0020】
クズは葛の根から得られ、漢方の葛根湯の主成分である。発汗、解熱効果を有し、成分としてはダイジン、ダイゼン、プリエラン、カッコネインなど多種類である。ダイコンと同じく無味無臭であるが、粘性があるので、とろみをつける程度の量とする。
【0021】
その他の生薬素材としては、以下のような素材が例示される。
ウメボシは発汗、食欲増進、解熱、鎮咳、去痰、下痢止め、吐き気止めなどの効果を有し、その成分はクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸などの有機酸とトリテルペンのオレアノール酸などである。
【0022】
ネギは発汗、解熱、頭痛の抑制などの効果を有し、その成分はメチルスルフィド、メチルプロピルスルフィド、メチルアリルスルフィド、フィチン、アリル硫化物等である。薬効成分は青い部分と白い部分とで特に違いはないのでいずれを使用してもよい。
【0023】
ミカン皮は、例えばウンシュウミカンの外果皮を秋から冬にかけて取り日干しにしたものがあり、発汗、解熱、去痰、鎮咳、吐き気止め、鎮痛等の作用を有する。成分としてはα− リモネン、γ− テルピネン、d−リモネンなどの精油成分、フラバノン配糖体のヘスペリジン、シネフリンが含まれる。
【0024】
本発明の食品は、通常の方法により所望の硬さの粥となるように米を炊く際に、上述の生薬素材、好ましくはニンニク、さらに好ましくはニンニク、ダイコン、ショウガおよびクズの4種類を入れることにより製造することができる。
【0025】
原料米としては任意の種類、品質のものが使用でき、また精米の程度も特に限定されない。原料米は洗米した後、適当量の水を添加し、必要に応じ、適宜時間吸水処理を行う。洗米した生米や吸水米に、上記生薬素材を添加し、さらに必要量の水を加え、所望によりその他の具材や調味料を添加し、高圧釜などの加圧装置において100 〜130 ℃で10〜60分程度加熱加圧して、粥を製造する。
【0026】
水の添加量を調節することにより、3分粥から7分粥までの適宜硬さの粥を製造でき、粥の硬度は特に限定されないが、5分粥とするのが好ましい。
生薬素材の添加量は、粥の白さや風味、食感などの粥らしさを維持しうる程度の量である。例えば、生薬素材としてニンニクを添加する場合は、精白米 100重量部に対して30〜100 重量部程度にするのが好ましい。
【0027】
ニンニク、ダイコン、ショウガおよびクズの4種類を使用する場合は、精白米100重量部に対してニンニク30〜100 重量部、ダイコン70〜170 重量部、ショウガ0.3 〜0.9 重量部、およびクズ3〜10重量部の割合とするのが好ましい。
【0028】
本発明の食品は、袋状の容器 (パウチ) やプラスチック成形容器に充填密封し、加圧式殺菌装置に入れて加熱殺菌を施し、常温で長期保存ができるレトルト食品の形態とすることができる。
【0029】
本発明の食品をレトルト食品として製造する場合は、例えば、上記のようにして予め粥を製造しておき、これを金属箔を積層したプラスチックフィルムや透明プラスチックフィルムからなる袋状の容器に充填し、開口部を密封し、加圧式殺菌装置(レトルト釜)中で 100〜130 ℃の温度で10〜60分程度加熱殺菌を施すことにより行うことができる。また、レトルト容器に、洗米した生米または吸水米、薬効を有する具材、その他の適宜具材や調味量および適当量の水を入れ、容器を密封し、レトルト釜において 100〜130 ℃で10〜60分間加熱殺菌して製造してもよい。
【0030】
また、レトルト食品の製造の際に、粥を濃縮したり、乾燥させておき、摂食時に水または湯を加えることにより所望の硬さの粥としてもよい。
レトルト食品の容器としては通常使用されている材料のものが使用でき、レトルト食品の製造および使用の際に要求される性能を具備しているものであればよい。例えば、レトルトパウチ食品の場合は、ポリエステルやナイロンの外層、アルミニウム箔や塩化ビニリデンの中間相、ポリプロピレンやポリエチレンの内層からなるラミネートがパウチとして使用できる。また、容器の形状は任意であり、上記のような袋状のものの他、そのまま食器となるような (例、お碗、カップ) 形状のプラスチック成形品でもよい。
【0031】
本発明の生薬素材および粥を含有する食品は、かぜや鼻炎の治療に有効であり、また花粉症などのアレルギー性鼻炎の改善にも有効である。また、体力消耗時に摂取して体力の回復や増強を図る目的にも有用である。本発明の食品は、特に、毎年定期的に流行をおこす感染症でありながら、有効な治療法が確立されていないインフルエンザに対し、副作用がなく、耐性菌出現の恐れもない効果的な基礎療法となりうるものである。本発明の食品を用いた食事療法によれば、以下の実験例で実証するように、インフルエンザの種々の症状に対し抑制効果を示す。また、同時に患者の食欲も増進し、適度の栄養を補給することができ、そして生薬効果のある食材を摂取することにより自然治癒力を高めることができる。しかも、従来のワクチンおよび抗インフルエンザウイルス剤の使用に比べ、極めてコストが低い。
【0032】
さらに、本発明の食品をレトルト食品の形態にする場合、加熱殺菌時間が短くてすみ、味や風味の損失が少なく、また添加した食材の薬効を保持することができるという効果がある。また、お湯で温めるか、電子レンジで加熱することにより、簡便に食することができ、調理することが難しい病人にとって好都合であるとともに、介護者にとっても負担が軽減される。さらに、長期保存が可能であり、容器が薄く軽いことから持ち運びにも貯蔵にも有利である。
【0033】
【実施例】
【0034】
【実施例1】
以下に示す食材と分量を用いて、高圧釜を用いて118 ℃で40分間加圧加熱することにより5分粥とし、インフルエンザ治療用の食品を製造した。
【0035】
得られた粥は、粥らしさと美味しさを有し、またニンニク臭はほとんどしなかった。
【0036】
【実施例2】
以下に示す一人分の食材を、レトルトパウチに充填して密封し、レトルト釜で118 ℃で40分間加圧加熱処理してレトルト粥を製造した。
【0037】
得られた粥は、生薬素材としてネギを主成分としてているので、発汗作用に優れ、熱の強いかぜ症状に効果がある。
【0038】
【実験例1】実施例1において製造した粥を患者9名に試食させて、その効果をみた。検査者は試食前に患者から症状を聞き、試食前用の記録紙にその程度を記載する。程度は、症状なし(0) 、軽度(1) 、中度(2) 、重度(3) の3段階とした。試食後、検査者は患者の状態を聞き、試食後の要旨に程度を記入する。このとき、試食前の記録紙は全く参考とせず、効果判定時に比較した。
【0039】
結果は以下の表1〜3に示す通りであった。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
上記表から、本発明の食品の摂取により、インフルエンザの各種症状について程度を下げる効果が得られることが明かである。痰、食欲については症状を1ランク近く下げ、鼻水に対してもそれに近い効果が見られた。咳、体温および熱感もかなりの改善がみられた。より具体的には、痰については症状のあった7名中全員に改善効果がみられ、また、食欲のなかった5名全員に効果がみられた。鼻水は症状のあった8名中4名に改善効果があり、咳は7名中6名が改善された。体温は食前37.32 ℃ (9名平均) であったのが、食後36.7℃ (9名平均) と、体温下降効果を示した。熱感は6名中4名で改善され、寒気、だるさ、声かれ、喉痛についてもある程度の効果があった。従って、本発明の粥は、インフルエンザの食事療法として有効である。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インフルエンザを含むかぜや鼻炎の基本治療法となりうる食事療法に使用する食品が提供される。この食品は、生薬素材を混合した粥からなるものである。本発明の食品を用いた食事療法は、従来のインフルエンザの予防、治療法に比べ、副作用の心配および耐性菌の出現の恐れがなく、食欲のない患者に適度の栄養補給を行いながら、インフルエンザの抑制効果を示し、しかも低コストであるという利点を有する。また、これをレトルト食品として提供する場合は、長期保存が可能であり、調理の手間もかからず必要時に簡便に食することができ、非常に有用である。
Claims (5)
- 生薬素材および粥を含む、レトルト食品。
- 生薬素材および粥を含む、かぜまたは鼻炎の治療用食品。
- 生薬素材が、ニンニク、ダイコン、ショウガ、クズ、ウメボシ、ネギ、ミカン皮およびハチミツから選択される1種または2種以上である、請求項1または2記載の食品。
- 生薬素材がニンニクを含む素材である請求項3記載の食品。
- 生薬素材が、ニンニク、ダイコン、ショウガ、およびクズである、請求項3記載の食品。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005330245A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Kowa Co | 鼻炎用薬 |
JP2008079562A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Tsumura Lifescience Co Ltd | ショーガオール高含量ショウガ加工物の製造方法 |
JP2010100649A (ja) * | 2010-01-22 | 2010-05-06 | Lotte Co Ltd | 抗インフルエンザウイルス剤及びこれを吸着、含浸、添加させてなるインフルエンザ感染抑制用品及び飲食物 |
-
2002
- 2002-09-04 JP JP2002258899A patent/JP2004089157A/ja not_active Withdrawn
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