JP2004086629A - 合否情報通知方法、合否情報通知装置及び合否情報通知プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ネットワークを介した試験の合否結果の照会において、一時に照会が集中しサーバやネットワークに過度の負荷かかかり、メールの到着が遅れる等のネットワークの障害、及びサーバのシステムダウンを引き起こしてしまうような状況を回避するための、合否情報通知方法を提供することを目的とする。
【解決手段】上記の課題は、受験者が使用する受験者端末に、合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信するステップと、前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信するステップと、前記返答メールを受信した受信時間を前記受験者ごとに記録するステップと、前記受信時間に基づいて、前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定するステップと、前記サーバの負荷を示すサーバ負荷値が所定の値未満のときに、前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを前記受験者端末に送信するステップとにより解決される。
【選択図】 図１
【解決手段】上記の課題は、受験者が使用する受験者端末に、合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信するステップと、前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信するステップと、前記返答メールを受信した受信時間を前記受験者ごとに記録するステップと、前記受信時間に基づいて、前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定するステップと、前記サーバの負荷を示すサーバ負荷値が所定の値未満のときに、前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを前記受験者端末に送信するステップとにより解決される。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介した試験等の合否情報を通知する方法及び装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、インターネットで大学の入学試験等の合否結果を照会をする方法がいくつかあり、例えば、合格発表のサイトで合格者の受験番号が一覧で表示されるものや、受験番号を入力して検索、照会するもの等がある。また、利用者の問い合わせに対してメールで合否結果を送信する場合もある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
前記の従来の方法によれば、合格発表時にネットワークを介した照会が集中し、サーバやネットワークに過度の負荷がかかることがあり、メールの到着がおくれたり、システムダウンを引き起こしかねない状態になったりすることがあった。また、前記のような合格発表のサイトは、公開サイトであるため、所属、出身校等の詳細な個人情報をそこに表示させることはできず、合否結果の表示をパスワードで管理するとしてもその煩わしさが残った。
さらに、照会をした受験者のみの合否の結果を直接的に通知された場合には、合格者の受験番号を一覧で表示した場合と比較して、受験者が受ける心理的影響が大きく、また、合格率の目安の見当もつかないという問題もある。
そこで、本発明は上記の問題を解決するネットワークを介した試験合否情報を通知する方法、装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明の、サーバがネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する合否情報通知方法は、前記受験者端末に、前記合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信するステップと、前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信するステップと、前記返答メールを受信した受信時間を前記受験者ごとに記録するステップと、前記受信時間に基づいて、前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定するステップと、前記サーバの負荷を示すサーバ負荷値、及び前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを所定の数の前記受験者端末に送信するステップとを含む。
【０００５】
以上のステップを備えることにより、合格発表時のネットワークを介した合否情報の照会の集中を防ぎ、メールの到着が遅れる等のネットワークの障害、及びサーバのシステムダウンを引き起こしてしまうような状況を回避することが可能となる。
【０００６】
また、本発明の合否情報通知方法は、前記合否情報アドレスに基づいた前記受験者端末からの前記合否情報の送信要求を受信するステップと、前記送信要求に対して、前記受験者の受験番号の前後の複数の合格者の受験番号を送信するステップとを含む。
【０００７】
従って、受験者が受験番号を目視で順を追って確認することで、試験結果の通知による心理的影響を緩和することが可能となるのみならず、ある一定人数中の合格者の人数が判ることから、合格率の目安の見当をつけることも可能となる。
【０００８】
さらに、本発明の合否情報通知方法は、前記受験者の合否情報を開示することを希望するか否かを該受験者に問い合わせるための質問を前記受験者端末に送信するステップと、前記受験者端末から送信された前記質問に対する回答を受信するステップと、前記回答において前記合否情報を開示することを希望した前記受験者を、該受験者の属性情報に基づいてグループ化するステップと、前記グループ化した受験者の受験者端末に対して、該グループ内の受験者の合否情報を送信するステップとを含む。
【０００９】
従って、受験者は、該受験者以外の例えば出身校が同じである等の同じ属性をもつ受験者の合否情報の通知を受けることが可能となり、同じ属性の受験者の合格率も知ることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面により説明する。図１に示すように、本実施形態は、受験者が使用する受験者端末２０からの要求に対して、該受験者の合否情報を通知すべく、サーバ１０と受験者端末２０とがネットワーク３０を介して接続される形態をとる。なお、図１においては例として受験者端末２０は１台のみしか表されていないが、実際はこの台数に限るものではない。
【００１１】
サーバ１０は、確認メール送信プログラム１０１、送信順位決定プログラム１０２、合否情報アドレス送信プログラム１０３、合否情報送信プログラム１０４、複数合否情報送信プログラム１０５、グループ合否情報送信プログラム１０６、サーバ等負荷監視プログラム１０７を備え、さらに受験者属性テーブル８０、入力手段１０９、出力手段１１０を備えている。
【００１２】
確認メール送信プログラム１０１は、受験者が合否情報の通知を希望するか否かを問い合わせるためのメールを送信するための処理を記述したプログラムである。
【００１３】
送信順位決定プログラム１０２は、前記確認メール送信プログラム１０１により送信したメールに対して、受験者端末２０によって返信された返答メールを受信して、その受信時間から合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを送信する送信順位を決定するための処理を記述したプログラムである。
【００１４】
合否情報アドレス送信プログラム１０３は、サーバ等の負荷を示す値が所定の値未満のときに、前記送信順位決定プログラム１０２により決定した送信順位に従って、合否情報アドレスを送信するための処理を記述したプログラムである。
【００１５】
合否情報送信プログラム１０４は、合否情報アドレスに基づいて受験者端末２０によって送信された合否情報の送信要求に対して、合格したか否かの合否情報を受験者端末２０に送信するための処理を記述したプログラムである。
【００１６】
複数合否情報送信プログラム１０５は、合否情報アドレスに基づいて受験者端末２０によって送信された合否情報の送信要求に対して、該受験者端末２０を使用する受験者の受験番号を含む前後の複数の受験番号を送信するための処理を記述したプログラムである。
【００１７】
グループ合否情報送信プログラム１０６は、合否情報の開示の可否の問い合わせに対して開示を希望した受験者をグループ化して、そのグループ内の受験者の合否情報を同じグループ内の受験者に送信するための処理を記述したプログラムである。
【００１８】
サーバ等負荷監視プログラム１０７は、サーバ１０やネットワーク３０の負荷の状態を監視するための処理を記述したプログラムである。図１に示す実施例では、サーバ１０にサーバ等負荷監視プログラム１０７を備えることとしているが、外部の他の装置に同様のサーバ１０やネットワーク３０の負荷を監視するプログラムを備えて、該装置から負荷の状態を監視し、その負荷の状態を示す値をサーバ１０に提供することとしても良い。
【００１９】
受験者端末２０は送受信プログラム２０１を備え、各種の情報やデータ及びメールをサーバ１０から受信したり、サーバ１０に送信したりするものである。
【００２０】
受験者属性テーブル８０は、各受験者に関する情報と、各プログラムによる処理を行うための各種の属性情報とを対応付けて記憶したデータテーブルである。
【００２１】
図８に受験者属性テーブル８０の内容を示す。受験者８０２には、受験者の氏名を記憶し、受験番号８０１には各受験者を一意に識別するための受験番号を記憶している。出身校８０３、メールアドレス８０４には、それぞれ各受験者の出身校、メールアドレスを記憶している。受信時間８０５、合否情報要否８０６には、送信順位決定プログラム１０２によって、それぞれ返答メールを受信した時間、返答メールにふくまれる合否情報の要否に関する情報が記録される。送信順位８０７には、送信順位決定プログラム１０２が受信時間８０５に基づいて決定した、合否情報アドレスを送信するための送信順位が記憶される。合否８０８には、各受験者の試験の合否の結果を記憶している。開示可否８０９には、グループ合否情報送信プログラム１０６によって、各受験者より受信した合否情報の可否に関する質問に対する回答が、記録される。
【００２２】
次に図２乃至図７に示すフローチャート及び図８に示す受験者属性テーブル８０を用いて、本発明の動作例を説明する。
【００２３】
図２は、確認メール送信プログラム１０１が、全ての受験者に合否情報が必要か否かを問い合わせる処理を説明するためのフローチャートである。この処理により、合否情報を必要としない受験者の受験者端末２０に情報を送信しないですみ、送信するメールの総数を減らすことができるため、サーバ及びネットワークの負荷を軽減することができる。
【００２４】
まず、ステップＳ２１で、図８に示す受験者属性テーブル８０のメールアドレス８０４を参照して、受験者に合否情報の通知を希望するか否かを問い合わせるための確認メールを送信する。このときのメールの表示例を図９（ａ）に示す。
【００２５】
次にステップＳ２２で、受験者属性テーブル８０に従って全ての受験者に確認メールを送信したことの判定を行う。全ての受験者への送信が終了していなければ、受験者属性テーブル８０に従って、次の受験者に確認メールを送信し、終了していれば、処理が終了する。
【００２６】
図３は、送信順位決定プログラム１０２が、受験者より確認メールに対して返信された返答メールから、合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを送信する順位を決定する処理を説明するためのフローチャートである。
【００２７】
まず、ステップＳ３１で受験者からの返答メールを受信する。
【００２８】
次にステップＳ３２で、前記返答メールの発信者のメールアドレスに基づいて、該返答メールの受信時間と合否情報の要否に関する情報とを、受験者属性テーブル８０の受信時間８０５と合否情報要否８０６とに記録する。
【００２９】
そしてステップＳ３３で、合否情報の通知を希望した対象者について、受信時間８０５に記録した受信時間に基づいて、合否情報アドレスを送信する送信順位を決定し、送信順位８０７に記憶する。図の例では、受信時間の早い順に送信順位を決定している。また、図示はしていないが、確認メールを送信した時間を受験者ごとに記録しておき、確認メールを送信した時間から返答メールを受信した時間までの所要時間の短い順に、送信順位を決定しても良い。この決定の方法によれば、大量の受験者に確認メールを送信した場合の、送信時間の先後の差による不公平を是正することが可能となる。
【００３０】
図４は、合否情報アドレス送信プログラム１０３が、合否情報アドレスを受験者に送信する処理を説明するためのフローチャートである。
【００３１】
まず、ステップＳ４１では、サーバ等負荷監視プログラム１０７が測定したサーバ１０の負荷の状態を表すサーバ負荷値が規定値未満か否かを判定する。負荷値が規定値以上であれば、サーバ１０は送信の処理を行わずにステップＳ４２で一定時間待機する。負荷値が規定値未満であれば、ステップＳ４３に進む。
【００３２】
ここで判定に用いるサーバ負荷値は、サーバ１０の負荷値のみとは限らず、ネットワーク３０の負荷を示す値を用いても良いし、それらの両方の値を用いることとしても良く、以上を総称して、サーバ負荷値とする。
【００３３】
ステップＳ４３では、受験者属性テーブル８０の送信順位８０７の送信順位を参照して、合否情報の通知を希望した受験者に対して、合否情報アドレスを送信する。ここで送信する合否情報アドレスの表示の例を図９（ｂ）に示す。
【００３４】
ステップＳ４４では、合否情報アドレスを送信する対象となっている全ての受験者への送信が完了したか否かの判定を行う。全ての送信が終了していなければステップＳ４１にすすみ、終了していれば処理が終了する。
【００３５】
ここで図４に示した実施の形態では、ステップＳ４３において、サーバ負荷値が所定の値未満のときに、予め設定した人数の受験者に合否情報アドレスを送信するごとに次のステップに進むこととした。１度に送信する人数を変えることによって、合否情報アドレスを送信した受験者の人数に対する、サーバ１０の負荷値を判定する頻度を調整することができる。また、図示はしていないが、サーバ負荷値に基づいて、合否情報アドレスを１度に送信する人数を変えることとする実施の形態もある。例えば、サーバ負荷値が０以上４０未満では１度に１０人に送信し、４０以上８０未満では５人に送信し、８０以上では０人に送信、即ち送信せずに一定時間待機する、という実施の形態である。
【００３６】
図５は、合否情報送信プログラム１０４が、受験者端末２０からの合否情報の送信要求に対して、合否情報を送信する処理を説明するためのフローチャートである。
【００３７】
受験者端末２０は、図９（ｂ）などによって通知された合否情報アドレスに基づいて、ネットワーク３０を介してサーバ１０に接続し、合否情報の送信要求を送信する。ステップＳ５１ではサーバ１０が、この送信要求を受信する。受験者は送信要求の送信の際に、該受験者を識別する受験番号を入力し、この送信要求には該受験者の受験番号に関する情報が含まれている。
【００３８】
ステップＳ５２では、サーバ１０は、受験者端末２０から送信された受験番号に基づいて、受験者属性テーブル８０の受験番号８０１を参照し、対応する合否８０８の欄から合否の結果を参照し、当該受験者の合否情報を受験者端末２０に送信する。この合否情報の表示画面の例を図１０（ａ）に示す。
【００３９】
図１０（ａ）に示す合否情報は、合否の結果を直接的に表示するものであるが、図１０（ｄ）に示すように複数の受験番号を表示させるようにして、直接的に合否の結果を表示しないような実施形態とすることも可能である。この実施形態を実現させる複数合否情報送信プログラム１０５の処理を説明するためのフローチャートが図６である。
【００４０】
ステップＳ６１はステップＳ５１と同様であるが、ステップＳ６２では、ステップＳ６１で受信した受験者の受験番号に基づいて、受験者属性テーブル８０の受験番号８０１と合否８０８とを参照して、前記受験番号の前後の複数の合格者の受験番号をまとめて送信する。
【００４１】
よって、図１におけるサーバ１０は、合否情報送信プログラム１０４と複数合否情報送信プログラム１０５との両方を備えることとしても良いし、どちらか一方のみを備えることとしても良い。前記の両方のプログラムを備えることとした場合には、受験者端末２０から送信された送信要求に含まれる情報により、どちらか一方を選択するという実施形態とすることも可能である。例えば、送信要求に、受験者端末２０がパーソナルコンピュータのような端末であるのか、あるいは携帯電話のような端末であるのか、という情報を含ませて、それに従って合否情報の表示の形態を決定することが可能である。あるいは、受験者が送信要求を送信するときに希望する合否の結果の表示の形態を選択することも可能である。
【００４２】
図７は、グループ合否情報送信プログラム１０６が、合否情報を開示することを希望するか否かを記録した属性情報に基づいて受験生をグループ化して、そのグループ内の受験者にグループ内の受験者の合否情報を送信する処理を説明するためのフローチャートである。
【００４３】
ステップＳ７１では、受験者に合否情報の開示の可否を問い合わせるための質問を受験者端末２０に送信する。このステップＳ７１の質問を送信する処理は、ステップＳ５２の合否情報を送信する処理と同時に行うこととしても良いし、合否情報を送信した後に行うこととしても良い。この質問の受験者端末２０の画面の表示例を図１０（ｂ）に示す。
【００４４】
ステップＳ７２では、サーバ１０は、前記質問に対する受験者の回答を受験者端末２０より受信する。この回答は受験者属性テーブル８０の開示可否８０９に記録する。
【００４５】
ステップＳ７３では合否情報の開示を希望した受験者を受験者属性テーブル８０の属性情報に基づいてグループ化する。例えば、受験者の「新城 夏美」が合否結果の開示を希望し、同じ出身校の受験者の合否情報の通知を希望したとする。すると、サーバ１０は、まず、「新城 夏美」の出身校８０３の欄を参照し、「新城 夏美」の出身校が「南武高校」であることを認識する。次に、開示可否８０９の欄に「１」が記録されており、かつ、出身校８０３の欄に「南武高校」と記憶されている受験者を検索する。すると、「中原 一郎」と「新城 夏美」が抽出されるので、その２人の合否情報をグループ化する。
【００４６】
ステップＳ７４では、グループ化した受験者の合否情報を受験者端末２０に送信する。この送信した合否情報の、受験者端末２０における表示例が図１０（ｃ）である。
【００４７】
以上の実施の形態は本発明を大学の入学試験に適用した場合であるが、例えば何らかの資格試験の場合であれば、前記ステップＳ７３では、出身校ではなく所属企業に基づいてグループ化することも考えられる。さらに、図８に示した属性の項目以外でも、受験者属性テーブル８０で管理する項目として追加すれば、出身地、性別、年齢等のあらゆる属性情報が、グループ化するための属性情報として用いることが可能である。
【００４８】
なお、図示はしていないが、サーバ１０及び受験者端末２０は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）によって装置全体が制御されているコンピュータである。ＣＰＵには、バスを介してＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、ハードディスク装置（ＨＤＤ）、グラフィック処理部、入力インタフェース、および通信インタフェース等が接続されている。
【００４９】
ＲＡＭには、ＣＰＵに実行させるＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）のプログラムやその他のプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、ＲＡＭには、ＣＰＵによる処理に必要な各種データが格納される。ＨＤＤには、ＯＳやその他のプログラムおよびデータが格納される。
【００５０】
グラフィック処理部には、モニタ装置が接続されている。グラフィック処理部は、ＣＰＵからの命令に従って入力画面などをモニタ装置に表示させる。入力インタフェースには、キーボードやマウス等が接続されている。入力インタフェースは、キーボードやマウス等から送られてくる信号を、バスを介してＣＰＵに送信する。
【００５１】
通信インタフェースは、ネットワーク３０に接続されている。通信インタフェースは、ネットワーク３０を介してサーバ１０と受験者端末２０との間で、相互にデータの送受信を行なう。
【００５２】
本発明の実施の形態に係る確認メール送信プログラム１０１、送信順位決定プログラム１０２、合否情報アドレス送信プログラム１０３、合否情報送信プログラム１０４、複数合否情報送信プログラム１０５、グループ合否情報送信プログラム１０６、サーバ等負荷監視プログラム１０７を上述のコンピュータで実行させることによって、コンピュータを合否情報通知装置として機能させることができる。
【００５３】
また、上記のコンピュータが有すべき機能の処理内容は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムに記述させておくことができる。このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理がコンピュータで実現できる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置や半導体メモリなどがある。市場に流通させる場合には、ＣＤ−ＲＯＭ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）やフレキシブルディスクなどの可搬型記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、ネットワークを介して接続されたコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを通じて他のコンピュータに転送したりすることもできる。コンピュータで実行する際には、コンピュータ内のハードディスク装置などにプログラムを格納しておき、メインメモリにロードして実行する。
【００５４】
（付記１）
サーバがネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する方法において、
前記受験者端末に前記合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信するステップと、
前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信するステップと、
前記返答メールを受信した受信時間を前記受験者ごとに記録するステップと、前記受信時間に基づいて、前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定するステップと、
前記サーバの負荷を示すサーバ負荷値及び前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを所定の数の前記受験者端末に送信するステップと
を有することを特徴とする合否情報通知方法。
【００５５】
（付記２）
前記合否情報アドレスに基づいた前記受験者端末からの前記合否情報の送信要求を受信するステップと、
前記送信要求に対して、前記合否情報を送信するステップと
を更に備えたことを特徴とする付記１記載の合否情報通知方法。
【００５６】
（付記３）
サーバがネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する方法において、
前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスに基づいた前記受験者端末からの前記合否情報の送信要求を受信するステップと、
前記送信要求に対して、前記受験者の受験番号の前後の複数の合格者の受験番号を送信するステップと
を備えたことを特徴とする合否情報通知方法。
【００５７】
（付記４）
サーバがネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する方法において、
前記受験者の合否情報を開示することを希望するか否かを該受験者に問い合わせるための質問を前記受験者端末に送信するステップと、
前記受験者端末から送信された前記質問に対する回答を受信するステップと、
前記回答において前記合否情報を開示することを希望した前記受験者を、該受験者の属性情報に基づいてグループ化するステップと、
前記グループ化した受験者の受験者端末に対して、該グループ内の受験者の合否情報を送信するステップと
を備えたことを特徴とする合否情報通知方法。
【００５８】
（付記５）
ネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に対して試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する装置において、
前記受験者端末に前記合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信する手段と、
前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信する手段と、
前記返答メールの受信時間を記録し、該受信時間に基づいて前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定する手段と、
前記装置の負荷を示す値が所定の値以下のときに、前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する手段と
を有することを特徴とする合否情報通知装置。
【００５９】
（付記６）
コンピュータを動作させるためのプログラムであって、コンピュータに
受験者が使用する受験者端末に、該受験者が試験に合格したか否かを示す合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信する手段と、
前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信する手段と、
前記返答メールの受信時間を記録し、該受信時間に基づいて前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定する手段と、
前記装置の負荷を示す値が所定の値以下のときに、前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する手段と
を機能させるための合否情報通知プログラム。
【００６０】
（付記７）
コンピュータを動作させるためのプログラムを格納した記憶媒体であって、コンピュータを
受験者が使用する受験者端末に、該受験者が試験に合格したか否かを示す合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信する手段と、
前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信する手段と、
前記返答メールの受信時間を記録し、該受信時間に基づいて前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定する手段と、
前記装置の負荷を示す値が所定の値以下のときに、前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する手段と
として機能させるためのプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
【００６１】
【発明の効果】
以上説明したように、サーバの負荷の状態により合否情報の所在を示す情報の通知を制御することにより、合格発表時のネットワークを介した合否情報の照会の集中を防ぎ、メールの到着が遅れる等のネットワークの障害、及びサーバのシステムダウンを引き起こしてしまうような状況を回避することが可能となる。
【００６２】
また、合否情報の通知においては、受験者が受験番号を目視で順を追って確認することになり、試験結果の通知による心理的影響を緩和することが可能となるのみならず、合格率の目安の見当をつけることも可能となる。
【００６３】
さらに、受験者は、該受験者以外の例えば出身校が同じである等の同じ属性をもつ受験者の合否情報の通知を受けることができ、同じ属性の受験者の合格率をしることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実現するための構成図である。
【図２】サーバの確認メール送信処理を説明するフローである。
【図３】サーバの送信順位決定処理を説明するフローである。
【図４】サーバの合否情報アドレス送信処理を説明するフローである。
【図５】サーバの合否情報送信処理を説明するフローである。
【図６】サーバの複数合否情報送信処理を説明するフローである。
【図７】サーバのグループ合否情報送信処理を説明するフローである。
【図８】受験者属性テーブルの例である。
【図９】表示画面の例１である。
【図１０】表示画面の例２である。
【符号の説明】
１０ サーバ
２０ 受験者端末
３０ ネットワーク
１０１ 確認メール送信プログラム
１０２ 送信順位決定プログラム
１０３ 合否情報アドレス送信プログラム
１０４ 合否情報送信プログラム
１０５ 複数合否情報送信プログラム
１０６ グループ合否情報送信プログラム
１０７ サーバ等負荷監視プログラム
１０９ 入力手段
１１０ 出力手段
８０ 受験者属性テーブル
８０１ 受験者属性テーブルの受験番号の欄
８０２ 受験者属性テーブルの受験者の欄
８０３ 受験者属性テーブルの出身校の欄
８０４ 受験者属性テーブルのメールアドレスの欄
８０５ 受験者属性テーブルの受信時間の欄
８０６ 受験者属性テーブルの合否情報要否の欄
８０７ 受験者属性テーブルの送信順位の欄
８０８ 受験者属性テーブルの合否の欄
８０９ 受験者属性テーブルの開示可否の欄
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介した試験等の合否情報を通知する方法及び装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、インターネットで大学の入学試験等の合否結果を照会をする方法がいくつかあり、例えば、合格発表のサイトで合格者の受験番号が一覧で表示されるものや、受験番号を入力して検索、照会するもの等がある。また、利用者の問い合わせに対してメールで合否結果を送信する場合もある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
前記の従来の方法によれば、合格発表時にネットワークを介した照会が集中し、サーバやネットワークに過度の負荷がかかることがあり、メールの到着がおくれたり、システムダウンを引き起こしかねない状態になったりすることがあった。また、前記のような合格発表のサイトは、公開サイトであるため、所属、出身校等の詳細な個人情報をそこに表示させることはできず、合否結果の表示をパスワードで管理するとしてもその煩わしさが残った。
さらに、照会をした受験者のみの合否の結果を直接的に通知された場合には、合格者の受験番号を一覧で表示した場合と比較して、受験者が受ける心理的影響が大きく、また、合格率の目安の見当もつかないという問題もある。
そこで、本発明は上記の問題を解決するネットワークを介した試験合否情報を通知する方法、装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明の、サーバがネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する合否情報通知方法は、前記受験者端末に、前記合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信するステップと、前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信するステップと、前記返答メールを受信した受信時間を前記受験者ごとに記録するステップと、前記受信時間に基づいて、前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定するステップと、前記サーバの負荷を示すサーバ負荷値、及び前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを所定の数の前記受験者端末に送信するステップとを含む。
【０００５】
以上のステップを備えることにより、合格発表時のネットワークを介した合否情報の照会の集中を防ぎ、メールの到着が遅れる等のネットワークの障害、及びサーバのシステムダウンを引き起こしてしまうような状況を回避することが可能となる。
【０００６】
また、本発明の合否情報通知方法は、前記合否情報アドレスに基づいた前記受験者端末からの前記合否情報の送信要求を受信するステップと、前記送信要求に対して、前記受験者の受験番号の前後の複数の合格者の受験番号を送信するステップとを含む。
【０００７】
従って、受験者が受験番号を目視で順を追って確認することで、試験結果の通知による心理的影響を緩和することが可能となるのみならず、ある一定人数中の合格者の人数が判ることから、合格率の目安の見当をつけることも可能となる。
【０００８】
さらに、本発明の合否情報通知方法は、前記受験者の合否情報を開示することを希望するか否かを該受験者に問い合わせるための質問を前記受験者端末に送信するステップと、前記受験者端末から送信された前記質問に対する回答を受信するステップと、前記回答において前記合否情報を開示することを希望した前記受験者を、該受験者の属性情報に基づいてグループ化するステップと、前記グループ化した受験者の受験者端末に対して、該グループ内の受験者の合否情報を送信するステップとを含む。
【０００９】
従って、受験者は、該受験者以外の例えば出身校が同じである等の同じ属性をもつ受験者の合否情報の通知を受けることが可能となり、同じ属性の受験者の合格率も知ることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面により説明する。図１に示すように、本実施形態は、受験者が使用する受験者端末２０からの要求に対して、該受験者の合否情報を通知すべく、サーバ１０と受験者端末２０とがネットワーク３０を介して接続される形態をとる。なお、図１においては例として受験者端末２０は１台のみしか表されていないが、実際はこの台数に限るものではない。
【００１１】
サーバ１０は、確認メール送信プログラム１０１、送信順位決定プログラム１０２、合否情報アドレス送信プログラム１０３、合否情報送信プログラム１０４、複数合否情報送信プログラム１０５、グループ合否情報送信プログラム１０６、サーバ等負荷監視プログラム１０７を備え、さらに受験者属性テーブル８０、入力手段１０９、出力手段１１０を備えている。
【００１２】
確認メール送信プログラム１０１は、受験者が合否情報の通知を希望するか否かを問い合わせるためのメールを送信するための処理を記述したプログラムである。
【００１３】
送信順位決定プログラム１０２は、前記確認メール送信プログラム１０１により送信したメールに対して、受験者端末２０によって返信された返答メールを受信して、その受信時間から合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを送信する送信順位を決定するための処理を記述したプログラムである。
【００１４】
合否情報アドレス送信プログラム１０３は、サーバ等の負荷を示す値が所定の値未満のときに、前記送信順位決定プログラム１０２により決定した送信順位に従って、合否情報アドレスを送信するための処理を記述したプログラムである。
【００１５】
合否情報送信プログラム１０４は、合否情報アドレスに基づいて受験者端末２０によって送信された合否情報の送信要求に対して、合格したか否かの合否情報を受験者端末２０に送信するための処理を記述したプログラムである。
【００１６】
複数合否情報送信プログラム１０５は、合否情報アドレスに基づいて受験者端末２０によって送信された合否情報の送信要求に対して、該受験者端末２０を使用する受験者の受験番号を含む前後の複数の受験番号を送信するための処理を記述したプログラムである。
【００１７】
グループ合否情報送信プログラム１０６は、合否情報の開示の可否の問い合わせに対して開示を希望した受験者をグループ化して、そのグループ内の受験者の合否情報を同じグループ内の受験者に送信するための処理を記述したプログラムである。
【００１８】
サーバ等負荷監視プログラム１０７は、サーバ１０やネットワーク３０の負荷の状態を監視するための処理を記述したプログラムである。図１に示す実施例では、サーバ１０にサーバ等負荷監視プログラム１０７を備えることとしているが、外部の他の装置に同様のサーバ１０やネットワーク３０の負荷を監視するプログラムを備えて、該装置から負荷の状態を監視し、その負荷の状態を示す値をサーバ１０に提供することとしても良い。
【００１９】
受験者端末２０は送受信プログラム２０１を備え、各種の情報やデータ及びメールをサーバ１０から受信したり、サーバ１０に送信したりするものである。
【００２０】
受験者属性テーブル８０は、各受験者に関する情報と、各プログラムによる処理を行うための各種の属性情報とを対応付けて記憶したデータテーブルである。
【００２１】
図８に受験者属性テーブル８０の内容を示す。受験者８０２には、受験者の氏名を記憶し、受験番号８０１には各受験者を一意に識別するための受験番号を記憶している。出身校８０３、メールアドレス８０４には、それぞれ各受験者の出身校、メールアドレスを記憶している。受信時間８０５、合否情報要否８０６には、送信順位決定プログラム１０２によって、それぞれ返答メールを受信した時間、返答メールにふくまれる合否情報の要否に関する情報が記録される。送信順位８０７には、送信順位決定プログラム１０２が受信時間８０５に基づいて決定した、合否情報アドレスを送信するための送信順位が記憶される。合否８０８には、各受験者の試験の合否の結果を記憶している。開示可否８０９には、グループ合否情報送信プログラム１０６によって、各受験者より受信した合否情報の可否に関する質問に対する回答が、記録される。
【００２２】
次に図２乃至図７に示すフローチャート及び図８に示す受験者属性テーブル８０を用いて、本発明の動作例を説明する。
【００２３】
図２は、確認メール送信プログラム１０１が、全ての受験者に合否情報が必要か否かを問い合わせる処理を説明するためのフローチャートである。この処理により、合否情報を必要としない受験者の受験者端末２０に情報を送信しないですみ、送信するメールの総数を減らすことができるため、サーバ及びネットワークの負荷を軽減することができる。
【００２４】
まず、ステップＳ２１で、図８に示す受験者属性テーブル８０のメールアドレス８０４を参照して、受験者に合否情報の通知を希望するか否かを問い合わせるための確認メールを送信する。このときのメールの表示例を図９（ａ）に示す。
【００２５】
次にステップＳ２２で、受験者属性テーブル８０に従って全ての受験者に確認メールを送信したことの判定を行う。全ての受験者への送信が終了していなければ、受験者属性テーブル８０に従って、次の受験者に確認メールを送信し、終了していれば、処理が終了する。
【００２６】
図３は、送信順位決定プログラム１０２が、受験者より確認メールに対して返信された返答メールから、合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを送信する順位を決定する処理を説明するためのフローチャートである。
【００２７】
まず、ステップＳ３１で受験者からの返答メールを受信する。
【００２８】
次にステップＳ３２で、前記返答メールの発信者のメールアドレスに基づいて、該返答メールの受信時間と合否情報の要否に関する情報とを、受験者属性テーブル８０の受信時間８０５と合否情報要否８０６とに記録する。
【００２９】
そしてステップＳ３３で、合否情報の通知を希望した対象者について、受信時間８０５に記録した受信時間に基づいて、合否情報アドレスを送信する送信順位を決定し、送信順位８０７に記憶する。図の例では、受信時間の早い順に送信順位を決定している。また、図示はしていないが、確認メールを送信した時間を受験者ごとに記録しておき、確認メールを送信した時間から返答メールを受信した時間までの所要時間の短い順に、送信順位を決定しても良い。この決定の方法によれば、大量の受験者に確認メールを送信した場合の、送信時間の先後の差による不公平を是正することが可能となる。
【００３０】
図４は、合否情報アドレス送信プログラム１０３が、合否情報アドレスを受験者に送信する処理を説明するためのフローチャートである。
【００３１】
まず、ステップＳ４１では、サーバ等負荷監視プログラム１０７が測定したサーバ１０の負荷の状態を表すサーバ負荷値が規定値未満か否かを判定する。負荷値が規定値以上であれば、サーバ１０は送信の処理を行わずにステップＳ４２で一定時間待機する。負荷値が規定値未満であれば、ステップＳ４３に進む。
【００３２】
ここで判定に用いるサーバ負荷値は、サーバ１０の負荷値のみとは限らず、ネットワーク３０の負荷を示す値を用いても良いし、それらの両方の値を用いることとしても良く、以上を総称して、サーバ負荷値とする。
【００３３】
ステップＳ４３では、受験者属性テーブル８０の送信順位８０７の送信順位を参照して、合否情報の通知を希望した受験者に対して、合否情報アドレスを送信する。ここで送信する合否情報アドレスの表示の例を図９（ｂ）に示す。
【００３４】
ステップＳ４４では、合否情報アドレスを送信する対象となっている全ての受験者への送信が完了したか否かの判定を行う。全ての送信が終了していなければステップＳ４１にすすみ、終了していれば処理が終了する。
【００３５】
ここで図４に示した実施の形態では、ステップＳ４３において、サーバ負荷値が所定の値未満のときに、予め設定した人数の受験者に合否情報アドレスを送信するごとに次のステップに進むこととした。１度に送信する人数を変えることによって、合否情報アドレスを送信した受験者の人数に対する、サーバ１０の負荷値を判定する頻度を調整することができる。また、図示はしていないが、サーバ負荷値に基づいて、合否情報アドレスを１度に送信する人数を変えることとする実施の形態もある。例えば、サーバ負荷値が０以上４０未満では１度に１０人に送信し、４０以上８０未満では５人に送信し、８０以上では０人に送信、即ち送信せずに一定時間待機する、という実施の形態である。
【００３６】
図５は、合否情報送信プログラム１０４が、受験者端末２０からの合否情報の送信要求に対して、合否情報を送信する処理を説明するためのフローチャートである。
【００３７】
受験者端末２０は、図９（ｂ）などによって通知された合否情報アドレスに基づいて、ネットワーク３０を介してサーバ１０に接続し、合否情報の送信要求を送信する。ステップＳ５１ではサーバ１０が、この送信要求を受信する。受験者は送信要求の送信の際に、該受験者を識別する受験番号を入力し、この送信要求には該受験者の受験番号に関する情報が含まれている。
【００３８】
ステップＳ５２では、サーバ１０は、受験者端末２０から送信された受験番号に基づいて、受験者属性テーブル８０の受験番号８０１を参照し、対応する合否８０８の欄から合否の結果を参照し、当該受験者の合否情報を受験者端末２０に送信する。この合否情報の表示画面の例を図１０（ａ）に示す。
【００３９】
図１０（ａ）に示す合否情報は、合否の結果を直接的に表示するものであるが、図１０（ｄ）に示すように複数の受験番号を表示させるようにして、直接的に合否の結果を表示しないような実施形態とすることも可能である。この実施形態を実現させる複数合否情報送信プログラム１０５の処理を説明するためのフローチャートが図６である。
【００４０】
ステップＳ６１はステップＳ５１と同様であるが、ステップＳ６２では、ステップＳ６１で受信した受験者の受験番号に基づいて、受験者属性テーブル８０の受験番号８０１と合否８０８とを参照して、前記受験番号の前後の複数の合格者の受験番号をまとめて送信する。
【００４１】
よって、図１におけるサーバ１０は、合否情報送信プログラム１０４と複数合否情報送信プログラム１０５との両方を備えることとしても良いし、どちらか一方のみを備えることとしても良い。前記の両方のプログラムを備えることとした場合には、受験者端末２０から送信された送信要求に含まれる情報により、どちらか一方を選択するという実施形態とすることも可能である。例えば、送信要求に、受験者端末２０がパーソナルコンピュータのような端末であるのか、あるいは携帯電話のような端末であるのか、という情報を含ませて、それに従って合否情報の表示の形態を決定することが可能である。あるいは、受験者が送信要求を送信するときに希望する合否の結果の表示の形態を選択することも可能である。
【００４２】
図７は、グループ合否情報送信プログラム１０６が、合否情報を開示することを希望するか否かを記録した属性情報に基づいて受験生をグループ化して、そのグループ内の受験者にグループ内の受験者の合否情報を送信する処理を説明するためのフローチャートである。
【００４３】
ステップＳ７１では、受験者に合否情報の開示の可否を問い合わせるための質問を受験者端末２０に送信する。このステップＳ７１の質問を送信する処理は、ステップＳ５２の合否情報を送信する処理と同時に行うこととしても良いし、合否情報を送信した後に行うこととしても良い。この質問の受験者端末２０の画面の表示例を図１０（ｂ）に示す。
【００４４】
ステップＳ７２では、サーバ１０は、前記質問に対する受験者の回答を受験者端末２０より受信する。この回答は受験者属性テーブル８０の開示可否８０９に記録する。
【００４５】
ステップＳ７３では合否情報の開示を希望した受験者を受験者属性テーブル８０の属性情報に基づいてグループ化する。例えば、受験者の「新城 夏美」が合否結果の開示を希望し、同じ出身校の受験者の合否情報の通知を希望したとする。すると、サーバ１０は、まず、「新城 夏美」の出身校８０３の欄を参照し、「新城 夏美」の出身校が「南武高校」であることを認識する。次に、開示可否８０９の欄に「１」が記録されており、かつ、出身校８０３の欄に「南武高校」と記憶されている受験者を検索する。すると、「中原 一郎」と「新城 夏美」が抽出されるので、その２人の合否情報をグループ化する。
【００４６】
ステップＳ７４では、グループ化した受験者の合否情報を受験者端末２０に送信する。この送信した合否情報の、受験者端末２０における表示例が図１０（ｃ）である。
【００４７】
以上の実施の形態は本発明を大学の入学試験に適用した場合であるが、例えば何らかの資格試験の場合であれば、前記ステップＳ７３では、出身校ではなく所属企業に基づいてグループ化することも考えられる。さらに、図８に示した属性の項目以外でも、受験者属性テーブル８０で管理する項目として追加すれば、出身地、性別、年齢等のあらゆる属性情報が、グループ化するための属性情報として用いることが可能である。
【００４８】
なお、図示はしていないが、サーバ１０及び受験者端末２０は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）によって装置全体が制御されているコンピュータである。ＣＰＵには、バスを介してＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、ハードディスク装置（ＨＤＤ）、グラフィック処理部、入力インタフェース、および通信インタフェース等が接続されている。
【００４９】
ＲＡＭには、ＣＰＵに実行させるＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）のプログラムやその他のプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、ＲＡＭには、ＣＰＵによる処理に必要な各種データが格納される。ＨＤＤには、ＯＳやその他のプログラムおよびデータが格納される。
【００５０】
グラフィック処理部には、モニタ装置が接続されている。グラフィック処理部は、ＣＰＵからの命令に従って入力画面などをモニタ装置に表示させる。入力インタフェースには、キーボードやマウス等が接続されている。入力インタフェースは、キーボードやマウス等から送られてくる信号を、バスを介してＣＰＵに送信する。
【００５１】
通信インタフェースは、ネットワーク３０に接続されている。通信インタフェースは、ネットワーク３０を介してサーバ１０と受験者端末２０との間で、相互にデータの送受信を行なう。
【００５２】
本発明の実施の形態に係る確認メール送信プログラム１０１、送信順位決定プログラム１０２、合否情報アドレス送信プログラム１０３、合否情報送信プログラム１０４、複数合否情報送信プログラム１０５、グループ合否情報送信プログラム１０６、サーバ等負荷監視プログラム１０７を上述のコンピュータで実行させることによって、コンピュータを合否情報通知装置として機能させることができる。
【００５３】
また、上記のコンピュータが有すべき機能の処理内容は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムに記述させておくことができる。このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理がコンピュータで実現できる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置や半導体メモリなどがある。市場に流通させる場合には、ＣＤ−ＲＯＭ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）やフレキシブルディスクなどの可搬型記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、ネットワークを介して接続されたコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを通じて他のコンピュータに転送したりすることもできる。コンピュータで実行する際には、コンピュータ内のハードディスク装置などにプログラムを格納しておき、メインメモリにロードして実行する。
【００５４】
（付記１）
サーバがネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する方法において、
前記受験者端末に前記合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信するステップと、
前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信するステップと、
前記返答メールを受信した受信時間を前記受験者ごとに記録するステップと、前記受信時間に基づいて、前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定するステップと、
前記サーバの負荷を示すサーバ負荷値及び前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを所定の数の前記受験者端末に送信するステップと
を有することを特徴とする合否情報通知方法。
【００５５】
（付記２）
前記合否情報アドレスに基づいた前記受験者端末からの前記合否情報の送信要求を受信するステップと、
前記送信要求に対して、前記合否情報を送信するステップと
を更に備えたことを特徴とする付記１記載の合否情報通知方法。
【００５６】
（付記３）
サーバがネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する方法において、
前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスに基づいた前記受験者端末からの前記合否情報の送信要求を受信するステップと、
前記送信要求に対して、前記受験者の受験番号の前後の複数の合格者の受験番号を送信するステップと
を備えたことを特徴とする合否情報通知方法。
【００５７】
（付記４）
サーバがネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する方法において、
前記受験者の合否情報を開示することを希望するか否かを該受験者に問い合わせるための質問を前記受験者端末に送信するステップと、
前記受験者端末から送信された前記質問に対する回答を受信するステップと、
前記回答において前記合否情報を開示することを希望した前記受験者を、該受験者の属性情報に基づいてグループ化するステップと、
前記グループ化した受験者の受験者端末に対して、該グループ内の受験者の合否情報を送信するステップと
を備えたことを特徴とする合否情報通知方法。
【００５８】
（付記５）
ネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に対して試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する装置において、
前記受験者端末に前記合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信する手段と、
前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信する手段と、
前記返答メールの受信時間を記録し、該受信時間に基づいて前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定する手段と、
前記装置の負荷を示す値が所定の値以下のときに、前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する手段と
を有することを特徴とする合否情報通知装置。
【００５９】
（付記６）
コンピュータを動作させるためのプログラムであって、コンピュータに
受験者が使用する受験者端末に、該受験者が試験に合格したか否かを示す合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信する手段と、
前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信する手段と、
前記返答メールの受信時間を記録し、該受信時間に基づいて前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定する手段と、
前記装置の負荷を示す値が所定の値以下のときに、前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する手段と
を機能させるための合否情報通知プログラム。
【００６０】
（付記７）
コンピュータを動作させるためのプログラムを格納した記憶媒体であって、コンピュータを
受験者が使用する受験者端末に、該受験者が試験に合格したか否かを示す合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信する手段と、
前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信する手段と、
前記返答メールの受信時間を記録し、該受信時間に基づいて前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定する手段と、
前記装置の負荷を示す値が所定の値以下のときに、前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する手段と
として機能させるためのプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
【００６１】
【発明の効果】
以上説明したように、サーバの負荷の状態により合否情報の所在を示す情報の通知を制御することにより、合格発表時のネットワークを介した合否情報の照会の集中を防ぎ、メールの到着が遅れる等のネットワークの障害、及びサーバのシステムダウンを引き起こしてしまうような状況を回避することが可能となる。
【００６２】
また、合否情報の通知においては、受験者が受験番号を目視で順を追って確認することになり、試験結果の通知による心理的影響を緩和することが可能となるのみならず、合格率の目安の見当をつけることも可能となる。
【００６３】
さらに、受験者は、該受験者以外の例えば出身校が同じである等の同じ属性をもつ受験者の合否情報の通知を受けることができ、同じ属性の受験者の合格率をしることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実現するための構成図である。
【図２】サーバの確認メール送信処理を説明するフローである。
【図３】サーバの送信順位決定処理を説明するフローである。
【図４】サーバの合否情報アドレス送信処理を説明するフローである。
【図５】サーバの合否情報送信処理を説明するフローである。
【図６】サーバの複数合否情報送信処理を説明するフローである。
【図７】サーバのグループ合否情報送信処理を説明するフローである。
【図８】受験者属性テーブルの例である。
【図９】表示画面の例１である。
【図１０】表示画面の例２である。
【符号の説明】
１０ サーバ
２０ 受験者端末
３０ ネットワーク
１０１ 確認メール送信プログラム
１０２ 送信順位決定プログラム
１０３ 合否情報アドレス送信プログラム
１０４ 合否情報送信プログラム
１０５ 複数合否情報送信プログラム
１０６ グループ合否情報送信プログラム
１０７ サーバ等負荷監視プログラム
１０９ 入力手段
１１０ 出力手段
８０ 受験者属性テーブル
８０１ 受験者属性テーブルの受験番号の欄
８０２ 受験者属性テーブルの受験者の欄
８０３ 受験者属性テーブルの出身校の欄
８０４ 受験者属性テーブルのメールアドレスの欄
８０５ 受験者属性テーブルの受信時間の欄
８０６ 受験者属性テーブルの合否情報要否の欄
８０７ 受験者属性テーブルの送信順位の欄
８０８ 受験者属性テーブルの合否の欄
８０９ 受験者属性テーブルの開示可否の欄
Claims (5)
- サーバがネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する方法において、
前記受験者端末に前記合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信するステップと、
前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信するステップと、
前記返答メールを受信した受信時間を前記受験者ごとに記録するステップと、前記受信時間に基づいて、前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定するステップと、
前記サーバの負荷を示すサーバ負荷値及び前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを所定の数の前記受験者端末に送信するステップと
を有することを特徴とする合否情報通知方法。 - サーバがネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する方法において、
前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスに基づいた前記受験者端末からの前記合否情報の送信要求を受信するステップと、
前記送信要求に対して、前記受験者の受験番号の前後の複数の合格者の受験番号を送信するステップと
を備えたことを特徴とする合否情報通知方法。 - サーバがネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する方法において、
前記受験者の合否情報を開示することを希望するか否かを該受験者に問い合わせるための質問を前記受験者端末に送信するステップと、
前記受験者端末から送信された前記質問に対する回答を受信するステップと、前記回答において前記合否情報を開示することを希望した前記受験者を、該受験者の属性情報に基づいてグループ化するステップと、
前記グループ化した受験者の受験者端末に対して、該グループ内の受験者の合否情報を送信するステップと
を備えたことを特徴とする合否情報通知方法。 - ネットワークを介して受験者が使用する受験者端末に対して試験に合格したか否かを示す合否情報を通知する装置において、
前記受験者端末に前記合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信する手段と、
前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信する手段と、
前記返答メールの受信時間を記録し、該受信時間に基づいて前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定する手段と、
前記装置の負荷を示す値が所定の値以下のときに、前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する手段と
を有することを特徴とする合否情報通知装置。 - コンピュータを動作させるためのプログラムであって、コンピュータに
受験者が使用する受験者端末に、該受験者が試験に合格したか否かを示す合否情報が必要か否かを問い合わせるための確認メールを送信する手段と、
前記確認メールに対して、前記受験者端末より返信された返答メールを受信する手段と、
前記返答メールの受信時間を記録し、該受信時間に基づいて前記合否情報のネットワーク上の所在を示す合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する送信順位を決定する手段と、
前記装置の負荷を示す値が所定の値以下のときに、前記送信順位に基づいて、前記合否情報アドレスを前記受験者端末に送信する手段と
を機能させるための合否情報通知プログラム。
Priority Applications (3)
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Applications Claiming Priority (1)
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