JP2004086514A - 照明器具のカスタム販売システム及びカスタム販売方法及びサーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】通信ネットワークに接続できる通信端末があればどこからでも、完成状態の照明器具の点灯時と消灯時の様子を確認しながら、照明器具の仕様をカスタマイズできる照明器具のカスタム販売システム及びカスタム販売方法及びサーバを提供する。
【解決手段】顧客側の操作する通信端末1から、照明器具を構成する部材の仕様を変更する情報が、通信ネットワーク4を介してサーバ2へ送信されると、サーバ2は、データベースサーバ3をアクセスして入力された情報をもとにデータベースを検索して、抽出した情報と照明器具の外観イメージを作成するプログラムを通信端末1へ送信する。通信端末1ではブラウザ上でプログラムが実行され、仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージが作成され、通信端末1の表示装置に外観イメージが表示される。
【選択図】 図1
【解決手段】顧客側の操作する通信端末1から、照明器具を構成する部材の仕様を変更する情報が、通信ネットワーク4を介してサーバ2へ送信されると、サーバ2は、データベースサーバ3をアクセスして入力された情報をもとにデータベースを検索して、抽出した情報と照明器具の外観イメージを作成するプログラムを通信端末1へ送信する。通信端末1ではブラウザ上でプログラムが実行され、仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージが作成され、通信端末1の表示装置に外観イメージが表示される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット等のネットワークを通じて、ユーザーの好みに合わせて仕様を変更した照明器具を販売する照明器具のカスタム販売システム及びカスタム販売方法及びサーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、消費者のニーズの多様化に対応すべく、インターネット等を通じて、顧客の注文に応じて商品の仕様を決定(カスタマイズ)し、製造した商品を顧客に提供する販売方式(BTO方式)が行われている(例えば特開2001−126140号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の販売方式では、通常、カスタマイズが可能な商品の仕様としては、商品の形状、色、柄などの外観に関わる仕様であり、例えば預金通帳の表紙や、腕時計のバンド、携帯電話や乗用車のボディカラー、Tシャツなどの衣類の柄のようなものがある。これらのカスタマイズは一般的に商品の外観仕様に関わるものであり、商品の性能をカスタマイズするものではなかった。例えば腕時計のバンドやTシャツなどの衣類では、身に付けた際の感触や着心地などをカスタマイズすることはできないし、乗用車の走行性能自体をカスタマイズすることはできなかった。
【0004】
また、例えばパーソナルコンピュータの直販メーカによるBTO販売では、CPUの演算能力や外部記憶装置の記憶能力(記憶容量)といった商品の性能に関わるパーツをカスタマイズすることが可能であるが、カスタマイズの過程で性能を確認することはできず、最終的に所望の性能が得られるかどうかは消費者の商品知識に頼るしかなく、結局のところ仕上がった商品を実際に使用してみるまで分からなかった。
【0005】
また従来より、照明器具をBTO方式で販売することが行われているが、照明器具の仕様をカスタマイズする場合は、消費者がショウルームや販売店などへ出向いて、専門知識を有する販売員と対面し、消費者の好みを聞いて販売員が仕様を決定していた。
【0006】
このような販売方法では、消費者と販売員が何冊もあるカタログを見ながら相談して、商品の仕様を決定し、その後コンピュータシステムにカスタマイズした仕様を入力して、カタログの必要情報のみを記載した書類を作成していた。この方法では、相談時に商品の外観は確認できても、最終性能を確認することができなかった。つまり、主として消灯時に必要とされるインテリア性(外観デザイン)の確認はできるが、主として点灯時(調光時に)に必要とされる照明空間の明るさについては確認できず、別途、性能確認の作業を行う必要があり、販売員の業務が増えるという問題があった。
【0007】
また、消費者はショウルームや販売店などの専門知識を有する販売員がいる場所まで出向いているため、移動時間に多くの時間をとられて、仕様の相談をする時間を十分にとれない場合があり、またショウルームや販売店が近くに無い場合は頻繁に相談に行くことができず、十分に相談することができないという問題もあった。
【0008】
また、消費者がカスタマイズしたい内容に関して、十分な専門知識を持っている販売業者が近所にいない場合は、商品情報にあまり詳しくない近くの業者で代替しなければならず、十分な満足が得られない場合もある。また、販売業者も多くの消費者が住む場所にショウルームや販売店を構えねばならず、多くの販売員が必要になり、人件費がかさむという問題があった。
【0009】
また、照明器具のカタログは膨大な量となり、通常それらを消費者が持ち帰ることはできず、また持ち帰ったとしても膨大な量のカタログから選択するため、照明器具の仕様を所望の仕様にカスタマイズするために多大の労力を必要とし、結局販売担当者の推奨する幾つかの候補から選択することによって、消費者自身が商品を選択する自由度が狭まってしまうという問題があった。
【0010】
また、照明器具の外観は、消灯時に他の光源の光や外光に照らされて見える見え方と、器具自体のランプの光に照らされて見える見え方とが異なるため、セードに付ける絵柄をカスタマイズする場合、他の光源の光や外光に照らされて見える見え方、つまり絵柄のデザインそのものは確認できても、点灯状態での性能の確認は、仕上がった商品を実際に使用してみるまで分からないという問題があった。
【0011】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、通信ネットワークに接続できる通信端末があればどこからでも、完成状態の照明器具の点灯時と消灯時の様子を確認しながら、照明器具の仕様をカスタマイズできる照明器具のカスタム販売システム及びカスタム販売方法及びサーバを提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、顧客側の通信端末と、通信ネットワークを介して1乃至複数の通信端末との間で通信を行う販売側コンピュータと、照明器具を構成する部材の情報を登録したデータベースとで構成され、通信端末と販売側コンピュータとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売システムであって、通信端末は、通信ネットワークを介して通信する第1の通信手段と、所望の照明器具を特定する情報及び仕様を変更したい部材の情報を入力する入力手段と、入力手段から入力された情報を第1の通信手段により通信ネットワークを通じて販売側コンピュータに送信させる端末制御手段とを具備し、データベースには、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させる外殻の形状の情報と、外殻に付ける絵柄の情報と、ランプの光量及び光色の情報と、外殻を形成する材料の情報とを少なくとも登録してあり、販売側コンピュータは、通信ネットワークを介して通信する第2の通信手段を具備するとともに、コンピュータを、通信端末の入力手段により入力された情報とデータベースに登録された情報とに基づいて仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成する演算手段、該演算手段により作成された外観イメージを通信端末が具備する表示装置に視覚的に表示させる表示手段として機能させるプログラムを格納した記憶手段を具備して成ることを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度をもとに消灯状態の外観イメージを作成するとともに、外殻を形成する材料の色度、絵柄の色度、ランプの光量及び光色をもとに点灯状態の外観イメージを作成することを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度に加えて、前記材料の反射率をもとに消灯状態の外観イメージを作成しており、前記反射率として、外殻の艶がある部分と艶がない部分とで異なる値を設定したことを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度に加えて、消灯状態のランプ表面の色度をもとに消灯状態の外観イメージを作成することを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明では、請求項1の発明において、上記通信端末が電話機又はファクシミリの何れかからなり、上記通信ネットワークが電話回線であることを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明では、請求項1の発明において、通信端末の入力手段により、所望の照明器具を特定する情報として、照明器具の品番、或いは、照明器具の種類を示す情報の何れかを入力することを特徴とする。
【0018】
請求項7の発明では、請求項1の発明において、通信端末の入力手段により、所望の照明器具を特定する情報として、照明器具の種類を示す情報と、使用する空間の広さを示す情報と、所望の明るさの情報と、予算額の情報とを入力して成ることを特徴とする。
【0019】
請求項8の発明では、請求項1の発明において、上記演算手段は、所望の調光レベルでランプを点灯させた状態のランプの光量と光色とをもとに、点灯状態の外観イメージを作成することを特徴とする。
【0020】
請求項9の発明では、請求項1の発明において、上記データベースは、仕様を変更した照明器具を構成する部材の価格及び在庫に関する情報を記憶しており、通信端末の入力手段により仕様を変更した照明器具の購入申込みと照明器具の届け先が入力されると、上記演算手段は、通信端末の入力手段により入力された情報とデータベースに格納された情報とをもとに、仕様を変更した照明器具の見積価格と運送費用を算出するとともに、部材の在庫がある場合は外殻に絵柄を付ける加工期間、在庫が無い場合は前記加工期間に加え部材を入手するまでの期間を加味して納期を算出し、演算手段の決定した見積価格、運送費用及び納期を上記表示手段が通信端末の表示装置に表示させることを特徴とする。
【0021】
請求項10の発明では、請求項1の発明において、上記演算手段は、通信端末の入力手段により入力された照明器具を使用する空間の情報をもとに、入力された空間で照明器具が使用されている状態の外観イメージを作成することを特徴とする。
【0022】
請求項11の発明では、請求項1乃至請求項10の何れかの発明において、上記外殻はセードであることを特徴とする。
【0023】
請求項12の発明では、請求項1乃至請求項10の何れかの発明において、上記照明器具はサイン灯であり、上記外殻はランプの光によりサイン表示を行う表示パネルからなることを特徴とする。
【0024】
請求項13の発明では、請求項1乃至請求項12の何れかの発明において、通信端末はコンピュータからなり、顧客側コンピュータから販売側コンピュータに所望の照明器具を特定する情報及び仕様を変更したい部品の情報が入力されると、販売側コンピュータは、入力された情報をもとに外観イメージを作成するのに必要な情報をデータベースから抽出し、抽出した情報と上記プログラムとを顧客側コンピュータに送信し、顧客側コンピュータで上記プログラムを実行することにより照明器具の外観イメージを作成することを特徴とする。
【0025】
請求項14の発明では、通信ネットワークを介して顧客側の通信端末と販売側コンピュータとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売方法であって、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させる外殻の形状の情報と、外殻に付ける絵柄の情報と、ランプの光量及び光色の情報と、外殻を形成する材料の情報などの照明器具に関する情報とをデータベースに登録し、通信端末の入力手段によりそれぞれ入力された顧客の所望する照明器具を特定する情報及び顧客が仕様を変更したい部材の情報と、データベースに登録された情報とに基づいて、仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成し、作成した外観イメージを顧客側の通信端末の表示装置に視覚的に表示させることを特徴とする。
【0026】
請求項15の発明では、顧客側の通信端末と、通信ネットワークを介して1乃至複数の通信端末との間で通信を行うサーバと、照明器具を構成する部材の情報を登録したデータベースとで構成され、通信端末とサーバとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売システムに用いるサーバであって、通信ネットワークを介して通信する通信手段と、コンピュータを、通信手段が通信端末から受信した情報とデータベースに登録された情報とに基づいて仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成する演算手段、該演算手段により作成された外観イメージを通信端末が具備する表示装置に視覚的に表示させる表示手段として機能させるプログラムを格納した記憶手段とを具備して成ることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0028】
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図3を参照して説明する。
【0029】
本実施形態の照明器具のカスタム販売システムは、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売するシステムであり、図1に示すように、新規に購入する照明器具或いは既に購入した照明器具の仕様変更を希望する顧客が操作する通信端末1と、通信ネットワーク(インターネット)4を介して1乃至複数の通信端末1との間で通信を行うサーバ2(販売側コンピュータ)と、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させるセード(外殻)の形状の情報、セードに付ける絵柄の情報、ランプの光量及び光色(出力波長)の情報、及びセードを形成する材料の情報を登録したデータベースを管理するデータベースサーバ3とで構成される。
【0030】
通信端末1は汎用のパーソナルコンピュータからなり、マウスやキーボードを入力手段、モデムを第1の通信手段、CPUを端末制御手段として具備し、後述のようにブラウザソフトを利用することでインターネットのような通信ネットワーク4を通じて通信を行うことが可能となっている。
【0031】
サービス仲介者の運営するサーバ2はサーバ用のソフトウェアを組み込んだ汎用のコンピュータ(いわゆるサーバコンピュータ)からなり、本発明に係るカスタム販売システムのサーバとしての機能と、クライアントである通信端末1のウェブブラウザとの間で通信を行うためのウェブサーバの機能を有している。また、サーバ2は、データベースサーバ3に登録された情報を検索する検索エンジンと、通信端末1を構成するコンピュータを、通信端末1の入力手段により入力された情報とデータベースサーバ3に登録された情報とに基づいて仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成する演算手段、該演算手段により作成された外観イメージを通信端末1が具備する表示装置に視覚的に表示させる表示手段として機能させるプログラムを具備している。
【0032】
データベースサーバ3は、サーバ2と同様にサーバコンピュータからなり、後述するようにランプの周りに配置されてランプの光を透過させるセード(外殻)の形状の情報と、セードに付ける絵柄の情報と、ランプの光量及び光色(出力波長)の情報と、セードを形成する材料の情報とを少なくとも登録したデータベースを有し、サーバ2からの要求に応じてデータベースに登録されている情報(データ)の中から必要なデータを検索して抽出し、その抽出したデータを通信端末1に出力する。なお、サーバ2とデータベースサーバ3とはインターネットあるいはLANのような通信ネットワーク4を介して接続されている。
【0033】
ここで、サーバ2及びデータベースサーバ3の保有する情報や検索エンジンなどは通信ネットワーク4を介して接続した誰もが自由にダウンロードして利用することができる。
【0034】
次に、図2のフローチャートを参照して、本システムの動作を説明する。尚、図2における点線から左側は通信端末1で実行される処理、点線から右側はサーバ2で実行される処理である。
【0035】
先ず、顧客が通信端末1を操作して、ウェブブラウザによりサーバ2の管理するウェブサイトにアクセスし、当該ウェブサイトで通信端末1の入力手段を用いて照明器具を特定するための情報、つまり照明器具の種類を大まかに特定するための情報(例えば照明器具の形状、サイズ、使用空間の広さ、所望の明るさ、予算額など)を入力すると(S1)、入力した情報がインターネット4を介してサーバ2に送信される(S2)。この情報をサーバ2が受信すると(S3)、サーバ2は入力された情報をもとにデータベースサーバ3をアクセスして、仕様を変更した照明器具の完成予想図(外観イメージ)を作成するのに必要な詳細情報を抽出する。例えば照明器具の形状、サイズをもとに、データベースサーバ3に登録されている情報から、セードの形状及びサイズを絞り込んだ後、さらに使用空間の広さ及び所望の明るさからランプのワット数や器具本体が絞り込まれるというように、データベース3に予め登録されている複数の選択候補の中から、サービス要望者の要求に合致したものが抽出されるのである。但し、サーバ2は、サービス要望者の入力した情報から総合的にデータを抽出しているため、検索順位は上述の通りではなく、例えば予算額を最優先させて絞り込んだ選択肢の中から順位付けを行って検索するような形態でも良い。また、上述の他に照明器具の点灯状態及び消灯状態における外観イメージを作成するために必要となる情報(例えばセードにつける絵柄、ランプの光量及び光色(出力波長)、セードの材料などのデータ)の検索が行われ、検索終了後にデータベースサーバ3から抽出したデータと、通信端末1で照明器具の点灯状態及び消灯状態における外観イメージを作成し、作成した外観イメージを表示する外観イメージ作成プログラムとが通信ネットワーク4を介して通信端末1に送信される(S5)。
【0036】
サーバ2から送信された抽出データと外観イメージ作成プログラムとを通信端末1が受信すると(S6)、通信端末1のウェブブラウザ上で外観イメージ作成プログラムが実行され、ブラウザ上の入力画面で照明器具を構成する部材をカスタマイズするための情報を入力する(S7)。先ず、セードを特定するためにセードの形状と絵柄の内容と絵柄の配置部位とを選択した後、点灯状態及び消灯状態の外観イメージを作成するために必要なパラメータを調整する。例えばセードに付ける絵柄の色の濃度、セードの材料の色味を調整して、好みの外観イメージを作成し、さらにランプの光量及び光色を調整することによって、全点灯状態、調光点灯状態、消灯状態の外観イメージを作成して確認することができ、完成状態の照明器具の点灯時と消灯時の様子を確認しながら、照明器具の仕様をカスタマイズすることができるから、所望のイメージに合致した照明器具を購入することができ、顧客満足度を高めることができる。また、通信ネットワーク4に接続可能な通信端末1があれば、どこからでも照明器具の仕様を変更して、完成状態の点灯時と消灯時における外観イメージを作成して、確認することができるから、従来のようにショウルームや販売店まで出向く必要がなく、移動時間を省いて、照明器具の仕様を検討する時間を長くとることができる。ここに、上記プログラムを実行する通信端末1のCPUから演算手段が構成され、通信端末1のディスプレイ装置から表示手段が構成される。また本実施形態では上記プログラムを顧客側の通信端末1で実行しているので、サーバ2の負荷を少なくできる。
【0037】
ここで、点灯状態及び消灯状態における外観イメージを作成するために必要なパラメータの具体例を表1に示す。尚、表1に示すパラメータの内、基本的に定性パラメータが上記入力画面で顧客の入力するパラメータであり、定量パラメータは、入力画面で入力された定性パラメータをもとに決定される演算子である。
【0038】
【表1】
【0039】
また、点灯状態において、表示画面上の位置(x,y)における照明器具全体のイメージをC1(R,G,B)xy、セードの基材部分(つまり絵柄を付けていない状態のセード)のイメージをA1(R,G,B)xy、絵柄部分のイメージをB1(R,G,B)xyとし、消灯状態において、表示画面上の位置(x,y)における照明器具全体のイメージをC2(R,G,B)xy、セードの基材部分のイメージをA2(R,G,B)xy、絵柄部分のイメージをB2(R,G,B)xyとすると、C1(R,G,B)xy、C2(R,G,B)xyはそれぞれ以下の式(1)、式(2)で表され、これらの式(1)、式(2)を用いて点灯状態及び消灯状態における照明器具の外観イメージが作成される(S8)。尚、以下の各式でxyは位置の関数であることを示している。
【0040】
C1(R,G,B)xy=(A1(R,G,B)xy+B1(R,G,B)xy)…(1)
C2(R,G,B)xy=(A2(R,G,B)xy+B2(R,G,B)xy)…(2)
なお、位置(x,y)におけるセードの材料の色度をD(R,G,B)xy、セードにつける絵柄の色度をE(R,G,B)xy、ランプの光色をF(R,G,B)xy、照明器具に照射される光の色(例えばカタログ撮影時に使用する光源の光色)をG(R,G,B)xy、セードの材料の光線透過率をaxy、光線反射率をbxyとすると、
A1(R,G,B)xy=D(R,G,B)xy×F(R,G,B)xy×axy
B1(R,G,B)xy=E(R,G,B)xy×D(R,G,B)xy×F(R,G,B)xy×axy
A2(R,G,B)xy=D(R,G,B)xy×G(R,G,B)xy×bxy
B2(R,G,B)xy=E(R,G,B)xy×D(R,G,B)xy×G(R,G,B)xy×bxy
と表される。尚、ランプの光色F(R,G,B)xyは、ユーザが定性パラメータの項目で選択した電球色、白色又は昼光色の何れかに対応したランプスペクトルで決定される。また、作成された外観イメージは顧客側の通信端末1のディスプレイ装置に表示されるのであるが、ディスプレイ装置の種類によって色の再現性が異なってくるので、上記の式(1)、式(2)で求めた値に補正関数をかけて再現性を向上させるようにしても良い。
【0041】
そして、以上の作業が終了すると、顧客側の通信端末1のディスプレイ装置にカスタマイズした照明器具の外観イメージが表示される(S9)。顧客はディスプレイ装置に表示された外観イメージを見て、外観イメージが所望のものと合致しているか否かを判断し(S10)、所望のものと相違する場合は外観イメージ作成プログラムで選択可能な範囲であれば、所望の照明器具にカスタマイズできるまで、何度でも上記の処理を繰り返して行うことができる。また、所望のものと合致した場合は、通信端末1のディスプレイ装置にカスタマイズした照明器具の外観イメージと、カスタマイズした部材の詳細情報とを表示して終了する(S11)。
【0042】
ところで、消灯状態における照明器具の外観イメージを作成する際に、セード及び絵柄の外観をよりリアルに表現するために、CG画像に部分的に艶を付けるようにしても良く、艶を表現した外観イメージを作成するための演算パラメータを表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】
ここで、消灯状態において、表示画面上の位置(x,y)における照明器具全体のイメージをC2(R,G,B)xy、艶表現を付加していないセードの基材部分及び絵柄部分のイメージをそれぞれA2(R,G,B)xy、B2(R,G,B)xyとし、艶表現を付加したセードの基材部分及び絵柄部分のイメージをそれぞれA3(R,G,B)xy、B3(R,G,B)xyとすると、C2(R,G,B)xyは以下の式(3)で表され、この式(3)を用いて消灯状態における照明器具の外観イメージが作成される。
【0045】
C2(R,G,B)xy=(A2(R,G,B)xy+B2(R,G,B)xy)+(A3(R,G,B)xy+B3(R,G,B)xy)…(3)尚、位置(x,y)におけるセードの材料の色度をD(R,G,B)xy、セードにつける絵柄の色度をE(R,G,B)xy、照明器具に照射される光の色(例えばカタログ撮影時に使用する光源の光色や太陽光や白色蛍光灯の光色)をG(R,G,B)xy、セードの材料の光線透過率をaxy、艶表現の無い部分の光線反射率をbxy、艶表現のある部分の光線反射率をcxyとすると、
A2(R,G,B)xy=D(R,G,B)xy×G(R,G,B)xy×bxy
A3(R,G,B)xy=A2(R,G,B)xy+G(R,G,B)xy×cxy
B2(R,G,B)xy=E(R,G,B)xy×D(R,G,B)xy×G(R,G,B)xy×bxy
B3(R,G,B)xy=B2(R,G,B)xy+G(R,G,B)xy×cxy
と表される。艶表現のある部分とない部分とでは光線反射率が異なるが、一般的に艶表現のある部分の光線反射率cxyは、無い部分の光線反射率bxyよりも高い値となり、艶無し部分の光線反射率を例えば1に設定した場合、艶あり部分の光線反射率は、セードの材料が透明なアクリル又はガラスの場合は1.3(30%アップ)、乳白色のアクリル又はガラスの場合は1.7(70%アップ)、和紙風の場合には1.1(10%アップ)のように設定すれば良い。
【0046】
また、点灯状態及び消灯状態における照明器具の外観イメージを作成する際に、セード及び絵柄の外観をさらにリアルに表現するために、CG画像に部分的にランプのイメージを付加するにしても良い。
【0047】
点灯状態において、照明器具全体のイメージをC1(R,G,B)xy、ランプのイメージを付加していないセードの基材部分及び絵柄部分のイメージをそれぞれA1(R,G,B)xy、B1(R,G,B)xy、ランプのイメージを付加したセードの基材部分及び絵柄部分のイメージをそれぞれA4(R,G,B)xy、B4(R,G,B)xyとすると、C1(R,G,B)xyは以下の式(4)で表され、この式(4)を用いて点灯状態における照明器具の外観イメージが作成される。
【0048】
C1(R,G,B)xy=(A1(R,G,B)xy+B1(R,G,B)xy)+(A4(R,G,B)xy+B4(R,G,B)xy)…(4)ここで、セードの材料の色度をD(R,G,B)xy、セードにつける絵柄の色度をE(R,G,B)xy、ランプの光色をF(R,G,B)xy、ランプのイメージを付加しない場合のセードの材料の光線透過率をaxy、付加した場合の光線透過率をdxyとすると、
A1(R,G,B)xy=D(R,G,B)xy×F(R,G,B)xy×axy
A4(R,G,B)xy=A1(R,G,B)xy+F(R,G,B)xy×dxy
B1(R,G,B)xy=E(R,G,B)xy×D(R,G,B)xy×F(R,G,B)xy×axy
B4(R,G,B)xy=B1(R,G,B)xy+F(R,G,B)xy×dxy
と表される。尚、ランプのイメージが付加された部分と無い部分とでは光線透過率が異なり、一般的にランプのイメージを付加した部分の光線透過率dxyが、ランプのイメージが無い部分の光線透過率axyよりも大きな値となるので、ランプのイメージが無い部分の光線透過率axyを例えば1に設定した場合、ランプのイメージを付加した部分の光線透過率dxyを、セードの材料が透明なアクリル又はガラスの場合は1.7(70%アップ)、乳白色のアクリル又はガラスの場合は1.3(30%アップ)、和紙風の場合には1.1(10%アップ)のように設定すれば良い。
【0049】
また、消灯状態において、照明器具全体のイメージをC2(R,G,B)xy、ランプのイメージを付加していないセードの基材部分及び絵柄部分のイメージをそれぞれA2(R,G,B)xy、B2(R,G,B)xyとし、ランプのイメージを付加したセードの基材部分及び絵柄部分のイメージをそれぞれA5(R,G,B)xy、B5(R,G,B)xyとすると、C2(R,G,B)xyは以下の式(5)で表され、この式(5)を用いて消灯状態における照明器具の外観イメージが作成される。
【0050】
C2(R,G,B)xy=(A2(R,G,B)xy+B2(R,G,B)xy)+(A5(R,G,B)xy+B5(R,G,B)xy)…(5)
ここで、照明器具に照射される光の色(例えばカタログ撮影時に使用する光源の光色や太陽光や白色蛍光灯の光色)をG(R,G,B)xy、ランプのイメージを付加した部分の光線反射率をbxy,付加していない部分の光線反射率をexy、ランプのイメージを付加した部分の光線透過率をfxy、ランプのイメージを付加する場合のランプの色度をHとすると、
A2(R,G,B)xy=D(R,G,B)xy×G(R,G,B)xy×bxy
A5(R,G,B)xy=A2(R,G,B)xy+G(R,G,B)xy×fxy×H×exy
B2(R,G,B)xy=E(R,G,B)xy×D(R,G,B)xy×G(R,G,B)xy×bxy
B5(R,G,B)xy=B2(R,G,B)xy+G(R,G,B)xy×fxy×H×exy
と表される。尚、ランプのイメージが付加された部分と無い部分とでは光線反射率が異なり、一般的にランプのイメージが無い部分の光線反射率bxyが、ランプのイメージを付加した部分の光線透過率exyよりも大きな値となっており、ランプのイメージが無い部分の光線反射率bxyを例えば1に設定した場合、ランプのイメージを付加した部分の光線反射率exyは0.9(10%ダウン)に設定される。また、ランプのイメージを付加した部分の光線反射率exyを、セードの材料が透明なアクリル又はガラスの場合は1(変化無し)、乳白色のアクリル又はガラスの場合は0.7(30%ダウン)、和紙風の場合には0.5(50%ダウン)のように設定しても良い。
【0051】
このように、カスタマイズした照明器具の外観イメージを作成する際に、艶表現を付加したり、ランプのイメージを付加することで、セードやセードに付ける絵柄をよりリアルに表現することができる。
【0052】
尚、本実施形態ではサービス仲介業者の運営するサーバ2とデータベースサーバ3とをインターネットやLANなどの通信ネットワーク4上にそれぞれ独立して設けているが、サーバ2とデータベースサーバ3とを1台のコンピュータで構成しても良い。また、照明器具或いはその部材として複数の企業が製造・販売する商品を取り扱うことも可能であり、そのように多数の商品を取り扱うシステムでは、複数の企業の多種類の商品に関する情報を一つのデータベースに登録するよりも、個々の商品に関する情報をそれぞれ共通のフォーマットで登録したインターネット上のデータベースをリンクさせることが望ましく、図3に示すように、インターネットやLANなどの通信ネットワーク4にそれぞれ接続された複数の会社のデータベースサーバ3a〜3fに共通のフォーマットで照明器具に関わる情報を登録したデータベースを構築し、これらのデータベースをネットワーク上でリンクさせておくことで、複数の会社の製造・販売する照明器具或いはその部材の情報を検索することもできる。なお、個々のデータベースのフォーマットが異なる場合には、共通のフォーマットへの変換手段をデータベースサーバあるいはサーバ2に実装すればよい。
【0053】
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図4〜図9を参照して説明する。尚、本実施形態のシステム構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0054】
図4は本システムの処理フロー図であり、本システムを利用する顧客が新規に照明器具を購入する顧客である場合の処理を示している。
【0055】
顧客側の通信端末1としてブラウザを搭載したパーソナルコンピュータを用いる場合、ブラウザにより仲介業者の運営するサーバ2をインターネット4上でアクセスすると、先ず顧客の種類を選別する顧客情報を入力させるためのウェブページ(HTMLファイル)が通信端末1に送信される。図5は上記ウェブページを通信端末1のウェブブラウザで表示させた例を示し、この入力画面W1で顧客を選別するための情報として新規に購入する照明器具をカスタマイズする場合(この場合の顧客を新規顧客(ビフォーユーザー)と言う。)か、既に購入している照明器具をカスタマイズする場合(この場合の顧客を既存顧客(アフターユーザー)と言う。)かを選択する(S12)。
【0056】
ここで、通信端末1のブラウザ上で新規に購入する照明器具をカスタマイズする場合を選択すると、選択された顧客情報が通信端末1からインターネット4を介してサーバ2に送信される(S13)。サーバ2は通信端末1から送信された顧客情報を受信すると(S14)、その顧客情報をもとにデータベースサーバ3から照明器具の種類や所望の明るさなどを絞り込むのに必要な選択肢の情報を抽出し(S15)、抽出した情報とともに所望の照明器具を大まかに絞り込む情報を入力させるためのウェブページ(HTMLファイル)が通信端末1に送信される。
【0057】
通信端末1がサーバ2から送信された情報を受信すると(S17)、ウェブブラウザ上に図6に示すような入力画面W2が表示される。この入力画面W2には、使用空間の広さ(畳数)を入力する入力ウインドウB1と、明るさの目安を複数の選択肢(標準、標準の10%アップなど)から選択する選択ボックスB2と、購入を希望する照明器具の種類を複数の選択肢(シーリング形、ペンダント形、スタンド形など)から選択する選択ボックスB3と、予算額を複数の選択肢(1万円以内、3万円以内など)から選択する選択ボックスB4とが設けられており、各入力項目にデータを入力して、決定ボタンB5を選択操作すると(S18)、これらの入力項目に入力した情報は通信ネットワーク4を介してサーバ2に送信される(S19)。
【0058】
サーバ2は、通信端末1から送信された入力情報を受信すると(S20)、これらの入力情報をもとにデータベースサーバ3を検索して具体的に各部材をカスタマイズする際に必要な部材の情報を抽出する(S21)。例えば、図6の入力画面W2で畳数の項目に「8畳」と入力され、明るさの目安として「標準」が選択されたとすると、サーバ2はランプのワット数を予め8畳の空間で標準設定されたワット数(例えば100W)に設定し、そのワット数のランプに適合可能なサイズの部材(器具本体及びセード)に関する情報をデータベースサーバ3から抽出する。また、照明器具の種類としてペンダント形が選択されると、サーバ2は照明器具の形状をペンダント形とし、ペンダント形の照明器具に適合したセードや、セードにつけることのできる絵柄等の情報をデータベースサーバ3から抽出する。また、予算額の選択肢から例えば3万円以内が選択されると、サーバ2は、セードの材料も含めて3万円以内で選定可能なのものをデータベースサーバ3から抽出する。このようにして抽出された各部材の情報と上述の外観イメージ作成プログラムとがサーバ2から通信ネットワーク4を介して通信端末1に送信される(S22)。
【0059】
一方、通信端末1が、S22でサーバ2から送信された各部材の情報と外観イメージ作成プログラムとを受信すると(S23)、ウェブブラウザ上でダウンロードされた外観イメージ作成プログラムが実行され、具体的な部材をカスタマイズするための入力画面がブラウザ上に表示され、この入力画面で各々の部材をカスタマイズするための情報を入力する(S24)。
【0060】
図7はセードの形状を選択するための入力画面W3を示しており、ここでは「ペンダント形」で「和風タイプ」のものを例に説明する。入力画面W3の左上には、セードのタイプを「洋風タイプ」のものにするか「和風タイプ」のものにするかを選択する選択ボックスB6が設けられており、マウスで和風タイプを選択すると、その下側にマトリクス状に配置した複数の形状選択欄B7に、和風タイプのセードで選択可能な形状のサンプル画像がそれぞれ表示される。これらのサンプル画像から、B行2列の形状を選択すると、入力画面W3の右半分に設けた表示ウィンドU1にB行2列の形状のセードが拡大表示され、この拡大画像で絵柄をつけたい部位を指定することができる。尚、絵柄をつけることが可能な部位は、セードの形状や面積などをもとに、サービス仲介者側で位置や範囲を予め限定しておいても良いし、ある程度、設定の自由度を高めに設定しておいても良い。図7に示す例では、セードの4つの側面に、特定の箇所を区切って絵柄を付加できるように設定されており、1つの面の特定の部位を指定すると、他の3つの面も同じ部位が絵柄をつける部位に指定されるようになっている。
【0061】
そして、セードの形状と絵柄をつける部位の選択が終了し、入力画面W3の右下に設けた決定ボタンB8を選択操作すると、セードに付ける絵柄とその色味、ランプの光色、及びセードの材料をカスタマイズするための入力画面W4がブラウザ上に表示される。図8(a)は入力画面W4の一例を示し、画面の左半分には複数の絵柄選択欄B9がマトリクス状に配置されており、各絵柄選択欄B9に選択可能な絵柄のサンプル画像が表示されている。また、画面の右上には、外観イメージ作成プログラムで作成された照明器具の外観イメージを表示する表示ウインドウU2が設けられており、上述の絵柄選択欄B9の中から例えばC行3列の絵柄を選択すると、上述の入力画面W3で指定した部位にC行3列の絵柄を付加した照明器具の外観イメージが表示ウインドウU2に表示される。
【0062】
次に、表示ウインドウU2に表示した外観イメージを利用して、点灯状態(全点灯状態及び調光点灯状態)と消灯状態とにおける外観イメージ(特にセードと絵柄の外観)を作成するのに必要なパラメータをさらに入力すると、入力したパラメータをもとに照明器具の外観イメージがコンピュータ・グラフィクスにより作成され(S25)、ウェブブラウザ上の表示ウインドウに表示される(S26)。
【0063】
すなわち、実際の照明器具ではセードの外観はセードの材料やランプの光色によって大きく左右され、絵柄の外観はランプの光色や絵柄自体の濃度によって大きく左右されるので、上記の入力画面W4でセードの材料やランプの光色や絵柄の濃度を変化させて外観を確認できるようになっている。入力画面W4の右下には、調光レベルを調整する調光レベル調整バーB10と、絵柄の濃度を調整する絵柄濃度調整バーB11と、ランプの光色を電球色、白色、昼白色の中から選択する選択ボックスB12と、ベースの材料を複数の選択肢から選択する選択ボックスB13とが設けられている。調光レベル調整バーB10では、サムを移動させることで調光レベルを0%から100%までの範囲で連続的に調整することができ、サムを100%の位置にもっていくと全点灯状態の外観イメージが表示ウインドウU2に表示され(図8(a)参照)、サムを所望の調光レベルの位置にもっていくと調光状態の外観イメージが表示ウィンドU2に表示される(図8(b)参照)。また、ランプの光色を選択する選択ボックスB12で「白色」を選択すると、「白色」のランプに対応するように設定されたスペクトルの光で点灯状態の外観イメージが表現される。また、絵柄の濃度を調整する絵柄濃度調整バーB11では、サムの位置を移動させることによってセードそのもののイメージは固定したままで絵柄のみの濃度を調整することができ、例えばサムの位置を「0」にすると予め設定された標準の濃度で絵柄が表現され、サムの位置をプラス側或いはマイナス側に移動させることで、絵柄の濃度を濃くしたり、薄くしたりできる。また、セードの材料(基材材料)を選択する選択ボックスB13では、上述の入力画面W3で入力された予算額をもとに、予算内で使用可能な材料のみが選択可能となっており(この例では「アクリル(クリア)」と「アクリル(乳白)」と「和紙風」のみが選択可能)、複数の選択肢の中から「アクリル(乳白)」を選択すると、予め「アクリル(乳白)」に対応するように設定された材料の色でセードが表現される。尚、照明器具の外観イメージを作成するための演算は、実施形態1で説明した表1のパラメータと、式(1)、式(2)の演算式とを用いて行われる。また、表示ウインドウU2の下側にある選択ボックスB14を用いて、表示ウインドウU2に点灯状態の外観イメージと消灯状態の外観イメージとを切り換えて表示させることもできる。
【0064】
上述のようにして照明器具の外観イメージを調整し、表示ウインドウU2に表示された外観イメージを見て、所望の外観イメージに合致しているか否かを判断し(S27)、この外観イメージで良ければ、入力画面W4の右下にある決定ボタンB15を選択操作する。決定ボタンB15が選択されると、ウェブブラウザ上に図9に示すような表示画面W5が表示され、画面中央に設けた表示ウインドウU3に照明器具の外観イメージが表示され、さらに表示ウインドウU3の下側に設けたウインドウU4にはカスタマイズした部材の詳細情報(例えば、ベースとなった照明器具の型番(器具コード)、照明器具の種類、ランプの種類、セードのタイプ、絵柄の情報など)が表示される(S28)。
【0065】
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図10〜図15を参照して説明する。尚、本実施形態のシステム構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0066】
図10は本システムの処理フロー図であり、本システムを利用する顧客が既にに照明器具を購入している顧客(既存顧客)である場合の処理を示している。
【0067】
顧客側の通信端末1としてブラウザを搭載したパーソナルコンピュータを用いる場合、ブラウザにより仲介業者の運営するサーバ2をインターネット4上でアクセスすると、先ず顧客の種類を選別する顧客情報を入力させるためのウェブページ(HTMLファイル)が通信端末1に送信される。図11は上記ウェブページを通信端末1のウェブブラウザで表示させた例を示し、この入力画面W6で顧客を選別するための情報として新規に購入する照明器具をカスタマイズする場合か、既に購入している照明器具をカスタマイズする場合かを選択する(S29)。
【0068】
ここで、通信端末1のブラウザ上で既に購入した照明器具をカスタマイズする場合を選択して、画面右下の決定ボタンB16を選択操作すると、選択された顧客情報が通信端末1からインターネット4を介してサーバ2に送信される(S30)。サーバ2は通信端末1から送信された顧客情報を受信すると(S31)、その顧客情報をもとにデータベースサーバ3からカスタマイズしたい照明器具を大まかに絞り込むために必要な選択肢の情報を抽出し(S32)、抽出した情報とともに所望の照明器具を大まかに絞り込む情報を入力させるためのウェブページ(HTMLファイル)が通信端末1へ送信される(S33)。
【0069】
通信端末1はサーバ2から送信された情報を受信すると(S34)、ウェブブラウザ上に図12に示すような入力画面W7が表示される。この入力画面W7には、照明器具の品番を入力する入力ボックスB17と、予算額を複数の選択肢(1万円以内、2万円以内など)から選択する選択ボックスB18とが設けられている。この入力画面W7で入力された情報は次の段階で具体的な部材をカスタマイズする際に使用可能な部材を絞り込むために用いられる。例えば品番の入力ボックスB17に現在使用している照明器具の品番を入力すると、カスタマイズする部材(ランプやセードなど)がその品番の照明器具に取付可能なものに絞り込まれる。また、予算額の選択欄から2万円以内を選択すると、少なくともセードとランプの部品代の合計が3万円以内で選定可能なものに絞り込まれる。尚、本実施形態では既に購入した照明器具をカスタマイズする場合であるから、新規に購入する照明器具をカスタマイズする場合とは異なり、カスタマイズが可能な部品が絞り込まれた状態で以下の処理が行われる。例えば図12の入力画面W6では画面右側の表示スペースB19にカスタマイズが可能なパーツの情報(セード及びランプ)が表示されている。
【0070】
図12の入力画面B17で各入力項目にデータを入力して、決定ボタンB20を選択操作すると(S35)、入力された情報がサーバ2へ送信される(S36)。サーバ2は、通信端末1から送信された入力情報を受信すると(S37)、これらの入力情報をもとにデータベースサーバ3を検索して具体的に各部材をカスタマイズする際に必要な部材の情報を抽出し(S38)、抽出した部材の情報と上述の外観イメージ作成プログラムとがサーバ2から通信ネットワーク4を介して通信端末1に送信される(S39)。
【0071】
通信端末1が、S39でサーバ2から送信された部材の情報と外観イメージ作成プログラムとを受信すると(S40)、ウェブブラウザ上でダウンロードされた外観イメージ作成プログラムが実行され、具体的な部材をカスタマイズするための入力画面がブラウザ上に表示され、この入力画面で各々の部材をカスタマイズするための情報を入力する(S41)。
【0072】
図13はセードの形状を選択するための入力画面W8を示し、ここでは「ペンダント形」で「和風タイプ」のものを例に説明する。画面W8の左上にはセードのタイプを「洋風タイプ」にするか「和風タイプ」にするかを選択する選択ボックスB21が設けられており、「和風タイプ」を選択すると、その下側に配置した複数の形状選択欄B22に、和風タイプのセードで選択可能な形状のサンプル画像が夫々表示される。尚、形状選択欄B22に表示したセードの内、先の画面で入力した品番に適合しない形状のセードは背景色を変えて表示しているが(図13の二点鎖線で囲んだ部分は背景色を変えて表示した部分を示している)、入力された品番に適合する形状のセードのみを表示するようにしても良い。
【0073】
そして、上記のサンプル画像から、B行2列の形状を選択すると、画面W8の右半分に設けた表示ウインドウU5にB行2列の形状のセードが拡大表示され、この拡大画像で絵柄をつけたい部位を指定することができる。尚、絵柄をつけることが可能な部位は、セードの形状や面積などをもとに、サービス仲介者側で位置や範囲を予め限定しておいても良いし、ある程度、設定の自由度を高めに設定しておいても良い。図13に示す例では、セードの4つの側面に、特定の箇所を区切って絵柄を付加できるように設定されており、1つの面の特定の部位を指定すると、他の3つの面も同じ部位が絵柄をつける部位に指定されるようになっている。
【0074】
セードの形状と絵柄をつける部位の選択が終了し、入力画面W8の右下に設けた決定ボタンB23を選択操作すると、セードに付ける絵柄とその色味、ランプの光色、及びセードの材料をカスタマイズするための入力画面がブラウザ上に表示される。図14は入力画面W9の一例を示し、画面の左半分には複数の絵柄選択欄B24がマトリクス状に配置されており、各絵柄選択欄B24に選択可能な絵柄のサンプル画像が表示されている。また、画面W9の右上には、外観イメージ作成プログラムで作成された照明器具の外観イメージを表示する表示ウインドウU6が設けられており、上述の絵柄選択欄B24の中から例えばC行3列の絵柄を選択すると、上述の入力画面W8で指定した部位にC行3列の絵柄を付加した照明器具の外観イメージが表示ウインドウU6に表示される。
【0075】
次に、表示ウインドウU6に表示した外観イメージを利用して、点灯状態(全点灯状態及び調光点灯状態)と消灯状態とにおける外観イメージ(特にセードと絵柄の外観)を作成するのに必要なパラメータをさらに入力すると、入力したパラメータをもとに照明器具の外観イメージがコンピュータ・グラフィクスにより作成され(S25)、ウェブブラウザ上の表示ウインドウに表示される(S26)。尚、照明器具の外観イメージを作成するための演算は、実施形態1で説明した表1のパラメータと、式(1)、式(2)の演算式とを用いて行われる。
【0076】
ここに、実際の照明器具ではセードの外観はセードの材料やランプの光色によって大きく左右され、絵柄の外観はランプの光色や絵柄自体の濃度によって大きく左右されるので、実施形態2と同様に、画面W9の右下に設けた調光レベルを調整する調光レベル調整バーB25と、絵柄の濃度を調整する絵柄濃度調整バーB26と、ランプの光色を電球色、白色、昼白色の中から選択する選択ボックスB27と、ベースの材料を複数の選択肢から選択する選択ボックスB28とを用いてセードの材料、ランプの光量及び光色、絵柄の濃度をそれぞれ変化させ、点灯状態及び消灯状態における外観イメージを確認できるようになっている。また、表示ウインドウU6の下側に設けた選択ボックスB29を用いて、表示ウインドウU2に点灯状態の外観イメージと消灯状態の外観イメージとを切り換えて表示させることができる。尚、セードの材料を選択する選択ボックスB28では、図12の入力画面W7で入力された予算額をもとに、予算内で使用可能な材料のみが選択可能(この例では「アクリル(クリア)」と「アクリル(乳白)」と「和紙風」のみが選択可能)となっている。
【0077】
上述のようにして照明器具の外観イメージを調整し、表示ウインドウU2に表示された外観イメージを見て、所望の外観イメージに合致しているか否かを判断し(S44)、この外観イメージで良ければ、入力画面W9の右下にある決定ボタンB30を選択操作する。決定ボタンB30が選択されると、ウェブブラウザ上に図15に示すような表示画面W10が表示され、画面中央に設けた表示ウインドウU7に照明器具の外観イメージが表示され、さらに表示ウインドウU7の下側に設けたウインドウU8にはカスタマイズした部材の詳細情報(例えば、ベースとなった照明器具の型番(器具コード)、照明器具の種類、ランプの種類、セードのタイプ、絵柄の情報など)が表示される(S45)。
【0078】
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図16〜図19を参照して説明する。
【0079】
本実施形態の照明器具のカスタム販売システムのシステム構成図を図16に示す。本システムは、実施形態1と同様に、顧客が操作する通信端末1と、通信ネットワーク(インターネット)4を介して1乃至複数の通信端末1との間で通信を行うサーバ2と、データベースサーバ3とで構成される。
【0080】
また、データベースサーバ3が管理するデータベースには、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させるセード(外殻)の形状の情報、セードに付ける絵柄の情報、ランプの光量及び光色(出力波長)の情報、及びセードを形成する材料の情報に加えて、照明器具の価格に関する情報、つまり、照明器具を構成する部材(器具本体、セード、ランプ、印刷用のトナーやインクなど)の費用(部材費)、照明器具の製造に要する加工(器具本体の加工、セードの成型加工、印刷など)の費用(加工費)、照明器具の管理や輸送にかかる費用(管理費及び輸送費)、製造者等の利益並びに照明器具の販売量の各情報と、各部材の在庫情報とが登録されている。なお、これらの情報はそれぞれ最新の情報に適宜更新されており、例えば、個々の照明器具が工場から出荷された時点で更新される。
【0081】
次に、図17のフローチャートを参照して本システムの動作を説明する。尚、図17における点線から左側は通信端末1で実行される処理、点線から右側はサーバ2で実行される処理である。
【0082】
実施形態1〜3で説明したように顧客が通信端末1を操作して、ウェブブラウザによりサーバ2の管理するウェブサイトにアクセスし、仕様を変更した照明器具の外観イメージ及び詳細情報(仕様を変更した照明器具の品番、種類、ランプおよびセードの型番、絵柄)の確認を終了すると、仕様を変更した(カスタマイズした)照明器具を購入するか否かを決定するために、サーバ2に対して見積依頼を行うことができ、通信端末1のキーボードから見積希望の有無に関する情報を入力すると(S46)、入力された情報が通信端末1からサーバ2に送信される(S47)。
【0083】
以下に、顧客がカスタマイズした照明器具の見積りを希望する場合の処理について説明する。見積りを希望する場合、S46で見積りを希望する旨の情報を入力すると、S47で見積希望を表す情報と、カスタマイズした照明器具の外観イメージ及び各部材の詳細な情報が通信端末1からサーバ2へ送信される。サーバ2では通信端末1から送信された情報を受信すると(S48)、照明器具の外観イメージ及び各部材の詳細な情報をもとに、データベースサーバ3にアクセスしてデータベースから見積り作成に必要な部材等の価格情報及び在庫情報を検索する(S49)。例えばデータベースに登録されている価格情報から、見積対象の照明器具の構成部材毎に予め設定された価格が抽出され、抽出された価格情報をもとに照明器具の価格が自動的に算出される。また、見積対象の照明器具の構成部材毎に登録された在庫情報をもとに、顧客への照明器具の引き渡しに要する期間が自動的に算出される(S50)。
【0084】
ここで、サーバ2による見積価格及び納期の算出方法について詳しく説明する。例えば、照明器具の販売量に応じて額が変動する要素を部材費及び加工費とし、固定費(管理費、輸送費、利益など)については販売量と無関係に一定額に設定されているものとする。また、照明器具には器具のタイプ(シーリング型とペンダント型、あるいは洋風型と和風型など)や絵柄のデザインは異なるが部材に使用する材料が同一である他の種類の器具や、絵柄のデザインやセードに使用する材料は異なるがセードの形状が同一である他の種類の商品が存在するものとする。
【0085】
例えば、カスタマイズした照明器具を構成するAタイプのセードと、このAタイプのセードと材料(例えば、アクリル樹脂)が同一であるBタイプのセードとが存在するとしたとき、Aタイプのセードの部材費に含まれる材料費はAタイプのセードを使用する器具の販売量だけでは決まらず、同一材料で形成されるBタイプのセードを使用する器具の販売量にも影響される。具体例を挙げて説明すると、Aタイプのセードを使用する器具の販売量が200台、Bタイプのセードを使用する器具の販売量が300台であり、Aタイプのセードを形成するのに必要な材料が1台当たり400g、Bタイプのセードを形成するのに必要な材料が1台当たり300gであるとすれば、両タイプのセードで共通する材料の総使用量が下記の式で求められる。
【0086】
400[g/台]×200[台]+300[g/台]×300[台」=170[kg]
そして、既に説明したように一般に材料費は使用量が増えるにつれて単価が下がるものであるから、材料の総使用量と各タイプのセード1台当たりに要する材料単価との間に下記の表3に示すような関係が成立する。
【0087】
【表3】
【0088】
すなわち、上述の例の170kgという総使用量を表3に当てはめれば、材料の単価が1kg当たり350円となり、Aタイプ及びBタイプのセードの材料単価がそれぞれ1台当たり140円及び105円となる。なお、上記表3はデータテーブルとしてデータベースに登録されており、A,B両タイプのセードを使用する器具の販売量の情報が更新される毎に上記データテーブルと照合されて各タイプのセードの材料単価の情報が更新されるようになっている。
【0089】
また、例えばカスタマイズした照明器具を構成するCタイプのセードと、このCタイプのセードと形状、寸法が同一であるDタイプのセードとが存在するとしたとき、Cタイプのセードの加工費はCタイプのセードを使用する器具の販売量だけでは決まらず、形状、寸法が同一のDタイプのセードを使用する器具の販売量にも影響される。具体例を挙げて説明すると、Cタイプのセードを使用する器具の販売量が200台、Dタイプのセードを使用する器具の販売量が300台とすると、セードの総加工量は形状、寸法の同じセード毎の受注数となるので、総加工量は500台となる。
【0090】
そして、既に説明したように一般に加工費は総加工量が増えるにつれて単価が下がるものであるから、総加工量と各タイプのセード1台当たりの加工費との間に下記の表4に示すような関係が成立する。
【0091】
【表4】
【0092】
すなわち、上述の例の500台という総加工量を表4に当てはめれば、Cタイプ及びDタイプのセードの加工単価がともに1台当たり600円となる。なお、上記表4はデータテーブルとしてデータベースに登録されており、C,D両タイプのセードを使用する器具の販売量の情報が更新される毎に上記データテーブルと照合されて各タイプのセードの加工単価の情報が更新されるようになっている。
【0093】
而して、セード以外の他の部材についても販売量に応じて材料単価や加工単価等が変動し、カスタマイズした照明器具の詳細情報を受け取った時点における最新の部材費、加工費、販売量の各情報がデータベースから抽出される。なお、検索の際に必要な情報がデータベースに登録されていない場合や登録されている情報の日付が古い場合には、それらの情報をデータベースに登録すべき担当者、例えば、商品の販売担当者が材料の購入担当者等に対して最新情報のデータベースへの登録要請を電子メール等を使って連絡し、データベースサーバ3が管理するウェブサイト経由で最新情報を入力させるようにすればよい。
【0094】
上述のような手順でカスタマイズした照明器具の部材費、加工費並びに固定費の各情報が抽出されれば、サーバ2の演算手段は部材費、加工費及び固定費の合計を演算する。そして、サーバ2の演算手段は部材費、加工費及び固定費の合計額をカスタマイズした照明器具の価格(見積価格)に設定し、在庫情報から求めた納期の情報と合わせて購入希望元の通信端末1に送信する(S51)。
【0095】
一方、通信端末1ではサーバ2から送信された見積価格及び納期の情報を受信すると(S52)、受信した情報をウェブブラウザ上で表示させる(S53)。図18は通信端末1のウェブブラウザ上でカスタマイズした照明器具の見積価格及び納期を表示する表示画面W11の一例を示している。画面左上の表示ウインドウU9にはカスタマイズされた照明器具の外観イメージが、その右側には照明器具の詳細情報が表示され、さらにその下にサーバ2で設定された見積価格及び納期(商品お届け日)が表示される。なお、図18の画面W11では商品価格と納期との間に現時点までの商品価格の変動を示したグラフG1が表示されている。また、画面W11の右上には商品価格の変動に関わる情報、例えば、セード等の構成部材の売れ筋ランキングH1が表示され、その下にはその他の情報、例えば、セードに印刷可能な絵柄の売れ筋ランキングH2やランプの売れ筋ランキングH3が表示されている。
【0096】
而して、顧客は上記の見積価格や納期の情報を確認してこの照明器具を購入するか否かを判断し(ステップ54)、購入するときは画面W11の右下に表示されている送信ボタンB31を通信端末1の入力手段により選択操作して購入する意志があることをサーバ2に伝える。これを受信したサーバ2では、購入希望商品の発注及び決済に関する情報を購入希望者に入力させるためのウェブページ(HTMLファイル)を通信端末1に送信する。図19は上記ウェブページを通信端末1のウェブブラウザで表示させた例を示している。この画面W12の左上に設けた表示ウインドウU10には照明器具の外観イメージが、その右側には照明器具の詳細情報が表示され、さらにその下側に見積価格(器具の価格、運送費、及びその合計)と納期とが表示される。また、図19の画面W12の右側には照明器具の発注及び決済に関わる情報の入力欄が設けてある。画面右上には照明器具を発注するか、発注しないかを選択する発注選択ボックスB32が設けてあり、見積価格及び納期を見て発注するか否かを判断し(S54)、発注選択ボックスB32に入力する(S55)。
【0097】
照明器具を発注しない場合には「発注しない」を選択する。「発注しない」を選択した場合は、再度条件を変更して照明器具をカスタマイズし、見積を依頼することができる。
【0098】
一方、照明器具を発注する場合は「発注する」を選択し、その後、決済方法に関する入力を行う。図19の画面W12右側の略中央には決済方法を選択する決済方法選択ボックスB33が設けてあり、この例ではクレジットカードによる支払いか現金による支払いかを選択できるようになっている。ここで、現金払いを選択した場合は所謂代引きによって決済が行われ、顧客が配送業者から商品を受け取る際に、配送業者に商品の代金を支払われ、配送業者が回収した代金から手数料などを差し引いた金額がサービス仲介業者に支払われ、サービス仲介業者は受け取った代金から仲介手数料などを差し引いた金額を販売担当業者に支払うことになる。
【0099】
また、決済方法選択ボックスB33で「クレジットカード」を選択すると、クレジットカードのカード番号を入力欄B34に入力することになり、代金が自動的に引き落とされる。この時、サービス仲介業者は、回収した代金から仲介手数料や運送料などを差し引いた金額を販売担当業者に支払う。尚、仲介手数料は本サービスの利用時間や利用回数に応じて課金しても良いし、月極で課金しても良いし、照明器具の登録期間やデータ量に応じて課金するようにしても良い。また仲介手数料は販売担当業者が負担しているが、顧客が負担するようにしても良いし、顧客と販売担当業者の両方で負担するようにしても良い。
【0100】
発注及び決済方法に関する情報を入力した後、図19の画面右下に設けた入力欄B35に、商品の納品先を特定する情報(住所、氏名、電話番号、Eメールアドレスなど)を入力し、送信ボタンB36を選択すると、入力した情報が通信端末1からサーバ2に送信される(S56)。サーバ2は、通信端末1から送信された情報を受信すると(S57)、予め登録されている販売業者や製造業者に自動的に発注をかけるとともに、照明器具の価格情報、納期情報、外観イメージ及び詳細情報からなる発注受諾情報を通信端末1に返送する(S58)。通信端末1がこの発注受諾情報を受信すると(S59)、ブラウザ上にこれらの情報が表示され、発注を受け付けたことが表示される(S60)。
【0101】
(実施形態5)
本発明の実施形態5を図20〜図23を参照して説明する。尚、本実施形態のシステム構成は実施形態4と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0102】
本システムでは、カスタマイズした照明器具の販売に加えて、ランプ交換、器具交換、或いはカスタマイズした照明器具とその使用空間との合成イメージ(この合成イメージを空間における器具イメージと言う)の作成といった様々な付帯サービスを顧客に提供する。
【0103】
以下に、図20のフローチャートを参照して本システムの動作を説明する。尚、図20における点線から左側は通信端末1で実行される処理、点線から右側はサーバ2で実行される処理である。
【0104】
実施形態1〜3で説明したように顧客が通信端末1を操作して、ウェブブラウザによりサーバ2の管理するウェブサイトにアクセスし、仕様を変更した照明器具の外観イメージ及び詳細情報(仕様を変更した照明器具の品番、種類、ランプおよびセードの型番、絵柄)の確認を終了すると、これを受信したサーバ2は見積希望の有無や付帯サービスの利用に関する情報を顧客に入力させるためのウェブページ(HTMLファイル)が通信端末1に送信され、通信端末1から見積希望の有無に関する情報と、付帯サービスの利用に関する情報とを入力すると(S46’)、入力された情報が通信端末1からサーバ2に送信される(S47)。
【0105】
図21は通信端末1のウェブブラウザ上に表示された入力画面W13の一例であり、画面左上の表示ウインドウU11にはカスタマイズした照明器具の外観イメージが表示され、その下側には照明器具の詳細情報が表示されている。また、画面右上には付帯サービスを利用するか、利用しないかを選択する選択ボックスB37〜B39が設けられている。ここでは、付帯サービスとして器具交換作業、ランプ交換作業、複数サンプル(絵柄の色調整見本3点)の作成、空間における器具イメージ作成の4つのサービスを利用することができ、各々のサービス毎に希望するか、希望しないかを選択する選択ボックスB37〜B39を設けてある。また、空間における器具イメージの作成を希望する場合には、使用空間の種類(リビング、寝室、和室など)を選択する選択ボックスB41で使用空間を選択できるようになっている。また、画面右下には見積りを希望するか、希望しないかを選択する選択ボックスB42を設けてある。本画面で各選択ボックスB37〜B42の選択操作を行った後、画面右隅の送信ボタンB43を選択操作すると、各選択ボックスB37〜B42に入力した情報が通信端末1からサーバ2へ送信される。この時、カスタマイズした照明器具の外観イメージとその詳細情報が通信端末1からサーバ2へ送信される。
【0106】
サーバ2では通信端末1から送信された情報を受信すると(S48)、照明器具の外観イメージ及び各部材の詳細な情報をもとに、データベースサーバ3にアクセスしてデータベースから見積り作成に必要な部材等の価格情報及び在庫情報を検索し(S49)、実施形態4と同様の処理を行って、データベースに登録されている価格情報から、見積対象の照明器具の構成部材毎に予め設定された価格を抽出し、抽出した価格情報をもとに照明器具の価格を自動的に算出する。また、見積対象の照明器具の構成部材毎に登録された在庫情報をもとに、顧客への照明器具の引き渡しに要する期間を自動的に算出する(S50)。また、サーバ2は、価格情報及び在庫情報の検索処理や見積りの作成処理と並行して、空間における器具イメージの作成処理を実行する(S61)。例えば図21の画面W13の選択ボックスB41で使用する空間として「和室」を選択すると、データベースに登録されている各種空間のイメージ画像から「和室」のイメージ画像が抽出され、抽出した「和室」のイメージ画像と、通信端末1から送信された照明器具の外観イメージとが自動的に合成され、使用空間(和室)に照明器具を設置した状態を示す器具イメージの作成処理が完了する。そして、見積りの作成処理と、空間/器具合成イメージの作成処理とが終了すると、これらの情報(見積価格情報、納期情報、付帯サービス情報、空間における器具イメージ)がサーバ2から通信端末1へ自動的に送信される(S51)
ここで、通信端末1がサーバ2から送信された見積価格、納期、付帯サービスの情報と空間における器具イメージとを受信すると(S52)、受信した情報をウェブブラウザ上で表示させる(S53’)。図22は通信端末1のウェブブラウザ上でカスタマイズした照明器具の見積価格、納期、及び付帯サービスの情報を表示した例を示している。この画面W14の左上にはカスタマイズされた照明器具の外観イメージを表示する表示ウインドウU12が設けられ、その右側に照明器具の詳細情報が表示され、さらにその下側にサーバ2で設定された見積価格及び納期(商品お届け日)が表示される。また画面W14の右上には希望する付帯サービスの情報が表示されており、この例ではランプ交換作業と空間における器具イメージの作成を選択している。また、空間における器具イメージはウェブブラウザ上の第2画面で表示できるようになっており、表示画面の一例を図23に示す。この画面W15の中央に設けた表示ウインドウU13に使用空間で照明器具が使用されている状態の外観イメージ(器具イメージ)が表示され、その下には調光レベルを調整する調光レベル調整バーB44が設けられており、この調整バーB44のサムをスクロールさせることで、照明器具を0%(消灯状態)から100%(全点灯状態)まで連続調光させた時の使用状態を確認できるようになっている。
【0107】
而して、顧客は上記の見積価格、納期、付帯サービスの情報や空間における器具イメージを確認してこの照明器具を購入するか否かを判断する(ステップ54)。図22の画面W14の右側には照明器具を発注するか、発注しないかを選択する発注選択ボックスB45が設けてあり、照明器具を発注しない場合には「発注しない」を選択する。「発注しない」を選択した場合は、再度条件を変更して照明器具をカスタマイズし、見積を依頼することができる。
【0108】
一方、照明器具を発注する場合は「発注する」を選択し、その後、決済方法に関する入力を行う。発注選択ボックスB45の下側には決済方法を選択する決済方法選択ボックスB46が設けてあり、この例ではクレジットカードによる支払いか現金による支払いかを選択できるようになっている。ここで、現金払いを選択した場合は所謂代引きによって決済が行われ、顧客が配送業者から商品を受け取る際に、配送業者に商品の代金を支払われ、配送業者が回収した代金から手数料などを差し引いた金額がサービス仲介業者に支払われ、サービス仲介業者は受け取った代金から仲介手数料などを差し引いた金額を販売担当業者に支払うことになる。
【0109】
また、決済方法選択ボックスB46で「クレジットカード」を選択すると、クレジットカードのカード番号を入力欄B47に入力することになり、代金が自動的に引き落とされる。この時、サービス仲介業者は、回収した代金から仲介手数料や運送料などを差し引いた金額を販売担当業者に支払う。尚、仲介手数料は本サービスの利用時間や利用回数に応じて課金しても良いし、月極で課金しても良いし、照明器具の登録期間やデータ量に応じて課金するようにしても良い。また仲介手数料は販売担当業者が負担しているが、顧客が負担するようにしても良いし、顧客と販売担当業者の両方で負担するようにしても良い。
【0110】
発注及び決済方法に関する情報を入力した後、画面Wの右下に設けた入力欄B48に、商品の納品先を特定する情報(住所、氏名、電話番号、Eメールアドレスなど)を入力し、送信ボタンB49を選択すると、入力した情報が通信端末1からサーバ2に送信される(S56)。サーバ2は、通信端末1から送信された情報を受信すると(S57)、予め登録されている販売業者や製造業者に自動的に発注をかけるとともに、照明器具の価格情報、納期情報、外観イメージ及び詳細情報からなる発注受諾情報を通信端末1に返送する(S58)。通信端末1がこの発注受諾情報を受信すると(S59)、ブラウザ上にこれらの情報が表示され、発注を受け付けたことが表示される(S60)。
【0111】
尚、本実施形態では付帯サービスとして、ランプ交換、器具交換、複数サンプル(絵柄の色調整見本3点)の作成、空間における器具イメージ作成の4つのサービスを利用できるが、上記以外のサービスを提供するようにしても良い。また、利用する付帯サービスに対しては、何らかの方法で課金するようにしても良いし、照明器具を購入した顧客に対しては無償サービスとするようにしても良い。
【0112】
ところで、上述の各実施形態では通信端末1をパーソナルコンピュータで構成しており、この場合は入力手段及び表示手段がブラウザ上の入力ウインドウ又は出力ウインドウで構成され、さらに通信ネットワーク4としてインターネットを利用することで、比較的安価で操作性の良好な装置を利用したシステムを実現できるが、通信端末1をパーソナルコンピュータに限定する趣旨のものではなく、インターネットへのアクセス機能を有する携帯電話機を通信端末1とすることも可能であるし、一般の電話回線(プッシュ回線)網を利用する電話機を通信端末1とすることも可能である。電話機を通信端末1とした場合は、顧客が電話機を使ってサーバ2につながる電話番号に電話をかけると、サーバ2から電話機に音声ガイダンスが送信され、その音声ガイダンスに従って顧客が電話機のプッシュボタンを押操作してトーン信号で必要項目を入力するようにすれば良い。このように一般家庭に広く普及している電話機を通信端末1とすれば、本システムを安価に提供することができる。また、ファクシミリを通信端末1として利用することも可能であって、例えば、マークシート式の用紙に印刷された必要項目にチェックを書き込んでサーバ2に送信し、サーバ2ではファクシミリから送信された画像データからマークシートの必要項目の認識を行うことで、照明器具を特定する情報や仕様を変更したい部材の情報を取得するようにすればよい。このようにファクシミリを通信端末1として利用すれば、通信端末1に特別な操作が必要でなく、本システムを安価に提供することができ、またファクシミリから電送されたマークシート式の用紙を持ち運んで利用できるため、情報の有効利用が図れる。
【0113】
また、上述の実施形態では住宅用の照明器具を例に説明を行ったが、住宅用の照明器具以外の照明器具、例えば店舗やビルディングなどで使用されるようなサイン灯、投影用の照明器具、イルミネーション用の照明器具のカスタマイズを行うこともでき、光源が付加可能な商品(例えば携帯電話機や靴等)にも応用することができる。例えばサイン灯の場合には、器具販売者がデータベースサーバ3に器具形状に関する情報、絵柄情報、ランプ(冷陰極管ランプ、直管型蛍光灯、LED等)の光量及び光色の情報、部材(器具本体、表示パネル、導光板、枠体、偏光フィルム、バッテリーなど)の情報を登録し、仲介業者の運営するサーバ2を介してインターネット上に公開すれば良い。そして、本システムを利用すれば、顧客がショウルームや店舗を訪れる代わりに、インターネット上で仲介業者のホームページにアクセスして、器具の形状、絵柄、部材などを適宜選択し、点灯/消灯イメージを確認しながら、所望の照明器具にカスタマイズして、器具販売者がその情報をもとに見積りを作成して販売することができる。この時、器具販売者は仲介業者に対して、サーバ2への登録料金とシステムの利用代金とを支払うことになる。尚、器具販売者がデータフォーマットを公開すれば、器具販売者が独自にデータを登録することもでき、またデータフォーマットを公開された業者が、器具販売者からデータを作成する業務を受注するようにしても良い。
【0114】
また、上述した各実施形態で扱う照明器具は、照明器具を構成するセードや器具本体などの部材を、複数の選択肢の内から自由に選択し、選択した部材を組み合わせて製造されるカスタマイズタイプのものであり、例えば図24及び図25に示すような天井直付け型(シーリング型)の照明器具5a,5bや、図26に示すように天井吊り下げ型(ペンダント型)の照明器具5c、あるいは図27に示すような壁面直付け型(ブラケット型)の照明器具5d、若しくは図28に示すような床置き型(行燈型)の照明器具5eがある。これらの照明器具は、一旦設置した照明器具をそのまま継続して使用する場合でも、室内の模様替えや改築時などにセード6や表示パネル7の外観形態や模様を容易に変更でき、照明器具一式を交換する必要がないから、既設の器具本体をそのまま使用でき、まだ使用できる器具本体を廃棄処分したり、既設の照明器具を保管したりする必要がないから、経済的である。
【0115】
尚、これらの照明器具5a〜5eに用いるセード6又は表示パネル7は部分的に後付けが可能な形態になっていても良く、器具の形状に応じて平面形状、曲面形状など任意の形状に形成すれば良い。また、セード6及び表示パネル7は、一般的に透光性を有するものが望ましく、絵柄を付ける以外にも部分的に着色したり、プリズム部を設けるなどしても良い。また、セード6やパネル7の材料としてはアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂などの熱可塑性樹脂や、アクリル樹脂をベースとした不織布や、ガラスなどが一般的であり、樹脂製であれば板状に形成できるのは勿論のこと、真空成型、圧空成型、射出成型、プレス成型などの成型方法を用いて所望の形状に成型することもできる。また、絵柄付けや着色は、セード6又は表示パネル7の成型材料である樹脂に染料や顔料などを添加して成型しても良いし、染料や顔料などを含むインク、トナー、或いは塗料でセード6又は表示パネル7の表面に印刷したり塗装したりしても良く、印刷方法としてはシルクスクリーン法、グラビア印刷したフィルムの転写、電子写真を利用したトナーの転写、インクジェット法、シールの貼り付けなど特に限定されるものではない。
【0116】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、顧客側の通信端末と、通信ネットワークを介して1乃至複数の通信端末との間で通信を行う販売側コンピュータと、照明器具を構成する部材の情報を登録したデータベースとで構成され、通信端末と販売側コンピュータとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売システムであって、通信端末は、通信ネットワークを介して通信する第1の通信手段と、所望の照明器具を特定する情報及び仕様を変更したい部材の情報を入力する入力手段と、入力手段から入力された情報を第1の通信手段により通信ネットワークを通じて販売側コンピュータに送信させる端末制御手段とを具備し、データベースには、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させる外殻の形状の情報と、外殻に付ける絵柄の情報と、ランプの光量及び光色の情報と、外殻を形成する材料の情報とを少なくとも登録してあり、販売側コンピュータは、通信ネットワークを介して通信する第2の通信手段を具備するとともに、コンピュータを、通信端末の入力手段により入力された情報とデータベースに登録された情報とに基づいて仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成する演算手段、該演算手段により作成された外観イメージを通信端末が具備する表示装置に視覚的に表示させる表示手段として機能させるプログラムを格納した記憶手段を具備して成ることを特徴とし、上記プログラムを実行することにより、仕様を変更する過程で完成状態の照明器具の点灯状態と消灯状態における外観イメージを作成して、確認することができるから、所望のイメージに合致した照明器具を購入することができ、顧客満足度を向上させた照明器具のカスタム販売システムを実現できる。また、通信ネットワークに接続可能な通信端末があれば、どこからでも照明器具の仕様を変更して、完成状態の点灯時と消灯時における外観イメージを作成して、確認することができるから、従来のようにショウルームや販売店まで出向く必要がなく、移動時間を省いて、照明器具の仕様を検討する時間を長くとることができる。
【0117】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度をもとに消灯状態の外観イメージを作成するとともに、外殻を形成する材料の色度、絵柄の色度、ランプの光量及び光色をもとに点灯状態の外観イメージを作成することを特徴とし、実際のイメージに近い外観イメージを作成できる。
【0118】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度に加えて、前記材料の反射率をもとに消灯状態の外観イメージを作成しており、前記反射率として、外殻の艶がある部分と艶がない部分とで異なる値を設定したことを特徴とし、実際のイメージに近い外観イメージを作成できる。
【0119】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度に加えて、消灯状態のランプ表面の色度をもとに消灯状態の外観イメージを作成することを特徴とし、実際のイメージに近い外観イメージを作成できる。
【0120】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、上記通信端末が電話機又はファクシミリの何れかからなり、上記通信ネットワークが電話回線であることを特徴とし、本システムを安価に提供することができる。
【0121】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、通信端末の入力手段により、所望の照明器具を特定する情報として、照明器具の品番、或いは、照明器具の種類を示す情報の何れかを入力することを特徴とし、品番或いは種類から所望の照明器具を特定できる。
【0122】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、通信端末の入力手段により、所望の照明器具を特定する情報として、照明器具の種類を示す情報と、使用する空間の広さを示す情報と、所望の明るさの情報と、予算額の情報とを入力して成ることを特徴とし、使用する空間の広さ、所望の明るさ、及び予算額をもとに所望の照明器具を特定することができる。
【0123】
請求項8の発明は、請求項1の発明において、上記演算手段は、所望の調光レベルでランプを点灯させた状態のランプの光量と光色とをもとに、点灯状態の外観イメージを作成することを特徴とし、所望の調光レベルで点灯させた時の外観イメージを作成できる。
【0124】
請求項9の発明は、請求項1の発明において、上記データベースは、仕様を変更した照明器具を構成する部材の価格及び在庫に関する情報を記憶しており、通信端末の入力手段により仕様を変更した照明器具の購入申込みと照明器具の届け先が入力されると、上記演算手段は、通信端末の入力手段により入力された情報とデータベースに格納された情報とをもとに、仕様を変更した照明器具の見積価格と運送費用を算出するとともに、部材の在庫がある場合は外殻に絵柄を付ける加工期間、在庫が無い場合は前記加工期間に加え部材を入手するまでの期間を加味して納期を算出し、演算手段の決定した見積価格、運送費用及び納期を上記表示手段が通信端末の表示装置に表示させることを特徴とし、仕様を変更した照明器具の見積価格、運送費用及び納期が自動的に決定されて、表示されるので、外観イメージに加えて、これらの情報を検討することで、所望の照明器具を購入することができる。
【0125】
請求項10の発明は、請求項1の発明において、上記演算手段は、通信端末の入力手段により入力された照明器具を使用する空間の情報をもとに、入力された空間で照明器具が使用されている状態の外観イメージを作成することを特徴とし、作成された外観イメージから、仕様を変更した照明器具をその設置場所に設置した状態の外観イメージが確認できる。
【0126】
請求項11の発明は、請求項1乃至請求項10の何れかの発明において、上記外殻はセードであることを特徴とし、セードの仕様を所望のものにカスタマイズできる。
【0127】
請求項12の発明は、請求項1乃至請求項10の何れかの発明において、上記照明器具はサイン灯であり、上記外殻はランプの光によりサイン表示を行う表示パネルからなることを特徴とし、表示パネルの仕様を所望のものにカスタマイズできる。
【0128】
請求項13の発明は、請求項1乃至請求項12の何れかの発明において、通信端末はコンピュータからなり、顧客側コンピュータから販売側コンピュータに所望の照明器具を特定する情報及び仕様を変更したい部品の情報が入力されると、販売側コンピュータは、入力された情報をもとに外観イメージを作成するのに必要な情報をデータベースから抽出し、抽出した情報と上記プログラムとを顧客側コンピュータに送信し、顧客側コンピュータで上記プログラムを実行することにより照明器具の外観イメージを作成することを特徴とし、顧客側のコンピュータで上記プログラムを実行させているので、販売側のコンピュータの負荷を減らすことができる。
【0129】
請求項14の発明は、通信ネットワークを介して顧客側の通信端末と販売側コンピュータとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売方法であって、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させる外殻の形状の情報と、外殻に付ける絵柄の情報と、ランプの光量及び光色の情報と、外殻を形成する材料の情報などの照明器具に関する情報とをデータベースに登録し、通信端末の入力手段によりそれぞれ入力された顧客の所望する照明器具を特定する情報及び顧客が仕様を変更したい部材の情報と、データベースに登録された情報とに基づいて、仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成し、作成した外観イメージを顧客側の通信端末の表示装置に視覚的に表示させることを特徴とし、仕様を変更する過程で完成状態の照明器具の点灯状態と消灯状態における外観イメージを作成して、確認することができるから、所望のイメージに合致した照明器具を購入することができ、顧客満足度を向上させることができる。また、通信ネットワークに接続可能な通信端末があれば、どこからでも照明器具の仕様を変更して、完成状態の点灯時と消灯時における外観イメージを作成して、確認することができるから、従来のようにショウルームや販売店まで出向く必要がなく、移動時間を省いて、照明器具の仕様を検討する時間を長くとることができる。
【0130】
請求項15の発明は、顧客側の通信端末と、通信ネットワークを介して1乃至複数の通信端末との間で通信を行うサーバと、照明器具を構成する部材の情報を登録したデータベースとで構成され、通信端末とサーバとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売システムに用いるサーバであって、通信ネットワークを介して通信する通信手段と、コンピュータを、通信手段が通信端末から受信した情報とデータベースに登録された情報とに基づいて仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成する演算手段、該演算手段により作成された外観イメージを通信端末が具備する表示装置に視覚的に表示させる表示手段として機能させるプログラムを格納した記憶手段とを具備して成ることを特徴とし、上記プログラムを実行することにより、仕様を変更する過程で完成状態の照明器具の点灯状態と消灯状態における外観イメージを作成して、確認することができるから、所望のイメージに合致した照明器具を購入することができ、顧客満足度を向上させることができる。また、通信ネットワークに接続可能な通信端末があれば、どこからでも照明器具の仕様を変更して、完成状態の点灯時と消灯時における外観イメージを作成して、確認することができるから、従来のようにショウルームや販売店まで出向く必要がなく、移動時間を省いて、照明器具の仕様を検討する時間を長くとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のカスタム販売システムのシステム構成図である。
【図2】同上の動作を説明するフローチャートである。
【図3】同上の別のシステム構成図である。
【図4】実施形態2のカスタム販売システムの動作を説明するフローチャートである。
【図5】同上の入力画面の説明図である。
【図6】同上の別の入力画面の説明図である。
【図7】同上のまた別の入力画面の説明図である。
【図8】(a)は同上の通信端末のディスプレイ装置に表示した別の入力画面をカラー印刷した印刷物、(b)は入力画面の一部分をカラー印刷した印刷物である。
【図9】同上の表示画面の説明図である。
【図10】実施形態3のカスタム販売システムの動作を説明するフローチャートである。
【図11】同上の入力画面の説明図である。
【図12】同上の別の入力画面の説明図である。
【図13】同上のまた別の入力画面の説明図である。
【図14】同上のさらに別の入力画面の説明図である。
【図15】同上の表示画面の説明図である。
【図16】実施形態4のカスタム販売システムのシステム構成図である。
【図17】同上の動作を説明するフローチャートである。
【図18】同上の表示画面の説明図である。
【図19】同上の別の表示画面の説明図である。
【図20】実施形態5のカスタム販売システムの動作を説明するフローチャートである。
【図21】同上の入力画面の説明図である。
【図22】同上の別の入力画面の説明図である。
【図23】同上の表示画面の説明図である。
【図24】本発明のカスタム販売システムによりカスタマイズされる照明器具の外観図である。
【図25】同上の別の照明器具の外観図である。
【図26】同上のまた別の照明器具の外観図である。
【図27】同上の更に別の照明器具の外観図である。
【図28】同上のまた更に別の照明器具の外観図である。
【符号の説明】
1 通信端末
2 サーバ
3 データベースサーバ
4 通信ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット等のネットワークを通じて、ユーザーの好みに合わせて仕様を変更した照明器具を販売する照明器具のカスタム販売システム及びカスタム販売方法及びサーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、消費者のニーズの多様化に対応すべく、インターネット等を通じて、顧客の注文に応じて商品の仕様を決定(カスタマイズ)し、製造した商品を顧客に提供する販売方式(BTO方式)が行われている(例えば特開2001−126140号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の販売方式では、通常、カスタマイズが可能な商品の仕様としては、商品の形状、色、柄などの外観に関わる仕様であり、例えば預金通帳の表紙や、腕時計のバンド、携帯電話や乗用車のボディカラー、Tシャツなどの衣類の柄のようなものがある。これらのカスタマイズは一般的に商品の外観仕様に関わるものであり、商品の性能をカスタマイズするものではなかった。例えば腕時計のバンドやTシャツなどの衣類では、身に付けた際の感触や着心地などをカスタマイズすることはできないし、乗用車の走行性能自体をカスタマイズすることはできなかった。
【0004】
また、例えばパーソナルコンピュータの直販メーカによるBTO販売では、CPUの演算能力や外部記憶装置の記憶能力(記憶容量)といった商品の性能に関わるパーツをカスタマイズすることが可能であるが、カスタマイズの過程で性能を確認することはできず、最終的に所望の性能が得られるかどうかは消費者の商品知識に頼るしかなく、結局のところ仕上がった商品を実際に使用してみるまで分からなかった。
【0005】
また従来より、照明器具をBTO方式で販売することが行われているが、照明器具の仕様をカスタマイズする場合は、消費者がショウルームや販売店などへ出向いて、専門知識を有する販売員と対面し、消費者の好みを聞いて販売員が仕様を決定していた。
【0006】
このような販売方法では、消費者と販売員が何冊もあるカタログを見ながら相談して、商品の仕様を決定し、その後コンピュータシステムにカスタマイズした仕様を入力して、カタログの必要情報のみを記載した書類を作成していた。この方法では、相談時に商品の外観は確認できても、最終性能を確認することができなかった。つまり、主として消灯時に必要とされるインテリア性(外観デザイン)の確認はできるが、主として点灯時(調光時に)に必要とされる照明空間の明るさについては確認できず、別途、性能確認の作業を行う必要があり、販売員の業務が増えるという問題があった。
【0007】
また、消費者はショウルームや販売店などの専門知識を有する販売員がいる場所まで出向いているため、移動時間に多くの時間をとられて、仕様の相談をする時間を十分にとれない場合があり、またショウルームや販売店が近くに無い場合は頻繁に相談に行くことができず、十分に相談することができないという問題もあった。
【0008】
また、消費者がカスタマイズしたい内容に関して、十分な専門知識を持っている販売業者が近所にいない場合は、商品情報にあまり詳しくない近くの業者で代替しなければならず、十分な満足が得られない場合もある。また、販売業者も多くの消費者が住む場所にショウルームや販売店を構えねばならず、多くの販売員が必要になり、人件費がかさむという問題があった。
【0009】
また、照明器具のカタログは膨大な量となり、通常それらを消費者が持ち帰ることはできず、また持ち帰ったとしても膨大な量のカタログから選択するため、照明器具の仕様を所望の仕様にカスタマイズするために多大の労力を必要とし、結局販売担当者の推奨する幾つかの候補から選択することによって、消費者自身が商品を選択する自由度が狭まってしまうという問題があった。
【0010】
また、照明器具の外観は、消灯時に他の光源の光や外光に照らされて見える見え方と、器具自体のランプの光に照らされて見える見え方とが異なるため、セードに付ける絵柄をカスタマイズする場合、他の光源の光や外光に照らされて見える見え方、つまり絵柄のデザインそのものは確認できても、点灯状態での性能の確認は、仕上がった商品を実際に使用してみるまで分からないという問題があった。
【0011】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、通信ネットワークに接続できる通信端末があればどこからでも、完成状態の照明器具の点灯時と消灯時の様子を確認しながら、照明器具の仕様をカスタマイズできる照明器具のカスタム販売システム及びカスタム販売方法及びサーバを提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、顧客側の通信端末と、通信ネットワークを介して1乃至複数の通信端末との間で通信を行う販売側コンピュータと、照明器具を構成する部材の情報を登録したデータベースとで構成され、通信端末と販売側コンピュータとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売システムであって、通信端末は、通信ネットワークを介して通信する第1の通信手段と、所望の照明器具を特定する情報及び仕様を変更したい部材の情報を入力する入力手段と、入力手段から入力された情報を第1の通信手段により通信ネットワークを通じて販売側コンピュータに送信させる端末制御手段とを具備し、データベースには、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させる外殻の形状の情報と、外殻に付ける絵柄の情報と、ランプの光量及び光色の情報と、外殻を形成する材料の情報とを少なくとも登録してあり、販売側コンピュータは、通信ネットワークを介して通信する第2の通信手段を具備するとともに、コンピュータを、通信端末の入力手段により入力された情報とデータベースに登録された情報とに基づいて仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成する演算手段、該演算手段により作成された外観イメージを通信端末が具備する表示装置に視覚的に表示させる表示手段として機能させるプログラムを格納した記憶手段を具備して成ることを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度をもとに消灯状態の外観イメージを作成するとともに、外殻を形成する材料の色度、絵柄の色度、ランプの光量及び光色をもとに点灯状態の外観イメージを作成することを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度に加えて、前記材料の反射率をもとに消灯状態の外観イメージを作成しており、前記反射率として、外殻の艶がある部分と艶がない部分とで異なる値を設定したことを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度に加えて、消灯状態のランプ表面の色度をもとに消灯状態の外観イメージを作成することを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明では、請求項1の発明において、上記通信端末が電話機又はファクシミリの何れかからなり、上記通信ネットワークが電話回線であることを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明では、請求項1の発明において、通信端末の入力手段により、所望の照明器具を特定する情報として、照明器具の品番、或いは、照明器具の種類を示す情報の何れかを入力することを特徴とする。
【0018】
請求項7の発明では、請求項1の発明において、通信端末の入力手段により、所望の照明器具を特定する情報として、照明器具の種類を示す情報と、使用する空間の広さを示す情報と、所望の明るさの情報と、予算額の情報とを入力して成ることを特徴とする。
【0019】
請求項8の発明では、請求項1の発明において、上記演算手段は、所望の調光レベルでランプを点灯させた状態のランプの光量と光色とをもとに、点灯状態の外観イメージを作成することを特徴とする。
【0020】
請求項9の発明では、請求項1の発明において、上記データベースは、仕様を変更した照明器具を構成する部材の価格及び在庫に関する情報を記憶しており、通信端末の入力手段により仕様を変更した照明器具の購入申込みと照明器具の届け先が入力されると、上記演算手段は、通信端末の入力手段により入力された情報とデータベースに格納された情報とをもとに、仕様を変更した照明器具の見積価格と運送費用を算出するとともに、部材の在庫がある場合は外殻に絵柄を付ける加工期間、在庫が無い場合は前記加工期間に加え部材を入手するまでの期間を加味して納期を算出し、演算手段の決定した見積価格、運送費用及び納期を上記表示手段が通信端末の表示装置に表示させることを特徴とする。
【0021】
請求項10の発明では、請求項1の発明において、上記演算手段は、通信端末の入力手段により入力された照明器具を使用する空間の情報をもとに、入力された空間で照明器具が使用されている状態の外観イメージを作成することを特徴とする。
【0022】
請求項11の発明では、請求項1乃至請求項10の何れかの発明において、上記外殻はセードであることを特徴とする。
【0023】
請求項12の発明では、請求項1乃至請求項10の何れかの発明において、上記照明器具はサイン灯であり、上記外殻はランプの光によりサイン表示を行う表示パネルからなることを特徴とする。
【0024】
請求項13の発明では、請求項1乃至請求項12の何れかの発明において、通信端末はコンピュータからなり、顧客側コンピュータから販売側コンピュータに所望の照明器具を特定する情報及び仕様を変更したい部品の情報が入力されると、販売側コンピュータは、入力された情報をもとに外観イメージを作成するのに必要な情報をデータベースから抽出し、抽出した情報と上記プログラムとを顧客側コンピュータに送信し、顧客側コンピュータで上記プログラムを実行することにより照明器具の外観イメージを作成することを特徴とする。
【0025】
請求項14の発明では、通信ネットワークを介して顧客側の通信端末と販売側コンピュータとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売方法であって、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させる外殻の形状の情報と、外殻に付ける絵柄の情報と、ランプの光量及び光色の情報と、外殻を形成する材料の情報などの照明器具に関する情報とをデータベースに登録し、通信端末の入力手段によりそれぞれ入力された顧客の所望する照明器具を特定する情報及び顧客が仕様を変更したい部材の情報と、データベースに登録された情報とに基づいて、仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成し、作成した外観イメージを顧客側の通信端末の表示装置に視覚的に表示させることを特徴とする。
【0026】
請求項15の発明では、顧客側の通信端末と、通信ネットワークを介して1乃至複数の通信端末との間で通信を行うサーバと、照明器具を構成する部材の情報を登録したデータベースとで構成され、通信端末とサーバとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売システムに用いるサーバであって、通信ネットワークを介して通信する通信手段と、コンピュータを、通信手段が通信端末から受信した情報とデータベースに登録された情報とに基づいて仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成する演算手段、該演算手段により作成された外観イメージを通信端末が具備する表示装置に視覚的に表示させる表示手段として機能させるプログラムを格納した記憶手段とを具備して成ることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0028】
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図3を参照して説明する。
【0029】
本実施形態の照明器具のカスタム販売システムは、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売するシステムであり、図1に示すように、新規に購入する照明器具或いは既に購入した照明器具の仕様変更を希望する顧客が操作する通信端末1と、通信ネットワーク(インターネット)4を介して1乃至複数の通信端末1との間で通信を行うサーバ2(販売側コンピュータ)と、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させるセード(外殻)の形状の情報、セードに付ける絵柄の情報、ランプの光量及び光色(出力波長)の情報、及びセードを形成する材料の情報を登録したデータベースを管理するデータベースサーバ3とで構成される。
【0030】
通信端末1は汎用のパーソナルコンピュータからなり、マウスやキーボードを入力手段、モデムを第1の通信手段、CPUを端末制御手段として具備し、後述のようにブラウザソフトを利用することでインターネットのような通信ネットワーク4を通じて通信を行うことが可能となっている。
【0031】
サービス仲介者の運営するサーバ2はサーバ用のソフトウェアを組み込んだ汎用のコンピュータ(いわゆるサーバコンピュータ)からなり、本発明に係るカスタム販売システムのサーバとしての機能と、クライアントである通信端末1のウェブブラウザとの間で通信を行うためのウェブサーバの機能を有している。また、サーバ2は、データベースサーバ3に登録された情報を検索する検索エンジンと、通信端末1を構成するコンピュータを、通信端末1の入力手段により入力された情報とデータベースサーバ3に登録された情報とに基づいて仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成する演算手段、該演算手段により作成された外観イメージを通信端末1が具備する表示装置に視覚的に表示させる表示手段として機能させるプログラムを具備している。
【0032】
データベースサーバ3は、サーバ2と同様にサーバコンピュータからなり、後述するようにランプの周りに配置されてランプの光を透過させるセード(外殻)の形状の情報と、セードに付ける絵柄の情報と、ランプの光量及び光色(出力波長)の情報と、セードを形成する材料の情報とを少なくとも登録したデータベースを有し、サーバ2からの要求に応じてデータベースに登録されている情報(データ)の中から必要なデータを検索して抽出し、その抽出したデータを通信端末1に出力する。なお、サーバ2とデータベースサーバ3とはインターネットあるいはLANのような通信ネットワーク4を介して接続されている。
【0033】
ここで、サーバ2及びデータベースサーバ3の保有する情報や検索エンジンなどは通信ネットワーク4を介して接続した誰もが自由にダウンロードして利用することができる。
【0034】
次に、図2のフローチャートを参照して、本システムの動作を説明する。尚、図2における点線から左側は通信端末1で実行される処理、点線から右側はサーバ2で実行される処理である。
【0035】
先ず、顧客が通信端末1を操作して、ウェブブラウザによりサーバ2の管理するウェブサイトにアクセスし、当該ウェブサイトで通信端末1の入力手段を用いて照明器具を特定するための情報、つまり照明器具の種類を大まかに特定するための情報(例えば照明器具の形状、サイズ、使用空間の広さ、所望の明るさ、予算額など)を入力すると(S1)、入力した情報がインターネット4を介してサーバ2に送信される(S2)。この情報をサーバ2が受信すると(S3)、サーバ2は入力された情報をもとにデータベースサーバ3をアクセスして、仕様を変更した照明器具の完成予想図(外観イメージ)を作成するのに必要な詳細情報を抽出する。例えば照明器具の形状、サイズをもとに、データベースサーバ3に登録されている情報から、セードの形状及びサイズを絞り込んだ後、さらに使用空間の広さ及び所望の明るさからランプのワット数や器具本体が絞り込まれるというように、データベース3に予め登録されている複数の選択候補の中から、サービス要望者の要求に合致したものが抽出されるのである。但し、サーバ2は、サービス要望者の入力した情報から総合的にデータを抽出しているため、検索順位は上述の通りではなく、例えば予算額を最優先させて絞り込んだ選択肢の中から順位付けを行って検索するような形態でも良い。また、上述の他に照明器具の点灯状態及び消灯状態における外観イメージを作成するために必要となる情報(例えばセードにつける絵柄、ランプの光量及び光色(出力波長)、セードの材料などのデータ)の検索が行われ、検索終了後にデータベースサーバ3から抽出したデータと、通信端末1で照明器具の点灯状態及び消灯状態における外観イメージを作成し、作成した外観イメージを表示する外観イメージ作成プログラムとが通信ネットワーク4を介して通信端末1に送信される(S5)。
【0036】
サーバ2から送信された抽出データと外観イメージ作成プログラムとを通信端末1が受信すると(S6)、通信端末1のウェブブラウザ上で外観イメージ作成プログラムが実行され、ブラウザ上の入力画面で照明器具を構成する部材をカスタマイズするための情報を入力する(S7)。先ず、セードを特定するためにセードの形状と絵柄の内容と絵柄の配置部位とを選択した後、点灯状態及び消灯状態の外観イメージを作成するために必要なパラメータを調整する。例えばセードに付ける絵柄の色の濃度、セードの材料の色味を調整して、好みの外観イメージを作成し、さらにランプの光量及び光色を調整することによって、全点灯状態、調光点灯状態、消灯状態の外観イメージを作成して確認することができ、完成状態の照明器具の点灯時と消灯時の様子を確認しながら、照明器具の仕様をカスタマイズすることができるから、所望のイメージに合致した照明器具を購入することができ、顧客満足度を高めることができる。また、通信ネットワーク4に接続可能な通信端末1があれば、どこからでも照明器具の仕様を変更して、完成状態の点灯時と消灯時における外観イメージを作成して、確認することができるから、従来のようにショウルームや販売店まで出向く必要がなく、移動時間を省いて、照明器具の仕様を検討する時間を長くとることができる。ここに、上記プログラムを実行する通信端末1のCPUから演算手段が構成され、通信端末1のディスプレイ装置から表示手段が構成される。また本実施形態では上記プログラムを顧客側の通信端末1で実行しているので、サーバ2の負荷を少なくできる。
【0037】
ここで、点灯状態及び消灯状態における外観イメージを作成するために必要なパラメータの具体例を表1に示す。尚、表1に示すパラメータの内、基本的に定性パラメータが上記入力画面で顧客の入力するパラメータであり、定量パラメータは、入力画面で入力された定性パラメータをもとに決定される演算子である。
【0038】
【表1】
【0039】
また、点灯状態において、表示画面上の位置(x,y)における照明器具全体のイメージをC1(R,G,B)xy、セードの基材部分(つまり絵柄を付けていない状態のセード)のイメージをA1(R,G,B)xy、絵柄部分のイメージをB1(R,G,B)xyとし、消灯状態において、表示画面上の位置(x,y)における照明器具全体のイメージをC2(R,G,B)xy、セードの基材部分のイメージをA2(R,G,B)xy、絵柄部分のイメージをB2(R,G,B)xyとすると、C1(R,G,B)xy、C2(R,G,B)xyはそれぞれ以下の式(1)、式(2)で表され、これらの式(1)、式(2)を用いて点灯状態及び消灯状態における照明器具の外観イメージが作成される(S8)。尚、以下の各式でxyは位置の関数であることを示している。
【0040】
C1(R,G,B)xy=(A1(R,G,B)xy+B1(R,G,B)xy)…(1)
C2(R,G,B)xy=(A2(R,G,B)xy+B2(R,G,B)xy)…(2)
なお、位置(x,y)におけるセードの材料の色度をD(R,G,B)xy、セードにつける絵柄の色度をE(R,G,B)xy、ランプの光色をF(R,G,B)xy、照明器具に照射される光の色(例えばカタログ撮影時に使用する光源の光色)をG(R,G,B)xy、セードの材料の光線透過率をaxy、光線反射率をbxyとすると、
A1(R,G,B)xy=D(R,G,B)xy×F(R,G,B)xy×axy
B1(R,G,B)xy=E(R,G,B)xy×D(R,G,B)xy×F(R,G,B)xy×axy
A2(R,G,B)xy=D(R,G,B)xy×G(R,G,B)xy×bxy
B2(R,G,B)xy=E(R,G,B)xy×D(R,G,B)xy×G(R,G,B)xy×bxy
と表される。尚、ランプの光色F(R,G,B)xyは、ユーザが定性パラメータの項目で選択した電球色、白色又は昼光色の何れかに対応したランプスペクトルで決定される。また、作成された外観イメージは顧客側の通信端末1のディスプレイ装置に表示されるのであるが、ディスプレイ装置の種類によって色の再現性が異なってくるので、上記の式(1)、式(2)で求めた値に補正関数をかけて再現性を向上させるようにしても良い。
【0041】
そして、以上の作業が終了すると、顧客側の通信端末1のディスプレイ装置にカスタマイズした照明器具の外観イメージが表示される(S9)。顧客はディスプレイ装置に表示された外観イメージを見て、外観イメージが所望のものと合致しているか否かを判断し(S10)、所望のものと相違する場合は外観イメージ作成プログラムで選択可能な範囲であれば、所望の照明器具にカスタマイズできるまで、何度でも上記の処理を繰り返して行うことができる。また、所望のものと合致した場合は、通信端末1のディスプレイ装置にカスタマイズした照明器具の外観イメージと、カスタマイズした部材の詳細情報とを表示して終了する(S11)。
【0042】
ところで、消灯状態における照明器具の外観イメージを作成する際に、セード及び絵柄の外観をよりリアルに表現するために、CG画像に部分的に艶を付けるようにしても良く、艶を表現した外観イメージを作成するための演算パラメータを表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】
ここで、消灯状態において、表示画面上の位置(x,y)における照明器具全体のイメージをC2(R,G,B)xy、艶表現を付加していないセードの基材部分及び絵柄部分のイメージをそれぞれA2(R,G,B)xy、B2(R,G,B)xyとし、艶表現を付加したセードの基材部分及び絵柄部分のイメージをそれぞれA3(R,G,B)xy、B3(R,G,B)xyとすると、C2(R,G,B)xyは以下の式(3)で表され、この式(3)を用いて消灯状態における照明器具の外観イメージが作成される。
【0045】
C2(R,G,B)xy=(A2(R,G,B)xy+B2(R,G,B)xy)+(A3(R,G,B)xy+B3(R,G,B)xy)…(3)尚、位置(x,y)におけるセードの材料の色度をD(R,G,B)xy、セードにつける絵柄の色度をE(R,G,B)xy、照明器具に照射される光の色(例えばカタログ撮影時に使用する光源の光色や太陽光や白色蛍光灯の光色)をG(R,G,B)xy、セードの材料の光線透過率をaxy、艶表現の無い部分の光線反射率をbxy、艶表現のある部分の光線反射率をcxyとすると、
A2(R,G,B)xy=D(R,G,B)xy×G(R,G,B)xy×bxy
A3(R,G,B)xy=A2(R,G,B)xy+G(R,G,B)xy×cxy
B2(R,G,B)xy=E(R,G,B)xy×D(R,G,B)xy×G(R,G,B)xy×bxy
B3(R,G,B)xy=B2(R,G,B)xy+G(R,G,B)xy×cxy
と表される。艶表現のある部分とない部分とでは光線反射率が異なるが、一般的に艶表現のある部分の光線反射率cxyは、無い部分の光線反射率bxyよりも高い値となり、艶無し部分の光線反射率を例えば1に設定した場合、艶あり部分の光線反射率は、セードの材料が透明なアクリル又はガラスの場合は1.3(30%アップ)、乳白色のアクリル又はガラスの場合は1.7(70%アップ)、和紙風の場合には1.1(10%アップ)のように設定すれば良い。
【0046】
また、点灯状態及び消灯状態における照明器具の外観イメージを作成する際に、セード及び絵柄の外観をさらにリアルに表現するために、CG画像に部分的にランプのイメージを付加するにしても良い。
【0047】
点灯状態において、照明器具全体のイメージをC1(R,G,B)xy、ランプのイメージを付加していないセードの基材部分及び絵柄部分のイメージをそれぞれA1(R,G,B)xy、B1(R,G,B)xy、ランプのイメージを付加したセードの基材部分及び絵柄部分のイメージをそれぞれA4(R,G,B)xy、B4(R,G,B)xyとすると、C1(R,G,B)xyは以下の式(4)で表され、この式(4)を用いて点灯状態における照明器具の外観イメージが作成される。
【0048】
C1(R,G,B)xy=(A1(R,G,B)xy+B1(R,G,B)xy)+(A4(R,G,B)xy+B4(R,G,B)xy)…(4)ここで、セードの材料の色度をD(R,G,B)xy、セードにつける絵柄の色度をE(R,G,B)xy、ランプの光色をF(R,G,B)xy、ランプのイメージを付加しない場合のセードの材料の光線透過率をaxy、付加した場合の光線透過率をdxyとすると、
A1(R,G,B)xy=D(R,G,B)xy×F(R,G,B)xy×axy
A4(R,G,B)xy=A1(R,G,B)xy+F(R,G,B)xy×dxy
B1(R,G,B)xy=E(R,G,B)xy×D(R,G,B)xy×F(R,G,B)xy×axy
B4(R,G,B)xy=B1(R,G,B)xy+F(R,G,B)xy×dxy
と表される。尚、ランプのイメージが付加された部分と無い部分とでは光線透過率が異なり、一般的にランプのイメージを付加した部分の光線透過率dxyが、ランプのイメージが無い部分の光線透過率axyよりも大きな値となるので、ランプのイメージが無い部分の光線透過率axyを例えば1に設定した場合、ランプのイメージを付加した部分の光線透過率dxyを、セードの材料が透明なアクリル又はガラスの場合は1.7(70%アップ)、乳白色のアクリル又はガラスの場合は1.3(30%アップ)、和紙風の場合には1.1(10%アップ)のように設定すれば良い。
【0049】
また、消灯状態において、照明器具全体のイメージをC2(R,G,B)xy、ランプのイメージを付加していないセードの基材部分及び絵柄部分のイメージをそれぞれA2(R,G,B)xy、B2(R,G,B)xyとし、ランプのイメージを付加したセードの基材部分及び絵柄部分のイメージをそれぞれA5(R,G,B)xy、B5(R,G,B)xyとすると、C2(R,G,B)xyは以下の式(5)で表され、この式(5)を用いて消灯状態における照明器具の外観イメージが作成される。
【0050】
C2(R,G,B)xy=(A2(R,G,B)xy+B2(R,G,B)xy)+(A5(R,G,B)xy+B5(R,G,B)xy)…(5)
ここで、照明器具に照射される光の色(例えばカタログ撮影時に使用する光源の光色や太陽光や白色蛍光灯の光色)をG(R,G,B)xy、ランプのイメージを付加した部分の光線反射率をbxy,付加していない部分の光線反射率をexy、ランプのイメージを付加した部分の光線透過率をfxy、ランプのイメージを付加する場合のランプの色度をHとすると、
A2(R,G,B)xy=D(R,G,B)xy×G(R,G,B)xy×bxy
A5(R,G,B)xy=A2(R,G,B)xy+G(R,G,B)xy×fxy×H×exy
B2(R,G,B)xy=E(R,G,B)xy×D(R,G,B)xy×G(R,G,B)xy×bxy
B5(R,G,B)xy=B2(R,G,B)xy+G(R,G,B)xy×fxy×H×exy
と表される。尚、ランプのイメージが付加された部分と無い部分とでは光線反射率が異なり、一般的にランプのイメージが無い部分の光線反射率bxyが、ランプのイメージを付加した部分の光線透過率exyよりも大きな値となっており、ランプのイメージが無い部分の光線反射率bxyを例えば1に設定した場合、ランプのイメージを付加した部分の光線反射率exyは0.9(10%ダウン)に設定される。また、ランプのイメージを付加した部分の光線反射率exyを、セードの材料が透明なアクリル又はガラスの場合は1(変化無し)、乳白色のアクリル又はガラスの場合は0.7(30%ダウン)、和紙風の場合には0.5(50%ダウン)のように設定しても良い。
【0051】
このように、カスタマイズした照明器具の外観イメージを作成する際に、艶表現を付加したり、ランプのイメージを付加することで、セードやセードに付ける絵柄をよりリアルに表現することができる。
【0052】
尚、本実施形態ではサービス仲介業者の運営するサーバ2とデータベースサーバ3とをインターネットやLANなどの通信ネットワーク4上にそれぞれ独立して設けているが、サーバ2とデータベースサーバ3とを1台のコンピュータで構成しても良い。また、照明器具或いはその部材として複数の企業が製造・販売する商品を取り扱うことも可能であり、そのように多数の商品を取り扱うシステムでは、複数の企業の多種類の商品に関する情報を一つのデータベースに登録するよりも、個々の商品に関する情報をそれぞれ共通のフォーマットで登録したインターネット上のデータベースをリンクさせることが望ましく、図3に示すように、インターネットやLANなどの通信ネットワーク4にそれぞれ接続された複数の会社のデータベースサーバ3a〜3fに共通のフォーマットで照明器具に関わる情報を登録したデータベースを構築し、これらのデータベースをネットワーク上でリンクさせておくことで、複数の会社の製造・販売する照明器具或いはその部材の情報を検索することもできる。なお、個々のデータベースのフォーマットが異なる場合には、共通のフォーマットへの変換手段をデータベースサーバあるいはサーバ2に実装すればよい。
【0053】
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図4〜図9を参照して説明する。尚、本実施形態のシステム構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0054】
図4は本システムの処理フロー図であり、本システムを利用する顧客が新規に照明器具を購入する顧客である場合の処理を示している。
【0055】
顧客側の通信端末1としてブラウザを搭載したパーソナルコンピュータを用いる場合、ブラウザにより仲介業者の運営するサーバ2をインターネット4上でアクセスすると、先ず顧客の種類を選別する顧客情報を入力させるためのウェブページ(HTMLファイル)が通信端末1に送信される。図5は上記ウェブページを通信端末1のウェブブラウザで表示させた例を示し、この入力画面W1で顧客を選別するための情報として新規に購入する照明器具をカスタマイズする場合(この場合の顧客を新規顧客(ビフォーユーザー)と言う。)か、既に購入している照明器具をカスタマイズする場合(この場合の顧客を既存顧客(アフターユーザー)と言う。)かを選択する(S12)。
【0056】
ここで、通信端末1のブラウザ上で新規に購入する照明器具をカスタマイズする場合を選択すると、選択された顧客情報が通信端末1からインターネット4を介してサーバ2に送信される(S13)。サーバ2は通信端末1から送信された顧客情報を受信すると(S14)、その顧客情報をもとにデータベースサーバ3から照明器具の種類や所望の明るさなどを絞り込むのに必要な選択肢の情報を抽出し(S15)、抽出した情報とともに所望の照明器具を大まかに絞り込む情報を入力させるためのウェブページ(HTMLファイル)が通信端末1に送信される。
【0057】
通信端末1がサーバ2から送信された情報を受信すると(S17)、ウェブブラウザ上に図6に示すような入力画面W2が表示される。この入力画面W2には、使用空間の広さ(畳数)を入力する入力ウインドウB1と、明るさの目安を複数の選択肢(標準、標準の10%アップなど)から選択する選択ボックスB2と、購入を希望する照明器具の種類を複数の選択肢(シーリング形、ペンダント形、スタンド形など)から選択する選択ボックスB3と、予算額を複数の選択肢(1万円以内、3万円以内など)から選択する選択ボックスB4とが設けられており、各入力項目にデータを入力して、決定ボタンB5を選択操作すると(S18)、これらの入力項目に入力した情報は通信ネットワーク4を介してサーバ2に送信される(S19)。
【0058】
サーバ2は、通信端末1から送信された入力情報を受信すると(S20)、これらの入力情報をもとにデータベースサーバ3を検索して具体的に各部材をカスタマイズする際に必要な部材の情報を抽出する(S21)。例えば、図6の入力画面W2で畳数の項目に「8畳」と入力され、明るさの目安として「標準」が選択されたとすると、サーバ2はランプのワット数を予め8畳の空間で標準設定されたワット数(例えば100W)に設定し、そのワット数のランプに適合可能なサイズの部材(器具本体及びセード)に関する情報をデータベースサーバ3から抽出する。また、照明器具の種類としてペンダント形が選択されると、サーバ2は照明器具の形状をペンダント形とし、ペンダント形の照明器具に適合したセードや、セードにつけることのできる絵柄等の情報をデータベースサーバ3から抽出する。また、予算額の選択肢から例えば3万円以内が選択されると、サーバ2は、セードの材料も含めて3万円以内で選定可能なのものをデータベースサーバ3から抽出する。このようにして抽出された各部材の情報と上述の外観イメージ作成プログラムとがサーバ2から通信ネットワーク4を介して通信端末1に送信される(S22)。
【0059】
一方、通信端末1が、S22でサーバ2から送信された各部材の情報と外観イメージ作成プログラムとを受信すると(S23)、ウェブブラウザ上でダウンロードされた外観イメージ作成プログラムが実行され、具体的な部材をカスタマイズするための入力画面がブラウザ上に表示され、この入力画面で各々の部材をカスタマイズするための情報を入力する(S24)。
【0060】
図7はセードの形状を選択するための入力画面W3を示しており、ここでは「ペンダント形」で「和風タイプ」のものを例に説明する。入力画面W3の左上には、セードのタイプを「洋風タイプ」のものにするか「和風タイプ」のものにするかを選択する選択ボックスB6が設けられており、マウスで和風タイプを選択すると、その下側にマトリクス状に配置した複数の形状選択欄B7に、和風タイプのセードで選択可能な形状のサンプル画像がそれぞれ表示される。これらのサンプル画像から、B行2列の形状を選択すると、入力画面W3の右半分に設けた表示ウィンドU1にB行2列の形状のセードが拡大表示され、この拡大画像で絵柄をつけたい部位を指定することができる。尚、絵柄をつけることが可能な部位は、セードの形状や面積などをもとに、サービス仲介者側で位置や範囲を予め限定しておいても良いし、ある程度、設定の自由度を高めに設定しておいても良い。図7に示す例では、セードの4つの側面に、特定の箇所を区切って絵柄を付加できるように設定されており、1つの面の特定の部位を指定すると、他の3つの面も同じ部位が絵柄をつける部位に指定されるようになっている。
【0061】
そして、セードの形状と絵柄をつける部位の選択が終了し、入力画面W3の右下に設けた決定ボタンB8を選択操作すると、セードに付ける絵柄とその色味、ランプの光色、及びセードの材料をカスタマイズするための入力画面W4がブラウザ上に表示される。図8(a)は入力画面W4の一例を示し、画面の左半分には複数の絵柄選択欄B9がマトリクス状に配置されており、各絵柄選択欄B9に選択可能な絵柄のサンプル画像が表示されている。また、画面の右上には、外観イメージ作成プログラムで作成された照明器具の外観イメージを表示する表示ウインドウU2が設けられており、上述の絵柄選択欄B9の中から例えばC行3列の絵柄を選択すると、上述の入力画面W3で指定した部位にC行3列の絵柄を付加した照明器具の外観イメージが表示ウインドウU2に表示される。
【0062】
次に、表示ウインドウU2に表示した外観イメージを利用して、点灯状態(全点灯状態及び調光点灯状態)と消灯状態とにおける外観イメージ(特にセードと絵柄の外観)を作成するのに必要なパラメータをさらに入力すると、入力したパラメータをもとに照明器具の外観イメージがコンピュータ・グラフィクスにより作成され(S25)、ウェブブラウザ上の表示ウインドウに表示される(S26)。
【0063】
すなわち、実際の照明器具ではセードの外観はセードの材料やランプの光色によって大きく左右され、絵柄の外観はランプの光色や絵柄自体の濃度によって大きく左右されるので、上記の入力画面W4でセードの材料やランプの光色や絵柄の濃度を変化させて外観を確認できるようになっている。入力画面W4の右下には、調光レベルを調整する調光レベル調整バーB10と、絵柄の濃度を調整する絵柄濃度調整バーB11と、ランプの光色を電球色、白色、昼白色の中から選択する選択ボックスB12と、ベースの材料を複数の選択肢から選択する選択ボックスB13とが設けられている。調光レベル調整バーB10では、サムを移動させることで調光レベルを0%から100%までの範囲で連続的に調整することができ、サムを100%の位置にもっていくと全点灯状態の外観イメージが表示ウインドウU2に表示され(図8(a)参照)、サムを所望の調光レベルの位置にもっていくと調光状態の外観イメージが表示ウィンドU2に表示される(図8(b)参照)。また、ランプの光色を選択する選択ボックスB12で「白色」を選択すると、「白色」のランプに対応するように設定されたスペクトルの光で点灯状態の外観イメージが表現される。また、絵柄の濃度を調整する絵柄濃度調整バーB11では、サムの位置を移動させることによってセードそのもののイメージは固定したままで絵柄のみの濃度を調整することができ、例えばサムの位置を「0」にすると予め設定された標準の濃度で絵柄が表現され、サムの位置をプラス側或いはマイナス側に移動させることで、絵柄の濃度を濃くしたり、薄くしたりできる。また、セードの材料(基材材料)を選択する選択ボックスB13では、上述の入力画面W3で入力された予算額をもとに、予算内で使用可能な材料のみが選択可能となっており(この例では「アクリル(クリア)」と「アクリル(乳白)」と「和紙風」のみが選択可能)、複数の選択肢の中から「アクリル(乳白)」を選択すると、予め「アクリル(乳白)」に対応するように設定された材料の色でセードが表現される。尚、照明器具の外観イメージを作成するための演算は、実施形態1で説明した表1のパラメータと、式(1)、式(2)の演算式とを用いて行われる。また、表示ウインドウU2の下側にある選択ボックスB14を用いて、表示ウインドウU2に点灯状態の外観イメージと消灯状態の外観イメージとを切り換えて表示させることもできる。
【0064】
上述のようにして照明器具の外観イメージを調整し、表示ウインドウU2に表示された外観イメージを見て、所望の外観イメージに合致しているか否かを判断し(S27)、この外観イメージで良ければ、入力画面W4の右下にある決定ボタンB15を選択操作する。決定ボタンB15が選択されると、ウェブブラウザ上に図9に示すような表示画面W5が表示され、画面中央に設けた表示ウインドウU3に照明器具の外観イメージが表示され、さらに表示ウインドウU3の下側に設けたウインドウU4にはカスタマイズした部材の詳細情報(例えば、ベースとなった照明器具の型番(器具コード)、照明器具の種類、ランプの種類、セードのタイプ、絵柄の情報など)が表示される(S28)。
【0065】
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図10〜図15を参照して説明する。尚、本実施形態のシステム構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0066】
図10は本システムの処理フロー図であり、本システムを利用する顧客が既にに照明器具を購入している顧客(既存顧客)である場合の処理を示している。
【0067】
顧客側の通信端末1としてブラウザを搭載したパーソナルコンピュータを用いる場合、ブラウザにより仲介業者の運営するサーバ2をインターネット4上でアクセスすると、先ず顧客の種類を選別する顧客情報を入力させるためのウェブページ(HTMLファイル)が通信端末1に送信される。図11は上記ウェブページを通信端末1のウェブブラウザで表示させた例を示し、この入力画面W6で顧客を選別するための情報として新規に購入する照明器具をカスタマイズする場合か、既に購入している照明器具をカスタマイズする場合かを選択する(S29)。
【0068】
ここで、通信端末1のブラウザ上で既に購入した照明器具をカスタマイズする場合を選択して、画面右下の決定ボタンB16を選択操作すると、選択された顧客情報が通信端末1からインターネット4を介してサーバ2に送信される(S30)。サーバ2は通信端末1から送信された顧客情報を受信すると(S31)、その顧客情報をもとにデータベースサーバ3からカスタマイズしたい照明器具を大まかに絞り込むために必要な選択肢の情報を抽出し(S32)、抽出した情報とともに所望の照明器具を大まかに絞り込む情報を入力させるためのウェブページ(HTMLファイル)が通信端末1へ送信される(S33)。
【0069】
通信端末1はサーバ2から送信された情報を受信すると(S34)、ウェブブラウザ上に図12に示すような入力画面W7が表示される。この入力画面W7には、照明器具の品番を入力する入力ボックスB17と、予算額を複数の選択肢(1万円以内、2万円以内など)から選択する選択ボックスB18とが設けられている。この入力画面W7で入力された情報は次の段階で具体的な部材をカスタマイズする際に使用可能な部材を絞り込むために用いられる。例えば品番の入力ボックスB17に現在使用している照明器具の品番を入力すると、カスタマイズする部材(ランプやセードなど)がその品番の照明器具に取付可能なものに絞り込まれる。また、予算額の選択欄から2万円以内を選択すると、少なくともセードとランプの部品代の合計が3万円以内で選定可能なものに絞り込まれる。尚、本実施形態では既に購入した照明器具をカスタマイズする場合であるから、新規に購入する照明器具をカスタマイズする場合とは異なり、カスタマイズが可能な部品が絞り込まれた状態で以下の処理が行われる。例えば図12の入力画面W6では画面右側の表示スペースB19にカスタマイズが可能なパーツの情報(セード及びランプ)が表示されている。
【0070】
図12の入力画面B17で各入力項目にデータを入力して、決定ボタンB20を選択操作すると(S35)、入力された情報がサーバ2へ送信される(S36)。サーバ2は、通信端末1から送信された入力情報を受信すると(S37)、これらの入力情報をもとにデータベースサーバ3を検索して具体的に各部材をカスタマイズする際に必要な部材の情報を抽出し(S38)、抽出した部材の情報と上述の外観イメージ作成プログラムとがサーバ2から通信ネットワーク4を介して通信端末1に送信される(S39)。
【0071】
通信端末1が、S39でサーバ2から送信された部材の情報と外観イメージ作成プログラムとを受信すると(S40)、ウェブブラウザ上でダウンロードされた外観イメージ作成プログラムが実行され、具体的な部材をカスタマイズするための入力画面がブラウザ上に表示され、この入力画面で各々の部材をカスタマイズするための情報を入力する(S41)。
【0072】
図13はセードの形状を選択するための入力画面W8を示し、ここでは「ペンダント形」で「和風タイプ」のものを例に説明する。画面W8の左上にはセードのタイプを「洋風タイプ」にするか「和風タイプ」にするかを選択する選択ボックスB21が設けられており、「和風タイプ」を選択すると、その下側に配置した複数の形状選択欄B22に、和風タイプのセードで選択可能な形状のサンプル画像が夫々表示される。尚、形状選択欄B22に表示したセードの内、先の画面で入力した品番に適合しない形状のセードは背景色を変えて表示しているが(図13の二点鎖線で囲んだ部分は背景色を変えて表示した部分を示している)、入力された品番に適合する形状のセードのみを表示するようにしても良い。
【0073】
そして、上記のサンプル画像から、B行2列の形状を選択すると、画面W8の右半分に設けた表示ウインドウU5にB行2列の形状のセードが拡大表示され、この拡大画像で絵柄をつけたい部位を指定することができる。尚、絵柄をつけることが可能な部位は、セードの形状や面積などをもとに、サービス仲介者側で位置や範囲を予め限定しておいても良いし、ある程度、設定の自由度を高めに設定しておいても良い。図13に示す例では、セードの4つの側面に、特定の箇所を区切って絵柄を付加できるように設定されており、1つの面の特定の部位を指定すると、他の3つの面も同じ部位が絵柄をつける部位に指定されるようになっている。
【0074】
セードの形状と絵柄をつける部位の選択が終了し、入力画面W8の右下に設けた決定ボタンB23を選択操作すると、セードに付ける絵柄とその色味、ランプの光色、及びセードの材料をカスタマイズするための入力画面がブラウザ上に表示される。図14は入力画面W9の一例を示し、画面の左半分には複数の絵柄選択欄B24がマトリクス状に配置されており、各絵柄選択欄B24に選択可能な絵柄のサンプル画像が表示されている。また、画面W9の右上には、外観イメージ作成プログラムで作成された照明器具の外観イメージを表示する表示ウインドウU6が設けられており、上述の絵柄選択欄B24の中から例えばC行3列の絵柄を選択すると、上述の入力画面W8で指定した部位にC行3列の絵柄を付加した照明器具の外観イメージが表示ウインドウU6に表示される。
【0075】
次に、表示ウインドウU6に表示した外観イメージを利用して、点灯状態(全点灯状態及び調光点灯状態)と消灯状態とにおける外観イメージ(特にセードと絵柄の外観)を作成するのに必要なパラメータをさらに入力すると、入力したパラメータをもとに照明器具の外観イメージがコンピュータ・グラフィクスにより作成され(S25)、ウェブブラウザ上の表示ウインドウに表示される(S26)。尚、照明器具の外観イメージを作成するための演算は、実施形態1で説明した表1のパラメータと、式(1)、式(2)の演算式とを用いて行われる。
【0076】
ここに、実際の照明器具ではセードの外観はセードの材料やランプの光色によって大きく左右され、絵柄の外観はランプの光色や絵柄自体の濃度によって大きく左右されるので、実施形態2と同様に、画面W9の右下に設けた調光レベルを調整する調光レベル調整バーB25と、絵柄の濃度を調整する絵柄濃度調整バーB26と、ランプの光色を電球色、白色、昼白色の中から選択する選択ボックスB27と、ベースの材料を複数の選択肢から選択する選択ボックスB28とを用いてセードの材料、ランプの光量及び光色、絵柄の濃度をそれぞれ変化させ、点灯状態及び消灯状態における外観イメージを確認できるようになっている。また、表示ウインドウU6の下側に設けた選択ボックスB29を用いて、表示ウインドウU2に点灯状態の外観イメージと消灯状態の外観イメージとを切り換えて表示させることができる。尚、セードの材料を選択する選択ボックスB28では、図12の入力画面W7で入力された予算額をもとに、予算内で使用可能な材料のみが選択可能(この例では「アクリル(クリア)」と「アクリル(乳白)」と「和紙風」のみが選択可能)となっている。
【0077】
上述のようにして照明器具の外観イメージを調整し、表示ウインドウU2に表示された外観イメージを見て、所望の外観イメージに合致しているか否かを判断し(S44)、この外観イメージで良ければ、入力画面W9の右下にある決定ボタンB30を選択操作する。決定ボタンB30が選択されると、ウェブブラウザ上に図15に示すような表示画面W10が表示され、画面中央に設けた表示ウインドウU7に照明器具の外観イメージが表示され、さらに表示ウインドウU7の下側に設けたウインドウU8にはカスタマイズした部材の詳細情報(例えば、ベースとなった照明器具の型番(器具コード)、照明器具の種類、ランプの種類、セードのタイプ、絵柄の情報など)が表示される(S45)。
【0078】
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図16〜図19を参照して説明する。
【0079】
本実施形態の照明器具のカスタム販売システムのシステム構成図を図16に示す。本システムは、実施形態1と同様に、顧客が操作する通信端末1と、通信ネットワーク(インターネット)4を介して1乃至複数の通信端末1との間で通信を行うサーバ2と、データベースサーバ3とで構成される。
【0080】
また、データベースサーバ3が管理するデータベースには、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させるセード(外殻)の形状の情報、セードに付ける絵柄の情報、ランプの光量及び光色(出力波長)の情報、及びセードを形成する材料の情報に加えて、照明器具の価格に関する情報、つまり、照明器具を構成する部材(器具本体、セード、ランプ、印刷用のトナーやインクなど)の費用(部材費)、照明器具の製造に要する加工(器具本体の加工、セードの成型加工、印刷など)の費用(加工費)、照明器具の管理や輸送にかかる費用(管理費及び輸送費)、製造者等の利益並びに照明器具の販売量の各情報と、各部材の在庫情報とが登録されている。なお、これらの情報はそれぞれ最新の情報に適宜更新されており、例えば、個々の照明器具が工場から出荷された時点で更新される。
【0081】
次に、図17のフローチャートを参照して本システムの動作を説明する。尚、図17における点線から左側は通信端末1で実行される処理、点線から右側はサーバ2で実行される処理である。
【0082】
実施形態1〜3で説明したように顧客が通信端末1を操作して、ウェブブラウザによりサーバ2の管理するウェブサイトにアクセスし、仕様を変更した照明器具の外観イメージ及び詳細情報(仕様を変更した照明器具の品番、種類、ランプおよびセードの型番、絵柄)の確認を終了すると、仕様を変更した(カスタマイズした)照明器具を購入するか否かを決定するために、サーバ2に対して見積依頼を行うことができ、通信端末1のキーボードから見積希望の有無に関する情報を入力すると(S46)、入力された情報が通信端末1からサーバ2に送信される(S47)。
【0083】
以下に、顧客がカスタマイズした照明器具の見積りを希望する場合の処理について説明する。見積りを希望する場合、S46で見積りを希望する旨の情報を入力すると、S47で見積希望を表す情報と、カスタマイズした照明器具の外観イメージ及び各部材の詳細な情報が通信端末1からサーバ2へ送信される。サーバ2では通信端末1から送信された情報を受信すると(S48)、照明器具の外観イメージ及び各部材の詳細な情報をもとに、データベースサーバ3にアクセスしてデータベースから見積り作成に必要な部材等の価格情報及び在庫情報を検索する(S49)。例えばデータベースに登録されている価格情報から、見積対象の照明器具の構成部材毎に予め設定された価格が抽出され、抽出された価格情報をもとに照明器具の価格が自動的に算出される。また、見積対象の照明器具の構成部材毎に登録された在庫情報をもとに、顧客への照明器具の引き渡しに要する期間が自動的に算出される(S50)。
【0084】
ここで、サーバ2による見積価格及び納期の算出方法について詳しく説明する。例えば、照明器具の販売量に応じて額が変動する要素を部材費及び加工費とし、固定費(管理費、輸送費、利益など)については販売量と無関係に一定額に設定されているものとする。また、照明器具には器具のタイプ(シーリング型とペンダント型、あるいは洋風型と和風型など)や絵柄のデザインは異なるが部材に使用する材料が同一である他の種類の器具や、絵柄のデザインやセードに使用する材料は異なるがセードの形状が同一である他の種類の商品が存在するものとする。
【0085】
例えば、カスタマイズした照明器具を構成するAタイプのセードと、このAタイプのセードと材料(例えば、アクリル樹脂)が同一であるBタイプのセードとが存在するとしたとき、Aタイプのセードの部材費に含まれる材料費はAタイプのセードを使用する器具の販売量だけでは決まらず、同一材料で形成されるBタイプのセードを使用する器具の販売量にも影響される。具体例を挙げて説明すると、Aタイプのセードを使用する器具の販売量が200台、Bタイプのセードを使用する器具の販売量が300台であり、Aタイプのセードを形成するのに必要な材料が1台当たり400g、Bタイプのセードを形成するのに必要な材料が1台当たり300gであるとすれば、両タイプのセードで共通する材料の総使用量が下記の式で求められる。
【0086】
400[g/台]×200[台]+300[g/台]×300[台」=170[kg]
そして、既に説明したように一般に材料費は使用量が増えるにつれて単価が下がるものであるから、材料の総使用量と各タイプのセード1台当たりに要する材料単価との間に下記の表3に示すような関係が成立する。
【0087】
【表3】
【0088】
すなわち、上述の例の170kgという総使用量を表3に当てはめれば、材料の単価が1kg当たり350円となり、Aタイプ及びBタイプのセードの材料単価がそれぞれ1台当たり140円及び105円となる。なお、上記表3はデータテーブルとしてデータベースに登録されており、A,B両タイプのセードを使用する器具の販売量の情報が更新される毎に上記データテーブルと照合されて各タイプのセードの材料単価の情報が更新されるようになっている。
【0089】
また、例えばカスタマイズした照明器具を構成するCタイプのセードと、このCタイプのセードと形状、寸法が同一であるDタイプのセードとが存在するとしたとき、Cタイプのセードの加工費はCタイプのセードを使用する器具の販売量だけでは決まらず、形状、寸法が同一のDタイプのセードを使用する器具の販売量にも影響される。具体例を挙げて説明すると、Cタイプのセードを使用する器具の販売量が200台、Dタイプのセードを使用する器具の販売量が300台とすると、セードの総加工量は形状、寸法の同じセード毎の受注数となるので、総加工量は500台となる。
【0090】
そして、既に説明したように一般に加工費は総加工量が増えるにつれて単価が下がるものであるから、総加工量と各タイプのセード1台当たりの加工費との間に下記の表4に示すような関係が成立する。
【0091】
【表4】
【0092】
すなわち、上述の例の500台という総加工量を表4に当てはめれば、Cタイプ及びDタイプのセードの加工単価がともに1台当たり600円となる。なお、上記表4はデータテーブルとしてデータベースに登録されており、C,D両タイプのセードを使用する器具の販売量の情報が更新される毎に上記データテーブルと照合されて各タイプのセードの加工単価の情報が更新されるようになっている。
【0093】
而して、セード以外の他の部材についても販売量に応じて材料単価や加工単価等が変動し、カスタマイズした照明器具の詳細情報を受け取った時点における最新の部材費、加工費、販売量の各情報がデータベースから抽出される。なお、検索の際に必要な情報がデータベースに登録されていない場合や登録されている情報の日付が古い場合には、それらの情報をデータベースに登録すべき担当者、例えば、商品の販売担当者が材料の購入担当者等に対して最新情報のデータベースへの登録要請を電子メール等を使って連絡し、データベースサーバ3が管理するウェブサイト経由で最新情報を入力させるようにすればよい。
【0094】
上述のような手順でカスタマイズした照明器具の部材費、加工費並びに固定費の各情報が抽出されれば、サーバ2の演算手段は部材費、加工費及び固定費の合計を演算する。そして、サーバ2の演算手段は部材費、加工費及び固定費の合計額をカスタマイズした照明器具の価格(見積価格)に設定し、在庫情報から求めた納期の情報と合わせて購入希望元の通信端末1に送信する(S51)。
【0095】
一方、通信端末1ではサーバ2から送信された見積価格及び納期の情報を受信すると(S52)、受信した情報をウェブブラウザ上で表示させる(S53)。図18は通信端末1のウェブブラウザ上でカスタマイズした照明器具の見積価格及び納期を表示する表示画面W11の一例を示している。画面左上の表示ウインドウU9にはカスタマイズされた照明器具の外観イメージが、その右側には照明器具の詳細情報が表示され、さらにその下にサーバ2で設定された見積価格及び納期(商品お届け日)が表示される。なお、図18の画面W11では商品価格と納期との間に現時点までの商品価格の変動を示したグラフG1が表示されている。また、画面W11の右上には商品価格の変動に関わる情報、例えば、セード等の構成部材の売れ筋ランキングH1が表示され、その下にはその他の情報、例えば、セードに印刷可能な絵柄の売れ筋ランキングH2やランプの売れ筋ランキングH3が表示されている。
【0096】
而して、顧客は上記の見積価格や納期の情報を確認してこの照明器具を購入するか否かを判断し(ステップ54)、購入するときは画面W11の右下に表示されている送信ボタンB31を通信端末1の入力手段により選択操作して購入する意志があることをサーバ2に伝える。これを受信したサーバ2では、購入希望商品の発注及び決済に関する情報を購入希望者に入力させるためのウェブページ(HTMLファイル)を通信端末1に送信する。図19は上記ウェブページを通信端末1のウェブブラウザで表示させた例を示している。この画面W12の左上に設けた表示ウインドウU10には照明器具の外観イメージが、その右側には照明器具の詳細情報が表示され、さらにその下側に見積価格(器具の価格、運送費、及びその合計)と納期とが表示される。また、図19の画面W12の右側には照明器具の発注及び決済に関わる情報の入力欄が設けてある。画面右上には照明器具を発注するか、発注しないかを選択する発注選択ボックスB32が設けてあり、見積価格及び納期を見て発注するか否かを判断し(S54)、発注選択ボックスB32に入力する(S55)。
【0097】
照明器具を発注しない場合には「発注しない」を選択する。「発注しない」を選択した場合は、再度条件を変更して照明器具をカスタマイズし、見積を依頼することができる。
【0098】
一方、照明器具を発注する場合は「発注する」を選択し、その後、決済方法に関する入力を行う。図19の画面W12右側の略中央には決済方法を選択する決済方法選択ボックスB33が設けてあり、この例ではクレジットカードによる支払いか現金による支払いかを選択できるようになっている。ここで、現金払いを選択した場合は所謂代引きによって決済が行われ、顧客が配送業者から商品を受け取る際に、配送業者に商品の代金を支払われ、配送業者が回収した代金から手数料などを差し引いた金額がサービス仲介業者に支払われ、サービス仲介業者は受け取った代金から仲介手数料などを差し引いた金額を販売担当業者に支払うことになる。
【0099】
また、決済方法選択ボックスB33で「クレジットカード」を選択すると、クレジットカードのカード番号を入力欄B34に入力することになり、代金が自動的に引き落とされる。この時、サービス仲介業者は、回収した代金から仲介手数料や運送料などを差し引いた金額を販売担当業者に支払う。尚、仲介手数料は本サービスの利用時間や利用回数に応じて課金しても良いし、月極で課金しても良いし、照明器具の登録期間やデータ量に応じて課金するようにしても良い。また仲介手数料は販売担当業者が負担しているが、顧客が負担するようにしても良いし、顧客と販売担当業者の両方で負担するようにしても良い。
【0100】
発注及び決済方法に関する情報を入力した後、図19の画面右下に設けた入力欄B35に、商品の納品先を特定する情報(住所、氏名、電話番号、Eメールアドレスなど)を入力し、送信ボタンB36を選択すると、入力した情報が通信端末1からサーバ2に送信される(S56)。サーバ2は、通信端末1から送信された情報を受信すると(S57)、予め登録されている販売業者や製造業者に自動的に発注をかけるとともに、照明器具の価格情報、納期情報、外観イメージ及び詳細情報からなる発注受諾情報を通信端末1に返送する(S58)。通信端末1がこの発注受諾情報を受信すると(S59)、ブラウザ上にこれらの情報が表示され、発注を受け付けたことが表示される(S60)。
【0101】
(実施形態5)
本発明の実施形態5を図20〜図23を参照して説明する。尚、本実施形態のシステム構成は実施形態4と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0102】
本システムでは、カスタマイズした照明器具の販売に加えて、ランプ交換、器具交換、或いはカスタマイズした照明器具とその使用空間との合成イメージ(この合成イメージを空間における器具イメージと言う)の作成といった様々な付帯サービスを顧客に提供する。
【0103】
以下に、図20のフローチャートを参照して本システムの動作を説明する。尚、図20における点線から左側は通信端末1で実行される処理、点線から右側はサーバ2で実行される処理である。
【0104】
実施形態1〜3で説明したように顧客が通信端末1を操作して、ウェブブラウザによりサーバ2の管理するウェブサイトにアクセスし、仕様を変更した照明器具の外観イメージ及び詳細情報(仕様を変更した照明器具の品番、種類、ランプおよびセードの型番、絵柄)の確認を終了すると、これを受信したサーバ2は見積希望の有無や付帯サービスの利用に関する情報を顧客に入力させるためのウェブページ(HTMLファイル)が通信端末1に送信され、通信端末1から見積希望の有無に関する情報と、付帯サービスの利用に関する情報とを入力すると(S46’)、入力された情報が通信端末1からサーバ2に送信される(S47)。
【0105】
図21は通信端末1のウェブブラウザ上に表示された入力画面W13の一例であり、画面左上の表示ウインドウU11にはカスタマイズした照明器具の外観イメージが表示され、その下側には照明器具の詳細情報が表示されている。また、画面右上には付帯サービスを利用するか、利用しないかを選択する選択ボックスB37〜B39が設けられている。ここでは、付帯サービスとして器具交換作業、ランプ交換作業、複数サンプル(絵柄の色調整見本3点)の作成、空間における器具イメージ作成の4つのサービスを利用することができ、各々のサービス毎に希望するか、希望しないかを選択する選択ボックスB37〜B39を設けてある。また、空間における器具イメージの作成を希望する場合には、使用空間の種類(リビング、寝室、和室など)を選択する選択ボックスB41で使用空間を選択できるようになっている。また、画面右下には見積りを希望するか、希望しないかを選択する選択ボックスB42を設けてある。本画面で各選択ボックスB37〜B42の選択操作を行った後、画面右隅の送信ボタンB43を選択操作すると、各選択ボックスB37〜B42に入力した情報が通信端末1からサーバ2へ送信される。この時、カスタマイズした照明器具の外観イメージとその詳細情報が通信端末1からサーバ2へ送信される。
【0106】
サーバ2では通信端末1から送信された情報を受信すると(S48)、照明器具の外観イメージ及び各部材の詳細な情報をもとに、データベースサーバ3にアクセスしてデータベースから見積り作成に必要な部材等の価格情報及び在庫情報を検索し(S49)、実施形態4と同様の処理を行って、データベースに登録されている価格情報から、見積対象の照明器具の構成部材毎に予め設定された価格を抽出し、抽出した価格情報をもとに照明器具の価格を自動的に算出する。また、見積対象の照明器具の構成部材毎に登録された在庫情報をもとに、顧客への照明器具の引き渡しに要する期間を自動的に算出する(S50)。また、サーバ2は、価格情報及び在庫情報の検索処理や見積りの作成処理と並行して、空間における器具イメージの作成処理を実行する(S61)。例えば図21の画面W13の選択ボックスB41で使用する空間として「和室」を選択すると、データベースに登録されている各種空間のイメージ画像から「和室」のイメージ画像が抽出され、抽出した「和室」のイメージ画像と、通信端末1から送信された照明器具の外観イメージとが自動的に合成され、使用空間(和室)に照明器具を設置した状態を示す器具イメージの作成処理が完了する。そして、見積りの作成処理と、空間/器具合成イメージの作成処理とが終了すると、これらの情報(見積価格情報、納期情報、付帯サービス情報、空間における器具イメージ)がサーバ2から通信端末1へ自動的に送信される(S51)
ここで、通信端末1がサーバ2から送信された見積価格、納期、付帯サービスの情報と空間における器具イメージとを受信すると(S52)、受信した情報をウェブブラウザ上で表示させる(S53’)。図22は通信端末1のウェブブラウザ上でカスタマイズした照明器具の見積価格、納期、及び付帯サービスの情報を表示した例を示している。この画面W14の左上にはカスタマイズされた照明器具の外観イメージを表示する表示ウインドウU12が設けられ、その右側に照明器具の詳細情報が表示され、さらにその下側にサーバ2で設定された見積価格及び納期(商品お届け日)が表示される。また画面W14の右上には希望する付帯サービスの情報が表示されており、この例ではランプ交換作業と空間における器具イメージの作成を選択している。また、空間における器具イメージはウェブブラウザ上の第2画面で表示できるようになっており、表示画面の一例を図23に示す。この画面W15の中央に設けた表示ウインドウU13に使用空間で照明器具が使用されている状態の外観イメージ(器具イメージ)が表示され、その下には調光レベルを調整する調光レベル調整バーB44が設けられており、この調整バーB44のサムをスクロールさせることで、照明器具を0%(消灯状態)から100%(全点灯状態)まで連続調光させた時の使用状態を確認できるようになっている。
【0107】
而して、顧客は上記の見積価格、納期、付帯サービスの情報や空間における器具イメージを確認してこの照明器具を購入するか否かを判断する(ステップ54)。図22の画面W14の右側には照明器具を発注するか、発注しないかを選択する発注選択ボックスB45が設けてあり、照明器具を発注しない場合には「発注しない」を選択する。「発注しない」を選択した場合は、再度条件を変更して照明器具をカスタマイズし、見積を依頼することができる。
【0108】
一方、照明器具を発注する場合は「発注する」を選択し、その後、決済方法に関する入力を行う。発注選択ボックスB45の下側には決済方法を選択する決済方法選択ボックスB46が設けてあり、この例ではクレジットカードによる支払いか現金による支払いかを選択できるようになっている。ここで、現金払いを選択した場合は所謂代引きによって決済が行われ、顧客が配送業者から商品を受け取る際に、配送業者に商品の代金を支払われ、配送業者が回収した代金から手数料などを差し引いた金額がサービス仲介業者に支払われ、サービス仲介業者は受け取った代金から仲介手数料などを差し引いた金額を販売担当業者に支払うことになる。
【0109】
また、決済方法選択ボックスB46で「クレジットカード」を選択すると、クレジットカードのカード番号を入力欄B47に入力することになり、代金が自動的に引き落とされる。この時、サービス仲介業者は、回収した代金から仲介手数料や運送料などを差し引いた金額を販売担当業者に支払う。尚、仲介手数料は本サービスの利用時間や利用回数に応じて課金しても良いし、月極で課金しても良いし、照明器具の登録期間やデータ量に応じて課金するようにしても良い。また仲介手数料は販売担当業者が負担しているが、顧客が負担するようにしても良いし、顧客と販売担当業者の両方で負担するようにしても良い。
【0110】
発注及び決済方法に関する情報を入力した後、画面Wの右下に設けた入力欄B48に、商品の納品先を特定する情報(住所、氏名、電話番号、Eメールアドレスなど)を入力し、送信ボタンB49を選択すると、入力した情報が通信端末1からサーバ2に送信される(S56)。サーバ2は、通信端末1から送信された情報を受信すると(S57)、予め登録されている販売業者や製造業者に自動的に発注をかけるとともに、照明器具の価格情報、納期情報、外観イメージ及び詳細情報からなる発注受諾情報を通信端末1に返送する(S58)。通信端末1がこの発注受諾情報を受信すると(S59)、ブラウザ上にこれらの情報が表示され、発注を受け付けたことが表示される(S60)。
【0111】
尚、本実施形態では付帯サービスとして、ランプ交換、器具交換、複数サンプル(絵柄の色調整見本3点)の作成、空間における器具イメージ作成の4つのサービスを利用できるが、上記以外のサービスを提供するようにしても良い。また、利用する付帯サービスに対しては、何らかの方法で課金するようにしても良いし、照明器具を購入した顧客に対しては無償サービスとするようにしても良い。
【0112】
ところで、上述の各実施形態では通信端末1をパーソナルコンピュータで構成しており、この場合は入力手段及び表示手段がブラウザ上の入力ウインドウ又は出力ウインドウで構成され、さらに通信ネットワーク4としてインターネットを利用することで、比較的安価で操作性の良好な装置を利用したシステムを実現できるが、通信端末1をパーソナルコンピュータに限定する趣旨のものではなく、インターネットへのアクセス機能を有する携帯電話機を通信端末1とすることも可能であるし、一般の電話回線(プッシュ回線)網を利用する電話機を通信端末1とすることも可能である。電話機を通信端末1とした場合は、顧客が電話機を使ってサーバ2につながる電話番号に電話をかけると、サーバ2から電話機に音声ガイダンスが送信され、その音声ガイダンスに従って顧客が電話機のプッシュボタンを押操作してトーン信号で必要項目を入力するようにすれば良い。このように一般家庭に広く普及している電話機を通信端末1とすれば、本システムを安価に提供することができる。また、ファクシミリを通信端末1として利用することも可能であって、例えば、マークシート式の用紙に印刷された必要項目にチェックを書き込んでサーバ2に送信し、サーバ2ではファクシミリから送信された画像データからマークシートの必要項目の認識を行うことで、照明器具を特定する情報や仕様を変更したい部材の情報を取得するようにすればよい。このようにファクシミリを通信端末1として利用すれば、通信端末1に特別な操作が必要でなく、本システムを安価に提供することができ、またファクシミリから電送されたマークシート式の用紙を持ち運んで利用できるため、情報の有効利用が図れる。
【0113】
また、上述の実施形態では住宅用の照明器具を例に説明を行ったが、住宅用の照明器具以外の照明器具、例えば店舗やビルディングなどで使用されるようなサイン灯、投影用の照明器具、イルミネーション用の照明器具のカスタマイズを行うこともでき、光源が付加可能な商品(例えば携帯電話機や靴等)にも応用することができる。例えばサイン灯の場合には、器具販売者がデータベースサーバ3に器具形状に関する情報、絵柄情報、ランプ(冷陰極管ランプ、直管型蛍光灯、LED等)の光量及び光色の情報、部材(器具本体、表示パネル、導光板、枠体、偏光フィルム、バッテリーなど)の情報を登録し、仲介業者の運営するサーバ2を介してインターネット上に公開すれば良い。そして、本システムを利用すれば、顧客がショウルームや店舗を訪れる代わりに、インターネット上で仲介業者のホームページにアクセスして、器具の形状、絵柄、部材などを適宜選択し、点灯/消灯イメージを確認しながら、所望の照明器具にカスタマイズして、器具販売者がその情報をもとに見積りを作成して販売することができる。この時、器具販売者は仲介業者に対して、サーバ2への登録料金とシステムの利用代金とを支払うことになる。尚、器具販売者がデータフォーマットを公開すれば、器具販売者が独自にデータを登録することもでき、またデータフォーマットを公開された業者が、器具販売者からデータを作成する業務を受注するようにしても良い。
【0114】
また、上述した各実施形態で扱う照明器具は、照明器具を構成するセードや器具本体などの部材を、複数の選択肢の内から自由に選択し、選択した部材を組み合わせて製造されるカスタマイズタイプのものであり、例えば図24及び図25に示すような天井直付け型(シーリング型)の照明器具5a,5bや、図26に示すように天井吊り下げ型(ペンダント型)の照明器具5c、あるいは図27に示すような壁面直付け型(ブラケット型)の照明器具5d、若しくは図28に示すような床置き型(行燈型)の照明器具5eがある。これらの照明器具は、一旦設置した照明器具をそのまま継続して使用する場合でも、室内の模様替えや改築時などにセード6や表示パネル7の外観形態や模様を容易に変更でき、照明器具一式を交換する必要がないから、既設の器具本体をそのまま使用でき、まだ使用できる器具本体を廃棄処分したり、既設の照明器具を保管したりする必要がないから、経済的である。
【0115】
尚、これらの照明器具5a〜5eに用いるセード6又は表示パネル7は部分的に後付けが可能な形態になっていても良く、器具の形状に応じて平面形状、曲面形状など任意の形状に形成すれば良い。また、セード6及び表示パネル7は、一般的に透光性を有するものが望ましく、絵柄を付ける以外にも部分的に着色したり、プリズム部を設けるなどしても良い。また、セード6やパネル7の材料としてはアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂などの熱可塑性樹脂や、アクリル樹脂をベースとした不織布や、ガラスなどが一般的であり、樹脂製であれば板状に形成できるのは勿論のこと、真空成型、圧空成型、射出成型、プレス成型などの成型方法を用いて所望の形状に成型することもできる。また、絵柄付けや着色は、セード6又は表示パネル7の成型材料である樹脂に染料や顔料などを添加して成型しても良いし、染料や顔料などを含むインク、トナー、或いは塗料でセード6又は表示パネル7の表面に印刷したり塗装したりしても良く、印刷方法としてはシルクスクリーン法、グラビア印刷したフィルムの転写、電子写真を利用したトナーの転写、インクジェット法、シールの貼り付けなど特に限定されるものではない。
【0116】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、顧客側の通信端末と、通信ネットワークを介して1乃至複数の通信端末との間で通信を行う販売側コンピュータと、照明器具を構成する部材の情報を登録したデータベースとで構成され、通信端末と販売側コンピュータとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売システムであって、通信端末は、通信ネットワークを介して通信する第1の通信手段と、所望の照明器具を特定する情報及び仕様を変更したい部材の情報を入力する入力手段と、入力手段から入力された情報を第1の通信手段により通信ネットワークを通じて販売側コンピュータに送信させる端末制御手段とを具備し、データベースには、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させる外殻の形状の情報と、外殻に付ける絵柄の情報と、ランプの光量及び光色の情報と、外殻を形成する材料の情報とを少なくとも登録してあり、販売側コンピュータは、通信ネットワークを介して通信する第2の通信手段を具備するとともに、コンピュータを、通信端末の入力手段により入力された情報とデータベースに登録された情報とに基づいて仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成する演算手段、該演算手段により作成された外観イメージを通信端末が具備する表示装置に視覚的に表示させる表示手段として機能させるプログラムを格納した記憶手段を具備して成ることを特徴とし、上記プログラムを実行することにより、仕様を変更する過程で完成状態の照明器具の点灯状態と消灯状態における外観イメージを作成して、確認することができるから、所望のイメージに合致した照明器具を購入することができ、顧客満足度を向上させた照明器具のカスタム販売システムを実現できる。また、通信ネットワークに接続可能な通信端末があれば、どこからでも照明器具の仕様を変更して、完成状態の点灯時と消灯時における外観イメージを作成して、確認することができるから、従来のようにショウルームや販売店まで出向く必要がなく、移動時間を省いて、照明器具の仕様を検討する時間を長くとることができる。
【0117】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度をもとに消灯状態の外観イメージを作成するとともに、外殻を形成する材料の色度、絵柄の色度、ランプの光量及び光色をもとに点灯状態の外観イメージを作成することを特徴とし、実際のイメージに近い外観イメージを作成できる。
【0118】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度に加えて、前記材料の反射率をもとに消灯状態の外観イメージを作成しており、前記反射率として、外殻の艶がある部分と艶がない部分とで異なる値を設定したことを特徴とし、実際のイメージに近い外観イメージを作成できる。
【0119】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度に加えて、消灯状態のランプ表面の色度をもとに消灯状態の外観イメージを作成することを特徴とし、実際のイメージに近い外観イメージを作成できる。
【0120】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、上記通信端末が電話機又はファクシミリの何れかからなり、上記通信ネットワークが電話回線であることを特徴とし、本システムを安価に提供することができる。
【0121】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、通信端末の入力手段により、所望の照明器具を特定する情報として、照明器具の品番、或いは、照明器具の種類を示す情報の何れかを入力することを特徴とし、品番或いは種類から所望の照明器具を特定できる。
【0122】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、通信端末の入力手段により、所望の照明器具を特定する情報として、照明器具の種類を示す情報と、使用する空間の広さを示す情報と、所望の明るさの情報と、予算額の情報とを入力して成ることを特徴とし、使用する空間の広さ、所望の明るさ、及び予算額をもとに所望の照明器具を特定することができる。
【0123】
請求項8の発明は、請求項1の発明において、上記演算手段は、所望の調光レベルでランプを点灯させた状態のランプの光量と光色とをもとに、点灯状態の外観イメージを作成することを特徴とし、所望の調光レベルで点灯させた時の外観イメージを作成できる。
【0124】
請求項9の発明は、請求項1の発明において、上記データベースは、仕様を変更した照明器具を構成する部材の価格及び在庫に関する情報を記憶しており、通信端末の入力手段により仕様を変更した照明器具の購入申込みと照明器具の届け先が入力されると、上記演算手段は、通信端末の入力手段により入力された情報とデータベースに格納された情報とをもとに、仕様を変更した照明器具の見積価格と運送費用を算出するとともに、部材の在庫がある場合は外殻に絵柄を付ける加工期間、在庫が無い場合は前記加工期間に加え部材を入手するまでの期間を加味して納期を算出し、演算手段の決定した見積価格、運送費用及び納期を上記表示手段が通信端末の表示装置に表示させることを特徴とし、仕様を変更した照明器具の見積価格、運送費用及び納期が自動的に決定されて、表示されるので、外観イメージに加えて、これらの情報を検討することで、所望の照明器具を購入することができる。
【0125】
請求項10の発明は、請求項1の発明において、上記演算手段は、通信端末の入力手段により入力された照明器具を使用する空間の情報をもとに、入力された空間で照明器具が使用されている状態の外観イメージを作成することを特徴とし、作成された外観イメージから、仕様を変更した照明器具をその設置場所に設置した状態の外観イメージが確認できる。
【0126】
請求項11の発明は、請求項1乃至請求項10の何れかの発明において、上記外殻はセードであることを特徴とし、セードの仕様を所望のものにカスタマイズできる。
【0127】
請求項12の発明は、請求項1乃至請求項10の何れかの発明において、上記照明器具はサイン灯であり、上記外殻はランプの光によりサイン表示を行う表示パネルからなることを特徴とし、表示パネルの仕様を所望のものにカスタマイズできる。
【0128】
請求項13の発明は、請求項1乃至請求項12の何れかの発明において、通信端末はコンピュータからなり、顧客側コンピュータから販売側コンピュータに所望の照明器具を特定する情報及び仕様を変更したい部品の情報が入力されると、販売側コンピュータは、入力された情報をもとに外観イメージを作成するのに必要な情報をデータベースから抽出し、抽出した情報と上記プログラムとを顧客側コンピュータに送信し、顧客側コンピュータで上記プログラムを実行することにより照明器具の外観イメージを作成することを特徴とし、顧客側のコンピュータで上記プログラムを実行させているので、販売側のコンピュータの負荷を減らすことができる。
【0129】
請求項14の発明は、通信ネットワークを介して顧客側の通信端末と販売側コンピュータとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売方法であって、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させる外殻の形状の情報と、外殻に付ける絵柄の情報と、ランプの光量及び光色の情報と、外殻を形成する材料の情報などの照明器具に関する情報とをデータベースに登録し、通信端末の入力手段によりそれぞれ入力された顧客の所望する照明器具を特定する情報及び顧客が仕様を変更したい部材の情報と、データベースに登録された情報とに基づいて、仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成し、作成した外観イメージを顧客側の通信端末の表示装置に視覚的に表示させることを特徴とし、仕様を変更する過程で完成状態の照明器具の点灯状態と消灯状態における外観イメージを作成して、確認することができるから、所望のイメージに合致した照明器具を購入することができ、顧客満足度を向上させることができる。また、通信ネットワークに接続可能な通信端末があれば、どこからでも照明器具の仕様を変更して、完成状態の点灯時と消灯時における外観イメージを作成して、確認することができるから、従来のようにショウルームや販売店まで出向く必要がなく、移動時間を省いて、照明器具の仕様を検討する時間を長くとることができる。
【0130】
請求項15の発明は、顧客側の通信端末と、通信ネットワークを介して1乃至複数の通信端末との間で通信を行うサーバと、照明器具を構成する部材の情報を登録したデータベースとで構成され、通信端末とサーバとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売システムに用いるサーバであって、通信ネットワークを介して通信する通信手段と、コンピュータを、通信手段が通信端末から受信した情報とデータベースに登録された情報とに基づいて仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成する演算手段、該演算手段により作成された外観イメージを通信端末が具備する表示装置に視覚的に表示させる表示手段として機能させるプログラムを格納した記憶手段とを具備して成ることを特徴とし、上記プログラムを実行することにより、仕様を変更する過程で完成状態の照明器具の点灯状態と消灯状態における外観イメージを作成して、確認することができるから、所望のイメージに合致した照明器具を購入することができ、顧客満足度を向上させることができる。また、通信ネットワークに接続可能な通信端末があれば、どこからでも照明器具の仕様を変更して、完成状態の点灯時と消灯時における外観イメージを作成して、確認することができるから、従来のようにショウルームや販売店まで出向く必要がなく、移動時間を省いて、照明器具の仕様を検討する時間を長くとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のカスタム販売システムのシステム構成図である。
【図2】同上の動作を説明するフローチャートである。
【図3】同上の別のシステム構成図である。
【図4】実施形態2のカスタム販売システムの動作を説明するフローチャートである。
【図5】同上の入力画面の説明図である。
【図6】同上の別の入力画面の説明図である。
【図7】同上のまた別の入力画面の説明図である。
【図8】(a)は同上の通信端末のディスプレイ装置に表示した別の入力画面をカラー印刷した印刷物、(b)は入力画面の一部分をカラー印刷した印刷物である。
【図9】同上の表示画面の説明図である。
【図10】実施形態3のカスタム販売システムの動作を説明するフローチャートである。
【図11】同上の入力画面の説明図である。
【図12】同上の別の入力画面の説明図である。
【図13】同上のまた別の入力画面の説明図である。
【図14】同上のさらに別の入力画面の説明図である。
【図15】同上の表示画面の説明図である。
【図16】実施形態4のカスタム販売システムのシステム構成図である。
【図17】同上の動作を説明するフローチャートである。
【図18】同上の表示画面の説明図である。
【図19】同上の別の表示画面の説明図である。
【図20】実施形態5のカスタム販売システムの動作を説明するフローチャートである。
【図21】同上の入力画面の説明図である。
【図22】同上の別の入力画面の説明図である。
【図23】同上の表示画面の説明図である。
【図24】本発明のカスタム販売システムによりカスタマイズされる照明器具の外観図である。
【図25】同上の別の照明器具の外観図である。
【図26】同上のまた別の照明器具の外観図である。
【図27】同上の更に別の照明器具の外観図である。
【図28】同上のまた更に別の照明器具の外観図である。
【符号の説明】
1 通信端末
2 サーバ
3 データベースサーバ
4 通信ネットワーク
Claims (15)
- 顧客側の通信端末と、通信ネットワークを介して1乃至複数の通信端末との間で通信を行う販売側コンピュータと、照明器具を構成する部材の情報を登録したデータベースとで構成され、通信端末と販売側コンピュータとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売システムであって、
通信端末は、通信ネットワークを介して通信する第1の通信手段と、所望の照明器具を特定する情報及び仕様を変更したい部材の情報を入力する入力手段と、入力手段から入力された情報を第1の通信手段により通信ネットワークを通じて販売側コンピュータに送信させる端末制御手段とを具備し、データベースには、ランプの周りに配置されてランプの光を透過させる外殻の形状の情報と、外殻に付ける絵柄の情報と、ランプの光量及び光色の情報と、外殻を形成する材料の情報とを少なくとも登録してあり、販売側コンピュータは、通信ネットワークを介して通信する第2の通信手段を具備するとともに、コンピュータを、通信端末の入力手段により入力された情報とデータベースに登録された情報とに基づいて仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成する演算手段、該演算手段により作成された外観イメージを通信端末が具備する表示装置に視覚的に表示させる表示手段として機能させるプログラムを格納した記憶手段を具備して成ることを特徴とする照明器具のカスタム販売システム。 - 上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度をもとに消灯状態の外観イメージを作成するとともに、外殻を形成する材料の色度、絵柄の色度、ランプの光量及び光色をもとに点灯状態の外観イメージを作成することを特徴とする請求項1記載の照明器具のカスタム販売システム。
- 上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度に加えて、前記材料の反射率をもとに消灯状態の外観イメージを作成しており、前記反射率として、外殻の艶がある部分と艶がない部分とで異なる値を設定したことを特徴とする請求項2記載の照明器具のカスタム販売システム。
- 上記演算手段は、外殻を形成する材料の色度及び絵柄の色度に加えて、消灯状態のランプ表面の色度をもとに消灯状態の外観イメージを作成することを特徴とする請求項1記載の照明器具のカスタム販売システム。
- 上記通信端末が電話機又はファクシミリの何れかからなり、上記通信ネットワークが電話回線であることを特徴とする請求項1記載の照明器具のカスタム販売システム。
- 通信端末の入力手段により、所望の照明器具を特定する情報として、照明器具の品番、或いは、照明器具の種類を示す情報の何れかを入力することを特徴とする請求項1記載の照明器具のカスタム販売システム。
- 通信端末の入力手段により、所望の照明器具を特定する情報として、照明器具の種類を示す情報と、使用する空間の広さを示す情報と、所望の明るさの情報と、予算額の情報とを入力して成ることを特徴とする請求項1記載の照明器具のカスタム販売システム。
- 上記演算手段は、所望の調光レベルでランプを点灯させた状態のランプの光量と光色とをもとに、点灯状態の外観イメージを作成することを特徴とする請求項1記載の照明器具のカスタム販売システム。
- 上記データベースは、仕様を変更した照明器具を構成する部材の価格及び在庫に関する情報を記憶しており、通信端末の入力手段により仕様を変更した照明器具の購入申込みと照明器具の届け先が入力されると、上記演算手段は、通信端末の入力手段により入力された情報とデータベースに格納された情報とをもとに、仕様を変更した照明器具の見積価格と運送費用を算出するとともに、部材の在庫がある場合は外殻に絵柄を付ける加工期間、在庫が無い場合は前記加工期間に加え部材を入手するまでの期間を加味して納期を算出し、演算手段の決定した見積価格、運送費用及び納期を上記表示手段が通信端末の表示装置に表示させることを特徴とする請求項1記載の照明器具のカスタム販売システム。
- 上記演算手段は、通信端末の入力手段により入力された照明器具を使用する空間の情報をもとに、入力された空間で照明器具が使用されている状態の外観イメージを作成することを特徴とする請求項1記載の照明器具のカスタム販売システム。
- 上記外殻はセードであることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか一つに記載の照明器具のカスタム販売システム。
- 上記照明器具はサイン灯であり、上記外殻はランプの光によりサイン表示を行う表示パネルからなることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか一つに記載の照明器具のカスタム販売システム。
- 顧客側の通信端末はコンピュータからなり、顧客側コンピュータから販売側コンピュータに所望の照明器具を特定する情報及び仕様を変更したい部品の情報が入力されると、販売側コンピュータは、入力された情報をもとに外観イメージを作成するのに必要な情報をデータベースから抽出し、抽出した情報と上記プログラムとを顧客側コンピュータに送信し、顧客側コンピュータで上記プログラムを実行することにより照明器具の外観イメージを作成することを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか一つに記載の照明器具のカスタム販売システム。
- 通信ネットワークを介して顧客側の通信端末と販売側コンピュータとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売方法であって、
ランプの周りに配置されてランプの光を透過させる外殻の形状の情報と、外殻に付ける絵柄の情報と、ランプの光量及び光色の情報と、外殻を形成する材料の情報などの照明器具に関する情報とをデータベースに登録し、通信端末の入力手段によりそれぞれ入力された顧客の所望する照明器具を特定する情報及び顧客が仕様を変更したい部材の情報と、データベースに登録された情報とに基づいて、仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成し、作成した外観イメージを顧客側の通信端末の表示装置に視覚的に表示させることを特徴とする照明器具のカスタム販売方法。 - 顧客側の通信端末と、通信ネットワークを介して1乃至複数の通信端末との間で通信を行うサーバと、照明器具を構成する部材の情報を登録したデータベースとで構成され、通信端末とサーバとの間で通信を行い、顧客が所望の照明器具を構成する複数の部材の仕様をそれぞれ複数の選択肢の中から選択して変更した照明器具を顧客に販売する照明器具のカスタム販売システムに用いるサーバであって、
通信ネットワークを介して通信する通信手段と、コンピュータを、通信手段が通信端末から受信した情報とデータベースに登録された情報とに基づいて仕様を変更した照明器具の点灯状態および消灯状態における外観イメージを作成する演算手段、該演算手段により作成された外観イメージを通信端末が具備する表示装置に視覚的に表示させる表示手段として機能させるプログラムを格納した記憶手段とを具備して成ることを特徴とするサーバ。
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