JP2004087654A - Electromagnetic type linear actuator and composite type linear actuator - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はDLT(Digital Linear Tape)やLTO(Linear Tape Open)に代表されるリニアテープストレージシステムに関し、特に、それに用いられる磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリのヘッド送り機構として使用することが可能な電磁式(複合型)リニアアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のリニアテープストレージシステムは、コンピュータシステムのバックアップ用として開発され、従来から種々のものが提案されている。例えば、DLTとしてのデジタル線形テープドライブは、特開平9−198639号公報などに開示されている。
【0003】
デジタル線形テープドライブ(以下、単に「駆動装置」や「テープドライブ」、「ドライブ」とも呼ぶ。)は、単一のリール(供給リール)を持つテープカートリッジ(以下、単に「カートリッジ」とも呼ぶ。)を受けるためのものであり、その内部に巻取りリールを内蔵している。テープカートリッジがテープドライブに装着されると、テープカートリッジから磁気テープが引き出され、ヘッドガイドアセンブリ(HGA)を介して巻取りリールで巻き取られる。ヘッドガイドアセンブリは、テープカートリッジから引き出された磁気テープ(以下、単に「テープ」とも呼ぶ。)を磁気ヘッドに案内するためのものである。磁気ヘッドは、当該テープとの間で情報を交換する。ヘッドガイドアセンブリは、一般に、ブーメラン状の形をしたアルミニウム製のプレートと、ベアリングを使用した6個の大きなガイドローラとで構成される。
【0004】
尚、ヘッドガイドアセンブリは、テープガイドアセンブリとも呼ばれ、それは、例えば、特表平9−500753号公報に開示されている。また、ガイドローラの一例は、特開2000−100025号公報に開示されている。
【0005】
一般に、テープドライブは、例えば、特表2000−501547号公報に記載されているように、共通のベースを有する略直方体形状のハウジングを含む。ベースは2つのスピンドルモータ(リールモータ)を有する。第1のスピンドルモータは、ベースに永久的に取り付けられたスプール(巻取りリール)を有し、そのスプールは、比較的高速で流れる磁気テープを受けるように大きさが定められている。第2のスピンドルモータ(リールモータ)は取外し可能なテープカートリッジを受けるように適合される。取外し可能なテープカートリッジは、ドライブのハウジングに形成されたスロットを通してドライブの中に手動で、または自動的に挿入される。テープカートリッジをスロットの中に挿入すると、カートリッジは第2のスピンドルモータ(リールモータ)と係合する。第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)を回転する前に、機械的なバックリング機構によってテープカートリッジは永久的に取付けられたスプール(テイクアップリール)に接続される。テープカートリッジと永久スプールとの間に位置づけられた多くのローラ(ガイドローラ)は、テープカートリッジと永久に取付けられたスプールとの間を磁気テープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
【0006】
このような構成のデジタル線形テープドライブでは、巻取りリールがテープを供給リールから引っ張るための装置が必要である。そのような引っ張り装置は、例えば、特公平3−7595号公報に開示されている。この公報によると、巻取りリールには巻取りリーダ手段(第1のテープリーダ)が連結され、供給リール上のテープに供給テープリーダ手段(第2のテープリーダ)が固定されている。第1のテープリーダはその一端にタブを有し、第2のテープリーダはロッキング孔を有し、タブがロッキング孔に係合される。
【0007】
さらに、第1のテープリーダを第2のテープリーダに接合するための機構も必要となる。そのような接合機構は、例えば、特公平6−39027号公報に開示されている。
【0008】
また、特開2000−100116号公報には、リーダテープ(第2のテープリーダ)の側方に突出する耳片を必要とすることなく、リーダテープの端部をテープカートリッジのテープエンド引掛け部に係止することのできる「リーダテープの係止部構造」が開示されている。
【0009】
特開平11−86381号公報には、テープカートリッジがドライブに挿入されていない際に、テープドライブの巻取りリールが回転するのを防ぐためのロックシステムが開示されている。
【0010】
一方、デジタル線形テープドライブに装着されるテープカートリッジとしては、その一例が特開2000−149491号公報に開示されている。
【0011】
また、特開平11−316991号公報には、バックリング機構または巻取りリーダを使用することなくテープリーダがテープカートリッジからテイクアップリールに押し進められるようにした「テープドライブ」が開示されている。
【0012】
尚、テープドライブは、磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリをさらに含み、この磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリは複数のローラによって規定されたテープ経路上に、巻取りスプールとテープカートリッジとの間に位置づけられる。動作中は、磁気テープが巻取りスプールとテープカートリッジとの間を前後に流れ、規定されたテープ経路上を流れる間に磁気ヘッドアクチュエータアセンブリに密に接近する。このような磁気ヘッドアクチュエータアセンブリの一例は、上記特表2000−501547号公報に開示されている。
【0013】
アクチュエータアセンブリは、テープヘッドアセンブリ(以下、単に「ヘッドアセンブリ」とも呼ぶ。)とヘッド送り機構とから構成される。ヘッドアセンブリは、上下方向に延在する磁気ヘッド(ヘッド)と、この磁気ヘッドを保持するヘッドホルダと、磁気ヘッドと外部の回路との間を電気的に接続するための一対のフレキシブルプリント回路(FPC)とを有する。
【0014】
一方、ヘッド送り機構は、ヘッドアセンブリを保持しながら、ヘッドアセンブリを昇降動作させるためのものである。従来のヘッド送り機構は、上記特表2000−501547号公報に開示されているように、ネジ山付きリードスクリュー(ネジ山付きシャフト)を備え、リードスクリューを回動することにより、機械的にヘッドアセンブリを昇降動作(直線運動)させるものである。換言すれば、従来のヘッド送り機構として、「機械的リニアアクチュエータ」が採用されている。
【0015】
このような機械的リニアアクチュエータでは、ヘッドアセンブリの位置制御をオープンループ制御で行っている。DLTにおいて、その記憶容量の大容量化が図られている。第1世代のDLTである「DLT1」では、通常の記憶容量が40Gバイトで、圧縮した場合の記憶容量は80Gバイトである。また、第2世代のDLTである「DLT2」においては、通常の記憶容量が80Gバイトで、圧縮した場合の記憶容量は160Gバイトである。この程度の記憶容量を持つDLTでは、機械的リニアアクチュエータでも十分対応が可能である。
【0016】
しかしながら、次の世代(第3世代)のDLTである「DLT3」においては、通常の記憶容量が160Gバイト、圧縮した場合の記憶容量が320Gバイトであり、大容量(高記録密度)である。その為、この大容量の記憶容量を持つDLT用のリニアアクチュエータとして、上述した機械的リニアアクチュエータを用いた場合、ヘッドアセンブリを所望の位置に精度良く制御することは困難である。
【0017】
一方、このような機械的リニアアクチュエータにおける問題を解決するために、ヘッド送り機構として、電磁的にヘッドアセンブリを昇降動作(直線運動)させる「電磁式リニアアクチュエータ」を採用し、ヘッドアセンブリの位置制御をクローズドループ(フィードバック)制御で行う方法が提案されている(例えば、特開2002−198219号公報参照)。電磁式リニアアクチュエータでは、制御方式としてフィードバック制御を採用しているので、たとえ磁気テープが走行中に上下に変動したとしても、常にヘッドアセンブリを所望の位置に精度良く制御することが可能となる。
【0018】
このような電磁式リニアアクチュエータは、一般的に、固定部と、この固定部に対してヘッドアセンブリ(被昇降物体)を鉛直方向に沿って昇降可能に保持する可動部と、この可動部の可動(昇降)方向以外の動きを拘束(規制)するガイドと、このガイドを取り付けるためのベースとを有する。
【0019】
ここで、電磁式リニアアクチュエータは、2つの型に分けることができる。第1の型は「可動マグネット型」の電磁式リニアアクチュエータであって、可動部に磁石を備え、固定部にコイルを備えたものである。第2の型は「可動コイル型」の電磁式リニアアクチュエータであって、固定部に磁石とヨークとを備え、可動部にコイルを備えたものである。本発明は、「可動コイル型」の電磁式リニアアクチュエータに関する。
【0020】
ところで、従来の「可動コイル型」の電磁式リニアアクチュエータにおいては、可動部を構成するコイルは、一般にそれをボビンに巻いてから取り付け部に、ネジや接着などの方法で、取り付けられている。磁気効率を考えた場合、磁石、コイル、およびヨークの間の間隔は出来る限り狭いほうが良い。しかしながら、従来の「可動コイル型」の電磁式リニアアクチュエータでは、コイルがボビンに巻かれているため、このボビンの肉厚分だけ、磁石、コイル、およびヨークの間の間隔が広がってしまう。その為、推力が低下したり、部品点数が増加してしまうという問題がある。
【0021】
そこで、このような問題を解決すると共にコスト削減のために、ボビンを使用せずに、図13に示されるような、コイルを希望する形に巻いた空芯コイル35を用いる方法が考えられている。しかしながら、空芯コイルでは、それを取り付け部へ固定することが困難であるという問題がある。
【0022】
この問題を解決するために、本発明者らは、取り付け部の空芯コイルを搭載する側の面に溝を切り、空芯コイルを取り付け部に位置決めし、溝に接着剤を流し込んで、空芯コイルを取り付け部に固定する、空芯コイルの固定方法を既に提案している(特願2001年第18121号(以下、「先願」と呼ぶ。)参照)。
【0023】
尚、上述したように、電磁式リニアアクチュエータは、大容量の記憶容量を持つDLT用のアクチュエータとして好適である。しかしながら、前述したように、機械式リニアアクチュエータと電磁式リニアアクチュエータとの間では制御方法(制御系)が全く異なる。その為、この電磁式リニアアクチュエータを下位機種(すなわち、第1世代や第2世代)のDLT用リニアアクチュエータとして使用する場合、それまで組み込まれていた機械式リニアアクチュエータ用の制御系を全く使用することができないので、電磁式リニアアクチュエータに適した制御系を新たに組み込まなければならなくなる。すなわち、下位の機種のDLTに対して設計変更を施すことが必要となる。
【0024】
このような問題を解決するために、下位機種のDLTとも互換性のある、第3世代の(上位機種の)DLT用のリニアアクチュエータとして、機械式リニアアクチュエータばかりでなく、電磁式リニアアクチュエータとしても動作することが可能な「複合型リニアアクチュエータ」が考えられている。すなわち、複合型リニアアクチュエータは、機械式リニアアクチュエータに電磁式リニアアクチュエータを複合させたものである。このような複合型リニアアクチュエータでは、機械式リニアアクチュエータを用いてヘッドアセンブリの粗い位置制御(オープンループ制御)を行い、電磁式リニアアクチュエータを用いてヘッドアセンブリの精密な位置制御(クローズドループ制御)を行うことができる。
【0025】
詳述すると、複合型リニアアクチュエータは、軸方向に延在する回転中心軸を持つリードスクリューと、このリードスクリューの回動によって軸方向に直線移動する主可動部とを備えた機械式リニアアクチュエータを含む。主可動部は、副固定部と、この副固定部に対して電磁力によって前記軸方向に直線移動する副可動部とから成る電磁式リニアアクチュエータとして動作する。尚、副固定部はVCM(voice coil motor)固定部と呼ばれ、副可動部はVCM可動部と呼ばれる。副固定部はヨークと磁石とを有し、副可動部は空芯コイルを含む。この空芯コイルは、磁気ヘッドを保持するヘッドホルダ(取り付け部)に固定される。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
先願の方法を採用することにより、空芯コイルを取り付け部へ容易に固定することが可能となる。
【0027】
しかしながら、先願の方法では、取り付け部に溝を切る工程と、空芯コイルを取り付け部に位置決めする工程と、溝に接着剤を流し込む工程とが必要であるので、空芯コイルを取り付け部へ取り付けるのが容易に行えないという問題がある。また、空芯コイルを単に取り付け部に固定しただけでは、コイルの共振を抑えることが困難になるという問題もある。さらに、空芯コイル単体では、変形しやすいため、その取扱いが困難になるという問題もある。
【0028】
したがって、本発明の課題は、空芯コイルを取り付け部に容易に取り付けることが可能な電磁式リニアアクチュエータ(複合型リニアアクチュエータ)を提供することにある。
【0029】
本発明の他の課題は、推進ロスの減らすことができる電磁式リニアアクチュエータ(複合型リニアアクチュエータ)を提供することにある。
【0030】
本発明のさらに他の課題は、コイルの共振を抑えることができる電磁式リニアアクチュエータ(複合型リニアアクチュエータ)を提供することにある。
【0031】
本発明のもっと他の課題は、取扱いが容易な電磁式リニアアクチュエータ(複合型リニアアクチュエータ)を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様によれば、固定部(42,43,48,49,60;60A)と、この固定部に対して電磁力によって軸方向に直線移動する可動部(30)とから成る電磁式リニアアクチュエータであって、固定部はヨーク(62;62A,63;63A)と磁石(61)とを有し、可動部は空芯コイル(35)を含む、電磁式リニアアクチュエータにおいて、空芯コイルが樹脂(323;36)で固められていることを特徴とする電磁式リニアアクチュエータが得られる。
【0033】
本発明の第2の態様によれば、軸方向に延在する回転中心軸を持つリードスクリュー(41)と、このリードスクリューの回動によって軸方向に直線移動する主可動部(42,43,48,49,60;60A,30)とを備えた機械式リニアアクチュエータを含み、主可動部が、副固定部(42,43,48,49,60;60A)と、この副固定部に対して電磁力によって軸方向に直線移動する副可動部(30)から成る電磁式リニアアクチュエータとして動作する複合型リニアアクチュエータであって、副固定部はヨーク(62;62A,63;63A)と磁石(61)とを有し、副可動部は空芯コイル(35)を含む、複合型リニアアクチュエータにおいて、空芯コイルが樹脂(323;36)で固められていることを特徴とする複合型リニアアクチュエータが得られる。
【0034】
上記本発明の第1および第2の電磁式(複合型)リニアアクチュエータにおいて、空芯コイル(35)は、磁石(61)と対向する部分には樹脂(323;36)がないことが好ましい。また、アウトサート成形により空芯コイル(35)を樹脂(323;36)で固めることが望ましい。さらに、可動部(副可動部)は、ヘッド(31)を保持する樹脂製のヘッドホルダ(32)を有し、空芯コイルがヘッドホルダとアウトサート成形により一体に形成されて良い。
【0035】
尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0037】
最初に図1を参照して、本発明に係る磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリを含むテープドライブについて説明する。尚、図1は上蓋を取り外した状態のテープドライブを示す斜視図である。
【0038】
テープドライブ10は、テープカートリッジ(図示せず)を受けるためのものであり、その内部に巻取りリール11を内蔵している。巻取りリール11はスプールとも呼ばれる。テープドライブ10は、共通のベースを有する略直方体形状のハウジング(シャーシ)12を有する。ベースは2つのスピンドルモータ(リールモータ)13、14を有する。第1のスピンドルモータ13は、ハウジング12のベースに永久的に取り付けられたスプール(巻取りリール)11を有し、そのスプール11は、比較的高速で流れる磁気テープ(図示せず)を受けるように大きさが定められている。第2のスピンドルモータ(リールモータ)14は取外し可能なテープカートリッジを受けるように適合される。取外し可能なテープカートリッジは、ドライブ10のハウジング12に形成されたスロット16を通してドライブ10の中に手動で、または自動的に、矢印Aで示す挿入方向に沿って挿入される。
【0039】
テープカートリッジをスロット16の中に挿入すると、カートリッジは第2のスピンドルモータ(リールモータ)14と係合する。第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)13、14を回転する前に、機械的なバックリング機構(図示せず)によってテープカートリッジは永久的に取付けられたスプール(巻取りリール)11に接続される。テープカートリッジと永久スプール11との間に位置づけられた多くのローラ(ガイドローラ)15は、テープカートリッジと永久に取付けられたスプール11との間を磁気テープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
【0040】
尚、ハウジング12は鉄系の磁性体からなる板金プレスシャーシで構成されている。
【0041】
テープドライブ10は、磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリ(以下、単に「アクチュエータアセンブリ」とも呼ぶ)20をさらに含み、このヘッドアクチュエータアセンブリ20は上記複数のローラ15によって規定されたテープ経路(図示せず)上に、巻取りスプール11とテープカートリッジとの間に位置づけられる。動作中は、磁気テープが巻取りスプール11とテープカートリッジとの間を前後に流れ、規定されたテープ経路上を流れる間に磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリ20に密に近接する。
【0042】
以下、図2乃至図4を参照して、本発明の一実施の形態に係る磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリ20について説明する。図2は磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリ20の外観を正面側から見た状態で示す斜視図であり、図3は図2に図示した磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリ20の外観を背面側から見た状態で示す斜視図であり、図4は図1に図示した磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリ20の分解斜視図である。
【0043】
図4に示されるように、磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリ20は、複合型リニアアクチュエータであって、テープヘッドアセンブリ(以下、単に「ヘッドアセンブリ」とも呼ぶ。)30とヘッド送り機構40とから構成される。
【0044】
ヘッドアセンブリ30は、上下方向に延在する磁気ヘッド(ヘッド)31と、この磁気ヘッド31を後述するように上下方向に移動可能に保持するヘッドホルダ32と、磁気ヘッド31と外部の回路(図示せず)との間を電気的に接続するための一対のフレキシブルプリント回路(FPC)33とを有する。ヘッドホルダ32はキャリッジとも呼ばれる。
【0045】
図5および図6に示されるように、ヘッドホルダ32は、磁気ヘッド31を搭載するヘッド搭載部321と、このヘッド搭載部321の上下端両側からヘッド搭載部321に対して垂直方向に互いに対向して延在した4本の板ばね322とを有する。板ばね322の各々は、ネジ34を受け入れる孔322aを有し、後述するブラケットとこの孔322aを介してネジ34を螺合することにより、テープヘッドアセンブリ30と後述するヘッド送り機構40とが組み付けられる。
【0046】
ヘッドホルダ32は、ヘッド搭載部321の両側端から板ばね322が延びる方向と平行に延在する一対のコイル保持部323を更に有し、この一対のコイル保持部323には、電磁式リニアアクチュエータの副可動部を構成する一対の空芯コイル35が保持される。ここで、ヘッド搭載部321とコイル保持部323とは樹脂製である。ヘッド搭載部321とコイル保持部323と4本の板ばね322と一対の空芯コイル35は、アウトサート成形により一体に形成される。
【0047】
ここで、ヘッドホルダ32は、空芯コイル35の取り付け部として働く。したがって、空芯コイル35をヘッドホルダ(取り付け部)32に容易に取り付けることが可能である。
【0048】
上述したように、空芯コイル35はその外側が樹脂で固められている。したがって、コイルの共振を抑えることができる。また、空芯コイル35をアウトサート成形するので、ボビンが不要となり、部品点数を減らすことができる。また、空芯コイル35をアウトサート成形する際、後述する電磁式リニアアクチュエータの副固定部を構成する磁石と対向する部分には樹脂がないようにしている。すなわち、電磁式リニアアクチュエータとして、磁気効率に関係する磁石、コイル、ヨーク以外の部品(ボビン)がなくなり、磁石、コイル、およびヨークの間の間隔を狭くすることができ、推進ロスを減らすことができる。また、空芯コイル単体では、変形しやすく取り扱いが不便であるのに対して、本実施の形態では、空芯コイル35を樹脂と一体成形することで強度が増し、取り扱いが容易になる。
【0049】
図2乃至図4に戻って、ヘッド送り機構40は、回転部分として上下方向に延在する回転中心軸を有するネジ山付きリードスクリュー(ネジ山付きシャフト)41を備え、直線移動部分としてリードスクリュー41の回転に従い回転中心軸に沿って上下運動するヘッドリフト42と、ヘッドアクチュエータアセンブリ20のバックラッシュを防止する予圧ブッシュ43とを備えている。
【0050】
リードスクリュー41は、その下端側に、他の駆動手段(例えば、ステッピングモータ)によりこのリードスクリュー41を回転中心軸の回りに回転させるリードスクリューギヤ44を取り付けている。
【0051】
ヘッドリフト42は、底面部421と、天井部422と、これら底面部421と天井部422とを支持する半円筒部423とを有する。底面部421および天井部422それぞれは半円筒部423の両外側方向に延在するアームを有している。半円筒部423は、中央部分が中空でかつ半円筒分だけ開口した樋形をしている。従って、ヘッドリフト42の外形は、側面から見て略I字形をなし、上記テープヘッドアセンブリ30を上下動可能に保持しながらテープヘッドアセンブリ30を上下動させる。このヘッドリフト42は半円筒部423の中空開口内部に予圧ブッシュ43を配置する。予圧ブッシュ43と天井部422との間には予圧バネ(図示せず)が圧縮した状態で置かれる。予圧バネは圧縮コイルスプリングである。予圧ブッシュ43と予圧バネとの組み合わせは、アクチュエータアセンブリ20のバックラッシュを防止するためのバックラッシュ防止機構として働く。
【0052】
底面部421は、リードスクリュー41を貫通させる円形開口位置上面で半円筒部423の中空開口位置に、内面にリードスクリュー41と係合する爪状突起を有する軸受け45を固着している。天井部422には、半円筒部423の中空開口位置にリードスクリュー41を貫通させるための円形開口を持つすべり軸受け46が形成されている。
【0053】
底面部421の一方のアームは他方のアームより長く側方へ延在し、その先端には略コ字形をなるガイド部47が設けられている。このガイド部47は、図1に示されたガイドバー17に嵌め込まれ、上下方向に摺動可能となるように取り付けられ、ヘッドリフト42が回転するのを防止する。
【0054】
天井部422は、一対のアームそれぞれにネジ穴422aを有する。また、ヘッドホルダ32の上側の板ばね322を天井部422に取り付けるための上側ブラケット48はネジ34を受け入れる孔48aを有する。これにより、ヘッドホルダ32の上側の板ばね322は、上側ブラケット48の孔48a、板ばね322の孔322aを介して、ネジ34を天井部422のネジ穴422aに螺合することにより、天井部422に取り付けられる。
【0055】
底面部421も、一対のアームそれぞれにネジ穴421aを有する。ヘッドホルダ32の下側の板ばね322を底面部421に取り付けるための下側ブラケット49はネジ34を受け入れる孔49aを有する。これにより、ヘッドホルダ32の下側の板ばね322は、下側ブラケット49の孔49a、板ばね322の孔322aを介して、ネジ34を底面部421のネジ穴421aに螺合することにより、底面部421に取り付けられる。
【0056】
リードスクリュー41の下端部は、ベアリング51を介してハウジング(シャーシ)12(図1)に回転可能に取り付けられている。また、リードスクリュー41の上端部は、ベアリング52を介してベアリングホルダ18(図1)に回転可能に取り付けられ、このベアリングホルダ18はハウジング(シャーシ)12(図1)上に固定設置されている。
【0057】
リードスクリューギヤ44は、上述したように同軸の回転中心軸をもって直結するリードスクリュー41を、例えばステッピングモータの駆動により回転させる。リードスクリュー41の回転中心軸回りの回転は、バックラッシュ防止機構と協働して、ヘッドリフト42を回転中心軸の延在する方向に直線移動させる。
【0058】
ヘッドリフト42には、電磁式リニアアクチュエータの副固定部を構成する磁気回路(磁石やヨーク)60が取り付けられている。
【0059】
詳述すると、磁気回路60は、板厚方向に着磁された一対の磁石61と、ヘッドリフト42の半円筒部423の両側側壁に設けらたヨーク部とを有する。ヨーク部は、上下方向に沿って延在し、一対の空芯コイル35(図5、図6)の中を貫通する一対のセンターヨーク62と、一対のバックヨーク63と、この一対のバックヨーク63間を架橋する橋架部64とを有する。
【0060】
各バックヨーク63は、対応するセンターヨーク62と平行に離間して対向配置された主面63aを持ち、この主面63aに対して両端部621がプレス加工によって略直角に折り曲げられている。両端部621がセンターヨーク62の両端部に接触している。磁石61は、バックヨーク63の主面63aに接触している。
【0061】
センターヨーク62は両端に切欠け部62aを持つ。また、バックヨーク63の両端部631は、上記切欠け部62aに嵌入する凸部631aを持つ。橋架部64には、ネジ65が貫通する一対の孔64aが形成されている。この孔64a介してネジ65をヘッドリフト42の半円筒部423の背面に螺合することにより、磁気回路60がヘッドリフト42に固定して取付けられる。一対のバックヨーク63と橋架部64とは、プレス加工(折り曲げ加工)により一体に形成されている。
【0062】
とにかく、ヘッドリフト42と、予圧ブッシュ43と、磁気回路60と、上側ブラケット48と、下側ブラケット49と、ヘッドアセンブリ30と、ネジ34との組み合わせは、リードスクリュー41の回動によって軸方向に直線移動する、機械式リニアアクチュエータの主可動部として動作する。そして、この主可動部は、ヘッドリフト42と予圧ブッシュ43と磁気回路60と上側ブラケット48と下側ブラケット49とを有する副固定部と、この副固定部に対して電磁力によって軸方向に直線移動する、ヘッドアセンブリ30から成る副可動部とから成る電磁式リニアアクチュエータとして動作する。副固定部は、ヨーク62,63と、磁石61とを有する。副可動部は空芯コイル35を含む。
【0063】
図7および図8を参照すると、他の磁気回路60Aは、センターヨーク62Aが凸部62Aaを持ち、バックヨーク63Aの両端部631Aに、凸部62Aaが嵌入される切欠け部631Aaが形成されている点を除いて、図4に示された磁気回路60と同様の構成を有する。
【0064】
上述した第1の実施の形態では、空芯コイル35がヘッドホルダ32とアウトサート成形によって一体に形成されているが、空芯コイル35をヘッドホルダとは別体に樹脂で固めても良い。
【0065】
以下、図9乃至図12を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図9および図10は、空芯コイル35を樹脂製のコイル保持部36とアウトサート成形で一体に形成した斜視図である。図11は本実施の形態に係るヘッドホルダ32Aの分解斜視図であり、図12はヘッドホルダ32Aの組立て斜視図である。
【0066】
図9および図10に示されるように、空芯コイル35は、磁石61と対向する部分を除いて、コイル保持部36とアウトサート成形により一体に形成される。コイル保持部36は、その一方の側面の隅に、コイル保持部36自身をヘッドホルダ32Aに取り付けるための一対の脚部361を有する。各脚部361には、ネジ37(図11)が螺合されるネジ穴361aが形成されている。
【0067】
一方、図11に示されるように、ヘッドホルダ32Aのヘッド搭載部321は、空芯コイル35がアウトサート成形されたコイル保持部36を、ネジ37によって取り付けるための4つの孔321aを持つ。4本のネジ37をこれらの孔321aを介してネジ穴361aに螺合することにより、図12に示されるように、空芯コイル36がアウトサート成形されたコイル保持部36を、ヘッドホルダ32Aに容易に取り付けることができる。
【0068】
本実施の形態でも、空芯コイル35はその外側が樹脂で固められているので、コイルの共振を抑えることができる。また、空芯コイル35をコイル保持部36とアウトサート成形するので、ボビンが不要となり、部品点数を減らすことができる。また、空芯コイル35をコイル保持部36とアウトサート成形する際、電磁式リニアアクチュエータの副固定部を構成する磁石61と対向する部分には樹脂がないようにしている。すなわち、電磁式リニアアクチュエータとして、磁気効率に関係する磁石61、コイル35、ヨーク62、63以外の部品(ボビン)がなくなり、磁石61、コイル35、ヨーク62,63の間隔を狭くすることができ、推進ロスを減らすことができる。また、空芯コイル単体では、変形しやすく取り扱いが不便であるのに対して、本実施の形態では、空芯コイル35を樹脂と一体成形することで強度が増し、取り扱いが容易になる。
【0069】
以上、本発明について好ましい実施の形態によって例を挙げて説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、上述した実施の形態では、複合型リニアアクチュエータに適用された例についてのみ述べているが、本発明は電磁式リニアアクチュエータにも同様に適用できることは当業者であれば容易に理解できるであろう。
【0070】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、空芯コイルを樹脂で固めているので、コイルの共振を抑えることができる。空芯コイルを他の部品とアウトサート成形するので、ボビンが不要となり、部品点数を減らすことができる。また、空芯コイルを他の部品とアウトサート成形する際、電磁式リニアアクチュエータの副固定部を構成する磁石と対向する部分には樹脂がないようにして、電磁式リニアアクチュエータとして、磁気効率に関係する磁石、コイル、ヨーク、以外の部品(ボビン)がなくなり、磁石、コイル、およびヨークの間の間隔を狭くすることができ、推進ロスを減らすことができる。また、空芯コイル単体では、変形しやすく取り扱いが不便であるのに対して、本発明では、空芯コイルを樹脂と一体成形することで強度が増し、取り扱いが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリを含むテープドライブを、上蓋を取り外した状態で示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る複合型リニアアクチュエータの外観を正面側から見た状態で示す斜視図である。
【図3】図2に図示した複合型リニアアクチュエータの外観を背面側から見た状態で示す斜視図である。
【図4】図2に図示した複合型リニアアクチュエータの分解斜視図である。
【図5】図2〜図4に図示した複合型リニアアクチュエータに使用されるヘッドホルダを正面側から見た状態で示す斜視図である。
【図6】図5に図示したヘッドホルダを背面側から見た状態で示す斜視図である。
【図7】図2〜図4に図示した複合型リニアアクチュエータに使用可能な、他の磁気回路を示す分解斜視図である。
【図8】図7に図示した他の磁気回路の組立て斜視図である。
【図9】空芯コイルを樹脂製のコイル保持部とアウトサート成形で一体に形成したものを、正面側から見た状態で示す斜視図である。
【図10】図9に図示したものを、背面側から見た状態で示す斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る複合型リニアアクチュエータに使用されるヘッドホルダの分解斜視図である。
【図12】図11に図示したヘッドホルダの組立て斜視図である。
【図13】従来の電磁式リニアアクチュエータの可動部に使用される空芯コイルを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 テープドライブ
20 磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリ(複合型リニアアクチュエータ)
30 ヘッドアセンブリ
31 磁気ヘッド
32、32A ヘッドホルダ
321 ヘッド搭載部
322 板ばね
323 コイル保持部
33 フレキシブルプリント回路(FPC)
34 ネジ
35 空芯コイル
36 コイル保持部
37 ネジ
40 ヘッド送り機構
41 リードスクリュー
42 ヘッドリフト
43 予圧ブッシュ
44 リードスクリューギヤ
45 軸受け
46 すべり軸受け
47 ガイド部
48 上側ブラケット
49 下側ブラケット
60、60A 磁気回路
61 磁石
62、62A センターヨーク
63、63A バックヨーク
64 橋架部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a linear tape storage system represented by a DLT (Digital Linear Tape) or an LTO (Linear Tape Open), and in particular, to an electromagnetic type that can be used as a head feed mechanism of a magnetic tape head actuator assembly used therein. Composite) linear actuator.
[0002]
[Prior art]
This type of linear tape storage system has been developed as a backup for computer systems, and various types have been conventionally proposed. For example, a digital linear tape drive as a DLT is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-198639.
[0003]
A digital linear tape drive (hereinafter, also simply referred to as “drive device”, “tape drive”, or “drive”) is a tape cartridge having a single reel (supply reel) (hereinafter, also simply referred to as “cartridge”). And a take-up reel is built therein. When the tape cartridge is mounted on the tape drive, the magnetic tape is pulled out of the tape cartridge and is taken up by a take-up reel via a head guide assembly (HGA). The head guide assembly is for guiding the magnetic tape (hereinafter, also simply referred to as “tape”) drawn from the tape cartridge to the magnetic head. The magnetic head exchanges information with the tape. The head guide assembly generally consists of a boomerang-shaped aluminum plate and six large guide rollers using bearings.
[0004]
The head guide assembly is also called a tape guide assembly, which is disclosed, for example, in Japanese Patent Publication No. Hei 9-500753. An example of a guide roller is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-100025.
[0005]
In general, a tape drive includes a substantially rectangular parallelepiped housing having a common base as described in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-50147. The base has two spindle motors (reel motors). The first spindle motor has a spool (take-up reel) permanently attached to the base, the spool being sized to receive the magnetic tape flowing at a relatively high speed. A second spindle motor (reel motor) is adapted to receive a removable tape cartridge. The removable tape cartridge is manually or automatically inserted into the drive through a slot formed in the drive housing. When the tape cartridge is inserted into the slot, the cartridge engages with a second spindle motor (reel motor). Before rotating the first and second spindle motors (reel motors), the tape cartridge is connected to a permanently mounted spool (take-up reel) by a mechanical buckling mechanism. Many rollers (guide rollers) located between the tape cartridge and the permanent spool guide the magnetic tape as it moves back and forth between the tape cartridge and the permanently mounted spool at relatively high speeds. I do.
[0006]
Such a digital linear tape drive requires a device for the take-up reel to pull the tape from the supply reel. Such a pulling device is disclosed in, for example, Japanese Patent Publication No. 3-7595. According to this publication, take-up leader means (first tape leader) is connected to the take-up reel, and supply tape leader means (second tape leader) is fixed to the tape on the supply reel. The first tape leader has a tab at one end, the second tape leader has a locking hole, and the tab is engaged with the locking hole.
[0007]
Further, a mechanism for joining the first tape reader to the second tape reader is required. Such a joining mechanism is disclosed, for example, in Japanese Patent Publication No. 6-39027.
[0008]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-100116 discloses that the end of the leader tape can be attached to the tape end of the tape cartridge without the need for an ear piece protruding to the side of the leader tape (second tape leader). There is disclosed a "leader tape locking portion structure" which can be locked to a tape.
[0009]
JP-A-11-86381 discloses a lock system for preventing a take-up reel of a tape drive from rotating when a tape cartridge is not inserted into the drive.
[0010]
On the other hand, an example of a tape cartridge mounted on a digital linear tape drive is disclosed in JP-A-2000-149491.
[0011]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-316991 discloses a "tape drive" in which a tape reader can be pushed from a tape cartridge to a take-up reel without using a buckling mechanism or a take-up leader.
[0012]
Note that the tape drive further includes a magnetic tape head actuator assembly, which is positioned between the take-up spool and the tape cartridge on a tape path defined by a plurality of rollers. In operation, the magnetic tape flows back and forth between the take-up spool and the tape cartridge and comes into close proximity to the magnetic head actuator assembly while flowing over a defined tape path. One example of such a magnetic head actuator assembly is disclosed in the above-mentioned Japanese Patent Publication No. 2000-501547.
[0013]
The actuator assembly includes a tape head assembly (hereinafter, also simply referred to as “head assembly”) and a head feed mechanism. The head assembly includes a magnetic head (head) extending in a vertical direction, a head holder for holding the magnetic head, and a pair of flexible printed circuits (C) for electrically connecting the magnetic head to an external circuit. FPC).
[0014]
On the other hand, the head feed mechanism is for moving the head assembly up and down while holding the head assembly. The conventional head feed mechanism is provided with a threaded lead screw (threaded shaft) as disclosed in JP-T-2000-50147, and the head is mechanically turned by rotating the lead screw. This is for moving the assembly up and down (linear motion). In other words, a “mechanical linear actuator” is employed as a conventional head feed mechanism.
[0015]
In such a mechanical linear actuator, the position control of the head assembly is performed by open loop control. In the DLT, the storage capacity has been increased. In the first generation DLT “DLT1”, the normal storage capacity is 40 Gbytes, and the storage capacity when compressed is 80 Gbytes. In the second generation DLT “DLT2”, the normal storage capacity is 80 Gbytes, and the storage capacity when compressed is 160 Gbytes. In a DLT having such a storage capacity, a mechanical linear actuator can sufficiently cope with it.
[0016]
However, the “DLT3”, which is the next generation (third generation) DLT, has a large storage capacity (high recording density) with a normal storage capacity of 160 Gbytes and a compressed storage capacity of 320 Gbytes. Therefore, when the mechanical linear actuator described above is used as the linear actuator for DLT having this large storage capacity, it is difficult to control the head assembly to a desired position with high accuracy.
[0017]
On the other hand, in order to solve the problem of such a mechanical linear actuator, an "electromagnetic linear actuator" that electromagnetically moves the head assembly up and down (linear movement) is adopted as a head feed mechanism, and the position control of the head assembly is performed. Is performed by closed loop (feedback) control (see, for example, JP-A-2002-198219). Since the electromagnetic linear actuator employs feedback control as a control method, it is possible to always control the head assembly to a desired position accurately even if the magnetic tape fluctuates up and down during traveling.
[0018]
Such an electromagnetic linear actuator generally includes a fixed portion, a movable portion that holds the head assembly (elevated object) so as to be able to move up and down in the vertical direction with respect to the fixed portion, and a movable portion of the movable portion. It has a guide that restrains (restricts) movement in directions other than the (elevation) direction, and a base for attaching the guide.
[0019]
Here, the electromagnetic linear actuator can be divided into two types. The first type is a “movable magnet type” electromagnetic linear actuator, which has a magnet in a movable part and a coil in a fixed part. The second type is a “moving coil type” electromagnetic linear actuator, which has a magnet and a yoke in a fixed portion and a coil in a movable portion. The present invention relates to a “moving coil type” electromagnetic linear actuator.
[0020]
By the way, in the conventional "moving coil type" electromagnetic linear actuator, the coil constituting the movable portion is generally wound around a bobbin and then attached to the attachment portion by a method such as a screw or an adhesive. In consideration of the magnetic efficiency, it is better that the distance between the magnet, the coil, and the yoke is as small as possible. However, in a conventional “moving coil type” electromagnetic linear actuator, since the coil is wound around the bobbin, the gap between the magnet, the coil, and the yoke is increased by the thickness of the bobbin. Therefore, there is a problem that the thrust is reduced and the number of parts is increased.
[0021]
Therefore, in order to solve such a problem and reduce costs, a method using an air-
[0022]
In order to solve this problem, the present inventors cut a groove on the surface of the mounting portion on which the air-core coil is mounted, position the air-core coil on the mounting portion, pour an adhesive into the groove, An air core coil fixing method for fixing the core coil to the mounting portion has already been proposed (see Japanese Patent Application No. 18121/2001 (hereinafter, referred to as “prior application”)).
[0023]
As described above, the electromagnetic linear actuator is suitable as a DLT actuator having a large storage capacity. However, as described above, the control method (control system) is completely different between the mechanical linear actuator and the electromagnetic linear actuator. Therefore, when this electromagnetic linear actuator is used as a DLT linear actuator of a lower model (that is, a first generation or a second generation), the control system for the mechanical linear actuator that has been incorporated so far is used at all. Therefore, it is necessary to newly install a control system suitable for the electromagnetic linear actuator. That is, it is necessary to make a design change to the DLT of the lower model.
[0024]
In order to solve such a problem, not only mechanical linear actuators but also electromagnetic linear actuators as third-generation (higher-order) DLT linear actuators that are compatible with lower-order DLTs have been developed. A "composite linear actuator" that can operate is being considered. That is, the composite linear actuator is a combination of a mechanical linear actuator and an electromagnetic linear actuator. In such a composite linear actuator, coarse position control (open loop control) of the head assembly is performed using a mechanical linear actuator, and precise position control (closed loop control) of the head assembly is performed using an electromagnetic linear actuator. It can be carried out.
[0025]
More specifically, a composite linear actuator is a mechanical linear actuator including a lead screw having a rotation center axis extending in the axial direction, and a main movable portion that linearly moves in the axial direction by rotation of the lead screw. Including. The main movable portion operates as an electromagnetic linear actuator including a sub-fixed portion and a sub-movable portion that linearly moves in the axial direction by electromagnetic force with respect to the sub-fixed portion. The sub-fixing section is called a VCM (voice call motor) fixing section, and the sub-movable section is called a VCM moving section. The sub-fixing portion has a yoke and a magnet, and the sub-movable portion includes an air core coil. This air-core coil is fixed to a head holder (attachment) that holds the magnetic head.
[0026]
[Problems to be solved by the invention]
By employing the method of the prior application, the air-core coil can be easily fixed to the mounting portion.
[0027]
However, the method of the prior application requires a step of cutting a groove in the mounting section, a step of positioning the air-core coil in the mounting section, and a step of pouring the adhesive into the groove. There is a problem that it cannot be easily mounted. There is also a problem that it is difficult to suppress the resonance of the coil simply by fixing the air-core coil to the mounting portion. Furthermore, since the air-core coil alone is easily deformed, there is a problem that its handling becomes difficult.
[0028]
Therefore, an object of the present invention is to provide an electromagnetic linear actuator (composite linear actuator) that can easily attach an air-core coil to an attachment portion.
[0029]
Another object of the present invention is to provide an electromagnetic linear actuator (composite linear actuator) that can reduce propulsion loss.
[0030]
Still another object of the present invention is to provide an electromagnetic linear actuator (composite linear actuator) that can suppress coil resonance.
[0031]
Still another object of the present invention is to provide an electromagnetic linear actuator (combined linear actuator) that is easy to handle.
[0032]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the fixed portion (42, 43, 48, 49, 60; 60A) and the movable portion (30) that moves linearly in the axial direction with respect to the fixed portion by electromagnetic force. An electromagnetic linear actuator comprising: a fixed portion having a yoke (62; 62A, 63; 63A) and a magnet (61); and a movable portion including an air-core coil (35). An electromagnetic linear actuator characterized in that the air core coil is fixed with resin (323; 36) is obtained.
[0033]
According to the second aspect of the present invention, the lead screw (41) having a rotation center axis extending in the axial direction, and the main movable portions (42, 43, 43) linearly moving in the axial direction by the rotation of the lead screw. 48, 49, 60; 60A, 30), and the main movable portion has a sub-fixed portion (42, 43, 48, 49, 60; 60A) and a sub-fixed portion. A composite linear actuator that operates as an electromagnetic linear actuator including a sub movable portion (30) that moves linearly in the axial direction by an electromagnetic force. The sub fixed portion includes a yoke (62; 62A, 63; 63A) and a magnet ( 61), wherein the auxiliary movable part is a composite linear actuator including an air-core coil (35), wherein the air-core coil is solidified with resin (323; 36). Type linear actuator is obtained.
[0034]
In the first and second electromagnetic (composite type) linear actuators of the present invention, it is preferable that the air core coil (35) has no resin (323; 36) in a portion facing the magnet (61). It is desirable that the air core coil (35) be solidified with resin (323; 36) by outsert molding. Further, the movable part (sub movable part) has a resin-made head holder (32) for holding the head (31), and the air core coil may be formed integrally with the head holder by outsert molding.
[0035]
It is to be noted that the reference numerals in the parentheses are provided for facilitating the understanding of the present invention, are merely examples, and are not limited thereto.
[0036]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0037]
Referring first to FIG. 1, a tape drive including a magnetic tape head actuator assembly according to the present invention will be described. FIG. 1 is a perspective view showing the tape drive with the upper lid removed.
[0038]
The
[0039]
When the tape cartridge is inserted into the
[0040]
The
[0041]
The
[0042]
Hereinafter, a magnetic tape
[0043]
As shown in FIG. 4, the magnetic tape
[0044]
The
[0045]
As shown in FIGS. 5 and 6, the
[0046]
The
[0047]
Here, the
[0048]
As described above, the outside of the
[0049]
2 to 4, the
[0050]
The
[0051]
The
[0052]
The
[0053]
One arm of the
[0054]
The
[0055]
The
[0056]
The lower end of the
[0057]
The
[0058]
A magnetic circuit (magnet or yoke) 60 constituting a sub-fixed portion of the electromagnetic linear actuator is attached to the
[0059]
More specifically, the
[0060]
Each of the back yokes 63 has a main surface 63a opposed to and spaced apart from the
[0061]
The
[0062]
Anyway, the combination of the
[0063]
Referring to FIGS. 7 and 8, another
[0064]
In the first embodiment described above, the air-
[0065]
Hereinafter, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 9 and 10 are perspective views in which the
[0066]
As shown in FIGS. 9 and 10, the
[0067]
On the other hand, as shown in FIG. 11, the
[0068]
Also in the present embodiment, since the outside of the air-
[0069]
As described above, the present invention has been described with reference to the preferred embodiments, but the present invention is not limited to the above-described embodiments. For example, in the above-described embodiment, only an example in which the present invention is applied to a composite linear actuator is described. However, those skilled in the art can easily understand that the present invention can be similarly applied to an electromagnetic linear actuator. Would.
[0070]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, in the present invention, since the air-core coil is solidified with resin, resonance of the coil can be suppressed. Since the air core coil is outsert molded with other parts, a bobbin is not required, and the number of parts can be reduced. Also, when outsert molding the air-core coil with other parts, make sure that there is no resin in the part facing the magnet that constitutes the sub-fixing part of the electromagnetic linear actuator, and as an electromagnetic linear actuator, Components (bobbins) other than the related magnets, coils, and yokes are eliminated, and the distance between the magnets, coils, and yokes can be reduced, and propulsion loss can be reduced. In addition, while the air-core coil itself is easily deformed and is inconvenient to handle, in the present invention, the air-core coil is integrally molded with resin to increase the strength and facilitate the handling.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a tape drive including a magnetic tape head actuator assembly according to the present invention with an upper lid removed.
FIG. 2 is a perspective view showing the appearance of the composite linear actuator according to the first embodiment of the present invention as viewed from the front side.
FIG. 3 is a perspective view showing the appearance of the composite linear actuator shown in FIG. 2 as viewed from the rear side.
FIG. 4 is an exploded perspective view of the composite linear actuator shown in FIG.
FIG. 5 is a perspective view showing a head holder used in the composite linear actuator shown in FIGS. 2 to 4 as viewed from the front side.
FIG. 6 is a perspective view showing the head holder shown in FIG. 5 as viewed from the back side.
FIG. 7 is an exploded perspective view showing another magnetic circuit that can be used in the composite linear actuator shown in FIGS. 2 to 4;
FIG. 8 is an assembled perspective view of another magnetic circuit shown in FIG. 7;
FIG. 9 is a perspective view showing a state in which an air-core coil is integrally formed with a coil holding portion made of resin by outsert molding as viewed from the front side.
FIG. 10 is a perspective view showing what is shown in FIG. 9 when viewed from the back side.
FIG. 11 is an exploded perspective view of a head holder used in a composite linear actuator according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is an assembled perspective view of the head holder shown in FIG. 11;
FIG. 13 is a perspective view showing an air-core coil used for a movable portion of a conventional electromagnetic linear actuator.
[Explanation of symbols]
10
30
34
Claims (8)
前記空芯コイルが樹脂で固められていることを特徴とする電磁式リニアアクチュエータ。An electromagnetic linear actuator comprising a fixed portion and a movable portion that linearly moves in the axial direction with respect to the fixed portion by electromagnetic force, wherein the fixed portion has a yoke and a magnet, and the movable portion is an air core. In electromagnetic linear actuators including coils,
An electromagnetic linear actuator, wherein the air core coil is fixed with resin.
前記空芯コイルが樹脂で固められていることを特徴とする複合型リニアアクチュエータ。A mechanical linear actuator including a lead screw having a rotation center axis extending in the axial direction, and a main movable portion that linearly moves in the axial direction by the rotation of the lead screw, wherein the main movable portion is A composite linear actuator that operates as an electromagnetic linear actuator including a fixed portion and a sub-movable portion that linearly moves in the axial direction with respect to the sub-fixed portion by electromagnetic force, wherein the sub-fixed portion includes a yoke and a magnet. And wherein the auxiliary movable portion includes an air-core coil, in the composite linear actuator,
The composite linear actuator, wherein the air core coil is fixed with resin.
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041216 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060524 |